JPH11277709A - 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JPH11277709A
JPH11277709A JP10102122A JP10212298A JPH11277709A JP H11277709 A JPH11277709 A JP H11277709A JP 10102122 A JP10102122 A JP 10102122A JP 10212298 A JP10212298 A JP 10212298A JP H11277709 A JPH11277709 A JP H11277709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
size
point
reference line
character string
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10102122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3725976B2 (ja
Inventor
Hideki Naka
秀樹 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10212298A priority Critical patent/JP3725976B2/ja
Publication of JPH11277709A publication Critical patent/JPH11277709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3725976B2 publication Critical patent/JP3725976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字列の曲線配置を通して視覚的な面白さを
演出する際の演出効果の向上と、文字列を曲線に沿って
配置する際の労力軽減とを図る。 【解決手段】 文字列を配置する配置基準線RLを等し
い長さの仮想直線線分KSに展開し、配置基準線RLで
定めた文字サイズ設定のための各サイズ設定操作ポイン
トをこの仮想直線線分KSについても設定し、仮想直線
線分KSと各サイズ設定操作ポイントを含む閉図形HZ
を導入する。そして、各文字の文字枠msを組版対象文
字列の文字列長さMLと仮想直線線分KSの長さの比率
で等倍した等倍文字枠MSを用い、各文字を配置する際
の配置文字サイズHMSを、文字幅方向は等倍文字枠M
Sのままで文字高さ方向は閉図形HZの高さに応じた長
平体率で変倍した文字サイズとする。次いで、この求め
た配置文字サイズHMSに基づいて、配置基準線RLに
各文字を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指定された線分に
沿って文字列を配置するための組版方法とその装置、並
びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】商品広告等の印刷物においては、視覚的
な面白さを演出して読者の注意を惹き、購買意欲の向上
を図ることが肝要である。このため、文字列をただ単に
直線に沿って配置するのではなく、特開平5−2699
56号に提案されているように、文字列を曲線に沿って
配置して、視覚的な面白さを演出することが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で提案された
技術は、文字列を曲線に沿って配置できるものの、その
際の配列仕様は、予め定められた仕様である。具体的に
は、文字の大きさ(文字サイズ)を文字列の先頭文字か
ら順次変えながら配列する傾斜組版仕様と、文字列を所
定の文字サイズで均一間隔で均等に配列する均等組版仕
様と、文字列を予め指定された文字サイズで順次配列す
る通常組版仕様のいずれかから、配列仕様が決定されて
いた。このため、文字列の曲線配置を通して視覚的な面
白さを演出するといっても、その演出効果は予め定めら
れた配列仕様の制約を受けて、限界があった。
【0004】また、文字列を曲線に沿って配置した結
果、曲線に余りが生じたり曲線の長さが足りずに文字が
配置できないことがあった。このよう事態に至ると、こ
の余りや長さの不足がなくなるよう改めて文字サイズを
変更したり、曲線を延ばしたり縮めたりする必要があり
煩雑であった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、文字列の曲線配
置を通して視覚的な面白さを演出する際の演出効果の向
上と、文字列を曲線に沿って配置する際の労力軽減とを
図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した課題の少なくとの一部を解決するために、本発明
の組版方法は、指定された線分に沿って文字列を配置す
る組版方法であって、前記線分として、任意形状の配置
基準線を設定する工程(1)と、前記配置基準線に沿っ
て配置される文字列の採字を行う工程(2)と、前記配
置基準線の始点および終点と、該始点・終点との間の少
なくとも一箇所の途中点とを、文字サイズ設定のための
サイズ設定点として定める工程(3)と、前記サイズ設
定点に対向する対向点を、それぞれの前記サイズ設定点
毎に設定する工程(4)と、それぞれの前記サイズ設定
点と前記対向点との関係を維持して、前記配置基準線を
長さの等しい仮想直線に展開すると共に、前記対向点を
前記仮想直線に対して設定する工程(5)と、前記仮想
直線を一辺として含み、前記仮想直線に対して設定した
前記対向点を輪郭点とする閉図形を設定する工程(6)
と、前記文字列の各文字の文字枠を直線状に並べた場合
の文字列の文字列長さと前記仮想直線の長さとの比率が
所定の比率となるように、各文字ごとの前記文字枠を縦
横両方向に等しい倍率で変倍する工程(7)と、前記配
置基準線に沿って配置される文字列を、前記変倍後の変
倍文字枠を前記閉図形に重なるよう前記仮想直線に沿っ
て並べて配置した変倍文字枠並びと仮定し、前記変倍文
字枠並びの前記変倍文字枠に対応する前記文字列の各文
字の文字サイズを、文字幅方向については前記変倍文字
枠のサイズを維持し、文字高さ方向については、前記変
倍文字枠が重ねて配置された位置における前記閉図形の
高さと前記変倍文字枠のサイズとに応じて定めた長平体
率で変倍した文字サイズに設定する工程(8)と、前記
文字列の各文字を前記設定した文字サイズに従って前記
配置基準線に沿って順次配置する工程(9)と、を備え
ることを要旨とする。
【0007】上記の本発明の組版方法では、配置基準線
に沿って配置される文字列の各文字の文字サイズを設定
するに際して、配置基準線と長さの等しい仮想直線を一
辺として含み、配置基準線の始点と終点および途中点に
対応して設定した対向点を輪郭点とする閉図形を導入す
る。そして、配置基準線に沿って配置される文字列を、
その文字枠が上記のように変倍された変倍文字枠を閉図
形に重なるよう仮想直線に沿って並べて配置した変倍文
字枠並びに置き換え、配置基準線に沿って配置される文
字列の文字サイズを、文字幅方向については文字列の文
字列長さと仮想直線の長さとの比率の変倍を受けたもの
とし、文字高さ方向については、長平体率の変倍を受け
たものとする。このような文字サイズの変倍をもたらす
閉図形は途中点の位置或いは対向点の位置により種々の
形状を採ることから、配置基準線に沿って配置される文
字列における文字サイズの変化仕様を、閉図形の形状に
合わせて種々のものとできると共に、配置基準線の始点
と途中点との間と、途中点と終点との間とで異なるもの
とすることができる。
【0008】例えば、閉図形を途中点に対向する対向点
で山となった形状として、配置基準線の始点と途中点と
の間では、各文字を順次その文字高さ方向については文
字サイズが大きくなるようにし、途中点と終点との間で
は、各文字を順次その文字高さ方向については文字サイ
ズが小さくなるようにすることができる。また、この逆
に、閉図形を途中点に対向する対向点で谷となった形状
として、始点と途中点との間では、各文字を順次その文
字高さ方向については文字サイズが小さくなるように
し、途中点と終点との間では、各文字を順次その文字高
さ方向については文字サイズが大きくなるようにしたり
することもできる。更には、閉図形を途中点に対向する
対向点までは同じ高さでその後に高さが増すような形状
として、始点と途中点との間では、各文字をその文字サ
イズが同じとなるようにし、途中点と終点との間では、
各文字を順次その文字高さ方向については文字サイズが
大きく或いは小さくなるようにしたりすることもでき
る。この逆に、閉図形を途中点に対向する対向点までは
高さが増す或いは減じその後同じ高さの形状として、始
点と途中点との間では、各文字を順次その文字高さ方向
については文字サイズが大きく或いは小さくなるように
し、途中点と終点との間では、各文字をその文字サイズ
が同じとなるようにしたりすることもできる。また、閉
図形を終点に対向する対向点まで高さが増す或いは減ず
る形状で途中点に対向する対向点では高さの増大或いは
減少の程度が変わる形状として、始点と終点との間にお
いて各文字を順次その文字高さ方向については文字サイ
ズが大きく或いは小さくなるようにするものの、始点と
途中点との間と、途中点と終点との間とで、文字高さ方
向についての文字サイズが大きく或いは小さくなる程度
を変えたりすることもできる。これらの結果、配置基準
線に沿って配置された文字列の呈する視覚的な面白さの
自由度を拡張でき、視覚的な面白さを演出する際の演出
効果を高めることができる。
【0009】また、文字列の文字サイズを文字幅方向に
ついては文字列の文字列長さと仮想直線の長さとの比率
の変倍を受けたものとしているので、配置基準線の長さ
に過不足がないように文字列を配置することができ、配
置基準線の長さ変更、文字サイズの変更を要しない。よ
って、文字列配置の際の労力を軽減することができる。
【0010】この本発明の組版方法は、前記途中点或い
は前記対向点が変更された場合には前記工程(5)と工
程(6)および工程(8)と工程(9)を繰り返す工程
を有するようにすることができる。こうすれば、途中点
や対向点が変更されて閉図形の形状が変更される都度
に、文字サイズが再決定され、この再決定された文字サ
イズに従って、文字列の各文字を配置基準線に沿って順
次再配置することができる。このため、文字列の曲線配
置を通して視覚的な面白さを演出する際の演出効果の再
考が可能となり、その文字列にとってより適切な演出効
果を得ることができる。
【0011】上記した本発明の組版方法において、工程
(3)で第1、第2の二箇所の途中点を設定し工程
(4)でこの第1、第2の途中点に対向する対向点を設
定するようにすれば、文字列における各文字の文字サイ
ズの変化の様子を、配置基準線の始点と第1の途中点と
の間と、第1の途中点と第2の途中点の間と、第2の途
中点と終点との間とで異なるものとすることができる。
このため、配置基準線に沿って配置された文字列の呈す
る視覚的な面白さの自由度をより拡張でき、視覚的な面
白さを演出する際の演出効果を一層高めることができ
る。なお、途中点を三箇所以上とすれば、文字サイズの
変化の様子の多様化を図ることができ、演出効果をより
一層高めることができる。
【0012】また、本発明の組版装置は、指定された線
分に沿って文字列を配置する組版装置であって、組版の
様子を表示するための表示手段と、前記線分として、任
意形状の配置基準線を設定する基準線設定手段と、前記
配置基準線に沿って配置される文字列の採字を行う採字
手段と、前記配置基準線を前記表示手段に表示すると共
に、文字サイズ設定のためのサイズ設定要素を、前記配
置基準線の始点と前記配置基準線の途中の少なくとも一
箇所の途中点と前記配置基準線の終点とにそれぞれ対向
させて前記表示手段に表示する基準線表示実行手段と、
それぞれの前記サイズ設定要素と前記対向点との関係を
維持して、前記配置基準線を長さの等しい仮想直線に展
開すると共に、前記対向点を前記仮想直線に対して設定
する仮想直線展開手段と、前記仮想直線を一辺として含
み、前記仮想直線に対して設定した前記対向点を輪郭点
とする閉図形を設定する閉図形設定手段と、前記文字列
の各文字の文字枠を直線状に並べた場合の文字列の文字
列長さと前記仮想直線の長さとの比率が所定の比率とな
るように、各文字ごとの前記文字枠を縦横両方向に等し
い倍率で変倍する変倍手段と、前記配置基準線に沿って
配置される文字列を、前記変倍後の変倍文字枠を前記閉
図形に重なるよう前記仮想直線に沿って並べて配置した
変倍文字枠並びと仮定し、前記変倍文字枠並びの前記変
倍文字枠に対応する前記文字列の各文字の文字サイズ
を、文字幅方向については前記変倍文字枠のサイズを維
持し、文字高さ方向については、前記変倍文字枠が重ね
て配置された位置における前記閉図形の高さと前記変倍
文字枠のサイズとに応じて定めた長平体率で変倍した文
字サイズに設定する文字サイズ設定手段と、前記文字列
の各文字を前記設定した文字サイズに従って前記配置基
準線に沿って順次配置し、前記配置基準線と共に表示す
る文字列表示実行手段と、前記途中点或いはサイズ設定
要素の表示位置が変更されたときには、前記配置基準線
の前記仮想直線への再展開と、前記閉図形の再設定と、
前記文字列の各文字の文字サイズの再設定と、前記文字
列の各文字の再配置および再表示とを実行させる再実行
手段と、を備えることを要旨とする。
【0013】上記の本発明の組版装置では、任意形状の
配置基準線が文字列配置のための線分として設定される
と、この配置基準線を表示手段に表示する。そして、こ
の配置基準線の表示と共に、配置基準線に沿って文字列
を配置した際の各文字の文字サイズを設定するためのサ
イズ設定要素を、配置基準線の始点と途中点と終点にそ
れぞれ対向させて表示手段に表示する。このようにサイ
ズ設定要素が表示されると、配置基準線と長さの等しい
仮想直線を一辺として含み、配置基準線の始点と終点お
よび途中点に対応したサイズ設定要素を輪郭点とする閉
図形を導入し、上記した本発明の組版方法のように、文
字列の文字サイズを、文字幅方向および文字高さ方向に
ついて変倍して定める。そして、閉図形を種々の形状と
することを通して文字サイズの変化仕様の多様化を図
り、種々の文字サイズの変化仕様で、配置基準線に沿っ
て文字列の各文字を配置することができる。このため、
配置基準線に沿って配置された文字列の呈する視覚的な
面白さの自由度を拡張でき、視覚的な面白さを演出する
際の演出効果を高めることができる。
【0014】更に、この本発明の組版装置では、途中点
やサイズ設定要素の表示位置が変更されると、仮想直線
に再度展開して閉図形の再設定し、この閉図形により文
字サイズを再設定して、文字列の各文字を再配置と再表
示を行う。このため、途中点やサイズ設定要素の表示位
置が変更される都度に、文字サイズとその変化仕様が変
更されて再決定され、この再決定された文字サイズに従
って、文字列の各文字を配置基準線に沿って順次再配置
することができる。よって、文字列の曲線配置を通して
視覚的な面白さを演出する際の演出効果の再考が可能と
なり、その文字列にとってより適切な演出効果を得るこ
とができる。しかも、このような文字列再配置を目視に
て視認でき、組版効率を高めることができる。また、上
記した本発明の組版方法のように、配置基準線の長さに
過不足がないように文字列を配置することができ、文字
列配置の際の労力を軽減することができる。
【0015】上記した本発明の組版装置において、表示
実行手段による配置基準線とサイズ設定要素の表示に際
して、第1、第2の二箇所の途中点でもサイズ設定要素
を表示するようにすれば、閉図形の形状の変化を通し
て、文字列における各文字の文字サイズの変化の様子
を、配置基準線の始点と第1の途中点との間と、第1の
途中点と第2の途中点の間と、第2の途中点と終点との
間とで異なるものとすることができる。このため、配置
基準線に沿って配置された文字列の呈する視覚的な面白
さの自由度をより拡張でき、視覚的な面白さを演出する
際の演出効果を一層高めることができる。なお、途中点
を三箇所以上とすれば、文字サイズの変化の様子の更な
る多様化を図ることができ、演出効果をより一層高める
ことができる。
【0016】また、本発明のコンピュータ読取可能な記
録媒体は、指定された線分に沿って文字列を配置するた
めのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
取可能な記録媒体であって、組版の様子を表示するため
の表示手段と、前記線分として、任意形状の配置基準線
を設定する基準線設定手段と、前記配置基準線に沿って
配置される文字列の採字を行う採字手段と、前記配置基
準線を前記表示手段に表示すると共に、文字サイズ設定
のためのサイズ設定要素を、前記配置基準線の始点と前
記配置基準線の途中の少なくとも一箇所の途中点と前記
配置基準線の終点とにそれぞれ対向させて前記表示手段
に表示する基準線表示実行手段と、それぞれの前記サイ
ズ設定要素と対応する前記始点、終点或いは途中点との
関係を維持して、前記配置基準線を長さの等しい仮想直
線に展開すると共に、前記サイズ設定要素を前記仮想直
線に対して設定する仮想直線展開手段と、前記仮想直線
を一辺として含み、前記仮想直線に対して設定した前記
サイズ設定要素を輪郭点とする閉図形を設定する閉図形
設定手段と、前記文字列の各文字の文字枠を直線状に並
べた場合の文字列の文字列長さと前記仮想直線の長さと
の比率が所定の比率となるように、各文字ごとの前記文
字枠を縦横両方向に等しい倍率で変倍する変倍手段と、
前記配置基準線に沿って配置される文字列を、前記変倍
後の変倍文字枠を前記閉図形に重なるよう前記仮想直線
に沿って並べて配置した変倍文字枠並びと仮定し、前記
変倍文字枠並びの前記変倍文字枠に対応する前記文字列
の各文字の文字サイズを、文字幅方向については前記変
倍文字枠のサイズを維持し、文字高さ方向については、
前記変倍文字枠が重ねて配置された位置における前記閉
図形の高さと前記変倍文字枠のサイズとに応じて定めた
長平体率で変倍した文字サイズに設定する文字サイズ設
定手段と、前記文字列の各文字を前記設定した文字サイ
ズに従って前記配置基準線に沿って順次配置し、前記配
置基準線と共に表示する文字列表示実行手段と、前記途
中点或いはサイズ設定要素の表示位置が変更されたとき
には、前記配置基準線の前記仮想直線への再展開と、前
記閉図形の再設定と、前記文字列の各文字の文字サイズ
の再設定と、前記文字列の各文字の再配置および再表示
とを実行させる再実行手段と、の機能をコンピュータに
実現させるためのコンピュータプログラムを記録した記
録媒体である。
【0017】この場合、記録媒体としては、フレキシブ
ルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカー
ド、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードな
どの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶
装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装
置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用
できる。
【0018】このような本発明の記録媒体に記録された
コンピュータプログラムがコンピュータによって実行さ
れると、上記した組版方法および組版装置と同様に、文
字列における各文字の文字サイズの変化の様子を、閉図
形の形状に応じて、配置基準線の始点と途中点との間
と、途中点と終点との間とで、種々異なるものとするこ
とができ、このような種々の文字サイズの変化仕様で、
配置基準線に沿って文字列の各文字を配置することがで
きる。このため、配置基準線に沿って配置された文字列
の呈する視覚的な面白さの自由度を拡張でき、視覚的な
面白さを演出する際の演出効果を高めることができる。
また、途中点やサイズ設定要素の表示位置が変更される
都度に、文字サイズの変化仕様が変更されて文字サイズ
と配置位置とが再決定され、この再決定された文字サイ
ズと配置位置に従って、文字列の各文字を配置基準線に
沿って再配置することができる。このため、文字列の曲
線配置を通して視覚的な面白さを演出する際の演出効果
の再考が可能となり、その文字列にとってより適切な演
出効果を得ることができる。しかも、文字列配置の際の
労力を軽減することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例とし
ての組版装置100の概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、この組版装置100は、CPU2
0と、内部メモリ28と、キーボード30と、マウス3
2と、ハードディスク装置34と、ディスプレイ38
と、これらの各要素を接続するバス40とを備えるコン
ピュータである。
【0020】CPU20は、本装置の各種制御や各種演
算等を行なうものであり、表示制御部51と、文字サイ
ズ仕様設定部53と、文字サイズ演算部55と、組版実
行部57とを備えている。実際には、CPU20がプロ
グラムに従って動作し、表示制御部51、文字サイズ仕
様設定部53、文字サイズ演算部55および組版実行部
57等として機能する。内部メモリ28は、CPUをこ
のように機能させるためのプログラムや後述する採字入
力データ、組版データなど各種データを記憶するための
記憶部である。CPU20と内部メモリ28はコンピュ
ータ本体内に収納されている。なお、CPUの表示制御
部51、文字サイズ仕様設定部53、文字サイズ演算部
55および組版実行部57をハードウェアによって実現
するようにしても良い。
【0021】キーボード30およびマウス32は、それ
ぞれコンピュータ本体に後述するような文字列配置のた
めの線分或いは文字サイズ設定のための設定ポイント等
の図形や文字を入力したり、オペレータの指示を伝えた
りするための入力装置として用いられる。ハードディス
ク装置34は、本装置により文字列の配置を行うに当た
り各文字について必要とされる種々のデータ、例えば文
字の縦・横の大きさを規定する正方形状の文字枠につい
てのデータ(即ち、文字サイズ)や文字の書体を規定す
る書体データ等を格納している記憶装置である。ディス
プレイ38は、上記の図形や文字を表示するための表示
装置である。以上の各構成要素は、それぞれ、コンピュ
ータ本体のバス40に直接または間接的に接続されてい
る。なお、上記の他にも必要に応じて、図形や文字等を
紙やフィルム等に印刷するためのプリンタや、他の処理
装置等に図形や文字等を転送するためのインターフェー
ス装置などが接続される。また、組版装置100を、通
信回線36に接続されたモデム37を有するよう構成
し、この通信回線36を介して、図示しないサーバを含
むネットワークに接続するようにしても良い。この場
合、サーバは、通信回線36を介してコンピュータプロ
グラムを本実施例の組版装置100に供給するプログラ
ム供給装置としての機能を有する。
【0022】後述するように、任意の曲線に沿った文字
列の配置を行うに当たり、本実施例の組版装置100並
びにその構成機器各部の機能を実現するコンピュータプ
ログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROM等
の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された
形態で提供可能である。そして、コンピュータは、その
記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部
メモリ28やハードディスク装置34等の内部記憶装
置、又はその他の外部記憶装置に転送する。或いは、通
信経路を介してコンピュータにコンピュータプログラム
を供給するようにしても良い。コンピュータプログラム
の機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコ
ンピュータプログラムがコンピュータのマイクロプロセ
ッサによって実行される。また、記録媒体に記録された
コンピュータプログラムをコンピュータが読み取って直
接実行するようにしても良い。
【0023】図2および図3は、この実施例における組
版処理を示すフローチャートであり、CPU20の表示
制御部51、文字サイズ仕様設定部53、文字サイズ演
算部55および組版実行部57で実施される。この処理
が開始されると、まず、文字列の配置対象となる配置基
準線を作成し表示する処理を行なう(ステップS6
0)。即ち、オペレータがディスプレイ38の表示画面
を見ながらマウス32を操作して、任意の形状の曲線線
分を作成する。CPU20は、この作成された曲線線分
の軌跡データ(xy座標値)を内部メモリ28に記憶す
ると共に、この曲線線分を配置基準線RLとしてディス
プレイ38の画面上に表示する。図4は、ディスプレイ
38の画面上に配置基準線RLを表示した状態を示す説
明図である。このような配置基準線RLの作成指示は、
オペレータがマウス32を操作して、例えば、図4に示
すような画面42上の作図処理ボタン44をクリックす
ることにより開始される。
【0024】上記した曲線線分の軌跡データは、後述す
るように配置基準線RLに沿って文字を配置する際に用
いられるので、曲線線分の軌跡に沿って微小ピッチで多
数収集される。なお、このようにして軌跡データを記憶
することに替わり、配置基準線RLを微小線分に分割し
て多頂点図形とし、この図形の頂点(輪郭点)の座標値
を記憶するようにすることもできる。
【0025】続いて、文字列の組版、即ち文字列配置の
際の文字サイズ設定に用いるサイズ設定操作ポイントP
と当該ポイントから配置基準線RLに伸ばした法線と
を、配置基準線RLの始点sおよび終点eに表示する
(ステップS62)。このように表示されたサイズ設定
操作ポイントPは、始点s或いは終点eに対向すること
になる。この場合、図4に示すように、始点・終点のサ
イズ設定操作ポイントPは、画面上においてマウスクリ
ックが可能な大きさの点として表示される。また、各設
定ポイントからの法線は、同一長さのポールとして表示
される。以下の本ルーチンの説明の便宜を図るため、上
記のポールをサイズ設定ポールと呼ぶ。また、始点sに
ついてのサイズ設定操作ポイントPをPs、サイズ設定
ポールをPpsと表し、終点eについてのサイズ設定操
作ポイントPをPe、サイズ設定ポールをPpeと表す
ことにする。なお、始点・終点のサイズ設定操作ポイン
トPとサイズ設定ポールの表示指示は、例えば、図4に
示すような画面42上の組版処理ボタン46のオペレー
タによるマウスクリックを経て、或いは、マウス32に
よる配置基準線RLの作成後のキーボード30の所定キ
ー(リターンキー等)の操作を経て開始される。
【0026】次に、サイズ設定操作ポイントを始点・終
点以外に追加するか否かを、その後のオペレータのマウ
ス・キーボード操作に基づいて判定する(ステップS6
4)。ここで、サイズ設定操作ポイントの追加は不要で
あると判定すれば、ステップS64に続くステップS6
6をスキップして後述のステップS68に進む。本実施
例では、このようにサイズ設定操作ポイントを追加しな
い場合の処理も用意されているが、演出効果の向上を図
る上から、通常は以下に説明するようにサイズ設定操作
ポイントを追加する場合の処理が行われる。
【0027】一方、ステップS64でサイズ設定操作ポ
イントを追加すると判定した場合には、新たなサイズ設
定操作ポイントPを、上記の始点・終点の間における配
置基準線RL上の途中点tに対向して設定し、サイズ設
定ポールと共に表示する(ステップS66)。この途中
点tについてのサイズ設定操作ポイントの追加判定は、
オペレータがマウス32を操作して始点sのサイズ設定
ポールPps或いはサイズ設定操作ポイントPsをクリ
ックすることで下される。そして、この追加されたサイ
ズ設定操作ポイントは、オペレータが配置基準線RLの
任意の途中点t、例えば図4に示す途中点t1までサイ
ズ設定ポールPps或いはサイズ設定操作ポイントPs
をドラッグすると、この途中点t1に、サイズ設定ポー
ルPpt1と共に、サイズ設定操作ポイントPt1とし
て表示される。このステップS64、66の処理は、上
記したオペレータによるサイズ設定操作ポイント追加の
ためのマウス操作(サイズ設定ポールPps或いはサイ
ズ設定操作ポイントPsのクリック&ドラッグ)が繰り
返される度に実行される。よって、途中点t1でのサイ
ズ設定ポールPpt1並びにサイズ設定操作ポイントP
t1の設定・表示後に上記のマウス操作がもう一度なさ
れると、図4に示すように、配置基準線RL上の途中点
t2にサイズ設定ポールPpt2とサイズ設定操作ポイ
ントPt2が改めて設定・表示される。なお、途中点の
サイズ設定ポールを始点・終点のサイズ設定ポールと同
程度の長さとなるよう表示したが、始点・終点のサイズ
設定ポールと異なる長さで表示することもできることは
勿論である。また、サイズ設定操作ポイントを追加する
方法として、配置基準線RL上の任意の途中点t1をマ
ウスポインタで指定すると配置基準線RL上にサイズ設
定操作ポイントPt1が表示され、このサイズ設定操作
ポイントPt1をドラッグすることにより、サイズ設定
ポール並びにサイズ設定操作ポイントPt1が追加され
るようにしてもよい。
【0028】このサイズ設定ポールとサイズ設定操作ポ
イントの設定・表示に続いては、始点s、各途中点t或
いは終点eのいずれかのサイズ設定操作ポイントの修正
を要するか否かを判定する(ステップS68)。ここ
で、サイズ設定操作ポイントの修正について説明する。
【0029】本実施例においては、サイズ設定操作ポイ
ントの修正は、その設定位置を変更することと、該当す
る始点s、終点e或いは途中点tからの距離(即ち、ポ
ール長さ)を変更することのいずれか、或いはその両者
を含んだ概念を意味する。設定位置の変更は、上記のよ
うに各途中点で一旦設定したサイズ設定操作ポイントの
設定位置をオペレータが所望するよう変えることであ
り、その対象となるサイズ設定操作ポイントは、各途中
点のサイズ設定操作ポイントである(図4では、サイズ
設定操作ポイントPt1、Pt2)。ポール長さの変更
は、サイズ設定ポールの長さをオペレータが所望するよ
う変えることであり、その対象となるサイズ設定ポール
は、始点s並びに終点eと各途中点のサイズ設定ポール
である(図4では、サイズ設定ポールPps、Ppe、
Ppt1、Ppt2)。そして、オペレータがマウス3
2で途中点のサイズ設定ポールをクリックすれば、その
クリックされたサイズ設定ポールのサイズ設定操作ポイ
ント(サイズ設定操作ポイントPt1、Pt2)が設定
位置の変更対象の設定ポイントとなる。また、オペレー
タがマウス32でサイズ設定操作ポイントPをクリック
すれば、そのクリックされた操作ポイントが上記の距離
の変更の操作ポイントとなり、当該ポイントに対応する
サイズ設定ポール(サイズ設定ポールPps、Ppe、
Ppt1、Ppt2)のポール長さが変更される。ま
た、このようなマウス操作がなされることなくキーボー
ド30の所定キー(リターンキー等)の新たな操作がな
されると、ステップS68でのサイズ設定操作ポイント
の修正は不要とされる。
【0030】上記のステップS68でオペレータによる
上記のマウス操作・キー操作によりサイズ設定操作ポイ
ントの修正は不要であると判定すれば、ステップS68
に続くステップS70をスキップして後述のステップS
72に進む。なお、本実施例では、このようにサイズ設
定操作ポイントを修正しない場合の処理も用意されてい
るが、演出効果の向上を図る上から、サイズ設定操作ポ
イントの追加の場合と同様、通常は以下のサイズ設定操
作ポイントの修正処理が行われる。
【0031】一方、ステップS68でサイズ設定操作ポ
イントを修正すると判定すれば、以下のようにして修正
対象のサイズ設定操作ポイントを設定位置/距離(ポー
ル長さ)の変更を経て修正し、修正後のサイズ設定操作
ポイントPをサイズ設定ポールと共に再表示する(ステ
ップS70)。まず、サイズ設定操作ポイントPの設定
位置変更について、上記のように修正対象(この場合は
設定位置変更対象)の操作ポイントが途中点t1のサイ
ズ設定操作ポイントPt1とされた場合を例に採り説明
する。図5に示すように、オペレータは、図中白抜き矢
印で示されるマウスカーソルを途中点t1のサイズ設定
ポールPpt1に合わせてクリックし、配置基準線RL
に沿って始点sの側或いは終点eの側に図中の点線で示
すようにマウス32を動かし所望の位置までドラッグす
る。すると、このサイズ設定ポールPpt1とサイズ設
定操作ポイントPt1は、ディスプレイ38に表示され
たままマウス32の移動に連動して配置基準線RLに沿
って移動し、マウスドラッグの位置A或いはBで再表示
される。この際、サイズ設定ポールPpt1の長さが変
わることはない。なお、このような設定位置変更は、途
中点t1のサイズ設定ポールPpt1について改めて行
うことが可能であり、途中点t2のサイズ設定ポールP
pt2についても行うことが可能である。また、サイズ
設定ポールPpt1に替わり、サイズ設定操作ポイント
Pt1をクリックして配置基準線RLに沿って移動させ
るようにすることもできる。
【0032】また、サイズ設定操作ポイントPの距離変
更(ポールの長さ変更)の場合は、図6に示すように、
オペレータは、マウスカーソルをサイズ設定操作ポイン
トPt1に合わせてクリックし、サイズ設定ポールPp
t1を延長或いは縮めるように図中の点線で示すように
マウス32を動かし所望の位置までドラッグする。する
と、このサイズ設定ポールPpt1は、マウス32の移
動に連動して伸縮移動して再表示され、サイズ設定操作
ポイントPt1は、マウスドラッグの位置C或いはDに
再表示される。この際、サイズ設定ポールPpt1の設
定位置(途中点t1)が変わることはない。なお、この
ような距離変更は、途中点t1のサイズ設定操作ポイン
トPt1について改めて行うことが可能であるばかり
か、途中点t2或いは始点s、終点eについてのサイズ
設定操作ポイントPs、Pe、Pt2についてそれぞれ
行うことが可能である。
【0033】上記したサイズ設定ポールは、始点、終点
或いは途中点に対向するサイズ設定操作ポイントPに付
随するものであり、後述するように文字サイズの設定時
に直接用いられるものではないので、サイズ設定操作ポ
イントPのみを表示して追加・修正等するよう構成する
こともできる。この場合には、このサイズ設定操作ポイ
ントPのクリック&ドラッグで、サイズ設定操作ポイン
トPの追加、並びにその設定位置/距離の変更を経た表
示位置の再設定・再表示を行えばよい。
【0034】これまで説明したステップS60〜ステッ
プS70までの処理が表示制御部51と文字サイズ仕様
設定部53とが果たす機能である。そして、表示制御部
51は、上記した各処理のうち、配置基準線RLやサイ
ズ設定ポール或いはサイズ設定操作ポイントの表示に関
する処理を受け持つ。文字サイズ仕様設定部53は、後
述するように文字サイズの変化仕様を決定するためのサ
イズ設定操作ポイントの追加・修正に関する処理を受け
持つ。
【0035】このサイズ設定操作ポイントの修正・再表
示に続いては、文字列を採字するか否かを、その後のオ
ペレータのマウス操作による採字開始動作の有無に基づ
いて判定する(ステップS72)。この採字開始動作
は、オペレータがマウス32を操作してマウスカーソル
をディスプレイ38の画面上の所定の文字列入力箇所に
合わせ、当該入力箇所にキャレットを表示させる一連の
動作をいう。そして、この採字開始動作がなされると、
ステップS72では、文字列採字を実行するとして肯定
判定される。一方、採字開始動作がなされないと、文字
列採字を実行しないと否定判定され、ステップS64に
移行する。このため、上記の採字開始動作がオペレータ
により実行されるまでは、既述したようにマウス操作に
よるサイズ設定操作ポイントの追加判定や追加した操作
ポイントの表示、並びにマウス操作によるサイズ設定操
作ポイントの修正判定、修正・再表示を繰り返す。これ
により、当初は途中点を1箇所しか設定しなかったとし
ても、上記のオペレータが採字開始動作を行うまでは、
途中点を追加設定することができる。また、途中点t1
のサイズ設定操作ポイントPt1についてしか設定位置
の変更や距離変更をしなかったとしても、上記の採字開
始動作を行うまでは、他の途中点や始点或いは終点のサ
イズ設定操作ポイントについても、距離変更若しくは設
定位置変更を行うことができる。
【0036】上記の採字開始動作がなされステップS7
2で肯定判定すれば、文字列の採字入力処理を行ない、
その文字列の少なくとも一部を組版対象文字列として設
定する(ステップS74)。オペレータは、採字開始動
作に続いて、キーボード30を用いた文字・数字キーの
入力操作による採字行為や、予め採字入力してハードデ
ィスク装置34に記憶した文字列データの読み出しによ
る採字行為を行う。CPU20は、オペレータがこれら
採字行為を実行すると、その採字行為により採字した文
字列を、図4に示すように、ディスプレイ38の画面上
の文字列入力箇所に表示する。そして、オペレータがデ
ィスプレイ38の画面を見ながらマウス32等を操作し
て画面上で表示文字列の範囲を指定すると、CPU20
は、この指定された範囲の文字列を組版対象文字列とし
て設定し、この組版対象文字列に含まれる各文字につい
てのデータを採字入力データとして内部メモリ28に記
憶する。この採字入力データは、組版対象文字列内の文
字数と、各文字の文字コードと、文字枠データおよび書
体データを含んでいる。なお、この採字入力・組版対象
文字列設定処理は、配置基準線RLの作成・表示処理に
先立って行うようにすることができることは勿論であ
る。
【0037】採字入力・組版対象文字列設定に続いて
は、組版対象文字列を配置基準線RLに沿って配置する
ための以下の組版処理を順次実行する。なお、説明の便
宜上、ステップS70までの処理により、図7に示すよ
うに、配置基準線RLの一箇所の途中点t1でサイズ設
定操作ポイントPt1を設定した場合を例に採り、組版
処理を説明する。まず、配置基準線RLに沿った始点s
・途中点t1間の距離L1と途中点t1・終点e間の距
離L2とを求めると共に、それぞれのサイズ設定操作ポ
イントPs,Pt1,Peから配置基準線RLまでの距
離、即ちそれぞれのサイズ設定ポールの長さHs,Ht
1,Heを求める(ステップS76)。この場合、距離
L1,L2は、ステップS60の処理の際に収集した軌
跡データに基づいて演算され、サイズ設定ポールの長さ
Hs,Ht1,Heは、ディスプレイ38に表示されて
いるポールの長さである。
【0038】続いて、図8に示すように、配置基準線R
Lと等しい長さの仮想直線線分KSに、それぞれのサイ
ズ設定ポールPps,Ppt1,Ppeおよびサイズ設
定操作ポイントPs,Pt1,Peを、上記の距離L
1,L2および長さHs,Ht1,Heを用いて展開す
る(ステップS78)。即ち、始点s、途中点t1、終
点eの各点とこれに対向するサイズ設定操作ポイントP
s,Pt1,Peの関係を維持して、配置基準線RLを
長さの等しい仮想直線線分KSに展開し、サイズ設定操
作ポイントPs,Pt1,Peをこの仮想直線線分KS
に対しても設定する。
【0039】次に、この仮想直線線分KSを一辺として
含み、仮想直線線分KSに対して設定済みのサイズ設定
操作ポイントPs,Pt1,Peを頂点とする閉図形H
Zを設定する(ステップS80)。その後、ハードディ
スク装置34に当初から記憶されている各文字について
文字枠データを読み込み、当該データで大きさが規定さ
れる文字枠ms1〜ms7を図9に示すように組版対象
文字列の文字数分(本実施例では7文字分)だけ仮想直
線線分KSに沿って並べた場合の文字列の文字列長さM
Lと仮想直線線分KSの長さ(L1+L2)との比率
で、各文字の文字枠msを縦横両方向に変倍した変倍文
字枠MS1〜MS7を生成し、図8に示すように、変倍
文字枠MS1〜MS7を閉図形HZに重なるよう仮想直
線線分KSに沿って並べて変倍文字枠並びMSKを生成
する(ステップS82)。この変倍文字枠並びMSK
は、仮想直線線分KSが配置基準線RLの展開を経てお
り、その含まれる文字数が組版対象文字列と等しく、そ
の変倍文字枠MS1〜MS7が組版対象文字列の各文字
の文字枠ms1〜ms7を上記の比率で変倍したもので
あることから、組版対象文字列と仮定することができ
る。
【0040】続いて、組版対象文字列を配置基準線RL
に沿って配置する際の各文字の配置文字サイズHMSを
次のようにして決定する(ステップS84)。図8に示
すように、変倍文字枠並びMSKの各変倍文字枠MS1
〜MS7について、文字列方向の上下の枠の中点a1,
a2を通る線分と仮想直線線分KSと向き合う閉図形H
Zの辺(線分Ps−Pt1又は線分Pt1−Pe)との
交点a3を求める。更に、仮想直線線分KSからの交点
a3の高さを算出し、この交点a3の高さと変倍文字枠
MSの文字高さ方向サイズとに基づいて、文字高さ方向
の伸縮の割合を示す長平体率を求める。そして、変倍文
字枠並びMSKの各変倍文字枠MS1〜MS7に対応す
る組版対象文字列の各文字の配置文字サイズHMSを、
文字幅方向については変倍文字枠MS1〜MS7のサイ
ズを維持し、文字高さ方向については、上記の長平体率
で変倍文字枠MS1〜MS7のサイズを変倍した文字サ
イズとする。換言すれば、変倍文字枠MS1〜MS7を
交点a3を通る矩形で規定される新たな文字枠MS1’
〜MS7’とし、配置文字サイズHMSは、この新たな
文字枠MS1’〜MS7’についての文字幅方向および
文字高さ方向のサイズで定まる文字サイズとなる。な
お、仮想直線線分KSからサイズ設定操作ポイントP
s,Pt1,Peまでの距離は、サイズ設定ポールPp
s,Ppt1,Ppeの長さHs,Ht1,Heから求
り、始点s・途中点t1間の距離および途中点t1・終
点e間の距離はL1,L2であるので、これらデータを
用いて線分Ps−Pt1と線分Pt1−Peの傾きと仮
想直線線分KSをx軸とした座標系における関数が定ま
ることから、交点a3の高さは算術演算により容易に算
出される。この場合、線分Ps−Pt1と線分Pt1−
Peの傾きk1,k2は、以下のように表される。
【0041】k1=(Ht1−Hs)/L1 …(1) k2=(He−Ht1)/L2 …(2)
【0042】なお、Ht1とHsが等しい場合およびH
t1とHeが等しい場合は、傾きk1,k2は1とされ
る。
【0043】ここで、長平体率と配置文字サイズHMS
の設定の様子について、図を用いて説明する。図10
は、文字幅方向サイズをSx、文字高さ方向サイズをS
yとした正方形の変倍文字枠MSでその縦横のサイズが
規定される文字”H”についての長平体率と配置文字サ
イズHMSの設定の様子を説明するための説明図であ
る。上記したように文字高さ方向についての伸縮の割合
を示す長平体率は、交点a3の高さa3をSy’とする
と、Sy’/Sy(%)となり(図10(b)、
(c))、配置文字サイズHMSは。文字幅方向サイズ
がSx、文字高さ方向サイズがSy’の文字サイズとな
る。この場合、配置文字サイズHMSで規定される文字
では、変倍文字枠MSが文字高さ方向についてのみ長平
体率での変倍を受けていることから、文字幅方向につい
ての文字枠から文字輪郭までの距離xrおよび文字幅m
hは変倍文字枠MSと変わることはないが、文字高さ方
向についての文字枠から文字輪郭までの距離yrおよび
文字幅mhは長平体率が反映して伸長或いは縮小される
ことになる。なお、このようにして求められた各文字に
ついての配置文字サイズHMS1〜HMS7は、長平体
率と共に内部メモリ28に記憶され、後述する組版結果
データの構築に用いられる。
【0044】上記のように求めた配置文字サイズHMS
1〜HMS7は、図8に示すように、文字高さ方向につ
いて、最初の文字から途中点t1までは順次大きくな
り、この途中点t1を越えると、順次小さくなる。
【0045】こうして配置文字サイズHMSを求める
と、組版対象文字列の各文字の仮想直線線分KSにおけ
る左下点位置(HP1〜HP7)を求める(ステップS
86)。つまり、始点sに配置される始点配置文字の左
下点位置HP1は、始点sとされ、i番目(iは2以上
の整数)の左下点位置HPiは、(i−1)・Sxとさ
れる。このようにして求められた各文字の左下点位置H
Piは、内部メモリ28に一旦記憶され、組版対象文字
列の各文字の配置基準線RLにおける左下点位置(HP
1〜HP7)の算出に用いられる。
【0046】その後は、仮想直線線分KSでの各文字の
左下点位置に対応した配置基準線RL上での左下点位置
と、配置基準線RLにおける角度を求める(ステップS
88)。この場合、仮想直線線分KSにおける各文字の
左下点位置HPiは、始点sからの距離であるので、図
11(a)に示すように、この距離(左下点位置HP
i)により、配置基準線RLにおける各文字の左下点H
iを定める。こうして左下点Hiが定まると、この左下
点に文字を配置する際の角度θiは、図11(b)に示
すように、配置基準線RLにおける左下点での接線がな
す角度として求める。次に、このように定めた左下点H
iと角度θiと、既に算出済みの配置文字サイズHMS
iとから、各文字を配置基準線RLに沿って順次配置し
て、図12に示すように、ディスプレイ38に表示する
(ステップS90)。また、この左下点Hiと角度θi
と配置文字サイズHMSiとは、図13に示すように、
組版結果データとして内部メモリ28に記憶される(ス
テップS92)。次いで、上記した文字の配置・表示並
びに組版結果データの記憶が総ての文字について完了し
たか否かを判定し(ステップS94)、肯定判定するま
でステップS88に移行して処理を繰り返す。なお、ス
テップS94では、ステップS74で設定した組版対象
文字列(図4の例では文字列「ABCDEFG」)に含
まれる各文字について文字の配置・表示並びに組版結果
データの記憶が行われると、肯定判定される。
【0047】以上説明したように、本実施例によれば、
配置基準線RLに沿って配置される文字列(組版対象文
字列)の各文字の配置文字サイズHMSiを、サイズ設
定操作ポイントPの高さであるサイズ設定ポールの長さ
或いは途中点におけるポール設定位置を種々変更するこ
とで閉図形HZの形状を種々変化させ、配置基準線RL
の始点sと途中点t1と終点eとの間においてそれぞれ
個別に設定できる。そして、組版対象文字列における各
文字の配置文字サイズHMSiの変化の様子を、特に文
字高さ方向の変化の様子を、配置基準線RLの始点sと
途中点t1との間と、途中点t1と終点eとの間とで異
なるものとすることができる。例えば、図8に示すよう
に、配置基準線RLの始点sと途中点t1との間では、
各文字を順次その文字高さ方向の文字サイズが大きくな
るようにし、途中点t1と終点eとの間では、各文字を
順次その文字高さ方向の文字サイズが小さくなるように
したり、この逆とすることもできる。
【0048】また、図14に示すように、始点sと途中
点t1との間では、各文字をその配置文字サイズHMS
が同じとなるようにし、途中点t1と終点eとの間で
は、各文字を順次その配置文字サイズHMSが大きく或
いは小さくなるようにしたり、図15に示すように、始
点sと途中点t1との間では、各文字を順次その配置文
字サイズHMSが大きく或いは小さくなるようにし、途
中点t1と終点eとの間では、各文字をその配置文字サ
イズHMSが同じとなるようにしたりすることもでき
る。また、図16に示すように、始点sと終点eとの間
において各文字を順次その配置文字サイズHMSが大き
くなるようにするものの、始点sと途中点t1との間
と、途中点t1と終点eとの間とで、配置文字サイズH
MSが大きくなる程度を変えたりすることもできる。こ
のため、配置基準線RLに沿って配置された組版対象文
字列の呈する視覚的な面白さの自由度を拡張でき、視覚
的な面白さを演出する際の演出効果を高めることができ
る。
【0049】また、本実施例では、配置文字サイズHM
Siの上記のような変化仕様を定めるに当たり、画面を
見ながら、始点s、途中点t1或いは終点eのサイズ設
定ポールの長さを変更したり、途中点t1におけるポー
ル設定位置を種々変更したりして閉図形HZの形状を変
更すれば良い。しかも、このような長さ変更や設定位置
変更を行えば、その変更の都度に、配置文字サイズHM
Siの変化仕様を再設定し、この際設定した配置文字サ
イズHMSiの変化仕様で、文字列の各文字を配置基準
線RLに沿って再配置して表示することができる。この
ため、文字列の曲線配置を通して視覚的な面白さを演出
する際の演出効果の再考が可能となり、その文字列にと
ってより適切な演出効果を容易に得ることができる。
【0050】また、上記した本実施例では、複数の途中
点tiでもサイズ設定ポールを設定し、その長さと設定
位置を変更して閉図形HZの形状を変更することができ
る。このため、図17に示すように、組版対象文字列に
おける各文字の文字サイズの変化仕様を、配置文字サイ
ズHMSが増大→縮小→増大と変化するようなものとす
ることができ、変化仕様のより一層の多様化を図ること
ができる。よって、配置基準線RLに沿って配置された
文字列の呈する視覚的な面白さの自由度をより拡張で
き、視覚的な面白さを演出する際の演出効果をより一層
高めることができる。
【0051】更に、文字列の配置文字サイズHMSの文
字幅方向サイズについては、組版対象文字列の文字列長
さMLと仮想直線線分KSの長さの比率の変倍を受けた
ものとしているので、上記のように決定した配置文字サ
イズHMSで各文字を配置基準線RLに沿って配置する
際には、配置基準線RLに長さの過不足が起きることは
ない。よって、一旦文字を配置した後に配置基準線RL
の長さを変更したり、文字サイズの変更を要しないの
で、文字列配置の際の労力を軽減することができる。
【0052】次に、変形例について説明する。上記の実
施例では、配置文字サイズHMSiを定めるための長平
体率を求めるに当たり、変倍文字枠MS1〜MS7につ
いて上下の枠の中点a1,a2を通る線分と仮想直線線
分KSと向き合う閉図形HZの辺(線分Ps−Pt1又
は線分Pt1−Pe)との交点a3を用いたが、次のよ
うに変形することができる。即ち、図18に示すよう
に、配置文字サイズHMSの左側の枠を含む線分と閉図
形HZの上記の辺との交点a4を採用し、この交点a4
の高さから長平体率の求めることもできる。このように
変形しても、始点sと途中点t1との間では、各文字を
順次その配置文字サイズHMSが大きくなるようにし、
途中点t1と終点eとの間では、各文字を順次その配置
文字サイズHMSが小さくなるようにでき、演出効果を
高めることができる。
【0053】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0054】組版対象となる文字は、アルファベット、
ひらがな、カタカナ、漢字、数字の他、「,」や「、」
等の区切り記号が含まれる。このような区切り記号は、
その大きさが漢字やひらがな等の一般文字に比べて小さ
く、その表記の位置も左隣の文字に近づいた位置であ
る。このため、変倍文字枠並びMSKでは、区切り記号
とその隣の一般文字との間に空白部を生じたり、アルフ
ァベットのIのような特定の文字については、その形状
により両隣の一般文字との間に空白を生じたりする。よ
って、組版対象文字列に上記のように空白部を生じる区
切り記号や特定の文字が含まれている場合には、その文
字の文字枠msを図19(a)に示すようにこの文字枠
msを変形した文字枠ms’とし、組版対象文字列の文
字をその文字数分だけ仮想直線線分KSに沿って並べた
文字列長さML(図9参照)を、この文字枠ms’を図
19(b)に示すように並べて算出するようにする。つ
まり、各文字についての文字枠msを文字幅・文字高さ
方向で同じであるとしたが、各文字について、文字高さ
方向サイズと文字幅方向サイズとを別々に有する文字枠
を用いるようにすることができる。こうすれば、文字枠
ms或いは文字枠ms’を文字列長さMLと仮想直線線
分KSの長さの比率で変倍した変倍文字枠MSの変倍文
字枠並びMSK、延いては配置文字サイズHMSで配置
した文字列において、文字間に過剰な空白部を生じるこ
とがない。よって、文字列の見栄えを損なうことがなく
好ましい。
【0055】また、上記の実施例では、サイズ設定操作
ポイントPをマウス操作してサイズ設定ポールの長さ、
即ち始点s、終点e或いは途中点tからサイズ設定操作
ポイントPまでの距離を変更するようにしたので、この
サイズ設定操作ポイントPをマウスクリックが可能な大
きさとした。しかし、サイズ設定ポールの先端をサイズ
設定操作ポイントPと定義し、サイズ設定ポールのマウ
ス操作だけで終点e或いは途中点tからサイズ設定操作
ポイントPまでの距離を変更するようにすれば、サイズ
設定操作ポイントPをマウス操作の対象となるものとし
て表示する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての組版装置100の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての組版処理の前半部分
を示すフローチャートである。
【図3】この組版処理の後半部分を示すフローチャート
である。
【図4】組版を行う際にディスプレイ38に表示される
画面の一例を示す説明図である。
【図5】組版処理のステップS70において、サイズ設
定操作ポイント並びにサイズ設定ポールの設定位置を変
更する様子を説明するための説明図である。
【図6】組版処理のステップS70において、始点s、
終点e或いは途中点tからサイズ設定操作ポイントPま
での距離(サイズ設定ポールの長さ)を変更する様子を
説明するための説明図である。
【図7】配置基準線RLの一箇所の途中点t1でサイズ
設定操作ポイント並びにサイズ設定ポールPpt1を設
定した場合の組版処理を説明するための説明図である。
【図8】組版処理のステップS70以降の各処理の内容
を説明するための説明図である。
【図9】組版対象文字列の文字をその文字数分だけ仮想
直線線分KSに沿って並べた文字列の文字列長さMLを
求める様子を説明する説明図である。
【図10】文字高さ方向の伸縮の割合を示す長平体率と
各文字の配置文字サイズHMSの設定の様子を説明する
ための説明図である。
【図11】組版処理のステップS88で配置基準線RL
上での左下点位置とその位置における文字配置の際の角
度を求める様子を説明するための説明図である。
【図12】組版対象文字列の各文字をそれぞれの配置文
字サイズHMSで配置基準線RLに沿って配置した様子
を説明するための説明図である。
【図13】本実施例の組版処理により求められる組版結
果データを示す説明図である。
【図14】本実施例の組版処理により設定される各文字
の配置文字サイズHMSiの変化仕様の一態様を説明す
る説明図である。
【図15】本実施例の組版処理により設定される各文字
の配置文字サイズHMSiの変化仕様の他の態様を説明
する説明図である。
【図16】本実施例の組版処理により設定される各文字
の配置文字サイズHMSiの変化仕様の更に他の態様を
説明する説明図である。
【図17】本実施例の組版処理により設定される各文字
の配置文字サイズHMSiの変化仕様のまた別の態様を
説明する説明図である。
【図18】本実施例の変形例における組版処理により設
定される各文字の配置文字サイズHMSiの変化仕様の
一態様を説明する説明図である。
【図19】本実施例の他の変形例における文字枠msの
取り扱いの様子と、組版対象文字列の文字をその文字数
分だけ仮想直線線分KSに沿って並べた文字列の文字列
長さMLを求める様子を説明する説明図である。
【符号の説明】
20…CPU 28…内部メモリ 30…キーボード 32…マウス 34…ハードディスク装置 36…通信回線 37…モデム 38…ディスプレイ 40…バス 42…画面 44…作図処理ボタン 46…組版処理ボタン 51…表示制御部 53…文字サイズ仕様設定部 55…文字サイズ演算部 57…組版実行部 100…組版装置 HMS1〜HMS7,HMSi…配置文字サイズ HP1〜HP7,HPi…左下点位置 HZ…閉図形 Hi…左下点 KS…仮想直線線分 MS1〜MS7…変倍文字枠 MS1’〜MS7’…文字枠 Pps,Ppt1,Ppt2,Ppe…サイズ設定ポー
ル Ps,Pt1,Pt2,Pe…サイズ設定操作ポイント RL…配置基準線 a1,a2…中点 a3,a4…交点 e…終点 ms1〜ms7…文字枠 s…始点 t1,t2…途中点 ti…途中点 θi…角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された線分に沿って文字列を配置す
    る組版方法であって、 前記線分として、任意形状の配置基準線を設定する工程
    (1)と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列の採字を行う
    工程(2)と、 前記配置基準線の始点および終点と、該始点・終点との
    間の少なくとも一箇所の途中点とを、文字サイズ設定の
    ためのサイズ設定点として定める工程(3)と、 前記サイズ設定点に対向する対向点を、それぞれの前記
    サイズ設定点毎に設定する工程(4)と、 それぞれの前記サイズ設定点と前記対向点との関係を維
    持して、前記配置基準線を長さの等しい仮想直線に展開
    すると共に、前記対向点を前記仮想直線に対して設定す
    る工程(5)と、 前記仮想直線を一辺として含み、前記仮想直線に対して
    設定した前記対向点を輪郭点とする閉図形を設定する工
    程(6)と、 前記文字列の各文字の文字枠を直線状に並べた場合の文
    字列の文字列長さと前記仮想直線の長さとの比率が所定
    の比率となるように、各文字ごとの前記文字枠を縦横両
    方向に等しい倍率で変倍する工程(7)と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列を、前記変倍
    後の変倍文字枠を前記閉図形に重なるよう前記仮想直線
    に沿って並べて配置した変倍文字枠並びと仮定し、前記
    変倍文字枠並びの前記変倍文字枠に対応する前記文字列
    の各文字の文字サイズを、文字幅方向については前記変
    倍文字枠のサイズを維持し、文字高さ方向については、
    前記変倍文字枠が重ねて配置された位置における前記閉
    図形の高さと前記変倍文字枠のサイズとに応じて定めた
    長平体率で変倍した文字サイズに設定する工程(8)
    と、 前記文字列の各文字を前記設定した文字サイズに従って
    前記配置基準線に沿って順次配置する工程(9)と、 を備えることを特徴とする組版方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組版方法であって、 前記途中点或いは前記対向点が変更された場合には前記
    工程(5)と工程(6)および工程(8)と工程(9)
    を繰り返す工程を有する組版方法。
  3. 【請求項3】 指定された線分に沿って文字列を配置す
    る組版装置であって、 組版の様子を表示するための表示手段と、 前記線分として、任意形状の配置基準線を設定する基準
    線設定手段と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列の採字を行う
    採字手段と、 前記配置基準線を前記表示手段に表示すると共に、文字
    サイズ設定のためのサイズ設定要素を、前記配置基準線
    の始点と前記配置基準線の途中の少なくとも一箇所の途
    中点と前記配置基準線の終点とにそれぞれ対向させて前
    記表示手段に表示する基準線表示実行手段と、 それぞれの前記サイズ設定要素と対応する前記始点、終
    点或いは途中点との関係を維持して、前記配置基準線を
    長さの等しい仮想直線に展開すると共に、前記サイズ設
    定要素を前記仮想直線に対して設定する仮想直線展開手
    段と、 前記仮想直線を一辺として含み、前記仮想直線に対して
    設定した前記サイズ設定要素を輪郭点とする閉図形を設
    定する閉図形設定手段と、 前記文字列の各文字の文字枠を直線状に並べた場合の文
    字列の文字列長さと前記仮想直線の長さとの比率が所定
    の比率となるように、各文字ごとの前記文字枠を縦横両
    方向に等しい倍率で変倍する変倍手段と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列を、前記変倍
    後の変倍文字枠を前記閉図形に重なるよう前記仮想直線
    に沿って並べて配置した変倍文字枠並びと仮定し、前記
    変倍文字枠並びの前記変倍文字枠に対応する前記文字列
    の各文字の文字サイズを、文字幅方向については前記変
    倍文字枠のサイズを維持し、文字高さ方向については、
    前記変倍文字枠が重ねて配置された位置における前記閉
    図形の高さと前記変倍文字枠のサイズとに応じて定めた
    長平体率で変倍した文字サイズに設定する文字サイズ設
    定手段と、 前記文字列の各文字を前記設定した文字サイズに従って
    前記配置基準線に沿って順次配置し、前記配置基準線と
    共に表示する文字列表示実行手段と、 前記途中点或いはサイズ設定要素の表示位置が変更され
    たときには、前記配置基準線の前記仮想直線への再展開
    と、前記閉図形の再設定と、前記文字列の各文字の文字
    サイズの再設定と、前記文字列の各文字の再配置および
    再表示とを実行させる再実行手段と、 を備えることを特徴とする組版装置。
  4. 【請求項4】 指定された線分に沿って文字列を配置す
    るためのコンピュータプログラムを記録したコンピュー
    タ読取可能な記録媒体であって、 組版の様子を表示するための表示手段と、 前記線分として、任意形状の配置基準線を設定する基準
    線設定手段と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列の採字を行う
    採字手段と、 前記配置基準線を前記表示手段に表示すると共に、文字
    サイズ設定のためのサイズ設定要素を、前記配置基準線
    の始点と前記配置基準線の途中の少なくとも一箇所の途
    中点と前記配置基準線の終点とにそれぞれ対向させて前
    記表示手段に表示する基準線表示実行手段と、 それぞれの前記サイズ設定要素と対応する前記始点、終
    点或いは途中点との関係を維持して、前記配置基準線を
    長さの等しい仮想直線に展開すると共に、前記サイズ設
    定要素を前記仮想直線に対して設定する仮想直線展開手
    段と、 前記仮想直線を一辺として含み、前記仮想直線に対して
    設定した前記サイズ設定要素を輪郭点とする閉図形を設
    定する閉図形設定手段と、 前記文字列の各文字の文字枠を直線状に並べた場合の文
    字列の文字列長さと前記仮想直線の長さとの比率が所定
    の比率となるように、各文字ごとの前記文字枠を縦横両
    方向に等しい倍率で変倍する変倍手段と、 前記配置基準線に沿って配置される文字列を、前記変倍
    後の変倍文字枠を前記閉図形に重なるよう前記仮想直線
    に沿って並べて配置した変倍文字枠並びと仮定し、前記
    変倍文字枠並びの前記変倍文字枠に対応する前記文字列
    の各文字の文字サイズを、文字幅方向については前記変
    倍文字枠のサイズを維持し、文字高さ方向については、
    前記変倍文字枠が重ねて配置された位置における前記閉
    図形の高さと前記変倍文字枠のサイズとに応じて定めた
    長平体率で変倍した文字サイズに設定する文字サイズ設
    定手段と、 前記文字列の各文字を前記設定した文字サイズに従って
    前記配置基準線に沿って順次配置し、前記配置基準線と
    共に表示する文字列表示実行手段と、 前記途中点或いはサイズ設定要素の表示位置が変更され
    たときには、前記配置基準線の前記仮想直線への再展開
    と、前記閉図形の再設定と、前記文字列の各文字の文字
    サイズの再設定と、前記文字列の各文字の再配置および
    再表示とを実行させる再実行手段と、の機能をコンピュ
    ータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録
    した記録媒体。
JP10212298A 1998-03-30 1998-03-30 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3725976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212298A JP3725976B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212298A JP3725976B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11277709A true JPH11277709A (ja) 1999-10-12
JP3725976B2 JP3725976B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=14319000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212298A Expired - Fee Related JP3725976B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3725976B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238019A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Dainippon Printing Co Ltd 組版装置、組版方法、及び組版処理プログラム
JP2015055738A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 アルパイン株式会社 地図表示装置および地図上における文字列表示方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238019A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Dainippon Printing Co Ltd 組版装置、組版方法、及び組版処理プログラム
JP2015055738A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 アルパイン株式会社 地図表示装置および地図上における文字列表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3725976B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020064308A1 (en) System and methods for spacing, storing and recognizing electronic representations of handwriting printing and drawings
EP2002352B1 (en) Applying effects to a merged text path
JPH0812663B2 (ja) 画像処理システム及びその方法
JPH11250271A (ja) レイアウト編集方法およびレイアウト編集装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JPH04148475A (ja) 文書処理方法及び装置
JPH11277709A (ja) 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JPH11249641A (ja) 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP3100614B2 (ja) 文書処理装置および文書処理方法
JPH10124033A (ja) 文字処理装置、文字処理方法、及び、記憶媒体
JP3715445B2 (ja) 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP4963633B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JPH10171437A (ja) 文字データ処理装置、文字データ処理方法及び文字データ処理プログラムを記録した媒体
KR20040075466A (ko) 구조적 단계를 통한 한글 폰트를 만드는 방법
JP2001184346A (ja) 文書編集装置および文書編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3728780B2 (ja) 文書処理装置
JPH03184182A (ja) 文字出力レイアウト決定方式
JP3571498B2 (ja) 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP3585386B2 (ja) インクデータ形式手書きデータの処理方法
JP2691871B2 (ja) 擬似文字を使用したカンプ作成装置
JPH11328170A (ja) 組版方法および組版装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体
JP2698348B2 (ja) 文字処理装置
JPH05189424A (ja) 文書編集装置及び文書編集方法
JPS63280295A (ja) 文字パタ−ン表示装置
JPS6265080A (ja) グラフ表示方式
JPS629388A (ja) 文字パタ−ン発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees