JPH10171230A - トナーカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーボトルに充填されているトナーを、効
率よく現像部へ補給できる容器（トナーカートリッジ）
を提供する。 【解決手段】 中心軸に対して回転するトナーボトルの
内周面にスパイラル状の突起を設け、トナーボトルの回
転によりトナーをボトル口部へ搬送できるようにし、キ
ャップには該トナーボトルの中心軸に対して回転するス
パイラル状リブをボトル口部内に設け、かつ、ボトル口
部との間に空隙が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電子写真乾式複写
機、プリンタなどで用いられるトナーカートリッジに関
する。

【０００２】

【従来の技術】乾式複写機等のトナー補給装置として
は、（１）現像部につながるトナーカートリッジを逆さ
にして配置し収納されたトナーを重力によって現像部に
落下させるタイプのもの、（２）スパイラル状凸部を内
周壁に設けた筒型のカートリッジを横置きに配置し回転
させトナーを逐次出口方向に移動させながら現像部に補
給させるタイプのもの、及び（３）Ｌ型パイプを取付け
たトナーカートリッジを回転させながらトナーを補給し
てゆくタイプのもの等が一般に使用されている。これら
には、長−短があり、現在では（２）のタイプのものが
多く用いられている。

【０００３】一般に、この（２）のタイプのトナーカー
トリッジは、図３に示したように、トナーボトル１はト
ナー搬出部（ボトル口部）１ａを除いて全体が円筒状を
呈し、内周面にはスパイラル状の突起が形成されてお
り、ボトル口部１ａの先端には、現像装置のコレクトチ
ャック３に着脱自在に接続できる摘み部２'ａを設けた
キャップ２'が取りつけられた構造を有している。この
種のカートリッジはキャップ２'を若干引張り出してキ
ャップ２'とボルト口部１ａとの間に空隙を生じさせる
ことによって、その空隙からトナーを現像部へ落下させ
ようとするものである。また、トナーボトル１を回転さ
せることによって、内部のトナーはスパイラル状凸部に
誘導されて、ボトル口部１ａの方へと移される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、図３に示し
た従来のトナーカートリッジの使用では、現像部に補充
されるトナー量は、主として、ボトル口部１ａとキャッ
プ２'との間で形成される空隙の程度によって左右さ
れ、この空隙の大きさが大きすぎると必要以上の量のト
ナーが現像部に充填されることになり、逆に、この空隙
の大きさが小さすぎるとトナーがボトル口部１ａに滞留
してしまう。このボトル口部１ａにトナーが滞留すると
いう現象は本来適当量のトナーを現像部に供給させよう
とする場合にも往々にして生じる。現像部のトナーの消
費量に応じて必要量のトナーが補充できないということ
は、トナー帯電量が一定でなくなり、良質のコピーを得
るうえで不都合である。

【０００５】従って、本発明の目的はボトル口部１ａに
トナーが滞留してしまうようなことがなく、しかも適量
のトナーが現像部に供給されて、多数枚の良質コピーが
得られるようにしたトナーカートリッジを提供するもの
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ボトル口部に
納まるようなスパイラル付キャップを設け、トナー補給
時に、キャップを前方に引きそのキャップとボトル口部
との間に隙間を設け、さらに必要時に、キャップを回転
させる（キャップスパイラルを回転させる）ようにすれ
ば、前記のようなトナーがボトル口部に滞留することが
防げることを確かめた。本発明はこれに基づいて完成さ
れたものである。

【０００７】本発明によれば、トナーボトル先端の口部
にキャップをつけたトナーカートリッジにおいて、該ト
ナーボトルは内周壁にスパイラル状の凸部が設けられ、
回転することにより内容物であるトナーをボトル口部方
向に搬送させる機能を有し、該キャップは内方にスパイ
ラル状リブが設けられ、外方にコレクトチャックに挟ま
れ栓の開閉及び該スパイラル状リブの回転に寄与する摘
み部が設けられたことを特徴とするものが提供される。
ここでのキャップは、コレクトチャックの前進後退によ
りキャップがボトル口部との間に空隙を形成したり、又
はそれを塞いだりし、更には、該コレクトの回転に伴な
ってキャップがトナーボトルに非接触の状態で回転でき
るものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明を図面に従いながら更に詳
細に説明する。図１に示したように、本発明のトナーボ
トル１は、その先端に幾分か径を小さくして突き出たト
ナー搬出部（ボトル口部）１ａが設けられており、この
ボトル口部を除いて、トナーボトル１の少なくとも内周
面にはスパイラル状の突起が設けられている。ボトル口
部１ａの反対側は図示されていない底面で塞がれてい
る。

【０００９】ボトル口部にはキャップが嵌め込まれてお
り、図２はこのキャップ２を上方からみた状態、図１は
キャップ２の嵌め込みを解除した状態を表わしている。
これら図面にみられるように、キャップ２はその内側に
は、ボトル口部１ａには接触することのないストライプ
状のリブ２ｂが設けられ、キャップ２の外側には摘み部
２ａが設けられている。この摘み部２ａはコレクトチャ
ック３で挟まれ、コレクトチャック３の前進後進にあわ
せてキャップ２の開閉及びキャップ２とボトル口部１ａ
とのクリアランスの調整がトナー補給量を勘案して行な
われる。

【００１０】コレクトチャック３はその軸芯に対して回
転できるようにしており、これによってキャップ２に一
体的に設けられたスパイラル状リブ２ｂも回転しボトル
口部１ａのトナーは強制的に現像部へと落される。従っ
て、このスパイラル部の回転速度、及びキャップとボル
ト口部とのクリアランスの調整を適度に行なうことによ
り、現像部へのトナー補給は極めて良好になされる。

【００１１】トナーボトル１は連続的に、間歇的に又は
必要時にこのトナーボルトの中心軸に対して回転され、
トナーは除々にボルト口部方向へと移される。このトナ
ーボトル１を回転させる方法自体は例えば特開平７−２
０７０５号にもみられるように、従来よりいろいろ提案
されており、適宜な手段が採用されている。例えばトナ
ーボトル１の外周壁に歯車のついた環を取りつけ、この
歯車を動力系に接続させる等である。トナーボトル１と
スパイラル状リブとのそれぞれの回転方向を逆にすれ
ば、トナーを効率よく排出することができるようにな
る。

【００１２】

【発明の効果】請求項１、２の発明によれば、トナーボ
トルに設けられたスパイラル状突起により、このトナー
ボトルの回転で内容物であるトナーはボトル口部まで搬
送され、さらにスパイラル状リブの回転により、トナー
ボトル口部に滞留することなく、良好に現像部に補給さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトナーボトルに充填されているトナー
がボトル口部で滞留することなく現像部に補給される様
子を説明するための図。

【図２】本発明のトナーボトルにおけるキャップを一方
向からみた図。

【図３】従来のトナーボトルの使用ではボトル口部でト
ナーが滞留することがあることを説明する図。

【符号の説明】

１ トナーボトル（１ａボトル口部） ２，２’ キャップ ３ コレクトチャック １ａ ボトル口部 ２ａ，２’ａ 摘み部 ２ｂ スパイラル状リブ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナーボトル先端の口部にキャップをつ
   けたトナーカートリッジにおいて、該トナーボトルは内
   周壁にスパイラル状の凸部が設けられ、回転することに
   より内容物であるトナーをボトル口部方向に搬送させる
   機能を有し、該キャップは内方にスパイラル状リブが設
   けられ、外方にコレクトチャックに挟まれ栓の開閉及び
   該スパイラル状リブの回転に寄与する摘み部が設けられ
   たことを特徴とするトナーカートリッジ。
2. 【請求項２】 請求項１において、コレクトチャックの
   前進後退によりキャップがボトル口部から若干外れ、ま
   た該コレクトチャックの回転に伴なってキャップがトナ
   ーボトルに非接触の状態で回転させられることを特徴と
   するトナーカートリッジ。