JPH10171092A - 自動現像装置 - Google Patents
自動現像装置Info
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- JPH10171092A JPH10171092A JP8330899A JP33089996A JPH10171092A JP H10171092 A JPH10171092 A JP H10171092A JP 8330899 A JP8330899 A JP 8330899A JP 33089996 A JP33089996 A JP 33089996A JP H10171092 A JPH10171092 A JP H10171092A
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Abstract
とともに、省スペースを実現することを目的とする。 【解決手段】 収容される処理液の許容温度範囲が重な
る現像処理槽を含む複数の処理槽に浸漬された中空の伝
熱管51を配設するとともに、伝熱管51の中に流体を
流す送出手段54を設け、温度制御手段55により流体
の温度制御を行うことにより、1つの温度温度制御手段
により処理液の許容温度範囲が重なる現像液を含む複数
の処理液の温度制御が行うことができる。
Description
容された処理液中に順次感光材料を搬送して、感光材料
を処理する自動現像装置に関する。
れた処理液中に順次感光材料を搬送して、感光材料を処
理するものである。ハロゲン化銀感光材料である写真感
光材料(カラーもしくはモノクロのネガフィルムやペー
パーなど)やX線感光材料や印刷用感光材料などの感光
材料は、現像(発色現像を含む)、定着(漂白・定着を
含む)、水洗(安定化を含む)の各処理を行うことによ
り、感光材料が顕像化される。これら各処理に際して、
所期の処理を行うためには、複数の処理槽に収容された
各処理液を所定の温度に保つことが必要である。従来の
自動現像装置では、各処理槽に収容された処理液を所定
の温度に保つためにヒータなど温度制御手段を用いて処
理液に収容された処理液の温度制御を行っていた。
定の温度に保つために、ヒータなどの温度制御手段を、
各処理槽毎に設けている。このため、温度制御手段を処
理槽の数だけ必要とするためコストがかかり、しかも、
これら温度制御手段を設置するためのスペースをも必要
としなければならなかった。
減らして低コストを図るとともに、省スペースを実現で
きる自動現像装置を提供することを目的とする。
槽に収容された処理液中に順次感光材料を搬送して、感
光材料を処理する自動現像装置において、収容される処
理液の許容温度範囲が重なる現像処理槽を含む複数の処
理槽に、浸漬された中空の伝熱管と、前記伝熱管の中に
流体を流す送出手段と、前記流体の温度制御を行う温度
温度制御手段と、有することを特徴とする自動現像装置
によって達成される。
に保つ必要があるが、この所定の温度にも許容温度範囲
がある。すなわち、処理液メーカーが所期の性能を得る
ために各処理液の所定の温度と所定の温度幅を提示し、
その範囲内(許容温度範囲という)で使用するよう勧め
ている。例えば、ネガフィルムの自動現像装置の場合は
発色現像処理槽、漂白処理槽、定着処理槽、安定処理槽
の4つの処理槽を有しており、これら各処理槽に収容さ
れる処理液である発色現像液、漂白液、定着液、安定液
の所定の温度と所定の温度幅は、処理液メーカー(コニ
カ)により、それぞれ38.0±0.3℃、38.0±
3℃、38.0±3℃、38.0+5,−8℃を提示し
ている。すなわち、発色現像液、漂白液、定着液、安定
液の許容温度範囲は、それぞれ37.7〜38.3℃、
35.0〜41.0℃、35.0〜41.0℃、30.
0〜43.0℃となり、この許容温度範囲内であれば、
所期の性能を発揮することができる。これからわかるよ
うに、処理槽に収容された処理液は、複数の槽で許容温
度範囲が重なる(上述のコニカのネガフィルムの現像の
場合は全てが重なる)。本発明では、この許容温度範囲
が重なることを利用して、温度制御手段の数を減らし、
省スペース化を図るものである。
の許容温度範囲が重なる現像処理槽を含む複数の処理槽
に浸漬された中空の伝熱管を配設するとともに、伝熱管
の中に流体を流す送出手段を設け、温度制御手段により
流体の温度制御を行うことにより、1つの温度制御手段
により処理液の許容温度範囲が重なる現像液を含む複数
の処理液の温度制御が行われるために、温度制御手段の
共有化が図れ、温度制御手段の数が減り低コストとな
り、しかも、省スペースを実現できる。
熱管が破損し流体が処理槽内に流出した場合であって
も、処理液間のコンタミの心配がない。
に順次感光材料を搬送して、感光材料を処理する自動現
像装置において、収容される処理液の許容温度範囲が重
なる現像処理槽を含む複数の処理槽のうち1つの処理槽
に収容した処理液を流体として流す送出手段と、許容温
度範囲が重なる複数の処理槽のうち他方の処理槽に浸漬
され、前記送出手段により流された処理液が中空の中を
流れる伝熱管と、前記流体としての処理液の温度制御を
行う温度制御手段と、を有することを特徴とする自動現
像装置であっても、上述した目的は達成できる。
理液、特に、現像液とすることにより、許容温度範囲が
最も狭い処理液、特に現像液が温度制御されることとな
り、この流体が許容温度範囲から外れることが少なくな
り安全な処理が可能となる。
に順次感光材料を搬送して、感光材料を処理する自動現
像装置において、現像処理槽に収容される現像液の温度
制御を行う温度制御手段と、前記温度制御手段により温
度制御された現像液を流体として送り出す送出手段と、
前記現像液の許容温度範囲が重なる処理液を収容した処
理槽に浸漬され、前記送出手段により送出された現像液
が中空の中を流れる伝熱管と、を有することを特徴とす
る自動現像装置であっても、上述した目的は達成でき
る。
で、前記温度制御手段により温度制御された現像液を、
現像処理槽内で噴射させることにより、一般的に、最も
許容温度範囲が狭い現像処理槽内の現像液の温度制御を
的確に行うことができる。
えば、処理済みの感光材料を乾燥させる乾燥手段に近い
処理槽は乾燥手段からの熱により温度が高くなる傾向に
あるが、この高い温度の熱が伝熱管内の流体、低い温度
の処理槽内の処理液へと伝わり、処理液の温度制御の効
率化を図ることができる。
り、複数の処理槽に浸漬された複数の伝熱管を直列に接
続することにより、配管を容易とし低コスト化、処理液
の温度の効率化を図ることができる。
最も狭い処理液の温度を測定する温度センサの出力に基
づいて制御されることにより、正確な温度制御を可能と
する。また、温度制御手段の流体の流れ方向下流側の近
傍に設けられた流体の温度を測定する温度センサの出力
に基づいて制御されることにより、より応答速度の速い
温度制御ができる。
抵抗は、収容される処理液の液量に反比例することによ
り、単位体積あたりの処理液への伝熱が同じになり、制
御の簡便化を図ることができる。
制御がなされることにより、最も低コストな自動現像装
置となる。
る」とは、上述したように許容温度範囲が狭い方が完全
に広い方に完全に重なる(上述した例では、発色現像液
の許容温度範囲が、漂白液の許容温度範囲内に完全に重
なる)だけでなく、一部重なったものでもよい。
色現像処理も含み、以下、発色現像処理ともいう。
を処理する自動現像装置について説明する。図1は、1
35mmのカラーネガフィルムを処理する自動現像装置
の断面構成図である。なお、以下の説明では、自動現像
装置として135mmのカラーネガフィルム用の自動現
像装置で行うが、本発明を適用する自動現像装置として
はこれに限られることなく、カラーペーパー用の自動現
像装置、X線用フィルム自動現像装置、印刷用感光材料
自動現像装置などにも適用できることはいうまでもな
い。
パトローネ2に収納され、図示しないショートリーダに
接着テープでその先端を接合され、自動現像装置1の挿
入部10の止め金11を外して蓋12を開けて挿入部1
0のホルダー13に装填される。このとき、ショートリ
ーダが搬送手段としてのローラ対14間に挿入される。
そして、図示しない駆動源からの駆動が伝達されると、
ショートリーダにひっぱられてカラーネガフィルムが挿
入部から処理部20へと搬送される。
部22および安定部23からなり、発色現像部21には
処理槽として発色現像処理槽211を、漂白定着部22
には処理槽として漂白処理槽221、定着処理槽22
2、223を、安定部23には処理槽として安定処理槽
231、232、233を有している。また、発色現像
処理槽211には処理液として発色現像液が、漂白処理
槽221には処理液として漂白液が、定着処理槽22
2、223には処理液として漂白液が、安定処理槽23
1、232、233には処理液として安定液が収容さ
れ、所定の液面まで満たされており気液界面を形成して
いる。
ローラ241および下ターンガイド243が配置され、
各処理槽間には上ターンガイド242が配置されてい
る。なお、搬送ローラ241の外周面には、搬送ローラ
241に従動回転するローラ244と図示しないスプロ
ケット歯が設けられており、このスプロケット歯が図示
しないショートリーダのパーフォレーションにかみ合う
ようになっており、図示しない駆動源により搬送ローラ
241が駆動され、カラーネガフィルムを各処理槽へと
順次搬送(一点鎖線はフィルムの搬送経路を示してい
る)し、処理する。
0へ搬送される。乾燥部30では、乾燥ボックス31の
中を搬送手段としてのローラ32によりカラーネガフィ
ルムが搬送されながら乾燥され、自動現像装置1外へと
排出される。
の処理性能を保つための重要な要因として、各処理槽に
収容された処理液の温度管理がある。これは、上述した
ように、処理槽に収容される処理液は、所定の温度に保
つ必要があるため、従来の自動現像装置においては各処
理槽毎に温度制御手段を備えており、コストがかかって
いた。
がある。すなわち、処理液メーカーが所期の性能を得る
ために各処理液の所定の温度と所定の温度幅を提示し、
その範囲内(許容温度範囲という)で使用するよう勧め
ている。例えば、上述したカラーネガフィルムの自動現
像装置1の場合は発色現像処理槽211、漂白処理槽2
21、定着処理槽222、223、安定処理槽231、
232、233を有しており、これら各処理槽に収容さ
れる処理液である発色現像液、漂白液、定着液、安定液
の所定の温度と所定の温度幅は、処理液メーカー(コニ
カ)により、それぞれ38.0±0.3℃、38.0±
3℃、38.0±3℃、38.0+5,−8℃を提示し
ている。すなわち、発色現像液、漂白液、定着液、安定
液の許容温度範囲は、それぞれ37.7〜38.3℃、
35.0〜41.0℃、35.0〜41.0℃、30.
0〜43.0℃となり、この許容温度範囲内であれば、
所期の性能を発揮することができる。これからわかるよ
うに、処理槽に収容された処理液は、複数の槽で許容温
度範囲が重なる(上述したカラーネガフィルムの自動現
像装置の場合は全てが重なる)。本発明では、この許容
温度範囲が重なることを利用して、温度制御手段の数を
減らし、省スペース化を図るものである。
て、上述したカラーネガフィルムの自動現像装置1の処
理部20の模式図である図2に基づいて説明する。
囲が重なる発色現像処理槽(現像処理槽)211を含む
処理槽(本実施の形態においては、漂白処理槽221、
定着処理槽222、223、安定処理槽231、23
2、233)に中空の伝熱管51が浸漬されている。こ
の伝熱管51は、Uの字状のパイプであって、内部の中
空部に後述する流体が流れるようになるとともに、この
流体からの熱を伝熱管51を通して各処理槽内に収容さ
れている処理液に伝達して処理液の温度調整がなされ
る。この伝熱管51としては、熱伝導度が優れているも
のがよく、特にそれぞれの処理液に対して耐食性の材質
のものがよく、例えば、処理槽221、222に浸漬さ
れる伝熱管51はチタン合金、処理槽211、223、
231、232、233に浸漬される伝熱管51は耐食
性ステンレス(SUS316)が用いられる。
は、処理槽の上部(処理液外)で互いに連結管52によ
り連結され、直列に接続されている。この連結管52
は、中空のビニールパイプで構成することにより、配管
がしやすくなっているが、これに限られることはない。
とは、その両端でさらに中空の接続管53に接続されて
いる。この接続管53は、さらに伝熱管51、連結管5
2および送出手段であるポンプ54と温度制御手段55
とに接続されている。ポンプ54は、管(伝熱管51、
連結管52、接続管53を総称する)の中に流体を流す
ものである。また、温度制御手段55は、伝熱管51内
に流す流体の温度制御を行うための手段であって、本実
施の形態においては、一定容量の流体を収容できる容器
551の中にヒータ552が挿入され容器551に収容
されている流体の温度を上げるための加熱手段553と
螺旋状に巻いた流体が通る管554にファン555によ
り風を送り流体の温度を下げるための冷却手段556を
有している。
管53、ポンプ54および温度制御手段55とにより、
全てが連通して、管(伝熱管51、接続管52および接
続管53)の中に流れる流体が循環する如く循環経路が
構成される。
センサ56は、伝熱管51が浸漬された複数の処理槽
(本実施の形態においては全ての処理槽)のうち、それ
ぞれ収容される処理液の許容温度範囲が最も狭い処理液
(本実施の形態においては発色現像液)の温度を測定す
ることにより正確な温度制御が可能となる。そのため
に、温度センサ56は、本実施の形態においては、発色
現像処理槽211近傍の連結管52(伝熱管51であっ
てもよい)に設けて管の温度(あるいは、管内に流れる
流体の温度)で以て処理液の温度を測定しているが、処
理槽211内に温度センサ56を設けて直接処理液の温
度を測定した方が好ましい。
段55の近傍(流体の流れ方向下流側)に設けてもよ
く、この場合、温度制御手段55から流出する流体の温
度を測定することとなり応答速度の早い温度制御が可能
となる。
て温度制御手段55が制御される。すなわち、温度セン
サ56の出力は基準信号と比較され、この比較結果に基
づいて、温度制御手段55が制御され流体の温度が制御
される。そして、温度が高い場合には冷却手段556に
より流体が冷やされ、温度が低い場合には加熱手段55
3により流体が加熱される。
に流れる。循環経路に流れる流体としては、伝熱管51
などが破損し流体が処理槽内に流出した場合にコンタミ
の心配がないように水が用いられるが、その他の液や気
体であっても、あるいは、処理液(この場合、許容温度
範囲の狭い現像液が好ましい)であってもよい。
に流された流体は、温度制御手段55により流体が所定
の温度になるように温度制御され、各処理槽内の伝熱管
51を介して処理液に伝播されて所定の温度に維持され
る。従って、許容温度範囲が重なる複数の処理槽に収納
された処理液(本実施の形態においては全ての処理液)
が1つの温度制御手段55で温度制御を行うことが可能
となり、低コストとなり、省スペースを実現できる。
せているので、乾燥部30に近い処理槽である安定処理
槽231、232、233に収容されている安定液の温
度が高くなる傾向にあるが、この熱が流体へ伝播され、
そして定着処理槽223、222、漂白処理槽221、
現像処理槽211内の伝熱管51より各処理液へと伝播
されることになり、乾燥部30の熱を利用して熱の効率
化を図るとともに、伝熱管51が浸漬された処理槽内に
収容された処理液の温度の均一化を図ることができる。
たカラーネガフィルムの自動現像装置1の処理部20の
模式図である図3に基づいて説明する。なお、この第2
の実施の形態は、流体を許容温度範囲の最も狭い処理液
である発色現像液としたものであって、上述した第1の
実施の形態と同様の機能・構成・部材には、同じ番号を
付与し、その説明を省略する。
現像処理槽(発色現像処理槽211)を含む複数の処理
槽(本実施の形態においては漂白処理槽221、定着処
理槽222、223、安定処理槽231、232、23
3)のうち1つの処理槽(本実施の形態においては、現
像液を流体として用いるため発色現像処理槽)に収容し
た処理液を流体として流す送出手段としてポンプ54を
用いている。一方、許容温度範囲が重なる処理液を収容
する複数の処理槽のうち他方の処理槽(本実施の形態に
おいては他方全てであり、漂白処理槽221、定着処理
槽222、223、安定処理槽231、232、23
3)内に、伝熱管51が浸漬されている。
列に接続され、その一端(現像処理槽から離れた側)に
接続管53に接続され、この接続管53は、温度制御手
段55としての加熱手段553に接続される。よって、
発色現像処理槽211内に収容された現像液は、ポンプ
54により伝熱管51、連結管52内を漂白処理槽22
1、定着処理槽222、223、安定処理槽231、2
32、233へと流され、温度制御手段55の容器55
1内へと導かれる。ここでヒータ552により後述する
温度センサ56の出力に基づいて熱せられ、熱せられた
現像液の温度ムラを無くすために攪拌槽57において攪
拌され、現像処理槽211に設けられた噴射パイプ51
1へと流される。この噴射パイプ511は、現像部21
の前半部分に設けられ、搬送されるネガフィルムに向け
て現像液を噴射する。噴射された現像液は、さらにポン
プ54により伝熱管51へと送り出される。なお、温度
制御手段55として、第1の実施の形態と同様に、加熱
手段553だけでなく、冷却手段を備えてもよい。な
お、容器551は、密閉構造となっている。
5の流体の流れ方向下流側直近に設けられており、応答
速度の早い温度制御ができる。特に、本実施の形態にお
いては、温度センサ56と温度制御手段55との間に攪
拌槽57を設けたので、温度制御された処理液の温度分
布が不均一のまま温度センサ56に到達することがない
ので、より正確に検出できる。この温度センサ56の出
力に基づいてヒータ552が制御される。なお、温度セ
ンサ56は、流体として用いた処理液を収容する発色現
像処理槽211内に設けてもよく、この場合でも、正確
な温度制御は可能である。
(本実施の形態においては、漂白処理槽221、定着処
理槽222、223、安定処理槽233)内の処理液を
循環させるものである。
槽に伝熱管51を浸漬し、その中に流体を流した、特
に、本実施の形態においては、許容温度範囲が重なる複
数の処理液のうち1つの処理液を流体として、許容温度
範囲が重なる他の処理液の温度制御に用いるので、温度
制御手段55が1つで行うことができ、低コスト、省ス
ペースを実現できる。また、流体として用いた処理液
は、許容温度範囲が最も狭い処理液、特に発色現像液を
用いたので、温度制御手段55で直接制御されるので、
許容温度範囲から外れることがなくなり安全でかつ確実
な処理が可能となる。しかも、本実施の形態において
は、温度制御手段55の流体の流れ方向下流側に最も近
い処理槽として、流体として用いた処理液を収容する処
理槽(発色現像処理槽)を配置したので、温度制御され
た処理液が直ぐに処理槽に到達するので、許容温度範囲
の狭い処理液にとって確実な温度制御が可能になる。さ
らに、流体としての現像液は循環させているので、熱の
効率化を図るとともに処理液の温度の均一化を図ること
ができる。
たカラーネガフィルムの自動現像装置1の処理部20の
模式図である図4に基づいて説明する。なお、この第3
の実施の形態は、上述した第2の実施の形態において流
体の流れる順路を最適に設けたものであり、さらに、第
2の実施の形態の温度制御手段55の代わりに温度制御
手段60を設けたものであって、上述した第2の実施の
形態と同様の機能・構成・部材には、同じ番号を付与
し、その説明を省略する。
して用い、温度制御手段60を発色現像処理槽211と
連通部61で連通させ、この温度制御手段60を現像液
を収容させ、この現像液をヒータ552で温度制御を行
う。なお、温度制御手段60として、第1の実施の形態
と同様に、ヒータ552だけでなく、冷却手段を備えて
もよい。
211に収容される現像液の許容温度範囲と重なる処理
液を収容した複数の処理槽(本実施の形態においては漂
白処理槽221、定着処理槽222、223、安定処理
槽231、232、233)内に、伝熱管51が浸漬さ
れている。各処理槽内に浸漬された伝熱管51は連結管
52により直列に接続されている。また、温度制御手段
60に収容され、ヒータ552により温度制御された現
像液は流体として、送出手段であるポンプ62によっ
て、伝熱管51内に流される。この流体は、温度制御手
段60→安定処理槽233→定着処理槽223→定着処
理槽222→漂白処理槽221→安定処理槽232→安
定処理槽231→温度制御手段60と、この順に流れて
循環するよう構成している。
30の近くにあり、乾燥部30からの熱により加熱され
やすく、この熱を他の処理槽の加熱に利用するためであ
り、また、安定処理槽233の熱を他の処理槽を使って
放熱させるためにでもある。また、安定処理槽233内
の伝熱管51から定着処理槽223→定着処理槽222
→漂白処理槽221と流すのは、一般的に、この順に温
度が高い方が処理性能が良好なためである。また、この
後に、安定処理槽232→安定処理槽231としたの
は、安定処理槽232の方が、乾燥部30の熱の影響を
受けやすいために、この安定処理槽232の熱を安定処
理槽231に分散させ、現像液の温度上昇をおさえるた
めである。
ンプ63によって、現像処理槽211に設けられた噴射
パイプ511から噴射されて送られる。この噴射パイプ
511は、現像部21の前半部分に設けられ、搬送され
るネガフィルムに向けて現像液を噴射する。噴射された
現像液は、連通部61を通って温度制御手段60へと戻
る構成になっている。
路で、温度制御手段60により温度制御された現像液
を、発色現像処理槽211内で噴射させることにより、
一般的に、最も許容温度範囲が狭い現像液の温度制御を
的確に行うことができる。また、本実施の形態では、伝
熱管51の経路側にはフィルター64を設けて、余分な
ゴミなどが伝熱管51内に入らないようにしているが、
発色現像処理槽211へ噴射する経路にはフィルターを
設けないで(フィルターを通さずに)噴射している。こ
れは、一般的にフィルターを使用することにより目詰ま
りが生じ、流量が減る可能性があり、目詰まりしたフィ
ルターを通すと、噴射パイプ511から噴射される現像
液の勢いが減少し、現像性に影響がでるからである。
5の流体の流れ方向下流側直近に設けられており、応答
速度の早い温度制御ができる。特に、本実施の形態にお
いては、温度センサ56と温度制御手段55との間に仕
切板65を設けたので、この仕切板65が撹拌作用をな
し、温度制御された処理液の温度分布が不均一のまま温
度センサ56到達することがないので、より正確に検出
できる。この温度センサ56の出力に基づいてヒータ5
52が制御される。なお、制御の安定性の観点から、ヒ
ータ552から温度センサ56まで現像液が流れるのに
要する時間は、1〜10秒にすることが好ましい。
おいては、全ての処理槽に収容される処理液の許容温度
範囲が重なっているために、第1の実施の形態では全て
の処理槽内に、第2、3の実施の形態では発色現像処理
槽211を除く全ての処理槽内に伝熱管51を設け、伝
熱管51内を流れる流体によって全ての処理槽の温度制
御をしたが、これに限られず、許容温度範囲が重なる処
理液が2つの場合は、第1の実施の形態では2つに、第
2、3の実施の形態では1つに伝熱管51を設ければよ
い。また、許容温度範囲が重なる処理液を収容した処理
槽うち、第1の実施の形態では全ての処理槽に、第2、
3の実施の形態では発色現像処理槽211を除いた他全
てに伝熱管51を設け、低コスト化を促進させたが、一
部のみに伝熱管51を設けても低コスト、省スペースは
実現できる。
いて、処理槽に浸漬された伝熱管51はUの字状に構成
したが、これに限られることなく、例えば螺旋状であっ
てもよいことはいうまでもない。
いて、浸漬された伝熱管51は連結管52により直列に
接続することにより、配管を容易とし低コスト化、処理
液の温度の効率化の点で好ましいが、これに限られず、
各伝熱管51が直接ポンプ54や温度制御手段55に接
続(すなわち並列に接続)してもよい。
いて、浸漬された伝熱管51の熱抵抗(処理液中の伝熱
管51の熱抵抗)は、収容される処理液の液量に反比例
するように設定する。これにより、単位体積あたりの処
理液への伝熱が同じになり、制御の簡便化を図ることが
できる。これを具体的に構成するには、伝熱管51の材
質および板厚が同じ場合、浸漬された伝熱管51の表面
積(処理液中の伝熱管51の表面積)は、収容される処
理液の液量に比例するように構成する。本実施の形態に
おいては、収容している液量が、発色現像処理槽(21
1)、漂白・定着処理槽(221、222、223)、
安定処理槽(231、232、233)の順で少なくな
っているので、この順で各処理槽に伝熱管51が浸漬さ
れている表面積が少なくなるように設定することによ
り、単位体積あたりの処理液への伝熱が同じになり、制
御の簡便化を図ることができる。
される処理液の許容温度範囲が重なる現像処理槽を含む
複数の処理槽に浸漬された中空の伝熱管を配設するとと
もに、伝熱管の中に流体を流す送出手段を設け、温度制
御手段により流体の温度制御を行う(請求項1)ことに
より、1つの温度温度制御手段により処理液の許容温度
範囲が重なる現像液を含む複数の処理液の温度制御が行
われるために、温度制御手段の共有化が図れ、温度制御
手段の数が減り低コストとなり、しかも、省スペースを
実現できる。
で、もしも伝熱管が破損し流体が処理槽内に流出した場
合であっても、コンタミの心配がない。
1つの処理液を流体として、許容温度範囲が重なる他の
処理液の温度制御に用いる(請求項3)ことにより、温
度制御手段が1つで行うことができ、低コスト、省スペ
ースを実現できる。
理液(請求項4)、特に、現像液とする(請求項5)こ
とにより、許容温度範囲が最も狭い処理液、特に現像液
が温度制御されることとなり、この流体が許容温度範囲
から外れることが少なくなり安全な処理が可能となる。
容温度範囲が重なる他の処理液の温度制御に用いること
により(請求項6)、低コスト、省スペースを実現でき
る。この場合、伝熱管の経路とは別の経路で、前記温度
制御手段により温度制御された現像液を、現像処理槽内
で噴射させる(請求項7)ことにより、一般的に、最も
許容温度範囲が狭い現像処理槽内の現像液の温度制御を
的確に行うことができる。
とにより、処理液の温度制御の効率化を図ることができ
る。
り、複数の処理槽に浸漬された複数の伝熱管を直列に接
続する(請求項9)ことにより、配管を容易とし低コス
ト化、処理液の温度の効率化を図ることができる。
最も狭い処理液の温度を測定する温度センサの出力に基
づいて制御される(請求項10)ことにより、正確な温
度制御を可能とする。また、温度制御手段の流体の流れ
方向下流側の近傍に設けられ流体の温度を測定する温度
センサの出力に基づいて制御される(請求項11)こと
により、より応答速度の速い温度制御ができる。
抵抗は、収容される処理液の液量に反比例する(請求項
12)ことにより、単位体積あたりの処理液への伝熱が
同じになり、制御の簡便化を図ることができる。
制御がなされる(請求項13)ことにより、最も低コス
トな自動現像装置となる。
る。
る。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 複数の処理槽に収容された処理液中に順
次感光材料を搬送して、感光材料を処理する自動現像装
置において、 収容される処理液の許容温度範囲が重なる現像処理槽を
含む複数の処理槽に浸漬された中空の伝熱管と、 前記伝熱管の中に流体を流す送出手段と、 前記流体の温度制御を行う温度制御手段と、 を有することを特徴とする自動現像装置。 - 【請求項2】 前記流体は、水であることを特徴とする
請求項1に記載の自動現像装置。 - 【請求項3】 複数の処理槽に収容された処理液中に順
次感光材料を搬送して、感光材料を処理する自動現像装
置において、 収容される処理液の許容温度範囲が重なる現像処理槽を
含む複数の処理槽のうち1つの処理槽に収容した処理液
を流体として流す送出手段と、 許容温度範囲が重なる複数の処理槽のうち他方の処理槽
に浸漬され、前記送出手段により流された処理液が中空
の中を流れる伝熱管と、 前記流体としての処理液の温度制御を行う温度制御手段
と、を有することを特徴とする自動現像装置。 - 【請求項4】 前記流体は、許容温度範囲が最も狭い処
理液であることを特徴とする請求項1または3に記載の
自動現像装置。 - 【請求項5】 前記流体は、現像液であることを特徴と
する請求項1、3、4のいずれか1項に記載の自動現像
装置。 - 【請求項6】 複数の処理槽に収容された処理液中に順
次感光材料を搬送して、感光材料を処理する自動現像装
置において、 現像処理槽に収容される現像液の温度制御を行う温度制
御手段と、 前記温度制御手段により温度制御された現像液を流体と
して送り出す送出手段と、 前記現像液の許容温度範囲が重なる処理液を収容した処
理槽に浸漬され、前記送出手段により送出された現像液
が中空の中を流れる伝熱管と、を有することを特徴とす
る自動現像装置。 - 【請求項7】 前記伝熱管の経路とは別の経路で、前記
温度制御手段により温度制御された現像液を、現像処理
槽内で噴射させることを特徴とする請求項6に記載の自
動現像装置。 - 【請求項8】 前記流体を循環させることを特徴とする
請求項1〜7いずれか1項に記載の自動現像装置。 - 【請求項9】 前記伝熱管を浸漬した処理槽は複数あ
り、複数の処理槽に浸漬された複数の伝熱管を直列に接
続したことを特徴とする請求項1〜8に記載の自動現像
装置。 - 【請求項10】 前記温度制御手段は、許容温度範囲が
最も狭い処理液の温度を測定する温度センサの出力に基
づいて制御されることを特徴とする請求項1〜9に記載
の自動現像装置。 - 【請求項11】 前記温度制御手段は、前記温度制御手
段の流体の流れ方向下流側の近傍に設けられた流体の温
度を測定する温度センサの出力に基づいて制御されるこ
とを特徴とする請求項1〜10に記載の自動現像装置。 - 【請求項12】 処理液中に浸漬される前記伝熱管の熱
抵抗は、収容される処理液の液量に反比例することを特
徴とする請求項1〜11に記載の自動現像装置。 - 【請求項13】 前記流体により、全ての処理槽の温度
制御がなされることを特徴とする請求項1〜12に記載
の自動現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8330899A JPH10171092A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 自動現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8330899A JPH10171092A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 自動現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171092A true JPH10171092A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18237747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8330899A Pending JPH10171092A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 自動現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171092A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2373860A (en) * | 2001-03-28 | 2002-10-02 | Reflowtech Internat Ltd | A monitoring system for sensing temperature inside a process chamber |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8330899A patent/JPH10171092A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2373860A (en) * | 2001-03-28 | 2002-10-02 | Reflowtech Internat Ltd | A monitoring system for sensing temperature inside a process chamber |
GB2373860B (en) * | 2001-03-28 | 2004-12-15 | Reflowtech Internat Ltd | Monitoring system |
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