JPH10170995A - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JPH10170995A
JPH10170995A JP35238996A JP35238996A JPH10170995A JP H10170995 A JPH10170995 A JP H10170995A JP 35238996 A JP35238996 A JP 35238996A JP 35238996 A JP35238996 A JP 35238996A JP H10170995 A JPH10170995 A JP H10170995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ充電時間の短縮化を達成しつつ、副
電源の容量を小さなものにし、該副電源を小型化、低コ
スト化する。 【解決手段】 電圧検出手段19にて充電電圧が第1の
所定レベルに達したことが検出されるまでは、主電源1
のみの電圧にてDC/DCコンバータ12,15を作動
させ、前記充電電圧が前記第1の所定レベルVTH以上で
あることが検出されると、主電源と副電源6の加算電圧
にて前記DC/DCコンバータを作動させ、前記充電電
圧が前記第1の所定レベルよりも高い第2の所定レベル
FULLに達したことが検出されることにより、前記DC
/DCコンバータの作動を停止させる充電制御手段8,
4,3を設け構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に具備さ
れるストロボ装置に関し、特に主電源と副電源とを有す
るストロボ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影レンズの焦点距離を切り換え
るものや、ズーム化されるコンパクトなカメラが増え、
撮影領域が広がり、使い勝手の良いカメラが提供されて
いる。しかしながら、特に長焦点側の撮影レンズのFナ
ンバーが小さいために暗くなり、この事でストロボ装置
のガイドナンバーも増加する傾向にある。またカメラの
小型化に伴い、電源である電池もリチウム電池2本の6
Vから1本だけの3Vを使用するカメラも増加してきて
いる。
【0003】従って、ストロボの充電時間も従来の6V
電池では余り気にならなかったものが、3V電池1本で
は5秒を越えるようなものも増え、操作感が悪くなると
言う問題がある。
【0004】この点に鑑み、本願出願人は特願平7−2
69058号により、電源電圧を昇圧するDC/DCコ
ンバータと、該DC/DCコンバータより出力するエネ
ルギーを蓄積する主コンデンサと、該主コンデンサの電
圧を検出して所定電圧に達した時点で発振を停止するス
トロボ装置において、第1の電源である主電池と、第2
の電源である副電源と、前記DC/DCコンバータの発
振動作中に導通するか、或は、前記DC/DCコンバー
タの発振動作に同期して導通、非導通となり、導通時に
前記DC/DCコンバータに与える電源を前記主電池と
副電源の直列回路として与えるスイッチ手段とを設けた
ストロボ装置を提案している。
【0005】この種のストロボ装置によれば、前記スイ
ッチ手段は、導通時に主電池と副電源を直列に接続し
て、主電池に副電源を加算した電源をDC/DCコンバ
ータに与えることが可能となっている。
【0006】以下、この従来の提案装置について、図3
を用いて説明する。
【0007】図3において、101は電源であるところ
の電池(以下、主電源と記す)、102は抵抗、103
は前記抵抗102がベース・エミッタ間に接続されてい
るトランジスタである。104は抵抗で、前記トランジ
スタ103のベース電流を制限するように接続されてい
る。105はダイオードであり、前記主電源101と直
列に接続されている。106は副電源であるところの容
量素子(以下、副電源と記す)であり、例えば、二次電
池又は大容量のコンデンサである。107は前記副電源
106と直列接続された抵抗であり、前記ダイオード1
05を介して前記主電源1とは並列接続されている。1
08はFETトランジスタ(nチャンネル)であり、前
記抵抗104に接続され、前記トランジスタ103のベ
ース電流を制御するように構成されている。109は前
記FETトランジスタ108のゲート・ソース間に接続
された抵抗、110は抵抗である。111はコンデンサ
であり、発振用トランジスタ112のベース・エミッタ
間に接続されている。
【0008】113はFETトランジスタ(nチャンネ
ル)であり、前記発振用トランジスタ112のベースを
制御するように接続され、そのゲートは前記抵抗109
と前記FETトランジスタ108のゲートに接続されて
いる。114はダイオードであり、そのアノードが前記
電池101の負極に、カソードが前記FETトランジス
タ113のソースに、それぞれ接続されている。115
は発振トランスであり、一次巻線Pは前記トランジスタ
112のコレクタと電池101の負極との間に、二次巻
線Sは前記ダイオード114のカソードと前記FETト
ランジスタ113のソースとの接続点に、それぞれ接続
されている。117は整流用ダイオードであり、前記発
振トランス115の二次巻線Sの一端にそのアノードが
接続されている。
【0009】118はストロボ装置の主コンデンサであ
り、その正極は前記整流用ダイオード117のカソード
に、負極は前記電池1の負極に、それぞれ接続されてい
る。116は前記発振トランス115のフィードバック
巻線Fのフィードバック電流を制限するための抵抗であ
り、該抵抗116の一端に接続された前記フィードバッ
ク巻線Fのもう一端は、前記ダイオード114のカソー
ドに接続されている。119は電圧検出回路であり、前
記主コンデンサ118の充電電圧を検出するために、こ
の主コンデンサ118に並列に接続されている。120
は発光回路であり、放電管121に高圧のトリガ電圧を
与えて発光させる回路である。a,b,cは制御端子で
あり、図示しないカメラの制御回路に接続されている。
【0010】次に、以上のように構成されたストロボ装
置の動作について説明する。
【0011】ここでは、図示しないカメラの制御回路に
よる一般的なカメラ動作のシーケンスの説明は省略し
て、主にストロボ動作の部分について説明する。
【0012】今、副電源106(二次電池又は大容量の
コンデンサを使用)は、主電源101によりダイオード
105と抵抗107を介して充電されている。この副電
源106は(コンデンサの場合はエネルギーにもよる
が)数〜10数mAh程度であり、一方、主電池101
は一般的に数百〜千数百mAhであることから、副電源
106の充電負荷は主電池101に対して十分小さい。
なお、この充電が行われている状態では、カメラの制御
回路(図示していない)からの制御端子aを介する制御
信号はロ−レベルにあり、FETトランジスタ108,
113は共に非導通状態である。
【0013】次に、制御端子aにカメラの制御回路より
充電開始信号が与えられると、抵抗109に電位が発生
し、これに接続されているFETトランジスタ108,
113のゲートにハイレベルの信号が与えられ、FET
トランジスタ108,113は導通状態となる。前記F
ETトランジスタ108が導通すると抵抗104を介し
てトランジスタ103のベース電流が流れ、該トランジ
スタ103は導通状態となる。同時にFETトランジス
タ113の導通により、発振用トランジスタ12のベー
ス電流が、主電池101,トランジスタ103のエミッ
タ・コレクタ,副電源106,FETトランジスタ11
3,発振用トランジスタ115のフィードバック巻線
F、及び、抵抗116を介して流れる。
【0014】従って、発振用トランジスタ112は導通
して、発振トランス115の一次巻線Pに電流が流れて
二次巻線Sに誘導起電力が発生し、ダイオード117,
主コンデンサ118,主電池101,トランジス10
3,副電源106,発振用トランジスタ112、及び、
FETトランジスタ113を介するループで電流が流れ
る。
【0015】更に、フィードバック巻線Fにも発振動作
の誘導起電力が発生し、抵抗116,主電池101,ト
ランジスタ103,副電源106,発振用トランジスタ
112のベース・エミッタ、及び、FETトランジスタ
113を介して流れる電流が共に発振用トランジスタ1
12のベース電流となるために、該発振用トランジスタ
112は十分なベース電流が与えられ、一瞬にして飽和
状態となる。この発振用トランジスタ112より与えら
れる電流を発振トランス115のコアの磁束が飽和する
と、該発振トランス115の巻線に逆起電圧が発生し
て、二次巻線Sの逆起電力は整流ダイオード117の接
合容量を介して逆方向に流れ、FETトランジスタ11
3を介して発振用トランジスタ112のベース・エミッ
タ間に逆バイアスが与えられるために、発振用トランジ
スタ112は一瞬にして非導通状態となる。
【0016】やがて、発振トランス115のコアの磁束
が戻ると、再び先のようなループで発振用トランジスタ
112のベース電流が流れ、これを繰り返すことで主電
池101と副電源106で与えられるエネルギーは、発
振トランス115にて昇圧され、整流ダイオード117
を介して主コンデンサ118に蓄積される。
【0017】以上の動作の要約すると、FETトランジ
スタ108,113とトランジスタ103でスイッチ手
段を構成し、前記FETトランジスタ108,113が
非導通時には、主電池101と副電源106は並列接続
され、主電源101により副電源106の充電が行われ
る。FETトランジスタ108,113が導通する発振
動作中には、トランジスタ103が導通して主電池10
1と副電源106が直列接続の状態に切り換えられ、こ
れらの加算電源が発振用トランジスタ112と発振トラ
ンス115を主な構成要素とするストロボ充電用のDC
/DCコンバータに印加されるようにしている。
【0018】このようにして、主コンデンサ118のエ
ネルギー蓄積による充電電圧が所定の電圧に達すると、
電圧検出回路119は図示しないカメラの制御回路に対
し制御端子bを介して信号を送る。信号を受信するとカ
メラの制御回路は制御端子aをローレベルに戻して発振
動作を停止させ、初期の状態に戻して再び主電池101
より副電源106を充電する状態となる。
【0019】尚、抵抗102はトランジスタ103のリ
ーク電流補償用であり、抵抗110は発振用トランジス
タ112のリーク電流補償用で、コンデンサ111は発
振トランス115の逆起電圧により発振用トランジスタ
112のベース・エミッタに過電圧が印加されるのを防
止する保護コンデンサである。
【0020】最後に、ストロボを発光させる発光動作
は、制御端子cを介して行われ、制御端子cに発光信号
が与えられると、発光回路120より放電管121にト
リガ信号を与えて、主コンデンサ118のエネルギーは
放電管121により光エネルギーに変換され、被写体を
照明することになる。
【0021】以上説明したように、従来例においては、
ストロボ充電用のDC/DCコンバータが発振動作中
は、主電池101に副電源106を加えた電源を前記D
C/DCコンバータに印加することで、ストロボ充電時
間を短縮している。
【0022】図4はストロボ充電電圧と充電時間の関係
を示す充電特性を示す図である。
【0023】図4を用いて、この場合の充電時間が副電
源106が無い場合に比較してどの程度短縮できたかを
具体的に検証してみると、副電源106の電荷が無い場
合、図4のV1の充電特性が得られるように発振トラン
ス115の一次巻線と二次巻線の巻線比が設定されてい
る場合に、所定電圧Vreg に達する充電時間をt1 とす
れば、副電源106が主電池101に直列接続となる場
合の充電特性は、V2の特性で示すことができる。従っ
て、V2の場合は同じ所定電圧Vreg に達する充電時間
はt2 に短縮できる。
【0024】例えば、概略的に充電時間tは次式で示す
ことができる。
【0025】 t=−C・R・ln{1−Vreg /nE}×k 但し、 C :主コンデンサ容量 R :ループ内抵抗 Vreg :レギュレート電圧 n :発振トランスの巻線比 E :電池電圧 k :係数 ln :自然対数 上式から、副電源106の容量が十分であり、ダイオー
ド105の順方向電圧Vfを無視し、ループ抵抗が変化
せず他の係数も変化しないものと仮定すれば、比t2
1 は、 t2 /t1 =1n{1−Vreg /2nE}/1n{1−
Vreg /nE} となり、巻線比n=130、レギュレート電圧Vreg =
310、電池電圧E=4Vと仮定すれば、 t2 /t1 = 0.39 となって、概略計算でt2 はt1 の約40%の充電時間
となり、副電源106の無い場合より充電時間を60%
短縮できたことになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充電時
間は上記の様にかなり短縮出来るものの、前述の従来の
方法においては、副電源106の容量が主コンデンサ1
18を充電する1回のエネルギーに対して充分である必
要がある。
【0027】ここで、副電源106の容量が小さい場合
を、図5を用いて説明する。副電源106の無いストロ
ボ装置の主コンデンサ118の充電特性をV1で示せ
ば、副電源106の比較的容量の小さい場合には、V
2’の曲線となる。充電の初期では、V1の電圧上昇に
対して速く充電するものの、所定電圧Vreg 近傍にて残
電圧が低下し、結果的に充電時間の差が無くなる。
【0028】従って、これを解消して図4の様な充電特
性V2を得るには、主コンデンサ118の1回の充電が
終了する時点で、副電源106の残電圧が十分である必
要があった。このため、副電源自体の形状が大きくな
り、コスト的にも、実装上でも問題があった。
【0029】(発明の目的)本発明の目的は、ストロボ
充電時間の短縮化を達成しつつ、副電源の容量を小さな
ものにし、該副電源を小型化、低コスト化することので
きるストロボ装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、主電源と、副電源と、電源電圧を昇圧す
るDC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータに
より充電される主コンデンサと、該主コンデンサの充電
電圧を検出する電圧検出手段とを備えたストロボ装置に
おいて、前記電圧検出手段にて充電電圧が第1の所定レ
ベルに達したことが検出されるまでは、前記主電源のみ
の電圧にて前記DC/DCコンバータを作動させ、前記
充電電圧が前記第1の所定レベル以上であることが検出
されると、前記主電源と前記副電源の加算電圧にて前記
DC/DCコンバータを作動させ、前記充電電圧が前記
第1の所定レベルよりも高い第2の所定レベルに達した
ことが検出されることにより、前記DC/DCコンバー
タの作動を停止させる充電制御手段を設けたストロボ装
置とするものである。
【0031】更に詳述すると、従来では、充電開始の直
後から主電源と副電源の加算電圧にてDC/DCコンバ
ータを作動させる構成にしていたが、本発明において
は、充電電圧が第1の所定レベルに達したことが検出さ
れるまでは、主電源のみの電圧にてDC/DCコンバー
タを作動させ、その後充電電圧が前記第1の所定レベル
を越えることにより、初めて主電源に副電源の電圧を加
えた電源電圧にてDC/DCコンバータを作動させるよ
うにし、副電源の電圧を加えてのDC/DCコンバータ
の作動中に、換言すれば、DC/DCコンバータの作動
を停止させる第2の所定レベルに充電電圧が達しないう
ちに、前記副電源の残電圧が低下してしまわないように
している。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0033】図1において、1は電源であるところの電
池(以下、主電源と記す)、2は抵抗、3は前記抵抗2
がベース・エミッタ間に接続されているトランジスタで
ある。4は抵抗で、前記トランジスタ3のベース電流を
制限するように接続されている。5はダイオードであ
り、前記主電源1と直列に接続されている。6は副電源
であるところの容量素子(以下、副電源と記す)であ
り、例えば、二次電池又は大容量のコンデンサである。
7は前記副電源6と直列接続された抵抗であり、前記ダ
イオード5を介して前記主電源1とは並列接続されてい
る。8はFETトランジスタ(nチャンネル)であり、
前記抵抗4に接続され、前記トランジスタ3のベース電
流を制御するように構成されている。9は前記FETト
ランジスタ13のゲート・ソース間に接続された抵抗、
10は抵抗である。11はコンデンサであり、発振用ト
ランジスタ12のベース・エミッタ間に接続されてい
る。22は抵抗であり、FETトランジスタ8のゲート
・ソース間に接続されている。
【0034】13はFETトランジスタ(nチャンネ
ル)であり、前記発振用トランジスタ12のベースを制
御するように接続され、そのゲートは前記抵抗9と前記
FETトランジスタ8のゲートに接続されている。14
はダイオードであり、そのアノードが前記電池1の負極
に、カソードが前記FETトランジスタ13のソース
に、それぞれ接続されている。15は発振トランスであ
り、一次巻線Pは前記トランジスタ12のコレクタと電
池1の負極との間に、二次巻線Sは前記ダイオード14
のカソードと前記FETトランジスタ13のソースとの
接続点に、それぞれ接続されている。17は整流用ダイ
オードであり、前記発振トランス15の二次巻線Sの一
端にそのアノードが接続されている。
【0035】18はストロボ装置の主コンデンサであ
り、その正極は前記整流用ダイオード17のカソード
に、負極は前記電池1の負極に、それぞれ接続されてい
る。16は前記発振トランス15のフィードバック巻線
Fのフィードバック電流を制限するための抵抗であり、
該抵抗16の一端に接続された前記フィードバック巻線
Fのもう一端は、前記ダイオード14のカソードに接続
されている。19は電圧検出回路であり、前記主コンデ
ンサ18の充電電圧を検出するために、この主コンデン
サ18に並列に接続されている。20は発光回路であ
り、放電管21に高圧のトリガ電圧を与えて発光させる
回路である。a,b,cは制御端子であり、図示しない
カメラの制御回路に接続されている。dは前記電圧検出
回路19とFETトランジスタ8のゲート間を接続する
信号ラインである。
【0036】次に、以上のように構成されたストロボ装
置の動作について説明する。
【0037】ここでは、図示しないカメラの制御回路に
よる一般的なカメラ動作のシーケンスの説明は省略し
て、主にストロボ動作の部分について説明する。
【0038】今、副電源6(二次電池又は大容量のコン
デンサを使用)は、主電源1によりダイオード5と抵抗
7を介して充電されている。この副電源6は(コンデン
サの場合はエネルギーにもよるが)数mAh以下で十分
であり、一方、主電池1は一般的に数百〜千数百mAh
であることから、副電源6の充電負荷は主電池1に対し
て十分小さい。なお、この充電が行われている状態で
は、カメラの制御回路(図示していない)からの制御端
子aを介する制御信号はLレベルにあり、FETトラン
ジスタ13は共に非導通状態である。
【0039】次に、制御端子aにカメラの制御回路より
充電開始信号が与えられると、抵抗9に電位が発生し、
これに接続されているFETトランジスタ13のゲート
にハイレベルの信号が与えられ、FETトランジスタ1
3は導通状態となる。前記FETトランジスタ13の導
通により発振用トランジスタ12のベース電流が、主電
池1,ダイオード5,FETトランジスタ13,発振用
トランジスタ15のフィードバック巻線F、及び、抵抗
16を介して流れる。
【0040】従って、発振用トランジスタ12は導通し
て、発振トランス15の一次巻線Pに電流が流れて二次
巻線Sに誘導起電力が発生し、ダイオード17,主コン
デンサ18,主電池1,ダイオード5,発振用トランジ
スタ12、及び、FETトランジスタ13を介するルー
プで電流が流れる。
【0041】更に、フィードバック巻線Fにも発振動作
の誘導起電力が発生し、抵抗16,主電池1,トランジ
スタ3,副電源6,発振用トランジスタ12のベース・
エミッタ、及び、FETトランジスタ13を介して流れ
る電流が共に発振用トランジスタ12のベース電流とな
るために、発振用トランジスタ12は十分なベース電流
が与えられ、一瞬にして飽和状態となる。この発振用ト
ランジスタ12より与えられる電流により発振トランス
15のコアの磁束が飽和すると、発振トランス15の巻
線に逆起電圧が発生して、二次巻線Sの逆起電力は整流
ダイオード17の接合容量を介して逆方向に流れ、FE
Tトランジスタ13を介して発振用トランジスタ12の
ベース・エミッタ間に逆バイアスが与えられるために、
発振用トランジスタ12は一瞬にして非導通状態とな
る。
【0042】やがて、発振トランス15のコアの磁束が
戻ると、再び先のようなループで発振用トランジスタ1
2のベース電流が流れ、これを繰り返すことで主電池1
と副電源6で与えられるエネルギーは、発振トランス1
5にて昇圧され、整流ダイオード17を介して主コンデ
ンサ18に蓄積される。
【0043】主コンデンサ18の充電電圧が所定値VTH
に達すると、電圧検出回路19より信号ラインdを介し
てハイレベルの信号がFETトランジスタ8のゲートに
印加され、該FETトランジスタ8が導通する。この事
により、抵抗4を介してトランジスタ3にベース電流が
与えられ、トランジスタ3も導通状態となる。従って、
ダイオード5には副電源6の電荷により逆バイアスさ
れ、電源のループは、主電源1,トランジスタ3,副電
源6となり、主電源1と副電源6の加算された電位が、
発振用トランジスタ12、発振トランス15、抵抗1
0,16、コンデンサ11、FETトランジスタ13、
及び、ダイオード14より構成されるストロボ充電用D
C/DCコンバータに印加される。
【0044】このようにして、加算電源によりさらに充
電が進み、主コンデンサ18の最大充電電圧VFLL に達
すると、電圧検出回路19は図示しないカメラの制御回
路に対し制御端子bを介して信号を送る。信号を受信す
るとカメラの制御回路は制御端子aをローレベルに戻し
て発振動作を停止させ、初期の状態に戻して再び主電池
1より副電源6を充電する状態となる。
【0045】図2で、主コンデンサ18の充電時間と充
電電圧との関係を説明すれば、t0からt4 迄の時間に
おいては、主電源1により充電されるため、V1,V
2”ともに時間的な差が無い。尚、V1は図4及び図5
と同様、副電源が無い場合の充電特性であり、V2”は
本実施の形態における充電特性である。
【0046】その後、主コンデンサ18の電圧がVTH
達すると、ストロボ充電用のDC/DCコンバータに主
電源1と副電源6の加算電源が印加される。従って、V
1と同様の主電源1のみのカーブから、V2”に示すよ
うなカーブとなり、所定電圧Vreg に達する場合の充電
時間は、t1 に対してt5 で示した時間となり、充電時
間を短縮することが可能となる。
【0047】ここでは、ダイオード5の動作電圧VF
よる電圧降下を無視し説明したが、該ダイオード5の動
作電圧VF は低い特性のものを選択することが望まし
い。
【0048】尚、充電が終了し、発光させる場合の説明
は従来例と同等であり、ここでは省略する。
【0049】以上の実施の形態によれば、主電源1以外
に、該主電源1により充電される副電源6を備えたスト
ロボ装置において、(従来では充電開始と同時に直列接
続していたが)電圧検出回路19にて所定電圧VTHが検
知された時点で、前記主電源1と副電源6とを直列接続
し、これらの加算電圧をストロボ充電用のDC/DCコ
ンバータに印加するようにし、充電電圧が所定電圧VTH
よりも高い電圧VFULLに達すると、前記DC/DCコン
バータの発振を停止するようにしているため、比較的小
容量の容量素子を副電源として利用でき、充電時間の短
縮に対してもかなりの効果を得ることが可能になる。
【0050】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、主電源1が本発明の主電源に、二次電池
又は大容量のコンデンサより成る副電源6が本発明の副
電源に、発振用トランジスタ12、発振トランス15、
抵抗10,16、コンデンサ11、FETトランジスタ
13、及び、ダイオード14が本発明のDC/DCコン
バータに、主コンデンサ18が本発明の主コンデンサ
に、電圧検出回路19が本発明の電圧検出手段に、FE
Tトランジスタ8、抵抗4、及び、FETトランジスタ
3が本発明の充電制御手段に、それぞれ相当する。
【0051】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
充電電圧が第1の所定レベルに達したことが検出される
までは、主電源のみの電圧にてDC/DCコンバータを
作動させ、その後充電電圧が前記第1の所定レベルを越
えることにより、初めて主電源に副電源の電圧を加えた
電源電圧にてDC/DCコンバータを作動させるように
し、副電源の電圧を加えてのDC/DCコンバータの作
動中に、換言すれば、DC/DCコンバータの作動を停
止させる第2の所定レベルに充電電圧が達しないうち
に、前記副電源の残電圧が低下してしまわないようにし
た為、ストロボ充電時間の短縮化のみならず、副電源の
小型化、低コスト化を達成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るストロボ装置の構
成を示す回路図である。
【図2】図1のストロボ装置の充電特性と副電源を有し
ていない場合の充電特性との関係を説明する為の図であ
る。
【図3】従来の副電源を具備したストロボ装置の構成を
示す回路図である。
【図4】図3のストロボ装置の充電特性と副電源を有し
ていない場合の充電特性との関係を説明する為の図であ
る。
【図5】図3に示す副電源の容量を小さくした場合の充
電特性と副電源を有していない場合の充電特性との関係
より、従来のストロボ装置の問題点を説明する為の図で
ある。
【符号の説明】
1 主電源 3 FETトランジスタ 4 抵抗 5 ダイオード 6 副電源 8,13 FETトランジスタ 12 発振用トランジスタ 15 発振トランス 18 主コンデンサ 19 電圧検出回路 d 信号ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電源と、副電源と、電源電圧を昇圧す
    るDC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータに
    より充電される主コンデンサと、該主コンデンサの充電
    電圧を検出する電圧検出手段とを備えたストロボ装置に
    おいて、 前記電圧検出手段にて充電電圧が第1の所定レベルに達
    したことが検出されるまでは、前記主電源のみの電圧に
    て前記DC/DCコンバータを作動させ、前記充電電圧
    が前記第1の所定レベル以上であることが検出される
    と、前記主電源と前記副電源の加算電圧にて前記DC/
    DCコンバータを作動させ、前記充電電圧が前記第1の
    所定レベルよりも高い第2の所定レベルに達したことが
    検出されることにより、前記DC/DCコンバータの作
    動を停止させる充電制御手段を設けたことを特徴とする
    ストロボ装置。
  2. 【請求項2】 前記副電源は、前記主電源により充電さ
    れる二次電池であることを特徴とする請求項1記載のス
    トロボ装置。
  3. 【請求項3】 前記副電源は、前記主電源により充電さ
    れる大容量のコンデンサであることを特徴とする請求項
    1記載のストロボ装置。
  4. 【請求項4】 前記副電源の電池容量は、前記主電源よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    ストロボ装置。
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