JPH10169785A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH10169785A
JPH10169785A JP8331107A JP33110796A JPH10169785A JP H10169785 A JPH10169785 A JP H10169785A JP 8331107 A JP8331107 A JP 8331107A JP 33110796 A JP33110796 A JP 33110796A JP H10169785 A JPH10169785 A JP H10169785A
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黎明 楼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルシールにおいて、長期間にわたって優れ
た密封性を安定的に発揮できるようにすること。 【解決手段】径方向内外に揺動可能に片持ち支持される
シールリップ5を備えるオイルシール2において、シー
ルリップ5の内周には、付け根側から自由端側へ向けて
縮径しかつ断面円形の軸1に対して部分的に接触する縮
径斜面51が設けられ、この縮径斜面51の円周数箇所
には、軸1の外周面との接触部位から漏洩しようとする
潤滑油を戻すよう機能するリブ8が設けられ、リブ8
が、軸1に対する接触角を摩耗進行に関係なくほぼ一定
に保つような形状に設定されている。これにより、リブ
8が摩耗しても、リブ8の潤滑油膜9に対する接触面積
がほぼ一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、径方向内外に揺動
可能に片持ち支持されるシールリップを備えるオイルシ
ールに関する。詳しくは、軸とシールリップとの摺接部
位から漏洩しようとする潤滑油を戻す、いわゆるポンプ
作用をなすリブを有するオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、潤滑油の漏洩を防止するオイ
ルシールが種々考えられているが、その一例として、図
9および図10に示すように、いわゆる三角リップと呼
ばれるシールリップを有するオイルシール20では、そ
のシールリップ21の外側斜面22の円周数箇所に、軸
線に対して傾斜するいわゆるヘリックスリブ23を設け
たものが知られている。
【0003】このリブ23は、潤滑油存在空間の潤滑油
が軸24との摺接部位から外方へ漏洩するような場合
に、漏洩しようとする潤滑油を軸24の回転に伴って潤
滑油存在空間側へ戻すように機能する。このとき、戻さ
れる潤滑油は各リブ23の一方の側壁面に沿って案内さ
れる。このようなリブ23による潤滑油の戻し作用を、
ポンプ作用と呼んでいる。
【0004】そして、従来では、シールリップ21の外
側斜面22からのリブ23の高さ寸法を長手方向全長に
わたってほぼ一定つまり等高に設定している。なお、外
側斜面22は円錐形で平坦とされ、リブ23の頂部の稜
線は外側斜面22とほぼ平行になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記等高の
リブ23を有する従来のオイルシール20では、シール
リップ21およびリブ23が軸24との摺接により摩耗
が進行すると、シールリップ21に外嵌装着されるガー
タスプリング25の締め付け力によりシールリップ21
が軸24に対して押し付けられるために、図11に示す
ように、リブ23の軸24に対する接触角θが初期接触
角θ0よりも大きくなってしまい、軸24の外周面に形
成される潤滑油膜26に対するリブ23の接触面積(図
11中の斜線参照)が徐々に減少することになる。
【0006】このように、潤滑油膜26に対するリブ2
3の接触面積が減少するにつれて、リブ23によるポン
プ作用が徐々に低下し、外側斜面22のほうに漏れ出た
潤滑油の戻し量が減少することになる。このことは、出
願人が実験により確認している。つまり、従来例のオイ
ルシール20では、シールリップ21およびリブ23の
摩耗の進行に伴い、潤滑油漏洩防止の効果が薄れ、密封
性が低下すると言えるのである。
【0007】したがって、本発明は、オイルシールにお
いて、長期間にわたって優れた密封性を安定的に発揮で
きるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のオイルシ
ールは、径方向内外に揺動可能に片持ち支持されるシー
ルリップを備えるもので、前記シールリップの内周に
は、付け根側から自由端側へ向けて縮径しかつ断面円形
の軸に対して部分的に接触する縮径斜面が設けられ、こ
の縮径斜面の円周数箇所には、軸の外周面との接触部位
から漏洩しようとする潤滑油を戻すよう機能するリブが
設けられ、リブが、軸に対する接触角を摩耗進行に関係
なくほぼ一定に保つような形状に設定されている。
【0009】本発明の第2のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周面は、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的
に接触する縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数
箇所には、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとす
る潤滑油を戻すよう機能するリブが設けられ、前記縮径
斜面は、径方向外向きに凹む凹曲面に形成されていて、
この縮径斜面からのリブの高さ寸法が、その全長にわた
ってほぼ一定に設定されている。
【0010】本発明の第3のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周には、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的
に接触する縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数
箇所には、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとす
る潤滑油を戻すよう機能するリブが設けられ、前記縮径
斜面は、円錐形で平坦面に形成されていて、この縮径斜
面からのリブの高さ寸法が、その自由端側から付け根側
へ向けて漸次増大するように設定されている。
【0011】本発明の第4のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周には、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的
に接触する縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数
箇所には、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとす
る潤滑油を戻すよう機能するリブが設けられ、リブが、
軸に対する接触角を摩耗進行に伴い漸次小さくするよう
な形状に設定されている。
【0012】本発明の第5のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周面は、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的
に接触する縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数
箇所には、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとす
る潤滑油を戻すよう機能するリブが設けられ、前記縮径
斜面は、径方向外向きに凹む凹曲面に形成されていて、
この縮径斜面からのリブの高さ寸法が、その自由端側か
ら付け根側へ向けて漸次増大するように設定されてい
る。
【0013】要するに、本発明では、従来のような摩耗
進行に伴うリブの軸に対する接触角の増加分を見込ん
で、摩耗後におけるリブの接触角がほぼ一定あるいは小
さくなるように、予めリブの傾きを工夫しているのであ
る。
【0014】特に、第1〜第3のオイルシールでは、リ
ブの摩耗が進行しても、軸に対するリブの接触角が初期
接触角のままほぼ不変となり、軸の外周面に形成される
潤滑油膜に対するリブの接触面積がほぼ一定に保たれる
ことになる。そのため、摩耗の進行に関係なく、安定し
たポンプ作用が継続的に発揮されるようになる。
【0015】また、第4、第5のオイルシールでは、リ
ブの摩耗が進行すると、軸に対するリブの接触角が漸次
小さくなり、軸の外周面に形成される潤滑油膜に対する
リブの接触面積が漸次増大させられることになる。その
ため、摩耗が進行するにつれてポンプ作用が徐々に増大
するようになる。
【0016】
【発明の実施形態】本発明の詳細を図1ないし図8に示
す各実施形態に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図3は本発明の実施形態1にか
かり、請求項1,2に対応するものである。図1は、オ
イルシールの上半分の縦断面図、図2は、使用初期状態
を示す要部拡大図、図3は、摩耗進行後の状態を示す要
部拡大図である。図中、1は断面円形の軸、2はオイル
シールである。
【0018】オイルシール2は、上半分の径方向断面が
ほぼL字形の環状芯金3にその内外周を覆うようゴムな
どの弾性体4が被着されたものからなる。
【0019】この弾性体4において環状芯金3の内周部
分には、径方向内外に揺動可能に片持ち支持される主シ
ールリップ5と、主シールリップ5とは逆方向へ斜めに
延びる補助シールリップ6とがそれぞれ一体的に形成さ
れている。主シールリップ5の外周には、それを軸1の
外周面に対して圧接させるガータスプリング7が外嵌装
着されている。
【0020】主シールリップ5の内周には、付け根側か
ら自由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に対して部分的に
接触する縮径斜面51と、縮径斜面51の途中から自由
端側へ向けて拡径する拡径斜面52とが設けられ、両斜
面51,52の交差部分が最小径の先細部53とされて
いる。つまり、主シールリップ5の内周面の形状は断面
ほぼV字形になっている。縮径斜面51の軸1に対する
傾斜角は、拡径斜面52の軸1に対する傾斜角よりも小
さく設定されている。
【0021】そして、縮径斜面51は、径方向外向きに
凹む部分円弧形の凹曲面とされており、この縮径斜面5
1の円周数箇所には、断面ほぼ三角形のリブ8が軸線に
対して傾斜して設けられている。このリブ8の頂部の稜
線は、縮径斜面51と平行になるように設定されてお
り、したがって、リブ8の高さ寸法は、先細部53から
付け根側へ向けて一定に設定されている。この縮径斜面
51とリブ8の曲線設定としては、例えばリブ8の頂部
の稜線の曲率中心と、縮径斜面51の曲率中心とを一致
させておいて、リブ8の高さ分についてリブ8の頂部の
稜線の曲率半径R1を縮径斜面51の曲率半径R2よりも
小さく設定することにより行える。
【0022】このような構成では、主シールリップ5お
よびリブ8の摩耗が進行しても、図3に示すように、軸
1に対するリブ8の接触角θが初期接触角θ0のままほ
ぼ不変となり、軸1の外周面に形成される潤滑油膜9に
対するリブ8の接触面積(図3中の斜線部分)がほぼ一
定に保たれることになる。したがって、主シールリップ
5およびリブ8の摩耗の進行に関係なく、リブ8による
所要のポンプ作用を長期間安定的に継続させることがで
きるようになり、結果的に潤滑油漏洩防止の効果を長期
にわたって安定的に発揮できるようになる。但し、リブ
8の潤滑油膜9に対する接触面積は、使用初期のほうが
摩耗進行後に比べて若干小さいが、これは、使用初期か
らリブ8において先細部53寄りの角が摩耗するまでの
ことで、それ以降では摩耗が進行してもほぼ一定に保た
れるようになる。
【0023】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられ
る。
【0024】(1) 図4ないし図6は本発明のオイル
シールの実施形態2にかかり、請求項4,5に対応する
ものである。この実施形態2では、図示するように、縮
径斜面51からのリブ8の高さ寸法を主シールリップ5
の付け根側へ向けて漸次大きくなるように設定してい
る。具体的に、リブ8の頂部の稜線の曲率半径R1を縮
径斜面51の曲率半径R2よりも適宜小さく設定し、リ
ブ8の曲率中心O1を、先細部53と縮径斜面51の曲
率中心O2とを結ぶ直線L上に配置している。この場
合、リブ8の摩耗が進行するにつれて、軸1に対するリ
ブ8の接触角θが漸次小さくなり、軸1の外周面に形成
される潤滑油膜9に対するリブ8の接触面積が徐々に増
加するようになる。そのため、リブ8の摩耗が進行する
につれてリブ8によるポンプ作用を徐々に増大させるこ
とができるようになる。
【0025】(2) 図7および図8は本発明のオイル
シールの実施形態3にかかり、請求項3に対応するもの
である。
【0026】この実施形態3では、図7に示すように、
縮径斜面51を従来例と同様に円錐形と平坦にし、リブ
8の頂部の稜線を、凹状多角形としている。このような
凹状多角形とするには、リブ8を長手方向で所要間隔ず
つの複数の直線領域に分割し、各直線領域での縮径斜面
51に対する傾斜角度を所要量ずつ付け根側へ向かう領
域ほど漸次大きく設定すればよい。
【0027】前述の凹状多角形を得るための設計手法に
ついて、図8を用いて説明する。まず、初期状態におい
て主シールリップ5の揺動支点Pとリブ8の先細部53
の初期位置Sとを結ぶ直線P−Sを引く。リブ8が摩耗
したとき、主シールリップ5が揺動支点Pを中心として
径方向内向きに傾くことになるので、このことを考慮し
て、リブ8の先細部53が仮想位置S1に移動し、リブ
8の所要位置A点が軸1に接触するようになる。これに
より、直線P−S1が初期状態での直線P−Sに対して
角度α1だけずれて、軸1に対するリブ8の接触角が初
期接触角θ0に前記ずれ角度α1を加えた状態に大きくな
るので、初期接触角θ0を保持するためには、リブ8の
A点が軸1に接触する状態で、リブ8の接触角を前記α
1分について減らす必要がある。そこで、A点を起点と
して直線A−Sの延長線となす角度がα1になるように
直線A−A′を設定する。さらにリブ8が摩耗すると、
先細部53が仮想位置S1から仮想位置S2に移動し、リ
ブ8の所要位置B点が軸1に接触するようになる。これ
により、直線P−S2が初期状態の直線P−Sに対して
角度α2だけずれて、軸1に対するリブ8の接触角がθ0
+α2と大きくなるので、初期接触角θ0を保持するため
には、リブ8のB点が軸1に接触する状態で、リブ8の
接触角を前記α2分について減らす必要がある。そこ
で、B点を起点として直線A−Sの延長線となす角度が
α2になるように直線B−B′を設定する。以下、同様
にして、摩耗の進行に応じて、直線C−C′を設定す
る。なお、図では、リブ8の頂部の稜線の形状が多角形
であることを視覚的に認識しやすくするために、各直線
領域の間隔を極端に大きく設定しているが、この間隔を
小さくすれば、リブ8の頂部の稜線の形状が部分円弧形
に近似したものになる。
【0028】この実施形態3の場合、摩耗進行に伴うリ
ブ8の軸1に対する接触角θは、段階的に初期接触角θ
0のままほぼ不変になるので、上記実施形態1と同様
に、リブ8によるポンプ作用をほぼ一定に保つことがで
きるようになる。もちろん、直線A−Sに対する各直線
領域の角度を漸次大きく設定すれば、上記実施形態2の
ようにリブ8によるポンプ作用を徐々に増大させること
が可能となる。
【0029】(3) 上記実施形態1,2において、縮
径斜面51を円錐形と平坦にしてもよく、また、上記実
施形態3において、縮径斜面51を部分円弧形の凹曲面
と曲線にしてもよい。
【0030】(4) 上記各実施形態では、いわゆる三
角形の主シールリップ5を有するオイルシール2を例に
挙げているが、少なくとも縮径斜面51を有するもので
あれば、どのような形状のオイルシールにも本発明を適
用することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1ないし3の発明では、摩耗が進
行しても、軸に形成される潤滑油膜に対するリブの接触
面積をほぼ不変にできるようになるから、長期にわたっ
てポンプ作用をほぼ一定のまま継続できるなど、優れた
密封性を安定的に発揮できるようになる。
【0032】請求項4,5の発明では、摩耗が進行する
につれて、軸に形成される潤滑油膜に対するリブの接触
面積を漸次増加できるようになるから、ポンプ作用を徐
々に増大できるなど、優れた密封性を発揮できるように
なる。
【0033】このように、本発明では、長期にわたって
優れた密封性を発揮できる信頼性の高いオイルシールを
提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルシールの実施形態1の上半分の
縦断面図
【図2】実施形態1のシールリップの使用初期状態を示
す要部拡大図
【図3】実施形態1のシールリップの摩耗進行後の状態
を示す要部拡大図
【図4】本発明のオイルシールの実施形態2の上半分の
縦断面図
【図5】実施形態2のシールリップの使用初期状態を示
す要部拡大図
【図6】実施形態2のシールリップの摩耗進行後の状態
を示す要部拡大図
【図7】本発明の実施形態3のオイルシールで、図2に
対応する図
【図8】実施形態3のオイルシールでの設計手法を説明
するための図
【図9】従来例のオイルシールの上半分の縦断面図
【図10】従来例のシールリップの使用初期状態を示す
要部拡大図
【図11】従来例のシールリップの摩耗進行後の状態を
示す要部拡大図
【符号の説明】
1 回転軸 2 オイルシール 5 主シールリップ 51 主シールリップの縮径斜面 52 主シールリップの拡径斜面 53 主シールリップの先細部 8 リブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周には、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的に接触す
    る縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数箇所に
    は、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとする潤滑
    油を戻すよう機能するリブが設けられ、 リブが、軸に対する接触角を摩耗進行に関係なくほぼ一
    定に保つような形状に設定されている、ことを特徴とす
    るオイルシール。
  2. 【請求項2】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周には、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的に接触す
    る縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数箇所に
    は、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとする潤滑
    油を戻すよう機能するリブが設けられ、 前記縮径斜面は、径方向外向きに凹む凹曲面に形成され
    ていて、この縮径斜面からのリブの高さ寸法が、その全
    長にわたってほぼ一定に設定されている、ことを特徴と
    するオイルシール。
  3. 【請求項3】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周には、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的に接触す
    る縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数箇所に
    は、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとする潤滑
    油を戻すよう機能するリブが設けられ、 前記縮径斜面は、円錐形で平坦面に形成されていて、こ
    の縮径斜面からのリブの高さ寸法が、その自由端側から
    付け根側へ向けて漸次増大するように設定されている、
    ことを特徴とするオイルシール。
  4. 【請求項4】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周には、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的に接触す
    る縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数箇所に
    は、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとする潤滑
    油を戻すよう機能するリブが設けられ、 リブが、軸に対する接触角を摩耗進行に伴い漸次小さく
    するような形状に設定されている、ことを特徴とするオ
    イルシール。
  5. 【請求項5】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周には、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ断面円形の軸に対して部分的に接触す
    る縮径斜面が設けられ、この縮径斜面の円周数箇所に
    は、軸の外周面との接触部位から漏洩しようとする潤滑
    油を戻すよう機能するリブが設けられ、 前記縮径斜面は、径方向外向きに凹む凹曲面に形成され
    ていて、この縮径斜面からのリブの高さ寸法が、その自
    由端側から付け根側へ向けて漸次増大するように設定さ
    れている、ことを特徴とするオイルシール。
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