JPH10141510A - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH10141510A
JPH10141510A JP8304795A JP30479596A JPH10141510A JP H10141510 A JPH10141510 A JP H10141510A JP 8304795 A JP8304795 A JP 8304795A JP 30479596 A JP30479596 A JP 30479596A JP H10141510 A JPH10141510 A JP H10141510A
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JP
Japan
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diameter
slope
reduced
oil seal
seal lip
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JP8304795A
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English (en)
Inventor
Tamiaki Rou
黎明 楼
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルシールにおいて、摩耗が進行しても、摩
擦トルクの増大や潤滑油の漏洩を抑制できるようにする
こと。 【解決手段】径方向内外に揺動可能に片持ち支持される
シールリップ5を備えるオイルシール2において、シー
ルリップ5の内周面は、付け根側から自由端側へ向けて
縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径斜面51と、縮
径斜面51の途中から自由端側へ向けて拡径する拡径斜
面52とを有し、縮径斜面51が、回転軸1に対する接
触幅の摩耗に伴う増加量を制限する形状に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる三角リッ
プと呼ばれるシールリップを有するオイルシールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示すようなオイルシー
ル80が知られている。このオイルシール80は、環状
芯金81の外面にゴムなどの弾性体82を接着したもの
で、弾性体82において環状芯金81の内周には、三角
リップと呼ばれる主シールリップ83と、補助シールリ
ップ84とが設けられている。そして、主シールリップ
83の外周にはガータスプリング85が外嵌装着されて
おり、主シールリップ83を回転軸86の外周面に対し
て所要圧力で接触させるようになっている。
【0003】主シールリップ83の内周面は、付け根側
から自由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に対して接触す
る縮径斜面87と、縮径斜面87の途中から自由端側へ
向けて拡径する拡径斜面88とを有し、両斜面87,8
8の交差部分が最小径の先細部とされていて、V字形に
なっている。この縮径斜面87は、その付け根側から先
細部までの全長範囲が円錐形に形成されている。この縮
径斜面87の回転軸86に対する角度は所要角度に設定
されている。
【0004】そして、主シールリップ83は、その先細
部から縮径斜面87の一部が回転軸86に対して面接触
される。この接触幅の初期値は、例えば0.1〜0.2
mmとなるように設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
オイルシールでは、縮径斜面87を先細部から付け根ま
でのほぼ全長範囲を円錐形にしていたため、下記するよ
うな不具合がある。
【0006】つまり、図6に示すように、仮に主シール
リップ83が例えば一定量ずつ摩耗すると、回転軸86
に対する縮径斜面87の接触幅がW1→W2→W3→・
・・Wnとなり、ほぼ一定量ずつ増加することになる。
【0007】このように、接触幅が増加すると、摩擦ト
ルクが増大する他、接触面圧が低下して潤滑油が漏洩し
やすくなる。ちなみに、摩耗によって接触幅が例えば2
mmにまで増加すると、所望の密封性能を維持できなく
なるので、オイルシールの交換が必要になる。
【0008】したがって、本発明は、オイルシールにお
いて、摩耗が進行しても、摩擦トルクの増大や潤滑油の
漏洩を抑制できるようにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のオイルシ
ールは、径方向内外に揺動可能に片持ち支持されるシー
ルリップを備えるもので、前記シールリップの内周面
は、付け根側から自由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に
対して接触する縮径斜面と、縮径斜面の途中から自由端
側へ向けて拡径する拡径斜面とを有し、前記縮径斜面
が、回転軸に対する接触幅の摩耗に伴う増加量を制限す
る形状に形成されている。
【0010】本発明の第2のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周面は、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径
斜面と、縮径斜面の途中から自由端側へ向けて拡径する
拡径斜面とを有し、前記縮径斜面の途中に径方向外向き
に凹むぬすみ部を設けることにより、回転軸に対する最
大接触幅が所要寸法以下に制限されている。
【0011】本発明の第3のオイルシールは、径方向内
外に揺動可能に片持ち支持されるシールリップを備える
もので、前記シールリップの内周面は、付け根側から自
由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径
斜面と、縮径斜面の途中から自由端側へ向けて拡径する
拡径斜面とを有し、前記縮径斜面の途中に径方向外向き
に凹むぬすみ部が設けられているとともに、縮径斜面の
先端からぬすみ部までの領域が円錐形に形成されてお
り、この縮径斜面の円錐形領域の幅が所要寸法に規定さ
れている。
【0012】なお、前述の縮径斜面の円錐形領域の幅
は、0.4〜0.7mmに設定することができる。
【0013】上記本発明では、要するに、シールリップ
の摩耗が進行しても、回転軸に対する縮径斜面の接触幅
が増加するのを物理的に制限するように工夫している。
例えば縮径斜面の途中にぬすみ部を設ければ、回転軸に
対する縮径斜面の最大接触幅が制限される。このよう
に、接触幅の増加を制限すれば、摩耗進行に関係なく摩
擦トルクの増大や接触面圧の低下が抑制されることにな
る。
【0014】
【発明の実施形態】本発明の詳細を図1ないし図4に示
す実施例に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図3は本発明の一実施例にかか
り、図1は、オイルシールの上半分の縦断面図、図2
は、シールリップの接触幅の経時的変化を示す説明図、
図3は、シールリップの接触幅の経時的変化を表すグラ
フである。図中、1は回転軸、2はオイルシールであ
る。
【0016】オイルシール2は、上半分の径方向断面が
ほぼL字形の環状芯金3にその内外周を覆うようゴムな
どの弾性体4が被着されたものからなる。
【0017】この弾性体4において環状芯金3の内周部
分には、径方向内外に揺動可能に片持ち支持される主シ
ールリップ5と、主シールリップ5とは逆方向へ斜めに
延びる補助シールリップ6とがそれぞれ一体的に形成さ
れている。主シールリップ5の外周には、それを回転軸
1の外周面に対して圧接させるガータスプリング7が外
嵌装着されている。
【0018】主シールリップ5の内周面は、付け根側か
ら自由端側へ向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する
縮径斜面51と、縮径斜面51の途中から自由端側へ向
けて拡径する拡径斜面52とを有し、両斜面51,52
の交差部分が最小径の先細部とされていて、V字形にな
っている。縮径斜面51の回転軸1に対する傾斜角は、
拡径斜面52の回転軸1に対する傾斜角よりも小さく設
定されている。
【0019】そして、縮径斜面51の途中から付け根ま
での領域には、径方向外向きに凹むぬすみ部53が設け
られている。特に、ぬすみ部53において先細部側の立
ち上がり部分は、垂直つまり軸線(図示省略)に対して
直角に設定されている。これにより、主シールリップ5
の縮径斜面51は、従来のように主シールリップ5の先
細部から付け根までの全長範囲に形成されておらず、先
細部から付け根側へ向けた所要寸法範囲、例えば0.4
〜0.7mmにまでしか形成されていない。なお、回転
軸1に対する縮径斜面51の接触幅の初期値は、例えば
0.1〜0.2mmとなるように設定される。
【0020】このような構成の主シールリップ5では、
図2に示すように、主シールリップ5が経時的に例えば
ほぼ一定量ずつ摩耗すると、回転軸1に対する縮径斜面
51の接触幅は、縮径斜面51の全体が回転軸1に対し
て接触するまでの間、W1→W2→W3となり、ほぼ一
定量ずつ増加するものの、縮径斜面51の全体が回転軸
1に対して接触してから以降は、ごくわずかずつしか増
加しないようになる。つまり、図3のグラフに示すよう
に、接触幅が所要値例えば0.4〜0.7mmに到達す
るまでは従来例と同様に増加するものの、それ以降はご
くわずかずつしか増加しなくなるのである。
【0021】以上説明したオイルシール2では、回転軸
1に対する縮径斜面51の最大接触幅を物理的に制限す
る構造としているから、摩耗が所要量以上進行した後、
摩擦トルクの増大や接触面圧の低下を阻止できるように
なり、長期にわたって摩擦トルクや接触面圧の値を所望
範囲内に収めることができるようになる。これにより、
オイルシール2の回転特性や密封性の長期安定化と長寿
命化を達成できるようになる。
【0022】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0023】(1) 図4に示すように、ぬすみ部53
において先細部側の立ち上がり部分を、上記実施例のよ
うに垂直とせずに、部分円弧状に湾曲したものとするこ
とができる。この場合も、上記実施例とほぼ同様の作
用、効果が得られる。
【0024】(2) ぬすみ部53において先細部側の
立ち上がり部分を、拡径斜面52に対して平行となるよ
うに設定していれば、縮径斜面51の全体が回転軸1に
対して接触してから以降、接触幅の増加を無くせるよう
になる。
【0025】
【発明の効果】本発明では、摩耗が進行しても、回転軸
に対する接触幅の増加量を物理的に制限させるように工
夫しているから、摩擦トルクの増大を抑制できるととも
に、接触面圧の低下を抑制できて潤滑油の漏洩を抑制で
きるようになる。
【0026】このように、回転特性や密封性を長期にわ
たって安定的に発揮できる長寿命なオイルシールを提供
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルシールの一実施例の上半分の縦
断面図
【図2】同実施例のシールリップの接触幅の経時的変化
を示す説明図
【図3】同実施例のシールリップの接触幅の経時的変化
を表すグラフ
【図4】本発明の他の実施例のオイルシールの一実施例
の上半分の縦断面図
【図5】従来例のオイルシールの一実施例の上半分の縦
断面図
【図6】従来例のシールリップの接触幅の経時的変化を
示す説明図
【符号の説明】
1 回転軸 2 オイルシール 5 主シールリップ 51 主シールリップの縮径斜面 52 主シールリップの拡径斜面 53 ぬすみ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周面は、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径斜面と、
    縮径斜面の途中から自由端側へ向けて拡径する拡径斜面
    とを有し、 前記縮径斜面が、回転軸に対する接触幅の摩耗に伴う増
    加量を制限する形状に形成されている、ことを特徴とす
    るオイルシール。
  2. 【請求項2】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周面は、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径斜面と、
    縮径斜面の途中から自由端側へ向けて拡径する拡径斜面
    とを有し、 前記縮径斜面の途中に径方向外向きに凹むぬすみ部を設
    けることにより、回転軸に対する最大接触幅が所要寸法
    以下に制限されている、ことを特徴とするオイルシー
    ル。
  3. 【請求項3】 径方向内外に揺動可能に片持ち支持され
    るシールリップを備えるオイルシールであって、 前記シールリップの内周面は、付け根側から自由端側へ
    向けて縮径しかつ回転軸に対して接触する縮径斜面と、
    縮径斜面の途中から自由端側へ向けて拡径する拡径斜面
    とを有し、 前記縮径斜面の途中に径方向外向きに凹むぬすみ部が設
    けられているとともに、縮径斜面の先端からぬすみ部ま
    での領域が円錐形に形成されており、この縮径斜面の円
    錐形領域の幅が所要寸法に規定されている、ことを特徴
    とするオイルシール。
  4. 【請求項4】 前記縮径斜面の円錐形領域の幅は、0.
    4〜0.7mmに設定されている、請求項3に記載のオ
    イルシール。
JP8304795A 1996-11-15 1996-11-15 オイルシール Pending JPH10141510A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023789A1 (fr) * 1999-09-27 2001-04-05 Koyo Seiko Co., Ltd. Joint et ensemble tournant l'utilisant
JP2001099328A (ja) * 1999-09-27 2001-04-10 Koyo Seiko Co Ltd シール
KR101674424B1 (ko) * 2015-05-29 2016-11-10 (주)진양오일씰 자동차 엔진미션용 저마찰 회전용 샤프트 씰

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