JPH08226449A - 転がり軸受の密封装置およびそのシール - Google Patents

転がり軸受の密封装置およびそのシール

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JPH08226449A
JPH08226449A JP7053649A JP5364995A JPH08226449A JP H08226449 A JPH08226449 A JP H08226449A JP 7053649 A JP7053649 A JP 7053649A JP 5364995 A JP5364995 A JP 5364995A JP H08226449 A JPH08226449 A JP H08226449A
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lip
seal
peripheral surface
outer peripheral
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JP7053649A
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Yasutaka Mogami
恭貴 最上
Toyohiro Yamazaki
豊弘 山崎
Tadahisa Suzuki
唯久 鈴木
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NTN Corp
Nakanishi Metal Works Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Nakanishi Metal Works Co Ltd
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/782Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
    • F16C33/7823Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 グリースの密封性が高く、摩耗に対するシー
ル寿命も長く得られる構造とする。 【構成】 外輪2の周溝7に固定された弾性体のシール
5を設ける。シール5の内径端の近傍に両面が凹んだく
びれ部5aを設ける。内輪1の周溝8から続く外周面部
1aに面して非接触の密封部R1を形成するグリースリ
ップ5bを、くびれ部5aよりも外径側に設ける。ま
た、内輪周溝8の側壁面8aに接触する主リップ5c
と、内輪1の外周面部1bに面して非接触の密封部R2
を形成するダストリップ5dとを、シール5のくびれ部
5aの先端側で幅方向の内外に各々突出させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接触型の密封装置に
おいて、非接触の密封部を併用した転がり軸受の密封装
置およびそのシールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転がり軸受の接触型の密封装置に
おいて、非接触の密封部を併用したものが種々提案され
ている。図3はその代表的な例を示す。外輪32の周溝
に弾性体のシール34を圧入固定し、内輪31の外径面
にシール用の周溝33を形成する。シール34は内径部
に2枚のリップ部34a,34bを有するものであり、
外側リップ34bを周溝33に続く内輪外径面部に非接
触隙間を持って対面させる。内側リップ34aは周溝3
3の側壁面に接触させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来例では、
シール34が外輪32に固定されて内輪31との間で密
封を行うものであるため、軸受が外輪固定で内輪回転の
状態で使用する用途においては高い密封性が得られる
が、内輪固定で外輪回転とする使用の場合は、いま一つ
満足できるシール性が得難い。すなわち、外輪32の回
転時に外輪32の回転に伴ってシール34のリップ部3
4a,34bに遠心力が働き、これによってシール34
の形状バランスが変わり、リップ部34aが周溝側壁面
33aに接触する接触圧が減少する。このため高い密封
効果を得ることが難しいと考えられる。また、シール3
4も回転するので、軸受内の封入グリースの動きが大き
くなり、これによっても密封性が低下する。さらに、接
触シールは一般に摩耗のためにシール寿命の向上が難し
い。
【0004】この発明の目的は、密封性が高く、摩耗に
対するシール寿命も長く得られる転がり軸受の密封装置
およびそのシールを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の転がり軸受の
密封装置は、外輪の周溝に固定された弾性体のシールで
内輪と外輪との間を密封する装置において、次の構成と
したものである。すなわち、シールの内径端の近傍に内
外面が凹んだくびれ部を設け、内輪の周溝から幅方向内
側へ続く外周面部に面して非接触の密封部を形成するグ
リースリップを、前記シールの前記くびれ部よりも外径
側部分に設ける。また、前記内輪周溝の側壁面に先端が
圧接状態に接触する主リップと、内輪の端面付近の外周
面部に面して非接触の密封部を形成するダストリップと
を、前記シールの前記くびれ部の内径側で幅方向の内外
に各々突出させて設ける。
【0006】この構成において、主リップの内輪周溝の
側壁面に接する先端接触面を平坦面とし、かつ主リップ
の先端外径面を先端側が小径となるテーパ面とし、前記
シールの前記外輪周溝に取付けた自然状態において、前
記主リップは内輪周溝の側壁面よりも先端が内側に食い
込む位置にあるものとすることが好ましい。この状態に
おける主リップの先端接触面の内輪周溝側壁面に対する
傾斜角度は5°〜40°とし、かつ主リップの前記テー
パ面の内輪周溝側壁面に対する開き角度は50°〜85
°とする。また、内輪の周溝から幅方向内側へ続く外周
面部を、端面側の外周面部よりも大径とし、内輪周溝の
前記側壁面を傾斜面とすることが好ましく、さらに前記
ダストリップと内輪外周面部との密封部の隙間を、主リ
ップの摩耗に伴ってダストリップが前記内輪外周面部に
接近あるいは接触する寸法とし、グリースリップの根元
部の肉厚を前記くびれ部の肉厚に対して十分に厚くする
ことが好ましい。
【0007】この発明のシールは、請求項1記載の転が
り軸受の密封装置を構成するシールであり、内径端の近
傍に内外面が凹んだくびれ部を設け、内輪の周溝から幅
方向内側へ続く外周面部に面して非接触の密封部を形成
するグリースリップを、前記くびれ部よりも外径側部分
に設け、前記内輪周溝の側壁面に先端が接触する主リッ
プと、内輪の端面付近の外周面部に面して非接触の接触
部を形成するダストリップとを、前記くびれ部の内径側
で幅方向の内外に各々突出させて設けたものとする。
【0008】
【作用】この構成の密封装置およびそのシールによる
と、次の作用が得られる。 a.外輪回転で使用される場合に、主リップやグリース
リップは内側へ延びているため、これらのリップに作用
する遠心力により、主リップが内輪周溝の側壁面に常に
接触状態に追従できる。主リップの摩耗が進んだ場合に
も、遠心力で主リップが内輪周溝の内壁面に追従でき
る。 b.接触型の主リップを挟んで、これらの内外に非接触
のグリースリップおよびダストリップが組合わされた構
造であるため、密封効果が大きい。 c.主リップの根元部がくびれ部でつながっているた
め、起動時の適度な接触圧が得易い。 d.グリースリップは、内輪の周溝に続く外周面部に近
接しているが、くびれ部よりも基端側にあるため、主リ
ップの挙動の影響を受けず、密封部の隙間を維持できて
ラビリンス効果が保てる。グリースリップの根元部の肉
厚を大とした場合は、その高い剛性のために、主リップ
の挙動の影響が一層少なくなる。 e.グリースリップと主リップとは、共に内側へ長く延
びているため、両リップの間に大きな空間が得られ、グ
リースリップを通過したグリースがその空間にある程度
留められ、滞留時間が長くなる。すなわち、グリースが
漏れ出ようとする圧力を、この空間で低下させる作用が
ある。そのため密封効果が大きい。
【0009】f.主リップの前記内輪周溝の側壁面に接
する先端接触面を平坦面とし、かつ主リップの先端外径
面を先端側が小径となるテーパ面とし、主リップの先端
接触面の内輪周溝側壁面に対する傾斜角度を5°〜40
°に、かつ主リップの前記テーパ面の開き角度を50°
〜85°にした場合は、内輪周溝側壁面に接する主リッ
プの先端が適切な形状となり、密封性能が高い。すなわ
ち、主リップは先端接触面が平坦面でかつ先端外径面が
テーパ面となっているために、内輪周溝側壁面に線接触
で接し、また前記の適正な開き角度および傾斜角度で接
し、かつくびれ部の形成による適度の弾性で接すること
により、主リップの摩耗が進んでも、遠心力により接触
し続ける。 g.主リップの摩耗が進んだ場合に、ダストリップが内
輪外周面部に接近あるいは接触するようにした場合は、
ダストリップで密封性が向上し、摩耗に対してより耐久
性が高くなる。このとき、主リップの内輪への接触圧は
低くなっているため、ダストリップが内輪に摺接するこ
とになっても、トルク増加の影響の問題がない。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を、図1および図2に基
づいて説明する。この実施例はシール付き深溝玉軸受に
適用したものである。図2に示すように、内輪1と外輪
2の間に、保持器3に保持された転動体4を介在させ、
転動体4の配列の両側に、シール5および内輪1の周溝
8による密封装置が設けてある。両側の密封装置は左右
対称形状であるため、片方の密封装置だけを説明する。
内輪1の外周面は、周溝8から幅方向内側へ続く外周面
部1aを、周溝8から端面側へ続く外周面部1bよりも
大径としてある。周溝8は、断面がU字状の溝であり、
前記幅方向内側の側壁面8aおよび他方の側壁面を傾斜
面としてある。シール5は、外径端が外輪2の周溝7に
圧入状態に固定されて内径部で内輪1と外輪2との間を
密封する平らなリング状のシールであって、ゴムまたは
合成樹脂からなる弾性体で形成され、かつ内面に芯金6
が埋め込み状態に設けられている。
【0011】図1に拡大して示すように、シール5に
は、内径端の近傍に内外面が凹んだくびれ部5aを設
け、内輪1の周溝8から幅方向内側へ続く外周面部1a
に面して非接触の密封部R1を形成するグリースリップ
5bを、くびれ部5aよりも基端側である外径側部分に
設ける。また、シール5には、内輪周溝8の側壁面8a
に先端が接触する主リップ5cと、内輪1の端面付近の
外周面部1bに面して非接触の密封部R2を形成するダ
ストリップ5dとを、くびれ部5aの先端側となる内径
側で幅方向の内外に各々突出させて設けてある。グリー
スリップ5bは、外径側面を急傾斜のテーパ面とし、か
つ内径側面を緩傾斜のテーパ面として、根元部の肉厚を
くびれ部5aの肉厚に対して十分に厚く形成し、かつそ
の根元部まで芯金6の内径側の屈曲部分6aを埋め込ん
である。グリースリップ5bおよび主リップ5cは、ダ
ストリップ5dに比べて突出長さが長く、両リップ5
b,5c間に一般のシールよりも大きな空間Sが形成さ
れている。
【0012】主リップ5cは、先端が内径側へ屈曲した
逆L字状の断面形状とし、かつ内輪周溝8の側壁面8a
に接する先端接触面5caを平坦面とし、かつ先端外径
面5cbを先端側が小径となるテーパ面としてある。ま
た、シール5が外輪周溝7に取付けられた自然状態、つ
まり無負荷の未弾性変形の状態において、図1に図示し
たように、主リップ5cは内輪周溝8の側壁面8aより
も先端が内側に食い込む位置にあるものとしてある。こ
の状態における主リップ5cの先端接触面5caの内輪
周溝側壁面8aに対する傾斜角度Bは、5°〜40°で
あることが好ましく、この実施例では15°としてあ
る。また主リップ5cの前記テーパ面5cbの開き角度
Aは50°〜85°であることが好ましく、この実施例
では70°としてある。ダストリップ5dは、内輪外周
面部1bとの密封部R2の隙間を、主リップ5cの摩耗
に伴ってダストリップ5dが内輪外周面部1bに微細な
間隔で接近しあるいは接触する寸法としてある。
【0013】この構成の密封装置によると、外輪回転で
使用される場合に、主リップ5cやグリースリップ5b
は内側へ延びているため、これらのリップ5c,5bに
作用する遠心力や、シール5の弾性により、主リップ5
cが内輪周溝8の側壁面8aに常に接触状態に追従でき
る。主リップ5cの摩耗が進んだ場合にも、遠心力で主
リップ5cが内輪周溝8の側壁面8aに追従できる。ま
た、接触型の主リップ5cを挟んで、これらの内外に非
接触のグリースリップ5bおよびダストリップ5dが組
合わされた構造であるため、密封効果が大きい。しか
も、主リップ5cの根元部がくびれ部5aでつながって
いるため、起動時の適度な接触圧が得易い。グリースリ
ップ5bは、内輪周溝に続く外周面部に近接している
が、くびれ部5aよりも基端側にあり、かつ根元部が肉
厚大で剛性があるので、主リップ5cの挙動の影響を受
けず、密封部R1の隙間を維持できてラビリンス効果が
保てる。グリースリップ5bと主リップ5cとは、共に
内側へ長く延びているため、両リップ5b,5cの間に
大きな空間Sが得られ、グリースリップ5bを通過した
グリースがその空間Sにある程度留められ、滞留時間が
長くなる。すなわち、グリースが漏れ出ようとする圧力
を、この空間Sで低下させる作用があり、そのため密封
効果が大きい。
【0014】主リップ5cの先端接触面5caを平坦面
とし、かつ先端外径面5cbを先端側が小径となるテー
パ面とし、先端接触面5caの傾斜角度Bを5°〜40
°に、テーパ面5cbの開き角度Aを50°〜85°の
範囲に各々設定した場合は、内輪周溝8の側壁面8aに
接する主リップ5cの先端が適切な形状となり、密封性
能が高い。すなわち、主リップ5cは周溝側壁面8aに
線接触で接し、また前記の適正な開き角度Aおよび傾斜
角度Bで接し、かつくびれ部5aの形成による適度の弾
性で接するため、主リップ5cの摩耗が進んでも、遠心
力により接触し続ける。主リップ5cの前記開き角度A
が前記範囲50°〜85°の範囲から外れた場合や、主
リップ5cの傾斜角度Bが前記範囲5°〜40°の範囲
から外れた場合は、主リップ5cの適切な接触圧分布が
得られなくなるため、角度A,Bの範囲は前記の範囲が
好ましい。
【0015】主リップ5cの摩耗が進むと、ダストリッ
プ5dが内輪外周面部1bに接近あるいは接触し、この
部分で密封性が高くなって、高いシール効果が維持され
る。このとき、主リップ5cの内輪1への接触圧は低く
なっているため、ダストリップ5dが内輪2に摺接する
ことになっても、トルク増加の影響の問題がない。ダス
トリップ5dによる密封部R2の隙間は、好ましくは、
主リップ5cが摩耗を続けて内輪外周面部1bに接触し
なくなったときに、ある程度の速度で軸受が回転すれ
ば、主リップ5cに作用する遠心力でダストリップ5d
が内径側へ傾いて内輪外周面部1bに接触する寸法に設
定する。これにより、主リップ5cの摩耗の進行により
ダストリップ5dが接触シールとなって、より高いシー
ル効果が維持される。
【0016】なお、前記実施例は深溝玉軸受に適用した
場合につき説明したが、この発明は他の形式の玉軸受
や、ころ軸受など、転がり軸受一般に適用することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】この発明の転がり軸受の密封装置は、シ
ールの内径端の近傍に内外面が凹んだくびれ部を設け、
内輪の周溝から幅方向内側へ続く外周面部に面して非接
触の密封部を形成するグリースリップを、シールの前記
くびれ部よりも外径側に設け、前記内輪周溝の側壁面に
先端が圧接状態に接触する主リップと、内輪の端面付近
の外周面部に面して非接触の密封部を形成するダストリ
ップとを、シールの前記くびれ部の内径側で幅方向の内
外に各々突出させて設けたため、密封性が高く、摩耗に
対するシール寿命も長く得られる。特に、くびれ部を形
成してその先端側となる内径側に主リップを設けたた
め、主リップが摩耗しても適度の接触圧で内輪周溝の側
壁面との密封が維持され、くびれ部よりも基端側にグリ
ースリップを設けたため、主リップの挙動の影響を受け
ずにグリースリップによる適正な隙間の非接触の密封効
果が維持される。ダストリップと内輪外周面部との密封
部の隙間を、主リップの摩耗に伴ってダストリップが内
輪外周面部に接近または接触する寸法とした場合は、摩
耗に対して一層長寿命の密封効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる転がり軸受の密封
装置の断面図である。
【図2】同密封装置を応用した軸受の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…内輪、1a,1b…外周面部、2…外輪、5…シー
ル、5a…くびれ部、5b…グリースリップ、5c…主
リップ、5ca…先端接触面、5cb…先端外径面、5
d…ダストリップ、7…外輪の周溝、8…内輪の周溝、
8a…側壁面、A…開き角度、B…傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 唯久 静岡県天竜市山東767

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の周溝に固定された弾性体のシール
    で内輪と外輪との間を密封する転がり軸受の密封装置に
    おいて、前記シールの内径端の近傍に内外面が凹んだく
    びれ部を設け、内輪の周溝から幅方向内側へ続く外周面
    部に面して非接触の密封部を形成するグリースリップ
    を、前記シールの前記くびれ部よりも外径側部分に設
    け、前記内輪周溝の側壁面に先端が圧接状態に接触する
    主リップと、内輪の端面付近の外周面部に面して非接触
    の密封部を形成するダストリップとを、前記シールの前
    記くびれ部の内径側で幅方向の内外に各々突出させて設
    けたことを特徴とする転がり軸受の密封装置。
  2. 【請求項2】 前記主リップの前記内輪周溝の側壁面に
    接する先端接触面を平坦面とし、かつ主リップの先端外
    径面を先端側が小径となるテーパ面とし、前記シールの
    前記外輪周溝に取付けた自然状態において、前記主リッ
    プは内輪周溝の側壁面よりも先端が内側に食い込む位置
    にあるものとし、この状態における前記主リップの先端
    接触面の前記内輪周溝側壁面に対する傾斜角度を5°〜
    40°とし、かつ前記主リップの前記テーパ面の開き角
    度を50°〜85°とした請求項1記載の転がり軸受の
    密封装置。
  3. 【請求項3】 前記内輪の前記周溝から幅方向内側へ続
    く外周面部を、端面側の外周面部よりも大径とし、前記
    内輪周溝の前記側壁面を傾斜面とし、前記ダストリップ
    と内輪外周面部との密封部の隙間を、主リップの摩耗に
    伴ってダストリップが前記内輪外周面部に接近あるいは
    接触する寸法とし、グリースリップの根元部の肉厚を前
    記くびれ部の肉厚に対して十分に厚くした請求項2記載
    の転がり軸受の密封装置。
  4. 【請求項4】 転がり軸受の外輪の周溝に固定されて内
    輪と外輪との間を密封する弾性体のシールであって、内
    径端の近傍に内外面が凹んだくびれ部を設け、内輪の周
    溝から幅方向内側へ続く外周面部に面して非接触の密封
    部を形成するグリースリップを、前記くびれ部よりも外
    径側部分に設け、前記内輪周溝の側壁面に先端が接触す
    る主リップと、内輪の端面付近の外周面部に面して非接
    触の密封部を形成するダストリップとを、前記くびれ部
    の内径側で幅方向の内外に各々突出させて設けたことを
    特徴とするシール。
JP7053649A 1995-02-17 1995-02-17 転がり軸受の密封装置およびそのシール Pending JPH08226449A (ja)

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Cited By (6)

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