JPH10168662A - エラスタン(elastane)フアイバーの保護方法 - Google Patents

エラスタン(elastane)フアイバーの保護方法

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JPH10168662A
JPH10168662A JP9329730A JP32973097A JPH10168662A JP H10168662 A JPH10168662 A JP H10168662A JP 9329730 A JP9329730 A JP 9329730A JP 32973097 A JP32973097 A JP 32973097A JP H10168662 A JPH10168662 A JP H10168662A
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hydrotalcite
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polyurethane
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JP9329730A
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Huette Stephan
シユテフアン・ヒユツテ
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Bayer AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化もしくは非ハロゲン化炭化水素
(とりわけテトラクロロエチレン)に基づくドライクリ
ーニング剤による破壊もしくは分解からポリウレタン組
成物とりわけそれから生成される弾性ポリウレタンファ
イバーを保護する。 【解決手段】 ポリウリタンに、陰イオン界面活性剤、
脂肪酸、シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シ
ロキサンもしくは高級脂肪酸エステルで被覆されるかま
たは被覆されないヒドロタルサイトおよび/もしくは他
の金属アルミニウムヒドロキシ化合物を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、とりわけ縦編も
しくは丸編による弾性のエラスタンファイバーおよびポ
リアミドから作成される織物をヒートセットする前に編
織布をドライクリーニングするために使用されるよう
な、ハロゲン化もしくは非ハロゲン化炭化水素にとりわ
けテトラクロロエチレン(パークロル)に基づくドライ
クリーニング剤による破壊もしくは分解に対する、ポリ
ウレタン組成物のおよびとりわけそれから生成される弾
性ポリウレタンファイバーの保護に関する。本発明はと
りわけ、分解もしくは破壊に対する保護を提供するため
の、ポリウレタン組成物およびそれから生成されるポリ
ウレタンファイバーへの添加物としての、被覆されたも
しくは被覆されないヒドロタルサイトおよび/もしくは
他の金属アルミニウムヒドロキシ化合物の使用に関す
る。
【0002】本発明の目的のためには、「ファイバー」
という用語は、例えば乾式紡糸によるもしくは湿式紡糸
によるおよび溶融紡糸によるような、それ自体既知の紡
糸方法により生成されうるステープルファイバーおよび
/もしくは連続フィラメントを包含する。
【0003】
【従来の技術】例えばポリエーテル、ポリエステルおよ
び/もしくはポリカーボネートに基づく最低85%のセグ
メントポリウレタンから合成される長鎖合成ポリマーか
ら作成される弾性ポリウレタンファイバーはよく知られ
ている。そうしたファイバーから作成される糸は、順
に、とりわけコルセット、ストッキングおよび水着もし
くは水泳パンツのようなスポーツ用衣類に適する織物(f
abric)、織られた編織布(textile)もしくは材料の生成
に使用される。この目的に使用される織物、織られた編
織布もしくは材料が染色される前に、それらは、例えば
縦編機もしくは丸編機上で、ポリアミドもしくはポリエ
ステルのような合成ハードファイバー、または綿のよう
な天然繊維で加工した後、いかなるファイバー調製油も
しくはニードル油を除去されなくてはならない。これは
炭化水素もしくはテトラクロロエチレン(パークロル)
のようなハロゲン化炭化水素でのドライクリーニングに
よりふさわしく達成されうる。そうした織物、織られた
編織布もしくは材料が、その後にヒートセットおよび染
色を受ける場合、その弾性ポリウレタンファイバーは損
傷されることがあり、これはファイバーを破損さえしう
る。結果として、その織物、織られた編織布もしくは材
料はその弾性を失う。穴さえ編織布材料に形成されう
る。この様式で損傷された織物、織られた編織布および
材料はその後埋め合わされ得ず、そして廃棄材料として
廃棄される。
【0004】ドライクリーニング洗濯室でクリーニング
剤として慣習的に使用される炭化水素に対する耐性はま
た、完成した編織布がドライクリーニングされる場合に
大きな意義もある。
【0005】実際の状況において、弾性ポリウレタンフ
ァイバーのファイバー破損は、弾性の織物、織られた編
織布もしくは材料中で許容され得ない。従って、とりわ
け低デニール値(例えば300デニール未満の)を有する
糸の例えば塩素化炭化水素でのドライクリーニングによ
りもたらされる破壊に対する抵抗性を向上させることが
必要である。
【0006】例えばテトラクロロエチレンでのドライク
リーニングによる弾性ファイバー破壊を避けるという問
題に対する解決は今までのところ記述されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底にある目
的は、ポリウレタンとりわけポリウレタンファイバーま
たはそうしたポリウレタンファイバーを含有する織物、
織られた編織布もしくは材料が、ドライクリーニング剤
によるとりわけテトラクロロエチレンによる破壊もしく
は分解に対して簡便に安定化されうる、ポリウレタンも
しくはポリウレタンファイバーの保護方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、ポリウレタ
ン組成物に、微細に分割されたヒドロタルサイトもしく
は他の金属アルミニウムヒドロキシ化合物の有効量を添
加することにより本発明により達成される。これらは、
場合によっては、陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪
酸塩、シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロ
キサンでもしくは他の糊付剤で被覆されるかまたは被覆
されない。
【0009】本発明は、ハロゲン化、部分ハロゲン化も
しくは非ハロゲン化炭化水素に対する、とりわけC1
いしC8の炭化水素に対する、好ましくはテトラクロロ
エチレン、テトラクロロメタンもしくはトリクロロエチ
レンに対する高められた抵抗性を有するエラスタンファ
イバーの生成のための、ポリマーに関して0.05ないし30
重量%、とりわけ0.05から15重量%まで、とりわけ好ま
しくは0.1から5重量%まで、非常にとりわけ好ましく
は0.3から4重量%までの量のポリウレタンへの添加物
としての、微細に分割されたヒドロタルサイトおよび/
もしくは他の塩基性金属アルミニウムヒドロキシ化合物
の、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
当てはまる、の、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3 2
-である、の使用を提供する。
【0010】本発明はまた、ポリウレタンがポリウレタ
ンの溶融体としてもしくは溶液としてファイバーに加工
される前に、ポリマーに関して0.05ないし30重量%の、
とりわけ0.05ないし15重量%の、とりわけ好ましくは0.
1ないし5重量%の、非常にとりわけ好ましくは0.3ない
し4重量%の量の微細に分割されたヒドロタルサイトお
よび/もしくは他の塩基性金属アルミニウムヒドロキシ
化合物、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
当てはまる、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3
2-である、がそれに取り込まれることを特徴とする、ハ
ロゲン化、部分ハロゲン化もしくは非ハロゲン化炭化水
素によるとりわけテトラクロロエチレンによる分解に対
するポリウレタンファイバーの保護方法も提供する。
【0011】ヒドロタルサイトもしくは他の金属アルミ
ニウムヒドロキシ化合物は、好ましくは、被覆されない
か、もしくはとりわけ0.1ないし30重量%、とりわけ0.5
ないし25重量%の陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪
酸塩、シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロ
キサンでもしくは他の糊付剤で被覆される。
【0012】本発明の目的のためには、金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、とりわけマグネシウムもしくは
亜鉛の、とりわけ好ましくはマグネシウムの二価金属イ
オン、ならびに三価陽イオンとしてアルミニウム、ヒド
ロキシ陰イオンおよび別の一価もしくは二価の陰イオン
とりわけOH-、F-、Cl-、Br-、CO3 2-、S
4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしくは蓚酸塩に
基づく混合塩である。
【0013】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、とりわけ好ましくは例えば式
(3)および(4)すなわち Mg5Al3(OH)15(A2-)2・wH2O (3) Mg6Al2(OH)12(A2-)3・wH2O (4) 式中A2-およびwは式2について上で述べられた意味を
有する、で示されるようなものである。
【0014】ヒドロタルサイトもしくはマグネシウムア
ルミニウムヒドロキシ化合物の好ましい例は、式
(5)、(6)および(7)すなわち Mg6Al2(OH)16CO3・5H2O (5) Mg4Al2(OH)12CO3・4H2O (6) Mg6Al2(OH)12(CO3)3・7H2O (7) のものである。
【0015】陰イオン性界面活性剤の例は、式中Rが3
ないし40個の炭素原子を有するアルキル基でありかつM
が金属とりわけアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
例えばカルシウムもしくはマグネシウムである式RCO
OMの高級脂肪酸の金属石鹸、式中RおよびMが上で定
義されたようである式ROSO3Mのアルキル硫酸塩、
もしくは式中RおよびMがここでも上で定義されたよう
である式RSO3Mのアルキルスルホン酸塩である。
【0016】特定の例はステアリン酸ナトリウム、ステ
アリン酸マグネシウム、オレイン酸ナトリウム、オクタ
デシル硫酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸アルミニウムおよびステアリン酸亜鉛
である。
【0017】脂肪酸の例は、3ないし40個の炭素原子を
もつ直鎖状もしくは分枝状の炭化水素鎖を有するモノも
しくはジカルボン酸である。
【0018】特定の例はカプロン酸、ラウリン酸、パル
ミチン酸およびステアリン酸である。
【0019】シランの例は式(R'O)3SiR"の化合物
であり、式中R'およびR"は同一もしくは異なることが
できかつ1ないし40個の炭素原子を有する直鎖状もしく
は分枝状の炭化水素鎖でありうる。
【0020】ポリ有機シロキサンの例は、式(8) (R4)3SiO-(-SiR13O-)x-(-SiR26O-)y-Si(R5)3 (8) 式中x=0〜500かつy=0〜300、R1、R2、R3、R4
およびR5は、相互に独立に、飽和および/もしくは不
飽和の場合によってはまた分枝状の、1ないし4個の炭
素原子を有するアルキル残基ならびに/または6ないし
9個の炭素原子を有するアリール残基を示し、これらは
場合によってはアルキル置換もまたされうる、そしてR
6は6ないし18個の炭素原子を有するアルキル残基を示
す、の化合物である。
【0021】特定の例は3ないし1000mPa・s(25℃で測
定される)の粘度を有するポリジメチルシロキサンであ
る。
【0022】 ポリ有機水素シロキサンの例は式(9)もしくは(10)、 (R4)3SiO-(-SiR13O-)x-(-SiR26O-)y-(-SiR7HO-)2- Si(R5)3 (9) (R2)3SiO-(-SiR1HO-)z-Si(R3)3 (10) 式中x、y、R1、R2、R3、R4およびR5は式(8)
でと同じ意味を有し、R7は残基R1と同じ定義を有し、
そしてzは1と200との間の数である、の化合物であ
る。
【0023】特定の例はバイシロン油(Baysilone-Ol)
MH15(バイエル)もしくはバイシロン油 AC3303
(バイエル)である。
【0024】好ましいヒドロタルサイトおよび/もしく
は金属アルミニウムヒドロキシ化合物は被覆されないも
のである。
【0025】とりわけ好ましいヒドロタルサイトおよび
/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物は、ヒド
ロタルサイトおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロ
キシ化合物の量に関して、0.05ないし25重量%の陰イオ
ン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸塩、シラン、ポリ有機
シロキサン、ポリ有機水素シロキサンおよび/もしくは
他の被覆剤で被覆されるものである。0.5ないし10重量
%の陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸塩、シラ
ン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサンおよ
び/もしくは他の被覆剤で被覆されるヒドロタルサイト
および/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物が
とりわけ使用される。
【0026】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、好ましくは、その生成のためも
しくは好ましい粒子サイズを確立するためのヒドロタル
サイトもしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物のそ
の後の磨砕の前および/もしくは間に、いずれかの所望
の順序で、陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸塩、
シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサン
および/もしくは他の被覆剤を一緒にもしくは別個に噴
霧することおよび/もしくはこれら中に混合することに
より、被覆されうる。
【0027】陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸
塩、シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキ
サンおよび/もしくは他の被覆剤が、乾燥する前のヒド
ロタルサイトもしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合
物の生成中に生じる、水分を含んだフィルターケーキ、
ペーストもしくは懸濁液中に混合されるかどうか、また
は、添加が、適する様式で、例えばその後の磨砕直前に
乾燥材料にもしくは蒸気ジェット乾燥の場合にはジェッ
トミル中への導入直前に蒸気に噴霧することによりなさ
れるかどうか、は、この点については重要でない。陰イ
オン性界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸塩、シラン、ポリ有
機シロキサン、ポリ有機水素シロキサンおよび/もしく
は他の被覆剤は、場合によっては添加前に乳剤に変換さ
れうる。
【0028】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、例えば原則として既知である方
法を使用して生成される。こうした方法は例えば公開特
許出願第EP 129 805-A1号もしくは文書(document)第EP
117 289-A1号に記述される。
【0029】ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属ア
ルミニウムヒドロキシ化合物は、好ましくは、その出発
化合物から、例えば炭酸マグネシウム、酸化アルミニウ
ムおよび水から、例えば水、アルコール(例えばC1
8アルコール)もしくは塩素化炭化水素のような溶媒
の存在下に、その後の例えば噴霧乾燥による乾燥、およ
び例えばビーズミル(bead mill)による磨砕をともない
生成される。
【0030】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、とりわけ好ましくは、ポリウレ
タンの生成でもまた使用されうるような例えばジメチル
アセタミド、ジメチルホルムアミドもしくはジメチルス
ルホキシドのような溶媒の存在下に例えばビーズミルで
磨砕することにより被覆される。被覆に使用される陰イ
オン性界面活性剤、脂肪酸、シラン、ポリ有機シロキサ
ン、ポリ有機水素シロキサンおよび/もしくは他の被覆
剤は、ここでは、磨砕されるべき材料に、または上に既
に記述されたようにヒドロタルサイトもしくは金属アル
ミニウムヒドロキシ化合物に、乾燥前もしくは乾燥中に
適する様式で添加されうる。磨砕に際しては、被覆され
たもしくは被覆されないヒドロタルサイトもしくは金属
アルミニウムヒドロキシ化合物の、10mmの、好ましくは
5mm未満のおよびとりわけ好ましくは2mm未満の平均直
径(数平均)の平均粒子サイズがとりわけ達成される。
これらの粒子サイズは、既に上に記述された方法によ
り、ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物を加工することにより達成される。
【0031】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、ポリウレタンファイバーの生成
中のいずれかの所望の時点でポリウレタンに添加されう
る。例えば、ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、溶液もしくは懸濁液の形態で、
他のファイバー構成物の溶液もしくは分散に添加される
ことができ、そしてその後ファイバー紡糸口金から上流
に向かってポリマー溶液と混合されうるもしくはそれに
注入されうる。ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属
アルミニウムヒドロキシ化合物は、もちろん、乾燥粉末
もしくは適する媒体中の懸濁液としてポリマー紡糸溶液
に別個に添加もまたされうる。ヒドロタルサイトおよび
/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物はさら
に、ポリマー生成中に上に述べられた処方中に添加され
うる。
【0032】本発明のポリウレタンもしくはポリウレタ
ンファイバーは、例えば、艶消剤、増量剤、抗酸化剤、
染料、着色剤、熱、光およびUV照射などに対する安定
剤のような、多様な目的のための多数の異なる添加物を
含有しうる。ここでこれらの添加剤は、それらがヒドロ
タルサイトおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロキ
シ化合物に対し反対の効果を表さないような様式で配分
される。
【0033】本発明のファイバーから生成される織物、
糸もしくは材料が仕上げられるもしくは染色される場
合、ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物の不活性化もしくは浸出が避けられ
ることを確実にするのに特別の注意が払われなくてはな
らない。
【0034】ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属ア
ルミニウムヒドロキシ化合物により安定化されたポリウ
レタンは、ファイバーに加工されることのみならず、成
形品、フィルム、エラストマー、発泡材料などにもまた
使用されうる。
【0035】ある環境では、被覆されないヒドロタルサ
イトおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合
物は、ポリウレタンからのファイバーの生成のための乾
式もしくは湿式の紡糸過程で慣習的に使用される例えば
ジメチルアセタミド、ジメチルホルムアミドもしくはジ
メチルスルホキシドのような極性溶媒中で凝集しうる。
結果として、組み込まれた被覆されないヒドロタルサイ
トおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物
を含有する紡糸溶液の場合は、延長された紡糸の後にフ
ァイバー破損を引き起こしさえしうる紡糸過程に対する
混乱が発生しうる。陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、シ
ラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサンお
よび/もしくは他の被覆剤で被覆されたヒドロタルサイ
トおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物
がポリウレタン溶液に取り込まれる場合は、紡糸溶液で
もしくは溶媒を含まないポリマー溶融物で凝集は発生せ
ず、また、被覆されたヒドロタルサイトおよび/もしく
は金属アルミニウムヒドロキシ化合物の平均粒子サイズ
は不変のままである。陰イオン性界面活性剤、脂肪酸、
シラン、ポリ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサン
および/もしくは他の被覆剤で被覆されたヒドロタルサ
イトおよび/もしくは金属アルミニウムヒドロキシ化合
物は、従って、述べられた紡糸過程で被覆されないもの
よりも好ましいはずである。
【0036】ポリウレタンファイバーの保護方法で、0.
05重量%未満のヒドロタルサイトおよび/もしくは金属
アルミニウムヒドロキシ化合物がフィラメント内もしく
はフィラメント表面上に分布される場合は、テトラクロ
ロエチレンでのドライクリーニングによるポリマーの分
解もしくは破壊に対するそれらの有効性はある環境では
不満足である。フィラメント内もしくはフィラメント表
面上に15重量%より多いヒドロタルサイトおよび/もし
くは金属アルミニウムヒドロキシ化合物を分散させるこ
とは、ファイバーの不利な物理的特性をもたらすことが
あり、また、従って賢明でない。
【0037】本発明により保護されるべきポリウレタン
ファイバーは、とりわけ、例えばポリエーテル、ポリエ
ステル、ポリエーテルエステルもしくはポリカーボネー
トに基づくもののようなセグメントポリウレタンポリマ
ーから成る。こうしたファイバーは、例えば文書第US
2,929,804号、同第US 3,097,192号、同第US 3,428,711
号、同第US 3,553,290号、同第US 3,555,115号にもしく
は文書第WO 9 309 174号に記述されたもののような、原
則として既知である方法により生成されうる。当該ポリ
ウレタンファイバーはさらに熱可塑性ポリウレタンから
成ることができ、その生成は例えば文書第DE 4 414 327
A1号に記述される。これらのポリマーのいくつかは、
テトラクロロエチレンでのドライクリーニングによりも
たらされる分解に対し他よりもより感受性である。ポリ
エーテルに基づくポリウレタンから作成されるポリウレ
タンファイバーはとりわけ感受性である。結果として、
この方法は好ましくはポリエーテルに基づくポリウレタ
ンファイバーで使用される。
【0038】ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属ア
ルミニウムヒドロキシ化合物は、好ましくは、重金属を
含有せずかつ毒物学的に安全でありそして従って好まし
い添加物である。この様式で、エラスタンファイバーの
例えば染色のようなその後の加工に際し、生物学的廃水
処理プラントの機能を損なうもしくは破壊する排水が生
成されない。
【0039】ヒドロタルサイトおよび/もしくは金属ア
ルミニウムヒドロキシ化合物の組み込みは、実施例1が
示すように、ポリウレタンファイバーの熱特性例えば結
果として生じるエラスタンファイバーの熱破壊時間が、
繊維工業で慣習的であるようなテトラクロロエチレンを
使用してドライクリーニングが実行された(パークロル
洗浄)後、または、テトラクロロメタン、トリクロロエ
チレンもしくはクロロフルオロカーボンのような他の典
型的に使用されるハロゲン化炭化水素を使用してドライ
クリーニングが実行された後でさえ変化されないことを
さらに確実にする。エラスタンファイバーに組み込まれ
たヒドロタルサイトおよび/もしくは金属アルミニウム
ヒドロキシ化合物による熱破壊時間の安定化は、コーテ
ィングならびにヒドロタルサイトおよび/もしくは金属
アルミニウムヒドロキシ化合物のコーティングのタイプ
に独立である。安定化された熱破壊時間のため、エラス
タンファイバーのファイバー破損による、エラスタンフ
ァイバーおよびポリアミドファイバーから成る織物、織
られた編織布もしくは材料を破壊することなく例えばテ
トラクロロエチレンでのドライクリーニング(パークロ
ル洗浄)を実行することが可能である。
【0040】セグメントポリウレタンもまた包含するエ
ラスタンファイバーの基本材料として使用されうるポリ
ウレタンは、本質的に、とりわけ、分子の各末端のヒド
ロキシル基、かつ、例えばポリエーテルジオール、ポリ
エステルジオール、ポリエステルアミドジオール、ポリ
カーボネートジオール、ポリアクリル酸ジオール、ポリ
チオエステルジオール、ポリチオエーテルジオール、ポ
リ炭化水素ジオールまたはこの群の混合物もしくはコポ
リマーのような600ないし4000の分子量を有する直鎖状
のホモポリマーもしくはコポリマーから生成される。こ
のポリウレタンは、さらに、とりわけ、有機ジイソシア
ネート、ならびに、例えばジオールおよびポリオール、
ジアミンおよびポリアミン、ヒドロキシルアミン、ヒド
ラジン、ポリヒドラジド、ポリセミカルバジドのような
2個もしくはそれ以上の活性水素原子、水またはこれら
の成分の混合物を有する連鎖延長剤に基づく。
【0041】ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニウ
ムヒドロキシ化合物は、例えばUV安定剤、抗酸化剤、
汚染ガス安定剤、着色添加物、帯電防止剤、潤滑剤、染
料、艶消剤、増量剤などのような他の頻繁に使用される
成分と一緒にもしくは別個にポリウレタン組成物に組み
込まれうる。
【0042】下に記述される試験方法は上に論考される
パラメータを測定するのに使用される。
【0043】トリクロロエチレンでのドライクリーニン
グによりもたらされるポリウレタンファイバーの熱安定
性の変化は、テトラクロロエチレンでのドライクリーニ
ングの前および後の熱破壊時間を測定することにより試
験する。熱破壊時間は、金属板(温度200℃、大きさ4
×4cm)に100%伸長させたポリウレタンファイバー
を接触させることにより測定する。ポリウレタンファイ
バーが破損するまでに経過する時間を測定する。ポリウ
レタンファイバーを、25℃である時間(この場合には2
分間)テトラクロロエチレン槽にポリウレタンファイバ
ーを浸漬することにより(染浴比:ポリウレタン/テト
ラクロロエチレン=1/30重量%)テトラクロロエチレ
ンでドライクリーニングし、そしてその後それらを25℃
で12時間乾燥する。
【0044】本発明は制限しない実施例により、より詳
細に例証され、ここでの全てのパーセンテージはポリウ
レタンファイバーの総重量に関する。
【0045】
【実施例】実施例1において、ポリウレタンファイバー
を、2000の平均分子量を有するポリテトラヒドロフラン
(PTHF)から成るポリエーテルジオールから生成し
た。このジオールはメチレンビス(4-フェニルジイソ
シアネート)(MDI)で1:1.7のモル比でキャップ
し、そしてその後、ジメチルアセタミド中のエチレンジ
アミン(EDA)およびジエチレンアミン(DEA)の
混合物で鎖を延長した。
【0046】添加物のストック混合物をその後このポリ
マー中に混合した。このストック混合物は、62.6重量%
のジメチルアセタミド(DMAC)、10.3重量%のシア
ノックス(Cyanox) 1790(アメリカン シアナミド、安
定剤)、27.0重量%の30%紡糸溶液および0.001重量%
の染料マクロレクスヴィオレット(Makrokexviolett)
(バイエル)から成った。このストック混合物を、完成
したポリウレタンファイバー中のシアノックス 1790の
含量がファイバーポリマーの固形物含量に関して1重量
%であるような様式で紡糸溶液に添加した。
【0047】この紡糸溶液に、30.9重量%のRKB2等
級の二酸化チタン(バイエル)、44.5重量%のDMAC
および24.6重量%の22%紡糸溶液から成る第二のストッ
ク混合物を、ポリウレタン尿素ポリマーに関して0.05重
量%の二酸化チタン含量が完成したファイバーで得られ
るような様式で添加した。
【0048】この紡糸溶液に、13.8重量%の第1表に述
べられたヒドロタルサイトおよび/もしくは金属アルミ
ニウムヒドロキシ化合物、55.2重量%のジメチルアセタ
ミドならびに31.0重量%の30%紡糸溶液から成る第三の
ストック混合物を、ポリウレタン尿素ポリマーに関する
第1表に述べられたヒドロタルサイトおよび/もしくは
金属アルミニウムヒドロキシ化合物の含量が完成したポ
リウレタンファイバー中で得られるような様式で添加し
た。
【0049】さらなるストック混合物をその後この紡糸
溶液に混合した。これは5.4重量%のステアリン酸マグ
ネシウム、45.0重量%のDMACおよび49.6重量%の30
%紡糸溶液から成り、そしてファイバーポリマーの固形
物含量に関して0.20重量%のステアリン酸マグネシウム
含量が得られるような様式で添加した。
【0050】完成した紡糸溶液を、典型的な紡糸装置中
の紡糸口金を通して紡いで10dtex乾燥(dtex dry)の線密
度を有するフィラメントを得た。ここでは各場合に4本
の別個のフィラメントを連合するフィラメント糸に組み
合わせた。10mPa・s/25℃の粘度を有するポリジメチルシ
ロキサンから成るファイバー仕上げ糊(dressing)を仕上
げ糊ローラーにより適用した。ここではポリウレタンフ
ァイバーの重量に関しておよそ4重量%を適用した。こ
のポリウレタンファイバーをその後900m/分の速度で巻
き取った。
【0051】
【表1】
【0052】被覆されたもしくは被覆されないヒドロタ
ルサイトもしくはマグネシウムアルミニウムヒドロキシ
炭酸塩を添加することにより、例えば熱破壊時間により
述べられるポリウレタンファイバーの熱特性が、例えば
テトラクロロエチレンでのドライクリーニング後に一定
のままでありかつ損傷が起こらないことが第1表に述べ
られた実施例から明らかである。
【0053】なお、本発明の主要な特徴もしくは態様を
以下に挙げる。
【0054】1.ハロゲン化、部分ハロゲン化もしくは
非ハロゲン化炭化水素に対する高められた抵抗性を有す
るエラスタンファイバーの生成のための、ポリマーに関
して0.05ないし30重量%、とりわけ0.05から15重量%ま
で、とりわけ好ましくは0.1から5重量%まで、非常に
とりわけ好ましくは0.3から4重量%までの量のポリウ
レタンへの添加物としての、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
当てはまる、の、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3
2-である、の、微細に分割されたヒドロタルサイトおよ
び/もしくは他の塩基性金属アルミニウムヒドロキシ化
合物の使用。
【0055】2.ポリウレタンファイバー組成物が、塩
素化、フッ素化、もしくは混合された塩素化およびフッ
素化のC1ないしC8の炭化水素に対し、とりわけテトラ
クロロメタン、トリクロロエチレンもしくはテトラクロ
ロエチレンに対し抵抗性にされることを特徴とする、上
記1の使用。
【0056】3.ヒドロタルサイトもしくは金属アルミ
ニウムヒドロキシ化合物が、被覆されないか、または陰
イオン性界面活性剤で、脂肪酸、脂肪酸塩、シラン、ポ
リ有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサンもしくは高
級脂肪酸エステルで被覆されることを特徴とする、上記
1もしくは2の使用。
【0057】4.コーティングが、ヒドロタルサイトも
しくは金属アルミニウムヒドロキシ化合物に関して0.1
ないし30重量%の、好ましくは0.5ないし25重量%の量
で提供されることを特徴とする、上記2の使用。
【0058】5.使用されるヒドロタルサイトもしくは
金属アルミニウムヒドロキシ化合物が式(3)もしくは
(4) Mg5Al3(OH)15(A2-)2・wH2O (3) Mg6Al2(OH)12(A2-)3・wH2O (4) 式中A2-およびwは式(2)で上に述べられたと同名の
残基の意味を有する、のものであることを特徴とする、
上記項1ないし4の使用。
【0059】6.式(5)、(6)もしくは(7) Mg6Al2(OH)16CO3・5H2O (5) Mg4Al2(OH)12CO3・4H2O (6) Mg6Al2(OH)12(CO3)3・7H2O (7) の化合物がポリウレタン添加物として使用されることを
特徴とする、特徴および態様1ないし5の使用。
【0060】7.ハロゲン化、部分ハロゲン化もしくは
非ハロゲン化炭化水素による分解に対するポリウレタン
ファイバーの保護方法であって、ポリウレタンがポリウ
レタンの溶融体としてもしくは溶液としてファイバーに
加工される前に、ポリマーに関して0.05ないし30重量%
の、とりわけ0.05ないし15重量%の、とりわけ好ましく
は0.1ないし5重量%の、非常にとりわけ好ましくは0.3
ないし4重量%の量の微細に分割されたヒドロタルサイ
トおよび/もしくは他の塩基性金属アルミニウム化合
物、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
当てはまる、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3
2-である、がそれに取り込まれることを特徴とする方
法。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化、部分ハロゲン化もしくは非
    ハロゲン化炭化水素に対する高められた抵抗性を有する
    エラスタンファイバーの生成のために、ポリマーに関し
    て0.05ないし30重量%、とりわけ0.05から15重量%ま
    で、とりわけ好ましくは0.1から5重量%まで、非常に
    とりわけ好ましくは0.3から4重量%までの量のポリウ
    レタンへの添加物としての、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
    シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
    3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
    は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
    りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
    当てはまる、の、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
    あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
    の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
    つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
    しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3
    2-である、の、微細に分割されたヒドロタルサイトおよ
    び/もしくは他の塩基性金属アルミニウムヒドロキシ化
    合物を使用する方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロタルサイトもしくは金属アルミニ
    ウムヒドロキシ化合物が、被覆されないか、または陰イ
    オン性界面活性剤で、脂肪酸、脂肪酸塩、シラン、ポリ
    有機シロキサン、ポリ有機水素シロキサンもしくは高級
    脂肪酸エステルで被覆されることを特徴とする、請求項
    1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 コーティングが、ヒドロタルサイトもし
    くは金属アルミニウムヒドロキシ化合物に関して0.1な
    いし30重量%の、好ましくは0.5ないし25重量%の量で
    提供されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 使用されるヒドロタルサイトもしくは金
    属アルミニウムヒドロキシ化合物が式(3)もしくは
    (4) Mg5Al3(OH)15(A2-)2・wH2O (3) Mg6Al2(OH)12(A2-)3・wH2O (4) 式中A2-およびwは式(2)で上に述べられたと同名の
    残基の意味を有する、のものであることを特徴とする、
    請求項1〜3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化、部分ハロゲン化もしくは非
    ハロゲン化炭化水素による分解に対するポリウレタンフ
    ァイバーの保護方法であって、ポリウレタンがポリウレ
    タンの溶融体としてもしくは溶液としてファイバーに加
    工される前に、ポリマーに関して0.05ないし30重量%
    の、とりわけ0.05ないし15重量%の、とりわけ好ましく
    は0.1ないし5重量%の、非常にとりわけ好ましくは0.3
    ないし4重量%の量の微細に分割されたヒドロタルサイ
    トおよび/もしくは他の塩基性金属アルミニウム化合
    物、とりわけ一般式(1) M1-X 2+AlX(OH)2X/n n-・mH2O (1) 式中M2+はマグネシウムもしくは亜鉛、とりわけマグネ
    シウムを示し、An-は、OH-、F-、Cl-、Br-、C
    3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩、酢酸塩もしく
    は蓚酸塩を含む範囲からのその結合価数の陰イオン、と
    りわけCO3 2-であり、0<x≦0.5および0≦m<1が
    当てはまる、またはとりわけ式(2) MgsAlt(OH)u(A2-)v・wH2O (2) sは1から15までの数であり、tは1から8までの数で
    あり、uは1から40までの数であり、wは0から20まで
    の数であり、そしてvは1から5までの数であり、か
    つ、A2-はCO3 2-、SO4 2-、HPO4 2-、ケイ酸塩も
    しくは蓚酸塩を含む群からの陰イオン、とりわけCO3
    2-である、がそれに取り込まれることを特徴とする方
    法。
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