JPH10168266A - プラスチゾル組成物 - Google Patents
プラスチゾル組成物Info
- Publication number
- JPH10168266A JPH10168266A JP34673596A JP34673596A JPH10168266A JP H10168266 A JPH10168266 A JP H10168266A JP 34673596 A JP34673596 A JP 34673596A JP 34673596 A JP34673596 A JP 34673596A JP H10168266 A JPH10168266 A JP H10168266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- adhesion
- plastisol composition
- agent
- plastisol
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的低温、短時間での熱処理でカチオン電
着塗装面に強固に接着し、しかも貯蔵安定性に優れたプ
ラスチゾル組成物を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル(共)重合体(A)、可塑剤
(B)、接着性付与剤(C)、及びその架橋剤(D)を
必須成分として含有するプラスチゾル組成物において、
接着性付与剤(C)が芳香族ジイソシアネート重合物の
アルキルフェノールブロック体、架橋剤(D)が単もし
くは多官能アルコール類からなることを特徴とするプラ
スチゾル組成物である。
着塗装面に強固に接着し、しかも貯蔵安定性に優れたプ
ラスチゾル組成物を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル(共)重合体(A)、可塑剤
(B)、接着性付与剤(C)、及びその架橋剤(D)を
必須成分として含有するプラスチゾル組成物において、
接着性付与剤(C)が芳香族ジイソシアネート重合物の
アルキルフェノールブロック体、架橋剤(D)が単もし
くは多官能アルコール類からなることを特徴とするプラ
スチゾル組成物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチゾル組成
物に関する。さらに詳しくは、自動車工業をはじめ各種
工業における接着剤、シーリング剤及びコーティング剤
等の用途に最適なプラスチゾル組成物に関する。
物に関する。さらに詳しくは、自動車工業をはじめ各種
工業における接着剤、シーリング剤及びコーティング剤
等の用途に最適なプラスチゾル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチゾル組成物におい
て、その接着性を向上させる方法として、ブロック化イ
ソシアネート化合物を接着性付与剤として添加すること
が種々提案されている。例えば、特公昭59−5290
1号では、トリレンジイソシアネート等の有機ポリイソ
シアネートを使用したブロック化ウレタンプレポリマー
と活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物と
からなる接着性付与剤を配合することが開示されてい
る。また、特開昭62−41278号及び特開昭62−
190267号には、芳香族ジイソシアネート重合物の
長鎖アルキルフェノールブロック体を配合することが提
案されている。
て、その接着性を向上させる方法として、ブロック化イ
ソシアネート化合物を接着性付与剤として添加すること
が種々提案されている。例えば、特公昭59−5290
1号では、トリレンジイソシアネート等の有機ポリイソ
シアネートを使用したブロック化ウレタンプレポリマー
と活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物と
からなる接着性付与剤を配合することが開示されてい
る。また、特開昭62−41278号及び特開昭62−
190267号には、芳香族ジイソシアネート重合物の
長鎖アルキルフェノールブロック体を配合することが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公知文献においては、活性アミノ基含有モノもしくはポ
リアミド系化合物をブロック剤解離促進剤としたもの
は、塗膜の熱変色が起こり、かつ耐水性が劣る等の欠点
を有する。また、ブロック剤が長鎖アルキルフェノール
である場合は、熱変色は改善されているが、比較的低
温、短時間(例えば115℃、20分)での熱処理では
満足する接着性が得られない等の欠点がある。
公知文献においては、活性アミノ基含有モノもしくはポ
リアミド系化合物をブロック剤解離促進剤としたもの
は、塗膜の熱変色が起こり、かつ耐水性が劣る等の欠点
を有する。また、ブロック剤が長鎖アルキルフェノール
である場合は、熱変色は改善されているが、比較的低
温、短時間(例えば115℃、20分)での熱処理では
満足する接着性が得られない等の欠点がある。
【0004】本発明はかかる従来技術の欠点を解消する
ために創案されたものであり、その目的は比較的低温、
短時間での熱処理でカチオン電着塗装面に強固に接着
し、しかも貯蔵安定性に優れたプラスチゾル組成物を提
供することにある。
ために創案されたものであり、その目的は比較的低温、
短時間での熱処理でカチオン電着塗装面に強固に接着
し、しかも貯蔵安定性に優れたプラスチゾル組成物を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するためにプラスチゾル組成物の接着性付与剤及
びその架橋剤について鋭意検討した結果、芳香族ジイソ
シアネート重合物のアルキルフェノールブロック体を接
着性付与剤として用い、更にその架橋剤としてアルコー
ル類をプラスチゾル組成物に添加することにより、上記
目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
を達成するためにプラスチゾル組成物の接着性付与剤及
びその架橋剤について鋭意検討した結果、芳香族ジイソ
シアネート重合物のアルキルフェノールブロック体を接
着性付与剤として用い、更にその架橋剤としてアルコー
ル類をプラスチゾル組成物に添加することにより、上記
目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明は塩化ビニル(共)重合
体(A)、可塑剤(B)、接着性付与剤(C)、及びそ
の架橋剤(D)を必須成分として含有するプラスチゾル
組成物において、接着性付与剤(C)が芳香族ジイソシ
アネート重合物のアルキルフェノールブロック体、架橋
剤(D)が単もしくは多官能アルコール類からなること
を特徴とするプラスチゾル組成物である。
体(A)、可塑剤(B)、接着性付与剤(C)、及びそ
の架橋剤(D)を必須成分として含有するプラスチゾル
組成物において、接着性付与剤(C)が芳香族ジイソシ
アネート重合物のアルキルフェノールブロック体、架橋
剤(D)が単もしくは多官能アルコール類からなること
を特徴とするプラスチゾル組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチゾル組成物に用
いる塩化ビニル(共)重合体(A)は、塩化ビニルの単
独重合体、または塩化ビニルと共重合可能なモノマーと
の共重合体である。塩化ビニルと共重合可能なモノマー
としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル等のビニルエステル類;メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸エステル類;ジエチルマレエ
ート、ジブチルマレエート等のマレイン酸エステル類;
ジエチルフマレート、ジブチルフマレート等のフマール
酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルブチルエ
ーテル等のビニルエーテル類などが挙げられ、その重合
度は、例えば500〜2000程度である。
いる塩化ビニル(共)重合体(A)は、塩化ビニルの単
独重合体、または塩化ビニルと共重合可能なモノマーと
の共重合体である。塩化ビニルと共重合可能なモノマー
としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリ
ン酸ビニル等のビニルエステル類;メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸エステル類;ジエチルマレエ
ート、ジブチルマレエート等のマレイン酸エステル類;
ジエチルフマレート、ジブチルフマレート等のフマール
酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルブチルエ
ーテル等のビニルエーテル類などが挙げられ、その重合
度は、例えば500〜2000程度である。
【0008】市販の塩化ビニルの単独重合体もしくは共
重合体としては、例えば、ゼオン121、ゼオン37J
(以上、日本ゼオン社製)、カネビニルPSH−12、
カネビニルPSL−10、カネビニルPSM−80、カ
ネビニルPCH−12(以上、鐘淵化学工業社製)、デ
ンカビニルPA−1000、デンカビニルME−180
(以上、電気化学工業社製)等が挙げられ、これらは、
二種以上混合して使用することもできる。
重合体としては、例えば、ゼオン121、ゼオン37J
(以上、日本ゼオン社製)、カネビニルPSH−12、
カネビニルPSL−10、カネビニルPSM−80、カ
ネビニルPCH−12(以上、鐘淵化学工業社製)、デ
ンカビニルPA−1000、デンカビニルME−180
(以上、電気化学工業社製)等が挙げられ、これらは、
二種以上混合して使用することもできる。
【0009】本発明で使用する可塑剤(B)は、一般に
この目的として使用されるものはすべて使用可能であ
り、例えばジ−n−オクチルフタレート(DOP)、ジ
−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレ
ート(DINP)、ジヘプチルフタレート(DHP)等
のフタル酸系可塑剤;ジ−2−エチルヘキシルアジペー
ト(DOA)、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、
セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪酸エステ
ル系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチ
ルヘキシル等のリン酸エステル系可塑剤等が挙げられ、
プラスチゾルの安定性、硬化性、硬化後の硬度、耐熱
性、粘度、及び相溶性等の要求性能により適宜選ばれ、
これらの一種または二種以上を混合して使用できる。
この目的として使用されるものはすべて使用可能であ
り、例えばジ−n−オクチルフタレート(DOP)、ジ
−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソノニルフタレ
ート(DINP)、ジヘプチルフタレート(DHP)等
のフタル酸系可塑剤;ジ−2−エチルヘキシルアジペー
ト(DOA)、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、
セバシン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの脂肪酸エステ
ル系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチ
ルヘキシル等のリン酸エステル系可塑剤等が挙げられ、
プラスチゾルの安定性、硬化性、硬化後の硬度、耐熱
性、粘度、及び相溶性等の要求性能により適宜選ばれ、
これらの一種または二種以上を混合して使用できる。
【0010】本発明で使用する可塑剤(B)の配合量と
しては、塩化ビニル(共)重合体(A)100重量部に
対して、30〜300重量部の範囲で使用すると良い。
上記数値範囲外であれば良好な皮膜を形成しないおそれ
がある。
しては、塩化ビニル(共)重合体(A)100重量部に
対して、30〜300重量部の範囲で使用すると良い。
上記数値範囲外であれば良好な皮膜を形成しないおそれ
がある。
【0011】本発明で使用する接着性付与剤(C)は、
芳香族ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブ
ロック体であり、イソシアヌレート環を含有するものが
特に好ましい。ここで言うジイソシアネート重合物に
は、イソシアネートと活性水素化合物から誘導されるイ
ソシアネート基両末端のウレタンプレポリマーも含まれ
る。
芳香族ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブ
ロック体であり、イソシアヌレート環を含有するものが
特に好ましい。ここで言うジイソシアネート重合物に
は、イソシアネートと活性水素化合物から誘導されるイ
ソシアネート基両末端のウレタンプレポリマーも含まれ
る。
【0012】芳香族ジイソシアネート重合物のアルキル
フェノールブロック体を構成する芳香族ジイソシアネー
ト(単量体)としては、例えばトリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート等が挙げられ、これらの単独、または二種
以上を任意の割合に混合して使用しても良く、更にはそ
の一部をヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジ
イソシアネートやイソホロンジイソシアネート等の脂環
式ジイソシアネートに置換しても良い。芳香族ジイソシ
アネート重合物は、目的のプラスチゾル組成物に使用さ
れる可塑剤中で合成するのが好ましいが、場合によって
は酢酸ブチル等の不活性溶剤中でも合成することができ
る。その重合触媒としては、マンニッヒ塩基、脂肪酸の
アルカリ金属塩等が使用でき、既知の方法にて重合した
のち、アルキルフェノールでブロック化反応を行い、芳
香族ジイソシアネート重合物のブロック体を製造する。
フェノールブロック体を構成する芳香族ジイソシアネー
ト(単量体)としては、例えばトリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート等が挙げられ、これらの単独、または二種
以上を任意の割合に混合して使用しても良く、更にはそ
の一部をヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジ
イソシアネートやイソホロンジイソシアネート等の脂環
式ジイソシアネートに置換しても良い。芳香族ジイソシ
アネート重合物は、目的のプラスチゾル組成物に使用さ
れる可塑剤中で合成するのが好ましいが、場合によって
は酢酸ブチル等の不活性溶剤中でも合成することができ
る。その重合触媒としては、マンニッヒ塩基、脂肪酸の
アルカリ金属塩等が使用でき、既知の方法にて重合した
のち、アルキルフェノールでブロック化反応を行い、芳
香族ジイソシアネート重合物のブロック体を製造する。
【0013】芳香族ジイソシアネート重合物のアルキル
フェノールブロック体を構成するアルキルフェノールブ
ロック化剤としては、例えばイソプロピルフェノール、
ブチルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール等が挙げられ、それらは単
独、または二種以上を任意の割合に混合して用いること
も可能である。
フェノールブロック体を構成するアルキルフェノールブ
ロック化剤としては、例えばイソプロピルフェノール、
ブチルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール等が挙げられ、それらは単
独、または二種以上を任意の割合に混合して用いること
も可能である。
【0014】本発明の芳香族ジイソシアネート重合物の
アルキルフェノールブロック体の配合量は、塩化ビニル
(共)重合体(A)100重量部に対して、通常は0.
5〜20重量部の範囲であり、好ましくは1〜12重量
部の範囲で添加するのが良い。上記下限未満では十分な
接着性が得られない。
アルキルフェノールブロック体の配合量は、塩化ビニル
(共)重合体(A)100重量部に対して、通常は0.
5〜20重量部の範囲であり、好ましくは1〜12重量
部の範囲で添加するのが良い。上記下限未満では十分な
接着性が得られない。
【0015】本発明で使用する架橋剤(D)は、単もし
くは多官能アルコール類であり、特に好ましくは分子内
にエーテル結合を含有するポリエーテルポリオール類で
ある。例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール等の多価アルコール類;これら多価
アルコールのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイド付加物;エチレンジアミン
のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアル
キレンオキサイド付加物;ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類;これらグリ
コール類のモノアルキルエーテル化合物、ポリエステル
ポリオール類等が挙げられ、二種以上を混合して使用す
ることも可能である。
くは多官能アルコール類であり、特に好ましくは分子内
にエーテル結合を含有するポリエーテルポリオール類で
ある。例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール等の多価アルコール類;これら多価
アルコールのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイド付加物;エチレンジアミン
のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアル
キレンオキサイド付加物;ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類;これらグリ
コール類のモノアルキルエーテル化合物、ポリエステル
ポリオール類等が挙げられ、二種以上を混合して使用す
ることも可能である。
【0016】本発明の架橋剤(D)の配合量は、芳香族
ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブロック
体100重量部に対して、通常は0.5〜100重量部
の範囲であり、好ましくは1〜50重量部の範囲で添加
するのが良い。上記下限未満では十分な接着性が得られ
ず、上記上限を越えるとプラスチゾルの安定性が低下す
る。
ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブロック
体100重量部に対して、通常は0.5〜100重量部
の範囲であり、好ましくは1〜50重量部の範囲で添加
するのが良い。上記下限未満では十分な接着性が得られ
ず、上記上限を越えるとプラスチゾルの安定性が低下す
る。
【0017】本発明のプラスチゾル組成物には、上記成
分以外に充填剤、増粘剤、安定剤、吸着剤、ブロック剤
解離促進剤等の添加剤を使用することができる。
分以外に充填剤、増粘剤、安定剤、吸着剤、ブロック剤
解離促進剤等の添加剤を使用することができる。
【0018】充填剤としては、炭酸カルシウム、カオリ
ン、ケイソウ土、タルク等が使用でき、プラスチゾル組
成物の軽量化という観点からは充填剤の一部にガラスバ
ルーン、シラスバルーン等の中空体を使用することもで
きる。
ン、ケイソウ土、タルク等が使用でき、プラスチゾル組
成物の軽量化という観点からは充填剤の一部にガラスバ
ルーン、シラスバルーン等の中空体を使用することもで
きる。
【0019】増粘剤としては、ベントナイト、無水シリ
カ、金属石鹸等が使用できる。安定剤としては、増粘剤
としても用いられる金属石鹸類、例えば、ステアリン酸
カルシウム、オレイン酸バリウム等が使用できる。
カ、金属石鹸等が使用できる。安定剤としては、増粘剤
としても用いられる金属石鹸類、例えば、ステアリン酸
カルシウム、オレイン酸バリウム等が使用できる。
【0020】プラスチゾル組成物中に水分が含まれる場
合は、必要に応じて酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化ケイ素等の吸着剤が使用できる。
合は、必要に応じて酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化ケイ素等の吸着剤が使用できる。
【0021】また、ブロック剤解離促進剤とは、芳香族
ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブロック
体の熱解離を促進させるためのものであって、例えば、
オクチル酸亜鉛、ラウリン酸カリウム、オレイン酸バリ
ウム、ステアリン酸カルシウム等の炭素数8〜20の脂
肪酸金属塩;ジブチルスズラウレート、ジオクチルスズ
マレエート、ジブチルジブトキシスズ、ビス(2−エチ
ルヘキシル)スズオキシド等のスズ化合物が挙げられ、
これらの一種または二種以上を適宜用いることができ
る。
ジイソシアネート重合物のアルキルフェノールブロック
体の熱解離を促進させるためのものであって、例えば、
オクチル酸亜鉛、ラウリン酸カリウム、オレイン酸バリ
ウム、ステアリン酸カルシウム等の炭素数8〜20の脂
肪酸金属塩;ジブチルスズラウレート、ジオクチルスズ
マレエート、ジブチルジブトキシスズ、ビス(2−エチ
ルヘキシル)スズオキシド等のスズ化合物が挙げられ、
これらの一種または二種以上を適宜用いることができ
る。
【0022】本発明のプラスチゾル組成物は、塩化ビニ
ル(共)重合体(A)、可塑剤(B)、接着性付与剤
(C)、架橋剤(D)、及び必要に応じてその他の添加
剤等を分散混練機によって均一に混練し、その後減圧脱
泡して製造する。
ル(共)重合体(A)、可塑剤(B)、接着性付与剤
(C)、架橋剤(D)、及び必要に応じてその他の添加
剤等を分散混練機によって均一に混練し、その後減圧脱
泡して製造する。
【0023】本発明のプラスチゾル組成物は、比較的低
温、短時間(例えば115℃、20分)の熱処理におい
ても、金属塗装面(特にカチオン電着塗装面)に対し強
固に接着するという利点を有するので、接着剤、シーリ
ング剤、コーティング剤及び塗料として各種工業用途に
応用できる。例えば、自動車工業においては、ボディの
防錆、飛小石の緩衝、及びピンホールの目止め等を目的
としたシーリング用組成物またはアンダーコート用組成
物として特に好適である。その塗布量は、用途によって
異なり、特に限定されるものではないが、例えば下塗り
塗料として用いる場合、塗布膜厚は0.5mm〜5mm
の範囲で塗布すると良い。塗装方法は、その用途によっ
て適宜選択され、例えば、流し込み、浸漬、スプレー塗
り、及び刷毛塗り等が一般的である。
温、短時間(例えば115℃、20分)の熱処理におい
ても、金属塗装面(特にカチオン電着塗装面)に対し強
固に接着するという利点を有するので、接着剤、シーリ
ング剤、コーティング剤及び塗料として各種工業用途に
応用できる。例えば、自動車工業においては、ボディの
防錆、飛小石の緩衝、及びピンホールの目止め等を目的
としたシーリング用組成物またはアンダーコート用組成
物として特に好適である。その塗布量は、用途によって
異なり、特に限定されるものではないが、例えば下塗り
塗料として用いる場合、塗布膜厚は0.5mm〜5mm
の範囲で塗布すると良い。塗装方法は、その用途によっ
て適宜選択され、例えば、流し込み、浸漬、スプレー塗
り、及び刷毛塗り等が一般的である。
【0024】被着体に塗布されたプラスチゾル組成物
は、従来は通常140℃〜180℃で加熱処理を行って
硬化させるが、本発明のプラスチゾル組成物は、115
〜130℃の温度で20〜30分間熱処理することで強
固な接着性を示す。
は、従来は通常140℃〜180℃で加熱処理を行って
硬化させるが、本発明のプラスチゾル組成物は、115
〜130℃の温度で20〜30分間熱処理することで強
固な接着性を示す。
【0025】
【実施例】以下に本発明の詳細について実施例及び比較
例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。実施例及び比較例中の部及び%は他に特記
せぬ限り重量部及び重量%を示す。
例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。実施例及び比較例中の部及び%は他に特記
せぬ限り重量部及び重量%を示す。
【0026】実施例 1〜7、比較例 1〜4 (1)トリレンジイソシアネート重合物のモノイソプロ
ピルフェノールブロック体の合成 攪拌機、温度計、及び窒素導入管付きフラスコにトリレ
ンジイソシアネート100部、ジオクチルフタレート4
00部、重合(イソシアヌレート化)触媒としてカプリ
ル酸カリウム0.6部を仕込み、窒素気流下25〜60
℃にてイソシアネート含有量が3.2%となるまで反応
し、イソシアヌレート化重合物を得た。次いでこの重合
物にp−イソプロピルフェノール78.3部、ジオクチ
ルフタレート313.2部及びジブチルスズラウレート
0.3部を加え、窒素気流下50〜80℃にて赤外吸収
スペクトルでイソシアネート基(NCO基)の吸収(2
260cm-1)が消失するまで反応した。かくしてトリ
レンジイソシアネート重合物のp−イソプロピルフェノ
ールブロック化体が20%のジオクチルフタレート溶液
(以下、接着性付与剤Xとする)を得た。
ピルフェノールブロック体の合成 攪拌機、温度計、及び窒素導入管付きフラスコにトリレ
ンジイソシアネート100部、ジオクチルフタレート4
00部、重合(イソシアヌレート化)触媒としてカプリ
ル酸カリウム0.6部を仕込み、窒素気流下25〜60
℃にてイソシアネート含有量が3.2%となるまで反応
し、イソシアヌレート化重合物を得た。次いでこの重合
物にp−イソプロピルフェノール78.3部、ジオクチ
ルフタレート313.2部及びジブチルスズラウレート
0.3部を加え、窒素気流下50〜80℃にて赤外吸収
スペクトルでイソシアネート基(NCO基)の吸収(2
260cm-1)が消失するまで反応した。かくしてトリ
レンジイソシアネート重合物のp−イソプロピルフェノ
ールブロック化体が20%のジオクチルフタレート溶液
(以下、接着性付与剤Xとする)を得た。
【0027】(2)プラスチゾル組成物の製造及び評価 表1及び表2に示す配合に従って、実施例1〜7及び比
較例1〜4のプラスチゾル組成物をそれぞれ製造した。
較例1〜4のプラスチゾル組成物をそれぞれ製造した。
【0028】評価試験 前記実施例及び比較例のプラスチゾル組成物について以
下の方法で貯蔵安定性及び剪断接着強度を評価した。 (1)貯蔵安定性試験 BH型粘度計を用いて40℃で10日間の貯蔵前・後の
プラスチゾル組成物の25℃における粘度を測定し増粘
率を算出した。そしてその増粘率が30%未満である場
合を合格(○)とし、30%以上である場合を不合格
(×)とした。
下の方法で貯蔵安定性及び剪断接着強度を評価した。 (1)貯蔵安定性試験 BH型粘度計を用いて40℃で10日間の貯蔵前・後の
プラスチゾル組成物の25℃における粘度を測定し増粘
率を算出した。そしてその増粘率が30%未満である場
合を合格(○)とし、30%以上である場合を不合格
(×)とした。
【0029】(2)剪断接着強度試験 カチオン電着塗装を施した金属板を試験片とし、この試
験片に実施例及び比較例のプラスチゾル組成物を1.0
mmの膜厚に塗布した後、115℃で20分間熱処理し
た。そしてJIS K−6830に従って、それらの塗
膜の剪断接着(剥離)強度を測定した。また、剪断面の
状態は目視で観察し、凝集破壊が生じている場合をc
f、界面破壊を生じている場合をafとした。
験片に実施例及び比較例のプラスチゾル組成物を1.0
mmの膜厚に塗布した後、115℃で20分間熱処理し
た。そしてJIS K−6830に従って、それらの塗
膜の剪断接着(剥離)強度を測定した。また、剪断面の
状態は目視で観察し、凝集破壊が生じている場合をc
f、界面破壊を生じている場合をafとした。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明のプラスチゾル組成物は、接着付
与剤として芳香族ジイソシアネート重合物のアルキルフ
ェノールブロック体、及びその架橋剤としてアルコール
類を含有しているため、接着しにくいカチオン電着塗装
面に対して、115℃、20分間という比較的低温、短
時間の熱処理においても、優れた剪断接着強度を示す。
与剤として芳香族ジイソシアネート重合物のアルキルフ
ェノールブロック体、及びその架橋剤としてアルコール
類を含有しているため、接着しにくいカチオン電着塗装
面に対して、115℃、20分間という比較的低温、短
時間の熱処理においても、優れた剪断接着強度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 127/06 C09J 127/06
Claims (1)
- 【請求項1】 塩化ビニル(共)重合体(A)、可塑剤
(B)、接着性付与剤(C)、及びその架橋剤(D)を
必須成分として含有するプラスチゾル組成物において、
接着性付与剤(C)が芳香族ジイソシアネート重合物の
アルキルフェノールブロック体、架橋剤(D)が単もし
くは多官能アルコール類からなることを特徴とするプラ
スチゾル組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34673596A JPH10168266A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | プラスチゾル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34673596A JPH10168266A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | プラスチゾル組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10168266A true JPH10168266A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18385470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34673596A Pending JPH10168266A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | プラスチゾル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10168266A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001088009A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition thermodurcissable |
WO2001088008A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition thermodurcissable |
WO2001088010A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition de matière thermodurcissable hybride |
WO2001088011A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition de plastisol |
JP2010138306A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nippon Zeon Co Ltd | 粉体成形用塩化ビニル系樹脂組成物、塩化ビニル系樹脂成形体及び積層体 |
US9221073B2 (en) | 2011-08-30 | 2015-12-29 | Basf Se | High molecular weight polycarbodiimide and method of producing same |
-
1996
- 1996-12-09 JP JP34673596A patent/JPH10168266A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001088009A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition thermodurcissable |
WO2001088008A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition thermodurcissable |
WO2001088010A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition de matière thermodurcissable hybride |
WO2001088011A1 (fr) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Composition de plastisol |
US6809147B1 (en) | 2000-05-16 | 2004-10-26 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Thermosetting composition |
US7332539B2 (en) | 2000-05-16 | 2008-02-19 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Plastisol composition |
JP2010138306A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Nippon Zeon Co Ltd | 粉体成形用塩化ビニル系樹脂組成物、塩化ビニル系樹脂成形体及び積層体 |
US9221073B2 (en) | 2011-08-30 | 2015-12-29 | Basf Se | High molecular weight polycarbodiimide and method of producing same |
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