JPH10166637A - サーマルプリンタのドット異常検出回路 - Google Patents

サーマルプリンタのドット異常検出回路

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JPH10166637A
JPH10166637A JP33732196A JP33732196A JPH10166637A JP H10166637 A JPH10166637 A JP H10166637A JP 33732196 A JP33732196 A JP 33732196A JP 33732196 A JP33732196 A JP 33732196A JP H10166637 A JPH10166637 A JP H10166637A
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Kunihiko Nakazawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルプリンタにおけるサーマルヘッドのド
ット異常の検出を印字中に行えるようにする。 【解決手段】検出抵抗3は、通電トランジスタ4の通電
ライン上に挿入され、ヘッド発熱素子2に流れる電流を
検出する為のものである。コンパレータ7は、検出抵抗
により検出した信号をオペアンプ5で増幅しあらかじめ
設定してある電流基準値6と比較する。Exclusi
ve OR回路10は、そのコンパレータの出力信号と
印字制御信号であるヘッド通電パルス信号9とのExc
lusive ORをとり検出信号8として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
装置におけるサーマルヘッドのドット異常検出回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンタ装置の印字結果
にドット抜けや濃度むらの発生することを防止するため
に、種々の対策が考えられてきた。代表的なものとし
て、公開特許公報;昭61−19375(サーマルヘッ
ド焼損検出回路)明細書に記載された抵抗挿入方式があ
る。
【0003】この抵抗挿入方式は、印字前にサーマルヘ
ッド発熱素子と電源との間に抵抗を挿入し、その電圧降
下を電位差検出回路で検出してマイクロプロセッサで読
み取ることによりサーマルヘッドの発熱素子の焼損及び
劣化を判断する方式である。この方式は、マイクロプロ
セッサで検出抵抗の電圧降下を読み取っているので、サ
ーマルプリンタ全体の発熱素子の抵抗値のばらつきも検
出できた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のサーマ
ルヘッドのドット抜け検出方式は、印字前にサーマルヘ
ッドの焼損及び劣化の検出を行う方式であったため、印
字中にサーマルヘッドの焼損及び劣化が起こっても、印
字され続け印字品質を損ねるという欠点があり、また、
印字中に発熱素子への通電トランジスタが破損した場合
には、問題のない発熱素子に通電され続け発熱素子が破
損する恐れも考えられた。
【0005】本発明の目的は、印字中にサーマルプリン
タにおけるサーマルヘッドの発熱素子の焼損及び劣化、
および発熱素子へ通電する通電トランジスタの破損を検
出できる印字ドット異常検出回路を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、印字中に
サーマルプリンタの発熱素子に流れる電流を検出し、該
電流値とヘッド通電パルス信号との組み合わせにより該
サーマルプリンタのドット異常を検出することを特徴と
する。
【0007】第2の発明は、第1の発明における前記発
熱素子に流れる電流値が予め定められた電流基準値より
も小さく前記ヘッド通電パルス信号がONの時は、前記
サーマルプリンタのドット異常が発生していることを示
す検出信号を出力することを特徴とする。
【0008】さらに、第3の発明は、第1の発明におけ
る前記発熱素子に流れる電流値が予め定められた電流基
準値よりも大きく前記ヘッド通電パルス信号がOFFの
時は、前記サーマルプリンタのドット異常が発生してい
ることを示す検出信号を出力することを特徴とする。
【0009】また、第4の発明は、通電トランジスタの
通電ライン上にあるヘッド発熱素子が該通電トランジス
タがONの時に通電による発熱によりドット印字するサ
ーマルプリンタのドット異常検出回路において、前記通
電トランジスタの前記通電ライン上に挿入され前記ヘッ
ド発熱素子に流れる電流を検出する為の検出抵抗と、前
記検出抵抗により検出した信号をオペアンプで増幅しあ
らかじめ設定してある電流基準値と比較するコンパレー
タと、そのコンパレータの出力信号と印字制御信号であ
るヘッド通電パルス信号とのExclusive OR
をとるExclusive OR回路とを備えることを
特徴とする。
【0010】最後に、第5の発明は、第2,第3、及び
第4の発明における前記電流基準値が任意に設定できる
ことを特徴とする。
【0011】「作用」発熱素子に流れる電流を検出抵抗
(図1の検出抵抗3)で検出し、コンパレータ(図1の
コンパレータ7)で基準値と比較する。その結果とヘッ
ド通電信号(図1のヘッド通電信号11)を組み合わせ
て、発熱素子(図1の発熱素子2)及び通電用トランジ
スタ(図1のトランジスタ4)が破損した場合にアラー
ム信号(検出信号8)を出力してアラーム処理を行える
ようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、1ドット印字回路における本発明
のドット異常検出回路の一実施例を示す構成図である。
【0014】本発明の構成は、電源1、ヘッド発熱素子
2、通電トランジスタ4のライン上に、発熱素子2に流
れる電流を即座に検出する為の検出抵抗3、検出した信
号をオペアンプ5で増幅し、あらかじめ設定してある電
流基準値6と比較させる為に、コンパレータ7を有して
いる。また、そのコンパレータ7の出力信号とヘッド通
電パルス信号9とのExclusive ORをとるE
xclusive OR10とを備えている。ここで、
ヘッド通電パルス信号9は、履歴制御等を加味した印字
制御信号であり、通電トランジスタ4のゲートに入力さ
れる。
【0015】この検出回路の動作は、発熱素子2に流れ
る電流を随時、検出抵抗3で検出しその微少電流をオペ
アンプ5で十分増幅し、コンパレータ7であらかじめ設
定しておいた電流基準値6と比較して、ヘッド通電パル
ス信号9と組み合わせてアラーム信号(検出信号8)を
発生させアラーム処理に移行させる。
【0016】ここで、発熱素子が、焼損及び劣化してい
るかあるいはトランジスタがオープン状態である第1の
場合は、オペアンプ5出力の検出電流値が電流基準値6
より低くなり、ヘッド通電パルス信号9がON状態の場
合にアラーム信号(検出信号8)がアクティブになり、
アラーム処理に移行する。
【0017】また、発熱素子通電用トランジスタ4がシ
ョート状態にある第2の場合は、オペアンプ5出力の検
出電流値が電流基準値6より高くなり、ヘッド通電パル
ス信号9がOFF状態の場合に、アラーム信号(検出信
号8)がアクティブになり、アラーム処理に移行する。
【0018】アラーム処理は、システムに応じた処理が
行われるべきであり、例えば、S/W(ソフトウエア)
での電源電圧停止等の方法で、印字を停止させることも
効果的な処理である。
【0019】上述したアラーム処理により、上述した第
1の場合が発生したときは、印字され続けることによる
印字品質の低下を防止でき、また上述した第2の場合が
発生したときは、印字品質の低下を防止できる上に、発
熱素子の破損を防止できる効果もある。これは発熱素子
通電用トランジスタ4が破損しショート状態にある場
合、常に発熱素子に電流が流れ、最終的に発熱素子が焼
損してしまうことを防止している。即ち、サーマルヘッ
ドの印字が印字データに関係なく印字され続けて発熱素
子の温度が定格オーバーして焼き切れることを防止して
いる。
【0020】図2は本発明の動作を説明するためのタイ
ムチャートである。図2において、通常動作(区間A)
では、正常な印字動作を行っているため、検出信号8が
ノンアクティブになる。次に、トランジスタがオープン
状態または発熱素子が破損あるいは劣化状態の時(区間
B)は、ヘッド通電パルス信号がONされても電流検出
抵抗に電流が流れず、オペアンプ5の出力は”0”にな
りコンパレータ7の出力が”0”になるため検出信号8
はアクティブになる。
【0021】最後に、トランジスタがショート状態の時
(区間C)は、ヘッド通電パルス信号がOFF状態にあ
るにもかかわらずコンパレータ7の出力が”1”になる
ため検出信号8はアクティブになる。
【0022】区間B、および区間Cは、アラーム処理へ
移行し、例えば、S/Wでの電源電圧停止等の方法によ
り、印字されないようにする。
【0023】上述した本発明のドット異常検出回路をサ
ーマルヘッドの発熱素子分用意することで、各発熱素子
に対する破損状況が即座に印字中に検知することが可能
になり、また、複数の発熱素子からなるブロックごとに
電流値を設定しブロック毎に制御すれば、コスト的に安
価に実現出来る。
【0024】また、電流基準値6を可変(即ち、レジス
タ等にソフト側から書き込める様にする)出来るように
すれば、サーマルヘッドを別メーカに変更した場合でも
メイン回路の変更なく電流基準値6を変更出来る。
【0025】
【発明の効果】上述したように、本発明により、印字中
でも発熱素子の焼損及び劣化及び発熱素子通電用トラン
ジスタのショートモードの破損を検出でき、即座にアラ
ーム処理に移行し、ドット抜け等の異常が発生している
サーマルプリンタの印字動作を停止出来るため、印字品
質を損ねるという問題を解決できる。さらに、発熱素子
通電用トランジスタのショートモードの破損が発生して
いる場合は、発熱素子への通電を停止しできるため、素
子を焼損から保護することが可能になる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドット異常検出回路の一実施例を示す
構成図である。
【図2】本発明の動作を説明するためのタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 電源 2 ヘッド発熱素子 3 検出抵抗 4 通電トランジスタ 5 オペアンプ 6 電流基準値 7 コンパレータ 8 検出信号 9 ヘッド通電パルス信号 10 Exclusive OR

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字中にサーマルプリンタの発熱素子に
    流れる電流を検出し、該電流値とヘッド通電パルス信号
    との組み合わせにより該サーマルプリンタのドット異常
    を検出することを特徴とするサーマルプリンタのドット
    異常検出回路。
  2. 【請求項2】 前記発熱素子に流れる電流値が予め定め
    られた電流基準値よりも小さく前記ヘッド通電パルス信
    号がONの時は、前記サーマルプリンタのドット異常が
    発生していることを示す検出信号を出力することを特徴
    とする請求項1記載のサーマルプリンタのドット異常検
    出回路。
  3. 【請求項3】 前記発熱素子に流れる電流値が予め定め
    られた電流基準値よりも大きく前記ヘッド通電パルス信
    号がOFFの時は、前記サーマルプリンタのドット異常
    が発生していることを示す検出信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載のサーマルプリンタのドット異常
    検出回路。
  4. 【請求項4】 通電トランジスタの通電ライン上にある
    ヘッド発熱素子が該通電トランジスタがONの時に通電
    による発熱によりドット印字するサーマルプリンタのド
    ット異常検出回路において、前記通電トランジスタの前
    記通電ライン上に挿入され前記ヘッド発熱素子に流れる
    電流を検出する為の検出抵抗と、前記検出抵抗により検
    出した信号をオペアンプで増幅しあらかじめ設定してあ
    る電流基準値と比較するコンパレータと、そのコンパレ
    ータの出力信号と印字制御信号であるヘッド通電パルス
    信号とのExclusive ORをとるExclus
    ive OR回路とを備えることを特徴とするサーマル
    プリンタのドット異常検出回路。
  5. 【請求項5】 前記電流基準値が任意に設定できること
    を特徴とする請求項2,3および4記載のサーマルプリ
    ンタのドット異常検出回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9815297B2 (en) 2015-12-04 2017-11-14 Seiko Epson Corporation Printing device, control method, and printing system
JP2021084357A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 沖電気工業株式会社 媒体取扱装置および自動取引装置

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US9815297B2 (en) 2015-12-04 2017-11-14 Seiko Epson Corporation Printing device, control method, and printing system
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