JPH101648A - 内装材固定用両面粘着テープもしくはシート及びその製造方法 - Google Patents

内装材固定用両面粘着テープもしくはシート及びその製造方法

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JPH101648A
JPH101648A JP8155617A JP15561796A JPH101648A JP H101648 A JPH101648 A JP H101648A JP 8155617 A JP8155617 A JP 8155617A JP 15561796 A JP15561796 A JP 15561796A JP H101648 A JPH101648 A JP H101648A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
fixing
pressure
adhesive layer
sheet
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JP8155617A
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English (en)
Inventor
Kazuma Sasaki
一磨 佐々木
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープの保管時や施工時に混同が生じる
ことがなく、貼着作業が簡素化され、しかも仮止めと固
定との両方の性能が優れた内装材固定用両面粘着テープ
もしくはシート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 この発明の内装材固定用両面粘着テープ
もしくはシートは、基材の両面に、それぞれ仮止め用粘
着剤層と固定用粘着剤層とが重ならないように部分的に
設けられた両面粘着テープもしくはシートであって、上
記仮止め用粘着剤層は、ガラス転移温度が−20℃以下
で重量平均分子量が30万〜70万未満のアクリル系共
重合体をゲル分率が20〜40%となるように架橋され
た初期粘着力の大なる粘着剤からなり、上記固定用粘着
剤層は、ガラス転移温度が−20℃以下で重量平均分子
量が70万〜100万のアクリル系共重合体をゲル分率
が30〜50%となるように架橋された保持力の大なる
粘着剤からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の内壁や天
井などに内装材を取付ける際に用いる内装材固定用両面
粘着テープもしくはシート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の内壁や天井などの被着体(下地
材)に内装材(化粧板)を取付けるには、一般に、鉄骨
フレーム、石膏ボード、モルタル板、ベニヤ板などの下
地材に、珪酸カルシウム板、メラミン板などの内装材
(化粧板)を固定する方法が採用されている。
【0003】内装材の固定方法として、特開平7−18
818号公報には、基材の両面に初期粘着力の大なる粘
着剤層を設けた仮止め用両面粘着テープと、別の基材の
両面に保持力の大なる粘着剤層を設けた固定用両面粘着
テープとを用い、この両方の両面粘着テープを内装材の
裏面もしくは被着体の表面に部分的に貼着し、その後被
着体に内装材を押圧して貼着することにより、固定する
方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の方法にあっ
ては、仮止め用両面粘着テープと固定用両面粘着テープ
とを用いるので、接着剤を塗布して固定する方法に比
べ、作業環境の悪化がなく、しかも短時間で被着体に内
装材を固定することができるという利点がある。しか
し、仮止め用と固定用との二種類の両面粘着テープを使
用せねばならないので、両面粘着テープの保管時や施工
時に混同が生じたり、貼着作業が面倒である等の問題が
ある。
【0005】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、両面粘着テープの保管時
や施工時に混同が生じることがなく、貼着作業が簡素化
され、しかも仮止めと固定との両方の性能が優れ、被着
体(下地材)に内装材(化粧材)を確実に貼付け固定す
ることができる、内装材固定用両面粘着テープもしくは
シート及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の内装材固定用
両面粘着テープもしくはシートは、基材の両面に、それ
ぞれ仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが重ならない
ように部分的に設けられた両面粘着テープもしくはシー
トであって、上記仮止め用粘着剤層は、ガラス転移温度
が−20℃以下で重量平均分子量が30万〜70万未満
のアクリル系共重合体をゲル分率が20〜40%となる
ように架橋された初期粘着力の大なる粘着剤からなり、
上記固定用粘着剤層は、ガラス転移温度が−20℃以下
で重量平均分子量が70万〜100万のアクリル系共重
合体をゲル分率が30〜50%となるように架橋された
保持力の大なる粘着剤からなる、ことを特徴とする。
【0007】また、この発明の内装材固定用両面粘着テ
ープもしくはシートの製造方法は、基材の一面に上記の
仮止め用又は固定用粘着剤層を間隔をおいて幅方向又は
長さ方向に帯状に形成してなる粘着性基材の粘着剤層側
と、剥離材の一面に上記の仮止め用又は固定用粘着剤層
を間隔をおいて幅方向又は長さ方向にに帯状に形成して
なる粘着性剥離材の粘着剤層側とを、両方の粘着剤層が
重ならないように重ね合せて、上記基材の一面に、仮止
め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが部分的に設けられた
剥離材付き片面粘着テープもしくはシートを得る第1工
程と、上記剥離材付き片面粘着テープもしくはシートの
基材の他面に上記の仮止め用又は固定用粘着剤層を間隔
をおいて幅方向又は長さ方向に帯状に形成してなる剥離
材付き両面粘着テープもしくはシートの粘着剤層側と、
別の剥離材の一面に上記の仮止め用又は固定用粘着剤層
を間隔をおいて幅方向又は長さ方向にに帯状に形成して
なる粘着性剥離材の粘着剤層側とを、両方の粘着剤層が
重ならないように重ね合せて、上記基材の両面に、それ
ぞれ仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが部分的に設
けられた剥離材付き両面粘着テープもしくはシートを得
る第2工程と、からなることを特徴とする。
【0008】以下、図面を参照しながら、この発明を詳
しく説明する。図1は、この発明の内装材固定用両面粘
着テープもしくはシートの一例を示す斜視図であり、
(A)は仮止め用と固定用粘着剤層とが交互に幅方向に
帯状に設けられたものを示し、(B)は仮止め用と固定
用粘着剤層とが交互に長さ方向に帯状に設けられたもの
を示す。
【0009】図1(A)において、10は内装材固定用
両面粘着テープもしくはシートの巻重体であり、11は
基材、12は仮止め用粘着剤層、13は固定用粘着剤層
である。この仮止め用粘着剤層12と固定用粘着剤層1
3とは、基材11の一面に一定の間隔をおいて交互に幅
方向に帯状に設けられている。また、図示されていない
が、上記基材11の他面にも、上記と同様な仮止め用粘
着剤層12と固定用粘着剤層13とが一定の間隔をおい
て交互に幅方向に帯状に設けられている。なお、14は
剥離材であって、仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層と
からなる粘着剤層に一時的に仮着されて、これ等の粘着
剤層を保護している。
【0010】図1(B)において、20は内装材固定用
両面粘着テープもしくはシートの巻重体であり、21は
基材、22は仮止め用粘着剤層、23は固定用粘着剤層
である。この仮止め用粘着剤層22と固定用粘着剤層2
3とは、基材21の一面に一定間隔をおいて交互に長さ
方向に帯状に設けられている。また、図示されていない
が、上記基材21の他面にも、上記と同様な仮止め用粘
着剤層22と固定用粘着剤層23とが一定の間隔をおい
て交互に長さ方向に帯状に設けられている。なお、24
は剥離材であって、仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層
とからなる粘着剤層に一時的に仮着されて、これ等の粘
着剤層を保護している。
【0011】上記仮止め用粘着剤層12、12及び2
2、22は、(A)、(B)いずれの場合も、ガラス転
移温度が−20℃以下で重量平均分子量30万〜70万
未満のアクリル系共重合体からなり、ゲル分率が20〜
40%となるように架橋された初期粘着力の大なる粘着
剤で形成されている。その理由は、このような物性を有
する粘着剤が初期粘着力が重視される仮止め用粘着剤と
して適しているからである。
【0012】また、上記固定用粘着剤層13、13及び
23、23は、(A)、(B)いずれの場合も、ガラス
転移温度が−20℃以下で重量平均分子量が70万〜1
00万のアクリル系共重合体からなり、ゲル分率が30
〜50%となるように架橋された保持力の大なる粘着剤
で形成されている。その理由は、このような物性を有す
る粘着剤が保持力(凝集力)が重視される固定用粘着剤
として適しているからである。
【0013】ここで、ガラス転移温度は、粘弾性スペク
トロメーターを用いて測定される動的粘弾性の温度依存
曲線において、tanδのピーク値で示される温度をい
う。また、重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフ
ィー(GPC)で測定される値である。また、ゲル分率
は、架橋度を表すもので、40℃の酢酸エチル中に24
時間浸漬し、これを200メッシュの金網で濾過した時
の不溶解分の比率(重量%)で示される値である。
【0014】なお、上例においては、基材の両面に、そ
れぞれ仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが重ならな
いように交互に幅方向又は長さ方向に帯状に設けられた
例を示したが、この発明では、交互に幅方向又は長さ方
向に帯状に設ける以外に、例えば斑点状のように、仮止
め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが重ならないように部
分的に設けられていれいるものは全て包含される。
【0015】図2は、この発明方法の一例を示す側面図
であり、(A)は第1工程を示し、(B)は第2工程を
示す。図2(A)において、11は基材であって、例え
ば、プラスチックシート、プラスチック発泡シート、
紙、布帛などが用いられる。特に、幅300〜1500
mm、厚さ0.4〜2mmで、コロナ放電処理されたポリエ
チレン発泡シート等のプラスチック発泡シートが、貼付
けの際の凹凸面への追従性や緩衝効果及び粘着剤との接
着性の点で好ましい。
【0016】このような基材11の一面に、例えば、図
3(A)に示すようなグラビアロールコーター30によ
り、仮止め用粘着剤12が一定間隔をおいて幅方向に帯
状に塗布される。仮止め用粘着剤12の帯状の塗布幅は
10〜100mmが好ましく、また、その間隔も10〜1
00mmが好ましい。
【0017】上記仮止め用粘着剤12は、ガラス転移温
度が−20℃以下で重量平均分子量30万〜70万未満
のアクリル系共重合体(例えば、2−エチルヘキシルア
クリレートやn−ブチルアクリレートなどを主成分とす
るアクリル系共重合体)の溶液に、イソシアネート系や
アジリジン系などの架橋剤を添加した公知の架橋性粘着
剤、或いは上記共重合体の溶液にアセトフェノン系やベ
ンゾインエーテル系などの光開始剤及び多官能性アクリ
ル系モノマーなどの架橋剤を添加した公知の光架橋性粘
着剤が用いられる。
【0018】仮止め用粘着剤12が塗布された基材11
は、加熱炉40或いは光照射炉40に移送され、ここで
仮止め用粘着剤12が架橋されるとともに乾燥されて溶
剤などが除去される。仮止め用粘着剤12の架橋度は、
ゲル分率で20〜40%とされる。架橋度は、主に上記
架橋剤や光開始剤の種類や量及び加熱温度や光強度によ
り調節される。こうして、基材11の一面に、仮止め用
粘着剤12を一定間隔をおいて幅方向に帯状に形成して
なる粘着性基材(11/12)が得られる。
【0019】一方、剥離材14の一面にも、例えば、グ
ラビアロールコーター50により、固定用粘着剤13が
一定間隔をおいて幅方向に帯状に塗布される。剥離材1
4としては、紙、ポリエステル等のフィルムの両面にシ
リコーン等の剥離剤処理が施されたものが用いられる。
【0020】上記固定用粘着剤13は、ガラス転移温度
が−20℃以下で重量平均分子量70万〜100万のア
クリル系共重合体(例えば、2−エチルヘキシルアクリ
レートやn−ブチルアクリレートなどを主成分とするア
クリル系共重合体)の溶液にイソシアネート系やアジリ
ジン系の架橋剤を添加した公知の架橋性粘着剤や上記共
重合体の溶液にアセトフェノン系やベンゾインエーテル
系などの光開始剤及び多官能性アクリル系モノマーなど
の架橋剤をを添加した公知の光架橋性粘着剤が用いられ
る。
【0021】固定用粘着剤13が塗布された剥離材14
は、加熱炉60或いは光照射炉60に移送され、ここで
固定用粘着剤13が架橋されるとともに乾燥されて溶剤
などが除去される。固定用粘着剤13の架橋度は、ゲル
分率で30〜50%とされる。架橋度は、主に上記架橋
剤や光開始剤の種類は量及び加熱温度や光強度により調
節される。こうして、剥離材14の一面に、固定用粘着
剤13を一定間隔をおいて幅方向に帯状に形成してなる
粘着性剥離材(14/13)が得られる。
【0022】引き続いて、上記粘着性基材(11/1
2)と粘着性剥離材(14/13)とは、一対の押圧ロ
ール70の間に移送され、粘着性基材(11/12)の
粘着剤層側(仮止め用粘着剤12の側)と粘着性剥離材
(14/13)の粘着剤層側(固定用粘着剤13の側)
とが、この両方の粘着剤層が重ならないように重ね合わ
せられ、押圧ロール70の押圧力により押圧される。こ
うして、基材11の一面に、仮止め用粘着剤層12と固
定用粘着剤13とが部分的(交互)に設けられた剥離材
付き片面粘着テープもしくはシート(11/12・13
/14)が得られる。
【0023】そして、上記剥離材付き片面粘着テープも
しくはシート(11/12・13/14)は、通常、図
2(A)に示すように紙芯などの巻芯に巻き取られる
が、巻き取ることなくそのままシート状に保持して、次
の第2工程へ連続的に移送することもできる。これで、
第1工程が終了する。
【0024】その後、図2(B)に示すように、上記第
1工程で得られた剥離材付き片面粘着テープもしくはシ
ート(11/12・13/14)の基材11の他面(非
粘着剤層の側)に、例えば、グラビアロールコーター3
0aにより、上記仮止め用粘着剤12と同様な仮止め用
粘着剤12aが、一定間隔をおいて幅方向に帯状に塗布
される。
【0025】仮止め用粘着剤12aが塗布された剥離材
付き片面粘着テープもしくはシート(11/12・13
/14)は、加熱炉40a或いは光照射炉40aに移送
され、ここで仮止め用粘着剤12aが架橋されるととも
に乾燥されて溶剤などが除去される。こうして、基材1
1の他面に、仮止め用粘着剤12aを一定間隔をおいて
幅方向に帯状に形成してなる剥離材付き片面粘着テープ
もしくはシート(12a/11/12・13/14)が
得られる。
【0026】一方、別の離型材14aの一面にも、例え
ば、グラビアロールコーター50aにより上記固定用粘
着剤13と同様な固定用粘着剤13aが、一定間隔をお
いて幅方向に帯状に塗布される。離型材14aとして
は、離型材14と同様な紙、ポリエステル等のフィルム
の両面にシリコーン等の剥離剤処理が施されたものが用
いられる。
【0027】固定用粘着剤13aが塗布された離型材1
4aは、加熱炉60a或いは光照射炉60aに移送さ
れ、ここで固定用粘着剤13aが架橋されるとともに乾
燥されて溶剤などが除去される。こうして、剥離材14
aの一面に、固定用粘着剤13aを一定間隔をおいて幅
方向に帯状に形成してなる粘着性剥離材(14a/13
a)が得られる。
【0028】引き続いて、上記剥離材付き片面粘着テー
プもしくはシート(12a/11/12・13/14)
と粘着性剥離材(14a/13a)とは、一対の押圧ロ
ール70aの間に移送され、剥離材付き片面粘着テープ
もしくはシート(12a/11/12・13/14)の
粘着剤層側(仮止め用粘着剤12aの側)と、粘着性剥
離材(14a/13a)の粘着剤層側(固定用粘着剤1
3aの側)とが、この両方の粘着剤層が重ならないよう
に重ね合わせられ、押圧ロール70aの押圧力により押
圧される。こうして、基材11の他面にも、仮止め用粘
着剤層12aと固定用粘着剤13aとが部分的(交互)
に設けられた剥離材付き両面粘着テープもしくはシート
(14a/13a・12a/11/12・13/14)
が得られる。
【0029】そして、上記剥離材付き両面粘着テープも
しくはシート(14a/13a・12a/11/12・
13/14)は、通常、図2(B)に示すように、離型
材14、14aのいずれか一方の剥離材、例えば剥離材
14aが除去され、紙芯などの巻芯に巻き取られる。こ
れで、第2工程が終了する。その後、必要に応じて巻重
体が小幅に輪切りされる。こうして、図1(A)に示す
ような、この発明の内装材固定用両面粘着テープもしく
はシートが製造される。
【0030】他方、図1(B)に示すような、この発明
の内装材固定用両面粘着テープもしくはシートを製造す
るには、例えば、図3(A)に示すグラビアロールコー
ター30等に替えて、図3(B)に示すようなスペーサ
ー付きロールコーター31等を用い、仮止め用粘着剤1
2、12a及び固定用粘着剤13、13aを、一定間隔
をおいて長さ方向に帯状に塗布し、それ以外は図3
(A)に示す方法で製造する。
【0031】なお、上述の内装材固定用両面粘着テープ
もしくはシートの製造方法においては、基材10の一面
に仮止め用粘着剤12を形成し、剥離材14の一面に固
定用粘着剤13を形成したが、基材10の一面に固定用
粘着剤13を形成し、剥離材14の一面に仮止め用粘着
剤12を形成してもよい。また、基材10の他面に仮止
め用粘着剤12aを形成し、別の剥離材14aの一面に
固定用粘着剤13aを形成したが、基材10の他面に固
定用粘着剤13aを形成し、別の剥離材14aの一面に
仮止め用粘着剤12aを形成してもよい。
【0032】この発明の内装材固定用両面粘着テープも
しくはシートを用いて、被着体(下地材)に内装材(化
粧板)を取付けるには、この発明の内装材固定用両面粘
着テープもしくはシートを、内装材の裏面もしくは被着
体の表面の全面又は一部に貼付け、剥離材を剥離除去
し、その後被着体に内装材を押圧して貼着することによ
り固定する。
【0033】(作用)この発明の内装材固定用両面粘着
テープもしくはシートは、基材の両面に、それぞれ仮止
め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが重ならないように部
分的に設けられているので、被着体(下地材)に内装材
(化粧材)を貼付ける際には、従来のように仮止め用と
固定用との二種類の両面粘着テープを使用せずに、一種
類の両面粘着テープにより内装材(化粧材)の仮止めと
固定とが行われる。
【0034】しかも、上記仮止め用粘着剤は、ガラス転
移温度が−20℃以下で重量平均分子量が30万〜70
万未満のアクリル系共重合体をゲル分率が20〜40%
となるように架橋された粘着剤からなるので、特に初期
粘着力が大である。また、上記固定用粘着剤は、ガラス
転移温度が−20℃以下で重量平均分子量が70万〜1
00万のアクリル系共重合体をゲル分率が30〜50%
となるように架橋された粘着剤からなるので、保持力
(凝集力)に優れる。
【0035】また、この発明の内装材固定用両面粘着テ
ープもしくはシートの製造方法によれば、剥離材面に形
成された仮止め用又は固定用粘着剤層を基材面に転写す
ることにより、基材の両面に、それぞれ仮止め用粘着剤
層と固定用粘着剤層とが間隔をおいて幅方向或いは長さ
方向に帯状に形成されるので、両方の粘着剤層が重なら
ないように部分的に設けることが容易で且つ確実に行え
る。
【0036】
【発明の実施の態様】以下、この発明の実施例及び比較
例を示す。実施例1 コロナ放電処理した架橋ポリエチレン発泡シート(厚さ
1mm、発泡倍率10倍、)からなる基材21の一面に、
表1に示す仮止め用粘着剤12と固定用粘着剤13と
を、10mmの間隔をおいて長さ方向に帯状に塗布して、
厚さ80μm の仮止め用粘着剤層12と固定用粘着剤層
13とが10mmの間隔で交互に長さ方向に帯状(縦縞
状)に形成した。
【0037】さらに、上記基材21の他面に、上記と同
種の仮止め用粘着剤22と固定用粘着剤23とを、10
mmの間隔をおいて長さ方向に帯状に塗布して、厚さ80
μmの仮止め用粘着剤層22と固定用粘着剤層23とが
10mmの間隔で交互に長さ方向に帯状(縦縞状)に形成
して、図1(B)に示す内装材固定用両面粘着テープを
得た。
【0038】この内装材固定用両面粘着テープを、長方
形の内装材(アスベール:積水化学社製)の裏面の周縁
部に貼付け、これを天井に下地材として取付けた石膏ボ
ード(タイガーボード:吉野石膏社製)に押圧して貼着
することにより固定した。そして、貼着直後、1日後及
び1箇月後の状態を観察した。その結果を表2に示す。
【0039】なお、比較のために、上記コロナ放電処理
した架橋ポリエチレン発泡シートの両面に、表1に示す
仮止め用粘着剤12のみを厚さ80μm に塗布した幅2
0mmの内装材固定用両面粘着テープ(比較例1)、及び
上記コロナ放電処理した架橋ポリエチレン発泡シートの
両面に、表1に示す固定用粘着剤13のみを厚さ80μ
m に塗布した内装材固定用両面粘着テープ(比較例2)
を得た。
【0040】この二種の内装材固定用両面粘着テープ
を、それぞれ長方形の内装材(アスベール:積水化学社
製)の裏面の周縁部に並行して貼付け、これを天井に下
地材として取付けた石膏ボード(タイガーボード:吉野
石膏社製)に押圧して貼着することにより固定した。そ
して、貼着直後、1日後及び1箇月後の状態を観察し
た。その結果を表2に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】実施例2 基材11として、コロナロナ放電処理した架橋ポリエチ
レン発泡シート(厚さ1mm、発泡倍率10倍)(ソフト
ロン♯1001:積水化学社製)を用い、剥離材14、
14aとして、ポリチレンをラミネートした上質紙の両
面をシリコーン処理した剥離材(SLB−80:カイト
化学社製)を用いた。また、仮止め用粘着剤12、12
a、固定用粘着剤層13、13aとして、それぞれ表3
に示す光硬化性アクリル系モノマー組成物を1時間攪拌
して予備増粘した光硬化性アクリル系組成物を用いた。
【0044】そして、図2に示す方法で、図1(A)に
示すように、基材11の一面に、仮止め用粘着剤層(5
0μm )12と固定用粘着剤層(50μm )13とが交
互に10mmの幅で幅方向に帯状(横縞状)に設けられ、
さらに基材11の他面に、仮止め用粘着剤層12aと固
定用粘着剤層13aとが交互に10mmの幅で幅方向に帯
状(横縞状)に設けられてなり、幅10mmの内装材固定
用両面粘着テープを製造した。
【0045】なお、仮止め用粘着剤及び固定用粘着剤の
組成物を架橋させるために用いた光強度及び照射時間
は、表3に示す通りである。また、得られた仮止め用粘
着剤及び固定用粘着剤の重量平均分子量及びゲル分率
は、表3に示す通りであった。
【0046】この内装材固定用両面粘着テープを、長方
形の内装材(アスベール:積水化学社製)の裏面の周縁
部に貼付け、これを天井に下地材として取付けた石膏ボ
ード(タイガーボード:吉野石膏社製)に押圧して貼着
することにより固定した。そして、貼着直後、1日後及
び1箇月後の状態を観察した。その結果を表4に示す。
【0047】なお、比較のために、上記コロナ放電処理
した架橋ポリエチレン発泡シートの両面に、表3に示す
仮止め用粘着剤のみを厚さ50μm に塗布した幅10mm
の内装材固定用両面粘着テープ(比較例3)、及び上記
コロナ放電処理した架橋ポリエチレン発泡シートの両面
に、表3に示す固定用粘着剤のみを厚さ50μm に塗布
した内装材固定用両面粘着テープ(比較例4)を得た。
【0048】この二種の内装材固定用両面粘着テープ
を、それぞれ長方形の内装材(アスベール:積水化学社
製)の裏面の周縁部に並行して貼付け、これを天井に下
地材として取付けた石膏ボード(タイガーボード:吉野
石膏社製)に押圧して貼着することにより固定した。そ
して、貼着直後、1日後及び1箇月後の状態を観察し
た。その結果を表4に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【発明の効果】上述の通り、この発明の内装材固定用両
面粘着テープもしくはシートを用い、被着体(下地材)
に内装材(化粧材)を貼付ける際には、従来のように仮
止め用と固定用との二種類の両面粘着テープを使用せず
に、一種類の両面粘着テープを使用すればよいので、両
面粘着テープの保管時や施工時に混同が生ぜず、貼着作
業が簡素化され、しかも内装材(化粧材)の仮止めと固
定との両方の性能が優れ、被着体(下地材)に内装材
(化粧材)を確実に貼付け固定することができる。
【0052】また、この発明の内装材固定用両面粘着テ
ープもしくはシートの製造方法によれば、剥離材の一面
に形成された仮止め用又は固定用粘着剤層を基材面に転
写することにより、基材の両面に、それぞれ仮止め用粘
着剤層と固定用粘着剤層とが間隔をおいて幅方向或いは
長さ方向に帯状に形成されるので、両方の粘着剤層が重
ならないように部分的に設けることが容易で且つ確実に
行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の内装材固定用両面粘着テープもしく
はシートの一例を示す斜視図であり、(A)は仮止め用
と固定用粘着剤層とが交互に幅方向に帯状に設けられた
ものを示し、(B)は仮止め用と固定用粘着剤層とが交
互に長さ方向に帯状に設けられたものを示す。
【図2】この発明の内装材固定用両面粘着テープもしく
はシートの製造方法の一例を示す側面図であり、(A)
は第1工程を示し、(B)は第2工程を示す。
【図3】図2に示す製造方法において粘着剤の塗布方法
の一例を示す斜視図であり、(A)はグラビアロールコ
ーターによる塗布方法を示し、(B)はスペーサー付き
ロールコーターによる塗布方法を示す。
【符号の説明】
10 内装材固定用両面粘着テープもしくはシ
ートの巻重体 11 基材 12、12a 仮止め用粘着剤層 13、13a 固定用粘着剤層 14、14a 剥離材 30、30a グラビアロールコーター 50、50a グラビアロールコーター 40、40a 加熱炉或いは光照射 60、60a 加熱炉或いは光照射 70、70a 押圧ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の両面に、それぞれ仮止め用粘着剤
    層と固定用粘着剤層とが重ならないように部分的に設け
    られた両面粘着テープもしくはシートであって、 上記仮止め用粘着剤層は、ガラス転移温度が−20℃以
    下で重量平均分子量が30万〜70万未満のアクリル系
    共重合体をゲル分率が20〜40%となるように架橋さ
    れた初期粘着力の大なる粘着剤からなり、 上記固定用粘着剤層は、ガラス転移温度が−20℃以下
    で重量平均分子量が70万〜100万のアクリル系共重
    合体をゲル分率が30〜50%となるように架橋された
    保持力の大なる粘着剤からなる、 ことを特徴とする内装材固定用両面粘着テープもしくは
    シート。
  2. 【請求項2】 基材の一面に請求項1に記載の仮止め用
    又は固定用粘着剤層を間隔をおいて幅方向又は長さ方向
    に帯状に形成してなる粘着性基材の粘着剤層側と、剥離
    材の一面に請求項1に記載の仮止め用又は固定用粘着剤
    層を間隔をおいて幅方向又は長さ方向に帯状に形成して
    なる粘着性剥離材の粘着剤層側とを、両方の粘着剤層が
    重ならないように重ね合せて、上記基材の一面に仮止め
    用粘着剤層と固定用粘着剤層とが部分的に設けられた剥
    離材付き片面粘着テープもしくはシートを得る第1工程
    と、 上記剥離材付き片面粘着テープもしくはシートの基材の
    他面に請求項1に記載の仮止め用又は固定用粘着剤層を
    間隔をおいて幅方向又は長さ方向に帯状に形成した剥離
    材付き両面粘着テープもしくはシートの粘着剤層側と、
    別の剥離材の一面に請求項1記載の仮止め用又は固定用
    粘着剤層を間隔をおいて幅方向又は長さ方向に帯状に形
    成してなる粘着性剥離材の粘着剤層側とを、両方の粘着
    剤層が重ならないように重ね合せて、上記基材の両面
    に、それぞれ仮止め用粘着剤層と固定用粘着剤層とが部
    分的に設けられた剥離材付き両面粘着テープもしくはシ
    ートを得る第2工程とからなる、 ことを特徴とする内装材固定用両面粘着テープもしくは
    シートの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219614A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Yoshika Kk 貼着取付け物品用両面粘着テープおよび両面粘着テープ着装物品
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JP2011095764A (ja) * 2010-12-15 2011-05-12 Sekisui Chem Co Ltd 液晶パネル固定用粘着テープの製造方法
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