JPH10163332A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10163332A JPH10163332A JP32001096A JP32001096A JPH10163332A JP H10163332 A JPH10163332 A JP H10163332A JP 32001096 A JP32001096 A JP 32001096A JP 32001096 A JP32001096 A JP 32001096A JP H10163332 A JPH10163332 A JP H10163332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polysilicon
- film
- pad
- semiconductor device
- emitter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bipolar Transistors (AREA)
- Bipolar Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤボンデイングにより起こるパッド部で
の特性不良を無くした半導体装置およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】 CVDSiO2 膜18にウォッシュドエ
ミッタ用の開口19を形成し、イオン注入法により、ベ
ース層20を形成した後、ポリシリコン膜を堆積し、イ
オン注入法によりポリシリコン膜にイオン注入し、熱処
理によってポリシリコン膜中の不純物をベース層20に
拡散してエミッタ層21を形成し、その後ポリシリコン
膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部1に
ポリシリコンエミッタ電極22と、パッド部2にポリシ
リコンパッド50を形成する。 【効果】 半導体装置の製造歩留が向上する。
の特性不良を無くした半導体装置およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】 CVDSiO2 膜18にウォッシュドエ
ミッタ用の開口19を形成し、イオン注入法により、ベ
ース層20を形成した後、ポリシリコン膜を堆積し、イ
オン注入法によりポリシリコン膜にイオン注入し、熱処
理によってポリシリコン膜中の不純物をベース層20に
拡散してエミッタ層21を形成し、その後ポリシリコン
膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部1に
ポリシリコンエミッタ電極22と、パッド部2にポリシ
リコンパッド50を形成する。 【効果】 半導体装置の製造歩留が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、さらに詳しくは、バイポーラ型半導
体装置のパッド部に特徴を有する半導体装置およびその
製造方法に関する。
の製造方法に関し、さらに詳しくは、バイポーラ型半導
体装置のパッド部に特徴を有する半導体装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バイポーラ型の半導体装置は、高
速化、高集積化を目指し、不純物をドープしたポリシリ
コン膜より不純物を拡散してエミッタ層を形成し、この
ポリシリコン膜をパターニング後、そのままエミッタ電
極とするポリシリコンエミッタバイポーラトランジスタ
で構成されている。この様な構成のバイポーラトランジ
スタは、通常ベース層とエミッタ層とが自己整合で形成
された、所謂ウォッシュドエミッタ構成となっていて、
エミッタ層に拡散層が浅く、またベース層も狭いため
に、高速動作が可能なバイポーラ型半導体装置となる。
速化、高集積化を目指し、不純物をドープしたポリシリ
コン膜より不純物を拡散してエミッタ層を形成し、この
ポリシリコン膜をパターニング後、そのままエミッタ電
極とするポリシリコンエミッタバイポーラトランジスタ
で構成されている。この様な構成のバイポーラトランジ
スタは、通常ベース層とエミッタ層とが自己整合で形成
された、所謂ウォッシュドエミッタ構成となっていて、
エミッタ層に拡散層が浅く、またベース層も狭いため
に、高速動作が可能なバイポーラ型半導体装置となる。
【0003】上述したポリシリコンエミッタバイポーラ
トランジスタを構成素子として含むバイポーラ型の半導
体装置およびその製造方法の従来例を、図2を参照して
説明する。ここで図2は、バイポーラトランジスタ部1
とパッド部2とを示す、半導体装置の概略断面図であ
る。まず、図2に示すように、P型半導体基板11表面
にバイポーラトランジスタ部1のコレクタ埋め込み層1
2を選択的に形成し、このP型半導体基板11上にN型
エピタキシャル層13を形成する。次に、N型エピタキ
シャル層13に素子分離用拡散層14を形成するための
P型不純物をイオン注入した後、LOCOS(Loca
l Oxidationof Silicon)法によ
るLOCOS素子分離領域15を形成する。その後イオ
ン注入法によるPイオンの選択的なイオン注入と拡散と
により、コレクタ電極引き出し領域16を形成して、コ
レクタ埋め込み層12に接続させる。
トランジスタを構成素子として含むバイポーラ型の半導
体装置およびその製造方法の従来例を、図2を参照して
説明する。ここで図2は、バイポーラトランジスタ部1
とパッド部2とを示す、半導体装置の概略断面図であ
る。まず、図2に示すように、P型半導体基板11表面
にバイポーラトランジスタ部1のコレクタ埋め込み層1
2を選択的に形成し、このP型半導体基板11上にN型
エピタキシャル層13を形成する。次に、N型エピタキ
シャル層13に素子分離用拡散層14を形成するための
P型不純物をイオン注入した後、LOCOS(Loca
l Oxidationof Silicon)法によ
るLOCOS素子分離領域15を形成する。その後イオ
ン注入法によるPイオンの選択的なイオン注入と拡散と
により、コレクタ電極引き出し領域16を形成して、コ
レクタ埋め込み層12に接続させる。
【0004】次に、Bイオンの選択的なイオン注入と拡
散により、バイポーラトランジスタ部1のべース部の電
極取り出し領域であるグラフトベース層17を形成す
る。その後CVD法によりCVDSiO2 膜18を堆積
し、このCVDSiO2 膜18をパターニングして、バ
イポーラトランジスタ部1の後述するベース層20やエ
ミッタ層21形成のための、ウォッシュドエミッタ(W
ashed Emitter)用の開口19を形成す
る。その後、このCVDSiO2 膜18をマスクとし
て、開口19部のN型エピタキシャル層13表面にイオ
ン注入法によりBイオンを注入し、活性化の熱処理を
し、グラフトベース層17に接続するべース層20を形
成する。
散により、バイポーラトランジスタ部1のべース部の電
極取り出し領域であるグラフトベース層17を形成す
る。その後CVD法によりCVDSiO2 膜18を堆積
し、このCVDSiO2 膜18をパターニングして、バ
イポーラトランジスタ部1の後述するベース層20やエ
ミッタ層21形成のための、ウォッシュドエミッタ(W
ashed Emitter)用の開口19を形成す
る。その後、このCVDSiO2 膜18をマスクとし
て、開口19部のN型エピタキシャル層13表面にイオ
ン注入法によりBイオンを注入し、活性化の熱処理を
し、グラフトベース層17に接続するべース層20を形
成する。
【0005】次に、CVD法によりポリシリコン膜を堆
積し、その後イオン注入の投影飛程がポリシリコン膜の
ほぼ中央になるような打ち込みエネルギーで、Asイオ
ンを注入する。その後、ポリシリコン膜中の不純物を熱
処理により拡散させて、べース層20表面にエミッタ層
21を形成する。更にその後ポリシリコン膜をパターニ
ングして、ポリシリコンエミッタ電極22を形成する。
この様にして、バイポーラトランジスタ部1のウォッシ
ュドエミッタが形成される。
積し、その後イオン注入の投影飛程がポリシリコン膜の
ほぼ中央になるような打ち込みエネルギーで、Asイオ
ンを注入する。その後、ポリシリコン膜中の不純物を熱
処理により拡散させて、べース層20表面にエミッタ層
21を形成する。更にその後ポリシリコン膜をパターニ
ングして、ポリシリコンエミッタ電極22を形成する。
この様にして、バイポーラトランジスタ部1のウォッシ
ュドエミッタが形成される。
【0006】次に、CVDSiO2 膜18をパターニン
グして、グラフトベース層17上部やコレクタ電極引き
出し領域16上部に開口23、24を形成し、その後1
%のSiを含むAl膜等の電極配線膜となるAl合金膜
をスパッタリング法等により堆積する。更にその後Al
合金膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部
1のポリシリコンエミッタ電極22、グラフトベース層
17、コレクタ電極引き出し領域16等にAl合金膜に
よる電極25、26、27、パッド部2にパッド電極2
8等を形成する。その後、プラズマCVDSiN膜等に
よるパッシベーション膜29を形成し、その後このパッ
シベーション膜29をパターニングして、パッド電極2
8上部のパッシベーション膜29に開口30を形成す
る。上述の様にして、ポリシリコンエミッタバイポーラ
トランジスタを構成素子として含むバイポーラ型の半導
体装置が作製される。
グして、グラフトベース層17上部やコレクタ電極引き
出し領域16上部に開口23、24を形成し、その後1
%のSiを含むAl膜等の電極配線膜となるAl合金膜
をスパッタリング法等により堆積する。更にその後Al
合金膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部
1のポリシリコンエミッタ電極22、グラフトベース層
17、コレクタ電極引き出し領域16等にAl合金膜に
よる電極25、26、27、パッド部2にパッド電極2
8等を形成する。その後、プラズマCVDSiN膜等に
よるパッシベーション膜29を形成し、その後このパッ
シベーション膜29をパターニングして、パッド電極2
8上部のパッシベーション膜29に開口30を形成す
る。上述の様にして、ポリシリコンエミッタバイポーラ
トランジスタを構成素子として含むバイポーラ型の半導
体装置が作製される。
【0007】上述の様にして作製された半導体装置は、
その後半導体ウェハ状態にて、動作テスト等の測定が行
われ、更にその後、半導体ウェハより分割された良品の
半導体装置、所謂良品のチップのみをリードフレーム等
にダイボンドし、続いてリードフレームのリード部と半
導体装置のパッド部2間のワイヤボンデイングが行わ
れ、その後樹脂封止等が行われてパッケージに搭載され
た半導体装置が出来上がる。
その後半導体ウェハ状態にて、動作テスト等の測定が行
われ、更にその後、半導体ウェハより分割された良品の
半導体装置、所謂良品のチップのみをリードフレーム等
にダイボンドし、続いてリードフレームのリード部と半
導体装置のパッド部2間のワイヤボンデイングが行わ
れ、その後樹脂封止等が行われてパッケージに搭載され
た半導体装置が出来上がる。
【0008】上記の動作テスト等の測定時には、測定機
のプローブの針をパッド部2のパッド電極28に押し当
てるために、針を押し当てた部分のパッド電極28のA
l合金膜が剥がれることがある。このAl合金膜に剥が
れた部分があると、次の工程のワイヤボンデイング時
に、パッド部2のLOCOS素子分離領域15に機械的
ダメージが入り、パッド部2での耐圧不良という特性不
良を起こしたり、また、ワイヤボンデイング不良による
断線という特性不良を起こたりする虞がある。
のプローブの針をパッド部2のパッド電極28に押し当
てるために、針を押し当てた部分のパッド電極28のA
l合金膜が剥がれることがある。このAl合金膜に剥が
れた部分があると、次の工程のワイヤボンデイング時
に、パッド部2のLOCOS素子分離領域15に機械的
ダメージが入り、パッド部2での耐圧不良という特性不
良を起こしたり、また、ワイヤボンデイング不良による
断線という特性不良を起こたりする虞がある。
【0009】上述した半導体装置の作製においては、電
極配線膜をAl合金膜としたが、近年の拡散層の浅い接
合を用いる半導体装置においては、Al合金膜と拡散層
のシリコンとの反応で接合が破壊される虞があるため、
バリア膜としてのTiN膜を堆積した後にAl合金膜を
堆積し、これをパターニングして電極配線としている。
しかし、TiN膜と酸化膜の密着性が良くないために、
この対策として薄いTi膜を堆積した後にTiN膜を堆
積する方法をとる場合もある。このようなバリア膜を用
いる場合も、動作テスト時のプローブの針によるパッド
部2のAl合金膜が剥がれると、上述した問題が発生す
る虞がある。
極配線膜をAl合金膜としたが、近年の拡散層の浅い接
合を用いる半導体装置においては、Al合金膜と拡散層
のシリコンとの反応で接合が破壊される虞があるため、
バリア膜としてのTiN膜を堆積した後にAl合金膜を
堆積し、これをパターニングして電極配線としている。
しかし、TiN膜と酸化膜の密着性が良くないために、
この対策として薄いTi膜を堆積した後にTiN膜を堆
積する方法をとる場合もある。このようなバリア膜を用
いる場合も、動作テスト時のプローブの針によるパッド
部2のAl合金膜が剥がれると、上述した問題が発生す
る虞がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したバ
イポーラトランジスタの半導体装置およびその製造方法
における問題点を解決することをその目的とする。即ち
本発明の課題は、ワイヤボンデイングにより起こるパッ
ド部での特性不良を無くした半導体装置およびその製造
方法を提供することを目的とする。
イポーラトランジスタの半導体装置およびその製造方法
における問題点を解決することをその目的とする。即ち
本発明の課題は、ワイヤボンデイングにより起こるパッ
ド部での特性不良を無くした半導体装置およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置およ
びその製造方法は、上述の課題を解決するために提案す
るものであり、本発明の半導体装置は、半導体装置の導
電膜によるパッド電極下方に、パッド電極と略同じ形状
のポリシリコン膜によるポリシリコンパッドを設けたこ
とを特徴とするものである。
びその製造方法は、上述の課題を解決するために提案す
るものであり、本発明の半導体装置は、半導体装置の導
電膜によるパッド電極下方に、パッド電極と略同じ形状
のポリシリコン膜によるポリシリコンパッドを設けたこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板表面にコレクタ埋め込み層を形成する工程
と、半導体基板にエピタキシャル層を形成する工程と、
エピタキシャル層に素子分離領域を形成する工程と、エ
ピタキシャル層上に絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜に
開口を形成し、イオン注入法により、エピタキシャル層
にベース層を形成する工程と、半導体装置のパッド部
に、ポリシリコン膜によるポリシリコンパッドを形成す
る工程と、ベース層内にエミッタ層を形成する工程と、
導電膜を堆積し、前記導電膜をパターニングして電極配
線を形成する工程とを有することを特徴とするものであ
る。
半導体基板表面にコレクタ埋め込み層を形成する工程
と、半導体基板にエピタキシャル層を形成する工程と、
エピタキシャル層に素子分離領域を形成する工程と、エ
ピタキシャル層上に絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜に
開口を形成し、イオン注入法により、エピタキシャル層
にベース層を形成する工程と、半導体装置のパッド部
に、ポリシリコン膜によるポリシリコンパッドを形成す
る工程と、ベース層内にエミッタ層を形成する工程と、
導電膜を堆積し、前記導電膜をパターニングして電極配
線を形成する工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明によれば、半導体装置の導電膜によ
るパッド電極下方に、パッド電極と略同じ形状のポリシ
リコン膜によるポリシリコンパッドを設けたことで、パ
ッド電極とポリシリコンパッドとの密着性、ポリシリコ
ンパッドとポリシリコンパッド下方の酸化膜との密着性
がよいために、半導体ウェハ状態での半導体装置の動作
テスト時にプローブの針によるパッド電極の剥がれが抑
制され、ワイヤボンデイング時の機械的ダメージ等で起
こる耐圧不良や、ワイヤボンデイング不良による接続不
良等の半導体装置の特性不良が起き難くなる。従って、
半導体装置の製造歩留が向上する。
るパッド電極下方に、パッド電極と略同じ形状のポリシ
リコン膜によるポリシリコンパッドを設けたことで、パ
ッド電極とポリシリコンパッドとの密着性、ポリシリコ
ンパッドとポリシリコンパッド下方の酸化膜との密着性
がよいために、半導体ウェハ状態での半導体装置の動作
テスト時にプローブの針によるパッド電極の剥がれが抑
制され、ワイヤボンデイング時の機械的ダメージ等で起
こる耐圧不良や、ワイヤボンデイング不良による接続不
良等の半導体装置の特性不良が起き難くなる。従って、
半導体装置の製造歩留が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき、添付図
面を参照して説明する。なお従来技術の説明で参照した
図2中の構成部分と同様の構成部分には、同一の参照符
号を付すものとする。
面を参照して説明する。なお従来技術の説明で参照した
図2中の構成部分と同様の構成部分には、同一の参照符
号を付すものとする。
【0015】本実施例はバイポーラトランジスタを構成
素子として含む半導体装置およびその製造方法に本発明
を適用した例であり、これを図1を参照して説明する。
まず、図1(a)に示すように、P型半導体基板11表
面にバイポーラトランジスタ部1のコレクタ埋め込み層
12を、N型不純物イオン、例えばPイオンの選択的な
イオン注入と熱拡散とにより、形成する。その後、気相
エピタキシャル結晶成長法により、P型半導体基板11
上にN型エピタキシャル層13を形成する。
素子として含む半導体装置およびその製造方法に本発明
を適用した例であり、これを図1を参照して説明する。
まず、図1(a)に示すように、P型半導体基板11表
面にバイポーラトランジスタ部1のコレクタ埋め込み層
12を、N型不純物イオン、例えばPイオンの選択的な
イオン注入と熱拡散とにより、形成する。その後、気相
エピタキシャル結晶成長法により、P型半導体基板11
上にN型エピタキシャル層13を形成する。
【0016】次に、N型エピタキシャル層13表面に、
素子分離用拡散層14を形成するためのP型不純物のイ
オン注入、例えばBイオン用いたイオン注入をし、その
後素子分離領域、例えばLOCOS法によるLOCOS
素子分離領域15を形成する。更にその後、コレクタ電
極引き出し領域16を、N型不純物イオン、例えばPイ
オンの選択的なイオン注入と熱拡散とにより形成して、
埋め込み層12に接続させる。次に、P型不純物イオ
ン、例えばBイオンの選択的なイオン注入と拡散により
バイポーラトランジスタ部1のべース部の電極取り出し
領域であるグラフトベース層17を形成する。
素子分離用拡散層14を形成するためのP型不純物のイ
オン注入、例えばBイオン用いたイオン注入をし、その
後素子分離領域、例えばLOCOS法によるLOCOS
素子分離領域15を形成する。更にその後、コレクタ電
極引き出し領域16を、N型不純物イオン、例えばPイ
オンの選択的なイオン注入と熱拡散とにより形成して、
埋め込み層12に接続させる。次に、P型不純物イオ
ン、例えばBイオンの選択的なイオン注入と拡散により
バイポーラトランジスタ部1のべース部の電極取り出し
領域であるグラフトベース層17を形成する。
【0017】次に、図1(b)に示すように、絶縁膜、
例えばCVD法によりCVDSiO2 膜18を堆積し、
このCVDSiO2 膜18をパターニングして、バイポ
ーラトランジスタ部1の後述するベース層20やエミッ
タ層21を形成のための、ウォッシュドエミッタ用の開
口19を形成する。更にその後、このCVDSiO2 膜
18をマスクとして、開口19部のN型エピタキシャル
層13表面にP型不純物イオン、例えばBイオンをイオ
ン注入し、活性化の熱処理をし、グラフトベース層17
に接続するべース領域20を形成する。
例えばCVD法によりCVDSiO2 膜18を堆積し、
このCVDSiO2 膜18をパターニングして、バイポ
ーラトランジスタ部1の後述するベース層20やエミッ
タ層21を形成のための、ウォッシュドエミッタ用の開
口19を形成する。更にその後、このCVDSiO2 膜
18をマスクとして、開口19部のN型エピタキシャル
層13表面にP型不純物イオン、例えばBイオンをイオ
ン注入し、活性化の熱処理をし、グラフトベース層17
に接続するべース領域20を形成する。
【0018】次に、CVD法によりポリシリコン膜を膜
厚約200nm程度堆積し、その後イオン注入の投影飛
程がポリシリコン膜のほぼ中央になるようなイオン注
入、例えばAsイオンを用い、打ち込みエネルギー約4
0keV、ドーズ量約5E15/cm2 でのイオン注入
を行なう。その後、ポリシリコン膜中の不純物を熱処理
により拡散させて、ベース層20表面にエミッタ層21
を形成する。
厚約200nm程度堆積し、その後イオン注入の投影飛
程がポリシリコン膜のほぼ中央になるようなイオン注
入、例えばAsイオンを用い、打ち込みエネルギー約4
0keV、ドーズ量約5E15/cm2 でのイオン注入
を行なう。その後、ポリシリコン膜中の不純物を熱処理
により拡散させて、ベース層20表面にエミッタ層21
を形成する。
【0019】次に、ポリシリコン膜をパターニングし
て、ポリシリコンエミッタ電極22と、パッド部2の位
置にポリシリコン膜によるポリシリコンパッド50を形
成する。この様にして、バイポーラトランジスタ部1の
ウォッシュドエミッタが形成される。なお、ポリシリコ
ンパッド50の形状は、後述するAl合金膜のパッド電
極28の形状と略同じ形状、例えばパッド電極28と相
似形でパッド電極28周囲より約10μm幅程大きい形
状とする。
て、ポリシリコンエミッタ電極22と、パッド部2の位
置にポリシリコン膜によるポリシリコンパッド50を形
成する。この様にして、バイポーラトランジスタ部1の
ウォッシュドエミッタが形成される。なお、ポリシリコ
ンパッド50の形状は、後述するAl合金膜のパッド電
極28の形状と略同じ形状、例えばパッド電極28と相
似形でパッド電極28周囲より約10μm幅程大きい形
状とする。
【0020】次に、図1(c)に示すように、CVDS
iO2 膜18をパターニングして、グラフトベース層1
7上部やコレクタ電極引き出し領域16上部に開口2
3、24を形成し、その後電極配線膜となるAl合金
膜、例えば1%のSiを含むAl膜等のAl合金膜をス
パッタリング法等により堆積する。更にその後Al合金
膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部1の
ポリシリコンエミッタ電極22、グラフトベース層1
7、コレクタ電極引き出し領域16等にAl合金膜によ
る電極25、26、27、およびパッド部2のポリシリ
コンパッド50上に、Al合金膜によるパッド電極28
等を形成する。なお、上述したAl合金膜を堆積する前
に、スパッタリング法等により薄いTi膜とバリア膜と
してのTiN膜を堆積し、その後にスパッタリング法等
によりAl合金膜を堆積し、これらの膜をパターニング
して、各電極等を形成してもよい。
iO2 膜18をパターニングして、グラフトベース層1
7上部やコレクタ電極引き出し領域16上部に開口2
3、24を形成し、その後電極配線膜となるAl合金
膜、例えば1%のSiを含むAl膜等のAl合金膜をス
パッタリング法等により堆積する。更にその後Al合金
膜をパターニングして、バイポーラトランジスタ部1の
ポリシリコンエミッタ電極22、グラフトベース層1
7、コレクタ電極引き出し領域16等にAl合金膜によ
る電極25、26、27、およびパッド部2のポリシリ
コンパッド50上に、Al合金膜によるパッド電極28
等を形成する。なお、上述したAl合金膜を堆積する前
に、スパッタリング法等により薄いTi膜とバリア膜と
してのTiN膜を堆積し、その後にスパッタリング法等
によりAl合金膜を堆積し、これらの膜をパターニング
して、各電極等を形成してもよい。
【0021】次に、プラズマCVDSiN膜等によるパ
ッシベーション膜29を形成し、その後このパッシベー
ション膜29をパターニングして、パッド電極28上の
パッシベーション膜29に開口30を形成する。上述の
様にして、ポリシリコンエミッタバイポーラトランジス
タを構成素子として含むバイポーラ型の半導体装置が作
製される。
ッシベーション膜29を形成し、その後このパッシベー
ション膜29をパターニングして、パッド電極28上の
パッシベーション膜29に開口30を形成する。上述の
様にして、ポリシリコンエミッタバイポーラトランジス
タを構成素子として含むバイポーラ型の半導体装置が作
製される。
【0022】上記の製造方法で作製された半導体装置
は、その後半導体ウェハ状態にて、動作テスト等の測定
が行われ、更にその後、半導体ウェハより分割された良
品の半導体装置、所謂良品のチップのみをリードフレー
ム等にダイボンドし、続いてリードフレームのリード部
と半導体装置のパッド部2間のワイヤボンデイングが行
われ、その後樹脂封止等が行われてパッケージに搭載さ
れた半導体装置が出来上がる。
は、その後半導体ウェハ状態にて、動作テスト等の測定
が行われ、更にその後、半導体ウェハより分割された良
品の半導体装置、所謂良品のチップのみをリードフレー
ム等にダイボンドし、続いてリードフレームのリード部
と半導体装置のパッド部2間のワイヤボンデイングが行
われ、その後樹脂封止等が行われてパッケージに搭載さ
れた半導体装置が出来上がる。
【0023】上記の製造方法で作製された半導体装置
は、LOCOS素子分離領域15上のCVDSiO2 膜
18とポリシリコンパッド50との密着性、ポリシリコ
ンパッド50とAl合金膜によるパッド電極28との密
着性が良いために、上述した半導体ウェハ状態での動作
テスト時のプローブの針によるパッド電極28のAl合
金膜の剥がれを抑制することができる。また、Al合金
膜が剥がれても下地がポリシリコン膜によるポリシリコ
ンパッド50であり、ワイヤボンデイングにおけるワイ
ヤの材料は通常AuやAlのワイヤなので、ワイヤボン
デイング不良が起き難くなっている。従って、ワイヤボ
ンデイング時の機械的ダメージ等で起こる耐圧不良や、
ワイヤボンデイング不良による接続不良等の半導体装置
の特性不良が起き難くなり、半導体装置の製造歩留が向
上する。また、上述した半導体装置の製法より明らかな
ように、ポリシリコンパッド50は半導体装置の製造工
程数を増加させずに形成することができる。
は、LOCOS素子分離領域15上のCVDSiO2 膜
18とポリシリコンパッド50との密着性、ポリシリコ
ンパッド50とAl合金膜によるパッド電極28との密
着性が良いために、上述した半導体ウェハ状態での動作
テスト時のプローブの針によるパッド電極28のAl合
金膜の剥がれを抑制することができる。また、Al合金
膜が剥がれても下地がポリシリコン膜によるポリシリコ
ンパッド50であり、ワイヤボンデイングにおけるワイ
ヤの材料は通常AuやAlのワイヤなので、ワイヤボン
デイング不良が起き難くなっている。従って、ワイヤボ
ンデイング時の機械的ダメージ等で起こる耐圧不良や、
ワイヤボンデイング不良による接続不良等の半導体装置
の特性不良が起き難くなり、半導体装置の製造歩留が向
上する。また、上述した半導体装置の製法より明らかな
ように、ポリシリコンパッド50は半導体装置の製造工
程数を増加させずに形成することができる。
【0024】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
例えば、本発明の実施例では、バイポーラトランジスタ
としてポリシリコンエミッタバイポーラトランジスタを
用いた半導体装置について説明したが、ダブルポリシリ
コンのバイポーラトランジスタを用いた半導体装置でも
よく、またポリシリコンエミッタ電極を用いないBiC
MOS型の半導体装置でも、MOSトランジスタのゲー
ト電極にするポリシリコン膜を用いて、パッド部にポリ
シリコンパッドを形成する方法をとれば、BiCMOS
型の半導体装置でもよい。その他、本発明の技術的思想
の範囲内で、プロセス条件は適宜変更が可能である。
本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
例えば、本発明の実施例では、バイポーラトランジスタ
としてポリシリコンエミッタバイポーラトランジスタを
用いた半導体装置について説明したが、ダブルポリシリ
コンのバイポーラトランジスタを用いた半導体装置でも
よく、またポリシリコンエミッタ電極を用いないBiC
MOS型の半導体装置でも、MOSトランジスタのゲー
ト電極にするポリシリコン膜を用いて、パッド部にポリ
シリコンパッドを形成する方法をとれば、BiCMOS
型の半導体装置でもよい。その他、本発明の技術的思想
の範囲内で、プロセス条件は適宜変更が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体装置およびその製造方法は、パッド部にポリシ
リコンパッドを形成し、このポリシリコンパッド上にパ
ッド電極を形成することで、ワイヤボンデイングにより
起こるパッド部での特性不良が無くなり、半導体装置の
製造歩留が向上する。
の半導体装置およびその製造方法は、パッド部にポリシ
リコンパッドを形成し、このポリシリコンパッド上にパ
ッド電極を形成することで、ワイヤボンデイングにより
起こるパッド部での特性不良が無くなり、半導体装置の
製造歩留が向上する。
【図1】本発明を適用した実施例の工程を工程順に説明
する、半導体装置の概略断面図で、(a)はバイポーラ
トランジスタ部にグラフトベース層を形成した状態、
(b)はポリシリコンエミッタ電極と、ポリシリコンパ
ッドを形成した状態、(c)はパッド部に開口を形成し
た状態である。
する、半導体装置の概略断面図で、(a)はバイポーラ
トランジスタ部にグラフトベース層を形成した状態、
(b)はポリシリコンエミッタ電極と、ポリシリコンパ
ッドを形成した状態、(c)はパッド部に開口を形成し
た状態である。
【図2】従来例の半導体装置およびその製造方法を説明
するための、半導体装置の概略断面図である。
するための、半導体装置の概略断面図である。
1…バイポーラトランジスタ部、2…パッド部、11…
半導体基板、12…コレクタ埋め込み層、13…エピタ
キシャル層、14…素子分離用拡散層、15…LOCO
S素子分離領域、16…コレクタ電極引き出し領域、1
7…グラフトベース層、18…CVDSiO2 膜、1
9,23,24,30…開口、20…ベース層、21…
エミッタ層、22…ポリシリコンエミッタ電極、25,
26,27…電極、28…パッド電極、29…パッシベ
ーション膜、50…ポリシリコンパッド
半導体基板、12…コレクタ埋め込み層、13…エピタ
キシャル層、14…素子分離用拡散層、15…LOCO
S素子分離領域、16…コレクタ電極引き出し領域、1
7…グラフトベース層、18…CVDSiO2 膜、1
9,23,24,30…開口、20…ベース層、21…
エミッタ層、22…ポリシリコンエミッタ電極、25,
26,27…電極、28…パッド電極、29…パッシベ
ーション膜、50…ポリシリコンパッド
Claims (4)
- 【請求項1】 導電膜によるパッド電極下方に、前記パ
ッド電極と略同じ形状のポリシリコン膜によるポリシリ
コンパッドを設けたことを特徴とする、バイポーラトラ
ンジスタを構成素子として含む半導体装置。 - 【請求項2】 前記バイポーラトランジスタをポリシリ
コンエミッタバイポーラトランジスタとし、 前記ポリシリコンパッドに、前記ポリシリコンエミッタ
バイポーラトランジスタ形成時のポリシリコン膜を用い
たことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 半導体基板表面にコレクタ埋め込み層を
形成する工程と、 前記半導体基板にエピタキシャル層を形成する工程と、 前記エピタキシャル層に素子分離領域を形成する工程
と、 前記エピタキシャル層上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に開口を形成し、イオン注入法により、前記
エピタキシャル層にベース層を形成する工程と、 前記半導体装置のパッド部に、ポリシリコン膜によるポ
リシリコンパッドを形成する工程と、 前記ベース層内にエミッタ層を形成する工程と、 導電膜を堆積し、前記導電膜をパターニングして電極配
線を形成する工程とを有することを特徴とする、バイポ
ーラトランジスタを構成素子として含む半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 前記絶縁膜に開口を形成し、イオン注入
法により、前記エピタキシャル層にベース層を形成後、
ポリシリコン膜を堆積する工程と、 イオン注入法により、前記ポリシリコン膜に不純物をド
ープする工程と、 熱処理により、前記ポリシリコン膜中の不純物をベース
層に拡散してエミッタ層を形成する工程と、 前記ポリシリコン膜をパターニングして、ポリシリコン
エミッタ電極と、パッド部にポリシリコンパッドを形成
する工程とを有して形成するポリシリコンエミッタバイ
ポーラトランジスタを構成素子とすることを特徴とす
る、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32001096A JPH10163332A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32001096A JPH10163332A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10163332A true JPH10163332A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18116750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32001096A Pending JPH10163332A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10163332A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1406306A2 (en) * | 2002-10-01 | 2004-04-07 | NEC Compound Semiconductor Devices, Ltd. | Semiconductor device including bipolar junction transistor, and production method therefor |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP32001096A patent/JPH10163332A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1406306A2 (en) * | 2002-10-01 | 2004-04-07 | NEC Compound Semiconductor Devices, Ltd. | Semiconductor device including bipolar junction transistor, and production method therefor |
EP1406306A3 (en) * | 2002-10-01 | 2004-12-08 | NEC Compound Semiconductor Devices, Ltd. | Semiconductor device including bipolar junction transistor, and production method therefor |
US6897547B2 (en) | 2002-10-01 | 2005-05-24 | Nec Compound Semiconductor Devices, Ltd. | Semiconductor device including bipolar junction transistor, and production method therefor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0311666A (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JP2001044414A (ja) | 半導体装置 | |
JPH10163332A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPS5950104B2 (ja) | ハンドウタイソウチ | |
JP3303550B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2890550B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS60207375A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0414497B2 (ja) | ||
JPS61251165A (ja) | Bi−MIS集積回路の製造方法 | |
US6309898B1 (en) | Method for manufacturing semiconductor device capable of improving manufacturing yield | |
JPH04239170A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPS61116859A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH02181929A (ja) | バイポーラ型半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPH0324759A (ja) | 半導体集積回路とその製造方法 | |
JPS6046546B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0376023B2 (ja) | ||
JPH04309232A (ja) | バイポーラトランジスタ及びその製造方法 | |
JPH0799168A (ja) | 半導体装置 | |
JPS61108162A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH10189752A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH03196637A (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JPH09232442A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH0287527A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JPH07153859A (ja) | 半導体集積回路とその製造方法 | |
JPH0232561A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 |