JPH10163098A - 投影露光装置及び投影露光方法 - Google Patents

投影露光装置及び投影露光方法

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JPH10163098A
JPH10163098A JP8332845A JP33284596A JPH10163098A JP H10163098 A JPH10163098 A JP H10163098A JP 8332845 A JP8332845 A JP 8332845A JP 33284596 A JP33284596 A JP 33284596A JP H10163098 A JPH10163098 A JP H10163098A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを向上させつつ、2つのステー
ジ同士が接触(干渉)したり、一方のステージ動作が他
方のステージ動作に影響を及ぼさないようにする。 【解決手段】 2つのウエハステージWS1、WS2が
ベース盤12上を独立して2次元移動可能とし、アライ
メント系24aの下にあるウエハステージWS1上でウ
エハ交換とアライメントとを行なっている間に、投影光
学系PLの下のウエハステージWS2上でウエハW2の
露光が行なわれる。主制御装置90は、ウエハステージ
WS1、WS2上で行われる動作のうち、影響を及ぼし
合う動作同士を同期して行い、影響を及ぼさない動作同
士を同期して行うようにする。また、主制御装置90
は、干渉条件に基づいて干渉計システムにより両ステー
ジの位置を把握しながら位置制御を行うことにより、ス
テージ同士の干渉を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置及び
投影露光方法に係り、更に詳しくはマスクに形成された
パターンの像を投影光学系を介して感応基板上に投影露
光する投影露光装置及び投影露光方法に関するものであ
り、特に2つの基板ステージを独立して移動させて、露
光処理と他の処理とを並行して行う点に特徴を有してい
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する場合に、種々の
露光装置が使用されているが、現在では、フォトマスク
又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパタ
ーン像を、投影光学系を介して表面にフォトレジスト等
の感光材が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基
板(以下、適宜「感応基板」と称する)上に転写する投
影露光装置が一般的に使用されている。近年では、この
投影露光装置として、感応基板を2次元的に移動自在な
基板ステージ上に載置し、この基板ステージにより感応
基板を歩進(ステッピング)させて、レチクルのパター
ン像を感応基板上の各ショット領域に順次露光する動作
を繰り返す、所謂ステップ・アンド・リピート方式の縮
小投影露光装置(いわゆるステッパー)が主流となって
いる。
【0003】最近になって、このステッパー等の静止型
露光装置に改良を加えた、ステップ・アンド・スキャン
方式の投影露光装置(例えば特開平7−176468号
公報に記載された様な走査型露光装置)も比較的多く用
いられるようになってきた。このステップ・アンド・ス
キャン方式の投影露光装置は、ステッパーに比べると
大フィールドをより小さな光学系で露光できるため、投
影光学系の製造が容易であるとともに、大フィールド露
光によるショット数の減少により高スループットが期待
出来る、投影光学系に対してレチクル及びウエハを相
対走査することで平均化効果があり、ディストーション
や焦点深度の向上が期待出来る等のメリットがある。さ
らに、半導体素子の集積度が16M(メガ)から64M
のDRAM、更に将来的には256M、1G(ギガ)と
いうように時代とともに高くなるのに伴い、大フィール
ドが必須になるため、ステッパーに代わってスキャン型
投影露光装置が主流になるであろうと言われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の投影露光装置
は、主として半導体素子等の量産機として使用されるも
のであることから、一定時間内にどれだけの枚数のウエ
ハを露光処理できるかという処理能力、すなわちスルー
プットを向上させることが必然的に要請される。
【0005】これに関し、ステップ・アンド・スキャン
方式の投影露光装置の場合、大フィールドを露光する場
合には先に述べたように、ウエハ内に露光するショット
数が少なくなるのでスループットの向上が見込まれる
が、露光はレチクルとウエハとの同期走査による等速移
動中に行われることから、その等速移動領域の前後に加
減速領域が必要となり、仮にステッパーのショットサイ
ズと同等の大きさのショットを露光する場合には、却っ
てステッパーよりスループットが落ちる可能性がある。
【0006】この種の投影露光装置における処理の流れ
は、大要次のようになっている。
【0007】 まず、ウエハローダを使ってウエハを
ウエハテーブル上にロードするウエハロード工程が行わ
れる。
【0008】 次に、サーチアライメント機構により
ウエハの大まかな位置検出を行うサーチアライメント工
程が行われる。このサーチアライメント工程は、具体的
には、例えば、ウエハの外形を基準としたり、あるい
は、ウエハ上のサーチアライメントマークを検出するこ
とにより行われる。
【0009】 次に、ウエハ上の各ショット領域の位
置を正確に求めるファインアライメント工程が行われ
る。このファインアライメント工程は、一般にEGA
(エンハンスト・グローバル・アライメント)方式が用
いられ、この方式は、ウエハ内の複数のサンプルショッ
トを選択しておき、当該サンプルショットに付設された
アライメントマーク(ウエハマーク)の位置を順次計測
し、この計測結果とショット配列の設計値とに基づい
て、いわゆる最小自乗法等による統計演算を行って、ウ
エハ上の全ショット配列データを求めるものであり(特
開昭61−44429号公報等参照)、高スループット
で各ショット領域の座標位置を比較的高精度に求めるこ
とができる。
【0010】 次に、上述したEGA方式等により求
めた各ショット領域の座標位置と予め計測したベースラ
イン量とに基づいて露光位置にウエハ上の各ショット領
域を順次位置決めしつつ、投影光学系を介してレチクル
のパターン像をウエハ上に転写する露光工程が行われ
る。
【0011】 次に、露光処理されたウエハテーブル
上のウエハをウエハアンローダを使ってウエハアンロー
ドさせるウエハアンロード工程が行われる。このウエハ
アンロード工程は、露光処理を行うウエハの上記のウ
エハロード工程と同時に行われる。すなわち、とと
によってウエハ交換工程が構成される。
【0012】このように、従来の投影露光装置では、ウ
エハ交換→サーチアライメント→ファインアライメント
→露光→ウエハ交換……のように、大きく4つの動作が
1つのウエハステージを用いて繰り返し行われている。
【0013】また、この種の投影露光装置のスループッ
トTHOR[枚/時間]は、上述したウエハ交換時間を
T1、サーチアライメント時間をT2、ファインアライ
メント時間をT3、露光時間をT4とした場合に、次式
(1)のように表すことができる。
【0014】 THOR=3600/(T1+T2+T3+T4) ………(1) 上記T1〜T4の動作は、T1→T2→T3→T4→T
1……のように順次(シーケンシャルに)繰り返し実行
される。このため、T1〜T4までの個々の要素を高速
化すれば分母が小さくなって、スループットTHORを
向上させることができる。しかし、上述したT1(ウエ
ハ交換時間)とT2(サーチアライメント時間)は、ウ
エハ1枚に対して一動作が行われるだけであるから改善
の効果は比較的小さい。また、T3(ファインアライメ
ント時間)の場合は、上述したEGA方式を用いる際に
ショットのサンプリング数を少なくしたり、ショット単
体の計測時間を短縮すればスループットを向上させるこ
とができるが、逆にアライメント精度を劣化させること
になるため、安易にT3を短縮することはできない。
【0015】また、T4(露光時間)は、ウエハ露光時
間とショット間のステッピング時間とを含んでいる。例
えば、ステップ・アンド・スキャン方式のような走査型
投影露光装置の場合は、ウエハ露光時間を短縮させる分
だけレチクルとウエハの相対走査速度を上げる必要があ
るが、同期精度が劣化することから、安易に走査速度を
上げることができない。
【0016】また、この種の投影露光装置で上記スルー
プット面の他に、重要な条件としては、解像度、焦
点深度(DOF:Depth of Forcus )、線幅制御精度
が挙げられる。解像度Rは、露光波長をλとし、投影レ
ンズの開口数をN.A.(Numerical Aperture )とする
と、λ/N.A.に比例し、焦点深度DOFはλ/
(N.A.)2 に比例する。
【0017】このため、解像度Rを向上させる(Rの値
を小さくする)には、露光波長λを小さくするか、ある
いは開口数N.A.を大きくする必要がある。特に、最
近では半導体素子等の高密度化が進んでおり、デバイス
ルールが0.2μmL/S(ライン・アンド・スペー
ス)以下となってきていることから、これらのパターン
を露光する為には照明光源としてKrFエキシマレーザ
を用いている。しかしながら、前述したように半導体素
子の集積度は、将来的に更に上がることは必至であり、
KrFより短波長な光源を備えた装置の開発が望まれ
る。このようなより短波長な光源を備えた次世代の装置
の候補として、ArFエキシマレーザを光源とした装
置、電子線露光装置等が代表的に挙げられるが、ArF
エキシマレーザの場合は、酸素のある所では光が殆ど透
過せず、高出力が出にくい上、レーザの寿命も短く、装
置コストが高いという技術的な課題が山積しており、ま
た、電子線露光装置の場合、光露光装置に比べてスルー
プットが著しく低いという不都合があることから、短波
長化を主な観点とした次世代機の開発は思うようにいか
ないというのが現実である。
【0018】解像度Rを上げる他の手法としては、開口
数N.A.を大きくすることも考えられるが、N.A.
を大きくすると、投影光学系のDOFが小さくなるとい
うデメリットがある。このDOFは、UDOF(User D
epth of Forcus:ユーザ側で使用する部分:パターン段
差やレジスト厚等)と、装置自身の総合焦点差とに大別
することができる。これまでは、UDOFの比率が大き
かったため、DOFを大きく取る方向が露光装置開発の
主軸であり、このDOFを大きくとる技術として例えば
変形照明等が実用化されている。
【0019】ところで、デバイスを製造するためには、
L/S(ライン・アンド・スペース)、孤立L(ライ
ン)、孤立S(スペース)、及びCH(コンタクトホー
ル)等が組み合わさったパターンをウエハ上に形成する
必要があるが、上記のL/S、孤立ライン等のパターン
形状毎に最適露光を行うための露光パラメータが異なっ
ている。このため、従来は、ED−TREE(レチクル
が異なるCHは除く)という手法を用いて、解像線幅が
目標値に対して所定の許容誤差内となり、かつ所定のD
OFが得られるような共通の露光パラメータ(コヒーレ
ンスファクタσ、N.A.、露光制御精度、レチクル描
画精度等)を求めて、これを露光装置の仕様とすること
が行われている。しかしながら、今後は以下のような技
術的な流れがあると考えられている。
【0020】プロセス技術(ウェハ上平坦化)向上に
より、パターン低段差化、レジスト厚減少が進み、UD
OFが1μm台→0.4μm以下になる可能性がある。
【0021】露光波長がg線(436nm)→i線
(365nm)→KrF(248nm)と短波長化して
いる。しかし、今後はArF(193)までの光源しか
検討されてなく、その技術的ハードルも高い。その後は
EB露光に移行する。
【0022】ステップ・アンド・リピートのような静
止露光に代わりステップ・アンド・スキャンのような走
査露光がステッパーの主流になる事が予想されている。
この技術は、径の小さい投影光学系で大フィールド露光
が可能であり(特にスキャン方向)、その分高N.A.
化を実現し易い。
【0023】上記のような技術動向を背景にして、限界
解像度を向上させる方法として、二重露光法が見直さ
れ、この二重露光法をKrF及び将来的にはArF露光
装置に用い、0.1μmL/Sまで露光しようという試
みが検討されている。一般に二重露光法は以下の3つの
方法に大別される。
【0024】(1)露光パラメータの異なるL/S、孤
立線を別々のレチクルに形成し、各々最適露光条件によ
り同一ウエハ上に二重に露光を行う。
【0025】(2)位相シフト法等を導入すると、孤立
線よりL/Sの方が同一DOFにて限界解像度が高い。
これを利用することにより、1枚目のレチクルで全ての
パターンをL/Sで形成し、2枚目のレチクルにてL/
Sを間引きすることで孤立線を形成する。
【0026】(3)一般に、L/Sより孤立線は、小さ
なN.A.にて高い解像度を得ることができる(但し、
DOFは小さくなる)。そこで、全てのパターンを孤立
線で形成し、1枚目と2枚目のレチクルによってそれぞ
れ形成した孤立線の組み合わせにより、L/Sを形成す
る。
【0027】上記の二重露光法は解像度向上、DOF向
上の2つの効果がある。
【0028】しかし、二重露光法は、複数のレチクルを
使って露光処理を複数回行う必要があるため、従来の装
置に比べて露光時間(T4)が倍以上になり、スループ
ットが大幅に劣化するという不都合があったことから、
現実には、二重露光法はあまり真剣に検討されてなく、
従来より露光波長の紫外化、変形照明、位相シフトレチ
クル等により、解像度、焦点深度(DOF)の向上が行
われてきた。
【0029】しかしながら、先に述べた二重露光法をK
rF、ArF露光装置に用いると0.1μmL/Sまで
の露光が実現することにより、256M、1GのDRA
Mの量産を目的とする次世代機の開発の有力な選択肢で
あることは疑いなく、このためのネックとなる二重露光
法の課題であるスループットの向上のため新技術の開発
が待望されていた。
【0030】これに関し、前述した4つの動作すなわち
ウエハ交換、サーチアライメント、ファインアライメン
ト、及び露光動作の内の複数動作同士を部分的にでも同
時並行的に処理できれば、これら4つの動作をシーケン
シャルに行う場合に比べて、スループットを向上させる
ことができると考えられ、そのためには基板ステージを
複数設けることが前提となる。この基板ステージを複数
設けることは公知であり、理論上簡単なように思える
が、充分な効果を発揮させるために解決しなければなら
ない多くの問題が山積している。例えば、現状と同程度
の大きさの基板ステージを単に2つ並べて配置するので
は、装置の設置面積(いわゆるフットプリント)が著し
く増大し、露光装置が置かれるクリーンルームのコスト
アップを招くという不都合がある。また、高精度な重ね
合わせを実現するためには、同一の基板ステージ上の感
応基板に対し、アライメントを実行した後、そのアライ
メントの結果を用いてマスクのパターン像と感応基板の
位置合わせを実行して露光を行う必要があるため、単に
2つの基板ステージの内、一方を例えば露光専用、他方
をアライメント専用等とすることは、現実的な解決策と
は成り得ない。更に、2つの基板ステージを独立して移
動制御しながら2つの動作を同時並行処理する場合は、
両ステージ同士が接触しないように移動制御したり(干
渉防止)、一方のステージ上の動作が他方のステージ上
の動作に影響を与えないようにする(外乱防止)必要が
あった。
【0031】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、請求項1ないし6に記載の発明の目的は、スループ
ットを一層向上させるとともに、両ステージ相互間の外
乱の影響を防止することができる投影露光装置を提供す
ることにある。
【0032】また、請求項7及び8に記載の発明の目的
は、スループットを一層向上させるとともに、両ステー
ジ同士の干渉を防止することができる投影露光装置を提
供することにある。
【0033】更に、請求項9に記載の発明の目的は、ス
ループットを一層向上させるとともに、両ステージ相互
間の外乱の影響を防止することができる投影露光方法を
提供することにある。
【0034】また、請求項10に記載の発明の目的は、
スループットを一層向上させるとともに、両ステージ同
士の干渉を防止することができる投影露光方法を提供す
ることにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスク(R)に形成されたパターンの像を投影光学
系(PL)を介して感応基板(W1、W2)上に投影露
光する投影露光装置であって、感応基板(W1)を保持
して2次元平面内を移動可能な第1基板ステージ(WS
1)と;感応基板(W2)を保持して前記第1基板ステ
ージ(WS1)と同一平面内を前記第1基板ステージ
(WS1)とは独立に移動可能な第2基板ステージ(W
S2)と;前記投影光学系(PL)とは別に設けられ、
前記基板ステージ(WS1又はWS2)上又は前記基板
ステージ(WS1又はWS2)に保持された感応基板
(W1又はW2)上のマークを検出するアライメント系
(例えば24a)と;前記第1基板ステージ(WS1)
及び前記第2基板ステージ(WS2)のうちの一方のス
テージ(WS1又はWS2)上の感応基板に対し前記ア
ライメント系(24a)によるマーク検出動作を行うの
に並行して、他方のステージ(WS2又はWS1)上の
感応基板に対し露光を行う際に、前記一方のステージ
(WS1又はWS2)のマーク検出動作のうちで前記他
方のステージ(WS2又はWS1)に影響を与える動作
と前記他方のステージ(WS2又はWS1)の露光動作
のうちで前記一方のステージ(WS1又はWS2)に影
響を与える動作とを同期して行うように2つのステージ
(WS1、WS2)を制御するとともに、前記第1基板
ステージ(WS1)及び前記第2基板ステージ(WS
2)の各々の動作のうちで互いに影響を与えない動作同
士を同期して行うように前記2つの基板ステージ(WS
1、WS2)の動作を制御する制御手段(90)と;を
有する。
【0036】これによれば、制御手段により一方のステ
ージ側で投影光学系とは別に設けられたアライメント系
により基板ステージ上又は基板ステージに保持された感
応基板上のマークが検出されるのと並行して、他方のス
テージ側で露光動作が行われる。その際、制御手段によ
り一方のステージ側のマーク検出動作のうち他方のステ
ージに影響を与える動作と他方のステージ側の露光動作
のうちで一方のステージに影響を与える動作とを同期し
て行うように2つのステージが制御されるとともに、第
1基板ステージ及び第2基板ステージの各々の動作のう
ちで互いに影響を与えない動作同士を同期して行うよう
に、2つの基板ステージの動作が制御される。
【0037】このように、制御手段が一方のステージの
マーク検出動作のうち他方のステージに影響を与える
(外乱要因)動作と、他方のステージの露光動作のうち
一方のステージに影響を与える(外乱要因)動作とを同
期して行うように、2つのステージを制御することか
ら、互いに影響し合う動作同士を同期させるため、それ
ぞれのステージ上の動作に支障が出ない。また、制御手
段は、両ステージの各々の動作のうちで互いに影響を与
えない(非外乱要因)動作同士を同期して行うように制
御することから、この場合についてもそれぞれのステー
ジ上で行われる動作に支障が出ることがない。
【0038】従って、2つの基板ステージを使ってそれ
ぞれの基板ステージ上又は感応基板上のマークのアライ
メント系による位置検出動作と、投影光学系による露光
動作とを並行処理することが可能となり、結果的にスル
ープットを向上させることが可能になるとともに、2つ
の基板ステージ上で行われる動作が互いに影響を及ぼさ
ないため、2つの動作を良好な状態で並行処理すること
が可能となる。
【0039】この場合、互いに影響を与えない動作同士
の組み合わせとして種々のものがあるが、請求項2に記
載の発明の如く、他方の基板ステージ(WS2又はWS
1)に保持された感応基板(W2又はW1)に対する前
記マスク(R)のパターン像の投影露光中に、前記一方
のステージ(WS1又はWS2)上のマーク又は前記一
方のステージ(WS1又はWS2)上に保持された感応
基板(W1又はW2)のマークの計測を行うために前記
他方のステージ(WS1又はWS2)を静止させるよう
にしても良い。これらの動作は、互いに影響を与えない
動作同士であるから、高精度なマーク計測動作と露光動
作とを支障なく並行処理することができる。
【0040】一方、互いに影響を与える動作同士の組み
合わせとして種々のものがあるが、請求項3に記載の発
明の如く、他方の基板ステージ(WS2又はWS1)を
次の露光のために移動するのに同期して、前記一方の基
板ステージ(WS1又はWS2)を次のマーク検出のた
めに移動するようにしても良い。
【0041】この場合、請求項4に記載の発明の如く、
前記マスク(R)を搭載して所定方向に移動可能なマス
クステージ(RST)及び前記マスクステージ(RS
T)と前記第1基板ステージ(WS1)又は前記第2基
板ステージ(WS2)とを前記投影光学系(PL)に対
して同期走査する走査システム(例えば、38)をさら
に有し、前記制御手段(90)は、前記他方の基板ステ
ージ(WS2又はWS1)が前記マスクステージ(RS
T)と同期して等速移動中に、前記一方のステージ(W
S1又はWS2)上のマーク又は前記一方のステージ
(WS1又はWS2)上に保持された感応基板(W1又
はW2)のマークの計測を行うために前記一方のステー
ジ(WS1又はWS2)を静止させるようにしても良
い。これによれば、走査システムでは露光中はマスクス
テージと他方の基板ステージとを同期させて等速移動さ
せるため、マーク計測を行っている一方のステージに影
響を与えない。この他方のステージの等速移動中(露光
中)にマーク計測を行っている一方のステージでは、露
光中の他方ステージに影響を与えない静止状態でマーク
計測を行うことから、走査露光中であっても2つのステ
ージを使うことによって、露光動作とマーク計測動作と
を支障なく並行処理することができる。
【0042】この場合において、請求項5に記載の発明
の如く、前記第1基板ステージ及び第2基板ステージ
(WS1、WS2)の各々との間で感応基板(W1又は
W2)の受け渡しを行う搬送システム(180〜20
0)をさらに有し、前記制御手段(90)は、前記一方
の基板ステージが(WS1又はWS2)前記搬送システ
ム(180〜200)との間で感応基板(W1又はW
2)の受け渡し動作及び前記マーク検出動作の少なくと
も一方を行うのに並行して、前記他方の基板ステージ
(WS2又はWS1)に保持された感応基板に対し露光
動作を行う際に、前記一方の基板ステージ(WS1又は
WS2)の受け渡し動作及び前記マーク検出動作のうち
で前記他方のステージ(WS1又はWS2)に影響を与
える動作と、前記他方のステージ(WS1又はWS2)
側の露光動作のうちで前記一方のステージ(WS1又は
WS2)に影響を与える動作とを同期して行うように前
記2つの基板ステージ(WS1、WS2)の動作を制御
するとともに、前記第1基板ステージ及び前記第2基板
ステージ(WS1、WS2)の各々の動作のうちで互い
に影響を与えない動作同士を同期して行うように、前記
2つの基板ステージ(WS1、WS2)の動作を制御す
ることが、一層望ましい。このようにした場合は、先に
説明した時間T1、時間T2及び時間T3の動作を一方
のステージ側で行い、時間T4の動作を他方のステージ
側で行うことが出来るので、請求項1に記載の発明に比
べても一層スループットが向上するとともに、それら2
つのステージで支障なく動作を並行処理することが可能
になる。
【0043】請求項1に記載の発明では、アライメント
系が投影光学系とは別に設けられていれば良いが、例え
ばアライメント系が投影光学系とは別に2つある場合
は、請求項6に記載の発明の如く、前記アライメント系
(24a、24b)は、所定方向に沿って前記投影光学
系(PL)の両側にそれぞれ配置され;前記制御手段
(90)は、前記第1基板ステージ及び第2基板ステー
ジ(WS1、WS2)の両方の動作が終了した時点で、
両ステージ(WS1、WS2)の動作を切り換えるよう
にしても良い。
【0044】このようにした場合には、中央に位置する
投影光学系で一方の基板ステージ上の感応基板を露光し
ている間に(露光動作)、他方の基板ステージ上の感応
基板を一方のアライメント系を使ってマーク検出を行い
(アライメント動作)、露光動作とアライメント動作と
を切り換える場合は、2つの基板ステージを前記所定方
向に沿って他方のアライメント系の方に移動させるだけ
で、投影光学系の下にあった一方の基板ステージを他方
のアライメント系位置に移動させ、一方のアライメント
系位置にあった他方の基板ステージを投影光学系の下ま
で移動させることを容易に行うことができ、このように
して2つのアライメント系を支障なく交互に使用するこ
とが可能になる。
【0045】請求項7に記載の発明の如く、マスク
(R)に形成されたパターンの像を投影光学系(PL)
を介して感応基板(W1、W2)上に投影露光する投影
露光装置であって、感応基板(W1)を保持して2次元
平面内を移動可能な第1基板ステージ(WS1)と;感
応基板(W2)を保持して前記第1基板ステージ(WS
1)と同一平面内を前記第1基板ステージ(WS1)と
は独立に移動可能な第2基板ステージ(WS2)と;前
記第1基板ステージ及び第2基板ステージ(WS1、W
S2)の2次元位置をそれぞれ計測する干渉計システム
(例えば測長軸BI1X〜BI4Y)と;前記第1基板
ステージと第2基板ステージとが互いに干渉する場合の
前記干渉計システム(例えば測長軸BI1X〜BI4
Y)における干渉条件が記憶された記憶手段(91)
と;前記記憶手段(91)に記憶された干渉条件に基づ
いて前記干渉計システム(例えば測長軸BI1X〜BI
4Y)の計測値をモニタしつつ前記両ステージ(WS
1、WS2)を干渉させないように移動制御する制御手
段(90)と;を有する。
【0046】これによれば、感応基板を保持して2次元
平面内を独立に移動可能な第1基板ステージと第2基板
ステージのそれぞれの2次元位置を干渉計システムで計
測し、記憶手段に記憶された第1基板ステージと第2基
板ステージとが互いに干渉する干渉条件に基づいて、制
御手段により干渉計システムの計測値をモニタしつつ両
ステージを干渉させないように移動制御される。従っ
て、2つのステージを独立して移動させながら2つの動
作を並行処理する場合であっても、2つのステージが接
触(干渉)するのを防止することができる。
【0047】請求項8に記載の発明の如く、前記投影光
学系(PL)とは別に設けられ、前記基板ステージ(W
S1、WS2)上又は前記基板ステージ(WS1、WS
2)に保持された感応基板(W1、W2)上のマークを
検出するアライメント系と;前記第1基板ステージ及び
第2基板ステージ(WS1、WS2)との間で感応基板
(W1、W2)の受け渡しを行う搬送システム(180
〜200)とをさらに有し、前記制御手段(90)は、
前記干渉条件に基づいて前記干渉計システム(例えば測
長軸BI1X〜BI4Y)の計測値をモニタしつつ、前
記一方の基板ステージ(WS1又はWS2)が前記搬送
システム(180〜200)との間で感応基板(W1、
W2)の受け渡し動作及び前記アライメント系によるマ
ーク検出動作のうち少なくとも一方の動作を行っている
間に、前記他方の基板ステージ(WS2又はWS1)が
前記投影光学系(PL)により露光動作が行われるよう
に前記2つの基板ステージ(WS1、WS2)の動作を
制御する際に、両ステージ(WS1、WS2)同士が干
渉する位置に来た場合、前記両ステージ(WS1、WS
2)において動作終了までの時間が長くかかる方のステ
ージ(WS1又はWS2)を両ステージ(WS1、WS
2)が干渉しない位置関係になるまで優先的に移動さ
せ、その間動作終了までの時間が短い方のステージ(W
S2又はWS1)を待機させるように制御することを特
徴とする。
【0048】これによれば、制御手段により干渉条件に
基づいて干渉計システムの計測値をモニタしながら、一
方の基板ステージで感応基板の受け渡し動作とマーク検
出動作のうち少なくとも一方の動作を行っている間に、
他方の基板ステージで露光動作が行われるように両基板
ステージの動作を制御する際に、両ステージ同士が干渉
する位置に来ると、両ステージの動作終了までの時間の
長い方のステージを両ステージが干渉しない位置関係に
来るまで優先的に移動させ、動作終了までの時間の短い
方のステージを待機させるように制御する。従って、2
つのステージを独立して移動しながら2つの動作を並行
処理する最中に、例え干渉するような状況が生じたとし
ても、両ステージの動作終了まで時間を比較し、一方の
ステージを優先的に移動させて他方のステージを待機さ
せることにより、スループットを低下させることなく2
つのステージの干渉を防止することができる。
【0049】請求項9に記載の発明の如く、マスク
(R)のパターン像を投影光学系(PL)を介して感応
基板(W1、W2)上に投影露光する投影露光方法であ
って、感応基板(W1、W2)を保持して2次元平面内
を各々独立に移動可能な2つの基板ステージを用意し、
前記一方のステージ(WS1又はWS2)に保持された
感応基板(W1又はW2)に対する前記マスクのパター
ン像の投影露光中に、前記他方のステージ(WS2又は
WS1)を静止させて前記他方のステージ(WS2又は
WS1)上のマーク又は前記他方のステージ(WS2又
はWS1)上に保持された感応基板(W1又はW2)上
のマークを検出することを特徴とする。
【0050】これによれば、2つの基板ステージのう
ち、一方のステージに保持された感応基板に対するマス
クのパターン像の投影露光中に、他方のステージを静止
させて他方のステージ上のマーク又は他方のステージ上
に保持された感応基板上のマークを検出するようにす
る。従って、2つのステージを使って一方のステージで
投影露光動作を行っている間に、他方のステージでは静
止状態でマーク検出動作を行うようにするため、互いに
他のステージで行われる動作の影響を受けることなく高
精度な露光動作とマーク検出動作とを並行処理してスル
ープットを向上させるができる。
【0051】請求項10に記載の発明の如く、マスク
(R)のパターン像を投影光学系(PL)を介して感応
基板(W1、W2)上に投影露光する投影露光方法であ
って、感応基板(W1、W2)を保持して同一の2次元
平面内を各々独立に移動可能な2つの基板ステージを用
意し、前記2つの基板ステージ(WS1、WS2)のう
ちの一方のステージ(WS1又はWS2)に保持された
感応基板(W1、W2)上の複数ヶ所に前記マスク
(R)のパターン像を順次投影露光するのに並行して、
他方のステージ(WS2又はWS1)上に保持された感
応基板(W1、W2)上の複数のマークを順次検出する
際に、前記2つの基板ステージ(WS1、WS2)が干
渉しないように前記他方のステージ(WS2又はWS
1)に保持された感応基板(W1、W2)上のマークの
検出順序を決定することを特徴とする。
【0052】これによれば、感応基板を保持して2次元
平面内を独立して移動可能な2つの基板ステージのう
ち、一方のステージの感応基板上の複数ヶ所にマスクの
パターン像を順次投影露光するのと並行して、他方のス
テージ上に保持された感応基板上の複数のマークが順次
検出される場合、2つの基板ステージ同士が干渉しない
ように他方のステージに保持された感応基板上のマーク
検出順序を決定するようにする。従って、順次投影露光
が行われる方のステージの動きに合わせて、マーク検出
順序が決定されるため、2つのステージ同士の干渉が防
止されるとともに、動作を並行処理することによりスル
ープットを向上させることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図15に基づいて説明する。
【0054】図1には、一実施形態に係る投影露光装置
10の概略構成が示されている。この投影露光装置10
は、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式の走査露
光型の投影露光装置である。
【0055】この投影露光装置10は、ベース盤12上
を感応基板としてのウエハW1、W2をそれぞれ保持し
て独立して2次元方向に移動する第1、第2の基板ステ
ージとしてのウエハステージWS1、WS2を備えたス
テージ装置、このステージ装置の上方に配置された投影
光学系PL、投影光学系PLの上方でマスクとしてのレ
チクルRを主として所定の走査方向、ここではY軸方向
(図1における紙面直交方向)に駆動するレチクル駆動
機構、レチクルRを上方から照明する照明系及びこれら
各部を制御する制御系等を備えている。
【0056】前記ステージ装置は、ベース盤12上に不
図示の空気軸受けを介して浮上支持され、X軸方向(図
1における紙面左右方向)及びY軸方向(図1における
紙面直交方向)に独立して2次元移動可能な2つのウエ
ハステージWS1、WS2と、これらのウエハステージ
WS1、WS2を駆動するステージ駆動系と、ウエハス
テージWS1、WS2の位置を計測する干渉計システム
とを備えている。
【0057】これをさらに詳述すると、ウエハステージ
WS1、WS2の底面には不図示のエアパッド(例え
ば、真空予圧型空気軸受け)が複数ヶ所に設けられてお
り、このエアパッドの空気噴き出し力と真空予圧力との
バランスにより例えば数ミクロンの間隔を保った状態
で、ベース盤12上に浮上支持されている。
【0058】ベース盤12上には、図3の平面図に示さ
れるように、X軸方向に延びる2本のX軸リニアガイド
(例えば、いわゆるムービングコイル型のリニアモータ
の固定側マグネットのようなもの)122、124が平
行に設けられており、これらのX軸リニアガイド12
2、124には、当該各X軸リニアガイドに沿って移動
可能な各2つの移動部材114、118及び116、1
20がそれぞれ取り付けられている。これら4つの移動
部材114、118、116、120の底面部には、X
軸リニアガイド122又は124を上方及び側方から囲
むように不図示の駆動コイルがそれぞれ取り付けられて
おり、これらの駆動コイルとX軸リニアガイド122又
は124とによって、各移動部材114、116、11
8、120をX軸方向に駆動するムービングコイル型の
リニアモータが、それぞれ構成されている。但し、以下
の説明では、便宜上、上記移動部材114、116、1
18、120をX軸リニアモータと呼ぶものとする。
【0059】この内2つのX軸リニアモータ114、1
16は、Y軸方向に延びるY軸リニアガイド(例えば、
ムービングマグネット型のリニアモータの固定側コイル
のようなもの)110の両端にそれぞれ設けられ、ま
た、残り2つのX軸リニアモータ118、120は、Y
軸方向に延びる同様のY軸リニアガイド112の両端に
固定されている。従って、Y軸リニアガイド110は、
X軸リニアモータ114、116によってX軸リニアガ
イド122、124に沿って駆動され、またY軸リニア
ガイド112は、X軸リニアモータ118、120によ
ってX軸リニアガイド122、124に沿って駆動され
るようになっている。
【0060】一方、ウエハステージWS1の底部には、
一方のY軸リニアガイド110を上方及び側方から囲む
不図示のマグネットが設けられており、このマグネット
とY軸リニアガイド110とによってウエハステージW
S1をY軸方向に駆動するムービングマグネット型のリ
ニアモータが構成されている。また、ウエハステージW
S2の底部には、他方のY軸リニアガイド112を上方
及び側方から囲む不図示のマグネットが設けられてお
り、このマグネットとY軸リニアガイド112とによっ
てウエハステージWS2をY軸方向に駆動するムービン
グマグネット型のリニアモータが構成されている。
【0061】すなわち、本実施形態では、上述したX軸
リニアガイド122、124、X軸リニアモータ11
4、116、118、120、Y軸リニアガイド11
0、112及びウエハステージWS1、WS2底部の不
図示のマグネット等によってウエハステージWS1、W
S2を独立してXY2次元駆動するステージ駆動系が構
成されている。このステージ駆動系は、図1のステージ
制御装置38によって制御される。
【0062】なお、Y軸リニアガイド110の両端に設
けられた一対のX軸リニアモータ114、116のトル
クを若干可変する事で、ウエハステージWS1に微少ヨ
ーイングを発生させたり、除去する事も可能である。同
様に、Y軸リニアガイド112の両端に設けられた一対
のX軸リニアモータ118、120のトルクを若干可変
する事で、ウエハステージWS2に微少ヨーイングを発
生させたり、除去する事も可能である。
【0063】前記ウエハステージWS1、WS2上に
は、不図示のウエハホルダを介してウエハW1、W2が
真空吸着等により固定されている。ウエハホルダは、不
図示のZ・θ駆動機構によって、XY平面に直交するZ
軸方向及びθ方向(Z軸回りの回転方向)に微小駆動さ
れるようになっている。また、ウエハステージWS1、
WS2の上面には、種々の基準マークが形成された基準
マーク板FM1、FM2がウエハW1、W2とそれぞれ
ほぼ同じ高さになるように設置されている。これらの基
準マーク板FM1、FM2は、例えば各ウエハステージ
の基準位置を検出する際に用いられる。
【0064】また、ウエハステージWS1のX軸方向一
側の面(図1における左側面)20とY軸方向一側の面
(図1における紙面奥側の面)21とは、鏡面仕上げが
なされた反射面となっており、同様に、ウエハステージ
WS2のX軸方向他側の面(図1における右側面)22
とY軸方向の一側の面23とは、鏡面仕上げがなされた
反射面となっている。これらの反射面に、後述する干渉
計システムを構成する各測長軸(BI1X、BI2X
等)の干渉計ビームが投射され、その反射光を各干渉計
で受光することにより、各反射面の基準位置(一般には
投影光学系側面やアライメント光学系の側面に固定ミラ
ーを配置し、そこを基準面とする)からの変位を計測
し、これにより、ウエハステージWS1、WS2の2次
元位置がそれぞれ計測されるようになっている。なお、
干渉計システムの測長軸の構成については、後に詳述す
る。
【0065】前記投影光学系PLとしては、ここでは、
Z軸方向の共通の光軸を有する複数枚のレンズエレメン
トから成り、両側テレセントリックで所定の縮小倍率、
例えば1/5を有する屈折光学系が使用されている。こ
のため、ステップ・アンド・スキャン方式の走査露光時
におけるウエハステージの走査方向の移動速度は、レチ
クルステージの移動速度の1/5となる。
【0066】この投影光学系PLのX軸方向の両側に
は、図1に示されるように、同じ機能を持ったオフアク
シス(off-axis)方式のアライメント系24a、24b
が、投影光学系PLの光軸中心(レチクルパターン像の
投影中心と一致)よりそれぞれ同一距離だけ離れた位置
に設置されている。これらのアライメント系24a、2
4bは、LSA(Laser Step Alignment)系、FIA
( Filed Image Alignment)系、LIA(Laser Interf
erometric Alignment )系の3種類のアライメントセン
サを有しており、基準マーク板上の基準マーク及びウエ
ハ上のアライメントマークのX、Y2次元方向の位置計
測を行うことが可能である。
【0067】ここで、LSA系は、レーザ光をマークに
照射して、回折・散乱された光を利用してマーク位置を
計測する最も汎用性のあるセンサであり、従来から幅広
いプロセスウエハに使用される。FIA系は、ハロゲン
ランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明
し、このマーク画像を画像処理することによってマーク
位置を計測するセンサであり、アルミ層やウエハ表面の
非対称マークに有効に使用される。また、LIA系は、
回折格子状のマークに周波数をわずかに変えたレーザ光
を2方向から照射し、発生した2つの回折光を干渉させ
て、その位相からマークの位置情報を検出するセンサで
あり、低段差や表面荒れウエハに有効に使用される。
【0068】本実施形態では、これら3種類のアライメ
ントセンサを、適宜目的に応じて使い分け、ウエハ上の
3点の一次元マークの位置を検出してウエハの概略位置
計測を行ういわゆるサーチアライメントや、ウエハ上の
各ショット領域の正確な位置計測を行うファインアライ
メント等を行うようになっている。
【0069】この場合、アライメント系24aは、ウエ
ハステージWS1上に保持されたウエハW1上のアライ
メントマーク及び基準マーク板FM1上に形成された基
準マークの位置計測等に用いられる。また、アライメン
ト系24bは、ウエハステージWS2上に保持されたウ
エハW2上のアライメントマーク及び基準マーク板FM
2上に形成された基準マークの位置計測等に用いられ
る。
【0070】これらのアライメント系24a、24bを
構成する各アライメントセンサからの情報は、アライメ
ント制御装置80によりA/D変換され、デジタル化さ
れた波形信号を演算処理してマーク位置が検出される。
この結果が主制御装置90に送られ、主制御装置90か
らその結果に応じてステージ制御装置38に対し露光時
の同期位置補正等が指示されるようになっている。
【0071】さらに、本実施形態の露光装置10では、
図1では図示を省略したが、レチクルRの上方に、図5
に示されるような、投影光学系PLを介してレチクルR
上のレチクルマーク(図示省略)と基準マーク板FM
1、FM2上のマークとを同時に観察するための露光波
長を用いたTTR(Through The Reticle )アライメン
ト光学系から成る一対のレチクルアライメント顕微鏡1
42、144が設けられている。これらのレチクルアラ
イメント顕微鏡142、144の検出信号は、主制御装
置90に供給されるようになっている。この場合、レチ
クルRからの検出光をそれぞれレチクルアライメント顕
微鏡142及び144に導くための偏向ミラー146及
び148が移動自在に配置され、露光シーケンスが開始
されると、主制御装置90からの指令のもとで、不図示
のミラー駆動装置によりそれぞれ偏向ミラー146及び
148が待避される。なお、レチクルアライメント顕微
鏡142、144と同等の構成は、例えば特開平7−1
76468号公報等に開示されているのでここでは詳細
な説明については省略する。
【0072】また、図1では図示を省略したが、投影光
学系PL、アライメント系24a、24bのそれぞれに
は、図4に示されるように、合焦位置を調べるためのオ
ートフォーカス/オートレベリング計測機構(以下、
「AF/AL系」という)130、132、134が設
けられている。この内、AF/AL系132は、スキャ
ン露光によりレチクルR上のパターンをウエハ(W1又
はW2)上に正確に転写するには、レチクルR上のパタ
ーン形成面とウエハWの露光面とが投影光学系PLに関
して共役になっている必要があることから、ウエハWの
露光面が投影光学系PLの像面に焦点深度の範囲内で合
致しているかどうか(合焦しているかどうか)を検出す
るために、設けられているものである。本実施形態で
は、AF/AL系132として、いわゆる多点AF系が
使用されている。
【0073】ここで、このAF/AL系132を構成す
る多点AF系の詳細構成について、図5及び図6に基づ
いて説明する。
【0074】このAF/AL系(多点AF系)132
は、図5に示されるように、光ファイバ束150、集光
レンズ152、パターン形成板154、レンズ156、
ミラー158及び照射対物レンズ160から成る照射光
学系151と、集光対物レンズ162、回転方向振動板
164、結像レンズ166、受光器168から成る集光
光学系161とから構成されている。
【0075】ここで、このAF/AL系(多点AF系)
132の上記構成各部についてその作用と共に説明す
る。
【0076】露光光ELとは異なるウエハW1(又はW
2)上のフォトレジストを感光させない波長の照明光
が、図示しない照明光源から光ファイバ束150を介し
て導かれ、この光ファイバ束150から射出された照明
光が、集光レンズ152を経てパターン形成板154を
照明する。このパターン形成板154を透過した照明光
は、レンズ156、ミラー158及び照射対物レンズ1
60を経てウエハWの露光面に投影され、ウエハW1
(又はW2)の露光面に対してパターン形成板154上
のパターンの像が光軸AXに対して斜めに投影結像され
る。ウエハW1で反射された照明光は、集光対物レンズ
162、回転方向振動板164及び結像レンズ166を
経て受光器168の受光面に投影され、受光器168の
受光面にパターン形成板154上のパターンの像が再結
像される。ここで、主制御装置90は、加振装置172
を介して回転方向振動板164に所定の振動を与えると
ともに、受光器168の多数(具体的には、パターン形
成板154のスリットパターンと同数)の受光素子から
の検出信号を信号処理装置170に供給する。また、信
号処理装置170は、各検出信号を加振装置172の駆
動信号で同期検波して得た多数のフォーカス信号をステ
ージ制御装置38を介して主制御装置90へ供給する。
【0077】この場合、パターン形成板154には、図
6に示されるように、例えば5×9=45個の上下方向
のスリット状の開口パターン93−11〜93−59が
形成されており、これらのスリット状の開口パターンの
像がウエハWの露光面上にX軸及びY軸に対して斜め
(45°)に投影される。この結果、図4に示されるよ
うなX軸及びY軸に対して45°に傾斜したマトリクス
配置のスリット像が形成される。なお、図4における符
号IFは、照明系により照明されるレチクル上の照明領
域と共役なウエハ上の照明フィールドを示す。この図4
からも明らかなように、投影光学系PL下の照明フィー
ルドIFより2次元的に十分大きいエリアに検出用ビー
ムが照射されている。
【0078】その他のAF/AL系130、134も、
このAF/AL系132と同様に構成されている。すな
わち、本実施形態では、露光時の焦点検出に用いられる
AF/AL系132とほぼ同一の領域をアライメントマ
ークの計測時に用いられるAF/AL機構130、13
4によっても検出ビームが照射可能な構成となってい
る。このため、アライメント系24a、24bによるア
ライメントセンサの計測時に、露光時と同様のAF/A
L系の計測、制御によるオートフォーカス/オートレベ
リングを実行しつつアライメントマークの位置計測を行
うことにより、高精度なアライメント計測が可能にな
る。換言すれば、露光時とアライメント時との間で、ス
テージの姿勢によるオフセット(誤差)が発生しなくな
る。
【0079】次に、レチクル駆動機構について、図1及
び図2に基づいて説明する。
【0080】このレチクル駆動機構は、レチクルベース
盤32上をレチクルRを保持してXYの2次元方向に移
動可能なレチクルステージRSTと、このレチクルステ
ージRSTを駆動する不図示のリニアモータと、このレ
チクルステージRSTの位置を管理するレチクル干渉計
システムとを備えている。
【0081】これを更に詳述すると、レチクルステージ
RSTには、図2に示されるように、2枚のレチクルR
1、R2がスキャン方向(Y軸方向)に直列に設置でき
る様になっており、このレチクルステージRSTは、不
図示のエアーベアリング等を介してレチクルベース盤3
2上に浮上支持され、不図示のリニアモータ等から成る
駆動機構30(図1参照)によりX軸方向の微小駆動、
θ方向の微小回転及びY軸方向の走査駆動がなされるよ
うになっている。なお、駆動機構30は、前述したステ
ージ装置と同様のリニアモータを駆動源とする機構であ
るが、図1では図示の便宜上及び説明の便宜上から単な
るブロックとして示しているものである。このため、レ
チクルステージRST上のレチクルR1、R2が例えば
二重露光の際に選択的に使用され、いずれのレチクルに
ついてもウエハ側と同期スキャンできる様な構成となっ
ている。
【0082】このレチクルステージRST上には、X軸
方向の他側の端部に、レチクルステージRSTと同じ素
材(例えばセラミック等)から成る平行平板移動鏡34
がY軸方向に延設されており、この移動鏡34のX軸方
向の他側の面には鏡面加工により反射面が形成されてい
る。この移動鏡34の反射面に向けて測長軸BI6Xで
示される干渉計36からの干渉計ビームが照射され、そ
の干渉計ではその反射光を受光してウエハステージ側と
同様にして基準面に対する相対変位を計測することによ
り、レチクルステージRSTの位置を計測している。こ
こで、この測長軸BI6Xを有する干渉計は、実際には
独立に計測可能な2本の干渉計光軸を有しており、レチ
クルステージのX軸方向の位置計測と、ヨイーング量の
計測が可能となっている。この測長軸BI6Xを有する
干渉計の計測値は、ウエハステージ側の測長軸BI1
X、BI2Xを有する干渉計16、18からのウエハス
テージWS1、WS2のヨーイング情報やX位置情報に
基づいてレチクルとウエハの相対回転(回転誤差)をキ
ャンセルする方向にレチクルステージRSTを回転制御
したり、X方向同期制御を行うために用いられる。
【0083】一方、レチクルステージRSTの走査方向
(スキャン方向)であるY軸方向の他側(図1における
紙面手前側)には、一対のコーナーキューブミラー3
5、37が設置されている。そして、不図示の一対のダ
ブルパス干渉計から、これらのコーナーキューブミラー
35、37に対して図2に測長軸BI7Y、BI8Yで
示される干渉計ビームが照射され、レチクルベース盤3
2上の反射面にコーナーキューブミラー35、37より
戻され、そこで反射したそれぞれの反射光が同一光路を
戻り、それぞれのダブルパス干渉計で受光され、それぞ
れのコーナーキューブミラー35、37の基準位置(レ
ファレンス位置で前記レチクルベース盤32上の反射
面)からの相対変位が計測される。そして、これらのダ
ブルパス干渉計の計測値が図1のステージ制御装置38
に供給され、その平均値に基づいてレチクルステージR
STのY軸方向の位置が計測される。このY軸方向位置
の情報は、ウエハ側の測長軸BI3Yを有する干渉計の
計測値に基づくレチクルステージRSTとウエハステー
ジWS1又はWS2との相対位置の算出、及びこれに基
づく走査露光時の走査方向(Y軸方向)のレチクルとウ
エハの同期制御に用いられる。
【0084】すなわち、本実施形態では、干渉計36及
び測長軸BI7Y、BI8Yで示される一対のダブルパ
ス干渉計によってレチクル干渉計システムが構成されて
いる。
【0085】次に、ウエハステージWST1、WST2
の位置を管理する干渉計システムについて、図1ないし
図3を参照しつつ説明する。
【0086】これらの図に示されるように、投影光学系
PLの投影中心とアライメント系24a、24bのそれ
ぞれの検出中心とを通る第1軸(X軸)に沿ってウエハ
ステージWS1のX軸方向一側の面には、図1の干渉計
16からの第1測長軸BI1Xで示される干渉計ビーム
が照射され、同様に、第1軸に沿ってウエハステージW
S2のX軸方向の他側の面には、図1の干渉計18から
の第2測長軸BI2Xで示される干渉計ビームが照射さ
れている。そして、干渉計16、18ではこれらの反射
光を受光することにより、各反射面の基準位置からの相
対変位を計測し、ウエハステージWS1、WS2のX軸
方向位置を計測するようになっている。ここで、干渉計
16、18は、図2に示されるように、各3本の光軸を
有する3軸干渉計であり、ウエハステージWS1、WS
2のX軸方向の計測以外に、チルト計測及びθ計測が可
能となっている。各光軸の出力値は独立に計測できる様
になっている。ここで、ウエハステージWS1、WS2
のθ回転を行う不図示のθステージ及びZ軸方向の微小
駆動及び傾斜駆動を行う不図示のZ・レベリングステー
ジは、実際には、反射面(20〜23)の下にあるの
で、ウエハステージのチルト制御時の駆動量は全て、こ
れらの干渉計16、18によりモニターする事ができ
る。
【0087】なお、第1測長軸BI1X、第2測長軸B
I2Xの各干渉計ビームは、ウエハステージWS1、W
S2の移動範囲の全域で常にウエハステージWS1、W
S2に当たるようになっており、従って、X軸方向につ
いては、投影光学系PLを用いた露光時、アライメント
系24a、24bの使用時等いずれのときにもウエハス
テージWS1、WS2の位置は、第1測長軸BI1X、
第2測長軸BI2Xの計測値に基づいて管理される。
【0088】また、図2及び図3に示されるように、投
影光学系PLの投影中心で第1軸(X軸)と垂直に交差
する第3測長軸BI3Yを有する干渉計と、アライメン
ト系24a、24bのそれぞれの検出中心で第1軸(X
軸)とそれぞれ垂直に交差する第4測長軸としての測長
軸BI4Y、BI5Yをそれぞれ有する干渉計とが設け
られている(但し、図中では測長軸のみが図示されてい
る)。
【0089】本実施形態の場合、投影光学系PLを用い
た露光時のウエハステージWS1、WS2のY方向位置
計測には、投影光学系の投影中心、すなわち光軸AXを
通過する測長軸BI3Yの干渉計の計測値が用いられ、
アライメント系24aの使用時のウエハステージWS1
のY方向位置計測には、アライメント系24aの検出中
心、すなわち光軸SXを通過する測長軸BI4Yの干渉
計の計測値が用いられ、アライメント系24b使用時の
ウエハステージWS2のY方向位置計測には、アライメ
ント系24bの検出中心、すなわち光軸SXを通過する
測長軸BI5Yの干渉計の計測値が用いられる。
【0090】従って、各使用条件により、Y軸方向の干
渉計測長軸がウエハステージWS1、WS2の反射面よ
り外れる事となるが、少なくとも一つの測長軸、すなわ
ち測長軸BI1X、BI2Xはそれぞれのウエハステー
ジWS1、WS2の反射面から外れることがないので、
使用する干渉計光軸が反射面上に入った適宜な位置でY
側の干渉計のリセットを行うことができる。この干渉計
のリセット方法については、後に詳述する。
【0091】なお、上記Y計測用の測長軸BI3Y、B
I4Y、BI5Yの各干渉計は、各2本の光軸を有する
2軸干渉計であり、ウエハステージWS1、WS2のY
軸方向の計測以外に、チルト計測が可能となっている。
各光軸の出力値は独立に計測できるようになっている本
実施形態では、干渉計16、18及び測長軸BI3Y、
BI4Y、BI5Yを有する3つの干渉計の合計5つの
干渉計によって、ウエハステージWS1、WS2の2次
元座標位置を管理する干渉計システムが構成されてい
る。
【0092】また、本実施形態では、後述するように、
ウエハステージWS1、WS2の内の一方が露光シーケ
ンスを実行している間、他方はウエハ交換、ウエハアラ
イメントシーケンスを実行するが、この際に両ステージ
同士が干渉しないように、各干渉計の出力値に基づいて
主制御装置90の指令に応じてステージ制御装置38に
より、ウエハステージWS1、WS2の移動が管理され
ている。
【0093】さらに、図1に示される主制御装置90に
は、ウエハステージWS1、WS2の移動を管理するた
めの条件式(例えば、干渉化条件)等が記憶された記憶
手段としてのメモリ91が設けられている。
【0094】次に、照明系について、図1に基づいて説
明する。この照明系は、図1に示されるように、光源部
40、シャッタ42、ミラー44、ビームエキスパンダ
46、48、第1フライアイレンズ50、レンズ52、
振動ミラー54、レンズ56、第2フライアイレンズ5
8、レンズ60、固定ブラインド62、可動ブラインド
64、リレーレンズ66、68等から構成されている。
【0095】ここで、この照明系の上記構成各部につい
てその作用とともに説明する。
【0096】光源であるKrFエキシマレーザと減光シ
ステム(減光板、開口絞り等)よりなる光源部40から
射出されたレーザ光は、シャッタ42を透過した後、ミ
ラー44により偏向されて、ビームエキスパンダ46、
48により適当なビーム径に整形され、第1フライアイ
レンズ50に入射される。この第1フライアイレンズ5
0に入射された光束は、2次元的に配列されたフライア
イレンズのエレメントにより複数の光束に分割され、レ
ンズ52、振動ミラー54、レンズ56により再び各光
束が異なった角度より第2フライアイレンズ58に入射
される。この第2フライアイレンズ58より射出された
光束は、レンズ60により、レチクルRと共役な位置に
設置された固定ブラインド62に達し、ここで所定形状
にその断面形状が規定された後、レチクルRの共役面か
ら僅かにデフォーカスされた位置に配置された可動ブラ
インド64を通過し、リレーレンズ66、68を経て均
一な照明光として、レチクルR上の上記固定ブラインド
62によって規定された所定形状、ここでは矩形スリッ
ト状の照明領域IA(図2参照)を照明する。
【0097】次に、制御系について図1に基づいて説明
する。この制御系は、装置全体を統括的に制御する主制
御装置90を中心に、この主制御装置90の配下にある
露光量制御装置70及びステージ制御装置38等から構
成されている。
【0098】ここで、制御系の上記構成各部の動作を中
心に本実施形態に係る投影露光装置10の露光時の動作
について説明する。
【0099】露光量制御装置70は、レチクルRとウエ
ハ(W1又はW2)との同期走査が開始されるのに先立
って、シャッタ駆動装置72に指示してシャッタ駆動部
74を駆動させてシャッタ42をオープンする。
【0100】この後、ステージ制御装置38により、主
制御装置90の指示に応じてレチクルRとウエハ(W1
又はW2)、すなわちレチクルステージRSTとウエハ
ステージ(WS1又はWS2)の同期走査(スキャン制
御)が開始される。この同期走査は、前述した干渉計シ
ステムの測長軸BI3Yと測長軸BI1X又はBI2X
及びレチクル干渉計システムの測長軸BI7Y、BI8
Yと測長軸BI6Xの計測値をモニタしつつ、ステージ
制御装置38によってレチクル駆動部30及びウエハス
テージの駆動系を構成する各リニアモータを制御するこ
とにより行われる。
【0101】そして、両ステージが所定の許容誤差以内
に等速度制御された時点で、露光量制御装置70では、
レーザ制御装置76に指示してパルス発光を開始させ
る。これにより、照明系からの照明光により、その下面
にパターンがクロム蒸着されたレチクルRの前記矩形の
照明領域IAが照明され、その照明領域内のパターンの
像が投影光学系PLにより1/5倍に縮小され、その表
面にフォトレジストが塗布されたウエハ(W1又はW
2)上に投影露光される。ここで、図2からも明らかな
ように、レチクル上のパターン領域に比べ照明領域IA
の走査方向のスリット幅は狭く、上記のようにレチクル
Rとウエハ(W1又はW2)とを同期走査することで、
パターンの全面の像がウエハ上のショット領域に順次形
成される。
【0102】ここで、前述したパルス発光の開始と同時
に、露光量制御装置70は、ミラー駆動装置78に指示
して振動ミラー54を駆動させ、レチクルR上のパター
ン領域が完全に照明領域IA(図2参照)を通過するま
で、すなわちパターンの全面の像がウエハ上のショット
領域に形成されるまで、連続してこの制御を行うことで
2つのフライアイレンズ50、58で発生する干渉縞の
ムラ低減を行う。
【0103】また、上記の走査露光中にショットエッジ
部でのレチクル上の遮光領域よりも外に照明光が漏れな
いように、レチクルRとウエハWのスキャンと同期して
可動ブラインド64がブラインド制御装置39によって
駆動制御されており、これらの一連の同期動作がステー
ジ制御装置38により管理されている。
【0104】ところで、上述したレーザ制御装置76に
よるパルス発光は、ウエハW1、W2上の任意の点が照
明フィールド幅(w)を通過する間にn回(nは正の整
数)発光する必要があるため、発振周波数をfとし、ウ
エハスキャン速度をVとすると、次式(2)を満たす必
要がある。
【0105】f/n=V/w ………………(2) また、ウエハ上に照射される1パルスの照射エネルギー
をPとし、レジスト感度をEとすると、次式(3)を満
たす必要がある。
【0106】nP=E ………………(3) このように、露光量制御装置70は、照射エネルギーP
や発振周波数fの可変量について全て演算を行い、レー
ザ制御装置76に対して指令を出して光源部40内に設
けられた減光システムを制御することによって照射エネ
ルギーPや発振周波数fを可変させたり、シャッタ駆動
装置72やミラー駆動装置78を制御するように構成さ
れている。
【0107】さらに、主制御装置90では、例えば、ス
キャン露光時に同期走査を行うレチクルステージとウエ
ハステージの移動開始位置(同期位置)を補正する場
合、各ステージを移動制御するステージ制御装置38に
対して補正量に応じたステージ位置の補正を指示する。
【0108】更に、本実施形態の投影露光装置では、ウ
エハステージWS1との間でウエハの交換を行う第1の
搬送システムと、ウエハステージWS2との間でウエハ
交換を行う第2の搬送システムとが設けられている。
【0109】第1の搬送システムは、図7に示されるよ
うに、左側のウエハローディング位置にあるウエハステ
ージWS1との間で後述するようにしてウエハ交換を行
う。この第1の搬送システムは、Y軸方向に延びる第1
のローディングガイド182、このローディングガイド
182に沿って移動する第1のスライダ186及び第2
のスライダ190、第1のスライダ186に取り付けら
れた第1のアンロードアーム184、第2のスライダ1
90に取り付けられた第1のロードアーム188等を含
んで構成される第1のウエハローダと、ウエハステージ
WS1上に設けられた3本の上下動部材から成る第1の
センターアップ180とから構成される。
【0110】ここで、この第1の搬送システムによるウ
エハ交換の動作について、簡単に説明する。
【0111】ここでは、図7に示されるように、左側の
ウエハローディング位置にあるウエハステージWS1上
にあるウエハW1’と第1のウエハローダにより搬送さ
れてきたウエハW1とが交換される場合について説明す
る。
【0112】まず、主制御装置90では、ウエハステー
ジWS1上の不図示のウエハホルダのバキュームを不図
示のスイッチを介してオフし、ウエハW1’の吸着を解
除する。
【0113】次に、主制御装置90では、不図示のセン
ターアップ駆動系を介してセンターアップ180を所定
量上昇駆動する。これにより、ウエハW1’が所定位置
まで持ち上げられる。この状態で、主制御装置90で
は、不図示のウエハローダ制御装置に第1のアンロード
アーム184の移動を指示する。これにより、ウエハロ
ーダ制御装置により第1のスライダ186が駆動制御さ
れ、第1のアンロードアーム184がローディングガイ
ド182に沿ってウエハステージWS1上まで移動して
ウエハW1’の真下に位置する。
【0114】この状態で、主制御装置90では、センタ
ーアップ180を所定位置まで下降駆動させる。このセ
ンターアップ180の下降の途中で、ウエハW1’が第
1のアンロードアーム184に受け渡されるので、主制
御装置90ではウエハローダ制御装置に第1のアンロー
ドアーム184のバキューム開始を指示する。これによ
り、第1のアンロードアーム184にウエハW1’が吸
着保持される。
【0115】次に、主制御装置90では、ウエハローダ
制御装置に第1のアンロードアーム184の退避と第1
のロードアーム188の移動開始を指示する。これによ
り、第1のスライダ186と一体的に第1のアンロード
アーム184が図7の−Y方向に移動を開始すると同時
に第2のスライダ190がウエハW1を保持した第1の
ロードアーム188と一体的に+Y方向に移動を開始す
る。そして、第1のロードアーム188がウエハステー
ジWS1の上方に来たとき、ウエハローダ制御装置によ
り第2のスライダ190が停止されるとともに第1のロ
ードアーム188のバキュームが解除される。
【0116】この状態で、主制御装置90ではセンター
アップ180を上昇駆動し、センターアップ180によ
りウエハW1を下方から持ち上げさせる。次いで、主制
御装置90ではウエハローダ制御装置にロードアームの
退避を指示する。これにより、第2のスライダ190が
第1のロードアーム188と一体的に−Y方向に移動を
開始して第1のロードアーム188の退避が行われる。
この第1のロードアーム188の退避開始と同時に主制
御装置90では、センターアップ180の下降駆動を開
始してウエハW1をウエハステージWS1上の不図示の
ウエハホルダに載置させ、当該ウエハホルダのバキュー
ムをオンにする。これにより、ウエハ交換の一連のシー
ケンスが終了する。
【0117】第2の搬送システムは、同様に、図8に示
されるように、右側のウエハローディング位置にあるウ
エハステージWS2との間で上述と同様にしてウエハ交
換を行う。この第2の搬送システムは、Y軸方向に延び
る第2のローディングガイド192、この第2のローデ
ィングガイド192に沿って移動する第3のスライダ1
96及び第4のスライダ200、第3のスライダ196
に取り付けられた第2のアンロードアーム194、第4
のスライダ200に取り付けられた第2のロードアーム
198等を含んで構成される第2のウエハローダと、ウ
エハステージWS2上に設けられた不図示の第2のセン
ターアップとから構成される。
【0118】次に、図7及び図8に基づいて、本実施形
態の特徴である2つのウエハステージによる並行処理に
ついて説明する。
【0119】図7には、ウエハステージWS2上のウエ
ハW2を投影光学系PLを介して露光動作を行っている
間に、左側ローディング位置にて上述の様にしてウエハ
ステージWS1と第1の搬送システムとの間でウエハの
交換が行われている状態の平面図が示されている。この
場合、ウエハステージWS1上では、ウエハ交換に引き
続いて後述するようにしてアライメント動作が行われ
る。なお、図7において、露光動作中のウエハステージ
WS2の位置制御は、干渉計システムの測長軸BI2
X、BI3Yの計測値に基づいて行われ、ウエハ交換と
アライメント動作が行われるウエハステージWS1の位
置制御は、干渉計システムの測長軸BI1X、BI4Y
の計測値に基づいて行われる。
【0120】この図7に示される左側のローディング位
置ではアライメント系24aの真下にウエハステージW
S1の基準マーク板FM1上の基準マークが来るような
配置となっている。このため、主制御装置90では、ア
ライメント系24aにより基準マーク板FM1上の基準
マークを計測する以前に、干渉計システムの測長軸BI
4Yの干渉計のリセットを実施している。
【0121】上述したウエハ交換、干渉計のリセットに
引き続いて、サーチアライメントが行われる。そのウエ
ハ交換後に行われるサーチアライメントとは、ウエハW
1の搬送中になされるプリアライメントだけでは位置誤
差が大きいため、ウエハステージWS1上で再度行われ
るプリアライメントのことである。具体的には、ステー
ジWS1上に載置されたウエハW1上に形成された3つ
のサーチアライメントマーク(図示せず)の位置をアラ
イメント系24aのLSA系のセンサ等を用いて計測
し、その計測結果に基づいてウエハW1のX、Y、θ方
向の位置合わせを行う。このサーチアライメントの際の
各部の動作は、主制御装置90により制御される。
【0122】このサーチアライメントの終了後、ウエハ
W1上の各ショット領域の配列をここではEGAを使っ
て求めるファインアライメントが行われる。具体的に
は、干渉計システム(測長軸BI1X、BI4Y)によ
り、ウエハステージWS1の位置を管理しつつ、設計上
のショット配列データ(アライメントマーク位置デー
タ)をもとに、ウエハステージWS1を順次移動させつ
つ、ウエハW1上の所定のサンプルショットのアライメ
ントマーク位置をアライメント系24aのFIA系のセ
ンサ等で計測し、この計測結果とショット配列の設計座
標データに基づいて最小自乗法による統計演算により、
全てのショット配列データを演算する。なお、このEG
Aの際の各部の動作は主制御装置90により制御され、
上記の演算は主制御装置90により行われる。なお、こ
の演算結果は、基準マーク板FM1の基準マーク位置を
基準とする座標系に変換しておくことが望ましい。
【0123】本実施形態の場合、前述したように、アラ
イメント系24aによる計測時に、露光時と同じAF/
AL系132(図4参照)の計測、制御によるオートフ
ォーカス/オートレベリングを実行しつつアライメント
マークの位置計測が行われ、アライメント時と露光時と
の間にステージの姿勢によるオフセット(誤差)を生じ
させないようにすることができる。
【0124】ウエハステージWS1側で、上記のウエハ
交換、アライメント動作が行われている間に、ウエハス
テージWS2側では、図9に示されるような2枚のレチ
クルR1、R2を使い、露光条件を変えながら連続して
ステップ・アンド・スキャン方式により二重露光が行わ
れる。
【0125】具体的には、前述したウエハW1側と同様
にして、事前にEGAによるファインアライメントが行
われており、この結果得られたウエハW2上のショット
配列データ(基準マーク板FM2上の基準マークを基準
とする)に基づいて、順次ウエハW2上のショット領域
を投影光学系PLの光軸下方に移動させた後、各ショッ
ト領域の露光の都度、レチクルステージRSTとウエハ
ステージWS2とを走査方向に同期走査させることによ
り、スキャン露光が行われる。このようなウエハW2上
の全ショット領域に対する露光がレチクル交換後にも連
続して行われる。具体的な二重露光の露光順序として
は、図10(A)に示されるように、ウエハW1の各シ
ョット領域をレチクルR2(Aパターン)を使ってA1
〜A12まで順次スキャン露光を行った後、駆動系30
を用いてレチクルステージRSTを走査方向に所定量移
動してレチクルR1(Bパターン)を露光位置に設定し
た後、図10(B)に示されるB1〜B12の順序でス
キャン露光を行う。この時、レチクルR2とレチクルR
1では露光条件(AF/AL、露光量)や透過率が異な
るので、レチクルアライメント時にそれぞれの条件を計
測し、その結果に応じて条件の変更を行う必要がある。
【0126】このウエハW2の二重露光中の各部の動作
も主制御装置90によって制御される。
【0127】上述した図7に示す2つのウエハステージ
WS1、WS2上で並行して行われる露光シーケンスと
ウエハ交換・アライメントシーケンスとは、先に終了し
たウエハステージの方が待ち状態となり、両方の動作が
終了した時点で図8に示す位置までウエハステージWS
1、WS2が移動制御される。そして、露光シーケンス
が終了したウエハステージWS2上のウエハW2は、右
側ローディングポジションでウエハ交換がなされ、アラ
イメントシーケンスが終了したウエハステージWS1上
のウエハW1は、投影光学系PLの下で露光シーケンス
が行われる。
【0128】図8に示される右側ローディングポジショ
ンでは、左側ローディングポジションと同様にアライメ
ント系24bの下に基準マーク板FM2上の基準マーク
が来るように配置されており、前述のウエハ交換動作と
アライメントシーケンスとが実行される事となる。勿
論、干渉計システムの測長軸BI5Yの干渉計のリセッ
ト動作は、アライメント系24bによる基準マーク板F
M2上のマーク検出に先立って実行されている。
【0129】次に、図7の状態から図8の状態へ移行す
る際の、主制御装置90による干渉計のリセット動作に
ついて説明する。
【0130】ウエハステージWS1は、左側ローディン
グポジションでアライメントを行った後に、図8に示さ
れる投影光学系PLの光軸AX中心(投影中心)の真下
に基準マーク板FM1上の基準マークが来る位置まで移
動されるが、この移動の途中で測長軸BI4Yの干渉計
ビームが、ウエハステージWS1の反射面21に入射さ
れなくなるので、アライメント終了後直ちに図8の位置
までウエハステージを移動させることは困難である。こ
のため、本実施形態では、次のような工夫をしている。
【0131】すなわち、先に説明したように、本実施形
態では、左側ローディングポジションにウエハステージ
WS1がある場合に、アライメント系24aの真下に基
準マーク板FM1が来るように設定されており、この位
置で測長軸BI4Yの干渉計がリセットされているの
で、この位置までウエハステージWS1を一旦戻し、そ
の位置から予めわかっているアライメント系24aの検
出中心と投影光学系PLの光軸中心(投影中心)との距
離(便宜上BLとする)にもとづいて、干渉計ビームの
切れることのない測長軸BI1Xの干渉計16の計測値
をモニタしつつ、ウエハステージWS1を距離BLだけ
X軸方向右側に移動させる。これにより、図8に示され
る位置までウエハステージWS1が移動されることにな
る。そして、主制御装置90では、レチクルアライメン
ト顕微鏡142、144の少なくとも一方を用いて、基
準マーク板FM1上のマークとレチクルマークとの相対
位置関係を計測するのに先立って測長軸BI3Yの干渉
計をリセットする。リセット動作は、次に使用する測長
軸がウエハステージ側面を照射できるようになった時点
で実行することができる。
【0132】このように、干渉計のリセット動作を行っ
ても高精度アライメントが可能な理由は、アライメント
系24aにより基準マーク板FM1上の基準マークを計
測した後、ウエハW1上の各ショット領域のアライメン
トマークを計測することにより、基準マークと、ウエハ
マークの計測により算出された仮想位置との間隔を同一
のセンサにより算出しているためである。この時点で基
準マークと露光すべき位置の相対距離が求められている
ことから、露光前にレチクルアライメント顕微鏡14
2、144により露光位置と基準マーク位置との対応が
とれていれば、その値に前記相対距離を加えることによ
り、Y軸方向の干渉計の干渉計ビームがウエハステージ
の移動中に切れて再度リセットを行ったとしても高精度
な露光動作を行うことができるのである。
【0133】なお、アライメント終了位置から図8の位
置にウエハステージWS1が移動する間に、測長軸BI
4Yが切れないような場合には、測長軸BI1X、BI
4Yの計測値をモニタしつつ、アライメント終了後に直
ちに、図8の位置までウエハステージを直線的に移動さ
せてもよいことは勿論である。この場合、ウエハステー
ジWS1のY軸と直交する反射面21に投影光学系PL
の光軸AXを通る測長軸BI3Yがかかった時点で干渉
計のリセット動作を行うようにしても良い。
【0134】上記と同様にして、露光終了位置からウエ
ハステージWS2を図8に示される右側のローディング
ポジションまで移動させ、測長軸BI5Yの干渉計のリ
セット動作を行えば良い。
【0135】また、本実施形態では、2つのウエハステ
ージWS1、WS2を使って異なる動作を同時並行処理
することから、一方のステージで行われる動作が他方の
ステージの動作に影響(外乱)を与える可能性がある。
このため、2つのステージWS1、WS2上で行われる
動作のタイミングを調整する必要がある。
【0136】次に、図11ないし図13を使って、2つ
のステージWS1、WS2上で行われる動作のタイミン
グ調整について説明する。
【0137】図11には、ステージWS1上に保持され
るウエハW1上の各ショット領域を順次露光する露光シ
ーケンスのタイミングの一例が示され、図12には、こ
れと並行処理されるステージWS2上に保持されるウエ
ハW2上のアライメントシーケンスのタイミングが示さ
れている。そして、本実施形態では、2つのステージW
S1、WS2を独立して2次元方向に移動させながら、
ウエハW1に対して露光シーケンスを行うとともに、こ
れと並行してウエハW2に対してアライメントシーケン
スを行うことにより、スループットの向上を図ってい
る。
【0138】ところで、2つのステージWS1、WS2
で行われる動作には、一方のステージ上で行われる動作
が他方のステージ上の動作に影響を与える外乱要因動作
と、逆に、一方のステージ上で行われる動作が他方のス
テージ上の動作に影響を与えない非外乱要因動作とがあ
る。そこで、本実施形態では、並行処理が行われる動作
の内、外乱要因動作と非外乱要因動作とに分けて、外乱
要因動作同士、あるいは非外乱要因動作同士をできるだ
け同時に行うようにタイミング調整を図っている。
【0139】図13に示される動作のタイミング調整を
開始するに当たって、まず、主制御装置90は、露光動
作を行う投影光学系PLの露光位置にステージWS1に
保持されたウエハW1の露光開始位置を合わせるととも
に、アライメント動作が行われるアライメント系24b
の検出位置にステージWS2に保持されたウエハW2上
のマークの検出開始位置に合わせた状態で、ステージ上
で実行される動作開始コマンドが入力されるのを待機し
ている。
【0140】そして、主制御装置90は、その動作開始
コマンドが入力されると、ステップS2においてウエハ
W1上で行われる露光動作が外乱要因とならない動作
(非外乱要因動作)であるか否かを判断する。ここで、
ウエハW1上で行われるスキャン露光動作は、ウエハW
1とレチクルRとを等速で同期走査させることから、他
のステージに影響を及ぼさない非外乱要因動作である。
しかし、その等速スキャン前後の加減速域やショット領
域間を移動する際のステッピング動作中は、ステージW
S1を加速・減速駆動するため外乱要因動作となる。ま
た、ウエハW2上でアライメント動作を行う場合は、ア
ライメント系にマークを合わせて静止状態でマーク計測
を行うため、他のステージに影響を及ぼすことのない非
外乱要因動作となるが、計測するマーク間を移動するス
テッピング動作は、ステージWS2を加速・減速駆動す
るため外乱要因動作となる。
【0141】そこで、ステップS2において、ウエハW
1上で行われる動作がスキャン露光中のように非外乱要
因動作の場合は、他のステージWS2上でステッピング
動作などの外乱要因動作が行われると露光精度が低下す
るため、ウエハW2上で並行処理される動作として外乱
要因動作を排除する必要がある。従って、主制御装置9
0は、ステップS2の判断が肯定された場合、ウエハW
2上で次に行われる動作が同時に実行可能な非外乱要因
動作か否かを判断する(ステップS4)。ウエハW2上
で同時に実行可能な非外乱要因動作としては、例えば、
静止状態で行われるマーク検出動作がある。この場合に
は、上述した非外乱要因動作同士を同時に実行するよう
にする(ステップS6)。
【0142】また、ステップS4において、動作タイミ
ングがずれたり、検出すべきマークが無い場合は、同時
に実行可能な非外乱要因動作が無いため、ステップS8
に移ってウエハW1上でのスキャン露光動作を実行し、
ウエハW2での処理動作を待機させる。そして、主制御
装置90では、ステップS10においてウエハW1、W
2上における非外乱要因動作が終了したか否かを判断
し、終了していなければステップS6に戻って上記動作
が繰り返し行われ、終了していれば次のステップS12
で次の処理動作の有無が判断される。ステップS12に
おいて、次の処理動作がある場合は、ステップS2に戻
って上記動作が繰り返され、また、次の処理動作が無い
場合は終了する。
【0143】また、主制御装置90は、ステップS2に
おいて、ステージWS1をステッピング移動させてウエ
ハW1上のショット領域間を移動する場合、これを外乱
要因動作と判断してステップS14に移る。主制御装置
90は、ウエハW2上で次に行われる動作が同時に実行
可能な外乱要因動作か否かを判断する(ステップS1
4)。ウエハW2上で同時に実行可能な外乱要因動作と
しては、例えば、計測マーク間のステッピング移動など
がある。そのため、ステップS16において上記した外
乱要因動作同士を同時に実行するようにする。
【0144】また、ステップS14において、動作タイ
ミングがずれたり、計測マーク間のステッピング移動が
無い場合は、同時に実行可能な外乱要因動作が無いた
め、ステップS18に移ってウエハW1上でのステッピ
ング動作を実行し、ウエハW2上での処理動作を待機さ
せる。そして、主制御装置90では、ステップS20に
おいてウエハW1、W2上における外乱要因動作が終了
したか否かを判断し、終了していなければステップS1
6に戻って上記動作が繰り返し行われ、終了していれば
ステップS12に移って次に処理すべき動作の有無が判
断される。ステップS12において、次の処理すべき動
作がある場合は、再びステップS2に戻って上記動作が
繰り返され、また、次に処理すべき動作が無い場合は終
了する。
【0145】次に、図11及び図12を用いて、上記し
た2つのウエハW1、W2上における動作タイミングの
一調整例を説明する。まず、図11に示されるウエハW
1上では、一点鎖線の矢印に沿って動作番号「1、3、
5、7、9、11、13、15、17、19、21、2
3」で示されるスキャン露光動作(非外乱要因動作)が
順次行われる。また、図12に示されるウエハW2上で
は、このスキャン露光動作に同期するように、動作番号
「1、3、5、7、9、11、13、15、17、1
9、21、23、……」で示される各アライメントマー
ク位置において静止状態でマーク計測動作(非外乱要因
動作)が行われていることがわかる。一方、アライメン
トシーケンスにおいても、スキャン露光中は等速運動な
ので外乱とはならず、高精度計測が行えることになる。
【0146】なお、図12のアライメントシーケンス
(EGA)では、各ショット領域毎に2点のアライメン
トマークを計測しているが、図中のアライメントマーク
に動作番号が入っていないものがある。これは、例えば
最初のアライメントショットにおける下側マーク(図中
の動作番号3)の近傍に、次のアライメントショットの
上側マーク(図中の動作番号4の手前)がある場合は、
上記下側マークと同時に上側マークを計測するか、ある
いは他方のウエハステージWS1に対して同期精度に影
響を与えない程度の加速度でウエハステージWS2を微
少距離移動させてから上側マークを計測するため、同じ
動作番号(ここでは3)で表してある。これ以外のアラ
イメントマークの動作番号についても同様にして計測が
行われているものとする。
【0147】さらに、図11に示されるウエハW1上で
は、スキャン露光を行うショット領域間のステッピング
移動(外乱要因動作)が動作番号「2、4、6、8、1
0、12、14、16、18、20、22」で示される
タイミングで行われ、図12のウエハW2上では、この
ウエハW1のステッピング移動に同期するように、計測
マーク間のステッピング移動(外乱要因動作)を動作番
号「2、4、6、8、10、12、14、16、18、
20、22、……」で示されるタイミングで行われる。
【0148】また、図7に示されるように、ウエハW1
でウエハの交換動作を行い、ウエハW2でスキャン露光
を行う場合、第1のロードアーム188からウエハW1
をセンターアップ180に受け渡す時に生じる振動等は
外乱要因となる。しかし、この場合にウエハW2をスキ
ャン露光の前後で待機させるように主制御装置90がタ
イミング調整を行うことが考えられる。また、ウエハW
2において、ウエハとレチクルの同期走査が等速度にな
る前後の加減速時は、外乱要因となるため、これに同期
させてウエハW1の受け渡しを行うようにタイミング調
整を行っても良い。
【0149】このように、主制御装置90は、2つのス
テージにそれぞれ保持されたウエハW1、W2上で並行
処理する動作の内、できるだけ外乱要因となる動作同
士、あるいは非外乱要因となる動作同士を同期して行う
ように、動作タイミングを調整することにより、2つの
ステージでそれぞれの動作を並行処理する場合であって
も、互いに外乱の影響を受けないようにすることができ
る。
【0150】上述したタイミング調整は、全て主制御装
置90によって行われる。
【0151】次に、2つのウエハステージWS1、WS
2同士が接触するか否かの干渉条件について図14
(A)、(B)を用いて説明する。
【0152】図14(A)では、ウェハステージWS2
が投影光学系PLの下にあって、上述したTTRアライ
メント系によりウエハステージWS2上の基準マーク板
FM2上の基準マークを観察している状態が示されてい
る。この時のウエハステージWS2の座標位置(x,
y)を(0,0)とする。基準マーク板FM2上の基準
マークからウエハステージWS2の左端のX座標を(−
Wa)とすると、ウエハステージWS2の左端の座標位
置は(−Wa,y)となる。
【0153】また、ウェハステージWS1の座標位置
は、同じく投影光学系PLの下までウエハステージWS
1上の基準マーク板FM1を移動させて基準マークを計
測した時の座標位置を(0,0)とし、そこから図14
(A)に示されるウエハステージWS1の位置までの移
動量を(−Xb)とし、基準マーク板FM1の基準マー
クからウエハステージWS1の右端のX座標を(Wb)
とすると、ウエハステージWS1の右端の座標位置は
(−Xb+Wb,y)となる。
【0154】ここで両方のウエハステージWS1、WS
2が互いに干渉しない条件としては、ウエハステージW
S2の左端とウエハステージWS1の右端とが接触しな
い状態であるため、0<−Wa−(−Xb+Wb)の条
件式で表わすことができる。
【0155】また、これとは逆に、図14(B)では、
ウェハステージWS1を図14(A)の状態から(−X
a)の方向に所定距離移動させて、2つのウエハステー
ジWS1、WS2が重なり合った状態を想定している
(実際に2つのウエハステージは重なり合わないが、各
ウエハステージを独立して制御する際に、各ステージの
目標値が図14(B)のように設定される可能性があ
る)。この場合におけるウエハステージWS2の左端の
座標位置は、(−Xa−Wa,y)となり、両ウエハス
テージWS1、WS2が互いに干渉する条件として、ウ
エハステージWS2の左端とウエハステージWS1の右
端とが接触するか重なり合う状態であるため、0>−X
a−Wa−(−Xb+Wb)で示される条件式で表すこ
とができる。
【0156】そして、上記条件式を基準点を同じ座標に
した一般式で表すと、 Wa+Wb<Xb−Xa……………条件式1 となり、この条件式1を満たしている場合は、2つのウ
エハステージ同士が干渉することなく自由に移動するこ
とができる。
【0157】また、次の条件式2を満たす場合は、2つ
のウエハステージ同士が接触して干渉が発生する。
【0158】 Wa+Wb≧Xb−Xa……………条件式2 従って、主制御装置90は、できるだけ条件式1を満た
す様に各ウエハステージWS1、WS2の移動を制御し
つつ、条件式2を満たす状況が予想される場合は、いず
れか一方のステージを待機させてステージ同士の干渉が
発生するのを防止するように制御する必要がある。な
お、上述した条件式1及び2は、説明を分かり易くする
ために2つに分けて説明したが、一方の条件式が他方の
条件式の否定の関係にあるため、実質的には1つの条件
式である。
【0159】そして、上記した条件式に基づいて主制御
装置90により両ウエハステージを干渉させることなく
移動制御を行う場合のシーケンスを図15のフローチャ
ートを用いて説明する。まず、主制御装置90は、制御
動作を開始するに当たって、2つのウエハステージWS
1、WS2の座標位置を同一の基準位置(ここでは、投
影光学系PLの光軸位置)を原点(0,0)とする干渉
計の値を用いて計測し、必要なパラメータ(ここでは、
WaとWb)を予めメモリ91に格納された上記条件式
1に代入する。
【0160】そして、主制御装置90は、ステージの移
動制御が開始されると、干渉計の測長軸(BI1X,B
I2X等)に基づいて2つのウエハステージWS1・W
S2の現在位置を把握するとともに、ステージ制御装置
38に入力される駆動目標値に基づいて、将来的なステ
ージWS1・WS2座標位置を演算して予測することが
できる。主制御装置90は、これら座標位置から2つの
ステージWS1・WS2の基準位置からの移動方向と移
動距離(ここでは、XbとXa)を求めて上記条件式1
に代入することにより、条件式1(Wa+Wb<Xb−
Xa)を満足するか否かを判断することができる(ステ
ップS30)。
【0161】条件式1を満足する場合は、2つのウエハ
ステージWS1・WS2同士の干渉が起こらないため、
両ステージWS1・WS2を独立して移動制御すること
ができる(ステップS32)。
【0162】また、ステップS30で条件式1を満足し
ない場合は、ウエハステージWS1・WS2間で干渉が
発生するため、主制御装置90では、それぞれのステー
ジWS1、WS2上で行われる動作の終了までの時間を
比較する(ステップS34)。ここで、ステージWS1
の方が早く終了する場合は、主制御装置90がステージ
WS1を待機させて、ウエハステージWS2を優先的に
移動制御させる(ステップS36)。そして、主制御装
置90は、ウエハステージWS2を移動制御している間
に、上記条件式1を満足するような状況になったか否か
を常に判断し(ステップS38)、条件式1が満足され
ない間はステップS36に戻ってウエハステージWS2
側を優先的に移動制御する。また、ステップS38で条
件式1を満足するようになった場合、主制御装置90
は、待機状態にあるウエハステージWS1を解除して
(ステップS40)、ウエハステージWS1・WS2を
それぞれ独立して移動制御するようにする(ステップS
32)。
【0163】さらに、ステップS34において、ステー
ジWS2の方が早く終了する場合は、主制御装置90が
ステージWS2の方を待機させ、ウエハステージWS1
を優先的に移動制御する(ステップS42)。主制御装
置90は、ウエハステージWS1を移動制御している間
に、上記条件式1を満足するような状況になったか否か
を常に判断し(ステップS44)、条件式1を満足しな
い間はステップS42に戻ってウエハステージWS1を
優先的に移動制御する。ステップS44で条件式1を満
足するような状況になった場合、主制御装置90は、待
機状態にあるウエハステージWS2を解除して(ステッ
プS40)、ウエハステージWS1・WS2を独立して
移動制御するようにする(ステップS32)。
【0164】そして、主制御装置90は、ステージの移
動制御を引き続き行う場合は、ステップS46からステ
ップS30に戻って上記移動制御を繰り返し行い、ステ
ージを移動制御しない場合は制御動作を終了する。
【0165】このように、主制御装置90は、上記条件
式とステージ制御装置38を介して2つのステージWS
1・WS2を移動制御することにより、両ステージ同士
が干渉しないようにすることが可能になる。
【0166】ところで、前述した二重露光法を実施する
場合は、露光動作を2回繰り返すため、露光動作を行う
ステージ側の動作終了時間がアライメント動作を行って
いるステージ側よりも遅くなる。このため、ステージ同
士の干渉が発生する場合は、先に動作が終了するアライ
メント側のステージを待機させ、露光側のステージを優
先して移動させることになる。
【0167】ところが、アライメント側のステージで
は、前述したファインアライメント動作だけではなく、
ウェハ交換やサーチアライメント動作、あるいはこれ以
外の動作を並行処理させても良いため、アライメント側
のステージの動作時間は可能な限り短縮した方が望まし
い。
【0168】そこで、図16(B)に示されるように、
露光動作を行うウエハW2側は、スループットの律速条
件となるため、最も効率の良いステッピング順序が設定
される(E1〜E12)。これに対して、図16(A)
に示されるように、EGAによるアライメント動作を行
うウエハW1側では、露光ショットの内の数ショットが
サンプルショットとして選択される。ここでは、例えば
「A」印で示した4ショットが選択されたとすると、図
17(A)に示されるアライメント側のウエハW1のよ
うに、ウエハW2の露光動作におけるステッピング順序
に対応して移動されるように、アライメント側(W1)
のステッピング順序の決定が為される。なお、図17
(B)に示されるウエハW2では、外乱の影響を抑える
必要のある露光時における動作番号を数字(1〜12)
で示してあり、外乱に影響されないステッピング動作に
ついては矢印(→)で示されている。
【0169】図17(A)に示されるように、EGAに
よるファインアライメント動作をウエハW1で行う場合
は、動作番号の1〜5について同図(B)に示されるス
キャン露光が行われるウエハW2に対応するショット領
域に対してアライメント動作が行われるように移動順序
が決定される。このように、アライメントショットの移
動順序を露光ショットと同じにすることは、2つのウエ
ハステージが等間隔を保った状態で並行移動することに
なるため、干渉条件を満たすことなく移動制御すること
ができる。
【0170】また、図17(A)に示されるウエハW1
では、動作番号が5から6にステップ移動する時に、1
行上のショット領域A3へスキップしており、動作番号
7の時にショット領域A4にスキップするようにアライ
メント順序が決定されている。これは、スキャン露光を
行う図17(B)のウエハW2の動作番号6及び7で示
されるショット領域を投影光学系PLの下に持って来た
場合、ウエハステージWS2がウエハステージWS1か
ら離れた位置にあるため(アライメント系が固定でウエ
ハ側が移動するため、動作番号6、7の位置ではウエハ
W2が最も右寄りに位置する)、アライメント動作を行
うウエハステージWS1側を比較的自由に移動させるこ
とができるからである。この様に、ウエハW1側を図1
7(A)のように移動させてアライメント動作を行うこ
とにより、ファインアライメント時間を一層短縮するこ
とが可能となる。
【0171】また、上記したアライメントシーケンスに
おけるサンプルショットとは異なり、1ショット領域内
毎に1点のアライメントマークを検出して全ショット領
域をサンプルショットとする場合であっても、スループ
ットを劣化させないようにすることができる。これは、
ウエハW2の露光順序に対応したショット領域のアライ
メントマークを順次計測するもので、上述したようにス
テージ間の干渉が発生しなくなる上、このようなEGA
を行った場合、平均化効果よりアライメント精度の一層
の向上を期待することができる。
【0172】以上説明したように、本実施形態の投影露
光装置10によると、2枚のウエハをそれぞれ独立に保
持した2つのウエハステージ上で行われる動作の内、互
いに外乱要因となる動作同士、あるいは互いに外乱要因
とならない動作同士を同期して行うように両ステージ動
作を制御するようにしたため、走査露光を行う際の同期
精度やアライメントの際のマーク計測精度を低下させる
ことなく、アライメント動作と露光動作とを並行処理す
ることができ、スループットを向上させることが可能に
なる。
【0173】また、上記実施形態によると、2つのウェ
ハステージをXYの2次元方向に独立して移動制御する
場合は、予め2つのウエハステージが干渉する条件(干
渉条件)を記憶しておき、その干渉条件をできるだけ満
足しないように移動制御するようにしたため、両ステー
ジの移動範囲をオーバーラップさせることができること
から、フットプリントを小さくすることが可能となる。
【0174】更に、上記実施形態によると、2つのウェ
ハステージをXY方向に独立して移動させる際に、お互
いのステージで干渉条件を満足するようになった場合、
動作を切り換えるまでに先に動作の終了する方のステー
ジ側を待機させ、他方のステージ側を優先的に移動制御
する様にしたので、スループットを劣化させることなく
ステージ同士の干渉を防止することが可能となる。
【0175】また、上記実施形態によると、マーク計測
を行うアライメントシーケンスにおいて、ウエハ上の複
数のショット領域の内、任意のショットをアライメント
ショットとして選択する際に、できるだけ両ステージ間
で干渉が無い様にアライメントショットの計測順序を決
定するようにしたので、上記したようなステージ同士の
干渉条件や一方のステージを待機させるような場合を極
力抑えることが可能となる。
【0176】これに加えて、本実施形態の投影露光装置
10によると、2枚のウエハをそれぞれ独立に保持する
2つのウエハステージを具備し、これら2つのウエハス
テージをXYZ方向に独立に移動させて、一方のウエハ
ステージでウエハ交換とアライメント動作を実行する間
に、他方のウエハステージで露光動作を実行する事と
し、両方の動作が終了した時点でお互いの動作を切り換
えるようにしたことから、スループットを大幅に向上さ
せることが可能になる。
【0177】また、上記実施形態によると、投影光学系
PLを挟んでマーク検出を行う少なくとも2つのアライ
メント系を具備しているため、2つのウエハステージを
交互にずらすことにより、各アライメント系を交互に使
って行われるアライメント動作と露光動作とを並行処理
することが可能になる。
【0178】その上、上記実施形態によると、ウエハ交
換を行うウエハローダがアライメント系の近辺、特に、
各アライメント位置で行えるように配置されているた
め、ウエハ交換からアライメントシーケンスへの移行が
スムースに行われ、より高いスループットを得ることが
できる。
【0179】さらに、上記実施形態によると、上述した
ような高スループットが得られるため、オフアクシスの
アライメント系を投影光学系PLより大きく離して設置
したとしてもスループットの劣化の影響が殆ど無くな
る。このため、高N.A.(開口数)であって且つ収差
の小さい直筒型の光学系を設計して設置することが可能
となる。
【0180】また、上記実施形態によると、2本のアラ
イメント系及び投影光学系PLの各光軸のほぼ中心を計
測する干渉計からの干渉計ビームを各光学系毎に有して
いるため、アライメント時や投影光学系を介してのパタ
ーン露光時のいずれの場合にも2つのウエハステージ位
置をアッべ誤差のない状態でそれぞれ正確に計測するこ
とができ、2つのウェハステージを独立して移動させる
ことが可能になる。
【0181】さらに、2つのウェハステージWS1、W
S2が並ぶ方向(ここではX軸方向)に沿って両側から
投影光学系PLの投影中心に向けて設けられた測長軸B
I1X、BI2Xは、常にウエハステージWS1、WS
2に対して照射され、各ウエハステージのX軸方向位置
を計測するため、2つのウエハステージが互いに干渉し
ないように移動制御することが可能になる。
【0182】その上、上記測長軸BI1X、BI2Xに
対してアライメント系の検出中心や投影光学系PLの投
影中心位置に向けて垂直に交差する方向(ここではY軸
方向)に測長軸BI3Y、BI4Y、BI5Yが照射さ
れるように干渉計が配置され、ウエハステージを移動さ
せて反射面から測長軸が外れたとしても、干渉計をリセ
ットすることによりウエハステージを正確に位置制御す
ることが可能となる。
【0183】そして、2つのウエハステージWS1、W
S2上には、それぞれ基準マーク板FM1、FM2が設
けられ、その基準マーク板上のマーク位置とウエハ上の
マーク位置とを予めアライメント系で計測することによ
って得られる補正座標系との間隔を、露光前の基準板計
測位置に対してそれぞれ加算する事によって、従来の様
な投影光学系とアライメント系との間隔を計測するベー
スライン計測を行うことなくウエハの位置合わせが可能
となり、特開平7―176468号公報に記載されるよ
うな大きな基準マーク板の搭載も不要となる。
【0184】また、上記実施形態によると、複数枚のレ
チクルRを使って二重露光を行うことから、高解像度と
DOF(焦点深度)の向上効果が得られる。しかし、こ
の二重露光法は、露光工程を少なくとも2度繰り返さな
ければならないため、露光時間が長くなって大幅にスル
ープットが低下するが、本実施形態の投影露光装置を用
いることにより、スループットが大幅に改善できるた
め、スループットを低下させることなく高解像度とDO
Fの向上効果とが得られる。例えば、T1(ウエハ交換
時間)、T2(サーチアライメント時間)、T3(ファ
インアライメント時間)、T4(1回の露光時間)にお
いて、8インチウエハにおける各処理時間をT1:9
秒、T2:9秒、T3:12秒、T4:28秒とした場
合、1つのウエハステージを使って一連の露光処理が為
される従来技術により二重露光が行われると、スループ
ットTHOR=3600/(T1+T2+T3+T4*
2)=3600/(30+28*2)=41[枚/時]
となり、1つのウエハステージを使って一重露光法を実
施する従来装置のスループット(THOR=3600/
(T1+T2+T3+T4)=3600/58=62
[枚/時])と比べてスループットが66%までダウン
する。ところが、本実施形態の投影露光装置を用いてT
1、T2、T3とT4とを並列処理しながら二重露光を
行う場合は、露光時間の方が大きいため、スループット
THOR=3600/(28+28)=64[枚/時]
となることから、高解像度とDOFの向上効果を維持し
つつスループットを改善することが可能となる。
【0185】なお、上記実施形態では、本発明が二重露
光法を用いてウエハの露光を行う装置に適用した場合に
ついて説明したが、同様の技術であるスティッチングに
も適用できる。更に、前述の如く、本発明の装置によ
り、一方のウエハステージ側で2枚のレチクルにて2回
露光を行う(二重露光、スティッチング)間に、独立に
可動できる他方のウエハステージ側でウエハ交換とウエ
ハアライメントを並行して実施する場合に、従来の一重
露光よりも高いスループットが得られるとともに、解像
力の大幅な向上が図れるという特に大きな効果があるた
めである。しかしながら、本発明の適用範囲がこれに限
定されるものではなく、一重露光法により露光する場合
にも本発明は好適に適用できるものである。例えば、8
インチウエハの各処理時間(T1〜T4)が前述と同様
であるとすると、本発明のように2つのウエハステージ
を使って一重露光法で露光処理する場合、T1、T2、
T3を1グループとし(計30秒)、T4(28秒)と
並列処理を行うと、スループットはTHOR=3600
/30=120[枚/時]となり、1つのウエハステー
ジを使って一重露光法を実施する従来のスループットT
HOR=62[枚/時]に比べてほぼ倍の高スループッ
トを得る事が可能となる。
【0186】また、上記実施形態では、2つのウエハス
テージの移動方向ができるだけ同じ方向となるように、
アライメントショット順序や露光ショット順序を決定す
るようにしたため、2つのウエハステージの移動範囲を
できるだけ小さくすることができ、装置の小型化を図る
ことが可能となる。しかし、投影光学系とアライメント
系とをある程度距離を離して設置可能な場合は、ベース
盤上を移動する2つのウエハステージの移動方向をお互
いに逆方向として左右対称に移動させても良い。これに
より、ベース盤を支持する除振機構に加わる負荷が互い
に相殺されるように働くことから、除振機構の出力を小
さく抑えることができ、ステージ傾きや振動の発生が小
さくなって振動収束時間を短くできるので、動作精度と
スループットとを一層向上させることが可能となる。
【0187】なお、上記実施形態では、ステップ・アン
ド・スキャン方式により走査露光を行う場合について説
明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、ス
テップ・アンド・リピート方式による静止露光を行う場
合及びEB露光装置やX線露光装置、さらにはチップと
チップを合成するスティッチング露光時であっても同様
に適用できることは勿論である。
【0188】また、上記実施形態では、アライメント動
作及びウェハ交換動作と、露光動作とを並行処理する場
合について述べたが、本発明は勿論これに限定されるも
のではなく、露光動作と並行して行われる可能性のある
ものとして、例えば、ベースラインチェック(BCH
K)、ウェハ交換が行われる度に行うキャリブレーショ
ン等のシーケンスについても同様に露光動作と並行処理
するようにしても良い。
【0189】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし6
に記載の発明によれば、スループットを一層向上させる
とともに、両ステージ相互間の外乱の影響を防止するこ
とができる投影露光装置が提供される。
【0190】また、請求項7及び8に記載の発明によれ
ば、スループットを一層向上させるとともに、両ステー
ジ同士の干渉を防止することができる投影露光装置が提
供される。
【0191】更に、請求項9に記載の発明によれば、ス
ループットを一層向上させるとともに、両ステージ相互
間の外乱の影響を防止することができる投影露光方法が
提供される。
【0192】また、請求項10に記載の発明によれば、
スループットを一層向上させるとともに、両ステージ同
士の干渉を防止することができる従来にない優れた投影
露光方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる投影露光装置の概略構成を
示す図である。
【図2】2つのウェハステージとレチクルステージと投
影光学系とアライメント系の位置関係を示す斜視図であ
る。
【図3】ウェハステージの駆動機構の構成を示す平面図
である。
【図4】投影光学系とアライメント系にそれぞれ設けら
れているAF/AL系を示す図である。
【図5】AF/AL系とTTRアライメント系の構成を
示す投影露光装置の概略構成を示す図である。
【図6】図5のパターン形成板の形状を示す図である。
【図7】2つのウエハステージを使ってウエハ交換・ア
ライメントシーケンスと露光シーケンスとが行われてい
る状態を示す平面図である。
【図8】図7のウエハ交換・アライメントシーケンスと
露光シーケンスとの切り換えを行った状態を示す図であ
る。
【図9】2枚のレチクルを保持する二重露光用のレチク
ルステージを示す図である。
【図10】(A)は図9のパターンAのレチクルを使っ
てウエハの露光を行った状態を示す図であり、(B)は
図9のパターンBのレチクルを使ってウエハの露光を行
った状態を示す図である。
【図11】2つのウエハステージの一方に保持されたウ
エハ上の各ショット領域毎の露光順序を示す図である。
【図12】2つのウエハステージの他方に保持されたウ
エハ上の各ショット領域毎のマーク検出順序を示す図で
ある。
【図13】2つのウエハステージ上で外乱要因動作と非
外乱要因動作とを行う場合のタイミング制御動作を説明
するフローチャートである。
【図14】(A)は、2つのウエハステージ同士を独立
して移動制御する際の非干渉条件を説明するステージの
平面図であり、(B)は、2つのウエハステージ同士を
独立して移動制御する際の干渉条件を説明するステージ
の平面図である。
【図15】干渉条件を満たす場合と満たさない場合にお
ける2つのウエハステージの移動制御動作を説明するフ
ローチャートである。
【図16】(A)は、アライメントを行うサンプルショ
ットを示すウエハの平面図であり、(B)は、露光を行
うショット領域を示すウエハの平面図である。
【図17】(A)は、アライメントシーケンスを行う際
のショット順序を示すウエハの平面図であり、(B)
は、露光シーケンスを行う際の露光順序を示すウエハの
平面図である。
【符号の説明】
10 投影露光装置 24a、24b アライメント系 38 ステージ制御装置 90 主制御装置 91 メモリ 180 センターアップ 182 第1のローディングガイド 184 第1のアンロードアーム 186 第1のスライダ 188 第1のロードアーム 190 第2のスライダ 192 第2のローディングガイド 194 第2のアンロードアーム 196 第3のスライダ 198 第2のロードアーム 200 第4のスライダ W1、W2 ウエハ WS1、WS2 ウエハステージ PL 投影光学系 BI1X〜BI4Y 測長軸 RST レチクルステージ R レチクル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して感応基板上に投影露光する投影露光装置
    であって、 感応基板を保持して2次元平面内を移動可能な第1基板
    ステージと;感応基板を保持して前記第1基板ステージ
    と同一平面内を前記第1基板ステージとは独立に移動可
    能な第2基板ステージと;前記投影光学系とは別に設け
    られ、前記基板ステージ上又は前記基板ステージに保持
    された感応基板上のマークを検出するアライメント系
    と;前記第1基板ステージ及び前記第2基板ステージの
    うちの一方のステージ上の感応基板に対し前記アライメ
    ント系によるマーク検出動作を行うのに並行して、他方
    のステージ上の感応基板に対し露光を行う際に、前記一
    方のステージのマーク検出動作のうちで前記他方のステ
    ージに影響を与える動作と前記他方のステージの露光動
    作のうちで前記一方のステージに影響を与える動作とを
    同期して行うように2つのステージを制御するととも
    に、前記第1基板ステージ及び前記第2基板ステージの
    各々の動作のうちで互いに影響を与えない動作同士を同
    期して行うように前記2つの基板ステージの動作を制御
    する制御手段と;を有することを特徴とする投影露光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記他方の基板ステー
    ジに保持された感応基板に対する前記マスクのパターン
    像の投影露光中に、前記一方のステージ上のマーク又は
    前記一方のステージ上に保持された感応基板のマークの
    計測を行うために前記一方のステージを静止させること
    を特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記他方の基板ステー
    ジを次の露光のために移動するのに同期して、前記一方
    の基板ステージを次のマーク検出のために移動すること
    を特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記マスクを搭載して所定方向に移動可
    能なマスクステージ及び前記マスクステージと前記第1
    基板ステージ又は前記第2基板ステージとを前記投影光
    学系に対して同期走査する走査システムをさらに有し、 前記制御手段は、前記他方の基板ステージが前記マスク
    ステージと同期して等速移動中に、前記一方のステージ
    上のマーク又は前記一方のステージ上に保持された感応
    基板のマークの計測を行うために前記一方のステージを
    静止させることを特徴とする請求項1に記載の投影露光
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1基板ステージ及び第2基板ステ
    ージの各々の間で感応基板の受け渡しを行う搬送システ
    ムをさらに有し、 前記制御手段は、前記一方の基板ステージが前記搬送シ
    ステムとの間で感応基板の受け渡し動作及び前記マーク
    検出動作の少なくとも一方を行うのに並行して、前記他
    方の基板ステージに保持された感応基板に対し露光動作
    を行う際に、前記一方の基板ステージの受け渡し動作及
    び前記マーク検出動作のうちで前記他方のステージに影
    響を与える動作と、前記他方のステージ側の露光動作の
    うちで前記一方のステージに影響を与える動作とを同期
    して行うように前記2つの基板ステージの動作を制御す
    るとともに、前記第1基板ステージ及び前記第2基板ス
    テージの各々の動作のうちで互いに影響を与えない動作
    同士を同期して行うように、前記2つの基板ステージの
    動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の投影
    露光装置。
  6. 【請求項6】 前記アライメント系は、所定方向に沿っ
    て前記投影光学系の両側にそれぞれ配置され;前記制御
    手段は、前記第1基板ステージ及び前記第2基板ステー
    ジの両方の動作が終了した時点で、両ステージの動作を
    切り換えることを特徴とする請求項1又は5に記載の投
    影露光装置。
  7. 【請求項7】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して感応基板上に投影露光する投影露光装置
    であって、 感応基板を保持して2次元平面内を移動可能な第1基板
    ステージと;感応基板を保持して前記第1基板ステージ
    と同一平面内を前記第1基板ステージとは独立に移動可
    能な第2基板ステージと;前記第1基板ステージ及び前
    記第2基板ステージの2次元位置をそれぞれ計測する干
    渉計システムと;前記第1基板ステージと第2基板ステ
    ージとが互いに干渉する場合の前記干渉計システムにお
    ける干渉条件が記憶された記憶手段と;前記記憶手段に
    記憶された干渉条件に基づいて前記干渉計システムの計
    測値をモニタしつつ前記両ステージを干渉させないよう
    に移動制御する制御手段と;を有することを特徴とする
    投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記投影光学系とは別に設けられ、前記
    基板ステージ上又は前記基板ステージに保持された感応
    基板上のマークを検出するアライメント系と;前記第1
    基板ステージ及び前記第2基板ステージとの間で感応基
    板の受け渡しを行う搬送システムとをさらに有し、 前記制御手段は、前記干渉条件に基づいて前記干渉計シ
    ステムの計測値をモニタしつつ、前記一方の基板ステー
    ジが前記搬送システムとの間で感応基板の受け渡し動作
    及び前記アライメント系によるマーク検出動作のうち少
    なくとも一方の動作を行っている間に、前記他方の基板
    ステージが前記投影光学系により露光動作が行われるよ
    うに前記2つの基板ステージの動作を制御する際に、両
    ステージ同士が干渉する位置に来た場合、前記両ステー
    ジにおいて動作終了までの時間が長くかかる方のステー
    ジを両ステージが干渉しない位置関係になるまで優先的
    に移動させ、その間動作終了までの時間が短い方のステ
    ージを待機させるように制御することを特徴とする請求
    項7に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 マスクのパターン像を投影光学系を介し
    て感応基板上に投影露光する投影露光方法であって、 感応基板を保持して2次元平面内を各々独立に移動可能
    な2つの基板ステージを用意し、 前記一方のステージに保持された感応基板に対する前記
    マスクのパターン像の投影露光中に、前記他方のステー
    ジを静止させて前記他方のステージ上のマーク又は前記
    他方のステージ上に保持された感応基板上のマークを検
    出することを特徴とする投影露光方法。
  10. 【請求項10】 マスクのパターン像を投影光学系を介
    して感応基板上に投影露光する投影露光方法であって、 感応基板を保持して同一の2次元平面内を各々独立に移
    動可能な2つの基板ステージを用意し、 前記2つの基板ステージのうちの一方のステージに保持
    された感応基板上の複数ヶ所に前記マスクのパターン像
    を順次投影露光するのに並行して、他方のステージ上に
    保持された感応基板上の複数のマークを順次検出する際
    に、前記2つの基板ステージが干渉しないように前記他
    方のステージに保持された感応基板上のマークの検出順
    序を決定することを特徴とする投影露光方法。
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