JP2002190439A - 位置計測方法及びその装置、露光方法及びその装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

位置計測方法及びその装置、露光方法及びその装置、並びにデバイス製造方法

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JP2002190439A
JP2002190439A JP2000389010A JP2000389010A JP2002190439A JP 2002190439 A JP2002190439 A JP 2002190439A JP 2000389010 A JP2000389010 A JP 2000389010A JP 2000389010 A JP2000389010 A JP 2000389010A JP 2002190439 A JP2002190439 A JP 2002190439A
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Naohito Kondo
尚人 近藤
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マークに対する光学系の焦点状態をより正確
に調節し、マークの位置情報を精度よく計測することが
できる位置計測方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 マークを光学系の視野内に位置決めする
間に、物体に対する光学系の焦点状態を検出する第1工
程と、この第1工程の検出結果に基づいて物体の表面に
対する光学系の焦点状態を調節する第2工程とを複数回
繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体上に形成され
たマークの位置に関する位置情報を計測する位置計測方
法及びその装置に係り、特に、半導体素子等のデバイス
を製造するための露光装置に用いられる位置計測方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子等のデバイス
の製造工程では、フォトマスク(あるいはレチクル)上
に形成されたパターンの像を感光材が塗布された基板
(ウエハやガラスプレートなど)上の所定のショット領
域に転写する露光装置が使用されている。露光装置で
は、例えば2層目以降のパターンの像を基板上に転写す
る際、既に回路パターンが形成された基板上のショット
領域とこれから露光するレチクルのパターンとを正確に
重ね合わせるための二次元方向の基板の位置決め(アラ
イメント)を行う。
【0003】アライメントは、通常、基板上に形成され
たマークの位置に関する位置情報に基づいて行われる。
例えば、特開昭61−44429号公報に開示されてい
るEGA(エンハンスド・グローバル・アライメント)
法に代表されるグローバル・アライメントでは、一の感
光基板内の数ケのショット領域におけるマークを、アラ
イメント用の光学系を介してそれぞれ光電検出し、その
検出結果に基づいて各マークの二次元方向の位置をそれ
ぞれ計測する。そして、その位置計測の結果に基づい
て、統計的手法を用いて、所定の二次元座標軸上におけ
る一の基板内の全てのショット領域の配列座標を算出
し、その算出した配列座標に基づいて基板の位置決めを
行う。グローバル・アライメントは、ステージの二次元
方向の位置決め精度の高さとショット領域の配列座標の
線形性とが十分に保証されることを利用したアライメン
ト方法であり、計測点数が少ないために高スループット
化を図りやすいという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したマ
ークの位置情報の計測に際しては、通常、マークに対す
るアライメント用の光学系の焦点状態の調節、いわゆる
アライメントAFが行われる。このアライメントAF
は、本来、アライメント用の光学系の視野内に検出対象
のマークを配置し、そのマークに対する光学系の焦点状
態を実際に光電検出して行うのが好ましいが、近年、ス
ループットの向上を図ることを目的として、このアライ
メントAFを、光学系の視野内にマークを配置するため
の基板の移動中に行う場合がある。
【0005】基板の移動中にアライメントAFを行う場
合、マークとは異なる箇所を光電検出して光学系の焦点
状態を検出する。そのため、その検出結果には誤差が含
まれることになる。通常、この検出誤差は、マークの二
次元方向の位置計測に対して許容される範囲内に収ま
る。しかしながら、近年、デバイスパターンの高精細化
や、スループット向上に伴う基板の移動スピードの高速
化などにより、上述した検出誤差が大きくなる傾向にあ
り、マークに対する光学系の焦点調節の精度が低下する
恐れがある。
【0006】本発明は、上述する事情に鑑みてなされた
ものであり、マークに対する光学系の焦点状態をより正
確に調節し、マークの位置情報を精度よく計測すること
ができる位置計測方法及びその装置を提供することを目
的とする。また、本発明の他の目的は、露光精度を向上
させることができる露光方法及びその装置、並びに、形
成されるパターンの精度を向上させることができるデバ
イスの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、所定の光学系(25)の光
軸方向と直交する方向に物体(W)を移動させて、前記
物体(W)上に形成されたマーク(WM)を前記光学系
(25)の視野内に位置決めし、前記光学系(25)を
介して前記マーク(WM)の位置に関する位置情報を計
測する位置計測方法において、前記物体(W)に対する
前記光学系(25)の焦点状態を検出する第1工程と、
前記第1工程の検出結果に基づいて前記物体(W)の表
面に対する前記光学系(25)の焦点状態を調節する第
2工程とを有し、前記マーク(WM)を前記光学系(2
5)の視野内に位置決めする間に、前記第1工程と前記
第2工程とを複数回繰り返すことを特徴とする。この位
置計測方法では、物体(W)に対する光学系(25)の
焦点状態を検出する工程と、その検出結果に基づいて物
体(W)の表面に対する光学系(25)の焦点状態を調
節する工程とを複数回繰り返すことにより、より正確に
上記焦点状態が調節される。すなわち、焦点状態を検出
する2回目以降の工程では、事前に光学系(25)の焦
点状態が調節されていることから、その前の回に比べて
検出誤差が小さくなる。そのため、その検出結果に基づ
いて、より正確に焦点状態を調節することが可能とな
る。
【0008】この場合において、前記焦点状態が検出さ
れる前記物体(W)上の領域は、前記第1工程と前記第
2工程とを繰り返す毎に前記マーク(WM)に近づくよ
うにするとよい。この場合、上記両工程を繰り返す毎
に、焦点状態を検出する物体(W)上の領域がマーク
(WM)に近づく。そのため、マーク(WM)に近い位
置でウエハ(W)表面を検出することにより、光学系
(25)の焦点状態を、マーク(WM)に対してより正
確に検出することが可能となる。
【0009】また、請求項1または請求項2に記載の位
置計測方法において、請求項3に記載の発明のように、
前記物体(W)の表面に関する情報に基づいて、前記第
1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定めてもよ
く、あるいは、請求項4に記載の発明のように、前記焦
点状態の検出結果に基づいて、前記第1工程と前記第2
工程との繰り返し回数を定めてもよい。この場合、上記
情報や上記検出結果に基づいて、上記工程の繰り返し回
数の下限を定めることにより、スループットの低下を抑
制しつつ、焦点状態の調節精度の向上を図ることが可能
となる。
【0010】また、請求項1または請求項2に記載の位
置計測方法において、請求項5に記載の発明のように、
前記物体(W)とほぼ同一形状に形成される他の物体の
表面に関する情報を検出した結果に基づいて、前記第1
工程と前記第2工程との繰り返し回数を定めてもよく、
あるいは、前記物体(W)とほぼ同一形状に形成される
他の物体に対して前記焦点状態を検出した結果に基づい
て、前記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定
めてもよい。この場合、他の物体に対する上記検出結果
に基づいて、上記工程の繰り返し回数を容易に定めるこ
とができる。
【0011】また、請求項1乃至請求項6のうちのいず
れか一項に記載の位置計測方法において、請求項7に記
載の発明のように、前記物体(W)上には前記位置情報
を計測すべき前記マーク(WM)が複数形成されてお
り、前記複数のマーク(WM)のそれぞれに対して、前
記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定めても
よい。この場合、物体(W)上の複数のマーク(WM)
のそれぞれに対して上記両工程の繰り返し回数を定める
ことにより、各マーク(WM)のそれぞれに対して確実
に光学系(25)の焦点状態を調節することが可能とな
る。
【0012】また、請求項1乃至請求項7のうちのいず
れか一項に記載の位置計測方法において、請求項8に記
載の発明のように、複数回の前記焦点状態の検出結果に
基づいて、前記焦点状態の調整に対する補正値を算出
し、該算出結果を用いて前記焦点状態を調整してもよ
い。この場合、上記補正値を用いることにより、焦点状
態をより正確に調節することが可能となる。
【0013】また、請求項9に記載の発明は、露光方法
であって、前記物体は、マスク(R)上に形成されたパ
ターンが転写される基板(W)であり、請求項1乃至請
求項8のうちのいずれか一項に記載の位置計測方法を用
いて計測された前記位置情報に基づいて、前記基板
(W)を露光位置に位置決めし、前記マスク(R)を照
明することにより、前記位置決めされた基板(W)上
に、前記パターンの像を投影光学系(PL)を介して転
写することを特徴とする。この露光方法によれば、上記
マーク(WM)の位置に関する位置情報が精度よく計測
されることから、その位置情報に基づいて基板(W)を
精度よく位置決めし、露光精度の向上を図ることが可能
となる。
【0014】この場合において、請求項11に記載の発
明のように、前記位置情報は、前記投影光学系(PL)
を介さずに計測されてもよい。
【0015】また、請求項11に記載の発明は、デバイ
ス製造方法であって、請求項9または請求項10に記載
の露光方法を用いて、前記マスク(R)上に形成された
デバイスパターンを前記基板(W)上に転写する工程を
含むことを特徴とする。このデバイス製造方法によれ
ば、露光精度の向上により、形成されるパターンの精度
の向上を図ることが可能となる。
【0016】また、上記本発明の位置計測方法は、所定
の光学系(25)の光軸方向と直交する方向に物体
(W)を移動させて、前記物体(W)上に形成されたマ
ーク(WM)を前記光学系(25)の視野内に位置決め
する駆動系(32)を有し、前記光学系(25)を介し
て前記マーク(WM)の位置に関する位置情報を計測す
る位置計測装置において、前記物体(W)に対する前記
光学系(25)の焦点状態を検出する焦点検出系(7
0)と、前記焦点検出系(70)の検出結果に基づいて
前記物体(WM)の表面に対する前記光学系(25)の
焦点状態を調節する焦点調節系(71)とを有し、前記
駆動系(32)により前記マーク(WM)を前記光学系
(25)の視野内に位置決めする間に、前記焦点検出系
(70)による前記焦点状態の検出と、前記焦点調節系
(71)による前記焦点状態の調節とを複数回繰り返す
ことを特徴とする請求項12に記載の位置計測装置によ
り実施することができる。
【0017】また、上記本発明の露光方法は、前記物体
は、マスク上に形成されたパターンが転写される基板
(W)であり、請求項12に記載の位置計測装置を用い
て計測された前記位置情報に基づいて、前記基板(W)
を露光位置に位置決めし、前記マスク(R)を照明する
ことにより、前記位置決めされた基板(W)上に、前記
パターンの像を投影光学系(PL)を介して転写するこ
とを特徴とする請求項13に記載の露光装置により実施
することができる。
【0018】この場合において、請求項14に記載の発
明のように、前記位置計測装置は、前記投影光学系(P
L)を介さずに前記位置情報を計測してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図2は、本実施例に好ましく用
いられる半導体デバイス製造用の縮小投影型露光装置1
0の構成を概略的に示している。この露光装置10は、
マスクとしてのレチクルRと基板としてのウエハWとを
逆方向に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回
路パターンを、ウエハW上の各ショット領域に転写す
る、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装
置、いわゆるスキャニング・ステッパである。まず、こ
の露光装置10の全体構成について以下説明する。
【0020】この露光装置10は、不図示の露光用光源
からのエネルギービーム(照明ビームIL)によりレチ
クルRを照明する照明系21、レチクルRを保持するレ
チクルステージRST、レチクルRから射出される照明
ビームILをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウ
エハWを保持するウエハステージWST、観察手段とし
てのレチクルアライメント系24及びウエハアライメン
ト系25、メインフォーカス検出系(26a,26
b)、及び装置全体を統括的に制御する主制御ユニット
27等を含んで構成されている。
【0021】照明系21は、例えばエキシマレーザから
成る光源、ビーム整形用レンズ及びオプチカルインテグ
レータ(フライアイレンズ)等を含む照度均一化光学
系、照明系開口絞り板(レボルバ)、リレー光学系、不
図示のレチクルブラインド、折り曲げミラー及び不図示
のコンデンサレンズ系等を含んで構成され、光源からの
照明ビームILを、レチクルR上の所定の照明領域内に
均一な照度分布で照射する。
【0022】投影光学系PLは、両側テレセントリック
な光学配置になるように配置された共通の光軸AXを有
する複数枚のレンズエレメントから構成されている。ま
た、この投影光学系PLとしては、投影倍率が例えば1
/4又は1/5のものが使用されている。このため、上
述したように、照明ビームILによりレチクルR上の照
明領域が照明されると、そのレチクルRのパターン面に
形成されたパターンが投影光学系PLによって表面にレ
ジスト(感光材)が塗布されたウエハW上に縮小投影さ
れ、ウエハW上の一つのショット領域にレチクルRの回
路パターンの縮小像が転写される。ここで、投影光学系
PLの光軸AXに平行な方向をZ方向とし、光軸AXに
垂直な平面内でレチクルRと照明領域との相対走査の方
向(紙面に平行な方向)をX方向、これに直交する方向
をY方向、投影光学系PLの光軸AXと平行な軸線を中
心とする回転方向をθ方向とする。
【0023】レチクルRは、レチクルステージRST上
に載置され、不図示のバキュームチャック等を介して吸
着保持されている。レチクルステージRSTは、水平面
(XY平面)内で2次元移動可能に構成されており、レ
チクルRがレチクルステージRSTに載置された後、レ
チクルRのパターン領域PAの中心点が光軸AXと一致
するように位置決めが行なわれる。こうしたレチクルス
テージRSTの位置決め動作は、主制御ユニット27に
よって不図示の駆動装置が制御されることにより行われ
る。なお、レチクルRは図示しないレチクル交換装置に
より適宜交換されて使用される。
【0024】ウエハステージWSTは、水平面(XY
面)内を2次元移動可能なXYステージ30と、このX
Yステージ30上に搭載され光軸方向(Z方向)に微動
可能なZステージ31等から構成される。また、ウエハ
ステージWSTは、駆動装置32によってXY2次元方
向に駆動されるとともに微小範囲(例えば100μm程
度)内で光軸AX方向にも駆動される。このウエハステ
ージWST上にウエハホルダ33を介してウエハWが真
空吸着等によって固定されている。ウエハステージWS
Tの2次元的な位置は、このウエハステージWST上に
固定された移動鏡34を介してレーザ干渉計35によっ
て所定の分解能(例えば1nm程度)の分解能で常時検
出され、このレーザ干渉計35の出力が主制御ユニット
27に与えられている。そして、主制御ユニット27に
よって駆動装置32が制御され、このような閉ループの
制御系により、例えば、ウエハステージWSTはウエハ
W上の1つのショット領域に対するレチクルRのパター
ンの転写露光(スキャン露光)が終了すると、次のショ
ットに対する露光開始位置までステッピングされる。ま
た、すべてのショット位置に対する露光が終了すると、
ウエハWは不図示のウエハ交換装置によって他のウエハ
Wに交換される。
【0025】また、ウエハW表面のZ方向の位置は、メ
インフォーカス検出系により測定される。メインフォー
カス検出系としては、投影光学系PLの結像面に向けて
ピンホールまたはスリットの像を形成するための結像光
束もしくは平行光束を、光軸AXに対して斜め方向より
照射する照射光学系26aと、その結像光束もしくは平
行光束のウエハW表面(又は後述する基準板WFB表
面)での反射光束を受光する受光光学系26bとから成
る斜入射光式の焦点検出系が用いられており、受光光学
系26bからの信号が主制御ユニット27に供給されて
いる。主制御ユニット27では受光光学系26bからの
信号に基づき、常に投影光学系PLの最良結像面にウエ
ハWの面が来るように駆動装置32を介してウエハWの
Z位置を制御する。
【0026】さらに、ウエハステージWST上には、後
述するベースライン計測のためのウエハ基準マーク(ウ
エハフィデューシャルマーク)WFMが形成された基準
板WFBが設けられている。この基準板WFBの表面位
置(Z方向の位置)はウエハWの表面位置とほぼ同一と
されている。
【0027】レチクルアライメント系24としては、こ
こでは、レチクルR上に形成されたレチクルマークRM
と、Zステージ31上に設けられたウエハ基準マークW
FMとを同時に検出する、いわゆるTTR方式(スルー
・ザ・レチクル方式)の光学系が用いられる。レチクル
Rは、レチクルアライメント系24で計測されるレチク
ルマークRMの位置情報(X座標、Y座標)に基づい
て、レチクルRの中心が投影光学系PLの光軸AXと合
致するようにアライメントされる。なお、レチクルマー
クRMとレチクルRの中心との距離は設計上予め定まっ
た値であり、この値を投影光学系PLの投影倍率に基づ
いて演算処理することにより、投影光学系PLの像面側
(ウエハ側)におけるレチクルマークRMの投影点と投
影光学系PLの中心との距離が算出される。この距離
は、ウエハW上の各ショット領域を投影光学系PLの視
野内に配するときの補正値として用いられる。
【0028】ウエハアライメント系25としては、ここ
では、検出基準となる指標を備え、その指標を基準とし
てウエハW上のウエハマークWM又は基準板WFB上の
ウエハ基準マークWFMの位置を検出する画像処理方式
の結像式センサ、いわゆるFIA(Field Image Alignm
ent)方式のアライメント系が用いられている。また、こ
のアライメント系25は、投影光学系PLを介すること
なくウエハステージ上のマーク(基準マークWFMやウ
エハW上のマーク)を計測する、いわゆるオフアクシス
アライメント系である。
【0029】ここで、ウエハアライメント系25の構
成、作用等について、図3に基づいて説明する。ウエハ
W上のフォトレジストに対して非感光性のブロードバン
ドな照明ビームが光ファイバ51から射出され、この光
束がレンズ系52を介してビームスプリッタ53に入射
する。ビームスプリッタ53によって反射された光束
は、レンズ54、ビームスプリッタ55、対物レンズ5
6、及びプリズムミラー57を介して、ウエハW上の所
定領域(例えばウエハマークが形成された領域)を照明
する。ウエハWの表面で反射した光束は、プリズムミラ
ー57で反射され、対物レンズ56、ビームスプリッタ
55、レンズ54を戻り、ビームスプリッタ53を透過
した後、レンズ60を介して、ビームスプリッタ61に
入射する。ウエハマークが形成された領域を照明した場
合において、ビームスプリッタ61を透過した光束はレ
ンズ系62を介して指標板63にウエハマークの像を結
像する。この像及び指標板63上の指標マークからの光
束は、撮像用のレンズ系64を介してCCDカメラ65
の撮像面にウエハマーク及び指標マークの像を結像す
る。なお、対物レンズ56の最良結像面(焦点位置)に
ウエハWの表面が合致した合焦状態において、指標板6
3は、対物レンズ56〜レンズ系62の結像系に関して
ウエハWの表面と共役に配置され、さらに指標板63と
CCDカメラ65の撮像面とはレンズ系64に関して互
いに共役に配置される。指標板63は、透明板の上にク
ロム層等で指標マークを形成したものであり、ウエハマ
ークの像が形成される部分は透明部のままである。ま
た、指標マークは、ウエハW上のX方向と共役な方向の
位置基準となるX軸の指標マークと、Y方向と共役な方
向の位置基準となるY軸の指標マークとから構成され
る。CCDカメラ65により、ウエハマークと指標マー
クの像とを撮像し、その撮像信号を画像処理することに
より、そのウエハマークのX座標、及びY座標を求める
ことが可能となる。なお、実際には指標板63を独立に
照明するための図示しない照明系を設けるとよい。
【0030】また、先の図2において、ウエハアライメ
ント系25の投影像面側(ウエハ側)における光軸AX
aは、投影光学系PLの光軸AXと平行に配される。し
たがって、ウエハアライメント系25の視野領域(照明
領域)内にウエハステージWST上のウエハ基準マーク
WFMを配置してその位置情報(X座標、Y座標)を計
測するとともに、そのウエハ基準マークWFMをレチク
ルアライメント系24の視野内に配置してその位置情報
を計測することにより、ウエハアライメント系25の光
軸AXaと投影光学系PLの光軸AXとの間の距離、い
わゆるベースライン量を算出することができる。このベ
ースライン量は、ウエハW上の各ショット領域を投影光
学系PLの視野内に配するときの基準量となるものであ
る。すなわち、ウエハアライメント系25によってウエ
ハマークWMのX座標及びY座標を計測し、この計測結
果にベースライン量を加算して得られる値に基づいて、
ウエハステージWSTを駆動し、ウエハWをX方向及び
Y方向にステッピング移動させることにより、ウエハW
の各ショット領域の中心を投影光学系PLの光軸AXに
アライメントすることができる。
【0031】また、ウエハアライメント系25として
は、焦点距離を可変とできる光学系、すなわち所謂内焦
式の光学系が用いられている。すなわち、このウエハア
ライメント系25には、ウエハWの表面に対するウエハ
アライメント系25の焦点状態(つまり上述した結像系
の焦点状態)を検出する焦点検出系70、及び、この焦
点検出系70の検出結果に基づいて、ウエハWの表面に
対するウエハアライメント系25の焦点状態を調節する
焦点調節系71が設けられている。ここでは、焦点調節
系71は、焦点検出系70を含んでおり、特開平10−
223517号公報に記載の合焦装置とほぼ同様の構成
となっている。なお、本実施例では、焦点状態の調節
を、この内焦式の光学系を駆動することにより行うもの
として説明するが、本発明はこれに限られるものではな
く、内焦式ではない焦点調節用光学系を用いても良い
し、あるいはウエハステージを上下(Z方向)に駆動し
て焦点調節を行うようにしても良い。
【0032】すなわち、上述したレンズ系52に、開口
としてのスリットを有する視野絞り75が配されてお
り、光ファイバ51からの照明ビームILにより照明さ
れたこの視野絞り75のスリットの像は、被検面として
のウエハWの表面に結像される。上述した焦点検出系7
0は、このウエハWの表面に結像されたスリット像から
の反射光束を焦点位置の検出用の検出光束として使用す
る。具体的には、焦点検出系70は、視野絞り75のス
リット像からの検出光束を電荷に変換して出力する電荷
蓄積型の光電センサ76、この光電センサ76からの電
気信号に基づいて焦点ずれを演算する演算処理部77、
ウエハWの表面に形成されたスリット像を前述したビー
ムスプリッタ61を介して光電センサ76上に再結像さ
せるレンズ系78、このレンズ系78と光電センサ76
との間の瞳面に設けられた瞳分割プリズム79等、を含
んで構成されている。なお、レンズ系78には、ウエハ
マークWMからの光束など、焦点検出に不要な光束を遮
蔽するとともに、ウエハWの表面に結像された視野絞り
75のスリット像からの反射光束を光電センサ76に向
けて通過させる開口スリットを有する遮蔽板80が配さ
れている。
【0033】焦点検出系70において、ウエハWの表面
に形成されたスリット像からの反射光束は、瞳分割プリ
ズム79で二分割された後、光電センサ76の受光面に
結像する。光電センサ76は、この光を電荷に変換して
蓄積し、その電気信号を演算処理部77に転送する。こ
こで、光電センサ76における電荷蓄積に要する時間は
ウエハWの表面の反射率や光の波長によって異なる。そ
のため、主制御ユニット27では、光電センサ76から
の出力信号のレベルに基づいて、光電センサ76の動作
速度を変化させる。
【0034】図4は、光電センサ76の電荷蓄積時間が
変化する様子を概念的に示している。主制御ユニット2
7では、焦点検出する段階(n)になると、その前の段
階(n−1)での光電センサ76からの出力信号のレベ
ルに基づいて、現段階(n)における光電センサ76か
らの出力信号が予め記憶されている目標レベルに達する
ように、光電センサ76の動作速度を変化させる。これ
により、この図4に示すように、光電センサ76の電荷
蓄積時間がT(n−1)からT(n)に変化するととも
に、ウエハW上における光電センサ76の検出距離も変
化する。なお、通常、ウエハWの表面からの反射光が弱
いほど電荷蓄積に時間を要し、検出距離が長くなる。ま
た、ウエハWの移動速度、すなわち上述したウエハステ
ージWSTの移動速度が速くなると、それに伴ってウエ
ハW上における光電センサ76の検出距離も長くなる。
【0035】図5(A)は、上述した瞳分割プリズム7
9(図3参照)でニ分割された2光束が、光電センサ7
6の受光面上に結像した様子を示している。ここでは、
ウエハの表面に対してウエハアライメント系25(図3
参照)の焦点が一致した状態において、光電センサ76
上での2光束の像の重心の幅がHbになるものとする。
これに対して、ウエハアライメント系25の焦点位置が
ずれると、分割された2光束の光電センサ76上での結
像位置の間隔が、HaやHcに変化する。そのため、図
5(B)に示すように、焦点位置における2光束の重心
幅(Hb)を基準とすることにより、実際に光電センサ
76において検出される2光束の重心幅(Ha、Hc)
に基づいて、ウエハアライメント系25のZ方向の焦点
ずれ、すなわちフォーカス量を計測することができる。
【0036】図3に戻り、演算処理部77では、上述し
たフォーカス量を算出すると、その結果を主制御ユニッ
ト27に出力する。主制御ユニット27では、その算出
結果に基づいて、不図示の駆動装置を介してウエハアラ
イメント系25(結像系)に含まれるレンズを駆動する
ことによりウエハアライメント系25の焦点をウエハW
の表面とCCDカメラ65の受光面とに合わせる。つま
り、光電センサ76上での上述した2光束の結像位置の
間隔が常に一定になるように、ウエハアライメント系2
5に含まれるレンズを駆動することにより、ウエハWの
表面に対してウエハアライメント系25の焦点を合致さ
せる、いわゆるアライメントAFを行うことができる。
なお、焦点検出系70、主制御ユニット27、及び不図
示の駆動装置等により、ウエハアライメント系25の焦
点状態を調節する焦点調節系71が構成される。また、
この焦点調節系71は、ここでは、マークを観察する観
察系(上述した結像系及びCCDカメラ65等からな
る)と同軸上に設けられているが、これに限らず別の光
軸上に設けるようにしてもよい。また、本発明の位置計
測装置は、この焦点検出系70及び焦点調節系71を含
むウエハアライメント系25、駆動装置32を含むウエ
ハステージWST、及び主制御ユニット27を含んで構
成される。
【0037】主制御ユニット27は、CPU(中央演算
処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RA
M(ランダム・アクセス・メモリ)等から成るいわゆる
マイクロコンピュータ(又はミニコンピュータ)によっ
て構成され、露光動作が的確に行われるように、レチク
ルRとウエハWの位置合わせ、ウエハWのステッピン
グ、露光タイミング等を統括して制御する。また、主制
御ユニット27は、ウエハアライメント系25の焦点位
置の調整を上述の如くして行なう他、装置全体を統括制
御する。
【0038】次に、上述のように構成される本実施形態
の露光装置10による重ね合わせ露光時の動作について
説明する。前提として、レチクルステージRST上に
は、レチクルRが載置され、ウエハW上にはそれまでの
工程で、既にパターンが形成されており、このパターン
とともにウエハマークWMも形成されているものとす
る。
【0039】この露光装置10では、主制御ユニット2
7の制御のもとで、ウエハW上の複数ショット領域に付
設されたウエハマークWMの位置をウエハアライメント
系25を用いて順次計測し、いわゆるEGA(エンハン
ストグローバルアライメント)の手法により、ウエハW
上の全てのショット配列データを求め、この配列データ
に従って、ウエハW上のショット領域を順次投影光学系
PLの真下(露光位置)に順次位置決めしつつ、光源か
らの露光ビームを制御して、いわゆるステップ・アンド
・スキャン方式で露光を行なう。
【0040】図6に、ウエハWのXY座標系に沿って配
列された、レチクルRのパターン像を転写すべきショッ
ト領域ES1〜ESn(総じてショット領域ESiと称
する)を示す。この図6において、ショット領域ESi
に隣接するスクライブラインの所定位置には、X方向の
アライメント用のウエハマーク、及びY方向のアライメ
ント用のウエハマークを含むウエハマークWMが形成さ
れている。X方向のアライメント用のウエハマークは例
えばX方向に所定ピッチで配列された複数本のパターン
からなり、同様に、Y方向のアライメント用のウエハマ
ークは例えばY方向に所定ピッチで配列された複数本の
パターンからなる。また、各ウエハマークWMは、所定
のショット領域の中心に対して同じ位置関係になるよう
に、ここではX方向に伸びるスクライブライン内に配置
されている。
【0041】上述したEGA法において、主制御ユニッ
ト27(図2参照)では、全てのショット領域ESiの
うち、アライメントショット領域として選択される少な
くとも3つのショット領域(ここでは9つのアライメン
トショット領域SA1〜SA9)におけるウエハマーク
WMをウエハアライメント系25(図2参照)によって
検出し、その検出結果に基づいて各アライメントショッ
ト領域SA1〜SA9の座標位置を計測する。続いて、
ウエハW上でのショット領域ESiの配列を表すモデル
関数に対して、アライメントショット領域ごとにその求
めた座標位置と既知の座標位置(設計値など)とを代入
し、最小二乗法などの統計演算によってモデル関数のパ
ラメータを決定する。そして、ウエハW上のショット領
域ESiごとに既知の座標位置をモデル関数に代入する
ことにより、配列データとして全てのショット領域ES
iの座標位置(X座標、Y座標)を算出する。主制御ユ
ニット27では、この算出した配列データと前述したウ
エハアライメント系25のベースライン量とによって決
定される移動量に基づいて、駆動装置32を介してウエ
ハステージWST(図2参照)をX方向及びY方向に駆
動することにより、ウエハWの各ショット領域ESiの
中心を投影光学系PLの光軸AXにアライメントする。
【0042】ここで、図1は、上述した各アライメント
ショット領域SA1〜SA9の座標位置を計測するため
に、各アライメントショット領域のウエハマークWMの
位置をウエハアライメント系25によって計測する位置
計測動作のフローチャートを示している。このフローチ
ャートに示すように、本実施例では、ウエハマークWM
の位置計測に際して、各ウエハマークWMをウエハアラ
イメント系25の視野内に位置決めする間に、焦点検出
系70による焦点状態(フォーカス量)の検出動作と焦
点調節系71による焦点状態の調節動作とを少なくとも
2回繰り返す。すなわちアライメントAF動作を少なく
とも2回繰り返す。以下、この図1のフローチャートに
沿って、ウエハマークWMの位置計測動作について説明
する。
【0043】まず、ウエハアライメント系25の視野内
へのウエハマークWMの位置決めは、ウエハステージW
STをXY面内で2次元移動させることにより行う。そ
のため、ウエハマークWMの位置決め時、ウエハアライ
メント系25の視野領域はウエハW上を相対移動してウ
エハマークWMに近づくことになる。主制御ユニット2
7では、ウエハアライメント系25の視野領域がウエハ
マークWMに対して予め記憶されている所定の距離まで
近づくと、焦点検出系70により、ウエハWの表面に対
して、1回目の焦点状態の検出動作を行う(ステップ1
00)。そして、その検出結果に基づいて、焦点調節系
71により、1回目の焦点状態の調節動作を行う(ステ
ップ101)。
【0044】1回目の焦点検出時において、ウエハアラ
イメント系25の視野領域は、光電センサ76の動作速
度に応じた距離のウエハW上の区間を移動する。焦点検
出系70は、その区間におけるウエハWの表面を光電検
出してウエハアライメント系25のフォーカス量(焦点
ずれ)を検出する。このとき、焦点検出系70によって
光電検出するウエハW上の区間は、ウエハマークWMが
形成された箇所とは異なることから、上述したフォーカ
ス量の検出結果には誤差が含まれることになる。この検
出誤差は、主として、ウエハマークWMが形成された箇
所と光電検出する区間との間のウエハW表面の特性(表
面構造など)の違いにより生じる。例えば、ウエハWの
表面構造によっては、回折光が生じやすく、上述した検
出誤差の発生要因となりやすい。
【0045】ここで、焦点検出時における、先の図5に
示した光電センサ76上での2光束の像の重心幅とフォ
ーカス量との関係を、図7に示す。この図7に示す実線
L1は、演算処理部に予め記憶されている上記関係を示
している。この関係は、例えば、露光装置の初期調整時
などにおいて、基準となる平面板(例えば基準板WFB
上のウエハ基準マークWFM)を用いることにより計測
される。また、ウエハマークWMが形成された箇所とは
異なるウエハW表面を光電検出した場合、ウエハW表面
の特性の影響によって、例えば、上記関係が図7の点線
L2のように変化するものとする。この場合、焦点検出
系70では、実際のフォーカス量がZ1であるにも関わ
らず、記憶されている上記関係に基づいて、フォーカス
量をZ1’として検出してしまう。すなわち、ウエハW
表面の特性の影響により、少なくとも|Z1−Z1’|
の検出誤差が生じる。したがって、検出されたフォーカ
ス量に基づいて上述したウエハアライメント系25の焦
点状態を調節すると、少なくとも |Z1−Z1’|の
焦点ずれ(フォーカス誤差)が残る可能性がある。
【0046】ところで、上述したウエハW表面の特性の
影響による検出誤差の発生量は、フォーカス量に比例す
る傾向がある。つまり、焦点検出系70で検出されるフ
ォーカス量が大きいほど、換言するとその時点における
ウエハアライメント系25の焦点ずれが大きいほど、上
記検出誤差は大きくなり、逆に、フォーカス量が小さけ
れば、上記検出誤差も小さい。例えば、図7に示すよう
に、前述したフォーカス量Z1よりも小さいフォーカス
量Z2での焦点検出においては、同じウエハW表面を検
出しても、検出誤差|Z2−Z2’|が小さくなる。
【0047】そこで、主制御ユニット27では、1回目
の焦点検出及び焦点調節(アライメントAF)が終了す
ると、再度、この焦点検出及び焦点調節(アライメント
AF)を行う。すなわち、1回目の焦点調節が終了した
時点で、2回目の焦点状態(フォーカス量)の検出動作
(ステップ102)と、この検出結果に基づく2回目の
焦点状態の調節動作とを行う(ステップ103)。
【0048】2回目の焦点検出においては、1回目のア
ライメントAFによってすでにウエハアライメント系2
5の焦点状態が一度調節されていることから、検出され
るフォーカス量が1回目に比べて小さい。そのため、上
述したウエハW表面の特性の影響による検出誤差も小さ
くなる。例えば、図8(A)及び(B)に示すように、
1回目の焦点検出において検出されたフォーカス量Z
1’に基づいて1回目の焦点調節した場合、ウエハマー
クWMが形成された箇所に対するウエハアライメント系
25の焦点状態は、フォーカス誤差|Z1−Z1’|を
含む状態となる。2回目の焦点検出は、この調節後の状
態に対して行われるので、図8(C)に示すように、検
出誤差|Z2−Z2’|自体が小さくなる。したがっ
て、この2回目の検出結果に基づいて、2回目の焦点調
節を行うことにより、図8(D)に示すように、フォー
カス誤差を小さくすることができる。なお、この図8に
おいて、ウエハマークWMに対してウエハアライメント
系25の焦点が合致した位置をZ0で示している。
【0049】また、2回目の焦点検出において、ウエハ
アライメント系25の視野領域は、1回目よりもウエハ
マークWMに近いウエハW上の区間を移動する。つま
り、焦点検出系70は、1回目よりもウエハマークWM
に近い領域を光電検出することになる。通常、ウエハマ
ークWMに近い領域ほど、ウエハマークWMが形成され
た箇所とのZ方向の高さの差が小さい。そのため、ウエ
ハマークWMにより近い位置でウエハW表面を光電検出
することにより、2回目の焦点検出において、ウエハア
ライメント系25の焦点状態を、ウエハマークWMに対
してより正確に検出することが可能となる。
【0050】このように、本実施例の位置計測動作で
は、アライメントAF動作を2回繰り返すことにより、
ウエハ表面(正確にはウエハマークWMの近傍領域)に
対するウエハアライメント系25の焦点状態がより正確
に調節される。したがって、ウエハアライメント系25
によって、ウエハマークWMの位置を精度よく計測する
ことができる。これにより、露光時における二次元方向
のウエハWの位置決め(アライメント)が精度よく行わ
れる。
【0051】ところで、本実施例では、ウエハマークW
Mの位置計測動作におけるアライメントAF動作の繰り
返し回数を2回としているが、繰り返し回数はこれに限
定されない。すなわち、上述したように、アライメント
AF動作を繰り返すごとに、ウエハアライメント系25
の検出誤差が小さくなり、より正確な焦点調節が可能と
なることから、繰り返し回数を多くすれば、より調節精
度の向上を図ることが可能である。しかしながら、繰り
返し回数を多くすると、スループットの低下を招く恐れ
があるため、例えば、アライメントAF動作の繰り返し
回数は、フォーカス誤差を許容される所定の許容範囲内
に収めるために必要な下限の回数とするとよい。
【0052】ここで、このアライメントAF動作の繰り
返し回数は、ウエハWの表面に関する情報(例えば、レ
ジスト膜厚やレジストの種類、ウエハ表面の反射率、ウ
エハが施されたプロセスの種類(内容)等)に基づいて
決定してもよい。前述したように、焦点検出時における
検出誤差は、ウエハWの表面構造など、主としてウエハ
Wの表面特性の違いにより生じる。したがって、例え
ば、上記検出誤差が生じやすい表面特性をウエハWが有
している場合には、アライメントAF動作の繰り返し回
数を多く(例えば4回)し、逆に、上記検出誤差が生じ
にくい場合には、上記繰り返し回数を少なく(例えば2
回)する。この場合、ウエハWの表面に関する情報は、
主制御ユニット27に予め記憶しておいたり、その情報
を上流側の装置などから受け取ったりして用いるとよ
い。あるいは、ウエハWの表面に関する情報を位置計測
動作に先立って検出するようにしてもよい。ウエハWの
表面に関する情報を検出する方法としては、例えば、C
CDカメラ等の撮像素子によってウエハWの表面を撮像
し、その撮像結果から焦点検出する区間のウエハW表面
の特性を検出するとよい。
【0053】また、アライメントAF動作の繰り返し回
数を、1回目(あるいは2回目以降でもよい)の焦点状
態(フォーカス量)の検出結果に基づいて決定するよう
にしてもよい。具体的には、例えば、1回目に検出され
たフォーカス量がある基準値よりも大きい場合には、上
記繰り返し回数を多くし、逆に、そのフォーカス量が基
準値よりも小さい場合には、上記繰り返し回数を少なく
する。これにより、無駄なアライメントAF動作を省い
て、スループットの向上を図ることが可能となる。
【0054】また、先の図6を用いて説明したように、
本実施例では、ウエハW上の複数のアライメントショッ
ト(サンプルショット)領域SA1〜SA9に対応する
それぞれのウエハマークWMに対して上記位置計測を行
う。この場合において、アライメントAF動作の繰り返
し回数は、各ウエハマークWMごとに定めるとよい。例
えば、あるアライメントショット領域に対応するウエハ
マークWMを位置計測する際には、アライメントAF動
作を2回繰り返し、これとは別のアライメントショット
領域に対応するウエハマークWMを位置計測する際に
は、アライメントAF動作を4回繰り返すといったこと
を行う。このように、各ウエハマークWMごとに上記繰
り返し回数を定めることにより、各ウエハマークWMの
それぞれに対して確実に、且つ無駄なAF動作を繰り返
すことなくウエハアライメント系25の焦点状態を調節
することが可能となる。なお、各サンプルショット毎の
AF動作の繰り返し回数は、そのウエハ以前のウエハに
おけるAF動作の繰り返し回数に基づいて決定すれば良
い。例えば、ロット先頭のウエハにおいて繰り返された
回数をそのまま、2枚目以降のウエハに適用してもよい
し、あるいは、ロット先頭から複数枚毎のウエハにおけ
る各サンプルショット毎のAF回数を覚えておき、各サ
ンプルショット毎の平均AF回数を求め、その平均回数
を次ウエハ以降の各サンプルショットに適用しても良
い。
【0055】また、前述したように、本実施例では、ウ
エハ上のすべてのショット位置に対する露光が終了する
と、不図示のウエハ交換装置によってウエハを交換す
る。同じ処理プロセスで流れる一つのロット内では、ウ
エハの表面特性は、各ウエハごとにほぼ同一であると考
えられる。そこで、ロット先頭のウエハなど、一つのウ
エハに対して決定された繰り返し回数を、他のウエハに
対して用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、
まずロット先頭のウエハ上のウエハマークに対して、フ
ォーカス誤差が所定の基準値以下になるまでアライメン
トAFを複数回繰り返しつつ、上述した位置計測動作を
行い、そのときのアライメントAFの繰り返し回数を記
憶しておく。そして、次のウエハに対しては、記憶され
た回数でアライメントAFを繰り返しつつ、前のウエハ
と同じように位置計測動作を行う。なお、この場合にお
いて、上述したように、計測対象(サンプルショット)
のウエハマークのそれぞれに対して上記繰り返し回数を
定めて記憶しておくのが好ましい。
【0056】また、先の図7を用いて説明したように、
上述した実施例では、予め記憶されている、光電センサ
上での2光束の像の重心幅とフォーカス量との関係を用
いてウエハアライメント系のフォーカス量を検出してい
る。前述したように、上記関係は、実際にはウエハの表
面特性によって変化することから、実際にウエハ表面に
対してウエハアライメント系の焦点状態(フォーカス
量)を複数回検出した結果に基づいて、記憶されている
上記関係を補正してもよい。すなわち、上記焦点検出と
上記焦点調節とを何回か繰り返すと、ある時点から焦点
状態の検出結果(フォーカス量)がほとんど変化しなく
なる。このとき、ウエハの表面に対してウエハアライメ
ント系の焦点が合致した状態(合焦状態)であると考え
られることから、この時点の状態を合焦状態として、そ
れまでに検出された2光束の像の重心幅とフォーカス量
との関係に基づいて、上記関係を補正することが可能と
なる。記憶されている上記関係を補正することにより、
少ない回数のアライメントAF動作でも、正確にウエハ
アライメント系の焦点状態を調節できるようになる。な
お、この補正動作を、例えばロット先頭のウエハなど、
特定のウエハに対して行っておき、補正された上記関係
を用いて他のウエハに対してウエハマークの位置計測動
作を行うことにより、スループットの向上を図りつつ、
より正確にウエハアライメント系の焦点調節を行うこと
が可能となる。なお、この補正値は、ウエハの表面特性
によって変化することから、ウエハの表面特性に関する
情報を記憶しておいたり、他から受け取ることにより、
上記補正値を、ウエハ表面を実際に検出することなく算
出するようにしてもよい。
【0057】また、焦点状態を検出するウエハ上の領域
は、ウエハマークが形成された箇所となるべく同じ表面
特性を有するのが好ましい。したがって、本実施例のよ
うに、チップ構造部に挟まれた比較的平滑な領域である
スクライブライン上にウエハマークが形成されている場
合、焦点状態を検出する領域も、このスクライブライン
上とすることにより、焦点検出時に発生する誤差を小さ
くすることが可能となる。ただし、焦点状態を検出する
領域のうちの少なくとも一部が、ショット領域(チップ
構造部)にかかる場合でも、上述したアライメントAF
動作の繰り返しによって、焦点調節に対する精度向上を
図ることは可能である。特に、ウエハアライメント系の
視野領域にウエハマークを位置決めする際の、ウエハ
(ウエハステージ)の移動スピードが高速である場合、
ウエハ上における上記焦点の検出区間の距離が長くなる
ことから、その検出区間の少なくとも一部がショット領
域にかかるのは避けられない場合が多い。この場合、シ
ョット領域とスクライブラインとの間はZ方向の高さ位
置に比較的差があるため、検出されるフォーカス量には
大きな誤差が含まれやすい。しかしながら、上述した実
施例のように、アライメントAF動作を複数回繰り返す
ことにより、最初は大きな誤差があっても、最終的な焦
点検出を行う際には、事前にウエハ表面に対するウエハ
アライメント系の焦点状態が調節されているので、焦点
状態の検出時に発生する誤差は限定的なものとなる。
【0058】なお、上述した実施例において示した動作
手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一
例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において
プロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能であ
る。本発明は、以下のような変更をも含むものとする。
【0059】例えば、上記実施例では、1回目の焦点調
節が終了した時点で、2回目の焦点状態(フォーカス
量)の検出動作を開始しているが、スループットの向上
を図るために、1回目の焦点状態の調節動作の途中で、
2回目の焦点状態の検出動作を開始するようにしてもよ
い。
【0060】また、本発明の位置計測方法では、上述し
たように、アライメントAFを複数回繰り返す動作を、
ウエハアライメント系の視野領域内にウエハマークを位
置決めする間に行う。このウエハマークを位置決めする
間とは、ウエハが移動している状態に限らず、すでにウ
エハアライメント系の視野領域内にウエハマークが配置
され、ウエハ(ウエハステージ)が停止している状態も
含む。
【0061】また、上記実施例では、EGA法によりウ
エハをアライメントしているが、アライメント方法は、
EGA法に限定されるものではない。
【0062】また、上記実施例では、本発明をウエハマ
ークを検出するFIA方式のウエハアライメント系に適
用した例について説明しているが、アライメント用の光
学系系はこれに限るものではなく、LSA方式やLIA
方式など、いかなる方式であってもよい。例えば、ウエ
ハアライメント系として、例えば特開平10−1419
15号公報等で公知のレーザスキャン式センサや、レー
ザ干渉式センサ等の他の方式のものを用いても構わな
い。また、FIA方式のアライメント系でウエハマーク
から発生する光のうち0次光をカットして撮像素子で検
出したり、あるいはウエハマークから発生する光の一部
でその位相を変化させたりしてもよい。
【0063】また、本発明に係る位置計測方法は、露光
が正確に行われたかどうかを評価するための位置ずれ計
測や、パターン像が描画されているフォトマスクの描画
精度の計測にも適用できる。
【0064】また、基板(ウエハやレチクルなど)に形
成されるマークの数や配置位置、及び形状は任意に定め
てよい。特にウエハマークは各ショット領域に少なくと
も1つ設ければよいし、あるいはショット領域毎にウエ
ハマークを設けずにウエハ上の所定の複数点にそれぞれ
ウエハマークを形成しておくだけでもよい。また、基板
上のマークは1次元マーク及び2次元マークのいずれで
もよい。
【0065】また、本発明が適用される露光装置は、露
光用照明ビームに対してマスク(レチクル)と基板(ウ
エハ)とをそれぞれ相対移動する走査露光方式(例え
ば、ステップ・アンド・スキャン方式など)に限られる
ものではなく、マスクと基板とをほぼ静止させた状態で
マスクのパターンを基板上に転写する静止露光方式、例
えばステップ・アンド・リピート方式などでもよい。さ
らに、基板上で周辺部が重なる複数のショット領域にそ
れぞれパターンを転写するステップ・アンド・スティッ
チ方式の露光装置などに対しても本発明を適用すること
ができる。また、投影光学系PLは縮小系、等倍系、及
び拡大系のいずれでもよいし、屈折系、反射屈折系、及
び反射系のいずれでもよい。さらに、投影光学系を用い
ない、例えばプロキシミティ方式の露光装置などに対し
ても本発明を適用できる。
【0066】また、本発明が適用される露光装置は、露
光用照明光としてg線、i線、KrFエキシマレーザ
光、ArFエキシマレーザ光、F2 、レーザ光、及びA
2 、レーザ光などの紫外光だけでなく、例えばEUV
光、X線、あるいは電子線やイオンビームなどの荷電粒
子線などを用いてもよい。さらに、露光用光源は水銀ラ
ンプやエキシマレーザだけでなく、YAGレーザ又は半
導体レーザなどの高調波発生装置、SOR、レーザプラ
ズマ光源、電子銃などでもよい。
【0067】また、本発明が適用される露光装置は、半
導体デバイス製造用に限られるものではなく、液晶表示
素子、ディスプレイ装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子
(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップな
どのマイクロデバイス(電子デバイス)製造用、露光装
置で用いられるフォトマスクやレチクルの製造用などで
もよい。
【0068】また、本発明は露光装置だけでなく、デバ
イス製造工程で使用される他の製造装置(検査装置など
を含む)に対しても適用することができる。
【0069】また、上述したウエハステージやレチクル
ステージにリニアモータを用いる場合は、エアベアリン
グを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアク
タンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。
また、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでも
いいし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
さらに、ステージの駆動装置として平面モ−タを用いる
場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニットのい
ずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子
ユニットの他方をステージの移動面側(定盤、ベース)
に設ければよい。
【0070】また、ウエハステージの移動により発生す
る反力は、特開平8−166475号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0071】また、レチクルステージの移動により発生
する反力は、特開平8−330224号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備
えた露光装置においても適用可能である。
【0072】また、本発明が適用される露光装置は、本
願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サ
ブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的
精度を保つように、組み立てることで製造される。これ
ら各種精度を確保するために、この組み立ての前後に
は、各種光学系については光学的精度を達成するための
調整、各種機械系については機械的精度を達成するため
の調整、各種電気系については電気的精度を達成するた
めの調整が行われる。各種サブシステムから露光装置へ
の組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接
続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含ま
れる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て
工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程がある
ことはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置へ
の組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光
装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装
置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリー
ンルームで行うことが望ましい。
【0073】また、半導体デバイスは、デバイスの機能
・性能設計を行う工程、この設計ステップに基づいたマ
スク(レチクル)を製作する工程、シリコン材料からウ
エハを製造する工程、前述した露光装置によりレチクル
のパターンをウエハに露光するウエハ処理工程、デバイ
ス組み立て工程(ダイシング工程、ボンディング工程、
パッケージ工程を含む)、検査工程等を経て製造され
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置計測
方法、及び位置計測装置によれば、マークを光学系の視
野内に位置決めする間に、物体に対する光学系の焦点状
態を検出する工程と、その検出結果に基づいてマークに
対する光学系の焦点状態を調節する工程とを複数回繰り
返すことにより、マークに対する光学系の焦点状態をよ
り正確に調節し、マークの位置情報を精度よく計測する
ことができる。また、本発明の露光方法、及び露光装置
によれば、精度よく計測された位置情報に基づいて、基
板を露光位置に位置決めすることにより、露光精度を向
上させることができる。さらに、本発明のデバイスの製
造方法によれば、露光精度の向上により、形成されるパ
ターンの精度が向上したデバイスを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る位置計測方法における位置計測
動作のフローチャートの一例を示す図である。
【図2】 本発明に係る露光装置の全体構成例を示す図
である。
【図3】 ウエハアライメント系の構成を示す図であ
る。
【図4】 光電センサの電荷蓄積時間が変化する様子を
概念的に示す図である。
【図5】 (A)は光電センサの受光面上に2つの光束
が結像した様子を示す図、(B)は光電センサ上での2
つの光束の像の重心幅とフォーカス量との関係を示す図
である。
【図6】 ウエハ上に配列されたショット領域の一例を
示す図である。
【図7】 光電センサ上での2つの光束の像の重心幅と
フォーカス量との関係の一例を示す図である。
【図8】 アライメントAFを2回繰り返す場合のフォ
ーカス誤差の変化を説明するための図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク) W ウエハ(基板、物体) WM ウエハマーク 10 露光装置 25 ウエハアライメント系(光学系) 27 主制御ユニット 32 駆動装置(駆動系) 70 焦点検出系 71 焦点調節系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 9/02 G02B 7/11 M

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光学系の光軸方向と直交する方向
    に物体を移動させて、前記物体上に形成されたマークを
    前記光学系の視野内に位置決めし、前記光学系を介して
    前記マークの位置に関する位置情報を計測する位置計測
    方法において、 前記物体に対する前記光学系の焦点状態を検出する第1
    工程と、前記第1工程の検出結果に基づいて前記物体の
    表面に対する前記光学系の焦点状態を調節する第2工程
    とを有し、 前記マークを前記光学系の視野内に位置決めする間に、
    前記第1工程と前記第2工程とを複数回繰り返すことを
    特徴とする位置計測方法。
  2. 【請求項2】 前記焦点状態が検出される前記物体上の
    領域は、前記第1工程と前記第2工程とを繰り返す毎に
    前記マークに近づくことを特徴とする請求項1に記載の
    位置計測方法。
  3. 【請求項3】 前記物体の表面に関する情報に基づい
    て、前記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定
    めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    位置計測方法。
  4. 【請求項4】 前記焦点状態の検出結果に基づいて、前
    記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定めるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置計
    測方法。
  5. 【請求項5】 前記物体とほぼ同一形状に形成される他
    の物体の表面に関する情報を検出した結果に基づいて、
    前記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定める
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置
    計測方法。
  6. 【請求項6】 前記物体とほぼ同一形状に形成される他
    の物体に対して前記焦点状態を検出した結果に基づい
    て、前記第1工程と前記第2工程との繰り返し回数を定
    めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    位置計測方法。
  7. 【請求項7】 前記物体上には前記位置情報を計測すべ
    き前記マークが複数形成されており、 前記複数のマークのそれぞれに対して、前記第1工程と
    前記第2工程との繰り返し回数を定めることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6のうちのいずれか一項に記載の
    位置計測方法。
  8. 【請求項8】 複数回の前記焦点状態の検出結果に基づ
    いて、前記焦点状態の調整に対する補正値を算出し、該
    算出結果を用いて前記焦点状態を調整することを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のうちのいずれか一項に記載
    の位置計測方法。
  9. 【請求項9】 前記物体は、マスク上に形成されたパタ
    ーンが転写される基板であり、 請求項1乃至請求項8のうちのいずれか一項に記載の位
    置計測方法を用いて計測された前記位置情報に基づい
    て、前記基板を露光位置に位置決めし、 前記マスクを照明することにより、前記位置決めされた
    基板上に、前記パターンの像を投影光学系を介して転写
    することを特徴とする露光方法。
  10. 【請求項10】 前記位置情報は、前記投影光学系を介
    さずに計測されることを特徴とする請求項9に記載の露
    光方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の露
    光方法を用いて、前記マスク上に形成されたデバイスパ
    ターンを前記基板上に転写する工程を含むことを特徴と
    するデバイス製造方法。
  12. 【請求項12】 所定の光学系の光軸方向と直交する方
    向に物体を移動させて、前記物体上に形成されたマーク
    を前記光学系の視野内に位置決めする駆動系を有し、前
    記光学系を介して前記マークの位置に関する位置情報を
    計測する位置計測装置において、 前記物体に対する前記光学系の焦点状態を検出する焦点
    検出系と、前記焦点検出系の検出結果に基づいて前記物
    体の表面に対する前記光学系の焦点状態を調節する焦点
    調節系とを有し、 前記駆動系により前記マークを前記光学系の視野内に位
    置決めする間に、前記焦点検出系による前記焦点状態の
    検出と、前記焦点調節系による前記焦点状態の調節とを
    複数回繰り返すことを特徴とする位置計測装置。
  13. 【請求項13】 前記物体は、マスク上に形成されたパ
    ターンが転写される基板であり、 請求項12に記載の位置計測装置を用いて計測された前
    記位置情報に基づいて、前記基板を露光位置に位置決め
    し、 前記マスクを照明することにより、前記位置決めされた
    基板上に、前記パターンの像を投影光学系を介して転写
    することを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 前記位置計測装置は、前記投影光学系
    を介さずに前記位置情報を計測することを特徴とする請
    求項13に記載の露光装置。
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