JPH10162884A - 高密度接続用コネクタ及びこのコネクタに使用される接触子 - Google Patents

高密度接続用コネクタ及びこのコネクタに使用される接触子

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JPH10162884A
JPH10162884A JP8312176A JP31217696A JPH10162884A JP H10162884 A JPH10162884 A JP H10162884A JP 8312176 A JP8312176 A JP 8312176A JP 31217696 A JP31217696 A JP 31217696A JP H10162884 A JPH10162884 A JP H10162884A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一長さの全ての接触子に複数のケーブル導
線を一括して圧接でき、圧接部や導線への外力の影響を
回避できる高密度接続用コネクタを提供する。 【解決手段】 コネクタ10は、本体12の方形格子状
配置の複数の貫通穴22に収容された複数の接触子14
と、ケーブルCの複数の被覆導線Wを分離保持する導線
保持部材16とを備える。接触子14の一端の圧接部3
6は、接触子14の軸線の周りで所望角度に回転して、
本体12の後端面20から突設される。導線保持部材1
6は、第1保持板62と第2保持板64とを相互に組合
せて構成される。第1保持板62の複数の第1挟持条部
76と第2保持板64の複数の第2挟持条部96との間
に複数の被覆導線Wを絶縁挟持した導線保持部材16
を、複数の接触子14の圧接部36を複数の第2切込1
04に挿入しつつ本体12の後端面20に取付けると、
各圧接部36が各被覆導線Wに一括して圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電線を圧接
する圧接部をそれぞれに有した複数の接触子を備えるコ
ネクタに関し、特に、それら接触子を収容する貫通穴を
絶縁性本体に方形格子状配置で備えた高密度接続用のコ
ネクタに関する。さらに本発明は、そのようなコネクタ
に使用される接触子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば交換機や伝送機器等で使用
されるコネクタとして、信号線路の高密度化の要求に対
応するために、複数の接触子の配置間隔(ピッチ)を縮
小して高密度接続を可能にしたコネクタが種々提案され
ている。例えば「コンピュータデザイン」誌(電波新聞
社、1991年7月号、第55頁第8図)には、IEE
E規格のP1301.1標準及びEIA規格のIS−6
4標準に基づく2mmピッチの方形格子状配置で複数の接
触子を備えた雌コネクタが開示されている。この雌コネ
クタは、例えば基板上に同一ピッチで配列された多数の
雄形接触子に対し、所望位置に複数の雌コネクタを隣接
して配置し、雄形接触子に無駄を生じることなく雌形接
触子を接続できるものである。
【0003】上記の雌コネクタでは、図12に示すよう
に、電気絶縁性本体200の対向端面間に方形格子状配
置で相互に略平行に延設された複数の貫通穴202のそ
れぞれに、接触子204が固定的に収容されている。各
接触子204は、一端にケーブルCの被覆導線Wを圧接
する圧接部206を備え、他端に対応の雄形接触子に導
通接触する接触部208を備える。圧接部206は、そ
れぞれに開放スリット210を備えて接触子204の横
断方向に延設された2枚の圧接片212を備え、それら
スリット210に被覆導線Wを圧入することにより、圧
接片212が絶縁被覆を刺し貫いて導線に接触する。な
おこのような圧入接続方式を一般に「圧接」と称する。
【0004】実開昭63−9771号公報は、ケーブル
C内の複数の被覆導線Wを相互離隔状態に保持してコネ
クタ本体220に取付けられる導線保持部材222を備
えた高密度接続用のコネクタを開示する。図13に示す
ように、導線保持部材222は、接触子224の圧接部
226を挿入する複数の貫通切込228を有した第1カ
バー230と、第1カバー230の貫通切込228に対
応して配設された複数の凹部232及びそれら凹部23
2に交差して延びる複数の保持溝234を有した第2カ
バー236とを、相互に組合せて構成される。このコネ
クタでは、複数の接触子224は圧接部226の板面を
コネクタの長手方向に向けて千鳥格子状に配列され、そ
れに対応して第1カバー230の貫通切込228及び第
2カバー236の凹部232は、いずれもカバー長手方
向に直線状に延びて千鳥格子状に配置される。第2カバ
ー236の各保持溝234は、カバー横断方向に延びて
各凹部232に直交する。
【0005】ケーブルCの複数の被覆導線Wは、第2カ
バー236に設けた開口部238に通され、相互に離隔
して各保持溝234内に配置される。その状態で、第1
カバー230を第2カバー236に組付けることによ
り、複数の被覆導線Wが複数の保持溝234に固定的に
保持される。この導線保持部材222をコネクタ本体2
20に取付けると、各接触子224の圧接部226が第
1カバー230の貫通切込228及び第2カバー236
の凹部232に挿入されて、各保持溝234に保持され
た被覆導線Wに圧接される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】「コンピュータデザイ
ン」誌に記載された上記の雌コネクタは、本体の貫通穴
に収容された各接触子の、横断方向へ延長された2枚の
圧接片に被覆導線を圧接できるようにするために、長尺
の接触子と短尺の接触子とが異なる列に配置され、それ
ら長さの異なる接触子の圧接部が長手方向へ互いにずれ
た位置で露出されている。したがってこのコネクタで
は、接触子の寸法(長さ)の差に起因して、コネクタ内
の信号線路間で信号の伝搬所要時間が異なり、他の通信
回路部品との間での伝搬時間の整合を図ることが困難に
なる課題が生じる。また、複数の接触子の圧接部のスリ
ットが、長手方向へずれた位置で同一横断方向に延びる
ので、全ての接触子にケーブルの複数の被覆導線を一括
して同時に圧接することが困難であり、圧接作業に手間
が掛かる問題を有する。さらに、接触子の圧接部は導線
を圧接した状態でも露出されるので、圧接部や導線に外
力が加わることにより圧接状態が変動する危惧が生じ、
導通接触の信頼性に劣る課題がある。
【0007】これに対し、実開昭63−9771号公報
に開示されたコネクタは、導線保持部材を使用したこと
により、ケーブルの複数の被覆導線を一括して同時に圧
接することができる。しかしながらこのコネクタでは、
信号線路間の短絡を防止するために接触子を千鳥格子状
に配置しているので、同数の接触子を方形格子状に配列
した場合に比べて、コネクタの寸法が接触子配列方向に
拡大されてしまう。交換機や伝送機器において、信号線
路の一層の高密度化を推進するためには、信号線路を方
形格子状に配置することが不可欠であるが、このコネク
タはそのような高密度の接続に対応することができな
い。
【0008】したがって本発明の目的は、複数の接触子
を方形格子状に配置した高密度接続用のコネクタにおい
て、同一寸法(特に同一長さ)の接触子を使用でき、全
ての接触子にケーブルの複数の被覆導線を一括して同時
に圧接でき、しかも圧接部や導線への外力の影響を回避
できる接続信頼性に優れたコネクタを提供することにあ
る。本発明の他の目的は、そのようなコネクタに使用さ
れる接触子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一対の対向端面間に延びる複数の貫通穴
を相互に略平行に方形格子状配置で備えた電気絶縁性の
本体と、電線を圧接する圧接部を各々の一端に備え、圧
接部を本体の一端面から突出させて本体の貫通穴にそれ
ぞれ固定的に収容される導電性の複数の接触子とを具備
した高密度接続用コネクタにおいて、複数の電線を相互
絶縁状態に保持して本体の一端面に取付けられ、それら
電線を複数の接触子の圧接部に一括して圧接する電気絶
縁性の保持部材を具備した高密度接続用コネクタを提供
する。この保持部材は、第1保持板と第2保持板とを相
互に組合せて構成される。第1保持板は、第1支持面
と、第1支持面とその裏面との間に貫通形成される開口
部と、第1支持面上で開口部の周縁と第1保持板の外縁
との間に互いに独立して様々な方向へ延設され、少なく
とも一部が開口部の周縁から略放射状に配置される複数
の第1挟持条部と、第1挟持条部の各々に1つずつ第1
挟持条部に交差して刻設され、第1支持面上で互いに独
立して方形格子状に配列される複数の第1受容部とを備
える。第2保持板は、第1保持板の第1支持面に対向す
る第2支持面と、第2支持面上で第1保持板の複数の第
1挟持条部に整合すべく延設され、第1挟持条部と協働
して両挟持条部間に電線を挟持する複数の第2挟持条部
と、第2挟持条部の各々に1つずつ第2挟持条部に交差
して、第2支持面とその裏面との間に貫通形成され、第
1保持板の複数の第1受容部に整合すべく方形格子状に
配列される複数の第2受容部とを備える。複数の接触子
は、各々の圧接部を接触子の軸線の周りで、第2保持板
の対応の複数の第2挟持条部に直交可能な様々な角度に
回転した状態で、本体の複数の貫通穴に収容される。そ
して保持部材は、第2保持板を本体の一端面に当接して
本体に取付けられ、このとき第2保持板の複数の第2受
容部が、本体に方形格子状に配置された複数の貫通穴に
それぞれ重畳して配置されるとともに、複数の接触子の
圧接部が、第2保持板の複数の第2受容部にそれぞれ受
容されて、第1挟持条部と第2挟持条部との間に挟持さ
れた電線に直交状態で圧接されるようになっている。
【0010】さらに本発明は、上記高密度接続用コネク
タにおいて、第1保持板の第1受容部が、第1挟持条部
の延長方向に略直交して直線状に延びる第1切込からな
り、第2保持板の第2受容部が、第2挟持条部の延長方
向に略直交して直線状に延びる第2切込からなる高密度
接続用コネクタを提供する。さらに本発明は、上記高密
度接続用コネクタにおいて、複数の接触子が、一端に形
成された圧接部と、他端に形成された接触部と、圧接部
と接触部との間に形成され、本体の貫通穴の壁に当接さ
れて貫通穴内に接触子自体を支持する支持部とを備え、
圧接部が支持部に対し傾斜して配置される高密度接続用
コネクタを提供する。
【0011】さらに本発明は、上記高密度接続用コネク
タにおいて、複数の接触子が、支持部に対して圧接部を
反対方向へ同一角度だけ折曲げて形成される2種類の接
触子の群を含む高密度接続用コネクタを提供する。
【0012】さらに本発明によれば、上記高密度接続用
コネクタに使用される接触子であって、一端に形成され
た圧接部と、他端に他の導電性接触子に接触すべく形成
された接触部と、圧接部と接触部との間に形成され、本
体の貫通穴の壁に当接されて貫通穴内に接触子自体を支
持する支持部とを備え、圧接部が、接触子の軸線の周り
で所望角度に回転して、少なくとも一部分を支持部の外
表面よりも外側に突出させる位置に、支持部に対し傾斜
して配置されること、を特徴とする接触子が提供され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。図面を参照
すると、図1は本発明の一実施形態によるコネクタ10
の主要部を分解斜視図で示す。コネクタ10は、本体1
2と、本体12の所定位置に絶縁支持される複数の接触
子14と、接触子14に接続されるケーブルCの複数の
被覆導線Wを分離保持して本体12に取付けられる導線
保持部材16とを備える。
【0014】本体12は、プラスチック等の電気絶縁体
からなる略直方体形状のハウジングであり、略矩形平面
形状の対向する前端面18と後端面20との間に、相互
に略平行に延びる複数の貫通穴22を4行6列の方形格
子状配置で備える。複数の貫通穴22は、いずれも同一
の矩形断面形状を有し、各貫通穴22の壁面が本体12
の外周面に平行となるように、かつ隣合う貫通穴22の
対応壁面が相互に平行となるように配置される。本体1
2の前端面18において、各貫通穴22の開口部にはテ
ーパ状の周面24が形成され、周面24の内奥に接触子
14の接触部(後述する)が配置される。このような構
成を有する本体12は、交換機や伝送機器等で高密度の
接続に対応可能なコネクタに適用でき、例えばIEEE
規格のP1301.1標準及びEIA規格のIS−64
標準に基づく2mmピッチの方形格子状配置で複数の接触
子を備える雌コネクタに適用できる。
【0015】接触子14は、図2に示すように、平坦な
導電性金属板から打抜いて形成される。打抜き形状の接
触子14は、略中央の矩形基部26と、矩形基部26の
一長辺の両端近傍から相互に平行に延長される一対の脚
部28と、矩形基部26の他長辺の中央から脚部28の
反対方向に延長される腕部30と、腕部30の先端に側
方延長部分を有して連結される矩形支持部32と、矩形
支持部32から腕部30の反対側に延設される連結部3
4と、矩形支持部32から僅かに離間して連結部34に
連結される圧接部36とを備える。一対の脚部28の先
端には接触部38が形成され、矩形支持部32の側方延
長部分の反対側には爪40が突設される。圧接部36
は、接触子14の長手方向に延設される一対の刃42を
備え、それら刃42の間に腕部30の延長方向に平行に
延びる開放スリット44が画成される。
【0016】コネクタ10では、図2に示す打抜き形状
の接触子14を、異なる方向に折曲げて形成できる2種
類の接触子14a及び14bが使用される。図3(a)
に示すように、接触子14aは、接触子14の基部26
を図2に示す折線46、48に関して谷折式に略直角に
折曲げるとともに支持部32を折線50に関して谷折式
に略直角に折曲げ、さらに圧接部36を折線52に関し
て谷折式に、かつ支持部32の折曲げられなかった部分
の表面に対し好ましくは115°〜120°の角度αに
折曲げて形成される。また図3(b)に示すように、接
触子14bは、接触子14の基部26を図2に示す折線
46、48に関して山折式に略直角に折曲げるとともに
支持部32を折線50に関して山折式に略直角に折曲
げ、さらに圧接部36を折線52に関して山折式に、か
つ支持部32の折曲げられなかった部分の表面に対し好
ましくは115°〜120°の角度αに折曲げて形成さ
れる。
【0017】このようにして曲成された接触子14a、
14bはいずれも、圧接部36が矩形支持部32の側方
延長部分に対し傾斜して側方延長部分の外側に少なくと
も部分的に突出した形状となっている。さらに、接触子
14a、14bの一対の脚部28は先端へ向かって徐々
に相互接近するように、かつ一対の接触部38は先端へ
向かって徐々に相互離反するように曲成される。それに
より、他の雄形接触子に導通接触可能な雌形の接触部3
8が構成される。
【0018】図4及び図5に示すように、複数の接触子
14a、14bは、コネクタ10の本体12の複数の貫
通穴22を、それらに設置する接触子14a、14bの
種類及び設置方向に応じて2行3列ずつの4つの群に等
分して、以下のように各群の貫通穴22に設置される。
すなわち、本体12の後端面20にて図で左上に示され
る群の6個の貫通穴22には、それぞれ接触子14a
を、それらの矩形支持部32及び圧接部36が本体12
の上面54側に配置されるようにして挿入する。また、
本体12の後端面20にて図で右下に示される群の6個
の貫通穴22には、それぞれ接触子14aを、それらの
矩形支持部32及び圧接部36が本体12の下面56側
に配置されるようにして挿入する。
【0019】さらに、本体12の後端面20にて図で右
上に示される群の6個の貫通穴22には、それぞれ接触
子14bを、それらの矩形支持部32及び圧接部36が
本体12の上面54側に配置されるようにして挿入す
る。また、本体12の後端面20にて図で左下に示され
る群の6個の貫通穴22には、それぞれ接触子14b
を、それらの矩形支持部32及び圧接部36が本体12
の下面56側に配置されるようにして挿入する。
【0020】このようにして全ての接触子14a、14
bは、貫通穴22内でそれらの一対の接触部38を本体
12の上面54側及び下面56側に向けて配置される一
方で、それらの圧接部36を本体12の後端面20から
外方へ突出させ、かつ等分された4つの貫通穴群の間で
は圧接部36を互いに異なる位置で傾斜させて配置され
る。各貫通穴22に挿入された各接触子14a、14b
は、その矩形基部26、腕部30及び矩形支持部32が
貫通穴22の壁に当接され、さらに爪40が貫通穴22
の壁に係合することにより、貫通穴22内の所定位置に
固定的に支持される。
【0021】また、接触子14a、14bが貫通穴22
内の所定位置に配置されると、傾斜した圧接部36の底
面58は、本体12の後端面20近傍で貫通穴22の壁
に設けられた肩部60に当接される。その結果、接触子
の圧接部36にケーブル導線を圧接する際の押圧力が本
体12の肩部60によって受止められ、押圧力による接
触子の連結部34の変形や破損が防止される。
【0022】図6〜図8に示すように、導線保持部材1
6は、いずれもプラスチック等の電気絶縁体からなる第
1保持板62と第2保持板64とを相互に組合せて構成
される。第1保持板62は、本体12の後端面20に対
応する略矩形平面形状の第1支持面66を備える。第1
支持面66とその反対側の裏面68との間には、矩形の
対向短辺を構成する第1保持板62の一方の外縁から他
方の外縁近傍まで、第1支持面66の略中心を通って第
1保持板62の長手方向に延びる開口部70が貫通形成
される。
【0023】第1支持面66には、開口部70の周縁7
2と第1保持板62の外縁74との間に延長される複数
(24個)の第1挟持条部76が、互いに交差しないよ
うに独立して形成される。それら第1挟持条部76は、
開口部70の周縁72から異なる方向へ傾斜して延びる
4つの群に等分される。4群に分配された複数の第1挟
持条部76は、開口部70に関して対称に延び、各群内
では、6個の第1挟持条部76が互いに平行に延びる。
また、開口部70に対し同一側に配置される2つの群
は、開口部70の周縁72から第1保持板62の外縁7
4に向かって、相互間隔を徐々に拡げるように互いに線
対称に延びる第1挟持条部76を備える。このようにし
て全ての第1挟持条部76は、第1支持面66上で開口
部70を中心に略放射状に配置される。
【0024】各第1挟持条部76は、隣接する第1挟持
条部76の間に壁78を画成する溝の形状を有し、各溝
内に、比較的底の浅い部分80と、比較的底の深い部分
82と、両部分80、82を互いに連結する斜面部分8
4とが設けられる。隣接する第1挟持条部76の間で
は、比較的底の浅い部分80と比較的底の深い部分82
とが交互位置に配置される。なお、各群の外端及び内端
に配置される第1挟持条部76(特に符号76′で示
す)には、比較的底の浅い部分80のみが設けられる。
また、内端の第1挟持条部76に対しては、被覆導線W
の配置を容易にするために、開口部70が第1支持面6
6の横断方向に延長されている。
【0025】そして、第1挟持条部76の各々に1つず
つ、第1挟持条部76の延長方向に略直交して直線状に
延びる第1切込86が、比較的底の浅い部分80に所望
深さに刻設される。これら第1切込86は、互いに交差
することなく独立して、第1支持面66上で方形格子状
に配列される。後述するように、複数の第1切込86
は、本体12に収容された複数の接触子14の圧接部3
6をそれぞれに受容するものであり、したがってその方
形格子状配置は、本体12における複数の接触子14の
方形格子状配置に対応する。また複数の第1切込86
は、第1保持板62の外縁74に対し、圧接部36の傾
斜に対応した角度で傾斜して延びる。すなわち、接触子
14の腕部30と圧接部36との成す角度αは、第1保
持板62の短辺側の外縁74(特に符号74′で示す)
と第1切込86との成す鈍角に対応する。
【0026】第2保持板64は、本体12の後端面20
に対応する略矩形平面形状の第2支持面88を備える。
第2支持面88は、第1保持板62と第2保持板64と
を組合せたときに、第1保持板62の第1支持面66に
対向して相互係合するものであり、第1保持板62の開
口部70に重畳する平坦面部分90を中央に有する。
【0027】第2支持面88には、第1保持板62の複
数の第1挟持条部76に対応して、平坦面部分90の周
縁92と第2保持板64の外縁94との間に延長される
複数(24個)の第2挟持条部96が、互いに交差しな
いように独立して形成される。それら第2挟持条部96
は、第1挟持条部76と同様に、平坦面部分90の周縁
92から異なる方向へ傾斜して延びる4つの群に等分さ
れる。4群に分配された複数の第2挟持条部96は、平
坦面部分90に関して対称に延び、各群内では、6個の
第2挟持条部96が互いに平行に延びる。また、平坦面
部分90に対し同一側に配置される2つの群は、平坦面
部分90の周縁92から第2保持板64の外縁94に向
かって、相互間隔を徐々に拡げるように互いに線対称に
延びる第2挟持条部96を備える。このようにして全て
の第2挟持条部96は、第2支持面88上で平坦面部分
90を中心に略放射状に配置される。
【0028】各第2挟持条部96には、各第1挟持条部
76の比較的底の深い部分82に嵌入される突起部分9
8と、比較的底の浅い部分80に対向する溝部分100
と、両部分98、100を互いに連結する斜面部分10
2とが設けられる。隣接する第2挟持条部96の間で
は、突起部分98と溝部分100とが交互位置に配置さ
れる。なお、各群の外端及び内端に配置される第2挟持
条部96(特に符号96′で示す)には、溝部分100
のみが設けられる。
【0029】第2保持板64と第1保持板62とを組合
せたときに、第2挟持条部96と第1挟持条部76との
間には隙間Gが形成され、この隙間GにケーブルCの被
覆導線Wが挟持される。このとき、両挟持条部76、9
6が段差を有して延びるので、被覆導線Wが摩擦により
隙間Gに固定的に保持される。また、第2挟持条部96
の突起部分98が第1挟持条部76の比較的底の深い部
分82に嵌入されることにより、両保持板62、64が
横方向への移動に関し互いに拘束される。さらに、突起
部分98が比較的底の深い部分82に密に嵌入されるよ
うに設計することにより、両保持板62、64を互いに
固定することもできる。
【0030】第2挟持条部96の各々に1つずつ、第2
挟持条部96の延長方向に略直交して直線状に延びる第
2切込104が、第2支持面88とその反対側の裏面1
06との間を貫通して溝部分100に刻設される。これ
ら第2切込104は、第1保持板62の複数の第1切込
86に整合すべく、互いに交差することなく独立して、
第2支持面88上で方形格子状に配列される。後述する
ように、複数の第2切込104は複数の第1切込86と
協働して、本体12に収容された複数の接触子14の圧
接部36をそれぞれに受容するものであり、したがって
その方形格子状配置は、本体12における複数の接触子
14の方形格子状配置に対応する。また複数の第2切込
104は、第2保持板64の外縁94に対し、圧接部3
6の傾斜に対応した角度で傾斜して延びる。すなわち、
接触子14の腕部30と圧接部36との成す角度αは、
第2保持板64の短辺側の外縁94(特に符号94′で
示す)と第2切込104との成す鈍角に対応する。
【0031】導線保持部材16にケーブルCの被覆導線
Wを保持させる際には、まず図6に示すように、第1保
持板62の裏面68側から開口部70に複数の被覆導線
Wを挿入し、それら被覆導線Wを互いに分離してそれぞ
れ第1挟持条部76に沿って配置する。このとき各導線
Wの先端は、好ましくは第1保持板62の外縁74から
突出する。その状態で、第2保持板64を第1保持板6
2に組合せ、第1挟持条部76と第2挟持条部96とを
係合させて、両挟持条部76、96の間に被覆導線Wを
挟持させる。このようにして複数の被覆導線Wは、導線
保持部材16内で相互絶縁状態に保持される。なお、第
1保持板62の外縁74から突出した被覆導線Wの余剰
部分は、好ましくはこの状態で切除される。
【0032】被覆導線Wを保持した導線保持部材16
は、図1に示すように第2保持板64の裏面106を本
体12の後端面20に対向させ、本体12に支持された
複数の接触子14の圧接部36を第2保持板64の複数
の第2切込104に挿入しつつ、本体12の後端面20
に取付けられる。このとき、複数の接触子14の圧接部
36を所定圧力下で第2保持板64の複数の第2切込1
04に挿入することにより、各圧接部36の両刃42が
第1挟持条部76と第2挟持条部96との間に挟持され
た被覆導線Wの絶縁被覆を刺し貫いてスリット44に導
線が直交状態で嵌入され、導電接触状態が得られる。こ
の状態で、各圧接部36の両刃42の先端部分は、第1
保持板62の第一切込86に受容される。このようにし
て複数の接触子14に複数の被覆導線Wが圧接される
と、導線保持部材16は本体に固定的に取着される。
【0033】コネクタ10はさらに、図9及び図10に
示すように、本体12に取付けられた導線保持部材16
とケーブルCの端末で露出される被覆導線Wとを被覆保
護する外郭部材108を備えることができる。外郭部材
108は、ケーブルCを挿通する中心開口110を備え
るとともに、本体12の上面54及び下面56の各突子
112に係合する上壁114及び下壁116を備え、中
心開口110にケーブルCを挿通した状態で本体12に
固定的に装着される。このとき、外郭部材108の内面
に設けられた肩部118が、導線保持部材16の第1保
持板62の裏面68に当接され、それにより導線保持部
材16が本体12にさらに強固に固定される。
【0034】このようにコネクタ10では、導線保持部
材16を使用したことにより、本体12に方形格子状に
高密度配置された同一寸法の複数の接触子14に、ケー
ブルCの複数の被覆導線Wを一括して同時に圧接するこ
とができる。また、接触子14の圧接部36と被覆導線
Wとの接触箇所は、圧接と同時に導線保持部材16の内
部に遮蔽され、しかも被覆導線Wは第一保持板62と第
二保持板64との間に固定的に保持されるので、外力の
影響により圧接状態が変動する危惧が回避され、コネク
タ10の接続信頼性が向上する。
【0035】なお、接触子14の圧接部36と、導線保
持部材16の第1及び第2挟持条部76、96並びに第
1及び第2切込86、104とを、接触子14の整列方
向に対して上記したように傾斜させる構成は、方形格子
状に高密度配置された複数の接触子14に、被覆導線W
を相互絶縁状態で無理なく一括して圧接できるようにす
るために不可欠のものである。前述した傾斜角度αの好
適な範囲115°〜120°は、接触子14に圧接可能
な被覆導線Wの径寸法を最も拡大できる範囲である。ま
た、第1及び第2挟持条部76、96と第1及び第2切
込86、104とが互いに直交して延びるので、接触子
14の圧接部36の刃42の表面と被覆導線Wとは直交
状態で圧接される。その結果、導線をスリット44に嵌
入する際に導線に加わる不都合な曲げ応力や剪断応力が
低減され、一層優れた接続信頼性が得られる。
【0036】本発明に係るコネクタは、上記実施形態に
限定されるものではなく、例えば圧接部の傾斜方向が異
なる複数種類の接触子を上記以外の組合せで使用するこ
とができる。ただし、例えばコネクタ10において、全
ての接触子14の圧接部36の傾斜方向を同一とした場
合は、導線保持部材16の第1及び第2挟持条部76、
96も全て同一方向に傾斜させることになり、この場
合、全ての被覆導線Wを確実に挟持するために導線保持
部材16を長手方向に延長して、両挟持条部76、96
の形成空間を確保しなければならない。その結果、接触
子14を配置できない無駄な空間がコネクタ10に生
じ、接触子のピッチを均等に維持しつつ本体12の側面
方向に同様の構成を有するコネクタを連続して隣接配置
できることが要求される高密度接続用のコネクタには適
用できなくなる。したがってそのような不都合を排除で
きる条件で、複数種類の接触子の組合せを設定すること
が肝要である。
【0037】図11は、高密度接続用のコネクタに適用
可能な複数種類の接触子の様々な組合せ、及びそれに対
応する導線保持部材の様々な構成の例を概略で示す。図
11(a)は、3行3列の方形格子状に配置された9個
の貫通穴22′に、それぞれ前述の接触子14a、14
bを設置した本体12′を、その後端面20′から示
す。この場合、9個の貫通穴22′は、それらに設置す
る接触子14a、14bの種類及び設置方向に応じて、
4つの群に分割される。図において、左上の2個の貫通
穴22′には、それぞれ接触子14aがそれらの圧接部
36を本体12′の上面54′側に向けて設置される。
また、右下の2個の貫通穴22′には、それぞれ接触子
14aがそれらの圧接部36を本体12′の下面56′
側に向けて設置される。さらに、右上の1個の貫通穴2
2′には、接触子14bがその圧接部36を本体12′
の上面54′側に向けて設置される。また、左下の4個
の貫通穴22′には、それぞれ接触子14bがそれらの
圧接部36を本体12′の下面56′側に向けて設置さ
れる。
【0038】図11(b)は、このような接触子配置を
有した本体12′に組付けられる導線保持部材の第1保
持板62′を、その第1支持面66′から示す。第1保
持板62′の第1支持面66′と裏面との間には、対向
する一方の外縁から他方の外縁近傍まで延びる開口部7
0′が貫通形成される。第1支持面66′には、本体1
2′の複数の接触子14の圧接部36に対応して、各々
傾斜して方形格子状に配置される複数の第1切込86′
が設けられる。さらに、各第1切込86′に直交して、
開口部70′の周縁72′と第1保持板62′の外縁7
4′との間に延長される複数の第1挟持条部76′が、
互いに交差しないように独立して形成される。それら第
1挟持条部76′は、第1支持面66′上で開口部7
0′を中心に略放射状に配置される。このような構成に
よっても、前述の実施形態と同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0039】図11(c)に示す例は、図11(a)と
同様の3行3列の方形格子状に配置された9個の貫通穴
22″を有する本体12″に対し、前述の接触子14
a、14bと、さらに異なる形状の接触子14cとを設
置したものである。この場合、9個の貫通穴22″は、
それらに設置する接触子14a、14b、14cの種類
及び設置方向に応じて、3つの群に分割される。なお、
接触子14cは、接触子14a、14bの圧接部36が
傾斜しないものであって、同様に図2の打抜き形状の接
触子14から形成できる。図において、上方の3個の貫
通穴22″には、それぞれ接触子14cがそれらの圧接
部36を本体12″の上面54″側に向けて設置され
る。また、右下の2個の貫通穴22″には、それぞれ接
触子14aがそれらの圧接部36を本体12″の下面5
6″側に向けて設置される。さらに、左下の4個の貫通
穴22″には、それぞれ接触子14bがそれらの圧接部
36を本体12″の下面56″側に向けて設置される。
【0040】図11(d)は、このような接触子配置を
有した本体12″に組付けられる導線保持部材の第1保
持板62″を、その第1支持面66″から示す。第1保
持板62″には、図11(b)の第1保持板62′と同
様の開口部70″が貫通形成される。第1支持面66″
には、本体12″の複数の接触子14の圧接部36に対
応して、各々傾斜して又は傾斜せずに方形格子状に配置
される複数の第1切込86″が設けられる。さらに、各
第1切込86″に直交して、開口部70″の周縁72″
と第1保持板62″の外縁74″との間に延長される複
数の第1挟持条部76″が、互いに交差しないように独
立して形成される。
【0041】それら第1挟持条部76″のうち、第1支
持面66″の開口部70″の下方部分に配置される第1
挟持条部76″は、第1支持面66″上で開口部70″
を中心に略放射状に配置される。また、第1支持面6
6″の開口部70″の上方部分に配置される第1挟持条
部76″は、第1支持面66″上で開口部70″の周縁
72″に略直交して配置される。このように、本体の複
数の貫通穴をそれらに設置する接触子の種類及び設置方
向に応じて複数の群に分割したときに、1つの群を1列
のみに整列する群から構成できる場合は、その群の接触
子は圧接部を傾斜させずとも、ケーブルの被覆導線を圧
接部に直交状態で良好に圧接できるのである。
【0042】このように本発明は、複数の接触子を3行
3列以上の方形格子状に配置したコネクタに適用でき、
それら接触子をその圧接部の傾斜形態に応じて少なくと
も3群に分割して、複数の被覆導線を各群の接触子の圧
接部に直交状態で圧接できるように、接触子群に対応す
る導線保持部材の少なくとも1群の挟持条部を開口部周
縁から外縁へ略放射状に配置することにより、複数の導
線の一括接続を可能にするものである。そのような観点
では、導線保持部材の各切込は、図示実施形態の形状に
限らず、接触子の圧接部を受容可能なあらゆる形状を採
用することができる。しかも本発明に係るコネクタは、
圧接部の傾斜角度が全て異なる接触子と、それに対応し
て挟持条部の傾斜角度が全て異なる導線保持部材とを使
用することもできる。また本発明は、圧接部を接触子の
軸線の周りで所望の角度に回転ないし傾斜させた接触子
であれば、前述の実施形態に示す2枚の接触部28を有
した接触子14に限らず、1枚の接触部を有した雌形接
触子や、ピン状接触部を有した雄形接触子を使用するこ
とができ、したがって、そのような接触子の形状に対応
した本体を有する雌コネクタ又は雄コネクタに適用でき
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、複数の接触子を方形格子状に配置した高密度接続用
のコネクタにおいて、特に長さ方向へ同一寸法の接触子
を使用し、またコネクタ本体に収容された全ての接触子
にケーブルの複数の被覆導線を一括して同時に圧接し、
しかも接触子の圧接部や、圧接部に圧接された導線への
外力の影響を可及的に回避することを可能にする。さら
に本発明は、そのような高密度接続用コネクタに使用さ
れる接触子を提供する。したがって本発明によれば、コ
ネクタ内部での接触子と電線との接続信頼性を向上させ
た高性能の高密度接続用コネクタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による高密度接続用コネク
タの主要部を分解して示す斜視図である。
【図2】図1のコネクタに使用される接触子を打抜き形
状で示す展開平面図である。
【図3】図2の打抜き形状の接触子から折曲げ形成され
た図1のコネクタに使用される2種類の接触子の斜視図
であって、(a)に示す接触子と(b)に示す接触子と
は、対応部分を互いに反対方向に折曲げて形成される。
【図4】図3の接触子を収容した図1のコネクタの本体
を後方から示す斜視図である。
【図5】図4のコネクタ本体の断面図である。
【図6】図1のコネクタに使用される保持部材の第1保
持板をケーブル導線とともに示す斜視図である。
【図7】図1のコネクタに使用される保持部材の第2保
持板の斜視図である。
【図8】図1のコネクタに使用される保持部材を、図6
の線VIII−VIIIに沿って示す断面図である。
【図9】図1のコネクタの組立時の断面図である。
【図10】図1のコネクタの組立時の斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態によるコネクタの接触
子の圧接部と保持部材の挟持条部及び切込とを概略で示
す図で、(a)接触子を収容した本体を後方から示す平
面図、(b)aの本体に組付けられる保持部材の第1保
持板の第1支持面を示す平面図、(c)aとは異なる組
合せの接触子を収容した本体を後方から示す平面図、及
び(d)cの本体に組付けられる保持部材の第1保持板
の第1支持面を示す平面図、である。
【図12】従来の高密度接続用コネクタの図で、(a)
ケーブル導線を接触子に接続した本体の斜視図、(b)
aの本体に外郭部材を取付けた状態の断面図、及び
(c)使用される接触子の斜視図、である。
【図13】他の従来の高密度接続用コネクタの図で、
(a)接触子を支持した本体とケーブル導線を保持した
保持部材とを分解して示す斜視図、(b)aの保持部材
の第1カバーの斜視図、及び(c)aの保持部材の第2
カバーをケーブル導線とともに示す斜視図、である。
【符号の説明】
12…本体 14、14a、14b…接触子 16…導線保持部材 20…後端面 22…貫通穴 26…基部 32…支持部 36…圧接部 38…接触部 40…爪 62…第1保持板 64…第2保持板 66…第1支持面 70…開口部 76…第1挟持条部 86…第1切込 88…第2支持面 96…第2挟持条部 104…第2切込
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 廣樹 山形県東根市大字若木5500番地 山形スリ ーエム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向端面間に延びる複数の貫通穴
    を相互に略平行に方形格子状配置で備えた電気絶縁性の
    本体と、電線を圧接する圧接部を各々の一端に備え、該
    圧接部を該本体の一端面から突出させて該本体の該貫通
    穴にそれぞれ固定的に収容される導電性の複数の接触子
    とを具備した高密度接続用コネクタにおいて、 複数の電線を相互絶縁状態に保持して前記本体の前記一
    端面に取付けられ、それら電線を前記複数の接触子の前
    記圧接部に一括して圧接する電気絶縁性の保持部材を具
    備し、 前記保持部材は、第1保持板と第2保持板とを相互に組
    合せて構成され、 前記第1保持板は、第1支持面と、該第1支持面とその
    裏面との間に貫通形成される開口部と、該第1支持面上
    で該開口部の周縁と該第1保持板の外縁との間に互いに
    独立して様々な方向へ延設され、少なくとも一部が該開
    口部の周縁から略放射状に配置される複数の第1挟持条
    部と、該第1挟持条部の各々に1つずつ該第1挟持条部
    に交差して刻設され、該第1支持面上で互いに独立して
    方形格子状に配列される複数の第1受容部とを備え、 前記第2保持板は、前記第1保持板の前記第1支持面に
    対向する第2支持面と、該第2支持面上で該第1保持板
    の前記複数の第1挟持条部に整合すべく延設され、該第
    1挟持条部と協働して両挟持条部間に電線を挟持する複
    数の第2挟持条部と、該第2挟持条部の各々に1つずつ
    該第2挟持条部に交差して、該第2支持面とその裏面と
    の間に貫通形成され、該第1保持板の前記複数の第1受
    容部に整合すべく方形格子状に配列される複数の第2受
    容部とを備え、 前記複数の接触子は、各々の前記圧接部を該接触子の軸
    線の周りで、前記第2保持板の対応の前記複数の第2挟
    持条部に直交可能な様々な角度に回転した状態で、前記
    本体の前記複数の貫通穴に収容され、 前記保持部材は、前記第2保持板を前記本体の前記一端
    面に当接して該本体に取付けられ、このとき該第2保持
    板の前記複数の第2受容部が、該本体に方形格子状に配
    置された前記複数の貫通穴にそれぞれ重畳して配置され
    るとともに、前記複数の接触子の前記圧接部が、該第2
    保持板の該複数の第2受容部にそれぞれ受容されて、前
    記第1挟持条部と前記第2挟持条部との間に挟持された
    電線に直交状態で圧接されること、を特徴とする高密度
    接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記第1保持板の前記第1受容部が、前
    記第1挟持条部の延長方向に略直交して直線状に延びる
    第1切込からなり、前記第2保持板の前記第2受容部
    が、前記第2挟持条部の延長方向に略直交して直線状に
    延びる第2切込からなる請求項1に記載の高密度接続用
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記複数の接触子が、一端に形成された
    前記圧接部と、他端に形成された接触部と、該圧接部と
    該接触部との間に形成され、前記本体の前記貫通穴の壁
    に当接されて該貫通穴内に該接触子自体を支持する支持
    部とを備え、該圧接部が該支持部に対し傾斜して配置さ
    れる請求項1又は2に記載の高密度接続用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の接触子が、前記支持部に対し
    て前記圧接部を反対方向へ同一角度だけ折曲げて形成さ
    れる2種類の接触子の群を含む請求項3に記載の高密度
    接続用コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の高密度接続用コネクタ
    に使用される接触子であって、 一端に形成された前記圧接部と、他端に他の導電性接触
    子に接触すべく形成された接触部と、該圧接部と該接触
    部との間に形成され、前記本体の前記貫通穴の壁に当接
    されて該貫通穴内に接触子自体を支持する支持部とを備
    え、 前記圧接部が、接触子の軸線の周りで所望角度に回転し
    て、少なくとも一部分を前記支持部の外表面よりも外側
    に突出させる位置に、前記支持部に対し傾斜して配置さ
    れること、を特徴とする接触子。
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KR100987622B1 (ko) 2006-10-16 2010-10-13 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 와이어 정렬 기능을 가지며 크기를 감소시킬 수 있는 전기커넥터
DE102012103708B3 (de) * 2012-04-27 2013-07-11 HARTING Electronics GmbH Isolierkörper eines Steckverbinder

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