JPH10162478A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JPH10162478A
JPH10162478A JP8320571A JP32057196A JPH10162478A JP H10162478 A JPH10162478 A JP H10162478A JP 8320571 A JP8320571 A JP 8320571A JP 32057196 A JP32057196 A JP 32057196A JP H10162478 A JPH10162478 A JP H10162478A
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pinion
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cam
reproducing
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Shinichi Sako
真一 佐古
Shoji Taniguchi
昌治 谷口
Hidehito Takeuchi
秀仁 竹内
Yoshifusa Fujioka
義房 藤岡
Masayuki Isobe
正之 礒部
Kimihiko Suezawa
公彦 末沢
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Original Assignee
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/225Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records wherein the disks are transferred from a fixed magazine to a fixed playing unit using a moving carriage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筺体を大型化せずにトレイの駆動機構の構成
を簡素化する。 【解決手段】 筺体1の外部でディスクを着脱する着脱
位置T1、筺体1の内部でディスクを収納する収納位置
T2および筺体1の奥部でディスクを再生する再生位置
T3の間でピニオン21またはピニオン22によって上
トレイ2を移動させる。着脱位置T1と収納位置T2と
の間では、ロックレバー8によって上トレイ2に下トレ
イ3を保持させる。上トレイ2が収納位置T2から再生
位置T3に移動する際、ロックレバー8による保持を筺
体1に設けられた保持解除ラックで解除する。筺体1の
外部では、下トレイ3が上トレイ2に保持されるので、
上トレイ2の強度が高まる。また、筺体1の内部では、
下トレイ3の保持が解除されるので、上トレイ2のみ移
動する。これにより、駆動機構は、上トレイ2のみを駆
動するので、構成が簡素になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスクのような情報記録媒体としてのディスクをデ
ィスク装置本体にローディングするディスクローディン
グ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクや光磁気ディスク(以
降、単にディスクと称する)は、情報記録媒体として急
速に普及してきた。これに伴い、複数のディスクを容易
に取り扱うために複数のディスクを同時に収納できるデ
ィスクローディング装置が求められ、それに応じて様々
なディスクローディング装置が創案されている。
【0003】しかしながら、この種のディスクローディ
ング装置では、あるディスクの再生中または記録中に他
のディスクを出し入れまたは交換することができなかっ
た。このため、再生または記録に関わらないディスクを
出し入れまたは交換するには、ディスクの再生または記
録を中断するか、あるいはディスクの再生または記録の
終了を待たなければならない。また、この種のディスク
ローディング装置では、複数のディスクを収納するた
め、大型になりがちである。そこで、このような不都合
を解消することができるディスクローディング装置が必
要になってきた。
【0004】特開平7−282520号公報には、この
ような要求を満たすディスク再生装置が開示されてい
る。このディスク再生装置は、1組のサブトレイおよび
メイントレイを備えている。サブトレイは、ディスクを
筺体外部のディスク交換位置から再生位置までの間で移
動させる。メイントレイは、サブトレイをディスク交換
位置から筺体内部の待機位置までの間において移動可能
に保持する。
【0005】サブトレイおよびメイントレイの双方には
ラックが設けられており、1個のピニオンが何れか一方
のラックに噛み合うようになっている。具体的には、ピ
ニオンが、ピニオン昇降カムを含むピニオン移動手段に
より自身の回転軸に沿って昇降することにより、何れか
一方のラックに噛み合う位置に移動する。ピニオン昇降
カムは、円筒カムであり、ピニオンの位置に応じた複数
のカム面を有している。
【0006】また、このディスク再生装置は、揺動ギヤ
および再生機構を移動させる再生部昇降カムを備えてい
る。再生部昇降カムは、ターンテーブルや光ピックアッ
プユニットを含む再生部を昇降移動させるための円筒カ
ムであり、再生部の位置に応じた複数のカム面を有して
いる。揺動ギヤは、モータの回転方向に応じて揺動する
ことによりピニオン昇降カムまたは再生部昇降カムの何
れか一方のカムを回転させる。これにより、1つのモー
タで2種類のカムを駆動させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のディ
スク再生装置において、メイントレイのディスク交換位
置と待機位置との間の往復移動およびサブトレイの待機
位置と再生位置との間の往復移動では、ピニオンは、一
方のトレイのラックに噛合するように、昇降駆動され
る。このため、サブトレイおよびメイントレイのそれぞ
れにラックを設ける必要があり、ディスク再生装置のコ
ストを上昇させていた。
【0008】このような不都合を解消するために、サブ
トレイを省いてメイントレイのみでディスクを移動させ
るように前記のディスク再生装置の構成を変更すること
が考えられる。しかしながら、このような構成では、メ
イントレイにおいてディスクを載置する部分をディスク
交換位置と再生位置との間で移動させる必要があるの
で、メイントレイの移動距離がサブトレイも備えた構成
におけるそれより長くならざるをえない。このため、デ
ィスク再生装置は、メイントレイの移動距離を確保する
ために大きい筺体を必要とする。
【0009】サブトレイおよびメイントレイがともに待
機位置にある状態では、トレイがピニオンにより保持さ
れていないトレイが自然に動く可能性がある。このた
め、動いたトレイのラックが他方のトレイのラックに対
しずれてしまう。この結果、ずれたトレイを再び移動さ
せるためにピニオンを昇降移動させる際に、そのトレイ
のラックとピニオンとが噛合しなくなるおそれがある。
【0010】ラックのずれは、ピニオンを微駆動させる
ことによってラックとの噛合位置を補正すればなくな
る。この方法では、ピニオンは、ずれたラックが正しい
噛合位置に達するまで微駆動された後、トレイを移動さ
せるために予め設定された速度で駆動される。このた
め、ずれたラックが噛合位置に達したことを検知する装
置が必要になったり、ピニオンを駆動するトレイ移動手
段の制御が複雑になったりする恐れがある。
【0011】ラック同士のずれは、ピニオンをラックの
ずれに合わせて移動させてもなくなる。この方法では、
ピニオンがずれたラックとの正しい噛合位置まで水平方
向に移動される。このため、ピニオンをサブトレイまた
はメイントレイに対して相対的に移動させるための機構
が必要になる。
【0012】前記のディスク再生装置では、ピニオン昇
降カムおよび再生部昇降カムを別々に設けて、1つのモ
ータにより何れか一方を選択的に駆動している。この駆
動機構は、両カムに設けられたギヤの何れか一方に噛み
合う揺動ギヤを用いることにより、両カムを各々常に同
一方向に回動させる。このため、複数のトレイ対(サブ
トレイおよびメイントレイの対)の選択および各々のト
レイ対に対応する再生部の昇降(これらをまとめて再生
準備動作と称する)が一定の順序にしたがって移行して
いく。
【0013】それゆえ、最上段または最下段についての
再生準備動作は、それぞれ下段または上段の方向に移行
する。ところが、最上段および最下段以外の中間の段に
ついての再生準備動作は、上段または下段への何れか一
方にしか移行しないので、両カムには、最も高いカム面
と最も低いカム面のそれぞれの両側に2箇所同じ高さの
カム面が必要になる。しかも、ピニオンの位置と再生部
の位置とを検出する装置がそれぞれに必要になったり、
トレイ移動手段の制御が複雑になったりするおそれがあ
る。
【0014】前記のディスク再生装置では、メイントレ
イが待機位置とディスク交換位置との間を移動している
とき、ピニオンは、メイントレイのラックにのみ噛合
し、サブトレイのラックには噛合していない。このた
め、メイントレイの移動中にサブトレイが動いて、メイ
ントレイに対するサブトレイの位置がずれるおそれがあ
る。
【0015】また、待機位置、再生位置またはこれらの
位置の間において、ピニオンは、メイントレイのラック
と噛合しておらず、筺体にのみ保持される。この保持の
ためには、電気的に駆動される保持機構が必要であり、
メイントレイが、保持機構に保持される強度を備えるよ
うに厚く形成されなければならない。このような保持機
構では、メイントレイのラックがピニオンと噛合すると
きに保持を解除する必要があるが、そのタイミングが正
確でなければメイントレイが保持状態から移動状態へと
スムーズに移行できない。
【0016】前記のディスク再生装置では、再生部昇降
カムの回動によりターンテーブルや光ピックアップユニ
ットを含む再生部が移動中のディスクと接触しないよう
に、再生位置に移動してくるサブトレイに対して再生部
を下方向に退避させ、サブトレイが再生位置に達したと
きに、再生部を上方向に移動させながらディスクをすく
い上げる。そして、再生部に上下方向に回動可能に設け
られたクランパをターンテーブルに対してディスクを固
定するために降ろすようになっている。このため、クラ
ンパを上下方向に回動する機構が専用に設けられてい
る。しかも、クランパが斜め方向に降下するので、ディ
スクをターンテーブルに確実に固定できない場合があ
る。
【0017】前記のディスク再生装置では、ディスク交
換位置、待機位置および再生位置を検出する検出装置
と、ピニオンの位置(ピニオン昇降カムの回転位置)を
検出する検出装置と、再生部の位置(再生部昇降カムの
回転位置)を検出する検出装置とを個別に設ける必要が
ある。さらに、クランパによるディスクの固定または固
定解除を検出する検出装置も必要になる場合がある。こ
のため、ディスクローディングの制御は、上記のような
3種類または4種類の検出装置からの検出信号に基づい
て行われるので、より複雑になる。
【0018】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、筺体を大型化せずにトレイの駆動機構の構
成を簡素化することを主な目的としており、さらには、
上記の各不都合を解消することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のディスクローディング装置は、筺体外部でのディスク
の着脱を可能にする着脱位置と、筺体内部で上記ディス
クを収納する収納位置と、この収納位置よりさらに筺体
奥部で上記ディスクを再生する再生位置との間で上記デ
ィスクを往復移動させるディスクローディング装置にお
いて、上記の課題を解決するために、以下の手段を講じ
ていることを特徴としている。
【0020】すなわち、上記のディスクローディング装
置は、上記ディスクを載置しながら上記3位置間を移動
自在に設けられる第1トレイと、上記着脱位置と上記収
納位置との間で上記第1トレイを支持しながら移動自在
に設けられる第2トレイと、上記第1トレイを上記3位
置間で往復移動するように駆動するトレイ駆動手段と、
上記第2トレイを上記第1トレイに保持させる保持部材
と、上記第1トレイが上記収納位置から上記再生位置に
移動する際、上記保持部材による保持を解除する保持解
除手段とを備えている。
【0021】上記の構成では、着脱位置からディスク収
納位置までの間では、第2トレイが第1トレイに保持部
材によって保持されるので、着脱位置と収納位置との間
における第1トレイの強度を十分補うことができる。こ
れにより、ディスクを着脱位置と収納位置との間で確実
に移動させることができる。しかも、第1トレイのみが
トレイ駆動手段によって駆動されるので、トレイ駆動手
段の構成が簡素化になる。
【0022】また、第1トレイが収納位置から再生位置
に移動する際には、保持部材による第2トレイの第1ト
レイへの保持が保持解除手段によって解除されるので、
第1トレイのみが移動する。このように、収納位置から
再生位置までの間では、第1トレイのみを移動させるこ
とにより、筺体を大型に形成する必要がなくなる。
【0023】請求項1のディスクローディング装置にお
ける上記トレイ駆動手段は、請求項2に記載のように、
上記第1トレイが有するラックに噛み合う2個のピニオ
ンと、これらのピニオンの間に配されてピニオンを回転
させるピニオンプーリと、このピニオンプーリを回転駆
動するモータと、上記ピニオンが上記ラックと噛み合う
位置と噛み合わない位置とに配するように上記ピニオン
を上記ピニオンプーリの回転軸中心に回動させるピニオ
ン回動手段とを有していることが好ましい。
【0024】上記の構成では、ピニオンがピニオン回動
手段によって回動するようになっているので、2個のピ
ニオンのピニオンのうちいずれか一方がラックに噛合す
る状態が得られる。これにより、第1トレイの移動方向
に応じてラックに噛合するピニオンを交換すれば、ピニ
オンを微動駆動させることなく、第1トレイの移動方向
を切り替えることができる。
【0025】請求項2のディスクローディング装置は、
請求項3に記載のように、上記再生位置において上記デ
ィスクを回転させることにより上記ディスクに記録され
た情報を再生する再生機構と、再生時と上記ディスクの
移動時とにおける所定の位置に上記再生機構を回転によ
って昇降させる再生機構昇降カムとをさらに備え、上記
ピニオン回動手段が、上記再生機構昇降カムと一体に設
けられるピニオン回動カムであって、上記再生機構昇降
カムの回転に伴って上記ピニオンを回動させるための動
きを生じさせるような形状に形成されているピニオン回
動カムを含んでいることが好ましい。
【0026】上記の構成では、再生機構昇降カムと一体
に設けられたピニオン回動カムが、再生機構昇降カムの
回転に伴ってピニオンを回動させるための動きを生じさ
せるような形状に形成されているので、再生機構昇降カ
ムの動作状態を検出すれば、ピニオン回動手段の動作状
態をも検出することができる。それゆえ、再生機構昇降
カムの動作状態のみを検出することにより第1トレイお
よび再生機構の位置が検出されるので、ピニオンの位置
と再生機構の位置とを検出する装置を個別に備える必要
がなくなる。
【0027】請求項2のディスクローディング装置は、
請求項4に記載のように、上記第2トレイが、上記保持
部材によって上記第2トレイを上記第1トレイに保持さ
せる位置の付近に上記ラックとともに上記ピニオンに噛
み合う補助ラックを有していることが好ましい。
【0028】上記の構成では、ピニオンは、第1トレイ
を移動させるようにラックと噛合した状態で回転すると
き、上記第2トレイを上記第1トレイに保持させる位置
の付近に達すると、補助ラックにも噛合する。これによ
り、第2トレイも第1トレイとともにピニオンにより駆
動され、保持位置まで移動する。それゆえ、第2トレイ
が保持部材によって第1トレイに完全に保持される直前
に第1トレイが移動を開始する可能性および第1トレイ
の移動中における第2トレイの位置ずれを防ぐことがで
きる。
【0029】また、第2トレイが第1トレイに保持され
てからは、第2トレイを補助ラックにより駆動する必要
がなくなるので、補助ラックは、ラックに比べてごく短
く形成されていればよい。それゆえ、第2トレイに第1
トレイと同様な長いラックを生成する必要がなく、第2
トレイの製造に要するコスト増を抑えることができる。
【0030】請求項2のディスクローディング装置にお
けるトレイ駆動手段は、請求項5に記載のように、ピニ
オンのいずれもがラックに噛み合っていないときおよび
第1トレイが収納位置と再生位置との間で移動するため
にピニオンがラックに噛み合っているときに第2トレイ
の移動を阻止するように、ピニオン回動手段によりピニ
オンと一体に回動される第2トレイ移動阻止部材を有し
ていることが好ましい。
【0031】収納位置における第1トレイの移動方向が
着脱位置または再生位置に切り替わるときにピニオンの
いずれもがラックに噛み合わない状態が生じ、このとき
第2トレイが移動自在になる。また、第1トレイが収納
位置と再生位置との間または再生位置にあるときにも、
第2トレイが移動自在になる。これに対し、上記の構成
では、第2トレイは、第2トレイ移動阻止部材により移
動が阻止されるので、第2トレイを移動しないように保
持するための保持機構を別途設けたり、第2トレイが保
持機構に保持される強度を備えたりする必要がなくな
る。
【0032】また、第2トレイ移動阻止部材は、ピニオ
ンと一体に回動される。それゆえ、第1トレイが第2ト
レイとともに収納位置と着脱位置との間を移動する際
に、第2トレイ移動阻止部材が第2トレイから離れるよ
うに構成すれば、ピニオンの回動状態に応じて第2トレ
イの移動を選択的に阻止することができる。
【0033】請求項2のディスクローディング装置にお
けるトレイ駆動手段は、請求項6に記載のように、上記
ピニオンのいずれもが上記ラックに噛み合っていないと
きに上記第1トレイの移動を阻止するように、上記ピニ
オン回動手段により上記ピニオンと一体に回動される第
1トレイ移動阻止部材を有していることが好ましい。
【0034】上記の構成では、第1トレイは、第1トレ
イ移動阻止部材により移動が阻止されるので、いずれの
ピニオンもラックに噛合していないときに第1トレイを
移動しないように保持するための保持機構を別途設ける
必要がなくなる。また、第1トレイ移動阻止部材は、ピ
ニオンと一体に回動される。それゆえ、第1トレイがピ
ニオンにより駆動される際に第1トレイ移動阻止部材が
第1トレイから離れるように構成すれば、ピニオンの回
動状態に応じて第1トレイの移動を選択的に阻止するこ
とができる。
【0035】請求項3のディスクローディングは、請求
項7に記載のように、再生時に上記ディスクを回転可能
に固定する固定機構であって、上記再生機構と別体に設
けられ、上記ディスクの中心軸方向に移動するように上
記筺体に動きが規制される固定機構と、上記再生機構昇
降カムの回転に応じて上記固定機構を昇降運動させるよ
うに上記再生機構昇降カムと一体に設けられる固定機構
昇降カムとをさらに備え、上記再生機構が次のように構
成されていることが好ましい。すなわち、上記再生機構
は、上記再生機構昇降カムの回転に応じて昇降運動する
ときに上記ディスクの中心軸方向に移動するように上記
筺体に動きが規制されるとともに、姿勢を常に水平に保
持するように上記再生機構昇降カムと接している。
【0036】上記の構成では、再生機構は、再生機構昇
降カムの回転に応じて、姿勢を水平に維持しながらディ
スクの中心軸方向に昇降運動する。一方、固定機構も、
再生機構と同じく、再生機構昇降カムの回転によって昇
降運動する。それゆえ、再生機構昇降カムを回転させる
ことによって、再生機構および固定機構が昇降運動する
ようになる。
【0037】第1トレイが再生位置に移動してきたとき
には、少なくとも再生機構を第1トレイと接触しないよ
うに、下方に退避させる必要がある。このような動作に
対しても、再生機構昇降カムと固定機構昇降カムとの運
動が一体になされることから、再生機構と固定機構の位
置関係を正確に維持することができる。また、固定機構
は、ディスクの中心軸方向に移動するように筺体に動き
が規制されているので、ディスクを安定して固定するこ
とができる。
【0038】請求項7のディスクローディングは、請求
項8に記載のように、上記第1および第2トレイの対が
上記筺体に複数重なって配置される一方、上記再生機構
昇降カムが、回転によって上記再生機構の高さを一定に
維持するように、水平方向に形成された水平部を有して
いることが好ましい。
【0039】上記の構成では、水平部によって、再生機
構昇降カムが回転しても再生機構が昇降しない。これに
より、再生機構を昇降させずに、再生機構昇降カムの回
転に伴ってピニオン回動カムがピニオンを回動させて、
第1トレイの搬送を行うことができる。それゆえ、ある
第1トレイで再生位置まで搬送されたディスクを再生し
ているときに、他の1つの第1トレイを収納位置と着脱
位置との間で移動させることができる。すなわち、いず
れか1枚のディスクの再生中に他の第1トレイを排出す
ることができる。
【0040】請求項8のディスクローディングは、請求
項9に記載のように、複数枚の上記第1トレイの位置を
同時に検出するトレイ位置検出機構と、上記再生機構昇
降カムの回転位置を検出する回転位置検出機構とをさら
に備えていることが好ましい。
【0041】上記の構成では、前述のように、再生機構
昇降カムが、ピニオン回動カム、再生機構昇降カムおよ
び固定機構昇降カムと一体に設けられているので、これ
らの動作は、回転位置検出機構によって再生機構昇降カ
ムの回転位置として一括して検出される。ローディング
動作を制御するために必要な情報は、他にトレイ位置が
あるので、ディスクローディング装置は、これを検出す
るためのトレイ位置検出機構をさらに備えるだけで検出
装置が足りる。それゆえ、検出装置の構成を簡素化する
とともに、制御に要する情報を集約化して扱うことがで
きる。
【0042】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図16に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0043】本実施の形態に係るディスクローディング
装置は、図2に示すように、筺体1を備えており、この
筺体1に、上トレイ2、下トレイ3、トレイ駆動機構
4、再生機構ユニット5、ディスク固定機構6などが組
み込まれて構成されている。
【0044】上トレイ2および下トレイ3は、矢印方向
に移動自在になるように筺体1に取り付けられている。
図3(a)または(b)に示す情報記録媒体としてのデ
ィスク6またはディスク7を、外部から筺体1の奥部に
配置される再生機構ユニット5へ搬送し、かつ再生機構
ユニット5から外部へ搬送するようになっている。
【0045】第1トレイとしての上トレイ2は、図4
(a)に示すように、径の異なる円形の凹部2a・2b
を有している。凹部2aは、図3(a)に示す大径のデ
ィスク6を収納し得るように形成され、凹部2bは、図
3(b)に示す小径のディスク7を収納し得るように形
成されている。
【0046】なお、後述する実施の形態2を含めて、デ
ィスク6またはディスク7の何れを用いてもよいが、以
降の説明では便宜上ディスク6のみを用いる。
【0047】上トレイ2は、図1(a)に示すように、
ディスク6を、着脱位置T1、収納位置T2または再生
位置T3に搬送するようになっている。着脱位置T1
は、筺体1の外部でディスク6の上トレイ2への着脱を
行う位置である。収納位置T2は、ディスク6を筺体1
の内部に収納する位置であって、上トレイ2が筺体1か
ら出入りする開口部1a(図1(b)に示す)の近傍の
位置である。再生位置T3は、筺体1内の収納位置T2
よりもさらに奥でディスク6を再生可能にする位置であ
る。
【0048】また、上トレイ2は、ほぼU字形状をなす
切り欠き部2cを有している。この切り欠き部2cは、
後述するピックアップ51b(図6または図9参照)が
ディスク6と情報の授受の可能な位置まで上昇し、かつ
後述のターンテーブル51aがディスク6を下方よりす
くい上げられるように形成されている(図9参照)。さ
らに、上トレイ2は、図4(a)および図5(a)に示
すように、移動方向に沿った両側縁部における下面側に
設けられるガイド部2d…とガイドレール2eとを有し
ている。
【0049】ガイド部2dは、3箇所設けられており、
それぞれが下方に突出したL字形状をなす構造である。
ガイドレール2dは、ガイド部2dと同じ構造である
が、上トレイ2の側縁部のほぼ全体にわたって設けられ
ている。
【0050】上トレイ2のガイド部2d側の側端面に
は、上トレイ2の位置を検知するための位置検出カム2
f・2gが設けられている。位置検出カム2fは、上ト
レイ2における前記の開口部1aに近い側の端(前端)
からほぼ凹部2aの直径とほぼ同じ長さに設けられてい
る。位置検出カム2gは、位置検出カム2fより下側に
凹んで形成されており、上トレイ2における前端の近傍
から後端にわたって設けられている。
【0051】上トレイ2のガイドレール2e側の側端面
には、前端部の所定箇所を除いてほぼ全体にわたってラ
ック2hが形成されている。また、ラック2hにおける
所定の位置には、ラック2hより下側に突出する衝止部
2iが設けられている。この衝止部2iは、後述するロ
ック爪36bが衝き当たるように形成されている(図1
3参照)。さらに、前端部のラック2h付近には、係止
部2jが設けられている。係止部2jは、後述するロッ
クレバー8が係止するように、下面側にほぼL字形状を
なすように突出している。
【0052】上トレイ2には、ラック2hより内側の位
置に上下に貫通するガイド穴2kが形成されている。こ
のガイド穴2kは、後述するように、再生機構ユニット
5によって保持されるために設けられている。
【0053】第2トレイとしての下トレイ3は、図4
(b)および図5(b)に示すように、その移動方向に
沿った両側縁部における上面側に設けられるガイドレー
ル3aとガイド部3b…とを有している。
【0054】ガイドレール3aは、上方に突出するL字
形状をなしており、下トレイ3の側縁部のほぼ全体にわ
たって設けられている。ガイド部3b…は、内方に突出
した板状の小片であり、適当な間隔をおいて3箇所設け
られている。ガイドレール3aがガイド部2d…と係合
し、ガイド部3b…がガイドレール2eと係合すること
によって、上トレイ2は、下トレイ3上を収納位置T2
と再生位置T3との間で摺動自在に移動するように下ト
レイ3と結合される。
【0055】下トレイ3のガイド溝3b側の側端面に
は、下トレイ3における前記の開口部1aに近い側の端
(前端)から所定の間隔をおいて部分ラック3cが設け
られている。補助ラックとしての部分ラック3cは、ラ
ック2hに比べてごく短く形成されており、ラック2h
とともに後述するピニオン21・22に噛合する。ま
た、ラック2h側の側端面のほぼ中央には、切り欠き部
3dが設けられている。この切り欠き部3dは、後述す
るロック爪36cが係合するように形成されている。
【0056】下トレイ3のガイドレール3a側の側端面
には、下トレイ3の位置を検知するための位置検出カム
3e・3fが設けられている。位置検出カム3eは、下
トレイ3の前端からほぼ部分ラック3cの後端とほぼ同
じ位置までの箇所を除いて形成されている。位置検出カ
ム3fは、位置検出カム3eより下側に凹んで形成され
ており、位置検出カム3eに対しさらに後端寄りの位置
から後端にわたって設けられている。
【0057】上記のように構成される上トレイ2および
下トレイ3と、保持部材であるロックレバー8と、スプ
リング9とによって複合トレイ10が構成されている。
【0058】ロックレバー8は、L字形状をなしている
平板状の部材であって、下トレイ3における部分ラック
3cの付近に設けられたピン3gにより回動自在に支持
されている。ロックレバー8とピン3gとの間には、ス
プリング9が介装されている。図5(b)に示すよう
に、ロックレバー8は、スプリング9により、その先端
が外側に突出するように付勢されている。また、ロック
レバー8には、前述の係止部2jに係止する突起部8a
が上方に突出するように設けられている。
【0059】このような構造では、ロックレバー8は、
図16(a)に示すように、下トレイ3を上トレイ2に
保持させるようになっている。
【0060】上トレイ2および下トレイ3の位置は、図
6に示すトレイ位置検出機構15により検出される。ト
レイ位置検出機構15は、筺体1における側壁に設けら
れており、4つのスイッチレバー11〜14およびトレ
イ位置検出スイッチ(以降、スイッチと称する)SW1
〜SW4によって構成されている。
【0061】スイッチレバー11〜14は、筺体1に回
動自在に取り付けられており、複合トレイ10が動作す
ると、それに連動して、対応するスイッチSW1〜SW
4をONまたはOFFさせる。
【0062】スイッチSW1を操作するスイッチレバー
11は、支持部11a、当接部11b、レバー部11c
および操作部11dにより構成されている。支持部11
aは、筺体1に回動自在に支持されるように柱状に形成
されている。当接部11bは、位置検出カム3fに当接
するように支持部11aに設けられている。レバー部1
1cは、支持部11aの下端から筺体1の内部に配され
たスイッチSW1に延びるように設けられている。操作
部11dは、レバー部11cの先端に設けられた平板で
あり、レバー部11cの回動によってスイッチSW1の
ノブを操作するようになっている。
【0063】スイッチSW2を操作するスイッチレバー
12は、支持部12a、当接部12b…、レバー部12
cおよび操作部12dにより構成されており、スイッチ
レバー11と同じ構造である。当接部12bは、位置検
出カム3eに当接するように、支持部12aに設けられ
ている。
【0064】スイッチSW3を操作するスイッチレバー
13は、支持部13a、当接部13b…、レバー部13
cおよび操作部13dにより構成されている。支持部1
3aは、筺体1に回動自在に支持されるように柱状に形
成されている。当接部13b…は、位置検出カム2gに
当接するように、支持部13aに設けられている。レバ
ー部13cは、支持部13aの下端から筺体1の内部に
配されたスイッチSW3に延びるように設けられてい
る。操作部13dは、レバー部13cの先端に設けられ
た平板であり、レバー部13cの回動によってスイッチ
SW3のノブを操作するようになっている。
【0065】スイッチSW4を操作するスイッチレバー
14は、支持部14a、当接部14b、レバー部14c
および操作部14dにより構成されており、スイッチレ
バー13と同じ構造である。当接部14bは、位置検出
カム2fに当接するように、支持部14aに設けられて
いる。
【0066】上記のスイッチSW1〜SW4は、位置検
出カム2f・2g・3e・3fに当接していない状態で
は、図6に示す位置にあるように図示しないスプリング
によって付勢されている。
【0067】このように構成されるトレイ位置検出機構
15は、4つのスイッチSW1〜SW4のON・OFF
の組み合わせによって、上トレイ2および下トレイ3の
位置を検出するようになっている。以下に、上および下
トレイ2・3の位置に応じたスイッチSW1〜SW4の
ON・OFF状態を説明する。
【0068】図8(a)に示すように、下トレイ3が収
納位置T2にある場合、スイッチSW1・SW2がとも
にONする。図8(b)に示すように、下トレイ3が着
脱位置T1と収納位置T2との間にある場合、スイッチ
SW1がONし、スイッチSW2がOFFする。図8
(c)に示すように、下トレイ3が着脱位置T1にある
場合、スイッチSW1・SW2がともにOFFする。
【0069】図7(a)に示すように、上トレイ2が収
納位置T2またはそれより外部にある場合、スイッチS
W3・SW4がともにONする。図7(b)に示すよう
に、上トレイ2が収納位置T2と再生位置T3との間に
ある場合、スイッチSW3がONし、スイッチSW4が
OFFする。図7(c)に示すように、上トレイ2が再
生位置T3にある場合、スイッチSW3・SW4がとも
にOFFする。
【0070】図6に示すように、トレイ駆動手段として
のトレイ駆動機構4は、2個のピニオン21・22、ピ
ニオンプーリ23、ピニオン駆動ベルト24、押圧ロー
ラ25・26、ギヤ27〜30、駆動プーリ31、駆動
ベルト32、ピニオン回転モータ33およびピニオン回
動機構35からなっている。また、ピニオン回動手段と
してのピニオン回動機構35は、ベース36と、ジョイ
ントレバー37と、後述するピニオン回動カム41a…
(図12参照)によって構成されている。
【0071】なお、トレイ駆動機構4は、ピニオン駆動
ベルト24を用いているが、ピニオン駆動ベルト24の
代わりに、図2に示すように、歯車対39・39を用い
てもよい。
【0072】ピニオン21・22、ピニオンプーリ23
および押圧ローラ25・26は、ベース36上に回転自
在に取り付けられている。ピニオン21・22は、ピニ
オン回動機構35によって上トレイ2のラック2hに噛
合する位置に移動するようになっている。ピニオンプー
リ23は、ピニオン21・22の間に配されており、ピ
ニオン21・22をピニオン駆動ベルト24を介して回
転させる。押圧ローラ25・26は、ピニオンプーリ2
3の両側でピニオンプーリ23にピニオン駆動ベルト2
4を押し付ける。
【0073】ギヤ27は、ピニオンプーリ23の下方に
配されており、シャフト38(図11参照)によってピ
ニオンプーリ23と同軸に結合されている。ギヤ27
は、ギヤ28に噛み合い、ギヤ28はギヤ29に噛み合
い、ギヤ29はギヤ30に噛み合っている。ギヤ30
は、シャフトによって駆動プーリ31と同軸に結合され
ている。駆動ベルト32は、ピニオン回転モータ33と
同軸に設けられるモータプーリ33aと駆動プーリ31
とに架け渡されている。ピニオン21・22およびピニ
オンプーリ23は、このような駆動力伝達機構によりピ
ニオン回転モータ33の駆動力が伝達されて駆動され
る。
【0074】ベース36は、シャフト38によってピニ
オンプーリ23の回転中心を中心にして回動自在に支持
されている。ベース36は、回動端部36aと、ロック
爪36b・36cを有している。回動端部36aは、ピ
ニオン22側の端に設けられている。ロック爪36b
は、押圧ローラ25とピニオン21との間に設けられ、
ロック爪36cは、押圧ローラ26とピニオン22との
間に設けられている。ロック爪36b・36cは、図1
3に示すように、ともにラック2h側に突出している。
【0075】ジョイントレバー37は、本体37aと、
爪部37bとからなっている。本体37aは、先端が二
股状に形成されており、前記の回動端部36aを挟み込
むように保持している。爪部37bは、図6に示すよう
に、両端に2つの爪を有しており、本体37aに固定さ
れるとともに、筺体1に回動自在に支持されている。
【0076】このように構成されるジョイントレバー3
7は、凹凸形状をなすピニオン回動カム41a…と接触
することによって本体37aが揺動する。ベース36
は、本体37aの揺動に伴って回動する。この動作によ
って、ピニオン21・22のいずれか一方がラック2h
に噛合する状態、またはピニオン21・22がともにラ
ック2hに噛合しない状態を得ることができる。
【0077】筺体1の奥部には、ほぼ円筒形状をなすメ
インカム41が配されている。メインカム41は、回転
することによって、再生機構ユニット5、ディスク固定
機構6および前述のピニオン回動機構35に所定の運動
を行わせる部材である。このメインカム41の内側に
は、再生機構ユニット5およびディスク固定機構6が配
されている。
【0078】図9に示すように、再生機構ユニット5
は、再生機構51と、ホルダー52と、ダンパー53と
によって構成されている。ホルダー52は、再生機構5
1を覆う部材であり、ダンパー53を介して再生機構5
1と結合されている。ホルダー52の側面壁には、後述
する再生機構昇降カム41b…に係合される従動ピン5
2a…が3カ所に設けられている。この従動ピン52a
…は、メインカム41の回転に伴って昇降することによ
って、再生機構ユニット5を昇降移動させる。
【0079】また、ホルダー52の上面には、保持突起
52bが上方に突出するように形成されている。保持突
起52bは、上トレイ2が再生位置T3にあり、かつ再
生機構ユニット5が上トレイ2上のディスク6を再生で
きる位置にある状態で、ガイド穴2kに挿通されること
によって上トレイ2を保持する。
【0080】再生機構51は、ディスク6を回転させる
ターンテーブル51a、ターンテーブル51aを回転さ
せるスピンドルモータ(図示せず)、ディスク6と情報
の授受を光学的に行うピックアップ51bなどから構成
されている。ピックアップ51bは、矢印A−A方向に
直線的に移動自在となるように設けられている。
【0081】なお、再生機構51は、再生機能だけでな
く記録機能を兼ね備えていてもよい。
【0082】ディスク固定機構6は、図10に示すよう
に、スタビライザー54およびスタビライザーホルダー
55によって構成されている。スタビライザー54は、
スタビライザーホルダー55によって、回転自在に保持
されており、ターンテーブル51a上に載置されたディ
スク6を固定するようになっている。
【0083】スタビライザーホルダー55は、スタビラ
イザー54を保持する水平板55aとこの水平板55a
に対し垂直に設けられる垂直板55bを有している。垂
直板55bには、上部と下部との5箇所に昇降ガイドピ
ン55c…が設けられ、下部の1箇所に従動ピン55d
が設けられている。昇降ガイドピン55c…は、筺体1
に設けられた図示しないガイド溝に嵌合されており、メ
インカム41の回転に伴って昇降することによって、ス
タビライザーホルダー55をスタビライザー54ととも
に昇降移動させる。従動ピン55dは、後述する固定機
構昇降カム41cに嵌合して、メインカム41の回転と
ともに昇降するようになっている。
【0084】図11および図12に示すように、メイン
カム41は、ピニオン回動カム41a…と、再生機構昇
降カム41b…と、固定機構昇降カム41cと、回転位
置検出カム41d…とを有しており、カム駆動機構61
によって回転駆動されるようになっている。また、メイ
ンカム41の外周面の下端には、全周にわたってギヤ面
41eを有している。
【0085】カム回転駆動機構61は、図6に示すよう
に、ギヤ62・63、カム回転プーリ64、カム回転ベ
ルト65およびカム回転モータ66からなっている。ギ
ヤ62は、上記のギヤ面41eおよびギヤ63に噛合し
ている。ギヤ63は、シャフト67によってカム回転プ
ーリ64と同軸に結合されている。カム回転ベルト65
は、カム回転モータ66と同軸に設けられるモータプー
リ66aとカム回転プーリ64とに架け渡されている。
メインカム41は、このような駆動力伝達機構によりカ
ム回転モータ66の駆動力が伝達されて駆動される。
【0086】ピニオン回動カム41a…は、メインカム
41の上側外周に凹状と凸状とに形成された部分が対を
なす構成であり(図22(a)および(b)参照)、回
転位置検出カム41d…は、メインカム41の下側外周
に凸状に形成されている。ピニオン回動カム41a…
は、ジョイントレバー37に7トレイ2および下トレイ
3の位置に応じた運動をさせるように、所定の配置間隔
に形成されている。回転位置検出カム41d…は、上下
2箇所の位置に設けられ、カム位置検出スイッチ(以
降、スイッチと称する)SW11・SW12をON・O
FFさせるようになっている。回転位置検出カム41d
…は、水平方向に沿った位置に応じて、上下2箇所、上
にのみ1箇所および下にのみ1箇所というように異なっ
て配置されている。
【0087】スイッチSW11・SW12は、図2およ
び図6に示すように、筺体1に取り付けられている。こ
のスイッチSW11・SW12は、先端に回転位置検出
カム41d…に接触する接触部を有する板バネを備える
ことによって、その接触部が回転位置検出カム41d…
に接触するときにONし、接触しないときにOFFする
ようになっている。したがって、スイッチSW11・S
W12は、回転位置検出カム41d…の配置に応じてス
イッチSW11・SW12のそれぞれのON・OFFの
4通りの組み合わせで、メインカム41の回転位置を検
出するようになっている。
【0088】再生機構昇降カム41b…は、図11に示
すように、3つの従動ピン52a…を嵌合した状態で移
動させるように溝状に3本形成されている。この再生機
構昇降カム41b…は、再生機構ユニット5を昇降させ
る部分が斜めに形成され、再生機構ユニット5を昇降さ
せない部分が水平に形成されている。また、再生機構昇
降カム41b…は、再生機構51の姿勢が常に水平に維
持されるように、従動ピン52a…の間隔に応じた間隔
をおいて設けられている。
【0089】固定機構昇降カム41cは、従動ピン55
dを嵌合した状態で移動させるように溝状に1本形成さ
れている。この固定機構昇降カム41cも、スタビライ
ザーホルダー55を昇降させる部分が斜めに形成され、
スタビライザーホルダー55を昇降させない部分が水平
に形成されている。
【0090】ピニオン回動カム41a…の配置位置なら
びに再生機構昇降カム41b…および固定機構昇降カム
41cの形状は、回転位置検出カム41d…の配置位置
に関連付けられている。これにより、上および下トレイ
2・3の位置、再生機構ユニット5の位置およびスタビ
ライザー55の位置が、スイッチSW11・SW12の
ON・OFF状態で検出される。また、メインカム41
に上記の4種類のカムが設けられているので、メインカ
ム41の回転によって、上および下トレイ2・3、再生
機構51およびスタビライザー54が互いに関連して運
動する。
【0091】次に、本ディスクローディング装置のトレ
イ駆動機構4を中心とする具体的な動作を説明する。
【0092】図13(a)および(b)に示すように、
上トレイ2が収納位置T2にあるとき、爪部37bがメ
インカム41におけるピニオン回動カム41a…に当接
せず、ジョイントレバー37は中立状態にある。このと
き、ピニオン21・22の中心を結ぶ直線がラック2h
とほぼ平行になるので、ピニオン21・22は、ラック
2hに噛合しない。
【0093】上トレイ2が収納位置T2から着脱位置T
1へ移動するときには、図14(a)および(b)に示
すように、爪部37bが凹状と凸状のピニオン回動カム
41a・41aに当接することによって、本体37aは
矢印B2方向(反時計回り)に回動する。これに伴っ
て、ベース36は矢印C1方向(時計回り)に回動す
る。これにより、ピニオン21がラック2hに噛合する
とともに、ピニオン回転モータ33から前述の駆動力伝
達機構およびピニオンプーリ23を介してピニオン21
に駆動力が伝達される。この結果、ピニオン21が回転
して、上トレイ2が移動する。
【0094】上トレイ2が収納位置T2から再生位置T
3へ移動するときには、図15(a)および(b)に示
すように、爪部37bが図14(a)に示す場合とは逆
の配置になる凸形状と凹状のピニオン回動カム41a・
41aに当接する。すると、本体37aは矢印B1方向
(時計回り)に回動し、これに伴って、ベース36は、
矢印C2方向(反時計回り)に回動する。これによっ
て、ピニオン22がラック2hに噛合するとともに、ピ
ニオン21の回転時と同様に、ピニオン回転モータ33
からピニオン22に駆動力が伝達される。この結果、ピ
ニオン22が回転して、上トレイ2が移動する。
【0095】また、上トレイ2が収納位置T2から再生
位置T3に移動する際に、下トレイ3は、上トレイ2に
保持されていない状態、すなわち自由に移動しうる状態
にある。そこで、図15(a)および(b)に示すよう
に、ベース36の矢印C2方向の回動に伴って、ロック
爪36cが切り欠き部3dに係合する。これにより、下
トレイ3は、移動できないように収納位置T2で保持さ
れる。
【0096】収納位置T2にある上トレイ2が移動する
とき、着脱位置T1または再生位置T3のいずれかに移
動する。このとき、図13(a)および(b)に示すよ
うに、ベース36上のピニオン21・22がいずれもラ
ック2hに噛合していない状態がある。この状態から上
トレイ2が着脱位置T1へ移動する場合は、前記の場合
とは逆に、下トレイ3が上トレイ2とともに移動するよ
うに、図14(a)および(b)に示す位置にベース3
6を回動させて、ロック爪36cによる保持を解除させ
る。
【0097】上トレイ2が収納位置T2にあるときにピ
ニオン21・22がいずれもラック2hに噛合していな
い状態では、上トレイ2は自由に移動しうる状態にあ
る。図13(a)および(b)に示すように、ロック爪
36bが衝止部2iに衝き当たる。これにより、上トレ
イ2は、勝手に再生位置T3へ移動しないように保持さ
れる。また、このとき、上トレイ2は、部分ラック3c
が衝止部2iに衝き当たることによって、着脱位置T1
へ移動しないようにも保持される。
【0098】図16(a)および(b)に示すように、
収納位置T2において、突起部8aが係止部2jに係止
することによって、下トレイ3は上トレイ2に保持され
ている。このため、上トレイ2を再生位置T3の方向に
移動させると、下トレイ3も移動しようとする。これに
対し、ロックレバー8による保持を解除する保持解除カ
ム1b(保持解除手段)が、筺体1におけるラック2h
の下側に設けられている。
【0099】これにより、ロックレバー8は、下トレイ
3は、図16(c)および(d)に示すように、着脱位
置T1から収納位置T2に達する直前の解除開始位置に
おいて、その保持解除カム1bに当接しはじめる。そし
て、両トレイ2・3が収納位置T2に達すると、ロック
レバー8は、図16(e)および(f)に示すように、
上トレイ2の移動に伴って保持解除カム1bに押し込ま
れ、前述のスプリング9の付勢力に抗して矢印D1方向
に回動する。この結果、ロックレバー8による保持が完
全に解除される。
【0100】収納位置T2で完全に保持を解除させるた
めに、両トレイ2・3が収納位置T2に達したときに突
起部8aの係止部2jへの係止が解けるようにすると、
次の動作へ円滑に移行できなくなる。このため、図16
(c)に示す状態から図16(e)に示す状態の中間の
状態で突起部8aの係止部2jへの係止が解けるように
なっている。ところが、このようにすれば、下トレイ3
が収納位置T2に達する直前で保持が解除されて取り残
されてしまう。
【0101】このような不都合に対し、本ディスクロー
ディング装置では、解除開始位置と収納位置T2との間
にのみ、部分ラック3cとラック2hとがともにピニオ
ン21に噛合するように構成されている。このように、
ロックレバー8による保持が不完全な区間で、下トレイ
3がピニオン21により駆動されることによって、上記
のような不都合が回避される。
【0102】このような構造により、ロックレバー8の
動作によって下トレイ3の保持を簡易に解除するととも
に、上トレイ2および下トレイ3に要求される動作を確
実に実行することができる。また、以上のように、上ト
レイ2および下トレイ3を各位置T1〜T3間で機構的
に動作させることによって、両トレイ2・3を所望通り
に移動させることが可能になる。
【0103】なお、ロックレバー8は、下トレイ3を保
持するときには、スプリング9の付勢力によって矢印D
2方向に回動する。
【0104】ところで、上トレイ2が収納位置T2と再
生位置T3との間を移動するとき、上トレイ2に置載さ
れたディスク6がターンテーブル51aに接触すること
を避ける必要がある。このため、上トレイ2が再生位置
T3に達するまでは、再生機構ユニット5は、再生機構
昇降カム41b…によって、上トレイ2の移動領域と垂
直方向に離れた位置に配置される。そして、上トレイ2
が再生位置T3に達した後、再生機構ユニット5が再生
機構昇降カム41bの回転により上昇すると、ターンテ
ーブル51aがディスク6を上トレイ2からすくい上げ
る。このように、ディスク6がターンテーブル51aに
載置された状態で再生が可能になる。
【0105】また、上トレイ2が再生位置T3以外にあ
るとき、スタビライザー54は、ターンテーブル51a
から上方に離れて配置される。そして、上トレイ2が再
生位置T3に達して、ターンテーブル51aがディスク
6をすくい上げた後、スタビライザー54は、固定機構
昇降カム41cによってターンテーブル51a側に移動
する。この結果、ディスク6は、スタビライザー54に
よってターンテーブル51aに押し付けられ、回転可能
となるように固定される。
【0106】以上のような構成によって、図1(b)に
示す着脱位置T1と図1(c)に示す収納位置T2との
間においては、上トレイ2がロックレバー8によって下
トレイ3に保持されているので、複合トレイ10は、筺
体1の外部でディスク6を載置して移動するのに十分な
強度を備えることができる。また、再生位置T2におい
ては、ロックレバー8による保持が解除されるので、上
トレイ2のみが図1(d)に示す再生位置T3まで移動
するようになる。
【0107】本ディスクローディング装置では、複合ト
レイ10、再生機構ユニット5およびスタビライザー5
4をメインカム41の回転によって移動させている。こ
れにより、例えば、上トレイ2のみを移動させるための
切り替え動作と再生機構ユニット5の移動とを容易に連
動させることができる。また、部品点数を削減するとと
もに制御を簡素化することができる。しかも、ロック爪
36a・36bにより上トレイ2および下トレイ3を必
要に応じて保持することによって、両トレイ2・3を確
実に動作させることができる。
【0108】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
を図7、図8、図17ないし図25に基づいて説明すれ
ば以下の通りである。なお、本実施の形態において、実
施の形態1における構成要素と同一の機能を有する構成
要素については、同一の符号を付記してその説明を省略
する。
【0109】本実施の形態では、実施の形態1の機構を
用いて、複数枚のディスク6…を同時に収納可能とし、
かつ1枚のディスク6の再生中に他のディスク6…を交
換可能にするディスクローディング装置について説明す
る。
【0110】なお、以下には、説明を簡潔にするため、
3組の複合トレイ10…を用いた例について述べる。ま
た、複合トレイ10…には、ディスク6およびディスク
7を混在して収納させてもよい。
【0111】本実施の形態に係るディスクローディング
装置は、図17および図18に示すように、トレイ駆動
機構4が3段積み上げられてなる駆動ユニット71を備
えている。駆動ユニット71は、複合トレイ10…のそ
れぞれの上トレイ2を独立して移動させるように動作す
る。
【0112】この駆動ユニット71におけるトレイ駆動
機構4は、ピニオンプーリ23からピニオン21・22
へ2組の歯車対39・39を介して動力を伝達するよう
になっている。トレイ駆動機構4は、歯車対39・39
を備える代わりに、実施の形態1で説明したトレイ駆動
機構4と同じく、ピニオン駆動ベルト24(図6参照)
を備えていてもよい。
【0113】駆動ユニット71において、図19に示す
ように、各ジョイントレバー37の本体37aは、それ
ぞれに対応するベース36と繋がるように、各ベース3
6と同じ高さに配されている。一方、上段の本体37a
と連動する爪部37bは下段に配され、中段の本体37
aと連動する爪部37bは中段に配され、下段の本体3
7aと連動する爪部37bは上段に配されている。この
ように、各ジョイントレバー37は、形状が異なるが同
一の機能を有している。
【0114】また、本ディスクローディング装置は、図
20(c)に示すように、3枚のディスク6を収納する
ために、3組の複合トレイ10…を備えている。ディス
ク6の着脱または交換をするために、例えば、上段の複
合トレイ10が着脱位置T1から収納位置T2を経て再
生位置T3まで移動するときは、図20(b)ないし
(d)に示すように、中段および下段の複合トレイ10
…は収納位置T2に配置されている。
【0115】図21(a)および(b)は、メインカム
41の外周面と内周面とをそれぞれ点Oを中心にして帯
状に展開して示した図である。図21(a)および
(b)ならびに図19に示すように、本ディスクローデ
ィング装置におけるメインカム41は、3組の複合トレ
イ10…に対応するように、ピニオン回動カム41a
…、再生機構昇降カム41b…、固定機構昇降カム41
cおよび回転位置検出カム41d…設けられている。
【0116】具体的には、ピニオン回動カム41a…は
3列に配されており、回転位置検出カム41d…は4列
に配されている。ピニオン回動カム41a…は、メイン
カム41の後述する回転位置P1ないしP13(図25
参照)に応じてピニオン21・22の噛合状態を選択す
るように設けられている。図22(a)および(b)に
示すように、ピニオン回動カム41a・41aは、対を
なして上下2段に配されており、一方が凹状に形成さ
れ、他方が凸状に形成されている。
【0117】ピニオン回動カム41a…および回転位置
検出カム41d…は、図21(a)における左側から順
に、メインカム41の上記の回転位置P1ないしP13
に対応している。また、図21(a)における右端に位
置するカムは、メインカム41が1周回転したことを検
出するための補助カム41f…である。メインカム41
は、これらの補助カム41f…によって1周したことが
検出されると、逆方向に回転するように駆動される。
【0118】一方、再生機構昇降カム41b…および固
定機構昇降カム41cは、各複合トレイ10…における
上トレイ2および下トレイ3の状態に応じた位置(図2
4および図25参照)にターンテーブル51aおよびス
タビライザー54を昇降させるような形状に形成されて
いる。
【0119】また、再生機構昇降カム41bは、再生機
構ユニット5を昇降させるために傾斜して形成された傾
斜部41b1 と、再生機構ユニット5を昇降させないた
めに水平に形成された水平部41b2 とを有している。
固定機構昇降カム41c…は、ディスク固定機構6を昇
降させるために傾斜して形成された傾斜部41c1 と、
ディスク固定機構6を昇降させないために水平に形成さ
れた水平部41c2 とを有している。上記のような再生
機構昇降カム41b…および固定機構昇降カム41cの
各部は、図21(c)に示すように、それぞれメインカ
ム41の回転位置P1〜P13に対応している。
【0120】図19に示すように、本ディスクローディ
ング装置は、回転位置検出カム41d…により操作され
るカム位置検出スイッチ(以降、スイッチと称する)S
W11〜SW14を備えている。このスイッチSW11
〜SW14は、各列の回転位置検出カム41d…との接
触の有無によってON・OFFする。したがって、スイ
ッチSW11〜SW14のON・OFF組み合わせによ
って、後述する14通りのメインカム41の回転位置を
識別することができる。
【0121】本ディスクローディング装置は、図23に
示すように、複合トレイ10の動作位置を検出するため
に、実施の形態1のディスクローディング装置と同様
に、トレイ位置検出機構15を備えている。トレイ位置
検出機構15は、基板72上に搭載されたトレイ位置検
出スイッチ(以降、スイッチと称する)SW1〜SW4
をそれぞれスイッチレバー11〜14により操作するよ
うに構成されている。本実施の形態におけるスイッチレ
バー11〜14は、実施の形態1でのスイッチレバー1
1〜14と基本的な構造は同じであるが、3組の複合ト
レイ10…のそれぞれについて個別に動作するようにな
っている。
【0122】具体的には、スイッチレバー11は、3組
の複合トレイ10…のそれぞれに当接する3つの当接部
11b…を有している。スイッチレバー12・13・1
4も同様に、3つの当接部12b…,13b…,14b
…を有している。
【0123】スイッチSW1は、いずれか1枚の下トレ
イ3が着脱位置T1にあるときにOFFする。スイッチ
SW2は、3枚の下トレイ3が全て収納位置T2にある
ときのみONする。スイッチSW3は、3枚の上トレイ
2が全て収納位置T2にあるときのみONする。スイッ
チSW4は、いずれか1枚の上トレイ2が収納位置T2
から奥に移動したときにOFFする。
【0124】また、スイッチSW3・SW4およびスイ
ッチレバー13・14は、実施の形態1で説明したよう
に、収納位置T2、収納位置T2と再生位置T3との
間、再生位置T3のそれぞれの上トレイ2の位置に対
し、異なる動作をする(図7(a)ないし(c)参
照)。さらに、スイッチSW1・SW2およびスイッチ
レバー11・12は、実施の形態1で説明したように、
収納位置T2、収納位置T2と着脱位置T1との間、着
脱位置T1のそれぞれの下トレイ3の位置に対し、異な
る動作をする(図8(a)ないし(c)参照)。
【0125】3組の複合トレイ10…は、4つのスイッ
チSW1〜SW2のONまたはOFFの組み合わせに基
づいた、表1に示す16通りのトレイ動作モード(以
降、モードと称する)M1〜M16で動作する。
【0126】
【表1】
【0127】以下に、モードM1〜M16について詳細
に説明する。
【0128】モードM1:スイッチSW1〜SW4が全
てONする。このとき、(図7(a)および図8(a)
に示すように、上トレイ2…および下トレイ3…が全て
収納位置T2にある。
【0129】モードM2:スイッチSW4のみがOFF
し、他のスイッチSW1〜SW3がONする。このと
き、図7(b)および図8(a)に示すように、1枚の
上トレイ2が収納位置T2と再生位置T3との間にあ
り、かつ下トレイ3…が全て収納位置T2にある。
【0130】モードM3:スイッチSW3・SW4がO
FFし、スイッチSW1・SW2がONする。このと
き、図8(a)に示すように、下トレイ3…が全て収納
位置T2にあり、かつ図7(c)に示すように、1枚の
上トレイ2が再生位置T3にある。
【0131】モードM4:スイッチSW2のみがOFF
し、他のスイッチSW1・SW3・SW4がONする。
このとき、図8(b)に示すように、1枚の下トレイ3
が対になる上トレイ2とともに収納位置T2と着脱位置
T1との間にあり、かつ図7(a)に示すように、他の
上トレイ2・2が収納位置T2にある。すなわち、この
状態では、ディスク6の待機中に、1組の複合トレイ1
0がディスク6の着脱を行うために、収納位置T2と着
脱位置T1の間を移動している。
【0132】モードM5:スイッチSW1・SW2がO
FFし、スイッチSW3・SW4がONする。このと
き、図8(c)に示すように、1枚の下トレイ3が対に
なる上トレイ2とともに着脱位置T1にあり、かつ図7
(a)に示すように、他の上トレイ2・2が収納位置T
2にある。
【0133】モードM6:スイッチSW1のみがON
し、スイッチSW2〜SW4が0FFする。このとき、
図8(b)に示すように、下トレイ3…が対になる上ト
レイ2とともに着脱位置T1と収納位置T2との間にあ
り、かつ図7(c)に示すように、1枚の上トレイ2が
再生位置にある。すなわち、この状態では、ディスク6
の再生中に、再生に関与しない2組の複合トレイ10・
10の内いずれか一方がディスク6の着脱を行うため
に、収納位置T2と着脱位置T1の間を移動している。
【0134】モードM7:スイッチSW1〜SW4が全
てOFFする。このとき、図8(c)に示すように、1
枚の下トレイ3が対になる上トレイ2とともに着脱位置
T1にあり、かつ図7(c)に示すように、他の2枚の
上トレイ2・2のうちいずれか一方が再生位置T3に存
在する。この状態では、ディスク6の再生中に、再生に
関与しない2組の複合トレイ10・10の内いずれか一
方がディスク6の着脱を行うために、着脱位置T1にあ
る。
【0135】モードM8:スイッチSW2・SW4がO
FFし、スイッチSW1・SW3がONする。このと
き、図8(b)に示すように、1枚の下トレイ3が着脱
位置T1と収納位置T2との間に存在し、かつ図7
(b)に示すように、1枚の上トレイ2が収納位置T2
と再生位置T3との間に存在する。しかしながら、下ト
レイ3が着脱位置T1と収納位置T2との間にあるとき
は、上トレイ2は、図7(a)または(c)の状態にな
ければないらいので、上記の状態は機構的にありえな
い。
【0136】モ一ドM9:スイッチSW3のみがON
し、スイッチSW1・SW2・SW4がOFFする。こ
のとき、図8(c)および図7(b)に示すように、1
枚の下トレイ3が対になる上トレイ2とともに着脱位置
T1にあり、かつ他の2枚の上トレイ2・2のうちいず
れか一方が収納位置T2と再生位置T3との間にある。
本ディスクローディング装置では、原則的には、3枚の
ディスク6の待機状態または1枚のディスク6の再生状
態において1枚のディスク6の着脱を行うようになって
いる。したがって、これらに該当しないモードM9も、
機構的にありえない状態として扱われる。
【0137】上記のモードM8・M9におけるスイッチ
SW1〜SW4のON・OFFの組み合わせが検出され
たときには、図示しない制御部がこれらのモードをエラ
ーモードとして処理する。
【0138】また、図7(c)および図8(c)に示す
ように、スイッチSW1がOFFしているときはスイッ
チSW2も必ずOFFし、スイッチSW3がOFFして
いるときはスイッチSW4も必ずOFFしている。これ
によって、以降のモードM10〜M16におけるスイッ
チSW1〜SW4のON・OFFの組み合わせは機構上
ありえない(矛盾状態)。したがって、このような組み
合わせが検出されたときには、図示しない制御部がこれ
らのモードをエラーモードとして処理する。
【0139】モードM10:スイッチSW3のみが0F
Fし、他のスイッチSW1・SW2・SW4がONす
る。
【0140】モードM11:スイッチSW1のみがOF
Fし、他のスイッチSW2〜SW4がONする。
【0141】モードM12:スイッチSW2・SW3が
OFFし、スイッチSW1・SW4がONする。
【0142】モードM13:スイッチSW1・SW4が
OFFし、スイッチSW2・SW3がONする。
【0143】モードM14:スイッチSW1・SW3が
OFFし、スイッチSW2・SW4がONする。
【0144】モードM15:スイッチSW2のみがON
し、スイッチSW1・SW3・SW4がOFFする。
【0145】モードM16:スイッチSW4のみがON
し、スイッチSW1〜スイッチ3がOFFする。
【0146】次に、本ディスクローディング装置におけ
るメインカム41による3枚の上トレイ2…の動作およ
び再生機構ユニット5の動作について説明する。
【0147】ここで、図24に示すように、また、再生
機構ユニット5およびスタビライザー54の上下方向の
位置は、ターンテーブル51aおよびスタビライザー5
4によって簡易的に表される。すなわち、ターンテーブ
ル51aの位置はE1ないしE6にて表され、スタビラ
イザー54の位置はF1ないしF3にて表される。
【0148】具体的には、E1は上段に配されるディス
ク6の再生時の位置を示し、E2はそのディスク6の上
トレイ2による移動時の位置を示している。E3は中段
に配されるディスク6の再生時の位置を示し、E4はそ
のディスク6の上トレイ2による移動時の位置を示して
いる。E5は下段に配されるディスクの再生時の位置を
示し、E6はそのディスク6の上トレイ2による移動時
の位置を示している。
【0149】また、F1は上段に配されるディスク6の
再生時の位置およびそのディスク6の上トレイ2による
移動時の位置を示す。F2は中段に配されるディスク6
の再生時の位置およびそのディスク6の上トレイ2によ
る移動時の位置を示している。F3は下段に配されるデ
ィスク6の再生時の位置およびそのディスク6の上トレ
イ2による移動時の位置を示している。
【0150】再生機構ユニット5の昇降位置およびディ
スク固定機構6の昇降位置は、それぞれメインカム41
の回転位置に応じて異なる。以下に、各回転位置に対す
る再ターンテーブル51aおよびスタビライザー54の
それぞれの昇降位置との関係について図25を参照して
説明する。
【0151】なお、図25において、ディスク再生/デ
ィスク排出は、各段のディスク再生状態からディスクを
排出する動作を、上段、中段、下段についてそれぞれ実
線、破線、一点鎖線の矢印にて表している。ディスク再
生中/ディスク排出(α)は、各段のディスク再生状態
から他段のディスクを排出する動作を示しており、実
線、破線、一点鎖線の矢印にて、上段、中段、下段のデ
ィスク再生状態からそれぞれ中段、下段、上段へのディ
スク排出状態への移行を表している。ディスク再生中/
ディスク排出(β)も、各段のディスク再生状態から他
段のディスクを排出する動作を示しており、実線、破
線、一点鎖線の矢印にて、上段、中段、下段のディスク
再生状態からそれぞれ下段、上段、中段へのディスク排
出状態への移行を表している。
【0152】また、図25においては、ピニオン21・
22の噛合状態をONと表し、非噛合状態をOFFと表
している。さらに、ロック爪36b・36cによる上お
よび下トレイ2・3の保持状態をONと表し、非保持状
態をOFFと表している。
【0153】以降に述べるメインカム41の回転位置P
1〜P13は、表2に示すように、スイッチSW11〜
SW14のON・OFFの組み合わせおよび各モードに
対応している。
【0154】
【表2】
【0155】回転位置P1:スイッチSW14のみがO
Nし、スイッチSW11〜SW13がOFFする。この
とき、下段の上トレイ2が、着脱位置T1と収納位置T
2との間で移動可能な状態にある(モードM1・M4・
M5)。また、ターンテーブル51aはE6の位置にあ
り、スタビライザー54はF3の位置にある。さらに、
下段のピニオン21のみが下段の上トレイ2のラック2
hに噛合している。そして、下段の上トレイ2を除いた
上段および中段の上トレイ2…がロック爪36bにより
保持され、かつ下段の下トレイ3を除いた上段および中
段の下トレイ3…がロック爪36c…により保持されて
いる。
【0156】回転位置P2:スイッチSW12のみON
し、スイッチSW11・SW13・SW14がOFFす
る。このとき、下段の上トレイ2が、収納位置T2と再
生位置T3との間で移動可能な状態にある(モードM1
・M2・M3)。また、ターンテーブル51aはE6の
位置にあり、スタビライザー54はF3の位置にある。
さらに、下段のピニオン22のみが下段の上トレイ2の
ラック2hに噛合している。そして、下段の上トレイ2
を除いた上段および中段の上トレイ2…がロック爪36
bにより保持され、かつ下トレイ3…が全てロック爪3
6c…により保持されている。
【0157】回転位置P3:スイッチSW12・SW1
4がONし、スイッチSW11・SW13がOFFす
る。このとき、ターンテーブル51aはE5の位置にあ
り、スタビライザー54はF3の位置にあるので、下段
にてディスク6の再生が可能である(モードM3)。ま
た、各々3組のピニオン21・22がともに全ての上ト
レイ2…のラック2hに噛合していない。さらに、下段
の上トレイ2を除いた上段および中段の上トレイ2…が
ロック爪36bにより保持され、かつ下トレイ3…が全
てロック爪36c…により保持されている。
【0158】回転位置P4:スイッチSW11のみがO
FFし、スイッチSW12〜SW14がONする。この
とき、ターンテーブル51aはE5の位置にあり、スタ
ビライザー54はF3の位置にあるので、下段の上トレ
イ2がディスク6を再生位置T3に搬送すれば、下段に
てディスク6の再生が可能である。また、上段の上トレ
イ2が、着脱位置T1と収納位置T2との間で移動可能
な状態にある(モードM1・M3・M4・M5・M6・
M7)。さらに、上段のピニオン21のみが上段の上ト
レイ2のラック2hに噛合している。そして、モードM
1・M4・M5の場合、上段の上トレイ2を除いた中段
および下段の上トレイ2・2がロック爪36b・36b
により保持され、またはモードM3・M6・M7の場
合、中段のみの上トレイ2がロック爪36bにより保持
され、かついずれのモードにおいても上段の下トレイ3
を除いた中段および下段の下トレイ3・3がロック爪3
6c・36cにより保持されている。
【0159】回転位置P5:スイッチSW12・SW1
3がONし、スイッチSW11・SW14がOFFす
る。このとき、ターンテーブル51aはE5の位置にあ
り、スタビライザー54はF3の位置にあるので、下段
の上トレイ2がディスク6を再生位置T3に搬送すれ
ば、下段にてディスク6の再生が可能である。また、中
段の上トレイ2が、着脱位置T1と収納位置T2との間
で移動可能な状態にある(モードM1・M3・M4・M
5・M6・M7)。さらに、中段のピニオン21のみが
中段の上トレイ2のラック2hに噛合している。そし
て、モードM1・M4・M5の場合、中段の上トレイ2
を除いた上段および下段の上トレイ2・2がロック爪3
6b・36bにより保持され、またはモードM3・M6
・M7の場合、上段のみの上トレイ2がロック爪36b
により保持され、かついずれのモードにおいても中段の
下トレイ3を除いた上段および下段の下トレイ3・3が
ロック爪36c・36cにより保持されている。
【0160】回転位置P6:スイッチSW11のみがO
Nし、スイッチSW12〜SW14がOFFする。この
とき、中段の上トレイ2が、収納位置T2と再生位置T
3との間で移動可能な状態にある(モードM1・M2・
M3)。また、ターンテーブル51aはE4の位置にあ
り、スタビライザー54はF2の位置にある。さらに、
中段のピニオン22のみが中段の上トレイ2のラック2
hに噛合している。そして、中段の上トレイ2を除いた
上段および下段の上トレイ2…がロック爪36bにより
保持され、かつ下トレイ3…が全てロック爪36c…に
より保持されている。
【0161】回転位置P7:スイッチSW11・SW1
3がONし、スイッチSW12・SW14がOFFす
る。このとき、ターンテーブル51aがE3の位置にあ
り、スタビライザー54がF2の位置にあるので、中段
にてディスク6の再生が可能である(モードM3)。ま
た、各々3組のピニオン21・22がともに全ての上ト
レイ2のラック2hに噛合していない。さらに、中段の
上トレイ2を除いた上段および下段の上トレイ2…がロ
ック爪36bにより保持され、かつ下トレイ3…が全て
ロック爪36c…により保持されている。
【0162】回転位置P8:スイッチSW11・SW1
4がONし、スイッチSW12・SW13がOFFす
る。このとき、ターンテーブル51aがE3の位置にあ
り、スタビライザー54がF2の位置にあるので、中段
の上トレイ2がディスク6を再生位置T3に搬送すれ
ば、中段にてディスク6の再生が可能である。また、下
段の上トレイ2が、着脱位置T1と収納位置T2との間
で移動可能な状態にある(モードM1・M3・M4・M
5・M6・M7)。さらに、下段のピニオン21のみが
下段の上トレイ2のラック2hに噛合している。そし
て、モードM1・M4・M5の場合、下段の上トレイ2
を除いた上段および中段の上トレイ2・2がロック爪3
6b・36bにより保持され、またはモードM3・M6
・M7の場合、上段のみの上トレイ2がロック爪36b
により保持され、かついずれのモードにおいても下段の
下トレイ3を除いた上段および中段の下トレイ3・3が
ロック爪36c・36cにより保持されている。
【0163】回転位置P9:スイッチSW12のみがO
FFし、スイッチSW11・SW13・SW14がON
する。このとき、ターンテーブル51aがE3の位置に
あり、スタビライザー54がF2の位置にあるので、中
段の上トレイ2がディスク6を再生位置T3に搬送すれ
ば、中段にてディスク6の再生が可能である。また、上
段の上トレイ2が、着脱位置T1と収納位置T2との間
で移動可能な状態にある(モードM1・M3・M4・M
5・M6・M7)。さらに、上段のピニオン21のみが
上段の上トレイ2のラック2hに噛合している。そし
て、モードM1・M4・M5の場合、上段の上トレイ2
を除いた中段および下段の上トレイ2・2がロック爪3
6b・36bにより保持され、またはモードM3・M6
・M7の場合、下段のみの上トレイ2がロック爪36b
により保持され、かついずれのモードにおいても上段の
下トレイ3を除いた中段および下段の下トレイ3・3が
ロック爪36c・36cにより保持されている。
【0164】回転位置P10:スイッチSW11・SW
12がONし、スイッチSW13・SW14がOFFす
る。このとき、上段の上トレイ2が、収納位置T2と再
生位置T3との間で移動可能な状態にある(モードM1
・M2・M3)。また、ターンテーブル51aはE2の
位置にあり、スタビライザー54はF1の位置にある。
さらに、上段のピニオン22のみが上段の上トレイ2の
ラック2hに噛合している。そして、上段の上トレイ2
を除いた中段および下段の上トレイ2…がロック爪36
bにより保持され、かつ下トレイ3…が全てロック爪3
6c…により保持されている。
【0165】回転位置P11:スイッチSW11〜SW
14が全てONする。このとき、ターンテーブル51a
がE1の位置にあり、スタビライザー54がF1の位置
にあるので、上段にてディスク6の再生が可能である
(モードM3)。また、各々3組のピニオン21・22
がともに全ての上トレイ2のラック2hに噛合していな
い。さらに、上段の上トレイ2を除いた中段および下段
の上トレイ2…がロック爪36bにより保持され、かつ
下トレイ3…が全てロック爪36c…により保持されて
いる。
【0166】回転位置P12:スイッチSW14のみが
OFFし、スイッチSW11〜SW13がONする。こ
のとき、ターンテーブル51aがE1の位置にあり、ス
タビライザー54がF1の位置にあるので、上段の上ト
レイ2がディスク6を再生位置T3に搬送すれば、上段
にてディスク6の再生が可能である。また、中段の上ト
レイ2が、着脱位置T1と収納位置T2との間で移動可
能な状態にある(モードM1・M3・M4・M5・M6
・M7)。さらに、中段のピニオン21のみが中段の上
トレイ2のラック2hに噛合している。そして、モード
M1・M4・M5の場合、中段の上トレイ2を除いた上
段および下段の上トレイ2…がロック爪36bにより保
持され、またはモードM3・M6・M7の場合、下段の
みの上トレイ2がロック爪36bにより保持され、かつ
いずれのモードにおいても中段の下トレイ3を除いた上
段および下段の下トレイ3・3がロック爪36c・36
cにより保持されている。
【0167】回転位置P13:スイッチSW13のみが
OFFし、スイッチSW11・SW12・SW14がO
Nする。このとき、ターンテーブル51aがE1の位置
にあり、スタビライザー54がF1の位置にあるので、
上段の上トレイ2がディスク6を再生位置T3に搬送す
れば、上段にてディスク6の再生が可能である。また、
下段の上トレイ2が、着脱位置T1と収納位置T2との
間で移動可能な状態にある(モードM1・M3・M4・
M5・M6・M7)。さらに、下段のピニオン21のみ
が下段の上トレイ2のラック2hに噛合している。そし
て、モードM1・M4・M5の場合、下段の上トレイ2
を除いた上段および中段の上トレイ2・2がロック爪3
6b・36bにより保持され、またはモードM3・M6
・M7の場合、中段のみの上トレイ2がロック爪36b
により保持され、かついずれのモードにおいても下段の
下トレイ3を除いた上段および中段の下トレイ3・3が
ロック爪36c・36cにより保持されている。
【0168】なお、各回転位置間では、4つのスイッチ
SW11〜SW14が全てOFFする。回転位置P3と
回転位置P4またはP5との間において、上トレイ2
は、再生位置T3に配置されたままである。また、回転
位置P7と回転位置P8またはP9との間および回転位
置P11と回転位置P12またはP13との間において
も同様である。
【0169】引き続き、実際の動作における回転位置お
よびモードの変化を図25を参照して説明する。
【0170】まず、3つの段における各再生状態から他
の再生状態への移行について説明する。
【0171】上段から中段への再生状態への移行におい
ては、まず、メインカム41が、回転位置P11および
モードM3の状態から、回転位置P10に回転すること
によって、ターンテーブル51aがE2に移動するとと
もに、上段の上トレイ2を再生位置T3から収納位置T
2に移動する。これにより、トレイ動作モードが、モー
ドM3からモードM2を経てモードM1に変化する。
【0172】次に、メインカム41が、回転位置P10
から回転位置P6に回転することによって、ターンテー
ブル51aがE4に移動し、スタビライザー54がF2
に移動した後、中段の上トレイ2が収納位置T2から再
生位置T3に移動する。これにより、トレイ動作モード
が、モ一ドM1からモードM2を経てモードM3に変化
する。そして、メインカム41が、回転位置P6から回
転位置P7に回転することによって、ターンテーブル5
1aがE3に移動する。
【0173】なお、中段から上段への再生状態の移行に
おいては、メインカム41が上記の手順と逆の手順で動
作する。
【0174】中段から下段への再生状態の移行において
は、まず、メインカム41が、回転位置P7およびモー
ドM3の状態から、回転位置P6に回転することによっ
て、ターンテーブル51aがE4に移動するとともに、
中段の上トレイ2が再生位置T3から収納位置T2に移
動する。これにより、トレイ動作モードがM3からM2
を経てM1に変化する。
【0175】次に、メインカム41が、回転位置P6か
ら回転位置P2に回転することによって、ターンテーブ
ル51aが下段のE6に移動し、スタビライザー54が
F3に移動した後、下段の上トレイ2が収納位置T2か
ら再生位置T3に移動する。これにより、トレイ動作モ
ードが、モードM1からモードM2を経てモードM3に
変化する。そして、メインカム41が、回転位置P2か
ら回転位置P3に回転することによって、ターンテーブ
ル51aがE5に移動する。
【0176】なお、下段から中段への再生状態の移行に
おいては、メインカム41が上記の手順と逆の手順で動
作する。
【0177】下段から上段への再生位置の移行において
は、メインカム41が、回転位置P3およびモードM3
の状態から、回転位置P2に回転することによって、タ
ーンテーブル51aがE6に移動するとともに、下段の
上トレイ2が再生位置T3から収納位置T2に移動す
る。これにより、トレイ動作モードが、モードM3から
モードM2を経てモードM1に変化する。
【0178】次に、メインカム41が、回転位置P2か
ら回転位置P10に回転することによって、ターンテー
ブル51aがE2に移動し、スタビライザー54がF1
に移動した後、上段の上トレイ2が収納位置T2から再
生位置T3に移動する。これにより、トレイ動作モード
が、モードM1からモードM2を経てモードM3に変化
する。そして、メインカム41が、回転位置P10から
回転位置P11に回転することによって、ターンテーブ
ル51aがE1に移動する。
【0179】なお、上段から下段への再生状態の移行に
おいては、メインカム41が上記の手順と逆の手順で動
作する。
【0180】また、3つの段における再生状態から着脱
状態への移行について説明する。
【0181】上段での再生状態から着脱状態への移行に
おいては、メインカム41が、回転位置P11およびモ
ードM3の状態から、回転位置P10に回転することに
よって、ターンテーブル51aがE2に移動するととも
に、上段の上トレイ2が再生位置T3から収納位置T2
に移動する。これにより、トレイ動作モードが、モード
M3からモードM2を経てモードM1に変化する。
【0182】次に、メインカム41が、回転位置P10
から回転位置P9に回転することによって、ターンテー
ブル51aがE3に移動し、スタビライザー54がF2
に移動した後、上段の上トレイ2が収納位置T2から着
脱位置T1に移動する。これにより、トレイ動作モード
が、モードM1からモードM4を経てモードM5に変化
する。
【0183】なお、上段での着脱状態から再生状態への
移行においては、メインカム41が上記の手順と逆の手
順で動作する。
【0184】中段での再生状態から着脱状態への移行に
おいては、メインカム41が、回転位置P7およびモー
ドM3の状態から、回転位置P6に回転することによっ
て、ターンテーブル51aがE4に移動するとともに、
中段の上トレイ2が再生位置T3から収納位置T2に移
動する。これにより、トレイ動作モードが、モードM3
からモードM2を経てM1に変化する。
【0185】そして、メインカム41が、回転位置P6
から回転位置P5に回転することによって、ターンテー
ブル51aがE5に移動し、スタビライザー54がF3
に移動した後、中段の上トレイ2が収納位置T2から着
脱位置T1に移動する。これにより、トレイ動作モード
が、モードM1からモードM4を経てモードM5に変化
する。
【0186】なお、中段での着脱状態から再生状態への
移行においては、メインカム41が上記の手順と逆の手
順で動作する。
【0187】下段での再生状態から着脱状態への移行に
おいては、メインカム41が、回転位置P3およびモー
ドM3の状態から、回転位置P2に回転することによっ
て、ターンテーブル51aがE6に移動するとともに、
下段の上トレイ2が再生位置T3から収納位置T2に移
動する。これにより、トレイ動作モードが、モードM3
からモードM2を経てモードM1に変化する。
【0188】そして、メインカム41が、回転位置P2
から回転位置P1に回転することによって、ターンテー
ブル51aがE6に移動した後、スタビライザー54が
F3の状態のままに移動した後、スタビライザー54が
F3の位置を維持したまま、下段の上トレイ2が収納位
置T2から着脱位置T1に移動する。これにより、トレ
イ動作モードが、モードM1からモードM4を経てモー
ドM5に変化する。
【0189】なお、下段での着脱状態から再生状態への
移行においては、メインカム41が上記の手順と逆の手
順で動作する。
【0190】さらに、3つの段での各再生状態と並行し
て行われる他の段での着脱状態への移行について説明す
る。
【0191】上段での再生状態と並行する、中段または
下段での着脱状態への移行においては、メインカム41
が、回転位置P11およびモードM3の状態から、回転
位置P12(中段)または回転位置P13(下段)に回
転することによって、ターンテーブル51aおよびスタ
ビライザー54が水平状態に維持されるとともに、中段
または下段の上トレイ2が収納位置T2から着脱位置T
1に移動する。これにより、トレイ動作モードが、モー
ドM3からモードM6を経てモードM7に変化する。
【0192】なお、上段での再生状態に並行する、中段
または下段での着脱状態への移行においては、メインカ
ム41が上記の手順と逆の手順で動作する。
【0193】中段での再生状態に並行する、上段または
下段での着脱状態への移行においては、メインカム41
が、回転位置P11およびモードM3の状態から、回転
位置P9(上段)または回転位置P8(下段)に回転す
ることによって、ターンテーブル51aおよびスタビラ
イザー54が水平状態に維持されるとともに、上段また
は下段の上トレイ2が収納位置T2から着脱位置T1に
移動する。これにより、トレイ動作モードが、モードM
3からモードM6を経てモードM7に変化する。
【0194】なお、中段での再生状態に並行する、上段
または下段での着脱状態への移行においては、メインカ
ム41が上記の手順と逆の手順で動作する。
【0195】下段での再生状態に並行する、上段または
中段での着脱状態への移行においては、メインカム41
が、回転位置P3およびモードM3の状態から、回転位
置P4(上段)または回転位置P5(中段)に回転する
ことによって、ターンテーブル51aスタビライザー5
4が水平状態に維持されるとともに、上段または中段の
上トレイ2が収納位置T2から着脱位置T1に移動す
る。これにより、トレイ動作モードが、モードM3から
モードM6を経てモードM7に変化する。
【0196】なお、下段での再生状態に並行する、上段
または中段での着脱状態への移行においては、メインカ
ム41が上記の手順と逆の手順で動作する。
【0197】以上述べたように、本ディスクローディン
グ装置では、メインカム41が複合トレイ10…、再生
機構5およびディスク固定機構6の動作を制御する機能
を集約的に備えているので、上トレイ2…の動作を上ト
レイ2の枚数に拘わらず、同様に行うことができる。そ
れゆえ、本ディスクローディング装置を、3枚より多く
のディスク6…を収納しうる構造にすれば、従来のディ
スクローディング装置に比べて、より小型化の効果が顕
著になる。
【0198】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のディスクローディング装置は、ディスクを載置しなが
ら着脱位置と収納位置と再生位置との間を移動自在に設
けられる第1トレイと、上記着脱位置と上記収納位置と
の間で上記第1トレイを支持しながら移動自在に設けら
れる第2トレイと、上記第1トレイを上記3位置間で往
復移動するように駆動するトレイ駆動手段と、上記第2
トレイを上記第1トレイに保持させる保持部材と、上記
第1トレイが上記収納位置から上記再生位置に移動する
際、上記保持部材による保持を解除する保持解除手段と
を備えている構成である。
【0199】これにより、着脱位置からディスク収納位
置までの間では、第2トレイが第1トレイに保持部材に
よって保持されるので、着脱位置と収納位置との間にお
ける第1トレイの強度を十分補うことができる。それゆ
え、ディスクを着脱位置と収納位置との間で確実に移動
させることができる。しかも、第2トレイのみがトレイ
駆動手段によって駆動されるので、トレイ駆動手段の構
成が簡素化になる。
【0200】また、第1トレイが収納位置から再生位置
に移動する際には、保持部材による第2トレイの第1ト
レイへの保持が保持解除手段によって解除されるので、
第1トレイのみが移動する。このように、収納位置から
再生位置までの間では、第1トレイのみを移動させるこ
とにより、筺体を大型に形成する必要がなくなる。
【0201】したがって、部品および構造の単純化、こ
れに伴うコストの低減、ローディング動作の制御の簡素
化ならびにディスクローディングの小型化を容易に図る
ことができるという効果を奏する。
【0202】本発明の請求項2に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項1に記載のディスクローディング
装置において、上記トレイ駆動手段は、上記第1トレイ
が有するラックに噛み合う2個のピニオンと、これらの
ピニオンの間に配されてピニオンを回転させるピニオン
プーリと、このピニオンプーリを回転駆動するモータ
と、上記ピニオンが上記ラックと噛み合う位置と噛み合
わない位置とに配するように上記ピニオンを上記ピニオ
ンプーリの回転軸中心に回動させるピニオン回動手段と
を有している構成である。
【0203】これにより、ピニオンがピニオン回動手段
によって回動するようになっているので、2個のピニオ
ンのピニオンのうちいずれか一方がラックに噛合する状
態が得られる。それゆえ、第1トレイの移動方向に応じ
てラックに噛合するピニオンを交換すれば、ピニオンを
微動駆動させることなく、第1トレイの移動方向を切り
替えることができる。
【0204】したがって、第1トレイの移動方向を切り
替える動作を確実に行うことができるという効果を奏す
る。
【0205】本発明の請求項3に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項2に記載のディスクローディング
装置において、上記再生位置において上記ディスクを回
転させることにより上記ディスクに記録された情報を再
生する再生機構と、再生時と上記ディスクの移動時とに
おける所定の位置に上記再生機構を回転によって昇降さ
せる再生機構昇降カムとをさらに備え、上記ピニオン回
動手段が、ピニオン回動カムであって、上記再生機構昇
降カムの回転に伴って上記ピニオンを回動させるように
上記再生機構昇降カムと一体に設けられるピニオン回動
カムを含んでいる構成である。
【0206】このようなピニオン回動カムの形状によれ
ば、再生機構昇降カムの動作状態を検出することによっ
て、ピニオン回動手段の動作状態をも検出することがで
きる。それゆえ、再生機構昇降カムの回転のみを検出す
ることにより第1トレイおよび再生機構の位置が検出さ
れるので、ピニオンの位置と再生機構の位置とを検出す
る装置を個別に備える必要がなくなる。
【0207】したがって、検出装置を簡素化することが
でき、さらにはローディング動作の制御をも簡素化でき
ることができるという効果を奏する。
【0208】本発明の請求項4に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項2に記載のディスクローディング
装置において、上記第2トレイが、上記保持部材によっ
て上記第2トレイを上記第1トレイに保持させる位置の
付近に上記ラックとともに上記ピニオンに噛み合う補助
ラックを有している構成である。
【0209】これにより、ピニオンが上記第2トレイを
上記第1トレイに保持させる位置の付近に達すると、補
助ラックにも噛合するので、第2トレイも第1トレイと
ともにピニオンにより駆動され、保持位置まで移動す
る。それゆえ、第2トレイが保持部材によって第1トレ
イに完全に保持される直前に第1トレイが移動を開始す
る可能性および第1トレイの移動中における第2トレイ
の位置ずれを防ぐことができる。また、補助ラックは、
ラックに比べてごく短く形成されていればよいので、第
1トレイと同様な長いラックである必要がない。それゆ
え、第2トレイの製造に要するコスト増を抑えることが
できる。
【0210】したがって、安価な構成で第2トレイを第
1トレイへ確実に保持させることができるという効果を
奏する。
【0211】本発明の請求項5に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項2に記載のディスクローディング
装置において、トレイ駆動手段が、ピニオンのいずれも
がラックに噛み合っていないときおよび第1トレイが収
納位置と再生位置との間で移動するためにピニオンがラ
ックに噛み合っているときに第2トレイの移動を阻止す
るように、ピニオン回動手段によりピニオンと一体に回
動される第2トレイ移動阻止部材を有している構成であ
る。
【0212】このように、第2トレイ移動阻止部材によ
って、第2トレイの移動が阻止されるので、第2トレイ
を移動しないように保持するための保持機構を別途設け
たり、第2トレイが保持機構に保持される強度を備えた
りする必要がなくなる。また、第2トレイ移動阻止部材
がピニオンと一体に回動されるので、ピニオンの回動状
態に応じて第2トレイの移動を選択的に阻止することが
できる。
【0213】したがって、簡単な構成で、第2トレイの
誤動作を防止するとともに、第2トレイを確実かつ円滑
に動作させることができるという効果を奏する。
【0214】本発明の請求項6に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項2に記載のディスクローディング
装置において、トレイ駆動手段は、上記ピニオンのいず
れもが上記ラックに噛み合っていないときに上記第1ト
レイの移動を阻止するように、上記ピニオン回動手段に
より上記ピニオンと一体に回動される第1トレイ移動阻
止部材を有している構成である。
【0215】これにより、第1トレイ移動阻止部材によ
って、第1トレイの移動が阻止されるので、いずれのピ
ニオンもラックに噛合していないときに第1トレイを移
動しないように保持するための保持機構を別途設ける必
要がなくなる。また、第1トレイ移動阻止部材がピニオ
ンと一体に回動されるので、ピニオンの回動状態に応じ
て第1トレイの移動を選択的に阻止することができる。
【0216】したがって、簡単な構成で第1トレイの誤
動作を防止することができるという効果を奏する。
【0217】本発明の請求項7に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項3に記載のディスクローディング
装置において、再生時に上記ディスクを回転可能に固定
する固定機構であって、上記再生機構と別体に設けら
れ、上記ディスクの中心軸方向に移動するように上記筺
体に動きが規制される固定機構と、上記再生機構昇降カ
ムの回転に応じて上記固定機構を昇降運動させるように
上記再生機構昇降カムと一体に設けられる固定機構昇降
カムとをさらに備え、上記再生機構は、上記再生機構昇
降カムの回転に応じて昇降運動するときに上記ディスク
の中心軸方向に移動するように上記筺体に動きが規制さ
れるとともに、姿勢を常に水平に保持するように上記再
生機構昇降カムと接している構成である。
【0218】これにより、再生機構および固定機構がデ
ィスクの中心軸方向に沿って昇降するようになる。ま
た、第1トレイが再生位置に移動してきたときに再生機
構を下方に退避させる動作に対しても、一体に形成され
た再生機構昇降カムと固定機構昇降カムによって、再生
機構と固定機構の位置関係を正確に維持することができ
る。また、固定機構は、ディスクの中心軸方向に移動す
るように筺体に動きが規制されているので、ディスクを
安定して固定することができる。
【0219】したがって、ディスクの搬送および固定を
安定して確実に行うことができるという効果を奏する。
【0220】本発明の請求項8に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項7に記載のディスクローディング
装置において、上記第1および第2トレイの対が上記筺
体に複数重なって配置される一方、上記再生機構昇降カ
ムが、回転によって上記再生機構の高さを一定に維持す
るように、水平方向に形成された水平部を有している構
成である。
【0221】上記の水平部によって、再生機構昇降カム
が回転しても再生機構が昇降しないので、再生機構昇降
カムの回転に伴ってピニオン回動カムがピニオンを回動
させて、第1トレイの搬送を行うことができる。それゆ
え、いずれか1枚のディスクの再生中に他の第1トレイ
を排出することができる。
【0222】ディスクの再生に影響を及ぼさず、素早く
他の第1トレイでのディスク着脱を行うことができると
いう効果を奏する。
【0223】本発明の請求項9に記載のディスクローデ
ィング装置は、請求項8に記載のディスクローディング
装置において、複数枚の上記第1トレイの位置を同時に
検出するトレイ位置検出機構と、上記昇降カムの回転位
置を検出する回転位置検出機構とをさらに備えている構
成である。
【0224】これにより、ピニオン回動カム、再生機構
昇降カムおよび固定機構昇降カムの動作が、回転位置検
出機構によって再生機構昇降カムの回転位置として一括
して検出されるので、トレイ位置検出機構をさらに付加
するだけでローディング動作を制御するために必要な情
報を得ることができる。それゆえ、検出装置の構成を簡
素化するとともに、制御に要する情報を集約化して扱う
ことができる。
【0225】したがって、複数枚の第1トレイ、再生機
構などの移動からなる一連のローディング動作を集中的
かつ効率的に制御するとともに、部品点数の削減および
ディスクローディング装置の低価格化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るディスクローディ
ング装置における上トレイおよび下トレイの3位置間の
移動を示す平面図および側面図である。
【図2】上記ディスクローディング装置の外観を示す斜
視図である。
【図3】上記ディスクローディング装置に装着される2
種類のディスクを示す平面図である。
【図4】上記上トレイおよび下トレイの構成を示す平面
図である。
【図5】上記上トレイおよび下トレイならびに複合トレ
イの構成を示す斜視図である。
【図6】上記ディスクローディング装置の内部構造を示
す平面図である。
【図7】本発明の実施の一形態および他の形態に係るデ
ィスクローディング装置における上トレイの位置に応じ
たトレイ位置検出スイッチのON・OFFの状態を示す
平面図である。
【図8】本発明の実施の一形態および他の形態に係るデ
ィスクローディング装置における下トレイの位置に応じ
たトレイ位置検出スイッチのON・OFFの状態を示す
平面図である。
【図9】再生機構ユニットの外観を示す斜視図である。
【図10】ディスク固定ユニットの外観を示す斜視図で
ある。
【図11】メインカムおよびメインカムに関連する部分
の構成を示す側面図である。
【図12】メインカムの外観を示す斜視図である。
【図13】上トレイが収納位置にあるときの2つのピニ
オンの配置位置を示す平面図である。
【図14】上トレイが収納位置から着脱位置へ移動する
ときの2つのピニオンの配置位置を示す平面図である。
【図15】上トレイが収納位置から再生位置へ移動する
ときの2つのピニオンの配置位置を示す平面図および側
面図である。
【図16】収納位置、着脱位置から収納位置に達する直
前の位置および収納位置T2における、ロックレバーに
よる上トレイへの下トレイの保持状態を示す平面図およ
び側面図である。
【図17】本発明の実施の一形態に係るディスクローデ
ィング装置の外観を示す斜視図である。
【図18】図17のディスクローディング装置における
駆動ユニットの外観を示す斜視図である。
【図19】図17のディスクローディング装置における
メインカムおよびメインカムに関連する部分の構成を示
す側面図である。
【図20】図17のディスクローディング装置における
上トレイおよび下トレイの3位置間の移動を示す平面図
および側面図である。
【図21】図19のメインカムの外周面と内周面とをそ
れぞれ帯状に展開して示した展開図である。
【図22】図17のディスクローディング装置のメイン
カムにおけるピニオン回動カムの構造を示す平面図およ
び正面図である。
【図23】図17のディスクローディング装置における
トレイ位置検出機構の構成を示す斜視図である。
【図24】図17のディスクローディング装置における
ターンテーブルおよびスタビライザーの位置を示す説明
図である。
【図25】図17のディスクローディング装置における
メインカムの各回転位置に対応する各部の動作状態の遷
移を示す状態遷移図である。
【符号の説明】
1 筺体 1a 保持解除ラック(保持解除手段) 2 上トレイ(第1トレイ) 2i 衝止部 2j 係止部 3 下トレイ(第2トレイ) 3c 部分ラック(補助ラック) 3d 切り欠き部 4 トレイ駆動機構(トレイ駆動手段) 5 ディスク固定機構(固定機構) 6・7 ディスク 8 ロックレバー(保持部材) 21・22 ピニオン 35 ピニオン回動機構(ピニオン回動手
段) 36b・36c ロック爪 41 メインカム 41a ピニオン回動カム 41b 再生機構昇降カム 41b2 水平部 41c 固定機構昇降カム 41c2 水平部 41d 回転位置検出カム(回転位置検出機
構) 51 再生機構 52a 従動ピン 54 スタビライザー 55 スタビライザーホルダー 55c ガイドピン 55d 従動ピン 61 カム回動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 義房 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 礒部 正之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 末沢 公彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筺体外部でのディスクの着脱を可能にする
    着脱位置と、筺体内部で上記ディスクを収納する収納位
    置と、この収納位置よりさらに筺体奥部で上記ディスク
    を再生する再生位置との間で上記ディスクを往復移動さ
    せるディスクローディング装置において、 上記ディスクを載置しながら上記3位置間を移動自在に
    設けられる第1トレイと、 上記着脱位置と上記収納位置との間で上記第1トレイを
    支持しながら移動自在に設けられる第2トレイと、 上記第1トレイを上記3位置間で往復移動するように駆
    動するトレイ駆動手段と、 上記第2トレイを上記第1トレイに保持させる保持部材
    と、 上記第1トレイが上記収納位置から上記再生位置に移動
    する際、上記保持部材による保持を解除する保持解除手
    段とを備えていることを特徴とするディスクローディン
    グ装置。
  2. 【請求項2】上記トレイ駆動手段は、上記第1トレイが
    有するラックに噛み合う2個のピニオンと、これらのピ
    ニオンの間に配されてピニオンを回転させるピニオンプ
    ーリと、このピニオンプーリを回転駆動するモータと、
    上記ピニオンが上記ラックと噛み合う位置と噛み合わな
    い位置とに配するように上記ピニオンを上記ピニオンプ
    ーリの回転軸中心に回動させるピニオン回動手段とを有
    していることを特徴とする請求項1に記載のディスクロ
    ーディング装置。
  3. 【請求項3】上記再生位置において上記ディスクを回転
    させることにより上記ディスクに記録された情報を再生
    する再生機構と、 再生時と上記ディスクの移動時とにおける所定の位置に
    上記再生機構を回転によって昇降させる再生機構昇降カ
    ムとをさらに備え、 上記ピニオン回動手段が、ピニオン回動カムであって、
    上記再生機構昇降カムの回転に伴って上記ピニオンを回
    動させるように上記再生機構昇降カムと一体に設けられ
    るピニオン回動カムを含んでいることを特徴とする請求
    項2に記載のディスクローディング装置。
  4. 【請求項4】上記第2トレイが、上記保持部材によって
    上記第2トレイを上記第1トレイに保持させる位置の付
    近に上記ラックとともに上記ピニオンに噛み合う補助ラ
    ックを有していることを特徴とする請求項2に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  5. 【請求項5】トレイ駆動手段は、ピニオンのいずれもが
    ラックに噛み合っていないときおよび第1トレイが収納
    位置と再生位置との間で移動するためにピニオンがラッ
    クに噛み合っているときに第2トレイの移動を阻止する
    ように、ピニオン回動手段によりピニオンと一体に回動
    される第2トレイ移動阻止部材を有していることを特徴
    とする請求項2に記載のディスクローディング装置。
  6. 【請求項6】トレイ駆動手段は、上記ピニオンのいずれ
    もが上記ラックに噛み合っていないときに上記第1トレ
    イの移動を阻止するように、上記ピニオン回動手段によ
    り上記ピニオンと一体に回動される第1トレイ移動阻止
    部材を有していることを特徴とする請求項2に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  7. 【請求項7】再生時に上記ディスクを回転可能に固定す
    る固定機構であって、上記再生機構と別体に設けられ、
    上記ディスクの中心軸方向に移動するように上記筺体に
    動きが規制される固定機構と、 上記再生機構昇降カムの回転に応じて上記固定機構を昇
    降運動させるように上記再生機構昇降カムと一体に設け
    られる固定機構昇降カムとをさらに備え、 上記再生機構は、上記再生機構昇降カムの回転に応じて
    昇降運動するときに上記ディスクの中心軸方向に移動す
    るように上記筺体に動きが規制されるとともに、姿勢を
    常に水平に保持するように上記再生機構昇降カムと接し
    ていることを特徴とする請求項3に記載のディスクロー
    ディング装置。
  8. 【請求項8】上記第1および第2トレイの対が上記筺体
    に複数重なって配置される一方、 上記再生機構昇降カムが、回転によって上記再生機構の
    高さを一定に維持するように、水平方向に形成された水
    平部を有していることを特徴とする請求項7に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  9. 【請求項9】複数枚の上記第1トレイの位置を同時に検
    出するトレイ位置検出機構と、 上記昇降カムの回転位置を検出する回転位置検出機構と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の
    ディスクローディング装置。
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