JPH10161239A - フィルム搬送装置 - Google Patents

フィルム搬送装置

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JPH10161239A
JPH10161239A JP33887796A JP33887796A JPH10161239A JP H10161239 A JPH10161239 A JP H10161239A JP 33887796 A JP33887796 A JP 33887796A JP 33887796 A JP33887796 A JP 33887796A JP H10161239 A JPH10161239 A JP H10161239A
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JP
Japan
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film
pair
pressure plate
gap
lower pressure
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JP33887796A
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Yukuo Yamaguchi
裕久雄 山口
Shinji Murata
慎二 村田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム搬送装置において、フィルム搬送通
路部を構成させる一対の透明板に対するフィルムの搬送
時の接触干渉による損傷を防止すること、また高解像度
で高品位の画像投影および画像出力を可能にすること。 【解決手段】 供給リールに巻き付けられた長尺状フィ
ルムが装填可能な少なくとも1個の供給軸と、該供給軸
に対応した巻取リールとを有し、前記供給リールと巻取
リールの間に長尺状のフィルムを搬送するとともに長尺
状のフィルムを一対の透明板2・3に挟み、該一対の透
明板の一方側からフィルムの画像を照明し、他方側に光
学的手段を設けて画像イメージの表示手段、読み取り手
段、プリント手段のいずれか一個以上を構成し、閲覧、
検索するフィルム搬送装置において、前記一対の透明板
2・3の隙間を3段階以上α1・α2・α3に設定可能
に構成したことを特徴とするフィルム搬送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばマイクロリー
ダープリンタ等の画像投影装置に搭載されるフィルム搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロリーダープリンタは、一般に、
マイクロフィルム上に撮影記録された画像を拡大し、こ
れをスクリーンやCRT等の表示装置に表示して閲覧で
きる様にすると共に、拡大された画像を、光受容体であ
る感光ドラムやCCD等の受光センサに投与して、複写
画像が形成される様に構成されている。
【0003】このような画像投影装置に使用されるマイ
クロフィルムの形態としては、マイクロフィッシュ、ア
パーチュアカード、フィルムジャケット等のシート状の
フィルムすなわち「シートフィルム」と、オープンリー
ル式またはカートリッジ式で帯状の長尺状フィルムすな
わち「ロールフィルム」に大別できる。
【0004】また、ロールフィルムには16mm幅と3
5mm幅の2種類のフィルムが一般に用いられている。
【0005】そしてシートフィルムやロールフィルムを
保持すると共に、それに記録された画像の中から必要な
情報を探したり、閲覧したりするのに、キャリアと呼ば
れるフィルム搬送装置が用いられる。
【0006】フィルム搬送装置にはシートフィルムを専
用に使用するシートフィルム搬送装置、ロールフィルム
を専用に使用するロールフィルム搬送装置、シートフィ
ルムとロールフィルムが兼用できるシート・ロール兼用
フィルム搬送装置等がある。
【0007】一般にシートフィルムは記録されている情
報量が少ないことから、低速送りによる流し読みの検索
が行われる。一方、ロールフィルムは記録されている情
報量が多く、視点位置より接近した情報には低速送りに
よる流し読みの検索が行われ、視点位置より離れた情報
には高速送りによる読み飛ばし検索が行われる。
【0008】(a)図10はロールフィルム専用フィル
ム搬送装置100の一例の外観斜視図である。
【0009】この装置100は不図示のマイクロリーダ
ープリンタ等の画像投影装置本体の所定のセット位置に
底板(ベースフレーム)4を不動に定着して搭載され
る。
【0010】5・5は底板4の左右側に並行に配設した
前後方向の一対のレール軸(スライドレール)、1はこ
のレール軸5・5にスライド軸受5aを介して乗架した
移動台(メインフレーム)である。この移動台1はレー
ル軸5・5に沿って装置前後方向A・Bにスライド移動
自在であり、移動台1の前縁部に設けた把手(ハンド
ル)7によって移動台1を押し引きして手動でスライド
移動操作できる。
【0011】2・3は上記移動台1の前側略半面側の略
中央面部に配設した上下一対の透明板(フィルムプラテ
ンガラス)としての上圧板ガラスと下圧板ガラスであ
る。上圧板ガラス2は固定の部材であり、移動台1に対
して水平姿勢で固定されて配設されている。下圧板ガラ
ス3は可動の部材であり、不図示のソレノイドとバネの
組み合わせ機構等によって、上記の固定の上圧板ガラス
2の下面に対して接近、離反(離隔)方向に移動制御さ
れる。
【0012】6は移動台1の後側略半面側に配設した駆
動機構ボックス部である。該ボックス部6の前面板6a
側にはそれぞれ前方に突出させて、供給リール軸8、供
給側ガイドローラ11、搬送ローラ対12・12a、ガ
イド板25、巻取側ガイドローラ19、巻取軸20を配
設してある。駆動機構ボックス部6内には上記の供給リ
ール軸8、供給側ガイドローラ11、搬送ローラ対12
・12a、巻取軸20等の駆動機構を収納させてある。
供給側及び巻取側のガイドローラ11・19は回転フリ
ーのローラである。
【0013】10はロールフィルム用リール(供給リー
ル、本例はオープンリール)であり、該リール10の中
心穴を供給リール軸8に嵌合させ、中心穴の溝部を供給
リール軸8側の突起8aに掛合させることによりリール
10を供給リール軸8に装着支持させる。供給リール軸
8と供給リール10は一体に回転する。
【0014】21は巻取軸20に装着支持させた巻取リ
ールであり、巻取軸20と巻取リール21は一体に回転
する。
【0015】供給リール軸8に装着支持させた供給リー
ル10のロールフィルムは、供給側ガイドローラ11の
下側、搬送ローラ対12・12aのローラ間、上・下圧
板ガラス2・3の間、ガイド板25の下側、巻取側ガイ
ドローラ19の下側を経由させて、巻取軸20に装着支
持させた巻取リール21の巻取コア21aにかけ渡され
る。
【0016】この供給リール10側から巻取リール21
側へのフィルムのかけ渡しは一般に自動的に行なわせる
ことができるように構成されている(オートローディン
グ、セミオートローディング)。
【0017】すなわち、本例のフィルム搬送装置100
の場合は、供給リール10を供給リール軸8に装着支持
させ、この供給リール10に巻き回されたロールフィル
ムを引き出して供給側ガイドローラ11の下側に掛け回
し、フィルム先端を搬送ローラ対12・12aのニップ
部(フィルム挿入口)に挟み込ませる。このフィルムの
挿入が不図示のセンサで検知されることにより、もしく
は不図示のスタートスイッチを押すことにより、搬送ロ
ーラ対12・12aがフィルム引き出し方向に回転駆動
され、また巻取軸20の駆動がオンされて巻取リール2
1がフィルム巻取方向に回転駆動される。そして搬送ロ
ーラ対12・12aの回転駆動により供給リール10の
フィルムが引き出し方向に挟持搬送されて、上・下圧板
ガラス2・3の間、ガイド板25の下側、巻取側ガイド
ローラ19の下側を経由して巻取リール21側に自動走
行し、フィルムの先端側リードフィルム部分が巻取レバ
ー23の案内により、回転している巻取リール21の巻
取コア21aに自動巻付けされることで、供給リール1
0側から巻取リール21側へのフィルムのかけ渡しが自
動的になされる。巻取レバー23は不図示のバネによっ
て巻取リール21の巻取コア21aに向かって圧力を付
加し、フィルムの先端側リードフィルム部分を巻取コア
21aに確実に巻付けるための案内をする。
【0018】フィルムの先端側リードフィルム部分が巻
取リール21の巻取コア21aに所定に自動巻付けされ
ると、搬送ローラ対12・12a及び巻取軸20の駆動
が停止されてオートローディング(セミオートローディ
ング)は終了し、装置はスタンバイ状態になる。
【0019】以後、ロールフィルムの左右方向の検索は
不図示のコントローラを操作して、供給リール軸8また
は巻取軸20を選択的に駆動させることで、ロールフィ
ルムを供給リール10と巻取リール21との間で往復走
行移動させることによって行うことができる。
【0020】上圧板ガラス2と下圧板ガラス3との間に
保持されたフィルム上の画像は該フィルム搬送装置10
0を搭載させた不図示のマイクロリーダープリンタ等の
画像投影装置本体によって、拡大投影され、閲覧、検索
できるようになる。Xは画像投影装置本体側の投影光学
系の光路中心を示している。
【0021】また、ロールフィルムの前後方向(フィル
ム短手方向、フィルム幅方向)の検索は移動台1の前後
方向移動操作A・Bによって行うことができる。
【0022】前述したように下圧板ガラス3は上圧板ガ
ラス2に対して接近、離反するようになっており、フィ
ルム低速搬送時または停止時には接近し、フィルムのオ
ートローディング時や高速搬送時には離反するようにな
っている。
【0023】また、上圧板ガラス2または下圧板ガラス
3には双方のガラス対向面で、かつフィルム搬送通路外
の部分にフィルムの厚みよりも厚いスペーサ(不図示)
が貼り付けられており、下圧板ガラス3が上圧板ガラス
2に接近した場合、このスペーサは上・下圧板ガラス2
・3間に挟まれてるので、上・下圧板ガラス2・3間の
フィルム搬送通路にはこのスペーサ相当のトンネル状の
隙間が形成される。
【0024】フィルムの低速送りによる流し読みの検索
が行われる場合には、上・下圧板ガラス2・3の接近に
より形成されるトンネル状の隙間にフィルムを通すこと
によって、フィルムの上下方向(フィルム厚み方向)の
移動を規制して、フィルムを安定的に搬送し、光学的投
影手段の焦点ズレが少なくなるようにしている。
【0025】一方、フィルムの高速搬送による読み飛ば
し検索が行われる場合には、フィルムは上下方向に大き
く振動して搬送されるため、上・下圧板ガラス2・3間
を離間させて、フィルム厚み方向の搬送通路隙間を大き
くして、フィルムが上・下圧板ガラス2・3に接触する
のを回避するようにしている。
【0026】フィルムが上・下圧板ガラス2・3に接触
して摺擦するとフィルムに損傷を与えるため、上・下圧
板ガラス2・3の接近時に形成されるトンネル状の隙間
(隙間の開き寸法、隙間のフィルム厚み方向の寸法)
は、フィルムの厚みに対してできるだけ大きく設定され
ることが好ましい。
【0027】これに対して、フィルムの搬送時にフィル
ムが上下方向に振動して光学的投影手段の焦点深度内に
フィルム画像が収まらなくなるとピントズレを起こし、
スクリーン投影画像が閲読できなくなる恐れがあるた
め、上・下圧板ガラス2・3の接近時に形成されるトン
ネル状の隙間はできるだけ小さいことが好ましいのであ
る。
【0028】したがって、トンネル状の隙間(スペーサ
の厚み)はフィルム上の投影画像がピントズレを起こさ
ない範囲(光学的投影手段の焦点深度内)で、できるだ
け狭くなるように設定されている。
【0029】(b)図11はシートフィルムとロールフ
ィルムの何れのタイプのフィルムをも使用し得るロール
フィルム・シートフィルム兼用フィルム搬送装置101
の一例の外観斜視図である。
【0030】前述した図10のロールフィルム専用フィ
ルム搬送装置100と共通する構成部材・部分には共通
の符号を付して再度の説明を省略する。
【0031】本例のロールフィルム・シートフィルム兼
用フィルム搬送装置101は、図10のロールフィルム
専用フィルム搬送装置100との対比において、上・下
圧板ガラス2・3をそれぞれ大サイズのものとしてあ
り、ロールフィルムRは該上・下圧板ガラス2・3間の
奥側部分を搬送通路として搬送させるようにし、シート
フィルムSは該上・下圧板ガラス2・3間の手前側部分
を搬送通路として搬送させるようにしてある。
【0032】74・74aは下流側ロールフィルム搬送
対であり、搬送ローラ対12・12aを上流側ロールフ
ィルム搬送ローラ対としたとき上・下圧板ガラス2・3
間のフィルム搬送通路の下流側に配設してあり、供給リ
ール軸8に装着支持させた供給リール10のロールフィ
ルムRは、供給側ガイドローラ11の下側、上流側搬送
ローラ対12・12aのローラ間、上・下圧板ガラス2
・3の間、下流側ロールフィルム搬送対74・74aの
ローラ間、ガイド板25の下側、巻取側ガイドローラ1
9の下側を経由して、巻取軸20に装着支持させた巻取
リール21の巻取コア21aにかけ渡される。ロールフ
ィルムRの走行制御は前述図10の装置100と同様で
ある。
【0033】71・71a,72・72aは、上・下圧
板ガラス2・3間の手前側部分のフィルム搬送通路の上
流側と下流側にそれぞれ配設した上流側シートフィルム
搬送ローラ対と下流側シートフィルム搬送ローラ対であ
り、それぞれ前記の上流側ロールフィルム搬送ローラ対
12・12aと下流側ロールフィルム搬送ローラ対74
・74aと同軸に配設されている。
【0034】シートフィルムSは、上流側シートフィル
ム搬送ローラ対71・71aと下流側シートフィルム搬
送ローラ対72・72aに挟持され、該ローラ対の正転
・逆転・停止制御によって上圧板ガラス2と下圧板ガラ
ス3間の手前側部分のフィルム搬送通路を往復移動・停
止制御される。
【0035】また、ロールフィルムR、及びシートフィ
ルムSの前後方向の検索は移動台1の前後方向移動操作
A・Bによって行うことができる。
【0036】上圧板ガラス2に対する下圧板ガラス3の
接近、離反制御は前述図10の装置と同様になされる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
1)上記したような従来例のフィルム搬送装置100あ
るいは101の構成では、ロールフィルムRあるいはシ
ートフィルムSが上・下圧板ガラス2・3の接近時に形
成されるトンネル状の隙間内を通過あるいは停止する
際、フィルム厚み方向にはトンネル状の隙間とフィルム
厚みの減算値相当の自由度があるため、トンネル状の隙
間内でフィルムが弛んだり、波打った状態で停止する
と、光学的投影手段のもつ有効エリア内のフィルム画像
の焦点位置が一様に一致しなくなる。
【0038】このため、スクリーン投影画像やプリント
画像の解像度が低下して、装置の性能の低下を招くこと
になっていた。
【0039】2)また、図11の装置において、シート
フィルムSが上・下圧板ガラス2・3間のトンネル状の
隙間内を搬送される際の状態は、該シートフィルムSが .上流側シートフィルム搬送ローラ対71・71aの
みに挟持搬送される場合、 .下流側シートフィルム搬送ローラ対72・72aの
みに挟持搬送される場合、 .上流側シートフィルム搬送ローラ対71・71aと
下流側シートフィルム搬送ローラ対72・72aとに跨
がって挟持搬送される場合 の3通りがある。
【0040】の場合のように、シートフィルムSが上
流側シートフィルム搬送ローラ対71・71aと下流側
シートフィルム搬送ローラ対72・72aに跨がって挟
持されている場合は、シートフィルムSは上・下圧板ガ
ラス2・3間のトンネル状の隙間内を該両搬送ローラ対
間で安定的に保持されるため、光学的投影手段による有
効投影エリア内のフィルム画像の焦点位置はほぼ一致す
る。
【0041】これに対して、あるいはの場合のよう
に、シートフィルムSが上流側または下流側の一方の搬
送ローラ対71・71aまたは72・72aのみに挟持
されている場合は、シートフィルムSは該フィルムを挟
持しているローラ対を支点にシーソ状に傾く可能性があ
る。
【0042】そのようにフィルムが傾いてローラ対に挟
持されると、シートフィルムSは上・下圧板ガラス2・
3間のトンネル状の隙間内においても傾くため、光学的
投影手段による有効投影エリア内のフィルム画像の焦点
位置が一様に一致しなくなり、スクリーン投影画像やプ
リント画像の解像度を低下させることになる。
【0043】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ロールフィルムRあるいはシートフ
ィルムSの搬送時の上・下圧板ガラス2・3に対する接
触干渉によるフィルム損傷を防止すること、高解像度で
高品位の画像投影および画像出力が可能なフィルム搬送
装置を提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするフィルム搬送装置である。
【0045】(1)供給リールに巻き付けられた長尺状
フィルムが装填可能な少なくとも1個の供給軸と、該供
給軸に対応した巻取リールとを有し、前記供給リールと
巻取リールの間に長尺状のフィルムを搬送するとともに
長尺状のフィルムを一対の透明板に挟み、該一対の透明
板の一方側からフィルムの画像を照明し、他方側に光学
的手段を設けて画像イメージの表示手段、読み取り手
段、プリント手段のいずれか一個以上を構成し、閲覧、
検索するフィルム搬送装置において、前記一対の透明板
の隙間の間隔距離を3段階以上に設定可能に構成したこ
とを特徴とするフィルム搬送装置。
【0046】(2)長尺状フィルムとシート状フィルム
を搬送して、フィルムの投影すべき画像を投影光路に位
置させる一対の透明板と、ロールフィルム搬送方向と直
角方向に移動可能で、前記一対の透明板を保持する移動
台とを備え、前記一対の透明板間に長尺状フィルムとシ
ート状フィルムの搬送通路を形成し、該搬送通路に長尺
状フィルムを搬送する第1搬送手段と、シート状フィル
ムを搬送する第2搬送手段とを前記移動台に設け、前記
移動台の移動と前記第1と第2の各搬送手段によるフィ
ルムの搬送により各フィルムの画像を所定の位置に臨ま
せて、前記一対の透明板の一方側からフィルムの画像を
照明し、他方側に光学的手段を設けて画像イメージの表
示手段、読み取り手段、プリント手段のいずれか一個以
上を構成し、閲覧、検索するフィルム搬送装置におい
て、前記一対の透明板の隙間の間隔距離を3段階以上に
設定可能に構成したことを特徴とするフィルム搬送装
置。
【0047】(3)前記一対の透明板の隙間の間隔距離
は、シート状フィルムの搬送を停止する場合は最も狭い
状態に設定されることを特徴とする(2)に記載したフ
ィルム搬送装置。
【0048】(4)前記一対の透明板の隙間の間隔距離
は、フィルムを高速に搬送する場合は最も広い状態に設
定し、フィルムを停止する場合は最も狭い状態に設定す
ることを特徴とする(1)ないし(3)のいずれか1つ
に記載したフィルム搬送装置。
【0049】(5)前記一対の透明板の隙間の間隔距離
が最も狭い時、その隙間の間隔距離はその隙間を通過す
るフィルムの厚みよりも広く設定されることを特徴とす
る(3)または(4)に記載したフィルム搬送装置。
【0050】(6)前記一対の透明板の隙間において、
最も狭い状態は密着状態であることを特徴とする(1)
ないし(4)のいずれか1つに記載したフィルム搬送装
置。
【0051】(7)前記一対の透明板間を接近、離反さ
せる切り換え手段が複数有ることを特徴とする(1)な
いし(6)のいずれか1つに記載したフィルム搬送装
置。
【0052】(8)前記複数ある切り換え手段のうちの
ひとつは、長尺状フィルムが選択された場合とシート状
フィルムが選択された場合とによって選択的に切り換え
作動することを特徴とする(7)に記載したフィルム搬
送装置。
【0053】(9)長尺状フィルムもしくはシート状フ
ィルムを通して搬送させる隙間をあけた開き状態と、フ
ィルムを挟み込んだ閉じ状態とに開閉制御される一対の
透明板を有し、該一対の透明板の一方側からフィルムの
画像を照明し、他方側に光学的手段を設けて画像イメー
ジの表示手段、読み取り手段、プリント手段のいずれか
一個以上を構成し、閲覧、検索するフィルム搬送装置に
おいて、上記一対の透明板の開き状態時における隙間の
間隔距離を制御因子に応じて変更可能に構成したことを
特徴とするフィルム搬送装置。
【0054】(10)前記制御因子はフィルムの搬送速
度であることを特徴とする(9)に記載したフィルム搬
送装置。
【0055】(11)前記制御因子は使用フィルムの厚
さであることを特徴とする(9)に記載したフィルム搬
送装置。
【0056】(12)前記制御因子は使用フィルムの幅
であることを特徴とする(9)に記載したフィルム搬送
装置。
【0057】(13)前記一対の透明板の開き状態時に
おける隙間の間隔距離の変更は無段階変更もしくは多段
式変更であることを特徴とする(9)ないし(12)の
いずれか1つに記載したフィルム搬送装置。
【0058】〈作 用〉 A;本発明は、フィルム搬送装置において、フィルムの
搬送通路を構成させる一対の透明板(以下、上・下圧板
ガラスと記す)の隙間の間隔距離を3段階以上に設定可
能に構成する。
【0059】a)より具体的には、ロールフィルム(長
尺状フィルム)の高速搬送による読み飛ばし検索が行わ
れる時は、フィルムの搬送中にフィルムが上下方向に大
きく振動しても上・下圧板ガラスとの接触干渉でフィル
ムに傷が発生しないように、上・下圧板ガラス間のフィ
ルム搬送通路としての隙間の間隔距離を大きなものに設
定する(第1段階隙間状態)。
【0060】つまり、ロールフィルムの高速搬送による
読み飛ばし検索が行われる時は、上・下圧板ガラスが大
きく離反して両ガラス間の隙間の間隔距離が大きくなる
ので、フィルム搬送中にフィルムが上下方向に大きく振
動してもフィルムと圧板ガラスが接触することはなく、
フィルム傷の発生が防止できる。
【0061】b)また、ロールフィルムやシートフィル
ム(シート状フィルム)の低速搬送による流し読み検索
が行われる時は、光学的投影手段における焦点ズレが生
じないようにすると共にフィルム傷が発生しないよう
に、上・下圧板ガラス間のフィルム搬送通路としての隙
間の間隔距離を第1段階隙間状態よりも狭く設定する
(第2段階隙間状態)。
【0062】つまり、フィルムの低速搬送による流し読
み検索が行われる時は、上・下圧板ガラスが接近して、
この上・下圧板ガラスの接近によって形成される隙間の
間隔距離は光学的投影手段の焦点深度の範囲にあり、フ
ィルムはこの隙間に規制されて該隙間内に収まるため、
光学的投影手段による有効画像エリア内においてフィル
ム上の投影画像の焦点ズレは発生せず、流し読みによる
投影画像の閲読が可能となる。
【0063】また、この隙間の間隔距離は光学的投影手
段の焦点深度内に収まる範囲で最大値に設定すること
で、フィルムと圧板ガラスの接触も少なくなり、フィル
ム傷の発生率を小さくできる。
【0064】c)またロールフィルムやシートフィルム
の搬送を停止する時は、光学的投影手段における有効投
影エリア内のフィルム画像の焦点位置が一様に一致する
ようにしてスクリーン投影画像やプリント画像の解像度
が向上するように、上・下圧板ガラス間のフィルム搬送
通路としての隙間の間隔距離を第2段階隙間状態よりも
更に狭く設定する(第3段階隙間状態)。
【0065】つまり、ロールフィルムの搬送を停止する
時は、上・下圧板ガラスの距離がさらに接近して狭くな
るため、光学的投影手段による有効投影エリア内のフィ
ルム画像の焦点位置がほぼ一様に一致して、スクリーン
投影画像やプリント画像の解像度が向上する。
【0066】シートフィルムがシーソ状に傾いて搬送ロ
ーラ対に挟持されていても、搬送停止時には上・下圧板
ガラス間は十分に狭くなるため、光学的投影手段による
有効投影エリア内のフィルム画像の焦点位置がほぼ一様
に一致して、スクリーン投影画像やプリント画像の解像
度を向上させることができる。
【0067】ロールフィルムやシートフィルムの搬送停
止の際、上・下圧板ガラスはフィルムを挟んで完全に密
着させる設定にすることにより、光学的投影手段におけ
る有効投影エリア内のフィルムの画像の焦点位置を完全
に一致させることができるため、スクリーン投影画像や
プリント画像の解像度が最善となり、フィルム搬送装置
の性能が格段に向上する。
【0068】かくして、フィルム搬送装置において、上
記a)〜c)のように、一対の透明板としての上・下圧
板ガラスの隙間の間隔距離を3段階以上に設定可能に構
成することにより、ロールフィルムあるいはシートフィ
ルムの搬送時の上・下圧板ガラスに対する接触干渉によ
る損傷を防止し、しかも高解像度で高品位の画像投影お
よび画像出力が可能なフィルム搬送装置を構成できる。
【0069】d)また、前記一対の透明板である上・下
圧板ガラス間を接近、離反させる切り換え手段が複数有
る構成、またその複数ある切り換え手段のうちのひとつ
は、ロールフィルムが選択された場合とシートフィルム
が選択された場合とによって選択的に切り換え作動する
構成により、ロールフィルムが選択された場合とシート
フィルムが選択された場合とによって、複数ある切り換
え手段の内のひとつを切り換えれば搬送停止時の制御は
系統的に制御できるので、切り換え手段の構造や装置の
制御が簡単となり、上記に列記した構成のフィルム搬送
装置が安価に製作できる。
【0070】B;一対の透明板である上・下圧板ガラス
間に形成される隙間を搬送されるフィルムは、 a)フィルムの搬送スピードにより、上・下圧板ガラス
間の隙間内での波打ちの振幅が変化する。
【0071】b)使用フィルムの厚さ(フィルムのコ
シ)によっても、上・下圧板ガラス間の隙間内でのフィ
ルムの通っている位置が変わる。
【0072】c)また同じ厚さのフィルムでもフィルム
幅が16mmと35mmと幅が異なると、上・下圧板ガ
ラス間の隙間内でのフィルムのタルミ量が変化する。
【0073】そこで本発明は、フィルムの搬送速度、使
用フィルムの厚さ、使用フィルムの幅等を制御因子とし
て、一対の透明板の開き状態時における隙間の間隔距離
を該制御因子に応じて無段階変更もしくは多段式変更可
能に構成する。
【0074】即ち、フィルムの搬送速度等に応じて、一
対の透明板である上・下圧板ガラス間に形成されるフィ
ルム搬送隙間を無段階式もしくは多段式で適切な間隔距
離に変更制御することは、フィルムのキズ付き防止に対
して有効であり、また一対の透明板である上・下圧板ガ
ラス間に形成されるフィルム搬送隙間の間隔距離をある
条件下で可能なかぎり小さくすることにより、フィルム
の流し読みにおける投影画像の視認性を向上させること
ができる。
【0075】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図3) (1)画像投影装置例 図1は本発明に従うフィルム搬送装置100を搭載した
画像投影装置例の概略構成図である。
【0076】本例において、画像投影装置はマイクロリ
ーダープリンタである。フィルム搬送装置100はロー
ルフィルム専用フィルム搬送装置である。このフィルム
搬送装置100については次の(2)項で詳述する。
【0077】51はフィルム照明光源としてのランプ、
52はコンデンサレンズであり、フィルムRはフィルム
搬送装置100の一対の透明板としての上・下圧板ガラ
ス2・3間において下圧着板3の下面側からこの照明手
段51・52で照明され、その照明光のフィルム透過光
が上圧板ガラス2を通して上方に透過する。
【0078】a)リーダーモード 上圧板ガラス2を上方に透過するフィルム透過光が投影
レンズ53→固定第1反射ミラー54→固定第2反射ミ
ラー55のリーダー光学系によりリーダースクリーン5
6に結像される。即ち上・下圧板ガラス2・3間に位置
するフィルム部分の撮影記録画像情報がスクリーン56
面に拡大投影されて閲読することができる。Xはリーダ
ー光学系の光路中心である。
【0079】b)プリントモード またその画像情報の拡大コピーを得たいときはコピーボ
タンを押すことにより、移動第1及び第2反射ミラー5
7・58が所定に移動動作して移動第1反射ミラー57
で投影レンズ53と固定第1反射ミラー54との間にお
いて画像情報の光束が走査され、プリント機構50の光
受容体である回転感光ドラム59の面にスリット結像露
光されることで画像情報の拡大コピー動作が実行され
る。プリント機構50は感光ドラム59以外の作像プロ
セス機器は図には省略した。Yはプリント光学系の光路
中心である。
【0080】(2)フィルム搬送装置100 図2は本例のフィルム搬送装置100の概略構成を示す
もので、駆動機構ボックス部のカバーを外し、また一部
を切り欠いた状態の概略斜視図である。本例のフィルム
搬送装置100はロールフィルム専用フィルム搬送装置
であり、前述した図10の装置100と共通する構成部
材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
【0081】9は供給リール軸8を回転するための巻戻
モータである。13は供給部回転検出装置であり、供給
リール軸8に同心一体に固定して設けたスリット円板1
4と、該スリット円板の回転を読み取るセンサS1から
なる。
【0082】15は搬送ローラ対12・12aの駆動側
ローラ12の軸12bを回転するための送出モータ、1
6は軸12bと該送出モータ15とを接続・非接続の切
り換えを行なうクラッチである。17は搬送部回転検出
装置であり、軸12bに同心一体に固定して設けたスリ
ット円板18と、該スリット円板の回転を読み取るセン
サS2からなる。
【0083】33・39は次の(3)項で説明する上・
下圧板ガラス隙間制御機構における制御ソレノイドであ
る。
【0084】24は巻取軸20を回転するための巻取モ
ータである。26は巻取部回転検出装置であり、巻取軸
20に同心一体に固定して設けたスリット円板27と、
該スリット円板の回転を読み取るセンサS3からなる。
【0085】以上の部材・機構は移動台1の後側略半面
側に配設した駆動機構ボックス部6(図10)内に格納
されている。
【0086】搬送ローラ対12・12aのローラ12a
は駆動側ローラ12にスプリングで圧接させたコンタク
トローラであり、駆動側ローラ12の回転に従動して回
転する。
【0087】供給リール軸8に供給リール10を装着支
持させ、該供給リールのフィルムを引き出して供給側ガ
イドローラ11の下側に掛け回し、フィルム先端を搬送
ローラ対12・12aのニップ部に挟み込ませる。この
フィルムの挿入が不図示のセンサで検知されることによ
り、もしくは不図示のスタートスイッチを押すことによ
り、送出モータ15とクラッチ16がオンして搬送ロー
ラ対12・12aがフィルム引き出し方向に回転駆動さ
れ、また巻取モータ24がオンして巻取リール21がフ
ィルム巻取方向に回転駆動される。そして搬送ローラ対
12・12aの回転駆動により供給リール10のフィル
ムが引き出し方向に挟持搬送されて、上・下圧板ガラス
2・3の間、ガイド板25の下側、巻取側ガイドローラ
19の下側を経由して巻取リール21側に自動走行し、
フィルムの先端側リードフィルム部分が巻取レバー23
の案内により、回転している巻取リール21の巻取コア
21aに自動巻付けされることで、供給リール10側か
ら巻取リール21側へのフィルムのかけ渡しが自動的に
なされる(オートローディング)。
【0088】フィルムの先端側リードフィルム部分が巻
取リール21の巻取コア21aに所定に自動巻付けされ
ると、送出モータ15とクラッチ16がオフして搬送ロ
ーラ対12・12aの駆動が停止され、また巻戻モータ
24がオフして巻取リール21の駆動が停止されてオー
トローディングは終了し、装置はスタンバイ状態にな
る。
【0089】以後、ロールフィルムの左右方向の検索は
不図示のコントローラを操作することで、あるいは自動
検索制御手段で、巻戻モータ9と巻取モータ24を選択
的に駆動させる、即ち供給リール10と巻取リール21
とをそれぞれフィルム巻戻方向または巻取方向に選択的
に回転駆動させることで、ロールフィルムを供給リール
10と巻取リール21との間で往復走行移動させること
によって行うことができる。このフィルムの走行時、搬
送ローラ対12・12aはクラッチ16がオフに保たれ
ることにより回転自由であり、フィルムの往復走行移動
に連れ回る。またフィルムの往復走行移動の高速搬送、
低速搬送、停止はコントローラを操作することで、ある
いは自動検索制御手段で、巻戻モータ9と巻取モータ2
4の駆動制御がなされることによりなされる。
【0090】即ち、巻取モータ24・巻戻モータ9のい
ずれかを駆動することによりロールフィルムは供給リー
ル10と巻取リール21との間で往復動可能に搬送さ
れ、移動台1を移送することにより、ロールフィルムは
フィルムの短手方向に往復動可能に搬送されるので、ロ
ールフィルムに記録された所望の画像情報が検索または
閲覧できる。
【0091】供給部回転検出装置13・搬送部回転検出
装置17・巻取部回転検出装置26はフィルムRの巻取
量や巻戻量、走行速度等を検知し、自動検索制御等のた
めの制御情報を制御回路にフィードバックする。
【0092】(3)上・下圧板ガラス隙間制御機構 本例では、図3の(a)・(b)・(c)のように、一
対の透明板としての上・下圧板ガラス2・3の隙間状態
をフィルムRのオートローディング時あるいは高速搬送
時、低速搬送時、停止時に対応させて第1・第2・第3
の3段階の隙間状態α1・α2・α3に切り換え制御す
るようにしている。以下これについて説明する。
【0093】上圧板ガラス2は移動台1に対して水平姿
勢で固定されて配設されている。この固定の上圧板ガラ
ス2の下面に対して下圧板ガラス3を平行に接近、離反
移動制御することで上・下圧板ガラス2・3間の隙間状
態を広狭制御している。
【0094】31は枠板状の下圧板ガラスホルダーであ
り、これに下圧板ガラス3を固定保持させて上圧板ガラ
ス2の下側に位置させて配置してある。該ホルダー31
にはその四隅部に下向きにカム突起部31bを具備さ
せ、そのカム突起部31bを移動台1側の定置の受け板
34に受けさせてある。上記の下圧板ガラス3を固定保
持させたホルダー31は上記のカム突起部31bと受け
板34により上圧板ガラス2に対して平行を保つて自重
によって常時下降する方向に移動力が作用する。31a
は該ホルダー31の後方延長板部に設けた横長孔であ
る。
【0095】32は不図示のガイド部に案内されて移動
台1に対して前後方向a・b(移動台1の手前側・奥側
方向)に移動自由の前後制御板、33はこの前後制御板
32を移動制御する前後制御ソレノイドである。32a
は前後制御板32の先端部に植設した上向きガイドピン
である。このガイドピン32aに対して前記の下圧板ガ
ラスホルダー31側の横長孔31aを係合させて前後制
御板32に対して下圧板ガラスホルダー31を連結して
あり、下圧板ガラスホルダー31はこのガイドピン32
aを案内に前後制御板32に対して上下方向d・cに移
動可能である。
【0096】そして、前後制御ソレノイド33がオフ
(通電オフ)のときは、前後制御板32は不図示の引っ
張りバネの作用により移動台1に対して前方向aに不図
示のストッパ部に受け止められるまで引かれて所定の前
進位置に位置し、下圧板ガラスホルダー31もこの前後
制御板32に押されて所定の前進位置に位置する。図3
の(a)はこの状態時を示しており、下圧板ガラスホル
ダー31は上記の前進動により下向きカム突起部31b
が受け板34の斜面部を下り方向に移動することで上圧
板ガラス2と平行を保ちながら自重で下降動し、ホルダ
ー31の後方延長板部がガイドピン32aに沿ってその
基部まで下降動cして前後制御板32上に接触して受け
止められた状態で停止することで、上・下圧板ガラス2
・3間の隙間が所定に最も大きく設定された第1段階隙
間状態α1に保持される。
【0097】また、前後制御ソレノイド33がオン(通
電オン)のときは、前後制御板32は前後制御ソレノイ
ド33のプランジャーの後退動により引っ張りバネに抗
して移動台1に対して後方向bに引かれて所定の後退位
置に位置し、下圧板ガラスホルダー31もこの前後制御
板32に引かれて所定の後退位置に位置する。図3の
(b)はこの状態時を示しており、下圧板ガラスホルダ
ー31は上記の後退動により下向きカム突起部31bが
受け板34の斜面部を上り方向に移動することで上圧板
ガラス2と平行を保ちながら自重に抗して所定の位置ま
で上昇動する。ホルダー31の後方延長板部もガイドピ
ン32aに沿って所定の位置まで上昇動dする。これに
より、下圧板ガラス3が上圧板ガラス2の下面に所定に
接近して上・下圧板ガラス2・3間の隙間が前記第1段
階隙間状態α1よりも所定に狭められた第2段階隙間状
態α2に保持される。
【0098】36は下圧板ガラスホルダー31を上下動
させるために移動台1に軸受けさせて設けた揺動レバー
である。この揺動レバー36は下圧板ガラスホルダー3
1の下側において、該ホルダーの前側と後側に一対配設
してある。本例の該揺動レバー36は針金をクランク状
に折り曲げ加工したものであり、軸受け37を中心に回
動自在である。
【0099】38は上下制御板であり、不図示のガイド
部材に案内されて移動台1に対して前後方向a・bにス
ライド移動自由である。この上下制御板には2個の長孔
38a・38aを設け、その各孔に前記一対の揺動レバ
ー36の一端側に具備させた下向き折曲部36b・36
bを係合させて連結してある。
【0100】39は上下制御板38を移動制御する上下
制御ソレノイドであり、該上下制御ソレノイド39のプ
ランジャーと上下制御板38の後端部とをピンで連結し
てある。
【0101】そして、上下制御ソレノイド39がオフ
(通電オフ)のときは、上下制御板38は不図示の引っ
張りバネの作用により移動台1に対して前方向aに不図
示のストッパ部に受け止められるまで引かれて所定の前
進位置に位置していて、前記一対の揺動レバー36・3
6がいずれも軸受け37を中心に図面上時計方向に回動
されてクランク形状部がほぼ水平に倒れ込んだ回動角姿
勢に保持されている。図3の(a)と(b)はこの上下
制御ソレノイド39がオフの状態時を示しており、前記
一対の揺動レバー36・36はいずれも下圧板ガラスホ
ルダー31に非接触の状態に保たれる。
【0102】また、上下制御ソレノイド39がオン(通
電オン)のときは、上下制御板38は上下制御ソレノイ
ド39のプランジャーの後退動により引っ張りバネに抗
して移動台1に対して後方向bに引かれて所定の後退位
置に位置する。図3の(c)はこの状態時を示してお
り、上下制御板38の後退動により前記一対の揺動レバ
ー36・36がいずれも軸受け37を中心に図面上半時
計方向に回動されてクランク形状部が起立回動する。こ
れにより下圧板ガラスホルダー31の前側と後側の下面
に揺動レバー36・36のクランク形状部が当接して下
圧板ガラスホルダー31が上圧板ガラス2に平行に持ち
上げられ、下圧板ガラス3が上圧板ガラス2の下面に所
定に接近して上・下圧板ガラス2・3間の隙間が前記第
2段階隙間状態α2よりもさらに所定に狭められた第3
段階隙間状態α3に保持される。本例ではこの第3段階
隙間状態α3は下圧板ガラス3が上圧板ガラス2の下面
に密着する状態に設定してある。
【0103】.フィルムのオートローディング動作
時、高速搬送時 フィルムのオートローディング動作時と高速搬送時は、
前後制御ソレノイド33と上下制御ソレノイド39は共
にオフに制御される。
【0104】これにより、上圧板ガラス2に対して下圧
板ガラス3が最も離れて離反した状態に保たれて、上・
下圧板ガラス2・3間の隙間は図3の(a)のように所
定に最も大きく設定された第1段階隙間状態α1に保持
される。
【0105】この第1段階隙間状態α1の隙間距離は、
フィルムのオートローディング動作時や高速搬送による
読み飛ばし検索が行なわれるとき、上・下圧板ガラス2
・3間の隙間通路をフィルムが搬送中に上下方向に大き
く振動しても該フィルムと圧板ガラスが実質的に接触し
ない距離に設定される。α1は例えば1〜2mmに設定
される。
【0106】したがって、フィルムのオートローディン
グ動作時においては、フィルム先端が上・下圧板ガラス
2・3間に進入する際、上・下圧板ガラス間は十分に離
反しているので、フィルム先端が上・下圧板ガラスに突
き当たってフィルムジャムを起こすことはない。
【0107】また、ロールフィルム高速搬送の場合、フ
ィルムが上下方向に大きく振動しても上・下圧板ガラス
2・3間は十分に離反しているので、フィルムが上・下
圧板ガラスに接触して損傷することはない。
【0108】.フィルムの低速搬送時 流し読み検索の行なわれるフィルム低速搬送時は、前後
制御ソレノイド33はオン、上下制御ソレノイド39は
オフに制御される。これにより、下圧板ガラスホルダー
31が前後制御板32で後退位置に引かれてカム突起部
31bが受け板34に乗り上がり下圧板ガラスホルダー
31が上昇することで下圧板ガラス3が上圧板ガラス2
の下面に所定に接近して上・下圧板ガラス2・3間の隙
間が図3の(b)のように前記第1段階隙間状態α1よ
りも所定に狭められた第2段階隙間状態α2に保持され
る。
【0109】この第2段階隙間状態α2の隙間距離は、
光学的投影手段における焦点ズレが生じないと共にフィ
ルム傷が発生しない距離に設定され、投影レンズ53の
焦点深度の範囲に設定される。α2は例えば0.12〜
0.15mmに設定される。
【0110】したがって、ロールフィルム低速搬送の場
合、上・下圧板ガラス2・3が第2段階隙間状態α2に
接近し、この上・下圧板ガラス2・3の接近によって形
成される隙間の距離は投影レンズ53の焦点深度の範囲
にあり、フィルムはこの隙間に規制されて隙間内に収ま
るため、投影レンズ53による有効画像エリア内におい
てフィルム上の投影画像の焦点ズレは発生せず、流し読
みによる投影画像の閲読が可能である。
【0111】またこの隙間の距離は光学的投影手段の焦
点深度内に納まる範囲で最大値に設定することで、フィ
ルムと圧板ガラスの接触も少なくなり、フィルム傷の発
生率を小さくできる。
【0112】.フィルム停止時 フィルム停止時は、図3の(b)のフィルム低速搬送状
態時、即ち前後制御ソレノイド33はオン、上下制御ソ
レノイド39はオフに制御されていて、上・下圧板ガラ
ス2・3間の隙間が第2段階隙間状態α2に保持されて
いる状態において、上下制御ソレノイド39がオンに制
御される。これにより、下圧板ガラスホルダー31の前
側と後側の下面に揺動レバー36・36のクランク形状
部が当接して下圧板ガラスホルダー31が上圧板ガラス
2に平行に持ち上げられ、下圧板ガラス3が上圧板ガラ
ス2の下面に所定に接近して上・下圧板ガラス2・3間
の隙間が図3の(c)のように前記第2段階隙間状態α
2よりもさらに所定に狭められた第3段階隙間状態α3
に保持される。本例では上・下圧板ガラス2・3が停止
したフィルムを挟んで密着する。
【0113】したがって、ロールフィルム搬送停止の
際、上・下圧板ガラス2・3はフィルムを挟んで完全に
密着することになり、投影レンズ53における有効投影
エリア内のフィルム画像の焦点位置を完全に一致させる
ことができるため、スクリーン投影画像やプリント画像
の解像度が最善となり、フィルム搬送装置の性能が格段
に向上する。
【0114】なお、上記した上圧板ガラス2に対する下
圧板ガラス3の接近、離反の切り換え動作は、フィルム
停止→フィルム低速搬送→フィルム高速搬送の順番、ま
たはフィルム高速搬送→フィルム低速搬送→フィルム停
止の順番に沿って行われ、フィルム停止状態から即フィ
ルム高速搬送状態に切り換わることはない。つまり、停
止しているフィルムを高速搬送する場合、まず低速搬送
を経て直ちに高速搬送に切り換わる。一方、高速搬送し
ているフィルムを停止させる場合は、低速搬送を経て直
ちに停止させるようになっている。
【0115】また、上・下圧板ガラス2・3が最も狭く
なる際の両者の間隔は密着状態に限られるものではな
く、隙間を設けるような構成にしても良い。
【0116】〈実施形態例2〉(図4〜図7) 本例はロールフィルムとシートフィルムが兼用できるフ
ィルム搬送装置101の例である。
【0117】図4は本例のフィルム搬送装置101の概
略構成を示すもので、駆動機構ボックス部のカバーを外
し、また一部を切り欠いた状態の概略斜視図である。図
5はロールフィルムとシートフィルムの各搬送ローラ部
の駆動機構の一部切欠き・展開図である。前述した図1
1のフィルム搬送装置101及び実施形態例1(図1〜
図3)のフィルム搬送装置100と共通する構成部材・
部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
【0118】(1)ロールフィルムとシートフィルムの
各搬送ローラ部の駆動機構 主として図5を参照して説明する。
【0119】上流側と下流側のシートフィルム搬送ロー
ラ対71・71a,72・72aの各駆動側ローラ7
1,72はそれぞれ手前側と奥側の組み付け側板22a
・22b間に軸受け85・86を介して回転自由に保持
させてある。他方のローラ71a,72aはコンタクト
ローラとして各駆動側ローラ71,72にスプリング8
9で圧接させてあり、駆動側ローラ71,72の回転に
従動して回転する。各駆動側ローラ71,72はゴム被
覆ローラ(摩擦駆動ローラ部)である。
【0120】上記の各駆動側ローラ71,72の奥側の
軸部71b,72bはそれぞれ延長軸部にしてあり、そ
の延長軸部71b,72bの外側にそれぞれ上流側と下
流側のロールフィルム搬送ローラ対12・12a,74
・74aの駆動側ローラ12,74を軸受け87・88
を介して同心に回転自由に保持させてある。他方のロー
ラ12a,74aはコンタクトローラとして各駆動側ロ
ーラ12,74にスプリング90で圧接させてあり、駆
動側ローラ12,74の回転に従動して回転する。各駆
動側ローラ12,74はゴム被覆ローラ(摩擦駆動ロー
ラ部)である。上流側シートフィルム搬送ローラ対の駆
動側ローラ71の延長軸部71bの軸端部には大径・小
径の2段タイミングプーリ63・63a及び上流側駆動
歯車64を一体に設けてある。
【0121】また下流側シートフィルム搬送ローラ対の
駆動側ローラ72の延長軸部72bの軸端部にはタイミ
ングプーリ63b及び下流側駆動歯車65を一体に設け
てある。
【0122】上記の上流側シートフィルム搬送ローラ対
の駆動側ローラ71における2段タイミングプーリ63
・63aのうち大径タイミングプーリ63と、送出モー
タとしてのステッピングモータ15(図4)の出力軸に
固着したタイミングプーリ15aとをタイミングベルト
62で連結してある。
【0123】また上記の2段タイミングプーリ63・6
3aのうち小径タイミングプーリ63aと、下流側シー
トフィルム搬送ローラ対の駆動側ローラ72におけるタ
イミングプーリ63bとは互いに同数の歯数を持ち、該
両タイミングプーリ63a・63bをタイミングベルト
66で連結させてある。
【0124】上流側ロールフィルム搬送ローラ対の駆動
側ローラ12には、上流側被駆動歯車75と、搬送部回
転検出装置17を成すスリット円板18が一体に設けら
れている。
【0125】下流側ロールフィルム搬送ローラ対の駆動
側ローラ74には下流側被駆動歯車76が一体に設けら
れている。
【0126】77は上流側クラッチアームであり、2枚
一体の歯車78・79を回転自在に保持させてある。こ
の上流側クラッチアーム77は不図示の支軸部を中心に
不図示のスプリングにより前記の上流側駆動歯車64と
上流側被駆動歯車75に対してそれぞれ歯車78と歯車
79が噛合する方向に回動付勢され(クラッチ−オン状
態)、またソレノイド80に通電がなされることでその
プランジャー後退動によりスプリングに抗して引かれて
前記の上流側駆動歯車64と上流側被駆動歯車75に対
してそれぞれ歯車78と歯車79が離れて噛合が解除さ
れる方向に回動される(クラッチ−オフ状態)。
【0127】また81は下流側クラッチアームであり、
2枚一体の同軸歯車82・83を回転自在に保持させて
ある。この下流側クラッチアーム81は不図示の支軸部
を中心に不図示のスプリングにより前記の下流側駆動歯
車65と下流側被駆動歯車76に対してそれぞれ歯車8
2と歯車83が噛合する方向に回動付勢され(クラッチ
−オン状態)、またソレノイド84に通電がなされるこ
とでそのプランジャーの後退動によりスプリングに抗し
て引かれて前記の下流側駆動歯車65と下流側被駆動歯
車76に対してそれぞれ歯車82と歯車83が離れて噛
合が解除される方向に回動される(クラッチ−オフ状
態)。
【0128】送出モータとしてのステッピングモータ6
1の正転力または逆転力はタイミングプーリ15a→タ
イミングベルト62→大径タイミングプーリ63の径路
で上流側シートフィルム搬送ローラ対の駆動側ローラ7
1の延長軸部71bに伝達されて、該延長軸部71b即
ち駆動側ローラ71がシートフィルム引き込み搬送方向
または戻し搬送方向に正転駆動または逆転駆動される。
これに圧接のコンタクトローラ71aも従動回転する。
【0129】また大径タイミングプーリ63の回転がこ
れと同軸の小径タイミングプーリ63a→タイミングベ
ルト66→タイミングプーリ63bの径路で下流側シー
トフィルム搬送ローラ対の駆動側ローラ72の延長軸部
72bに伝達されて、該延長軸部72b即ち駆動側ロー
ラ72がシートフィルム引き込み搬送方向または戻し搬
送方向に正転駆動または逆転駆動される。これに圧接の
コンタクトローラ72aも従動回転する。
【0130】上述の上流側及び下流側のシートフィルム
搬送ローラ対71・71a,72・72aは互いに同じ
回転速度をもって正転駆動または逆転駆動される。
【0131】そして、上記の上流側及び下流側のシート
フィルム搬送ローラ対71・71a,72・72aが正
転駆動または逆転駆動されている状態において、上流側
及び下流側のクラッチアーム77及び81がそれぞれソ
レノイド80及び84への通電オンによりクラッチ−オ
フ状態に保たれているときは、上流側及び下流側のロー
ルフィルム搬送ローラ対12・12a,74・74aは
駆動側ローラ12,74aに回転力が伝達されず非駆動
状態に保たれる。
【0132】上流側及び下流側のクラッチアーム77及
び81がそれぞれソレノイド80及び84への通電オフ
によりクラッチ−オン状態に保たれたとき、上流側クラ
ッチアーム77側においては、上流側シートフィルム搬
送ローラ対の駆動側ローラ71の延長軸部71bの正転
力または逆転力が該延長軸部71bに一体の上流側駆動
歯車64→上流側クラッチアーム77の歯車78・79
→上流側被動歯車75の径路で上流側ロールフィルム搬
送ローラ対の駆動側ローラ12に伝達されて該駆動側ロ
ーラ12がロールフィルム巻取方向または巻戻方向に正
転駆動または逆転駆動される。これに圧接のコンタクト
ローラ12aも従動回転する。
【0133】また、下流側クラッチアーム81側におい
ては、下流側シートフィルム搬送ローラ対の駆動側ロー
ラ72の延長軸部72bの正転力または逆転力が該延長
軸部72bに一体の下流側駆動歯車65→下流側クラッ
チアーム81の歯車82・83→下流側被動歯車76の
径路で下流側ロールフィルム搬送ローラ対の駆動側ロー
ラ74に伝達されて該駆動側ローラ74がロールフィル
ム巻取方向または巻戻方向に正転駆動または逆転駆動さ
れる。これに圧接のコンタクトローラ74aも従動回転
する。
【0134】上述の上流側及び下流側のロールフィルム
搬送ローラ対12・12a,74・74aは互いに同じ
回転速度をもって正転駆動または逆転駆動される。
【0135】図4において、1a〜1dは移動台1に配
設したフィルム検出孔であり、各孔の下方にはそれぞれ
センサ(不図示)が配置され、それらのセンサが検出孔
1a乃至1dの上方を通過するフィルム(ロールフィル
ムあるいはシートフィルム)の有無を検出する。
【0136】シートフィルムSは上流側シートフィルム
搬送ローラ対71・71aのニップ部に該ローラ対の左
側より差し込まれる。送出モータを成すステッピングモ
ータ61を正転駆動(反時計方向)させる。そうする
と、上流側及び下流側のシートフィルム搬送ローラ対7
1・71a,72・72aがシートフィルム引き込み搬
送方向に回転して、シートフィルムSは上流側シートフ
ィルム搬送ローラ対71・71a→上・下圧板ガラス2
・3の間→下流側シートフィルム搬送ローラ対72・7
2aの径路を往動移動される。またステッピングモータ
61を逆転駆動させると、上流側及び下流側のシートフ
ィルム搬送ローラ対71・71a,72・72aがシー
トフィルム戻し搬送方向に回転して、シートフィルムS
は下流側シートフィルム搬送ローラ対72・72a→上
・下圧板ガラス2・3の間→上流側シートフィルム搬送
ローラ対71・71aの径路を復動移動される。
【0137】即ち、ステッピングモータ61を正逆転駆
動させることで、シートフィルムSを上・下圧板ガラス
2・3の間を左右方向に往復移動させることができる。
従ってシートフィルムSの左右方向の検索はこの往復移
動操作によって行なうことができる。またシートフィル
ムSの左右方向の検索は移動台1の前後方向A・Bへの
移動操作によって行なうことができる。
【0138】この場合において、上流側及び下流側のク
ラッチアーム77及び81はそれぞれソレノイド80及
び84への通電オンによりクラッチ−オフ状態に保たれ
ていて、上流側及び下流側のロールフィルム搬送ローラ
対12・12a,74・74aはその駆動側ローラ1
2,74aがそれぞれ延長軸部71b,72b上を回転
負荷無くスムーズに回転フリーの状態に保たれる。
【0139】またロールフィルムRについては、そのロ
ーディング時は、上流側及び下流側のクラッチアーム7
7及び81がそれぞれソレノイド80及び84への通電
オフによりクラッチ−オン状態に保たれ、ステッピング
モータ61が正転駆動されることで、上流側及び下流側
のロールフィルム搬送ローラ対12・12a,74・7
4aの駆動側ローラ12,74がそれぞれ上流側及び下
流側のシートフィルム搬送ローラ対の駆動側ローラ7
1,72と一緒にロールフィルム引き出し方向に回転す
る。これによりロールフィルムRのローディングがなさ
れる。
【0140】またロールフィルムRが、供給リール1
0、供給側ガイドローラ11、上流側ロールフィルム搬
送ローラ対12・12a、上・下圧板ガラス2・3の
間、下流側ロールフィルム搬送ローラ対74・74a、
ガイド板25、巻取リール21の径路に掛け渡されてい
る状態においては、ステッピングモータ61の正逆転駆
動制御・回転速度制御により、ロールフィルムの低速,
高速度位置決めを行なうことが可能となる。
【0141】(2)上・下圧板ガラス隙間制御機構 図6・図7は本例における上・下圧板ガラス隙間制御機
構及び動作を示すものである。該機構において前述図3
の機構と共通する構成部材・部分には同じ符号を付して
再度の説明を省略する。
【0142】上圧板ガラス2の端部と下圧板ガラス3の
端部には各々スペーサ91が貼付されており、上・下圧
板ガラス2・3が接近して図6の(b)のようにこのス
ペーサ91を挟み込むと上・下圧板ガラス2・3の間に
はスペーサ91の厚み相当のトンネル状の隙間α2が形
成される。
【0143】.図6の(a)は、ロールフィルムまた
はシートフィルムのローディング動作時の場合と、ロー
ルフィルムRの高速搬送時の場合における上・下圧板ガ
ラス2・3の間隔状態を示す図である。
【0144】即ち、このときは、前述図3の(a)の場
合と同様に、前後制御ソレノイド33と上下制御ソレノ
イド39は共にオフに制御されて、上圧板ガラス2に対
して下圧板ガラス3が最も離れて離反した状態に保たれ
て、上・下圧板ガラス2・3間の隙間は所定に最も大き
く設定された第1段階隙間状態α1に保持される。
【0145】したがって、フィルムのローディング動作
で、フィルム先端が上・下圧板ガラス2・3の間に進入
する際、上・下圧板ガラス2・3間は十分に離反してい
るので、フィルム先端が上・下圧板ガラスに突き当たっ
てフィルムジャムを起こすことはない。
【0146】また、ロールフィルム高速搬送の場合、該
フィルムが上下方向に大きく振動しても上・下圧板ガラ
ス2・3間は十分に離反しているので、フィルムが上・
下圧板ガラスに接触して損傷することはない。
【0147】.図6の(b)は、ロールフィルム停止
またはロールフィルム低速搬送の場合における上・下圧
板ガラス2・3の間隔状態を示す図である。
【0148】即ち、このときは、図6の(a)の前後制
御ソレノイド33と上下制御ソレノイド39は共にオフ
に制御された状態から、上下制御ソレノイド39がオン
される。
【0149】そうすると、前述図3の(c)の場合と同
様に、下圧板ガラスホルダー31の前側と後側に揺動レ
バー36・36のクランク形状部が当接して下圧板ガラ
スホルダー31が上圧板ガラス2に平行に持ち上げら
れ、上・下圧板ガラス2・3は図6の(a)の第1段階
隙間状態α1より接近してスペーサ90を挟んで密着す
ることで、上・下圧板ガラス2・3の間にはスペーサ9
1の厚み相当のトンネル状の隙間α2(第2段階隙間状
態)が形成される。
【0150】したがって、ロールフィルム停止またはロ
ールフィルム低速搬送の場合、上・下圧板ガラス2・3
が接近して第2段階隙間状態としてのトンネル状の隙間
α2を形成し、このトンネル状の隙間α2は投影レンズ
53の焦点深度の範囲にあり、フィルムはこのトンネル
状の隙間α2に規制されて隙間内に収まるため、投影レ
ンズ53による有効画像エリア内においてフィルム上の
投影画像の焦点ズレは発生せず、流し読みによる投影画
像の閲読が可能である。
【0151】また、このトンネル状の隙間α2は投影レ
ンズ53の焦点深度内に収まる範囲で最大値に設定され
るため、フィルムと圧板ガラスの接触も少なくなり、フ
ィルム傷の発生率が小さくできる。
【0152】.図7の(a)は、シートフィルム搬送
の場合における上・下圧板ガラス2・3の間隔状態を示
す図である。
【0153】即ち、このときは、図6の(a)の前後制
御ソレノイド33と上下制御ソレノイド39は共にオフ
に制御された状態から、前後制御ソレノイド33がオン
される。
【0154】そうすると、前述図3の(b)の場合と同
様に、下圧板ホルダー31が前後制御板32で後退位置
に引かれてカム突起部31bが受け板34に乗り上がり
下圧板ガラスホルダー31が上昇することで下圧板ガラ
ス3が上圧板ガラス2の下面に接近して上・下圧板ガラ
ス2・3間の隙間が第1段階隙間状態α1よりの狭めら
れた第3段階隙間状態α3に保持される。
【0155】なおこの場合は、下圧板ガラス3が後退移
動して上・下圧板ガラス2・3は下圧板ガラス3の移動
量相当分互いにずれて対向する。このため、下圧板ガラ
ス3の後端部に貼り付けられているスペーサ91と上圧
板ガラス2の前端部に貼り付けられているスペーサ91
には対向するガラス面が無くなる。
【0156】この第3段階隙間状態α3は前記の第2段
階隙間状態α2と同様に投影レンズ53の焦点深度内に
収まる範囲に設定される。
【0157】したがって、シートフィルム搬送の際、上
・下圧板ガラス2・3は接近して搬送通路としての狭い
隙間α3を形成することになり、投影レンズ53におけ
る有効投影エリア内のフィルム画像の焦点位置をほぼ一
様に一致させることができ、スクリーン投影画像やプリ
ント画像の解像度が向上する。
【0158】また、上記隙間α3はシートフィルムSの
厚みよりも大きく設定されているので、シートフィルム
搬送時にフィルムが圧板ガラスに摺擦して傷を付けるこ
とはない。
【0159】.図7の(b)は、シートフィルム停止
の場合における上・下圧板ガラス2・3の間隔状態を示
しており、この場合は上・下圧板ガラス2・3は図7の
(a)の第3段階隙間状態α3より接近してシートフィ
ルムを挟んで密着した第4段階隙間状態α4となる。
【0160】即ち、このときは、図7の(a)の前後制
御ソレノイド33がオン、上下制御ソレノイド39がオ
フに制御された状態から、更に前後制御ソレノイド33
がオンされる。
【0161】そうすると、下圧板ガラスホルダー31
が、図7の(a)の状態位置から、前側と後側に揺動レ
バー36・36のクランク形状部が当接して上圧板ガラ
ス2に平行に持ち上げられ、上・下圧板ガラス2・3は
図7の(a)の第3段階隙間状態α3よりさらに接近し
てシートフィルムを挟んで密着した第4段階隙間状態α
4となる。
【0162】この場合において、前述したように、下圧
板ガラス3が後退移動して上・下圧板ガラス2・3は下
圧板ガラス3の移動量相当分互いにずれて対向してい
て、下圧板ガラス3の後端部に貼り付けられているスペ
ーサ91と上圧板ガラス2の前端部に貼り付けられてい
るスペーサ91には対向するガラス面が無くなる。この
状態(図7の(a))から、上下制御ソレノイド39が
オンして下圧板ガラス3が上昇すると、上・下圧板ガラ
ス2・3の間にはスペーサ91が存在しないので、上・
下圧板ガラスはシートフィルムを挟んで完全に密着す
る。
【0163】したがって、シートフィルムが搬送停止す
る場合、上・下圧板ガラス2・3がシートフィルムを挟
み込んで完全に密着するため、投影レンズ53における
有効投影エリア内のフィルム画像の焦点位置を完全に一
致させることができ、スクリーン投影画像やプリント画
像の解像度を最善にすることができる。
【0164】.なお、上記〜の上・下圧板ガラス
2・3の切り換え動作は、ロールフィルムが選択された
場合は図6の(a)・(b)に示す上・下圧板ガラス2
・3の切り換え動作を行い、シートフィルムが選択され
た場合は図7の(a)・(b)に示す上・下圧板ガラス
の切り換え動作を行うようにするものである。
【0165】すなわち、シートフィルムが挿入された時
は、図6の(a)に示すローディング動作の終了後、図
7の(a)のように前後制御ソレノイド33をオンし
て、このオン状態を保持し、以後シートフィルムの搬送
停止に合わせて上下制御ソレノイド39をオン・オフ制
御(図7の(a)と(b))すれば良い。
【0166】一方、ロールフィルムが挿入された時は、
図6の(a)に示すローディング動作の終了後、前後制
御ソレノイド33はオフ状態を保持し、以後フィルムの
搬送停止に合わせて上下制御ソレノイド39をオン・オ
フ制御すれば良い(図6の(a)と(b))。
【0167】したがって、シートフィルムが選択された
場合とロールフィルムが選択された場合とによって、2
つある切り換え手段の内の一方である前後制御ソレノイ
ド33の制御により両者の制御は分段され、以後搬送停
止制御は上下制御ソレノイド39の制御に限られるた
め、装置の制御が系統化でき、簡単になる。
【0168】〈実施形態例3〉(図8・図9) 本実施形態例は、上・下圧板ガラス2・3の開き状態時
における隙間αの間隔距離を制御因子に応じて適正な間
隔距離に無段階に変更制御する構成のフィルム搬送装置
である。
【0169】図8は該フィルム搬送装置の要部の概略構
成図である。41は上下方向スライダであり、縦方向ガ
イド部材42・42に沿って水平姿勢を保って上下方向
に移動自在である。この上下方向スライダ41に上・下
圧板ガラス2・3の下圧板ガラス3を保持させてある。
43は該上下方向スライダ41に設けたナット部材、4
4はこのナット部材43に螺合させた縦方向ネジ杆、4
5はこのネジ杆44を正転または逆転させるパルスモー
タである。
【0170】従って、パルスモータ45によりネジ杆4
4が正転または逆転制御されることでスライダ41がガ
イド部材42・42に沿って上方または下方に平行移動
する。即ち下圧板ガラス3が上圧板ガラス2に対して上
下平行移動して、ネジ杆44の回転角度量に応じて上・
下圧板ガラス2・3間の隙間αの間隔距離が無段階に広
狭変更される。
【0171】46は上記パルスモータ45の制御回路
(モータ制御回路)である。このモータ制御回路46は
主制御回路(CPU)47で制御される。主制御回路4
7には図9のような制御用参照データを予めメモリさせ
てある。この制御用参照データは予め実験により求めた
ものである。
【0172】即ち図9において、データaは、使用フィ
ルムが35mm幅フィルム(ロールフィルム)で、搬送
時に該フィルムに掛かるテンションが低い場合におけ
る、フィルムスピード(フィルム速度)と、上・下圧板
ガラス2・3間に形成されるべき隙間αの適切な間隔距
離の相関データである。
【0173】データbは、使用フィルムが35mm幅フ
ィルムで、搬送時に該フィルムに掛かるテンションが高
い場合における、フィルムスピードと、隙間αの適切な
間隔距離の相関データである。
【0174】データcは、使用フィルムが16mm幅フ
ィルムで、搬送時に該フィルムに掛かるテンションが低
い場合における、フィルムスピードと、隙間αの適切な
間隔距離の相関データである。
【0175】データdは、使用フィルムが16mm幅フ
ィルムで、搬送時に該フィルムに掛かるテンションが高
い場合における、フィルムスピードと、隙間αの適切な
間隔距離の相関データである。
【0176】データeは、シート状フィルムの場合の、
フィルムスピードと、隙間αの適切な間隔距離の相関デ
ータである。
【0177】フィルム幅情報は、指示キーの操作により
マニュアルで主制御回路47に入力する。自動検知にす
ることも可能である。
【0178】フィルム搬送時のフィルムの現在スピード
情報は、供給部回転検出装置13(図2)・搬送部回転
検出装置17で自動検知する。
【0179】フィルム搬送時のフィルムにかかっている
現在テンション情報は、フィルムの正搬送または逆搬送
時に従動回転状態にある巻戻モータ9または巻取モータ
24に生じる発電量から主制御回路47が自動検知す
る。
【0180】オートローデング時は、上・下圧板ガラス
2・3間の隙間αが予め設定されたフィルムの搬送に適
した巾0.5mm〜1mm程度の間隔距離になるように
主制御回路47によりモータ制御回路46が制御され、
その隙間α内をフィルムが高速にオートローデング搬送
される。
【0181】その後、フィルムスピード・搬送方向制御
ノブの操作により、フィルムを所望の速度で正搬送また
は逆搬送させて所望の撮影記録画像情報部分を照明部に
位置させることができる。あるいは自動検索システムで
フィルムを自動搬送させて所望の撮影記録画像情報部分
を照明部に位置させることができる。
【0182】フィルムの搬送が停止すると、下圧板ガラ
ス3を上昇させて上圧板ガラス2との間にフィルムを挟
み込むようにモータ45が制御される。
【0183】フィルムがノブ操作によりあるいは自動検
索システムで搬送されている状態において、上・下圧板
ガラス2・3間が開かれる方向にモータ45が制御され
る。この場合、本例においては上・下圧板ガラス2・3
の開き状態時における隙間αの間隔距離を上記のように
フィルムスピード、フィルム幅、テンションの制御因子
に応じて制御用参照データに基づいて適正な間隔距離に
無段階に自動的に変更制御するものである。
【0184】制御因子に使用フィルムの厚さやその他の
因子を加えることもできる。また上・下圧板ガラス2・
3の開き状態時における隙間αの間隔距離を多段式に変
更制御させる構成にすることもできる。
【0185】即ち、一対の透明板である上・下圧板ガラ
ス2・3間に形成される隙間αを搬送されるフィルム
は、フィルムの搬送スピードにより、上・下圧板ガラス
間の隙間内での波打ちの振幅が変化する。使用フィルム
の厚さ(フィルムのコシ)によっても、上・下圧板ガラ
ス間の隙間内でのフィルムの通っている位置が変わる。
また同じ厚さのフィルムでもフィルム幅が16mmと3
5mmと幅が異なると、上・下圧板ガラス間の隙間内で
のフィルムのタルミ量が変化する。
【0186】そこで本例のように、フィルムの搬送速度
等に応じて、一対の透明板である上・下圧板ガラス2・
3間に形成されるフィルム搬送隙間αを無段階式もしく
は多段式で適切な間隔距離に変更制御することは、フィ
ルムのキズ付き防止に対して有効であり、また一対の透
明板である上・下圧板ガラス2・3間に形成されるフィ
ルム搬送隙間αの間隔距離をある条件下で可能なかぎり
小さくすることにより、フィルムの流し読みにおける投
影画像の視認性を向上させることができる。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルム搬送装置において、フィルムの搬送時の透明板に
対する接触干渉によるフィルム損傷の防止、また高解像
度で高品位の画像投影および画像出力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うフィルム搬送装置を搭載した画像
投影装置例の概略構成図
【図2】実施形態例1におけるフィルム搬送装置の概略
構成図
【図3】上・下圧板ガラス隙間制御機構の概略構成と動
作を示す図
【図4】実施形態例2におけるフィルム搬送装置の概略
構成図
【図5】フィルム搬送ローラ部の駆動機構の一部切欠き
・展開図
【図6】上・下圧板ガラス隙間制御機構及び動作を示す
図(その1)
【図7】上・下圧板ガラス隙間制御機構及び動作を示す
図(その2)
【図8】実施形態例3におけるフィルム搬送装置の概略
構成図
【図9】主制御回路(CPU)にメモリさせる制御用参
照データ
【図10】ロールフィルム専用フィルム搬送装置の一例
の外観斜視図
【図11】ロールフィルム・シートフィルム兼用フィル
ム搬送装置の一例の外観斜視図
【符号の説明】 1 移動台 2 上圧板ガラス 3 下圧板ガラス 4 底板 8 供給リール軸 9 巻戻モータ 10 供給リール 12 搬送ローラ対 15 送出モータ 20 巻取軸 21 巻取リール 24 巻取モータ 31 下圧板ガラスホルダー 32 前後制御板 33 前後制御ソレノイド 34 受け板 36 揺動レバー 38 上下制御板 39 上下制御ソレノイド

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リールに巻き付けられた長尺状フィ
    ルムが装填可能な少なくとも1個の供給軸と、該供給軸
    に対応した巻取リールとを有し、 前記供給リールと巻取リールの間に長尺状のフィルムを
    搬送するとともに長尺状のフィルムを一対の透明板に挟
    み、該一対の透明板の一方側からフィルムの画像を照明
    し、他方側に光学的手段を設けて画像イメージの表示手
    段、読み取り手段、プリント手段のいずれか一個以上を
    構成し、閲覧、検索するフィルム搬送装置において、 前記一対の透明板の隙間の間隔距離を3段階以上に設定
    可能に構成したことを特徴とするフィルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 長尺状フィルムとシート状フィルムを搬
    送して、フィルムの投影すべき画像を投影光路に位置さ
    せる一対の透明板と、 ロールフィルム搬送方向と直角方向に移動可能で、前記
    一対の透明板を保持する移動台とを備え、 前記一対の透明板間に長尺状フィルムとシート状フィル
    ムの搬送通路を形成し、該搬送通路に長尺状フィルムを
    搬送する第1搬送手段と、シート状フィルムを搬送する
    第2搬送手段とを前記移動台に設け、 前記移動台の移動と前記第1と第2の各搬送手段による
    フィルムの搬送により各フィルムの画像を所定の位置に
    臨ませて、前記一対の透明板の一方側からフィルムの画
    像を照明し、他方側に光学的手段を設けて画像イメージ
    の表示手段、読み取り手段、プリント手段のいずれか一
    個以上を構成し、閲覧、検索するフィルム搬送装置にお
    いて、 前記一対の透明板の隙間の間隔距離を3段階以上に設定
    可能に構成したことを特徴とするフィルム搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の透明板の隙間の間隔距離は、
    シート状フィルムの搬送を停止する場合は最も狭い状態
    に設定されることを特徴とする請求項2に記載したフィ
    ルム搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の透明板の隙間の間隔距離は、
    フィルムを高速に搬送する場合は最も広い状態に設定
    し、フィルムを停止する場合は最も狭い状態に設定する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載したフィルム搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の透明板の隙間の間隔距離が最
    も狭い時、その隙間の間隔距離はその隙間を通過するフ
    ィルムの厚みよりも広く設定されることを特徴とする請
    求項3または4に記載したフィルム搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の透明板の隙間において、最も
    狭い状態は密着状態であることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれか1つに記載したフィルム搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の透明板間を接近、離反させる
    切り換え手段が複数有ることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1つに記載したフィルム搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記複数ある切り換え手段のうちのひと
    つは、長尺状フィルムが選択された場合とシート状フィ
    ルムが選択された場合とによって選択的に切り換え作動
    することを特徴とする請求項7に記載したフィルム搬送
    装置。
  9. 【請求項9】 長尺状フィルムもしくはシート状フィル
    ムを通して搬送させる隙間をあけた開き状態と、フィル
    ムを挟み込んだ閉じ状態とに開閉制御される一対の透明
    板を有し、該一対の透明板の一方側からフィルムの画像
    を照明し、他方側に光学的手段を設けて画像イメージの
    表示手段、読み取り手段、プリント手段のいずれか一個
    以上を構成し、閲覧、検索するフィルム搬送装置におい
    て、 上記一対の透明板の開き状態時における隙間の間隔距離
    を制御因子に応じて変更可能に構成したことを特徴とす
    るフィルム搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記制御因子はフィルムの搬送速度で
    あることを特徴とする請求項9に記載したフィルム搬送
    装置。
  11. 【請求項11】 前記制御因子は使用フィルムの厚さで
    あることを特徴とする請求項9に記載したフィルム搬送
    装置。
  12. 【請求項12】 前記制御因子は使用フィルムの幅であ
    ることを特徴とする請求項9に記載したフィルム搬送装
    置。
  13. 【請求項13】 前記一対の透明板の開き状態時におけ
    る隙間の間隔距離の変更は無段階変更もしくは多段式変
    更であることを特徴とする請求項9ないし12のいずれ
    か1つに記載したフィルム搬送装置。
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