JPH09211725A - フィルム搬送装置及び画像投影装置 - Google Patents

フィルム搬送装置及び画像投影装置

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JPH09211725A
JPH09211725A JP4063796A JP4063796A JPH09211725A JP H09211725 A JPH09211725 A JP H09211725A JP 4063796 A JP4063796 A JP 4063796A JP 4063796 A JP4063796 A JP 4063796A JP H09211725 A JPH09211725 A JP H09211725A
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JP
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film
roll
transport
shaped film
sheet
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JP4063796A
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Inventor
Yukuo Yamaguchi
裕久雄 山口
Hiroshi Kondo
博志 近藤
Shinji Murata
慎二 村田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の奥行き寸法及び移動スペースが小さい
フィルム搬送装置及び画像投影装置を提供する。 【解決手段】 ロール状フィルムRとシート状フィルム
とを使用可能なフィルム搬送装置において、ロール状フ
ィルムRとシート状フィルムの投影すべき画像を投影光
路に位置させる一対の透明板2,3を保持し、ロール状
フィルムRの搬送方向と直角方向に移動可能な移動台4
を備え、前記一対の透明板2,3間にロール状フィルム
Rとシート状フィルムの搬送通路を形成し、前記搬送通
路にロール状フィルムRを搬送する第1搬送手段12と
シート状フィルムを搬送する第2搬送手段17とを移動
台4に設け、移動台4の移動と前記各搬送手段12,1
7によるフィルムの搬送により、各フィルムの画像を所
定の位置に臨ませるようにすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリーダープ
リンタ等の画像投影装置に搭載されるフィルム搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロリーダープリンタは、一般にマ
イクロフィルム上に投影記録された画像を拡大し、これ
をスクリーンやCRT等の表示装置に表示して閲覧でき
る様にすると共に、拡大された画像を、光受容体である
感光ドラムやCCD等の受光センサに投与して、複写画
像が形成される様に構成されている。
【0003】このような画像投影装置に使用されるマイ
クロフィルムの形態としては、マイクロフィッシュ,ア
パーチュアカード,フィルムジャケット等のシート状の
フィルムすなわちシート状フィルムとオープンリール式
またはカートリッジ式で帯状のフィルムすなわちロール
状フィルムに大別できる。
【0004】このシート状フィルムやロール状フィルム
を保持すると共に、記録された画像の中から必要な情報
を探したり、閲覧したりするのに、キャリアと呼ばれる
フィルム搬送装置が用いられる。
【0005】一般にシート状フィルムは記録されている
情報量が少ないことから、低速送りによる流し読みの検
索が行われる。
【0006】一方、ロール状フィルムは記録されている
情報量が多く、視点位置より接近した情報には低速送り
による流し読みの検索が行われ、視点位置より離れた情
報には高速送りによる読み飛ばし検索が行われる。
【0007】このシート状フィルムとロール状フィルム
の何れのタイプのフィルムをも使用し得るフィルム搬送
装置の従来例には図39乃至図41のようなものがあ
る。
【0008】図39の従来例では、シート状フィルムの
保持あるいはロール状フィルムの搬送通路を形成する一
対の透明板2002が移動台2001に設けられてお
り、透明板2002は投影レンズ2006に対して前後
左右2方向に移動自在となっている。また、その透明板
2002の両側にはロール状フィルム供給部2003と
ロール状フィルム巻取部2004が移動台2001に各
々取り付けられている。
【0009】そして、移動台2001に配接される把手
2005によって移動台2001を前方に引き出すと上
側透明板2002aが投影レンズ2006の自重あるい
は押圧に逆らって浮上し(図中破線部参照)、上下透明
板2002は開放されるので前方よりシート状フィルム
やロール状フィルムを上下透明板2002の隙間に挿入
することができる。
【0010】上下透明板2002間に挾持保持されるシ
ート状フィルムの検索は移動台2001を前後左右に移
送することによって行うことができる。
【0011】一方、上下透明板2002間の隙間に通し
てロール状フィルム供給部2003からロール状フィル
ム巻取部2004に渡してセットされるロール状フィル
ムの検索は、左右方向の検索にはロール状フィルム供給
部2003とロール状フィルム巻取部2004間の移
送、前後方向の検索には移動台2001の移送によって
各々行うことができる。
【0012】図40の従来例では、画像投影装置本体に
対して前後方向に移動自在となった移動台2011の上
に左右方向に移動自在となった一対の透明板2002
(図中2002aは上側透明板)からなるシート状フィ
ルム用キャリアユニット2012と、供給部、巻取部、
一対の透明板からなるロール状フィルム用キャリアユニ
ット2013が各々設けられている。
【0013】同図ではシート状フィルム用キャリアユニ
ット2012がロール状フィルム用キャリアユニット2
013の前方に配置されているが、同図のほかにロール
状フィルム用キャリアユニットが前方に配置されている
従来例もある。
【0014】図41の従来例では、供給部、巻取部から
なるロール状フィルムユニット2022を台板2021
に取付け、ロール状フィルムの搬送通路を形成する一対
の透明板が設けられた第1移動体2023とシート状フ
ィルムを挾持保持する一対の透明板が設けられた第2移
動体2024とをロール状フィルムの搬送方向(図中左
右方向)において移動自在に台板2021とロール状フ
ィルムユニット2022との間に設けた構成である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図39
乃至図41に示す従来例では、フィルム装填時、上側透
明板1002a(図41は不図示)を開放するために移
動台1001,1011を前方へ引き出さなければなら
ない。この移動のために大きなスペースを確保する必要
があることから、操作性を悪くしていた。
【0016】さらに、上側透明板2002aが投影レン
ズ2006の自重もしくは押圧に逆らって開くため、フ
ィルムをセットする度に投影面においてピントずれを起
こすという問題があり、フォーカシング操作を頻繁に行
わなければならず煩わしかった。
【0017】図39に示す従来例では、フィルム搬送
時、上下透明板2002は接近状態あるいは密接状態と
なる。また、上下透明板2002内にシート状フィルム
を完全に収納する必要性から、透明板の幅が大きくなる
と共に、透明板の両側に配設されるロール状フィルムの
供給側ローラ2007と巻取側ローラ2008の距離が
長くなってしまう。
【0018】ロール状フィルムが高速度で搬送される
と、フィルムは供給側ローラ2007と巻取側ローラ2
008との間で、張り状態と緩み状態(自重の作用で下
方に緩む)を繰り返し、上下にバタツクため、供給側ロ
ーラ2007と巻取側ローラ2008との距離が長くな
ったり、上下透明板2002間が接近すると、フィルム
は透明板に接触しやすくなる。
【0019】このため、図39のような従来例では、ロ
ール状フィルムと透明板の接触が要因で発生するフィル
ム損傷を防止することが極めて困難となっていた。
【0020】図40に示す従来例では、ロール状フィル
ムとシート状フィルムの両形態のキャリア2012,2
013が一体となって移動するように、両形態のキャリ
ア2012,2013を移動台2011の前後にずらし
て各々配置しているため、前後方向に大きな面積の移動
部を形成する装置になってしまっている。
【0021】また、ロール状フィルム供給部が、移動台
2011の後方に配置されるため、ロール状フィルムの
装填操作を悪くしている。
【0022】図41に示す従来例では、使用するフィル
ム形態に合わせて選択的に移動体(透明板)2023,
2024を切換える必要があり、これが操作手順を増や
し、操作を複雑にしていた。また、一方の移動体202
3(2024)を所定の位置に確実に退避させなければ
切換えが終了しないので、装置を取り扱い難くしてい
る。
【0023】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
装置の奥行き寸法及び移動スペースが小さいフィルム搬
送装置及び画像投影装置を提供する。
【0024】また、前記した透明板の切り換え操作、フ
ィルムセット後のフォーカシング操作等の煩わしい操作
を必要としない取扱いの簡単なフィルム搬送装置及び画
像投影装置を提供する。
【0025】また、フィルムの損傷を防止し、高品位の
画像投影が可能となるフィルム搬送装置及び画像投影装
置を提供することにある。
【0026】さらに、フィルムの搬送性能の向上を図り
得るフィルム搬送装置及び画像投影装置を提供すること
にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、フィルム搬送装置及び画像投影装置を
次の通りにする。
【0028】第1の発明では、ロール状フィルムとシー
ト状フィルムとを使用可能なフィルム搬送装置におい
て、ロール状フィルムとシート状フィルムの投影すべき
画像を投影光路に位置させる一対の透明板を保持し、ロ
ール状フィルムの搬送方向と直角方向に移動可能な移動
台を備え、前記一対の透明板間にロール状フィルムとシ
ート状フィルムの搬送通路を形成し、前記搬送通路にロ
ール状フィルムを搬送する第1搬送手段とシート状フィ
ルムを搬送する第2搬送手段とを前記移動台に設け、前
記移動台の移動と前記各搬送手段によるフィルムの搬送
により、各フィルムの画像を所定の位置に臨ませるよう
にすることを特徴とする。
【0029】第2の発明では、第1の発明に係るフィル
ム搬送装置において、一対の透明板間の共通の搬送通路
にロール状フィルムとシート状フィルムを搬送するよう
にしたことを特徴とする。
【0030】第3の発明では、第1の発明に係るフィル
ム搬送装置において、一対の透明板間の個別の搬送通路
にロール状フィルムとシート状フィルムを各々搬送する
ようにしたことを特徴とする。
【0031】第4の発明では、第1乃至3の発明に係る
フィルム搬送装置において、ロール状フィルムの先端を
一対の透明板間に向けて送出するためのロール状フィル
ムの挿入口と、シート状フィルムの先端を一対の透明板
間に向けて送出するためのシート状フィルムの挿入口
が、一対の透明板の同じ側に配置されることを特徴とす
る。
【0032】第5の発明では、第1乃至3の発明に係る
フィルム搬送装置において、ロール状フィルムの先端を
一対の透明板間に向けて送出するためのロール状フィル
ムの挿入口と、シート状フィルムの先端を一対の透明板
間に向けて送出するためのシート状フィルムの挿入口
が、一対の透明板の両側に各々対向して配置されること
を特徴とする。
【0033】第6の発明では、第1の発明に係るフィル
ム搬送装置において、前記移動台にロール状フィルム供
給部とロール状フィルム巻取部とを設け、一対の透明板
のロール状フィルムの搬送方向の下流側に、ロール状フ
ィルムの先端を前記ロール状フィルム巻取部まで送出す
るための搬送ローラを配置することを特徴とする。
【0034】第7の発明では、第1乃至6の発明に係る
フィルム搬送装置において、一対の透明板は前記搬送通
路を挾んで上下に配置され、下側透明板が上側透明板に
対して接離可能であることを特徴とする。
【0035】第8の発明では、第7の発明に係るフィル
ム搬送装置において、一対の透明板間の距離は各フィル
ムの搬送速度によって調整可能であることを特徴とす
る。
【0036】第9の発明では、第1乃至8の発明に係る
フィルム搬送装置において、ロール状フィルムを搬送す
る第1搬送手段とシート状フィルムを搬送する第2搬送
手段とを同一駆動源から選択的に切り換えて駆動するこ
とを特徴とする。
【0037】第10の発明では、ロール状フィルムとシ
ート状フィルムとを使用可能なフィルム搬送装置におい
て、ロール状フィルムとシート状フィルムの投影すべき
画像を投影光路に位置させる一対の透明板を保持し、ロ
ール状フィルムの搬送方向と同一方向に移動可能な移動
台を備え、前記一対の透明板間にロール状フィルムとシ
ート状フィルムの搬送通路を形成し、前記搬送通路にロ
ール状フィルムを搬送する第1搬送手段とシート状フィ
ルムを搬送する第2搬送手段とを前記移動台に設け、前
記移動台の移動と前記各搬送手段によるフィルムの搬送
により、各フィルムの画像を所定の位置に臨ませるよう
にすることを特徴とする。
【0038】第11の発明では、一対の透明一対の透明
板のロール状フィルムの搬送方向の上流側と下流側に一
対の搬送ローラを持ち、その各々の搬送ローラを、同軸
上にロール状フィルム用搬送ローラとシート状フィルム
用搬送ローラに分割し、選択的に駆動の断続を行うこと
を可能に構成したことを特徴とする。
【0039】第12の発明では、第11の発明に係るフ
ィルム搬送装置において、同軸上のロール状フィルム用
搬送ローラは、上流側と下流側とは各々単独に動力を断
続出来るように構成したことを特徴とする。
【0040】第13の発明では、第11及び12の発明
に係るフィルム搬送装置において、同軸上のロール状フ
ィルム用搬送ローラは、上流側或いは下流側のどちらか
少なくとも一方の動力は、一方向クラッチを介した動力
伝達としたことを特徴とする。
【0041】第14の発明では、第11乃至13の発明
に係るフィルム搬送装置において、ロール状フィルム用
搬送ローラの駆動されているときシート状フィルム用搬
送ローラが同時に回転することを特徴とする。
【0042】第15の発明では、第11乃至14の発明
に係るフィルム搬送装置において、シート状フィルム用
搬送ローラの軸が、駆動素子の軸或いは非歯車駆動伝達
にて動力結合されていることを特徴とする。
【0043】第16の発明では、第11乃至15の発明
に係るフィルム搬送装置において、シート状フィルム用
搬送ローラが駆動されているときロール状フィルム用搬
送ローラが同時に回転駆動されることを特徴とする。
【0044】第17の発明では、第11乃至15の発明
に係るフィルム搬送装置において、シート状フィルム用
搬送ローラが駆動されているときロール状フィルム用搬
送ローラが非駆動で回動自在になることを特徴とする。
【0045】第18の発明では、第11乃至17の発明
に係るフィルム搬送装置において、シート状フィルム用
搬送ローラが駆動されているときは一対の透明板のロー
ル状フィルム搬送方向の上流下流側一対で同時に駆動さ
れることを特徴とする。
【0046】第19の発明では、第11乃至18の発明
に係るフィルム搬送装置において、同軸上のシート状フ
ィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラの
直径が同一なことを特徴とする。
【0047】第20の発明では、第11乃至18の発明
に係るフィルム搬送装置において、同軸上のシート状フ
ィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラの
直径が異なることを特徴とする。
【0048】第21の発明では、第11乃至19の発明
に係るフィルム搬送装置において、同軸上のシート状フ
ィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラの
搬送速度が同一であることを特徴とする。
【0049】第22の発明では、第11乃至19の発明
に係るフィルム搬送装置において、ロール状フィルム用
搬送ローラは端部に歯車を持ち、前記歯車に動力歯車を
噛み合わせるか否かにより、ロール状フィルム用搬送ロ
ーラの駆動・非駆動を行うことを特徴とする。
【0050】第23の発明では、第11乃至22の発明
に係るフィルム搬送装置において、ロール状フィルム用
搬送ローラに回転検出装置を設け、ロール状フィルム搬
送時には、フィルム搬送速度検知として働き、ロール状
フィルム又はシート状フィルムが装填されていないとき
には、このロール状フィルム用搬送ローラの回転検出に
より、ロール状フィルム或いはシート状フィルムの装填
がされたことを検出するように構成したことを特徴とす
る。
【0051】第24の発明では、第23の発明に係るフ
ィルム搬送装置において、ロール状フィルム又はシート
状フィルムが装填されていないときに前記ロール状フィ
ルム用搬送ローラがロール状フィルム又はシート状フィ
ルムが装填挿入行為により回転検出装置にて回転が検出
された場合、ロール状フィルムの場合はロール状フィル
ム用搬送ローラを、シート状フィルムの場合はシート状
フィルム用搬送ローラを駆動状態とすることを特徴とす
る。
【0052】第25の発明では、少なくともロール状フ
ィルムを使用可能なフィルム搬送装置において、前記一
対の透明板のロール状フィルムの搬送方向の上流側と下
流側に有する一対の搬送ローラを駆動するロール状フィ
ルムの高速搬送用の一対の第一の駆動手段と、ロール状
フィルムの低速搬送用の第二の駆動手段との2種類の駆
動手段を有し、前記第一の駆動手段と、接続、非接続の
2つの状態を持ちうる前記第二の駆動手段と、ロール状
フィルムの搬送速度を設定する搬送速度設定装置を有
し、該搬送速度設定装置に設定された値に応じて、高速
搬送と判断した場合は一対の第一の駆動手段のみを使用
し、低速搬送と判断した場合は一対の第一の駆動手段を
ロール状フィルムのたるみ取りに使用し、第二の駆動手
段を低速搬送制御に使用することを特徴とする。
【0053】第26の発明では、第25の発明に係るフ
ィルム搬送装置において、ロール状フィルムの搬送速度
を検出可能なフィルム搬送速度検出装置と、第一の駆動
手段と第二の駆動手段とを切り替える駆動切り替え装置
と、を有し、第一の駆動手段による高速搬送状態から、
第二の駆動手段による低速搬送状態に駆動を切り替える
際には、第二の駆動手段を非接続状態であらかじめ搬送
ローラを回転させ、第一の駆動手段による駆動速度を前
記搬送速度検出装置により検出し、第一の駆動手段によ
るフィルム駆動速度と第二の駆動手段の駆動速度が合致
した時に、駆動切り替え装置の切り替えを行うようにし
たことを特徴とする。
【0054】第27の発明では、第25の発明に係るフ
ィルム搬送装置において、第一の駆動手段に回転速度検
出装置を有し、第二の駆動手段による低速搬送の状態か
ら、第一の駆動手段による高速搬送に駆動を切り替える
際には、前記回転速度検出装置と、フィルム搬送速度検
出装置の読み取り値よりロール状フィルム供給部及び巻
取部のリール巻系の変化を検出し、第一の駆動手段をロ
ール状フィルムのたるみ取り駆動トルク状態から、第二
の駆動手段の駆動速度に応じた駆動トルクに設定した
後、第二の駆動手段を非接続とすることを特徴とする。
【0055】第28の発明では、第25乃至27の発明
に係るフィルム搬送装置において、前記第一の駆動手段
がDCモータであることを特徴とする。
【0056】第29の発明では、第25乃至27の発明
に係るフィルム搬送装置において、前記第二の駆動手段
がパルスモータであることを特徴とする。
【0057】第30の発明では、第25乃至29の発明
に係るフィルム搬送装置において、低速搬送を行う第二
の駆動手段を用いてロール状フィルム供給部とロール状
フィルム巻取部間でロール状フィルムの自動搬送を行う
ようにしたことを特徴とする。
【0058】第31の発明では、第25乃至30の発明
に係るフィルム搬送装置において、各駆動速度を任意の
速度に制御可能なことを特徴とする。
【0059】第32の発明では、第25乃至30の発明
に係るフィルム搬送装置において、駆動を切り替える際
に、第一の駆動手段の駆動速度を第二の駆動手段の駆動
速度より大きくすることを特徴とする。
【0060】第33の発明では、第25乃至30の発明
に係るフィルム搬送装置において、駆動を切り替えるの
と同時に、一対の透明板を上下させることを特徴とす
る。
【0061】第34の発明では、光源からの光が通過す
る開口を持つ基板と、前記基板に移動可能に配置される
移動台に保持されるロール状フィルムとシート状フィル
ムの搬送通路を形成する一対の透明板と、該搬送通路に
フィルムを搬送する搬送手段とを有するフィルム装置
と、前記光源によって照明された前記フィルム搬送装置
上のフィルムの画像を投影面に投影する光学手段と、を
備えた画像投影装置において、前記フィルム搬送装置に
請求項1乃至33に記載のフィルム搬送装置を用いたこ
とを特徴とする。
【0062】上記第1の発明に係る構成により、使用す
るフィルム形態によって、フィルムのキャリアユニット
の切換えや移動体(透明板)の切換え等の煩わしい操作
をする必要がないため、装置の扱いが簡単となる。
【0063】また、移動台の移動は1方向のみとなるの
で、装置の構造が簡単にできる。
【0064】さらに、移動台をモータ等のアクチュエー
タで駆動するように構成すれば、フィルムの着脱のみな
らず、検索の自動化も可能となる。
【0065】上記第2の発明に係る構成により、ロール
状フィルムとシート状フィルムは一対の透明板が形成す
る共通の搬送通路を通過することになるので、移動台の
奥行が小さくでき、装置の小型化が図れる。
【0066】また、ロール状フィルムとシート状フィル
ムの搬送通路基準位置が共通にできるので、操作者にと
ってフィルムのセットが分かりやすくなる。
【0067】上記第3の発明に係る構成により、ロール
状フィルムとシート状フィルムの同時装填の可能なフィ
ルム搬送装置が小型に製作できる。
【0068】上記第4の発明に係る構成により、フィル
ム形態に関わらず同じ場所からフィルムが挿入できるの
で、フィルム装填操作やフィルム交換操作が容易にな
る。
【0069】上記第5の発明に係る構成により、ロール
状フィルムの挿入口を構成するロール状フィルムの第1
搬送手段とシート状フィルムの挿入口を構成するシート
状フィルムの第2搬送手段とが離間して配置されるので
各々の駆動系がコンパクトに配置でき、フィルム搬送装
置が安価に製作できる。
【0070】上記第6の発明に係る構成により、ロール
状フィルムの先端の通過する搬送経路が短くできるの
で、フィルムジャム等によるフィルムの破損を防止でき
る。
【0071】上記第7の発明に係る構成により、上側透
明板は水平に保持することができ、フィルム装填時に上
方に開くことはないので、上側透明板の上部に設けられ
る投影レンズの位置の移動による投影面のピントずれの
発生が避けられ、無駄なフォーカシング操作をする必要
はなく、また、移動台の移送も円滑に行うことができ
る。
【0072】上記第8の発明に係る構成により、下側透
明板の上側透明板に対する接近離反移動が、フィルム搬
送速度に対応して制御されるのでフィルムの損傷が防止
でき、高品位の画像投影が可能となる。
【0073】上記第9の発明に係る構成により、ロール
状フィルムの先端の第1搬送手段とシート状フィルムの
第2搬送手段とを共通の駆動源(例えばモータ)によっ
て駆動することができるので、フィルム搬送装置が安価
に製作できる。
【0074】上記第10の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム供給部が前方に配置されるので、ロール状
フィルム(例えばオープンリールまたはカートリッジ)
のセットが簡単にでき、操作性が良好となる。
【0075】上記第11の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム用搬送ローラは、シート状フィルム用搬送
ローラと同軸にしたことにより、搬送ローラの本数を減
らすことが出来、装置の占有面積を減らすことが可能と
なる。
【0076】又、ロール状フィルム用搬送ローラとシー
ト状フィルム用搬送ローラを同軸上で分離したことによ
り、ロール状フィルム用搬送ローラの慣性モーメントが
減少し、ロール状フィルム搬送時に特に高速から低速、
停止時の速度変化に搬送ローラの回転追従性が向上し、
搬送ローラの慣性回転によるフィルム傷が減少し、速度
制御が格段に性能アップできる。
【0077】又、上流側と下流側のロール状フィルム用
搬送ローラの間隔を小さく、ロール状及びシート状のフ
ィルムのそれぞれの搬送ローラの軸間距離は、同一に出
来るため、ロール状及びシート状のフィルムのそれぞれ
を安定に搬送することが出来る。
【0078】この軸間縮小によりフィルムの一対の透明
板の間での安定も増し、安定したフィルムの位置を確保
でき、フィルム位置の変動による焦点位置不良等の問題
点も解決できる。
【0079】その上、ロール状フィルムに於いて、フィ
ルム高速搬送時にも、前記軸間が減少したことにより、
フィルムの固有振動周波数が上がりフィルムの振幅量が
減り、すなわち搬送ローラ間の中心部での搬送中の変位
量が減少し、フィルムが透明板に当接することもなくな
り、搬送時のフィルム傷対策となる。
【0080】上記第12の発明に係る構成により、上流
側のロール状フィルム用搬送ローラ、下流側のロール状
フィルム用搬送ローラを順次回転させ、ロール状フィル
ムを自動装填する場合フィルム弛み等不都合が生じな
い、スムーズな搬送が出来るようになる。
【0081】上記第13の発明に係る構成により、同軸
上のロール状フィルム用搬送ローラは、上流側或いは下
流側のどちらか少なくとも一方の動力は、一方向クラッ
チを介した動力伝達としたことから、自動装填時に自動
リールは一般に搬送速度よりも高速回転しているが搬送
ローラに巻き付きの瞬間にフィルムに強い引っ張り力を
与えずに、スムーズな搬送が出来るようになる。
【0082】上記第14の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム用搬送ローラの駆動されているとき、シー
ト状フィルム用搬送ローラが同時に回転することから、
シート状フィルム用の精密駆動源を有効に使用すること
が出来、ロール状フィルムの低速精密搬送を行うことが
可能になる。
【0083】上記第15の発明に係る構成により、シー
ト状フィルム用搬送ローラの軸が、パルスモータ等の駆
動素子の軸と直結されているか又は、非歯車駆動伝達と
してのバックラッシュがない状態にベルト類(タイミン
グベルトが好ましい)によりガタ無く動力結合されるこ
とから、上流下流側方向の駆動を繰り返してもフィルム
の位置精度を確保することが可能となる。
【0084】上記第16の発明に係る構成により、シー
ト状フィルム用搬送ローラが駆動されているときロール
状フィルム用搬送ローラが同時に回転することから、シ
ート状フィルムを装填する場合ロール状フィルム用搬送
ローラの通路部をシート状フィルムの搬送通路の1部と
して活用することが可能となり、ロール状フィルムの幅
方向にコンパクトな装置を提供出来る。
【0085】又シート状フィルム用とロール状フィルム
用搬送ローラが同時に回転することから、長さの長いシ
ート状フィルム専用搬送ローラが構成されるため、搬送
時の斜行等も減少する。
【0086】上記第17の発明に係る構成により、シー
ト状フィルム用搬送ローラが駆動されているとき、ロー
ル状フィルム用搬送ローラが駆動されず回動自在になる
ことから、シート状フィルム用搬送ローラとロール状フ
ィルム用搬送ローラの搬送速度の誤差により、シート状
フィルムの斜行が防止できるようになる。
【0087】上記第18の発明に係る構成により、シー
ト状フィルム用搬送ローラが駆動されているときは一対
の透明板のロール状フィルム搬送方向の上流下流側一対
で同時に駆動されることから、各搬送ローラにシート状
フィルムが進入又は排出される際にシート状フィルムの
姿勢が正しく制御され、斜行を防止することが可能とな
る。
【0088】上記第19の発明に係る構成により、同軸
上のシート状フィルム用搬送ローラとロール状フィルム
用搬送ローラの直径を同一寸法とすることから、同軸上
のシート状フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用
搬送ローラを一体に回転駆動を行えるようになり、シー
ト状フィルムを搬送するためにシート状フィルムの幅全
体で搬送可能となる。
【0089】上記第20の発明に係る構成により、同軸
上のシート状フィルム用搬送ローラとロール状フィルム
用搬送ローラの直径を異なる径に構成することから、一
対の透明板を共通搬送通路として使用する場合にシート
状フィルムの搬送通過位置とロール状フィルムの搬送通
過位置をそれぞれ異なった位置に設定出来る。
【0090】従って、高速搬送を行うロール状フィルム
に適切な位置と低速搬送を行うシート状フィルム位置に
配置が可能となる。
【0091】上記第21の発明に係る構成により、同軸
上のシート状フィルム用搬送ローラとロール状フィルム
用搬送ローラの搬送速度を同一にすることからシート状
フィルムの搬送を正確に斜行することなく搬送可能とな
る。
【0092】上記第22の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム用搬送ローラは端部に歯車を持ち、上記歯
車に動力歯車を噛み合わせるか否かにより、ロール状フ
ィルム用搬送ローラの駆動非駆動を行う構成にすること
から、非駆動時のロール状フィルム用搬送ローラの重量
を減少させ、慣性力を小さくすることが可能となり、上
記搬送ローラの慣性力によるフィルム傷を減少させるこ
とが可能となる。
【0093】上記第23の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム用搬送ローラに回転検出部材を設け、動力
断時に回転検出がされた時は、フィルム挿入検知とし、
動力接続時には、フィルム搬送速度検知とする構成とし
たことから、コンパクトな装置構成とすることが可能と
なる。
【0094】上記第24の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルム又はシート状フィルムが装填されていない
ときにロール状フィルム用搬送ローラがロール状フィル
ム又はシート状フィルムが装填挿入行為により回転検出
装置にて回転が検出された場合、ロール状フィルムの場
合はロール状フィルム用搬送ローラを、シート状フィル
ムの場合はシート状フィルム用搬送ローラを駆動状態と
する構成としたことから、フィルムの形態に応じた駆動
を確実に行うことができる。
【0095】上記第25の発明に係る構成により、ロー
ル状フィルムの高速搬送時には第一の駆動手段、低速搬
送時には第二の駆動手段にて駆動し、第一の駆動手段に
よってロール状フィルムの緩みを防止する構成としたこ
とから、簡単な構成、制御でロール状フィルムの負荷に
されない安定した低速搬送が可能となる。
【0096】上記第26の発明に係る構成により、第一
の駆動手段による高速搬送状態から、第二の駆動手段に
よる低速搬送状態に駆動を切り替える際には、搬送速度
検出装置の値に応じて駆動切り替え装置の切り替えを行
う構成としたことから、スムーズに高速から低速への駆
動切り替えを行うことが可能となる。
【0097】上記第27の発明に係る構成により、第二
の駆動手段による低速搬送の状態から、第一の駆動手段
による高速搬送に駆動を切り替える際に、回転速度検出
装置と、フィルム搬送速度検出装置の読み取り値よりロ
ール状フィルム供給部及び巻取部のリール巻系の変化を
検出し、第一の駆動手段をたるみ取り駆動トルク状態か
ら、第二の駆動手段の搬送速度に応じた駆動トルクにセ
ットした後、第二の駆動手段を非接続とする構成とした
ことから、スムーズに高速から低速への駆動切り替えを
行うことが可能となる。
【0098】上記第28及び29の発明に係る構成によ
り、第一の駆動手段としてDCモータ及び第二の駆動手
段としてパルスモータを用いるようにしたことから、D
Cモータのみでフィルム搬送を低速で行う場合と異な
り、タコジェネレータ等の精密な速度検知手段を必要と
せず、また低速安定性の優れた高価なDCモータを用い
て複雑な制御手段を行う必要もないため、上記した簡単
な構成、制御で低速搬送が可能となったフィルム搬送を
安価に製作できる。
【0099】上記第30の発明に係る構成により、低速
搬送を行う第二の駆動手段を用いてロール状フィルム供
給部とロール状フィルム巻取部間でロール状フィルムの
自動搬送を行うようにしたことから、低速でのロール状
フィルムに記録された所望の画像情報が容易に検索でき
る。
【0100】上記第31の発明に係る構成により、各駆
動速度を任意の速度に制御可能としたことから、ロール
状フィルムの搬送速度の制御性が向上する。
【0101】上記第32の発明に係る構成により、駆動
を切り替える際に、第一の駆動手段の駆動速度を第二の
駆動手段の駆動速度より大きくするようにしたことか
ら、低速搬送状態から高速搬送状態への切り替えがスム
ーズになる。
【0102】上記第33の発明に係る構成により、駆動
を切り替えるのと同時に、一対の透明板を上下させるよ
うにしたことから、駆動の切り替え時におけるフィルム
の損傷を防止できる。
【0103】上記第34の発明に係る構成により、フィ
ルム搬送装置を備えた画像投影装置に上記各発明に係る
フィルム搬送装置を用いることから、取扱いが簡単で、
装置を小型にできると共に、高品位の画像投影が可能な
画像投影装置を提供することができる。
【0104】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1に係るフィルム
搬送装置を図1乃至図4に示す。
【0105】図1,図2は本実施の形態のフィルム搬送
装置の外観斜視図で、図1はフィルム搬送装置にロール
状フィルムを装填した状態を示す図で、図2はフィルム
搬送装置にシート状フィルムを装填した状態を示す図
で、図3は本実施の形態のフィルム搬送装置の概略構成
図である。
【0106】以下に本実施の形態を図1乃至図4に基づ
いて説明する。
【0107】図において、1は移動台、2,3は一対の
透明板で、2は上側透明板としての上圧板ガラス、3は
下側透明板としての下圧板ガラスで、上圧板ガラス2は
移動台1に対して水平に固定されている。下圧板ガラス
3は、不図示のソレノイドとバネの組み合わせ等によっ
て各フィルム搬送速度により上圧板ガラス1に対する接
近離反移動を行う。
【0108】4は底板、5は底板4に配設されるレール
軸、6は移動台1に配設される軸受け、7は移動台1に
配接される把手で、移動台1は、レール軸5と軸受け6
をガイドにして前後方向に移動自在であり、把手7によ
って手動で移送することができる。
【0109】8はリール軸、9はリール軸8を回転する
ためのフィルム巻戻モータ、10はロール状フィルム用
リール(オープンリール;以下単にリールという)で、
リール10の中心穴の溝10aにリール軸8の突起8a
を引掛けることによりリール10はリール軸8に連動し
て回転する。
【0110】29はロール状フィルムR及びシート状フ
ィルムSの搬送方向の位置決めをする搬送ガイド壁で、
フィルム側部をこの搬送ガイド壁29に揃えて挿入する
ことによって、フィルムは搬送ガイド壁29に沿って確
実に搬送される。
【0111】11はロール状フィルムRの案内手段とし
ての供給側ガイドローラ、13はロール状フィルムRの
搬送の駆動源としての送出モータ、12はロール状フィ
ルムRをリール10から一対の透明板2,3間の搬送通
路に搬送する第1搬送手段であって、巻取部まで送出す
るための送出ローラ対で、この送出ローラ対12がロー
ル状フィルムRの先端を一対の透明板2,3間に向けて
送出するためのロール状フィルムRの挿入口を形成す
る。
【0112】また、送出ローラ対12はプーリ14,1
5、ベルト16を介して送出モータ13によって駆動さ
れる。
【0113】19はシート状フィルムSを搬送するため
の駆動源である搬送モータ、17,18は一対の透明板
2,3の上,下流側に一対に設けられるシート状フィル
ムS用の搬送ローラ対で、この搬送ローラ対17がシー
ト状フィルムSを一対の透明板2,3間の搬送通路に搬
送する第2搬送手段であって、シート状フィルムS用の
先端を一対の透明板2,3間に向けて送出するためのシ
ート状フィルムSの挿入口を形成する。
【0114】その搬送ローラ対17の下搬送ローラは不
図示のソレノイドとバネの組み合わせ等によって上搬送
ローラに対する圧接離間移動を行う。
【0115】搬送ローラ対17は、上側搬送ローラ軸1
7bに固着された搬送モータ19によって駆動され、も
う一方の搬送ローラ対18は搬送ローラ対17の上側搬
送ローラ軸17bに連結されるプーリ20及び搬送ロー
ラ対18の上側搬送ローラ軸18bに連結されるプーリ
21、ベルト22を介して駆動されるので、両搬送ロー
ラ対17,18は同期回転するように構成されている。
【0116】24はロール状フィルムRの案内手段とし
ての巻取側ガイドローラ、25はフィルム巻取リール
(以下単に巻取リールという)、26は巻取レバーで、
巻取レバー26は不図示のバネによって巻取リール25
の巻取コア25aに向かって圧力を付加し、ロール状フ
ィルムRの先端を巻取リール25の巻取コア25aに確
実に巻付けるための案内をする。
【0117】また、27は巻取リール26を回転するた
めの巻取モータで、28は搬送ローラ対18と巻取側ガ
イドローラ24の間に形成される所定のフィルム搬送路
に沿ってフィルムを案内するためのガイド板である。
【0118】次に、前記フィルム搬送装置を本発明の一
実施の形態に係る画像投影装置に搭載した場合について
説明する。
【0119】図4はフィルム搬送装置を搭載した画像投
影装置の概略構成図である。
【0120】同図において、31は一対の透明板2,3
に挾持されたロール状フィルムRまたはシート状フィル
ムSの画像情報を照明する光源としてのランプ、32は
コンデンサレンズ、33はランプ31によって照明され
たフィルムの画像情報を、反射ミラー34,35を介し
てスクリーン36に拡大投影するか、または移動ミラー
37,38を介して感光ドラム39に拡大投影する光学
手段としての投影レンズである。
【0121】上記構成において、ロール状フィルム(オ
ープンリール)Rを装填した場合(図1参照)のフィル
ム搬送装置の動作について説明する。
【0122】ロール状フィルムRが巻きつけられている
リール10をリール軸8にセットし、ロール状フィルム
Rを供給側ガイドローラ11に掛けた後、ロール状フィ
ルムRの端部を搬送ガイド壁29に沿わせながらフィル
ム先端を送出ローラ対12に挾み込む。
【0123】そして不図示スタートスイッチが押される
と、フィルム先端は送出ローラ対12によって送り出さ
れ、ロール状フィルムRは所定の通路(一対の透明板
2,3間の搬送通路、ガイド板28上)に沿ってロール
状フィルム巻取部の巻取リール25に向って給送され
る。
【0124】この時、搬送ローラ対17,18は共に上
下搬送ローラが離間状態にあるので、搬送ローラ対1
7,18がロール状フィルムRの給送の妨げになること
はない。
【0125】ロール状フィルムRの先端が搬送ローラ対
18を通過すると、ガイド板28上に配設される不図示
のフィルム検知器がロール状フィルムRの先端を検出
し、この検出信号により巻取モータ27が駆動し、巻取
リール25が回転する。
【0126】ロール状フィルムRの先端が巻取リール2
5まで給送されると、巻取レバー26の働きによりロー
ル状フィルムRの先端が巻取リール25の巻取コア25
aに自動的に巻き付く。
【0127】ロール状フィルムRが巻取リール25に巻
き付くと、送出モータ13は不動作となり、ロール状フ
ィルムRは巻取リール25の回転によりリール10から
巻取リール25に移送される。以後、送出ローラ対12
はロール状フィルムRの移送に合わせて連れ回りをす
る。
【0128】ロール状フィルムRをリール10に巻き戻
す場合は、巻取モータ27を不動作にし、巻戻モータ9
を駆動するとリール10がロール状フィルムRを巻き取
る方向に回転してロール状フィルムRがリール10に巻
き戻される。
【0129】したがって、巻取モータ27、巻戻モータ
9のいずれかを駆動することによりロール状フィルムR
を前進、後退させたり、移動台1を前後方向に移送させ
たりすることによって、ロール状フィルムRに記録され
た所望の画像情報が検索できる。
【0130】また、ロール状フィルムRを高速度で搬送
している時(読み飛ばし検索時または巻戻時)は、下圧
板ガラス3が上圧板ガラス2から離反するようにしたの
で、上下圧板ガラス2,3にフィルムが接触することは
ない(図6(a)参照)。
【0131】一方、ロール状フィルムRを低速度で搬送
している時(流し読み検索時)は、上圧板ガラス2と下
圧板ガラス3は接近するようにしており、フィルムは上
下圧板ガラス2,3に支持される(図6(b)参照)の
で、スクリーン36上の投影画像がデフォーカスするこ
となく、画像情報の閲読に支障を起こすことはない。
【0132】以上がロール状フィルムRの装填時のフィ
ルム搬送装置の動作であるが、ロール状フィルムRの送
出は短時間で行われることが好ましいことから、送出モ
ータ13は高速回転性能に優れているモータが使用され
る。
【0133】次に、シート状フィルムSを装填した場合
(図2参照)のフィルム搬送装置の動作について説明す
る。
【0134】シート状フィルムSを前方より移動台1と
供給側ガイドローラ11の間に通した後、フィルム端部
を搬送ガイド壁29に沿わせながら、フィルム先端を送
出ローラ対12を通過させて、搬送ローラ対17に挾み
込む(この時、搬送ローラ対17,18は共に上下搬送
ローラが圧接状態にある)。
【0135】そして不図示スタートスイッチが押される
と、フィルム先端は搬送ローラ対17によって送り出さ
れ、シート状フィルムSは上下圧板ガラス2,3の形成
する搬送通路に沿って給送される。
【0136】シート状フィルムSの先端が搬送ローラ対
18を通過すると、ガイド板28上に配置される不図示
のフィルム検知器がシート状フィルムSの先端位置を検
出し、この検出信号によりシート状フィルムSを所定の
位置に向けて移送停止させる。
【0137】以後、搬送ローラ対17,18の移動によ
りシート状フィルムSを左右方向に移送させたり、移動
台1を前後方向に移送させたりすることによって、シー
ト状フィルムSに記録された所望の画像情報が検索でき
る。
【0138】シート状フィルムSをフィルム搬送装置か
ら取り出す場合は、搬送ローラ対17,18を駆動し
て、シート状フィルムSの先端を搬送ローラ対17が形
成するフィルム挿入口まで搬送する。
【0139】また、フィルム搬送操作中に、シート状フ
ィルムSの後端が搬送ローラ対18を通過して、搬送ロ
ーラ対18の下流側に排出されないように不図示のフィ
ルム検知器がシート状フィルムSの位置を監視するよう
になっている。
【0140】なお、送出モータ13は不動作状態にある
ため、シート状フィルムSが送出ローラ12に挾持され
ても、送出ローラ対12はシート状フィルムSの移送に
合わせて連れ回りをするので、送出ローラ対12がシー
ト状フィルムSの搬送の妨げになることはない。
【0141】以上がシート状フィルムSの装填時のフィ
ルム搬送装置の動作であるが、シート状フィルムSは前
述の如く、流し読み方式の検索が行われることから、フ
ィルムは低速で搬送される。このために、搬送モータ1
9は低速回転性能に優れているモータが使用される。
【0142】また、本実施の形態では、上下圧板ガラス
2,3のシート状フィルムSの搬送方向の両側に搬送ロ
ーラ対17,18が配設されているので、画像情報がシ
ート状フィルムS上の何処の位置に配置されていても、
その画像情報を、上下圧板ガラス2,3間の所定位置に
臨ませ、スクリーン36に投影することが可能となる。
【0143】このように、上下圧板ガラス2,3の両側
に搬送ローラ対17,18を配接することによって、上
下圧板ガラス2,3の幅が小さく設定でき、フィルム搬
送装置を小型化することができる。
【0144】次に、移動台1を自動的に移動する構成に
ついて説明する。
【0145】図5は移動台1の駆動手段を設けたフィル
ム搬送装置の概略構成図で、同図のように移動台1にモ
ータを取付れば、フィルムを前後方向にも自動的に搬送
できるようになる。
【0146】同図において41は移動モータ、42は移
動モータ41の軸に固着される歯車、43は底板4に取
り付けられるラックで、歯車42とラック43は噛み合
っており、移動モータ41の回転によって移動台1は前
後方向に移送される。
【0147】このような構成により、フィルム上の画像
情報の検索が全て自動化され、フィルム搬送装置におけ
る全自動化処理が可能となる。
【0148】上述が本発明の実施の形態1であるが、シ
ート状フィルムSあるいはロール状フィルムRを挿入口
を成す搬送ローラ対17あるいは送出ローラ対12に差
し込めば、前記第2あるいは第1搬送手段によって、フ
ィルムが上下圧板ガラス2,3の間の所定の位置(投影
面)まで自動的に給送されるので、装置の取扱いが非常
に簡単である。
【0149】また、上下圧板ガラス2,3が形成する共
通の搬送通路に、両形態のフィルムを通過させるので、
圧板ガラスの奥行が小さくなり、移動台1の奥行方向は
小さくできる。
【0150】また、移動台1の移動方向が1方向のみで
あることから、装置の構造が簡単にできる。
【0151】また、ロール状フィルムRとシート状フィ
ルムSの搬送通路基準位置(搬送ガイド壁29)が共通
にできるので、操作者にとってフィルムのセットが分か
りやすく、混乱することがなくなる。
【0152】またさらに、上側透明板としての上圧板ガ
ラス2は移動台1によって水平に保持されており、フィ
ルム装填時に上方に開くことはないので、光学手段とし
ての投影レンズ33の位置の移動による投影面のピント
ずれの発生が避けられ、無駄なフォーカシング操作をす
る必要はなく、また、移動台1の移送も円滑に行うこと
ができる。
【0153】また、ロール状フィルムRとシート状フィ
ルムSのいずれのフィルムであっても、同じ場所からフ
ィルムが挿入できるので、フィルム装填操作やフィルム
交換操作が容易にできるようになる。
【0154】またさらに、ロール状フィルムRの高速搬
送時、下側透明板としての下圧板ガラス3が上側透明板
としての上圧板ガラス2に対して離反移動するので、フ
ィルムと下側透明板の接触が要因で発生するフィルムの
損傷が防止でき、高品位の画像投影が可能となる。
【0155】また、本実施の形態によるフィルム搬送装
置では、シート状フィルムSが装填された場合のフィル
ム移送制御とロール状フィルムRが装填された場合のフ
ィルム移送制御が異なることから、フィルム形態を自動
的に検出する検出手段を上記フィルム挿入口に設けた
り、あるいはフィルム選択スイッチ等を設けることによ
って、フィルム搬送装置が装填されるフィルム形態を認
識できるようにする必要がある。
【0156】また、前記実施の形態はオープンリールタ
イプのロール状フィルムRが使用できるフィルム搬送装
置であったが、本発明においては、カートリッジタイプ
のロール状フィルムが使用できるフィルム搬送装置であ
っても同様の効果が得られる。
【0157】さらに、移動台1の移動方向は前後方向に
限るものではなく、左右方向や斜め前方斜め後方に移動
するような構成としても良い。
【0158】また、本発明では、シート状フィルムの第
2搬送手段とロール状フィルムの第1搬送手段は手動式
で動作するような構成にしても構わない。
【0159】[実施の形態2]図7,図8は本発明の実
施の形態2に係るフィルム搬送装置を示す図で、図7は
フィルム搬送装置の概略構成図、図8はシート状フィル
ムを装填した状態を表すフィルム搬送装置の外観斜視図
である。
【0160】前記実施の形態では、搬送ローラ対17,
18がロール状フィルムR送出の妨げとなるため、ロー
ル状フィルムR送出時に、搬送ローラ対17,18が離
間移動するような構成にしていた。
【0161】これに対して、本実施の形態では、搬送ロ
ーラ対17,18の圧接部がロール状フィルムRの搬送
通路に進入しないような構成としたことを特徴とするも
のである。
【0162】以下に、図7,図8に基づいて本発明に係
る実施の形態2を前記実施の形態と同一の構成部分につ
いては同一の符号を付して説明する。
【0163】図7,図8において、搬送ローラ対17の
フィルム挾持部17aと搬送ローラ対18のフィルム挾
持部18aは、ロール状フィルムRの搬送通路に進入し
ないように短くなっており、このような構成により、ロ
ール状フィルムR送出時に搬送ローラ対17,18を離
間させる必要がなく、フィルム搬送装置が安価に製作で
きる。
【0164】また、ロール状フィルムRの搬送通路内
に、上側搬送ローラ軸17b,18bを中心に回転自在
のガイドローラを設ければ、ロール状フィルムR送出時
に、このガイドローラがフィルム先端の案内をするの
で、ロール状フィルムR送出性能が向上するようにな
る。
【0165】図9は、ロール状フィルムRとシート状フ
ィルムSの両形態のフィルムが同時に装填できるフィル
ム搬送装置の概略構成図である。
【0166】同図は、搬送ローラ対17,18のフィル
ム挾持部17a,18aを前方に延ばすことによって、
一対の透明板2,3間の個別の搬送通路にロール状フィ
ルムRとシート状フィルムSを搬送するようにしたこと
を特徴とする。
【0167】同図において、44はシート状フィルムS
の搬送方向の位置決めをする搬送ガイド壁で、フィルム
側部をこの搬送ガイド壁44に揃えて挿入することによ
って、シート状フィルムSは搬送ガイド壁44に沿って
確実に搬送される。
【0168】このようにロール状フィルムRとシート状
フィルムSが同時に使用でき得るフィルム搬送装置は、
双方のフィルム画像を照合しながら双方のフィルムの画
像検索ができるため、非常に効率の良い画像検索ができ
るフィルム搬送装置となる。
【0169】なお、上記構成の場合、ロール状フィルム
Rのフィルム検知器とシート状フィルムSのフィルム検
知器は別々に設ける必要がある。
【0170】また、本実施の形態では、ロール状フィル
ムRの搬送通路とシート状フィルムSの搬送通路を共通
の一対の透明板2,3間の前後にずらして個別に設けた
ことから、前後方向に移動する移動部が比較的小さい面
積にでき、フィルム搬送装置が安価に製作できる。
【0171】[実施の形態3]図10は本発明の実施の
形態3に係るフィルム搬送装置を示す図で、図10はフ
ィルム搬送装置の概略構成図である。
【0172】本実施の形態では、一対の透明板2,3の
ロール状フィルムRの搬送方向の上流側に配接される第
1搬送手段としてのロール状フィルム用送出ローラ対4
6と第2搬送手段としてのシート状フィルム用搬送ロー
ラ対17とを同軸上に分割して設け、一方、下流側に配
接されるシート状フィルム用搬送ローラ対18は、その
フィルム挾持部18aがロール状フィルムRの搬送通路
内に進入しないようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0173】以下に、図10に基づいて本実施の形態を
前記実施の形態と同一の構成部分については同一の符号
を付して説明する。
【0174】図10において、46はロール状フィルム
用送出ローラ対で、上側送出ローラ46aは搬送ローラ
対17の上側搬送ローラ軸17bに差し込まれており、
上側送出ローラ46aと上側搬送ローラ17cとは各々
独立して回転するようになっている。
【0175】また、下側送出ローラ46bと下側搬送ロ
ーラ17dも分割されており、下側送出ローラ46bは
上側送出ローラ46aに押圧し、下側搬送ローラ17d
は上側搬送ローラ17cに押圧している。
【0176】ロール状フィルムRの搬送方向の下流側に
配接される搬送ローラ対18は、前記実施の形態2同様
に搬送ローラ対18のフィルム挾持部18aがロール状
フィルムRの搬送通路に進入しないように短くなってい
る。
【0177】本実施の形態によれば、ロール状フィルム
Rの送出ローラ対46とシート状フィルムSの搬送ロー
ラ対17を同軸上に配接したので、ローラ配置のスペー
スが小さくでき、装置を小型にすることができる。
【0178】また、本実施の形態では、下側送出ローラ
46aと下側搬送ローラ17dを分割する構成にした
が、これらは一体のローラにしても構わない。
【0179】また、ロール状フィルムRの搬送通路内
に、上側搬送ローラ軸18bを中心に回転自在のガイド
ローラを設ければ、ロール状フィルムR送出時に、この
ガイドローラがフィルム先端の案内をするので、ロール
状フィルムR送出性能が向上するようになる。
【0180】以上が本発明の実施の形態3であるが、上
記構成の他に、送出ローラ対46が、一対の透明板2,
3のロール状フィルムRの搬送方向の下流側に配接され
るようにしても良い。
【0181】送出ローラ対46が一対の透明板2,3の
下流側に配接されればロール状フィルムRの先端が巻取
リール25に巻き付くまでの搬送経路が短縮されるの
で、フィルムジャム等によるフィルムの破損の発生を少
なくすることができる。
【0182】[実施の形態4]図11は本発明の実施の
形態4に係るフィルム搬送装置を示す図で、図11はフ
ィルム搬送装置の概略構成図である。
【0183】本実施の形態は、ロール状フィルムRの先
端を一対の透明板2,3間に向けて送出するためのロー
ル状フィルムRの挿入口と、シート状フィルムSの先端
を一対の透明板2,3間に向けて送出するためのシート
状フィルムSの挿入口が一対の透明板2,3の両側に各
々対向して配置されることを特徴とするものである。
【0184】以下に、図11に基づいて本実施の形態を
前記実施の形態と同一の構成部分については同一の符号
を付して説明する。
【0185】48は送出モータ13によって駆動され、
ロール状フィルムRをリール10から一対の透明板2,
3間の搬送通路に搬送する第1搬送手段であって、巻取
リール25まで送出するための送出ローラ対で、この送
出ローラ対48が、ロール状フィルムRの先端を一対の
透明板2,3間に向けて送出するためのロール状フィル
ムRの挿入口を形成する。
【0186】49は搬送モータ19によって駆動され、
シート状フィルムSを一対の透明板2,3間の搬送通路
に搬送するための第2搬送手段としての搬送ローラ対
で、この搬送ローラ対49が、シート状フィルムSの先
端を一対の透明板2,3間に向けて送出するためのシー
ト状フィルムSの挿入口を形成する。
【0187】ロール状フィルムRを装填した場合の動作
は前記実施の形態と同じであるため、シート状フィルム
Sを装填した場合についてのみ説明する。
【0188】シート状フィルムSを前方より移動台1と
ガイド板28の間に通し、フィルム端部を搬送ガイド壁
(不図示;図9に示す搬送ガイド壁44)に沿わせなが
らフィルム先端を搬送ローラ対49に挾み込む。
【0189】そして不図示スタートスイッチが押される
と、フィルム先端は搬送ローラ対49によって矢印A方
向に送り出され、シート状フィルムSは上下圧板ガラス
2,3の形成する搬送通路に沿って給送される。
【0190】シート状フィルムSの先端が搬送ローラ対
48を通過した後、ガイド板28上に配接されるフィル
ム検知器(不図示)がシート状フィルムSの後端位置を
検出し、この検出信号によりシート状フィルムSを所定
の位置に向けて移送停止させる。
【0191】以後、搬送ローラ対48,49の駆動によ
りシート状フィルムSを左右方向に移送させたり、移動
台1を前後方向に移送させたりすることによって、シー
ト状フィルムSに記録された所望の画像情報が検索でき
る。
【0192】このように搬送ローラ対48はロール状フ
ィルムRの送出とシート状フィルムSの搬送とを兼ねる
ことになる。
【0193】また、ロール状フィルムRの搬送通路内
に、上側搬送ローラ軸49bを中心に回転自在のガイド
ローラを設ければ、ロール状フィルムR送出時に、この
ガイドローラがフィルム先端の案内をするので、ロール
状フィルムR送出性能が向上するようになる。
【0194】以上が本発明の実施の形態4であるが、ロ
ール状フィルムRの挿入口を形成する送出ローラ対48
とシート状フィルムSの挿入口を形成する搬送ローラ対
49とが離間して配置されるので、各々の駆動系を配置
するスペースが余裕をもって確保され、装置がコンパク
トに配置できる。
【0195】また、シート状フィルムS用の一方の搬送
ローラ対49がロール状フィルムRの送出ローラ対を兼
ねることができることから、フィルム搬送装置が安価に
製作できる。
【0196】[実施の形態5]図12は本発明の実施の
形態5に係るフィルム搬送装置を示す図で、図12はフ
ィルム搬送装置の概略構成図である。
【0197】本実施の形態は、ロール状フィルムRを送
出する第1搬送手段としての送出ローラとシート状フィ
ルムSを搬送する第2搬送手段としての搬送ローラとを
同一駆動源としての同一モータで駆動し、送出ローラの
駆動と搬送ローラの駆動とを選択的に切り換えるように
駆動系を構成することを特徴とするものである。
【0198】以下に、図12に基づいて本実施の形態を
前記実施の形態と同一の構成部分については同一の符号
を付して説明する。
【0199】同図において、51は上側送出ローラ46
aに固着された送出歯車、52は上側搬送ローラ軸17
bに固着された搬送歯車、53は搬送モータ19の軸1
9aに固着された駆動歯車、54は搬送モータ軸19a
を中心に回動自在に配設された揺動板で、55,56は
揺動板54に取りつけられ、駆動歯車53と噛み合う連
結歯車、57は揺動板54に係合されて、揺動板54を
反時計方向に回動させるためのソレノイドである。
【0200】移動台1と揺動板54との間には不図示の
バネ部材が掛けられ、このバネ部材により、揺動板54
には時計方向の弾性反発力が付与されており、揺動板5
4は搬送歯車52と連結歯車56とが噛み合う位置で回
動停止し、送出歯車51と連結歯車55は離間する。
【0201】一方、ソレノイド57が吸引されると、揺
動板54は反時計方向に回動し、送出歯車51と連結歯
車55とが噛み合う位置で回動停止し、搬送歯車52と
連結歯車56は離間する。
【0202】上記構成により、ロール状フィルムRが装
填されると、ソレノイド57はON状態となり、送出歯
車51と連結歯車55が噛み合い、搬送モータ19の駆
動が送出ローラ対46に伝達されるので、ロール状フィ
ルムRの先端が巻取リール25まで送出されるようにな
る。
【0203】また、シート状フィルムSが装填される
と、ソレノイド57はOFF状態となり、搬送歯車52
と連結歯車56が噛み合い、搬送モータ19の駆動が搬
送ローラ対17とプーリ20,21、ベルト22を介し
て搬送ローラ対18に伝達されるので、シート状フィル
ムSが搬送されるようになる。
【0204】以上のように、本実施の形態によれば、ロ
ール状フィルムRの先端を送出する駆動源とシート状フ
ィルムSを搬送する駆動源とが共通にできるので、フィ
ルム搬送装置が安価に製作できる。
【0205】また、上記実施の形態のほかに、送出ロー
ラ対46が巻戻モータ9あるいは巻取モータ27によっ
て選択的に駆動されるように駆動系を構成する。
【0206】また、搬送ローラ対17,18が巻戻モー
タ9あるいは巻取モータ27によって選択的に駆動され
るように駆動系を構成する。
【0207】または、送出ローラ対46および搬送ロー
ラ対17,18が巻戻モータ9あるいは巻取モータ27
によって選択的に駆動されるように駆動系を構成する。
【0208】上記3種のような別構成にしても同様の効
果が得られる。
【0209】[実施の形態6]図13は本発明の実施の
形態6に係るフィルム搬送装置を示す図で、図13はフ
ィルム搬送装置の外観斜視図である。
【0210】前記実施の形態では、ロール状フィルム供
給部は移動台1上の奥まった位置に配置されるため、ロ
ール状フィルムRがセットしにくくなる恐れがあった。
【0211】移動台1を左右方向に移動するように構成
すれば、ロール状フィルム供給部が前方に配置されるこ
とになるが、反面シート状フィルムSを前方より挿入す
る際に、リール軸8、ガイドローラ11等のロール状フ
ィルム供給部が、視覚的に挿入操作の妨げとなる。
【0212】そこで、本実施の形態は、ロール状フィル
ムRの搬送方向と移動台1の搬送方向とを一致させると
共に、シート状フィルムSの搬送方向がロール状フィル
ムRの搬送方向に対して直角となるように構成したこと
を特徴とする。
【0213】以下に、図13に基づいて本実施の形態を
前記実施の形態と同一の構成部分については同一の符号
を付して説明する。
【0214】61,62は、シート状フィルムSを一対
の透明板2,3間の搬送通路に搬送するための第2搬送
手段としての搬送ローラ対で、搬送ローラ対61は、シ
ート状フィルムSの先端を一対の透明板2,3間に向け
て送出するためのシート状フィルムSの挿入口を形成す
る。
【0215】また、一対の透明板2,3の両サイドに対
向する搬送ローラ対61,62は、不図示の駆動系によ
って同期回転するように構成されている。
【0216】63は、シート状フィルムSの搬送ガイド
板で、搬送ガイド板63はシート状フィルムSの先端が
座屈を起こさないように湾曲形状となっている。
【0217】以上が本発明の実施の形態6であるが、ロ
ール状フィルムの供給部が前方に配置されるので、オー
プンリールやカートリッジのセットが簡単にでき、ま
た、シート状フィルムSを挿入口にセットする際、視覚
的に妨げとなるものがないので操作性が良好となる。
【0218】なお、本実施の形態では、移動台1の移動
方向を一方向としたが、移動台1は前後左右等の2方向
に移動可能な構成にしても良い。
【0219】[実施の形態7]本発明の実施の形態7に
係るフィルム搬送装置を図14及び図15に示す。
【0220】図において、109は底板、108A・1
08Bはレール軸で、底板109に固定されている。1
10は移動台で前記レール軸108A・108Bが軸受
け201・203を介して貫通し、底板109にスライ
ド自在に結合されている。一方、111は把手で移動台
110に固着されており移動台110の前後方向の移動
の操作性を向上させている。
【0221】移動台110上に配設された101はフィ
ルム巻戻モータ、103は巻取モータで、101Aは巻
戻軸、103Aは巻取軸を表し、それぞれ前記モータ1
01・103の軸で構成されている。巻戻軸101Aの
延長上のリール軸101Bには回転止めキーとしての突
起102が設けられ、この供給軸としてのリール軸10
1Bには、2点鎖線で表されているロール状フィルム用
リール(オープンリール;以下単にリールという)14
1が装着される。
【0222】126はロール状フィルムの搬送の駆動源
としての送出モータを成すステッピングモータであるパ
ルスモータで、タイミングベルト127でタイミングプ
ーリ128を回転させる。
【0223】タイミングプーリ128は一対の透明板1
12・113間の搬送通路の上流側のシート状フィルム
用搬送ローラとしての上流側シート搬送ローラ114の
回転軸に固定されている。この回転軸上には上流側駆動
歯車130が同様に固定されている。
【0224】一方、一対の透明板112・113間の搬
送通路の下流側のシート状フィルム用搬送ローラとして
の下流側シート搬送ローラ115は、上流側シート搬送
ローラ114と同様に回転軸に下流側駆動歯車131が
固定されており、不図示のタイミングプーリが後端に固
定されておりタイミングベルト132で駆動される。
【0225】タイミングプーリ128と同軸上に設けら
れた小径のプーリと下流側シート搬送ローラ115の後
端に設けられた不図示タイミングプーリは同数の歯数を
持ち、このためパルスモータ126を左右に回転させる
と上流側シート搬送ローラ114と下流側シート搬送ロ
ーラ115は同方向に回転する。
【0226】この時、上・下流側シート搬送ローラ11
4・115には、各々コンタクトローラ114A・11
5Aがスプリング142・142A(図15参照:尚、
下流側は不図示)により上方に押圧されており、シート
状フィルムを搬送することが出来る。
【0227】上流側シート搬送ローラ114と下流側シ
ート搬送ローラ115の間には上側透明板としての上圧
板ガラス112と下側透明板としての下圧板ガラス11
3が配置され、この間はシート状フィルムを水平に保つ
為の適度な間隔を保持して配置される。
【0228】上流側シート搬送ローラ対114・114
Aの左側よりシート状フィルムを差し込み、パルスモー
タ126を反時計方向に回転することによりシート状フ
ィルムを上圧板ガラス112と下圧板ガラス113の間
に導きシート状フィルムの任意の位置に搬送可能とな
る。
【0229】即ち、この上流側シート搬送ローラ対11
4・114Aがシート状フィルムの先端を一対の透明板
112・113に向けて送出するためのシート状フィル
ムの挿入口を形成している。
【0230】116はロール状フィルムをリール141
から巻取部まで送出するための一対の透明板112・1
13間の搬送通路の上流側のロール状フィルム用搬送ロ
ーラとしての上流側ロール搬送ローラ、117は下流側
のロール状フィルム用搬送ローラとしての下流側ロール
搬送ローラである。
【0231】この上・下流側ロール搬送ローラ116・
117には、各々コンタクトローラ116A・117A
がスプリング143・143A(図15参照:尚、下流
側は不図示)により上方に押圧され、ロール状フィルム
を搬送することが出来る。
【0232】上流側ロール搬送ローラ116は、この摩
擦搬送ローラ部とこれを回転駆動するための被駆動歯車
116Bと回転検出装置を成す回転検出用スリット円盤
116Cが一体で上流側シート搬送ローラ114に回転
自在に設けられている。
【0233】同様に下流側ロール搬送ローラ117は、
この摩擦搬送ローラ部とこれを回転駆動するための被駆
動歯車117Bが一体で下流側シート搬送ローラ115
に回転自在に設けられている。
【0234】回転軸124に回転自在に設けられた金属
アーム125の他端には、歯車123と歯車123Aが
一体で回転自在に設けられており、この金属アーム12
5を回転させるためにプランジャー122が設けられて
おり、上流側駆動歯車130からの動力を被駆動歯車1
16Bに伝達可能に構成されている。
【0235】プランジャー122の吸引時は、図15に
示すように上流側駆動歯車130から歯車123が非駆
動状態となると同時に歯車123Aと被駆動歯車116
Bも非駆動状態となる。従ってプランジャー122の吸
引時は上流側ロール搬送ローラ116は、上流側シート
搬送ローラ114上で回転自在となる。
【0236】又プランジャー122の非吸引時は上記4
枚の歯車は、不図示スプリングで時計回りに金属アーム
125が回転して図15に示す白抜き矢印の方向に移動
し、上記全ての歯車が図15に示す点線矢印の方向に移
動してかみ合い、上流側シート搬送ローラ114と上流
側ロール搬送ローラ116は一体となり、パルスモータ
126で駆動可能となる。
【0237】回転軸118に回転自在に設けられた金属
アーム119の他端には、歯車120と歯車120Aが
一体で回転自在に設けられており、この金属アーム11
9を回転させるためにプランジャー121が設けられて
おり、下流側駆動歯車131からの動力を被駆動歯車1
17Bに伝達可能に構成されている。
【0238】プランジャー121の吸引時は、上記上流
側と同様下流側駆動歯車131から歯車120が非駆動
状態となると同時に歯車120Aと被駆動歯車117B
も非駆動状態となる。従ってプランジャー122の吸引
時は下流側ロール搬送ローラ117は、下流側シート搬
送ローラ115上で回転自在となる。
【0239】又プランジャー121の非吸引時は上記4
枚の歯車は、上記上流側と同様不図示スプリングで時計
回りに金属アーム119が回転し、上記全ての歯車がか
み合い、下流側シート搬送ローラ115と下流側ロール
搬送ローラ117は一体となり、タイミングベルト12
7、タイミングプーリ128、タイミングベルト132
等を介してパルスモータ126で駆動可能となる。
【0240】又、104,104Aはロール状フィルム
巻取部を成す巻取側リールで、106は巻取側ガイドロ
ーラ、107は巻戻し側ガイドローラである。105
は、軸105Aを中心に回動し、ロール105Bを介し
て、フィルムの装填時に、フィルムを巻取軸(巻取コ
ア)103Aに自動的に巻き付けるための巻取りレバー
である。
【0241】以上の構成で、ローディング時はロール状
フィルムは、プランジャー120とプランジャー121
を非吸引とすることとし、パルスモータ126を反時計
方向に回転させることにより搬送可能となる。
【0242】又左右のリール141、104,104A
にロール状フィルムが装着された状態においては、パル
スモータ126の左右回転により低速、高精度位置決め
を行うことが可能となる。
【0243】又により、プランジャー120とプランジ
ャー121を吸引とすることにより、上・下流側シート
搬送ローラ116・117は、上・下流側ロール搬送ロ
ーラ114・115から切り放され、ガイドローラと形
態を変化させる。この場合パルスモータ126からの動
力が切り放されているために、上・下流側ロール搬送ロ
ーラ116・117は、回転負荷無くスムーズに回転可
能となる。
【0244】図15は、上流側ロール搬送ローラ116
と、上流側シート搬送ローラ114の関係を示す。図中
201・201Aは移動台110に取り付けられた軸受
けを示す。又202・202Aは上流側シート搬送ロー
ラ114と上流側ロール搬送ローラ116間に設けられ
た軸受けを示す。
【0245】[実施の形態8]図16はシート状フィル
ムFを使用する方法の1例を示した本発明に係る実施の
形態8である。なお、前記実施の形態7と同一の構成部
分については同一の符号を付して説明する。
【0246】図のようにシート状フィルムFは、ロール
状フィルム搬送用の上・下流側ロール搬送ローラ116
・117の領域まで使用している。
【0247】この場合シート状フィルムF用の上・下流
側シート搬送ローラ114・115の直径と上記上・下
流側ロール搬送ローラ116・117の直径を同寸法と
するのが望ましい。
【0248】このことによって、図中矢印A・A′の搬
送距離と矢印B・B′の搬送距離に差が出来ないように
するためであり、これに差が生じると矢印Cで示すよう
にシート状フィルムFが回転を起こし好ましくない。
【0249】このとき上・下流側ロール搬送ローラ11
6・117の駆動は、シート状フィルムFの厚さと上・
下流側ロール搬送ローラ116・117の長さ配分によ
り駆動を使用しても良い。
【0250】上・下流側ロール搬送ローラ116・11
7と上・下流側シート搬送ローラ114・115の長さ
の比率が1:2より大きい場合は、駆動を使用しなくて
も良い。
【0251】[実施の形態9]図17から図20は、上
・下流側ロール搬送ローラ116・117のローラ径と
上・下流側シート搬送ローラ114・115のローラ径
を異なる径にした本発明に係る実施の形態9を示してい
る。なお、前記実施の形態7と同一の構成部分について
は同一の符号を付して説明する。
【0252】図17は、本実施の形態のフィルム搬送装
置のフィルム搬送部の上面からの図で、F1はロール状
フィルムを示している。又、F2はシート状フィルムを
示しており、上記実施の形態8を示した図16がシート
状フィルムFを使用するときに上流側シート・ロール搬
送ローラ114・116のローラにまたがって使用する
のに対して、上・下流側シート搬送ローラ114・11
5はシート状フィルムF2に、上・下流側ロール搬送ロ
ーラ116・117はロール状フィルムF1に使用する
系を示している。
【0253】図18は、図17の構成でシート状フィル
ムF2が上圧板ガラス112と下圧板ガラス113の間
に搬送されているところである。寸法Aは上・下流側シ
ート搬送ローラ114・115の共通接線に振り分けと
し、一般に低速搬送で使用されるシート状フィルムF2
に適した間隔としている。
【0254】図19は、ロール状フィルムF1が停止閲
覧状態を示す。ロール状フィルムF1は、直径の大きい
方の上・下流側ロール搬送ローラ116・117に渡さ
れており、図18のシート状フィルムF2の位置よりロ
ーラ径の大きい分だけ下方に位置し下圧板ガラス113
に若干押し上げられた状態に維持される。この上・下圧
板ガラス112・113の位置は図18の配置と同位置
にある。
【0255】図19の2点鎖線の下圧板ガラス113の
位置は、ロール状フィルムF1の高速走行時の位置を示
す。高速走行時には、不図示ソレノイド等で下圧板ガラ
ス113を下方位置に維持するように構成されている。
【0256】図20はロール状フィルムF1が高速搬送
中の様子を図示した。図19に示すデモのベタ用に下圧
板ガラス113は、不図示のアクチュエータにより11
3Aの位置に保持されている。
【0257】上・下圧板ガラス112・113は、図中
寸法Bの間隔に維持され、この間隔は上・下流側ロール
搬送ローラ116・117の共通接線の上下に位置す
る。
【0258】ロール状フィルムF1は、高速搬送時には
自励振動を起こし1点鎖線の上下に図中寸法Cの振幅幅
を持つ。このときロール状フィルムF1が上・下圧板ガ
ラス112・113に接触しないように維持される。
【0259】[実施の形態10]本発明に係る実施の形
態10を図15を参照して説明する。
【0260】図15で上流側ロール搬送ローラ116
は、歯車116Bが非駆動状態の時、上流側ロール搬送
ローラ116は、上流側シート搬送ローラ114の軸上
を最低慣性係数で回転可能となる。
【0261】ここでロール状フィルムの高速搬送時のフ
ィルム速度検知用として回転検出用スリット円盤116
Cを利用してフィルム挿入検知として使用する。
【0262】[実施の形態11] [フィルム搬送装置1001]図21は本発明を適用し
た実施の形態11に係るフィルム搬送装置1001の内
部構造のうち、被写体としてのロール状フィルム100
2の搬送系を主に表した外観斜視図である。また、図2
9はロール状フィルムを装填した状態を表した外観斜視
図である。
【0263】図において、1003は被写体としてのロ
ール状フィルム1002の下流側の第一の駆動手段を成
す巻取り用DCモータ、1004は巻取軸であり、巻取
り用DCモータ1003の回転力が巻取軸1004に伝
達される。
【0264】1005はロール状フィルム1002の上
流側の第一の駆動手段を成す巻戻し用DCモータ、10
06は巻戻軸(リール軸)であり、巻戻し用DCモータ
1005の回転力が巻戻し軸1006に伝達される。
【0265】1007はロール状フィルム巻取部の巻取
り側リール、1008はロール状フィルム供給部の巻戻
し側リールである。
【0266】1009はロール状フィルムの低速での巻
取り方向、巻戻し方向への搬送を行うための第二の駆動
手段を成すパルスモータ、1011,1012はそれぞ
れロール状フィルム1002の上流側と下流側に一対の
搬送ローラとしての巻戻し、巻取り側ローラであり、パ
ルスモータ1009の回転力が巻戻し側ローラ101
1、巻取り側ローラ1012に伝達される。
【0267】1010はクラッチであり、パルスモータ
1009から巻戻し側ローラ1011、巻取り側ローラ
1012への駆動の伝達をON/OFFする。
【0268】1013,1014はフィルムを密着して
平面を出すための一対の透明板である上下側透明板とし
ての上下圧板ガラスであり、フィルムの高速送り時に
は、開いた状態になるように図示しないソレノイドによ
って開閉される構成になっている。
【0269】また、1015は巻戻し側ガイドローラ、
1016は巻取り側ガイドローラである。1017はフ
ィルムの装填時に、フィルムを巻取軸(巻取コア)10
04に巻き付けるための巻取りレバーである。
【0270】ところで、上記構成のフィルム装置におい
て、従来は上記パルスモータ1009がなく、フィルム
搬送速度設定手段により設定された、フィルム搬送速度
を巻取り用及び巻戻し用DCモータ1003,1005
のみによって駆動していた。
【0271】そのため、フィルム搬送を低速で行う場
合、タコジェネレータ等の精密な速度検知手段を必要と
するか、または低速安定性の優れた高価なDCモータを
用いて複雑な制御手段を行う必要があった。また、低速
搬送速度が安定しないという欠点もあった。
【0272】そこで、その欠点を解決するために、パル
スモータ1009を用い、以下に示すように制御するよ
うにしたのである。
【0273】[制御系概要]図22は本発明を適用した
実施の形態11に係るフィルム搬送装置1001の制御
系の概要を示したブロック図である。
【0274】操作者からの入力部である、ロール状フィ
ルム1002の搬送速度を設定する搬送速度設定装置を
成す被写体速度設定手段1101により、巻戻し、巻取
り及びその速度が入力され、フィルム搬送装置1001
を制御する被写体搬送機制御手段1201に送られる。
【0275】被写体搬送機制御手段1201は、それに
従い、巻取り用DCモータ1003を駆動する巻取り用
DCモータ駆動手段1301、巻戻し用DCモータ10
05を駆動する巻戻し用DCモータ駆動手段1401、
パルスモータ1009を駆動する低速送り用パルスモー
タ駆動手段1501、上下圧板ガラス1013,101
4を駆動する圧板ガラス駆動手段1601、クラッチ1
010を駆動するクラッチ駆動手段1701の制御を行
う。
【0276】[被写体搬送速度設定手段1101]図2
3は被写体搬送速度設定手段1101の構成の一例を示
す図面である。
【0277】図において、1102は入力ノブ、110
3はノブ角度検知手段、1104はノブ回転方向検知手
段である。
【0278】ノブ角度検知手段1103としては、電圧
を印加された抵抗体1105と、入力ノブ1102の回
転に合わせて該抵抗体1105を摺動する摺動子110
6からなる摺動可変抵抗器を使用することができる。
【0279】また、ノブ回転方向検知手段1104に
は、入力ノブ1102と共に回転する半円状の遮光板1
107と遮光板1107の状態を検知するセンサ110
8の組み合わせを用いる事が可能であり、入力ノブ11
02が停止位置よりも正転方向に設定されているかを判
断する事が可能である。
【0280】ノブ角度検知手段1103については、入
力ノブ1102を回転して角度を変えると、摺動子11
06に印加される電圧が変化する。即ち摺動子1106
の電圧はそのまま入力ノブ1102の角度を表す。
【0281】フィルム搬送装置1001の被写体搬送機
制御手段1201(図22)は摺動子1106の電圧を
検出すると同時に、センサ1108からの信号を検知す
るようにする構成することで、入力ノブ1102の角度
と方向、即ち本装置使用者が所望する被写体(ロール状
フィルム)搬送速度設定値を被写体搬送機制御手段12
01が把握できる。
【0282】そして被写体搬送機制御手段1201は被
写体搬送速度設定手段1101での設定値に基づき被写
体(ロール状フィルム)を搬送する様にフィルム搬送装
置1001を駆動制御する。
【0283】図24は入力ノブ1102の回転角度とモ
ータ駆動方式の概要を示したものである。入力ノブ11
02は左右共に135°まで回転する。
【0284】入力ノブ1102を左側に110°から1
35°まで回転させたときには(図中の状態)、巻戻
し方向への高速回転を行う。入力ノブ1102を左側に
0°から110°まで回転させたときには(図中の状
態)、巻戻し方向への低速回転を行う。入力ノブ110
2を右側に0°から110°まで回転させたときには
(図中の状態)、巻取り方向への低速回転を行う。入
力ノブ1102を右側に110°から135°まで回転
させたときには(図中の状態)、巻取り方向への高速
回転を行う。各状態でのモータ駆動方式の詳細は後に記
す。
【0285】[DCモータ駆動回路]図25は、巻取り
用DCモータ駆動手段1301、巻戻し用DCモータ駆
動手段1401における駆動回路の一例を示したもので
ある。以下においては、巻取り側駆動手段の場合につい
て説明する。
【0286】図において、1302は、巻取り用DCモ
ータ1003を駆動/被駆動に切り替えるリレー、13
03はモータ電流の加減するトランジスタ、1304,
1305は抵抗、1306は巻取り用DCモータ100
3が被駆動モータとなるとき、緩い電気制動と強い電気
制動を切り替えるリレーである。
【0287】駆動回路は被写体搬送機制御手段1201
から、モータ駆動電圧制御信号、モータ駆動/被駆動切
り替え信号、モータ減速信号の3種類の信号線を入力
し、モータ電圧モニタ信号を被写体搬送機制御手段12
01に出力する。モータ電圧制御信号、モータ電圧モニ
タ信号は8bitアナログ信号で構成した。
【0288】モータ駆動/被駆動選択信号により、リレ
ー1302が図中側になっているとき、巻取り用DC
モータ1003は駆動モータとなり、アナログ信号であ
る駆動電圧制御信号のレベルにより、トランジスタ13
03を流れる電流値が変化し、巻取り用DCモータ10
03に流れるモータ電流が変化する。
【0289】モータ駆動/被駆動選択信号により、リレ
ー1302が図中側になっているとき、巻取り用DC
モータ1003は被駆動モータとなる。このとき巻取り
用DCモータ1003は、抵抗1304との閉回路とな
り、ゆるい電気制動となる。
【0290】またモータ減速信号により、リレー130
6がONされると、巻取り用DCモータ1003は、抵
抗1304,1305との閉回路となり、強い電気制動
となる。
【0291】巻取り用/巻戻し用DCモータ1003/
1005の回転方向とロール状フィルムの搬送方向の関
係を図30に示す。
【0292】また、モータ電圧モニタ信号は、巻取り用
/巻戻し用DCモータ1003/1005に印加されて
いる電圧レベルを被写体搬送機制御手段1201に出力
する。
【0293】[低速搬送用パルスモータ制御手段]図2
6に、ロール状フィルムの低速搬送に用いるパルスモー
タ制御手段である低速駆動手段1501の駆動回路及び
方式の概要を示す。図28にはパルスモータ1009の
駆動とロール状フィルム1002の移動方向の概要を示
す。
【0294】本実施の形態においては、パルスモータ1
009は4相パルスモータを用いた。そして、そのパル
スモータ駆動信号の例を図27に示す。また図26にお
いて、1502〜1505は各相への印加電圧をON/
OFFするトランジスタである。
【0295】フィルムを巻取り側に送る場合には、図2
6に示す駆動回路に図27(a)に示す様なパルスモー
タ駆動信号を送る。フィルムを巻戻し側に送る場合に
は、図26に示す駆動回路に図27(b)に示す様なパ
ルスモータ駆動信号を送る。
【0296】また、図27(c),図27(d)に示す
ように、パルスモータ1009の駆動パルスのピッチを
変化させることにより、フィルムの搬送速度を遅く、又
は速く変化させることが可能である。
【0297】[圧板ガラス駆動手段1601]圧板ガラ
ス駆動手段1601は被写体搬送機制御手段1201か
らの信号により、上下圧板ガラス1013,1014を
開閉する。上下圧板ガラス1013,1014はフィル
ムを密着して平面を出すためのものであり、図示しない
ソレノイドによって下圧板ガラス1014が上下し、開
閉される構成になっている。
【0298】図示しないソレノイドがOFF状態で上下
圧板ガラス1013,1014は開き、ON状態で上下
圧板ガラス1013,1014は閉じる。被写体搬送機
制御手段1201からON信号が送られている時は、圧
板ガラス駆動手段1601によりソレノイドがONし、
上下圧板ガラス1013,1014は密着状態となり、
OFF信号が送られているときは、上下圧板ガラス10
13,1014は開いた状態となる。
【0299】それでは、実際に使用する際のフィルム搬
送装置1001の動作について以下に説明する。
【0300】[フィルム装填/巻取り]上記構成におい
て、ロール状フィルム(オープンリール)を装填した場
合(図29参照)のフィルム搬送装置1001の動作に
ついて説明する。
【0301】ロール状フィルム1002が巻つけられて
いる巻戻し側リール1008を巻戻し軸1006にセッ
トし、ロール状フィルム1002を巻戻し側ガイドロー
ラ1015に掛けた後、ロール状フィルム先端を巻戻し
側ローラ1011の下側に挾み込む。
【0302】そして不図示のスタートスイッチが押され
ると、ロール状フィルム1002の先端は、パルスモー
タ1009で駆動される巻戻し側ローラ1011によっ
て送り出され、ロール状フィルム1002は所定の通路
(上下圧板ガラス1013,1014間の搬送通路)に
沿って巻取り側リール1007に向って給送される。
【0303】ロール状フィルム1002の先端が巻取り
側ローラ1012を通過し、一定時間が経過すると、巻
取り用DCモータ1003が駆動し、巻取り側リール1
007が回転する。
【0304】ロール状フィルム1002の先端が巻取り
側リール1007まで給送されると、巻取りレバー10
17の働きによりロール状フィルム1002の先端が巻
取り側リール1007の巻取り軸(巻取コア)1004
に自動的に巻き付く。
【0305】ロール状フィルム1002が巻取り軸10
04に到達するとパルスモータ1009と巻取り側ロー
ラ1011を連結していたクラッチ1010はOFF状
態となり、ロール状フィルム1002は巻取り用DCモ
ータ1003の回転により巻戻し側リール1008から
巻取り側リール1007に移送される。
【0306】その時、巻取り側ローラ1011,巻戻し
側ローラ1012はロール状フィルム1002の移送に
合わせて連れ回りをする。
【0307】ロール状フィルム1002を巻戻し側リー
ル1008に巻き戻す場合は、巻取り用DCモータ10
03を被駆動モータとし、巻戻し用DCモータ1005
を駆動モータとすると、巻戻し側リール1008がロー
ル状フィルム1002を巻き取る方向に回転して、ロー
ル状フィルム1002が巻戻し側リール1008に巻き
戻される。
【0308】したがって、巻取り用DCモータ100
3,巻戻し用DCモータ1005のいずれかを駆動する
ことによりロール状フィルム1002を前進、後退させ
ることによって、ロール状フィルム1002に記録され
た所望の画像情報が検索できる。
【0309】[フィルム装填時停止状態]ロール状フィ
ルム1002の先端が巻取り側リール1007の巻取り
軸1004に巻き付いた状態になると、所望の画像情報
を検索可能な状態となる。この状態のとき、ロール状フ
ィルム1002の緩みを防止する必要がある。そこで被
写体搬送機制御手段1201は次のような制御を行う。
【0310】巻取り用DCモータ1003、巻戻し用D
Cモータ1005はフィルムの緩みを防止するため微弱
なトルクをかける。モータ駆動電圧制御信号は低いレベ
ルの信号を送り、モータ駆動/被駆動切り替え信号は駆
動側になる信号を送る。
【0311】また、上下圧板ガラス1013,1014
はフィルムを閲覧出来る状態にするため密着状態とす
る。クラッチ1010はON、パルスモータ1009は
任意の1相をONとする事によりロール状フィルム10
02が動かないよう制御する。
【0312】[フィルム低速搬送]ロール状フィルム1
002を低速で搬送し、所望のフィルムを検索する際に
はパルスモータ1009を駆動する事によりフィルム搬
送を行う。この状態のときも、ロール状フィルム100
2の緩みを防止する必要がある。そこで被写体搬送機制
御手段1201は次のような制御を行う。
【0313】巻取り用DCモータ1003、巻戻し用D
Cモータ1005はフィルムの緩みを防止するため微弱
なトルクをかける。モータ駆動電圧制御信号は低いレベ
ルの信号を送り、モータ駆動/被駆動切り替え信号は駆
動側になる信号を送る。また、上下圧板ガラス101
3,1014はフィルムを閲覧出来る状態を維持するた
め密着状態を保つ。クラッチ1010はON、パルスモ
ータ1009は入力ノブ1102で示された方向、スピ
ードでフィルム搬送を行うように図27の様な制御を行
う。
【0314】[フィルム高速巻取り]ロール状フィルム
1002を高速で巻取り、所望のフィルムを検索する際
には巻取り用DCモータ1003を駆動モータとし、巻
戻し用DCモータ1005を被駆動モータとすることに
よりフィルム搬送を行う。この状態のとき、被写体搬送
機制御手段1201は次のような制御を行う。
【0315】巻取り用DCモータ1003は駆動モータ
とし、高速で回転させるため、巻取り用モータ駆動電圧
制御信号は高いレベルの信号を送り、モータ駆動/被駆
動切り替え信号は駆動側になる信号を送る。
【0316】巻戻し用DCモータ1005は被駆動モー
タとするために、モータ駆動/被駆動切り替え信号は被
駆動側になる信号を送り、緩い電気制動がかかるように
する。このとき、モータ減速信号はOFFとし、高速回
転の妨げにならないようにする。
【0317】また、上下圧板ガラス1013,1014
はフィルムのキズを防止するため開いた状態とする。ク
ラッチ1010はOFFとすることにより、パルスモー
タ1009の保持力が巻取り用DCモータ1003の駆
動の妨げにならないよう制御する。
【0318】入力ノブ1102が0°まで戻され、高速
回転を終了する際には、駆動モータである巻取り用DC
モータ1003の駆動電圧制御信号は0とし、被駆動モ
ータである巻戻し用DCモータ1005のモータ減速信
号をONにすることにより強い電気制動をかける。
【0319】このとき、フィルム搬送が停止すると、被
駆動側モータである巻戻し用DCモータ1005のモー
タ電圧モニタ信号が0レベルになり、被写体搬送機制御
手段1201はそれを確認すると、さきに述べた[フィ
ルム装填時停止状態]の制御を行う。
【0320】また、高速回転状態から、入力ノブ110
2が低速回転を指示する角度に戻された場合には、駆動
モータである巻取り用DCモータ1003の駆動電圧制
御信号を低いレベルとし、被駆動モータである巻戻し用
DCモータ1005のモータ減速信号をONにすること
により強い電気制動をかける。
【0321】このとき、フィルム搬送が低速搬送のスピ
ードレベルに達すると、被駆動側モータである巻戻し用
DCモータ1005のモータ電圧モニタ信号がある一定
レベルになり、被写体搬送機制御手段1201はそれを
確認すると、パルスモータ1009を駆動し、クラッチ
1010をONすることにより、低速搬送の状態に切り
替える。([フィルム低速搬送]の制御に切り替え
る。) [フィルム高速巻戻し]ロール状フィルム1002を高
速で巻戻し、所望のフィルムを検索する際には巻戻し用
DCモータ1005を駆動モータとし、巻取り用DCモ
ータ1003を被駆動モータとすることによりフィルム
搬送を行う。この状態のとき、被写体搬送機制御手段1
201は次のような制御を行う。
【0322】巻戻し用DCモータ1005は駆動モータ
とし、高速で回転させるため、巻戻し用モータ駆動電圧
制御信号は高いレベルの信号を送り、モータ駆動/被駆
動切り替え信号は駆動側になる信号を送る。
【0323】巻取り用DCモータ1003は被駆動モー
タとするために、モータ駆動/被駆動切り替え信号は被
駆動側になる信号を送り、緩い電気制動がかかるように
する。このとき、モータ減速信号はOFFとし、高速回
転の妨げにならないようにする。
【0324】また、上下圧板ガラス1013,1014
はフィルムのキズを防止するため開いた状態とする。ク
ラッチ1010はOFFとすることにより、パルスモー
タ1009の保持力が巻戻し用DCモータ1005の駆
動の妨げにならないよう制御する。
【0325】入力ノブ1102が0°まで戻され、高速
回転を終了する際には、駆動モータである巻戻し用DC
モータ1005の駆動電圧制御信号は0とし、被駆動モ
ータである巻取り用DCモータ1003のモータ減速信
号をONにすることにより強い電気制動をかける。
【0326】このとき、フィルム搬送が停止すると、被
駆動側モータである巻取り用DCモータ1003のモー
タ電圧モニタ信号が0レベルになり、被写体搬送機制御
手段1201はそれを確認すると、さきに述べた[フィ
ルム装填時停止状態]の制御を行う。
【0327】また、高速回転状態から、入力ノブ110
2が低速回転を指示する角度に戻された場合には、駆動
モータである巻戻し用DCモータ1005の駆動電圧制
御信号を低いレベルとし、被駆動モータである巻取り用
DCモータ1003のモータ減速信号をONにすること
により強い電気制動をかける。
【0328】このとき、フィルム搬送が低速搬送のスピ
ードレベルに達すると、被駆動側モータである巻取り用
DCモータ1003のモータ電圧モニタ信号がある一定
レベルになり、被写体搬送機制御手段1201はそれを
確認すると、パルスモータ1009を駆動し、クラッチ
1010をONすることにより、低速搬送の状態に切り
替える([フィルム低速搬送]の制御に切り替え
る。)。
【0329】以上の動作を図31に示す。
【0330】[実施の形態12] [フィルム搬送装置2001]図32は本発明の実施の
形態12を適用したフィルム搬送装置2001の内部構
造を表した外観斜視図である。
【0331】図において、1002〜1017は実施の
形態11で示したフィルム搬送装置1001と同様の機
能を成すもので、その説明は省略する。
【0332】1018は、巻戻し側ローラ1011に固
定されている回転速度検出装置を成すエンコーダ板で、
1019はエンコーダ板1018の回転を読み取るセン
サである。
【0333】1020は、巻戻し軸1006に固定され
ている回転速度検出装置を成すエンコーダ板で、102
1はエンコーダ板1020の回転を読み取るセンサであ
る。
【0334】1022は、巻戻し軸1004に固定され
ている回転速度検出装置を成すエンコーダ板で、102
3はエンコーダ板1022の回転を読み取るセンサであ
る。
【0335】[制御系概要2]図33は本発明の実施の
形態12を適用したフィルム搬送装置2001の制御系
の概要を示したブロック図である。
【0336】操作者からの入力部である、ロール状フィ
ルム1002の搬送速度を設定する搬送速度設定装置を
成す被写体速度設定手段1101により、巻戻し、巻取
り及びその速度が入力され、フィルム搬送装置2001
を制御する被写体搬送機制御手段1201に送られる。
【0337】被写体搬送機制御手段1201は、それに
従い、巻取り用DCモータ1003を駆動する巻取り用
DCモータ駆動手段1301、巻戻し用DCモータ10
05を駆動する巻戻し用DCモータ駆動手段1401、
パルスモータ1009を駆動する低速送り用パルスモー
タ駆動手段1501、上下圧板ガラス1013,101
4を駆動する圧板ガラス駆動手段1601、クラッチ1
010を駆動するクラッチ駆動手段1701の制御を行
う。
【0338】また、1801は被写体(ロール状フィル
ム)の搬送速度を検知して、その速度情報を被写体搬送
機制御手段1201に送るフィルム搬送速度検出装置を
成す被写体搬送速度検知手段である。
【0339】また、1901は巻戻し用DCモータ10
05の回転速度を、1902は巻取り用DCモータ10
03の回転速度を検知して、その速度情報を被写体搬送
機制御手段1201に送る回転速度検出装置を成す回転
速度検知手段である。
【0340】[フィルム搬送速度検知手段1801]図
34は被写体搬送速度検知手段1801の構成の一例を
示す図面である。
【0341】図において、1018は均一に放射状に配
置されたスリットが設けられたエンコーダ板、1019
は透過型のセンサである。
【0342】エンコーダ板1018はフィルムに接触し
ている巻戻し側ローラ1011に接続されておりフィル
ムの搬送されるスピードによりエンコーダセンサ101
9はパルス信号を被写体搬送機制御手段1201に出力
する。
【0343】図35は実施の形態12においての入力ノ
ブ1102の回転角度とエンコーダセンサ1019の出
力パルスを示した図である。
【0344】図中の区間においては図27のごとくパ
ルスモータ1009に送られるパルスのピッチを可変す
る事によりスピードコントロールを行う(フィルム低速
搬送)。
【0345】図中の区間においてはエンコーダセンサ
1019の出力パルスが図35の様になるように、被写
体搬送機制御手段1201は巻取り用DCモータ100
3を制御する(フィルム高速搬送)。
【0346】[軸回転速度検知手段1901,190
2]本実施の形態においては巻戻し軸1006,巻取り
軸1004に、それぞれ回転速度検知手段が設けられて
いる。構成は[フィルム搬送速度検知手段1801]と
同様で、均一に配置されたスリットが設けられたエンコ
ーダ板1020,1022と透過型のセンサ1021,
1023からなり、それぞれの軸の回転速度に従い、反
射型センサ1021,1023はパルス信号を被写体搬
送機制御手段1201に出力する。
【0347】[フィルム低速搬送]フィルム搬送装置2
001において、ロール状フィルムを低速で搬送し、所
望のフィルムを検索する際には実施の形態11と同様の
制御を行う。
【0348】[フィルム高速巻取り]ロール状フィルム
1002を高速で巻取り、所望のフィルムを検索する際
には巻取り用DCモータ1003を駆動モータとし、巻
戻し用DCモータ1005を被駆動モータとすることに
よりフィルム搬送を行う。この状態のとき、被写体搬送
機制御手段1201は次のような制御を行う。
【0349】巻取り用DCモータ1003は駆動モータ
とし、高速で回転させるため、巻取り用モータ駆動電圧
制御信号は高いレベルの信号を送り、モータ駆動/被駆
動切り替え信号は駆動側になる信号を送る。
【0350】巻戻し用DCモータ1005は被駆動モー
タとするために、モータ駆動/被駆動切り替え信号は被
駆動側になる信号を送り、緩い電気制動がかかるように
する。このとき、モータ減速信号はOFFとし、高速回
転の妨げにならないようにする。
【0351】また、上下圧板ガラス1013,1014
はフィルムのキズを防止するため開いた状態とする。ク
ラッチ1010はOFFとすることにより、パルスモー
タ1009の保持力が巻取り用DCモータ1003の駆
動の妨げにならないよう制御する。
【0352】[フィルム高速巻戻し]ロール状フィルム
1002を高速で巻戻し、所望のフィルムを検索する際
には巻戻し用DCモータ1005を駆動モータとし、巻
取り用DCモータ1003を被駆動モータとすることに
よりフィルム搬送を行う。この状態のとき、被写体搬送
機制御手段1201は次のような制御を行う。
【0353】巻戻し用DCモータ1005は駆動モータ
とし、高速で回転させるため、巻戻し用モータ駆動電圧
制御信号は高いレベルの信号を送り、モータ駆動/被駆
動切り替え信号は駆動側になる信号を送る。
【0354】巻取り用DCモータ1003は被駆動モー
タとするために、モータ駆動/被駆動切り替え信号は被
駆動側になる信号を送り、緩い電気制動がかかるように
する。このとき、モータ減速信号はOFFとし、高速回
転の妨げにならないようにする。
【0355】また、上下圧板ガラス1013,1014
はフィルムのキズを防止するため開いた状態とする。ク
ラッチ1010はOFFとすることにより、パルスモー
タ1009の保持力が巻戻し用DCモータ1005の駆
動の妨げにならないよう制御する。
【0356】以上の低、高速搬送時における動作を図3
1にまとめる。
【0357】[高速から低速搬送への切り替え]DCモ
ータ1003,1005の駆動からパルスモータ100
9への駆動切り替えをスムーズに行うためには、DCモ
ータ1003,1005とパルスモータ1009が同じ
回転スピードになったときにクラッチ1010を連結す
る必要がある。
【0358】本実施の形態においては、駆動側のDCモ
ータ1003,1005に供給するモータ駆動電圧制御
信号を変化することにより、DCモータ1003,10
05を徐々に減速し、図35で示す時間tでのエンコー
ダパルスがnパルス(パルスモータ1009の最速回転
時のエンコーダパルス数)まで減速されたらクラッチ1
010をONし、パルスモータ駆動に切り替える方式を
採用した。
【0359】フィルム搬送速度設定手段を可変してフィ
ルム高速搬送から低速搬送に切り替えられたときのフィ
ルム搬送装置2001の制御の様子をフローチャートに
して図36に示す。
【0360】まず、被駆動側のDCモータ1003,1
005のモータ減速信号をONすると、被駆動側モータ
から強い電気制動がかかり、フィルム搬送速度は減速を
始める(ステップ)。このとき、フィルム搬送速度は
被駆動側のフィルムの負荷により左右される。
【0361】また、このときあらかじめパルスモータ1
009は駆動が伝わらない状態で最高速回転をはじめる
(ステップ)。
【0362】次に、制御手段内に設けられたエンコーダ
カウンタが、一定時間t内の出力パルスを計測する(ス
テップ〜)。この時の時間tは短ければ短いほど好
ましいが、減速の度合い、エンコーダ板1018,10
20,1022のスリット数によって決定される。
【0363】このときのカウント値を、図35で示す時
間tでのエンコーダパルスn(パルスモータ1009の
最速回転時のエンコーダパルス数)と比較し(ステップ
)、カウント値のほうが大きい場合には、さらに減速
するため、駆動側モータのモータ駆動電圧制御信号を下
げ、フィルム搬送速度を落とし、再度フィルム搬送速度
の計測を行う。この作業はカウント値がnと同じかまた
は小さくなるまで続ける。
【0364】カウント値がnと同じ又はカウント値の方
が小さい場合は駆動切り替え可能と判断し、クラッチ1
010をONし駆動を切り替える(ステップ)。ま
た、このとき駆動側のDCモータ被駆動側のモータ共
に、低速搬送状態の設定とする。
【0365】また、図36のステップにおいてカウン
ト値がnと比較し小さくなってから駆動を切り替える
と、切り替えた瞬間に一端加速してしまうことも考えら
れる。特に、時間tを長くとるとこの傾向は顕著にな
る。この場合、カウント値をn+αと比較することによ
り、これを防ぐことが可能になる。この場合のαは一定
量にする構成も可能であるが、減速時間や、後に述べる
被駆動側モータの巻系を考慮した変数にする方が好まし
い。
【0366】[低速から高速搬送への切り替え]パルス
モータ1009の駆動から、DCモータ1003,10
05への駆動切り替えをスムースに行うためには、DC
モータ1003,1005とパルスモータ1009が同
じ回転スピードになったときにクラッチ1010を切り
放す必要がある。
【0367】以下に低速搬送状態から高速搬送状態に変
化させるときの被写体搬送機制御手段の動作を述べる。
【0368】図37は低速搬送状態から高速搬送状態へ
駆動を切り替える際の動作をまとめた表である。
【0369】低速搬送状態(パルスモータ駆動)から高
速搬送状態(DCモータ駆動)に切り替える場合、まず
パルスモータ1009の回転速度を最高回転数に設定す
る(このときフィルム搬送速度検知の時間tあたりのエ
ンコーダパルスはn)。
【0370】次に、被駆動側DCモータのモータ駆動/
被駆動切り替え信号を駆動から被駆動に切り替える。こ
のとき、モータ減速信号はOFFとする。そのとき、被
駆動側のDCモータは抵抗1304(図25参照)によ
る電気制動が発生する。電気制動の大きさは、抵抗13
04の大きさと、被駆動側DCモータのフィルム巻系に
よって左右される。駆動側DCモータ1003,100
5には、これを考慮した駆動をかける必要がある。
【0371】被駆動側のフィルム巻系は、フィルム搬送
速度検知のエンコーダ板と被駆動側の軸回転速度検知の
エンコーダ板の一定時間に出力するパルスを比較するこ
とで知ることが出来る。
【0372】図38はフィルムが図35で示す一定速度
(パルスモータ1009の最高回転速度)で搬送されて
いるときに、駆動側DCモータ1003,1005をパ
ルスモータ1009と同速度で回転させるのに必要な駆
動モータ制御信号と、一定時間での被駆動側DCモータ
1003,1005のエンコーダパルス、フィルム搬送
速度検知のエンコーダパルスの関係を示すものである。
【0373】図38の関係は被写体搬送機制御手段12
01に変換テーブルとして記録されている。
【0374】したがって、駆動切り替えを行うときの被
駆動側DCモータ1003,1005のエンコーダパル
ス、フィルム搬送速度検知のエンコーダパルスから、被
写体搬送機制御手段1201によって駆動モータ制御信
号の値が求められ、駆動側DCモータ1003,100
5に送られる(図37の図中)。
【0375】このとき、切り替える際の駆動側DCモー
タ1003,1005はパルスモータ1009の最高回
転数よりも若干速く回転させるような設定にすると駆動
切り替えはスムーズになる。
【0376】以上の動作が行われた後、クラッチ101
0を非接続とし、DCモータ1003,1005の駆動
へと切り替える。その後、入力手段で示されるフィルム
搬送速度が得られるようなモータ駆動電圧制御信号が駆
動側DCモータ1003,1005に送られる。
【0377】また、本実施の形態においては、図37で
示されるように、駆動を切り替えるのと同時に上下圧板
ガラス1013,1014を上下させるよう構成した。
これは、駆動切り替えの際の微妙な速度変化を目立たな
いようにするためである。これは、高速から低速への駆
動切り替えにおいても同様な構成とした。
【0378】本実施の形態において、被写体搬送速度検
知手段、軸回転速度検知手段はエンコーダで構成した
が、むろんタコジェネレータ等の検知手段を用いること
も可能である。
【0379】また、クラッチ駆動手段、被写体搬送速度
設定手段についても、クラッチ、ノブを用いたが、それ
ぞれソレノイドとギアや、キーボード等で構成すること
も可能である。
【0380】また、パルスモータによる駆動、及びパル
スモータからDCモータへの駆動切り替えについては本
発明の実施の形態の如く構成し、高速回転時のDCモー
タの速度切り替えは従来の技術を用いてフィルム搬送装
置を構成することも当然可能である。
【0381】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、ロール状フィルムとシート状フィルムとを使用可能
なフィルム搬送装置において、ロール状フィルムとシー
ト状フィルムの投影すべき画像を投影光路に位置させる
一対の透明板を保持し、ロール状フィルムの搬送方向と
直角方向に移動可能な移動台を備え、一対の透明板間に
ロール状フィルムとシート状フィルムの搬送通路を形成
し、この搬送通路にロール状フィルムを搬送する第1搬
送手段とシート状フィルムを搬送する第2搬送手段とを
移動台に設け、移動台の移動と各搬送手段によるフィル
ムの搬送により、各フィルムの画像を所定の位置に臨ま
せるような構成にすることによって、各フィルムが挿入
口にセットされれば、そのフィルム形態に対応した搬送
手段により、フィルムを一対の透明板間へ自動的に移送
してくれるので、装置の扱いが簡単になる。
【0382】又、使用するフィルム形態に合わせて、フ
ィルムのキャリアユニットを切換えたり、一対の透明板
を設けた移動体を切換えたり等の煩わしい操作がないの
で装置の取扱いが簡単になる。
【0383】又、移動台の移動方向が1方向のみである
ため、装置の構造が簡単にできる等の効果が得られる。
【0384】さらに、一対の透明板のシート状フィルム
の搬送方向の両側にシート状フィルムの第2搬送手段を
配接する構成とすることによって、画像情報がシート状
フィルム上の何処の位置に配置されていても、その画像
情報を、一対の透明板間の所定位置に臨ませ、例えば画
像投影装置のスクリーンに投影することができるので、
一対の透明板の幅(シート状フィルムの搬送方向)が小
さく設定でき、フィルム搬送装置を小型化することがで
きる。
【0385】移動台がモータ等のアクチュエータで駆動
する構成とすることによって、フィルムの挿入、抜き出
し、検索等の処理が自動化され、フィルム搬送装置の全
自動化処理が可能となる。
【0386】各搬送手段が手動式で動作する構成とする
ことによって、取扱いの簡単なフィルム搬送装置が非常
に安価に製作できるようになる。
【0387】第2の発明によれば、両形態のフィルムが
一対の透明板間の共通の搬送通路を搬送する構成とする
ことによって、透明板の奥行(移動台移送搬送方向)を
小さくすることができる。また、両形態のフィルムの搬
送通路基準が共通にできるので、フィルムのセットや挿
入操作が分かりやすく、取扱いが容易となる。
【0388】第3の発明によれば、両形態のフィルムが
一対の透明板間の個別の搬送通路を搬送する構成とする
ことによって、移動台の移送方向が比較的小さい面積と
なり、また、両形態のフィルムが同時に使用可能とな
り、双方のフィルム画像を照合しながら双方のフィルム
の画像検索ができる。
【0389】又、第11の発明によれば、ロール状フィ
ルムの第1搬送手段とシート状フィルムの第2搬送手段
を同軸上に設ける構成とすることによって、ローラの配
置スペースが小さくなる。
【0390】第4の発明によれば、ロール状フィルムの
先端を一対の透明板間に向けて送出するためのロール状
フィルムの挿入口と、シート状フィルムの先端を一対の
透明板間に向けて送出するためのシート状フィルムの挿
入口が、一対の透明板の同じ側に配置される構成とする
ことによって、フィルム装填操作やフィルム交換操作が
容易になる。
【0391】第5の発明によれば、ロール状フィルムの
先端を一対の透明板間に向けて送出するためのロール状
フィルムの挿入口と、シート状フィルムの先端を一対の
透明板間に向けて送出するためのシート状フィルムの挿
入口とが、一対の透明板の両側に各々対向して配置され
る構成とすることによって、ロール状フィルムの挿入口
を形成する第1搬送手段としての送出ローラとシート状
フィルムの挿入口を形成する第2搬送手段としての搬送
ローラとが離間して配置されるので、各々の駆動系を配
置するスペースが余裕をもって確保されて、装置がコン
パクトに配置できる。
【0392】また、シート状フィルム用の一方の搬送ロ
ーラが送出ローラを兼ねることから、フィルム搬送装置
が安価に製作できる。
【0393】第6の発明によれば、一対の透明板のロー
ル状フィルムの搬送方向の下流側にロール状フィルムの
挿入口を配置する構成とすることによって、ロール状フ
ィルムの先端がロール状フィルム巻取部に巻き付くまで
の搬送経路が短縮されるので、フィルムジャム等による
フィルムの破損の発生を少なくすることができる。
【0394】第7の発明によれば、上側透明板は水平に
保持され、下側透明板は上側透明板に対して接離可能と
なる構成とすることによって、上側透明板は、フィルム
装填時に上方に開くことはないので、光学手段としての
投影レンズの位置の移動による投影面のピントずれの発
生が避けられ、無駄なフォーカシング操作をする必要は
なく、また、移動台の移送も円滑に行うことができる。
【0395】第8の発明によれば、一対の透明板間の距
離をフィルムの搬送速度によって調整可能とする構成と
して、ロール状フィルムを低速度で搬送する時は、上側
透明板と下側透明板は接近し、ロール状フィルムを高速
度で搬送する時は、下側透明板が上側透明板から離反す
るような構成とすることによって、ロール状フィルムの
低速搬送の際、フィルムは一対の透明板によって挾持さ
れるので、例えばスクリーン上の投影画像がデフォーカ
スを起こすことはない。
【0396】一方、ロール状フィルムの高速搬送の際、
フィルムと一対の透明板との接触が避けられるので、フ
ィルムの損傷が防止でき、高品位の画像投影が可能とな
る。
【0397】第9の発明によれば、ロール状フィルムを
搬送する第1搬送手段とシート状フィルムを搬送する第
2搬送手段とを同一駆動源から選択的に切り換えて駆動
する構成とすることによって、駆動系が安価に製作でき
る。
【0398】また、第10の発明によれば、ロール状フ
ィルムの搬送方向と移動台の搬送方向を同一方向にし
て、ロール状フィルムの供給部を前方に配置すれば、例
えばオープンリールやカートリッジのロール状フィルム
のセットが簡単にできるようになる。
【0399】第12の発明によれば、同軸上のロール状
フィルム用搬送ローラは、シート状フィルムの一対の透
明板間の搬送通路の上流側シート状フィルム搬送ローラ
と下流側シート状フィルム搬送ローラを同時駆動とし、
シート状フィルムにおいては弛み無いスムーズな搬送と
しつつ、ロール状フィルムに於いては各々単独に動力を
断続出来るように構成されるので、ロール状フィルム装
填時のフィルム弛み等不都合が生じないスムーズな搬送
が出来るようになる。
【0400】第13の発明によれば、同軸上のロール状
フィルム用搬送ローラは、上流側或いは下流側のどちら
か少なくとも一方の動力は、一方向クラッチを介した動
力伝達としたことにより、フィルムの駆動を一方向クラ
ッチを介した動力伝達とした方の搬送ローラの駆動軸に
より行うことにより、自動巻き付け装置における自動リ
ールの巻き付き瞬間のフィルムに対する衝撃を緩和する
ことが出来、フィルム傷に損傷を最小限に抑えられる
(自動巻付け装置に於いては、一般にロール状フィルム
巻取部の巻取り軸は搬送スピードよりも高速回転してお
り、巻き付きの瞬間にフィルムに強い引っ張り力により
巻き締めを行う。)。
【0401】第14の発明によれば、例えばシート状フ
ィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラを
連結手段で結合することにより、ロール状フィルム用搬
送ローラを駆動するように構成することにより、ロール
状フィルム用搬送ローラの駆動をシート状フィルム駆動
の精密駆動兼用できロール状フィルム低速精密駆動する
ことが出来、有効に駆動源を使用することが出来る。
【0402】第15の発明によれば、シート状フィルム
用搬送ローラの軸が、パルスモータ等の軸と直結されて
いるか又は、非歯車駆動伝達としてのバックラッシュが
ない状態にベルト類(タイミングベルトが好ましい)に
よりガタ無く動力結合されていることにより、上流下流
側方向の駆動を繰り返しても位置精度を確保する事が出
来る。
【0403】第16の発明によれば、ロール状フィルム
用搬送ローラが同時に回転することによりシート状フィ
ルムを装填する場合ロール状フィルム用搬送通路部をシ
ート状フィルムの搬送通路の1部として活用することが
可能となり、ロール状フィルムの幅方向にコンパクトな
装置を提供出来る。
【0404】又シート状フィルム用とロール状フィルム
用搬送ローラが同時に回転することにより、長さの長い
シート状フィルム専用搬送ローラが構成されるため、搬
送時の斜行等も減少する。
【0405】第17の発明によれば、シート状フィルム
用搬送ローラが駆動されているときロール状フィルム用
搬送ローラが駆動されず回動自在になる事により、シー
ト状フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ロ
ーラの搬送速度の誤差により、シート状フィルムの斜行
が防止できる。
【0406】第18の発明によれば、シート状フィルム
用搬送ローラが駆動されているときは、上流下流側一対
で同時に駆動されることにより、各搬送ローラにシート
状フィルムが進入又は排出される際にシート状フィルム
の姿勢が正しく制御され斜行を、防止することが可能と
なる。
【0407】第19の発明によれば、同軸上のシート状
フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラ
の直径を同一寸法とすることにより、同軸上のシート状
フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラ
を一体に回転駆動を行えるようになり、シート状フィル
ムを搬送するためにシート状フィルムの幅全体で搬送可
能となる。
【0408】第20の発明によれば、同軸上のシート状
フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラ
を異なる径に構成することで、一対の透明板を共通搬送
通路として使用する場合にシート状フィルムの搬送通過
位置とロール状フィルムの搬送通過位置をそれぞれ異な
った搬送位置に設定出来る。
【0409】従って、高速搬送を行うロール状フィルム
に適切な位置と低速搬送を行うシート状フィルムの搬送
位置に配置が可能となる。
【0410】第21の発明によれば、同軸上のシート状
フィルム用搬送ローラとロール状フィルム用搬送ローラ
の搬送速度を同一にする事によりシート状フィルムの搬
送を正確に斜行することなく搬送可能である。
【0411】第22の発明によれば、ロール状フィルム
用搬送ローラの端部に歯車を持ち、前記歯車に動力歯車
を噛み合わせるか否かにより、ロール状フィルム用搬送
ローラの駆動・非駆動を行う構成にすることにより、非
駆動時のロール状フィルム用搬送ローラの重量を減少さ
せ慣性力を小さくすることが可能となり、上記搬送ロー
ラ慣性力によるフィルム傷を減少させることが可能とな
る。
【0412】第23の発明によれば、ロール状フィルム
用搬送ローラに回転検出装置を設け、動力断時に回転検
出がされた時は、フィルム挿入検知とし、動力接続時に
は、フィルム搬送速度検知とする構成としたため、コン
パクトな構成とすることが可能となる。
【0413】第24の発明によれば、ロール状フィルム
又はシート状フィルムが装填されていないときにロール
状フィルム用搬送ローラがロール状フィルム又はシート
状フィルムが装填挿入行為により回転検出装置にて回転
が検出された場合、ロール状フィルムの場合はロール状
フィルム用搬送ローラを、シート状フィルムの場合はシ
ート状フィルム用搬送ローラを駆動状態とする構成とし
たので、フィルムの形態に応じた駆動を確実に行うこと
ができる。
【0414】第25の発明によれば、ロール状フィルム
の高速搬送時には第一の駆動手段、低速搬送時には第二
の駆動手段にて駆動し、第一の駆動手段によってロール
状フィルムの緩みを防止する構成としたので、簡単な構
成、制御でロール状フィルムの負荷にされない安定した
低速搬送が可能となる。
【0415】第26の発明によれば、第一の駆動手段に
よる高速搬送状態から、第二の駆動手段による低速搬送
状態に駆動を切り替える際には、搬送速度検出装置の値
に応じて駆動切り替え装置の切り替えを行う構成とした
ので、スムーズに高速から低速への駆動切り替えを行う
ことが可能となる。
【0416】第27の発明によれば、第二の駆動手段に
よる低速搬送の状態から、第一の駆動手段による高速搬
送に駆動を切り替える際に、回転速度検出装置と、フィ
ルム搬送速度検出装置の読み取り値よりロール状フィル
ム供給部及び巻取部のリール巻系の変化を検出し、第一
の駆動手段をたるみ取り駆動トルク状態から、第二の駆
動手段の搬送速度に応じた駆動トルクにセットした後、
第二の駆動手段を非接続とする構成としたので、スムー
ズに高速から低速への駆動切り替えを行うことが可能と
なる。
【0417】第28及び29の発明によれば、第一の駆
動手段としてDCモータ及び第二の駆動手段としてパル
スモータを用いるようにしたので、DCモータのみでフ
ィルム搬送を低速で行う場合と異なり、タコジェネレー
タ等の精密な速度検知手段を必要とせず、また低速安定
性の優れた高価なDCモータを用いて複雑な制御手段を
行う必要もないため、上記した簡単な構成、制御で低速
搬送が可能となったフィルム搬送を安価に製作できる。
【0418】第30の発明によれば、低速搬送を行う第
二の駆動手段を用いてロール状フィルム供給部とロール
状フィルム巻取部間でロール状フィルムの自動搬送を行
うようにしたので、低速でのロール状フィルムに記録さ
れた所望の画像情報が容易に検索できる。
【0419】第31の発明によれば、各駆動速度を任意
の速度に制御可能としたので、ロール状フィルムの搬送
速度の制御性を向上することができる。
【0420】第32の発明によれば、駆動を切り替える
際に、第一の駆動手段の駆動速度を第二の駆動手段の駆
動速度より大きくするようにしたので、低速搬送状態か
ら高速搬送状態への切り替えがスムーズになる。
【0421】第33の発明によれば、駆動を切り替える
のと同時に、一対の透明板を上下させるようにしたの
で、駆動の切り替え時におけるフィルムの損傷を防止で
きる。。
【0422】第34の発明によれば、フィルム搬送装置
を備えた画像投影装置に上記各発明に係るフィルム搬送
装置を用いるので、取扱いが簡単で、装置を小型にでき
ると共に、高品位の画像投影が可能な画像投影装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係るフィルム搬
送装置にロール状フィルムを装填した状態の外観斜視図
である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1に係るフィルム搬
送装置にシート状フィルムを装填した状態の外観斜視図
である。
【図3】図3は本発明の実施の形態1に係るフィルム搬
送装置を説明する概略構成図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態1に係るフィルム搬
送装置を本発明の一実施の形態に係る画像投影装置に搭
載した状態を説明する図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態1に係るフィルム搬
送装置の移動台の駆動手段を説明する図である。
【図6】図6(a),(b)は本発明の実施の形態1に
係るフィルム搬送装置の一対の透明板間の接近離反移動
を説明する図である。
【図7】図7は本発明は実施の形態2に係るフィルム搬
送装置を説明する概略構成図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態2に係るフィルム搬
送装置にシート状フィルムを装填した状態の外観斜視図
である。
【図9】図9は本発明の実施の形態2に係るフィルム搬
送装置にシート状フィルムとロール状フィルムを同時装
填した状態の外観斜視図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態3に係るフィル
ム搬送装置を説明する概略構成図である。
【図11】図11は本発明の実施の形態4に係るフィル
ム搬送装置を説明する概略構成図である。
【図12】図12は本発明の実施の形態5に係るフィル
ム搬送装置を説明する概略構成図である。
【図13】図13は本発明の実施の形態6に係るフィル
ム搬送装置を説明する外観斜視図である。
【図14】図14は本発明の実施の形態7に係るフィル
ム搬送装置の外観斜視図である。
【図15】図15は本発明の実施の形態7,10に係る
フィルム搬送軸部の断面図である。
【図16】図16は本発明の実施の形態8に係るフィル
ム搬送ローラ部上面図である。
【図17】図17は本発明の実施の形態9に係るフィル
ム搬送ローラ部上面図である。
【図18】図18は本発明の実施の形態9に係るフィル
ム搬送ローラ部側面の断面図である。
【図19】図19は本発明の実施の形態9に係るフィル
ム搬送ローラ部側面の断面図である。
【図20】図20は本発明の実施の形態9に係るフィル
ム搬送ローラ部側面の断面図である。
【図21】図21は本発明の実施の形態11に係るフィ
ルム搬送装置の内部構造の斜視図である。
【図22】図22は本発明の実施の形態11を適用した
フィルム搬送装置の制御系の概要を示したブロック図で
ある。
【図23】図23は被写体搬送速度設定手段の構成の一
例を示す斜視図である。
【図24】図24は入力ノブの回転角度とモータ駆動方
式の概要を示す模式図である。
【図25】図25はDCモータ駆動手段の駆動回路の一
例を示す回路図である。
【図26】図26はフィルムの低速搬送に用いるパルス
モータ制御手段の駆動回路及び方式の概要図である。
【図27】図27(a),(b),(c),(d)はパ
ルスモータ駆動信号の一例を示す図である。
【図28】図28はパルスモータの駆動とフィルムの移
動方向の概要を示す断面図である。
【図29】図29は本発明の実施の形態11を適用した
フィルム搬送装置の外観斜視図である。
【図30】図30はDCモータの回転方向とフィルムの
搬送方向の関係を示す模式図である。
【図31】図31は低、高速搬送時における各部の動作
をまとめた表である。
【図32】図32は本発明の実施の形態12を適用した
フィルム搬送装置の内部構造の斜視図である。
【図33】図33は本発明の実施の形態12を適用した
フィルム搬送装置の制御系の概要を示したブロック図で
ある。
【図34】図34はフィルム搬送速度検知手段の一例を
示す斜視図である。
【図35】図35は本発明の実施の形態12においての
入力ノブの回転角度とエンコーダセンサの出力パルスを
示した図である。
【図36】図36は高速搬送駆動から低速搬送駆動に切
り替える際の制御を示したフローチャートである。
【図37】図37は低速搬送から高速搬送に切り替える
際の動作をまとめた表である。
【図38】図38は駆動側DCモータ制御信号と一定時
間での各エンコーダパルスとの関係を示したグラフであ
る。
【図39】図39は従来のフィルム搬送装置の外観斜視
図である。
【図40】図40は従来のフィルム搬送装置の外観斜視
図である。
【図41】図41は従来のフィルム搬送装置の外観斜視
図である。
【符号の説明】
1,110 移動台 2,112 上圧板ガラス(上側透明板) 3,113 下圧板ガラス(下側透明板) 4,109 底板 5,108A,108B レール軸 6,201,201A,203,203A 軸受け 7,111 把手 8,101B リール軸(ロール状フィルム供給部) 8a,102 突起 9,101 巻戻モータ 10,141 リール(ロール状フィルム供給部) 10a 溝 11 供給側ガイドローラ 12 送出ローラ対(第1搬送手段;ロール状フィルム
の挿入口) 13 送出モータ(駆動源) 14,15,20,21 プーリ 16,22 ベルト 17,61 搬送ローラ対(第2搬送手段;シート状フ
ィルムの挿入口) 17a フィルム挟持部 17b 上側搬送ローラ軸 17c 上側搬送ローラ 17d 下側搬送ローラ 18,62 搬送ローラ対(第2搬送手段) 18a フィルム挟持部 18b 上側搬送ローラ軸 19 搬送モータ(駆動源) 19a 軸 24 巻取側ガイドローラ 25 巻取リール(ロール状フィルム巻取部) 25a 巻取コア 26 巻取レバー 27,103 巻取モータ 28 ガイド板 29,44 搬送ガイド壁 31 ランプ(光源) 32 コンデンサレンズ 33 投影レンズ(光学手段) 34,35 反射ミラー 36 スクリーン 37,38 移動ミラー 41 移動モータ 42 歯車 43 ラック 46,48 送出ローラ対(第1搬送手段;ロール状フ
ィルムの挿入口) 46a 上側送出ローラ 46b 下側送出ローラ 49 搬送ローラ対 49b 上側搬送ローラ軸 51 送出歯車 52 搬送歯車 53 駆動歯車 54 揺動板 55,56 連結歯車 57 ソレノイド 63 搬送ガイド板 101A 巻戻軸 103A 巻取軸 114 上流側シート搬送ローラ(上流側シート状フィ
ルム搬送ローラ) 115 下流側シート搬送ローラ(下流側シート状フィ
ルム搬送ローラ) 116 上流側ロール搬送ローラ(上流側ロール状フィ
ルム搬送ローラ) 117 下流側ロール搬送ローラ(下流側ロール状フィ
ルム搬送ローラ) 114A,115A,116A,117A コンタクト
ローラ 116B,117B 被駆動歯車 116C 回転検出用スリット円盤(回転検出装置) 118,124 回転軸 119,125 金属アーム 120,120A,123,123A 歯車 121,122 プランジャー 126 パルスモータ 127,132 タイミングベルト 128 タイミングプーリ 130 上流側駆動歯車 131 下流側駆動歯車 142,142A,143,143A スプリング 1001 フィルム搬送装置 1002 ロール状フィルム 1003 巻取り用DCモータ(第一の駆動手段) 1004 巻取り軸 1005 巻戻し用DCモータ(第一の駆動手段) 1006 巻戻し軸 1007 巻取り側リール 1008 巻戻し側リール 1009 パルスモータ(第二の駆動手段) 1010 クラッチ 1011 巻戻し側ローラ(搬送ローラ) 1012 巻取り側ローラ(搬送ローラ) 1013 上圧板ガラス(上側透明板) 1014 下圧板ガラス(下側透明板) 1015 巻戻し側ガイドローラ 1016 巻取り側ガイドローラ 1017 巻取りレバー 1018,1020,1022 エンコーダ板(回転速
度検出装置) 1019,1021,1023 センサ(回転速度検出
装置) 1101 被写体速度設定手段(搬送速度設定装置) 1102 入力ノブ 1103 ノブ角度検知手段 1104 ノブ回転方向検知手段 1105 抵抗体 1106 摺動子 1107 遮光板 1108 センサ 1201 被写体搬送機制御手段 1301 巻取り用DCモータ駆動手段(第一の駆動手
段) 1302 リレー 1303 トランジスタ 1304 抵抗 1305 抵抗 1306 リレー 1401 巻戻し用DCモータ駆動手段(第一の駆動手
段) 1501 低速送り駆動手段(第二の駆動手段) 1502 トランジスタ 1503 トランジスタ 1504 トランジスタ 1505 トランジスタ 1601 圧板ガラス駆動手段 1701 クラッチ駆動手段 1801 被写体搬送速度検知手段(フィルム搬送速度
検出装置) 1901 巻戻し軸の回転速度検知手段(回転速度検出
装置) 1902 巻取り軸の回転速度検知手段(回転速度検出
装置) 2001 フィルム搬送装置

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状フィルムとシート状フィルムと
    を使用可能なフィルム搬送装置において、 ロール状フィルムとシート状フィルムの投影すべき画像
    を投影光路に位置させる一対の透明板を保持し、ロール
    状フィルムの搬送方向と直角方向に移動可能な移動台を
    備え、 前記一対の透明板間にロール状フィルムとシート状フィ
    ルムの搬送通路を形成し、前記搬送通路にロール状フィ
    ルムを搬送する第1搬送手段とシート状フィルムを搬送
    する第2搬送手段とを前記移動台に設け、 前記移動台の移動と前記各搬送手段によるフィルムの搬
    送により、各フィルムの画像を所定の位置に臨ませるよ
    うにすることを特徴とするフィルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 一対の透明板間の共通の搬送通路にロー
    ル状フィルムとシート状フィルムを搬送するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルム搬送装置。
  3. 【請求項3】 一対の透明板間の個別の搬送通路にロー
    ル状フィルムとシート状フィルムを各々搬送するように
    したことを特徴とする請求項1に記載のフィルム搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 ロール状フィルムの先端を一対の透明板
    間に向けて送出するためのロール状フィルムの挿入口
    と、シート状フィルムの先端を一対の透明板間に向けて
    送出するためのシート状フィルムの挿入口が、一対の透
    明板の同じ側に配置されることを特徴とする請求項1乃
    至3に記載のフィルム搬送装置。
  5. 【請求項5】 ロール状フィルムの先端を一対の透明板
    間に向けて送出するためのロール状フィルムの挿入口
    と、シート状フィルムの先端を一対の透明板間に向けて
    送出するためのシート状フィルムの挿入口が、一対の透
    明板の両側に各々対向して配置されることを特徴とする
    請求項1乃至3に記載のフィルム搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記移動台にロール状フィルム供給部と
    ロール状フィルム巻取部とを設け、 一対の透明板のロール状フィルムの搬送方向の下流側
    に、ロール状フィルムの先端をロール状フィルム巻取部
    まで送出するための搬送ローラを配置することを特徴と
    する請求項1に記載のフィルム搬送装置。
  7. 【請求項7】 一対の透明板は前記搬送通路を挾んで上
    下に配置され、下側透明板が上側透明板に対して接離可
    能であることを特徴とする請求項1乃至6に記載のフィ
    ルム搬送装置。
  8. 【請求項8】 一対の透明板間の距離は各フィルムの搬
    送速度によって調整可能であることを特徴とする請求項
    7に記載のフィルム搬送装置。
  9. 【請求項9】 ロール状フィルムを搬送する第1搬送手
    段とシート状フィルムを搬送する第2搬送手段とを同一
    駆動源から選択的に切り換えて駆動することを特徴とす
    る請求項1乃至8に記載のフィルム搬送装置。
  10. 【請求項10】 ロール状フィルムとシート状フィルム
    とを使用可能なフィルム搬送装置において、 ロール状フィルムとシート状フィルムの投影すべき画像
    を投影光路に位置させる一対の透明板を保持し、ロール
    状フィルムの搬送方向と同一方向に移動可能な移動台を
    備え、 前記一対の透明板間にロール状フィルムとシート状フィ
    ルムの搬送通路を形成し、前記搬送通路にロール状フィ
    ルムを搬送する第1搬送手段とシート状フィルムを搬送
    する第2搬送手段とを前記移動台に設け、 前記移動台の移動と前記各搬送手段によるフィルムの搬
    送により、各フィルムの画像を所定の位置に臨ませるよ
    うにすることを特徴とするフィルム搬送装置。
  11. 【請求項11】 一対の透明板のロール状フィルムの搬
    送方向の上流側と下流側に一対の搬送ローラを持ち、そ
    の各々の搬送ローラを、同軸上にロール状フィルム用搬
    送ローラとシート状フィルム用搬送ローラに分割し、選
    択的に駆動の断続を行うことを可能に構成したことを特
    徴とする請求項1に記載のフィルム搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフィルム搬送装置
    において、同軸上のロール状フィルム用搬送ローラは、
    上流側と下流側とは各々単独に動力を断続出来るように
    構成したことを特徴とするフィルム搬送装置。
  13. 【請求項13】 請求項11及び12に記載のフィルム
    搬送装置において、同軸上のロール状フィルム用搬送ロ
    ーラは、上流側或いは下流側のどちらか少なくとも一方
    の動力は、一方向クラッチを介した動力伝達としたこと
    を特徴とするフィルム搬送装置。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13に記載のフィルム
    搬送装置において、ロール状フィルム用搬送ローラの駆
    動されているときシート状フィルム用搬送ローラが同時
    に回転することを特徴とするフィルム搬送装置。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至14に記載のフィルム
    搬送装置において、シート状フィルム用搬送ローラの軸
    が、駆動素子の軸或いは非歯車駆動伝達にて動力結合さ
    れていることを特徴とするフィルム搬送装置。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至15に記載のフィルム
    搬送装置において、シート状フィルム用搬送ローラが駆
    動されているときロール状フィルム用搬送ローラが同時
    に回転駆動されることを特徴とするフィルム搬送装置。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至15に記載のフィルム
    搬送装置において、シート状フィルム用搬送ローラが駆
    動されているときロール状フィルム用搬送ローラが非駆
    動で回動自在になることを特徴とするフィルム搬送装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項11乃至17に記載のフィルム
    搬送装置において、シート状フィルム用搬送ローラが駆
    動されているときは一対の透明板のロール状フィルム搬
    送方向の上流下流側一対で同時に駆動されることを特徴
    とするフィルム搬送装置。
  19. 【請求項19】 請求項11乃至18に記載のフィルム
    搬送装置において、同軸上のシート状フィルム用搬送ロ
    ーラとロール状フィルム用搬送ローラの直径が同一なこ
    とを特徴とするフィルム搬送装置。
  20. 【請求項20】 請求項11乃至18に記載のフィルム
    搬送装置において、同軸上のシート状フィルム用搬送ロ
    ーラとロール状フィルム用搬送ローラの直径が異なるこ
    とを特徴とするフィルム搬送装置。
  21. 【請求項21】 請求項11乃至19に記載のフィルム
    搬送装置において、同軸上のシート状フィルム用搬送ロ
    ーラとロール状フィルム用搬送ローラの搬送速度が同一
    であることを特徴とするフィルム搬送装置。
  22. 【請求項22】 請求項11乃至19に記載のフィルム
    搬送装置において、ロール状フィルム用搬送ローラは端
    部に歯車を持ち、前記歯車に動力歯車を噛み合わせるか
    否かにより、ロール状フィルム用搬送ローラの駆動・非
    駆動を行うことを特徴とするフィルム搬送装置。
  23. 【請求項23】 請求項11乃至22に記載のフィルム
    搬送装置において、ロール状フィルム用搬送ローラに回
    転検出装置を設け、ロール状フィルム搬送時には、フィ
    ルム搬送速度検知として働き、ロール状フィルム又はシ
    ート状フィルムが装填されていないときには、このロー
    ル状フィルム用搬送ローラの回転検出により、ロール状
    フィルム或いはシート状フィルムの装填がされたことを
    検出するように構成したことを特徴とするフィルム搬送
    装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のフィルム搬送装置
    において、ロール状フィルム又はシート状フィルムが装
    填されていないときに前記ロール状フィルム用搬送ロー
    ラがロール状フィルム又はシート状フィルムが装填挿入
    行為により回転検出装置にて回転が検出された場合、ロ
    ール状フィルムの場合はロール状フィルム用搬送ローラ
    を、シート状フィルムの場合はシート状フィルム用搬送
    ローラを駆動状態とすることを特徴とするフィルム搬送
    装置。
  25. 【請求項25】 少なくともロール状フィルムを使用可
    能なフィルム搬送装置において、 前記一対の透明板のロール状フィルムの搬送方向の上流
    側と下流側に有する一対の搬送ローラを駆動するロール
    状フィルムの高速搬送用の一対の第一の駆動手段と、ロ
    ール状フィルムの低速搬送用の第二の駆動手段との2種
    類の駆動手段を有し、 前記第一の駆動手段と、接続、非接続の2つの状態を持
    ちうる前記第二の駆動手段と、 ロール状フィルムの搬送速度を設定する搬送速度設定装
    置を有し、 該搬送速度設定装置に設定された値に応じて、高速搬送
    と判断した場合は一対の第一の駆動手段のみを使用し、
    低速搬送と判断した場合は一対の第一の駆動手段をロー
    ル状フィルムのたるみ取りに使用し、第二の駆動手段を
    低速搬送制御に使用することを特徴とするフィルム搬送
    装置。
  26. 【請求項26】 ロール状フィルムの搬送速度を検出可
    能なフィルム搬送速度検出装置と、第一の駆動手段と第
    二の駆動手段とを切り替える駆動切り替え装置と、を有
    し、 第一の駆動手段による高速搬送状態から、第二の駆動手
    段による低速搬送状態に駆動を切り替える際には、第二
    の駆動手段を非接続状態であらかじめ搬送ローラを回転
    させ、第一の駆動手段による駆動速度を前記搬送速度検
    出装置により検出し、第一の駆動手段によるフィルム駆
    動速度と第二の駆動手段の駆動速度が合致した時に、駆
    動切り替え装置の切り替えを行うようにしたことを特徴
    とする請求項25に記載のフィルム搬送装置。
  27. 【請求項27】 第一の駆動手段に回転速度検出装置を
    有し、 第二の駆動手段による低速搬送の状態から、第一の駆動
    手段による高速搬送に駆動を切り替える際には、前記回
    転速度検出装置と、フィルム搬送速度検出装置の読み取
    り値よりロール状フィルム供給部及び巻取部のリール巻
    系の変化を検出し、 第一の駆動手段をロール状フィルムのたるみ取り駆動ト
    ルク状態から、第二の駆動手段の駆動速度に応じた駆動
    トルクに設定した後、第二の駆動手段を非接続とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフィルム搬送装置。
  28. 【請求項28】 前記第一の駆動手段がDCモータであ
    ることを特徴とする請求項25乃至27のフィルム搬送
    装置。
  29. 【請求項29】 前記第二の駆動手段がパルスモータで
    あることを特徴とする請求項25乃至27のフィルム搬
    送装置。
  30. 【請求項30】 低速搬送を行う第二の駆動手段を用い
    てロール状フィルム供給部とロール状フィルム巻取部間
    でロール状フィルムの自動搬送を行うようにしたことを
    特徴とする請求項25乃至29のフィルム搬送装置。
  31. 【請求項31】 各駆動速度を任意の速度に制御可能な
    ことを特徴とする請求項25乃至30のフィルム搬送装
    置。
  32. 【請求項32】 駆動を切り替える際に、第一の駆動手
    段の駆動速度を第二の駆動手段の駆動速度より大きくす
    ることを特徴とする請求項25乃至30のフィルム搬送
    装置。
  33. 【請求項33】 駆動を切り替えるのと同時に、一対の
    透明板を上下させることを特徴とする請求項25乃至3
    0のフィルム搬送装置。
  34. 【請求項34】 光源からの光が通過する開口を持つ基
    板と、 前記基板に移動可能に配置される移動台に保持されるロ
    ール状フィルムとシート状フィルムの搬送通路を形成す
    る一対の透明板と、該搬送通路にフィルムを搬送する搬
    送手段とを有するフィルム装置と、 前記光源によって照明された前記フィルム搬送装置上の
    フィルムの画像を投影面に投影する光学手段と、 を備えた画像投影装置において、 前記フィルム搬送装置に請求項1乃至33に記載のフィ
    ルム搬送装置を用いたことを特徴とする画像投影装置。
JP4063796A 1996-02-02 1996-02-02 フィルム搬送装置及び画像投影装置 Withdrawn JPH09211725A (ja)

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