JPH10160643A - タイヤ試験機 - Google Patents
タイヤ試験機Info
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- JPH10160643A JPH10160643A JP8339314A JP33931496A JPH10160643A JP H10160643 A JPH10160643 A JP H10160643A JP 8339314 A JP8339314 A JP 8339314A JP 33931496 A JP33931496 A JP 33931496A JP H10160643 A JPH10160643 A JP H10160643A
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Landscapes
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Abstract
することができると共に、検査可能なビード幅の範囲を
拡大する。 【解決手段】 タイヤ1のビード幅に応じたリム間距離
となるように、下リム3を移動可能なリム幅設定機構3
3と、上リム2および下リム3にそれぞれ設けられ、ビ
ード幅方向の押圧力により嵌合した密接力で係合可能な
中央凹部4bを備えた固定側スピンドル4およびコーン
部材11と、リム幅設定機構33により上リム2および
下リム3間がリム間距離に設定されたときに、コーン部
材11および固定側スピンドル4間で押圧力を発生させ
るように、コーン部材11をビード幅に応じた位置に移
動して固定するリム間連結機構12とを有している。
Description
を供給しながら回転させることによりタイヤの均一性を
検査するタイヤ試験機に関するものである。
ランスが偏っていると、高速回転時に大きな振動を生じ
て走行性能を低下させる要因となるため、加硫成形後に
タイヤ試験機により均一性が検査されるようになってい
る。タイヤ試験機は、通常、上リムおよび下リム間にタ
イヤを搬入した後、これらの上・下リムによりタイヤの
上・下ビード部を気密状態に保持して圧力空気を供給す
る。そして、タイヤに対してドラム等の代用路面を押圧
しながら、上・下リムを回転駆動してタイヤを回転させ
ることによって、タイヤの均一性を検査するようになっ
ている。
幅(上ビード部と下ビード部との間隔)のタイヤを検査
できることが多品種少量生産に対応する上で望ましい。
従って、従来のタイヤ試験機は、図7に示すように、下
リム82を上リム80に対して昇降させる昇降シリンダ
83と、下リム82に対して昇降自在であると共に下リ
ム82と一体的に回転するように設けられたセンターコ
ーン84と、センターコーン84を上方に付勢するスプ
リング85とを備えた構成にされることによって、下記
の動作によりビード幅の異なるタイヤ86を検査するよ
うになっている(特公表3−805914号公報)。
試験機に搬入される際に、タイヤ86のビード幅を認識
しておく。そして、タイヤ86が上・下リム80・82
間に到達したときに、センターコーン84および下リム
82を昇降シリンダ83により連結位置まで上昇させ、
昇降シリンダ83の所定以上の押圧力によりセンターコ
ーン84を上リム80の中心凹部80aに十分に嵌合し
て密接させることによって、上・下リム80・82を強
固に連結させながら軸心を一致させる。
上・下リム80・82の間隔となるように、下リム82
を昇降シリンダ83により検査位置まで下降させた後、
上リム80を回転駆動させる。この際、センターコーン
84は、スプリング85により上リム80方向に付勢さ
れており、下リム82が検査位置まで下降しても、上リ
ム80との嵌合状態を維持している。従って、上リム8
0が回転駆動されると、この駆動力がセンターコーン8
4を介して下リム82に伝達されるため、上・下リム8
0・82が同速で回転することになり、タイヤ86は、
これらの上・下リム80・82により回転駆動されなが
ら検査されることになる。
験機は、タイヤ86のビード幅に関係なくセンターコー
ン84が常に上リム80に嵌合して上・下リム80・8
2を連結させるため、タイヤ86のビード幅が頻繁に異
なる場合でも、タイヤ86を連続的に順に検査すること
が可能になっている。
来の構成では、タイヤ86が上・下リム80・82間に
到達してから検査を開始するまでに、センターコーン8
4を上リム80に嵌合させるように下リム82を連結位
置まで上昇させる連結動作を行った後、上・下リム80
・82の間隔をビード幅に対応させるように下リム82
を検査位置まで下降させる検査位置移動動作を行うこと
が必要になっている。従って、検査を開始するまでに2
回の動作を要するため、検査時間の増大要因である待ち
時間が大きなものになっているという問題がある。
ターコーン84を上リム80に押圧して嵌合状態を維持
させるため、ビード幅の大きなタイヤ86を検査する際
に、上・下リム80・82の間隔を拡大させると、押圧
力が不足して軸ズレや回転伝達不良等を発生させ易くな
る。従って、従来の構成では、ビード幅の大きなタイヤ
86に対して高い信頼性で検査を行うことができないた
め、検査可能なビード幅の範囲が狭いという問題もあ
る。
スプリング85の付勢力を十分に大きなものにすること
が考えられるが、この場合には、スプリング85が大型
化してタイヤ試験機全体の大型化を招来するという問題
が生じることになる。
ずに、検査時間を短縮することができると共に、検査可
能なビード幅の範囲を拡大することができるタイヤ試験
機を提供しようとするものである。
に、請求項1の発明は、タイヤのビード幅に応じてリム
間距離を任意に変更可能であり、該タイヤのビード幅方
向の押圧力による係合で連結された一対のリムによりタ
イヤ両面のビード部をそれぞれ保持し、一方のリムに付
与される回転駆動力を他方のリムに伝達しながらタイヤ
を回転させることにより該タイヤの均一性を検査するタ
イヤ試験機において、前記タイヤのビード幅に応じたリ
ム間距離となるように、前記両リムの少なくとも一方を
移動可能なリム幅設定手段と、前記両リムにそれぞれ設
けられ、前記ビード幅方向の押圧力により係合可能な雄
型係合部材および雌型係合部材と、前記リム幅設定手段
により前記両リムがリム間距離に設定されたときに、前
記係合部材同士間で前記押圧力を発生させるように、前
記係合部材の少なくとも一方を前記ビード幅に応じた位
置に移動して固定するリム間連結手段とを有しているこ
とを特徴としている。
材がビード幅に応じた位置に固定された状態にされるた
め、リム幅設定手段により両リムをリム間距離に設定す
るという一回の動作によって、雄型係合部材および雌型
係合部材間で押圧力を発生させることができる。従っ
て、従来のようにタイヤが両リム間に到達してから検査
を開始するまでに連結動作と検査位置移動動作との2回
の動作を要していた場合と比較して、1回分の動作が削
減されるため、待ち時間が確実に減少し、結果として生
産性を向上させることができる。
幅に応じた位置に移動して固定する構成にされているた
め、タイヤのビード幅が拡大した場合でも、リム幅設定
手段の押圧力がリム間連結手段を介して係合部材に確実
に伝達される。従って、従来のスプリング等の弾性部材
を用いた構成のように押圧力の不足が生じることがない
ため、軸ズレや回転伝達不良等の発生を確実に防止する
ことができる。これにより、ビード幅の大きなタイヤに
対しても高い信頼性で検査を行うことが可能であること
から、検査可能なビード幅の範囲が拡大したものになっ
ている。
試験機であって、前記リム間連結手段が油圧シリンダ機
構により形成されていることを特徴としている。これに
より、油圧シリンダという簡単な構成とすることによっ
て、部品コスト等を低減することが可能になっていると
共に、油圧を用いることにより位置決めを高精度に行う
ことが可能になっている。
または2記載のタイヤ試験機であって、前記リムに回転
駆動力を付与する回転部材と、前記リムの内周側におい
て径方向に拡縮することによって、該リムと前記回転部
材とのロックおよびロック解除を行うロック手段とを有
していることを特徴としている。これにより、ロック手
段を径方向に拡縮させてリムの内周側に対して密接およ
び離隔させるという操作のみで回転部材とリムとのロッ
クおよびロック解除が行われるため、極めて容易且つ短
時間でリム交換を行うことができることから、生産性を
一層向上させることができる。そして、上記の操作にリ
ム交換の処理装置を連動させると、リム交換を自動化す
ることができるため、検査対象となるタイヤのビード径
が各種サイズからなっていても、これらのタイヤを連続
して自動的に検査することができる。
記回転部材の軸方向に対して傾斜するように前記回転部
材の側周面に形成された傾斜面と、前記傾斜面にテーパ
ー嵌合されると共に、前記リムの内周に移動自在に嵌入
され、前記軸方向の移動に応じて径方向に拡縮するウェ
ッジ部材と、前記ウェッジ部材を前記軸方向に進退移動
させる軸方向移動手段とを有していることを特徴として
いる。これにより、リムに嵌入されたウェッジ部材を軸
方向移動手段により移動させて径方向に拡大させると、
ウェッジ部材がリムを内周側から締め付けることによっ
て、回転部材とリムとをロックさせることができる。こ
の際、ウェッジ部材の径方向の拡縮は、ウェッジ部材と
回転部材の側周面に形成された傾斜面とのテーパー嵌合
による楔作用により行われている。従って、リムの回転
時に横加重がウェッジ部材に付与されても、径方向に拡
大したウェッジ部材が傾斜面との摩擦力により横加重の
付与方向に強固に支持された状態となっているため、リ
ムの調心性が低下することはなく、高精度に検査を行う
ことができる。
図6に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係るタ
イヤ試験機は、図4に示すように、並列配置された複数
のタイヤ検査ライン31…にそれぞれ設けられている。
これらのタイヤ検査ライン31…は、ビード幅H1〜H
3が任意である一方、ビード径L1〜L4が同一のタイ
ヤ1を連続的に順次検査するように、通常、所定のビー
ド径L1〜L4専用の検査ラインとして設定されてい
る。尚、各タイヤ検査ライン31は、タイヤ1の生産量
に応じて任意のビード径L1〜L4に変更可能にされて
いる。
試験機30を中心として配置された搬入装置36と搬出
装置37とを有しており、搬入装置36は、図示しない
検査制御装置からの搬入指令により未検査のタイヤ1を
待機位置からタイヤ試験機30に搬入するようになって
いる。一方、搬出装置37は、検査制御装置からの搬出
指令により検査済みのタイヤ1をタイヤ試験機30から
搬出して次工程に移動させるようになっている。
たタイヤ試験機30は、図1に示すように、タイヤ1の
上ビード部を保持する上リム2と、タイヤ1の下ビード
部を保持する下リム3とを有している。上リム2は、固
定側スピンドル4の下縁部に固設されており、固定側ス
ピンドル4は、トップフレーム6に設けられたスピンド
ル支持部材5により回転自在に上下方向に固定された状
態で支持されている。
ウオームギヤ7が設けられている。ウオームギヤ7に
は、スピンドル駆動モータ8が接続されており、スピン
ドル駆動モータ8は、ウオームギヤ7を介して固定側ス
ピンドル4を回転駆動させるようになっている。これに
より、固定側スピンドル4は、両リム3・4に回転駆動
力を付与する回転部材として機能するようになってい
る。また、固定側スピンドル4には、軸心方向に空気導
入孔4aが形成されている。空気導入孔4aの上端は、
ウオームギヤ7の上方に設けられたロータリージョイン
ト9に連通されており、ロータリージョイント9には、
エアー配管10が接続されている。そして、エアー配管
10は、圧力空気を空気導入孔4aに供給するように図
示しないコンプレッサ等の空気圧送手段に接続されてい
る。
ピンドル4の下端部に形成された中央凹部4bに連通さ
れている。中央凹部4bには、下方側からコーン部材1
1が嵌合されるようになっている。コーン部材11の上
端面には、空気導入孔4aに連通されるように、空気路
11cが開口されており、空気路11cは、上端面から
垂下された後、下部において四方向に分岐されてコーン
部材11の側面に開口されている。このコーン部材11
は、固定側スピンドル4に対向配置されたリム間連結機
構12に設けられている。
ように、コーン部材11の下面に固設されたシャフト部
材14と、シャフト部材14を回転自在に支持しながら
任意の高さ位置に昇降させて固定可能なシャフト昇降機
構13と、シャフト部材14の軸心を固定側スピンドル
4の軸心に一致させるように回転自在に支持するシャフ
ト支持機構15と、これらの機構13・15を支持する
ベース部材16とを有している。
定側スピンドル4と同様に回転部材としての機能を有す
るシャフト支持部材17を有している。シャフト支持部
材17は、下リム3が着脱されるリムロック部17b
と、リムロック部17bをロック状態およびロック解除
状態に切り替えるロック作動部17cと、シャフト支持
部材17を回転自在に支持させる回転支持部17dとか
らなっている。また、シャフト支持部材17の内部に
は、上下方向に貫通穴17aが形成されている。貫通穴
17aには、上端部において回転支持部材40が嵌合さ
れていると共に、この回転支持部材40に回転自在に支
持されながらシャフト部材14が挿通されている。
bには、上部から下部にかけて径を拡大させた傾斜面1
7eが形成されている。傾斜面17eには、下リム3の
内周面に圧接されるウェッジ部材42が移動自在にテー
パー嵌合されている。ウェッジ部材42は、上下方向に
連通された円筒形状に形成されており、ウェッジ部材4
2の外周面は、下リム3の内周面と面状に当接するよう
に、軸心方向に対して平行に形成されている。一方、ウ
ェッジ部材42の内周面は、傾斜面17eに一致した傾
斜角度となるように、上部から下部にかけて径を拡大さ
せた傾斜面とされている。そして、このウェッジ部材4
2には、下端の開口から軸方向に形成されたスリット4
2aが周方向に等間隔で配置されており、スリット42
aは、ウェッジ部材42が傾斜面17eに沿って昇降さ
れたときに、このウェッジ部材42を径方向に容易に拡
縮させるようになっている。
ピストン43がウェッジ部材42の上面に当接可能に設
けられている。段付ピストン43は、シリンダ室44に
移動自在に収容されており、移動方向を上下方向に規制
するように、ガイドピン48が上下方向に貫挿されてい
る。そして、段付ピストン43は、下方向に移動したと
きに、ウェッジ部材42を傾斜面17eに沿わせながら
下方に押圧して楔作用により径方向に拡大させるように
なっている一方、上方向に移動したときに、ウェッジ部
材42の押圧を解除して径方向に縮小させるようになっ
ている。
とは、側面同士が液密状態で密接されており、シリンダ
室44には、段付ピストン43を中心として上下に2つ
の空間部が形成されている。シリンダ室44における上
部および下部の空間部には、第1流体路45および第2
流体路46の一端がそれぞれ開口されている。これらの
流体路45・46は、リムロック部17bからロック作
動部17cに垂下された後、ロック作動部17c内に形
成された作動室47の上面および下面にそれぞれ開口さ
れている。作動室47には、作動ピストン49が上下動
自在に収容されており、作動ピストン49を中心として
上下に2つの空間部が形成されている。そして、これら
の作動室47、流体路45・46、およびシリンダ室4
4には、オイルや水等の作動流体が装填されている。こ
れにより、上述の第1流体路45は、作動室47の下部
の空間部とシリンダ室44の上部の空間部とを連通さ
せ、作動流体を両空間部間で流動させるようになってい
る。一方、第2流体路46は、作動室47の上部の空間
部とシリンダ室44の下部の空間部とを連通させ、作動
流体を両空間部間で流動させるようになっている。
部材49aが設けられている。突設部材49aの先端部
は、シャフト支持部材17の側面よりも外部に突出する
ように設定されている。また、突設部材49aの上面に
は、突設部材49aを介して作動ピストン49を下方向
に付勢するように作動スプリング50が設けられてい
る。一方、突設部材49aの先端部下面には、棒状当接
部材51の上端が当接可能にされており、棒状当接部材
51は、突設部材49aを介して作動ピストン49を上
方向に移動させるようになっている。
49aに当接していないときには、作動ピストン49が
作動スプリング50により作動室47の下部に移動する
ことによって、作動流体が第1流体路45を介してシリ
ンダ室44の上部の空間部に圧入し、段付ピストン43
の押圧によりウェッジ部材42が下方に移動するように
なっている。一方、棒状当接部材51が突設部材49a
に当接したときには、作動ピストン49が棒状当接部材
51により作動室47の上部に移動することによって、
作動流体が第2流体路46を介してシリンダ室44の下
部の空間部に圧入し、段付ピストン43が上方に移動し
てウェッジ部材42に対する下方への押圧を解除するよ
うになっている。
部材17の側面に沿うように横設部材52に設けられて
いる。横設部材52は、シャフト部材14と共に上下動
するようにシャフト部材14の下端に連結されている。
また、シャフト支持部材17の下端部には、キー部材1
8が固設されており、キー部材18の先端部は、固定側
スピンドル4の側面に上下方向に形成されたキー溝14
aに係合されている。そして、これらのキー部材18お
よびキー溝14aは、キー機構19を構成し、シャフト
部材14とシャフト支持部材17とを回転方向に固定し
ながら上下方向に移動自在に連結するようになってい
る。また、シャフト支持部材17の回転支持部17d
は、下部側周面においてベアリング20a・20bを介
して外周枠体21により回転自在に支持されており、外
周枠体21は、ベース部材16に固設されている。
体21と共にシャフト昇降機構13も固設されている。
シャフト昇降機構13は、図3に示すように、シャフト
部材14の下端部に固設された回転支持部材22を有し
ている。回転支持部材22は、ベアリング23a・23
bを介して内筒部材24に回転自在に支持されており、
内筒部材24は、ベース部材16に固設された外筒部材
25に移動自在に収容されている。内筒部材24の外周
面の下部には、外筒部材25の内周面に当接するように
突条部24aが形成されており、突条部24aは、内筒
部材24と外筒部材25との隙間を上下方向に2分割す
るようになっている。また、外筒部材25の上縁部に
は、内筒部材24の外周面に当接するように封止部材2
6が設けられている。そして、これらの突条部24aと
封止部材26とは、内筒部材24と外筒部材25との間
に密閉状態の空間である進出室27aと後退室27bと
を形成させるようになっており、内筒部材24および外
筒部材25は、これらの進出室27aおよび後退室27
bに図示しないオイルや水の供給機構が接続されること
によって、流体圧シリンダを構成するようになってい
る。
出室27aに対してオイルや水等の作動流体を供給して
内筒部材24を外筒部材25から押し出させることによ
って、回転支持部材22を介してシャフト部材14を進
出(上昇)させる一方、後退室27bに対して作動流体
を供給して内筒部材24を外筒部材25に引き込ませる
ことによって、回転支持部材22を介してシャフト部材
14を後退(下降)させることが可能になっている。
ョメータや差動トランス等の進出量測定器29が配置さ
れている。進出量測定器29は、検出部29aが横設バ
ー28を介して内筒部材24に接続されており、検出部
29aが内筒部材24に従動することによって、内筒部
材24の進出量に応じた進出量信号を出力するようにな
っている。
ム間連結機構12は、図1および図2に示すように、リ
ム幅設定機構33に支持されている。リム幅設定機構3
3は、流体圧シリンダからなる昇降シリンダ34と、昇
降シリンダ34を支持する図1のベースフレーム35と
で構成されている。昇降シリンダ34は、シリンダロッ
ド34aの軸心が固定側スピンドル4の軸心に一致する
ように設けられており、シリンダロッド34aの上端部
には、上述のリム間連結機構12のベース部材16が固
設されている。そして、昇降シリンダ34は、シリンダ
ロッド34aを進退移動させることによって、リム間連
結機構12および下リム3を昇降させるようになってい
る。また、昇降シリンダ34を支持するベースフレーム
35は、一対のサイドフレーム36・36に両端が固設
されており、これらのサイドフレーム36・36の上端
には、上述のトップフレーム6の両端が固設されてい
る。
ム交換装置を有している。リム交換装置は、上述のリム
間連結機構12および固定側スピンドル4に対して上リ
ム2および下リム3をそれぞれ着脱可能になっていると
共に、各種のリム径のリム2・3を保管したリム保管庫
およびタイヤ試験機30間においてリム2・3を搬送す
るようになっている。
における昇降シリンダ34およびリム間連結機構12に
おけるシャフト昇降機構13は、図示しない検査制御装
置により制御されるようになっている。この検査制御装
置には、上述の図3の進出量測定器29からの進出量信
号や、図示しない生産管理装置からのタイヤ1の属性デ
ータ(ビード幅、ビード径等)等が入力されるようにな
っており、図5のタイヤ検査処理ルーチンを実行するこ
とによって、属性データ中のビード径を基にしてリム交
換を行うようになっていると共に、ビード幅を基にして
シャフト昇降機構13の設定進出量を求め、この設定進
出量となるようにシャフト昇降機構13を駆動制御した
後、タイヤ1を検査するようになっている。尚、本実施
形態においては、ウェッジ部材42の径方向の拡縮によ
り下リム3を着脱可能とした構成について説明したが、
上リム2を着脱可能とする同様の構成が図1のスピンド
ル支持部材5の内部にも設けられている。
動作について説明する。尚、以下の説明においては、リ
ム交換等の処理について下リム3の動作を中心として行
っているが、上リム2についても同様の動作によりリム
交換等の処理が行われている。
ン31において電源が投入され、検査開始指令信号がタ
イヤ試験機30の検査制御装置に入力されると、検査制
御装置は、図5のタイヤ検査ルーチンを実行することに
なる。即ち、搬入装置36に対してタイヤ1を搬入する
ように搬入指示信号を搬入装置36に出力することによ
って、未検査のタイヤ1を待機位置からタイヤ試験機3
0内に搬入させるタイヤ搬入処理を開始する(S1)。
そして、このタイヤ1の属性データを図示しない生産管
理装置から取得し、属性データ中のビード径L1〜L4
を認識した後(S2)、認識したビード径L1〜L4が
現状の上・下リム2・3のリム径と一致しているか否か
を判定する(S3)。
ム2・3のリム径と一致していると判定した場合には
(S3,YES)、タイヤ1の属性データ中のビード幅
を認識した後、図3に示すように、認識したビード幅を
基にしてリム間連結機構12におけるシャフト昇降機構
13の設定進出量を求める(S9)。一方、タイヤ1の
ビード径L1〜L4が上・下リム2・3のリム径と一致
していないと判定した場合には(S3,NO)、タイヤ
搬入処理を一時的に停止し(S4)、図2に示すよう
に、ウェッジ部材42による下リム3のロックを解除す
るロック解除処理を行う。
9を押し上げるリム交換位置まで上昇するように、シャ
フト昇降機構13の交換進出量を求める。そして、図3
に示すように、シャフト昇降機構13において、進出量
測定器29からの進出量信号を確認しながら進出室27
aおよび後退室27bに対して作動流体を給排出するこ
とによって、求めた交換進出量となるように内筒部材2
4および回転支持部材22を進出させる。回転支持部材
22は、横設部材52を介して棒状当接部材51を上昇
させ、棒状当接部材51を突設部材49aに当接させる
ことにより作動ピストン49を押し上げる。作動ピスト
ン49は、作動室47内を上昇することによって、作動
室47の上部の空間部に存在する作動流体を第2流体路
46を介してシリンダ室44の下部の空間部に供給する
一方、シリンダ室44の上部の空間部に存在していた作
動流体を第1流体路45を介して作動室47の下部の空
間部に排出させる。これにより、シリンダ室44内の段
付ピストン43を上昇させ、段付ピストン43によるウ
ェッジ部材42の押圧を解除させることによって、ウェ
ッジ部材42を傾斜面17eに沿って上昇させる。そし
て、この上昇によりウェッジ部材42を径方向に縮小さ
せることによって、ウェッジ部材42による下リム3の
ロックを解除させる(S5)。
リム3のロックを解除すると、図示しないリム交換装置
のアームにより下リム3を保持させ、ウェッジ部材42
から抜脱して外部に搬出させる。そして、S2において
認識したビード径L1〜L4に対応するリム径の下リム
3をリム保管庫から搬入させ、ウェッジ部材42に装着
させることによりリム交換処理を行う(S6)。
置に下降させてロック処理を行う。即ち、回転支持部材
22を下降させることによって、棒状当接部材51と突
設部材49aとの当接状態を解除させ、作動ピストン4
9を作動スプリング50の付勢力により下降させる。そ
して、作動室47の下部の空間部に存在する作動流体を
第2流体路46を介してシリンダ室44の上部の空間部
に供給させる一方、シリンダ室44の下部の空間部に存
在していた作動流体を第1流体路45を介して作動室4
7の上部の空間部に排出させる。これにより、シリンダ
室44内の段付ピストン43を下降させ、段付ピストン
43によりウェッジ部材42を押圧させることによっ
て、ウェッジ部材42を傾斜面17eに沿って下降させ
る。そして、ウェッジ部材42と傾斜面17eとのテー
パー嵌合による楔作用によりウェッジ部材42を径方向
に拡大させ、ウェッジ部材42の外周面を下リム3の内
周面に密接させることによって、シャフト支持部材17
と下リム3とをロックする。尚、上記のリム幅調整位置
とは、棒状当接部材51と突設部材49aとの当接状態
が解除される位置のことである。(S5)。
換された下リム3のロックが完了すると、S4において
一時的に停止されていたタイヤ搬入処理を再開する(S
8)。そして、上述のS3において、タイヤ1のビード
径L1〜L4が上・下リム2・3のリム径と一致してい
ると判定した場合(S3,YES)と同様に、S9を実
行することによって、タイヤ1の属性データ中のビード
幅を認識してシャフト昇降機構13の設定進出量を求め
る(S9)。
出量測定器29からの進出量信号を確認しながら進出室
27aおよび後退室27bに対して作動流体を給排出す
ることによって、求めた設定進出量となるように内筒部
材24を進退移動させるリム幅調整処理を開始する(S
10)。この後、タイヤ搬入処理およびリム幅調整処理
が完了したか否かを判定し(S11)、完了していなけ
れば(S11,NO)、このS11を再実行して判定を
繰り返す。
ム2および下リム3間に到達すると共に、シャフト昇降
機構13が内筒部材24を設定進出量に設定することに
よって、両処理が完了したと判定した場合には(S1
1,YES)、昇降シリンダ34に対して作動流体を供
給してシリンダロッド34aを進出させる。そして、リ
ム間連結機構12に設けられた下リム3およびコーン部
材11をタイヤ1方向に上昇させることによって、下リ
ム3によりタイヤ1の下ビード部を保持させる。この
際、コーン部材11は、リム間連結機構12によりタイ
ヤ1のビード幅に対応するように設定されている。従っ
て、下リム3がタイヤ1の下ビード部を保持すると同時
に、コーン部材11が固定側スピンドル4の中央凹部4
bに昇降シリンダ34の所定以上の押圧力により十分に
嵌合して密接することになる。これにより、上・下リム
2・3が強固に連結しながら軸心を一致させると共に、
タイヤ1が上・下リム2・3により保持されることにな
る(S12)。
させると、タイヤ1に対するタイヤ検査処理を開始する
ことになる。即ち、図示しない空気圧送手段から圧力空
気を固定側スピンドル4の空気導入孔4aに供給させる
ことによりタイヤ1内に導入する。この後、スピンドル
駆動モータ8によりウオームギヤ7を介して固定側スピ
ンドル4を回転駆動させる。この際、コーン部材11
は、固定側スピンドル4の中央凹部4bに十分に嵌合さ
れている。従って、固定側スピンドル4を回転させる駆
動力が固定側スピンドル4からシャフト部材14に確実
に伝達され、上・下リム2・3が同速で回転することか
ら、タイヤ1を安定して回転させながら検査を行うこと
ができる。また、この検査中において、横加重が下リム
3からウェッジ部材42に付与されても、ウェッジ部材
42が傾斜面17eとの摩擦力により横加重の付与方向
に強固に支持された状態となっているため、下リム3の
調心性が低下せずに高精度の検査結果を得ることが可能
になっている。(S13)
ように、検査済みのタイヤ1をタイヤ試験機30から搬
出した後(S14)、搬入装置36の待機位置にタイヤ
1が存在するか否かを判定する(S15)。そして、タ
イヤ1が存在する場合には(S15、YES)、S1か
ら再実行し、待機位置のタイヤ1に対する検査を開始す
る。一方、タイヤ1が存在しなければ(S15、N
O)、本ルーチンを終了する。
0は、図1に示すように、タイヤ1のビード幅に応じた
リム間距離となるように、下リム3を移動可能なリム幅
設定機構33(リム幅設定手段)と、上リム2および下
リム3にそれぞれ設けられ、ビード幅方向の押圧力によ
り嵌合させたときの密接力で係合可能な中央凹部4bを
備えた固定側スピンドル4(雌型係合部材)およびコー
ン部材11(雄型係合部材)と、リム幅設定機構33に
より上リム2および下リム3間がリム間距離に設定され
たときに、コーン部材11および固定側スピンドル4間
で押圧力を発生させるように、コーン部材11をビード
幅に応じた位置に移動して固定するリム間連結機構12
(リム間連結手段)とを有した構成にされている。
ーン部材11がビード幅に応じた位置に固定された状態
にされるため、リム幅設定機構33により上リム2およ
び下リム3間をリム間距離に設定するという一回の動作
によって、コーン部材11および固定側スピンドル4間
で押圧力を発生させることができる。従って、従来のよ
うにタイヤ1が上・下リム2・3間に到達してから検査
を開始するまでに連結動作と検査位置移動動作との2回
の動作を要していた場合と比較して、1回分の動作が削
減されるため、待ち時間が確実に減少し、結果として生
産性を向上させることができる。さらに、リム間連結機
構12がコーン部材11をビード幅に応じた位置に移動
して固定する構成にされているため、タイヤ1のビード
幅が拡大した場合でも、リム幅設定機構33の付勢力が
リム間連結機構12を介してコーン部材11に確実に伝
達される。従って、従来のスプリング等の弾性部材を用
いていた場合のように押圧力の不足が生じることがない
ため、軸ズレや回転伝達不良等の発生を確実に防止する
ことができる。これにより、ビード幅の大きなタイヤ1
に対して高い信頼性で検査を行うことが可能になってい
ることから、検査可能なビード幅の範囲が拡大したもの
になっている。
機構12におけるシャフト昇降機構13が流体圧シリン
ダ機構により形成された構成にされている。これによ
り、流体圧シリンダという簡単な構成とすることによっ
て、部品コスト等を低減することが可能になっている。
ム幅設定機構33(リム幅設定手段)により移動可能と
し、コーン部材11をリム間連結機構12(リム間連結
手段)によりビード幅に応じた位置に移動して固定する
構成にされているが、これに限定されることはない。即
ち、リム幅設定機構33(リム幅設定手段)は、上リム
2および下リム3の少なくとも一方を移動可能であれば
良い。また、リム間連結機構12(リム間連結手段)
は、コーン部材11および固定側スピンドル4の少なく
とも一方をビード幅に応じた位置に移動して固定するよ
うになっていれば良い。
昇降可能なタイヤ試験機30とされているが、これに限
定されることもなく、上リム2を昇降可能なタイヤ試験
機30であっても良い。
昇降機構13が流体圧シリンダとなるように構成されて
いるが、下記のような構成にされていても良い。即ち、
シャフト昇降機構13は、タイヤ1のビード幅が0.5
インチ単位で増減することに着目し、厚みが0.5イン
チの板部材を任意の枚数で挿脱可能にする構成とするこ
とによって、コーン部材11を0.5インチ単位で昇降
させるようになっていても良い。そして、この構成によ
れば、板部材の挿脱という極めて簡単な構成によりシャ
フト昇降機構13を実現することができる。また、シャ
フト昇降機構13は、駆動モータにより回転可能なスク
リューシャフトを縦設し、このスクリューシャフトにナ
ット部材を螺合してコーン部材11を昇降させる構成に
されていても良い。そして、この構成によれば、作動流
体の供給系の管理が不要になるため、保全作業を容易に
行うことができる。
下リム3に回転駆動力を付与するシャフト支持部材17
(回転部材)と、下リム3の内周側において径方向に拡
縮することによって、下リム3とシャフト支持部材17
とのロックおよびロック解除を行うウェッジ部材42等
のロック手段とを有しており、これらの回転部材および
ロック手段は、上リム2を保持するスピンドル支持部材
5内にも備えた構成にされている。尚、ロック手段とし
ては、本実施形態のテーパー嵌合による楔作用により径
方向に拡縮する機構の他、作動油や水等の作動流体の圧
力による弾性変形により径方向に拡縮する拡縮リングを
適用することができる。
せて上・下リム2・3の内周側に対して密接および離隔
させるという操作のみで回転部材と上・下リム2・3と
のロックおよびロック解除が行われるため、極めて容易
且つ短時間でリム交換を行うことができることから、生
産性を一層向上させることができる。そして、上記の操
作にリム交換装置を連動させると、リム交換を自動化す
ることができるため、検査対象となるタイヤ1のビード
径が各種サイズからなっていても、これらのタイヤを連
続して自動的に検査することができる。
0のロック手段は、シャフト支持部材17(回転部材)
の軸方向に対して傾斜するようにシャフト支持部材17
の側周面に形成された傾斜面17eと、傾斜面17eに
テーパー嵌合されると共に、下リム3の内周に移動自在
に嵌入され、軸方向の移動に応じて径方向に拡縮するウ
ェッジ部材42と、ウェッジ部材42を軸方向に進退移
動させる軸方向移動手段(作動ピストン49、段付ピス
トン43、棒状当接部材51、作動流体等)とを有した
構成にされている。
ジ部材42を軸方向移動手段により移動させて径方向に
拡大させると、ウェッジ部材42が下リム3を内周側か
ら締め付けることによって、シャフト支持部材17と下
リム3とをロックさせることができる。この際、ウェッ
ジ部材42の径方向の拡縮は、ウェッジ部材42とシャ
フト支持部材17の側周面に形成された傾斜面17eと
のテーパー嵌合による楔作用により行われており、ウェ
ッジ部材42が傾斜面17eとの摩擦力により横加重の
付与方向に強固に支持された状態になっている。従っ
て、下リム3の回転時に横加重がウェッジ部材42に付
与されても、下リム3の調心性が低下しないため、高精
度に検査を行うことができるようになっている。
用いてロックおよびロック解除を行うように構成されて
いるが、これに限定されるものではない。即ち、軸方向
移動手段は、図6に示すように、段付ピストン43を上
面から下方向に付勢する第1押圧スプリング61と、段
付ピストン43の下面に当接可能に上下動自在に設けら
れた棒状部材62と、棒状部材62の下端に接続され、
一端部が貫通穴17aよりも内側に突出するように設け
られた押上部材63と、押上部材63を上面から下方向
に付勢する第2押圧スプリング64と、押上部材63の
一端部に当接可能にシャフト部材14に設けられた環状
当接部材65とで構成されていても良い。
押上部材63に当接していないときには、第2押圧スプ
リング64が押上部材63を介して棒状部材62を下降
させ、棒状部材62の段付ピストン43への当接を解除
するため、段付ピストン43が第1押圧スプリング61
の付勢によりウエッジ部材42を押圧しながら下方向に
移動し、ウェッジ部材42をテーパー嵌合の楔作用によ
り径方向に拡大させることになる。一方、シャフト昇降
機構13がシャフト部材14を所定以上進出させること
によって、押上部材63が環状当接部材65との当接に
より押し上げられたときには、押上部材63が棒状部材
62を介して段付ピストン43を上昇させるため、ウェ
ッジ部材42の段付ピストン43への押圧が解除され、
ウェッジ部材42が径方向に縮小することになる。そし
て、このような構成によりシャフト支持部材17と下リ
ム3とのロックおよびロック解除が行われると、作動流
体を用いた構成の場合と比較して、保守点検を容易に行
うことができる。
応じてリム間距離を任意に変更可能であり、該タイヤの
ビード幅方向の押圧力による係合で連結された一対のリ
ムによりタイヤ両面のビード部をそれぞれ保持し、一方
のリムに付与される回転駆動力を他方のリムに伝達しな
がらタイヤを回転させることにより該タイヤの均一性を
検査するタイヤ試験機において、前記タイヤのビード幅
に応じたリム間距離となるように、前記両リムの少なく
とも一方を移動可能なリム幅設定手段と、前記両リムに
それぞれ設けられ、前記ビード幅方向の押圧力により係
合可能な雄型係合部材および雌型係合部材と、前記リム
幅設定手段により前記両リムがリム間距離に設定された
ときに、前記係合部材同士間で前記押圧力を発生させる
ように、前記係合部材の少なくとも一方を前記ビード幅
に応じた位置に移動して固定するリム間連結手段とを有
している構成である。これにより、リム間連結手段によ
り係合部材がビード幅に応じた位置に固定された状態に
されるため、リム幅設定手段により両リムをリム間距離
に設定するという一回の動作によって、雄型係合部材お
よび雌型係合部材間で押圧力を発生させることができ
る。従って、従来のようにタイヤが両リム間に到達して
から検査を開始するまでに連結動作と検査位置移動動作
との2回の動作を要していた場合と比較して、1回分の
動作が削減されるため、待ち時間が確実に減少し、結果
として生産性を向上させることができる。
幅に応じた位置に移動して固定する構成にされているた
め、タイヤのビード幅が拡大した場合でも、リム幅設定
手段の付勢力がリム間連結手段を介して係合部材に確実
に伝達される。従って、従来のスプリング等の弾性部材
を用いていた場合のように押圧力の不足が生じることが
ないため、軸ズレや回転伝達不良等の発生を確実に防止
することができる。これにより、ビード幅の大きなタイ
ヤに対しても高い信頼性で検査を行うことが可能である
ことから、検査可能なビード幅の範囲が拡大したものに
なるという効果を奏する。
油圧シリンダ機構により形成されていることを特徴とし
ている。これにより、油圧シリンダという簡単な構成と
することによって、部品コスト等を低減することが可能
であると共に、油圧を用いることにより位置決めを高精
度に行うことができるという効果を奏する。
または2記載のタイヤ試験機であって、前記リムに回転
駆動力を付与する回転部材と、前記リムの内周側におい
て径方向に拡縮することによって、該リムと前記回転部
材とのロックおよびロック解除を行うロック手段とを有
した構成である。これにより、ロック手段を径方向に拡
縮させてリムの内周側に対して密接および離隔させると
いう操作のみで回転部材とリムとのロックおよびロック
解除が行われるため、極めて容易且つ短時間でリム交換
を行うことができることから、生産性を一層向上させる
ことができる。そして、上記の操作にリム交換の処理装
置を連動させると、リム交換を自動化することができる
ため、検査対象となるタイヤのビード径が各種サイズか
らなっていても、これらのタイヤを連続して自動的に検
査することができるという効果を奏する。
記回転部材の軸方向に対して傾斜するように前記回転部
材の側周面に形成された傾斜面と、前記傾斜面にテーパ
ー嵌合されると共に、前記リムの内周に移動自在に嵌入
され、前記軸方向の移動に応じて径方向に拡縮するウェ
ッジ部材と、前記ウェッジ部材を前記軸方向に進退移動
させる軸方向移動手段とを有した構成にされている。こ
れにより、リムに嵌入されたウェッジ部材を軸方向移動
手段により移動させて径方向に拡大させると、ウェッジ
部材がリムを内周側から締め付けることによって、回転
部材とリムとをロックさせることができる。この際、ウ
ェッジ部材の径方向の拡縮は、ウェッジ部材と回転部材
の側周面に形成された傾斜面とのテーパー嵌合による楔
作用により行われている。従って、リムの回転時に横加
重がウェッジ部材に付与されても、径方向に拡大したウ
ェッジ部材が傾斜面との摩擦力により横加重の付与方向
に強固に支持された状態となっているため、リムの調心
性が低下することはなく、高精度に検査を行うことがで
きるという効果を奏する。
説明図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 タイヤのビード幅に応じてリム間距離を
任意に変更可能であり、該タイヤのビード幅方向の押圧
力による係合で連結された一対のリムによりタイヤ両面
のビード部をそれぞれ保持し、一方のリムに付与される
回転駆動力を他方のリムに伝達しながらタイヤを回転さ
せることにより該タイヤの均一性を検査するタイヤ試験
機において、 前記タイヤのビード幅に応じたリム間距離となるよう
に、前記両リムの少なくとも一方を移動可能なリム幅設
定手段と、 前記両リムにそれぞれ設けられ、前記ビード幅方向の押
圧力により係合可能な雄型係合部材および雌型係合部材
と、 前記リム幅設定手段により前記両リムがリム間距離に設
定されたときに、前記係合部材同士間で前記押圧力を発
生させるように、前記係合部材の少なくとも一方を前記
ビード幅に応じた位置に移動して固定するリム間連結手
段とを有していることを特徴とするタイヤ試験機。 - 【請求項2】 前記リム間連結手段が油圧シリンダ機構
により形成されていることを特徴とする請求項1記載の
タイヤ試験機。 - 【請求項3】 前記リムに回転駆動力を付与する回転部
材と、 前記リムの内周側において径方向に拡縮することによっ
て、該リムと前記回転部材とのロックおよびロック解除
を行うロック手段とを有していることを特徴とする請求
項1または2記載のタイヤ試験機。 - 【請求項4】 前記ロック手段は、 前記回転部材の軸方向に対して傾斜するように前記回転
部材の側周面に形成された傾斜面と、 前記傾斜面にテーパー嵌合されると共に、前記リムの内
周に移動自在に嵌入され、前記軸方向の移動に応じて径
方向に拡縮するウェッジ部材と、 前記ウェッジ部材を前記軸方向に進退移動させる軸方向
移動手段とを有していることを特徴とする請求項3記載
のタイヤ試験機。
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