JP4219465B2 - ユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム - Google Patents

ユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤのユニフォーミティ試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回転しているタイヤが発生する力のばらつきを測定するユニフォーミティ試験装置が知られている。このユニフォーミティ試験装置は、タイヤの外周面に回転ドラムを押し当てた状態でタイヤを回転させ、タイヤの径方向とスラスト方向の負荷変動を測定するものである。
【0003】
ユニフォーミティ試験装置では、回転ドラムをタイヤに押し当てた時の数百Kgの荷重に耐え得るよう、タイヤを強固に且つ回転可能に保持する必要がある。そこで、タイヤは、一対のリムにより幅方向両側から挟持されている。一対のリムは、直列に配置された一対の軸部材であるスピンドルと従動シャフトに夫々取り付けられている。スピンドルはモータ等で回転駆動され、従動シャフトはスピンドルの回転に追従して回転する。
【0004】
ここで、近年、ユニフォーミティ試験の他に動釣合試験も行うことができる複合試験装置の開発が求められている。動釣合試験は、タイヤを回転させた時の振動状態の変化からタイヤの偏心を測定するものなので、タイヤが振動できるよう軽く支持する必要がある。しかし、上記のようにタイヤの両側をスピンドルと従動シャフトで支持したのでは、タイヤの回転に伴う振動が抑えられてしうので、偏心を測定することが難しくなる。
【0005】
そこで、一対のリムをスピンドルの端部に取り付けると共に、(スピンドルに対して直列に配置された)従動シャフトにスピンドル端部をチャックするチャック手段を設けることが考えられている。この場合、ユニフォーミティ試験時には、チャック手段により従動シャフトとスピンドルを連結し、タイヤを幅方向両側で(回転ドラムの押し当て荷重に対抗し得るよう)強固に保持する。一方、動釣合試験時には、チャックを解除して従動シャフトとスピンドルを切り離し、タイヤを片側のみで(振動可能に)保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では、動釣合試験時に、従動シャフトとスピンドルを切り離した状態でスピンドルを回転させている間に、従動シャフトが何らかの原因で回転してしまい、従動シャフトのスピンドルに対する相対位置がずれる可能性がある。こうようなずれは、その後のユニフォーミティ試験の結果に影響を与え、ユニフォーミティ試験の精度が低下させてしまう。
【0007】
上述した事情に鑑み、本発明は、タイヤのユニフォーミティ試験装置において、回転部の相対位置ずれを防止することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係るユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システムは、(1)タイヤを両側から挟んで保持する第1及び第2のリムと、(2)第1及び第2のリムが取り付けられ、回転駆動手段により回転駆動されるスピンドルと、(3)スピンドルの所定箇所をチャックするチャック手段を有する従動可能な従動シャフトと、を備えている。そして、チャック手段によるチャックが解除されている時に、ロック手段により従動シャフトを所定の回転位置でロックすることを特徴とするものである。
【0009】
このように構成すれば、動釣合試験(スピンドルが回転し従動シャフトは回転しない)の際に、従動シャフトは回転原点位置でロックしておくことができる。従って、動釣り合い試験が完了してからスピンドルを回転原点位置で停止させれば、従動シャフトとスピンドルはどちらも回転原点位置にあることになる。従って、従動シャフトとスピンドルの回転方向の相対位置ずれは生じない。
【0010】
また、チャック手段がスピンドルの所定箇所をチャックすると、チャック手段の係合部位と当該所定箇所との係合によってスピンドルとチャック手段(及び従動シャフト)との回転方向の相対位置ずれを防止する構成も可能である。このように構成すれば、より確実に回転部の相対位置ずれを防止することができる。尚、上記の第1及び第2のリムは、タイヤを挟んで保持する部材であれば、どのようなものでも良い。
【0011】
また、ユニフォーミティ試験装置を、ユニフォーミティ試験と動釣合試験を両方行うことができるいわゆる複合試験装置として構成した場合、以下のような運転プロセスが可能である。
(1)チャック手段でスピンドルの所定箇所をチャックする一方、ロック手段によるロックは解除状態とし、
(2)ユニフォーミティ試験を行い、
(3)ユニフォーミティ試験終了後、ロック手段により回転部位をロックし、
(4)チャックによるスピンドルのチャックを解除し、
(5)動釣合試験を行う。
【0012】
このように運転プロセスであれば、チャック解除時に常にロック手段が作動しているため、回転部の相対位置ずれを確実に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の試験装置1は、ユニフォーミティ試験と動釣合試験を両方行えるよう構成されたいわゆる複合試験装置である。
【0014】
図1は、試験装置1の基本構成を示す側面図である。試験装置1の装置フレームは、ベース50と、ベース50から鉛直上方に延びる支柱52と、支柱52に支えられた天板54とから成っている。ベース50には、タイヤTを保持して回転するスピンドル100が取り付けられている。
【0015】
スピンドル100の側方には、ユニフォーミティ試験で使用される回転ドラム30が設けられている。ユニフォーミティ試験時には、回転ドラム30をタイヤTに押し当てた状態でスピンドル100を回転させ、回転ドラム30がタイヤTから受ける反力(半径方向及びスラスト方向)を検出する。一方、動釣合試験時には、回転ドラム30をタイヤTから離した状態でスピンドル100を回転させ、スピンドル100の振動を検出する。
【0016】
回転ドラム30は、水平に延びるレール31の上をスライド可能な可動ハウジング32に搭載され、ドラム移動用モータ702(図7)により駆動されるラックピニオン機構35(ピニオン36・ラック38)によってタイヤTに対して近接/離間方向に移動する。また、回転ドラム30の回転軸には、回転ドラム30がタイヤTから受ける反力(半径方向及びスラスト方向)を検出するロードセル33が取り付けられている。
【0017】
図2は、スピンドル100の側断面図である。スピンドル100は、中空のスピンドル軸120とブラケット150及び中空シャフト170を直列に組み合わせたものである。スピンドル軸120はスピンドルハウジング110に(ベアリング112を介して)回転可能に支持されている。スピンドルハウジング110は、装置ベース50(図1)に後述のサスペンション機構500(図5)を介して取り付けられている。
【0018】
スピンドル100の中空シャフト170の上端部には、下リム10が取り付けられている。又、スピンドル100に挿入されるロックシャフト300の上端部には、上リム20が取り付けられている。そして、ロックシャフト300をスピンドル100(の中空シャフト170とブラケット150)に挿入すると、下リム10と上リム20がタイヤTを挟み込む。
【0019】
スピンドル軸120の下端には、スピンドル軸120を回転駆動するためのプーリ140が取り付けられている。プーリ140には無端ベルト142が掛け渡されており、ベース50に固定されたサーボモータ130(図1)により無端ベルト142を介して回転駆動される。
【0020】
スピンドル軸120は中空の軸部材であり、その中空部分はエア供給のための二重管となっている。二重管の外側部分115は、タイヤにインフレートされるエアを通すエア通路であり、内側部分119は後述のロックシャフト係止用シリンダ165を駆動するエアを通すエア通路である。これら二重管の外側部分115と内側部分119には、スピンドル軸120の下端に設けられたロータリージョイント145を経由して、エア供給装置703(図7)からのエアが供給される。なお、エア通路の詳細については説明を省略する。
【0021】
ロックシャフト300の下部の外周には15段のロック溝302が縦に配列されている。ブラケット150にはロックシャフト300の外周面に対向するロック部材160が設けられている。ロック部材160は縦に配列された6段のロック爪162を有しており、このロック爪162がロックシャフト300のロック溝302に係合する。
【0022】
ロック部材160を駆動するロックシャフト係止用シリンダ165は、ブラケット150の外周部分に取り付けられている。ロックシャフト係止用シリンダ165がオンの時にはロック部材160がロックシャフト300に係合し、ロックシャフト係止用シリンダ165がオフの時にはロック部材160がロックシャフト300から離間してこれを解放する。
【0023】
以上のように構成されているため、ロックシャフト300をスピンドル100に挿入してロックシャフト係止用シリンダ165をオンすることによって、下リム10と上リム20の間でタイヤTを挟んで保持することができる。さらに、サーボモータ130を駆動すると、スピンドル100全体が回転し、下リム10上リム20の間で保持されたタイヤTも回転する。
【0024】
次に、ロックシャフト300と上リム20を昇降駆動するための構成について説明する。ロックシャフト300を上下に駆動してスピンドル100に挿入する(あるいは引き抜く)インサータユニット200は、図1に示す天板54ののさらに上方に配置された昇降ハウジング60に取り付けられている。昇降ハウジング60は、リニアガイド61とキャリッジ62によって昇降可能に支持されており、一対の昇降シリンダ65によって昇降駆動される。
【0025】
図3は、インサータユニット200の構造を示す断面図である。インサータユニット200は、スピンドル100に追従して回転できるよう回転可能に支持された中間シャフト240を有している。中間シャフト240は、昇降ハウジング60に(ベアリング255を介して)回転可能に支持されている回転シャフト250の下端に取り付けられている。
【0026】
ロックシャフト300に取り付けられた上リム20の頂部310には固定リング320が設けられている。また、中間シャフト240の下端には固定リング320に内側から係合するチャック爪222が設けられている。チャック爪222はバネ部材224によって内側に向けて付勢されている。中間シャフト240には、円錐状の先端部を持つチャック駆動部材230が上下に移動可能に保持されており、その円錐状の先端部がチャック爪222のテーパ面に上方から当接している。
【0027】
チャック駆動部材230をエア圧により駆動するため、中間シャフト240の内部にはキャビティ242が形成されている。このキャビティ242は(チャック駆動部材230の上端に固定された)仕切板235が設けられている。また、キャビティ242には、回転シャフト250と中間シャフト240を貫通するエアパイプ262と、回転シャフト250の上端に設けられたロータリージョイント260を経由して、チャック用エア供給装置704(図7)からのエアが送り込まれる。
【0028】
チャック用エア供給装置704(図7)からエアを供給してキャビティ242の上側の内圧を上げると、チャック駆動部材230が下降する。これにより、チャック爪222が外側に(バネ部材224の弾性力に抗して)移動して、固定リング320に係合する。一方、エアを排出してキャビティ242の上側の内圧を下げると、チャック駆動部材230が上昇する。これにより、チャック爪222がバネ部材224の弾性力によって内側に移動し、チャック爪222による固定リング320のロックが解除される。なお、図3では、チャック爪222が固定リング32をチャックした状態(一点鎖線の左側)とチャックを解除した状態(一点鎖線の右側)の両方を示す。
【0029】
ユニフォーミティ試験時には、チャック爪222が上リム20の固定リング320をチャックする。この状態でスピンドル100が回転すると、回転シャフト250と中間シャフト240も一体となって従動回転する。つまり、タイヤTは、スピンドル100と従動シャフト(回転シャフト250と中間シャフト240)により上下で回転可能に(回転ドラム30を押し当てる際の荷重に耐えられるよう強固に)支持される。一方、動釣合試験時には、チャック爪222によるチャックを解除してスピンドル100が振動できるようにする。
【0030】
図1にに示すように、天板54上には、ロックシャフト300の上下方向の位置調節のための階段状(9段)の調節部材70が設けられている。調節部材70は天板54上に配設されたガイドレール71の上をスライド可能に構成されている。昇降ハウジング60には、調節部材70の階段部分に上方から当接する昇降ストッパ(図示せず)が設けられている。
【0031】
タイヤTを着脱する際には、まずロックシャフト係止用シリンダ165をオフして、ロックシャフト300のロックを解除する。そして、チャック爪222を駆動して上リム20をチャックし、次いで昇降モータ65を駆動してロックシャフト300をスピンドル100から引き抜く。下リム10上にタイヤTをセットした後、昇降モータ65を駆動して、ロックシャフト300を(昇降ストッパが調節部材70に当接するまで)スピンドル100に挿入する。そして、ロックシャフト係止用シリンダ165をオンして、ロックシャフト300を再びロックする。
【0032】
次に、従動シャフト(回転シャフト250・中間シャフト240)と上リム20の回転をロックするための機構について説明する。図3に示すように、回転シャフト250の上端近傍にはフランジ256が取り付けられている。そして、フランジ256の外周面における所定箇所には、係合穴257が形成されている。
【0033】
昇降ハウジング60において、フランジ256の外周面に相対する位置には、回転ロック用シリンダ258が取り付けられている。上リム20が回転原点位置にある時、回転ロック用シリンダ258のプランジャがフランジ256の係合穴257と相対する。プランジャの先端部は係合穴257に嵌合する形状に形成されている。従って、回転ロック用シリンダ258がそのプランジャーを係合穴257に押し込むと、フランジ256の回転がロックされる。即ち、従動シャフト(回転シャフト250・中間シャフト240)の回転がロックされる。
【0034】
なお、係合穴257には入り口が僅かに広くなるよう2゜程度のテーパが設けられている。従って、従動シャフト(回転シャフト250・中間シャフト240)が回転原点位置に対して僅かにずれていた場合でも、回転ロック用シリンダ258のプランジャを位置決め穴257に押し込めば、従動シャフトが微動して回転原点位置に至る。
【0035】
図4(A)及び(B)に、チャック爪222と固定リング320の断面と側断面を示す。なお、図4(A)は(B)のB−B’断面に相当する。チャック爪222は、ロックシャフト300の中心軸に対し放射状に(且つ等間隔に)10個並べられている。これら10個のチャック爪222は、固定リング320の内周に沿って形成された被当接部321に内周側及び下側から当接するよう構成されている。
【0036】
被当接部321には、放射状に延びる位置決め溝322が等間隔に5カ所だけ形成されている。また、10個のチャック爪222のうちの一つには、この位置決め溝322に係合可能な係合突起222aが形成されている。係合突起222aが位置決め溝322のいずれかに相対した状態で、チャック爪222が固定リング320に当接すると、係合突起222aと位置決め溝322とが係合する。従って、チャック爪222が固定リング320をチャックした状態では、チャック爪222と固定リング320は互いに回転方向に位置ずれしない。
【0037】
なお、位置決め溝322には、入り口が僅かに広くなるよう2゜程度のテーパが設けられている。従って、チャック爪222に対し上リム20の相対位置がずれていた場合でも、係合突起222aを位置決め溝322に押し込めば、チャック爪222と上リム20の相対位置が合う。
【0038】
タイヤの装着時には、サーボモータで駆動されるスピンドル100(及び下リム10)は、その回転原点位置で停止される。そして、回転ロック用シリンダ258が作動して従動シャフトをロックしてから、チャック爪222で上リム20をチャックし、上リム20を持ち上げる。そのため、タイヤの装着の際に、上リム20が回転方向に動いてしまうことが無い。即ち、タイヤの装着に伴う下リム10と上リム20の相対位置ずれを確実に防止することができる。
【0039】
さらに、動釣合試験の際に上リム20のチャックが解除された状態でスピンドル100が回転している時には、従動シャフト(回転シャフト250・中間シャフト240)は回転原点位置でロックされているため、サーボ制御されているスピンドル100が回転原点位置で停止すれば、従動シャフトとスピンドル100はどちらも回転原点位置にあることになる。従って、従動シャフトとスピンドル100の回転方向の相対位置ずれは生じず、従って上リム20と下リム10の回転方向の相対位置ずれが防止される。
【0040】
次に、スピンドル100を振動可能に保持するサスペンション機構500について説明する。図5は、図1のA−A’断面図である。試験装置1は動釣合試験にも対応しているため、スピンドルハウジング110は、サスペンション機構500により図中X方向に振動できるよう支持されている。即ち、スピンドルハウジング110は、水平に延びる棒ばね102を介してベース50に取り付けられ、且つベース50から鉛直に吊り下げられた懸架支持されている。棒部材102は図中Wで示す撓み方向に弾性変形可能である。
【0041】
動釣合試験時のX方向の振動を検出するため、スピンドルハウジング110にはX方向とスピンドル軸方向の両方に直交する方向に延びる取付バー180が取り付けられている。また、取付バー180に対向して、ベース50からも取付バー182が延びている。2つの取付バー180,182の間には、X方向にかかる負荷を検出するロードセル185が挟まれている。
【0042】
スピンドル軸120に大きな荷重がかかるユニフォーミティ測定時には、スピンドルハウジング110が振動しないよう押さえる必要がある。そこで、ベース50には円錐状の先端を持つ押圧部材192が設けられ、スピンドルハウジング110にはテーパのついた一対の凹部194が形成されている。ユニフォーミティ試験時には、振動規制シリンダ190を駆動して押圧部材112を凹部192に押し当ててスピンドルハウジング110を振動しないよう押さえる。一方、動釣合試験時には、振動規制シリンダ190をオフして押圧部材112を凹部192から離し、スピンドルハウジング110がX方向に振動できるようにする。
【0043】
次に、タイヤを下リム10上に搬送するための構成について簡単に説明する。図6は、タイヤTの搬送系を示す概略図(図1における矢印C方向から見た図)である。タイヤTは、一列に配列された多数の搬送ローラ401により図中左から右へ搬送される。試験装置1を挟んで、上流側ユニット410と下流側ユニット420が配置されている。上流側ユニット410ではタイヤサイズの測定等が行われ、下流側ユニット420ではタイヤのマーキングが行われるが、これらの説明は省略する。
【0044】
各搬送ローラ401は搬送ローラ駆動モータ(図7)により回転駆動される。また、試験装置1上の搬送ローラ401を支持するローラフレーム402は、搬送ローラ昇降シリンダ405によって上下に所定量移動する。ローラフレーム402が上側位置にある時には、搬送ローラ401のパスラインは下リム10よりも僅かに高い位置にある。
【0045】
タイヤTは、上流側装置410でほぼ位置決めがなされた状態で、試験装置1に搬送される。タイヤTがほぼ下リム10の上に達したところで、搬送ローラ401の回転を停止し、ローラフレーム402を下降させる。これにより、タイヤTは下リム10の上に載る。この状態で、ロックシャフト300をスピンドル100に挿入すると、上下リム20,10の間でタイヤが保持される。
【0046】
次に、この試験装置1の制御系について説明する。制御部700は、ユニフォーミティ試験用のロードセル33と、動釣合試験用のロードセル185の値を読み込み、データをメモり710に記憶する。また、サーボモータ130の内蔵エンコーダからは、スピンドル100(即ち下リム10)の回転位置情報が入力される。さらに、制御部700には、上リム20に設けられた所定のマーキングを検知するための上リム位置センサ(近接センサ)701から、上リム701が回転原点位置にあるか否かを示す信号が入力される。
【0047】
また、制御部700は、スピンドル100を回転させるサーボモータ130と、ロックシャフト300を昇降させる昇降モータ65と、回転ドラム30をスライドさせるドラム移動用モータ702と、スピンドル100に挿入されたロックシャフト300を係止するためのロックシャフト係止用シリンダ165と、ユニフォーミティ試験時にスピンドル100が振動しなようにするための振動規制シリンダ190を駆動制御する。
【0048】
また、制御部700は、タイヤTにエアをインフレートするインフレート用エア供給装置703と、上リム20をチャックするためのチャック用エア供給装置704と、タイヤ搬送用ローラを駆動する搬送ローラ駆動モータ705と、搬送ローラ昇降シリンダ405を駆動制御する。
【0049】
最後に、ユニフォーミティ試験と動釣合試験を連続して行うプロセスについて、図8を参照して説明する。まず、搬送ローラ401を回動してタイヤを試験装置1の下リム10の上まで搬送する(S10)。そして、搬送ローラフレーム402を下降させ、タイヤTを下リム10の上に載せる(S12)。さらに、昇降モータ65を駆動してロックシャフト300をスピンドル100に挿入して(S14)、上下リム20,10の間でタイヤを保持する。
【0050】
そして、ロックシャフト係止用シリンダ165を駆動してロックシャフト300を係止する(S16)。また、チャック用エア供給装置704を駆動して上リム20をチャックする(S18)。さらに、振動規制シリンダ190を駆動してサスペンションの振動を抑える(S20)。
【0051】
次いで、インフレート用エア供給装置703を駆動してタイヤTにエアをインフレートし(S22)、回転ドラム30をタイヤに押し当て(S24)、サーボモータ130を駆動してユニフォーミティ試験を行う(S26)。ユニフォーミティ試験終了後、回転ロック用シリンダ258により従動シャフト(回転シャフト250と中間シャフト240)をロックする(S28)。また、回転ドラム30はタイヤTから離す(S30)。
【0052】
次いで、チャック用エア供給装置704を停止して上リム20のチャックを解除する
(S32)。さらに、振動規制シリンダ190をオフしてサスペンションを振動可能にする(S34)。その後、インフレートエア供給装置703を駆動してタイヤにエアをインフレートし(S36)、サーボモータ130を駆動して動釣合試験を行う(S38)。
【0053】
動釣合試験完了後、上リム20をチャックし(S40)、ロックシャフト300のロックを解除し(S42)、ロックシャフト300をスピンドル100から引き抜く(S44)。そして、搬送ローラフレーム402を上昇させる(S46)と、下リム10に載っている状態のタイヤTは搬送ローラ401に乗り移る。そして、搬送ローラ401を回動してタイヤを下流側ユニット420まで搬送し(S48)、所定のマーキングを行う(S50)。なお、タイヤが下流ユニット420まで搬送されると同時に、次のタイヤが下流ユニット420まで搬送されると同時に、次のタイヤが下リム10の上に搬送される。そして、ステップS10〜S50のプロセスが繰り返される。
【0054】
このように構成すれば、動釣合試験の際に上リム20のチャックが解除された状態でスピンドル100が回転している時には、従動シャフト(回転シャフト250・中間シャフト240)は回転原点位置でロックされている。従って、サーボ制御されているスピンドル100が回転原点位置で停止すれば、従動シャフトとスピンドル100はどちらも回転原点位置にあることになる。従って、動釣合試験を行ってユニフォーミティ試験を開始する際にも、従動シャフトとスピンドル100の回転方向の相対位置ずれは生じない。
【0055】
さらに、従動シャフトに取り付けられたチャック爪222が固定リング320をチャックすれば、(図4の係合突起222aと位置決め溝322の係合によって)チャック爪222と固定リング320の回転方向の相対位置ずれが防止される。また、下リム10とスピンドル100とは完全に固定されており、相対位置がずれる余地が無い。以上のことから、上リム20と下リム10の回転方向の相対位置ずれが防止される。
【0056】
最後に、本発明の特徴的構成と実施形態との対応関係について説明する。本発明によるユニフォーミティ試験装置の回転部の位置ずれ防止システムは、ユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システムは、(1)タイヤを両側から挟んで保持する第1及び第2のリムと、(2)第1のリムが取り付けられ、回転駆動手段により回転駆動されるスピンドルと、(3)スピンドルの所定箇所をチャックするチャック手段を有する従動可能な従動シャフトと、を備えている。そして、チャック手段によるチャックが解除されている時に、ロック手段により従動シャフトを所定の回転位置でロックすることを特徴とするものである。
【0057】
ここで、「従動シャフト」は実施形態中の回転シャフト250と中間シャフト240に対応している。「チャック手段」は実施形態中のチャック爪222に対応し、「ロック手段」は回転ロックシリンダ258及び係合穴257に対応している。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のユニフォーミティ試験装置の回転部の位置ずれ防止システムによれば、回転部の相対位置ずれを防止し、ユニフォーミティ試験の精度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の試験装置を示す側面図である。
【図2】図1の試験装置のスピンドルを示す側断面図である。
【図3】インサータユニットを示す側断面図である。
【図4】チャック手段を示す断面図と側断面図である。
【図5】スピンドルのサスペンションを示す断面図である。
【図6】タイヤの搬送系を示す概略図である。
【図7】試験装置の制御系を示すブロック図である。
【図8】ユニフォーミティ試験と動釣合試験を連続して行うプロセスを示す流れ図である。
【符号の説明】
1 試験装置
10 下リム
20 上リム
30 回転ドラム
50 ベース
100 スピンドル
200 インサータユニット
222 チャック爪
258 回転ロック用シリンダ
300 ロックシャフト
320 固定リング

Claims (6)

  1. タイヤを両側から挟んで保持する第1及び第2のリムと、
    前記第1及び第2のリムが取り付けられ、回転駆動手段により回転駆動されるスピンドルと、
    前記スピンドルの所定箇所をチャックするチャック手段を有する従動回転可能な従動シャフトと、を備えると共に、
    前記チャック手段が前記第2のリムをチャックした状態で前記スピンドルを回転させ、前記タイヤに回転ドラムを押し当てるよう構成されたユニフォーミティ試験装置であって、
    前記チャック手段によるチャックが解除されている時に、ロック手段により前記従動シャフトを所定の回転位置でロックすること、
    を特徴とするユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
  2. 前記チャック手段が前記スピンドルをチャックすると、
    前記チャック手段に設けられた係合部位が、前記スピンドルの前記所定箇所に係合し、前記スピンドルと前記チャック手段との回転方向の相対位置ずれを防止すること、
    を特徴とする請求項1に記載のユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
  3. 前記ユニフォーミティ試験装置は、前記チャック手段による前記スピンドルのチャックを解放することにより、動釣合試験も行うことができるよう構成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
  4. 前記ユニフォーミティ試験装置は、
    前記チャック手段で前記スピンドルをチャックする一方、前記ロック手段によるロックは解除状態として、ユニフォーミティ試験を行い、
    ユニフォーミティ試験終了後、前記ロック手段により前記従動シャフトをロックし、
    前記チャックによる前記スピンドルのチャックを解除して、動釣合試験を行うこと、
    を特徴とする請求項3に記載のユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
  5. 前記ロック手段は、
    前記従動シャフトの所定箇所に形成された位置決め穴と、
    前記位置決め穴に位置決め部材を押し込むよう構成されたシリンダと、
    を備えたこと、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
  6. 前記チャック手段は複数のチャック爪を有し、前記係合部位は少なくとも一つの前記チャック爪に形成されていること、を特徴とする請求項2に記載のユニフォーミティ試験装置の回転部の相対位置ずれ防止システム。
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