JP2899252B2 - リング体の検査装置 - Google Patents

リング体の検査装置

Info

Publication number
JP2899252B2
JP2899252B2 JP27545296A JP27545296A JP2899252B2 JP 2899252 B2 JP2899252 B2 JP 2899252B2 JP 27545296 A JP27545296 A JP 27545296A JP 27545296 A JP27545296 A JP 27545296A JP 2899252 B2 JP2899252 B2 JP 2899252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring body
gauge
inner diameter
ring
diameter surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27545296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10103941A (ja
Inventor
民雄 西川
覚 三柳
一伸 師田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP27545296A priority Critical patent/JP2899252B2/ja
Publication of JPH10103941A publication Critical patent/JPH10103941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2899252B2 publication Critical patent/JP2899252B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Arrangements Characterized By The Use Of Fluids (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーパ状の内径面
を有するリング体、さらには上記内径面に形成された雌
ねじまたは円周溝を有するリング体の検査に用いるもの
であり、たとえば、自動車用マニュアル変速機の部品で
あるシンクロナイザーリングを自動的に検査するための
検査装置および検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)に示すように、上記シンクロ
ナイザーリング1はテーパ状の内径面2を有し、その内
径面2に雌ねじ3が形成されている(実開昭59−40
627号参照)。この雌ねじ3が形成されているのは、
潤滑油の膜が発生して滑りが生じると、リング1として
の所期の機能が失われるので、潤滑油をリング1の内径
面2から円滑に排出するためである。この潤滑油を排出
するには、内径面2に環状の円周溝を多条に形成しても
よいが、図5のように雌ねじ3を形成する方が容易であ
る。
【0003】上記シンクロナイザーリング1では、図5
(a)に示す内径面2の大径側開口端の径L(または小
径側開口端の径)およびテーパ角θと、同図(b)に示
す雌ねじ3におけるねじ山の高さhおよびねじ山の頂面
の幅dとが所定の寸法に正確に形成されていることが所
期の機能を得るうえで特に重要な要素となる。上記内径
面2は、所定の穿孔装置を用いて形成されることから、
テーパ角θのばらつきは殆どないのに対し、大径側開口
端の径L(または小径側開口端の径)は、穿孔装置の作
動の微妙なばらつきに伴ってばらつく。したがって、検
査対象は、大径側開口端の径L、ねじ山の高さhおよび
ねじ山の頂面の幅dである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
内径面2の大径側開口端の径Lの検査をダイヤルゲージ
を用いて行っている。すなわち、所要の径の底面とリン
グ1の内径面2のテーパ角θと同一角度に傾斜した外径
面とを有するほぼ円錐台形状のテーパゲージを用いて、
このテーパゲージの外径面にリング1の内径面を圧接状
態に嵌め込んだのちに、テーパゲージの底面とリング1
の大径側開口端の端面との軸方向寸法差をダイヤルゲー
ジで測定し、その測定値が一定値以下である場合に良品
と判定するようにしている。一方、ねじ山の高さhおよ
びねじ山の頂面の幅dについては、その形状および寸法
を拡大鏡またはコントレータ(形状測定器)によって検
査している。
【0005】しかしながら、上記の各検査は、何れも作
業員の手作業により行わなければならず、しかも、リン
グ1の上述の3種類の検査項目L,h,dの検査を個別
に行ったのちに、リング1の良否を総合的に判別してい
る。そのため、検査能率が悪いことから、生産されるリ
ング1の全数検査を行うのは到底無理であり、やむなく
抜取り検査している。さらに、作業員の個人差などによ
って検査結果にばらつきが生じ易い。
【0006】そこで本発明は、テーパ状の内径面を有す
るリング体、さらには内径面に雌ねじまたは円周溝を有
するリング体の所定の検査を自動的に、かつ迅速に行う
ことのできるリング体の検査装置および検査方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、第1の発明のリング体の検査装置は、テーパ状
の内径面を有するリング体の検査装置であって、前記リ
ング体の内径面が嵌め込まれる平坦な外径面を有するゲ
ージと、前記リング体を移送して前記ゲージに嵌め込む
移送手段と、前記ゲージに嵌め込まれた前記リング体を
軸方向の内径面の拡がり方向へ押圧してその内径面をゲ
ージの外径面に圧接させる荷重付加手段と、荷重が付加
された状態の前記リング体の前記ゲージに対する軸方向
の相対位置を測定する測定手段と、測定後の前記リング
体を収納位置へ搬出する搬出手段とを備えている。
【0008】上記のリング体の検査装置では、リング体
が、たとえばコンベアおよびロボットアームなどからな
る移送手段により移送されて、その内径面を測定用ゲー
ジの平坦な外径面に嵌め込まれる。このゲージの外径面
に嵌め込まれたリング体は、さらに荷重付加手段により
軸方向の内径面の拡がり方向に押圧されて、その内径面
をゲージの外径面に完全に密着する状態に圧接される。
この互いに圧接状態のリング体とゲージとの軸方向の相
対位置を測定手段が測定すると、その測定値と標準値と
の比較からリング体の内径面の形状の良否を判別でき
る。この測定後のリング体は搬出手段によりゲージから
取り出されて収納位置まで搬出される。このように、リ
ング体のテーパ状の内径面の形状の測定を自動的に迅速
に行えるので、リング体の全数検査が可能となる。
【0009】また、第2の発明のリング体の検査装置
は、テーパ状の内径面とこの内径面に形成された雌ねじ
または円周溝とを有するリング体の検査装置であって、
前記リング体の内径面が嵌め込まれる平坦な外径面を有
するゲージと、前記リング体を移送して前記ゲージに嵌
め込む移送手段と、前記ゲージに嵌め込まれた前記リン
グ体を軸方向の内径面の拡がり方向へ押圧してその内径
面をゲージの外径面に圧接させる荷重付加手段と、荷重
が付加された状態の前記リング体の前記ゲージに対する
軸方向の相対位置を測定する測定手段と、測定後の前記
リング体を収納位置へ搬出する搬出手段と、前記ゲージ
に嵌め込まれた前記リング体の雌ねじまたは円周溝に高
圧の検査用流体を供給し、この流体圧力に基づいて前記
雌ねじまたは円周溝の寸法を検査する検査手段とを備え
ている。
【0010】これにより、第1の発明と同様に、リング
体の内径面をゲージの平坦な外径面に嵌め込み、かつ内
径面をゲージの外径面に完全に密着する状態に圧接させ
てから、リング体とゲージとの軸方向の相対位置を測定
してリング体のテーパ状の内径面の形状の測定を自動的
に行える。それに加えて、ゲージの外径面に圧接された
リング体の内径面の雌ねじまたは円周溝に高圧の検査用
流体を供給している。ここで、雌ねじまたは円周溝の形
状の相違に対応して高圧流体のシール性が異なるので、
流体圧力により雌ねじまたは円周溝の形状を間接的に測
定でき、その測定値を標準値と比較すれば、雌ねじまた
は円周溝の形状の良否の判定を瞬時に、かつ自動的に行
える。しかも、リング体の内径面の形状と雌ねじまたは
円周溝の形状とを、リング体の内径面をゲージの外径面
に完全に密着させた状態において同時に測定することが
でき、リング体の良否の総合的判断を即座に行える。
【0011】第1または第2の発明の好ましい実施形態
では、前記リング体が前記ゲージに嵌め込まれる前に、
前記リング体の内径面に回転するブラシを挿入して内径
面のばりを除去するばり取り機を備え、前記移送手段
は、ばり取り後の前記リング体を移送して前記ゲージに
嵌め込むようになっている。これにより、リング体の加
工時に発生した内径面のばりを、ばり取り機の回転する
ブラシを内径面に挿入して自動的に除去できるので、そ
の後の内径面の検査に際しての測定精度が向上するとと
もに、検査を経たリング体はばりのない良好なものとな
る。
【0012】第1または第2の発明の他の好ましい実施
形態では、さらに、前記測定後または検査定後に前記リ
ング体を軸方向の内径面の狭まり方向へ押圧して前記ゲ
ージから離脱させる離脱手段を備えている。これによ
り、ゲージの外径面に内径面が圧接されているリング体
を、測定後または測定・検査後に作動する離脱手段によ
って自動的に、かつ迅速にゲージから取り外すことがで
きる。
【0013】また、上記各発明のさらに他の好ましい実
施形態では、前記ゲージに嵌め込まれた状態でゲージと
リング体を相対回転させて両者の接触面間に滑りを生じ
させる嵌合調整手段を備えている。
【0014】これにより、リング体は、その内径面がテ
ーパ状となっていることからゲージの外径面に対し斜め
に嵌まり込む可能性があるが、そのような場合、ゲージ
とリング体を相対回転させて両者の接触面間に滑りを発
生させるので、ゲージとリング体とが傾くことなく同心
状に嵌まり合う。したがって、リング体がゲージの外径
面に対し斜めに入いるのを未然に防止できる。
【0015】上記各発明のさらに他の好ましい実施形態
では、前記荷重付加手段を支持する移動ヘッドと、この
移動ヘッドを前記荷重付加の際に前記ゲージに対向する
進出位置に移動させ、前記リング体のゲージへの嵌め込
みおよびゲージからの搬出の際にゲージから離れた待機
位置に移動させる移動手段とを備えている。これによ
り、荷重付加手段は、リング体のゲージへの嵌め込みや
搬出の際に邪魔にならない位置に待機させることができ
る。
【0016】上記第2の発明の他の好ましい実施形態で
は、検査手段が、前記ゲージを通して前記リング体の雌
ねじまたは円周溝の軸方向中央部に前記検査用流体を供
給する流体供給手段と、この検査用流体の圧力が許容範
囲内であるか否かを判定する判定器とを有している。こ
れにより、検査用流体は、雌ねじまたは円周溝における
流体が最も漏れ難い軸方向中央部に供給されるから、流
体供給手段によって一定圧力の僅かな量の流体を供給す
るだけで、リング体の雌ねじまたは円周溝の形状の良否
を高精度に判別できる。
【0017】上記各発明において、前記移送手段は、前
記ばり取り後の前記リング体をピックアップ位置へ搬送
するコンベアと、リング体をピックアップ位置でつかん
で前記ゲージに嵌め込むハンドリング機構とを有してい
る構成とすることができる。さらに、前記ハンドリング
機構が前記搬出手段を兼用している構成とすることもで
きる。これにより、コンベアとロボットなどのハンドリ
ング機構とからなる簡素化した構成により、リング体を
正確にかつ迅速に移送してゲージに嵌め込むとともに、
測定後または測定・検査・後のリング体を収納位置に搬
出することができる。
【0018】さらに、上記各発明の他の好ましい実施形
態では、前記嵌合調整手段が、前記ゲージをその中心軸
回りに回転させる回転駆動機と、前記リング体に係合し
てリング体の回転を阻止するストッパ部材とを有してい
る。これにより、回転を阻止したリング体に対しゲージ
を回転させることによって両者間に相対回転を付与し
て、両者の接触面間に滑りを発生させることができるか
ら、リング体はその軸心がゲージの軸心に対して傾くこ
となく、両軸心が一致した姿勢に円滑に修正される。
【0019】また、上記ストッパ部材を備えた実施形態
では、前記荷重付加手段およびストッパ部材を支持する
移動ヘッドと、この移動ヘッドを前記荷重付加の際に前
記ゲージに対向する進出位置に移動させ、前記リング体
のゲージへの嵌め込みおよびゲージからの搬出の際にゲ
ージから離れた待機位置に移動させる移動手段とを備え
た構成とするのが好ましい。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態に係るリング体の検査装置の全体構成を示す
概略平面図であり、この実施形態では、検査対象のリン
グ体1として図5に示したシンクロナイザーリングを用
いた場合を例示してある。図1において、このリング体
の検査装置は、リング体1の内径面2に回転するブラシ
7を挿入して内径面2における加工時のばりを除去する
ばり取り機4と、ばり取り後のリング体1の内径面2お
よび雌ねじ3の所定の検査個所の寸法をそれぞれ測定し
てリング体1の良否を判別する自動測定装置8と、この
自動測定装置8において良品と判別されたリング体1の
2個の収納ケース(収納位置)9a,9bと、不良品と
判別されたリング体1の不良品収納ケース10と、ばり
取り機4でばり取り後のリング体1を自動測定装置8に
搬送するとともに、測定後のリング体1を収納ケース9
a,9bまたは不良品収納ケース10に搬出するロボッ
ト装置11とを備えている。この検査装置の各部の動作
タイミングは制御装置5により制御される。
【0023】リング体1は、機械加工で形成されて、一
旦リングホッパ12に貯留され、このリングホッパ12
から供給シュート13上に落下方式で供給されて、その
径方向が上下方向を向いた状態で供給シュート13内を
重力によって転動しながらばり取り機4に供給される。
ばり取り機4では、供給シュート13内の所定位置に上
下動自在に設けられたストッパ14が下降して係止位置
に設定されており、供給シュート13内を転動するリン
グ体1は、ストッパ14に当接して図示の所定のばり取
り位置で停止される。このばり取り位置におけるリング
体1の存在を光電センサ(図示せず)が検知すると、そ
の検知信号の出力を受けた制御装置5により、一対のク
ランプ用シリンダ(図示せず)が駆動して、このシリン
ダに取り付けられた一対のクランパ17は、リング体1
に向け進出してリング体1の径方向の両側部分をつか
み、リング体1を固定する。
【0024】リング体1が固定されると、エアモータ1
8により回転されているワイヤブラシ7は、ブラシ進退
用エアシリンダ19の作動によってリング体1に向け進
出するとともに、リング体1の内径面2内に一定時間挿
入されて加工時のばりを除去する。ワイヤブラシ7が内
径面2から抜脱してばり取りが終了すると、クランパ1
7が後退してリング体1の固定が解除され、さらに、ス
トッパ14が上昇してリング体1の係止も解除される。
それにより、リング体1は供給シュート13の両壁面に
よりガイドされながら供給シュート13の傾斜面に沿っ
て重力で転動していく。なお、リング体1がばり取り位
置から出ると、それを光電センサが検知することによっ
てストッパ14が再び係止位置に下降し、つぎに供給さ
れるリング体1に備える。
【0025】上記の供給シュート13内を転動するリン
グ体1は、供給シュート13の端壁13aに当接して停
止したのちに、供給シュート13の端部近傍個所の一方
側(図の右側)の排出口13b(ガイド壁がない部分)
から排出されて、ベルトコンベア20上に倒れるように
載置する。このベルトコンベア20上にリング体1が載
置したのを光電センサ(図示せず)が検知すると、その
検知信号の出力を受けた制御装置5により、ベルトコン
ベア20が図示矢印方向に走行を開始する。このベルト
コンベア20により移送されるリング体1が、Y字形状
の受け部材21に当接して、これをロボット装置11に
より取り出すためのピックアップ位置Pに位置決め状態
に停止される。このピックアップ位置Pにおけるリング
体1の存在を光電センサ(図示せず)が検知すると、ベ
ルトコンベア20の走行が停止され、そののちに、エア
シリンダ22がロッドを吸引するよう作動して受け部材
21が図の手前側に後退してリング体1から離間する。
これにより上記光電センサからの検知信号が消滅するの
で、この消滅に基づいて制御装置5からロボット装置1
1に対しワーク取り出しOK信号が出力される。
【0026】ロボット装置11は、図2に示すように、
そのロボットアーム23の端部に装着されたハンドリン
グ機構24が、図1に2点鎖線で示した移動軌跡上を作
動するようにプログラミングされており、後述の条件が
ととのったときに、ロボットアーム23を作動してハン
ドリング機構24がベルトコンベア20上のピックアッ
プ位置Pのリング体1をつかみ、ロボットアーム23が
旋回してリング体1を図1の自動測定装置8まで移送す
る。このロボット装置11とベルトコンベア20が本発
明の移送装置を構成している。また、このロボット装置
11は検査後のリング体1を自動測定装置8から搬出す
る搬出手段も構成している。なお、自動測定装置8の詳
細については詳述する。
【0027】自動測定装置8は、リング体1の所定部位
の形状を測定し、かつ良否の判別結果を制御装置5に伝
達する。ロボット装置11は、自動測定装置8の検査済
みのリング体1をハンドリング機構24でつかんで搬出
するとともに、自動測定装置8の判別結果を制御装置5
から受けて、良品のリング体1をターンテーブル27上
に並置された2個のうちの近い側の収納ケース9aまた
は9b内に収納し、不良品のリング体1を不良品収納ケ
ース10内に収納する。なお、ロボット装置11は収納
ケース9aまたは9b内に収納したリング体1の数をカ
ウントしており、そのカウント数が所定値になったとき
に満杯信号を制御装置5に出力する。それにより、制御
装置5からの制御でターンテーブル27の駆動機(図示
せず)が作動して、ターンテーブル27を180°回転
させて収納ケース9a,9bの位置を入れ換える。同図
では、一方の収納ケース9aが満杯となったのちにター
ンテーブル27が回転して、他方の収納ケース9bがリ
ング体1の受取位置に設置された状態を示している。
【0028】図3は自動測定装置8を示す一部破断した
側面図、図4は図3の一部の拡大図である。図3の自動
測定装置8は、設置台28上にロータリアクチュエータ
からなる回転駆動機29が固定されており、この回転駆
動機29の出力軸30は、直立状態で回転自在に保持さ
れたシャフト31に連結軸部32を介して連結されてい
る。設置台28における回転駆動機29の近傍個所には
支柱33が立設されており、この支柱33の上端には、
板状の保持部材34が水平に位置して固定され、さら
に、保持部材34には、複数個のベアリング38を備え
たベアリングハウジング37が固着されている。上記の
シャフト31は、ベアリングハウジング37によって直
立状態で回転自在に保持されている。
【0029】シャフト31の上端には、図4に明示する
ように、ゲージ39がねじ41により固定されており、
このゲージ39は、リング体1の内径面2を上方から嵌
め込むことのできる下方へ向けて末拡がりのテーパ状と
なった平坦な外径面40を有しており、上述のピックア
ップ位置Pのリング体1がロボット装置8のハンドリン
グ機構24でつかまれて移送されたのちに、上方から載
せられる。このゲージ39は、内径面2が所定の正確な
寸法のテーパ状に形成されたリング体1が上方から外径
面40に嵌め込まれ、かつ上方から押圧して内径面2と
外径面40とを圧接状態にしたときに、ゲージ39とリ
ング体1との各々の下端面間の間隔aが所定値となるよ
う設定されている。
【0030】ゲージ39の上方には、移動ヘッド42が
移動機構(移動手段)43に取り付けられて図1に示す
進出位置Fと待機位置Bの間を往復動するよう設けられ
ている。移動ヘッド42は、図4のボックス体の内部に
3本の回り止めピン(ストッパ部材の一例)44とピン
状の3本の荷重子47とを、それらの下端部が下方から
突出可能な状態で上下動自在に保持している。3本の回
り止めピン44は、この実施形態における被検査物のリ
ング体1であるシンクロナイザーリングの周縁部に等間
隔(120°間隔)で既設されている凹部48と同一の
配置で設けられ、下端部分が移動ヘッド42の底板45
を挿通して下方へ突出している。この回り止めピン44
の移動ヘッド42から下方への突出量は、回り止めピン
44に設けられた係止部49と、移動ヘッド42の底板
45に設けられた位置規制部材50との当接により設定
されている。回り止めピン44は、係止部49と移動ヘ
ッド42の天板部51との間に介在された圧縮ばね52
により常に下方へ付勢されて、係止部49が位置規制部
材50に当接した状態に保持されている。
【0031】一方、3本の荷重子47は、リング体1の
周縁部に対応する円上に等間隔(120°間隔)で、か
つ各回り止めピン44の間に位置するように設けられ、
下端部分が移動ヘッド42の底板45を挿通して下方へ
突出可能になっている。この荷重子47は、これの下部
に設けられた係止つば部53と移動ヘッド42の上部フ
レーム51との間に介在された圧縮ばね54により常に
下方へ付勢されている。また、荷重子47の上端部には
受け片57が固着されており、退避用エアシリンダ58
のロッド59に対し直交方向に突出して片持ち式に固定
された作動片60は、その先端部が荷重子47を挿通さ
せて受け片57に対し係合可能に設けられている。した
がって、退避用エアシリンダ58がロッド59を突出す
るよう作動すると、作動片60は圧縮ばね54の付勢力
に抗しながら上動されて荷重子47を持ち上げる。
【0032】上記移動ヘッド42を図1の進出位置Fと
待機位置Bとの間で往復動させる移動機構43は以下の
ような構成になっている。すなわち、設置台28(図
3)上に2本の支柱体61が立設され、この両支柱体6
1間に架けわたされた支持桟62に水平方向ガイドレー
ル63が固定されている。図3に示すように、横移動用
スライダ64は水平方向ガイドレール63に対し移動自
在に連結されている。さらに、横移動用スライダ64に
は、水平方向ガイドレール63とは反対側の面に上下方
向ガイドレール67が固定されており、この上下方向ガ
イドレール67には、昇降スライダ68が上下方向ガイ
ドレール67に沿って上下動自在に連結されており、上
記の移動ヘッド42は昇降スライダ68における上下方
向ガイドレール67とは反対側の面に固定されている。
なお、横方向スライダ64および昇降スライダ68は図
示しないエアシリンダにより作動される。
【0033】上記の水平な保持部材34上にはさらに複
数の支持柱69が立設されており、支持柱69には、上
下2段に配された支持板70,71がシャフト31をそ
れぞれ挿通させて支持されており、上部支持板70には
3個のボールガイド72が上下方向に貫通して固定され
ている。3個のボールガイド72は、ゲージ39に圧接
状態に嵌め込まれたリング体1の周縁部に対向する円上
に等角度(120°)間隔に配置されており、このボー
ルガイド72には軸状の測定子73が摺動自在に挿通さ
れている。
【0034】上記3本の測定子73は、その中央部に設
けられた係合部74と下部支持板71との間に介設され
た圧縮ばね77により常に上方へ付勢されて、その上端
に取り付けられ接触ピン部78がゲージ39に圧接状態
に嵌め込まれたリング体1に対し下方から圧接されてい
る。一方、保持部材34には、3本の測定子73に個々
に対応した電気式マイクロメータからなる測定器79が
設置されており、この測定器79は、その測定器本体か
ら突出して設けられた測定受圧片80が測定子73の下
端に係合されて、測定子73の上下方向の位置、つまり
リング体1のゲージ39に対する相対位置を高精度に計
測する。
【0035】また、上部支持板70には、3台の油圧シ
リンダ(離脱手段の一例)81が、ゲージ39に嵌め込
まれたリング体1の周縁部に対応する円上に、等角度
(120°)間隔で、かつ各測定子73の間に位置する
ように設けられ、この油圧シリンダ81のロッドの先端
に固着された押圧部材82がゲージ39に嵌め込まれた
リング体1の周縁部に間隙を存して対向されている。
【0036】一方、シャフト31の内部には、軸心方向
に平行に延びる二つの流体通路83が形成されており、
この流体通路83の下端はシャフト31の側部に開口し
ている。この流体通路83の下端開口は、Oリング84
により気密にシールされてシャフト31の外周に相互回
転可能に嵌められたロータリジョイント87の環状通路
88に連通されており、この環状通路88に連通する二
つの流体供給口89には、流体配管90を介してコンプ
レッサのような流体供給源91が接続されている。
【0037】図4に明示するように、上記シャフト31
の二つの流体通路83の上端は、Oリング84によりシ
ールされて、ゲージ39内部の連結通路92に連通され
ており、これら連結通路92から分岐して横方向に延び
る流体供給通路93は、ゲージ39に嵌め込まれるリン
グ体1の内径面2における軸方向中央部に対向する位置
に開口している。したがって、図3の流体供給源91か
ら供給される高圧空気(検査用流体の一例)は、流体配
管90、流体供給口89、環状通路88、流体通路8
3、連結通路および流体供給通路93からなる流体供給
手段を通じてリング体1の雌ねじ3の軸方向中央部に供
給される。
【0038】前記流体配管90は制御装置5内の判定機
94に接続されており、ここで、前記流体供給手段を通
じて供給した高圧空気の圧力が許容範囲内であるか否か
が判定される。この判定器94は、前記流体供給手段と
ともに雌ねじ3の寸法を検査するための検査手段を構成
しており、圧力ゲージ97、基準値設定器98および比
較器99とにより構成されている。圧力ゲージ97は流
体配管90内の空気圧を測定する。基準値設定器98は
雌ねじ3が所定の寸法である場合に流体配管90内に発
生する空気圧の許容範囲を設定する。比較器99は、圧
力ゲージ94の測定値と基準値設定器98の基準値とを
比較して測定値が許容範囲内であるか否かを判定し、範
囲内である場合に良品判定信号を出力する。
【0039】つぎに、前記リング体1の検査装置の動作
について説明する。図1のリング体1がその内径面2の
ばりをばり取り機4で除去されたのちにコンベア20に
よりピックアップ位置Pまで移送されると、ロボット装
置11は、上述のワーク取り出しOK信号の入力と、自
動測定装置8からのワーク受入れOK信号の入力と、ハ
ンドリング機構24の待機位置確認信号の発生との3つ
の条件がととのったときに作動する。すなわち、ロボッ
ト装置11は、内蔵のプログラムに従って、図2のロボ
ットアーム23を待機位置から旋回運動させてハンドリ
ング機構24をピックアップ位置Pの上方に移動させ、
このハンドリング機構24によってベルトコンベア20
上のピックアップ位置Pに位置決めされているリング体
1をつかみ、そののちに、ロボットアーム23を旋回さ
せてリング体1を自動測定装置8(図1)まで移送す
る。
【0040】ロボット装置11のハンドリング機構24
は、リング体1が図3のゲージ39の真上に位置したと
きにリング体1のハンドリグ動作を解除する。それによ
り、リング体1はその内径面2がゲージ39の外径面4
0に嵌まり込む状態でゲージ39上に乗せられる。その
のちに、ロボット装置11はロボットアーム23を再び
待機位置に復帰させる。このとき、移動ヘッド42は、
移動機構43によってゲージ39から離れた待機位置B
(図1)まで移動されている。
【0041】続いて、自動測定装置8は、ゲージ39上
にリング体1が乗ったことの検知信号と、ロボットアー
ム23の待機位置への復帰の確認信号とが共に入力され
たときに、以下の検査動作を開始する。なお、上記した
検知信号と確認信号は図示しない光電スイッチから出力
する。まず、移動機構43において、横方向移動スライ
ダ64が水平方向ガイドレール63に沿って移動して移
動ヘッド42を図1の待機位置Bからゲージ39に対向
する進出位置Fまで移動させる。このとき、移動ヘッド
42は、図3に2点鎖線で示すゲージ39の真上位置に
停止され、荷重子47は、図4に2点鎖線で示すよう
に、退避用エアシリンダ58により作動片60を介して
上方に退避されて、荷重子47の下端部が移動ヘッド4
2の底板45の挿通孔内に後退している。
【0042】つぎに、図3の移動機構43の昇降スライ
ダ68が上下方向ガイドレール67に沿って下降するこ
とによって、移動ヘッド42が図3に実線で示す所定位
置に移動し、移動ヘッド42の3本の回り止めピン44
が圧縮ばね52の付勢力によりリング体1の上面に接触
する。そののちに、回転駆動機29が駆動してシャフト
31およびゲージ39を120°の角度だけ回転させ
る。このとき、リング体1はゲージ39と共に回転する
が、その回転角度が120°になる以前に、3本の回り
止めピン44がリング体1における120°間隔で配置
された凹部48に嵌まり込んでリング体1の回転が停止
する。
【0043】リング体1が回り止めピン44により回り
止めされたならば、退避用エアシリンダ58がロッド5
9を吸引するよう作動して荷重子47の押し上げが解除
される。それにより、3本の荷重子47は、圧縮ばね5
4の付勢力によりリング体1に対しこれのほぼ全体にわ
たり均等な力で下方(リング体1の内径面2の拡がり方
向)へ押圧する。この3本の荷重子47によりリング体
1を押圧した状態において、回転駆動機29が前述とは
逆方向に120°回転する。このとき、回り止めピン4
4により回転を阻止されているリング体1と回転するゲ
ージ39との両者の接触面間に滑りが発生するともに、
リング体1が3本の荷重子47により全体にわたりほぼ
均等な押圧力を受けている。そのため、内径面がテーパ
状となったリング体1がゲージ39に対し傾いた状態で
嵌められている場合でも、リング体1は、その軸心がゲ
ージ39の軸心に合致するように円滑に位置を修正され
て、その内径面2がゲージ39の外径面40に完全に密
着する状態に圧接される。
【0044】リング体1は、その内径面2がゲージ39
の外径面に完全に圧接するときに、その下面で接触ピン
部78を介して測定子73を押し下げる。この測定子7
3の下方への変位量は、測定器79の測定受圧片80の
作動に正確に変換されたのちに、測定器79内部で電気
信号に変換される。この電気信号は、リング体1のゲー
ジ39に対する軸方向の相対位置、たとえば図4に示す
ゲージ39とリング体1との各々の下面間の距離aに正
確に比例したレベルとなる。
【0045】リング体1は、図5(a)で説明したよう
に、そのテーパ角θはほぼ一定であるが、大径側開口の
径Lのばらつきに応じてゲージ39に対する軸方向の相
対位置が変化する。そこで、正確な径Lに形成された標
準のリング体のゲージ39に対する相対位置を予め測定
器79で測定し、その測定値を基準とした許容範囲を測
定器79に設定しておく。これにより、測定器79は、
ゲージ39に順次嵌め込まれるリング体1のゲージ39
に対する相対位置の測定値が許容範囲内であるか否かを
判別することにより、リング体1が正確な寸法の内径面
2に形成されているか否かを即座に判定することができ
る。
【0046】このリング体1の内径面2の寸法の検査と
同時に、リング体1の雌ねじ3の寸法の検査が自動的に
行われる。すなわち、回転駆動機29によるシャフト3
1の回転が停止してリング体1がゲージ39に対し確実
に嵌め込まれたのちに、流体供給源91から一定圧力の
高圧空気が流体配管90、流体供給口89、環状通路8
8、流体通路83、連結通路および流体供給通路93か
らなる流体供給手段を通じてリング体1の雌ねじ3の軸
方向中央部に供給される。この高圧空気の供給状態にお
いて、流体配管90内の空気圧が圧力ゲージ97で計測
される。
【0047】ここで、リング体1はその雌ねじ3のねじ
山の頂面がゲージ39の外径面40に接触するので、上
記頂面の幅d(図5(b))が大きくなるのに比例して
空気の漏れ量が少なくなるから、流体配管90内の空気
圧が高くなる。すなわち、流体配管90内の空気圧を測
定すれば、リング体1の雌ねじ3のねじ山の頂面の幅d
を間接的に測定できることになる。また、高圧空気は、
雌ねじ3の軸方向中央部に供給していることから漏れ難
く、流体配管90内の空気圧は頂面の幅dに正確に対応
したものとなる。
【0048】ところで、リング体1の雌ねじ3は、ねじ
山の高さh(図5(b)が大きくなるのに伴ってねじ山
の頂面の幅dが小さくなっていき、逆にねじ山の高さh
が小さくなるのに伴ってねじ山の頂面の幅dが大きくな
る関係がある。したがって、ねじ山の高さhが所定値に
形成されれば、頂面の幅dも所定値となるので、上述の
ように流体配管90内の空気圧を測定すれば、リング体
1の雌ねじ3のねじ山の高さhをも間接的に測定できる
ことになる。そこで、正確な雌ねじ3が形成された標準
のリング体をゲージ39に嵌め込んだ時の流体配管90
の空気圧を圧力ゲージ97で予め測定し、その測定値の
電気信号を基準とした許容範囲を判定器94の基準設定
器98に設定しておく。これにより、測定器79は、ゲ
ージ39に順次嵌め込まれるリング体1の雌ねじ3にお
けるねじ山の高さhおよびねじ山の頂面の幅dが許容範
囲内であるか否かを即座に判定して、良品判定信号また
は不良品判定信号を出力する。
【0049】測定器79および判定器94による測定が
終了すると、移動ヘッド42が移動機構43によって図
1の待機位置Bに移動される。そのときに、図3の油圧
シリンダ81が作動して押圧部材82がリング体1に対
し上方(リング体1の内径面2の狭まり方向)へ押圧す
る。それにより、リング体1は、ゲージ39に食い付く
状態に圧接されていても、迅速にゲージ39から離脱す
る。つぎに、図1のロボット装置11は、自動測定装置
8からの測定完了信号およびリング体1が測定位置に存
在することの検知信号がそれぞれ入力されたときに作動
して、ロボットアーム23がゲージ39上に旋回移動
し、ハンドリング機構24が検査済みのリング体1をつ
かんで搬出する。さらに、ロボット装置11は、自動測
定装置8による検査結果に基づいて、つかんだリング体
1を収納ケース9または不良品収納ケース10に収納す
る。以下、上述と同様の動作を繰り返して、リング体1
の内径面2および雌ねじ3の各々の寸法を同時にかつ自
動的に測定し、その測定結果に基づき良否を即座に判定
する。
【0050】なお、機械加工後のリング体1のばりが少
ない場合、ばり取り機4は省略することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明のリング体の検査装
置によれば、リング体を押圧してゲージに圧接状態に嵌
め込ませたのちに、リング体のゲージに対する軸方向の
相対位置を自動的に測定できる構成としたので、リング
体のテーパ状の内径面の形状を自動的に迅速に行うこと
ができ、リング体の全数検査が可能となるため、信頼性
の高いリング体を提供することができる。
【0052】また、本発明の他のリング体の検査方法ま
たは検査装置によれば、リング体をゲージに圧接状態に
嵌め込んだ状態において、リング体の内径面の形状の検
査と同時に、内径面に形成された雌ねじまたは円周溝の
寸法の検査をも行うことができるので、特に、自動車用
変速機の部品であるシンクロナイザーリングの自動検査
などに適用して、信頼性の高いリング体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリング体の検査装置
の全体構成を示す概略平面図である。
【図2】同装置におけるロボット装置の側面図である。
【図3】同上装置における自動測定装置の一部破断した
側面図である。
【図4】図2の一部の拡大図である。
【図5】同上装置の検査対象物であるリング体を示し、
(a)は縦断面図、(b)は一部の拡大図である。
【符号の説明】
1…リング体、2…リング体の内径面、3…雌ねじ、4
…ばり取り機、7…ブラシ、8…自動測定装置、9a,
9b,10…収納ケース(収納位置)、11…ロボット
装置(移送手段、搬出手段)、20…コンベア(移送手
段)、24…ハンドリング機構、29回転駆動機(嵌合
調整手段)、39…ゲージ、40…ゲージの外径面、4
2…移動ヘッド、43…移動機構(移動手段)、44…
回り止めピン(ストッパ部材)、47…荷重子(荷重付
加手段)、54…圧縮ばね(荷重付加手段)、73…測
定子(測定手段)、79…測定器、81…油圧シリンダ
(離脱手段)、83,88,89,90〜93…流体供
給手段、94…判定器(検査手段)、97…圧力ゲージ
(検査手段)、P…ピックアップ位置、F…進出位置、
B…待機位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−280961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 13/00 - 13/24 G01B 21/00 - 21/32

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ状の内径面を有するリング体の検
    査装置であって、 前記リング体の内径面が嵌め込まれる平坦な外径面を有
    するゲージと、 前記リング体を移送して前記ゲージに嵌め込む移送手段
    と、 前記ゲージに嵌め込まれた前記リング体を軸方向の内径
    面の拡がり方向へ押圧してその内径面をゲージの外径面
    に圧接させる荷重付加手段と、 荷重が付加された状態の前記リング体の前記ゲージに対
    する軸方向の相対位置を測定する測定手段と、 測定後の前記リング体を収納位置へ搬出する搬出手段と
    を備えてなるリング体の検査装置。
  2. 【請求項2】 テーパ状の内径面とこの内径面に形成さ
    れた雌ねじまたは円周溝とを有するリング体の検査装置
    であって、前記リング体の内径面が嵌め込まれる平坦な外径面を有
    するゲージと、 前記リング体を移送して前記ゲージに嵌め込む移送手段
    と、 前記ゲージに嵌め込まれた前記リング体を軸方向の内径
    面の拡がり方向へ押圧してその内径面をゲージの外径面
    に圧接させる荷重付加手段と、 荷重が付加された状態の前記リング体の前記ゲージに対
    する軸方向の相対位置を測定する測定手段と、 測定後の前記リング体を収納位置へ搬出する搬出手段
    と、 前記 ゲージに嵌め込まれた前記リング体の雌ねじまたは
    円周溝に高圧の検査用流体を供給し、この流体圧力に基
    づいて前記雌ねじまたは円周溝の寸法を検査する検査手
    段とを備えたリング体の検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記リング
    体が前記ゲージに嵌め込まれる前に、前記リング体の内
    径面に回転するブラシを挿入して内径面のばりを除去す
    るばり取り機を備え、 前記移送手段は、ばり取り後の前記リング体を移送して
    前記ゲージに嵌め込むものであるリング体の検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または3において、さらに、前
    記測定手段による測定後に前記リング体を軸方向の内径
    面の狭まり方向へ押圧して前記ゲージから離脱させる離
    脱手段を備えているリング体の検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、さらに、前記測定手
    段および検査手段による測定後に前記リング体を軸方向
    内径面の狭まり方向へ押圧して前記ゲージから離脱さ
    せる離脱手段を備えているリング体の検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、さら
    に、前記ゲージに嵌め込まれた状態でゲージとリング体
    を相対回転させて両者の接触面間に滑りを生じさせる嵌
    合調整手段を備えているリング体の検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、さら
    に、前記荷重付加手段を支持する移動ヘッドと、この移
    動ヘッドを前記荷重付加の際に前記ゲージに対向する進
    出位置に移動させ、前記リング体のゲージへの嵌め込み
    およびゲージからの搬出の際にゲージから離れた待機位
    置に移動させる移動手段とを備えているリング体の検査
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、前記検査手段は、前
    記ゲージを通して前記リング体の雌ねじまたは円周溝の
    軸方向中央部に前記検査用流体を供給する流体供給手段
    と、この検査用流体の圧力が許容範囲内であるか否かを
    判定する判定器とを有しているリング体の検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記
    移送手段は前記ばり取り後の前記リング体をピックアッ
    プ位置へ搬送するコンベアと、リング体をピックアップ
    位置でつかんで前記ゲージに嵌め込むハンドリング機構
    とを有しているリング体の検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記ハンドリング
    機構が前記搬出手段を兼用しているリング体の検査装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項6において、前記嵌合調整手段
    は、前記ゲージをその中心軸回りに回転させる回転駆動
    機と、前記リング体に係合してリング体の回転を阻止す
    るストッパ部材とを有しているリング体の検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記荷重付加手
    段およびストッパ部材を支持する移動ヘッドと、この移
    動ヘッドを前記荷重付加の際に前記ゲージに対向する進
    出位置に移動させ、前記リング体のゲージへの嵌め込み
    およびゲージからの搬出の際にゲージから離れた待機位
    置に移動させる移動手段とを備えたリング体の検査装
    置。
JP27545296A 1996-09-25 1996-09-25 リング体の検査装置 Expired - Lifetime JP2899252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27545296A JP2899252B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 リング体の検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27545296A JP2899252B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 リング体の検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10103941A JPH10103941A (ja) 1998-04-24
JP2899252B2 true JP2899252B2 (ja) 1999-06-02

Family

ID=17555730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27545296A Expired - Lifetime JP2899252B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 リング体の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2899252B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109163692A (zh) * 2018-09-27 2019-01-08 东莞海益机械配件有限公司 一种汽车精密零件检测机
CN116929285B (zh) * 2023-09-15 2023-11-28 昆山奥德鲁自动化技术有限公司 一种环类零件波纹度检测机构
CN118066971B (zh) * 2024-04-22 2024-06-21 常州市钧达轴承有限公司 一种齿轮外径检测系统及其检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10103941A (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5851102A (en) Device and method for positioning a notched wafer
CN208921051U (zh) 一种圆柱工件自动测量设备
KR101922960B1 (ko) 스핀들유닛용 갭검사장치
KR20170039340A (ko) 베어링 압입 시스템
EP2816338B1 (en) Tire testing method and tire testing machine
CN114543721B (zh) 一种刹车盘尺寸检测装置
US9671310B2 (en) Method and apparatus for inspecting cluster gears
CN104864788A (zh) 螺纹自动检测装置
CN108007310A (zh) 一种发动机缸套自动测量设备
JP2899252B2 (ja) リング体の検査装置
KR101559237B1 (ko) 타이어 시험기
KR20230127552A (ko) 검사장치, 이를 포함하는 검사설비 및 검사 방법
KR200332887Y1 (ko) 비접촉식 부품외관검사장치
JPH04310814A (ja) 工作物の測定方法及び装置
US7055373B2 (en) Method and device for measuring inner diameter dimension of works
JP3654439B2 (ja) ワークの内径寸法測定装置
CN211914630U (zh) 一种环形零件检测机
JPH02213701A (ja) ディスク内径検査方法及びその装置
CN204666064U (zh) 螺纹自动检测装置
JPH0234322A (ja) プリフォーム首部の直径,上端面および高さ検査装置
JP4118148B2 (ja) 管体の形状測定方法、管体の検査方法
CN114076583B (zh) 汽车传动轴的锥面到顶部平面的距离检测装置及方法
CN216420225U (zh) 一种用于检测出油阀体的全自动检测机
CN113523903B (zh) 一种可调节的阀门加工平台
KR102602198B1 (ko) 베어링 제품의 음향과 토크 자동 검사 장치