JPH1016050A - ラミネート時の気泡巻き込みの低減方法 - Google Patents
ラミネート時の気泡巻き込みの低減方法Info
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- JPH1016050A JPH1016050A JP17826296A JP17826296A JPH1016050A JP H1016050 A JPH1016050 A JP H1016050A JP 17826296 A JP17826296 A JP 17826296A JP 17826296 A JP17826296 A JP 17826296A JP H1016050 A JPH1016050 A JP H1016050A
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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- B32B37/0007—Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding involving treatment or provisions in order to avoid deformation or air inclusion, e.g. to improve surface quality
Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行する金属帯の両面あるいは片面に樹脂フ
ィルムを連続的にラミネートする際、空気巻き込みを減
少させることを目的とする。 【解決手段】 走行する金属帯の両面あるいは片面に樹
脂フィルムを圧着ロールで連続ラミネートする際、圧着
直前に樹脂フィルムの表面に気体を吹き付ける。これに
より、ラミネート時の気泡巻き込みを低減できる。
ィルムを連続的にラミネートする際、空気巻き込みを減
少させることを目的とする。 【解決手段】 走行する金属帯の両面あるいは片面に樹
脂フィルムを圧着ロールで連続ラミネートする際、圧着
直前に樹脂フィルムの表面に気体を吹き付ける。これに
より、ラミネート時の気泡巻き込みを低減できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板あるいはアル
ミ板等の金属帯と樹脂フィルムを高速ラミネートする際
に、板とフィルム間に巻き込まれる気体によってできる
気泡を低減する方法に関するものである。
ミ板等の金属帯と樹脂フィルムを高速ラミネートする際
に、板とフィルム間に巻き込まれる気体によってできる
気泡を低減する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】製缶素材は、めっき鋼板あるいはアルミ
板の金属帯に塗装を施したものが現在主流となってい
る。しかし、近年、環境問題がクローズアップされ、溶
剤による環境汚染も規制される方向に進んでいる。また
塗装・焼き付け工程の能率アップおよび省エネルギーに
限界があることから、塗装の代わりに樹脂フィルムを金
属帯にラミネートし、その後製缶加工して使用する方法
が今後の趨勢となると考えられる。
板の金属帯に塗装を施したものが現在主流となってい
る。しかし、近年、環境問題がクローズアップされ、溶
剤による環境汚染も規制される方向に進んでいる。また
塗装・焼き付け工程の能率アップおよび省エネルギーに
限界があることから、塗装の代わりに樹脂フィルムを金
属帯にラミネートし、その後製缶加工して使用する方法
が今後の趨勢となると考えられる。
【０００３】従来公知となっているラミネート法とし
て、特公昭６１−３６７６号公報では、有機樹脂フィル
ムを鋼帯にはりつけることが開示されている。この方法
においては、錫めっきされた鋼帯を予熱し、そこに樹脂
フィルムを圧着ロールで仮圧着し、次いで鋼帯を昇温し
て樹脂フィルムをさらに圧着ロールで本圧着している。
このように樹脂フィルムを鋼帯表面に向けて送給すると
き、樹脂フィルムの表面近傍にある空気が樹脂フィルム
の走行に随伴されて、圧着部に持ち込まれる。持ち込ま
れた空気は鋼帯と樹脂フィルムの間に気泡として残留
し、大きい気泡の場合は膨れとなる。この膨れはラミネ
ート鋼帯の商品価値を下げるが、目視で膨れに見えない
程度の微小な気泡でも、量が多くなると絞り・しごき等
の製缶加工を受けると加工後のフィルム密着性が劣化
し、製缶素材としての品質が低下する。
て、特公昭６１−３６７６号公報では、有機樹脂フィル
ムを鋼帯にはりつけることが開示されている。この方法
においては、錫めっきされた鋼帯を予熱し、そこに樹脂
フィルムを圧着ロールで仮圧着し、次いで鋼帯を昇温し
て樹脂フィルムをさらに圧着ロールで本圧着している。
このように樹脂フィルムを鋼帯表面に向けて送給すると
き、樹脂フィルムの表面近傍にある空気が樹脂フィルム
の走行に随伴されて、圧着部に持ち込まれる。持ち込ま
れた空気は鋼帯と樹脂フィルムの間に気泡として残留
し、大きい気泡の場合は膨れとなる。この膨れはラミネ
ート鋼帯の商品価値を下げるが、目視で膨れに見えない
程度の微小な気泡でも、量が多くなると絞り・しごき等
の製缶加工を受けると加工後のフィルム密着性が劣化
し、製缶素材としての品質が低下する。
【０００４】このような気泡巻き込みを防止するため、
特開昭６３−２３３８２４号公報では鋼帯と樹脂フィル
ム間の角度を３０〜９０度に維持しながら樹脂フィルム
を鋼帯に向けて送給して圧着ロールにより圧着する方法
が開示されているが、鋼帯走行速度２００ｍ／ｍｉｎ以
上で高速ラミネートを行うとやはり空気の巻き込み量が
多くなり、この対策では不十分である。
特開昭６３−２３３８２４号公報では鋼帯と樹脂フィル
ム間の角度を３０〜９０度に維持しながら樹脂フィルム
を鋼帯に向けて送給して圧着ロールにより圧着する方法
が開示されているが、鋼帯走行速度２００ｍ／ｍｉｎ以
上で高速ラミネートを行うとやはり空気の巻き込み量が
多くなり、この対策では不十分である。
【０００５】より抜本的な解決策としては圧着部を減圧
状態とすることが考えられる。この例として特開昭６３
−１１８２４１号公報には、圧着ロールの上流側に減圧
室を設け、内部を真空ポンプにより１００〜２００Ｔｏ
ｒｒに減圧する方法が開示されている。減圧室の入り側
はシールロールによってシールされ、出側は圧着ロール
及びシールロールによりシールされる。この減圧室内で
金属箔及びキャリアフィルムをラミネートし、気泡巻き
込みのない積層板を得る。また真空蒸着の分野ではフィ
ルムへのアルミの蒸着や鋼帯への亜鉛の蒸着技術が今日
広く開示されているが、０．１Ｔｏｒｒ以下の高真空を
保つため真空室は多段の差動減圧室を前後に設けるかあ
るいは処理材コイルも含んだ装置全体をバッチ式に真空
に引くこととなる。
状態とすることが考えられる。この例として特開昭６３
−１１８２４１号公報には、圧着ロールの上流側に減圧
室を設け、内部を真空ポンプにより１００〜２００Ｔｏ
ｒｒに減圧する方法が開示されている。減圧室の入り側
はシールロールによってシールされ、出側は圧着ロール
及びシールロールによりシールされる。この減圧室内で
金属箔及びキャリアフィルムをラミネートし、気泡巻き
込みのない積層板を得る。また真空蒸着の分野ではフィ
ルムへのアルミの蒸着や鋼帯への亜鉛の蒸着技術が今日
広く開示されているが、０．１Ｔｏｒｒ以下の高真空を
保つため真空室は多段の差動減圧室を前後に設けるかあ
るいは処理材コイルも含んだ装置全体をバッチ式に真空
に引くこととなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このような方法は、巻
き込み気泡の低減方法として優れていると考えられる
が、鋼帯への樹脂フィルムのラミネートに適用した場
合、以下の実操業上の問題がある。金属帯あるいは樹脂
フィルムに付着した異物が圧着部で圧着ロールに固着す
ることが現場操業では不可避的に発生する。このような
場合、高真空室内にある圧着ロールを外部から手入し異
物を除去する手段がないため、高真空を大気圧へ戻す必
要があり、生産効率の著しい低下を招く。
き込み気泡の低減方法として優れていると考えられる
が、鋼帯への樹脂フィルムのラミネートに適用した場
合、以下の実操業上の問題がある。金属帯あるいは樹脂
フィルムに付着した異物が圧着部で圧着ロールに固着す
ることが現場操業では不可避的に発生する。このような
場合、高真空室内にある圧着ロールを外部から手入し異
物を除去する手段がないため、高真空を大気圧へ戻す必
要があり、生産効率の著しい低下を招く。
【０００７】また鋼帯と鋼帯とのつなぎ溶接部やアルミ
帯同士のステッチャー接合部が圧着ロールを通過すると
圧着ロール表面に圧痕を生じ、その後のラミネート時に
圧着ロールの圧痕がラミネート面の外観不良、フィルム
密着不良を引き起こす。このため金属帯接合部（溶接
部）が圧着ロールを通過する際には、圧着ロールを金属
帯から離す必要がある。そのまま圧着ロールが高真空室
内にある場合、圧着ロールの移動機構を設けると真空シ
ール部に機械的なクリアランスが避けられないため高真
空度が維持できない。また真空度を維持するための真空
ポンプの電力費、減圧装置の設備費などコスト面で不利
である。特に金属帯走行速度が２００ｍ／ｍｉｎ以上の
高速ラミネートになると真空ポンプ電力費はますます増
加する。本発明は、高速ラミネートにおける巻き込み気
泡を安価に低減する方法を提供することを目的とする。
帯同士のステッチャー接合部が圧着ロールを通過すると
圧着ロール表面に圧痕を生じ、その後のラミネート時に
圧着ロールの圧痕がラミネート面の外観不良、フィルム
密着不良を引き起こす。このため金属帯接合部（溶接
部）が圧着ロールを通過する際には、圧着ロールを金属
帯から離す必要がある。そのまま圧着ロールが高真空室
内にある場合、圧着ロールの移動機構を設けると真空シ
ール部に機械的なクリアランスが避けられないため高真
空度が維持できない。また真空度を維持するための真空
ポンプの電力費、減圧装置の設備費などコスト面で不利
である。特に金属帯走行速度が２００ｍ／ｍｉｎ以上の
高速ラミネートになると真空ポンプ電力費はますます増
加する。本発明は、高速ラミネートにおける巻き込み気
泡を安価に低減する方法を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は空気巻き込みの
ない経済的な高速ラミネート法であって、走行する金属
帯の両面あるいは片面に樹脂フィルムを圧着ロールで連
続ラミネートする際、圧着直前に樹脂フィルムの表面に
気体を吹き付けることを特徴とする。樹脂フィルムに吹
き付ける気体としては、空気、炭酸ガス、ヘリウムある
いはそれらの混合気体を用いることが好ましい。
ない経済的な高速ラミネート法であって、走行する金属
帯の両面あるいは片面に樹脂フィルムを圧着ロールで連
続ラミネートする際、圧着直前に樹脂フィルムの表面に
気体を吹き付けることを特徴とする。樹脂フィルムに吹
き付ける気体としては、空気、炭酸ガス、ヘリウムある
いはそれらの混合気体を用いることが好ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。高速走行する金属帯と樹脂フィルムとは、その表
面に随伴空気層が存在するが、高温の金属帯より低温の
樹脂フィルムの方がその量は多いと考えられる。そこ
で、気泡巻き込みを防止するための方法として、ラミネ
ート圧着部直前において、図１に示すように、樹脂フィ
ルム３と金属帯５とで挟まれる空間に気体の吹き出しノ
ズル４を配置し、樹脂フィルム表面の気体の層流を破壊
するようにする。このようにすれば、気体が層流となっ
て樹脂フィルムに随伴することによって起こるラミネー
ト時の気泡巻き込みが少なくなる。
する。高速走行する金属帯と樹脂フィルムとは、その表
面に随伴空気層が存在するが、高温の金属帯より低温の
樹脂フィルムの方がその量は多いと考えられる。そこ
で、気泡巻き込みを防止するための方法として、ラミネ
ート圧着部直前において、図１に示すように、樹脂フィ
ルム３と金属帯５とで挟まれる空間に気体の吹き出しノ
ズル４を配置し、樹脂フィルム表面の気体の層流を破壊
するようにする。このようにすれば、気体が層流となっ
て樹脂フィルムに随伴することによって起こるラミネー
ト時の気泡巻き込みが少なくなる。
【００１０】特に、ラミネートが高速になるほど気体の
層流が再形成され難いので、ラミネートの圧着線圧や圧
着面圧の気泡巻き込み低減の効果が飽和する様な高速ラ
ミネート条件下では、この方法による気泡巻き込み防止
効果は非常に大きい。気体の樹脂フィルムへの吹き付け
は、圧着部直前の、樹脂フィルムがロールに巻き付いて
いる部分で行うことが望ましい。ロールに巻き付いてい
ない部分では、樹脂フィルムの搬送が安定しなくなる。
吹き付け気体の温度が高いほど、巻き込み気泡が減少す
る。また、吹き付ける気体は、空気、炭酸ガス、ヘリウ
ムあるいはそれらの混合気体が好ましく、特に樹脂フィ
ルムに対して透過性の良い気体、例えば炭酸ガスやヘリ
ウムガスを使用すれば、気泡中の気体は樹脂皮膜を透過
して外部に拡散し、空気の場合よりも気泡はさらに低減
する。
層流が再形成され難いので、ラミネートの圧着線圧や圧
着面圧の気泡巻き込み低減の効果が飽和する様な高速ラ
ミネート条件下では、この方法による気泡巻き込み防止
効果は非常に大きい。気体の樹脂フィルムへの吹き付け
は、圧着部直前の、樹脂フィルムがロールに巻き付いて
いる部分で行うことが望ましい。ロールに巻き付いてい
ない部分では、樹脂フィルムの搬送が安定しなくなる。
吹き付け気体の温度が高いほど、巻き込み気泡が減少す
る。また、吹き付ける気体は、空気、炭酸ガス、ヘリウ
ムあるいはそれらの混合気体が好ましく、特に樹脂フィ
ルムに対して透過性の良い気体、例えば炭酸ガスやヘリ
ウムガスを使用すれば、気泡中の気体は樹脂皮膜を透過
して外部に拡散し、空気の場合よりも気泡はさらに低減
する。
【００１１】なお、本発明で用いる金属帯には鋼帯及び
アルミ帯を含む。鋼帯としては無めっき鋼板、錫めっき
鋼板、ニッケルめっき鋼板、クロムめっき鋼板、（ティ
ンフリースティール）、アルミめっき鋼板やこれらの合
金めっき鋼板などの表面処理鋼板、アルミ帯としては缶
用アルミ板を使用する。また、熱接着可能な樹脂フィル
ムとしては、ポリエステル樹脂（ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンイ
ソフタレートなど）、ポリオレフィン樹脂（ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなど）、ポリアミド樹脂（ナイロン
など）、ポリアクリロニトリルなどを使用するとよい。
上記金属帯と樹脂フィルムを熱圧着する時の金属帯温度
は、ラミネートする樹脂フィルムの融点付近でよい。通
常、金属帯を予め加熱して、樹脂フィルムに向かって熱
を与えるが、これは熱圧着法の常法である。
アルミ帯を含む。鋼帯としては無めっき鋼板、錫めっき
鋼板、ニッケルめっき鋼板、クロムめっき鋼板、（ティ
ンフリースティール）、アルミめっき鋼板やこれらの合
金めっき鋼板などの表面処理鋼板、アルミ帯としては缶
用アルミ板を使用する。また、熱接着可能な樹脂フィル
ムとしては、ポリエステル樹脂（ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンイ
ソフタレートなど）、ポリオレフィン樹脂（ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなど）、ポリアミド樹脂（ナイロン
など）、ポリアクリロニトリルなどを使用するとよい。
上記金属帯と樹脂フィルムを熱圧着する時の金属帯温度
は、ラミネートする樹脂フィルムの融点付近でよい。通
常、金属帯を予め加熱して、樹脂フィルムに向かって熱
を与えるが、これは熱圧着法の常法である。
【００１２】
【実施例】以下、実施例を説明する。金属帯としては電
解クロムめっきした鋼帯（ティンフリースティール）
を、樹脂フィルムとしては厚み２５μｍのＰＥＴ（ポリ
エチレンテレフタレート）フィルムを使用した。ラミネ
ート圧着温度は、圧着直前の鋼帯温度を２６５℃に管理
した。圧着ロールはシリコンゴムライニングしたロール
を用いた。ラミネート板における巻き込み気泡面積率
（％）は光学顕微鏡（×２００倍）を用い、画像処理に
より求めた。気泡面積率は５％以下が実用的に望まし
い。また、絞り加工で皮膜欠陥の出ない限界を絞り比
（Ｈ／Ｄ）で示した。ここでＨ＝缶高さ、Ｄ＝缶径であ
る。絞り缶用途で実用的な絞り比は１．５以上である。
表１は実施例および比較例の評価結果をまとめたもので
ある。
解クロムめっきした鋼帯（ティンフリースティール）
を、樹脂フィルムとしては厚み２５μｍのＰＥＴ（ポリ
エチレンテレフタレート）フィルムを使用した。ラミネ
ート圧着温度は、圧着直前の鋼帯温度を２６５℃に管理
した。圧着ロールはシリコンゴムライニングしたロール
を用いた。ラミネート板における巻き込み気泡面積率
（％）は光学顕微鏡（×２００倍）を用い、画像処理に
より求めた。気泡面積率は５％以下が実用的に望まし
い。また、絞り加工で皮膜欠陥の出ない限界を絞り比
（Ｈ／Ｄ）で示した。ここでＨ＝缶高さ、Ｄ＝缶径であ
る。絞り缶用途で実用的な絞り比は１．５以上である。
表１は実施例および比較例の評価結果をまとめたもので
ある。
【００１３】
【表１】
【００１４】実施例１は吹き付け気体として空気を用い
た場合で比較例１と比較して気泡面積率が半減してお
り、絞り缶用途への適用が可能である。実施例２，３は
吹き付け気体として加熱空気を用いた場合で、実施例１
よりも気泡面積率が減少している。実施例４，５は吹き
付け気体をそれぞれ炭酸ガス、ヘリウムとした場合で、
空気の場合よりも気泡面積率が低減している。実施例
６，７はラミネート速度（通板速度）をあげた場合であ
るが、炭酸ガス吹き付けの効果により、気泡面積率が小
さく、絞り缶への適用が可能である。比較例１は従来の
ラミネート方法（気体吹き付けなし）の例であるが、巻
き込み気泡が多く、絞り缶への適用困難である。比較例
２は空気を圧着直前に鋼帯に吹き付けた例である。空気
の吹き付けをしない比較例１よりは気泡が低減し、欠陥
の出ない限界絞り比も大きくなっているが、絞り缶への
適用は困難である。
た場合で比較例１と比較して気泡面積率が半減してお
り、絞り缶用途への適用が可能である。実施例２，３は
吹き付け気体として加熱空気を用いた場合で、実施例１
よりも気泡面積率が減少している。実施例４，５は吹き
付け気体をそれぞれ炭酸ガス、ヘリウムとした場合で、
空気の場合よりも気泡面積率が低減している。実施例
６，７はラミネート速度（通板速度）をあげた場合であ
るが、炭酸ガス吹き付けの効果により、気泡面積率が小
さく、絞り缶への適用が可能である。比較例１は従来の
ラミネート方法（気体吹き付けなし）の例であるが、巻
き込み気泡が多く、絞り缶への適用困難である。比較例
２は空気を圧着直前に鋼帯に吹き付けた例である。空気
の吹き付けをしない比較例１よりは気泡が低減し、欠陥
の出ない限界絞り比も大きくなっているが、絞り缶への
適用は困難である。
【００１５】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高速ラミネート
でも気泡の巻き込みが低減でき、製缶素材を安価に供給
できる。また、樹脂ラミネート法を用いて製缶するの
で、現在の塗装・焼き付け工程における溶剤による環境
汚染を防止でき、溶剤揮発エネルギー消費も皆無にでき
る。
でも気泡の巻き込みが低減でき、製缶素材を安価に供給
できる。また、樹脂ラミネート法を用いて製缶するの
で、現在の塗装・焼き付け工程における溶剤による環境
汚染を防止でき、溶剤揮発エネルギー消費も皆無にでき
る。
【図１】本発明のラミネート方法を示す図である。
１ 圧着ロール ２ 樹脂フィルム搬送ロール ３ フィルム ４ 気体吹き出しノズル ５ 金属帯
Claims (2)
- 【請求項１】 走行する金属帯の両面あるいは片面に樹
脂フィルムを圧着ロールで連続ラミネートする際、圧着
直前に樹脂フィルムの表面に気体を吹き付けることを特
徴とするラミネート時の気泡巻き込みの低減方法。 - 【請求項２】 気体が空気、炭酸ガス、ヘリウムあるい
はそれらの混合気体であることを特徴とする請求項１記
載のラミネート時の気泡巻き込みの低減方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17826296A JPH1016050A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ラミネート時の気泡巻き込みの低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17826296A JPH1016050A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ラミネート時の気泡巻き込みの低減方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1016050A true JPH1016050A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16045423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17826296A Withdrawn JPH1016050A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | ラミネート時の気泡巻き込みの低減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1016050A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100423431B1 (ko) * | 1999-12-23 | 2004-03-19 | 주식회사 포스코 | 권취코일 코팅용 비닐 공급장치 |
| EP1693195A2 (en) * | 2001-02-16 | 2006-08-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Laminate production method and apparatus |
| JP2010125702A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Nitto Denko Corp | ラミネートフィルムの製造方法 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17826296A patent/JPH1016050A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100423431B1 (ko) * | 1999-12-23 | 2004-03-19 | 주식회사 포스코 | 권취코일 코팅용 비닐 공급장치 |
| EP1693195A2 (en) * | 2001-02-16 | 2006-08-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Laminate production method and apparatus |
| EP1693195A3 (en) * | 2001-02-16 | 2009-07-15 | FUJIFILM Corporation | Laminate production method and apparatus |
| JP2010125702A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Nitto Denko Corp | ラミネートフィルムの製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |