JP3053999B2 - 樹脂被覆金属板の製造方法 - Google Patents

樹脂被覆金属板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すぐれた密着性、加工
性、耐食性、外観を有する熱可塑性樹脂被覆金属板の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂を被覆した表面処理金属
板としては、熱硬化アクリル樹脂塗料やポリエステル樹
脂塗料を塗布して得たカラー鋼板や、樹脂フィルムをラ
ミネートしたラミネート鋼板が知られている。
【0003】これらは美麗な色彩、外観と耐食性とか
ら、建築、バス・乗用車の内装材、家庭電気機器の材
料、家具調度品などの用途に広く使われている。
【0004】しかしながら、塗料に用いられる樹脂は、
塗装作業性上の必要から、比較的低分子量のものが用い
られ、塗布後の焼付硬化によっても高分子量化が充分で
なく、また金属基板上の流動が充分でなく、耐久性に欠
ける欠点があった。
【0005】一方、樹脂フィルムをラミネートしたラミ
ネート鋼板は、樹脂自体が塩化ビニル樹脂、アクリル樹
脂又はふっ素樹脂といった石油化学工場で一貫して高分
子量化した樹脂を原料として押出成形されたフィルムを
使用するもので、分子量も塗料用樹脂よりも遙かに高
く、従って、基板上の塗膜の耐久性は、塗料塗布の場合
のたとえば3〜5年に比べて、10〜20年程度と格段
に長期である。
【0006】しかし、この場合にもつぎのような種々の
問題点が存在する。 (1)フィルムの厚さを薄くすると、基板上に均一なラ
ミネートが困難となり、表面にしわが生ずる等の現象が
現れるので、通常50μ厚程度が限度とされること。
【0007】(2)基板上にはミクロ的な凹凸があるた
め、凝固したフィルムと基板との間に空間が生じやす
く、フィルムの密着性が不充分であること。
【0008】(3)一旦フィルムとして成形されるた
め、フィルム形成能上、使用樹脂に制約のあることなど
である。
【0009】これに対し、金属基板が加熱ロールで50
〜170℃の範囲内の温度に予熱され、その後加熱ロー
ルと冷却ロールの間隙を進行し、溶融樹脂は加熱ロール
で予熱された金属基板と冷却ロールの間隙に押出され該
冷却ロールによって金属基板上に圧着されることによっ
て、美麗な外観が得られると共に、従来のカラー鋼板や
ラミネート鋼板に比べて、より密着性、耐食性にすぐれ
た表面処理金属板の得られることが報告されている(特
開昭57―203545号)。
【0010】この金属板は、従来金属板に比べ、基板と
の密着性および耐食性が格段にすぐれている。さらに、
フィルムに成形することなく、Tダイから直接溶融状態
で被覆を行うため、フィルム厚も、従来のフィルム被覆
では困難であった50μ厚以下、さらに35μ厚以下5
μ厚程度までの被覆が可能となった。
【0011】表面処理金属板の耐久性は、熱可塑性樹脂
の種類と膜厚によって大きく左右されるので、必要な耐
久性の程度と価格的要求に応じて膜厚を制御しうること
が望まれていたが、薄膜で被覆することが本発明で可能
となった。
【0012】また、たとえば硬い樹脂などは、フィルム
とすることはできるが折れ易く、一旦フィルムに成形し
た後、金属板上に圧着することは困難であったが、この
発明では、溶融下、柔軟性を有する状態で被覆するの
で、このような硬い樹脂でも使用が可能である。
【0013】その他、フィルム成形工程が省略されるた
め、価格の低減ともなる利点がある。
【0014】さらに、基材の両面に熱可塑性樹脂を共押
出して積層体を製造する方法も特開昭55―10145
1号に開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は予熱した金属
板の片面にTダイより押出した熱可塑性樹脂をラミネー
トした樹脂被覆金属板の他の片面に、更に他のTダイよ
り押出した熱可塑性樹脂をラミネートして両面樹脂被覆
金属板を得る方法を検討したところ、金属板を予熱する
と、得られた片面樹脂被覆金属板の樹脂及び金属板の温
度が高く、樹脂が軟化している。
【0016】そして、第2のTダイの圧着ロールに、第
1のTダイで被覆した樹脂が接するときに、樹脂表面に
ロールの疵が転写して、外観が損われる問題が発生し
た。
【0017】この疵の原因としては、ライン起動時、金
属板を通すときに、金属板の表面の汚れあるいはロール
と金属板のスリップなどが考えられる。
【0018】本発明者は、この問題を解決するため、金
属板の予熱温度を低くすれば、疵がつかないことを見出
したが、逆に密着性が低下する。
【0019】そこで予熱温度を低くすると共に、第2の
Tダイで樹脂を被覆して得た両面樹脂被覆金属板を再加
熱することにより、疵がつかず、しかも密着性が良好で
あることを見出し、本発明を完成したものである。
【0020】本発明は、密着性、加工性、耐食性、外観
に優れた熱可塑性樹脂金属板の製造方法を提供する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)巻付ロ
ールに巻付けた、予熱してある金属板に、圧着ロールを
圧接し、圧着ロールと金属板の間隙に、押出機を経てT
ダイより溶融した熱可塑性樹脂を流下して金属板に熱可
塑性樹脂を仮接着被覆し、次いでこの樹脂被覆金属板
を、樹脂被覆面が巻付ロール側に接するように他の巻付
ロールに巻付け、金属板側から他の圧着ロールを圧接
し、他の圧着ロールと金属板の間隙に、押出機を経てT
ダイより溶融した熱可塑性樹脂を流下して金属板の他の
片面に熱可塑性樹脂を仮接着被覆し、両面樹脂被覆金属
板を得た後、この両面樹脂被覆金属板を下流の加熱装置
にて再加熱することを特徴とする両面樹脂被覆金属板の
製造方法、
【0022】(2)巻付ロールに巻付けた、予熱してあ
る金属板に、圧着ロールを圧接し、圧着ロールと金属板
の間隙に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性樹
脂を流下して金属板に熱可塑性樹脂を仮接着被覆し、次
いでこの樹脂被覆金属板を圧着ロールに巻付けながら通
板し、また樹脂被覆面を反転させて、樹脂被覆面が巻付
ロール側に接するように他の巻付ロールに巻付け、金属
板側から他の圧着ロールを圧接し、他の圧着ロールと金
属板の間隙に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑
性樹脂を流下して金属板の他の片面に熱可塑性樹脂を仮
接着被覆し、両面樹脂被覆金属板を得た後、この両面樹
脂被覆金属板を下流の加熱装置にて再加熱することを特
徴とする両面樹脂被覆金属板の製造方法、
【0023】(3)溶融押出樹脂温度以下、予熱温度よ
り高い温度で再加熱することを特徴とする(1)、
(2)記載の方法、
【0024】(4)熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフ
タレートであり、予熱温度が90℃以上で、片面を樹脂
で被覆された金属板の他の片面を被覆する際の金属板の
温度が90℃〜130℃で、再加熱温度が140℃以上
で溶融押出樹脂温度以下であることを特徴とする
(1)、(2)記載の方法、
【0025】(5)熱可塑性樹脂がポリプロピレンであ
り、予熱温度が50℃以上で、片面を樹脂で被覆された
金属板の他の片面を被覆する際の金属板の温度が50℃
〜90℃で、再加熱温度が100℃以上で溶融押出樹脂
温度以下であることを特徴とする(1)、(2)記載の
方法、である。
【0026】以下、本発明を図面を参照しつつ、詳細に
説明する。
【0027】本発明では、まず金属基板として、屋根、
壁、間仕切り等の建材、自動車用材料、家庭電気製品の
材料、家具、缶等に使用される、用途から板厚みの厚
い、鋼板、亜鉛めっき鋼板、亜鉛合金めっき鋼板、錫め
っき鋼板、錫合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼
板、アルミニウム合金めっき鋼板またはステンレス板な
どが用いられる。
【0028】さらにこの上に、0.1〜5μ程度の化成
処理層を有するものも含まれる。
【0029】化成処理は、金属基板の耐食性、耐酸化性
および密着性を向上させるため、金属板の表面処理とし
て行われるもので、たとえば、リン酸亜鉛処理、リン酸
鉄処理、あるいは電解クロメート処理によって行われ
る。
【0030】さらに、化成処理を行わず、または、化成
処理を行った後、この上に、接着剤層を有するものも含
まれる。
【0031】接着剤層は、金属基板と熱可塑性樹脂との
密着性を向上するために少なくとも数μ程度の接着剤を
塗布した層である。
【0032】この接着剤としては、変性ポリエチレン樹
脂、変性エポキシ樹脂、変性ビニル樹脂など官能基を有
する接着性熱可塑性樹脂が好適である。
【0033】これらは、金属と被覆に用いる熱可塑性樹
脂との双方に密着性の良いもので、たとえばポリオレフ
ィン被覆鋼板の場合、エチレン―酢ビ共重合樹脂やエチ
レン―アクリル酸共重合樹脂のような変性ポリオレフィ
ンが好適である。
【0034】本発明で被覆に用いる熱可塑性樹脂は、た
とえば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、塩化ビニル樹脂、ふっ素樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂、塩素化ポリ
エーテル樹脂、ウレタン樹脂などが代表的であり、ポリ
オレフィン樹脂には、エチレン、プロピレン、1―ブテ
ン、1―ペンテン等の重合体又は共重合体があり、アク
リル樹脂としては、アクリル酸、メタアクリル酸、アク
リル酸エステル、メタアクリル酸エステル、アクリルア
ミド等の重合体又は共重合体があり、ポリエステル樹脂
には、ポリエチレンテレフタレート、オイルフリーポリ
エステルなどがあり、ポリアミド樹脂には、いわゆるナ
イロン66、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン1
1などがあり、塩化ビニル樹脂には、ホモポリマーの
他、たとえばエチレンや酢酸ビニルとの共重合体などが
あり、ふっ素樹脂には、四ふっ化エチレン樹脂、三ふっ
化塩化エチレン樹脂、六ふっ化エチレンプロピレン樹
脂、ふっ化ビニル樹脂、ふっ化ビニリデン樹脂などがあ
る。
【0035】また、2以上の樹脂を混合して用いてもよ
い。また、フィルム作成時通常用いられる添加剤、たと
えば、劣化防止剤、改質剤、顔料などを含んでいてもよ
い。また、溶融状態で被覆する際、流動性を失わない範
囲でたとえばアミノ樹脂やエポキシ樹脂などの架橋剤を
加えてもよい。
【0036】これらの熱可塑性樹脂は、表面処理金属板
の用途に応じ、耐候性、寒冷地適性、耐熱性、耐スクラ
ッチ性、耐汚染性、耐化学薬品性、深絞り加工性などの
必要性に応じて適宜選択する。たとえば、ポリオレフィ
ンは耐寒性にすぐれ、ポリアミドは耐摩耗性にすぐれ、
アクリル樹脂は耐汚染性や耐化学薬品性にすぐれ、ふっ
素樹脂は耐候性にすぐれる等である。
【0037】ポリエチレンテレフタレート樹脂は特に耐
酸性の用途に有用である。
【0038】樹脂は単層被覆でも、同種又は異種樹脂の
多層被覆でもよい。多層被覆の場合、たとえば多層Tダ
イによって行い、層間に接着層を設けることもできる。
【0039】たとえば、接着剤を塗布し、且つ予熱して
いる鋼板に、溶融状態にある熱可塑性樹脂を下層に、接
着性樹脂を中間層に、熱可塑性樹脂を上層に、3層Tダ
イにより、フィルム状に押出し、直接且つ連続的に多層
被覆した表面処理鋼板を得ることができ、又は、予熱し
ている鋼板に溶融状態にある接着性樹脂を第1下層に、
熱可塑性樹脂を第2中間層に、接着性樹脂を第3中間層
に、熱可塑性樹脂を第4最上層に、4層Tダイによりフ
ィルム状に押出し、直接且つ連続的に多層被覆した表面
処理鋼板を得ることができる。
【0040】つぎに製造工程を図面により説明する。
【0041】金属基板は、溶融樹脂を被覆するに先立っ
て、予熱しておく必要がある。
【0042】予熱をすることによって樹脂の流動性が高
まり密着性が向上する。
【0043】予熱を行わないとき、又は予熱温度が低い
ときは、特に冷却ロールを使用した場合、樹脂の密着性
が充分でなく、耐食性に欠ける結果となる。
【0044】予熱の温度は高い程、樹脂の流動性が高ま
るので好ましいが、高すぎると樹脂や接着剤が分解する
ので好ましくない。また、省エネルギーの観点からも好
ましくない。
【0045】しかも前記したように、予熱の温度を高く
すると第2の被覆時、樹脂表面にロールの疵が転写して
外観が損われるので、予熱温度は第1のTダイで樹脂が
仮接着できる程度とする。
【0046】この温度は樹脂によって異り、たとえば両
面ポリエチレンテレフタレートの場合90℃以上、両面
ポリプロピレンの場合50℃以上で仮接着可能である。
【0047】図1、図2は本発明の工程を示した説明図
で、巻付けロール4に巻付けられた温度T1に予熱され
た金属基板1の表面に圧着ロール5を圧接し、その金属
基板表面と圧着ロール5との界面に押出機を経て、Tダ
イ2より溶融した熱可塑性樹脂3を流下し、金属基板1
に熱可塑性樹脂を塗覆装する。
【0048】次いで、得られた片面樹脂被覆金属板6を
温度T2で、次の巻付けロール7に巻付け、金属板6に
圧着ロール8を圧接し、金属板6と圧着ロール8との界
面に押出機を経て、第2のTダイ9より溶融した熱可塑
性樹脂10を流下し、金属板6の樹脂未塗装面に流下樹
脂を塗覆装し、両面樹脂被覆金属板11が得られる。
【0049】なお図2は片面樹脂被覆金属板6を圧着ロ
ール5に巻付けながら通板し、また樹脂被覆面をガイド
ロール13にて反転させて、樹脂被覆面が巻付ロール7
側に接する様に巻付け、金属板6に圧着ロール8を圧接
し、金属板6と圧着ロール8との界面に押出機を経て、
第2のTダイより溶融した熱可塑性樹脂10を流下し、
金属板の樹脂未塗装面に流下樹脂を塗覆装し、両面樹脂
被覆金属板11が得られる。
【0050】本発明では、この金属板11を加熱装置1
2で温度T3で再加熱する。この再加熱により密着性が
向上する。
【0051】加熱装置を出た金属板11は冷却巻取りが
行われる。
【0052】冷却は、たとえば空冷後、水スプレーを行
ってもよく、又水冷槽をくぐらせても、冷却ロールを通
してもよい。
【0053】ここで、第2のTダイによる被覆を行う前
の、金属板6の温度T2は、第2のTダイの所の圧着ロ
ールに、第1のTダイで被覆した樹脂が接するときに、
樹脂表面にロールの疵が転写して、外観が損われるのを
防止するため、高温では好ましくなく、第2のTダイで
樹脂が仮接着できる温度であれば良く、この温度に必要
な加熱冷却を行い予め調節をしておく。
【0054】この温度T2も第1のTダイで被覆された
樹脂によって異り、樹脂がポリエチレンテレフタレート
の場合90〜130℃が好ましい。又樹脂がポリプロピ
レンの場合50〜90℃が好ましい。
【0055】次いで第2の被覆後の再加熱温度T3は樹
脂の密着性を向上するために、高温が好ましく、樹脂が
ポリエチレンテレフタレートの場合140℃以上が好ま
しい。
【0056】又樹脂がポリプロピレンの場合100℃以
上が好ましい。
【0057】しかしながら、再加熱温度T3が溶融押出
樹脂温度以上となると被覆樹脂の分解、劣化が起るので
好ましくない。
【0058】以下実施例をもって具体的に説明する。
【0059】
【実施例】
【0060】
【実施例1】図1、図2に示す外径300mmの1対の
ロールを使用したラミネート金属板製造装置を使用し
て、金属板として厚み0.2mmの電解クロム酸処理鋼
板を用い、この鋼板を予熱した後、上記鋼板と鋼板が巻
き付いていないロールとの界面に押出機を経て、Tダイ
よりポリエチレンテレフタレート(PET)を溶融押出
流下した。
【0061】さらに下流の外径300mmの1対のロー
ルを使用したラミネート金属板製造装置を使用して、金
属板のもう一方の面にTダイよりポリエチレンテレフタ
レートを溶融押出流下した。
【0062】溶融押出樹脂温度は280℃、被覆厚みは
50μ、ラインスピードは50mpm。再加熱された鋼
板は水スプレーで常温まで冷却し、乾燥してから巻き取
った。
【0063】又、PP(ポリプロピレン)の場合はPP
と変性PPの2層で押出し、溶融押出樹脂温度は280
℃、膜厚70μ、ラインスピードは50mpmとした。
【0064】結果を第1表及び第2表に示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明により、密着性、加工性、耐食
性、外観に優れた両面樹脂被覆ラミネート金属板を製造
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明方法の説明図である。
【図2】本願発明方法の説明図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 Tダイ 3 熱可塑性樹脂 4 巻付けロール 5 圧着ロール 6 片面樹脂被覆金属板 7 第2の巻付けロール 8 第2の圧着ロール 9 第2のTダイ 10 熱可塑性樹脂 11 両面樹脂被覆金属板 12 加熱装置 13 ガイドロール

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻付ロールに巻付けた、予熱してある金
    属板に、圧着ロールを圧接し、圧着ロールと金属板の間
    隙に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性樹脂を
    流下して金属板に熱可塑性樹脂を仮接着被覆し、次いで
    この樹脂被覆金属板を、樹脂被覆面が巻付ロール側に接
    するように他の巻付ロールに巻付け、金属板側から他の
    圧着ロールを圧接し、他の圧着ロールと金属板の間隙
    に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性樹脂を流
    下して金属板の他の片面に熱可塑性樹脂を仮接着被覆
    し、両面樹脂被覆金属板を得た後、この両面樹脂被覆金
    属板を下流の加熱装置にて再加熱することを特徴とする
    両面樹脂被覆金属板の製造方法。
  2. 【請求項2】 巻付ロールに巻付けた、予熱してある金
    属板に、圧着ロールを圧接し、圧着ロールと金属板の間
    隙に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性樹脂を
    流下して金属板に熱可塑性樹脂を仮接着被覆し、次いで
    この樹脂被覆金属板を圧着ロールに巻付けながら通板
    し、また樹脂被覆面を反転させて、樹脂被覆面が巻付ロ
    ール側に接するように他の巻付ロールに巻付け、金属板
    側から他の圧着ロールを圧接し、他の圧着ロールと金属
    板の間隙に、押出機を経てTダイより溶融した熱可塑性
    樹脂を流下して金属板の他の片面に熱可塑性樹脂を仮接
    着被覆し、両面樹脂被覆金属板を得た後、この両面樹脂
    被覆金属板を下流の加熱装置にて再加熱することを特徴
    とする両面樹脂被覆金属板の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融押出樹脂温度以下、予熱温度より高
    い温度で再加熱することを特徴とする請求項1、又は2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレ
    ートであり、予熱温度が90℃以上で、片面を樹脂で被
    覆された金属板の他の片面を被覆する際の金属板の温度
    が90℃〜130℃で、再加熱温度が140℃以上で溶
    融押出樹脂温度以下であることを特徴とする請求項1、
    又は2記載の方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリプロピレンであり、
    予熱温度が50℃以上で、片面を樹脂で被覆された金属
    板の他の片面を被覆する際の金属板の温度が50℃〜9
    0℃で、再加熱温度が100℃以上で溶融押出樹脂温度
    以下であることを特徴とする請求項1、又は2記載の方
    法。
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