JPH10159268A - 縦葺屋根板の接続構造 - Google Patents

縦葺屋根板の接続構造

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JPH10159268A
JPH10159268A JP32141696A JP32141696A JPH10159268A JP H10159268 A JPH10159268 A JP H10159268A JP 32141696 A JP32141696 A JP 32141696A JP 32141696 A JP32141696 A JP 32141696A JP H10159268 A JPH10159268 A JP H10159268A
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JP
Japan
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roof
plate
shingle
portions
side wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP32141696A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Kono
重治 河野
Tetsuya Higuchi
哲矢 樋口
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Yodogawa Steel Works Ltd
Original Assignee
Yodogawa Steel Works Ltd
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Publication date
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Priority to JP32141696A priority Critical patent/JPH10159268A/ja
Publication of JPH10159268A publication Critical patent/JPH10159268A/ja
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根下地材1上に隣接配置される屋根板4の
端部同士が通し吊子11で接続され、屋根板4の端部同
士間にキャップ12が嵌め込まれる縦葺屋根板の接続構
造において、通し吊子11の裏面側での結露防止を図
る。 【解決手段】 通し吊子11は、隠し樋18と、この隠
し樋18の両側壁部21の各上端に係止部19を内向き
に突設しており、この係止部19に屋根板4の被係止部
7を係合する。この通し吊子11の裏面全体にわたって
断熱材27を貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦葺屋根における
屋根板の端同士を接続する縦葺屋根板の接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の縦葺屋根板の接続構造として、
例えば、特開平8−60813号公報に開示されている
ようなものがある。これは、図2に示すように相対向す
る一対の係止部50と、この係止部50,50間に一体
形成された隠し樋51とを有する通し吊子(その公報で
は連結枠と称す。)52を用意し、この通し吊子52を
母屋1にセルフドリルビス29で固定する。そして通し
吊子52の係止部50に、屋根板4の端の被係止部53
を係合する。屋根板4の端同士間の間隙はこれにキャッ
プ12を嵌め込んで閉鎖する。屋根板4には断熱材5を
裏貼りしてある。母屋1上の野地板2と屋根板4の裏面
との間には、木毛板や硬質断熱板からなるバックアップ
材30が配設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記縦葺屋根板の接続
構造は、屋根板4の裏面側においては断熱材5及びバッ
クアップ材30を配置することで断熱対策が講じられて
いるものの、通し吊子52のセルフドリルビス29で固
定される固定板部の裏面や隠し樋51の裏面には断熱材
が配置されていなかった。そのため、通し吊子52の配
置箇所において断熱性の悪い部分が生じて通し吊子52
の裏面側に結露が発生し、この結露水が野地板2に浸入
してそのまま室内へ落下したり、天井材上にまで落下し
て天井材にシミが生じたり、最悪の場合には天井から水
滴が落下するおそれがあった。
【0004】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、屋根板の端同士を接続する通し吊子
部分においても断熱性の向上を図り、結露発生を防止で
きる縦葺屋根板の接続構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の縦葺屋根板の接
続構造では、屋根下地材の上に配設した野地板上に互い
に隣接配置される屋根板の端部同士が、前記屋根下地材
上に野地板を介して固定された通し吊子で接続されると
ともに、該屋根板の端部同士間にキャップが嵌め込まれ
る。前記屋根板の端部には、該屋根板の端が下向きに折
曲連設された下向き板部と、この下向き板部の下端が内
向きに折曲連設された被係止部とが形成される。前記通
し吊子は、底壁部と、この底壁部の左右両端から立設し
た一対の側壁部とを有する断面溝形に形成された隠し樋
と、前記両側壁部の各上端から内向きに突設され、前記
被係止部が係合される一対の係止部と、各係止部から前
記側壁部の外側下方へ折曲連設されて前記屋根下地材上
に前記野地板を介して止め具で固定される一対の固定板
部とを有し、これら底壁部、側壁部、係止部及び固定板
部の全ての裏面側に断熱材を貼り付けることを特徴とす
るものである。
【0006】前記固定板部には受け片を立ち上がり状に
設け、この受け片の裏面にも前記断熱材を貼り付けると
ともに、該受け片の表面上に、前記屋根板と前記野地板
との間に配置される断熱性のバックアップ材を載置し
て、該バックアップ材と前記野地板との間に空気層を形
成する。
【0007】
【作用】通し吊子の裏面全体に断熱材を貼り付けてある
ので、屋根板の端同士を接続する箇所においても断熱作
用を発揮し、結露の発生を防止できる。
【0008】固定板部の受け片上にバックアップ材を載
置することでバックアップ材と野地板との間に空気層を
容易に形成することができ、この空気層が断熱作用を発
揮するので結露の発生を防止できる。また、その空気層
は配線や配管スペースに利用することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1において、1は形鋼からなる
母屋又は梁などの屋根下地材、2は屋根下地材1の上に
配設した木毛セメント板や硬質木片セメント板などから
なる野地板、3は野地板2の上に敷設したアスファルト
ルーフィング又はゴムアスファルト防水シートなどの防
水材、4は縦葺屋根の屋根板である。屋根板4は着色塗
装鋼板などからなる平らな金属板からなり、雨音、結露
を防止するために発泡ポリエチレンフォーム(2〜10
mm厚)等の断熱材5を裏貼りしてある。屋根板4の左右
の両端部には、屋根板4の端を下向きに略直角に折曲し
た下向き板部6と、この下向き板部6の下端を内向きに
折り返した被係止部7と、この被係止部7の下部を外向
きに折曲して断面V形状の樋部9とを形成する。樋部9
にはその長手方向にわたって止水パッキン10を接着固
定する。
【0010】かかる屋根板4を葺くに際しては、隣接す
る屋根板4の端同士を接続するための通し吊子11と、
隣接する屋根板4の端同士間に嵌め込まれるキャップ1
2とが用意される。キャップ12は、天板部14と、こ
の天板部14の左右両端から下方へ折曲された一対の側
板部15を有する長尺物であり、屋根板4と同じ材料で
曲げ加工される。天板部14の幅は隣接する屋根板4の
下向き板部6,6同士間の間隔と略同じ寸法に設定さ
れ、側板部15は弾性変形自在であって屋根板4の下向
き板部6と被係止部7の外面に沿う形状で、下向き板部
6と被係止部7の交わる角部に係合する段部17を有す
る中折れ状に屈曲形成される。
【0011】通し吊子11は断熱材27が裏貼りされた
金属板を曲げ加工して隠し樋18を形成するとともに、
この隠し樋18の開口縁のそれぞれに、前記屋根板4の
被係止部7が係合する係止部19をその長手方向に添っ
て一体に形成する。隠し樋18は平らな底壁部20と、
この底壁部20の左右両端から立設した一対の側壁部2
1とを有する断面溝形に形成され、両側壁部21の各上
端に係止部19を内向きに突設する。各係止部19はこ
れの内向き端から傾斜部22を外向きで斜め上方へ折曲
連設し、この傾斜部22の上向き端から側壁部21の外
側下方へ向かって第1起立板部23を折曲連設する。更
に、この第1起立板部23の下端を外向きに水平に折曲
連設して固定板部24を形成し、この固定板部24の外
向き端を上方へ向けて第2起立板部25を第1起立板部
23よりも低い高さに折曲連設する。この第2起立板部
25の上端には受け片26を外向きに水平に折曲連設す
る。この通し吊子11の裏面全体に接着材で貼り付けら
れる前記断熱材27としては、例えば、前記屋根板4に
裏貼りされた断熱材5と同じ発泡ポリエチレンフォーム
(2〜10mm厚)を使用する。
【0012】このように構成された通し吊子11は、野
地板2上の所定位置にその長手方向が軒棟方向となるよ
うに配設され、固定板部24にセルフドリリングビスな
どの止め具29を通し付けることで野地板2を介して屋
根下地材1に固定される。この通し吊子11の裏貼りさ
れた断熱材27は当該箇所における結露の発生を防止で
きる。また、固定板部24裏面の断熱材27はこの弾性
反力で止め具29の緩み止め、締め付け強度を増大でき
る。次に、ポリスチレンフォームなどからなって屋根板
4の断熱、遮音及び強度、特に断熱性を援助するための
バックアップ材30が、通し吊子11の受け片26の上
に載せられて野地板2の上に空気層31を形成するよう
敷設される。この空気層31も断熱作用を発揮し、断熱
材5及びバックアップ材30と共に外気の室内への影響
を少なくし、結露を生じにくくする。
【0013】次に、一方の屋根板4の被係止部7の内側
を、通し吊子11の片方の係止部19の下端に引っ掛け
て係合させる。それと同様に、他方の屋根板4の被係止
部7の内側を、他方の係止部19の下端に係合させる。
屋根板4の被係止部7の内側を、係止部19の下端に係
合させることで屋根板4に大きな負圧が作用してもこれ
に対抗でき、耐負圧強度を発揮できる。
【0014】最後に、隣接する屋根板4,4の下向き板
部6,6同士の間に、キャップ12をこの側板部15の
弾性変形を利用して上方から嵌め込む。このキャップ1
2の嵌め込みにより、隣接する屋根板4,4の下向き板
部6,6間の間隙が閉鎖される。キャップ12は段部1
7を被係止部7に係合することで、負圧が作用しても上
方へ抜け出ることがなく、また屋根板4の被係止部7が
係止部19の下端に対して係合した状態を確実に保持で
きる。キャップ12は天板部14を屋根板4の上面より
少し低く沈むように納めることにより、風圧を直に受け
ることから回避でき、また屋根板4の上面に凹凸の立体
感を付与して意匠的効果を発揮する。
【0015】屋根板4の樋部9には止水パッキン10を
入れてあるので、キャップ12の嵌め込みに伴いその側
板部15の下端が止水パッキン10に密着係合される。
これにより雨水がキャップ12と屋根板4との重合面間
を通って浸入する場合もこの止水パッキン10で効果的
に止水することができる。このようにキャップ12の側
板部15下端と樋部9内との間に介在させた止水パッキ
ン10は、図2に示すようにキャップ12と屋根板4の
上面との間に配置される止水パッキン55のように風圧
の影響を直接に受けることが少ないため、防水信頼性を
著しく向上できる。したがって、止水パッキン10で雨
水の浸入を最大限に防ぎ、万一浸入しても樋部9で、ま
た樋部9から溢れ出る場合も雨水は隠し樋18で軒先ま
で排出することができ、雨水の室内への浸入を効果的に
阻止できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、屋根板の端同士を接続
する係止部及び隠し樋を有する通し吊子の裏面に、断熱
材を貼り付けてあるので、この通し吊子の裏面側に結露
が発生するのを防止でき、屋根板の端同士の接続部を含
む屋根板全体の断熱、防露効果の向上に貢献できて天井
材や室内への結露水の落下を防止できる。
【0017】通し吊子の受け片上にバックアップ材を載
置するので、バックアップ材と野地板との間に断熱機能
を発揮する空気層を簡単に形成することができ、バック
アップ材の厚みを薄くしても断熱性能の低下を減少で
き、結露の発生を防止できる。また、かかる空気層は配
線や配管スペースにも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 屋根下地材 2 野地板 4 屋根板 6 下向き板部 7 被係止部 11 通し吊子 12 キャップ 18 隠し樋 19 係止部 20 底壁部 21 側壁部 26 受け片 27 断熱材 30 バックアップ材 31 空気層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地材の上に配設した野地板上に互
    いに隣接配置される屋根板の端部同士が、前記屋根下地
    材上に固定された通し吊子で接続されるとともに、該屋
    根板の端部同士間にキャップが嵌め込まれる縦葺屋根板
    の接続構造において、 前記屋根板の端部に、該屋根板の端が下向きに折曲連設
    された下向き板部と、この下向き板部の下端が内向きに
    折曲連設された被係止部とが形成され、 前記通し吊子が、底壁部と、この底壁部の左右両端から
    立設した一対の側壁部とを有する断面溝形に形成された
    隠し樋と、前記両側壁部の各上端から内向きに突設さ
    れ、前記被係止部が係合される一対の係止部と、各係止
    部から前記側壁部の外側下方へ折曲連設されて前記屋根
    下地材上に前記野地板を介して止め具で固定される一対
    の固定板部とを有し、これら底壁部、側壁部、係止部及
    び固定板部の全ての裏面側に断熱材を貼り付けているこ
    とを特徴とする縦葺屋根板の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記固定板部に受け片を立ち上がり状に
    設け、この受け片の裏面にも前記断熱材を貼り付けると
    ともに、該受け片の表面上に、前記屋根板と前記野地板
    との間に配置される断熱性のバックアップ材を載置し
    て、該バックアップ材と前記野地板との間に空気層を形
    成している請求項1記載の縦葺屋根板の接続構造。
JP32141696A 1996-12-02 1996-12-02 縦葺屋根板の接続構造 Pending JPH10159268A (ja)

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