JPH10158602A - レジスト除去用粘着テ―プとレジスト除去方法 - Google Patents

レジスト除去用粘着テ―プとレジスト除去方法

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JPH10158602A
JPH10158602A JP31943796A JP31943796A JPH10158602A JP H10158602 A JPH10158602 A JP H10158602A JP 31943796 A JP31943796 A JP 31943796A JP 31943796 A JP31943796 A JP 31943796A JP H10158602 A JPH10158602 A JP H10158602A
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resist
adhesive tape
pressure
sensitive adhesive
adhesive
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JP31943796A
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Yasu Chikada
縁 近田
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Tatsuya Sekido
達也 関戸
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品上の不要となつたレジストを粘着テ―プ
により剥離除去するにあたり、剥離の応力をレジストと
上記物品との界面に安定に集中させて、上記レジストを
確実に剥離除去することを目的とする。 【解決手段】 伸縮性に富む素材からなる支持フイルム
11上に粘着剤層12を設けて、レジスト除去用粘着テ
―プ1を構成する。また、半導体、液晶表示パネルなど
の精密電子部品の製造プロセスにおけるレジストが存在
する物品上に、上記構成のレジスト除去用粘着テ―プ1
を貼り付け、この粘着テ―プが活性エネルギ―にて硬化
する硬化型のものであれば、活性エネルギ―を供給して
粘着剤層12を硬化させたのち、この粘着テ―プ1を剥
離することにより、上記レジストを上記粘着テ―プ1の
粘着剤層12面に固着して除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体、液晶表示
パネルなどの精密電子部品の製造プロセスに適用され
る、レジスト除去用粘着テ―プとレジスト除去方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高密度化、高集積化、また液晶
表示パネルの高密度化、大画面化が進につれ、半導体ウ
エハやガラス基板に存在するレジストをいかに完全にか
つ効率的に除去するかが製品の歩留り、信頼性に影響す
る。たとえば、半導体ウエハでは、回路パタ―ンの形成
時、成膜、レジスト塗布、露光、現像、エツチング、レ
ジスト除去、洗浄などの工程が繰り返される。回路パタ
―ン面に存在する残存レジストは、つぎの回路形成時に
回路の断線やシヨ―トの原因となる。
【0003】このため、LSIの製造工程では、製造工
程内の清浄度のレベルアツプ、レジスト除去技術、ウエ
ハ洗浄技術のレベルアツプに努めており、さまざまな技
術が提案され、実施されてきた。とくに、レジスト除去
工程は、ウエハ洗浄工程とともに、製品の歩留り、信頼
性のアツプのキ―ポイントである。これと同様のこと
が、液晶表示パネルの製造工程やその他の精密電子部品
の製造工程など、主にフオトフアブリケ―シヨンに係わ
る分野にいえる。
【0004】しかしながら、最近の技術開発に伴い、従
来の製造工程でのレジスト除去技術の問題点が顕在化し
ている。すなわち、レジスト除去工程では、ドライ洗浄
であるアツシヤ―(灰化処理装置)やレジスト除去液
(溶剤)を用いたウエツト洗浄による除去方式が一般的
であるが、アツシヤ―(UVオゾン、O2 プラズマなど
による)を用いると、長時間を要したり、レジスト中の
不純物イオンがウエハ表面に残存し、その後のイオン注
入工程でこの不純物がウエハ内部に注入されるおそれが
あつた。また、レジスト除去液を用いると、作業環境を
害したり、廃液の問題を生ずることもあり、さらにウエ
ハから除去されたレジストのウエハへの再付着、乾燥工
程でのウエハ汚染の問題があつた。
【0005】これらの問題点を解決するため、粘着テ―
プによるレジスト除去方法が提案されている。これは、
レジストが存在する物品上に支持フイルムと粘着剤層と
からなる粘着テ―プを貼り付け、レジストを粘着剤層面
に固着し一体化させたのち、剥離して、レジストを物品
上から除去するものである。この粘着テ―プによるレジ
スト除去方式には、アツシヤ―やレジスト除去液を用い
た従来方式のような問題点がなく、結果として、製品の
歩留りが向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、粘着テ―プを
用いる方式では、剥離の応力をレジストとこのレジスト
が存在する物品との界面に集中させる必要があるが、上
記応力がしばしばレジスト内部やレジストと粘着剤層と
の界面に集中して、これらの部分で破壊が生じ、結果と
して、レジストを確実に剥離除去できないことがあつ
た。
【0007】本発明は、上記の事情に照らし、物品上の
不要となつたレジストを粘着テ―プにより剥離除去する
にあたり、剥離の応力をレジストと上記物品との界面に
安定に集中させて、上記レジストを確実に剥離除去する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に対し、鋭意検討した結果、支持フイルム上に粘着剤
層を設けて粘着テ―プを構成するにあたり、上記の支持
フイルムとして伸縮性に富む素材からなるものを用いる
ことにより、剥離の応力をレジストと物品との界面に安
定して集中させることができ、これにより上記レジスト
を確実に剥離除去できることを知り、本発明を完成する
に至つた。
【0009】すなわち、本発明は、支持フイルム上に粘
着剤層を有し、上記の支持フイルムが伸縮性に富む素材
からなることを特徴とするレジスト除去用粘着テ―プ
(請求項1)に係り、上記の伸縮性に富む素材が、引張
弾性率が50Kg/mm2 以下のプラスチツクフイルム(請
求項2)、あるいは合成繊維からなる不織布、織物また
は網(請求項3)からなる態様を、とくに好ましい態様
とする。
【0010】また、本発明は、半導体、液晶表示パネル
などの精密電子部品の製造プロセスにおけるレジストが
存在する物品上に、上記構成のレジスト除去用粘着テ―
プを貼り付け、この粘着テ―プが活性エネルギ―にて硬
化する硬化型のものであれば、活性エネルギ―を供給し
て粘着剤層を硬化させたのち、この粘着テ―プを剥離す
ることにより、上記レジストを上記粘着テ―プの粘着剤
層面に固着して除去することを特徴とするレジスト除去
方法(請求項4)に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参考にして説明する。図1は、本発明のレジスト除去
用粘着テ―プの一例を示したものである。1は粘着テ―
プで、支持フイルム11上に粘着剤層12を設け、この
上にセパレ―タ(粘着剤表面保護フイルム)13を貼り
合わせた構成からなる。
【0012】支持フイルム11は、伸縮性に富む素材か
らなり、引張弾性率が50Kg/mm2以下(通常0.1Kg
/mm2 まで)のプラスチツクフイルム、たとえば、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレ―ト共
重合体などからなる厚さが通常10〜1,000μmの
フイルム、あるいはナイロン繊維、ポリエステル繊維な
どの合成繊維からなる厚さが通常0.1〜2mmの不織
布、織物または網(たとえば400メツシユ/インチ以
下のスクリ―ン印刷用網)などが用いられる。上記のプ
ラスチツクフイルムでは、粘着剤層12を設ける面にコ
ロナ処理などの適宜の表面処理を施して、粘着剤層12
の投錨性を改善しておくのがよい。また、上記の引張弾
性率とは、JIS−K−7127に準じて測定される値
を意味する。
【0013】粘着剤層12は、アクリル樹脂、シリコ―
ン樹脂、フツ素樹脂、ゴム(天然ゴム、合成ゴム)など
の各種ポリマ―を主成分とした、常態下で粘着力(感圧
接着性)を有するものであればよい。この粘着剤層12
の引張弾性率は、剥離時の応力をレジストとこれが存在
する物品との界面に集中させるうえで、剥離時(後述の
活性エネルギ―で硬化する硬化型のものであれば、硬化
後)において、支持フイルムの引張弾性率より大きいこ
とが望ましい。粘着剤層12の厚さは、適宜に決定して
よいが、一般には5〜100μmである。
【0014】本発明では、粘着テ―プをレジストが存在
する物品上に貼り付け、レジストを粘着剤層面に固着し
たのち、このテ―プを剥離することで、レジストを除去
することを基本とする。したがつて、用いる粘着剤は、
貼り付け・レジスト固着時と、剥離時とに、それぞ
れ適した特性を有していることが望まれる。しかし、
ととで要求される特性は通常相反し、の段階では、
粘着剤はレジスト形状に馴染むように塑性変形しやす
く、かつ高粘着力であることが望まれ、一方、の段階
では、レジストを確実に固定するため粘着剤は硬く強靱
であり、かつレジストが存在する以外の部分に対し低粘
着力であることが望まれる。
【0015】これを実現させるには、,の両段階で
バランスよく適合できるような特性を持つた粘着剤を選
択使用するのがよく、これには特性が比較的安定してい
るアクリル樹脂を主成分とした粘着剤が好ましく用いら
れる。このような粘着剤の粘着力(対シリコンウエハ粘
着力、JIS Z−0237に準ずる)としては、通常
10〜500g/10mm幅であるのがよい。
【0016】また、上記実現のため、,の両段階で
適合できるように両段階で特性が変化する粘着剤を使用
するのも好ましく、これには活性エネルギ―の供給によ
り特性が変化する粘着剤が用いられる。活性エネルギ―
としては、光(紫外線)、熱(赤外線)、電子線、X線
などの電磁波、超音波なの弾性波などが挙げられる。こ
のような粘着剤としては、紫外線硬化型粘着剤、電子線
硬化型粘着剤、熱硬化型粘着剤、熱可塑型粘着剤などが
あり、それぞれを単独で用いても複数の粘着剤を同時に
用いてもよい。これらの粘着剤の前記同様の粘着力は、
活性エネルギ―供給前(の段階)で250〜1,20
0g/10mm幅、活性エネルギ―供給後(の段階)で
1〜250g/10mm幅であるのがよい。
【0017】セパレ―タ(粘着剤表面保護フイルム)1
3には、ポリエステル、ポリカ―ボネ―ト、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアク
リレ―ト共重合体などからなる厚さが通常25〜100
μmのフイルムが用いられる。これらのフイルムは、表
面を適宜離型処理したものが好ましく用いられる。
【0018】上記構成のレジスト除去用粘着テ―プ1
は、支持フイルム11上に粘着剤を塗布し、これを加熱
によつて乾燥し、また適宜の架橋処理を施して、粘着剤
層12を形成したのち、この上にセパレ―タ13を貼り
合わせるという、粘着テ―プ作製の常用方式にて、作製
できる。また、別の方式として、セパレ―タ13上に上
記同様にして粘着剤層12を形成したのち、この上に支
持フイルム11をラミネ―トする方式で作製することも
できる。
【0019】本発明において、上記構成の粘着テ―プ1
を、精密電子部品の製造プロセスにおけるレジスト除去
工程に適用する例として、たとえば、半導体ウエハ上に
存在するレジストを剥離除去する方法について、以下に
説明する。
【0020】図2に示すように、まず、半導体ウエハ2
の表面2a(または裏面2b)に上記構成の粘着テ―プ
1を貼り付けて、粘着剤層12面を半導体ウエハ2上の
レジストパタ―ン3に対し十分に馴染ませる。これは、
たとえば、ハンドロ―ラ(図示せず)により押圧したの
ち、数分程度放置するといつた方法で行えばよい。この
操作により、粘着剤層12はレジスト形状に馴染むよう
に塑性変形して、レジストパタ―ン3と容易に一体化す
る。
【0021】このように貼り付けたのち、粘着テ―プ1
が活性エネルギ―により硬化する硬化型のものであれ
ば、支持フイルム11側から 粘着剤層12の種類に応
じた光(紫外線)、熱(赤外線)、電子線、X線などの
電磁波、超音波などの弾性波などの活性エネルギ―を供
給して、粘着剤層12を硬化させる。その後に、粘着テ
―プの端部より剥離操作すると、半導体ウエハ2上のレ
ジストパタ―ン3は、粘着剤層12面に固着されたま
ま、簡単に剥離除去される。
【0022】ここで、支持フイルム11が伸縮性に富む
素材からなるため、剥離の応力がレジストパタ―ン3と
半導体ウエハ2との界面に安定して集中し、従来のよう
にレジストパタ―ン3の内部やこのパタ―ン3と粘着剤
層12との界面などの他部分に集中することがない。こ
のため、上記他部分での破壊が起こらず、レジストパタ
―ン3の剥離除去を確実に達成することができる。
【0023】このようにしてレジストパタ―ンを安定に
除去できると、最終製品としての半導体の歩留りや信頼
性が大幅に向上する。これは、液晶表示パネルなどの他
の精密電子部品の製造プロセスにおけるレジスト除去工
程に適用した場合でも同じであり、上記と同様の効果を
期待することができる。
【0024】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
【0025】実施例1 低密度ポリエチレン〔日本ユニカ―(株)製の「LLD
PE NUCG−5210」〕を、フラツトシ―ト製造
装置〔モダンマシナリ―(株)製〕を用いて、押し出し
温度220℃、引き取り速度5m/分、コロナ処理強度
(濡れ指数)45dyne/cmで成膜加工して、厚さが80
μmである支持フイルムを作製した。この支持フイルム
は、JIS−K−7127に準じて測定される引張弾性
率が45Kg/mm2 であつた。
【0026】つぎに、厚さが50μmのポリプロピレン
製のセパレ―タ上に、アクリル樹脂100部にポリイソ
シアネ―ト架橋剤3部を加えてなるアクリル系粘着剤溶
液を塗布し、120℃で3分間加熱し架橋処理して、厚
さが30μmの粘着剤層を形成した。その直後に粘着剤
層面に前記の支持フイルムのコロナ処理面側を貼り合わ
せて、レジスト除去用粘着テ―プを作製した。この粘着
テ―プは、JIS−Z−0237に準じて測定されるシ
リコンウエハに対する粘着力(常温、剥離速度300mm
/分、180度剥離)が185g/10mm幅であつた。
【0027】実施例2 支持フイルムの樹脂原料として、低密度ポリエチレン
(実施例1と同じもの)100部にポリオレフイン系樹
脂改質剤〔三井石油化学工業(株)製の「A−408
5」〕25部を加えたものを用いた以外は、実施例1と
同様にして、支持フイルムを作製した。この支持フイル
ムの前記同様に測定される引張弾性率は15Kg/mm2
あつた。この支持フイルムを用いて、実施例1と同様に
して、レジスト除去用粘着テ―プを作製した。この粘着
テ―プは、前記同様に測定されるシリコンウエハに対す
る粘着力が150g/10mm幅であつた。
【0028】実施例3 支持フイルムの樹脂原料として、低密度ポリエチレン
(実施例1と同じもの)100部にポリオレフイン系樹
脂改質剤〔実施例2と同じもの)40部を加えたものを
用いた以外は、実施例1と同様にして、支持フイルムを
作製した。この支持フイルムの前記同様に測定される引
張弾性率は3Kg/mm2 であつた。この支持フイルムを用
いて、実施例1と同様にして、レジスト除去用粘着テ―
プを作製した。この粘着テ―プは、前記同様に測定され
るシリコンウエハに対する粘着力が145g/10mm幅
であつた。
【0029】実施例4 粘着剤として、アクリル樹脂100部にポリイソシアネ
―ト架橋剤3部、重合性オリゴマ―としてジペンタエリ
スリト―ルヒドロキシペンタアクリレ―ト100部およ
び光重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフ
エニルケトン5部を加えてなるアクリル系紫外線硬化型
粘着剤を使用した以外は、実施例3と同様にして、厚さ
が30μmの紫外線硬化型粘着剤層を有するレジスト除
去用粘着テ―プを作製した。この粘着テ―プは、前記同
様に測定されるシリコンウエハに対する粘着力が、硬化
前の常態で860Kg/mm2 、硬化後(紫外線を1J/cm
2照射後)で150Kg/mm2 であつた。
【0030】実施例5 支持フイルムとして、ナイロン製網〔NBC工業(株)
製、200メツシユ/インチのスクリ―ン印刷用網〕を
使用した以外は、実施例1と同様にして、レジスト除去
用粘着テ―プを作製した。この粘着テ―プは、前記同様
に測定されるシリコンウエハに対する粘着力が160g
/10mm幅であつた。
【0031】比較例1 支持フイルムの樹脂原料として、高密度ポリエチレン
〔三井石油化学工業(株)製の「2100J」〕を使用
した以外は、実施例1と同様にして、支持フイルムを作
製した。この支持フイルムの前記同様に測定される引張
弾性率は56Kg/mm2 であつた。この支持フイルムを用
いて、実施例1と同様にして、レジスト除去用粘着テ―
プを作製した。この粘着テ―プは、前記同様に測定され
るシリコンウエハに対する粘着力が185g/10mm幅
であつた。
【0032】比較例2 支持フイルムとして、厚さが50μmのポリエステルフ
イルム(前記同様に測定される引張弾性率が400Kg/
mm2 )を使用した以外は、実施例1と同様にして、レジ
スト除去用粘着テ―プを作製した。この粘着テ―プは、
前記同様に測定されるシリコンウエハに対する粘着力が
190g/10mm幅であつた。
【0033】以上の実施例1〜5および比較例1,2の
各レジスト除去用粘着テ―プを使用して、下記の方法に
より、半導体ウエハ上に存在するレジストの除去試験を
行つた。この結果は、後記の表1に示されるとおりであ
つた。なお、表1には、参考のために、各粘着テ―プに
用いた支持フイルム(ただし、実施例1〜4および比較
例1,2のプラスチツクフイルム)の引張弾性率を、併
記した。
【0034】<レジスト除去試験>半導体ウエハ上に厚
さが1μmのポジ型レジストを塗布し、イオン注入エネ
ルギ―80KeV、イオン注入濃度1×1014ions
/cm2 でPイオンを注入した。このウエハに、粘着テ―
プをそのセパレ―タを引き剥がしながら貼り付け、3分
間放置後、実施例4の紫外線硬化型のものでは紫外線を
1J/cm2 照射して粘着剤層を硬化させたのち、剥離し
て、レジストを除去した。レジスト除去面積からレジス
ト除去率を計算した。なお、上記除去率が100%未満
の場合、上記貼り付けおよび剥離操作を2度繰り返し
た。また、上記一連の作業は、クラス10のクリ―ンル
―ム内(温度23℃、湿度60%)で行つた。
【0035】
【0036】上記の表1から明らかなように、本発明の
実施例1〜5のレジスト除去用粘着テ―プは、支持フイ
ルムを、50Kg/mm2 以下の引張弾性率を有するプラス
チツクフイルムか、あるいはナイロン網からなる伸縮性
に富む素材で構成したことにより、剥離の応力をレジス
トと半導体ウエハとの界面に集中でき、結果として、半
導体ウエハ上のレジストを確実に除去できることがわか
る。実際に、実施例1〜5の上記粘着テ―プをレジスト
除去工程を含む半導体ウエハの製造プロセスに適用し、
最終的に得られた半導体デバイスの歩留りを集計した結
果、いずれの実施例も、従来に比べ高い留まりが得られ
ることが判明した。
【0037】これに対して、支持フイルムを、引張弾性
率が50Kg/mm2 を超えるプラスチツクフイルムからな
る伸縮性に乏しい素材で構成した比較例1,2のレジス
ト除去用粘着テ―プでは、剥離の応力がレジスト内部や
レジストと粘着剤層との界面に集中して、この部分で破
壊が生じ、貼り付けおよび剥離操作を2度行つても、実
施例1〜5のような高いレジスト除去率は得られなかつ
た。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のレジスト除去用
粘着テ―プとこれを用いたレジスト除去方法によれば、
物品上の不要となつたレジストを常に安定して確実に剥
離除去できる。したがつて、本発明は、半導体の製造工
程やその他液晶などの各種分野に幅広く利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレジスト除去用粘着テ―プの一例を示
す断面図である。
【図2】本発明のレジスト除去用粘着テ―プを用いて半
導体ウエハ上のレジストを除去する方法を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 粘着テ―プ 11 支持フイルム 12 粘着剤層 13 セパレ―タ(粘着剤表面保護フイルム) 2 半導体ウエハ 3 レジストパタ―ン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持フイルム上に粘着剤層を有し、上記
    の支持フイルムが伸縮性に富む素材からなることを特徴
    とするレジスト除去用粘着テ―プ。
  2. 【請求項2】 伸縮性に富む素材が、引張弾性率が50
    Kg/mm2 以下のプラスチツクフイルムである請求項1に
    記載のレジスト除去用粘着テ―プ。
  3. 【請求項3】 伸縮性に富む素材が、合成繊維からなる
    不織布、織物または網である請求項1に記載のレジスト
    除去用粘着テ―プ。
  4. 【請求項4】 半導体、液晶表示パネルなどの精密電子
    部品の製造プロセスにおけるレジストが存在する物品上
    に、請求項1〜3のいずれかに記載のレジスト除去用粘
    着テ―プを貼り付け、この粘着テ―プが活性エネルギ―
    にて硬化する硬化型のものであれば、活性エネルギ―を
    供給して粘着剤層を硬化させたのち、この粘着テ―プを
    剥離することにより、上記レジストを上記粘着テ―プの
    粘着剤層面に固着して除去することを特徴とするレジス
    ト除去方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0926732A2 (en) * 1997-12-10 1999-06-30 Nitto Denko Corporation Process for producing semiconductor device and pressure-sensitive adhesive sheet for surface protection
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