JPH10158448A - 舗装材及び舗装材の塗着方法及び舗装材を被覆した覆工板 - Google Patents

舗装材及び舗装材の塗着方法及び舗装材を被覆した覆工板

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JPH10158448A
JPH10158448A JP32164596A JP32164596A JPH10158448A JP H10158448 A JPH10158448 A JP H10158448A JP 32164596 A JP32164596 A JP 32164596A JP 32164596 A JP32164596 A JP 32164596A JP H10158448 A JPH10158448 A JP H10158448A
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JP
Japan
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pavement material
mixed
paving material
mainly composed
mixing
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JP32164596A
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Yoshiyuki Ogushi
義之 大串
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OGUSHI YOSHUKI
Original Assignee
OGUSHI YOSHUKI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】付着性、防水性、柔軟性あるいは弾性、及び保
温性に優り、凍結やスリップ防止を図ることのできる舗
装材、及び、覆工板を提供すること。 【解決手段】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主
成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン
及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポ
リマーエマルジョンを混和して混合材料を生成し、同混
合材料中に補強用繊維片を混入して舗装材とした。ま
た、同舗装材で覆工板の表面を被覆した。さらに、前記
混合材料中に弾性体チップを混入して舗装材を形成し、
同舗装材により表面を被覆するとともに、前記弾性体チ
ップの一部を露出させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装材及び舗装材
の塗着方法及び舗装材を被覆した覆工板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、歩道橋などは、モルタルなどの舗
装材で表面仕上げを行い。スリップによる事故防止を図
っている。
【0003】また、地下鉄工事や道路工事などのよう
に、道路の掘削作業を伴う工事では、掘削溝を上方から
覆工板で覆い、車や人の往来に支障がないようにしてい
る。
【0004】かかる覆工板は、鋼材からなるものが一般
的であり、通常、スリップ防止を図るために表面に凹凸
パターンを施してはいるが、交通量が多いとすぐに凹凸
が摩耗してしまい、特に雨天時や凍結時にはスリップし
やすい状態となり危険であった。また、近年では、前記
歩道橋同様にモルタルやエポキシ樹脂を主体とした舗装
材を表面に塗布した覆工板も提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した舗
装材や覆工板は未だ以下の課題が残されている。
【0006】すなわち、モルタルやエポキシ樹脂を主体
とした舗装材は、鋼板だけのものに比べて確かに耐摩耗
性の向上は見られるがそれでも十分とはいえず、使用条
件によっては早期摩耗したり、また、柔軟性や弾性に乏
しいので、舗装材内部の環境変化によって膨張・収縮し
た場合はひび割れや亀裂を生じ、しかも、これに道路事
情の悪条件が重なると完全に割れを生じたりすることが
あった。
【0007】また、冬季などで道路が凍結した場合につ
いてはとてもスリップ防止を図ることはできず、非常に
危険な状態となっているのが現状である。
【0008】そこで、現場からは、より耐久性に優ると
ともに、凍結時においてもスリップ防止を図ることので
きる覆工板が望まれている。
【0009】本発明は、上記課題を解決することのでき
る舗装材及び同舗装材で被覆した覆工板を提供すること
を目的としている。
【0010】
【発明が解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明では、酸化珪素、酸化カルシ
ウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、カルボキシ変性
スチレンブタジエン及びメタクリル酸シクロヘキシルを
主成分とする複合ポリマーエマルジョンを混和して混合
材料を生成し、同混合材料中に補強用繊維片を混入し
た。
【0011】また、請求項2に係る本発明では、酸化珪
素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、
カルボキシ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シ
クロヘキシルを主成分とする複合ポリマーエマルジョン
を混和して生成した混合材料中に補強用繊維片を混入し
て舗装材を形成し、同舗装材により表面を被覆した覆工
板とした。
【0012】また、請求項3に係る本発明では、酸化珪
素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、
カルボキシ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シ
クロヘキシルを主成分とする複合ポリマーエマルジョン
を混和して生成した混合材料中に弾性体チップを混入し
て舗装材を形成し、同舗装材を、前記弾性体チップの一
部が露出するように被舗装面に塗着することとした。
【0013】さらに、請求項4に係る本発明では、酸化
珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤
に、カルボキシ変性スチレンブタジエン及びメタクリル
酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポリマーエマルジ
ョンを混和して生成した混合材料中に弾性体チップを混
入して舗装材を形成し、同舗装材により表面を被覆する
とともに、前記弾性体チップの一部を露出させた覆工板
とした。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の本発明は、酸化
珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤
に、カルボキシ変性スチレンブタジエン及びメタクリル
酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポリマーエマルジ
ョンを混和して混合材料を生成し、同混合材料中に補強
用繊維片を混入した舗装材に係るものである。
【0015】なお、補強用繊維片としては、いわゆるス
チールファイバーと呼ばれる金属繊維片を使用すること
が好ましいが、その他、ガラス繊維片、炭素繊維片、全
芳香族ポリアミド繊維片、炭化珪素繊維片等も好適に用
いることができる。
【0016】上記構成の混合材料は、モルタルに比べて
付着性、防水性、柔軟性あるいは弾性に富み、かつ防錆
作用及び保温作用を有する。
【0017】したがって、かかる混合材料を主体とする
舗装材は、硬化後の気候変化などにより内部環境が変化
し、これに伴い内部応力が発生してもその自己保有する
柔軟性により吸収し、亀裂や割れを防止することがで
き、耐久性が著しく向上する。
【0018】さらに、前記階段や歩道橋が鋼製であって
も、かかる舗装材は鋼板との馴染みがよく強力に付着
し、かつ、鋼板表面に強制酸化被膜を形成することがで
きるので防錆作用があり、階段や歩道橋の本体を錆から
守ることができるととに、前記したように保温作用があ
るので、凍結しにくいという効果がある。
【0019】しかも、補強用繊維片を混入しているの
で、耐摩耗性も著しく向上しており、かかる舗装材を例
えば屋外の階段や歩道橋などの表面仕上げに用いた場
合、早期摩耗がなく、長期にわたってスリップ防止の効
果を維持することができる。
【0020】請求項2に係る本発明は、酸化珪素、酸化
カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、カルボキ
シ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シクロヘキ
シルを主成分とする複合ポリマーエマルジョンを混和し
て生成した混合材料中に補強用繊維片を混入して舗装材
を形成し、同舗装材により表面を被覆した覆工板とした
ものである。
【0021】覆工板は、鋼製とすることが好ましく、ま
た、表面に舗装材を被覆する場合、覆工板本体の表面周
囲に適宜高さの壁体を設けて上部面を枠状に形成し、前
記舗装材を枠内に塗布、または積層するとよい。
【0022】さらに、かかる舗装材を、覆工板本体全体
に塗布してもよい。すなわち、本舗装材は鋼製の覆工板
本体との馴染みが良好なので剥離などのおそれがなく、
しかも、防水性及び防錆能に優るので覆工板が錆付くの
を防止でき、例えば、覆工板がリース品であった場合、
そのメンテナンスが容易となり、錆落としや再塗装など
の手間を省くことができる。
【0023】また、本発明にかかる覆工板は、舗装材が
保温性を有するので凍結しにくく、しかも、上述した補
強用繊維片を混入しているので、寒冷地におけるスパイ
クタイヤなどの使用にも耐えうる十分な耐摩耗性を有す
るものである。したがって、環境変化により舗装材内部
に生じる応力も自己保有する柔軟性により吸収すること
ができる十分な耐久性を有し、交通量の多い場所で使用
しても長期使用が可能となり、道路工事などで使用した
場合にコストの低減に寄与することができる。
【0024】請求項3に係る本発明は、酸化珪素、酸化
カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、カルボキ
シ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シクロヘキ
シルを主成分とする複合ポリマーエマルジョンを混和し
て生成した混合材料中に弾性体チップを混入して舗装材
を形成し、同舗装材を、前記弾性体チップの一部が露出
するように被舗装面に塗着するものである。
【0025】被舗装面の材質としては特に限定されるも
のではなく、鋼材、木材、岩石材など何でもよく、ま
た、弾性体チップの一部を露出させるためには、舗装材
が完全に硬化する前に洗い出しするか、あるいは、硬化
後に、目荒らしする方法が考えられる。
【0026】請求項4記載の本発明は、酸化珪素、酸化
カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、カルボキ
シ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シクロヘキ
シルを主成分とする複合ポリマーエマルジョンを混和し
て生成した混合材料中に弾性体チップを混入して舗装材
を形成し、同舗装材により表面を被覆するとともに、前
記弾性体チップの一部を露出させた覆工板としたもので
ある。
【0027】すなわち、上述したように、本覆工板に用
いた舗装材は、付着性、防水性、柔軟性あるいは弾性に
富み、かつ、防錆作用を有し、しかも、これに弾性体チ
ップを混入したことによりさらに柔軟性、弾性が向上し
ている。したがって、気候変化などにより内部環境が変
化しても十分に自己対応が可能となり耐久性が著しく向
上する。
【0028】しかも、舗装材自体が保温性を有するので
凍結しにくく、凍結した場合であっても、表面には弾性
体チップの一部が露出しているのでスリップ防止の効果
が著しく向上し、雨天の場合は勿論のこと自動車などの
スリップ事故を未然に防ぐことができ、、交通安全に大
いに寄与するものである。
【0029】この場合も覆工板は鋼製とすることが好ま
しく、そして、表面に舗装材を被覆する場合においても
前述したように、覆工板本体の表面周囲に適宜高さの壁
体を設けて上部面を枠状に形成し、前記舗装材を枠内に
塗布、または積層するようにする。そして、舗装材表面
を目荒らししたり、あるいは洗い出しすることにより弾
性体チップを露出するものである。
【0030】ところで、弾性体チップとしては、各種原
料のものを使用できるが、例えば、合成ないしは天然ゴ
ムなどのゴムチップを好適に用いることができ、特に、
廃タイヤのゴムチップは安価であり、かつ、十分な強度
を有するので好適である。
【0031】また、覆工板に被覆する舗装材には、かか
る弾性体チップに加え、前述した補強用繊維片を混入し
てもよい。
【0032】
【実施例】以下、添付図に基づいて、本発明の実施例を
説明する。
【0033】(第一実施例)図1及び図2に本発明に係
る舗装材を被覆した覆工板1の使用状態を示している。
図1中、2は車道、3は同車道2を掘削して形成した工
事用掘削溝、4は通行車両、4aはタイヤ、5は車道2と
覆工板1との段差を緩やかに埋める斜板である。また、
図2中、6は覆工板本体10の下面に取付けた補助板であ
る。
【0034】本実施例に係る覆工板1は、厚さが5〜6
mmの鋼板製とするとともに、1m×2mの矩形形状に構
成した覆工板本体10の表面に後述する舗装材Aを被覆し
て構成している。
【0035】すなわち、図2及び図3に示すように、矩
形形状に形成した基板11上に、複数の凸条12を長手方向
に一定間隔をあけて突設し、同凸条12の上端間には前記
基板11と略同面積の上板13を固着している。さらに、同
上板13の四辺には、適宜高さの側壁14を取付けて覆工板
本体10の上部に枠体を構成している。そして、かかる枠
体内に舗装材Aを塗布あるいは積層している。
【0036】また、舗装材Aは覆工板本体10の上部の枠
内のみならず、図4に示すように、覆工板本体10の表面
全体に塗布することもできる。
【0037】本舗装材Aは、後述するように、鋼製の覆
工板本体10との馴染みが良好なので剥離などのおそれが
なく、しかも、防水性及び防錆能に優るので覆工板1が
錆付くのを防止でき、例えば、覆工板1がリース品であ
った場合、そのメンテナンスが容易となり、錆落としや
再塗装などの手間を省くことができる。
【0038】ここで、本実施例に係る舗装材Aについて
説明する。
【0039】本実施例に係る舗装材Aは、図3に示すよ
うに、ポリマーセメントモルタルA1に、補強用繊維片と
して、いわゆるスチールファイバー7を均一に混入して
構成している(図4参照)。
【0040】ポリマーセメントモルタルA1は、酸化珪
素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主成分とした主剤に、
カルボキシ変性スチレンブタジエン及びメタクリル酸シ
クロヘキシルを主成分とする複合ポリマーエマルジョン
を混和して生成した混合材料からなるものであり、本実
施例では、主剤と複合ポリマーエマルジョンとを6:1
で配合したものである。
【0041】そして、かかるポリマーセメントモルタル
全体に対し、スチールファイバー7を15重量%混入して
全体に均一に散在させるように混練している。
【0042】スチールファイバー7は市販されているも
のでよく、その長さとしては、舗装材Aを生成するに際
して10〜30mmのものを使用するのが好ましい。また、補
強用繊維片としては、かかるスチールファイバー7のよ
うな金属繊維片の他、ガラス繊維片、炭素繊維片、全芳
香族ポリアミド繊維片、炭化珪素繊維片等も好適に用い
ることができる。
【0043】ここで、上記複合ポリマーエマルジョンの
成分構成を以下に示す。
【0044】 カルボキシ変性スチレンブタジエン 45 % メタクリル酸シクロヘキシル 24 % メタノール 5 % 脂肪酸ソーダ石鹸 1 % 水 25 % また、複合ポリマーエマルジョンが混入される主剤は以
下の成分構成を有するものとしている。
【0045】 白色セメント 28.0 % 珪砂(SiO2) 71.6 % 鉄粉(Fe3O4) 0.2 % 亜鉛華(ZnO) 0.1 % チタン白 0.1 % 舗装材Aを上記成分構成としたことにより、舗装材A
は、通行車両4のタイヤ4aに対してアスファルト道路同
様、あるいはそれ以上の摩擦力を有し、スリップ事故な
どを未然に防ぐごとができる。
【0046】また、本舗装材Aは、付着性、防水性、柔
軟性あるいは弾性に富み、かつ防錆作用及び保温性を有
するので、鋼板製の覆工板本体10に強力に付着し、か
つ、特に、図4に示したように舗装材Aを覆工板本体10
の表面全体に塗布した場合は、雨水の侵入を確実に防止
するとともに、覆工板本体10の表面に強制酸化被膜を形
成して覆工板本体10が錆びたりすることを防止すること
ができる。
【0047】また、季節や気候により環境が変化し、舗
装材Aの内部環境が変化して膨張・伸縮があっても、柔
軟性を有するので追従することができ、亀裂や割れを生
じたりすることがなく、耐久性に富んだ覆工板1となす
ことができる。
【0048】さらに、寒冷時において凍結することを可
及的に防止するこができる。
【0049】また、本発明の特徴として、舗装材Aには
スチールファイバー7が混入されているので、耐摩耗性
が著しく向上し、通行車両4の量がいかに多くとも表面
摩耗が減少し、長期にわたって性能を維持することがで
きる。
【0050】(第2実施例)次に、第2実施例として、
図5に示したものを説明する。
【0051】本実施例が第1実施例に対して主に異なる
点は舗装材Aの構成にあり、ここでは、弾性体チップ8
をポリマーセメントモルタルA1中に混入したこと、及
び、かかる弾性体チップ8の一部を積層した舗装材Aの
表面に露出させたことに特徴がある。なお、弾性体チッ
プ8とともに、前述した補強用繊維片を混入しても構わ
ない。
【0052】また、本実施例に係る弾性体チップ8は廃
タイヤのチップを利用しているが、その他の原料であっ
ても構わない。
【0053】さらに、かかる弾性体チップ8の大きさと
しては、0.5 〜5mmの範囲で適宜設定することが好まし
いが、舗装材Aの施工厚さなどを勘案して前記範囲を逸
脱する大きさのものとしても構わない。
【0054】本実施例に係る舗装材Aを得るには、上記
弾性体チップ8を、その混入割合がポリマーセメントモ
ルタルA1全体に対して15重量%となるように均一に混入
して混練して硬化させる。
【0055】そして、覆工板本体10を被覆するに際して
は、舗装材Aを覆工板本体10に塗着した後、完全に硬化
する前に弾性体チップ8の一部が露出するまで表面を洗
い出し、その状態で完全に硬化させるとよい。あるい
は、硬化後に、目荒らしすることによっても弾性体チッ
プ8を露出させることができる。
【0056】このように、弾性体チップ8を露出させる
作業もきわめて容易なので舗装作業を効率的に行える。
【0057】また、弾性体チップ8は、その一部が露出
していても、ポリマーセメントモルタルA1中では同ポリ
マーセメントモルタルA1と強力に付着しているので、脱
落したりすることはなく、覆工板1上に形成される細か
な凹凸を長期的に維持することができる。
【0058】本実施例に係る舗装材Aは、先の第1実施
例同様な基本的な性能を有する他、弾性体チップ8を含
有することにより、さらに柔軟性、弾性、及び保温性が
向上するので、気候変化などにより内部環境が変化して
も十分に自己対応が可能となり耐久性が著しく向上する
とともに、凍結を可及的に防止することができる。
【0059】しかも、表面に一部が露出した弾性体チッ
プ8により、スリップ防止の効果を著しく向上させるこ
とができ、雨天時の場合は勿論のこと、道路が凍結して
しまった場合でも自動車などのスリップ事故を未然に防
ぎ、交通安全に大いに寄与することができる。
【0060】なお、ポリマーセメントモルタルA1の成分
構成は第1実施例と同様としているのでここでの説明は
省略した。
【0061】以上、実施例を通して本発明を説明した
が、本発明に係る舗装材Aは、覆工板1に被覆するだけ
でなく、図6に示すように、屋外用の階段Sや歩道橋、
その他歩行の際にスリップしやすい個所などの表面仕上
げに適用できることは当然である。
【0062】また、覆工板本体10の形態としては、各実
施例で示したものに限定されるものではなく、一般に覆
工板として使用されるものであればどのような形状、構
造のものであってもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態
で実施され、以下のような効果を奏する。
【0064】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を
主成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエ
ン及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合
ポリマーエマルジョンを混和して混合材料を生成し、同
混合材料中に補強用繊維片を混入した舗装材としたこと
により、モルタルに比べて付着性、防水性、柔軟性ある
いは弾性、保温性に優り、硬化後の気候変化などにより
内部環境が変化し、これに伴い内部応力が発生してもそ
の自己保有する柔軟性により吸収し、亀裂や割れを防止
することができ、耐久性が著しく向上するとともに、可
及的に凍結を防止する効果がある。
【0065】しかも、補強用繊維片を混入しているの
で、耐摩耗性も著しく向上しており、これを例えば屋外
の階段や歩道橋などの表面仕上げに用いた場合、早期摩
耗がなく、長期にわたってスリップ防止の硬化を維持す
ることができる。
【0066】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を
主成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエ
ン及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合
ポリマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に
補強用繊維片を混入して舗装材を形成し、同舗装材によ
り表面を被覆した覆工板としたことにより、凍結防止の
効果を生起するともに、寒冷地におけるスパイクタイヤ
などの使用にも耐えうる十分な耐摩耗性を有し、さら
に、環境変化により舗装材内部に生じる応力も自己保有
する柔軟性により吸収することができる十分な耐久性を
有するので、交通量の多い場所で使用しても長期使用が
可能となり、道路工事などでの使用した場合にコストの
低減に寄与することができる。
【0067】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を
主成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエ
ン及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合
ポリマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に
弾性体チップを混入して舗装材を形成し、同舗装材を、
前記弾性体チップの一部が露出するように被舗装面に塗
着するようにしたので、被舗装面の材質にかかわらず強
力に舗装材を被覆することができ、かつ、凍結防止を可
及的に図ることができる。
【0068】さらに、被舗装材が鋼材であればその錆付
を防止することができ、しかも、簡単な舗装作業で弾性
体チップを露出させ、雨天時や道路凍結時においても著
しいスリップ防止効果を得ることができる。
【0069】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を
主成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエ
ン及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合
ポリマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に
弾性体チップを混入して舗装材を形成し、同舗装材によ
り表面を被覆するとともに、前記弾性体チップの一部を
露出させた覆工板としたことにより、柔軟性、弾性が著
しく向上し、気候変化などにより内部環境が変化しても
十分に自己対応が可能となり耐久性が著しく向上する。
【0070】しかも、表面の舗装材自体に保温性がある
ので凍結することを可及的に防止することができるとと
もに、表面には弾性体チップの一部が露出しているので
スリップ防止の効果が著しく向上し、雨天の場合は勿論
のこと、道路が凍結してしまった場合であっても自動車
などのスリップ事故を未然に防ぐことができ、交通安全
に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装材を被覆した覆工板の使用状
態を示す説明図である。
【図2】同断面視による説明図である。
【図3】同覆工板の斜視図である。
【図4】第1実施例に係る覆工板の説明図である。
【図5】第2実施例に係る覆工板の説明図である。
【図6】本発明に係る舗装材の一用途を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 舗装材 A1 ポリマーセメントモルタル 1 覆工板 7 スチールファイバー(補強用繊維片) 8 弾性体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E01C 9/10 E01C 9/10 A 15/00 15/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主
    成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン
    及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポ
    リマーエマルジョンを混和して混合材料を生成し、同混
    合材料中に補強用繊維片を混入したことを特徴とする舗
    装材。
  2. 【請求項2】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主
    成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン
    及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポ
    リマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に補
    強用繊維片を混入して舗装材を形成し、同舗装材により
    表面を被覆したことを特徴とする舗装材を被覆した覆工
    板。
  3. 【請求項3】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主
    成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン
    及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポ
    リマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に弾
    性体チップを混入して舗装材を形成し、同舗装材を、前
    記弾性体チップの一部が露出するように被舗装面に塗着
    することを特徴とする舗装材の塗着方法。
  4. 【請求項4】酸化珪素、酸化カルシウム及び酸化鉄を主
    成分とした主剤に、カルボキシ変性スチレンブタジエン
    及びメタクリル酸シクロヘキシルを主成分とする複合ポ
    リマーエマルジョンを混和して生成した混合材料中に弾
    性体チップを混入して舗装材を形成し、同舗装材により
    表面を被覆するとともに、前記弾性体チップの一部を露
    出させたことを特徴とする舗装材を被覆した覆工板。
JP32164596A 1996-12-02 1996-12-02 舗装材及び舗装材の塗着方法及び舗装材を被覆した覆工板 Pending JPH10158448A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100665088B1 (ko) 2006-07-03 2007-01-04 김성은 박리 및 절리 방지용 넌 슬립 도포재 및 이를 도로에시공하는 방법
KR100752050B1 (ko) 2006-12-20 2007-08-23 장은영 도로의 미끄럼 방지재
JP2016079598A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社植木組 覆工板及びその製造方法
CN109577701A (zh) * 2018-11-30 2019-04-05 国网河南省电力公司商丘供电公司 一种基于变电站用防护外墙
JP2020142942A (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 太平洋セメント株式会社 セメント系ポーラス舗装用資材

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