JPH10156898A - 樹脂モールド装置 - Google Patents

樹脂モールド装置

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JPH10156898A
JPH10156898A JP26967797A JP26967797A JPH10156898A JP H10156898 A JPH10156898 A JP H10156898A JP 26967797 A JP26967797 A JP 26967797A JP 26967797 A JP26967797 A JP 26967797A JP H10156898 A JPH10156898 A JP H10156898A
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ejector pin
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ejector
resin molding
pin plate
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Makoto Yanagisawa
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エジェクタピンによる離型操作を高精度で行
うことを可能とし、またエジェクタピンの複合化された
動作を可能にする。 【解決手段】 エジェクタピン14を立設したエジェク
タピンプレート12a、12bが型開閉方向に移動可能
に支持され、樹脂モールド装置の型開閉力を利用してエ
ジェクタピンプレート12a、12bを押動することに
より前記エジェクタピン14による樹脂成形品の離型等
を可能とした樹脂モールド装置において、前記エジェク
タピンプレート12a、12bを押動するエジェクショ
ンユニット40a、40bを金型10a、10bとプラ
テン26、32との間に設置し、前記型開閉力とは独立
に該エジェクションユニッ40a、40bトにより前記
エジェクタピンプレート12a、12bを押動可能とし
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂モールド装置に
関し、とくに樹脂モールド装置におけるエジェクタピン
の駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】エジェクタピンは樹脂モールド装置で樹
脂成形した後、型開きする際に樹脂成形品を金型から離
型する目的で設けられるものである。図13に樹脂モー
ルド装置でのエジェクタピンの一般的な取り付け構造を
示す。図は中心線Aの左半部に型締め状態、右半部に型
開き状態を示す。10aが上型、10bが下型、12a
が上型のエジェクタピンプレート、12bが下型のエジ
ェクタピンプレートである。エジェクタピン14は樹脂
を充填するキャビティの位置に合わせてエジェクタピン
プレート12a、12bに立設し、型締め状態ではキャ
ビティの内底面に端面位置が一致する位置に引き込ま
れ、型開き時にキャビティ内底面から突出して成形品を
離型する。
【0003】上型のエジェクタピンプレート12aの背
面側に装着したスプリング16aはエジェクタピン14
を突出させる向きにエジェクタピンプレート12aを常
時付勢する。型締め時にはリターンピン18によってエ
ジェクタピンプレート12aが押し上げられてエジェク
タピン14は引き込み位置に設定され、型開き時にはス
プリング16aの付勢力によりエジェクタピンプレート
12aが押し下げられ、それとともにエジェクタピン1
4が突き出され上型10aから成形品を離型する。
【0004】下型10bのエジェクタピンプレート12
bでは上型とは異なり、エジェクタピンプレート12b
を押し下げる向き、すなわちエジェクタピン14を常時
引き込む向きに付勢するスプリング16bが装着され、
型開きが完了する直前に成形品が下型10bから離型す
るようエジェクタピン14を作動させる。この下型10
bでのエジェクタピン14の駆動は、下型10bのエジ
ェクタピンプレート12bの下面にエジェクタプレート
20に立設したエジェクタプレートピン24を当接さ
せ、エジェクタプレート20の下面にプレスベース28
に立設した当接ロッド30を当接させることによってな
される。
【0005】エジェクタプレート20は型開閉方向に可
動に支持されており、型締め状態では当接ロッド30と
エジェクタプレート20とは離間している。型開き動作
により、下型10bが可動プラテン26に支持されて下
降し、型開きが完了する直前にエジェクタプレート20
の下面に当接ロッド30が当接し、可動プラテン26の
押し下げ力により、スプリング16bの付勢力に抗して
エジェクタピンプレート12bが押し上げられ、これに
よってエジェクタピン14が突き出されエジェクタピン
14によって下型10bから成形品が離型される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の樹
脂モールド装置では、エジェクタピン14を駆動するた
め、上型10aではリターンピン18によってスプリン
グ16aの付勢力に抗してエジェクタピンプレート12
aを押し上げ、下型側ではエジェクタプレート20を当
接ロッド30で突き上げるようにしている。ところで、
これらリターンピン18および当接ロッド30はいずれ
もエジェクタピンプレート12a、エジェクタプレート
20の外縁部に当接して支持する構成としていることか
ら、リターンピン18およびエジェクタプレート20で
押動する際にエジェクタピンプレート12aとエジェク
タプレート20がわずかながら反ることが問題になる。
【0007】上型10aでのエジェクタピンプレート1
2aの反りはエジェクタピン14の突出位置がばらつく
原因になり、樹脂厚が厚いパッケージの場合は問題にな
らないのであるが、最近の製品のようにきわめて樹脂厚
が薄い製品の場合には、わずかなエジェクタピン14の
突出位置のばらつきが製品の品質に影響を与えるという
問題がある。また、下型10bでのエジェクタプレート
20の反りは、下型10bでのエジェクタピン14の作
動不良を招き、下型10bからの成形品の離型不良を招
くという問題がある。
【0008】本発明はこのような従来の樹脂モールド装
置におけるエジェクタピンの作動不良を解消し、高精度
の樹脂成形を可能として薄型のパッケージ等であっても
容易に樹脂モールドすることを可能とし、また金型から
の成形品の離型等が確実に行えるようにし、確実で安定
した樹脂モールドを可能とする樹脂モールド装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、エジェクタピン
を立設したエジェクタピンプレートが型開閉方向に移動
可能に支持され、樹脂モールド装置の型開閉力を利用し
てエジェクタピンプレートを押動することにより前記エ
ジェクタピンによる樹脂成形品の離型等を可能とした樹
脂モールド装置において、前記エジェクタピンプレート
を押動するエジェクションユニットを金型とプラテンと
の間に設置し、前記型開閉力とは独立に該エジェクショ
ンユニットにより前記エジェクタピンプレートを押動可
能としたことを特徴とする。また、前記エジェクタピン
プレートを上型および/または下型で複数配設し、前記
エジェクションユニットによりこれら複数のエジェクタ
ピンプレートを個々に駆動可能としたことにより、エジ
ェクタピン等の動作を複合的に行うことが可能となる。
【0010】また、エジェクタピンを立設したエジェク
タピンプレートが型開閉方向に移動可能に支持され、樹
脂モールド装置の型開閉力を利用してエジェクタピンプ
レートを押動することにより前記エジェクタピンによる
樹脂成形品の離型等を可能とした樹脂モールド装置にお
いて、型開閉力とは独立に前記エジェクタピンプレート
を押動するエジェクションユニットを金型とプラテンと
の間に設置し、前記エジェクタピンプレートを上型およ
び/または下型に複数配設し、該複数配設した一方のエ
ジェクタピンプレートを前記エジェクションユニットに
より駆動可能とし、他方のエジェクタピンプレートを前
記型開閉力により駆動可能としたことを特徴とする。こ
のように、エジェクタピンプレートを複数設置し、エジ
ェクタピンプレートをエジェクションユニットと型開閉
力によって駆動することによりエジェクタピン等を複合
的に動作させることを可能とし、より好適な樹脂モール
ドを可能とする。
【0011】前記エジェクタピンプレートは金型の取り
付け側に接近する向きに付勢して取り付けられ、前記エ
ジェクションユニットにより型開き時に押動可能に設け
られたことを特徴とする。また、前記エジェクションユ
ニットは、型締め時に前記エジェクタピンプレートを前
記エジェクタピンが樹脂成形部から剥離する引き込み位
置まで駆動可能に設けたことを特徴とする。これによ
り、樹脂成形部からエジェクタピンを剥離した後に型開
きすることを可能にする。また、前記エジェクタピンプ
レートと前記エジェクションユニットとの間に、前記エ
ジェクタピンプレートを押動するエジェクタロッドが設
けられたことを特徴とする。また、前記エジェクション
ユニットに前記エジェクタピンプレートを押動する油圧
シリンダを設け、油圧制御により該油圧シリンダを押動
可能としたことを特徴とする。また、前記エジェクショ
ンユニットにエジェクションプレートの駆動源として電
動モータを設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。図1は本発明に係る樹脂モールド装置
の第1実施形態の全体構成を示す説明図である。中心線
Aの左半部に型締め状態、右半部に型開き状態を示す。
本実施形態の樹脂モールド装置においても従来例と同様
に、上型10aと下型10bにそれぞれエジェクタピン
プレート12a、12bを設け、エジェクタピンプレー
ト12a、12bにエジェクタピン14を立設し、エジ
ェクタピンプレート12a、12bを型開閉方向に移動
させることによってエジェクタピン14を突出入させ
る。
【0013】なお、エジェクタピンプレート12a、1
2bに配設するスプリング16a、16bはともにエジ
ェクタピンプレート12a、12bを後退させる向きに
付勢する弾発スプリングとして装着する。このスプリン
グ16a、16bの配設方法は、上型10aについては
従来のスプリング16aの配設方法とは逆に、エジェク
タピンプレート12aに支持したエジェクタピン14を
引き込む方向に付勢するものである。下型10bについ
ては従来のスプリング16bの装着方法と同様である。
【0014】本実施形態の樹脂モールド装置で特徴とす
る点は、従来の樹脂モールド装置ではエジェクタピンプ
レート12a、12bを駆動する駆動力として樹脂モー
ルド装置の型開閉力を利用するのに対し、型開閉力とは
独立した駆動源であるエジェクションユニット40a、
40bを用いてエジェクタピンプレート12a、12b
を駆動するようにした点にある。
【0015】図1に示すように、エジェクションユニッ
ト40aは上型10aと固定プラテン32との間に設置
し、エジェクションユニット40bは下型10bと可動
プラテン26との間に配置する。エジェクションユニッ
ト40a、40bは各々固定プラテン32と可動プラテ
ン26に固設し、上型10aと下型10bは各々エジェ
クションユニット40aと40bに固定する。なお、図
で34は可動プラテン26を押動するシリンダ、36は
等圧ユニットである。等圧ユニット36はセットプレー
ト37の上に引き出し可能にセットされている。
【0016】エジェクションユニット40a、40bに
は各々エジェクタピンプレート12a、12bを押動す
るエジェクタロッド42を設ける。エジェクタロッド4
2はエジェクションユニット40a、40bによって駆
動され、エジェクタピンプレート12a、12bを押動
して、エジェクタピンプレート12a、12bに支持さ
れたエジェクタピン14を突出させる。
【0017】エジェクションユニット40a、40bは
上型10aと下型10bの背面側に配置しているから、
エジェクタロッド42はエジェクタピンプレート12
a、12bの外縁部に限らず、エジェクタピンプレート
12a、12bを押動した際に反り等が生じない適当な
位置を選択して配設することが可能である。本実施形態
ではエジェクションユニット40a、40bにエジェク
タロッド42を押動する押動ヘッドを設け、押動ヘッド
によりエジェクタロッド42を押動するようにしてい
る。
【0018】本実施形態のエジェクションユニット40
a、40bは油圧駆動によりエジェクタピンプレート1
2a、12bを駆動するもので、エジェクションユニッ
ト40a、40bに油圧シリンダ50を取り付け、エジ
ェクタロッド42を介してエジェクタピンプレート12
a、12bを押動するように構成している。図2で60
は下型10bでプランジャを配置する位置に設けた逃げ
孔である。この実施形態では逃げ孔60を2つ設け、各
々の逃げ孔60に装着したプランジャで各々2枚のリー
ドフレームを樹脂封止する。
【0019】図3では中心線の左半部にエジェクション
ユニット40bの断面図を示し、エジェクションユニッ
ト40bに装着された油圧シリンダ50の構成を示す。
52は油圧シリンダ50の頂部に設けた押動ヘッドであ
る。押動ヘッド52はエジェクタロッド42の下端面に
当接しエジェクタピンプレート12bを押動する。図2
では油圧シリンダ50に対するエジェクタピンプレート
12bの配置位置を示す。中心線の右半部では押動ヘッ
ド52の配置を示し、左半部では油圧シリンダ50の配
置を示す。本実施形態では左右のエジェクタピンプレー
ト12bの各々に6個ずつ油圧シリンダ50を設けるこ
とにより、エジェクタピンプレート12bを均等に押動
できるようにしている。
【0020】なお、図3で45はシリンダ取付ベースプ
レートで、47はシリンダ取付ベースプレート45の上
面に取り付けた断熱プレートである。この断熱プレート
47は高温に加熱される金型からの熱がプラテン側に伝
達されないようにするために設けるものである。従来の
樹脂モールド装置でも金型内に断熱板を設けて金型から
の熱がプラテンに伝導されないようにしているが、本実
施形態のようにエジェクションユニット40bに断熱プ
レート47を設置する方法による場合は、プラテンへの
熱伝導をほぼ完全に防止することができるという利点が
ある。実施形態では断熱プレート47に冷却水を通流で
きるようにし、十分な断熱効果がなされるようにした。
なお、上型10aに設けるエジェクションユニット40
bについても同様に断熱プレートを設けている。図1で
48は従来と同様に金型内に設けた断熱板である。
【0021】図2で、中心線Bの左半部では油圧シリン
ダ50を接続する油圧回路を示している。54が入力ポ
ート、56が出力ポートである。各油圧シリンダ50を
油圧回路で連通することによりエジェクタピンプレート
12bを均等圧で押動することが可能である。なお、上
型10aに設けるエジェクションユニット40aについ
ても上述した下型10bに設けるエジェクションユニッ
ト40bと同様に、油圧駆動による油圧シリンダを設
け、油圧シリンダによりエジェクタロッド42を駆動し
てエジェクタピンプレート12aを押動するように構成
する。
【0022】このようにエジェクションユニット40
a、40bを設けてエジェクタピンプレート12a、1
2bを押動する構成とした場合は、樹脂モールド装置の
型開閉力とは独立にエジェクタピンプレート12a、1
2bを押動するから、樹脂モールド装置での型締め、型
開き操作とタイミングを合わせてエジェクタピンプレー
ト12a、12bを押動してエジェクタピン14による
離型操作を行う。
【0023】すなわち、型締め時にはエジェクションユ
ニット40a、40bの油圧シリンダ50には油圧を加
えず、スプリング16a、16bの付勢力によりエジェ
クタピンプレート12a、12bを後退位置に移動させ
て樹脂の充填を行い、樹脂の硬化が終了して、型開きす
る際に、油圧シリンダ50を作動させて金型から樹脂成
形品を離型する。型開き時には、上型10aのエジェク
ションユニット40aの油圧シリンダ50を先に作動さ
せ、まず上型10aから樹脂成形品を離型し、型開き操
作がほぼ完了する直前に下型10bのエジェクションユ
ニット40bの油圧シリンダ50を作動させて下型10
bから離型する。
【0024】上型10aではエジェクタピンプレート1
2aが退避位置にある状態でエジェクタピン14の突出
端面の位置を規定しておけば金型面を基準としてエジェ
クタピン14の端面位置は常に正確に設定されるから、
従来にくらべて高精度の樹脂成形が可能になる。また、
エジェクタピンプレート12a、12bを押動するエジ
ェクタロッド42を適当に配置することによりエジェク
タピンプレート12a、12bを的確に押動することが
でき、これによってエジェクタピン14による離型操作
を確実に行うことが可能になる。また、エジェクション
ユニット40a、40bは可動プラテン26等の動作と
はまったく独立に駆動できるからエジェクタピン14の
作動タイミング等を最適な状態で選択することができる
という利点もある。
【0025】以上説明したように、エジェクションユニ
ット40a、40bを使用してエジェクタピンプレート
12a、12bを駆動する操作は、可動プラテン26等
の本体側の動作とは独立になされる操作であることと、
エジェクションユニット40a、40bには複数の油圧
シリンダ50を設置することが可能であることから、上
型10aあるいは下型10bに複数枚のエジェクタピン
プレートを設け、個々のエジェクタピンプレートを別の
油圧シリンダ50で駆動することによってエジェクタピ
ン14の動作を複合的にすることが可能である。
【0026】図4は上型10aに2つのエジェクタピン
プレート12a、13a、下型10bに2つのエジェク
タピンプレート12b、13bを設けた例である。この
実施形態の樹脂モールド装置は、エジェクタピンプレー
ト12a、12bとエジェクタピンプレート13a、1
3bを別駆動としたものである。エジェクタピンプレー
ト13aは従来と同様にスプリングの付勢力を利用して
駆動され、エジェクタピンプレート13bは型開閉力を
利用してエジェクタプレート20とエジェクタプレート
ピン24によって駆動される。
【0027】エジェクタピンプレート12a、12bは
上述したエジェクションユニット40a、40bによっ
て駆動する。このエジェクションユニット40a、40
bによる駆動は高精度の駆動が可能であり、エジェクタ
ピンプレート12a、12bは型閉じ中に作動させるエ
ジェクタピンや型開き時に作動精度が要求されるエジェ
クタピンの駆動に使用される。エジェクタピンプレート
13a、13bは従来と同様に型開き時に作動させるエ
ジェクタピンの駆動に使用される。
【0028】エジェクタプレート20の動作は従来例で
説明したと同様で、下型10bでは当接ロッド30にエ
ジェクタプレート20が当接してエジェクタピン14a
が突出されることになる。このようにエジェクションユ
ニット40a、40bとエジェクタプレート20を配設
する方法によっても、複合的なエジェクタピン14、1
4aの動作をさせることができる。
【0029】もちろん、この実施形態のようにエジェク
タピンプレートを複数個設けて、個々のエジェクタピン
プレートを前述したようにエジェクションユニット40
a、40bに設けた油圧シリンダ50で別駆動するよう
にしても良い。すなわち、エジェクタプレート20ある
いは当接ロッド30を設けるかわりに、エジェクション
ユニット40a、40bに設けた油圧シリンダ50を上
型10aのエジェクタピンプレート12aと13aとを
別個に駆動し、下型10bのエジェクタピンプレート1
2bと13bとを別個に駆動することによって、別種の
エジェクタピンを複合的に作動させることができる。
【0030】図5、6は下型10bの油圧駆動によるエ
ジェクションユニット40bで油圧シリンダ50を別駆
動する例を示す。図5で52a、52bは油圧シリンダ
50の押動ヘッドで、図はエジェクションユニット40
bでの平面配置と各油圧シリンダ50を連絡する油圧回
路を示している。52aは油圧回路Pによって連通され
ている油圧シリンダ50の押動ヘッド、52bは油圧回
路Qによって連通されている油圧シリンダ50の押動ヘ
ッドである。油圧回路PおよびQは別回路であり、別個
に油圧制御される。54aおよび56aは油圧回路Pの
入力ポートおよび出力ポート、54bおよび56bは油
圧回路Qの入力ポートおよび出力ポートである。図6は
エジェクションユニット40bでの油圧シリンダ50の
配置を示す。
【0031】このようにエジェクションユニット40b
に設置する油圧シリンダ50を油圧制御によって別駆動
可能とし、押動ヘッド52aと52bが別個のエジェク
タピンプレートを押動するように構成すれば、複数個設
置したエジェクタピンプレートを油圧シリンダ50によ
り適宜選択して押動制御することができる。エジェクシ
ョンユニット40a、40bに設ける油圧シリンダ50
は上型10aと下型10bで任意に設定でき、エジェク
タピンプレートも図4に示すように2個以上設置するこ
とも可能である。
【0032】図7、8はエジェクションユニットを用い
た場合に可能な樹脂モールド方法を示す。図7は樹脂成
形部に貫通孔を設けて成形するタイプの製品の場合で、
ゲート70からキャビティ72に樹脂を充填する際にコ
アピン74を上位置に退避させて樹脂を充填開始し、キ
ャビティ72に樹脂がほぼ充填される直前にコアピン7
4をキャビティ72内に進入させて樹脂モールドする方
法を示す。コアピン74の動作はエジェクションユニッ
ト40aによって適当に制御できるから、樹脂を充填す
る際にコアピン74をキャビティ72内に進入させない
でおくことにより、最初からコアピン74をキャビティ
72内に配置した場合にくらべて樹脂の充填性を良好に
することができる。
【0033】図8は被成形品76をキャビティ72内で
支持する支持ピン78をエジェクションユニットによっ
て支持する構成としたものである。すなわち、被成形品
76を金型上にセットした際に、支持ピン78によりキ
ャビティ72内で精度よく被成形品76を支持し、これ
によってゲート70から樹脂を充填した際に、キャビテ
ィ72内で被成形品76が位置ずれすることを防止する
ものである。支持ピン78はキャビティ72内にほぼ樹
脂が充填されたところで、エジェクションユニットを駆
動して所定位置まで引き込んで成形する。このように、
キャビティ72の中空位置に被成形品76を配置して樹
脂モールドするような場合にも、エジェクションユニッ
トを用いる樹脂モールド方法は有効である。
【0034】なお、本明細書ではエジェクタピンの概念
として、上記のコアピン74あるいは支持ピン78のよ
うな被成形品を離型する作用以外の作用を有するもの、
また、樹脂の充填操作に合わせてキャビティに樹脂を注
入する樹脂路をシャットする作用を奏するピン等をも含
む意味とする。
【0035】上記実施形態で示したエジェクションユニ
ットは油圧駆動による方式である。エジェクションユニ
ットはこのように油圧駆動によるものの他、電動モータ
によって駆動する方法を適用することも可能である。図
9、10は電動モータ80を利用したエジェクションユ
ニット40の構成例を示す。このエジェクションユニッ
ト40は逃げ孔60の両側に3つずつ押動ヘッド52を
配置したものである。中央の押動ヘッド52はボールね
じ82の上端に取り付けられ、両側の押動ヘッド52、
52はガイドブッシュ84に摺動自在に支持したシャフ
ト85の上端に取り付けられる。ボールねじ82および
シャフト85は下端部で連結プレート86に固定し、連
結プレート86が昇降することによって押動ヘッド52
がともに昇降可能となっている。
【0036】ボールねじ82にはナット87が螺合し、
ナット87はベアリングにより回動自在に支持されてい
る。ナット87はベルト88およびプーリ89を介して
電動モータ80に連繋する。電動モータ80でナット8
7を回動駆動することによりボールねじ82が軸線方向
に昇降し、これによって押動ヘッド52が昇降駆動され
る。図9で90はプーリ89と連結プーリ91とを連繋
するベルトである。逃げ孔60を挟んで対向位置に配置
される押動ヘッド52の支持構造も上記の構造と同様で
あり、電動モータ80の駆動力がベルト90を介して伝
達されてこれらの押動ヘッド52も同様に昇降駆動され
る。
【0037】図4で示した樹脂モールド装置はエジェク
タピンプレート12a、12bをエジェクションユニッ
ト40a、40bによって駆動するよう構成したもので
ある。この構成によれば、図8に示した例のように、型
締めして支持ピン78の先端をキャビティ72内に突出
させた状態で樹脂を充填し、充填完了時に支持ピン78
を引き込み位置に移動させて樹脂モールドするといった
樹脂モールド方法が可能である。
【0038】図11は型締めした状態でエジェクタピン
14を動作させるようにした樹脂モールド装置の実施形
態を示す。本実施形態で上型10a、下型10b、エジ
ェクタピンプレート12a、12b、エジェクションユ
ニット40a、40b等の基本的な構成は前述した第1
実施形態の構成と同様である。以下では、本実施形態で
特徴的な構成部分について説明する。
【0039】第1実施形態で上型10aに装着するエジ
ェクタピンプレート12aはエジェクタピン14をキャ
ビティの内底面から引き込む向きに付勢していたのに対
し、本実施形態ではエジェクタピン14をキャビティの
内底面から突出する向きにエジェクタピンプレート12
aを付勢するようスプリング16aを配設する。また、
第1実施形態ではエジェクタロッド42はもっぱらエジ
ェクタピン14を突き出す方向に駆動したが、本実施形
態ではエジェクタピン14を引き込み方向にも駆動する
ようにしている。
【0040】エジェクタピン14を駆動するため、油圧
シリンダ50にエジェクタロッド42を連結し、エジェ
クタロッド42の先端部に係合ロッド100の基部を係
合し、係合ロッド100の先端にエジェクタピンプレー
ト12aを固定した。油圧シリンダ50、エジェクタロ
ッド42、係合ロッド100は図11に示すように、軸
線方向に移動可能に直列に配置する。エジェクタロッド
42と係合ロッド100の係合部分は、エジェクタロッ
ド42の下端部にシリンダ部42aを設け、シリンダ部
42aに係合ロッド100の基部を移動自在に挿入し、
弾発スプリング102により係合ロッド100を上向き
に付勢して支持する構成としている。
【0041】エジェクタピンプレート12aの引き上げ
操作は、油圧シリンダ50でエジェクタロッド42を引
き上げることにより、弾発スプリング102を介して係
合ロッド100が引き上げられることによってなされ
る。弾発スプリング102は油圧シリンダ50による引
き上げストロークが係合ロッド100の移動量よりも大
きい場合にその移動量の差を吸収する作用をなす。
【0042】型締め時における上型のエジェクタピンプ
レート12aの位置は、エジェクタピンプレート12a
に立設したリターンピン18が下型のパーティング面に
当接することによって定まる。この状態でエジェクタピ
ン14の端面の位置がキャビティの内底面と一致する。
型締めした状態で、エジェクタピンプレート12aの上
面と上型10aとの間には僅かに可動スペースが設けら
れる。この可動スペースは型締めした状態でエジェクタ
ピンプレート12aを僅かに上動させることができるよ
うにするためのものである。
【0043】下型10bに配置するエジェクタロッド4
3は、スプリング16bの付勢力に抗してエジェクタピ
ンプレート12bを突き上げ、型締めした状態で下型の
エジェクタピン14の端面がキャビティの内底面と同一
高さ位置になるよう支持するものである。そのため、エ
ジェクションユニット40bに設けた油圧シリンダ50
にエジェクタロッド43を連繋して支持し、エジェクタ
ロッド43の上端面をエジェクタピンプレート12bの
下面に当接してエジェクタピンプレート12bを支持す
るように構成した。
【0044】エジェクタロッド43の中途部分にはエジ
ェクタロッド43の突き上げ位置を規制する位置決め部
43aを設ける。位置決め部43aは下型10bに設け
た挿通穴10cの内端面に当接してエジェクタロッド4
3の突き上げ位置を規制する。104はエジェクタロッ
ド43の下端に挿通したスリーブであり、106はスリ
ーブ104の端面と位置決め部43aの端面との間に装
着した弾発スプリングである。エジェクタロッド43は
油圧シリンダ50によりスリーブ104を押し上げるこ
とにより、弾発スプリング106を介して押し上げられ
る。弾発スプリング106は油圧シリンダ50による突
き上げ量がエジェクタロッド43の移動量よりも大きい
場合に移動量を吸収する作用をなす。
【0045】エジェクタロッド43が最も突き出される
位置は位置決め部43aが挿通穴10cの端面に当接し
た位置であるから、この位置決め部43aが突き上げら
れる位置を精度よく設定することによりエジェクタピン
プレート12bの突き出し位置、すなわちエジェクタピ
ン14の端面位置が精度よく設定される。図11のH
は、位置決め部43aが挿通穴10cの端面に当接した
状態での挿通穴10cの端面からエジェクタピンプレー
ト12bの下面までの高さを示す。108はエジェクタ
ロッド43を下位置に戻す戻しスプリングである。
【0046】以上説明した構成により、本実施形態の樹
脂モールド装置は以下のような樹脂モールド操作を行う
ことができる。図11で中心線Aの左半部に型締め状
態、右半部に型開き状態を示す。被成形品を上型10a
と下型10bとでクランプした状態で、上型10aでは
リターンピン18によってエジェクタピンプレート12
aが持ち上げられ、エジェクタピン14の端面がキャビ
ティの内底面の位置と一致する。下型ではエジェクタロ
ッド43によってエジェクタピンプレート12bが突き
上げられ、位置決め部43aが挿通穴10cの端面に当
接してエジェクタピンプレート12bの突き上げ位置が
規制されてエジェクタピン14の端面がキャビティの内
底面の位置と一致する。
【0047】この状態でキャビティに樹脂を充填するこ
とにより、エジェクタピン14、14の端面の位置がキ
ャビティの内底面に一致した状態で樹脂成形される。キ
ャビティ内の樹脂が硬化した後は、型開きして成形品を
取り出す操作に移るが、本実施形態の樹脂モールド装置
では、エジェクタピン14の端面を樹脂成形部からいっ
たん剥離させる操作をした後に成形品の離型操作に移
る。
【0048】上型10aでエジェクタピン14を剥離さ
せる操作は、油圧シリンダ50によりエジェクタロッド
42を引き上げ、エジェクタピンプレート12aを上動
させることによる。樹脂成形した状態でエジェクタピン
プレート12aを上動させることにより、エジェクタピ
ン14の端面を樹脂成形部から離間させエジェクタピン
14の端面を樹脂成形部から剥離させることができる。
樹脂成形部からエジェクタピン14を剥離するために必
要な移動量は0.5mm程度でよい。
【0049】下型10bでは油圧シリンダ50でエジェ
クタロッド43を突き上げている油圧を解放することで
エジェクタロッド43が下がるから、これによってエジ
ェクタピン14の端面を樹脂成形部から剥離することが
できる。エジェクタピンプレート12bを下動させる力
は、スプリング16bの付勢力である。このように上型
および下型でエジェクタピン14を樹脂成形部から剥離
させる操作は成形品をクランプした状態で行われる。
【0050】型開きは可動プラテン26が降下すること
によってなされる。まず、下型10bが降下するととも
に上型10aのエジェクタピンプレート12aを押し上
げていたリターンピン18が突き出され、それとともに
エジェクタピンプレート12aが下動してエジェクタピ
ン14が突き出され成形品を上型10aから離型する。
エジェクタピン14は前工程で樹脂成形部から剥離する
操作を行っているから、樹脂成形部にエジェクタピン1
4の端面が付着して離型時に成形品がエジェクタピン1
4から離れなくなるということがなく、確実に上型10
aから離型される。
【0051】型開き時にリターンピン18がパーティン
グ面から突き出されるのはエジェクタピンプレート12
aを下方に付勢するスプリング16aの作用による。本
実施形態では油圧シリンダ50によって係合ロッド10
0を上下動し得るように構成しているから、スプリング
16aの付勢力を利用せず、油圧シリンダ50の油圧を
利用してエジェクタピンプレート12aを下動させるよ
うにすることも可能である。
【0052】可動プラテン26は上型10aから離型さ
れた成形品が下型10bにのった状態でさらに下降す
る。そして、可動プラテン26が最下位置まで下降する
直前に、当接ロッド30がエジェクタプレート20に当
接し、エジェクタプレートピン24がエジェクタピンプ
レート12bを突き上げることによって下型10bから
成形品が離型される。下型10bのエジェクタピン14
も事前に樹脂成形部から剥離されているから、下型から
の離型も確実になされる。
【0053】本実施形態のように、型開きする前に樹脂
成形部とエジェクタピンとを剥離する操作を行って離型
する方法は、粘着性の高い樹脂を使用して樹脂モールド
する場合でエジェクタピンと樹脂成形部とが付着しやす
いような場合や、BGAのような片面樹脂モールド製品
で一方の型にのみ樹脂成形部が形成されエジェクタピン
に樹脂成形部が付着しやすいような場合に用いて好適で
ある。上記実施形態の樹脂モールド装置は両面樹脂モー
ルドタイプの製品を製造する装置の場合であるが、BG
Aのような片面樹脂モールド製品の場合は樹脂成形部が
設けられる金型側にのみエジェクタピンの剥離機構を設
ければよい。
【0054】また、上記実施形態では油圧シリンダ50
を用いてエジェクタピンプレート12a、12bを押動
するように構成したが、油圧を使用するかわりに、サー
ボモータを用いてエジェクタピンプレート12a、12
bを押動するように構成してもよい。このようにエジェ
クタピンプレート12a、12bの駆動源としては油圧
に限らず電動モータを利用することもできる。サーボモ
ータを使用する場合は、エジェクタピンプレート12
a、12bの移動範囲を正確に設定できるから、油圧の
場合にストローク差を吸収するために設けた弾発スプリ
ング102、106等を使用する必要はない。また、エ
ジェクタピンプレート12a、12bを押動するタイミ
ングも樹脂モールド操作に合わせて適宜設定できること
はいうまでもない。
【0055】図12は型締め時にエジェクタピンを樹脂
成形部から剥離する機構を設けた樹脂モールド装置の他
の実施形態を示す。この実施形態の樹脂モールド装置
は、BGA等の片面樹脂モールドタイプの製品の製造に
使用するもので、上型にキャビティを設けた例である。
上記実施形態では上型と下型に各々エジェクションユニ
ットを設けて、各々のエジェクションユニットを駆動源
として上型と下型でエジェクタピンの剥離機構を構成し
たが、この実施形態では下型のエジェクションユニット
を用いて構成している。
【0056】本実施形態の樹脂モールド装置で特徴とす
る構成は、型締めした際に上型10aのリターンピン1
8と端面同士が突き合わせになる下リターンピン110
を下型10bのエジェクタピンプレート12bに立設
し、下型10bのエジェクションユニット40bを駆動
源としてエジェクタピンプレート12bを上動させるこ
とによりリターンピン18を突き上げ、これによって型
締め状態でエジェクタピン14を樹脂成形部から剥離で
きるようにしたことにある。
【0057】上型10aではスプリング16aによって
下向きにエジェクタピンプレート12aを付勢して支持
し、型締め時にリターンピン18がパーティング面に当
接して押し上げられることによってエジェクタピン14
の端面がキャビティの内底面に一致する位置まで引き込
まれるようエジェクタピン14の長さ等を設定してい
る。また、下型10bでは型締めした状態でエジェクタ
ピンプレート12bが下リターンピン110の作用によ
って押し下げられ、エジェクタピン14の端面が被成形
品の下面に一致する位置まで引き込まれるよう設定す
る。
【0058】エジェクションユニット40bに配置され
ている油圧シリンダ50に連繋して設けられたエジェク
ションロッド43は、戻しスプリング108の作用によ
って下位置に退避した位置にある。なお、実施形態では
型締め時にエジェクションロッド43の上端面がエジェ
クタピンプレート12bの下面にちょうど当接するよう
に設定している。エジェクションロッド43は下位置か
ら位置決め部43aが挿通穴の端面に当接する位置まで
上動可能である。
【0059】本実施形態の樹脂モールド装置は、型締め
時にはリターンピン18が下型10bのパーティング面
に当接し、下リターンピン110がリターンピン18の
端面に当接することによって、エジェクタピンプレート
12a、12bが各々上位置、下位置に移動し、エジェ
クタピン14が退避位置にある状態で樹脂モールドされ
る。そして、樹脂が硬化した際にエジェクタピン14を
剥離する作用は、エジェクションユニット40bの油圧
シリンダ50を作動させることによってエジェクタショ
ンロッド43を押し上げ、これによってエジェクション
ロッド43が当接するエジェクタピンプレート12bが
押し上げられ、下リターンピン110を介してリターン
ピン18が押し上げられ、上型10aのエジェクタピン
プレート12aが押し上げられて最終的にエジェクタピ
ン14を樹脂成形部から剥離するものとなる。
【0060】樹脂成形部からエジェクタピン14を剥離
した後は、可動プラテン26を下動させて型開きするこ
とにより、スプリング16aによってエジェクタピンプ
レート12aが押し下げられ、エジェクタピン14によ
って成形品が突き出されて離型される。エジェクタピン
14をいったん樹脂成形部から剥離しているから成形品
の離型は、前述した実施形態と同様に確実になされる。
【0061】下型10bから成形品を離型する操作は、
上記実施形態と同様に、可動プラテン26が降下して当
接ロッド30がエジェクタプレート20に当接し、エジ
ェクタプレートピン24がエジェクタピンプレート12
bを押し上げることによってなされる。上述した実施形
態で説明したように、型締めした状態で硬化した樹脂成
形部からエジェクタピンを剥離する操作を行った後に型
開きするようにすれば成形品の離型が確実にできるか
ら、エジェクタピンに成形品が付着して型開きされ金型
上に成形品が落下して製品を損傷させたり、ランナー樹
脂が折れて金型上に残るといった問題をなくすことがで
き、確実で安定した樹脂モールド操作を行うことが可能
となる。
【0062】なお、上記実施形態ではエジェクタピンプ
レート12a、12bは上型10aと下型10bに各々
1つずつ設けているが、上型10aと下型10bに各々
2つ以上設けて、図4に示すような複合的な操作をなす
場合にも適用することが可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド装置によれ
ば、上述したように、樹脂モールド装置の型開閉力とは
独立してエジェクタピンプレートを押動するエジェクシ
ョンユニットを設けたことにより、プラテンの動作とは
独立にエジェクタピンプレートを作動させることが可能
になり、エジェクタピンの動作をより的確に制御するこ
とが可能になる。また、エジェクタピンプレートを押動
するエジェクタロッド等の部材をエジェクタピンプレー
トの反りを防止する位置に適宜配置することが可能にな
り、これによってより高精度のエジェクタピンの作動を
なすことが可能になる。また、エジェクタピンプレート
を複数設置し、個々のエジェクタピンプレートをエジェ
クションユニットで別個に駆動すること、エジェクショ
ンユニットと型開閉力を利用することによって、複合化
したエジェクタピンの動作が可能となり、種々の樹脂モ
ールド方法に好適に対応することが可能になる。また、
型締め時にエジェクタピンプレートをエジェクションユ
ニットにより押動することにより、エジェクタピンを樹
脂成形部から剥離可能とし、成形品を確実に離型して、
安定した樹脂モールドを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂モールド装置の全体構成を示
す説明図である。
【図2】下型のエジェクションユニットの構成を示す平
面図である。
【図3】下型のエジェクションユニットの構成を示す部
分断面図である。
【図4】上型と下型に2つのエジェクタピンプレートを
設けた樹脂モールド装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【図5】下型のエジェクションユニットの構成を示す平
面図である。
【図6】下型のエジェクションユニットの構成を示す断
面図である。
【図7】コアピンを用いる樹脂モールド方法を示す説明
図である。
【図8】支持ピンを用いる樹脂モールド方法を示す説明
図である。
【図9】電動モータを用いるエジェクションユニットの
構成を示す平面図である。
【図10】電動モータを用いるエジェクションユニット
の断面図である。
【図11】エジェクタピンを樹脂成形部から剥離する機
構を有する樹脂モールド装置の実施形態を示す断面図で
ある。
【図12】エジェクタピンを樹脂成形部から剥離する機
構を有する樹脂モールド装置の他の実施形態を示す断面
図である。
【図13】樹脂モールド装置におけるエジェクタピンの
駆動機構の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10a 上型 10b 下型 12a、12b エジェクタピンプレート 14 エジェクタピン 16a、16b スプリング 18 リターンピン 20 エジェクタプレート 24 エジェクタプレートピン 26 可動プラテン 30 当接ロッド 34 シリンダ 36 等圧ユニット 40、40a、40b エジェクションユニット 42、43 エジェクタロッド 43a 位置決め部 50 油圧シリンダ 52、52a、52b 押動ヘッド 60 逃げ孔 70 ゲート 72 キャビティ 74 コアピン 78 支持ピン 80 電動モータ 82 ボールねじ 88 ベルト 89 プーリ 100 係合ロッド 102、106 弾発スプリング 108 戻しスプリング 110 下リターンピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エジェクタピンを立設したエジェクタピ
    ンプレートが型開閉方向に移動可能に支持され、樹脂モ
    ールド装置の型開閉力を利用してエジェクタピンプレー
    トを押動することにより前記エジェクタピンによる樹脂
    成形品の離型等を可能とした樹脂モールド装置におい
    て、 前記エジェクタピンプレートを押動するエジェクション
    ユニットを金型とプラテンとの間に設置し、前記型開閉
    力とは独立に該エジェクションユニットにより前記エジ
    ェクタピンプレートを押動可能としたことを特徴とする
    樹脂モールド装置。
  2. 【請求項2】 前記エジェクタピンプレートを上型およ
    び/または下型で複数配設し、 前記エジェクションユニットによりこれら複数のエジェ
    クタピンプレートを個々に駆動可能としたことを特徴と
    する請求項1記載の樹脂モールド装置。
  3. 【請求項3】 エジェクタピンを立設したエジェクタピ
    ンプレートが型開閉方向に移動可能に支持され、樹脂モ
    ールド装置の型開閉力を利用してエジェクタピンプレー
    トを押動することにより前記エジェクタピンによる樹脂
    成形品の離型等を可能とした樹脂モールド装置におい
    て、 型開閉力とは独立に前記エジェクタピンプレートを押動
    するエジェクションユニットを金型とプラテンとの間に
    設置し、 前記エジェクタピンプレートを上型および/または下型
    に複数配設し、 該複数配設した一方のエジェクタピンプレートを前記エ
    ジェクションユニットにより駆動可能とし、他方のエジ
    ェクタピンプレートを前記型開閉力により駆動可能とし
    たことを特徴とする樹脂モールド装置。
  4. 【請求項4】 前記エジェクタピンプレートは金型の取
    り付け側に接近する向きに付勢して取り付けられ、前記
    エジェクションユニットにより型開き時に押動可能に設
    けられたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    樹脂モールド装置。
  5. 【請求項5】 前記エジェクションユニットは、型締め
    時に前記エジェクタピンプレートを前記エジェクタピン
    が樹脂成形部から剥離する引き込み位置まで駆動可能に
    設けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の樹
    脂モールド装置。
  6. 【請求項6】 前記エジェクタピンプレートと前記エジ
    ェクションユニットとの間に、前記エジェクタピンプレ
    ートを押動するエジェクタロッドが設けられたことを特
    徴とする請求項1、2、3、4または5記載の樹脂モー
    ルド装置。
  7. 【請求項7】 前記エジェクションユニットに前記エジ
    ェクタピンプレートを押動する油圧シリンダを設け、油
    圧制御により該油圧シリンダを押動可能としたことを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の樹脂
    モールド装置。
  8. 【請求項8】 前記エジェクションユニットにエジェク
    ションプレートの駆動源として電動モータを設けたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の
    樹脂モールド装置。
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