JPH10156336A - 廃液の処理方法及びその装置 - Google Patents

廃液の処理方法及びその装置

Info

Publication number
JPH10156336A
JPH10156336A JP33139896A JP33139896A JPH10156336A JP H10156336 A JPH10156336 A JP H10156336A JP 33139896 A JP33139896 A JP 33139896A JP 33139896 A JP33139896 A JP 33139896A JP H10156336 A JPH10156336 A JP H10156336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxidizing
treatment
waste liquid
liquid
distillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33139896A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakajima
淳 中島
Fumio Ishida
文男 石田
Shoji Shibazaki
正二 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical Taiyo Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP33139896A priority Critical patent/JPH10156336A/ja
Publication of JPH10156336A publication Critical patent/JPH10156336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【目的】高濃度無電解銅めっき廃液のような低沸点有機
化合物物含有廃液の効率的、経済的処理方法及び装置を
提供する。 【構成】低沸点有機化合物をカルボン酸類に酸化する酸
化処理工程と、そのカルボン酸類を造塩するpH調整工
程と、不揮発分と揮発分を分離する濃縮蒸留工程を有す
る廃液の処理方法。酸化処理手段と、濃縮蒸留手段を有
し、前記廃液の処理方法を行う処理装置。 【効果】ホルムアルデヒドのような水と分離し難い低沸
点有機化合物を不揮発分として処理することができ、廃
液の処理を効率的、経済的、操作容易に行うことがで
き、中小事業者においても利用し易い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば無電解銅めっき
液の高濃度老化廃液、高濃度回収廃液のような廃液の処
理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば無電解銅めっき液は電子部
品の電極等の形成などの部品関連の表面処理、あるいは
プラスチックス成形物の表面金属化等の広範囲な分野に
利用されている。このような無電解銅めっき液の使用済
みの廃液や、無電解銅めっき液で処理を行った電子部品
等の処理物に付着したその無電解銅めっき液を洗浄した
洗浄水の回収液は、COD(化学的酸素要求量)成分、
BOD(生物化学的酸素要求量)成分を含有し、さらに
メッキ液の種類によっては、例えば錯化剤としてのED
TA金属塩のような有害金属塩を多量に含有しており、
そのまま海洋、河川、湖沼等に放流すると環境汚染問題
を生じるため、環境保全の観点から、あるいは廃液を再
生して利用するためにこれらを除去することが行われて
いる。例えば pHを調整した後、あるいはその調整
をすることなく、沈殿剤や凝集剤を添加することにより
沈殿物を生成し、その沈殿物を除去する凝集沈殿法、
電解回収法、 電解酸化や酸化剤による酸化法、
活性炭吸着法、 イオン交換法、 逆浸透法、
生物化学的方法、 蒸留処理法等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、、
の方法は主に有害金属塩を除去する方法であり、〜
は高濃度めっき廃液に含まれているCOD成分、BOD
成分を処理する方法であり、そしては高濃度めっき廃
液に含まれている有害金属塩と、COD成分、BOD成
分を同時に処理する方法であるが、上記〜の方法は
大量の酸化のための薬剤や電力を使用するため、経済的
に問題があり、また、、の方法は主に希薄溶液に有
効であるが高濃度めっき廃液のような濃厚液の処理には
経済性に問題がある。また、上記の方法はホルムアル
デヒドのような低分子化合物は透過してしまい分離でき
ないという問題があり、上記の方法は高濃度めっき廃
液のように塩類濃度が高く、COD成分、BOD成分の
高い被処理液の場合には採用し難い。また、上記の方
法は、ホルムアルデヒドのような低沸点物質が蒸発し、
その蒸留液に含まれることになるのでそのままの外界へ
の放流は上記のような問題があり、また、その分離も困
難であるという問題がある。このような高濃度めっき廃
液の処理に関して生じる問題は、他の化学産業分野にお
いても同様に起こる問題であり、その解決が望まれてい
る。
【0004】本発明の第1の目的は、高濃度めっき廃液
のようにホルムアルデヒドの如き還元性の低沸点有機化
合物を他のCOD成分、BOD成分や有害金属塩ととも
に含有する廃液を大量の薬剤や電力を使用することな
く、経済的に処理できる廃液の処理方法及びその装置を
提供することにある。本発明の第2の目的は、その廃液
をコスト高の設備を必要とすることなく、ランニングコ
ストもかからず、操作が容易で生産性の良い廃液の処理
方法及びその装置を提供することにある。本発明の第3
の目的は、上記目的を達成することにより、中小の事業
所においても容易に採用できるような廃液の処理方法及
びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、廃液に酸化処理を行なって該酸
化処理を行なっている廃液に含有されている低沸点有機
化合物をカルボン酸類に酸化する酸化処理工程と、該酸
化処理工程を経て得られた酸化処理液のカルボン酸類を
造塩するpHに調整するpH調整工程と、該pH調整工
程を経て得られたpH調整処理液を蒸留して揮発分を除
去する処理を行ない濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸留工
程を少なくとも有する廃液の処理方法を提供するもので
ある。また、本発明は、(2)、還元剤としてホルムア
ルデヒドを含む無電解銅めっき廃液を酸化処理すること
により該ホルムアルデヒドを蟻酸に酸化する酸化処理工
程と、該酸化処理工程を経て得られた酸化処理液をアル
カリ性に調整するpH調整工程と、該pH調整工程を経
て得られたpH調整処理液を蒸留し揮発分を除去する処
理を行ない濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸留工程を少な
くとも有することにより無電解銅めっき廃液を処理する
廃液の処理方法、(3)、還元剤としてホルムアルデヒ
ドを含む無電解銅めっき廃液を酸化処理することにより
該ホルムアルデヒドを蟻酸に酸化する酸化処理工程と、
該酸化処理工程を経て得られた酸化処理液をアルカリ性
に調整するpH調整工程と、該pH調整工程を経て得ら
れたpH調整処理液を蒸留し揮発分を除去する処理を行
ない濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸留工程を少なくとも
有し、かつ上記酸化処理工程、pH調整工程及び濃縮蒸
留工程のほかの工程として該濃縮蒸留工程を経て得られ
た蒸留物を冷却液化する冷却液化工程と、該冷却液化工
程を経て得られた蒸留液を中和する中和工程と、該中和
工程を経て得られた中和蒸留液を微生物処理する微生物
処理工程と、該微生物処理工程を経て得られた微生物処
理液を濾過処理する濾過工程と、該濾過工程を経て得ら
れた濾過処理液を活性炭処理する活性炭処理工程の内少
なくとも冷却液化工程を有することにより無電解銅めっ
き廃液を処理する廃液の処理方法、(4)、酸化処理が
酸化剤の存在下で紫外線を照射することである上記
(1)ないし(3)のいずれかの廃液の処理方法、
(5)、濃縮蒸留工程は減圧下に濃縮する蒸留を行う上
記(1)ないし(4)のいずれかの処理方法、(6)、
廃液に酸化処理を行なって該酸化処理を行なっている廃
液に含有されている低沸点有機化合物をカルボン酸類に
酸化する酸化処理手段と、蒸留して揮発分を除去するこ
とにより濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸留手段を少なく
とも有し、上記酸化処理を経て得られた酸化処理液につ
いて上記カルボン酸類を造塩するpHに調整するpH調
整をし、このpH調整液を上記濃縮蒸留手段により処理
する廃液の処理装置、(7)、酸化処理手段は紫外線照
射装置を有する上記(6)の廃液の処理装置、(8)、
濃縮蒸留手段は減圧蒸留装置を有する上記(6)又は
(7)の廃液の処理装置を提供するものである。なお、
上記において「廃液の処理方法」の「廃液」を「有機物
含有廃液」、「低沸点有機化合物含有廃液」としてもよ
く、これらにおいて「廃液」を「廃水」としてもよい。
【0006】本発明において、「廃液に酸化処理を行な
って該酸化処理を行っている廃液に含有されている低沸
点有機化合物をカルボン酸類に酸化する酸化処理工程」
とは、廃液に当初含有されている低沸点有機化合物のみ
の場合、酸化処理を行うことにより廃液中の有機化合物
が分解して生じた低沸点有機化合物のみの場合、あるい
は両者の混合物のいずれかの場合において、それぞれの
低沸点有機化合物をカルボン酸類に酸化する処理工程を
言う。「カルボン酸類」とはカルボキシル基を少なくと
も1つ有する化合物類のことであり、カルボキシル基の
みを有する場合のみならず、他の官能基を有する場合で
もよい。ここで、「低沸点有機化合物」とは、廃液を後
述の濃縮蒸留工程で処理する際に蒸発し、その冷却によ
り蒸留液中に含まれる有機物質のことを言うが、特にそ
の蒸留液の他の例えば水等の成分との分離が単純な蒸留
を行うだけでは困難であるときに、その蒸留液に含まれ
ないようにし、その分離を必要としない点で本発明の果
たす効果は大きい。水との分離が困難な低沸点有機化合
物としては、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ドをはじめとする低級アルデヒド類等のアルデヒド類、
メタノール、エタノールをはじめとする低級アルコール
類等のアルコール類等が挙げられるが、後述の酸化処理
により直接カルボン酸類となるアルデヒド類、あるいは
その酸化処理によりアルデヒド類を経てカルボン酸類に
なるアルコール類は、その酸化処理により得られるカル
ボン酸類を後述のアルカル性に調整する工程により塩を
形成し、蒸発し難い物質となり上記濃縮蒸留工程におい
て釜残として処理することができる。アルデヒド類、ア
ルコール類のほかの低沸点有機化合物も酸化処理によ
り、上述のようにカルボン酸類に酸化されることにより
同様に不揮発分として処理することができる。低沸点有
機化合物としては、一般に低級化合物と言われる化合物
を含む低分子量の化合物であり、その沸点としては、処
理しようとする廃液の量的に主たる溶媒の沸点より低い
かあるいはこれと同程度の沸点を有し、加熱等により容
易に揮発できる程度の温度であり、その主たる溶媒が水
である場合は100℃とほぼ同程度あるいはこれより大
きくない(小さい)沸点が挙げられる。
【0007】本発明において、「廃液」とは、その廃液
に当初含有の上記低沸点有機化合物のほかにその他のC
OD成分、BOD成分を含有し、そのほかに金属塩、特
に有害金属塩の少なくとも1つを含有してもよく、廃棄
してもよい液状物をいう。このうよな廃液としては、還
元性の低沸点低分子有機化合物であるホルムアルデヒド
とともに、他のCOD成分、BOD成分、さらには有害
金属塩の少なくとも1つを含有する無電解銅めっき老化
廃液、無電解銅めっき液による処理物やその容器等の水
洗水の回収廃液が挙げられる。
【0008】本発明において、「酸化処理」とは、酸化
剤を添加することによる酸化、紫外線等の照射線による
酸化、電解酸化等の1種あるいは複数を用いて酸化する
処理を言い、廃液の被処理液中の上記低沸点有機化合物
がこの酸化処理をされると、例えば無電解銅めっき廃液
に含まれる還元剤であるホルムアルドヒドは蟻酸に酸化
されるが、その酸化性の点からは低沸点有機化合物は還
元性のある化合物でるあることがそのカルボン酸類に処
理される効率がよく、有利である。酸化処理装置として
は、例えば照射線を廃液にその内部から照射する内部照
射型光酸化装置、逆に廃液にその外部から照射線を照射
する外部照射型光酸化装置、あるいは散気管その他の方
法によりオゾン等を気液接触させる気液接触型酸化処理
装置等が挙げられ、これらは1種又は少なくとも2種併
用することができる。
【0009】照射線としては、光、特に紫外線が好まし
く、その発生源としては、高圧水銀灯、低圧水銀灯、オ
ゾン灯の中から少なくとも1つが選択される。高圧水銀
灯としては主波長が365nm、低圧水銀灯としては主
波長が254nmの紫外線、オゾン灯としては185n
mの波長を含む低圧水銀灯が挙げられる。これらの水銀
灯、オゾン灯は処理しようとする廃水中に設けその廃水
内部から紫外線を照射することが有機物の分解効率の点
で好ましく、その方法には光源を廃水中に設けても良
く、また、これらの灯壁に廃水を噴霧状あるいは流下さ
せ、灯壁を廃水で覆うようにしても良い。更に、これら
の廃水を循環させながら光照射させても良い。
【0010】光照射のみによっても廃水中の有機物を分
解することができるが、その照射を行う際に廃水中に酸
化剤を加えることが好ましい。酸化剤とは、酸化作用を
有する物質をいい、酸素を与える、水素を奪う、電子を
奪う等の機能を有する。例えば酸素系酸化剤及び塩素系
酸化剤の少なくとも1種を用いることが好ましい。酸素
系酸化剤としては、過酸化水素、オゾン、空気等が挙げ
られ、塩素系酸化剤としては塩素、次亜塩素酸等が挙げ
られる。その他の酸化剤としてフェントン試薬等も単独
あるいは上記のものの少なくとも1種と併用できる。
【0011】酸化剤とともにその酸化剤からのラジカル
の発生を促進する酸化剤のラジカル発生触媒を併用する
ことがさらに好ましく、その触媒としては、遷移金属イ
オンが好ましく、具体的には、例えばSc、Ti、V、
Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Z
r、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、C
d、ランタノイド、Hf、Ta、W、Re、Os、I
r、Pt、Au、Hgからなる群の少なくとも1つのイ
オンが選択される。
【0012】廃液中の低沸点有機物が例えば紫外線の照
射によって酸化する機構は、その紫外線のエネルギーに
より低沸点有機物が酸化するものであるが、その際過酸
化水素が存在した場合、過酸化水素と触媒としての遷移
金属イオンの例として2価の鉄イオン、3価の鉄イオ
ン、1価の銅イオンが存在した場合、オゾンが存在した
場合、酸素が存在した場合には以下の反応が起こり(紫
外線の波長は好ましい例)、・OHのラジカルが発生す
る。 (a)過酸化水素が存在した場合 H22 −(紫外線)→ 2・OH・・・・(1) (b)過酸化水素と2価の鉄イオンが存在した場合(い
ゆゆるレドックス系) H22 +Fe2+ → ・OH+OH- +Fe3+・・・(2) (c)過酸化水素と3価の鉄イオンが存在した場合 H22 +Fe3+ → ・OOH+H+ +Fe2+・・・(2)’ H22 +Fe2+ → ・OH+OH- +Fe3+・・・(2) (d)過酸化水素と1価の銅イオンが存在した場合(い
ゆゆるレドックス系) H22 +Cu+ → ・OH+OH- +Cu2+・・・(3) (e)オゾンが存在した場合 O3 −(主波長254nm付近の紫外線)→ O2 +O(1 D)・(4) O(1 D)+H2 O → 2・OH ・・・(5) (f)酸素が存在した場合 3O2 −(波長185nmを含む紫外線)→ 2O3 ・・・(6) O3 −(波長254nm付近の紫外線)→ O2 +O(1 D)・・(7) O(1 D)+H2 O → 2・OH ・・・(5) また、塩素系の酸化剤の場合には、次のように考えられ
る。 (g)塩素が存在した場合 Cl2 +H2 O →HOCl+HCl・・・(8) HOCl−(紫外線)→HCl+O(1 D)・・(9) O(1 D)+H2 O → 2・OH ・・・(5) (h)次亜塩素酸が存在した場合 HOCl−(紫外線)→・HO+・Cl・・・(10) なお、上記においてO(1 D)は反応初期の酸素を示
す。
【0013】これらの化学式により発生する・OH等の
ラジカルが活性種となる。このラジカル(遊離基)と低
沸点有機化合物の反応は極めて速い。この・OHラジカ
ルと廃液中の低沸点有機化合物と反応し、これら低沸点
有機化合物を酸化するものと考えられる。なお、これま
では低沸点有機化合物の酸化について述べてきたが、他
の難分解性有機化合物等の有機化合物をその酸化ととも
に分解を起こさせることができ、これによって生じる低
沸点有機化合物も上述のようにカルボン酸類に酸化させ
ることができる。カルボン酸類であることはイオンクロ
マトグラフィー等によって確かめることができる。
【0014】上記したレドックス系存在下での紫外線の
照射、オゾン存在下での紫外線の照射、酸素存在下での
紫外線の照射は、各単独でも良いが、これらの2つ以上
を併用しても良く、また、これらは塩素系酸化剤を使用
あるいは併用する場合も準用できる。
【0015】このように光照射により、いわゆる光酸化
を行ったのち、被処理水に加えた酸化剤のうち消費され
ないで残留している、いわゆる残留酸化剤が残存する場
合には、アルカリ、または必要に応じて還元剤を添加
し、酸化剤としての機能を喪失させる残留酸化剤処理工
程を付加する。残留酸化剤が残存していると、後段で濃
縮蒸留処理により酸化剤が高濃度になり、急激な反応に
伴う危険性が生じる可能性があるからである。上記還元
剤としては硫酸第1鉄、亜硫酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0016】本発明において、「該酸化処理工程を経て
得られた酸化処理液のカルボン酸類を造塩するpHに調
整するpH調整工程」とは、上記酸化処理工程を経て得
られた酸化処理液のカルボン酸類を造塩するようにpH
を調整することを言うが、例えば無電解銅めっき廃液を
酸化処理した場合にはその酸化処理液は酸性であるので
PHを7より大きいアルカリ性に調整し、カルボン酸類
の一つである蟻酸をその塩にする。造塩する場合の薬剤
として塩基性剤を使用する場合は、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、低沸点有機化合
物のカルボン酸類を不揮発性にする点からはその金属塩
を生成する塩基性剤が好ましい。
【0017】本発明において、「該pH調整工程を経て
得られたpH調整処理液を蒸留して揮発分を除去する処
理を行ない濃縮する濃縮蒸留工程」とは、上記pH調整
工程により得られたカルボン酸塩類を含むpH調整処理
液を蒸留し、揮発分を除去し、不揮発分である残留分の
濃度を原液の廃液より高める工程を言うが、カルボン酸
塩類はその塩が例えば金属塩である場合には不揮発分と
なるので、いわゆる釜残として残留する。例えば無電解
銅めっき廃液の場合には蟻酸の金属塩として不揮発化す
ることができる。このような蒸留を行うには、減圧蒸留
を行うことが蒸留効率を向上できる点からのみならず、
低温で処理を行うことができるため高熱蒸気の噴出等に
よる危険が少なく、材質の劣化も少なくできる点からも
好ましい。その場合減圧の程度を高めれば蒸留温度を低
くできるが、あまり圧力を低くし過ぎると、その発生す
る蒸気を後の工程で凝縮する凝縮効率が低下する。減圧
とともに加熱することが好ましく、その加熱温度は、減
圧時での圧力下での水の飽和蒸気圧の温度の10〜20
℃高いことが好ましい。例えば60〜70mmHgの圧
力で50〜100℃の減圧蒸留することが好ましい。減
圧蒸留装置としては、例えば外部加熱方式あるいは内部
加熱方式の各蒸発缶、薄膜濃縮等を用いることができ
る。
【0018】本発明においては、上記酸化処理工程、p
H調整工程及び濃縮蒸留工程の基本工程を少なくとも有
するが、「少なくとも有する」とは、これらの明示した
各工程のほかに、「濃縮蒸留工程で生じた蒸気を冷却液
化する冷却液化工程と、該冷却液化工程を経て得られた
蒸留液を中和する中和工程と、該中和工程を経て得られ
た中和蒸留液を微生物処理する微生物処理工程と、該微
生物処理工程を経て得られた微生物処理液を濾過処理す
る濾過工程と、該濾過工程を経て得られた濾過処理液を
活性炭処理する活性炭処理工程の内少なくとも冷却液化
工程を有する」、すなわち、冷却液化工程(イ)のみを
有する場合、この(イ)と中和工程(ロ)を有する場
合、これらの(イ)、(ロ)と微生物処理工程(ハ)を
有する場合、また、これらの(イ)〜(ハ)と濾過工程
(ニ)を有する場合、さらにこれら(イ)〜(ニ)と活
性炭処理工程(ホ)を有する場合のいすれでもよく、そ
の他の上記各工程に付随する処理工程等を併用してもよ
いことを示す。なお、上記において「微生物処理工程」
は濾過工程を併用しない場合でも良く、さらにそのいず
れの場合も「活性炭処理工程」とは選択的にいずれか一
方あるいは両方を採用してもよい。上記の「冷却液化工
程」は、上記濃縮蒸留工程で生じた蒸発物を液化し蒸留
液とする工程であり、上記の「中和工程」は、特に微生
物処理工程を設ける場合あるいは蒸留液をそのまま外界
に放流するために、その蒸留液を酸あるいは塩基性剤で
中和することを言うが、酸性、アルカリ性でも蒸留液の
有機物除去処理、特にその内でも微生物処理ができる場
合や、放流という処置ができる場合にはそのような中性
に調整する処理を行う必要はなく、また、これらの処理
や処置に適するpHになっている場合にはこの中和工程
は設けなくてもよい。また、上記の「微生物処理工程」
とは、硝化菌、バクテリア等の微生物を用いた微生物処
理装置により好気性処理、嫌気性処理(硝化法)のいず
れかあるいは両方を行う工程であり、それぞれの菌を用
いて処理を行うが、活性汚泥処理として行うことがで
き、また、その菌を活性炭のような多孔性物質等に担持
させて行ってもよい。この「微生物処理工程」の後に
は、「濾過工程」を設けることが好ましく、さらには
「活性炭処理工程」を設けることがより好ましく、前者
としては限外濾過膜を用いる方法が好ましいがその他の
方法でもよく、後者は例えば脱色や、COD成分やBO
D成分の高度処理を行うためのものである。
【0019】上記濃縮蒸留工程で生じた残留物、すなわ
ち釜残については、その取り出し工程を経て、例えばス
ラッジとして得ることができ、そのままあるいは乾燥し
て固形分廃棄物とすることができる。これには廃液中の
当初の不揮発分と、その処理過程で生じた上記の低沸点
有機化合物の酸化物の塩からなる不揮発分が含まれる。
例えば無電解銅めっき廃液の場合には、前者の例として
は有機金属塩、錯化剤等の1種あいは複数が含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1に示すように、反応槽1の中央部軸方向に設け
た透明材料の保護管2に光照射用として紫外線ランプ3
を設け、図2に示すように、廃水貯溜タンク4と反応槽
1の導水口を搬送ポンプ5、バルブ6、流量計7を介し
て連通するとともに、廃水貯溜タンク4と反応槽1の上
部を配管8により連通し、さらに廃水貯溜タンク4の図
示上部の薬液導入管4a〜4dと薬液タンク9の各種薬
液を区画して貯蔵する薬液室9a〜9dに対応して設け
た薬液ポンプ10a〜10dを連通する(図ではその接
続を省略している。)。図2に示す装置において、廃水
貯溜タンク4に低沸点有機化合物を含有する廃液として
例えばホルムアルデヒドを含有する高濃度無電解銅めっ
き廃液を被処理液(原被処理水)として収容した後、反
応槽1にこの被処理液を収容し、被反応液を循環させな
がら紫外線ランプ3により紫外線を照射する。紫外線照
射の際には、酸化剤として例えば過酸化水素あるいはこ
れとオゾンを併用して被処理水に加え、同時にそのラジ
カル発生触媒としての遷移金属イオンとして、例えば3
価の鉄イオンを塩化第2鉄あるいは例えば1価の銅イオ
ンを塩化第1銅として被処理液に加えることが好まし
い。これらは薬液室9a〜9dにそれぞれ収容した薬液
を廃水貯溜タンク4に供給し撹拌することにより行う。
酸化処理工程は図3に示す酸化装置により行ってもよ
い。この酸化装置は、反応槽11に紫外線ランプ12を
設け、被処理液13を反応槽11に収容し、薬液タンク
の各薬液室11a〜11dから薬液をそれぞれのバルブ
を介して注入し、被処理液を攪拌用ポンプ又は攪拌機1
4によりバルブ15を経て流量計16を介しあるいは介
さずに循環させながら、一定時間処理を行った後、バル
ブ15を介して次の工程に送るものであり、バッチ処理
する場合の装置である。光酸化処理された光酸化処理液
は濃縮蒸留工程として減圧蒸留を蒸発管(短缶自然循環
及びかき混ぜ方式)を用いて行う。その蒸留液をpH7
に調整し、微生物処理工程あるいは活性炭処理工程に移
す。微生物処理工程では、活性汚泥処理を行って、好気
性処理を行う。
【0021】このように、酸化剤として過酸化水素、オ
ゾン、遷移金属イオンとして第2鉄イオン、第1銅イオ
ンを存在させた廃液の被処理液に紫外線を照射すると、
上記反応式により被処理液中の低沸点有機化合物がカル
ボン酸類に酸化され、これがpH調整工程により造塩さ
れて不揮発分となり、濃縮蒸留工程で他の揮発成分と分
離され、被処理液中の例えばその他のCOD成分、BO
D成分や、金属成分とともに釜残として取り出すことが
できる。一方、蒸留液には、微生物による分解が難しい
難分解性物質も含まれないようにできる上に、COD成
分、BOD成分の濃度が減少しているので、後工程の微
生物処理あるいは活性炭処理が効率よく行える。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
るが、これに限定されるものではない。 実施例1 図4に示すように、原被処理水(A)として、CuSO
4 ・5H2 Oを17.0g/l(リットル)、酒石ナト
リウム塩を30.0g/l、NaOHを9.0g/l、
HCHOを8ml/l、Na2 SO4 を50.0g/
l、HCOOHを35.0g/lを含む無電解銅めっき
液の廃液を用意し、硫酸でpH2.5に調整し、pH調
整被処理液とする。図1において、反応槽1を直径12
5mm、高さ350mmの容積3リットルの円筒状に形
成し、図2において、廃水貯溜タンク4を約20リット
ルの容積にする。上記廃水貯蔵タンク4に上記のpH調
整被処理液を10リットル収容したのち、上記反応槽1
に注入して3リットル収容し、廃水貯蔵タンク4と反応
槽1でこのpH調整被処理液を循環させる。次に3価の
鉄イオン換算でpH調整被処理液に対して50ppmに
なるように塩化鉄水溶液(45ボーメ)0.24ml/
lを予めこれを収容しておいた薬液室9aから廃水貯蔵
タンク4に添加し、図示省略した撹拌器で撹拌混合す
る。また、過酸化水素を35%過酸化水素20ml/l
となるように予めこれを収容しておいた薬液室9bから
廃水貯蔵タンク4に添加し、撹拌した。このようにして
塩化鉄(触媒)と過酸化水素(酸化剤)からなる酸化用
薬剤(B)をpH調整被処理液に添加し、酸化用薬剤添
加被処理液を調製する。
【0023】保護管2として石英ガラス製の直径50m
mの円筒体を使用し、これに紫外線ランプ3として低圧
水銀灯(主波長254nm)を収容し、2.5KWh/
3の紫外線を上記酸化用薬剤添加被処理液の内部から
照射し、酸化処理(C)を行った。得られた酸化処理液
(D)について銀鏡反応(銀イオンを金属銀に還元する
反応)で確認したところ、ホルムアルデヒドを含まない
処理液が得られた。なお、蟻酸塩が生成されていること
はイオンクロマトグラフィーのピーク強度変化から確認
された。この処理液をpH10にpH調整(E)し、そ
の被処理液15lを50リットルの蒸発管(短缶自然循
環及びかきまぜ式)に収容し、減圧蒸留処理(F)によ
る濃縮蒸留処理を行った。その際300mmHg、13
0℃で、被処理水が体積比で1/10になるようにし
た。蒸発物(G)を冷却し、液化する冷却液化処理
(H)を行い、蒸留液(I)を得た。一方、上記減圧蒸
留処理(F)からは釜残として、CuSO4 ・5H
2 O、酒石ナトリウム塩、Na2 SO4 及び蟻酸ソーダ
を含有するスラッジ(J)を得た。上記原被処理水
(A)の廃液の分析値、酸化処理を行った後の酸化処理
液(D)、蒸留液(I)の分析値の測定結果を表1に示
す。表中、測定値の測定方法はJIS K−0102に
定める方法によって行った。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 図5に示すように、実施例1において得られた蒸留液
(I)について、希硫酸によりpH7に調整する中和処
理(K)を行い、次の工程の微生物処理工程としての活
性汚泥処理(L)に移行させ、35℃の温度で5日間好
気性処理を行った。活性汚泥処理の後、限外濾過膜によ
り濾過処理(M)を行い、分離した余剰汚泥(N)を微
生物処理(L)に戻して再使用可能にするとともに、濾
液(O)を活性炭処理(P)を行って脱色し、処理水
(Q)(BOD、CODの測定値はBOD10ppm以
下、COD20ppm以下)を得て、放流(R)を行っ
た。
【0026】比較例1 実施例1において、酸化処理(C)を行わなかった以外
は同様にして処理した処理液について同様に測定した値
を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表1の結果から、実施例1の蒸留液のCO
D、TOCを原被処理液のCOD、TOCのそれぞれ約
1/43(a)、1/37(b)とし、実施例1の蒸留
液のBODを原被処理液のBODの約1/25(c)と
することができる。また、実施例1の蒸留液のCOD、
TOCを比較例1の蒸留液のCOD、TOCのそれぞれ
約1/9(d)、1/12(e)とし、実施例1の蒸留
液のBODを比較例1の蒸留液のBODの約1/10
(f)とすることができる。これらのことから、上記実
施例(「発明の実施の形態」を含む)に記載されたホル
ムアルデヒドを含有する高濃度無電解銅めっき廃液に関
する発明は、上記(a)〜(f)のそれぞれの値をそれ
ぞれ順に1/40、1/35、1/25、1/9、1/
10、1/10(ただし、同効範囲まで拡大したものも
ある)を上限にしてこれより大きくない値(小さい値)
にすることができる限定を付することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、例えば還元剤であるホ
ルムアルデヒドを含有する無電解銅めっき廃液のような
低沸点有機化合物を含有する廃液を酸化処理し、その廃
液中に含まれる低沸点有機化合物を蟻酸のようなカルボ
ン酸類に酸化し、さらに造塩可能なpH調整をしてカル
ボン酸塩類とし、そして濃縮蒸留を行ったので、カルボ
ン酸塩類を不揮発分として揮発分と分離することがで
き、これにより揮発分からなる蒸留液には分離困難な低
沸点有機化合物が含まれないようにできるため、外界に
放流できるようにすることができる。このようにして、
高濃度めっき廃液のようにホルムアルデヒドの如き還元
性の低沸点有機化合物を他のCOD成分、BOD成分や
有害金属塩とともに含有する廃液を大量の薬剤や電力を
使用することなく、しかもコスト高の設備を必要とする
ことなく、ランニングコストもかからず、操作が容易で
生産性が良く、経済的に処理でき、したがって、中小の
事業所においても容易に採用できるような廃液の処理方
法及びその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる反応槽の断面説明図で
ある。
【図2】その反応槽を用いた酸化処理装置の説明図であ
る。
【図3】他の実施例の酸化処理装置の説明図である。
【図4】本発明の一実施例の工程説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の工程説明図である。
【符号の説明】
1、11 反応槽 3、12 紫外線ランプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/66 521 C02F 1/66 521 530 530G 540 540A 540B 540H 540J 540Z 1/72 ZAB 1/72 ZABZ 101 101 C22B 7/00 C22B 7/00 Z C23C 18/16 C23C 18/16 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃液に酸化処理を行なって該酸化処理を
    行なっている廃液に含有されている低沸点有機化合物を
    カルボン酸類に酸化する酸化処理工程と、該酸化処理工
    程を経て得られた酸化処理液のカルボン酸類を造塩する
    pHに調整するpH調整工程と、該pH調整工程を経て
    得られたpH調整処理液を蒸留して揮発分を除去する処
    理を行ない濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸留工程を少な
    くとも有する廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 還元剤としてホルムアルデヒドを含む無
    電解銅めっき廃液を酸化処理することにより該ホルムア
    ルデヒドを蟻酸に酸化する酸化処理工程と、該酸化処理
    工程を経て得られた酸化処理液をアルカリ性に調整する
    pH調整工程と、該pH調整工程を経て得られたpH調
    整処理液を蒸留し揮発分を除去する処理を行ない濃縮し
    た不揮発分を得る濃縮蒸留工程を少なくとも有すること
    により無電解銅めっき廃液を処理する廃液の処理方法。
  3. 【請求項3】 還元剤としてホルムアルデヒドを含む無
    電解銅めっき廃液を酸化処理することにより該ホルムア
    ルデヒドを蟻酸に酸化する酸化処理工程と、該酸化処理
    工程を経て得られた酸化処理液をアルカリ性に調整する
    pH調整工程と、該pH調整工程を経て得られたpH調
    整処理液を蒸留し揮発分を除去する処理を行ない濃縮し
    た不揮発分を得る濃縮蒸留工程を少なくとも有し、かつ
    上記酸化処理工程、pH調整工程及び濃縮蒸留工程のほ
    かの工程として該濃縮蒸留工程を経て得られた蒸留物を
    冷却液化する冷却液化工程と、該冷却液化工程を経て得
    られた蒸留液を中和する中和工程と、該中和工程を経て
    得られた中和蒸留液を微生物処理する微生物処理工程
    と、該微生物処理工程を経て得られた微生物処理液を濾
    過処理する濾過工程と、該濾過工程を経て得られた濾過
    処理液を活性炭処理する活性炭処理工程の内少なくとも
    冷却液化工程を有することにより無電解銅めっき廃液を
    処理する廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】 酸化処理が酸化剤の存在下で紫外線を照
    射することである請求項1ないし3のいずれかに記載の
    廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 濃縮蒸留工程は減圧下に濃縮する蒸留を
    行う請求項1ないし4のいずれかに記載の廃液の処理方
    法。
  6. 【請求項6】 廃液に酸化処理を行なって該酸化処理を
    行なっている廃液に含有されている低沸点有機化合物を
    カルボン酸類に酸化する酸化処理手段と、蒸留して揮発
    分を除去することにより濃縮した不揮発分を得る濃縮蒸
    留手段を少なくとも有し、上記酸化処理を経て得られた
    酸化処理液について上記カルボン酸類を造塩するpHに
    調整するpH調整をし、このpH調整液を上記濃縮蒸留
    手段により処理する廃液の処理装置。
  7. 【請求項7】 酸化処理手段は紫外線照射装置を有する
    請求項6記載の廃液の処理装置。
  8. 【請求項8】 濃縮蒸留手段は減圧蒸留装置を有する請
    求項6又は7記載の廃液の処理装置。
JP33139896A 1996-11-28 1996-11-28 廃液の処理方法及びその装置 Pending JPH10156336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33139896A JPH10156336A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 廃液の処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33139896A JPH10156336A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 廃液の処理方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10156336A true JPH10156336A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18243258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33139896A Pending JPH10156336A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 廃液の処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10156336A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014777B2 (en) 2002-03-06 2006-03-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Wastewater treatment control system
JP2006307301A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Yoshioka:Kk 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材
JP2012040158A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Panasonic Corp 除菌デバイスおよびそれを用いた除菌方法
JP2012164556A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Panasonic Corp プラズマ発生装置、当該プラズマ発生装置を用いた洗浄浄化装置および小型電器機器
JP2013075269A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nippon Rensui Co Ltd 有機物含有廃水処理システムおよび有機物含有廃水の処理方法
JP2013202584A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd ホルムアルデヒド含有排水の処理方法
JP2013202585A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd ホルムアルデヒド含有排水の処理法
CN113382968A (zh) * 2019-01-31 2021-09-10 诺力昂化学品国际有限公司 从有机过氧化物生产的含水废物流生产盐的方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014777B2 (en) 2002-03-06 2006-03-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Wastewater treatment control system
JP2006307301A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Yoshioka:Kk 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材
JP2012040158A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Panasonic Corp 除菌デバイスおよびそれを用いた除菌方法
JP2012164556A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Panasonic Corp プラズマ発生装置、当該プラズマ発生装置を用いた洗浄浄化装置および小型電器機器
JP2013075269A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nippon Rensui Co Ltd 有機物含有廃水処理システムおよび有機物含有廃水の処理方法
JP2013202584A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd ホルムアルデヒド含有排水の処理方法
JP2013202585A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kurita Water Ind Ltd ホルムアルデヒド含有排水の処理法
CN113382968A (zh) * 2019-01-31 2021-09-10 诺力昂化学品国际有限公司 从有机过氧化物生产的含水废物流生产盐的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4012321A (en) Oxidation of refractory organics in aqueous waste streams by hydrogen peroxide and ultraviolet light
US20070119785A1 (en) Metal mediated aeration for water and wastewater purification
Rubio-Clemente et al. Petrochemical wastewater treatment by photo-Fenton process
CN105502739B (zh) 一种自强化臭氧破络合与同步去除重金属的方法
JPH0975993A (ja) 有機物含有廃水の処理方法及びその装置
CN109626722B (zh) 一种采用改性石墨烯铁碳材料的好氧工艺废水处理方法
Segundo et al. Development of a treatment train for the remediation of a hazardous industrial waste landfill leachate: A big challenge
Zhou et al. Decomplexation efficiency and mechanism of cu (II)–EDTA by H 2 O 2 coupled internal micro-electrolysis process
JPH10156336A (ja) 廃液の処理方法及びその装置
CN102786179A (zh) 一种高浓度有机废水处理及综合利用的方法
Liu et al. Potential of UV/H2O2 oxidation for enhancing the biodegradability of municipal reverse osmosis concentrates
Castillo-Suárez et al. Peroxicoagulation and solar peroxicoagulation for landfill leachate treatment using a Cu–Fe system
CZ202156A3 (cs) Způsob zpracování odpadních vod
DE102010020105B4 (de) Kreislaufführung des Eisens im Photo-Fenton-Prozess
JP2830164B2 (ja) 廃水の処理方法
JPH1119664A (ja) 酸化ジルコニウム/第二鉄塩/過酸化水素/紫外線系による難生物分解性有機物の分解とリンの除去法
JP2621090B2 (ja) 排水の高度処理方法
JP2020062631A (ja) 被処理物の処理方法
CN113354154A (zh) 一种甲醛废水综合处理方法及装置
CN111320302B (zh) 一种半导体行业低浓度含铜废水达标排放及高效沉降工艺
Meric et al. Treatment of reactive dyes and textile finishing wastewater using Fenton's oxidation for reuse
JP3362840B2 (ja) 過酸化水素含有廃水の処理方法及び処理装置
JPH0952099A (ja) 廃液の処理方法及びその装置
JPS5930153B2 (ja) 殺菌・消毒液を含有する排液の処理方法
Sasi et al. Advanced Oxidation of Phenolic Pollutants in Wastewater