JP2020062631A - 被処理物の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機物、アンモニア、および溶解性塩類を含有する被処理物を、低廉な設備コストおよび操業コストで処理可能な被処理物の処理方法を提供する。【解決手段】メタン発酵法により、前記被処理物中の有機物を分解してメタン発酵処理水を得るメタン発酵工程と、好気性生物の作用により、前記メタン発酵処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る工程と、前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程と、を有することを特徴とする被処理物の処理方法である。【選択図】図1

Description

本発明は被処理物の処理方法に関し、特に、有機物や溶解性塩類を含有する被処理物の処理方法に関する。
廃棄物最終処分場からの浸出水、産業廃棄物等の埋立処分場からの浸出水、等の被処理物は様々な有機物や塩分を含有しているため、これを処理することは環境保護の観点から重要であり、当該処理方法について各種の提案がなされている。例えば特許文献1は、有機廃水をメタン発酵処理し、得られたメタン発酵処理水を好気性生物処理し、好気性生物処理後の混合液を固液分離することを提案している。固液分離は例えば、好気性生物処理を実施する沈殿池により実施される(固体成分が沈殿する)。また特許文献2は、アンモニア性窒素(環境基準により厳しい規制がなされている)および溶解性塩類を含有する有機廃水に対して硝化反応を用いた処理を実施し、得られた硝化処理水を蒸発濃縮することを提案している。
特開2012−061435号公報 特開2006−239578号公報
本発明者らは各種の被処理物(廃棄物や廃水等)の成分について検討した結果、当該被処理物中に多量の有機物や塩分(溶解性塩類)が含有されている場合があることを知見した。ここで、有機物はBOD等として環境基準が規定されており、また塩分については、これを十分に除去しないまま処理して排水として放流すると、放流先での塩害の発生を引き起こす可能性がある。
ところが特許文献1には、有機廃水中に含有される塩分(例えば、塩素やフッ素のようなハロゲン元素)について記載が無い。具体的には、好気性生物処理の具体例として回分式活性汚泥法(本明細書において「SBR法」と記載する場合がある。)を挙げているものの、処理の原水である有機廃水の組成について、BOD、COD、アンモニア、リン等の例について開示するのみで、塩分についての記載が無く、塩分については着目していないと考えられる。特許文献1に記載の方法は微生物を利用した生物処理であるので、被処理物中に多量の塩分が含有されていた場合、これを十分に除去することが出来ない。
一方、特許文献2は、アンモニア性窒素および溶解性塩類を含有する有機廃水の処理について記載している。具体的には、前記有機廃水に対し好気性生物処理による硝化反応を実施して硝化処理水を得、得られた硝化処理水のpH値を4〜6に調整して炭酸カルシウムスケールの発生を回避しながら、蒸発濃縮を行うことを提案している。しかし、被処理物中に有機物が多量に含まれている場合には、それに対して好気性生物処理を施すことになり、処理に使用する微生物への負荷が大きくなり、微生物の補充や交換といったプロセスが必要になる可能性がある。これは被処理物の処理の実操業において問題である。
本発明は当該状況の下で為されたものであり、その解決しようとする課題は、有機物やアンモニア、さらに溶解性塩類を多量に含有する被処理物であっても、これらを適切に処理することが可能で、かつ低廉な操業コストで操業可能な被処理物の処理方法を提供することである。
また本発明者らの研究によると、特許文献2記載の処理方法では、pHを4〜6に調整した硝化処理水を蒸発濃縮することになり、塩化物イオン等の強酸の共役塩基を含む硝化処理水を、酸性状態かつ高温で蒸発濃縮装置内に保持することになり、この場合、前記共役塩基が腐食性を発現する。これでは、蒸発濃縮装置においてハステロイ(登録商標)等の耐腐食性に優れた高コスト材料を用いざるを得ず、設備コストの上昇につながる。そこで本発明は、望ましくは、被処理物が強酸の共役塩基を含有する場合であっても、高コスト材料を用いることなく処理装置を構成できる、被処理物の処理方法を提供することを課題とする。
上述の課題を解決する為、本発明者らはさらに研究を行った。
そして従来の技術思想を転換し、有機物、アンモニアおよび溶解性塩類を含有する被処理物へ、消化工程(嫌気性生物によるメタン発酵処理)、硝化工程(好気性生物処理)、蒸発濃縮工程を順次に行うことで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、上述の課題を解決する第1の発明は、
有機物、アンモニア、および溶解性塩類を含有する被処理物の処理方法であって、
メタン発酵法により、前記被処理物中の有機物を分解してメタン発酵処理水を得るメタン発酵工程と、
好気性生物の作用により、前記メタン発酵処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程と
を有することを特徴とする被処理物の処理方法である。
第2の発明は、
回分式活性汚泥法により前記好気性生物処理工程を実施することを特徴とする第1の発明に記載の被処理物の処理方法である。
第3の発明は、
前記蒸発濃縮工程に供する、前記硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする第1または第2の発明に記載の被処理物の処理方法である。
第4の発明は、
前記メタン発酵処理水中のアンモニア濃度は窒素換算で10〜10000ppm、Cl濃度は1〜50000ppm、CODは10〜100000ppm、BODは10〜10000ppmであることを特徴とする第1から第3の発明のいずれかに記載の被処理物の処理方法である。
第5の発明は、
前記好気性生物処理工程により、アンモニア濃度が窒素換算で10ppm以下の硝化処理水を得ることを特徴とする第1から第4の発明のいずれかに記載の被処理物の処理方法である。
第6の発明は、
前記硝化処理水へアルカリ物質を添加することで硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする第3から第5の発明のいずれかに記載の被処理物の処理方法である。
第7の発明は、
アンモニア濃度が窒素換算で10〜10000ppm、Cl濃度は1〜50000ppm、CODは10〜100000ppm、BODは10〜10000ppmの被処理水の処理方法であって、
好気性生物の作用により、前記被処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程とを有し、
前記蒸発濃縮工程に供する前記硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする被処理水の処理方法である。
本発明に依れば、有機物やアンモニア、および溶解性塩類を多量に含有する被処理物であっても、適切に処理することが可能になり、かつ低廉な操業コストで操業可能である。
本発明に係る処理方法の操作フロー図である。 硝化処理水試料、濃縮水試料、凝縮水試料の外観写真である。 実施例に使用した処理装置の模式図。
上述したように本発明は、有機物やアンモニア、および溶解性塩類を多量に含有する被処理物であっても、適切に処理することが可能になり、かつ低廉な操業コストで操業可能な当該被処理物の処理方法を提供するものである。そこで、本発明に係る処理方法の操作フローを示す図1を参照しながら、本発明について説明する。
図1に示すように本発明は、被処理物(10)へ、メタン発酵工程(20)、好気性生物処理工程(30)、そして蒸発濃縮工程(40)を実施して、放水可能な凝縮水(41)と汚染物が濃縮された濃縮水(42)とを得るものである。本発明においては好気性生物処理工程(30)で得られた硝化処理水(31)のpHに関して、必要に応じてpH調整(32)を実施してもよい。
以下、1.被処理物、2.メタン発酵工程、3.好気性生物処理工程、4.蒸発濃縮工程、5.異なる実施の形態、6.まとめ、の順で、本発明を詳細に説明する。
1.被処理物
本発明が処理対象とする、有機物やアンモニア、および溶解性塩類を含有する被処理物とは、例えばタンパク質、アミノ酸、核酸、糖類、脂肪酸等の有機物、アンモニア、溶解性塩類を含むものである。具体例としては、各種廃棄物等の固形状物、および、廃棄物埋立地からの浸出水、等の液状物が挙げられる。これらの被処理物は、環境中に放出されると当該環境を汚染する原因となるものである。
2.メタン発酵工程
本発明では、メタン細菌の作用を利用したメタン発酵法を用いるメタン発酵工程を実施する。メタン発酵により、被処理物中の有機物を分解する。この有機物には、次の好気性生物処理工程において好気性生物では分解が困難な有機物も含まれているが、メタン発酵によりこれが分解され、好気性生物でも分解可能な物質となって次の好気性生物処理工程に送られる。
なお、埋設物として廃棄食品等が埋められた産業廃棄物処理場や埋立地等においては、埋設物中にメタン細菌が存在して、埋設物中の有機物がメタン発酵により分解されている場合もある。本発明においては、このような自発的なメタン発酵を、メタン発酵処理水(21)として消化液を産出するメタン発酵工程と考える場合がある。
メタン発酵処理水の性状や組成に関しては、本発明の効果が好適に奏される観点から、以下の通りである。
すなわち、本発明の効果が好適に奏される観点から、メタン発酵処理水のpH値は好ましくは4〜11、より好ましくは4.2〜10.8、さらに好ましくは4.5〜10.5である。
同様な観点からメタン発酵処理水中の全溶解性固体(本明細書において「TDS」と記載する場合がある。)の量は、好ましくは10〜100000ppm、より好ましくは500〜100000ppm、さらに好ましくは8000〜80000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中のアンモニアの濃度は、窒素換算で(すなわちアンモニア態の窒素(NH−N)の濃度)、好ましくは10〜10000ppm、より好ましくは100〜10000ppm、さらに好ましくは300〜9000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水の化学的酸素要求量(COD)は、好ましくは10〜100000ppm、より好ましくは1000〜100000ppm、さらに好ましくは5000〜80000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水の生物学的酸素要求量(BOD)は、好ましくは10〜10000ppm、より好ましくは500〜10000ppm、さらに好ましくは1000〜9000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中の硫化水素(HS)の濃度は、好ましくは1〜100ppm、より好ましくは2〜95ppm、さらに好ましくは3〜90ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中の硫酸イオン(SO 2−)の濃度は、好ましくは10〜10000ppm、より好ましくは300〜10000ppm、さらに好ましくは1000〜8000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中の塩化物イオン(Cl)濃度は、好ましくは1〜50000ppm、より好ましくは500〜50000ppm、さらに好ましくは6000〜45000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中のカルシウムイオン(Ca2+)の濃度は、好ましくは1〜10000ppm、より好ましくは2〜9000ppm、さらに好ましくは3〜8000ppmである。
同様な観点からメタン発酵処理水中のナトリウムイオン(Na)の濃度は、好ましくは1〜10000ppm、より好ましくは2〜9500ppm、さらに好ましくは3〜9000ppmである。
3.好気性生物処理工程およびpH調整
好気性生物処理工程(30)は上記メタン発酵工程(20)で得られたメタン発酵処理水(消化液)(21)中のアンモニアを、微生物の作用により亜硝酸経由で硝酸へ酸化する(硝化)とともに、前記処理水中の有機物を分解して、硝化処理水(31)を得る工程である。このような反応を実施する方法として、連続式や循環式等の各種の方法が公知であるが、SBR法は高能率な処理法として知られている。そこで、以下、硝化処理法の例としてSBR法を参照しながら、好気性生物処理工程(30)について説明する。
SBR法は、エアレーションタンクと最終沈殿池の機能を1つの反応槽に集約して実施する好気性処理である。具体的には、活性汚泥の入った反応槽において、《1》処理対象であるメタン発酵処理水の導入、《2》ばっ気処理、《3》沈降分離、《4》上澄みである硝化処理水の排水、の各処理を順次行うものである。
好気性生物処理工程(30)の次の蒸発濃縮工程(40)ではアンモニアを除去することができないため、SBR法によりアンモニアを十分に処理することが好ましい。具体的には、本工程で得られる硝化処理水(31)中のアンモニア濃度が窒素換算で10ppm以下となるように、十分に曝気処理を行うことが好ましい。このような低いアンモニア濃度を達成することと処理コスト低減の観点とから、一つの目安として、SBR法の曝気処理での滞留時間は6〜30日間が好ましい。
当該SBR工程の実施により、メタン発酵処理水(21)中のBOD、COD、TDSといった各数値、および、アンモニア濃度が低減される。その上、本工程でアンモニア濃度を十分に低減させれば、その後においてアンモニアを除去するためにストリッピングや逆浸透膜処理等といった高コストなプロセスを実施することが不要となる点でも好ましい。
本発明者らの検討によると、硝化処理水(31)のpH値が8.5未満の場合、適宜アルカリ物質を添加する等によりpH調整(32)を行い、pH値を8.5以上とすることが好ましい。また、得られる硝化処理水(31)のpHが8.5以上になるように、メタン発酵工程(20)で得られたメタン発酵処理水(21)や、これが好気性生物処理工程(30)で処理を受けている途中においてアルカリ物質を添加してもよい。これは後述する「4.蒸発濃縮工程」において、当該硝化処理水(31)に含有されるCl等の強酸の共役塩基が、蒸発濃縮装置内部を腐食させることを回避する観点からである。尚、当該アルカリ物質としては、安価であり汎用性が高いことから、水酸化ナトリウムが好ましい。
好気性生物処理工程(30)としてSBR法を例示して実施の形態を説明したが、連続式活性汚泥法等を好気性生物処理工程(30)の一部または全部に採用することも可能である。
4.蒸発濃縮工程
蒸発濃縮工程(40)は、硝化処理水(31)を減圧下の密閉容器(蒸発缶)内にて加熱蒸留して、例えば2体積倍以上40体積倍以下に濃縮された濃縮水(42)と、蒸発後の凝縮水(41)とを得る工程である。
当該工程において使用する蒸発濃縮装置は特に限定されない。例えば、特開昭59−26184号公報に記載の水蒸気圧縮式塩水蒸留器(水平伝熱管と水蒸気圧縮機とを備えた水蒸気圧縮式塩水蒸留器)、特開平10−57702号公報に記載の自己蒸発圧縮式濃縮装置(2つの圧縮手段により2段圧縮が可能な濃縮装置)、特開2011−185192号公報に記載の真空蒸発装置(ルーツブロワを備えた真空蒸発装置)、等を、当該工程における蒸発濃縮装置として使用することができる。
蒸発濃縮工程(40)における蒸発条件については、蒸発缶内の液温は60〜70℃、蒸発缶内圧力は5〜50kPaabsに設定することが操業コスト低廉化の観点から好ましい。当該工程で得られる濃縮水(42)の濃縮倍率は、2〜20体積倍とすることが操業コスト低廉化の観点から好ましい。
硝化処理水(31)の着色成分(例えばアゾ化合物)を除去する為、無機凝集剤+高分子凝集剤を用いた脱色工程を実施する場合もあるが、蒸発濃縮により、硝化処理水(31)のTDS、CODの削減のみならず、着色成分も同時に除去可能となり、操業コストの低廉化が図れる。また、硝化処理水(31)に含まれていた溶解性塩類は蒸発しないので、凝縮水(41)に移行することなく濃縮水(42)中に残留する。
以上より、有機物、アンモニアおよび溶解性塩類を含有する被処理物から、BOD、TDS、CODの値が削減され、溶解性塩類を含有せず外観は無色透明で、環境に放出可能な凝縮水(41)と、適宜な廃棄処分とすべき濃縮水(42)とを、低廉な設備コストおよび操業コストによって得ることが出来た。
ここで前記「pH調整」にて説明したように、本発明では好ましくは硝化処理水(31)のpHをアルカリ性、好ましくは8.5以上にpH調整(32)した後に蒸発濃縮工程(40)を実施する為、蒸発濃縮装置内部において、生成した濃縮水(42)のpH値が9以上13以下となる。この結果、濃縮水(42)においてCl等の強酸の共役塩基が腐食性を発現しなくなるので、蒸発濃縮装置について耐腐食性に優れた高価な材質のものを使う必要がなくなり、装置コストの低廉化につながり好ましい。
これに対し、炭酸カルシウムスケール防止のため蒸発濃縮に供する液のpHを特許文献2のように酸性とした場合、Cl等の強酸の共役塩基を含む水を、酸性状態且つ高温で(蒸発なので)蒸発濃縮装置内に保持することになり、Cl等が強い腐食性を発現する。この結果、蒸発濃縮装置にはハステロイなど耐腐食性に優れた高価な材質の装置を使う必要があり、装置コストの上昇につながる。
本発明では硝化処理水(31)のpHは、前記装置コストの上昇に鑑み、好ましくは8.5以上とする。そして、蒸発濃縮工程(40)を実施する為、蒸発濃縮装置内部にスケールが発生する。当該スケールは炭酸カルシウムを主な成分としていると考えられる。当該スケールの蓄積は、蒸発濃縮装置の伝熱係数を低下させる為、当該スケールを除去するメンテナンスが求められる。
本発明者らの検討によると、本発明において、蒸発濃縮装置内部に発生したスケールは、薬品で容易に溶解出来てメンテナンスが容易であり、殆ど操業コストの上昇につながらないことも判明した。
本発明において蒸発濃縮装置内部に発生したスケールが容易に溶解出来る理由は、次のように推察される。
即ち、本発明では硝化処理水(31)のpHを、好ましくは8.5以上のアルカリ性へpH調整(32)している為、硝化処理水(31)中のCO 2−は、COとなって揮散することなく留まっている。この為、スケール成分であるCa2+はCO 2−と反応して炭酸カルシウムが生成する。そして、生成した炭酸カルシウムは、硝化処理水(31)中のCO 2−と化合・反応[CaCO→Ca(HCO]して重炭酸カルシウムになり、生成したスケールが容易に溶解・除去されるのではないかと考えている。
なお、被処理物(10)がSO 2−を含む場合には、硝化処理水(31)はSO 2−を含んでおり、Ca2+がスケールを形成する際、強固なスケールとなる石膏(CaSO)が生じうる。しかし上述の通りpH値が8.5以上の硝化処理水(31)はCO 2−を豊富に含んでおり、Ca2+はこれと優先的に反応する為、石膏の生成は抑制される。このようにスケールを容易に除去できる観点からは、硝化処理水(31)のCO 2−の量は、全無機炭素(TIC)として、好ましくは180〜900ppm、より好ましくは200〜800ppmである。
被処理物(10)やメタン発酵処理水(21)が含有する溶解性塩類の濃度が高い場合(結果として硝化処理水(31)中の溶解性塩類の濃度も高い)においても、同様に、容易にスケール除去が達成可能である。
一方、硝化処理水(31)中へ種晶として、予め炭酸カルシウムの微結晶を添加しておくことも好ましい構成である。予め種晶を添加しておくことで、生成してくる炭酸カルシウムを当該種晶の周囲に析出させることで、蒸発濃縮装置の内壁等に析出する炭酸カルシウム量を低減出来るからである。
5.異なる実施の形態
以上、被処理物(10)に対してメタン発酵工程(20)、好気性生物処理工程(30)、蒸発濃縮工程(40)を行い(適宜硝化処理水(31)のpHに関してpH調整(32)を実施する)、浄化された処理水(凝縮水(41))と濃縮水(42)とを得る、被処理物(10)の処理方法について説明した。
本発明の技術的思想は、例えば、図1においてバイオガス発電、等(22)として示す、メタン発酵を経て発生した廃水(23)等に対しても適用可能である。この場合は、当該廃水(23)等へ、好気性生物処理工程(30)、蒸発濃縮工程(40)を行う実施の形態をとればよい。
また硝化処理水のpH値を好ましくは8.5以上とすることに着目した、さらに異なる本発明の実施の形態は以下のとおりである。
「有機物、アンモニア、および溶解性塩類を含有する被処理水の処理方法であって、
好気性生物の作用により、前記被処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
前記硝化処理水のpH値を8.5以上とするpH調整工程と、
pH値が調整された前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程と
を有することを特徴とする被処理水の処理方法。」
この実施の形態の構成では、所定の被処理水(廃水)に対し硝化処理(好気性生物処理工程)を行い、そして得られた硝化処理水のpH値を8.5以上とする。この構成においても蒸発濃縮装置内に発生した炭酸カルシウムスケールは、適宜な方法によって容易に除去が可能であり、操業コスト上昇には殆どつながらない。しかもこれは、被処理水中に含有される溶解性塩類の濃度が高い場合においても達成可能である。
以上説明したように、アンモニアおよび溶解性塩類を含有する被処理物(10)、または、メタン発酵を利用したプロセスから発生した廃水(23)等から、TDS、CODの値が削減され、溶解性塩類を含有せず外観は無色透明で、環境に放出可能な凝縮水(41)と、適宜な廃棄処分とすべき濃縮水(42)とを、低廉な設備コストおよび操業コストによって得ることが出来た。
以上の効果に焦点をあてた、異なる発明の実施の形態は以下のとおりである。
「アンモニア濃度が窒素換算で10〜10000ppm、Cl濃度は1〜50000ppm、CODは10〜100000ppm、BODは10〜10000ppmの被処理水の処理方法であって、
好気性生物の作用により、前記被処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程とを有し、
前記蒸発濃縮工程に供する、前記硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする被処理水の処理方法。」
尚、上記の異なる発明の実施の形態の構成の各々に対し、本発明の実施の形態にて記載した構成を適宜組み合わせてもよい。
6.まとめ
以上、詳細に説明したように本発明によれば、有機物、アンモニアおよび溶解性塩類を含有する被処理物を、低廉な設備コストおよび操業コストで処理可能である。
以下、実施例を参照しながら本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
ごみ処理埋立地の浸出水を実施例試料として得た。前記ごみ処理埋立地中にはメタン細菌が存在することを確認しており、前記浸出水は、メタン発酵を受けた消化液である。当該消化液試料の性状および組成を表1の「実施例消化液欄」に示す。
当該消化液試料を、図3に模式図を示すSBR槽50、蒸発濃縮設備用清澄池60、および蒸発濃縮設備70を有する一連の装置により処理した。以下、図3に示す装置を参照しながら、実施例1を説明する。
80mの消化液試料51を、容積1000mのSBR槽50(スラッジボリューム40%)に供した。当該供給直後におけるSBR槽50中の液体中の溶存酸素濃度は0ppmだった。
前記SBR槽50へ、ブロワー(ポンプ)52を用いて大気53を吹き込んで曝気処理を開始した。当該曝気の終点は、溶存酸素濃度で管理した。処理完了時の溶存酸素濃度は5ppmとした。
曝気処理完了後、曝気を停止して硝化処理水を含む活性汚泥55を沈降させた後、上澄み(硝化処理水試料61)を得た。当該硝化処理水試料61をポンプ54で蒸発濃縮設備用清澄池60に送液した。そして硝化処理水試料61のpH値を測定したところ、8.5であった。なお、pH値の測定には(HORIBA製pH meter F-16)を使用し、測定時の温度が25℃の場合は実測定値を採用し、25℃でない場合はpH測定装置内蔵の校正機能により25℃でのpH値を求めた。
当該曝気処理によりアンモニアが硝酸に変換されることから、硝化処理水試料61のpH値は元の8.3から低下すると考えられるが、反対に上昇した。このpH上昇の原因として、曝気処理に付した消化液試料51中の何らかの成分や、SBR槽50中の微生物の影響による(硝酸から窒素への変換が起きた)ことが考えられる。
当該硝化処理水試料61の性状を表1の「硝化処理水欄」に示す。当該硝化処理水試料61の外観を図2に示す。なお、表1及び表2における硝化処理水等の性状に関する各特性は、以下のように測定した。
TDSは、OrionTM Versa Star ProTM pH/導電率デスクトップ型マルチパラメーターメーターにより、全溶存性固体を測定した。
アンモニア態窒素(NH−N)の濃度は,イオン電極法(OrionTM Versa Star ProTM,Thermo fisher製)で測定した。
CODは,ニクロム酸法(CODCr)により測定した。
全無機炭素(TIC)は,TOC計(TOC-L,島津製作所製)により全炭素及び全有機炭素を測定し、これらの差分をとることで求めた。
BODは、JIS K 0102に定める方法に準拠して測定した。
硫化水素は、酢酸カドミウム法により測定した。
硫酸イオン及び塩化物イオンは、イオンクロマトグラフィー法により測定した。
金属元素(カルシウムイオン及びナトリウムイオン)は,誘導結合プラズマ発光分光装置(ICP−AES, Thermo fisher製 ICAP-7000)により測定した。
本実施例において、蒸発濃縮設備70として株式会社ササクラ製のVVCC−90を用いた。本装置の伝熱管71はチタン製、蒸発缶72はSUS316L製である。加えて、本装置にはヒートポンプ73が搭載されており、蒸発した蒸気を圧縮し、潜熱回収可能である。回収された熱は、再度上澄み液の加熱あるいは蒸発熱として再利用される。
本装置の運転条件に関して、蒸発缶72内の真空度は20kPa abs、保有液74の温度は65℃〜70℃とした。保有液74の成分が濃縮されることによる沸点上昇を8℃以内で管理した。濃縮水試料75の抜き出しは保有液74の比重で管理し、比重1.1kg/Lとなった時点で濃縮液を排出し、連続的に処理を行なった。
本装置により得られた凝縮水試料76の組成を、表1の「凝縮水欄」に示す。
当該凝縮水試料76の平均的な濃縮倍率は12体積倍であった。そして、凝縮水試料76のTDSは233ppm、CODは100ppm未満に減少した。また、凝縮水試料76のpH値は7.3であり、凝縮水試料76は付加的な後処理を施すことなく、放流可能な水質まで浄化された。当該凝縮水試料76の外観を図2に示す。硝化処理水試料61の着色成分は濃縮水試料75側に固定され、凝縮水試料76は無色透明であった。
一方、本装置により浄化されたTDS、アンモニア、COD成分は濃縮水試料75中に固定された。本装置により得られた濃縮水試料75の組成を、表1の「濃縮水欄」に示す。
表1に示す結果より、濃縮水試料75のpH値は9.6まで上昇していた。当該濃縮水試料75のpHが常に中性以上、特に9.0以上に維持されている結果、濃縮水試料75に含まれるClイオンによる本装置内の腐食は確認されなかった。
当該濃縮水試料75の外観を図2に示す。
本装置により、上述した濃縮操作を連続的に行なうと伝熱管71表面へのスケール沈着と総括伝熱係数の低下を確認した。しかし、当該スケールの成分は炭酸カルシウムであり、10重量%スルファミン酸水溶液で容易に洗浄除去することが可能であった。
(比較例1)
ごみ処理埋立地の浸出水を比較例試料として得た。前記ごみ処理埋立地中にはメタン細菌が存在することを確認しており、前記浸出水は、メタン発酵を受けた消化液である。当該消化液試料の性状および組成を表2の「比較例消化液欄」に示す。
比較例1の消化液試料をSBR汚泥槽に供することなく、直接、実施例1にて説明した蒸発濃縮装置へ供した。
本装置の運転条件は、実施例1と同様とした。
得られた凝縮水試料の組成を、表2の「凝縮水欄」に示す。平均的な濃縮倍率は13体積倍であった。
本装置により、凝縮水のTDSは95%、CODは96%減少した。しかし、アンモニアは凝縮水中に300ppm程度残存し、アンモニアの除去率は42%であった。凝縮水のpH値は9.4であった。
以上より、凝縮水試料は放流可能な水質まで浄化されなかったことが判明した。一方、濃縮水試料の組成を、表2の「濃縮水欄」に示す。
表2に示す結果より、濃縮水試料のpH値は6.0まで減少していた。濃縮水試料のpHがこのような酸性領域の場合、腐食性が発現するので、蒸発濃縮装置の材質を耐食性の素材とする必要があることも判明した。
10:被処理物
20:メタン発酵工程
21:メタン発酵処理水
22:バイオガス発電、等
23:廃水
30:好気性生物処理工程
31:硝化処理水
32:pH調整
40:蒸発濃縮工程
41:凝縮水
42:濃縮水
50:SBR槽
51:消化液
52:ブロワー
53:大気
54:ポンプ
55:活性汚泥
60:蒸発濃縮設備用清澄池
61:硝化処理水
70:蒸発濃縮設備
71:伝熱管
72:蒸発缶
73:ヒートポンプ
74:保有液
75:濃縮水
76:凝縮水
P :ポンプ
pH:ペーハー測定
DO:溶存酸素測定

Claims (7)

  1. 有機物、アンモニア、および溶解性塩類を含有する被処理物の処理方法であって、
    メタン発酵法により、前記被処理物中の有機物を分解してメタン発酵処理水を得るメタン発酵工程と、
    好気性生物の作用により、前記メタン発酵処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
    前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程と
    を有することを特徴とする被処理物の処理方法。
  2. 回分式活性汚泥法により前記好気性生物処理工程を実施することを特徴とする請求項1に記載の被処理物の処理方法。
  3. 前記蒸発濃縮工程に供する、前記硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする請求項1または2に記載の被処理物の処理方法。
  4. 前記メタン発酵処理水中のアンモニア濃度は窒素換算で10〜10000ppm、Cl濃度は1〜50000ppm、CODは10〜100000ppm、BODは10〜10000ppmであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の被処理物の処理方法。
  5. 前記好気性生物処理工程により、アンモニア濃度が窒素換算で10ppm以下の硝化処理水を得ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の被処理物の処理方法。
  6. 前記硝化処理水へアルカリ物質を添加することで硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の被処理物の処理方法。
  7. アンモニア濃度が窒素換算で10〜10000ppm、Cl濃度は1〜50000ppm、CODは10〜100000ppm、BODは10〜10000ppmの被処理水の処理方法であって、
    好気性生物の作用により、前記被処理水中のアンモニアを酸化して硝酸とすると共に、有機物を分解して硝化処理水を得る好気性生物処理工程と、
    前記硝化処理水を蒸発濃縮して、濃縮水と凝縮水とを得る蒸発濃縮工程とを有し、
    前記蒸発濃縮工程に供する前記硝化処理水のpH値を8.5以上に調整することを特徴とする被処理水の処理方法。
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