JP2006307301A - 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材 - Google Patents

酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材 Download PDF

Info

Publication number
JP2006307301A
JP2006307301A JP2005134061A JP2005134061A JP2006307301A JP 2006307301 A JP2006307301 A JP 2006307301A JP 2005134061 A JP2005134061 A JP 2005134061A JP 2005134061 A JP2005134061 A JP 2005134061A JP 2006307301 A JP2006307301 A JP 2006307301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
metal
head
forming
carbide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005134061A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yoshioka
茂 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshioka & Co Ltd
YOSHIOKA KK
Original Assignee
Yoshioka & Co Ltd
YOSHIOKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshioka & Co Ltd, YOSHIOKA KK filed Critical Yoshioka & Co Ltd
Priority to JP2005134061A priority Critical patent/JP2006307301A/ja
Publication of JP2006307301A publication Critical patent/JP2006307301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】 短時間で完了し、特に人工歯根材表面に好ましく形成できる酸化膜の形成方法を提供する。
【解決手段】 金属部材の表面に、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイドから成る群から選択される金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液を接触させ、前記金属部材表面を対応する金属酸化物に変換し酸化膜33を形成する。本酸化膜形成方法によると、従来の酸化膜形成方法より短時間で同じ厚さの酸化膜を形成でき、この酸化膜を形成した人工歯根材ボディ1及びヘッド8では、ネジの緩みと腐食電流の発生を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属部材への酸化膜形成方法及び酸化膜を形成した人工歯根材に関し、より詳細には人工歯根材等の生体インプラント材表面を酸化して酸化膜を形成するための方法と人工歯根材に関する。
近年、インプラント技術の発展は目覚ましいものがあり、疾病、災害などにより骨機能や手足の関節機能が失われた場合などに、これらを修復するための治療に整形外科用人工骨及び人工関節等を構成する生体インプラント材が使用されている。特に整形外科の分野では、失われた関節機能を復元するための人工関節が広く用いられ、また、歯科医療の分野では人工歯根が脚光を浴びている。
生体インプラントは生体内で劣化や破壊などの変化を生じ易くまた異物反応などを伴うことから生体に対して無害かつ親和性があり、化学的に安定で、かつ機械的強度の大きい材料が要求される。従って通常生体インプラントは、機械的性質に優れた金属基材の表面に、生体親和性に優れたリン酸カルシウム材料をコーティングして製造される。
このような生体インプラント材のうちの人工歯根材を図7に基づいて説明する。図7は単冠(義歯)を含めた従来の人工歯根材を例示する分解図である。
図示の例では、人工歯根材である生体インプラント材のボディ1は下部の骨内埋込部2と上部のカラー部3から成り、両者は一体成型されている。骨内埋込部2の下半分の周囲には凹状の切り欠き4が形成されるとともに、下端を除く骨内埋込部2の全周の前記切り欠き4以外の部分にはネジ山5が形成され、このネジ山5を骨などに挿入することにより、ボディ1を骨に固定している。
更に前記カラー部3の上面の中央から、側面がやや内向きに傾斜する中空部6が形成され、この中空部6下端から雌ネジ7が骨内埋込部本体2内に向けて刻設されている。
ヘッド8は、断面が下向き台形状で下端面から下向きに雄ネジ9が刻設された下部ヘッド10と、この下部ヘッド10の上に一体成形された断面が上向き台形状の上部ヘッド11とから成っている。このヘッド8は、前記雄ネジ9を前記雌ネジ7に螺合させることにより、前記ボディ1に固定され、更に前記上部ヘッド11の周面及び上面に接着剤を使用して単冠12が固定される。
特開2003−105557号公報
このような構成から成る人工歯根材では、ボディ1の周面は生体組織に直接接触するため、ハイドロキシアパタイト等を被覆した鏡面に仕上げられるが、ボディ1内の空部6と雌ネジ7には鏡面仕上げは行われず、成形された状態のまま、前記雌ネジ7は
ヘッド8の雄ネジ9と螺合された状態で顎骨等に装着され、長年使用される。
しかし永年使用によりネジに緩みが生じると、単冠の固定が不安定になり、応力が生じて各部材の破損が生じるおそれがある。
更に前記雌ネジ7と雄ネジ9の材料が異なった金属であると、界面にガルバニック電流が発生し、当該電流による腐食作用が前記雌ネジ7と雄ネジ9に及び、ネジに緩みが生じるのと同じ状況が発生する。
前述した単冠12が固定される上部ヘッド11の周面及び上面を酸化して酸化膜を形成し、この酸化膜に接着剤を使用して単冠を固定することにより接着力を増大させることが試みられている(特許文献1)。特許文献1における酸化膜形成は、金属部材に過酸化水素水を接触させながら可視光(ハロゲンランプ)等を照射することにより行っている。
この方法でも酸化膜は形成されるが、形成速度が満足できるレベルに達していないため、膜形成に時間が掛かり過ぎたり、厚さの不十分な膜しか形成できないといった問題点があった。
従って本発明は、前述の従来技術の欠点を解消し、従来より高速で金属部材表面を酸化して酸化膜を形成する方法と、酸化膜を有する人工歯根材を提供することを目的とする。
本発明は、金属部材を酸化してその表面に酸化膜を形成する酸化膜形成方法において、前記金属部材の表面に、金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液を接触させ、前記金属部材表面を対応する金属酸化物に変換することを特徴とする酸化膜の形成方法であり、前記金属及び/又は金属カーバイドは、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイドから成る群から選択可能である。更に本発明は、ボディとヘッドを含んで成り、前記ボディ及び前記ヘッドをネジにより互いに螺合した人工歯根材において、前記ボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成したことを特徴とする人工歯根材、及び骨内埋込部とカラー部を含んで成り、前記骨内埋込部の周面に酸化膜を形成したことを特徴とする人工歯根材である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の酸化膜の形成方法では、金属部材をタングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイド等から選択される金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液に接触させることにより、前記金属部材の表面を酸化して酸化膜を生成させる。
タングステン等を含む過酸化水素水を使用すると、過酸化水素水単独、又は過酸化水素水と可視光の併用と比較して、酸化膜形成が促進され、短時間で酸化膜を形成できる。
その理由は、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイドあるいはチタンカーバイド等が、過酸化水素を活性化してヒドロキシラジカルを発生させ、このラジカルが過酸化水素の有する酸化力を更に向上させる能力を有するからであると推測できる。
本発明の酸化膜形成方法は、任意の金属部材に対して適用でき、その金属部材表面の金属を金属酸化物に変換することにより酸化膜を生成させる。金属部材の材質は特に限定されず、人工歯根材の場合には、純チタン(Ti)、チタン合金、金・銀・パラジウム(Au−Ag−Pd)合金、銀(Ag)合金、コバルト・クロム(Co−Cr)合金、ニッケル・クロム(Ni−Cr)合金、ステンレスなどが使用できる。
なお従来の人工歯根材ではチタンとして純チタン2種が使用されてきたが、噛み合わせ等の応力により折損が生じる場合がある。純チタン4種は純チタン2種より強度が強く、特に人工歯根材を含めた生体インプラント材の材料として好ましく使用できる。
使用する過酸化水素溶液の濃度は特に限定されないが、通常は34%の過酸化水素水を使用することが望ましく、この過酸化水素水を希釈して使用しても良い。
この過酸化水素水に添付する金属等には、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイド等が含まれ、これらの金属及び/又は金属カーバイドの粉末を前記過酸化水素水中で攪拌して懸濁させた後に、使用することが好ましい。前記粉末の粒径は望ましくは1〜200μm、より望ましくは5〜100μm、更に望ましくは10〜50μmであるが、これらに限定されない。
前記過酸化水素水は任意の方法、例えば浸漬、刷毛塗り及び滴下等で金属部材表面と接触させれば良い。加熱下で接触させても支障はないが、室温下での接触で十分である。
接触時間は長くするほど、厚い酸化膜が得られるが、60分程度の接触で満足できる厚さ(通常は0.05〜2μm、好ましくは0.1〜1μm、より好ましくは0.3〜0.5μmであるがこれらに限定されない)の酸化膜が得られる。
本発明の人工歯根材は、ネジにより互いに螺合したボディとヘッドを含み、前記ボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成している。
人工歯根材に限らず、各種ネジでは、雄ネジと雌ネジは加工精度にも依るが、当初から相互間に僅かな間隙が生じていることが多い。特に人工歯根材の場合には永年使用によりボディとヘッドの間に緩みが生じて単冠がぐらついて適正な噛み合わせを保持できなることが多い。
本発明のように、ボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成しておくと、当初の螺合時に両ネジ間に酸化膜が存在するため、大きな抵抗が生じるが、一旦両者が互いに嵌合してしまえば、実質的に間隙を生じさせることなく、ボディとヘッドが一体化される。従って永年使用しても緩みが生じることが殆ど無く、長期間に亘って単冠が安定な状態に保持される。
更に歯科衛生上、口腔内での細菌の繁殖を抑制することが要請されている。特に従来の人工歯根材では、ボディとヘッドのネジ部の間隙に食物等に付着している細菌が進入し、この間隙は適度な温度に維持されかつ養分も豊富であることから、前記細菌が繁殖しやすくなっている。
しかし本発明では前記間隙を酸化膜により閉塞してあるため、細菌の進入を防止でき、細菌の繁殖も生じない。
更にボディとヘッドを構成する金属(又は金属合金)が異なると、両者間にガルバニック電流が流れ、ボディとヘッドの界面付近に腐食が生じるが、本発明では前記酸化膜が絶縁膜として機能し、前記ガルバニック電流の発生を阻止する。従って本発明では前記腐食を防止できる。
人工歯根材の単冠との接合部分、つまり前記ヘッドに酸化膜を形成することは特許文献1等から公知であるが、本発明方法により、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイド等から選択される金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液を前記ヘッドに接触させることにより、短時間で所望厚さの酸化膜を形成できる。
このように、金属部材が人工歯根材の場合、本発明の人工歯根材はボディとヘッドをネジにより互いに螺合した人工歯根材の少なくとも一方のネジに酸化膜を形成することを特徴とするものであるが、本発明の酸化膜形成方法を人工歯根材に適用する場合は、ネジ以外の部材にも適用可能である。
人工歯根材のボディは、通常、骨に埋め込まれる骨内埋込部とヘッドを介して単冠が固定されるカラー部からなり、骨内埋込部が埋め込まれて骨に接触する。この骨内埋込部の表面に酸化膜が形成されていると、人工歯根材と骨の接合あるいは骨の生育が促進される。従って骨内埋込部の少なくとも一部に酸化膜を形成した人工歯根材は、骨に対する親和性が高くなる。
このように本発明の人工歯根材は、ネジにより互いに螺合した人工歯根材のボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成しものと、骨内埋込部の周面の少なくとも一部に酸化膜を形成したものである。
しかし本発明方法自体は人工歯根材の上記部位への酸化膜形成に限定されるものではなく、人工歯根材の他の部位、他の生体インプラント材や金属製品への酸化膜形成に使用できる。
更に前述した金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液は、人間を含めた生体内の歯や入れ歯のホワイトニングにも使用できる。
以上の通り、本発明の酸化膜形成方法によると、従来の酸化膜形成方法より短時間で同じ厚さの酸化膜を形成できる。
ボディ及び前記ヘッドをネジにより互いに螺合した人工歯根材の前記ボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成すると、ネジの緩みと腐食電流の発生を防止でき、更に骨内埋込部の少なくとも一部に酸化膜を形成しておくと、骨との接合が促進される。
本発明方法により酸化膜を形成した人工歯根材の例を図1に基づいて説明する。
図示の例では、人工歯根材である生体インプラント材のボディ21は下部の骨内埋込部22と上部のカラー部23から成り、両者は一体成型されている。骨内埋込部22の下半分の周囲には凹状の切り欠き24が形成されるとともに、下端を除く骨内埋込部22の全周の前記切り欠き24以外の部分にはネジ山25が形成され、このネジ山25を骨などに挿入することにより、ボディ21を骨に固定している。
更に前記カラー部23の上面の中央から、側面がやや内向きに傾斜する中空部26が形成され、この中空部26下端から雌ネジ27が骨内埋込部本体22内に向けて刻設されている。
ヘッド28は、断面が下向き台形状で下端面から下向きに雄ネジ29が刻設された下部ヘッド30と、この下部ヘッド30の上に一体成形された断面が上向き台形状の上部ヘッド31とから成っている。このヘッド28は、前記雄ネジ29を前記雌ネジ27に螺合させることにより、前記ボディ21に固定され、更に前記上部ヘッド31の周面及び上面に接着剤を使用して単冠32が固定される。
前記ボディ21の骨内埋込部22の外周と、前記雌ネジ27及び中空部26のそれぞれの内面には、タングステン等を含む過酸化水素水でその表面を酸化することにより酸化膜33が形成されている。更にヘッド28の全体、つまり上部ヘッド31、下部ヘッド30及びこの下部ヘッド30に下向きに連設された雄ネジ29の全外周面にも酸化膜33が形成されている。
図示のヘッド28をその酸化膜33が形成された雄ネジ29を、同じく酸化膜33が形成されたボディ21の雌ネジ27に螺合させて一体化すると、両ネジ27、29に形成された酸化膜33が互いに擦れ合って一部が粉末状に剥離し、この粉末が両ネジ27、29間に生じる間隙を閉塞する。従って長期間ネジの緩みを生じさせることなく使用できる。
更に従来の人工歯根材では、ボディとヘッドの金属の材質が異なるとガルバニック電流が流れてボディやヘッドの腐食要因になっていたが、本例ではボディ21とヘッド28の間に絶縁性の酸化膜33が形成されているため、前記ガルバニック電流の発生が抑制されて材料の腐食を防止できる。
前記一体化されたボディ21とヘッド28は上部ヘッド31の外周面を単冠32の内面に接着剤を使用して接着することにより、前記単冠32を固定するが、上部ヘッド31の外周面に存在する酸化膜33により強固な結合が形成できる。
更に図示の例では、骨内埋込部22の周囲にも酸化膜23が形成されており、この酸化膜23は骨内埋込部22の顎骨等との接合の促進に寄与する。
次に本発明による酸化膜の形成方法を人工歯根材に応用した実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
市販の34%過酸化水素水(関東化学株式会社製)30mLに、市販の粒径が10〜50μmのタングステンカーバイド粒子(大同特殊鋼株式会社製)3gを攪拌懸濁させた。
図1と同じ構造の株式会社ヨシオカ製の人工歯根材(純チタン4種製)の中空部に前記過酸化水素水を注ぎ、60分放置した。
その後、過酸化水素水を除去し、中空部をイオン交換水で洗浄した後、分光反射率測定機にて色の表示方法であるa*(赤味)、b*(黄味)、L*(明度)表色系(JIS−Z−8729:1994)の変化について測定した。それらの結果を順に図2、図3及び図4にH22WCとして示す。
前記中空部に生理食塩水を満たし、流れる腐食電流密度を測定したところ、1.894±0.259A/cm2であった。その結果を図5にH22WCとして示す。
図1のヘッドを、前述のタングステンカーバイド粒子を懸濁させた34%過酸化水素水に浸漬させて60分放置し、酸化膜を形成させた。
このヘッドにレジン系接着剤を使用して単冠を接着させた。乾燥後、接着強度を測定したところ、23.5±4.0MPaであった。その結果を図6にH22WCとして示す。
[比較例1]
実施例1で使用した人工歯根材に対し処理を行わず、そのままa*、b*、L*表色系の変化について測定した。それらの結果を順に図2、図3及び図4にASとして示す。
前記中空部に生理食塩水を満たし、流れる腐食電流密度を測定したところ、4.34±0.557A/cm2であった。その結果を図5にASとして示す。
更に実施例1と同様にして接着強度を測定した。その結果を図6にASとして示す。
[比較例2]
過酸化水素水にタングステンカーバイド粒子を添付せず、過酸化水素水のみとしたこと以外は実施例1と同じ条件で酸化膜を形成し、かつa*、b*、L*表色系の変化について測定した。それらの結果を順に図2、図3及び図4にH22として示す。
更に実施例1と同様にして腐食電流密度と接着強度を測定した。その結果を図6にH22として示す。
[実施例2]
タングステンカーバイド粒子の代わりにシリコンカーバイドを使用したこと以外は実施例1と同じ条件で酸化膜を形成し、かつa*、b*、L*表色系の変化を観察し、かつヘッドとボディ間に流れる腐食電流密度、及び接着強度を測定した。
本実施例でも実施例1と同じように、酸化膜形成が観察され、腐食電流密度が従来より低く、接着強度は従来より高かった。
[実施例3]
タングステンカーバイド粒子の代わりにタングステンを使用したこと以外は実施例1と同じ条件で酸化膜を形成し、かつa*、b*、L*表色系の変化を観察し、かつヘッドとボディ間に流れる腐食電流密度、及び接着強度を測定した。
本実施例でも実施例1と同じように、酸化膜形成が観察され、腐食電流密度が従来より低く、接着強度は従来より高かった。
本発明の人工歯根材を例示する分解図。 実施例1、比較例1及び比較例2におけるa*(赤味)を示すグラフ。 実施例1、比較例1及び比較例2におけるb*(黄味)を示すグラフ。 実施例1、比較例1及び比較例2におけるL*(明度)を示すグラフ。 実施例1、比較例1及び比較例2における腐食電流密度を示すグラフ。 実施例1、比較例1及び比較例2における接着強度を示すグラフ。 従来の人工歯根材を示す分解図。
符号の説明
21……ボディ(人工歯根材) 22……骨内埋込部 23……カラー部 27……雌ネジ 28……ヘッド 29……雄ネジ 30……下部ヘッド 31……上部ヘッド 32……単冠 33……酸化膜

Claims (6)

  1. 金属部材を酸化してその表面に酸化膜を形成する酸化膜形成方法において、前記金属部材の表面に、金属及び/又は金属カーバイドを含む過酸化水素溶液を接触させ、前記金属部材表面を対応する金属酸化物に変換することを特徴とする酸化膜の形成方法。
  2. 金属及び/又は金属カーバイドが、タングステン、タングステンカーバイド、シリコンカーバイド及びチタンカーバイドから成る群から選択される少なくとも一種である請求項1記載の酸化膜の形成方法。
  3. 金属部材の材質が、コバルト・クロム合金、ニッケル・クロム合金、ステンレス、純チタン、チタン合金、金銀パラジウム合金、銀合金、及び金合金のうちの一種である請求項1又は2記載の酸化膜の形成方法。
  4. 金属部材がインプラント部材である請求項1から3までのいずれか1項記載の酸化膜の形成方法。
  5. ボディとヘッドを含んで成り、前記ボディ及び前記ヘッドをネジにより互いに螺合した人工歯根材において、前記ボディ及びヘッドの少なくとも一方のネジに酸化膜を形成したことを特徴とする人工歯根材。
  6. 骨内埋込部とカラー部を含んで成り、前記骨内埋込部の周面に酸化膜を形成したことを特徴とする人工歯根材。
JP2005134061A 2005-05-02 2005-05-02 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材 Pending JP2006307301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005134061A JP2006307301A (ja) 2005-05-02 2005-05-02 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005134061A JP2006307301A (ja) 2005-05-02 2005-05-02 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006307301A true JP2006307301A (ja) 2006-11-09

Family

ID=37474514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005134061A Pending JP2006307301A (ja) 2005-05-02 2005-05-02 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006307301A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20100255A1 (it) * 2010-03-31 2011-10-01 Giorgio Lorenzon Impianto per implantologia orale e relativo procedimento di realizzazione.

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0320480A (ja) * 1989-03-17 1991-01-29 Alcan Internatl Ltd アルミニウムの表面酸化処理方法
JPH10156336A (ja) * 1996-11-28 1998-06-16 Taiyo Kagaku Kogyo Kk 廃液の処理方法及びその装置
JP2001192853A (ja) * 1999-10-29 2001-07-17 Matsumoto Shika Univ 合着用金属部材の酸化膜形成方法、及び金属部材の合着方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0320480A (ja) * 1989-03-17 1991-01-29 Alcan Internatl Ltd アルミニウムの表面酸化処理方法
JPH10156336A (ja) * 1996-11-28 1998-06-16 Taiyo Kagaku Kogyo Kk 廃液の処理方法及びその装置
JP2001192853A (ja) * 1999-10-29 2001-07-17 Matsumoto Shika Univ 合着用金属部材の酸化膜形成方法、及び金属部材の合着方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20100255A1 (it) * 2010-03-31 2011-10-01 Giorgio Lorenzon Impianto per implantologia orale e relativo procedimento di realizzazione.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Martinez et al. Optimal implant stabilization in low density bone
Hoque et al. Titanium and titanium alloys in dentistry: Current trends, recent developments, and future prospects
Nakajima et al. Titanium in Dentistry Development and Research in the USA
Edelhoff et al. Metal-free implant-supported single-tooth restorations. Part I: Abutments and cemented crowns.
US20090061387A1 (en) Multiple root implant
US20180206944A1 (en) Multiple root implant
KR100662583B1 (ko) 크라운 임시고정용 임플란트 유니트
JP2003105557A (ja) 金属部材の酸化膜形成方法
JP2008006164A (ja) 酸化膜の形成方法
Khoo et al. Titanium fixture implants treated by laser in dentistry
JP2006307301A (ja) 酸化膜の形成方法及び酸化膜を有する人工歯根材
Rajaraman et al. Dental implant biomaterials-Newer metals and their alloys
KR100953438B1 (ko) 멀티 임플란트
KR101237103B1 (ko) 항균 코팅된 치과용 보철
JPH0323856A (ja) 人工歯根
JPH07328038A (ja) 骨内インプラント
US20070003908A1 (en) Dental crown composed of anodized titanium
KR100678616B1 (ko) 임플란트
Seo et al. A technique for fabricating abutment replica with hot melt adhesive material to minimize residual cement in implant restoration: a case report
Oza et al. Dental implant biomaterials: a comprehensive review
KR200379016Y1 (ko) 나노실버를 혼합해 성형 제조한 기능성 치과 보철장치
JP3180053U (ja) 機能性歯科用補綴物
Geethika et al. Knowledge and awareness of recent advances in implants among students studying in a private dental college.
Sato et al. Biomaterials Used with Implant Abutments and Restorations
JPH02161939A (ja) 人工歯根

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080402

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110315