JPH10155807A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具

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JPH10155807A
JPH10155807A JP8319040A JP31904096A JPH10155807A JP H10155807 A JPH10155807 A JP H10155807A JP 8319040 A JP8319040 A JP 8319040A JP 31904096 A JP31904096 A JP 31904096A JP H10155807 A JPH10155807 A JP H10155807A
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JP
Japan
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endoscope
treatment
treatment tool
section
supplementary note
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Application number
JP8319040A
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English (en)
Inventor
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
Akira Shiga
明 志賀
Eiji Murakami
栄治 村上
Toshihiko Hashiguchi
敏彦 橋口
Kenichi Kimura
健一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処置中に出血し、組織に血液がたまっていると
きでも内視鏡用処置具を入れ替えずに焼灼を行うことが
でき、処置時間の短縮を図ることができる内視鏡用処置
具を提供することにある。 【解決手段】生体内に挿入される挿入部2と、前記挿入
部2の先端側に設けられ生体内の組織を処置する処置部
3と、前記処置部3を操作する操作部4と、前記操作部
4の操作力を前記処置部3へ伝達する操作軸とを有する
内視鏡用処置具において、前記挿入部2内に、挿入方向
に沿って管路を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生体内に挿入さ
れる挿入部の先端側に組織を処置する処置部を有する外
科手術用の内視鏡用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術用の内視鏡用処置具として、従
来、例えば特開平5−245103号公報に示すよう
に、処置部に高周波電流を流して組織を焼灼することが
できる内視鏡用処置具が知られている。
【0003】この内視鏡用処置具は高周波電源装置から
高周波接続コード(以下HFコードという)を介してH
Fコード接続ピンに流れた高周波電流は先端の処置部に
流れて組織の焼灼を行う。操作部と挿入部の表面は高周
波電流が流れないように絶縁し、術者が高周波の影響を
受けないようにしている。
【0004】他の従来技術としては、ドイツ特許434
1735C1号があり、この処置具の処置部には歯が設
けられている。歯のピッチと深さは先端側から手元側ま
で一定になっている。この歯によって組織などを滑らず
に把持するようになっている。
【0005】さらに、特願昭62−288139号は、
処置部の一方には縫合針を把持するための溝が設けられ
ている。もう一方には縫合針を押さえるための凸部を設
けている。この溝と凸部で縫合針をしっかりと把持する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−245103号公報は、高周波電流を流して組織を
焼灼することができるが、組織を焼灼するときに組織に
血液がたまっていると出血している場所が特定できない
という問題があった。
【0007】また、出血している場所を特定するために
はいったん焼灼用の内視鏡用処置具を抜去して送水吸引
用の内視鏡用処置具を挿入し、送水・吸引を行って出血
している場所を確認してから送水吸引用の内視鏡用処置
具を抜去し、再び焼灼用の内視鏡用処置具を挿入して焼
灼を行わなければならず処置を行うのに時間がかかると
いう問題があった。さらに、内視鏡用処置具の入れ替え
に時間がかかるだけでなく、入れ替え時に体腔内の視野
を確保するために体腔を膨らませているガスが抜けてし
まい再びガスを充填するまでに時間がかかるという問題
があった。
【0008】また、特開平5−245103号公報は、
高周波電流を流して組織を焼灼することができるが、組
織を焼灼するときに発生する煙により視野が妨げられる
という問題があった。また、煙が拡散して視野が回復す
るには時間がかかり、その間処置をすることはできな
い。また、煙を強制的に吸引するには焼灼用の内視鏡用
処置具を抜去して吸引用の内視鏡用処置具を挿入し、煙
を吸引してから吸引用の内視鏡用処置具を抜去し、再び
焼灼用の内視鏡用処置具を挿入して焼灼を行わなければ
ならず、処置をするのに時間がかかるという問題があっ
た。さらに、内視鏡用処置具の入れ替えに時間がかかる
だけでなく、入れ替え時に体腔内の視野を確保するため
に体腔を膨らませているガスが抜けてしまい再びガスを
充填するまでに時間がかかるという問題があった。
【0009】また、煙の吸引を遠いところで行えば内視
鏡用処置具を入れ換える時に生じる問題はなくなるが、
煙以外の体腔内にあるガスも一緒に吸引してしまうので
ガスの消費量が多くなるという問題が新たに生じる。
【0010】また、ドイツ特許4341735C1号に
示す内視鏡用処置具は、歯のピッチと深さが一定のため
先端側で薄い組織を把持するのに適した歯にすると、厚
い組織を手元側の歯まで使用して把持した場合に歯のピ
ッチと深さが不足してしっかりと把持できないという問
題があった。また、反対に歯の手元側までを使用して把
持するのに適した歯のピッチと深さにした場合、先端側
で薄い組織を把持しようとした場合にピッチと深さが大
きすぎてしっかりと把持できないという問題があった。
【0011】前記特願62−288139号は縫合針を
把持するのに適しているが縫合針以外のものの把持には
使用できないという問題があった。この発明は、前記事
情に着目してなされたもので、その目的とするところ
は、処置中に出血し、組織に血液がたまっているときで
も内視鏡用処置具を入れ替えずに焼灼を行うことがで
き、処置時間の短縮を図ることができる内視鏡用処置具
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、生体内に挿入される挿入部と、前記挿
入部の先端側に設けられ生体内の組織を処置する処置部
と、前記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操作
力を前記処置部へ伝達する伝達手段と、を有する内視鏡
用処置具において、前記挿入部内に、挿入方向に沿って
管路を設けたことを特徴とする。前記構成によれば、内
視鏡用処置具に設けた管路から送気あるいは送水をおこ
なって出血部の血液を吹き飛ばす、あるいは洗い流す作
用ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図3は第1の実施形態
を示し、図1は血液を吹き飛ばして止血のできる内視鏡
用処置具1の全体構成を示す。内視鏡用処置具1は、体
腔内に挿入される挿入部2、この挿入部2の先端側に設
けられた処置部3と、挿入部2の基端側(手元側)に設
けられた操作部4とから構成され、操作部4のハンドル
4aを操作することにより、伝達手段としての操作軸4
bを介して処置部3を開閉操作するようになっている。
操作部4にはポート5が設けられ、このポート5はチュ
ーブ6を介してガスボンベ7と接続されている。また、
ガスボンベ7にはレギュレーター8とフィルター9が接
続され、操作部4にはHFコード接続ピン10およびガ
スボンベ7を操作する送気スイッチ(図示しない)が設
けられている。
【0014】図2は体腔内組織を示し、出血部位11に
は血液12がたまっている状態を示す。図3は内視鏡用
処置具1の実際の使用状況を示し、前記挿入部2には挿
入方向に沿って管路13が設けられ、この管路13の一
端はポート5に連通し、他端は処置部3を有した先端開
口に連通している。したがって、図3に示すように、ガ
スボンベ7から内視鏡用処置具1に送り込まれたガス1
5は管路13を流通して処置部3と挿入部2の隙間14
から出血部位11に向って送気されるようになってい
る。なお、12aは出血点である。
【0015】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具1の作用について説明する。内視鏡用処置具1は図
示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内に挿入
される。内視鏡用処置具1は操作部4のハンドル4aを
操作することにより挿入部2の内部にある操作軸4bを
駆動して処置部3を可動させることができる。また、H
Fコード接続ピン10にHFコードを介して高周波電源
装置(図示しない)に接続することにより、高周波電流
を処置部3に流して焼灼を行うことができる。
【0016】さらに、ガスボンベ7から内視鏡用処置具
1に送り込まれたガス15は管路13を流通して処置部
3と挿入部2の隙間14から出血部位11に向って噴出
される。したがって、ガスによって出血部位11の血液
12を吹き飛ばすことができる。ガスボンベ7にはレギ
ュレーター8が接続されていて、ガス15の流量を調整
することができる。また、ガスボンベ2にはフィルター
9が接続されていて、ガス15に含まれている不純物を
濾過して取り除くことができる。
【0017】処置部3と挿入部2の隙間14からガス1
5が噴射すると、出血部位11の血液12を吹き飛ばす
ことができ、出血点12aを露出させることもできる。
そして、出血部位11には出血の元になっている出血点
12aに処置部3を当てて高周波電流を流して焼灼する
ことにより出血部位11の止血をすることができる。
【0018】なお、第1の実施形態においては、内視鏡
用処置具1をガスボンベ7に接続して挿入部2の先端開
口からガス15を送気するようにしたが、ガス15に代
って送水してもよく、送気と送水の両方を使用してもよ
い。この場合、操作部4には送水スイッチ(図示しな
い)が設けられる。また、処置部3は組織を把持剥離す
るのに適した形状をしているが、鋏であってもよい。ま
た、ガス15の種類としては不燃性のもの、例えば二酸
化炭素を使用する。
【0019】このように、送気または送水によって出血
部位11の血液12を吹き飛ばすことにより、出血点1
2aを露出させて効果的な高周波電流による焼灼を行う
ことができる。
【0020】図4〜図6は第2の実施形態を示し、図5
は血液を吹き飛ばして止血のできる内視鏡用処置具16
の全体構成を示す。内視鏡用処置具16は、挿入部17
と、この挿入部17の先端側に設けられた処置部18
と、挿入部17の基端側(手元側)に設けられた操作部
19とから構成されている。この操作部19にはHFコ
ード接続ピン20が設けられ、挿入部17にはチャンネ
ル21が設けられている。チャンネル21はバルブ22
と入口23と出口24を有し、入口23にはキャップ2
5が設けられている。
【0021】図4は送気送水管26を示し、この送気送
水管26は、挿入部27と、この挿入部27の基端側に
設けられたバルブ28および接続部29と、挿入部27
の先端側に設けられたノズル30とから構成されてい
る。
【0022】図6は送気送水管26のノズル30の変形
例を示し、(a)のノズル31は先端を絞って、その先
端に開口部32を設けており、ガスを一点に集中させる
ことができる。(b)のノズル33は先端が上下に絞ら
れており、その先端に開口部34を設けており、ガスを
直線上に集中させることができる。(c)のノズル35
は先端に小さい孔36を穿設しており、組織が孔36か
ら挿入部27の中に入り込むのを防止できる。(d)の
ノズル37は挿入部27の側面に開口部38を設けてお
り、ガスを挿入部27に対して直角方向に噴射すること
ができる。(e)のノズル38は先端にL型の開口部3
9を設けており、ガスを送気送水管26から離れたとこ
ろに誘導して噴射することができる。(f)のノズル4
0は先端部には大きな開口部41を設けており、ガスを
広範囲に噴射することができる。
【0023】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具16の作用について説明する。内視鏡用処置具16
は図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内に
挿入される。内視鏡用処置具16は操作部19を操作す
ることにより挿入部17の内部にある操作軸(図示しな
い)を駆動して処置部18を可動させることができる。
【0024】また、HFコード接続ピン20にHFコー
ドを介して高周波電源装置(図示しない)に接続するこ
とにより、高周波電流を処置部18に流して焼灼を行う
ことができる。チャンネル21に図4に示す送気送水管
26を入口23から挿入することができる。そして、送
気送水管26の先端部のノズル30を出口24から出す
ことができる。チャンネル21のバルブ22を閉じ、チ
ャンネル21を閉鎖して体腔内の気密を保つことができ
る。また、チャンネル21に送気送水管26を挿入した
ときには入口23を閉塞するキャップ25によって接続
部29の気密を確保することができる。
【0025】また、送気送水管26の接続部29には第
1の実施形態で示したガスボンベ7から延びるチューブ
6を接続することができる。接続部29から送られてき
たガス15はバルブ28、挿入部27を通って先端のノ
ズル30から噴射される。また、バルブ28を開閉する
ことによりガスの噴射の有無を制御できる。
【0026】また、図6に示すように、送気送水管26
のノズル31,33,35,37,38および40のよ
うに形状を変えることにより血液12を吹き飛ばすガス
の噴射方法を使用場所毎に有効なものを選んで使用する
ことができる。
【0027】図7および図8は第3の実施形態を示し、
図7は血液を吹き飛ばして止血のできる内視鏡用処置具
41の全体構成を示す。内視鏡用処置具41は、挿入部
42と、この挿入部42の先端側に設けられた処置部4
3と、挿入部42の基端側(手元側)に設けられた操作
部44とから構成されている。この操作部44にはHF
コード接続ピン45が設けられ、挿入部42にはチャン
ネル46が設けられている。
【0028】また、チャンネル46には送気管47が挿
入され、この送気管47の後端にはガスボンベ48が設
けられている。操作部44には送気管47を進退させる
レバー49とガス55の噴射を制御するレバー50が設
けられている。
【0029】図8は、前記送気管47の進退機構を示
す。送気管47の中途部にはラック51aを有するラッ
ク板51が固定されている。前記レバー49はラック5
1aと噛合するピニオン52に接続され、レバー49の
回動によって回転するピニオン52の回転運動をラック
51aを介してラック板51の直線運動に変換してい
る。また、前記レバー50はカム面50aを有してお
り、レバー50の回動によってカム面50aがピストン
54を昇降させてバルブ53に動きを伝えることができ
る。
【0030】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具41の作用について説明する。内視鏡用処置具41
は図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内に
挿入される。内視鏡用処置具41は操作部44を操作す
ることで挿入部42の内部にある操作軸を駆動して処置
部43を可動させることができる。
【0031】また、HFコード接続ピン45にHFコー
ドを介して高周波電源装置(図示しない)に接続するこ
とにより、高周波電流を処置部43に流して焼灼を行う
ことができる。チャンネル46に挿入されている送気管
47はレバー49の回動によって回転するピニオン52
の回転運動がラック51aを介してラック板51に伝達
されて進退させることができ、送気管47の先端をガス
55を噴射するときだけ前方に出して、それ以外の時に
は後方に下げて処置部43で処置をするときに邪魔をし
ないようにすることができる。また、レバー50を操作
することによりピストン54を介してバルブ53を操作
し、ガス55の噴射を制御することができ、不必要なと
きにガスを噴射する必要が無くなる。ガス55で血液を
吹き飛ばしたあとは高周波電流で出血部位を焼灼するこ
とができる。なお、ピストン54は操作軸の軸方向に長
くなっているので送気管47が進退してもバルブ53を
操作することもできる。この機構は1例であって送気管
47の進退機構、ガス55の噴射の制御に全く別の機構
を使用してもよい。
【0032】このように、送気管47を進退させてガス
55により血液を吹き飛ばして出血点を露出させ、高周
波電流による焼灼を行うことを内視鏡用処置具46の操
作部44から手を離すことなく行うことができる。
【0033】図9〜図12は第4の実施形態を示し、図
9は血液を吹き飛ばして止血のできる内視鏡用処置具5
6の全体構成を示す。内視鏡用処置具56は、挿入部5
9と操作部71と処置部72とHFコード接続ピン73
から構成されている。
【0034】図10は挿入部カバー57を示す。挿入部
カバー57は内視鏡用処置具56を挿入する挿入孔60
とチャンネル61を有している。チャンネル61の基端
側には挿入口62が設けられ、先端側には開口部63が
設けられている。挿入口62にはキャップ64が設けら
れ、チャンネル61の中途部にはバルブ65が設けられ
ている。
【0035】図11は内視鏡用処置具56を挿入部カバ
ー57に挿入した状態を示す。図12は送気送水管58
を示す。この送気送水管58は挿入部66と、この挿入
部66の基端側に設けられたバルブ67と接続部68お
よび先端側に設けられたノズル70からなり、接続部6
8にはチューブ69が接続されている。
【0036】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具56の作用について説明する。内視鏡処置具56は
図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内に挿
入される。内視鏡用処置具56は操作部71を操作する
ことにより挿入部59の内部にある操作軸を駆動して処
置部72を可動させることができる。また、HFコード
接続ピン73にHFコードを介して高周波電源装置(図
示しない)に接続することにより、高周波電流を処置部
72に流して焼灼を行うことができる。
【0037】挿入部カバー57の挿入孔60に内視鏡用
処置具56の挿入部59を挿入し、チャンネル61の挿
入口62から送気送水管58を挿入して開口部63から
突出させる。挿入口62にはキャップ64があり、送気
送水管58が挿入されたときの気密を保ち、また、送気
送水管58を挿入しないときにはバルブ65を閉じて気
密を保つことができる。
【0038】挿入部カバー57のチャンネル61は手元
側が湾曲していて挿入部カバー57に内視鏡用処置具5
6を挿入したときに内視鏡処置具56の操作部71と干
渉しないようになっている。また、送気送水管58の接
続部68にはガスまたは水を供給するためのチューブ6
9が接続されていて、挿入部66を通ってノズル70か
ら噴射される。また、このとき、バルブ67でガスまた
は水の供給の有無を制御できる。挿入部66は挿入部カ
バー57の湾曲したチャンネル61を通過できるように
湾曲させることができる。
【0039】このように、挿入カバー57を使用するこ
とにより、送気送水機能を持たない内視鏡用処置具56
を使用した場合にもガスで血液を吹き飛ばして効果的な
焼灼をすることができる。
【0040】前記実施の形態によれば、次の構成が得ら
れる。 (付記1)生体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の
先端側に設けられ生体内の組織を処置する処置部と、前
記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操作力を前
記処置部へ伝達する伝達手段と、を有する内視鏡用処置
具において、前記挿入部内に、挿入方向に沿って管路を
設けたことを特徴とする内視鏡用処置具。
【0041】(付記2)前記管路は、挿入部の操作軸が
ある管内に設けたことを特徴とする付記1記載の内視鏡
用処置具。 (付記3)前記管路は、前記挿入部の前記操作軸がある
管内とは別の部分に設けたことを特徴とする付記1記載
の内視鏡用処置具。 (付記4)前記管路を、前記挿入部から着脱できるよう
にしたことを特徴とする付記1記載の内視鏡用処置具。 (付記5)前記管路内に送気・送水のできる管が挿入で
きることを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の内
視鏡用処置具。
【0042】(付記6)前記管路に送気・送水用のボン
ベを接続したことを特徴とする付記1〜4のいずれかに
記載の内視鏡用処置具。 (付記7)前記管路内に挿入する前記送気・送水のでき
る管に送気・送水用ボンベを接続したことを特徴とする
付記5記載の内視鏡用処置具。 (付記8)前記管路内に挿入する前記送気・送水のでき
る管に二酸化炭素ボンベを接続したことを特徴とする付
記5記載の内視鏡用処置具。 (付記9)前記管路内に挿入する前記送気・送水のでき
る管に接続する二酸化炭素ボンベを前記操作部に取り付
けたことを特徴とする付記5記載の内視鏡用処置具。
【0043】(付記10)前記ボンベの送気・送水用の
スイッチを前記操作部に設けたことを特徴とする付記7
の記載内視鏡用処置具。 (付記11)前記二酸化炭素ボンベの送気用スイッチを
前記操作部に設けたことを特徴とする付記8または9記
載の内視鏡用処置具。 (付記12)前記操作部に取り付ける二酸化炭素ボンベ
の送気用スイッチを前記操作部に設けたことを特徴とす
る付記9記載の内視鏡用処置具。
【0044】(付記13)前記管路にバルブを設けたこ
とを特徴とする付記1〜4、6のいずれかに記載の内視
鏡用処置具。 (付記14)前記管路内に挿入する送気・送水のできる
管にバルブを設けたことを特徴とする付記5、7〜12
のいずれかに記載の内視鏡用処置具。 (付記15)前記管路内に挿入する送気・送水のできる
管が進退可能であることを特徴とする付記5、7〜1
2、14いずれかに記載の内視鏡用処置具。 (付記16)前記管路内に挿入する進退可能な送気・送
水のできる管を進退させる機構を備えたことを特徴とす
る付記15記載の内視鏡用処置具。 (付記17)前記進退可能な送気・送水のできる管を進
退させる機構を制御する手段を前記操作部に設けたこと
を特徴とする付記16記載の内視鏡用処置具。
【0045】前述した付記1〜4、6、13の構成は、
内視鏡用処置具に設けた管路から送気あるいは送水を行
って出血部位の血液を吹き飛ばす、あるいは洗い流す作
用を持つ。また、付記5、7〜12、14〜17の構成
は、内視鏡用処置具に設けた管路に挿入した管から送気
あるいは送水を行って出血部位の血液を吹き飛ばす、あ
るいは洗い流す作用を持つ。
【0046】図13および図14は第5の実施形態で、
図13は組織を焼灼するときに発生する煙を内視鏡用処
置具を入れ換えずに、しかも余分なガスを吸引すること
なく煙だけを効果的に吸引することができる内視鏡用処
置具81の全体構成を示す。内視鏡用処置具81は、挿
入部82と、この挿入部82の先端側に設けられた処置
部83と、挿入部82の基端側(手元側)に設けられた
操作部84とからなり、操作部84にはHFコード接続
ピン85と挿入部82内に連通するポート86が設けら
れている。ポート86はチューブ87を介して排煙機能
付きの気腹器88に接続されている。排煙機能付き気腹
器88はフットスイッチ89と接続されている。
【0047】図14は内視鏡用処置具81の先端部と出
血部位90を示し、出血部位90からは煙91が出てい
る状態を示す。挿入部82の内部には管路82aが設け
られ、この管路82aの基端側はポート86に連通し、
先端側は処置部83と挿入部82との間には隙間92に
連通している。
【0048】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具81の作用について説明する。内視鏡用処置具81
は図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内に
挿入される。内視鏡用処置具81は操作部84を操作す
ることにより挿入部82の内部にある操作軸93を駆動
して処置部83を可動することができる。また、HFコ
ード接続ピン85にHFコードを介して高周波電源装置
(図示しない)に接続することにより、高周波電流を処
置部83に流して焼灼を行うことができる。
【0049】出血部位90を処置部83で焼灼したとき
に発生した煙91を処置部83と挿入部82の間にある
隙間92から吸引し、管路82aを介して操作部84側
に導かれ、ポート86からチューブ87を介して排煙機
能付きの気腹器88に吸い込まれる。このように、煙9
1を吸引することにより出血部位90近傍の視野を速や
かに確実に確保することができる。
【0050】図15および図16は第6の実施形態で、
排煙機構を内蔵して効果的に排煙の行える内視鏡用処置
具94を示す。図15は内視鏡用処置具94の側面図と
上面図であり、内視鏡用処置具94は処置部95と挿入
部96と操作部97とからなり、操作部97にはHFコ
ード接続ピン98が設けられ、挿入部96にはチャンネ
ル99が設けられている。チャンネル99の中途部には
バルブ100が設けられ、チャンネル99の入口101
と出口102を有し、入口101にはキャップ103が
設けられている。
【0051】図16は排煙管104を示し、この排煙管
104は、挿入部105と、この挿入部の先端側に設け
られたバルブ106を有する接続部107と、挿入部1
05の先端側に設けられた吸入口108とから構成され
ている。
【0052】図17は排煙管104の吸入口108の変
形例を示し、(a)は吸入口109の先端を上下に絞
り、その先端に開口部109aを設けており、吸引量の
制限をすることができる。(b)の吸入口110は先端
を絞り、その先端に開口部110aを設けており、
(a)に示した形状よりも吸引量を制限することができ
る。(c)の吸入口111は側面に多数の開口部111
aを設けており、煙を挿入部105に対して直角方向か
ら吸引することができる。(d)の吸入口112は先端
にL型の開口部112aを設けており、煙を排煙管10
4の先端部から離れたところから吸引することができ
る。(e)の吸入口113は先端に大きな開口部113
aが設けられ、煙を素早く吸引することができる。
(f)の吸入口114の先端に小さい孔が穿設され、そ
の孔を開口部114aとしている。したがって、組織が
開口部114aから挿入部105の中に入り込むのを防
止できる。
【0053】このように排煙管104の吸引口109〜
114の形状を変えることにより煙の吸引を使用場面毎
に有効なものを選んで使用することができる。次に、前
述のように構成された内視鏡用処置具94の作用につい
て説明する。
【0054】内視鏡用処置具94は図示しないトラカー
ルを介してあるいは直接体腔内に挿入される。内視鏡用
処置具94は操作部97を操作することにより挿入部9
6の内部にある操作軸を駆動して処置部95を可動する
ことができる。また、HFコード接続ピン98にHFコ
ードを介して高周波電源装置(図示しない)に接続する
ことにより、高周波電流を処置部95に流して焼灼を行
うことができる。
【0055】チャンネル99には図16に示す排煙管1
04を入口101から挿入することができる。そして、
排煙管104の先端部の吸入口108を出口102から
突出させることができる。チャンネル99にはバルブ1
00があり、これを閉めておくとチャンネル99を閉鎖
して体腔内の気密を保つことができる。また、チャンネ
ル99に排煙管104を挿入したときには入口101に
キャップ103を装着して気密を確保する。
【0056】図18および図19は第7の実施形態を示
し、図18は排煙機構を内蔵して効果的に排煙の行える
内視鏡用処置具115の全体構成を示す。内視鏡用処置
具115は、挿入部116と、この挿入部116の先端
側に設けられた処置部117と、挿入部116の基端側
(手元側)に設けられた操作部118とから構成されて
いる。この操作部118にはHFコード接続ピン119
が設けられ、挿入部116にはチャンネル120が設け
られている。
【0057】また、チャンネル120には排煙管121
が挿入されている。排煙管121の後端には接続部12
2が設けられ、図示しない排煙機能付き気腹器からのチ
ューブ123が接続されている。操作部118には排煙
管121を進退させるレバー124と煙の吸引を制御す
るレバー125が設けられている。また、操作部118
には高周波電流をON/OFFさせるためのスイッチ1
26と図示しない高周波電源装置と内視鏡用処置具11
5を接続するコード127が設けられている。
【0058】図19は、前記排煙管121の進退機構を
示す。排煙管121の中途部にはラック128aを有す
るラック板128が固定されている。前記レバー124
はラック128aと噛合するピニオン129に接続さ
れ、レバー124の回動によって回転するピニオン12
9の回転運動をラック128aを介してラック板128
の直線運動に変換している。また、前記レバー125は
カム面125aを有しており、レバー125の回動によ
ってカム面125aがピストン130を昇降させてバル
ブ131に動きを伝えることができる。
【0059】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具115の作用について説明する。内視鏡用処置具1
15は図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔
内に挿入される。内視鏡用処置具115は操作部118
を操作することで挿入部116の内部にある操作軸を駆
動して処置部117を可動させることができる。
【0060】また、HFコード接続ピン119にHFコ
ードを介して高周波電源装置(図示しない)に接続する
ことにより、高周波電流を処置部117に流して焼灼を
行うことができる。チャンネル120に挿入されている
排煙管121はレバー124の回動によって回転するピ
ニオン129の回転運動がラック128aを介してラッ
ク板128に伝達されて進退させることができ、排煙管
121の先端を煙を吸引するときだけ前方に出して、そ
れ以外の時には後方に下げて処置部117で処置をする
ときに邪魔にならないようにすることができる。また、
レバー125を操作することによりピストン130を介
してバルブ131を操作し、煙の吸引を制御することが
でき、不必要なときに吸引をする必要が無くなる。
【0061】なお、ピストン130は操作軸の軸方向に
長くなっているので排煙管121が進退してもバルブ1
31を操作することもできる。この機構は1例であって
排煙管121の進退機構、煙りの吸引制御に全く別の機
構を使用してもよい。
【0062】このように出血部位を処置部117で高周
波電流で焼灼し、排煙管121を進退させて煙を吸引す
ることを内視鏡用処置具115の操作部118から手を
離すことなく行うことができる。
【0063】図20〜図23は第8の実施形態を示し、
図20は排煙機構を有して効果的に排煙の行える内視鏡
用処置具132の全体構成を示す。内視鏡用処置具13
2は、挿入部133と操作部134と処置部135とH
Fコード接続ピン136から構成されている。
【0064】図21は挿入部カバー137を示す。挿入
部カバー137は内視鏡用処置具132を挿入する挿入
孔138とチャンネル139を有している。チャンネル
139の基端側には挿入口140が設けられ、先端側に
は開口部141が設けられている。挿入口140にはキ
ャップ142が設けられ、チャンネル139の中途部に
はバルブ143が設けられている。
【0065】図22は内視鏡用処置具132を挿入部カ
バー137に挿入した状態を示す。図23は排煙管14
4を示す。この排煙管144は挿入部145と、この挿
入部145の基端側に設けられたバルブ146と接続部
147および先端側に設けられた吸入口148からな
り、接続部147にはチューブ149が接続されてい
る。
【0066】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具132の作用について説明する。内視鏡処置具13
2は図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔内
に挿入される。内視鏡用処置具132は操作部134を
操作することにより挿入部133の内部にある操作軸を
駆動して処置部135を可動させることができる。ま
た、HFコード接続ピン136にHFコードを介して高
周波電源装置(図示しない)に接続することにより、高
周波電流を処置部135に流して焼灼を行うことができ
る。
【0067】挿入部カバー137の挿入孔138に内視
鏡用処置具132の挿入部133を挿入し、チャンネル
139の挿入口140から排煙管144を挿入して開口
部141から突出させる。挿入口140にはキャップ1
42があり、排煙管137が挿入されたときの気密を保
ち、また、排煙管137を挿入しないときにはバルブ1
43を閉じて気密を保つことができる。
【0068】挿入部カバー137のチャンネル139は
手元側が湾曲していて挿入部カバー137に内視鏡用処
置具132を挿入したときに内視鏡処置具132の操作
部134と干渉しないようになっている。また、排煙管
144の接続部147にはチューブ149が接続されて
おり、排煙管144の吸入口148から吸引された煙は
挿入部145を通ってチューブ149から排出される。
また、バルブ146を開閉させることにより排煙機能の
有無を調整できる。挿入部145は挿入部カバー137
の湾曲したチャンネル139を通過できるように湾曲さ
せることができる。
【0069】このように挿入カバー137を使用するこ
とにより吸引機能を持たない内視鏡用処置具132を使
用した場合にも排煙を行い効果的な焼灼をすることがで
きる。
【0070】前記実施の形態によれば、次の構成が得ら
れる。 (付記18)生体内に挿入される挿入部の先端側に開閉
可能な処置部が配設され、前記挿入部に手元側の操作部
が連結されるとともに、前記挿入部内に前記処置部の操
作軸が進退動作可能に配設され、前記操作部の操作に応
動して前記操作軸を進退動作させて前記処置部を開閉駆
動する開閉駆動機構を備えた内視鏡用処置具において、
前記挿入部内に管路を設けたことを特徴とする内視鏡用
処置具。
【0071】(付記19)前記管路内に排煙のできる管
が挿入できることを特徴とする付記18記載の内視鏡用
処置具。 (付記20)前記管路に排煙機能付き気腹器を接続した
ことを特徴とする付記18記載の内視鏡用処置具。 (付記21)前記管路内に挿入する前記排煙のできる管
に排煙機能付き気腹器を接続したことを特徴とする付記
18記載の内視鏡用処置具。 (付記22)前記排煙機能付き気腹器の排煙用のスイッ
チを前記操作部に設けたことを特徴とする付記20また
は21記載の内視鏡用処置具。
【0072】(付記23)前記管路にバルブを設けたこ
とを特徴とする付記18,20のいずれかに記載の内視
鏡用処置具。 (付記24)前記管路内に挿入する前記排煙のできる管
にバルブを設けたことを特徴とする付記19,21,2
2記載のの内視鏡用処置具。 (付記25)前記管路内に挿入する前記排煙のできる管
が進退可能であることを特徴とする付記19,21,2
2,24記載の内視鏡用処置具。 (付記26)前記管路内に挿入する前記進退可能な排煙
のできる管を進退させる装置を備えたことを特徴とする
付記25記載の内視鏡用処置具。
【0073】(付記27)前記進退可能な排煙のできる
管を進退させる装置を制御する手段を前記操作部に設け
たことを特徴とする付記26記載の内視鏡用処置具。 (付記28).高周波焼灼電流を制御する手段を前記操
作部に備えたことを特徴とする付記1〜27のいずれか
に記載の内視鏡用処置具。
【0074】前述した付記に示すように、挿入部に管路
を設けた内視鏡用処置具は、高周波焼灼によって発生し
た煙を管路を介して吸引することができる。また、管路
に管を挿入した内視鏡用処置具は、高周波焼灼によって
発生した煙を管を介して吸引することができる。
【0075】図24および図25は第9の実施形態で、
図24は肉厚の薄い組織、肉厚の厚い組織の両方を確実
に把持できる内視鏡用処置具151の全体構成を示す。
内視鏡用処置具151は処置部152と挿入部153お
よび操作部154とから構成されている。
【0076】図25に内視鏡処置具151の処置部15
2を拡大して示す。同図(a)に示すように、処置部1
52は第1の把持部材155と第2の把持部材156か
らなり、第1の把持部材155には先端側歯155aと
手元側歯155bが設けられている。第2の把持部材1
56には先端側歯156aと手元側歯156bが設けら
れている。同図(b)は処置部152に肉厚の薄い組織
157を把持した状態を示し、同図(c)は処置部15
2に肉厚の厚い組織158を把持した状態を示す。
【0077】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具151の作用について説明する。内視鏡用処置具1
51を図示しないトラカールを介してあるいは直接体腔
内に挿入される。内視鏡用処置具151は操作部154
を操作することにより挿入部153の内部にある操作軸
を駆動して処置部152を可動することができる。
【0078】処置部152は第1の把持部材155と第
2の把持部材156からなり、第1の把持部材155の
先端側歯155aのピッチと溝の深さは手元側歯155
bのピッチと溝の深さよりも小さく、浅くなっている。
また、第2の把持部材156の先端側歯156aのピッ
チと溝の深さは手元側歯156bのピッチと溝の深さよ
りも小さく、浅くなっている。先端側歯155aと先端
側歯156aのピッチと溝の深さは同じ大きさ、深さに
なっている。また、手元側歯155bと手元側歯156
bのピッチと溝の深さは同じ大きさ、深さになってい
る。なお、歯のピッチと溝の深さを2段階に変化させて
いるが、3段階以上に変化させてもよい。
【0079】このように構成することにより、図25
(b)に示すように、薄い組織157を把持するときに
は、第1の把持部材155の先端側歯155aと第2の
把持部材156の先端側歯156aを使用する。先端側
歯155aと先端側歯156aのピッチと溝の深さが小
さく浅いため薄い組織157を傷つけることなく確実に
把持することができる。
【0080】また、図25(c)に示すように、厚い組
織158を把持するときには、第1の把持部材155の
手元側歯155bと第2の把持部材156の手元側歯1
56bを使用する。手元側歯155bと手元側歯156
bは溝のピッチと深さが大きく深いため厚い組織158
を滑ることなく確実にと把持することができる。
【0081】このように、第1の把持部材155と第2
の把持部材156の先端側と手元側の溝のピッチと深さ
を段階的に変えることによって、薄い組織157でも厚
い組織158でも確実に把持することができるようにな
る。
【0082】図26は第10の実施形態で、肉厚の薄い
組織、肉厚の厚い組織の両方を確実に把持できる内視鏡
用処置具を示し、図26は図24に示した内視鏡用処置
具151の処置部152を拡大して示す側面図である。
【0083】処置部152は第1の把持部材159と第
2の把持部材160とからなり、第1の把持部材159
には第1の歯159aが設けられ、第2の把持部材16
0には第2の歯160aが設けられている。図26
(b)は処置部152で肉厚の薄い組織157を把持し
た状態を示し、図26(c)は処置部152で肉厚の厚
い組織158を把持した状態を示す。
【0084】第1の把持部材159の第1の歯159a
は先端にいくほどピッチと溝の深さが小さく、浅くなっ
ている。第2の把持部材160の第2の歯160aは先
端にいくほどピッチと溝の深さが小さく、浅くなってい
る。つまり、ピッチと溝と深さは隣の溝と同じになって
いるところはない。また、第1の歯159aと第2の歯
160aは対応する歯の一つ一つが噛み合うようになっ
ている。
【0085】図26(b)に示すように、薄い組織15
7を把持するときには処置部152の先端側を使用し、
第1の把持部材159の第1の歯159aと第2の把持
部材160の第2の歯160aの先端側のピッチと深さ
の小さく浅いところを使用すると薄い組織157を傷つ
けることなく確実に把持することができる。
【0086】図26(c)に示すように、厚い組織15
8を把持するときには処置部152の手元側を使用す
る。第1の把持部材159の第1の歯159aと第2の
把持部材160の第2の歯160aの手元側のピッチと
深さの大きく深いところを使用すると厚い組織158を
滑ることなく確実に把持することができる。
【0087】したがって、第1の把持部材159の第1
の歯159aと第2の把持部材160の歯160aのピ
ッチと深さを隣と少しずつ変えることによって、薄い組
織157でも厚い組織158でも確実に把持できるよう
になる。
【0088】図27は第11の実施形態で、縫合針のよ
うに固いものと柔らかい組織の両方を把持することがで
きる内視鏡用処置具を示す。図27(a)(b)は内視
鏡用処置具の処置部152を拡大して示し、処置部15
2は第1の把持部材161と第2の把持部材162とか
ら構成されている。
【0089】第1の把持部材161の先端側にはダイヤ
モンドチップ形状の挟持部161aが設けられ、手元側
には歯161bが設けられ、第2の把持部材162の先
端側にはダイヤモンドチップ形状の挟持部162aが設
けられ、手元側には歯162bが設けられている。
【0090】ダイヤモンドチップ形状の挟持部161a
は図示しないが、四角錐の突起が設けられ、四角錐の1
辺の長さは歯161bのピッチと溝の深さに比べて小さ
くなっている。第2の把持部材162の先端側にはダイ
ヤモンドチップ形状の挟持部162aは図示しないが、
四角錐の突起が設けられ、四角錐の1辺の長さは歯16
2bのピッチと溝の深さに比べて小さくなっている。
【0091】そして、挟持部161a,162a相互お
よび歯161b,162b相互がそれぞれ噛み合うよう
になっている。挟持部161a,162aは縫合針のよ
うな固くて小さいものを把持するのに適し、歯161
b,162bは柔らかくて大きいものを把持するのに適
している。
【0092】したがって、縫合針のように固くて小さい
ものから、柔らかくて大きいものまで把持することがで
きる。なお、第1の把持部材161と第2の把持部材1
62はステンレスで作られることが多いが、挟持部16
1a,162aはステンレスより固い材質、例えばタン
グステンカーバイドで作ったものを張り付けてもよい
い。また、挟持部161a,162aを手元側、歯16
1b,162bを先端側にしてもよい。
【0093】図28は第12の実施形態で、縫合用の曲
針と組織の両方を把持できる内視鏡用処置具を示す。図
28(a)は内視鏡用処置具の処置部152を拡大して
示す側面図で、図28(b)はA−A線に沿う断面図で
ある。処置部152は第1の把持部材163と第2の把
持部材164とから構成されている。第1の把持部材1
63の先端側には歯163aが設けられ、手元側にはダ
イヤモンドチップ形状の挟持部163bが設けられてい
る。第2の把持部材164の先端側には歯164aが設
けられ、手元側にはダイヤモンドチップ形状の挟持部1
64bが設けられている。
【0094】図28(b)は曲針からなる縫合針166
を把持した状態を示し、縫合針166には縫合糸167
が接続されている。処置部152の先端側の歯163
a,164aは組織のような柔らかいものを把持するの
に適している。手元側の挟持部163bは把持面が凸面
になっており、挟持部164bは把持面が凹面になって
いるため、把持面の凹凸は第1の把持部材163と第2
の把持部材164を閉じたときに密に接合するようにな
っていて、曲率の付いたものを把持するのに適してい
る。
【0095】したがって、第1の把持部材163と第2
の把持部材164で縫合針166を把持すると、挟持部
163b,164bの把持面の曲率が縫合針166の曲
率と一致して確実に把持することができる。このとき、
把持面の曲率と縫合針166の曲率が違っていたとして
も多少の違いは関係なく把持することができる。また、
縫合針166は使用上の面から大体の大きさと曲率が決
まってくるので、挟持部163b,164bの曲率と大
きく異なることはなく、柔らかな組織と縫合針166の
両方を確実に把持することができる。
【0096】なお、歯163a,164aを処置部15
2の手元側にし、挟持部163b,164bを先端側に
してもよい。前記実施の形態によれば、次の構成が得ら
れる。 (付記29)生体内に挿入される挿入部の先端側に開閉
可能な処置部が配設され、前記挿入部に手元側の操作部
が連結されるとともに、前記挿入部内に前記処置部の操
作軸が進退動作可能に配設され、前記操作部の操作に応
動して前記操作軸を進退動作させて前記処置部を開閉駆
動する開閉駆動機構を備えた内視鏡用処置具において、
前記処置部の把持面の溝の形状を先端側と手元側で変え
たことを特徴とする内視鏡用処置具。
【0097】(付記30)前記処置部の先端側と手元側
で歯のピッチ・深さを段階的に変えたことを特徴とする
付記29記載の内視鏡用処置具。 (付記31)前記処置部の先端側と手元側で歯のピッチ
・深さを連続的に変えたことを特徴とする付記29記載
の内視鏡用処置具。 (付記32)前記処置部の先端側の歯のピッチと深さを
手元側の歯のピッチと深さより小さくしたことを特徴と
する付記30または31記載の内視鏡用処置具。
【0098】(付記33)前記処置部に歯の部分の他に
ダイヤモンドチップ形状の挟持部を設けたことを特徴と
する付記29記載の内視鏡用処置具。 (付記34)前記処置部の先端側に歯の部分を手元側に
ダイヤモンドチップ形状の挟持部を設けたことを特徴と
する付記29記載の内視鏡用処置具。 (付記35)前記処置部の先端側にダイヤモンドチップ
形状の挟持部を手元側に歯の部分を設けたことを特徴と
する付記29記載の内視鏡用処置具。
【0099】(付記36)前記ダイヤモンドチップ形状
の挟持部を前記処置部とは別の材質で作ったことを特徴
とする付記33〜35のいずれかに記載の内視鏡用処置
具。 (付記37)前記ダイヤモンドチップ形状の挟持部を超
硬合金で作ったことを特徴とする付記33〜35のいず
れかに記載の内視鏡用処置具。 (付記38)前記ダイヤモンドチップ形状の挟持部をタ
ングステンカーバイドで作ったことを特徴とする付記3
3〜35のいずれかに記載の内視鏡用処置具。 (付記39)前記処置部の一部を曲面にしたことを特徴
とする付記29記載の内視鏡用処置具。 (付記40)前記処置部の前記ダイヤモンドチップ形状
の挟持部を曲面にしたことを特徴とする付記付記33〜
38のいずれかに記載の内視鏡用処置具。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、挿入部の先端側に生体組織を処置する処置部を有す
る内視鏡用処置具の前記挿入部内に、挿入方向に沿って
管路を設けることにより、処置中に出血し、組織に血液
がたまっているときでも内視鏡用処置具を入れ替えずに
焼灼を行うことができ、処置時間の短縮を図ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡用処置
具の全体の側面図。
【図2】同実施形態の出血部位を示す斜視図。
【図3】同実施形態の内視鏡用処置具の使用状態を示す
一部断面した斜視図。
【図4】この発明の第2の実施形態を示す送気送水管の
側面図。
【図5】同実施形態の内視鏡用処置具を示し、(a)は
平面図、(b)は側面図。
【図6】(a)〜(f)は同実施形態の送気送水管の変
形例を示す正面図および側面図。
【図7】この発明の第3の実施形態の内視鏡用処置具を
示す側面図。
【図8】同実施形態の進退機構の側面図。
【図9】この発明の第4の実施形態の内視鏡用処置具を
示す側面図。
【図10】同実施形態の挿入部カバーの側面図。
【図11】同実施形態の挿入部カバーと内視鏡用処置具
とを組合わせた状態の側面図。
【図12】同実施形態の送気送水管の側面図。
【図13】この発明の第5の実施形態を示す内視鏡用処
置具の全体の側面図。
【図14】同実施形態の内視鏡用処置具の使用状態を示
す一部断面した斜視図。
【図15】この発明の第6の実施形態を示し、(a)は
平面図、(b)は側面図。
【図16】同実施形態の排煙管の側面図。
【図17】(a)〜(f)は同実施形態の排煙管の変形
例を示す正面図および側面図。
【図18】この発明の第7の実施形態の内視鏡用処置具
を示す側面図。
【図19】同実施形態の進退機構の側面図。
【図20】この発明の第8の実施形態の内視鏡用処置具
を示す側面図。
【図21】同実施形態の挿入部カバーの側面図。
【図22】同実施形態の挿入部カバーと内視鏡用処置具
とを組合わせた状態の側面図。
【図23】同実施形態の排煙管の側面図。
【図24】この発明の第9の実施形態の内視鏡用処置具
を示す側面図。
【図25】(a)〜(c)は同実施形態の内視鏡用処置
具の処置部を示す側面図。
【図26】(a)〜(c)はこの発明の第10の実施形
態の内視鏡用処置具の処置部を示す側面図。
【図27】この発明の第11の実施形態の内視鏡用処置
具の処置部を示し、(a)は側面図、(b)は斜視図。
【図28】この発明の第12の実施形態の内視鏡用処置
具の処置部を示し、(a)は側面図、(b)はA−A線
に沿う断面図。
【符号の説明】
2…挿入部 3…処置部 4…操作部 7…ガスボンベ 13…管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋口 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入される挿入部と、前記挿入
    部の先端側に設けられ生体内の組織を処置する処置部
    と、前記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操作
    力を前記処置部へ伝達する伝達手段と、を有する内視鏡
    用処置具において、 前記挿入部内に、挿入方向に沿って管路を設けたことを
    特徴とする内視鏡用処置具。
JP8319040A 1996-11-29 1996-11-29 内視鏡用処置具 Pending JPH10155807A (ja)

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