JPH10154574A - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JPH10154574A
JPH10154574A JP31096096A JP31096096A JPH10154574A JP H10154574 A JPH10154574 A JP H10154574A JP 31096096 A JP31096096 A JP 31096096A JP 31096096 A JP31096096 A JP 31096096A JP H10154574 A JPH10154574 A JP H10154574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating circuit
heating element
pet film
sheet
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP31096096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Goto
秀雄 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP31096096A priority Critical patent/JPH10154574A/ja
Publication of JPH10154574A publication Critical patent/JPH10154574A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面状発熱体の内部への防水性を向上できると
共に、温度安定性が優れており、製造コストを低減でき
る面状発熱体を提供する。 【解決手段】 リード電極20及びPTCインク層21
からなる発熱回路が形成された電極シート30と、前記
発熱回路の保護用のPETフィルム12とを、発熱回路
の周囲で熱融着により固定し、この熱融着部40により
前記発熱回路を取り囲んでいる。これにより、発熱回路
に対する防水性が著しく向上すると共に、防水仕様の粘
着シートを使用せず、通常のPETフィルム12を回路
保護及び防水用のフィルムとして使用するので製造コス
トが低い。更に、発熱回路表面に粘着剤が接触していな
いと共に、PETフィルム12の接合時に発熱回路が圧
力を受けないので、発熱回路としてのPTCインク21
による温度特性を安定化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面的に均一な温度
分布で発熱する熱源として好適な面状発熱体に関し、特
に防水性を向上させた面状発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】面状発熱体は、床暖房、暖房便座、座
席、農業園芸用暖房マット及び畜産用暖房パネル等の暖
房手段、屋根、道路及び交通標識等の融雪手段、配管、
窓及び鉄道軌道のポイント等の凍結防止手段、洗面、風
呂の鏡及び自動車のフェンダーミラー等の結露防止手段
並びに生ゴミ処理機、工業用ヒータ、遠赤外線利用の医
療機器及びサウナ等のその他の加熱手段に使用されてい
る。
【0003】図4は従来の面状発熱体を示す断面図、図
5はこの従来の面状発熱体の製造工程のフローチャート
図である。先ず、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルム(以下、PETフィルムという)10の表面上に銀
ペースト又は銀+カーボンのペーストを印刷することに
より、例えばくし形のリード電極20をパターン形成す
る(ステップS1)。このリード電極20の上にPTC
(PositiveTemperature Coef
ficient;正温度係数)インク層21をベタで又
はスリット状に印刷する。これにより電極シート30を
得る(ステップS2)。そして、端子54を、ハトメ5
2又はワッシャ等の金具により電極シート30に固定す
る(ステップS3)。その後、電極シート30の上に、
厚さ25乃至50μmの粘着剤60が塗布されたPET
フィルム11を重ね合わせ、フィルム11を粘着剤60
により電極シート30に接着する(ステップS4)。そ
して、電源ケーブル50を熱収縮チューブ51により端
子54に接続する。これにより、電極端子54と電源ケ
ーブル50とが接続される。
【0004】ハトメ52又はワッシャ等の接続金具の取
り付け部にはシリコン樹脂又はウレタン樹脂等をポッテ
ィングすることによりシール材53が形成されており、
これにより、面状発熱体82内部への水の侵入が防止さ
れている。このようにして、面状発熱体82が組み立て
られている。
【0005】このように構成された面状発熱体82にお
いては、電源ケーブル50を介してリード電極20に電
圧を印加すると、リード電極20を介してPTCインク
層21が通電されて抵抗発熱する。これにより、面状発
熱体82が平面的に昇温する。この電極シート30が昇
温すると、PTCインク層21内のマトリクス樹脂が軟
化して熱膨張が生じる。このため、マトリクス樹脂の電
気抵抗値が増加し、電流値が低下するため、昇温が止ま
る。そうすると、マトリクス樹脂が熱収縮して電気抵抗
値が減少する。これにより、再び電流値が上昇してPT
Cインク層21が発熱昇温する。このようにして、PT
Cインク層21は自己温度制御機能を有し、面状発熱体
82の温度は一定値に制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
面状発熱体においては、回路の機械的保護及び防水保護
のために、粘着剤60をPETフィルム11に塗布した
片面粘着シートを使用しているため、このような片面粘
着シートでは完全な防水性がなく、製品外形のエッジか
ら水が侵入してくる虞れがある。
【0007】防水仕様の粘着力が強い粘着シートを使用
することにより、防水性を高めることができるが、製造
コストが上昇すると共に、更に貼り合わせの工程が増え
てしまうという難点がある。
【0008】また、PTCインク層21の表面に粘着剤
60が直接接触して貼着されるので、貼り合わせの圧力
及び粘着剤60の成分の影響を受けてPTCインク層2
1のPTC特性が不安定になってしまうという欠点があ
る。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、防水性が優れていると共に、発熱特性が安
定しており、製造コストが低い面状発熱体を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る面状発熱体
は、発熱回路が形成された電極シートと、この電極シー
トの前記発熱回路が形成された面に重ねられ前記発熱回
路の周囲にて前記電極シートに熱融着されたポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(PET)フィルム等の可撓性絶
縁フィルムとを有することを特徴とする。
【0011】本発明においては、発熱回路が形成された
電極シートと、前記発熱回路の保護用の可撓性絶縁フィ
ルムとを、発熱回路の周囲にて熱融着により固定してい
るので、電極シートの発熱回路に対する防水性を著しく
高めることができる。また、可撓性絶縁フィルムは接着
剤により電極シートに積層されているのではなく、発熱
回路の周囲で熱融着されて固定されているので、発熱回
路は貼り合わせ時の圧力の影響を受けず、また粘着剤の
成分の影響も受けない。このため、発熱特性が安定して
いる。また、単に熱融着により可撓性絶縁フィルムが電
極シートに固定されて組み立てられるので、製造コスト
が低い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
第1の実施例に係る面状発熱体を示す断面図、図2は同
じくその平面図である。PETフィルム10の表面上に
銀ペースト又は銀+カーボンのペーストを印刷すること
により、例えばくし形のリード電極20がパターン形成
されている。このリード電極20の上にベタで又はスリ
ット状にPTCインク層21が印刷形成されている。こ
のようにして、電極シート30が構成されている。そし
て、この電極シート30のリード電極20には、端子5
4が、ハトメ52又はワッシャ等の金具により固定され
ている。そして、この電極シート30上には、可撓性絶
縁フィルムとして通常汎用的に使用されているPETフ
ィルム12(厚さが75〜188μm)が積層されてい
る。このPETフィルム12は、図2に示すように、発
熱回路としてのリード電極20及びPTCインク層21
を取り囲むようにその周囲において下層のPETフィル
ム10に熱融着されている。この熱融着は超音波加工又
は高周波加熱加工により行うことができる。また、端子
54が接着されるハトメ52の部分には、シリコン樹脂
又はウレタン樹脂等がポッティングされてシール部53
が形成されている。従って、リード電極20及びPTC
インク層21を取り囲むように形成された熱融着部40
と端子接続部をシールするシール部53とにより、リー
ド電極20及びPTCインク層21がPETフィルム1
0、12間に封入される。そして、端子54には電源ケ
ーブル50が熱収縮チューブ51により接続されてい
る。このようにして、本実施例の面状発熱体80が組み
立てられる。このようにして構成された面状発熱体80
においては、電源ケーブル50を介してリード電極20
からPTCインク層21に通電すると、PTCインク層
21が抵抗発熱し、その自己温度制御機能により面状発
熱体80は一定温度に昇温する。本実施例においては、
PTCインク層21に粘着層が接触していないと共に、
PETフィルム12をPETフィルム10に熱融着する
際に発熱回路(リード電極20及びPTCインク層2
1)には圧力が印加されないので、発熱回路のPTC特
性は安定しており、極めて良好な発熱特性が得られる。
【0013】また、発熱回路は熱融着部40により囲ま
れているので、極めて優れたシール性が得られ、面状発
熱体80の内部の発熱回路の防水性は極めて優れてい
る。
【0014】しかも、本実施例は通常のPETフィルム
12を熱融着することにより防水密封できるので、製造
コストが低いという利点がある。
【0015】図3は本発明の第2の実施例に係る面状発
熱体を示す断面図である。電極シート30の上にPET
フィルム12が積層され、電極シート30の下にPET
フィルム13が積層されている。そして、リード電極2
0及びPTCインク層21からなる発熱回路を取り囲む
ようにして、3層構造のPETフィルム10、12、1
3が熱融着されている。
【0016】リード電極20にはハトメ52により端子
54が接続されており、端子54は下層のPETフィル
ム13を挿通している。そして、この端子54の挿通部
にはシリコン樹脂又はウレタン樹脂をポッティングする
ことによりシール部53が形成されている。また、端子
54には熱収縮チューブ51により電源ケーブル50が
接続されている。
【0017】このように構成された面状発熱体81にお
いては、リード電極20と端子54との接続部は最下層
のPETフィルム13により全面覆われており、シール
部53はPETフィルム13を端子54が挿通する部分
のみをシールすればよいため、その防水性は一層向上す
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、電極シートと発熱回路保護用のPETフィルムとを
熱融着により接合するので、発熱回路の防水性が極めて
高い。また、粘着剤が発熱回路に接触しないと共に、P
ETフィルム接合時に発熱回路が圧力を受けないので、
面状発熱体としての温度安定性は極めて優れている。更
に、本発明によれば、材料コストを低減できると共に、
製造工程が簡略化されて製造コストを著しく低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る面状発熱体を示す
断面図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る面状発熱体を示す
断面図である。
【図4】従来の面状発熱体の断面図である。
【図5】同じくその製造工程を示すフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
10、11、12、13;PETフィルム 20;リード電極 21;PTCインク層 30;電極シート 40;熱融着部 50;電源ケーブル 51;収縮チューブ 52;ハトメ 53;シール部 54;端子 60;粘着剤 80、81、82;面状発熱体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱回路が形成された電極シートと、こ
    の電極シートの前記発熱回路が形成された面に重ねられ
    前記発熱回路の周囲にて前記電極シートに熱融着された
    可撓性絶縁フィルムとを有することを特徴とする面状発
    熱体。
JP31096096A 1996-11-21 1996-11-21 面状発熱体 Pending JPH10154574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31096096A JPH10154574A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 面状発熱体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31096096A JPH10154574A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 面状発熱体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10154574A true JPH10154574A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18011482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31096096A Pending JPH10154574A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 面状発熱体

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JP (1) JPH10154574A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017199808A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 AgIC株式会社 接続構造およびこれを用いた大電力フィルム状回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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