JPH10154354A - ディスクの構造体およびその製造方法 - Google Patents
ディスクの構造体およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH10154354A JPH10154354A JP8310339A JP31033996A JPH10154354A JP H10154354 A JPH10154354 A JP H10154354A JP 8310339 A JP8310339 A JP 8310339A JP 31033996 A JP31033996 A JP 31033996A JP H10154354 A JPH10154354 A JP H10154354A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- recording layer
- disk
- glass
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- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高密度、大容量で、高速回転時にも十分な機
械的精度を有し且つディスク原器として使用可能である
高精度なディスクを得ること、また、それを安定的に製
造する方法を提供することにある。 【解決手段】 透明基板の片面に情報記録層を設けたデ
ィスク単板上に、情報記録層を有する面に接して接着
層、ガラス等の反りの少ない剛体、その剛体上に接着
層、そして上記透明基板と同じディスク単板がこの順番
で積層接着されている光ディスク構造体、およびその製
造方法。
械的精度を有し且つディスク原器として使用可能である
高精度なディスクを得ること、また、それを安定的に製
造する方法を提供することにある。 【解決手段】 透明基板の片面に情報記録層を設けたデ
ィスク単板上に、情報記録層を有する面に接して接着
層、ガラス等の反りの少ない剛体、その剛体上に接着
層、そして上記透明基板と同じディスク単板がこの順番
で積層接着されている光ディスク構造体、およびその製
造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビーム等に
より情報を高密度、大容量で記録、再生、消去できるデ
ィスクおよびその製造方法に関するものである。
より情報を高密度、大容量で記録、再生、消去できるデ
ィスクおよびその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ディスクとしては、再生専用型と記録・
再生・消去型があり、産業用や民生用に幅広く使われて
いる。
再生・消去型があり、産業用や民生用に幅広く使われて
いる。
【０００３】近年、技術の進歩に合わせて、ディスクの
高密度化、大容量化がますます要求される。
高密度化、大容量化がますます要求される。
【０００４】ディスクの高密度化、大容量化を達成する
ためには、信号の最小単位の大きさ、すなわちピットサ
イズをできる限り小さくする必要がある。そのために
は、レーザビームの波長を短波長化する方法、対物レン
ズの開口数ＮＡを大きくしてビームを絞り込む方法など
がある。後者の方法をとる場合は、情報記録層上に正し
く焦点を結ぶためには、従来のディスクのような厚さ
１．２ｍｍの基板を使うことが難しくなりつつある。そ
こで現状では、レンズの開口数ＮＡにあわせて基板を使
い分けている。
ためには、信号の最小単位の大きさ、すなわちピットサ
イズをできる限り小さくする必要がある。そのために
は、レーザビームの波長を短波長化する方法、対物レン
ズの開口数ＮＡを大きくしてビームを絞り込む方法など
がある。後者の方法をとる場合は、情報記録層上に正し
く焦点を結ぶためには、従来のディスクのような厚さ
１．２ｍｍの基板を使うことが難しくなりつつある。そ
こで現状では、レンズの開口数ＮＡにあわせて基板を使
い分けている。
【０００５】ＤＶＤ用を例に上げると、光ディスクは厚
さ０．６ｍｍの基板の情報記録面を対抗させて２枚を貼
合せる構造をとり、レンズの開口数ＮＡは０．６となっ
ている。
さ０．６ｍｍの基板の情報記録面を対抗させて２枚を貼
合せる構造をとり、レンズの開口数ＮＡは０．６となっ
ている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、厚さの薄い基板を２枚貼合せる事により機械的
強度は向上し一般的に使用する上での問題はないが、デ
ィスク原器として、より高精度に対応することは困難で
あり、また、ディスクの単板が薄くなればなるほど機械
的強度は小さくる。
成では、厚さの薄い基板を２枚貼合せる事により機械的
強度は向上し一般的に使用する上での問題はないが、デ
ィスク原器として、より高精度に対応することは困難で
あり、また、ディスクの単板が薄くなればなるほど機械
的強度は小さくる。
【０００７】本発明は、機械的精度を保持し、工業的に
も安定した製造が可能なディスクとその製造方法を提供
するものである。
も安定した製造が可能なディスクとその製造方法を提供
するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のディスクは、厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明
基板の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順
次、情報記録層を有する面に接して接着材層と、ガラス
等の反りの少ない剛体と、その剛体上に接着材層とを重
ね、透明のディスク単板がこの順で積層接着されている
ディスク構造体としたものである。
に本発明のディスクは、厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明
基板の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順
次、情報記録層を有する面に接して接着材層と、ガラス
等の反りの少ない剛体と、その剛体上に接着材層とを重
ね、透明のディスク単板がこの順で積層接着されている
ディスク構造体としたものである。
【０００９】また、厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明基板
の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情
報記録層を有する面に接して接着材層と、ガラス等の反
りの少ない剛体と、その剛体上に接着材層と、透明基板
の片面に情報記録層を設けたディスク単板の情報記録層
を接着材層側に面して重ね、積層されているディスク構
造体としたものである。
の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情
報記録層を有する面に接して接着材層と、ガラス等の反
りの少ない剛体と、その剛体上に接着材層と、透明基板
の片面に情報記録層を設けたディスク単板の情報記録層
を接着材層側に面して重ね、積層されているディスク構
造体としたものである。
【００１０】また、厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明基板
の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情
報記録層を有する面に接して接着材層を、ガラス等の反
りの少ない剛体がこの順で積層接着されているディスク
構造体としたものである。
の片面に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情
報記録層を有する面に接して接着材層を、ガラス等の反
りの少ない剛体がこの順で積層接着されているディスク
構造体としたものである。
【００１１】さらに、上記と同じ構造を有するディスク
単板の情報記録層面に接着剤をドーナツ状に塗布し、前
記ディスク単板と等しい内外径を有する厚さ０．３〜
１．２ｍｍのガラス等の反りの少ない剛体面に表面改質
処理を施したものを重ね合わせスピナーにより接着剤層
を均一にした後、前記剛体の反対面に接着剤をドーナツ
状に塗布し前記ディスク単板を重ね合わせスピナーによ
り接着剤層を均一にした後、粘着させることを特徴とす
るディスク構造体の製造方法に関したものである。
単板の情報記録層面に接着剤をドーナツ状に塗布し、前
記ディスク単板と等しい内外径を有する厚さ０．３〜
１．２ｍｍのガラス等の反りの少ない剛体面に表面改質
処理を施したものを重ね合わせスピナーにより接着剤層
を均一にした後、前記剛体の反対面に接着剤をドーナツ
状に塗布し前記ディスク単板を重ね合わせスピナーによ
り接着剤層を均一にした後、粘着させることを特徴とす
るディスク構造体の製造方法に関したものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。
図面を参照しながら説明する。
【００１３】図１に、本発明の光ディスク構造の一例の
断面図を示す。 （実施の形態１）まず、射出成形で成形した厚さ０．６
ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍ、のポリカーボネ
ート樹脂基板１の情報信号面側にＡｌ合金反射膜等をス
パッタにて積層した情報記録層２に、紫外線硬化樹脂３
をドーナツ状に塗布し、その上に厚さ１．２ｍｍ、外径
１２０ｍｍ、内径１５ｍｍのガラス基板４を重ね合わ
せ、回転させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広
げ、さらにガラス基板上に紫外線硬化樹脂３をドーナツ
状に塗布し、厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１
５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１を重ね合わせ、
回転させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、
紫外線を透明基板側から照射して紫外線硬化樹脂３を硬
化させ、光ディスク構造体を作製した。
断面図を示す。 （実施の形態１）まず、射出成形で成形した厚さ０．６
ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍ、のポリカーボネ
ート樹脂基板１の情報信号面側にＡｌ合金反射膜等をス
パッタにて積層した情報記録層２に、紫外線硬化樹脂３
をドーナツ状に塗布し、その上に厚さ１．２ｍｍ、外径
１２０ｍｍ、内径１５ｍｍのガラス基板４を重ね合わ
せ、回転させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広
げ、さらにガラス基板上に紫外線硬化樹脂３をドーナツ
状に塗布し、厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１
５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１を重ね合わせ、
回転させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、
紫外線を透明基板側から照射して紫外線硬化樹脂３を硬
化させ、光ディスク構造体を作製した。
【００１４】この光ディスク構造体を１０枚作製し、機
械的精度を測定した。結果を（表１）に示す。
械的精度を測定した。結果を（表１）に示す。
【００１５】０．６ｍｍのポリカーボネート基板の情報
面を対抗させて２枚を貼り合わせたディスクの傾き角平
均４．５ｍｒａｄに対し、本構造の光ディスクは０．９
ｍｒａｄ以下であった。
面を対抗させて２枚を貼り合わせたディスクの傾き角平
均４．５ｍｒａｄに対し、本構造の光ディスクは０．９
ｍｒａｄ以下であった。
【００１６】測定には波長８３０ｎｍの半導体レーザ、
対物レンズの開口数ＮＡ０．５５の光学ヘッドを用い、
ディスク回転数は１８００ｒｐｍとした。
対物レンズの開口数ＮＡ０．５５の光学ヘッドを用い、
ディスク回転数は１８００ｒｐｍとした。
【００１７】また、上記方法で作成したディスク構造体
は２０〜３０℃の環境下における信頼性評価においても
傾き角に変化は見られなかった。
は２０〜３０℃の環境下における信頼性評価においても
傾き角に変化は見られなかった。
【００１８】
【表１】
【００１９】（実施の形態２）また、図２の構成におい
て、射出成形で成形した厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍ
ｍ、内径１５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１の情
報信号面側にＡｌ合金反射膜等をスパッタにて積層した
情報記録層２に、紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布
し、その上に厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１
５ｍｍのガラス基板４を重ね合わせ、回転させることに
より紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、さらにガラス基板
上に紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し、厚さ０．
６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍのポリカーボネ
ート樹脂基板１の情報信号面側にＡｌ合金反射膜等をス
パッタにて積層した情報記録層２側を重ね合わせ、回転
させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、紫外
線を照射して紫外線硬化樹脂３を硬化させ、光ディスク
構造体を作製した。
て、射出成形で成形した厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍ
ｍ、内径１５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１の情
報信号面側にＡｌ合金反射膜等をスパッタにて積層した
情報記録層２に、紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布
し、その上に厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１
５ｍｍのガラス基板４を重ね合わせ、回転させることに
より紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、さらにガラス基板
上に紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し、厚さ０．
６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍのポリカーボネ
ート樹脂基板１の情報信号面側にＡｌ合金反射膜等をス
パッタにて積層した情報記録層２側を重ね合わせ、回転
させることにより紫外線硬化樹脂３を全周に広げ、紫外
線を照射して紫外線硬化樹脂３を硬化させ、光ディスク
構造体を作製した。
【００２０】（実施の形態３）図３の構造に於て、射出
成形で成形した厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径
１５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１の情報信号面
側にＡｌ合金反射膜等をスパッタにて積層した情報記録
層２に、紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し、その
上に厚さ１．２ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍの
ガラス基板４を重ね合わせ、回転させることにより紫外
線硬化樹脂３を全周に広げ、さらにガラス基板上に紫外
線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し光ディスク構造体を
作製した。
成形で成形した厚さ０．６ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径
１５ｍｍ、のポリカーボネート樹脂基板１の情報信号面
側にＡｌ合金反射膜等をスパッタにて積層した情報記録
層２に、紫外線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し、その
上に厚さ１．２ｍｍ、外径１２０ｍｍ、内径１５ｍｍの
ガラス基板４を重ね合わせ、回転させることにより紫外
線硬化樹脂３を全周に広げ、さらにガラス基板上に紫外
線硬化樹脂３をドーナツ状に塗布し光ディスク構造体を
作製した。
【００２１】他の実施例と同等の機械的精度が得られ
た。今回の実験では、紫外線の照射は、片側から行った
が、両側同時に照射することで更に機械的強度を向上さ
せることができる。
た。今回の実験では、紫外線の照射は、片側から行った
が、両側同時に照射することで更に機械的強度を向上さ
せることができる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明は、ディスク単板を
ガラスなどの反りの少ない剛体に紫外線硬化樹脂などの
接着剤で接着しディスク構造体を作製することにより、
機械的強度の向上、また、傾き角等高精度なディスクの
製造が可能になる。
ガラスなどの反りの少ない剛体に紫外線硬化樹脂などの
接着剤で接着しディスク構造体を作製することにより、
機械的強度の向上、また、傾き角等高精度なディスクの
製造が可能になる。
【００２３】また、高温・高湿下の加速試験においても
機械的精度は十分に保持された。
機械的精度は十分に保持された。
【図１】本発明のディスクの構造の一例を示す断面図
【図２】本発明のディスクの構造の一例を示す断面図
【図３】本発明のディスクの構造の一例を示す断面図
１ 透明基板 ２ 情報記録層 ３ 紫外線硬化樹脂 ４ ガラス等の剛体基板
Claims (4)
- 【請求項１】厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明基板の片面
に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情報記録
層を有する面に接して接着材層と、ガラス等の反りの少
ない剛体と、その剛体上の反対面に接着材層と、透明の
ディスク単板とを重ね、積層接着されているディスク構
造体。 - 【請求項２】厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明基板の片面
に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情報記録
層を有する面に接して接着材層と、ガラス等の反りの少
ない剛体と、その剛体上に接着材層と、透明基板の片面
に情報記録層を設けたディスク単板の情報記録層を接着
材層側に面して重ね、積層接着されているディスク構造
体。 - 【請求項３】厚さ０．３〜１．２ｍｍの透明基板の片面
に情報記録層を設けたディスク単板上に順次、情報記録
層を有する面に接して接着材層と、ガラス等の反りの少
ない剛体を重ね、積層接着されているディスク構造体。 - 【請求項４】透明基板とガラス板と透明基板の積層接着
構造を有するディスク単板の情報記録層面に接着剤をド
ーナツ状に塗布し、前記ディスク単板と等しい内外径を
有する厚さ０．３〜１．２ｍｍのガラス等の反りの少な
い剛体面に表面改質処理を施したものを重ね合わせスピ
ナーにより接着剤層を均一にした後、前記剛体の反対面
に接着剤をドーナツ状に塗布し前記ディスク単板を重ね
合わせスピナーにより接着剤層を均一にした後、粘着さ
せることを特徴とするディスク構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8310339A JPH10154354A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ディスクの構造体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8310339A JPH10154354A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ディスクの構造体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10154354A true JPH10154354A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18004049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8310339A Pending JPH10154354A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ディスクの構造体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10154354A (ja) |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP8310339A patent/JPH10154354A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040422 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040831 |