JPH10153415A - 外観検査装置 - Google Patents

外観検査装置

Info

Publication number
JPH10153415A
JPH10153415A JP32764696A JP32764696A JPH10153415A JP H10153415 A JPH10153415 A JP H10153415A JP 32764696 A JP32764696 A JP 32764696A JP 32764696 A JP32764696 A JP 32764696A JP H10153415 A JPH10153415 A JP H10153415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
visual inspection
inspection device
inspection
fruits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32764696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3106981B2 (ja
Inventor
Takeo Ide
武夫 井出
Shinji Yamauchi
真二 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP32764696A priority Critical patent/JP3106981B2/ja
Publication of JPH10153415A publication Critical patent/JPH10153415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3106981B2 publication Critical patent/JP3106981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイに付設された転倒防止部材等付属部材
の外観検査に対する影響を取除くことのできる外観検査
装置を提供すること。 【解決手段】 搬送手段に固定されていない略円筒形状
トレイ3に載置されトレイに設けられた付属部材34によ
り部分的に外観が遮られた被測定体の外観を搬送路中に
配置された検査部のカメラにより検査する外観検査装置
1であって、上記トレイに設けられた凹條(基準部)35
に係合し検査部に搬入される各トレイにおける付属部材
のカメラに対する位置関係を同一に設定する検査側凸條
(トレイ搬入状態規制手段)11と、この検査側凸條の下
流側でトレイの凹條との係合が解かれた直後の搬送路近
傍に設けられ搬送中のトレイを任意角度回転させて外観
検査に対する付属部材の影響を取除く一対の搬送ベルト
(トレイ回転手段)12、13とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラーコンベア
やベルトコンベア等搬送手段に固定されていないトレイ
の受部に載置されたメロン、スイカ、カボチャ等被測定
体の外観を搬送路中に配置された検査部のカメラにより
検査する外観検査装置に係り、特に、トレイに設けられ
た転倒防止部材等の付属部材によりその外観が部分的に
遮られた被測定体の外観を検査する際、この付属部材の
外観検査に対する影響を取除くことのできる外観検査装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、桃、柑橘類、葡萄類、メロン、ト
マト等の青果物に対し光を照射し青果物から出射された
光の糖における光吸収測定により青果物の糖度を非破壊
的に測定できる装置が開発されている(特開平1−30
1147号公報参照)。
【0003】ところで、この装置を用いてメロン、スイ
カ等青果物の糖度を非破壊的に測定しようとした場合、
メロン、スイカ等は上記葡萄類や柑橘類等と較べてその
外果皮が厚く、かつ、サイズも大きいため、レーザ等の
照射光をメロン、スイカ等の奥深くまで浸透させたり、
充分な強度の検出光(すなわちメロン、スイカ等青果物
から出射される光)を得ることが困難であった。そし
て、照射光がメロン、スイカ等青果物の奥深くまで浸透
しないと一個の青果物の平均的糖度が適正に得られず、
また、検出光が弱いと測定精度が低下する。尚、適正か
つ高精度に糖度を測定するために、メロン、スイカ等の
青果物に対するレーザのパワーを増大させる方法も考え
られるが、強度アップに起因してメロン、スイカ等青果
物表面が焼けてしまい非破壊検査が困難となる。
【0004】そこで、従来においては青果物の外周面に
少なくとも一対の筒体を圧接し、かつ、一方の筒体を介
し青果物へ光照射することにより青果物内部へ漏れなく
光を入射させると共に、青果物からの出射光だけを他方
の筒体を介し検出器へ入射させる方法が検討されてい
る。
【0005】ところで、これ等の筒体を用いたメロン等
青果物の糖度測定を実際に行う場合、搬送中の青果物に
対しこれ等筒体を圧接配置させるには、上記青果物の搬
送に合わせて筒体も移動させることを要する。このた
め、これ等筒体の移動機構を壊糖度測定装置に組込む必
要が生じ、その分、測定装置の構造が複雑化する問題が
あった。
【0006】尚、青果物の糖度を測定する際、青果物の
搬送を一旦停止する機構を装置内に組込むことにより上
記筒体の移動機構を省略することは可能である。
【0007】しかし、この様な構成にした場合、青果物
の糖度を連続的に測定することは機構上できなくなるた
め測定速度の低下を引起こす問題があった。
【0008】この様な技術的背景の下、本発明者等は測
定装置の構造を複雑化させることなくかつメロン、スイ
カ等青果物の糖度に加えてその熟度等も高速、高精度に
測定できる非破壊食味特性測定装置を既に提案してい
る。
【0009】すなわち、この非破壊食味特性測定装置
は、図6に示すように被測定用の青果物が載置される受
部cを有しかつ搬送路上を移動するトレイdとこのトレ
イdを測定部kの搬送路に沿って案内する案内部材eと
トレイdを移動させるローラーコンベア(他にベルトコ
ンベア等の任意な駆動手段が例示される)fとで搬送系
の主要部が構成され、上記トレイdの受部cには図7に
示すようにその厚み方向に沿って一方の開口端が青果物
Mの外周面に接触し他方がトレイdの底面側から露出す
る少なくとも2つのトレイ側光通路部g,hを設けると
共に、搬送路内におけるトレイdの底面側と対向する部
位には一方の開口端がトレイ側光通路部g,hの開口端
と位置整合された少なくとも2つの測定側光通路部i,
jを備える上記測定部kを配設し、この測定部kにおい
て一方の測定側光通路部iとこれに位置整合されたトレ
イ側光通路部gを介し青果物Mへ光を照射すると共に、
青果物Mから出射された光を他方のトレイ側光通路部h
とこれに位置整合された測定側光通路部jを介し検出器
(図示せず)へ入射させるようにしたことを特徴とする
ものであった。
【0010】そして、この非破壊食味特性測定装置によ
れば、図7に示すように青果物Mが載置されるトレイd
の受部cに設けられたトレイ側光通路部gと搬送路内の
上記トレイdの底面側と対向する部位に配設された測定
部kの測定側光通路部iを介して青果物Mへ光が照射さ
れると共に、青果物Mからの出射光については上記トレ
イdの受部cに設けられた他のトレイ側光通路部hと測
定部kの他の測定側光通路部jを介して検出器(図示せ
ず)に入射されるため、光照射時並びに光検出時におけ
る漏れ光が防止されて青果物M内部へ効率よく光が入射
されると共に青果物Mからの出射光も効率よく検出器へ
入射させることが可能となる。
【0011】従って、メロン等青果物に対する照射光の
パワーを増大させることなく適正かつ高精度に青果物の
糖度や熟度等その食味特性を測定することが可能とな
る。
【0012】また、上述した従来の筒体に相当するトレ
イ側光通路部g,hがトレイdの受部cに設けられ、こ
れにより青果物の搬送に合わせて移動させる筒体の移動
機構を設ける必要がないため、測定装置の構造を複雑化
させることなく青果物の食味特性を高速かつ高精度に測
定できるものであった。
【0013】ところで、この非破壊食味特性測定装置に
おいては図6〜図7に示すように上記測定部kの搬送路
内にその長さ方向に亘って凸條mが設けら、また、トレ
イdの底面には上記凸條mに係合される凹條nが設けら
れており(但し、凸條mの幅寸法に較べて上記凹條nの
幅寸法は若干大きく設定されており凸條mに凹條nが遊
嵌するように調整されている)、トレイdの凹條nが凸
條mに係合されてトレイdと測定部kの位置整合が図ら
れると共に、上記凸條mと凹條nの作用により測定側光
通路部iを通過するレーザ等の光が他の測定側光通路部
j内へ入り込む現象を防止するようになっている。
【0014】このため、この非破壊食味特性測定装置に
おいてはその測定部kにおいてトレイdの凹條nと上記
凸條mとが予め位置整合されている必要があることか
ら、上記測定部kが配置された搬送路の導入側にはトレ
イdの向きを適正方向へ揃えるための搬送方向制御装置
が組込まれている。すなわち、この搬送方向制御装置a
は、図8に示すように測定部が配置された搬送路の導入
側に設けられ上記凸條mに位置整合されかつトレイdの
凹條nが係合される凸條導入部m’と、この凸條導入部
m’を中央にしてその両側に設けられ上記トレイdの外
周面に面接触する送り速度の異なる一対の搬送ベルトb
1、b2と、この搬送ベルトb1、b2により回転され
て上記凸條導入部m’に凹條nが係合されたトレイdを
測定部方向へ搬送する搬送手段としてのローラーコンベ
アfとでその主要部が構成されるものであった。
【0015】そして、この搬送方向制御装置aの作用に
よりトレイdの向きは適正方向へ揃えられることになる
が、この搬送方向制御の際、上記トレイdには大きな衝
撃が加わり易いため、この衝撃によりトレイd上の青果
物が転倒したり青果物の載置位置が大きく変化してしま
う等の問題があった。
【0016】そこで、上記非破壊食味特性測定装置に組
込まれるトレイdには、図9に示すようにゴム等の弾性
材料で構成された転倒防止部材pがトレイdの4隅に設
けられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の非
破壊食味特性測定装置においては、通常、その測定部に
隣接して上記トレイに載置された青果物の外観を検査す
る外観検査装置が組込まれている。すなわち、メロン等
の青果物はその甘味と熟度等の食味特性に加えて外観形
状やネットの有無等外観特性の良否も商品価値に影響を
及ぼすため、食味特性と共に外観特性も合わせて検査す
ることを必要とするからである。
【0018】そして、図9に示したような転倒防止部材
pが設けられたトレイdの受部にメロン等の青果物を載
置し、図10(A)に示すように搬送路中に配置された
検査部のカメラwにより搬送路の真横方向から青果物等
被測定体の外観検査を行った場合、図10(B)に示す
ようにトレイdの4隅に設けられた上記転倒防止部材p
が被測定体の外観を部分的に遮ってしまい、被測定体の
外観検査を困難にさせてしまう問題点を有していた。
【0019】尚、図10(A)の一点鎖線で示した位置
にカメラwを配置して上記転倒部材pの外観検査に対す
る影響を回避する方法も考えられるが、メロン等青果物
の外観形状を検査する場合にはできるだけ被測定体であ
る青果物にカメラを近付けたいという要請あること、ま
た、上記一点鎖線で示した位置にカメラwを配置した場
合には斜め方向から青果物を検査することになる関係
上、後続のトレイに載置された別の青果物がカメラのフ
レーム内に入り易くなり、カメラにより取得される画像
内の被測定体についてはその数を1個にしたいとする外
観検査上の要請に反することとなり現実的には適用困難
な方法であった。
【0020】他方、上記トレイdにおける転倒防止部材
pの形成部位について例えばトレイdを45度回転させ
た部位、すなわち、図10(A)に示すようにトレイd
の搬送方向先端と後端における凹條nの真上の部位とト
レイ側光通路部g、hの真横の部位にそれぞれ設定する
方法も考えられるが、凹條nと略平行に設けられ上記測
定部kにおけるトレイdの搬送位置を規制する案内部材
eに係合されるトレイdの基準面q(図10A参照)の
形成スペースが十分に確保できなくなる別の問題を有し
ていた。
【0021】尚、このような問題点は非破壊食味特性測
定装置に組込まれた外観検査装置に限って生じているも
のではなく、転倒防止部材等の付属部材が付設されたト
レイを使用する外観検査装置に広くみられる問題であっ
た。
【0022】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、トレイに付設さ
れた転倒防止部材等付属部材の外観検査に対する影響を
取除くことのできる外観検査装置を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、搬送手段に固定されていない略円筒形状トレ
イの受部に載置されかつトレイに設けられた付属部材に
より部分的にその外観が遮られた被測定体の上記外観を
搬送路中に配置された検査部のカメラにより検査する外
観検査装置を前提とし、上記トレイに設けられた基準部
に係合しかつ検査部に搬入される各トレイにおける上記
付属部材のカメラに対する位置関係を同一に設定するト
レイ搬入状態規制手段と、このトレイ搬入状態規制手段
の下流側で上記トレイの基準部との係合が解かれた直後
の搬送路近傍に設けられ搬送中のトレイを任意角度回転
させて上記付属部材の外観検査に対する影響を取除くト
レイ回転手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0024】そして、この請求項1記載の発明に係る外
観検査装置によれば、トレイに設けられた基準部に係合
しかつ検査部に搬入される各トレイにおける付属部材の
カメラに対する位置関係を同一に設定するトレイ搬入状
態規制手段と、このトレイ搬入状態規制手段の下流側で
トレイの基準部との係合が解かれた直後の搬送路近傍に
設けられ搬送中のトレイを任意角度回転させて上記付属
部材の外観検査に対する影響を取除くトレイ回転手段と
を具備しているため、被測定体の外観を部分的に遮る転
倒防止部材等の付属部材が付設されたトレイを使用した
場合にも被測定体の外観検査を確実に行うことが可能と
なる。
【0025】このような技術手段においてトレイに設け
られる上記基準部とは、この基準部にトレイ搬入状態規
制手段が係合し検査部に搬入される各トレイにおける付
属部材のカメラに対する位置関係を同一に設定させる部
材であり、例えば、従来技術において述べたトレイの上
記凹條や一対の基準面等がこれに対応するが当然のこと
ながらこれ等に限定されるものではない。そして、請求
項2及び請求項3に係る発明は上記凹條や基準面を基準
部としたトレイ搬入状態規制手段の構成を特定した発明
に関するものである。
【0026】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係る外観検査装置を前提とし、上記トレ
イの基準部がトレイ底面に設けられた凹條にて構成され
ると共に、トレイ搬入状態規制手段が搬送路内の長さ方
向に亘って配置されかつトレイの上記凹條に係合する凸
條にて構成されていることを特徴とし、また、請求項3
に係る発明は、上記トレイの基準部がトレイに設けられ
た一対の基準面にて構成されると共に、トレイ搬入状態
規制手段が搬送路の側縁部に配置されかつトレイの上記
基準面に係合する案内部材にて構成されていることを特
徴とするものである。
【0027】次に、請求項4及び請求項5に係る発明は
上記トレイ搬入状態規制手段の下流側に設けられるトレ
イ回転手段の構成を特定した発明に関する。
【0028】すなわち、請求項4に係る発明は、請求項
1、2又は3記載の発明に係る外観検査装置を前提と
し、上記トレイ回転手段が、搬送路の両側縁部に設けら
れトレイの外周面に面接触する送り速度の異なる一対の
送り手段にて構成されていることを特徴とし、また、請
求項5に係る発明は、上記トレイ回転手段が、搬送路の
一方側縁部に設けられトレイの外周面に面接触する送り
手段と、搬送路の他方側縁部に送り手段と略平行に設け
られ送り手段により搬送されるトレイ外周面に圧接する
接触部材とで構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0030】この実施の形態に係る外観検査装置1は、
図1に示すように非破壊食味特性測定装置2の測定部2
0に隣接して配置されている。まず、これ等装置に組込
まれるトレイ3は、黒色のABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン)樹脂から成り円柱状のトレイ下
側部31とこのトレイ下側部31から上方側へ突出しそ
の一部を切り欠いて形成された一対の基準面300を有
する略円柱状のトレイ上側部32とでその主要部が構成
されており、トレイ上側部32の上面にはすり鉢状の受
部33が設けられ、この受部33の周囲に4つの転倒防
止部材34が設けられていると共に、トレイ下側部31
の底面側には上記測定部20の搬送路内に配置された凸
條21に係合する凹條35が設けられている。尚、この
トレイ3は、非破壊食味特性測定装置2の測定部20に
おいてその搬送路の両側に配置された案内部材22に上
記基準面300が係合して適正位置を搬送され、測定側
光通路部23、24等からの光照射により載置されたメ
ロン等青果物(図示せず)の食味特性が測定される。
【0031】また、この外観検査装置1は、上記非破壊
食味特性測定装置2の測定部20から延長して設けられ
トレイ3の凹條35が係合するトレイ搬入状態規制手段
としての検査側凸條11と、この検査側凸條11の下流
側で上記トレイ3の凹條35との係合が解かれた直後の
搬送路近傍に設けられかつトレイ3の外周面に面接触す
る送り速度の異なる一対の搬送ベルト12、13と、こ
れ等搬送ベルト12、13間の下方側に配置されかつ滑
り面を形成する底板14と、上記搬送ベルト12、13
の近傍でかつ搬送されるトレイ3上の被測定体としての
青果物外観を検査する1台のカメラ(図示せず)とでそ
の主要部が構成されている。
【0032】そして、この外観検査装置1によれば、装
置内に青果物を載置したトレイ3が搬入される際、各ト
レイ3はその凹條35を上記検査側凸條11に係合した
状態で搬送されてくるため、トレイ3に設けられた転倒
防止部材34のカメラに対する位置関係が図2(A)及
び図3(A)に示すように常に同一な状態に設定され
る。尚、図3(A)に示すようにトレイ搬入時において
は上記転倒防止部材34により青果物Mの下方側外周面
が遮られてしまうため、図示外のカメラにより青果物M
の外観形状を検査することが困難となる。
【0033】次に、トレイ3が搬送されてその凹條35
とトレイ搬入状態規制手段としての検査側凸條11との
係合が解かれた直後、搬送路近傍に設けられた速度の異
なる一対の搬送ベルト12、13により上記トレイ3は
挟持され、かつ、図1の矢印方向へ45度回転されてト
レイ3に設けられた転倒防止部材34のカメラに対する
位置関係が図2(B)及び図3(B)に示すように変化
する。そして、この変化により図3(B)に示すように
上記転倒防止部材34の影響が取除かれて青果物Mの下
方側外周面の外観形状検査が可能となる。
【0034】ここで、この外観検査装置1においては、
トレイ3に載置された被測定体としての青果物の外観検
査を常に同一の条件で行えるようにするため、外観検査
装置1に搬入されるトレイ3の回転開始位置が厳密に同
一となるように調整されることが必要となる。但し、ト
レイ3における凹條35の幅寸法αは、上述した凹條と
凸條の関係(すなわち凸條に凹條が遊嵌するように調整
されている)と同様に検査側凸條11の幅寸法α’より
若干大きく設定されているため(図4参照)、トレイ搬
入状態規制手段を凹條35に係合する検査側凸條11に
て構成した場合、この外観検査装置1内にトレイ3が搬
入される際、上記遊びを原因としてトレイ3は搬送方向
に対し直交する方向、すなわち左右方向へ少し位置ずれ
して搬入されることがあることから、搬送ベルト12、
13がトレイ3の外周面に面接触してその回転を開始さ
せる位置(回転開始位置)が若干ずれることがある。
【0035】そこで、この遊びを原因とするトレイ回転
開始位置のずれを回避するため、図4に示すようにトレ
イ外周面に搬送ベルト12、13が接触する時点の上記
凹條35内に遊嵌されている検査側凸條11の長さ寸法
を1’とした場合、この検査側凸條11の長さ寸法l’
と凹條35の幅寸法αとの関係がl’>αとなるように
設定し、トレイ外周面に搬送ベルト12、13が接触し
た瞬間にトレイ3がフリーに回転できるようにすること
が好ましい。
【0036】尚、トレイ3が45度回転される際、トレ
イ3は搬送ベルト12、13に挟持されて浮いた状態で
回転するが、上記挟持力が弱い場合にトレイ3は下方側
へ落下してしまうことがある。但し、この外観検査装置
1にはその搬送ベルト12、13間の下方側に滑り面を
形成する底板14が配置されているため、トレイ3が下
方側に落下して上記底板14に接触した状態で回転され
た場合にも支障を来すことがない。
【0037】また、この外観検査装置1においては、ト
レイ3を45度回転させる(当然のことながらこの外観
検査装置1において回転角度が45度に限定されること
を意味するものではない)トレイ回転手段が一対の搬送
ベルト12、13にて構成されているが、図5に示すよ
うに一方の搬送ベルトを天然ゴム等の滑り難い材料で形
成された平板状の接触部材12’にて構成してもよい。
また、搬送ベルト12、13に代えて複数のローラーが
隙間なく一列に並んだローラーコンベアにて送り手段を
構成してもよい。更に、この外観検査装置1において
は、トレイ3の凹條35に係合する検査側凸條11にて
トレイ搬入状態規制手段を構成しているが、トレイ上側
部32に形成された一対の基準面300に係合する案内
部材22にて上記トレイ搬入状態規制手段を構成しても
よい。但し、この場合にも、上記案内部材22の下流側
でトレイ3の基準面300との係合が解かれた直後の搬
送路近傍に、一対の搬送ベルト12、13等から成るト
レイ回転手段を配置することを要する。
【0038】
【発明の効果】請求項1〜5記載の発明に係る外観検査
装置によれば、トレイに設けられた基準部に係合しかつ
検査部に搬入される各トレイにおける付属部材のカメラ
に対する位置関係を同一に設定するトレイ搬入状態規制
手段と、このトレイ搬入状態規制手段の下流側でトレイ
の基準部との係合が解かれた直後の搬送路近傍に設けら
れ搬送中のトレイを任意角度回転させて上記付属部材の
外観検査に対する影響を取除くトレイ回転手段とを具備
しているため、被測定体の外観を部分的に遮る転倒防止
部材等の付属部材が付設されたトレイを使用した場合に
も被測定体の外観検査を確実に行える効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る外観検査装置の構成
を示す概略斜視図。
【図2】図2(A)〜(B)はこの外観検査装置のトレ
イ回転手段により45度回転さされたトレイを示す平面
図。
【図3】図3(A)〜(B)は上記外観検査装置のトレ
イ回転手段により45度回転さされたトレイを示す側面
図。
【図4】上記外観検査装置のトレイ回転手段としての搬
送ベルトとトレイとの位置関係を示す概略平面図。
【図5】上記トレイ回転手段の変形例を示す断面図。
【図6】非破壊食味特性測定装置の主要部を示す概略斜
視図。
【図7】非破壊食味特性測定装置の測定時におけるトレ
イと測定部の断面図。
【図8】非破壊食味特性測定装置に組込まれた搬送方向
制御装置の概略斜視図。
【図9】転倒防止部材が設けられたトレイの概略斜視
図。
【図10】図10(A)は従来の外観検査装置の検査部
に搬入される際のトレイの平面図、図10(B)はその
側面図。
【符号の説明】
1 外観検査装置 3 トレイ 11 検査側凸條(トレイ搬入状態規制手段) 12 搬送ベルト(トレイ回転手段) 13 搬送ベルト(トレイ回転手段) 21 凸條 22 案内部材 34 転倒防止部材(付属部材) 35 凹條(基準部) 300 基準面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段に固定されていない略円筒形状ト
    レイの受部に載置されかつトレイに設けられた付属部材
    により部分的にその外観が遮られた被測定体の上記外観
    を搬送路中に配置された検査部のカメラにより検査する
    外観検査装置において、 上記トレイに設けられた基準部に係合しかつ検査部に搬
    入される各トレイにおける上記付属部材のカメラに対す
    る位置関係を同一に設定するトレイ搬入状態規制手段
    と、このトレイ搬入状態規制手段の下流側で上記トレイ
    の基準部との係合が解かれた直後の搬送路近傍に設けら
    れ搬送中のトレイを任意角度回転させて上記付属部材の
    外観検査に対する影響を取除くトレイ回転手段とを具備
    することを特徴とする外観検査装置。
  2. 【請求項2】上記トレイの基準部がトレイ底面に設けら
    れた凹條にて構成されると共に、トレイ搬入状態規制手
    段が搬送路内の長さ方向に亘って配置されかつトレイの
    上記凹條に係合する凸條にて構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の外観検査装置。
  3. 【請求項3】上記トレイの基準部がトレイに設けられた
    一対の基準面にて構成されると共に、トレイ搬入状態規
    制手段が搬送路の側縁部に配置されかつトレイの上記基
    準面に係合する案内部材にて構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の外観検査装置。
  4. 【請求項4】上記トレイ回転手段が、搬送路の両側縁部
    に設けられトレイの外周面に面接触する送り速度の異な
    る一対の送り手段にて構成されていることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の外観検査装置。
  5. 【請求項5】上記トレイ回転手段が、搬送路の一方側縁
    部に設けられトレイの外周面に面接触する送り手段と、
    搬送路の他方側縁部に送り手段と略平行に設けられ送り
    手段により搬送されるトレイ外周面に圧接する接触部材
    とで構成されていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の外観検査装置。
JP32764696A 1996-11-23 1996-11-23 外観検査装置 Expired - Fee Related JP3106981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32764696A JP3106981B2 (ja) 1996-11-23 1996-11-23 外観検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32764696A JP3106981B2 (ja) 1996-11-23 1996-11-23 外観検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10153415A true JPH10153415A (ja) 1998-06-09
JP3106981B2 JP3106981B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=18201387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32764696A Expired - Fee Related JP3106981B2 (ja) 1996-11-23 1996-11-23 外観検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3106981B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3106981B2 (ja) 2000-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730526B2 (ja) 封入物検査装置
JP2891973B2 (ja) 選別機用受皿並びに農産物選別装置
AU2016247024B2 (en) Article conveying system with diffuse illumination
CA2640372A1 (en) Article-rotating and centering conveyor
JP2015523262A (ja) シェアログラフィック撮像マシン及び方法
JP2012122876A (ja) 長物農産物の内部品質検査装置
JP2003227804A (ja) X線検査装置
JP2004132747A (ja) X線検査装置
JP3106981B2 (ja) 外観検査装置
JP3510431B2 (ja) 農産物選別機用の受皿及びこれを用いた選別装置
JPH10153546A (ja) トレイの搬送方向制御装置
JP3159059B2 (ja) 非破壊食味特性測定装置
JPH1015499A (ja) 果実の検査装置
JP4050942B2 (ja) 外観検査装置
JP7323344B2 (ja) 割線情報取得装置および錠剤印刷装置
JP2001269628A (ja) 物品回転装置
JP4723752B2 (ja) X線検査装置
JP3456091B2 (ja) 青果物の食味特性測定用トレイ
JP2005009943A (ja) 青果物品質測定装置
JP4218149B2 (ja) 青果物品質測定装置
JP3658845B2 (ja) 青果物の食味特性測定用トレイ
JP4149307B2 (ja) X線検査装置
JPH11142349A (ja) 農産物の透過光検出装置
JPH0760199A (ja) 物品選別装置
JP3500280B2 (ja) 内部品質計測装置に用いる農産物の押え装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees