JPH10152666A - 接着剤、リグノセルロース成形板用接着剤、リグノセルロース成形板およびそれらの製造方法 - Google Patents
接着剤、リグノセルロース成形板用接着剤、リグノセルロース成形板およびそれらの製造方法Info
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- JPH10152666A JPH10152666A JP9262334A JP26233497A JPH10152666A JP H10152666 A JPH10152666 A JP H10152666A JP 9262334 A JP9262334 A JP 9262334A JP 26233497 A JP26233497 A JP 26233497A JP H10152666 A JPH10152666 A JP H10152666A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な接着剤、特に従来の方法では満足でき
なかった工程上、物性上の問題を解決し、有機ポリイソ
シアナート系接着剤を用いても熱盤に付着することなく
製造でき、高品質のボードを安価に製造する方法を提供
すること。 【解決手段】 有機イソシアナート系化合物(A)と分
子中に窒素化合物を含有するポリオールであるポリエー
テルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(B)を含有してなる水乳化液を含む接着剤であって、
(A)100重量部に対して(B)1〜70重量部、必
要により(C)脂肪族カルボン酸の金属塩よりなる接着
剤。
なかった工程上、物性上の問題を解決し、有機ポリイソ
シアナート系接着剤を用いても熱盤に付着することなく
製造でき、高品質のボードを安価に製造する方法を提供
すること。 【解決手段】 有機イソシアナート系化合物(A)と分
子中に窒素化合物を含有するポリオールであるポリエー
テルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(B)を含有してなる水乳化液を含む接着剤であって、
(A)100重量部に対して(B)1〜70重量部、必
要により(C)脂肪族カルボン酸の金属塩よりなる接着
剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着剤に関し、特に
リグノセルロースを主原料とした熱圧成形ボード用の接
着剤及びその製造方法に関する。
リグノセルロースを主原料とした熱圧成形ボード用の接
着剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リグノセルロースを主原料として用いた
成形品は、リグノセルロースが木質削片の場合パーチク
ルボードと称され、パーチクルボードの他には大型のチ
ップを用いるウエハーボード、細長いチップ(ストラン
ド)を1方向に配列させたオリエンテッドストランドボ
ード(OSB)、木質繊維(ファイバー)の場合インシ
ュレーションボード、中比重繊維板(MDF)、ハード
ボードと称されて生産され、床材、壁材、ドア材、防音
材、断熱材、畳心材、家具部材、自動車用部材として使
用されている。
成形品は、リグノセルロースが木質削片の場合パーチク
ルボードと称され、パーチクルボードの他には大型のチ
ップを用いるウエハーボード、細長いチップ(ストラン
ド)を1方向に配列させたオリエンテッドストランドボ
ード(OSB)、木質繊維(ファイバー)の場合インシ
ュレーションボード、中比重繊維板(MDF)、ハード
ボードと称されて生産され、床材、壁材、ドア材、防音
材、断熱材、畳心材、家具部材、自動車用部材として使
用されている。
【0003】従来、パーチクルボード、ウエハーボー
ド、OSB,およびハードボード、MDF、インシュレ
ーションボード等のファイバーボードや籾殻を成形して
なる籾殻ボードやコーリャン茎を成形してなるコーリャ
ンボード等(以下ボードと称する)製造のための接着
剤、または、バインダーとしては、熱硬化性である尿素
樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹脂、フェノールメ
ラミン樹脂、フェノール樹脂等(以下ホルマリン系樹脂
接着剤)が広く用いられている。
ド、OSB,およびハードボード、MDF、インシュレ
ーションボード等のファイバーボードや籾殻を成形して
なる籾殻ボードやコーリャン茎を成形してなるコーリャ
ンボード等(以下ボードと称する)製造のための接着
剤、または、バインダーとしては、熱硬化性である尿素
樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹脂、フェノールメ
ラミン樹脂、フェノール樹脂等(以下ホルマリン系樹脂
接着剤)が広く用いられている。
【0004】これらの樹脂は安価で接着性に優れ、比較
的短時間で硬化するという特質を有する。しかし、これ
らのホルマリン系樹脂接着剤の熱圧成形後の製品から放
出されるホルマリンは環境上問題視されており、放出ホ
ルマリン量を低減化させるための改良が提案されている
が、まだ十分ではない。また一方で、非ホルマリン系で
あり、かつ優れたボード物性を与える接着剤として、イ
ソシアナート系接着剤のボードへの利用も提案されてい
る(特開昭57−131538号、特開昭57−147
567号各公報、米国特許3557263号、3636
199号、3870665号、3919017号、39
30110号明細書など)。
的短時間で硬化するという特質を有する。しかし、これ
らのホルマリン系樹脂接着剤の熱圧成形後の製品から放
出されるホルマリンは環境上問題視されており、放出ホ
ルマリン量を低減化させるための改良が提案されている
が、まだ十分ではない。また一方で、非ホルマリン系で
あり、かつ優れたボード物性を与える接着剤として、イ
ソシアナート系接着剤のボードへの利用も提案されてい
る(特開昭57−131538号、特開昭57−147
567号各公報、米国特許3557263号、3636
199号、3870665号、3919017号、39
30110号明細書など)。
【0005】しかし、リグノセルロース系材料用接着剤
として有機ポリイソシアナートを用い、熱圧成形した場
合、その優れた接着性のために有機ポリイソシアナート
が熱盤への付着が生じる。この接着剤の付着により、成
形物は損傷し、商品としての価値を著しく損失し、ま
た、熱盤からの付着物の除去にも多大な労力を費やして
しまう。
として有機ポリイソシアナートを用い、熱圧成形した場
合、その優れた接着性のために有機ポリイソシアナート
が熱盤への付着が生じる。この接着剤の付着により、成
形物は損傷し、商品としての価値を著しく損失し、ま
た、熱盤からの付着物の除去にも多大な労力を費やして
しまう。
【0006】これらの問題を解決するため、熱盤の金属
からの離型性を向上させるために有機ポリイソシアナー
トへの添加剤の検討も行われている。例えば、有機ポリ
イソシアナートへのアルキルリン酸塩または、ピロリン
酸塩(特公平01−018068号公報)、スルホン化
化合物(特公平03−038309号公報)、ワックス
および液体エステル(特公平02−054390号公
報)、脂肪族ポリカルボン酸(特開昭58−36430
号公報)、ポリシロキサン化合物(特開昭61−862
05号公報)、脂肪酸ポリマー(米国特許第47724
42号、4933232号各明細書)などが提案されて
いるがまだ十分な結果が得られていない。また、他の方
法では、離型剤を直接熱盤へ熱圧前に塗布しておく方法
が提案されている。たとえば、金属石鹸を用いた離型層
の形成(特開平8−34026号公報)、高沸点ポリオ
ール(独国特許第1653178号明細書)、官能基を
持つポリシロキサンフィルムの使用(英国特許第135
992号明細書)、ポリテトラフルオロエチレンによる
被覆(米国特許第4374791号明細書)などがある
がいずれも不十分である。
からの離型性を向上させるために有機ポリイソシアナー
トへの添加剤の検討も行われている。例えば、有機ポリ
イソシアナートへのアルキルリン酸塩または、ピロリン
酸塩(特公平01−018068号公報)、スルホン化
化合物(特公平03−038309号公報)、ワックス
および液体エステル(特公平02−054390号公
報)、脂肪族ポリカルボン酸(特開昭58−36430
号公報)、ポリシロキサン化合物(特開昭61−862
05号公報)、脂肪酸ポリマー(米国特許第47724
42号、4933232号各明細書)などが提案されて
いるがまだ十分な結果が得られていない。また、他の方
法では、離型剤を直接熱盤へ熱圧前に塗布しておく方法
が提案されている。たとえば、金属石鹸を用いた離型層
の形成(特開平8−34026号公報)、高沸点ポリオ
ール(独国特許第1653178号明細書)、官能基を
持つポリシロキサンフィルムの使用(英国特許第135
992号明細書)、ポリテトラフルオロエチレンによる
被覆(米国特許第4374791号明細書)などがある
がいずれも不十分である。
【0007】そのため、一部のボード工場では製造の
際、ボードを形成するいくつかの層の内、熱盤に触れな
い内部の層だけに有機ポリイソシアナート系接着剤を使
用し、熱盤と接触する表面層は従来のホルマリン系樹脂
を使用するといった製造方法も行われている。
際、ボードを形成するいくつかの層の内、熱盤に触れな
い内部の層だけに有機ポリイソシアナート系接着剤を使
用し、熱盤と接触する表面層は従来のホルマリン系樹脂
を使用するといった製造方法も行われている。
【0008】また、ボード用MDI系接着剤において脂
肪族カルボン酸の金属塩を併用する方法が開示されてい
る(特開昭60−30306号、特開平8−34026
号、特開平9―78049号各公報)が、それぞれ、接
着剤組成物の安定性が悪く、また、プレス時間が短く出
来ないという欠点があり、本発明の目的に対してはやは
り十分な解決方法とはならない。
肪族カルボン酸の金属塩を併用する方法が開示されてい
る(特開昭60−30306号、特開平8−34026
号、特開平9―78049号各公報)が、それぞれ、接
着剤組成物の安定性が悪く、また、プレス時間が短く出
来ないという欠点があり、本発明の目的に対してはやは
り十分な解決方法とはならない。
【0009】しかしながら、上記いずれの方法も各々、
脂肪族カルボン酸金属塩やワックス、アルキルリン酸
塩、ポリシロキサン等の有機ポリソシアナートへの溶解
性の低さ、離型性能の悪さ等、種々の問題があり、実際
の製造現場での使用に耐えうるものではなく、現在のと
ころ、工程上、経済上、物性上すべてを満足する技術は
ない。
脂肪族カルボン酸金属塩やワックス、アルキルリン酸
塩、ポリシロキサン等の有機ポリソシアナートへの溶解
性の低さ、離型性能の悪さ等、種々の問題があり、実際
の製造現場での使用に耐えうるものではなく、現在のと
ころ、工程上、経済上、物性上すべてを満足する技術は
ない。
【0010】
【発明の解決すべき課題】本発明が解決しようとする課
題は、新規な接着剤、特に従来の方法では満足できなか
った工程上、物性上の問題を解決し、有機ポリイソシア
ナート系接着剤を用いても熱盤に付着することなく製造
でき、高品質のボードを安価に製造する方法を提供する
ことである。
題は、新規な接着剤、特に従来の方法では満足できなか
った工程上、物性上の問題を解決し、有機ポリイソシア
ナート系接着剤を用いても熱盤に付着することなく製造
でき、高品質のボードを安価に製造する方法を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記の問題を解
決するために鋭意検討した結果、接着剤、特にリグノセ
ルロースを主原料とした熱圧ボード用接着剤、および当
該接着剤を用いた熱圧ボード、およびこれらの製造方法
に関する本発明に到達した。本発明ではポリエーテルポ
リオールおよび/またはポリエステルポリオール(以下
単にポリオールとも称する)の分子中にアミン化合物残
基に由来する窒素原子を含有するポリオールを用いるこ
とにより接着剤組成物の反応性が調節することが可能と
なり、プレス時間の短縮となるばかりか、特定の飽和ま
たは不飽和カルボン酸の金属塩を内部離型剤として用い
る際に、内部離型剤の分散性が良好になり、しかも反応
性を調整できることより離型性が相乗的に良好になり、
さらに外部離型剤を併用することなく離型させることも
可能となることから、当該接着剤は、少量の内部離型剤
で熱圧プレス時の熱盤への付着の無い生産性の良い熱圧
ボード用接着剤であることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
決するために鋭意検討した結果、接着剤、特にリグノセ
ルロースを主原料とした熱圧ボード用接着剤、および当
該接着剤を用いた熱圧ボード、およびこれらの製造方法
に関する本発明に到達した。本発明ではポリエーテルポ
リオールおよび/またはポリエステルポリオール(以下
単にポリオールとも称する)の分子中にアミン化合物残
基に由来する窒素原子を含有するポリオールを用いるこ
とにより接着剤組成物の反応性が調節することが可能と
なり、プレス時間の短縮となるばかりか、特定の飽和ま
たは不飽和カルボン酸の金属塩を内部離型剤として用い
る際に、内部離型剤の分散性が良好になり、しかも反応
性を調整できることより離型性が相乗的に良好になり、
さらに外部離型剤を併用することなく離型させることも
可能となることから、当該接着剤は、少量の内部離型剤
で熱圧プレス時の熱盤への付着の無い生産性の良い熱圧
ボード用接着剤であることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0012】本発明者らは上記課題を解決するため鋭意
検討を行い、本発明に到達した。本発明は (a) 有機イソシアナート系化合物(A)とポリエー
テルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(B)を含有してなる水乳化液含む接着剤であって、
(A)100重量部に対して(B)1〜70重量部であ
り、該ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオールが、水酸基価24〜800mgKOH/
gであり、分子中に窒素化合物を含有するアミンポリオ
ールであることを特徴とする接着剤を提供することであ
る。
検討を行い、本発明に到達した。本発明は (a) 有機イソシアナート系化合物(A)とポリエー
テルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(B)を含有してなる水乳化液含む接着剤であって、
(A)100重量部に対して(B)1〜70重量部であ
り、該ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオールが、水酸基価24〜800mgKOH/
gであり、分子中に窒素化合物を含有するアミンポリオ
ールであることを特徴とする接着剤を提供することであ
る。
【0013】(b) 該ポリエーテルポリオールが、ト
リエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノ
ールアミン、オルソトルエンジアミン、メタトルエンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン、ポリフェニルポリ
メチレンポリアミンの中から選択される1種またはそれ
以上の化合物にアルキレンオキサイドを付加し、このア
ルキレンオキサイドのうち酸化エチレンの付加含量がポ
リエーテルポリオールの重量に対し5〜70重量部であ
ることを特徴とする(a)記載の接着剤。
リエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノ
ールアミン、オルソトルエンジアミン、メタトルエンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン、ポリフェニルポリ
メチレンポリアミンの中から選択される1種またはそれ
以上の化合物にアルキレンオキサイドを付加し、このア
ルキレンオキサイドのうち酸化エチレンの付加含量がポ
リエーテルポリオールの重量に対し5〜70重量部であ
ることを特徴とする(a)記載の接着剤。
【0014】(c) 有機イソシアナート系化合物
(A)が、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナー
トであることを特徴とする(a)または(b)記載の接
着剤。
(A)が、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナー
トであることを特徴とする(a)または(b)記載の接
着剤。
【0015】(d) ポリエーテルポリオールおよび/
またはポリエステルポリオール(B)中の窒素原子の割
合が、全体の0.1〜12.0重量%、(B)の官能基
数が2〜8で、その構造中の(−CH2CH2−O−)の
繰り返し単位が(B)の重量に対して5〜70%である
ことを特徴とする(a)〜(c)のいずれかに記載の接
着剤。
またはポリエステルポリオール(B)中の窒素原子の割
合が、全体の0.1〜12.0重量%、(B)の官能基
数が2〜8で、その構造中の(−CH2CH2−O−)の
繰り返し単位が(B)の重量に対して5〜70%である
ことを特徴とする(a)〜(c)のいずれかに記載の接
着剤。
【0016】(e) 有機イソシアナート系化合物
(A)とポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール(B)の比が、(A)100重量部に
対し(B)が1〜70重量部、(B)と、さらに炭素数
8〜28を有する飽和および/または不飽和脂肪族カル
ボン酸の金属塩(C)の比が(B)100重量部に対
し、(C)が1〜150重量部を含有してなる(a)〜
(d)のいずれかに記載の接着剤。
(A)とポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール(B)の比が、(A)100重量部に
対し(B)が1〜70重量部、(B)と、さらに炭素数
8〜28を有する飽和および/または不飽和脂肪族カル
ボン酸の金属塩(C)の比が(B)100重量部に対
し、(C)が1〜150重量部を含有してなる(a)〜
(d)のいずれかに記載の接着剤。
【0017】(f) 炭素数8〜28を有する飽和およ
び/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、
水エマルジョンであることを特徴とする(e)記載の接
着剤。
び/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、
水エマルジョンであることを特徴とする(e)記載の接
着剤。
【0018】(g) 該接着剤がリグノセルロース用接
着剤であることを特徴とする(a)〜(f)のいずれか
記載の接着剤。
着剤であることを特徴とする(a)〜(f)のいずれか
記載の接着剤。
【0019】(h) 接着剤が、水と有機イソシアナー
ト系化合物(A)とポリエーテルポリオールおよび/ま
たはポリエステルポリオール(B)を乳化させることを
特徴とする(a)〜(g)のいずれかに記載の接着剤の
製造方法。
ト系化合物(A)とポリエーテルポリオールおよび/ま
たはポリエステルポリオール(B)を乳化させることを
特徴とする(a)〜(g)のいずれかに記載の接着剤の
製造方法。
【0020】(i) 接着剤が、さらに炭素数8〜28
を有する飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の
金属塩を混合することを特徴とする(h)に記載の接着
剤の製造方法。
を有する飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の
金属塩を混合することを特徴とする(h)に記載の接着
剤の製造方法。
【0021】(j) (a)〜(f)のいずれかに記載
の接着剤をリグノセルロース系材料と混合したのち、熱
圧プレスを行うことによって得ることを特徴とするリグ
ノセルロース成形板の製造方法。
の接着剤をリグノセルロース系材料と混合したのち、熱
圧プレスを行うことによって得ることを特徴とするリグ
ノセルロース成形板の製造方法。
【0022】(k) (j)のリグノセルロース成形板
の製造方法によって得られるリグノセルロース成形板。
の製造方法によって得られるリグノセルロース成形板。
【0023】(l) 炭素数8〜28を有する飽和およ
び/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、
オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキン酸、リグノセリン酸、ベヘニン酸と、亜
鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マ
グネシウム、バリウム、ニッケル、銅またはコバルトか
らなる少なくとも1種以上であることを特徴とする
(e)に記載のリグノセルロース成形板用接着剤。
び/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、
オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキン酸、リグノセリン酸、ベヘニン酸と、亜
鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マ
グネシウム、バリウム、ニッケル、銅またはコバルトか
らなる少なくとも1種以上であることを特徴とする
(e)に記載のリグノセルロース成形板用接着剤。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明における接着剤は、有機イソシアナート系
化合物、ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール及び水より構成される接着剤、また
は、有機イソシアナート系化合物、ポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオール、水及び炭
素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン
酸の金属塩より構成される。この接着剤は特にリグノセ
ルロース成形板(以下、ボードということもある。)と
して有用である。
する。本発明における接着剤は、有機イソシアナート系
化合物、ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール及び水より構成される接着剤、また
は、有機イソシアナート系化合物、ポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオール、水及び炭
素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン
酸の金属塩より構成される。この接着剤は特にリグノセ
ルロース成形板(以下、ボードということもある。)と
して有用である。
【0025】本発明におけるリグノセルロース成形板と
は、リグノセルロース系材料に有機イソシアナート系化
合物、ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオール及び水を含有する接着剤、または上記成
分にさらに炭素数8〜28を有する飽和または不飽和脂
肪族カルボン酸の金属塩を含有する接着剤を塗布し、そ
の後、熱圧プレスを行い製品であるリグノセルロース成
形板を得る。
は、リグノセルロース系材料に有機イソシアナート系化
合物、ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオール及び水を含有する接着剤、または上記成
分にさらに炭素数8〜28を有する飽和または不飽和脂
肪族カルボン酸の金属塩を含有する接着剤を塗布し、そ
の後、熱圧プレスを行い製品であるリグノセルロース成
形板を得る。
【0026】リグノセルロース系材料としては、パーチ
クルボード、ウエハーボード、OSBに使用されるスト
ランドチップ、ダストチップ、フレークチップや、ハー
ドボード、MDF、インシュレーションボードに使用さ
れるファイバーおよびコーリャン茎、パガス、籾殻等の
農産物が挙げられる。これらの原料は単独で使用しても
良いし、2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。
クルボード、ウエハーボード、OSBに使用されるスト
ランドチップ、ダストチップ、フレークチップや、ハー
ドボード、MDF、インシュレーションボードに使用さ
れるファイバーおよびコーリャン茎、パガス、籾殻等の
農産物が挙げられる。これらの原料は単独で使用しても
良いし、2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。
【0027】本発明における(A)の有機イソシアナー
ト系化合物としては、イソシアナート基を有する物質で
あれば良いが、具体的には、たとえば、トリレンジイソ
シアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、ヘキサメチレンジイソシアナート、キシレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ノルボル
ネンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアナート(ポリメリックMDI)、あるいは上記
イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化合
物で変性した変性イソシアナートが挙げられる。この中
では、経済性の面からポリメリックMDIが好ましい。
ト系化合物としては、イソシアナート基を有する物質で
あれば良いが、具体的には、たとえば、トリレンジイソ
シアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、ヘキサメチレンジイソシアナート、キシレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ノルボル
ネンジイソシアナート、ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアナート(ポリメリックMDI)、あるいは上記
イソシアナート化合物を活性水素を1個以上有する化合
物で変性した変性イソシアナートが挙げられる。この中
では、経済性の面からポリメリックMDIが好ましい。
【0028】本発明において用いる(B)のポリエーテ
ルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(以下ポリオールと称する)としては、末端OH基や末
端アミノ基等の官能基数2〜8で、水酸基価(OHv)
が24〜800mgKOH/gであり、分子中に窒素化
合物を含有するポリエーテルポリオールおよび/または
ポリエステルポリオールであるものが好ましい。また、
(B)の官能基数が2〜8でその構造中の(−CH2C
H2−O−)の繰り返し単位が(B)に対して好ましく
は5〜70wt%%、より好ましくは10〜60wt%
である。
ルポリオールおよび/またはポリエステルポリオール
(以下ポリオールと称する)としては、末端OH基や末
端アミノ基等の官能基数2〜8で、水酸基価(OHv)
が24〜800mgKOH/gであり、分子中に窒素化
合物を含有するポリエーテルポリオールおよび/または
ポリエステルポリオールであるものが好ましい。また、
(B)の官能基数が2〜8でその構造中の(−CH2C
H2−O−)の繰り返し単位が(B)に対して好ましく
は5〜70wt%%、より好ましくは10〜60wt%
である。
【0029】上記酸化エチレン含量が5%以上では乳化
性能が良好で、70%以下ではポリイソシアナートの相
溶性が良好で好ましい。
性能が良好で、70%以下ではポリイソシアナートの相
溶性が良好で好ましい。
【0030】また、上記(B)ポリエーテルポリオール
および/またはポリエステルポリオール中の窒素原子の
割合は好ましくは0.1〜12.0wt%、より好まし
くは1.0〜10.0wt%であり、0.1%wt以上
では乳化が効率的に可能であり、12.0wt%以下で
は反応が適当で、接着剤の製造が容易である。
および/またはポリエステルポリオール中の窒素原子の
割合は好ましくは0.1〜12.0wt%、より好まし
くは1.0〜10.0wt%であり、0.1%wt以上
では乳化が効率的に可能であり、12.0wt%以下で
は反応が適当で、接着剤の製造が容易である。
【0031】ポリオールとしては開始剤である活性水素
を2個以上有する低分子化合物に酸化エチレン、酸化プ
ロピレン、酸化ブチレン、酸化スチレン等の分子内にエ
ポキシ基を有するアルキレンオキシドを無触媒、あるい
はアルカリ金属の水酸化物、第3級アミン等を触媒にし
て通常のポリオールの製造として公知の方法で付加して
製造する。
を2個以上有する低分子化合物に酸化エチレン、酸化プ
ロピレン、酸化ブチレン、酸化スチレン等の分子内にエ
ポキシ基を有するアルキレンオキシドを無触媒、あるい
はアルカリ金属の水酸化物、第3級アミン等を触媒にし
て通常のポリオールの製造として公知の方法で付加して
製造する。
【0032】上記の開始剤としては、アミン系開始剤と
して、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のエタノールアミン類、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、オルソトリレンジア
ミン、メタトリレンジアミン、4,4’−ジフェニルメ
タンジアミン、2,4’−ジフェニルメタンジアミン、
ポリメチルポリフェニルポリアミン等のアミン類が挙げ
られ、これらは単独、あるいは混合して用いることもで
きる。
して、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のエタノールアミン類、エチレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、オルソトリレンジア
ミン、メタトリレンジアミン、4,4’−ジフェニルメ
タンジアミン、2,4’−ジフェニルメタンジアミン、
ポリメチルポリフェニルポリアミン等のアミン類が挙げ
られ、これらは単独、あるいは混合して用いることもで
きる。
【0033】また、非アミン系開始剤、すなわち、グリ
セリン、ショ糖、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレング
リコール、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,2−ブタンジオール等のアルコール類、ハイド
ロキノン、ビスフェノールA、ノボラック等のフェノー
ル類等と混合して用いてもよい。
セリン、ショ糖、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレング
リコール、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,2−ブタンジオール等のアルコール類、ハイド
ロキノン、ビスフェノールA、ノボラック等のフェノー
ル類等と混合して用いてもよい。
【0034】本発明において好ましい開始剤としては、
上記のアミン系開始剤であり、これらアミン系開始剤に
非アミン系開始剤を併用して使用しても何等差し支えな
い。また、ポリエステルポリオールについては、酸無水
物とアルコールとの付加反応、ポリカルボン酸とアルコ
ールとの重縮合反応またはポリカルボン酸へのアルキレ
ンオキシドの付加により得られる。
上記のアミン系開始剤であり、これらアミン系開始剤に
非アミン系開始剤を併用して使用しても何等差し支えな
い。また、ポリエステルポリオールについては、酸無水
物とアルコールとの付加反応、ポリカルボン酸とアルコ
ールとの重縮合反応またはポリカルボン酸へのアルキレ
ンオキシドの付加により得られる。
【0035】酸無水物として例えば、無水マレイン酸、
無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水グルタル酸、
無水グルタコン酸、無水ジグリコール酸、無水シトラコ
ン酸、無水ジフェン酸、無水トルイル酸等が挙げられ、
ポリカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、テレフ
タル酸、ジメチルテレフタル酸、イソフタル酸、フマル
酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スペリン酸、アセライン酸、セバシン酸、ク
エン酸、トリメリット酸等が挙げられる。また、アルコ
ールとしては、上記開始剤で挙げたアルコール類、フェ
ノール類、あるいは、上記開始剤のアルキレンオキシド
付加物が使用できる。
無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水グルタル酸、
無水グルタコン酸、無水ジグリコール酸、無水シトラコ
ン酸、無水ジフェン酸、無水トルイル酸等が挙げられ、
ポリカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、テレフ
タル酸、ジメチルテレフタル酸、イソフタル酸、フマル
酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スペリン酸、アセライン酸、セバシン酸、ク
エン酸、トリメリット酸等が挙げられる。また、アルコ
ールとしては、上記開始剤で挙げたアルコール類、フェ
ノール類、あるいは、上記開始剤のアルキレンオキシド
付加物が使用できる。
【0036】本発明において(C)の炭素数8〜28を
有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩は、
その酸成分としては、モノ、ジ、トリのいずれの官能基
数のものでも使用できるが、中でも、炭素数12〜22
の直鎖脂肪族のモノカルボン酸が好ましい。例えば、オ
クチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキン酸、リグノセリン酸、ベヘニン酸などの脂肪族
カルボン酸等が挙げられる。また、金属成分としては、
亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、
マグネシウム、バリウム、ニッケル、銅、コバルトなど
が挙げられる。これらは酸成分、金属成分それぞれの群
より選ばれた少なくとも1種以上を組み合わせて使用で
きる。すなわち、上記の好ましいカルボン酸からなる群
から選ばれる酸成分と、上記の好ましい金属からなる群
から選ばれる金属成分から構成されるカルボン酸の金属
塩を単独または2種以上の混合物として使用できる。
有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩は、
その酸成分としては、モノ、ジ、トリのいずれの官能基
数のものでも使用できるが、中でも、炭素数12〜22
の直鎖脂肪族のモノカルボン酸が好ましい。例えば、オ
クチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキン酸、リグノセリン酸、ベヘニン酸などの脂肪族
カルボン酸等が挙げられる。また、金属成分としては、
亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、
マグネシウム、バリウム、ニッケル、銅、コバルトなど
が挙げられる。これらは酸成分、金属成分それぞれの群
より選ばれた少なくとも1種以上を組み合わせて使用で
きる。すなわち、上記の好ましいカルボン酸からなる群
から選ばれる酸成分と、上記の好ましい金属からなる群
から選ばれる金属成分から構成されるカルボン酸の金属
塩を単独または2種以上の混合物として使用できる。
【0037】上記カルボン酸の金属塩の具体的な例とし
ては、例えば、オクチル酸、ラウリン酸、ミスチリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニ
ン酸などの脂肪族カルボン酸の亜鉛、鉄、アルミニウ
ム、カルシウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウ
ム塩が挙げられ、上記脂肪族カルボン酸としては、モ
ノ、ジ、トリいずれの官能基数のものでも使用できる
が、中でも炭素数12〜22の直鎖脂肪族のモノカルボ
ン酸が好ましい。
ては、例えば、オクチル酸、ラウリン酸、ミスチリン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニ
ン酸などの脂肪族カルボン酸の亜鉛、鉄、アルミニウ
ム、カルシウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウ
ム塩が挙げられ、上記脂肪族カルボン酸としては、モ
ノ、ジ、トリいずれの官能基数のものでも使用できる
が、中でも炭素数12〜22の直鎖脂肪族のモノカルボ
ン酸が好ましい。
【0038】(C)の炭素数8〜28を有する飽和また
は不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩は本発明の接着剤中
においてその形態で存在すれば良く、金属塩の状態で添
加して使用しても良く、脂肪族カルボン酸と金属化合物
を別々に添加して使用しても良い。
は不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩は本発明の接着剤中
においてその形態で存在すれば良く、金属塩の状態で添
加して使用しても良く、脂肪族カルボン酸と金属化合物
を別々に添加して使用しても良い。
【0039】また、炭素数8〜28を有する飽和または
不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)は必要に応じて
乳化剤を用いて乳化物として使用しても良い。この場合
の乳化剤としては一般的に使用されているものであれば
良く、脂肪酸石鹸、ロジン酸石鹸、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー等の界面活性剤が挙げられるが、
本発明はこれらの界面活性剤に限定されるものではな
い。また、これらの界面活性剤は単独で用いても良い
し、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)は必要に応じて
乳化剤を用いて乳化物として使用しても良い。この場合
の乳化剤としては一般的に使用されているものであれば
良く、脂肪酸石鹸、ロジン酸石鹸、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリールスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー等の界面活性剤が挙げられるが、
本発明はこれらの界面活性剤に限定されるものではな
い。また、これらの界面活性剤は単独で用いても良い
し、2種類以上を組み合わせて使用しても良い。
【0040】さらに、必要に応じて乳化安定剤を用いて
も良い。この場合の乳化安定剤としては炭素数8〜28
を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
(C)およびこれらの乳化物を安定化することの出来る
ものであれば良く、保護コロイドを形成するような天然
高分子化合物、合成高分子化合物、例えば、ゼラチン、
アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等が使用できる。
も良い。この場合の乳化安定剤としては炭素数8〜28
を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
(C)およびこれらの乳化物を安定化することの出来る
ものであれば良く、保護コロイドを形成するような天然
高分子化合物、合成高分子化合物、例えば、ゼラチン、
アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等が使用できる。
【0041】炭素数8〜28を有する飽和または不飽和
脂肪族カルボン酸の金属塩(C)は有機イソシアナート
系化合物、ポリオール、または水いずれに添加しても良
く、また、有機イソシアナート系化合物、ポリエーテル
ポリオール、および水よりなる接着剤に添加してもよ
い。
脂肪族カルボン酸の金属塩(C)は有機イソシアナート
系化合物、ポリオール、または水いずれに添加しても良
く、また、有機イソシアナート系化合物、ポリエーテル
ポリオール、および水よりなる接着剤に添加してもよ
い。
【0042】(A)有機イソシアナート系化合物と
(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオールの混合比については、有機ポリイソシア
ナートのイソシアナート基当量1に対して活性水素当量
が0.02から1.2が好ましい。0.02以上では有
機ポリイソシアナートへの分散性が良好になり、1.2
以下ではボードの物性が良好で好ましい。
(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエス
テルポリオールの混合比については、有機ポリイソシア
ナートのイソシアナート基当量1に対して活性水素当量
が0.02から1.2が好ましい。0.02以上では有
機ポリイソシアナートへの分散性が良好になり、1.2
以下ではボードの物性が良好で好ましい。
【0043】本発明の(A)有機イソシアナート系化合
物、(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリ
エステルポリオール、必要により(C)炭素数8〜28
を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩及
び水からなるリグノセルロース成形板用接着剤の製造方
法、即ち上記成分の調製は、以下の通りである。
物、(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリ
エステルポリオール、必要により(C)炭素数8〜28
を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩及
び水からなるリグノセルロース成形板用接着剤の製造方
法、即ち上記成分の調製は、以下の通りである。
【0044】本発明において、(A)有機イソシアナー
ト系化合物の水乳化方法及び(C)炭素数8〜28を有
する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩の混合
方法は、特に限定されないが、例えば、(A)有機イソ
シアナート系化合物、(B)ポリエーテルポリオールお
よび/またはポリエステルポリオール、水を3種同時に
高速混合して乳化しても良いし、(B)のポリエーテル
ポリオールおよび/またはポリエステルポリオールを水
に添加して溶解し、(A)有機イソシアナート系化合物
を高速混合して乳化しても良く、(B)ポリエーテルポ
リオールおよび/またはポリエステルポリオール、
(A)有機イソシアナート系化合物を混合した後高速撹
拌しながら水中に添加して乳化しても良い。
ト系化合物の水乳化方法及び(C)炭素数8〜28を有
する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩の混合
方法は、特に限定されないが、例えば、(A)有機イソ
シアナート系化合物、(B)ポリエーテルポリオールお
よび/またはポリエステルポリオール、水を3種同時に
高速混合して乳化しても良いし、(B)のポリエーテル
ポリオールおよび/またはポリエステルポリオールを水
に添加して溶解し、(A)有機イソシアナート系化合物
を高速混合して乳化しても良く、(B)ポリエーテルポ
リオールおよび/またはポリエステルポリオール、
(A)有機イソシアナート系化合物を混合した後高速撹
拌しながら水中に添加して乳化しても良い。
【0045】また、(A)有機イソシアナート系化合物
と(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール、炭素数8〜28を有する飽和または
不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)と水を4種同時
に高速混合して乳化しても良いし、(C)炭素数8〜2
8を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
を予め水に分散させた後、(B)のポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオールを添加溶解
し、(A)有機イソシアナート系化合物を高速混合して
乳化しても良く、(B)のポリエーテルポリオールおよ
び/またはポリエステルポリオールと(C)の炭素数8
〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金
属塩を混合した後に水と混合し、(A)有機イソシアナ
ート系化合物を高速撹拌しながら添加して乳化してもよ
いし、(A)有機イソシアナート系化合物に(C)炭素
数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸
の金属塩を混合した後、水と(B)ポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオールの混合液中
に混合して乳化しても良いし、(B)ポリエーテルポリ
オールおよび/またはポリエステルポリオール、(A)
有機イソシアナート系化合物、(C)炭素数8〜28を
有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩を混
合した後高速撹拌しながら水中に添加して乳化しても良
いし、(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオールを水に溶解した後、(A)有機イ
ソシアナート系化合物を混合して乳化した後、(C)炭
素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン
酸の金属塩を混合してもよい。また、それぞれの段階で
本発明を阻害しない範囲で、界面活性剤、安定剤を使用
しても良い。混合の方式は特に限定されないが、バッチ
式でも、連続式でも良く、例えばホモジナイザー、スタ
チックミキサー等が使用できる。
と(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエ
ステルポリオール、炭素数8〜28を有する飽和または
不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)と水を4種同時
に高速混合して乳化しても良いし、(C)炭素数8〜2
8を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
を予め水に分散させた後、(B)のポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオールを添加溶解
し、(A)有機イソシアナート系化合物を高速混合して
乳化しても良く、(B)のポリエーテルポリオールおよ
び/またはポリエステルポリオールと(C)の炭素数8
〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金
属塩を混合した後に水と混合し、(A)有機イソシアナ
ート系化合物を高速撹拌しながら添加して乳化してもよ
いし、(A)有機イソシアナート系化合物に(C)炭素
数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸
の金属塩を混合した後、水と(B)ポリエーテルポリオ
ールおよび/またはポリエステルポリオールの混合液中
に混合して乳化しても良いし、(B)ポリエーテルポリ
オールおよび/またはポリエステルポリオール、(A)
有機イソシアナート系化合物、(C)炭素数8〜28を
有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩を混
合した後高速撹拌しながら水中に添加して乳化しても良
いし、(B)ポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオールを水に溶解した後、(A)有機イ
ソシアナート系化合物を混合して乳化した後、(C)炭
素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン
酸の金属塩を混合してもよい。また、それぞれの段階で
本発明を阻害しない範囲で、界面活性剤、安定剤を使用
しても良い。混合の方式は特に限定されないが、バッチ
式でも、連続式でも良く、例えばホモジナイザー、スタ
チックミキサー等が使用できる。
【0046】使用する水分量は、リグノセルロース系材
料の水分量によっても異なるが、接着剤がリグノセルロ
ース系材料に均一に混合できる量であれば良いので、接
着剤量の1重量%〜300重量%が好ましい。
料の水分量によっても異なるが、接着剤がリグノセルロ
ース系材料に均一に混合できる量であれば良いので、接
着剤量の1重量%〜300重量%が好ましい。
【0047】有機イソシアナート系化合物(A)とポリ
エーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリオ
ール(B)との混合比は、(A)100重量部に対して
(B)が1〜70重量部の範囲であり、好ましくは5〜
50重量部の範囲である。(B)が1重量部以上では安
定した水乳化液となり易く、また70重量部以下ではボ
ード物性が良好である。
エーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリオ
ール(B)との混合比は、(A)100重量部に対して
(B)が1〜70重量部の範囲であり、好ましくは5〜
50重量部の範囲である。(B)が1重量部以上では安
定した水乳化液となり易く、また70重量部以下ではボ
ード物性が良好である。
【0048】また、(A)有機イソシアナート系化合物
と、(B)のポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオールの水乳化液と、リグノセルロース
系材料の使用比率は、(A)及び(B)の有効成分とリ
グノセルロース系材料との重量比で好ましくは2:10
0〜30:100の範囲であり、より好ましくは3:1
00〜20:100の範囲である。有効成分がリグノセ
ルロース系材料100重量部に対して2重量部以上で接
着剤としての効果が得られ、30重量部以下で充分なボ
ード物性が得られる。
と、(B)のポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオールの水乳化液と、リグノセルロース
系材料の使用比率は、(A)及び(B)の有効成分とリ
グノセルロース系材料との重量比で好ましくは2:10
0〜30:100の範囲であり、より好ましくは3:1
00〜20:100の範囲である。有効成分がリグノセ
ルロース系材料100重量部に対して2重量部以上で接
着剤としての効果が得られ、30重量部以下で充分なボ
ード物性が得られる。
【0049】本発明において、(B)のポリエーテルポ
リオールおよび/またはポリエステルポリオールと、
(C)炭素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族
カルボン酸の金属塩の比は、(B)100重量部に対し
て (C)は好ましくは5〜150重量部、より好まし
くは5〜100重量部である。(C)が1重量部以上で
は離型効果があり、熱圧プレス時に熱盤に付着しにくく
なるので好ましく、また、150重量部以下で十分な離
型性が得られる。
リオールおよび/またはポリエステルポリオールと、
(C)炭素数8〜28を有する飽和または不飽和脂肪族
カルボン酸の金属塩の比は、(B)100重量部に対し
て (C)は好ましくは5〜150重量部、より好まし
くは5〜100重量部である。(C)が1重量部以上で
は離型効果があり、熱圧プレス時に熱盤に付着しにくく
なるので好ましく、また、150重量部以下で十分な離
型性が得られる。
【0050】本発明におけるリグノセルロース系材料
と、(A)有機ポリイソシアナート系化合物、(B)ポ
リエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリ
オール、水、および/または(C)炭素数8〜28を有
する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩からな
る接着剤の混合方法としては、ブレンダー中に接着剤を
スプレーするか、もしくは類似の装置を用いて接着剤を
リグノセルロース系材料に均一に混合することが望まし
い、このとき、必要があれば、溶剤や水で希釈して溶液
状にしても良いが、経済性、安全面から水溶液にするこ
とが好ましい。
と、(A)有機ポリイソシアナート系化合物、(B)ポ
リエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリ
オール、水、および/または(C)炭素数8〜28を有
する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩からな
る接着剤の混合方法としては、ブレンダー中に接着剤を
スプレーするか、もしくは類似の装置を用いて接着剤を
リグノセルロース系材料に均一に混合することが望まし
い、このとき、必要があれば、溶剤や水で希釈して溶液
状にしても良いが、経済性、安全面から水溶液にするこ
とが好ましい。
【0051】本発明のリグノセルロース成形板の製造方
法において、接着剤とリグノセルロース系材料との混合
物は、フォーミングを経て熱圧プレスを行なうが、フォ
ーミング時には単層から複数の層にフォーミングが可能
である。また、フォーミング後、熱圧プレスをする前に
プレプレスを行っても良い。必要に応じて接着剤の含量
を変えても良い。また、必要があれば積層した後にプレ
プレスしても良く、また、積層する前にプレプレスした
マットを積層しても良い。また、このとき熱盤に触れる
表層の面だけ本発明方法の接着剤を用い、内層には離型
性のよくない接着剤を用いて多層構造にしても良い。
法において、接着剤とリグノセルロース系材料との混合
物は、フォーミングを経て熱圧プレスを行なうが、フォ
ーミング時には単層から複数の層にフォーミングが可能
である。また、フォーミング後、熱圧プレスをする前に
プレプレスを行っても良い。必要に応じて接着剤の含量
を変えても良い。また、必要があれば積層した後にプレ
プレスしても良く、また、積層する前にプレプレスした
マットを積層しても良い。また、このとき熱盤に触れる
表層の面だけ本発明方法の接着剤を用い、内層には離型
性のよくない接着剤を用いて多層構造にしても良い。
【0052】即ち、最外層に本発明の接着剤を含むリグ
ノセルロース層を形成し、内層は本発明の接着剤を含む
リグノセルロース層として用いても良く、又はその他の
接着剤を用いたリグノセルロース層としても良い。内層
のリグノセルロース層は単層でも多層でも良い。また必
要があれば、積層した後にプレプレスしても良く、また
積層する前にプレプレスしたマットを積層しても良い。
ノセルロース層を形成し、内層は本発明の接着剤を含む
リグノセルロース層として用いても良く、又はその他の
接着剤を用いたリグノセルロース層としても良い。内層
のリグノセルロース層は単層でも多層でも良い。また必
要があれば、積層した後にプレプレスしても良く、また
積層する前にプレプレスしたマットを積層しても良い。
【0053】最外層に本発明の接着剤を含むリグノセル
ロース層を形成する方法は、フォーミング時に形成して
も良く、また熱盤の下面に本発明の接着剤を含むリグノ
セルロース層を形成した後、その他の接着剤を用いたリ
グノセルロース層を上に乗せ、さらにその上に本発明の
接着剤を含むリグノセルロース層を形成しても良い。こ
れらを連続的に同時に層を形成しても良い。
ロース層を形成する方法は、フォーミング時に形成して
も良く、また熱盤の下面に本発明の接着剤を含むリグノ
セルロース層を形成した後、その他の接着剤を用いたリ
グノセルロース層を上に乗せ、さらにその上に本発明の
接着剤を含むリグノセルロース層を形成しても良い。こ
れらを連続的に同時に層を形成しても良い。
【0054】熱圧プレスは熱が成形材料中に行きわたれ
ば良いので、形状も上下共に平板でも良く、湾曲した型
でも良いが、連続生産性、コスト面から平板プレスが好
ましい。また、プレスの方式は連続プレスでも多段式プ
レスでもよい。
ば良いので、形状も上下共に平板でも良く、湾曲した型
でも良いが、連続生産性、コスト面から平板プレスが好
ましい。また、プレスの方式は連続プレスでも多段式プ
レスでもよい。
【0055】また必要に応じて、成形時に本発明の接着
剤と接触する部分、例えばコール板やプレス板に外部離
型剤を塗布することができる。内部離型剤である(C)
を用いない場合は特に有効であり、また(C)と併用す
ることによっても離型性を向上させることもできる。
剤と接触する部分、例えばコール板やプレス板に外部離
型剤を塗布することができる。内部離型剤である(C)
を用いない場合は特に有効であり、また(C)と併用す
ることによっても離型性を向上させることもできる。
【0056】該外部離型剤としては、通常成形の際に一
般的に用いられている離型剤、例えば汎用樹脂の成形に
用いる離型剤、特に通常ウレタンRIM成形の際に使用
されている離型剤が使用できる。具体的には、フッ素含
有ワックス、フッ素含有界面活性剤、フッ素含有オリゴ
マー等のフッ素系離型剤;ポリエチレンワックス、カル
ナバワックス、モンタンワックス等の炭化水素またはそ
の変性された化合物よりなる離型剤;ポリシロキサン、
シロキサンオリゴマー等の珪素系離型剤が挙げられる。
般的に用いられている離型剤、例えば汎用樹脂の成形に
用いる離型剤、特に通常ウレタンRIM成形の際に使用
されている離型剤が使用できる。具体的には、フッ素含
有ワックス、フッ素含有界面活性剤、フッ素含有オリゴ
マー等のフッ素系離型剤;ポリエチレンワックス、カル
ナバワックス、モンタンワックス等の炭化水素またはそ
の変性された化合物よりなる離型剤;ポリシロキサン、
シロキサンオリゴマー等の珪素系離型剤が挙げられる。
【0057】熱圧プレス後のボードの最外層の層は、必
要があれば表面を所望の厚さに研磨して仕上げをしても
よい。また、取り除いたリグノセルロース層は、良くほ
ぐした後、原料のリグノセルロース材料として再び用い
ることができる。
要があれば表面を所望の厚さに研磨して仕上げをしても
よい。また、取り除いたリグノセルロース層は、良くほ
ぐした後、原料のリグノセルロース材料として再び用い
ることができる。
【0058】また、本発明においては所望の効果を阻害
しない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、シラ
ンカップリング剤、ポバール、金属触媒、外部離型剤、
合成ゴムラテックス、アクリル系エマルジョンを併用し
てもよい。
しない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、シラ
ンカップリング剤、ポバール、金属触媒、外部離型剤、
合成ゴムラテックス、アクリル系エマルジョンを併用し
てもよい。
【0059】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明を何等限定するもの
ではない。実施例及び比較例における評価結果を表1〜
4に示す。例中特に断らない限りすべての部および比率
は重量基準による。また、性能比較におけるボードの共
通製造条件を以下に述べる。
明するが、これらの実施例は本発明を何等限定するもの
ではない。実施例及び比較例における評価結果を表1〜
4に示す。例中特に断らない限りすべての部および比率
は重量基準による。また、性能比較におけるボードの共
通製造条件を以下に述べる。
【0060】原料:ダストチップまたは木質ファイバー
(含水率4.0%、以下チップと称する) ボード構成:単層(ダストチップ)または表層/芯層/
表層(木質ファイバー) ボード厚(研磨部分除く):15mm マット含水率:16% 熱圧温度:180℃ プレス圧力:35kg/cm2 プレス時間:2分30秒 設定密度:700kg/m3 評価試験 1.曲げ強さ 成形した試料から”パーチクルボード JIS−A−5
908”の試験片の項目に準じ、幅50mm、長さ27
5mm(スパン225mm)に試験片を裁断し、曲げ強
さ試験を行った。結果は曲げ強さとして表示した。
(含水率4.0%、以下チップと称する) ボード構成:単層(ダストチップ)または表層/芯層/
表層(木質ファイバー) ボード厚(研磨部分除く):15mm マット含水率:16% 熱圧温度:180℃ プレス圧力:35kg/cm2 プレス時間:2分30秒 設定密度:700kg/m3 評価試験 1.曲げ強さ 成形した試料から”パーチクルボード JIS−A−5
908”の試験片の項目に準じ、幅50mm、長さ27
5mm(スパン225mm)に試験片を裁断し、曲げ強
さ試験を行った。結果は曲げ強さとして表示した。
【0061】2.湿潤時の曲げ強さ(A試験) 成形した試料から1.と同様の方法で試験片を裁断し
た。次に試験片を70±3℃の温水中に2時間浸せき
し、常温水中1時間浸せきした後、濡れたままの状態で
曲げ強さ試験を行った。結果は湿潤時の曲げ強さとして
表示した。
た。次に試験片を70±3℃の温水中に2時間浸せき
し、常温水中1時間浸せきした後、濡れたままの状態で
曲げ強さ試験を行った。結果は湿潤時の曲げ強さとして
表示した。
【0062】3.湿潤時の曲げ強さ(B試験) 成形した試料から1.と同様の方法で試験片を裁断し
た。次に試験片を沸騰水中に2時間浸せきし、常温水中
1時間浸せきした後、濡れたままの状態で曲げ強さ試験
を行った。結果は湿潤時の曲げ強さとして表示した。
た。次に試験片を沸騰水中に2時間浸せきし、常温水中
1時間浸せきした後、濡れたままの状態で曲げ強さ試験
を行った。結果は湿潤時の曲げ強さとして表示した。
【0063】4.離型性試験 熱圧時、鋼製のコール盤を用い、熱圧後のコール盤への
チップの付着状態を目視確認した。この操作を最大50
回繰り返して付着が確認されるまでの回数を記録した。
チップの付着状態を目視確認した。この操作を最大50
回繰り返して付着が確認されるまでの回数を記録した。
【0064】5.総合判定 ボードの成形、ボードの物性を総合的に判断した。判定
結果を示す評価記号は以下の通りである。
結果を示す評価記号は以下の通りである。
【0065】○ :ボードを問題なく製造でき、しかも
物性が良好な状態 △ :ボードを製造できるものの、物性が良好でない状
態 × :ボード成形できるものの、臭気等が発生するなど
問題がある状態 ××:ボードを製造出来ない状態。
物性が良好な状態 △ :ボードを製造できるものの、物性が良好でない状
態 × :ボード成形できるものの、臭気等が発生するなど
問題がある状態 ××:ボードを製造出来ない状態。
【0066】実施例1 SUSオートクレーブにエチレンジアミン(EDA)6
0g(1mol)を入れ、窒素で置換したあと、酸化プ
ロピレン(PO)504g(9mol)を装入し、11
0℃で4時間反応した。脱ガスの後、触媒として水酸化
カリウム(KOH)0.3gを加え窒素置換後、90〜
110℃に加熱してKOHを溶解させ、酸化エチレン
(EO)396g(9mol)を追加装入し、110℃
で4時間反応した。得られたポリエーテルオールを常法
により精製して酸化プロピレン(P0)/酸化エチレン
(EO)ブロック共重合PPG(酸化エチレン含量43
%;水酸基価230mgKOH/g)を得た。
0g(1mol)を入れ、窒素で置換したあと、酸化プ
ロピレン(PO)504g(9mol)を装入し、11
0℃で4時間反応した。脱ガスの後、触媒として水酸化
カリウム(KOH)0.3gを加え窒素置換後、90〜
110℃に加熱してKOHを溶解させ、酸化エチレン
(EO)396g(9mol)を追加装入し、110℃
で4時間反応した。得られたポリエーテルオールを常法
により精製して酸化プロピレン(P0)/酸化エチレン
(EO)ブロック共重合PPG(酸化エチレン含量43
%;水酸基価230mgKOH/g)を得た。
【0067】上記で合成したポリエーテルポリオール1
4.8重量部を117部の水中に溶解し、更にポリメリ
ックMDI(三井東圧化学(株)製;商品名 コスモネ
ートM−200)59.2部を高速撹拌しながら投入し
乳化した。得られた水乳化液を5分後にブレンダー中の
ダストチップ820部へスプレーガンを用いて噴霧塗布
した。
4.8重量部を117部の水中に溶解し、更にポリメリ
ックMDI(三井東圧化学(株)製;商品名 コスモネ
ートM−200)59.2部を高速撹拌しながら投入し
乳化した。得られた水乳化液を5分後にブレンダー中の
ダストチップ820部へスプレーガンを用いて噴霧塗布
した。
【0068】次にフッ素系の外部離型剤(モールドスパ
ットW823:旭硝子社(株)製)を塗布し、乾燥した
鋼製コール盤上に前記乳化液をダストチップにブレンダ
ーを用いてブレンドしたものを30cm角の大きさに均
一にフォーミングして離型剤を塗布した鋼製コール盤を
かぶせ、上記の条件にて熱圧プレスした。乳化開始から
熱圧プレス開始までに要した時間は20分であった。熱
圧後、鋼製コール盤への付着状態を観察したが、付着は
見られなかった。また、熱圧成形後のボードは物性測定
用とした。さらに同一のコール盤を用いて上記の成形板
製造操作を繰り返した。50回繰り返しても鋼製コール
盤に付着物は観察されなかった。
ットW823:旭硝子社(株)製)を塗布し、乾燥した
鋼製コール盤上に前記乳化液をダストチップにブレンダ
ーを用いてブレンドしたものを30cm角の大きさに均
一にフォーミングして離型剤を塗布した鋼製コール盤を
かぶせ、上記の条件にて熱圧プレスした。乳化開始から
熱圧プレス開始までに要した時間は20分であった。熱
圧後、鋼製コール盤への付着状態を観察したが、付着は
見られなかった。また、熱圧成形後のボードは物性測定
用とした。さらに同一のコール盤を用いて上記の成形板
製造操作を繰り返した。50回繰り返しても鋼製コール
盤に付着物は観察されなかった。
【0069】実施例2 実施例1の方法において、PO/EOの付加モル比を4
/5に変更して表1記載のポリオールを得た。これを用
いて実施例1と同様にして接着剤の評価を行った。成形
板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物
は観察されなかった。
/5に変更して表1記載のポリオールを得た。これを用
いて実施例1と同様にして接着剤の評価を行った。成形
板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物
は観察されなかった。
【0070】実施例3 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例1と同じ操作を行った。成形板製造操作を50
回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかっ
た。 実施例4 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:449mgKOH/
g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成形
板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物
は観察されなかった。 実施例5 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤を4,
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例1と同じ操
作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製
コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例6 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例7 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をモノエ
タノールアミン(MEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:60%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例8 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をトリエ
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例9 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。 実施例10 使用したポリオールを実施例1で使用したポリオール1
7.4部、無水フタル酸2.5部から220℃で15時
間エステル化して合成したポリエステルポリオールを使
用する以外は実施例1と同じ操作を行った。成形板製造
操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察
されなかった。 実施例11 実施例1で得た、エチレンジアミンをポリオールの開始
剤として使用した酸化プロピレン/酸化エチレンブロッ
ク共重合体PPG(酸化エチレン含量:43%、水酸基
価:230mgKOH/g)を使用し、そのポリオール
の量を17.8重量部に、ポリメリックMDIを71.
1部に、ダストチップの代わりに木質ファイバーを用
い、樹脂量:表層/芯層=8/4(%)、フォーミング
比:表層/芯層/表層=25/50/25(%)の3層
にフォーミングする他は実施例1と同じ条件でMDFを
成形した。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例1と同じ操作を行った。成形板製造操作を50
回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかっ
た。 実施例4 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:449mgKOH/
g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成形
板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物
は観察されなかった。 実施例5 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤を4,
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例1と同じ操
作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製
コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例6 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例7 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をモノエ
タノールアミン(MEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:60%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例8 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をトリエ
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。 実施例9 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例1と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。 実施例10 使用したポリオールを実施例1で使用したポリオール1
7.4部、無水フタル酸2.5部から220℃で15時
間エステル化して合成したポリエステルポリオールを使
用する以外は実施例1と同じ操作を行った。成形板製造
操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察
されなかった。 実施例11 実施例1で得た、エチレンジアミンをポリオールの開始
剤として使用した酸化プロピレン/酸化エチレンブロッ
ク共重合体PPG(酸化エチレン含量:43%、水酸基
価:230mgKOH/g)を使用し、そのポリオール
の量を17.8重量部に、ポリメリックMDIを71.
1部に、ダストチップの代わりに木質ファイバーを用
い、樹脂量:表層/芯層=8/4(%)、フォーミング
比:表層/芯層/表層=25/50/25(%)の3層
にフォーミングする他は実施例1と同じ条件でMDFを
成形した。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
【0071】実施例12 実施例11の方法に準じて、ポリオールの水酸基価を4
50mgKOH/gに変えた他は実施例11と同じ操作
を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
50mgKOH/gに変えた他は実施例11と同じ操作
を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
【0072】実施例13 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例11同じ操作を行った。成形板製造操作を50
回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかっ
た。
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例11同じ操作を行った。成形板製造操作を50
回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかっ
た。
【0073】実施例14 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:449mgKOH/
g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:449mgKOH/
g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
【0074】実施例15 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤を4,
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例11と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例16 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例11と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例16 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0075】実施例17 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をモノエ
タノールアミン(MEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:60%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
タノールアミン(MEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:60%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0076】実施例18 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をトリエ
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0077】実施例19 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例11と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
【0078】比較例1 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をグリセ
リンにして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にした以外は実施
例1と同様にしてダストチップを用いてボードを成形し
た。しかし、この成形条件では成形物は固化せず、プレ
ス圧を抜いたときに音を立ててボードが崩壊した。その
ためそれ以降のボード物性評価は行なわなかった。
リンにして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にした以外は実施
例1と同様にしてダストチップを用いてボードを成形し
た。しかし、この成形条件では成形物は固化せず、プレ
ス圧を抜いたときに音を立ててボードが崩壊した。その
ためそれ以降のボード物性評価は行なわなかった。
【0079】比較例2 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をグリセ
リンとして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にし、ウレタン化
触媒としてトリエチレンジアミン(TEDA)を1.0
重量部、乳化時に使用した以外は実施例1と同様にして
ダストチップを用いてボードを成形した。しかし、乳化
後5分で乳化液が発泡、増粘した。熱圧プレス後の成形
物はまだらになっていて表面には所々削れて凸凹になっ
ていた。そのためそれ以降のボード物性評価は行なわな
かった。このようにアミン触媒を使用した場合には、十
分な成形物を得ることは出来ないことが判った。
リンとして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にし、ウレタン化
触媒としてトリエチレンジアミン(TEDA)を1.0
重量部、乳化時に使用した以外は実施例1と同様にして
ダストチップを用いてボードを成形した。しかし、乳化
後5分で乳化液が発泡、増粘した。熱圧プレス後の成形
物はまだらになっていて表面には所々削れて凸凹になっ
ていた。そのためそれ以降のボード物性評価は行なわな
かった。このようにアミン触媒を使用した場合には、十
分な成形物を得ることは出来ないことが判った。
【0080】比較例3 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をグリセ
リンとして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にし、ウレタン化
触媒としてトリエチレンジアミンを0.5重量部、乳化
時に使用した以外は実施例1と同様にしてダストチップ
を用いてボードを成形した。乳化後5分程度では乳化液
は外見上変化はなく、熱圧プレスを行えた。しかし、熱
圧プレス中、あるいは熱圧プレス後のボードは、触媒に
よるものと思われるアミン臭がし製品ボードの商品価値
を下げ、また作業環境を悪化することことが分かった。
リンとして得たポリオール(酸化エチレン含量:40
%、水酸基価450mgKOH/g)にし、ウレタン化
触媒としてトリエチレンジアミンを0.5重量部、乳化
時に使用した以外は実施例1と同様にしてダストチップ
を用いてボードを成形した。乳化後5分程度では乳化液
は外見上変化はなく、熱圧プレスを行えた。しかし、熱
圧プレス中、あるいは熱圧プレス後のボードは、触媒に
よるものと思われるアミン臭がし製品ボードの商品価値
を下げ、また作業環境を悪化することことが分かった。
【0081】比較例4 ポリメリックMDIとポリオールの代わりに、自己乳化
型ポリメリックMDI(三井東圧化学(株)製:商品名
UR−4000)を水中に高速撹拌しながら乳化した水
乳化接着剤を使用して実施例1と同様にボードを成形し
た。成形物の物性は、良好であったが、実施例と比較す
ると劣っていることが分かる。
型ポリメリックMDI(三井東圧化学(株)製:商品名
UR−4000)を水中に高速撹拌しながら乳化した水
乳化接着剤を使用して実施例1と同様にボードを成形し
た。成形物の物性は、良好であったが、実施例と比較す
ると劣っていることが分かる。
【0082】比較例5 実施例1の方法に準じて、ポリオールの水酸基価を15
16mgKOH/g、にしたポリオール(ポリオール中
の窒素原子の割合が18.9%)に変えた他は実施例1
と同じ操作を行った。しかし、接着剤製造時に接着剤組
成物が発泡し、一部沈殿が生成したためダストチップに
塗布することが出来なかったためその後の成形板製造操
作を行なわなかった。
16mgKOH/g、にしたポリオール(ポリオール中
の窒素原子の割合が18.9%)に変えた他は実施例1
と同じ操作を行った。しかし、接着剤製造時に接着剤組
成物が発泡し、一部沈殿が生成したためダストチップに
塗布することが出来なかったためその後の成形板製造操
作を行なわなかった。
【0083】実施例20 まず、実施例1で使用したエチレンジアミン(EDA)
をポリオールの開始剤とし、酸化プロピレン/酸化エチ
レンブロック共重合PPG(酸化エチレン含量43%;
水酸基価230mgKOH/g)14.8重量部、内部
離型剤としてステアリン酸亜鉛(St−Zn)6.0部
を117部の水中に加え、更にポリメリックMDI(三
井東圧化学(株)製;商品名 コスモネートM−20
0)59.2部を高速撹拌しながら投入し乳化した。得
られた水乳化液を5分後にブレンダー中のダストチップ
820部へスプレーガンを用いて噴霧塗布した。
をポリオールの開始剤とし、酸化プロピレン/酸化エチ
レンブロック共重合PPG(酸化エチレン含量43%;
水酸基価230mgKOH/g)14.8重量部、内部
離型剤としてステアリン酸亜鉛(St−Zn)6.0部
を117部の水中に加え、更にポリメリックMDI(三
井東圧化学(株)製;商品名 コスモネートM−20
0)59.2部を高速撹拌しながら投入し乳化した。得
られた水乳化液を5分後にブレンダー中のダストチップ
820部へスプレーガンを用いて噴霧塗布した。
【0084】次に乾燥した鋼製コール盤上に前記水乳化
液を塗布したダストチップを30cm角の大きさに均一
にフォーミングして鋼製コール盤をかぶせ、上記の条件
にて熱圧プレスした。乳化開始から熱圧プレス開始まで
に要した時間は20分であった。熱圧後、鋼製コール盤
への付着状態を観察したが、付着は見られなかった。ま
た、熱圧成形後のボードは物性比較用とし、再び同一の
コール盤を用いて上記の成形板製造操作を繰り返した。
50回繰り返しても鋼製コール盤に付着物は観察されな
かった。内部離型剤である(C)成分を使用すること
で、外部離型剤を塗布しないでも離型性が良好であるこ
とがわかった。以下の実施例においても同様な効果が確
認された。
液を塗布したダストチップを30cm角の大きさに均一
にフォーミングして鋼製コール盤をかぶせ、上記の条件
にて熱圧プレスした。乳化開始から熱圧プレス開始まで
に要した時間は20分であった。熱圧後、鋼製コール盤
への付着状態を観察したが、付着は見られなかった。ま
た、熱圧成形後のボードは物性比較用とし、再び同一の
コール盤を用いて上記の成形板製造操作を繰り返した。
50回繰り返しても鋼製コール盤に付着物は観察されな
かった。内部離型剤である(C)成分を使用すること
で、外部離型剤を塗布しないでも離型性が良好であるこ
とがわかった。以下の実施例においても同様な効果が確
認された。
【0085】実施例21 実施例1の方法に準じて、ポリオールの水酸基価を45
0mgKOH/gに変えたポリオールに変えた他は実施
例20と同じ操作を行った。成形板製造操作を50回く
り返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
0mgKOH/gに変えたポリオールに変えた他は実施
例20と同じ操作を行った。成形板製造操作を50回く
り返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
【0086】実施例22 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:447mgKOH/
g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価:447mgKOH/
g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
【0087】実施例23 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例20と同じ操作を行った。成形板製造操作を5
0回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなか
った。
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として得たポリオール(酸化エチレン含量:
50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変えた他
は実施例20と同じ操作を行った。成形板製造操作を5
0回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察されなか
った。
【0088】実施例24 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価を255mgKOH/
g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価を255mgKOH/
g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
【0089】実施例25 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤を4,
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例20と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例26 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として用いて得たポリオー
ル(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:280mg
KOH/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行
った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール
盤に付着物は観察されなかった。
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例20と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例26 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として用いて得たポリオー
ル(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:280mg
KOH/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行
った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール
盤に付着物は観察されなかった。
【0090】実施例27 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をトリエ
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0091】実施例28 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として得たポリオール
(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280mgK
OH/g)に変えた以外は実施例20と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
【0092】実施例29 実施例1で使用したポリオール17.4部、無水フタル
酸2.5部から220℃で15時間エステル化して合成
したポリエステルポリオールを使用する以外は実施例2
0と同じ操作を行った。成形板製造操作を50回くり返
しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
酸2.5部から220℃で15時間エステル化して合成
したポリエステルポリオールを使用する以外は実施例2
0と同じ操作を行った。成形板製造操作を50回くり返
しても鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
【0093】実施例30 ポリオールとして、実施例1で使用した酸化プロピレン
/酸化エチレンブロック共重合体PPG(酸化エチレン
含量:43%、水酸基価:230mgKOH/g)、内
部離型剤としてステアリン酸亜鉛(St−Zn)6.0
部を非イオン系界面活性剤を用いて3倍量の水に乳化さ
せたものを使用し、そのポリオールの量を17.8重量
部に、ポリメリックMDIを71.1部に、ダストチッ
プの代わりに木質ファイバーを用い、樹脂量:表層/芯
層=8/4(%)、フォーミング比:表層/芯層/表層
=25/50/25(%)の3層にフォーミングする他
は実施例20と同じ条件でMDFを成形した。成形板製
造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観
察されなかった。
/酸化エチレンブロック共重合体PPG(酸化エチレン
含量:43%、水酸基価:230mgKOH/g)、内
部離型剤としてステアリン酸亜鉛(St−Zn)6.0
部を非イオン系界面活性剤を用いて3倍量の水に乳化さ
せたものを使用し、そのポリオールの量を17.8重量
部に、ポリメリックMDIを71.1部に、ダストチッ
プの代わりに木質ファイバーを用い、樹脂量:表層/芯
層=8/4(%)、フォーミング比:表層/芯層/表層
=25/50/25(%)の3層にフォーミングする他
は実施例20と同じ条件でMDFを成形した。成形板製
造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観
察されなかった。
【0094】実施例31 実施例1の方法に準じてポリオールの水酸基価を450
mgKOH/gのポリオールに変えた他は実施例30と
同じ操作を行った。成形板製造操作を50回くり返して
も鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
mgKOH/gのポリオールに変えた他は実施例30と
同じ操作を行った。成形板製造操作を50回くり返して
も鋼製コール盤に付着物は観察されなかった。
【0095】実施例32 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として用いて得たポリオール
(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:447mgK
OH/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
ルエンジアミン(MTD)として用いて得たポリオール
(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:447mgK
OH/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行っ
た。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤
に付着物は観察されなかった。
【0096】実施例33 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として用いて得たポリオール(酸化エチレン
含量:50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変
えた他は実施例30と同じ操作を行った。成形板製造操
作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察さ
れなかった。
トルエンジアミン(OTD)/グリセリン(G)(モル
比5:1)として用いて得たポリオール(酸化エチレン
含量:50%、水酸基価:452mgKOH/g)に変
えた他は実施例30と同じ操作を行った。成形板製造操
作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着物は観察さ
れなかった。
【0097】実施例34 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をメタト
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価を255mgKOH/
g)に変え、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛を6.
0部使用した以外は実施例30と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
ルエンジアミン(MTD)として得たポリオール(酸化
エチレン含量:40%、水酸基価を255mgKOH/
g)に変え、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛を6.
0部使用した以外は実施例30と同じ操作を行った。成
形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付着
物は観察されなかった。
【0098】実施例35 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤を4,
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例30と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例36 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
4’−ジフェニルメタンジアミン(MDA)として得た
ポリオール(酸化エチレン含量:40%、水酸基価:4
52mgKOH/g)に変えた以外は実施例30と同じ
操作を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼
製コール盤に付着物は観察されなかった。 実施例36 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:280mgKOH
/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0099】実施例37 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をトリエ
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
タノールアミン(TEOA)として得たポリオール(酸
化エチレン含量:40%、水酸基価:713mgKOH
/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作を行った。
成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コール盤に付
着物は観察されなかった。
【0100】実施例38 実施例1の方法に準じて、ポリオールの開始剤をオルソ
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として用いて得たポリ
オール(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280
mgKOH/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作
を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
トルエンジアミン(OTD)/モノエタノールアミン
(MEOA)1:1モル比混合物として用いて得たポリ
オール(酸化エチレン含量:45%、水酸基価:280
mgKOH/g)に変えた以外は実施例30と同じ操作
を行った。成形板製造操作を50回くり返しても鋼製コ
ール盤に付着物は観察されなかった。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【表4】
【0105】
【発明の効果】本発明方法に従えば、イソシアナート系
接着剤を使用するボード製造プロセスにおいて有機ポリ
イソシアナートを水に乳化する際に、アミン化合物にア
ルキレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルポ
リオールまたは分子中に窒素化合物を含有するポリエス
テルポリオールを使用することにより、安定した乳化液
が得られ、その乳化液、またはこれにし炭素数2〜28
の脂肪族カルボン酸の金属塩を含む接着剤、特にリグノ
セルロース系材料の接着剤として用いると、強度をはじ
め物性が改善され、また、驚くべきことに、プレス時間
が短縮され、脱型性が向上することから、品質の良い安
価なリグノセルロース成形板を生産性良く製造すること
ができる。
接着剤を使用するボード製造プロセスにおいて有機ポリ
イソシアナートを水に乳化する際に、アミン化合物にア
ルキレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルポ
リオールまたは分子中に窒素化合物を含有するポリエス
テルポリオールを使用することにより、安定した乳化液
が得られ、その乳化液、またはこれにし炭素数2〜28
の脂肪族カルボン酸の金属塩を含む接着剤、特にリグノ
セルロース系材料の接着剤として用いると、強度をはじ
め物性が改善され、また、驚くべきことに、プレス時間
が短縮され、脱型性が向上することから、品質の良い安
価なリグノセルロース成形板を生産性良く製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 尚洋 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 鉾之原 久 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 長谷山 龍二 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 有機イソシアナート系化合物(A)とポ
リエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリ
オール(B)を含有してなる水乳化液を含む接着剤であ
って、(A)100重量部に対して(B)1〜70重量
部であり、該ポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオールが、水酸基価24〜800mgK
OH/gであり、分子中に窒素化合物を含有するアミン
ポリオールであることを特徴とする接着剤。 - 【請求項2】 該ポリエーテルポリオールが、トリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールア
ミン、オルソトルエンジアミン、メタトルエンジアミ
ン、ジフェニルメタンジアミン、ポリフェニルポリメチ
レンポリアミンの中から選択される1種またはそれ以上
の化合物にアルキレンオキサイドを付加し、このアルキ
レンオキサイドのうち酸化エチレンの付加含量がポリエ
ーテルポリオールの重量に対し5〜70重量部であるこ
とを特徴とする請求項1記載の接着剤。 - 【請求項3】 有機イソシアナート系化合物(A)がポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアナートであること
を特徴とする請求項1または2記載の接着剤。 - 【請求項4】 ポリエーテルポリオールおよび/または
ポリエステルポリオール(B)中の窒素原子の割合が、
全体の0.1〜12.0重量%、(B)の官能基数が2
〜8で、その構造中の(−CH2CH2−O−)の繰り返
し単位が(B)の重量に対して5〜70%であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接着剤。 - 【請求項5】 有機イソシアナート系化合物(A)とポ
リエーテルポリオールおよび/またはポリエステルポリ
オール(B)の比が、(A)100重量部に対し(B)
が1〜70重量部、(B)と、さらに炭素数8〜28を
有する飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の金
属塩(C)の比が(B)100重量部に対し、(C)が
1〜150重量部を含有してなる請求項1〜4のいずれ
かに記載の接着剤。 - 【請求項6】 炭素数8〜28を有する飽和および/ま
たは不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、水エマ
ルジョンであることを特徴とする請求項5記載の接着
剤。 - 【請求項7】 該接着剤がリグノセルロース用接着剤で
あることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の接
着剤。 - 【請求項8】 接着剤が、水と有機イソシアナート系化
合物(A)とポリエーテルポリオールおよび/またはポ
リエステルポリオール(B)を乳化させて得ることを特
徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の接着剤の製造
方法。 - 【請求項9】 接着剤が、さらに炭素数8〜28を有す
る飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
を混合して得ることを特徴とする請求項8に記載の接着
剤の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載の接着
剤をリグノセルロース系材料と混合したのち、熱圧プレ
スを行うことによって得ることを特徴とするリグノセル
ロース成形板の製造方法。 - 【請求項11】 請求項10記載のリグノセルロース成
形板の製造方法によって得られるリグノセルロース成形
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9262334A JPH10152666A (ja) | 1996-09-26 | 1997-09-26 | 接着剤、リグノセルロース成形板用接着剤、リグノセルロース成形板およびそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-255069 | 1996-09-26 | ||
JP25506996 | 1996-09-26 | ||
JP8-255788 | 1996-09-27 | ||
JP25578896 | 1996-09-27 | ||
JP9262334A JPH10152666A (ja) | 1996-09-26 | 1997-09-26 | 接着剤、リグノセルロース成形板用接着剤、リグノセルロース成形板およびそれらの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152666A true JPH10152666A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=27334398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9262334A Pending JPH10152666A (ja) | 1996-09-26 | 1997-09-26 | 接着剤、リグノセルロース成形板用接着剤、リグノセルロース成形板およびそれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10152666A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1046691A2 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-25 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Use of high hydroxyl compounds for water sensitive hot melt adhesives |
US7071248B2 (en) | 2003-01-21 | 2006-07-04 | Ashland Licensing And Intellectual Property, Llc | Adhesive additives and adhesive compositions containing an adhesive additive |
CN114774055A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-07-22 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种无甲醛添加胶合板用胶黏剂及其制备方法、胶合板及其制备方法 |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP9262334A patent/JPH10152666A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1046691A2 (en) * | 1999-04-09 | 2000-10-25 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Use of high hydroxyl compounds for water sensitive hot melt adhesives |
EP1046691A3 (en) * | 1999-04-09 | 2002-01-16 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Use of high hydroxyl compounds for water sensitive hot melt adhesives |
US7071248B2 (en) | 2003-01-21 | 2006-07-04 | Ashland Licensing And Intellectual Property, Llc | Adhesive additives and adhesive compositions containing an adhesive additive |
CN114774055A (zh) * | 2022-04-28 | 2022-07-22 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种无甲醛添加胶合板用胶黏剂及其制备方法、胶合板及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040128 |