JPH10180725A - リグノセルロース成形板の製造方法 - Google Patents

リグノセルロース成形板の製造方法

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JPH10180725A
JPH10180725A JP8346925A JP34692596A JPH10180725A JP H10180725 A JPH10180725 A JP H10180725A JP 8346925 A JP8346925 A JP 8346925A JP 34692596 A JP34692596 A JP 34692596A JP H10180725 A JPH10180725 A JP H10180725A
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acid
lignocellulose
molded plate
metal salt
polyether
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JP8346925A
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Yasuhiro Matsuzaka
康弘 松坂
Maki Satou
麻紀 佐藤
Ryuji Haseyama
龍二 長谷山
Taku Nago
卓 名郷
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のイソシアナート系バインダー使用のボ
ード製造プロセスでは回避不可能であった、熱盤への付
着がなくなり、生産性の優れたボード類を製造する方法
を提供することである。 【解決手段】 リグノセルロース系材料を原料とし、有
機イソシアナート系化合物、ポリオールおよび水よりな
るバインダーを用いてリグノセルロース系ボード類を製
造する際に、最外層に用いるバインダーのみ炭素数8〜
28の飽和および/または不飽和カルボン酸の金属塩を
含むイソシアナート系バインダーを用いることにより解
決できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグノセルロース
を主原料とした熱圧成形ボードの製造方法に関する。リ
グノセルロースを主原料として用いた成形品は、リグノ
セルロースが木質削片の場合、パーチクルボードと称さ
れ、パーティクルボードの他には大型のチップを用いる
ウエハーボード、細長いチップ(ストランド)を1方向
に配列させたオリエンテッドストランドボード(OS
B)、木質繊維(木質ファイバー)の場合、インシュレ
ーションボード、中比重繊維板(MDF)、ハードボー
ドと称されて生産され、床材、壁材、ドア材、防音材、
断熱材、畳心材、家具部材、自動車用部材として使用さ
れている。
【0002】
【従来の技術】従来、パーチクルボード、ウエハーボー
ドおよびハードボード、MDF、インシュレーションボ
ード等のファイバーボードや籾殻を成形してなる籾殻ボ
ードやコーリャン茎を成形してなるコーリャンボード等
(以下、これらをボードと称する)の製造のための接着
剤またはバインダーとしては、熱硬化性である尿素樹
脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹脂、フェノールメラ
ミン樹脂、フェノール樹脂等(以下、ホルマリン系樹脂
接着剤と称する)が広く用いられている。これらの樹脂
は安価で接着性も優れ、比較的短時間で硬化するという
特質を有する。これらのホルマリン系樹脂接着剤の熱圧
成形後の製品から放出されるホルマリンは環境上問題視
されており、放出ホルマリン量を低減化させるための実
際の使用に当たっては、接着剤中の遊離ホルマリン量を
少なくしたり(樹脂接着剤のホルマリンモル比/フェノ
ール、メラミン、尿素のモル比を小さくする)、ホルマ
リン系樹脂接着剤の配合時に、ホルマリンキャッチャー
剤等が用いられている。一方で、非ホルマリン系であ
り、かつ優れたボード物性を与える接着剤として、イソ
シアナート系接着剤のボードへの利用も提案されている
(特開昭57−131538号、特開昭57−1475
67号、米国特許3557263号、3636199
号、3870665号、3919017号、39301
10号など)。
【0003】しかし、リグノセルロース系材料用接着剤
として有機ポリイソシアナート系化合物を用い熱圧成形
した場合、その優れた接着性のために熱盤への付着が生
じる。この付着により、成形物は損傷し、商品としての
価値を著しく損失し、また、熱盤からの付着物の除去に
も多大な労力を費やしてしまう。この問題を解決するた
め、熱盤の金属からの離型性を向上させるために有機ポ
リイソシアナート系化合物への添加剤の検討も行われて
いる。例えば、有機ポリイソシアナートへのアルキルリ
ン酸塩または、ピロリン酸塩(特公平03−01806
8号)、スルホン化化合物(特公平05−038309
号)、ワックスおよび液体エステル(特公平04−05
4390号)、脂肪族カルボン酸(特開昭58−364
30号)、ポリシロキサン化合物(特開昭61−862
25号)、脂肪酸ポリマー(米国特許第4772442
号、4933232号)などが提案されている。
【0004】また、他の方法では、離型剤を直接熱盤へ
熱圧前に塗布しておく方法が提案されている。たとえ
ば、金属石鹸を用いた離型層の形成(特開昭52−15
4875号)、高沸点ポリオール(独国特許第1653
178号)、官能基を持つポリシロキサンフィルムの使
用(英国特許第135992号)、ポリテトラフルオロ
エチレンによる被覆(米国特許第4374791号)な
どがある。そのため、一部のボード工場では製造の際、
ボードを形成するいくつかの層の内、熱盤に触れない内
部の層だけに有機ポリイソシアナート系接着剤を使用
し、熱盤と接触する表面層は従来のホルマリン系樹脂を
使用するといった例も行われている。しかしながら、上
記いずれの方法も各々、種々の問題があり、実際の製造
現場での使用に耐えうるものではなく、現在のところ、
工程上、経済上、物性上すべてを満足する技術はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、有機ポリイソシアナート系接着剤を用いて
熱盤に付着しないようにボード類を製造し、従来の方法
では満足できなかった経済上、物性上の問題を解決し高
品質のボードを安価に製造することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意検討した結果、有機ポリイソシ
アナート系接着剤を使用したリグノセルロースを主原料
とする熱圧ボードの製造方法に関し、熱盤に触れる最外
層に炭素数8〜28を有する飽和および/または不飽和
脂肪族カルボン酸の金属塩(C)を含有した離型性の向
上した有機ポリイソシアナート系接着剤を使用すること
により、熱盤に付着しないため生産性が良く、また、有
機ポリイソシアナート系接着剤に由来する耐水性の向上
した熱圧ボードの製造方法を見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)有機イソシア
ナート系化合物(A)とポリエーテルおよび/またはポ
リエステルポリオール(B)と飽和および/または不飽
和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)とを含有してなる水
乳化液をリグノセルロース系材料の接着剤として用いる
リグノセルロース成形板の製造方法において、リグノセ
ルロース成型板の最外層のみ有機イソシアナート系化合
物(A)とポリエーテルおよび/またはポリエステルポ
リオール(B)と炭素数8〜28を有する飽和および/
または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)とを含む
水乳化液を接着剤として用いることを特徴とするリグノ
セルロース成形板の製造方法であり、
【0008】好ましくは、(2)ポリエーテルおよび/
またはポリエステルポリオール(B)が、官能基数2〜
8で、その構造中の−CH2 CH2 −O−の繰り返し単
位がポリエーテルおよび/またはポリエステルポリオー
ル(B)の重量に対して5〜80%であり、かつ水乳化
液中、有機ポリイソシアナート系化合物(A)100重
量部に対して1〜80重量部であることを特徴とする前
記(1)リグノセルロース成形板の製造方法、(3)有
機ポリイソシアナート系化合物(A)が、ポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアナートであることを特徴とす
る前記(1)のリグノセルロース成形板の製造方法、
(4)ポリエーテルおよび/またはポリエステルポリオ
ール(B)が、分子中に窒素原子を含有するアミンポリ
オールであることを特徴とする前記(1)のリグノセル
ロース成形板の製造方法、および(5)炭素数8〜28
を有する飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の
金属塩(C)が、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、アラキン酸、リグノセリン酸または
ベヘニン酸と、亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシウム、
ジルコニウム、マグネシウム、バリウム、ニッケル、銅
またはコバルトからなる少なくとも1種以上であること
を特徴とする前記(1)のリグノセルロース成形板の製
造方法である。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるリグノセルロース成形板の製造方法は、
有機ポリイソシアナート系化合物(A)、ポリエーテル
および/またはポリエステルポリオール(B)を含有す
る有機ポリイソシアナート系接着剤を用いるリグノセル
ロース系材料の製造方法において、熱盤に触れる最外層
のリグノセルロース層には有機ポリイソシアナート化合
物、ポリエーテルおよび/またはポリエステルポリオー
ル、水、および内部離型剤として炭素数8〜28を有す
る飽和および/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩
より構成される離型性の改善された接着剤(バインダ
ー)を塗布し、その後熱圧プレス、表面研磨を行い製品
のボードとする方法である。
【0010】リグノセルロース系材料としては、パーチ
クルボードに使用されるストランドチップ、ダストチッ
プ、フレークチップや、ハードボード、MDF、インシ
ュレーションボードに使用されるファイバーおよびコー
リャン茎、パガス、籾殻等の農産物が挙げられる。これ
らの原料は単独で使用しても良いし、2種以上を組み合
わせて使用することもできる。
【0011】(A)の有機ポリイソシアナート系化合物
(以下、ポリイソシアナート(A)と称する)として
は、イソシアナート基を有する物質であれば良いが、例
えば、トリレンジイソシアナート、4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシア
ナート、キシレンジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート、ノルボルネンジイソシアナート、ポリメチ
レンポリフェニルポリイソシアナート(ポリメリックM
DI)、または上記ポリイソシアナート化合物を活性水
素を1個以上有する化合物で変性した変性イソシアナー
トが挙げられる。この中では、経済性の面からポリメリ
ックMDIが望ましい。
【0012】(B)のポリエーテルおよび/またはポリ
エステルポリオール(以下、ポリオール(B)と称す
る)としては、官能基数2〜8の水酸基価(OHv)が
24から800mgKOH/gのポリオールで、−CH
2 CH2 −O−の繰り返し単位がポリオール(B)に対
して5〜80%であれば良い。5%未満では乳化性能が
不足するため好ましくなく、80%を超えるとポリイソ
シアナートとの相溶性が不足するため好ましく無い。
【0013】ポリエーテルポリオールとしては、開始剤
である活性水素を2個以上有する低分子化合物に酸化エ
チレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン、酸化スチレン
等の分子内にエポキシ基を有するアルキレンオキシドを
無触媒、あるいはアルカリ金属の水酸化物、第3級アミ
ン等を触媒にして通常ポリオール製造で公知の方法で付
加して製造する。開始剤としては、グリセリン、ショ
糖、ペンタエリスリトール、ソルビトール、トリメチロ
ールプロパン、ジグリセリン、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、エチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブ
タンジオール等のアルコール類、ハイドロキノン、ビス
フェノールA、ノボラック等のフェノール類、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のエタノールアミン類、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、オルソトリレンジアミン、メタトリ
レンジアミン、4,4’−ジフェニルメタンジアミン、
2,4’−ジフェニルメタンジアミン、ポリメチルポリ
フェニルポリアミン等のアミン類が挙げられ、これら単
独、あるいは混合して用いる。好ましくは、開始剤が上
記アミン類である分子中に窒素原子を含有するアミンポ
リオールである。
【0014】また、ポリエステルポリオールについて
は、カルボン酸無水物とアルコールとの付加反応、ポリ
カルボン酸とアルコールとの重縮合反応、酸へのアルキ
レンオキシドの付加により得られる。カルボン酸無水物
として、例えば、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水
トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水イタコン
酸、無水フタル酸、無水グルタル酸、無水グルタコン
酸、無水ジグリコール酸、無水シトラコン酸、無水ジフ
ェン酸、無水トルイル酸等が挙げられ、ポリカルボン酸
としては、例えば、マレイン酸、テレフタル酸、ジメチ
ルテレフタル酸、イソフタル酸、フマル酸、シュウ酸、
マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、クエン酸、トリメ
リット酸等が挙げられる。また、アルコールとしては、
上記開始剤で挙げたアルコール類、フェノール類、ある
いは上記開始剤のアルキレンオキシド付加物が使用でき
る。
【0015】(C)の炭素数8〜28を有する飽和およ
び/または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(以下、カ
ルボン酸の金属塩(C)と称する)は、その酸成分とし
ては、モノ、ジ、トリのいずれの官能基数のものでも使
用できる。例えば、オクチル酸、ラウリン酸、ミスチリ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、アラキン酸、リグノセリン酸、ベ
ヘニン酸などの脂肪族カルボン酸などが挙げられる。ま
た、金属成分としては亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシ
ウム、ジルコニウム、マグネシウム、バリウム、ニッケ
ル、銅、コバルトなどが挙げられる。これらは酸成分、
金属成分それぞれの群より選ばれた少なくとも1種以上
を組合わせて使用できる。すなわち、上記の好ましいカ
ルボン酸からなる群から選ばれる酸成分と、上記の好ま
しい金属からなる群から選ばれる金属成分から構成され
るカルボン酸の金属塩を単独または2種以上の混合物と
して使用できる。
【0016】本発明の製造方法では、ポリイソシアナー
ト(A)、ポリオール(B)および水を含有してなる水
乳化液である接着剤と、ポリイソシアナート(A)、ポ
リオール(B)および水にさらにカルボン酸の金属塩
(C)を含有してなる水乳化液である接着剤とが使用さ
れる。カルボン酸の金属塩(C)は、ポリイソシアナー
ト(A)、ポリオール(B)および水を含有してなる水
乳化液である接着剤中に添加しても、また予め、好まし
くは水乳化として、リグノセルロース材料と接着剤とを
混合する際の任意の時点で添加してもよい。これらの接
着剤において、ポリイソシアナート(A)とポリオール
(B)の混合比は、重量比で(A):(B)=100:
1〜100:70の範囲であり、好ましくは100:5
〜100:50の範囲である。すなわち、ポリオール
(B)はポリイソシアナート(A)100重量部に対し
て、1〜70重量部の範囲で使用される。ポリオール
(B)が1重量部未満では安定した水乳化液とならず、
また70重量部を超えるとボード物性が低下する。
【0017】ポリイソシアナート(A)とポリオール
(B)と水とを含有する水乳化液の調製方法は特に限定
されず、混合液をずれ応力下での乳化する方法であれ
ば、各種の手段と方法が適用できる。例えば、ポリイソ
シアナート(A)とポリオール(B)と水を3種同時に
高速混合して乳化しても良いし、ポリオールと水を混合
した混合液中にポリイソシアナート(A)をずれ応力を
加えながら添加して乳化してもよいし、ポリオール
(B)とポリイソシアナート(A)を混合した後ずれ応
力を加えながら水中に添加して乳化しても良い。混合の
方式はバッチ式でも、連続式でも良く、ホモジナイザ
ー、スタチックミキサー等が使用できる。
【0018】他の接着剤であるポリイソシアナート
(A)とポリオール(B)に更にカルボン酸の金属塩
(C)を含む水乳化液は、水中にこれらの成分を懸濁ま
たは乳化させたものであれば特に限定はない。例えば、
上記の方法で得られるポリイソシアナート(A)とポリ
オール(B)と水とを含有する水乳化液にカルボン酸の
金属塩(C)を添加して懸濁または乳化させたものや、
カルボン酸の金属塩(C)の水エマルジョンを調製し、
これをポリイソシアナート(A)とポリオール(B)と
水に混合攪拌したり、またはポリイソシアナート(A)
とポリオール(B)と水を混合したもの、またはそれぞ
れ別個に、カルボン酸の金属塩(C)の水エマルジョン
に添加して混合攪拌する等の方法で調製することができ
る。
【0019】例えば、ポリイソシアナート(A)とポリ
オール(B)、カルボン酸の金属塩(C)と水を4種同
時に高速混合して乳化する方法、カルボン酸の金属塩
(C)を水に分散させた後、ポリオール(B)を添加溶
解し、ポリイソシアナートを高速混合して乳化する方
法、ポリオール(B)とカルボン酸の金属塩(C)と水
を混合した後にポリイソシアナート(A)を高速攪拌し
ながら添加して乳化する方法、ポリオール(B)、ポリ
イソシアナート(A)、カルボン酸の金属塩(C)を混
合した後高速攪拌しながら水中に添加して乳化する方
法、ポリオール(B)を水に溶解後ポリイソシアナート
(A)を高速混合しながら乳化後、カルボン酸の金属塩
(C)を添加して乳化する方法等各種の方法が適用でき
る。
【0020】カルボン酸の金属塩(C)の使用量は、ボ
ード類の熱プレス時にコール盤からボード類が離型する
だけに充分な量だけあれば良く、バインダーの固形分に
対して0.02〜15%使用するのが好ましい。この量
より少ないと離型性が充分ではないので好ましくなく、
15%を超える量を使用すると無駄になるため好ましく
無い。使用する水分量は、リグノセルロース系材料の水
分量によっても異なるが、接着剤がリグノセルロース系
材料に均一に混合できる量であれば良いので、接着剤量
の1〜300%が好ましい。
【0021】また、カルボン酸の金属塩(C)は組成物
中においてその形態で存在すれば良く、金属塩の状態で
添加して使用しても良く、脂肪族カルボン酸と金属化合
物を別々に添加して使用しても良い。さらに、カルボン
酸の金属塩(C)は必要に応じて乳化剤を用いて水乳化
物として使用しても良い。この場合の乳化剤としては一
般的に使用されているもので良く、脂肪酸石鹸、ロジン
酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキル
スルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールスルホン酸塩
等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等
の界面活性剤が挙げられるが、本発明はこれらの界面活
性剤に限定されるものではない。また、これらの界面活
性剤は単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせ
て使用しても良い。
【0022】さらに、必要に応じて安定剤を用いても良
い。この場合の安定剤としては、カルボン酸の金属塩
(C)およびこれらの乳化物を安定化することのできる
ものであれば良く、保護コロイドを形成するような天然
高分子化合物、合成高分子化合物が使用出来、例えば、
ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール等が使用できる。
【0023】なお、本発明の方法において、前記の各接
着剤成分は、リグノセルロース成形板の製造に際して、
ポリイソシアナート(A)とポリオール(B)を含む水
乳化液、およびカルボン酸の金属塩(C)の水乳化液を
それぞれ別個にリグノセルロース系材料と混合し、均一
に攪拌するような実施の態様であってもよい。
【0024】本発明のリグノセルロース成形板の製造に
おいては、成形板が成形機の熱盤に触れる最外層には、
カルボン酸の金属塩(C)を含む上記のポリイソシアナ
ート系接着剤を用い、成形板が成形機の熱盤に触れない
内層にはカルボン酸の金属塩(C)を含まない上記のポ
リイソシアナート系接着剤を用いる。何れの層において
も、接着剤とリグノセルロースとの使用比率は、接着剤
中のポリイソシアナート(A)とポリオール(B)との
有効成分とリグノセルロース系材料とが重量比で2:1
00〜30:100の範囲であり、好ましくは3:10
0〜20:100の範囲である。有効成分がリグノセル
ロース系材料100重量部に対して、2重量部未満では
接着剤としての効果が得られず、30重量部で充分なボ
ード物性が得られるため、30重量部を超える量の接着
剤を使用しても工業的に無駄である。リグノセルロース
系材料と、本発明で使用する接着剤である水乳化液の混
合方法は、ブレンダー中でリグノセルロース系材料に水
乳化液をスプレーするか、もしくは類似の装置を用いて
リグノセルロース系材料に水乳化液を均一に混合するこ
とが望ましい。このとき、必要があれば、溶剤や水で希
釈して使用しても良い、この場合、水で希釈するのが経
済性、安全面から好ましい。
【0025】フォーミングについては、最外層にカルボ
ン酸の金属塩(C)を含む離型性の改良されたイソシア
ナート系接着剤を含むリグノセルロース層を形成すれば
良く、内層にカルボン酸の金属塩(C)を含まないイソ
シアナート系接着剤を含むリグノセルロース層とする。
この層は単層でも多層でもよい。また、必要があれば積
層した後にプレプレスしても良く、また、積層する前に
プレプレスしたマットを積層しても良い。最外層として
離型性の改善されたイソシアナート系接着剤を含むリグ
ノセルロース層を形成は、フォーミング時に形成しても
よく、また、熱盤の下面に離型性の改善されたイソシア
ナート系接着剤を使用したリグノセルロース層を形成し
た後、カルボン酸の金属塩(C)を含まないイソシアナ
ート系接着剤を使用したリグノセルロース層を上に乗
せ、さらにその上に離型性の改善されたイソシアナート
系接着剤を使用したリグノセルロース層を形成してもよ
い。これらを連続的に同時に層を形成してもよい。。
【0026】接着剤とリグノセルロース系材料との混合
物は、フォーミングを経て熱圧プレスを行なうが、フォ
ーミング時には単層から複数の層にフォーミングが可能
である。また、フォーミング後、熱圧プレスをする前に
プレプレスを行っても良い。熱圧プレスは熱が成形材料
中に行きわたれば良いので、形状も上下共に平板でも良
く、湾曲した型でもよいが、連続生産性、コスト面から
平板プレスが好ましい。また、プレスの方式は連続プレ
スでも多段式プレスでもよい。熱圧プレス後のボードの
表面は、必要があれば所望の厚さに研磨して仕上げをし
てもよい、また、所望により最外層を除いても良い。ま
た、取り除いたリグノセルロース層は、良くほぐした
後、原料のリグノセルロース材料として用いることがで
きる。また、本発明においては所望の効果を阻害しない
範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性
剤、シランカップリング剤、ポバール、金属触媒、内部
離型剤、外部離型剤、合成ゴムラテックス、アクリル系
エマルジョンを併用してもよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。しかし、これらの実施例は本発明を何等限定する
ものではない。実施例及び比較例における評価結果を表
1〜2に示す。例中特に断らない限り部および比率は重
量基準による。また、性能比較におけるボードの共通製
造条件を以下に述べる。 原料:ダストチップまたは木質ファイバー(含水率7.
0%) ボード構成:単層または3層 ボード厚(研磨部分除く):10mm マット含水率:16% 熱圧温度:180℃ プレス圧力:35kg/cm2 プレス時間:130秒 設定密度:700kg/m3
【0028】評価試験 1.曲げ強さ 成形した試料から”繊維板 JIS−A−5905”の
試験片の項目に準じ、幅50mm、長さ275mm(ス
パン225mm)に試験片を裁断し、曲げ強さ試験を行
った。結果は常態曲げ強度として表示した。 2.湿潤時の曲げ強さ(A試験) 成形した試料から1.と同様の方法で試験片を裁断し
た。次に試験片を70±3℃の温水中に2時間浸せき
し、常温水中1時間浸せきした後、濡れたままの状態で
曲げ強さ試験を行った。結果は湿潤Aの曲げ強さ強度と
して表示した。 3.中核剥離強度 成形した試料から”繊維板 JIS−A−5905”の
試験片の項目に準じ、幅50mm、長さ50mmに試験
片を裁断し、剥離試験を行った。結果は中核剥離強度と
して表示した。 4.離型性試験 熱圧時、鋼製のコール盤を用い、熱圧後のコール盤への
チップの付着状態を目視確認した。この操作を最大30
回繰り返して付着が確認されるまでの回数を記録した。 5.総合評価 評価試験1〜4のJIS適合基準で合否の判定を表示し
た。 ○:JIS適合基準に合格 ×:JIS適合基準に不合格
【0029】実施例1 まず、表1の配合で、エチレンジアミンを開始剤とし、
酸化プロピレン/酸化エチレンブロック共重合PPG
(酸化エチレン含量PPG全量に対して40%;水酸基
価452mgKOH/g)17.6部を94.2部の水
中に溶解し、更にポリメリックMDI(三井東圧化学
(株)製;商品名 コスモネートM−200)56.2
部を高速攪拌しながら投入して乳化し、芯層用の接着剤
組成物を得た。また、並行して芯層用の接着剤組成物乳
化後、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛の水乳化液
(固形分濃度31%)を接着剤組成物の固形分に対し2
%になるように添加し均一に攪拌し、表層用の接着剤組
成物を得た。得られた接着剤組成物は表層用、芯層用共
に乳化状態、粘度共に良好であった。芯層用接着剤、表
層用接着剤を直ちにブレンダー中のリグノセルロース系
材料である木質ファイバー632部、422部へ接着剤
の固形分が絶乾木材の7%になるようにスプレーガンを
用いて噴霧塗布した。鋼製コール盤上に30cm角の大
きさに表層/芯層/表層=2/6/2になるように均一
にフォーミングして鋼製コール盤をかぶせ、上記の条件
にて熱圧プレスした。熱圧後、鋼製コール盤への付着を
観察したが、付着は見られなかった。成形して得られた
ボードは物性比較用とし、再び同一のコール盤を用いて
上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても鋼製コー
ル盤への付着は観察されなかった。
【0030】実施例2 使用したリグノセルロース系材料をダストチップに変更
し、ステアリン酸亜鉛の乳化液を接着剤組成物の固形分
に対して10%になるように添加して使用した以外は実
施例1と同じ操作を行った。操作を50回くり返しても
鋼製コール盤への付着は観測されなかった。
【0031】実施例3 使用したステアリン酸亜鉛を粉状でポリイソシアナート
を乳化後に添加した以外は実施例1と同じ操作を行っ
た。操作を50回くり返しても鋼製コール盤への付着は
観測されなかった。
【0032】実施例4 使用したポリオールの開始剤をトリエタノールアミン
(TEOA)に変え(酸化エチレン含量50%;水酸基
価251mgKOH/g)、使用部数を14.1部に変
えた他は実施例1と同じ操作を行った。操作を50回く
り返しても鋼製コール盤への付着は観察されなかった。
【0033】実施例5 使用したポリオールの開始剤をオルソトルエンジアミン
(OTD)に変えた(酸化エチレン含量55%;水酸基
価248mgKOH/g)他は実施例1と同じ操作を行
った。操作を50回くり返しても鋼製コール盤への付着
は観察されなかった。
【0034】実施例6 使用したポリオールを実施例1で使用したポリオール
7.0部、実施例5で使用したポリオール3.5部を混
合して使用した以外は実施例1と同じ操作を行った。操
作を50回くり返しても鋼製コール盤への付着は観察さ
れなかった。
【0035】実施例7 使用したポリオールを、実施例1で使用したポリオール
17.4部、無水フタル酸2.5部からエステル化して
合成したポリエステルポリオールを使用する以外は実施
例1と同じ操作を行った。操作を50回くり返しても鋼
製コール盤への付着は観察されなかった。
【0036】比較例1〜5 ステアリン酸亜鉛の乳化液を使用しない以外は実施例
1、4〜7と同様にして木質ファイバーを用いてボード
を成形した。しかし、いずれも鋼製コール盤への付着が
観測され、ボード表面には所々削れて凸凹になってい
た。そのためそれ以降のボード物性評価は行なわなかっ
た。
【0037】比較例6 ボード構成を単層にして全体を離型性の向上し有機ポリ
イソシアナート系接着剤組成物を用いた他は実施例と同
じ操作を行った。操作を50回くり返しても鋼製コール
盤への付着は観測されなかったが、ボード物性が実施例
1と比較して劣っていた。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように本発明方
法に従えば、従来のイソシアナート系接着剤を使用する
ボード製造プロセスでは事実上、回避不可能であった熱
盤への付着もなくなり、システムの生産性が向上した、
さらに成形したボードは物性が良好である。したがっ
て、品質の良い安価なリグノセルロース成形板を生産性
良く製造する工業的な方法として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 18/42 C08G 18/42 Z 18/48 18/48 Z (72)発明者 名郷 卓 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機イソシアナート系化合物(A)とポ
    リエーテルおよび/またはポリエステルポリオール
    (B)、炭素数8〜28を有する飽和および/または不
    飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)を含有してなる水
    乳化液をリグノセルロース系材料の接着剤として用いる
    リグノセルロース成形板の製造方法において、リグノセ
    ルロース成形板の最外層のみ有機イソシアナート系化合
    物(A)とポリエーテルおよび/またはポリエステルポ
    リオール(B)と炭素数8〜28を有する飽和および/
    または不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)とを含む
    水乳化液を接着剤として用いることを特徴とするリグノ
    セルロース成形板の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルおよび/またはポリエステ
    ルポリオール(B)が、官能基数2〜8で、その構造中
    の−CH2 CH2 −O−の繰り返し単位がポリエーテル
    および/またはポリエステルポリオール(B)の重量に
    対して5〜80%であり、かつ水乳化液中、有機イソシ
    アナート系化合物(A)100重量部に対して1〜80
    重量部であることを特徴とする請求項1記載のリグノセ
    ルロース成形板の製造方法。
  3. 【請求項3】 有機ポリイソシアナート系化合物(A)
    が、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナートであ
    ることを特徴とする請求項1記載のリグノセルロース成
    形板の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリエーテルおよび/またはポリエステ
    ルポリオール(B)が、分子中に窒素原子を含有するア
    ミンポリオールであることを特徴とする請求項1記載の
    リグノセルロース成形板の製造方法。
  5. 【請求項5】 炭素数8〜28を有する飽和および/ま
    たは不飽和脂肪族カルボン酸の金属塩(C)が、オクチ
    ル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
    アリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラ
    キン酸、リグノセリン酸またはベヘニン酸と、亜鉛、
    鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マグネ
    シウム、バリウム、ニッケル、銅またはコバルトからな
    る少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1
    記載のリグノセルロース成形板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7071248B2 (en) 2003-01-21 2006-07-04 Ashland Licensing And Intellectual Property, Llc Adhesive additives and adhesive compositions containing an adhesive additive

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7071248B2 (en) 2003-01-21 2006-07-04 Ashland Licensing And Intellectual Property, Llc Adhesive additives and adhesive compositions containing an adhesive additive

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