JPH0978049A - ボードの製造方法 - Google Patents
ボードの製造方法Info
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- JPH0978049A JPH0978049A JP23416895A JP23416895A JPH0978049A JP H0978049 A JPH0978049 A JP H0978049A JP 23416895 A JP23416895 A JP 23416895A JP 23416895 A JP23416895 A JP 23416895A JP H0978049 A JPH0978049 A JP H0978049A
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Abstract
オール(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族カル
ボン酸の金属塩(C)から成る接着剤を用いてリグノセ
ルロース成型板を製造することを特徴とするボードの製
造方法。 【効果】本発明のボードの製造方法によれば、従来のイ
ソシアネート系接着剤を用いボードを製造した場合の熱
盤への付着問題を解決し、更には、吸水膨張率、線膨張
率、曲げ弾性率も向上する。
Description
類を主原料とした熱圧成型ボードの製造方法に関する。
リグノセルロース類を主原料として用いた成型品は、リ
グノセルロースが木質削片の場合パーティクルボードと
称され、パーティクルボードの他に大型のチップを用い
るウェハーボード、細長いチップ(ストランド)を一方
向に配列させたOSB、木質繊維の場合インシュレーシ
ョンボード、ハードボード、中質繊維板(MDF)と称
されて生産され、床材、壁材、ドア材、防音材、断熱
材、畳心材、家具部材、自動車部材、床下地材などに使
用されている。
ード、OSB、インシュレーションボード、ハードボー
ド、中質繊維板や籾殻を成型してなる籾殻ボードやコー
リャン茎を成型してなるコーリャンボード等(以下ボー
ド)の成型の為の接着剤またはバインダーとしては、熱
硬化性である尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン樹
脂、メラミン尿素樹脂、フェノール樹脂、フェノールメ
ラミン樹脂、メラミンフェノール樹脂等(以下ホルマリ
ン系接着剤)が広く用いられている。ホルマリン系接着
剤は安価で接着力も優れ、比較的短時間で硬化するとい
う特質を有する。これらのホルマリン系接着剤の熱圧成
型後の製品から放出されるホルマリンは環境上問題視さ
れており、従来放出ホルマリンを低減化させるための実
際の使用に当たっては、ホルマリン系接着剤中の遊離ホ
ルマリン量を少なくしたり(ホルマリン系接着剤のフェ
ノール或いはメラミン或いは尿素に対するホルムアルデ
ヒドのモル比を小さく)、ホルマリン系接着剤の配合時
に、ホルマリンキャッチャー剤が添加されている。一
方、非ホルマリン系接着剤として、イソシアネート系接
着剤のボードへの利用が提案されている(特開昭57-131
538、特開昭57-147567など)。
ース類材料用接着剤としてイソシアネート系接着剤を用
い熱圧成型した場合、その優れた接着性のため熱盤への
付着を生じる。熱盤からの付着物の除去には多大な労力
を費やすとともに、除去後の成型物は損傷し商品として
の価値を損失してしまう。この問題を解決するため、金
属からの離型性を向上させる有機イソシアネートへの添
加剤の検討も行われている。例えば、有機ポリイソシア
ネートへのアルキルリン酸塩またはピロリン酸塩(特公
平03-008068 )、スルホン化化合物(特公平05-03830
9)、ワックスおよび液体エステル(特公平04-05439
0)、脂肪族カルボン酸(特開昭58-036430 )などが提
案されている。
熱圧前に塗布しておく方法が提案されている。例えば、
金属石鹸を用いた離型層の形成(特開昭52-1564875)、
官能基を持つポリシロキサンフィルムの使用(英国特許
第135992号)などがある。しかしながら、上記いずれの
方法も種々の問題があり、実際の現場での長期使用に耐
えうるものではなく、現在のところ満足する技術は殆ど
ない。そのため、一部のボード工場では、熱盤に触れな
い内部の層だけに有機ポリイソシアネート系接着剤を使
用し、熱盤に接触する表裏面層は従来のホルマリン系接
着剤を使用するといった例も行われている。
結果、リグノセルロース類を主原料とした熱圧成型ボー
ドの製造方法に関し、有機イソシアネート、ポリオール
特定の脂肪族カルボン酸金属塩を接着剤として用いるこ
とにより、樹脂の硬化性が速く、堆積許容性があり、優
れたボード物性および、熱盤からの離型性を具備した熱
圧成型ボードの製造方法を見いだし本発明を完成するに
至った。
である。 (1)有機イソシアネート系化合物(A)、ポリオール
(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸
の金属塩(C)から成る接着剤を用いてリグノセルロー
ス成型板を製造することを特徴とするボードの製造方
法。 (2)ポリオール(B)のOH価が30〜600である
ことを特徴とする(1)記載のボードの製造方法。 (3)有機イソシアネート系化合物(A)と、ポリオー
ル(B)のNCO/OHのモル比が1.1〜100であ
ることを特徴とする(1)記載のボードの製造方法。 (4)炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属
塩(C)の金属成分が亜鉛、鉄、アルミニウム、カルシ
ウム、ジルコニウム、マグネシウム又はバリウムである
ことを特徴とする(1)記載のボードの製造方法。 (5)有機イソシアネート系化合物(A)、ポリオール
(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸
の金属塩(C)から成る接着剤が水で乳化または分散し
たものであることを特徴とする(1)記載のボードの製
造方法。 (6)炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属
塩(C)が、乳化剤または分散剤を用いて、乳化または
分散したものてあることを特徴とする(1)記載のボー
ドの製造方法。 (7)有機イソシアネート系化合物(A)と、炭素数8
〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属塩(C)の比率
が有効成分の重量比(C)/(A)で0.001〜1で
あることを特徴とする(1)記載のボードの製造方法。
合物としては、例えばジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレン
ジイソシアネート等の芳香族イソシアネート及びポリイ
ソシアネート類のほか、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HDI)、リジンメチルエステルジイソシアネート
類の脂肪族イソシアネート及びポリイソシアネート類、
水添ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、水添トリレンジイソシアネート等の脂
環式イソシアネート及びポリイソシアネート類が挙げら
れるが、毒性や価格の面よりMDIの使用が好ましい。
更に好ましくは、MDIに単官能のアルコールを付加さ
せた乳化可能なタイプのものが良い。
ピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、
ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソル
ビトール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキサントリオール、グラニュー糖等の多価アルコ
ール単独またはこれら多価アルコールとエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等の
付加重合によって得られるポリエーテルポリオール、お
よび上記多価アルコールとアジピン酸、ヒメリン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸などの脂肪族飽和脂肪酸、マレ
イン酸、イタコン酸、フマール酸などの不飽和脂肪酸、
およびフタール酸、テレフタール酸などの芳香族脂肪酸
或いはそれらの無水物の単独または混合物との反応によ
って得られるポリエステルポリオールなどの各種ポリオ
ールの単独または二種以上の混合物が挙げられる。
ビニルアルコールを使用しても良い。ポリビニールアル
コールは、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン
化ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、
或いはポリビニルアルコールの誘導体である。これらの
重合度ケン化度は特に限定されるものではないが、ケン
化度60〜100モル%、平均重合度200〜4000
のものが好ましい。使用の際の限定についても特にない
が、粉末で使用するよりも水溶液で使用する方がさらに
好ましい。
ルポリオール、ポリビニルアルコールの単独または二種
以上の混合物に用いられるポリオールのOH価が30〜
600である。用いるアルコールが単官能基の場合、架
橋密度が低いためか、成型したボードの物理的強度が得
られにくいため、多価アルコールの官能基数は2〜8が
好ましい。更に好ましくは、官能基数が3〜6である。
また、ポリオールのOH価は600以上では、硬化物が
硬すぎるためか、成型したボードの物理的強度が得られ
にくい。30未満の場合硬化物が柔らかく、成型したボ
ードの物理的強度が得られにくいし、混合物の硬化が遅
いため、熱盤付着がし易くなる。このようなことより、
取り扱いや価格面より、プロピレングリコール、エチレ
ングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールの多
価アルコールとエチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド、ブチレンオキサイド等の付加重合によって得られ
るポリエーテルポリオールの使用が好ましい。
リオール(B)のNCO/OHのモル比が1.1〜10
0であり、この比が1.1未満の場合残存NCOが接着
剤中に少な過ぎて、ボード成型品の物理的強度が得られ
なく、場合によっては熱圧後接着不良を生じパンクの原
因になる。100以上の場合架橋密度が低すぎてしま
い、ポリオール(B)の添加の意味が無くなってしま
う。NCO/OHのモル比は好ましくは、10〜60で
ある。
ルボン酸の金属塩としては、例えばオクチル酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、ベヘニン酸などの脂肪族カルボン酸の亜鉛、
鉄、アルミニウム、カルシウム、ジルコニウム、マグネ
シウム、バリウム塩があげられる。脂肪族カルボン酸と
しては、モノ、ジ、トリいずれの官能基数のものでも使
用できるが、炭素数12〜22の直鎖脂肪族のモノカル
ボン酸が好ましい。なかでも、ステアリン酸亜鉛が好ま
しい。(C)の炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン
酸の金属塩は、組成物中においてその形態で存在すれば
良く、金属塩の状態で使用しても良いし、脂肪族カルボ
ン酸と金属化合物を別々に添加し使用しても良い。
ルボン酸の金属塩は、乳化剤を用いて乳化物として使用
するのが好ましい。この場合の乳化剤とは一般的に使用
されている物で良く、脂肪酸石鹸、ロジン酸石鹸、アル
キルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジ
アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク
酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルアリール硫酸塩等のアニオン性界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシ
プロピレンブロックコポリマー等のノニオン性界面活性
剤が挙げられるが、本発明はこれらの乳化剤を限定する
ものではない。また、これらの界面活性剤は一種類単独
で使用しても良いし、二種類以上を組み合わせて使用し
ても良い。
と、炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属塩
(C)の比率が有効成分の重量比(C)/(A)で0.
001〜1である。0.001未満の場合熱圧後に熱盤
への付着を生じてしまい、1を超える場合熱盤からの離
型性は良いが、コストが上がってしまい実用性に欠け
る。熱盤からの離型性や価格の面より0.05〜0.5
が好ましい。また、本発明中の有機イソシアネート系化
合物には所望の効果を阻害しない範囲で紫外線吸収剤、
酸化防止剤、可塑剤、シランカップリング剤、金属触
媒、合成ゴムラテックス、アクリル系エマルション、酢
ビエマルション、はっ水剤等を併用しても良い。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。また、実施例、比較例中の記号は次のことを
表す。 A/B:有機イソシアネート系化合物(A)と、ポリオ
ール(B)のNCO/OHのモル比。 C/A:有機イソシアネート系化合物(A)と、炭素数
8〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属塩(C)の有
効成分(C)/(A)の重量比。 RC:接着剤塗布率(ストランドチップ重量に対する有
機イソシアネート系化合物(A)の重量比) 設定のマット含水率になる分の水=ボード中の全固型分
(接着剤混合物+チップ)×設定マット含水率−混合接
着剤中の水−チップ中に含まれる水
る。 原料:ストランドチップ(含水率3%) ボード構成:単層 設定厚み:18mm 設定密度:720Kg/m3 マット含水率:15% 熱圧温度:180℃ プレス圧力:30Kgf/cm2 プレス時間:4分
と設定のマット含水率になる分の水を混合し、ブレンダ
ー中のストランドチップへスプレーガンを用いて噴霧塗
布した。接着剤を塗布したチップを成型後のボードが設
定密度になるよう計量し、鋼製コール盤上に40cm×
40cmの大きさに均一にフォーミングし、更に鋼製の
コール盤をかぶせ、上記条件で熱圧プレスし、通風の良
い所へ1週間放置後評価を後に述べる評価試験で実施
し、結果を表−1に示した。
に、自己乳化型ポリメリックMDI(三井東圧化学
(株)製、商品名コスモネートUR−4000)を投入
し乳化した。引き続き3官能ポリオール(三井東圧化学
(株)製、商品名MN−300、分子量300、OH価
550)を撹拌下投入し、引き続きステアリン酸亜鉛を
撹拌下投入した。RC=7.5,A/B=1.1,C/
A=0.001 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、自己乳化型ポリメリックMDI(三井東圧化学
(株)製、商品名コスモネートUR−4000)を投入
し乳化した。引き続き20%ポバール水溶液((株)ク
ラレ製、商品名クラレポバール#117、ケン化度9
8.5モル%、分子量1700を水に溶解)を撹拌下投
入し、引き続き乳化型ステアリン酸亜鉛(中京油脂
(株)製、商品名ハイドリンZ−7−30)を撹拌下投
入した。RC=8.0,A/B=1.1,C/A=1.
0 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、自己乳化型ポリメリックMDI(三井東圧化学
(株)製、商品名コスモネートUR−4000)を投入
し乳化した。引き続き3官能ポリオール(三井東圧化学
(株)製、商品名MN−5000、分子量5000、O
H価32)を撹拌下投入し、引き続きステアリン酸鉄を
撹拌下投入した。RC=7.0,A/B=10.0,C
/A=0.01 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、自己乳化型ポリメリックMDI(三井東圧化学
(株)製、商品名コスモネートUR−4000)を投入
し乳化した。引き続き10%ポバール水溶液((株)ク
ラレ製、商品名クラレポバール#205、ケン化度89
モル%、平均重合度1700を水に溶解)と3官能ポリ
オール(三井東圧化学(株)製、商品名MN−300、
分子量300、OH価550)を2対1の割合で撹拌下
投入し、引き続きミリスチン酸鉄を撹拌下投入した。R
C=5.5,A/B=100,C/A=0.1 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、ポリメリックMDI(三井東圧化学(株)製、商品
名コスモネートM−200)を投入し、引き続き2官能
ポリオール(三井東圧化学(株)製、商品名Diol4
00、分子量400、OH価280)を撹拌下投入し、
引き続き乳化型ステアリン酸亜鉛(中京油脂(株)製、
商品名ハイドリンZ−7−30)を撹拌下投入した。R
C=8.2,A/B=15.0,C/A=2.5 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、ポリメリックMDI(三井東圧化学(株)製、商品
名コスモネートM−300)を投入し、引き続き8官能
と3官能からなるポリオール(三井東圧化学(株)製、
商品名SU−450、分子量1000、OH価450)
を撹拌下投入し、引き続きオレイン酸亜鉛を撹拌下投入
した。RC=5.0,A/B=20.0,C/A=3.
5 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、TDIを投入し、引き続き3官能ポリオール(三井
東圧化学(株)製、商品名MN−300、分子量30
0、OH価550)を撹拌下投入し、引き続きラウリル
酸マグネシウムを撹拌下投入した。RC=8.5,A/
B=11.0,C/A=0.03 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
に、ポリメリックMDI(三井東圧化学(株)製、商品
名コスモネートM−100)を投入し、引き続き4官能
ポリオール(三井東圧化学(株)製、商品名PE−45
0、分子量620、OH価450)を撹拌下投入し、引
き続き乳化型ステアリン酸亜鉛(中京油脂(株)製、商
品名ハイドリンZ−7−30)を撹拌下投入した。RC
=12.0,A/B=12.5,C/A=0.1 混合した接着剤を用いボードを成型した。熱圧後、鋼製
のコール盤への付着を観察したが付着は観られなかっ
た。ボードは物性評価用とし、再び同一の鋼製のコール
盤を用い上記の操作を繰り返した。50回繰り返しても
鋼製のコール盤への付着は観られなかった。
同様の要領でボードを成型した。しかし、鋼製のコール
盤への付着が観察され、ボードに破損が生じたため、ボ
ードの評価は行わなかった。離型可能回数は0回とし
た。
要領でボードを成型した。しかし、鋼製のコール盤への
付着が観察され、ボードに破損が生じたため、ボードの
評価は行わなかった。離型可能回数は0回とした。
をエチレングリコールに変えただけで同様の要領でボー
ドを成型しようとしたが、接着剤混合中ゲル化したため
試験を中止した。
点50℃パラフィンワックス20%乳化物に変え同様の
要領でボードを成型した。しかし、鋼製のコール盤への
付着が観察され、ボードに破損が生じたため、ボードの
評価は行わなかった。離型可能回数は0回とした。
ボードを成型した。熱圧後、鋼製のコール盤への付着を
観察したが付着は観られなかったが、成型したボード中
央部より2層に別れパンクしていた。同様の試験を5回
続けたが、いずれもパンクしていたため試験を中止し
た。
を成型した。熱圧後、鋼製のコール盤への付着を観察し
たが付着は観られなかった。ボードは物性評価用とし、
再び同一の鋼製のコール盤を用い上記の操作を繰り返し
た。50回繰り返しても鋼製のコール盤への付着は観ら
れなかった。
同様の要領でボードを成型した。しかし、鋼製のコール
盤への付着が観察され、ボードに破損が生じたため、ボ
ードの評価は行わなかった。離型可能回数は0回とし
た。
亜鉛を融点40℃パラフィンワックス20%乳化物に変
え同様の要領でボードを成型した。しかし、鋼製のコー
ル盤への付着が観察され、ボードに破損が生じたため、
ボードの評価は行わなかった。離型可能回数は0回とし
た。
料から『パーティクルボード JIS−A−5908』
の試験項目に準じ評価を行った。 1.曲げ強さ 実施例、比較例で得られた試料を幅50mm、長さ32
0mm(スパン270mm)に試験片を裁断し、曲げ強
さ試験を行った。結果は曲げ強さとして表示した。 2.湿潤曲げ強さ(A試験) 上記試料から1.と同様の方法で試験片を裁断した。次
に試験片を70±3℃の温水中に2時間浸せきし、常温
水中に1時間浸せきした後、濡れたままの状態で曲げ強
さ試験を行った。結果は湿潤A曲げとして表示した。 3.湿潤曲げ強さ(B試験) 上記試料から1.と同様の方法で試験片を裁断した。次
に試験片を沸騰水中に2時間浸せきし、常温水中に1時
間浸せきした後、濡れたままの状態で曲げ強さ試験を行
った。結果は湿潤B曲げとして表示した。
ール盤へのチップの付着状態を目視確認した。この操作
を最大50回繰り返し、付着が確認されるまでの回数を
記録した。50回以上の場合○印で、0回の場合×で表
示した。 5.総合判定 評価試験1〜4のJIS適合基準で合否の判定を表示し
た。 ○:JIS適合基準に合格 ×:JIS適合基準に不合格
のイソシアネート系接着剤を用いボードを製造した場合
の熱盤への付着問題を解決し、ボードを製造出来るよう
になった。更に、吸水膨張率・線膨張率・曲げ弾性率も
向上する。また、有機イソシアネート系化合物(A)、
ポリオール(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族
カルボン酸の金属塩(C)を接着剤を混合後、リグノセ
ルロース系材料噴霧塗布することにより、安定した高品
質の熱圧成型ボードが得られ、ボードの製造方法として
の実用価値が高い。
Claims (7)
- 【請求項1】有機イソシアネート系化合物(A)、ポリ
オール(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族カル
ボン酸の金属塩(C)から成る接着剤を用いてリグノセ
ルロース成型板を製造することを特徴とするボードの製
造方法。 - 【請求項2】ポリオール(B)のOH価が30〜600
であることを特徴とする請求項1記載のボードの製造方
法。 - 【請求項3】有機イソシアネート系化合物(A)と、ポ
リオール(B)のNCO/OHのモル比が1.1〜10
0であることを特徴とする請求項1記載のボードの製造
方法。 - 【請求項4】炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸
の金属塩(C)の金属成分が亜鉛、鉄、アルミニウム、
カルシウム、ジルコニウム、マグネシウム又はバリウム
であることを特徴とする請求項1記載のボードの製造方
法。 - 【請求項5】有機イソシアネート系化合物(A)、ポリ
オール(B)および炭素数8〜28を有する脂肪族カル
ボン酸の金属塩(C)から成る接着剤が水で乳化または
分散したものであることを特徴とする請求項1記載のボ
ードの製造方法。 - 【請求項6】炭素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸
の金属塩(C)が、乳化剤または分散剤を用いて、乳化
または分散したものであることを特徴とする請求項1記
載のボードの製造方法。 - 【請求項7】有機イソシアネート系化合物(A)と、炭
素数8〜28を有する脂肪族カルボン酸の金属塩(C)
の比率が有効成分の重量比(C)/(A)で0.001
〜1であることを特徴とする請求項1記載のボードの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23416895A JPH0978049A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | ボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23416895A JPH0978049A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | ボードの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978049A true JPH0978049A (ja) | 1997-03-25 |
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ID=16966736
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23416895A Pending JPH0978049A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | ボードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0978049A (ja) |
Cited By (5)
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