JPH10152584A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH10152584A
JPH10152584A JP2698497A JP2698497A JPH10152584A JP H10152584 A JPH10152584 A JP H10152584A JP 2698497 A JP2698497 A JP 2698497A JP 2698497 A JP2698497 A JP 2698497A JP H10152584 A JPH10152584 A JP H10152584A
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敏彦 岡本
Makoto Chinami
誠 千波
Masafumi Sakaguchi
雅史 坂口
Junji Takase
純治 高瀬
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重合
体を主成分として含有する硬化性組成物の各種被着体に
対する接着性と、各種ガラス、特に熱線反射ガラスに対
する耐候接着性を改善すること。 【解決手段】 (A)ケイ素原子に結合した水酸基また
は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
により架橋し得るケイ素含有基を少なくとも1個含有す
る飽和炭化水素系重合体と、(B)シランカップリング
剤、(C)空気中の酸素と反応することにより重合をお
こす不飽和基を分子中に有する化合物および/または光
重合性物質、を含有する硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複層ガラス用および建
築用のシーリング材または接着剤等に有用な、耐候接着
性の改善された硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ケイ素原子に結合した水酸基または加水
分解性基を有し、シロキサン結合を形成することにより
架橋し得るケイ素含有基(以下、「反応性ケイ素基」と
いう。)を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体
は、室温においても湿分等により反応性ケイ素基の加水
分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋
し、ゴム状硬化物が得られるという興味深い性質を有す
ることが知られている。このため、複層ガラス用シーリ
ング材や建築用弾性シーラント等に用いると有効であ
る。
【0003】この複層ガラス用シーリング材には、プラ
イマーを塗布しないで各種被着体に対して強固に接着す
ること、つまり、ノンプライマー接着性に優れることが
求められている。近年では、複層ガラス用シーリング材
だけでなく建築用弾性シーラント等においても、施工業
者の効率を向上させる目的で、ノンプライマーで各種被
着体に対して強固に接着することが求められつつある。
しかし、先述の反応性ケイ素基を含有する飽和炭化水素
系重合体を用いた場合には、ノンプライマーでの接着性
が不充分であった。
【0004】さらに、複層ガラス用シーリング材等のガ
ラス周りに用いるシーリング材には、特に耐候接着性に
優れることが求められるが、先述の反応性ケイ素基を含
有する飽和炭化水素系重合体を用いた場合には、耐候接
着性がやや不充分であった。特に最近多く用いられる断
熱性の高い熱線反射ガラスに対する耐候接着性が不十分
であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反応性ケイ
素基を有する飽和炭化水素系重合体を主成分とする硬化
性組成物の各種被着体に対する接着性と、各種ガラス、
特に熱線反射ガラスに対する耐候接着性を改善すること
を目的とする。
【0006】
【問題点を解決する為の手段】本発明者等は、このよう
な問題を解決するために鋭意検討した結果、この重合体
に特定の化合物を添加することによって、この組成物の
硬化物物性の低下などの悪影響を及ぼさないで、各種被
着体に対する接着性と耐候接着性を改善することができ
ることを見い出すことにより前記問題を解決し、本発明
を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、(A)反応性ケイ素
基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、
(B)シランカップリング剤、(C)空気中の酸素と反
応することにより重合をおこす不飽和基を分子中に有す
る化合物および/または光重合性物質、を含有する硬化
性組成物に関するものである。とくに、(A)分子中に
少なくとも1個の反応性ケイ素基を有する、分子量が5
00〜50,000である飽和炭化水素系重合体100
重量部、(B)イソシアネート基含有シランカップリン
グ剤および/またはエポキシ基含有シランカップリング
剤0.1〜20重量部、(C)乾性油および/または光
重合性物質0.1〜20重量部を含有する耐候接着性の
改善された硬化性組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明に用いる反応性ケイ素基を有する飽和炭化
水素系重合体は、芳香環以外の炭素−炭素不飽和結合を
実質的に含有しない重合体であり、たとえば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、水素添加ポ
リブタジエン、水素添加ポリイソプレンなどがあげられ
る。反応性ケイ素基としては、一般式(1)、
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1およびR2は、それぞれ独立
に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、炭素数7〜20のアラルキル基または
(R’)3SiO−(R’は、それぞれ独立に、炭素数
1〜20の置換あるいは非置換の炭化水素基である)で
示されるトリオルガノシロキシ基である。また、Xは、
それぞれ独立に、水酸基または加水分解性基である。さ
らに、aは0、1、2、3のいずれかであり、bは0、
1、2のいずれかであり、aとbとが同時に0になるこ
とはない。また、mは0または1〜19の整数である)
で表される基があげられる。
【0011】加水分解性基としては、たとえば、水素原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト
基、アルケニルオキシ基などの一般に使用されている基
があげられる。これらのうちでは、アルコキシ基、アミ
ド基、アミノオキシ基が好ましいが、加水分解性がマイ
ルドで取り扱い易いという点から、アルコキシ基がとく
に好ましい。
【0012】加水分解性基や水酸基は、1個のケイ素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+Σ
b)は1〜5個の範囲が好ましい。加水分解性基や水酸
基が反応性ケイ素基中に2個以上結合する場合には、そ
れらは同じであってもよいし、異なってもよい。反応性
ケイ素基を形成するケイ素原子は1個以上であるが、シ
ロキサン結合などにより連結されたケイ素原子の場合に
は、20個以下であることが好ましい。とくに、一般式
(2)
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R2、X、aは前記と同じ)で表
される反応性ケイ素基が、入手が容易であるので好まし
い。飽和炭化水素系重合体1分子中の反応性ケイ素基は
1個以上であり、1.1〜5個あることが好ましい。分
子中に含まれる反応性ケイ素基の数が1個未満になる
と、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性が得られな
くなることがある。
【0015】反応性ケイ素基は、飽和炭化水素系重合体
分子鎖の末端あるいは内部にあってもよいし、また、両
方にあってもよい。とくに、反応性ケイ素基が分子末端
にあるときは、最終的に形成される硬化物に含まれる飽
和炭化水素系重合体成分の有効網目鎖量が多くなるた
め、高強度で高伸びのゴム状硬化物が得られやすくなる
などの点から好ましい。
【0016】また、これら反応性ケイ素基を有する飽和
炭化水素系重合体は単独あるいは2種以上併用すること
ができる。本発明に用いる反応性ケイ素基を有する飽和
炭化水素系重合体の骨格をなす重合体は、(1)エチレ
ン、プロピレン、1ーブテン、イソブチレンなどのよう
な炭素数1〜6のオレフィン系化合物を主モノマーとし
て重合させるか、(2)ブタジエン、イソプレンなどの
ようなジエン系化合物を単独重合させ、あるいは、上記
オレフィン系化合物とを共重合させた後、水素添加する
などの方法により得ることができるが、イソブチレン系
重合体や水添ポリブタジエン系重合体は、末端に官能基
を導入しやすく、分子量を制御しやすく、また、末端官
能基の数を多くすることができるので好ましい。
【0017】イソブチレン系重合体は、単量体単位のす
べてがイソブチレン単位から形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50%以下(重量%、以下
同じ)、さらに好ましくは30%以下、とくに好ましく
は10%以下の範囲で含有してもよい。このような単量
体成分としては、たとえば、炭素数4〜12のオレフィ
ン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラ
ン類、アリルシラン類などがあげられる。このような共
重合体成分としては、たとえば1ーブテン、2ーブテ
ン、2ーメチルー1ーブテン、3ーメチルー1ーブテ
ン、ペンテン、4ーメチルー1ーペンテン、ヘキセン、
ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレ
ン、αーメチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロ
ロスチレン、ジクロロスチレン、βーピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニルー1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テト
ラビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチ
ルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリ
ルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、
ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、
ジアリルジメチルシラン、γーメタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γーメタクリロイルオキシ
プロピルメチルジメトキシシランなどがあげられる。
【0018】また、イソブチレンと共重合性を有する単
量体として、ビニルシラン類やアリルシラン類を使用す
ると、ケイ素含有量が増加しシランカップリング剤とし
て作用しうる基が多くなり、得られる組成物の接着性が
向上する。水添ポリブタジエン系重合体や他の飽和炭化
水素系重合体においても、上記イソブチレン系重合体の
ばあいと同様に、主成分となる単量体単位の他に他の単
量体単位を含有させてもよい。
【0019】また、本発明に用いる反応性ケイ素基を有
する飽和炭化水素系重合体には、本発明の目的が達成さ
れる範囲で、ブタジエン、イソプレンなどのポリエン化
合物のような重合後二重結合の残るような単量体単位を
少量、好ましくは10%以下、さらには5%以下、とく
には1%以下の範囲で含有させてもよい。飽和炭化水素
系重合体、好ましくはイソブチレン系重合体または水添
ポリブタジエン系重合体の数平均分子量は500〜5
0,000程度であるのが好ましく、とくに1,000
〜30,000程度の液状ないし流動性を有するものが
取扱いやすいなどの点から好ましい。
【0020】つぎに反応性ケイ素基を有する飽和炭化水
素系重合体の製法について説明する。反応性ケイ素基を
有するイソブチレン系重合体のうち、分子鎖末端に反応
性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体は、イニファ
ー法と呼ばれる重合法(イニファーと呼ばれる開始剤と
連鎖移動剤を兼用する特定の化合物を用いるカチオン重
合法)で得られた末端官能型、好ましくは、全末端官能
型イソブチレン系重合体を用いて製造することができ
る。例えば、この重合体の脱ハロゲン化水素反応や特開
昭63−105005号公報に記載されているような重
合体への不飽和基導入反応等により末端に不飽和基を有
するポリイソブチレンを得た後、一般式
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R1、R2、X、aおよびbは前記
と同じである。)で表されるヒドロシラン化合物(この
化合物は一般式(1)で表される基に水素原子が結合し
た化合物である。)、好ましくは、一般式
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R2、Xおよびaは前記と同じで
ある。)で表されるヒドロシラン化合物を白金触媒を用
いてヒドロシリル化反応と呼ばれる付加反応をさせるこ
とにより反応性ケイ素基を重合体に導入する方法があげ
られる。ヒドロシラン化合物としては、たとえば、トリ
クロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロ
シラン、フェニルジクロロシランのようなハロゲン化シ
ラン類;トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メ
チルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、フェ
ニルジメトキシシランのようなアルコキシシラン類;メ
チルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラン
のようなアシロキシシラン類;ビス(ジメチルケトキシ
メート)メチルシラン、ビス(シクロヘキシルケトキシ
メート)メチルシランのようなケトキシメートシラン類
などがあげられるが、これらに限定されるものではな
い。これらのうちではとくにハロゲン化シラン類、アル
コキシシラン類が好ましい。
【0025】このような製造法は、たとえば、特公平4
−69659号、特公平7−108928号、特開昭6
3−254149号、特開昭64−22904号、特許
公報第2539445号の各明細書などに記載されてい
る。また、分子鎖内部に反応性ケイ素基を有するイソブ
チレン系重合体は、イソブチレンを主体とするモノマー
中に反応性ケイ素基を有するビニルシラン類やアリルシ
ラン類を添加し、共重合せしめることにより製造され
る。
【0026】さらに、分子鎖末端に反応性ケイ素基を有
するイソブチレン系重合体を製造する際の重合に際し
て、主成分であるイソブチレンモノマー以外に反応性ケ
イ素基を有するビニルシラン類やアリルシラン類などを
共重合せしめたのち末端に反応性ケイ素基を導入するこ
とにより、末端および分子鎖内部に反応性ケイ素基を有
するイソブチレン系重合体が製造される。
【0027】反応性ケイ素基を有するビニルシラン類や
アリルシラン類としては、たとえば、ビニルトリクロロ
シラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチル
クロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ジビニ
ルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、アリル
トリクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリ
ルジメチルクロロシラン、アリルジメチルメトキシシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラ
ン、γーメタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γーメタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシランなどがあげられる。
【0028】前記水添ポリブタジエン系重合体は、たと
えば、まず、末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合
体の水酸基を−ONaや−OKなどのオキシメタル基に
した後、一般式(3): CH2=CH−R3−Y (3) (式中、Yは塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、R3は−R4−、−R4−OCO−または−R4−CO
−(R4は炭素数1〜20の2価の炭化水素基で、アル
キレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、アラル
キレン基が好ましい)で示される2価の有機基で、−C
2−、−R”−C65−CH2−(R”は炭素数1〜1
0の炭化水素基)より選ばれる2価の基がとくに好まし
い)で示される有機ハロゲン化合物を反応させることに
より、末端オレフィン基を有する水添ポリブタジエン系
重合体が製造される。
【0029】末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合
体の末端水酸基をオキシメタル基にする方法としては、
Na、Kのごときアルカリ金属;NaHのごとき金属水
素化物;NaOCH3のごとき金属アルコキシド;Na
OH、KOHなどのアルカリ水酸化物などと反応させる
方法があげられる。前記方法では、出発原料として使用
した末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体とほぼ
同じ分子量をもつ末端オレフィン水添ポリブタジエン系
重合体が得られるが、より高分子量の重合体を得たい場
合には、一般式(3)の有機ハロゲン化合物を反応させ
る前に、塩化メチレン、ビス(クロロメチル)ベンゼ
ン、ビス(クロロメチル)エーテルなどのごとき、1分
子中にハロゲンを2個以上含む多価有機ハロゲン化合物
と反応させれば分子量を増大させることができ、その後
一般式(3)で示される有機ハロゲン化合物と反応させ
れば、より高分子量でかつ末端にオレフィン基を有する
水添ポリブタジエン系重合体をうることができる。
【0030】前記一般式(3)で示される有機ハロゲン
化合物の具体例としては、たとえばアリルクロライド、
アリルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、
アリル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチ
ル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリ
ル(クロロメトキシ)ベンゼン、1ーブテニル(クロロ
メチル)エーテル、1ーヘキセニル(クロロメトキシ)
ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなど
があげられるが、それらに限定されるものではない。こ
れらのうちではアリルクロライドが安価であり、しかも
容易に反応するので好ましい。
【0031】前記末端オレフィン水添ポリブタジエン系
重合体への反応性ケイ素基の導入は、分子鎖末端に反応
性ケイ素基を有するイソブチレン系重合体の場合と同様
にヒドロシラン化合物を白金系触媒を用いて付加反応を
させることにより製造される。前記のように反応性ケイ
素基を有する飽和炭化水素系重合体が、芳香環でない不
飽和結合を分子中に実質的に含有しない場合には、不飽
和結合を有する有機系重合体やオキシアルキレン系重合
体のような従来のゴム系重合体よりなるシーリング剤な
どとくらべて、著しく耐候性がよくなる。また、該重合
体は炭化水素系重合体であるので耐水性がよく、湿気遮
断性の低い硬化物になる。
【0032】本発明の硬化性組成物中の反応性ケイ素基
を有する飽和炭化水素系重合体の含有率は10%以上が
好ましく、20%以上がより好ましく、30%以上がと
くに好ましい。本発明の(B)成分であるシランカップ
リング剤は被着体や基材と反応性ケイ素基を有する飽和
炭化水素系重合体の硬化物との接着強度を向上させるも
のである。シランカップリング剤は、加水分解性基が結
合したケイ素原子を含む基(以下加水分解性ケイ素基と
いう)及びそれ以外の官能基を有する化合物である。こ
の加水分解性ケイ素基の例としては、一般式(1)で表
される基の内Xが加水分解性基である物を挙げることが
できる。具体的には、加水分解性基として既に例示した
基を挙げることができるが、メトキシ基、エトキシ基等
が加水分解速度の点から好ましい。加水分解性基の個数
は、2個以上、特に3個以上が好ましい。
【0033】加水分解性ケイ素基以外の官能基として
は、1級、2級、3級のアミノ基、メルカプト基、エポ
キシ基、カルボキシル基、ビニル基、イソシアネート
基、イソシアヌレート、ハロゲン等を例示できる。これ
らの内、1級、2級、3級のアミノ基、エポキシ基、イ
ソシアネート基、イソシアヌレート等が好ましく、イソ
シアネート基、エポキシ基が特に好ましい。
【0034】シランカップリング剤の具体例としては、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、N−フェニ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ベン
ジル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビ
ニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
等のアミノ基含有シラン類;γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン
等のメルカプト基含有シラン類;γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等のエポ
キシ基含有シラン類;β−カルボキシエチルトリエトキ
シシラン、β−カルボキシエチルフェニルビス(2−メ
トキシエトキシ)シラン、N−β−(カルボキシメチ
ル)アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のカルボキシシラン類;ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクロイル
オキシプロピルメチルトリエトキシシラン等のビニル型
不飽和基含有シラン類;γ−クロロプロピルトリメトキ
シシラン等のハロゲン含有シラン類;トリス(トリメト
キシシリル)イソシアヌレート等のイソシアヌレートシ
ラン類;γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、
γ−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン、
γ−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン等
のイソシアネート基含有シラン類等を挙げることができ
る。また、これらを変性した誘導体である、アミノ変性
シリルポリマー、シリル化アミノポリマー、不飽和アミ
ノシラン錯体、ブロックイソシアネートシラン、フェニ
ルアミノ長鎖アルキルシラン、アミノシリル化シリコー
ン、シリル化ポリエステル等もシランカップリング剤と
して用いることができる。
【0035】本発明に用いるシランカップリング剤は、
反応性ケイ素基含有飽和炭化水素系重合体100部に対
し、0.1〜20部の範囲で使用される。特に、0.5
〜10部の範囲で使用するのが好ましい。上記シランカ
ップリング剤は1種類のみで使用しても良いし、2種類
以上混合使用しても良い。本発明の組成物にはシランカ
ップリング剤以外の接着性付与剤も用いることができ
る。
【0036】本発明の硬化性組成物においては、耐候接
着性を高めるために、(C)成分として空気中の酸素と
反応することにより重合をおこす不飽和基を分子中に有
する化合物および/または光重合性物質を使用する。こ
れらは単独で用いても効果があり、併用してもよい。上
記の(C)成分のうち、空気中の酸素と反応することに
より重合をおこす不飽和基を分子中に有する化合物と
は、つまり、酸化重合反応性物質を示す。
【0037】酸化重合反応性物質の具体例としては、不
飽和高級脂肪酸とアルコールとのエステル化合物、1,
2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン、C5
8ジエンなどのジエン系重合体や共重合体、さらには
該重合体や共重合体の各種変性物(マレイン化変性体、
ボイル油変性体など)などがある。酸化重合反応の反応
性は反応温度、湿度、光、添加物などによって影響を受
ける。従って、(C)成分として空気中の酸素と反応す
ることにより重合をおこす不飽和基を分子中に有する化
合物を添加した場合、(C)成分は光の照射によって、
ガラスなどの被着体との接着面でさらに硬い被膜を形成
し得るために、耐候接着性改良剤としてより強く作用す
ると考えられる。しかし、初期の接着強度が低下するこ
とはない。
【0038】(C)成分として、不飽和高級脂肪酸とア
ルコールとのエステルを主成分とするエステル化合物を
用いると、熱線反射ガラスなどの各種ガラスに対する耐
候接着性が顕著に改善される。不飽和高級脂肪酸とアル
コールとのエステルの不飽和高級脂肪酸成分は1分子中
の炭素数が少なくとも10個有するものが好ましく、そ
の不飽和基数およびカルボキシル基数は、それぞれ1個
をこえて存在していてもよい。
【0039】上記の不飽和高級脂肪酸のエステル化合物
の具体例を挙げると、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、エレオステアリン酸、リカン酸、リシノール酸、
アラキドン酸などの高級不飽和脂肪酸と、メタノール、
エタノールなどの1価アルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどの2価アルコール、トリ
メチロールプロパン、グリセリンなどの3価アルコー
ル、ペンタエリスリトールなどの4価アルコール、ソル
ビッドなどの6価アルコールや、ケイ素原子に結合した
有機基を介して水酸基を有する有機ケイ素化合物などか
ら選択されるアルコールとの縮合反応より得られるエス
テル化合物がある。
【0040】前記酸化重合反応の反応性は、飽和脂肪酸
基は不飽和脂肪酸基に比べて著しく小さく、不飽和脂肪
酸基の内でも二重結合の数と共役性の大きさに比例し
て、反応性が高くなることが知られている。従って、上
記の不飽和高級脂肪酸のエステル化合物の内でも、ヨウ
素価が100以上を示すエステル化合物が、反応性が高
いために好ましい。
【0041】上記のヨウ素価が100以上を示す不飽和
高級脂肪酸のエステル化合物は、先述のように不飽和高
級脂肪酸とアルコールとを縮合反応して製造してもよい
が、実際的には不飽和高級脂肪酸とグリセリンとのエス
テルであるトリグリセリンエステルを主成分とする亜麻
仁油、桐油、大豆油、アサ実油、イサノ油、ウルシ核
油、エゴマ油、オイチシカ油、カヤ油、クルミ油、ケシ
油、サクランボ種子油、ザクロ種子油、サフラワー油、
タバコ種子油、トウハゼ核油、ゴム種子油、ヒマワリ種
子油、ブドウ核油、ホウセンカ種子油、ミツバ種子油な
どの乾性油が、安価で、簡便に入手できるためにより好
ましい。
【0042】これらの乾性油には、炭素数が10以上の
不飽和高級脂肪酸のエステル化合物、炭素数が10未満
の不飽和脂肪酸のエステル化合物、飽和脂肪酸エステル
化合物、アルコール類、不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸など
が存在することがあるが、炭素数が10以上の不飽和高
級脂肪酸のエステル化合物が乾性油中100重量%存在
することが最も好ましいが、少なくとも80重量%以上
であることが好ましい。
【0043】先述したように、前記酸化重合反応の反応
性は不飽和脂肪酸基の共役性の大きさに比例するため、
上記の乾性油の中でも、エレオステアリン酸、リカン
酸、プニカ酸、カヌルピン酸などの共役系不飽和高級脂
肪酸のトリグリセリンエステルを主成分として有する乾
性油は、酸化重合反応の反応性が高いために耐候接着性
改善効果がより高く、最も好ましい。共役系不飽和高級
脂肪酸のトリグリセリンエステルを主成分として有する
乾性油の具体例としては、桐油、オイチシカ油、ザクロ
種子油、ホウセンカ種子油などがある。
【0044】この空気中の酸素と反応することにより重
合をおこす不飽和基を分子中に有する化合物は単独で使
用してもよいし、2種以上併用してもよい。上記の
(C)成分のうち、光重合性物質とは、つまり、光を照
射することによって分子内の二重結合が活性化すること
により、重合反応を起こす不飽和基を有する化合物であ
る。この種の物質には有機単量体、オリゴマー、樹脂あ
るいはこれらを含有する組成物など種々のものが知られ
ており、本発明では市販の任意の物質を使用することが
できる。(C)成分として光重合性物質を添加した場
合、(C)成分は光の照射によって、ガラスなどの被着
体との接着面で硬い被膜を形成し得るために、耐候接着
性改良剤として作用すると考えられる。しかし、初期の
接着強度が低下することはない。
【0045】この光重合系感光性樹脂中に含まれる光重
合性不飽和基の代表例としては、ビニル基、アリル基、
ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、ビニルアミ
ノ基、アセチレン性不飽和基、アクリロイル基、メタク
リロイル基、スチリル基、シンナモイル基等を挙げるこ
とができるが、これらの中でもアクリロイル基またはメ
タクリロイル基が光開始効率が高いために、好ましい。
【0046】前記、アクリロイル基またはメタクリロイ
ル基を感光基とする光重合系感光性樹脂の例としては、
アクリルアミド誘導体、メタクリルアミド誘導体、(メ
タ)アクリレート等を挙げることができるが、これらの
中でも(メタ)アクリレートが、種類が多く入手しやす
い等の理由から、より好ましい。なお、本明細書におい
て(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタク
リレートを総称するものである。
【0047】前記、(メタ)アクリレートを主成分とす
る光重合性物質の感光基(不飽和基)の数が1つしかな
い単官能の場合には、光重合によって線状のポリマーを
形成するに過ぎずない。しかし、二つ以上の感光基(不
飽和基)を有する多官能性(メタ)アクリレートの場合
には、光重合と光架橋が同時に起こるために、網目構造
のポリマー分子を形成し、接着界面により硬い被膜を形
成し得るために、耐候接着性改善効果が高く、更に好ま
しい。
【0048】前記、多官能性(メタ)アクリレートの具
体例としては、官能基を2個有するプロピレン(又はブ
チレン、エチレン)グリコールジ(メタ)アクリレー
ト、官能基を3個有するトリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、官能基を4個以上有するペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート等を
挙げることができる。また、オリゴマーの具体例として
は、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、等
の分子量10000以下のオリゴエステルを挙げること
ができる。1分子中のアクリル系又はメタクリル系不飽
和基の数は、2個以上が好ましく、3個以上がさらに好
ましい。前記不飽和アクリル系化合物の耐候接着性改善
効果は官能基の数が多いほど大きい。
【0049】光重合性物質は単独で使用してもよいし、
2種以上併用してもよい。(C)成分の耐候接着性改善
効果をより確実に、迅速に発揮させる必要がある場合に
は、さらに、光増感剤を添加すると効果がある。空気中
の酸素と反応することにより重合をおこす不飽和基を分
子中に有する化合物および/または光重合性物質は、本
発明の組成物に用いた場合、反応性ケイ素基を有する飽
和炭化水素系重合体を含有してなる硬化性組成物の耐候
接着性を大幅に改善することができる。しかも、(C)
成分は硬化物物性に悪影響を与えない。(C)成分の配
合量は、(A)成分100部に対して0.1〜20部が
好ましいが、1〜10部配合することがとくに好まし
い。配合量が0.1部未満の場合には、耐候接着性の改
善効果が十分でないことがあり、20部をこえるとシー
リング材組成物の貯蔵安定性が低下することがある。
【0050】本発明の(A)成分と(C)成分を含有す
る硬化性組成物は酸素や光の作用により(C)成分が硬
化し、(C)成分を含有しない硬化性組成物よりも基材
に対しすぐれた接着性や耐候接着性を示す。この性質は
組成物が(B)成分を含有しない場合でも発現する。し
かしながら、(B)成分を併用することによりさらにす
ぐれた接着性や耐候接着性が発現するようになる。
【0051】本発明の硬化性組成物には、必要に応じて
各種添加剤が添加される。このような添加物の例として
は、たとえば、シラノール縮合反応を促進する硬化触
媒、生成する硬化物の引張特性を調整する物性調整剤、
可塑剤、充填剤、接着性向上剤、老化防止剤、ラジカル
禁止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防
止剤、光安定剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、
発泡剤などがあげられる。
【0052】このような添加物の具体例は、たとえば、
特公平4−69659号、特公平7−108928号、
特開昭63−254149号、特開昭64−22904
号の各明細書などに記載されている。本発明の硬化性組
成物は、各種被着体、すなわち、ガラス、アルミニウ
ム、ステンレス、亜鉛、銅、モルタルなどの無機基材
や、塩ビ、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネートなどの有機基材に用い
た場合、ノンプライマー条件またはプライマー処理条件
下で、著しい接着性改善効果を示す。ノンプライマー条
件下で使用した場合には、各種被着体に対する接着性を
改善する効果が特に顕著である。
【0053】また、本発明の硬化性組成物は、汎用無機
ガラス(フロートガラス)などの各種ガラスに用いた場
合、著しい耐候接着性改善効果を示すが、熱線反射ガラ
ス用シーリング材組成物として使用した場合には、耐候
接着性を改善する効果が特に顕著である。本発明の硬化
性組成物に適用される熱線反射ガラスとは、ガラス表面
に金属膜、金属窒化物膜、金属酸化物膜などを被覆する
ことにより、特定の波長の光を反射または吸収するなど
の光学的機能を備えたガラスを示す。
【0054】本発明の空気中の酸素と反応し得る不飽和
化合物の効果は、前述の各種添加剤が添加された場合も
同様に認められる。すなわち、本発明の硬化性組成物が
建築用弾性シーリング剤や複層ガラス用シーリング剤、
および、網入りガラスや合わせガラス端面(切断部)の
防錆・防水用封止材などに用いられた場合、該化合物の
添加により、それらシーリング剤の各種被着体に対する
接着性と耐候接着性を改善することができる。
【0055】
【実施例】つぎに実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0056】
【製造例】500mlの耐圧ガラス製容器に、三方コッ
クを取り付け、容器内を窒素置換した後、注射器を用い
て容器内に、エチルシクロヘキサン(モレキュラーシー
ブス3Aとともに1夜間以上放置することにより乾燥し
たもの)54mlおよびトルエン(モレキュラーシーブ
ス3Aとともに1夜間以上放置することにより乾燥した
もの)126ml、p−DCC(下記化合物)1.16
g(5.02mmol)を加えた。
【0057】
【化6】
【0058】次にイソブチレンモノマー56mlが入っ
ているニードルバルブ付耐圧ガラス製液化採取管を、三
方コックに接続して、重合容器を−70℃のドライアイ
ス/エタノールバス中につけて冷却した後、真空ポンプ
を用いて容器内を減圧にした。ニードルバルブを開け、
イソブチレンモノマーを液化ガス採取管から重合容器内
に導入した後、三方コック内の一方から窒素を導入する
ことにより容器内を常圧に戻した。次に、2−メチルピ
リジン0.093g(1.0mmol)を加えた。次
に、四塩化チタン1.65ml(15.1mmol)加
えて重合を開始した。反応時間70分後に、アリルトリ
メチルシラン1.22g(10.8mmol)を加えて
ポリマー末端にアリル基の導入反応を行った。反応時間
120分後に、反応溶液を水200mlで4回洗浄した
あと、溶剤を留去することによりアリル末端イソブチレ
ン系重合体を得た。
【0059】次いで、こうして得られたアリル末端イソ
ブチレンポリマ−40gを、n−ヘプタン20mlに溶
解し、約70℃まで昇温した後、メチルジメトキシシラ
ン1.5[eq/ビニル基]、白金(ビニルシロキサン)
錯体1x10-4[eq/ビニル基]を添加し、ヒドロシリ
ル化反応を行った。FT−IRにより反応追跡を行い、
約4時間で1640cm-1のオレフィン吸収が消失した。
【0060】反応溶液を減圧濃縮することにより、目的
とする両末端に反応性ケイ素基を有するイソブチレンポ
リマ−が得られた。(下記化合物)
【0061】
【化7】
【0062】こうして得られたポリマ−の収量より収率
を算出するとともに、Mn及びMw/MnをGPC法に
より、また末端構造を300MHz1H−NMR分析に
より各構造に帰属するプロトン(開始剤由来のプロト
ン:6.5〜7.5ppm、ポリマ−末端由来のケイ素
原子に結合したメチルプロトン:0.0〜0.1ppm
及びメトキシプロトン:3.4〜3.5)の共鳴信号の
強度を測定、比較することにより求めた。1H−NMR
は、Varian Gemini300(300MHz
for 1H)を用い、CDCl3中で測定した。
【0063】なお、FT−IRは島津製作所製IR−4
08、GPCは送液システムとしてWaters LC
Module1、カラムはShodex K−804
を用いて行った。分子量はポリスチレンスタンダードに
対する相対分子量で与えられる。ポリマーの分析値は、
Mn=11400、Mw/Mn=1.23、Fn(シリ
ル)=1.76であった。(数平均分子量はポリスチレ
ン換算、末端シリル官能基数はイソブチレンポリマー1
分子当たりの個数)。
【0064】
【実施例1〜3および比較例1〜2】製造例で得られた
重合体100部に対し、パラフィン基プロセスオイル
(出光興産(株)製、商品名ダイアナプロセスPS−3
2)90部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
(株)製、商品名スノーライトSS)30部、膠質炭酸
カルシウム(白石工業(株)製、商品名EDS−D10
A)100部、タルク(富士タルク工業(株)製、商品
名タルクLMR)100部、Na2SO4・10H2O6
部、本発明の(C)成分である空気中の酸素と反応する
ことにより重合をおこす不飽和基を分子中に有する化合
物として桐油を6部、光重合性物質としてジペンタエリ
スリトールペンタ及びヘキサアクリレート(東亞合成
(株)製、商品名アロニックスM400)を3部、さら
に、以下に示す接着性付与剤を表1に示す部数加え、三
本ペイントロールでよく混練して主剤とした。
【0065】ここで、接着性付与剤として、本発明の
(B)成分であるシランカップリング剤[γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)
製、商品名シランカップリング剤A−187)および/
またはγ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン
(日本ユニカー(株)製、商品名シランカップリング剤
Y−9030)]を表1に示す部数加えたものを実施例
1〜3、接着性付与剤無添加のものを比較例1、加水分
解性ケイ素基を含まない(シランカップリング剤以外
の)接着性付与剤であるエポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ(株)製、商品名エピコート828)を4部添加し
たものを比較例2とした。
【0066】また、パラフィン基プロセスオイル(出光
興産(株)製、商品名ダイアナプロセスPS−32)1
0部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム(株)製、
商品名スノーライトSS)20部、硬化触媒(日東化成
(株)製、商品名U−220)4部、カーボンブラック
(三菱化学(株)製、商品名CB#30)2.5部をデ
ィスポーザルカップ中で手混ぜ混練した後、日本精機製
作所(株)製のエクセル・オート・ホモジナイザーを用
いて、回転数10000rpmで10分間撹拌する操作
を3回行うことにより硬化剤を調整した。
【0067】試験用サンプルは、JIS A 5758
−1992規定の引張接着性試験体の作製方法に従っ
て、ガラス基材をH型に組み、上記の主剤と硬化剤を1
2:1の重量比で秤量して充分混練した後、配合物中の
泡をスパチュラで押しつぶしながら充填し、オーブン中
で硬化させた。養生条件はいずれも、23℃×1日+5
0℃×5日である。H型引張試験用に用いた基材は、J
IS A 5758−1992に準拠したフロートガラ
ス(広苑社製:日本シーリング材工業会指定、寸法:3
×5×0.5cm)、または、TiOxを表面に熱融着
させた熱線反射ガラス(セントラル硝子(株)製、商品
名:KLS、寸法:5×5×0.6cm)、である。こ
れらの被着体は、配合物を充填する前に、メチルエチル
ケトン(和光純薬製:特級)で洗浄し、清浄な綿布でふ
いた。プライマーは塗布していない。
【0068】上記の方法で作製したH型引張試験用硬化
物を、養生後に引張接着性試験を行い、引張特性と破壊
形態を比較することにより各種被着体に対するノンプラ
イマーでの接着性を評価した。引張接着性試験は、JI
S A 5758−1992規定の引張接着性試験方法
に従って、温度23℃、湿度50±10%の恒温室中、
引張速度50mm/minの条件で、島津オートグラフ
AG−2000Aを用いて行った。表1中の凝集破壊
(CF)・薄層破壊(TCF)・界面破壊(AF)の割合
は、引張試験後の破断面を目で見て判断した割合であ
る。結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1に示す通り、接着性付与剤無添加の場
合(比較例1)、ノンプライマー条件ではフロートガラ
スや熱線反射ガラスなどの各種被着体に対する接着力が
低いが、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(A−187)および/またはγ−イソシアネートプロ
ピルトリエトキシシラン(Y−9030)を添加すると
(実施例1〜3)、ノンプライマー条件でも各種被着体
に対する接着力が改善できた。また、接着性付与剤とし
て加水分解性ケイ素基を含まない接着性付与剤であるエ
ポキシ樹脂(エピコート828)を添加した場合(比較
例2)には、各種被着体に対する接着力が低く、接着性
付与剤として特にシランカップリング剤が有効であるこ
とがわかった。
【0071】これらのことから、分子中に少なくとも1
個の反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重合体から
なる硬化性組成物の各種被着体に対するノンプライマー
条件での接着性は、シランカップリング剤の添加により
改善されることが確認できる。
【0072】
【実施例4〜7および比較例3】製造例で得られた重合
体100部に対し、パラフィン基プロセスオイル(出光
興産(株)製、商品名ダイアナプロセスPS−32)9
0部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム(株)製、
商品名スノーライトSS)30部、膠質炭酸カルシウム
(白石工業(株)製、商品名EDS−D10A)100
部、タルク(富士タルク工業(株)製、商品名タルクL
MR)100部、Na2SO4・10H2O6部、光安定
剤 ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル(三新化学
(株)製、商品名サンダントNBC)3部、[2,2’
−チオビス(4−t−オクチルフェノラート)]−n−
ブチルアミンニッケル(ACC(株)製、商品名CYA
SORB UV−1084)3部、酸化防止剤(チバガ
イギー(株)製、商品名イルガノックス1010)1
部、紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商品名チヌ
ビン327)1部、光安定剤(三共(株)製、商品名サ
ノールLS−770)1部、本発明の(B)成分である
シランカップリング剤として、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)製、商品名
シランカップリング剤A−187)2部、γ−イソシア
ネートプロピルトリエトキシシラン(日本ユニカー
(株)製、商品名シランカップリング剤Y−9030)
4部添加した。そして、本発明の(C)成分である空気
中の酸素と反応することにより重合をおこす不飽和基を
分子中に有する化合物として桐油、光重合性物質として
ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート
(東亞合成(株)製、商品名アロニックスM400)を
表2に示す部数加え、三本ペイントロールでよく混練し
て主剤とした。
【0073】また、パラフィン基プロセスオイル(出光
興産(株)製、商品名ダイアナプロセスPS−32)1
0部、重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム(株)製、
商品名スノーライトSS)20部、硬化触媒(日東化成
(株)製、商品名U−220)4部、カーボンブラック
(三菱化学(株)製、商品名CB#30)2.5部をデ
ィスポーザルカップ中で手混ぜ混練した後、日本精機製
作所(株)製のエクセル・オート・ホモジナイザーを用
いて、回転数10000rpmで10分間撹拌する操作
を3回行うことにより硬化剤を調整した。
【0074】H型引張試験用サンプルは、養生条件が2
3℃×7日+50℃×7日であること以外は上記と同じ
方法にて作製した。上記の方法で作製したH型引張試験
用サンプルを、光源にサンシャインカーボンを用い、ブ
ラックパネル温度を63℃に設定したスガ試験機株式会
社製サンシャイン・スーパーロングライフ・ウェザーメ
ーターWEL−SUN−HC中にH型引張試験用サンプ
ルを入れ、表2に示す時間、耐候性試験機(SWOM)
内で曝露した後に取り出して引張接着性試験を行い、引
張特性と破壊形態を比較することにより耐候接着性を評
価した。結果を表2に示す。
【0075】参考までに、上記の方法で作製したH型引
張試験用サンプルを用い、耐候性試験を行う前に引張接
着性試験を行った結果を表3に示す。
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】表2に示す通り、いずれの場合(比較例
3、実施例4〜7)も、被着体として一般的なガラスで
あるフロートガラスを用いると、SWOM3000時間
曝露した後も、100%凝集破壊を示している。一方、
難接着ガラスである熱線反射ガラス:KLSを被着体と
して用いると、比較例3ではSWOM500時間曝露後
には、100%界面破壊を示し、熱線反射ガラスに対し
て十分な耐候接着性を有さないことがわかる。しかし、
本発明の(C)成分である空気中の酸素と反応すること
により重合をおこす不飽和基を分子中に有する化合物
(桐油)および/または光重合性物質(アロニックスM
400)を添加すると(実施例4〜7)、熱線反射ガラ
スに対する耐候接着性が良く、凝集破壊の割合が高くな
っていることがわかる。また、50%引張り応力・最大
引張り応力・最大荷重時の伸びの値の比較からわかるよ
うに、本発明の(C)成分を添加しても硬化物物性に悪
影響を与えない。
【0079】以上のように、(A)分子中に少なくとも
1個の反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重合体、
(B)シランカップリング剤、(C)空気中の酸素と反
応することにより重合をおこす不飽和基を分子中に有す
る化合物および/または光重合性物質からなる硬化性組
成物は、各種被着体に対する接着性と、ガラス基材に対
する耐候接着性を同時に満たすことができる。
【0080】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、各種被着体に
対する接着性と、各種ガラス基材、特に熱線反射ガラス
に対する耐候接着性を著しく改善することができる。ま
た、本発明の硬化性組成物に各種添加剤が添加された場
合には、複層ガラス用シーリング材やSSG工法用シー
リング材などの、各種被着体に対する接着性と、ガラス
基材に対する耐候接着性を必要とする弾性シーラントと
して特に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 57/06 LMH C08L 57/06 LMH C09K 3/10 C09K 3/10 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ケイ素原子に結合した水酸基また
    は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
    により架橋し得るケイ素含有基を少なくとも1個有する
    飽和炭化水素系重合体、(B)シランカップリング剤、
    (C)空気中の酸素と反応することにより重合をおこす
    不飽和基を分子中に有する化合物および/または光重合
    性物質、を含有することを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の飽和炭化水素系重合体が、
    数平均分子量が500〜50000の範囲内にあり、主
    鎖の末端および/または側鎖の末端に、一般式(1)、 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜
    20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素
    数7〜20のアラルキル基または(R’)3SiO−
    (R’は、それぞれ独立に、炭素数1〜20の置換ある
    いは非置換の炭化水素基である)で示されるトリオルガ
    ノシロキシ基である。また、Xは、それぞれ独立に、水
    酸基または加水分解性基である。さらに、aは0、1、
    2、3のいずれかであり、bは0、1、2のいずれかで
    あり、aとbとが同時に0になることはない。また、m
    は0または1〜19の整数である)で表されるシリル基
    を、1分子あたり、1個以上有することを特徴とする請
    求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 Xがアルコキシ基であることを特徴とす
    る請求項2記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分の飽和炭化水素系重合体が、
    イソブチレンに起因する繰り返し単位の総量が50重量
    %以上有することを特徴とする重合体である請求項1記
    載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分のシランカップリング剤が、
    イソシアネート基含有シランカップリング剤および/ま
    たはエポキシ基含有シランカップリング剤である請求項
    1記載の硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 (C)成分の空気中の酸素と反応するこ
    とにより重合をおこす不飽和基を分子中に有する化合物
    が、不飽和高級脂肪酸とアルコールとのエステル化合物
    であることを特徴とする請求項1記載の硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 不飽和高級脂肪酸とアルコールとのエス
    テル化合物が、ヨウ素価が100以上を示す不飽和高級
    脂肪酸とアルコールとのエステル化合物であることを特
    徴とする請求項6記載の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 ヨウ素価が100以上を示す不飽和高級
    脂肪酸とアルコールとのエステル化合物が、乾性油であ
    ることを特徴とする請求項7記載の硬化性組成物。
  9. 【請求項9】 乾性油が、共役系不飽和高級脂肪酸のト
    リグリセリンエステルである乾性油であることを特徴と
    する請求項8記載の硬化性組成物。
  10. 【請求項10】 (C)成分の光重合性物質が、アクリ
    レート類またはメタクリレート類であることを特徴とす
    る請求項1記載の硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 (A)成分100重量部に対して、
    (B)成分を0.1〜20重量部、および(C)成分を
    0.1〜20重量部を含有することを特徴とする請求項
    1記載の硬化性組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    硬化性組成物を含有することを特徴とする複層ガラス用
    シーリング材組成物。
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