JPH10152463A - 流動層反応器におけるアンモ酸化法 - Google Patents

流動層反応器におけるアンモ酸化法

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JPH10152463A
JPH10152463A JP9207637A JP20763797A JPH10152463A JP H10152463 A JPH10152463 A JP H10152463A JP 9207637 A JP9207637 A JP 9207637A JP 20763797 A JP20763797 A JP 20763797A JP H10152463 A JPH10152463 A JP H10152463A
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田 寛 村
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  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒粒子と原料との接触効率、反応成績(目
的生成物収率)が向上した、気相接触反応による炭化水
系のアンモ酸化法の提供。 【解決手段】 アンモ酸化すべき原料を気相接触流動層
反応によってアンモ酸化させるに際し、この反応を、ア
ンモ酸化すべき原料流動固形物密度が50〜300kg
/m3 でありかつガス流速が1m/s以下である流動層
を形成するように、含酸素ガスをその底部にある供給口
より供給すると共にアンモ酸化すべき原料を上記含酸素
ガスの供給口から測って上記流動固形物の静止状態の層
高の30〜250%の位置にある供給口から供給する流
動層反応器によって、行なうことを特徴とする、流動層
反応器におけるアンモ酸化法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動層反応器にお
いて気相接触アンモ酸化を行なう方法に関するものであ
って、アンモ酸化すべき原料(以下、原料炭化水素等と
いう)から対応ニトリルを製造するに当って高いニトリ
ル収率を達成して経済的に有利な方法を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】炭化水素等を触媒の存在下、アンモニア
と酸素に接触させて一段の反応でニトリルを製造するア
ンモ酸化は、工業的に極めて有用である。原料炭化水素
等としてメタノールを用いると青酸が(従って、本発明
では、「アンモ酸化すべき原料」は炭化水素に限られ
ず、また「ニトリル」もHCNを包含する)、プロピレ
ンを用いるとアクリロニトリルが、イソブチレンを用い
るとメタクリロニトリルが、2,6−ジクロロトルエン
を用いると2,6−ジクロロベンゾニトリルが、各々生
成することはよく知られている。これらのニトリルは、
樹脂および繊維などの高分子化合物ないし各種化学品の
原料として大量に使われている。
【0003】このような炭化水素等のアンモ酸化反応
は、一般に、反応の最適温度範囲が狭いうえに、反応に
よる発熱量が大きい。このために、温度制御性が良く、
高濃度の原料ガスを処理できて生産性が高いという理由
から、流動層反応器が多く使われている。しかし、従来
の流動層反応器では、反応器に供給される原料ガスが多
数の気泡になって触媒層を通過するために、原料ガスと
触媒との接触が不十分になりやすく、一方、流動層触媒
の特性として触媒粒子同志の混合は上下流間のそれを含
めて極めて良いが、これに伴ない触媒層間の原料ガスの
上下流間の混合、即ち逆混合、が発生しやすいという問
題点があった。
【0004】これらのことから、従来の流動層反応器を
使用した場合では固定層反応器を用いたときに比べてニ
トリル収率が低くなりがちであった。流動層反応におけ
るこの問題点を改良するために、多くの方法が提案なさ
れている。これらは、下記の三種類の方法に大別するこ
とができる。
【0005】第一の方法は、触媒層内に、金網製成形
体、スクリーン、格子、多孔板、水平板、垂直パイプな
ど邪魔物を内挿物として設置して、気泡の合体や成長を
抑制したり、気泡の分裂を促進したり、或いは、触媒粒
子の混合状態を制御することによって原料ガスと触媒と
の接触を改善しようとするものである(例えば特公昭4
0−2533号、特公昭44−28491号、特公昭4
8−531号、特公昭58−38428号(米国特許第
4,082,786号明細書)各公報および米国特許
3,783,528号明細書などに記載の方法)。これ
らの方法では、邪魔物を密に設置することによって、原
料ガスと触媒との接触が改善されるようである。しか
し、このような邪魔物は、それを設けるための施工が煩
雑なので実際的でないばかりでなく、触媒粒子の混合を
著しく妨げることになるために、流動層の特徴(例えば
温度制御性が良く、触媒層温度が均一となる)を十分に
活かすことができないと共に、反応器内の触媒が空間的
かつ時間的に偏在化して、安定な連続反応が困難とな
る。一方、温度制御性が比較的良好な程度に邪魔物を設
定した場合にあっては、反応ガスと触媒との接触改善が
不十分である。
【0006】第二の方法は、原料ガスの反応への利用率
を高めるために、反応器内での原料ガス濃度分布を制御
するものであって、原料を二ケ所の供給口から供給した
り、炭化水素等、アンモニアおよび酸素を十分に混合さ
せた後に、触媒と実質的な接触を行なうもので、例えば
特公昭45−41369号(米国特許第3,546,2
68号明細書)、特開昭57−9751号、特開平2−
258号(米国特許第4,801,731号明細書)お
よび特開平3−157355号などの公報に記載される
方法である。しかし、これらの方法は、流動層の基本的
問題点である反応ガスと触媒の接触効率に特に着目した
ものではなく、原料ガスの混合状態の改善をはかるもの
であって、原料ガスを供給直後の僅かな時点では目的に
かなう状態にあるものの、原料ガスが触媒層を通過する
間に生ずる気泡の成長ないし拡大による触媒と原料炭化
水素等との接触不良の問題や、ガスの逆混合による滞留
時間分布の発生などを十分に防ぐことができないので、
改善策としては不十分であるようである。
【0007】第三の方法は、従来の流動層とは根本的に
異なる流動化状態を利用するものであって、高流速のガ
ス流によって大量の触媒粒子が輸送同伴されて流動層が
形成されているもので、従来の流動層に比べて固形物密
度が比較的小さくて、ガスおよび触媒の流れがピストン
流に近いものである。ちなみに、この状態の流動層は、
ジョセフ、イエルシャルミらによって高速流動層と名付
けられている(「インダストリアル・アンド・エンジニ
アリング・ケミストリー・プロセスデザイン・ディベロ
ップメント」1976年第15巻1号、47〜53
頁)。
【0008】このような高速流動層を利用した技術とし
ては、特開昭53−144528号公報(米国特許第
4,102,914号明細書)に記載の方法がある。こ
の方法は、従来の流動層と比べると、約16〜240k
g/m3 の小さい密度の固形物密度と、約1.5〜7.
5m/sという大きなガス流速を用いて反応を行なう点
が特徴であるといえる。しかし、この方法は、ガス流速
が大きいことによる反応器断面積当りの生産性が大きい
という利点がある一方で、目的ニトリルの高い収率を得
るためには反応帯域が著しく長くなって、通常の反応器
形状である垂直円筒型の場合には反応器高さが著しく増
加して建設コストが増大するという問題点があるようで
ある。これを回避するために、反応器をコイル状にする
方法がある。
【0009】しかし、このコイル状反応器を使用する方
法では、コイル内を通過する触媒粒子に遠心力が働い
て、ガスと触媒粒子が偏在化し、両者の接触が悪くなる
ので、改善効果が不十分となりがちである。更に、この
方法の別の問題点としては、原料炭化水素等の転化率が
最適値に到達した段階で直ちに反応生成物から大量の触
媒を分離除去しないと、反応が過度に進行してニトリル
収率が低下するということがある。また、この方法で
は、触媒分離装置としてサイクロンなどの分離器が一般
に用いられるが、ガス量および触媒量が多いため、それ
に見合ったサイクロン(即ち、大型で捕集効率が高くか
つ触媒の摩耗・粉化の少ないなどの諸条件を満たすよう
なサイクロン)の製作費は大きなものとなる。また、こ
の方法では、ガスから分離された触媒を再び反応器へ戻
すために通常、反応器系外に触媒を返送する配管を設
け、そしてこの配管内へ反応ガスの逆流が生じないよう
に圧力バランスの調節が必要となる。
【0010】このように、高速流動化を使ってガスと触
媒粒子との接触を向上させる方法は、設備建設費の増大
および操作が複雑化するなどの問題点があったり、或い
は、設置形式によってはガスと触媒との接触効率改善が
不十分であるなどの点で期待する効果を得ることは出来
なかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
〔発明の概要〕本発明は、流動層反応器において原料炭
化水素等のアンモ酸化を行うに際して、従来技術の上記
のような問題点を解決するためになされたものであっ
て、通常の流動層反応器に特別の設備を付加することな
しに原料ガスと触媒粒子との接触を良好にして、目的生
成物であるニトリルの収率を高めてこれを経済的に有利
に製造する方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
<要旨>本発明は、高速流動化流動層の特徴であるガス
と触媒との接触が良好であるのは、ガス流速が大きいこ
とおよび固形物濃度が比較的小さいことを必須の条件と
しているからではなく、低いガス流速においても反応帯
域の固形物濃度の調節によってガスと触媒との接触状態
を極めて良好にできる、という事実に基づき、そのため
の手段を考察した結果なされたものである。
【0013】すなわち、本発明による流動層反応器にお
けるアンモ酸化法は、アンモ酸化すべき原料を気相接触
流動層反応によってアンモ酸化させるに際し、この反応
を、アンモ酸化すべき原料の供給口における流動固形物
密度(すなわち、触媒層密度)が50〜300kg/m
3 でありかつガス流速が1m/s以下である流動層を形
成するように、含酸素ガスをその底部にある供給口より
供給すると共にアンモ酸化すべき原料を上記含酸素ガス
の供給口から測って上記流動固形物の静止状態の層高の
30〜250%の位置にある供給口から供給する流動層
反応器によって、行なうこと、を特徴とするものであ
る。 <効果>本発明によれば、原料と触媒粒子との接触効率
がきわめて良好で、その結果として反応成績(目的生成
物収率)が著しく向上する。 〔発明の具体的説明〕
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による流動層反応器におけ
るアンモ酸化法は、特許請求の範囲に記載される通りの
ものであって、そこで規定される各要件ないし構成を具
備する限り合目的的な任意のものでありえる。
【0015】<流動層反応>このような本発明におい
て、好ましい一つの実施態様としては、例えば図1に示
されるものがある。なお、前記したように、図1は一つ
の実施態様を示すものであり、したがって、この図1に
具体的に記載される範囲内のみに本発明が限定されない
ことは言うまでもない。
【0016】反応器1に触媒2が収容されている。含酸
素ガスは管3から反応器1に導入され、ガス分散器4の
開孔部(含酸素ガス供給口5)から触媒層底部へ供給さ
れる。原料炭化水素等とアンモニアは、管6から反応器
1へ導入されて、ガス分散器7の開孔部(原料炭化水素
等供給口)8から触媒層内へ(この態様では、また好ま
しくは、下向きに)供給される。この原料炭化水素等供
給口8は、含酸素ガス供給のための含酸素ガス供給口5
から測って触媒の静止状態の層高(触媒静止層高)の3
0〜250%の高さ、好ましくは50〜200%の高
さ、に位置している。反応器1の頂部には、直列多段サ
イクロン9および10があり、ガス流に同伴された触媒
粒子は、このサイクロンでガス流から分離され、管11
および12を通って触媒層下部ないし中央部へ戻る。サ
イクロンにより回収される触媒粒子は、通常小粒径のも
のを多く含有しているので、触媒層下部ないし中部へ戻
すことが好ましい。触媒粒子を分離したガスは、最後段
サイクロン出口から、管13を経て反応器1から排出さ
れる。反応器1の底部に供給される含酸素ガスは、通
常、空気であるが、酸素富化空気または不活性ガスで希
釈した酸素を用いることができる。
【0017】本発明において使用される原料炭化水素等
は、メタノール、プロピレン、イソブチレンまたはメチ
ルベンゼン、特にトルエンまたは2,6−ジクロロトル
エン、その他、就中これらの脂肪族のもの、であって、
メタノールから青酸が、プロピレンからアクリロニトリ
ルが、イソブチレンからはメタクリロニトリルが、各々
生成する。これらはいずれも工業的に有用な化学品であ
って、各種誘導体原料として大量の需要があるものであ
る。
【0018】上記の炭化水素等には、アンモニアまたは
不活性ガスを混合して反応器1へ供給することもでき
る。
【0019】前記の反応器1において、原料炭化水素等
の供給口8から反応器1の頂部に設置されているサイク
ロン9および10の入口部までが主たる反応帯域になっ
ている。この反応帯域の固形物密度は、1〜300kg
/m3 であるが、更に具体的には原料炭化水素等の供給
口における流動固形物密度は50〜300kg/m3
好ましくは100〜250kg/m3 、であることが重
要である。通常はこのような固形物密度とするためには
流速の大きいガスを用いて高速流動化状態にするが、本
発明では上記のように含酸素ガスを触媒層底部へ供給
し、その上部へ供給する炭化水素の供給口8を含酸素ガ
ス供給口5から測って触媒静止層高の30〜250%の
位置にすることによって、ガスと触媒との接触状態を1
m/s以下の低いガス流速においても良好に維持するこ
とが可能となる。流動固形物密度、すなわち触媒層密度
は、流動層の高さ方向の二点間の圧力差を測定し、それ
を二点間の距離で除すことによって求めることができ
る。従って、原料炭化水素等の供給口における密度は、
流動層の高さ方向の密度分布から推算することができ
る。
【0020】原料炭化水素等の最適供給位置は、触媒物
性(粒径および密度等)、活性およびガス流速により、
上記範囲内において異なる。原料炭化水素等の供給位置
が触媒静止層高の30%未満であると、固形物密度が大
きくなって、ガス流速を極めて大きくしないと原料炭化
水素等の供給量における密度を約50〜300kg/m
3 にすることは困難である。一方、炭化水素の供給位置
が触媒静止層高の250%を超える場合には、原料炭化
水素等の供給における固形物密度は約50〜300kg
/m3 の値になるが、反応帯域の長さが不足して、炭化
水素等転化率を十分に大きくすることができない。 <触媒>本発明で用いられる触媒は、高活性であること
が望ましいが特に限定されるものではなく、公知のアン
モ酸化触媒を用いることができる。
【0021】本発明では、例えば鉄およびアンチモンを
含有し、かつホウ素、マグネシウム、リン、カリウム、
チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニ
ッケル、銅、亜鉛、モリブデン、錫、テルル、タングス
テン、およびビスマスからなる群より選ばれる少なくと
も1種の元素を含んでなる触媒、具体的には、下記の一
般式で表わされる触媒、を用いることができ、かつ好ま
しい。
【0022】FeSb (式中、Qは、V、Co、Ni、Cu、Mo、Wおよび
Biからなる群から選ばれた少なくとも1つの元素を示
し、Rは、B、P、K、ZnおよびTeなる群から選ば
れた少なくとも1つの元素を示し、添字a、b、c、d
およびeは、原子比を示して、a=1のとき0.05≦
b≦10、0.001≦c≦10、0≦d≦5、および
eは、上記各成分が結合して生成する酸化物に対応した
酸素数を示す) このようなアンモ酸化触媒としては多くの提案が従来よ
りなされており、例えば、特公昭36−5870号、特
公昭37−13460号、特公昭37−14075号、
特開昭49−58100号(米国特許第3,911,0
89号明細書)、特開昭51−10200号、特公昭5
1−33888号(英国特許第1,319,190号明
細書)、特公昭53−18014号(米国特許第3,9
88,359号明細書および米国特許第4,083,8
04号明細書)および特開平1−257125号(米国
特許第5,158,787号明細書)の各公報に記載さ
れているような、モリブデンとビスマスを含む金属酸化
物、アンチモンと錫または、鉄、ウランなどを含む金属
酸化物が、メタノール、プロピレンおよびイソブチレン
のアンモ酸化に有効であることが知られている。
【0023】本発明での流動層の流動固形物は、このよ
うなアンモ酸化触媒粒子および必要に応じてその他の固
形粒子、たとえば低表面積のシリカ、アルミナあるいは
高温で焼成して失活させた触媒などから形成される。本
発明で「流動固形物密度」というときは、反応に対し化
学作用、触媒作用が触媒に比べて著しく低いかまたは全
くない前記のような粒子を包括した固形物の密度を意味
する。
【0024】本発明を実施するに際して、触媒の粒径
は、約10〜500μmの範囲であり、平均粒径は30
〜200μm、好ましくは40〜100μm、の範囲で
ある。触媒のかさ密度は、0.5〜2g/cm3 、好ま
しくは0.7〜1.5g/m3、の範囲である。触媒の
静止層高は、0.1〜10m、好ましくは1〜5m、の
範囲である。反応塔へ供給する原料ガスモル比は、酸素
/炭化水素等が0.5〜5、好ましくは1〜3、の範囲
であり、アンモニア/炭化水素等が0.5〜3、好まし
くは0.7〜1.5、の範囲である。ガス流速は、0.
1〜1m/s、好ましくは、0.3〜1m/s、の範囲
である。反応温度は、350〜500℃の範囲、接触時
間は、0.1〜30秒、好ましくは0.5〜20秒、の
範囲、反応圧力は、大気圧ないし2kg/cm3 Gの範
囲である。
【0025】
【実施例】以下の実施例は、本発明の構成およびその効
果をより具体的に説明するためのものである。
【0026】本明細書中の触媒静止層高、炭化水素供給
口の相対高さH、ガス流速、ニトリル収率および原料炭
化水素等の転化率は、各々次の定義による。
【0027】
【数1】 <比較例1>メタノールのアンモ酸化反応による青酸合
成を、流動層反応器において、鉄−アンチモン−リン−
銅−バナジウム−モリブデン系のシリカ担体流動触媒を
用いて行なった。使用した反応器は、内径約0.2m、
高さ5mのものである。この反応器の底部から空気を供
給すると共に、空気供給口の上部0.2mの位置からメ
タノールとアンモニアの混合ガスを供給した。反応器の
頂部にはサイクロンがあって、触媒層から飛出してガス
に輸送/同伴された触媒はこのサイクロンで捕集され
て、サイクロン下部に連結した内径0.037mの垂直
管を経て、空気供給口の上方0.15mの位置で触媒層
へ戻される。
【0028】このような反応器の内部に触媒を40kg
充填した。このとき、触媒静止層高は1.04m、メタ
ノール供給口の相対高さHは19%であり、また高さH
における触媒層密度は510kg/m3 であった。
【0029】反応器に供給する原料ガスを酸素/メタノ
ール=1.36(モル比)、アンモニア/メタノール=
1.0(モル比)とし、反応温度を430℃、反応圧力
を0.5kg/cm2 G、ガス流速を0.5m/sに調
節して、反応を行なった。反応成績は、青酸収率82.
0%、メタノール転化率99.9%であった。 <実施例1>比較例1と同じ反応器に、同じ触媒を充填
し、メタノールのアンモ酸化反応によって青酸を合成し
た。メタノール供給口の相対高さHを108%としたこ
と、および反応温度を440℃としたこと以外は、比較
例1と同じにして上記反応を行なった。Hを108%と
するために、メタノール供給口を反応器底部の空気供給
口から0.7m上部に設置して、かつ触媒を25kg充
填して、触媒静止層高を0.65mとした。この時、高
さHにおける触媒層密度は200kg/m3 であった。
【0030】反応成績は、青酸収率92.0%、メタノ
ール転化率98.5%であった。その結果、この実施例
1では、比較例1に比べて青酸収率が大幅に向上してい
ることが判った。なお、反応温度を比較例1に比べて1
0℃増加させたのは、十分なメタノール転化率を確保す
るためである。しかし、反応温度10℃の差は、メタノ
ール転化率が一定の範囲内にあれば目的とする青酸収率
への影響は軽微であり、比較例1と実施例1を対比させ
て原料供給位置の差および触媒密度の差の臨界的意義を
示すのに支障はない。 <実施例2>比較例1と同じ反応器に比較例1と同じ触
媒を充填して、メタノールのアンモ酸化反応によって青
酸を合成した。メタノール供給口の相対高さHを144
%としたこと、および反応温度を445℃としたこと以
外は、比較例1と同じにして反応を行なった。Hを14
4%とするために、メタノール供給口を反応器底部の空
気供給口から1.5m上部に設置して、かつ触媒を40
kg充填して触媒静止層高を1.04mとした。この
時、高さHにおける触媒層密度は180kg/m3 であ
った。
【0031】反応成績は、青酸収率91.5%、メタノ
ール転化率97.6%であった。その結果、この実施例
2では、比較例1に比べて青酸収率が大幅に向上してい
ることが判った。 <比較例2>プロピレンのアンモ酸化反応によるアクリ
ロニトリル合成を、比較例1と同じ反応器を使い、プロ
ピレンとアンモニア混合ガス供給口の相対高さHを15
%とし、モリブデン−ビスマス−ニッケル−鉄−アンチ
モン−カリウム系のシリカ担体流動触媒を用いて行なっ
た。Hを15%とするために、プロピレン供給口を反応
器底部の空気供給口から0.2m上部に設置して、かつ
触媒を40kg充填して触媒静止層高を1.35mとし
た。この時、高さHにおける触媒層密度は460kg/
3 であった。
【0032】反応器に供給する原料ガスは、酸素/プロ
ピレン=2.1(モル比)、アンモニア/プロピレン=
1.2(モル比)とし、反応温度を430℃、反応圧力
を0.5kg/cm2 G、ガス流速を0.5m/sに調
節して反応を行なった。
【0033】反応成績は、アクリロニトリル収率78.
0%、プロピレン転化率99.3%であった。 <実施例3>比較例2と同じ反応器に、同じ触媒を充填
してプロピレンのアンモ酸化反応によってアクリロニト
リルの合成を行なった。プロピレン供給口の相対高さH
を65%とした以外は、比較例2と同じにして反応を行
なった。Hを65%とするために、プロピレン供給口を
反応器底部の空気供給口の上部1.1mに設置して、か
つ触媒を50kg充填して触媒静止層高を1.69mと
した。この時、高さHにおける触媒層密度は230kg
/m3 であった。
【0034】反応成績は、アクリロニトリル比率81.
2%、プロピレン転化率98.5%であった。従って、
比較例2に比べてアクリロニトリル収率が向上してい
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、原料と触媒粒子との接
触効率がきわめて良好で、その結果として反応成績(目
的生成物収率)が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための反応器の断面図
の一例。
【符号の説明】
1 反応器 2 触媒 3 含酸素ガス導入管 4,7 ガス分散器 5,8 ガス分散器開孔部 6 アンモ酸化すべき原料とアンモニア混合ガス導入管 9,10 サイクロン分離器排出管 11,12 触媒戻し管 13 反応ガス排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 253/26 C07C 253/26 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモ酸化すべき原料を気相接触流動層反
    応によってアンモ酸化させるに際し、この反応を、アン
    モ酸化すべき原料の供給口における流動固形物密度が5
    0〜300kg/m3 でありかつガス流速が1m/s以
    下である流動層を形成するように、含酸素ガスをその底
    部にある供給口より供給すると共にアンモ酸化すべき原
    料を上記含酸素ガスの供給口から測って上記流動固形物
    の静止状態の層高の30〜250%の位置にある供給口
    から供給する流動層反応器によって、行なうことを特徴
    とする、流動層反応器におけるアンモ酸化法。
  2. 【請求項2】アンモ酸化すべき原料が、メタノール、プ
    ロピレン、またはイソブチレンのいずれかであることを
    特徴とする、請求項1に記載の流動層反応器におけるア
    ンモ酸化法。
  3. 【請求項3】流動固形物が、鉄およびアンチモンを含有
    し、かつホウ素、マグネシウム、リン、カリウム、チタ
    ン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケ
    ル、銅、亜鉛、モリブデン、錫、テルル、タングステ
    ン、およびビスマスからなる群より選ばれる少なくとも
    一種の元素を含んでなる触媒からなるものであることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の流動層反応器に
    おけるアンモ酸化法。
  4. 【請求項4】触媒が、下記の一般式で表わされるもので
    あることを特徴とする、請求項3に記載の流動層反応器
    におけるアンモ酸化法。 FeSb (式中、Qは、V、Co、Ni、Cu、Mo、Wおよび
    Biからなる群から選ばれた少なくとも1つの元素を示
    し、Rは、B、P、K、ZnおよびTeなる群から選ば
    れた少なくとも1つの元素を示し、添字a、b、c、d
    およびeは、原子比を示して、a=1のとき0.05≦
    b≦10、0.001≦c≦10、0≦d≦5、および
    eは、上記各成分が結合して生成する酸化物に対応した
    酸素数を示す)
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