JPH10152279A - ハンドレール - Google Patents
ハンドレールInfo
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- JPH10152279A JPH10152279A JP31058796A JP31058796A JPH10152279A JP H10152279 A JPH10152279 A JP H10152279A JP 31058796 A JP31058796 A JP 31058796A JP 31058796 A JP31058796 A JP 31058796A JP H10152279 A JPH10152279 A JP H10152279A
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- fiber
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Abstract
い屋外での使用にも充分耐え得ることができる新規なハ
ンドレールを提供する。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、ハ
ンドレールの内面に位置する帆布層1全体を従来の木綿
に代えて、低吸水性及び抗菌性等に優れたポリエステル
繊維又はポリアミド繊維からなる織物で形成する。これ
により、帆布層1への埃や細菌等の付着繁殖によるヌメ
リを効果的に抑制されるため、野外での使用にも充分耐
え得ることができる。
Description
トラインの乗客の手すりとして用いられる新規なハンド
レールに関するものである。
内に設置されているエスカレータやオートラインには乗
客を安定して搬送するためにハンドレールと呼ばれる手
すりが設けられている。このハンドレールは駆動プーリ
ー間に架け渡された無端状のエンドレスベルトであり、
エスカレータやオートラインの動きと同期しながら連続
かつ循環的に駆動されるようになっている。
横断面が略C字型に形成されており、その開口側が例え
ば断面略T字型をしたガイドレールGの頂部に係合され
ながらガイドレールGに沿って循環走行されるようにな
っている。そして、このハンドレールHはガイドレール
G側に接触する部分が木綿布を複数積層してなる帆布層
1で形成されてガイドレールGとの摩擦抵抗が低減され
ると共に、その外側がこれを覆うように被覆された化粧
ゴム2から形成されて触感性や美観が向上されるように
なっている。さらに、またこの化粧ゴム2内には複数本
のスチールワイヤ3aからなるテンションメンバ3がそ
の長さ方向に沿って埋め込まれており、これによって張
力に対するハンドレールHの伸びが防止されるようにな
っている。
ハンドレールHは従来、その殆どがデパートや駅等の屋
内で使用されている例が多いが、近年の建造物の多様化
により、屋外で使用される例が増えてきている。
場合には、雨水や埃の影響を受けやすいことから、屋内
で用いられる場合には考えられなかった様々な問題点が
発生してきている。すなわち、従来のハンドレールH
は、ガイドレールGとの摩擦を低減するための帆布層1
に木綿の織物を用いていることから、これをそのまま屋
外で用いると、この帆布層1が雨水などの水分を吸収し
てしまい、これに埃や雑菌などが付着繁殖してその帆布
層1表面にヌメリ(滑り)が発生し、これによってハン
ドレールHが空回りし易くなってしまう。そのため、こ
の空回りを防止するためにハンドレールHの張力を上げ
ると、ハンドレールH全体に大きなストレスが掛かり、
寿命が低下してしまう。また、テンションメンバとして
金属製のスチールワイヤ3aを用いていることから、帆
布層1の表面から浸透した水分の影響によってこれが錆
びてしまい、ハンドレールH全体が縮んで走行抵抗が増
大してしまったり、さらに、最悪の場合には錆や張力の
増大によりスチールワイヤ3aが断線して、その端部が
帆布層1あるいは化粧ゴム2の表面から飛び出して乗客
が怪我をしてしまうといったことも考えられる。
解決するために案出されたものであり、その目的は雨水
や埃の影響を受けやすい屋外での使用にも充分耐え得る
ことができる新規なハンドレールを提供するものであ
る。
に本発明者らは、テンションメンバ3として上述したよ
うな不都合を招くスチールワイヤ3aに代わり、化学繊
維、例えば、レーヨンをスダレ織りしたものを用いるこ
とを検討してみたが、このレーヨンの場合、初期の伸び
が多いので既存のハンドレールHとの互換性に乏しい上
に、使用中にさらに伸びが発生するため、途中での長さ
調整が必要であるなどの欠点が多く、実用化は困難であ
ることがわかった。そこで、比較的に伸びの少ないアラ
ミド繊維をスダレ織りしたものを用いることにしたが、
図5に示すようにハンドレールHを背面側に凹状に湾曲
したときに化粧ゴム2の表面に横しわが浮きだし、その
表面に凹凸ができてしまい、美観を大きく損なってしま
う。これは、図6に示すように、横糸Yと交差する部分
で縦糸Tが上方に浮いてしまうからであり、これによっ
て美観を損なうばかりでなく化粧ゴム2にストレスが溜
まり、ハンドレールH自体の寿命が極端に短くなってし
まうことが分かった。そのため、さらにこの横糸Yをな
くして縦糸Tだけのハンドレールを試作してみたが、図
7に示すように、それでも縦糸Tの撚りがほつれてしま
い、これが化粧ゴム2の表面に浮き出て外観を損なうこ
とが分かった。尚、この程度は縦糸Tの撚り数を多くす
るほど、あるいは縦糸の太さを細くするほど改善される
が、そうすると、スチールワイヤ入りハンドレールの場
合よりさらに伸びを大きくすることになり、実用化には
至らなかった。
めに本発明は、先ず、横断面略C字型をした無端帯状の
帆布層の背面に化粧ゴムを重ね合わせると共に、これら
帆布層あるいは化粧ゴムの内部にテンションメンバを埋
め込んでなるハンドレールにおいて、上記帆布層をポリ
エステル繊維又はポリアミド繊維からなる織物で形成し
たものである。
帆布層全体を従来の木綿に代えて、低吸水性及び抗菌性
等に優れたポリエステル繊維又はポリアミド繊維からな
る織物で形成することにより、埃や細菌等の付着繁殖に
よるヌメリを効果的に抑制することができる。
ミド繊維、又はアラミド繊維を主体とする化学繊維から
なる幅20mm〜50mmの帯体を用いることにより、
スチールワイヤと同等の抗張力を発揮して伸びを抑える
ことができると共に、スチールワイヤを用いた場合のよ
うな水分による悪影響を未然に防止することができる。
さらに、この帯体として、その長さ方向に直線状に延び
る複数本の主縦糸と、これを格子状に横断する複数本の
横糸と、この縦糸と横糸の交差部を主縦糸に沿って連結
するバインダー用縦糸とから形成することにより、ハン
ドレール自体が凹状に湾曲しても化粧ゴム表面に横糸が
浮きだすようなことはない。また、さらにバインダー用
縦糸を主縦糸よりも細径とすることでバインダー用縦糸
の浮き出しも効果的に抑制することができる。
態を説明する。
の一形態を示したものであり、図中1は断面略C字形状
に形成された帆布層、2はこの帆布層1の背面部に被覆
形成される化粧ゴム、3はこの帆布層1内に埋設された
テンションメンバである。
帆布1aを天然ゴムや合成ゴムなどの層間ゴムを接着剤
として複数層状に積層してなるものであり、本実施の形
態に示す帆布層1ではこのような帆布1aが図示しない
層間ゴムを介して5層積層して形成されている。
は、抗菌性、低吸水性等に優れた化学繊維からなってい
る。すなわち、従来から一般的に用いられている木綿に
代えてこのような化学繊維をもちいることで、水分が吸
い込まれ難くなって埃や細菌が付着繁殖し難くなり、帆
布層1表面に発生するヌメリを効果的に抑制することが
できる。さらに、このような化学繊維を用いることによ
り、帆布層1の引張強度も向上し、帆布層1の薄肉化も
達成できる。そして、この化学繊維として具体的には、
表1に示すように、従来の綿やレーヨンに比較して耐吸
水性、耐摩耗性、寸法安定性、耐微生物分解性、入手の
し易すさ、価格変動等の点に優れているポリエステル繊
維又はポリアミド繊維が最適である。
れる化粧ゴム2としては、良好な触感性、耐汚染性、耐
繰返し伸長、曲げ性、着色性に優れたゴムであれば、特
に限定され得るものではなく、例えば、従来と同様にク
ロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、
スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム等の
合成ゴムや天然ゴムをそのまま用いることができる。
ョンメンバ3は、優れた引張強度を有するアラミド繊
維、又はアラミド繊維を主体とする化学繊維からなる帯
体3bからなっている。
の中でも特に引張強度が高く、例えば1500デニール
あたり、25〜30kgf程度の強度を有することか
ら、これを数本撚り合わせて縦糸を形成すれば、縦糸1
本あたり、50〜200kgfの引張強度を得ることが
できる。そして、ハンドレールとしての引張力は実用上
1000kgf程度、余裕を加えても2000kgfあ
れば、十分であるため、このような縦糸を十数本〜数十
本を用いれば、引張強度としては全く問題はない。従っ
て、このようなアラミド繊維からなる帯体3bをテンシ
ョンメンバ3として用いることで、従来のスチールワイ
ヤ3aと同等の引張力を発揮してハンドレールA全体の
伸びを効果的に抑えることができると共に、帆布層1内
に水が浸入してきた場合であっても、スチールワイヤ3
aを用いた場合のような水分による悪影響が殆どない。
3bは図2及び図3に示すように、その長さ方向に直線
状に延びる複数本の主縦糸4aと、これを格子状に横断
する複数本の横糸4bと、この縦糸4aと横糸4bの交
差部を主縦糸4aに沿って連結するバインダー用縦糸4
cとから形成されている。この主縦糸4aが高い抗張力
を発揮してこのハンドレールAの伸びを防止すると共
に、直線状に配置されているため、ハンドレールA自体
が凹状に湾曲しても主縦糸4aや横糸4bがばらけたり
弛んだりして化粧ゴム2表面に浮き出すようなことがな
くなり、従来のような美観を損ねたりするような不都合
を招くことはない。尚、このアラミド繊維は伸びが少な
ければ少ないほど良いため、図示するようにその長さ方
向に沿って出来るだけ直線状に入れるようにすることは
勿論である。
分隠れる程度で、例えば、20mm〜50mmの範囲に
設定されている。すなわち、帯体3bの幅が狭すぎると
規定の引張力を出し難くなる上に、ハンドレールの横断
面形状を維持する力が弱まってガイドレールから外れや
すくなってしまう。また、反対に幅が広すぎると剛性ハ
ンドレールA全体の剛性が高くなりすぎて曲がりにくく
なる上に、高価なアラミド繊維を大量に使用することと
なり、コストアップを招くといった不都合があるからで
ある。そして、この帯体3bは、通常広幅に織られ、そ
の表面に接着剤処理を施し、両面又は片面に薄いゴムを
被覆した後、上述したように20mm〜50mm程度の
範囲の適宜幅に切断して用いられることになる。
4aと横糸4bがずれたりほつれたりするのを防止する
ものであることから、その径は主縦糸の1/3以下の細
径のもので十分であり、これによってもバインダー用縦
糸4c自体の浮き出しも効果的に抑制することができ
る。また、図示するように、このバインダー用縦糸4c
は横糸4bに巻き付けるように織り込まれることから、
主縦糸4aのように必ずしもまっすぐにならなくても問
題はない。また、このバインダー用縦糸4cと主縦糸4
aはいずれもその長さ方向に延びるように入っている
が、その入れ方は交互に入れるのがほつれに対して最も
効果的である。しかしながら、主縦糸4a2本に対して
バインダー用縦糸4b1本であってもあるいはそれ以上
粗くしても良く、本発明は図示するような場合に限定さ
れない。さらに、このバインダー用縦糸4b及び横糸4
bに限ってその材質は特にアラミド繊維に限定されず、
例えば、安価なポリエステル、ポリアミド、綿等を用い
ればコストの低減が達成できる。
すような優れた効果を発揮する。
等に優れたポリエステル繊維又はポリアミド繊維などの
化学繊維から形成したため、雑菌などの繁殖によるヌメ
リがなくなり、しかも長時間の使用でも帆布層が削れる
ことがなくなる。また、このような化学繊維を用いるこ
とにより、帆布層の強度が向上するため、帆布層の厚さ
を薄くすることが出来るため、コストの低下を達成でき
ると同時に、屋外で使用しても接着力の低下が少なく寿
命が延びる。
するアラミド繊維を主体とする化学繊維から形成したた
め、テンションメンバが錆びることがなくなり、使用中
に縮んで走行抵抗が上がったり、スチールワイヤのよう
にこれが切断して危険を招くといったことがない。
で使用しているため、比較的伸びの小さいハンドレール
が得られ、従来のハンドレールとの互換性に優れる。
らなる主縦糸が横糸と、バインダー用縦糸とによってほ
つれにくく編まれているため、ハンドレールが曲がって
も化粧ゴムの表面に凹凸が出来にくくなり、美観の低下
や化粧ゴムのストレスを防止することが出来る。
用しても、高い信頼性と安全性を備えると同時に長寿命
化を達成することができる。
す横断面図である。
の実施の一形態を示す部分拡大側面図である。
の実施の他の形態を示す部分拡大側面図である。
ある。
示す部分斜視図である。
時の状態を示す概念図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 横断面略C字型をした無端帯状の帆布層
の背面に化粧ゴムを重ね合わせると共に、これら帆布層
あるいは化粧ゴムの内部にテンションメンバを埋め込ん
でなるハンドレールにおいて、上記帆布層の全てをポリ
エステル繊維又はポリアミド繊維からなる織物で形成す
ると共に、上記テンションメンバを、アラミド繊維、又
はアラミド繊維を主体とする化学繊維からなる幅20m
m〜50mmの帯体で構成し、かつ、この帯体が、その
長さ方向に直線状に延びる複数本の主縦糸と、これを格
子状に横断する複数本の横糸と、この縦糸と横糸の交差
部を主縦糸に沿って連結するバインダー用縦糸とからな
ることを特徴とするハンドレール。 - 【請求項2】 上記バインダー用縦糸が、主縦糸よりも
細径であることを特徴とする請求項1記載のハンドレー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08310587A JP3125694B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハンドレール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08310587A JP3125694B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハンドレール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152279A true JPH10152279A (ja) | 1998-06-09 |
JP3125694B2 JP3125694B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=18007049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08310587A Expired - Fee Related JP3125694B2 (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハンドレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3125694B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000015536A1 (de) * | 1998-09-11 | 2000-03-23 | Semperit Aktiengesellschaft Holding | Handlauf |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP08310587A patent/JP3125694B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000015536A1 (de) * | 1998-09-11 | 2000-03-23 | Semperit Aktiengesellschaft Holding | Handlauf |
CN1113802C (zh) * | 1998-09-11 | 2003-07-09 | 塞姆普雷特控股股份公司 | 扶手 |
US6673431B1 (en) | 1998-09-11 | 2004-01-06 | Semperit Aktiengesellschaft Holding | Hand-rail |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3125694B2 (ja) | 2001-01-22 |
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