JPH10152273A - エレベータの振動防止装置 - Google Patents

エレベータの振動防止装置

Info

Publication number
JPH10152273A
JPH10152273A JP31387196A JP31387196A JPH10152273A JP H10152273 A JPH10152273 A JP H10152273A JP 31387196 A JP31387196 A JP 31387196A JP 31387196 A JP31387196 A JP 31387196A JP H10152273 A JPH10152273 A JP H10152273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main rope
vibration
rope support
elevator
support beams
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31387196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Masuda
隆広 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP31387196A priority Critical patent/JPH10152273A/ja
Publication of JPH10152273A publication Critical patent/JPH10152273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単で安価な構造で、振動に対す
る減衰性能を向上させることを目的とするものである。 【解決手段】 主ロープ支持梁21〜23を複数個に分
割し、かつ隣接する主ロープ支持梁21〜23をコイル
ばね25により互いに摩擦接触させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロープ式のエレ
ベータに設けられ、かご及び釣合重り等の昇降体の振動
・騒音を抑えるエレベータの振動防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、歯車機構を有するエレベータの
巻上機は、歯車の噛み合いによって振動を発生する。こ
の振動は、主ロープ及びかご枠を介してかご室に達し、
かご室が上下に加振される。特に、主ロープがある特定
の長さのときには、かご室の振動が急増し、乗客に不快
感を与える恐れがある。このため、主ロープからの振動
の伝達を抑える対策が必要となる。
【0003】図10は例えば実開昭50−79185号
公報に示された従来のエレベータの要部を示す概略の構
成図である。図において、1は複数本の主ロープ、2は
各主ロープ1の端部にそれぞれ固定された複数本のロッ
ド、3はかご室4及びかご枠5を有するかごであり、各
ロッド2はかご枠5の上梁5aをそれぞれ貫通してい
る。6は上梁5aを貫通した各ロッド2の下端部が結合
されている主ロープ支持梁、7は各ロッド2の外周で主
ロープ支持梁6と上梁5aとの間に設けられている複数
の弾性体であり、これらの弾性体7としてはコイルばね
やゴム等が使用される。8は主ロープ支持梁6と上梁5
aとの間に設けられている複数のオイルダンパであり、
これらのオイルダンパ8は、粘性係数の高い潤滑油9を
封入したシリンダ10とピストン11とを有している。
【0004】上記のような従来のエレベータでは、かご
3が上下に加振されたときの振動エネルギが、主ロープ
支持梁6と上梁5aとの間に設けられた弾性体7やオイ
ルダンパ8により吸収され、かご室4の振動が抑えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエレベータにおいては、主ロープ1から伝達さ
れる振動を吸収するために弾性体7及びオイルダンパ8
を使用しているが、上下振動の低減にはオイルダンパ8
の減衰性能が特に重要である。しかし、オイルダンパ8
は、高い振動周波数領域でその減衰性能が低下するとい
う傾向があり、また構造が複雑で高価であるなどの問題
点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、構造が簡単
で、振動に対する減衰性能を向上させることができるエ
レベータの振動防止装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータの振動防止装置は、昇降路内を昇降する昇降体
と複数本の主ロープの端部との間に設けられ、振動を吸
収する複数の弾性体と、これらの弾性体と主ロープとの
間に設けられている主ロープ支持梁とを備えたエレベー
タの振動防止装置において、主ロープ支持梁は複数個に
分割されており、かつ隣接する主ロープ支持梁が互いに
摩擦接触しているものである。
【0008】請求項2の発明に係るエレベータの振動防
止装置は、主ロープ支持梁が、弾性体毎に分割されてい
るものである。
【0009】請求項3の発明に係るエレベータの振動防
止装置は、複数個の主ロープ支持梁が、ばねを介してボ
ルトで締め付け互いに結合されているものである。
【0010】請求項4の発明に係るエレベータの振動防
止装置は、複数個の主ロープ支持梁が、磁力により互い
に吸着されているものである。
【0011】請求項5の発明に係るエレベータの振動防
止装置は、複数個の主ロープ支持梁の質量が互いに異な
っているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるエ
レベータの振動防止装置を示す構成図である。図におい
て、1は複数本の主ロープ、2は各主ロープ1の端部に
それぞれ固定された複数本のロッド、3はかご室4及び
かご枠5を有するかごであり、各ロッド2はかご枠5の
上梁5aをそれぞれ貫通している。
【0013】21〜23は上梁5aを貫通した各ロッド
2の下端部が結合されている主ロープ支持梁であり、こ
れらの主ロープ支持梁21〜23は、ロッド2毎、即ち
主ロープ1毎に分割されており、かつ隣接する主ロープ
支持梁21〜23は互いに摩擦接触している。また、各
主ロープ支持梁21〜23には、水平方向へ連続して貫
通した孔21a〜23aが設けられている。
【0014】24は孔21a〜23aを貫通して主ロー
プ支持梁21〜23を結合しているボルトであり、孔2
1a〜23aは、ボルト24の上下方向への相対的な移
動を許容する。25はボルト24の頭部と主ロープ支持
梁21との間に設けられ、主ロープ支持梁21〜23相
互に押付荷重を印加するコイルばねであり、上記の押付
荷重は、ボルト24のねじ込み量により調整可能になっ
ている。7は各ロッド2の外周で主ロープ支持梁21〜
23と上梁5aとの間に設けられている複数の弾性体で
あり、これらの弾性体7としてはコイルばねやゴム等が
使用される。
【0015】このような振動防止装置では、主ロープ支
持梁21〜23が主ロープ1毎に分割されており、それ
ぞれが独立して運動可能になっている。同じ材料の主ロ
ープ1を使用し、同じ材料の主ロープ支持梁21〜23
を使用しても、これらの振動周波数、振動の位相には微
妙な違いがある。このため、分割された主ロープ支持梁
21〜23には常に相対運動が発生する。しかも、主ロ
ープ支持梁21〜23は、コイルばね25によって押圧
されて互いに摩擦接触しているため、相対運動で生じる
摩擦力が運動抑止力、即ち振動低減に有効な減衰力とし
て作用する。
【0016】ここで、コイルばね25による押付力は、
強すぎると主ロープ支持梁21〜23間の相対運動が生
じず、弱すぎると摩擦力による振動低減効果も弱まるた
め、これらを考慮して最適値に設定される。
【0017】このような構成によれば、簡単で安価な構
造により、振動に対する減衰性能を向上させることがで
きる。また、この例では、主ロープ支持梁21〜23を
複数分割するに際して、主ロープ1と主ロープ支持梁2
1〜23とを1:1対応としたので、より大きな減衰効
果が得られる。
【0018】実施の形態2.なお、上記の例ではコイル
ばね25により主ロープ支持梁21〜23相互を押し付
けたが、例えば図2に示すように、皿ばね26を用いて
もよい。
【0019】実施の形態3.また、上記の各例ではばね
25,26により主ロープ支持梁21〜23相互を押し
付けたが、例えば図3に示すように、磁石により構成さ
れた主ロープ支持梁27〜29を用いて、隣接する主ロ
ープ支持梁27〜29相互を磁力により吸着させ、摩擦
力を生じさせてもよい。
【0020】実施の形態4.次に、図4はこの発明の実
施の形態4によるエレベータの振動防止装置を示す構成
図である。この例では、互いに質量の異なる主ロープ支
持梁31〜33が使用されている。他の構成は、実施の
形態1と同様である。
【0021】このように、分割された主ロープ支持梁3
1〜33の質量を異なるものとすることにより、各主ロ
ープ支持梁31〜33の振動周波数や振動の位相が明ら
かに異なるものとなり、振動に対する減衰効果を高める
ことができる。
【0022】なお、上記の例では全ての主ロープ支持梁
31〜33の質量を異なるものとしたが、必ずしも全て
の質量を変えなくてもよく、例えば両側の主ロープ支持
梁31,33の質量は同じものとし、中央の主ロープ支
持梁32のみを異なるものとしてもよい。
【0023】実施の形態5.また、図4ではコイルばね
25により主ロープ支持梁31,33相互を押し付けた
が、例えば図5に示すように、皿ばね26を用いてもよ
い。
【0024】実施の形態6.さらに、ばね25,26を
用いずに、例えば図6に示すように、磁石により構成さ
れた主ロープ支持梁34〜36を用い、それぞれの質量
を異なるものとしてもよい。
【0025】実施の形態7.次に、図7はこの発明の実
施の形態7によるエレベータの振動防止装置を示す構成
図である。上記実施の形態1〜6では、各主ロープ1毎
に主ロープ支持梁を分割したが、この例では、主ロープ
1の本数よりも少なく分割された主ロープ支持梁41,
42を用いている。従って、図7の左側の2本の主ロー
プ1は共通の主ロープ支持梁42に接続されている。他
の構成は、実施の形態1と同様である。
【0026】このように、主ロープ1の本数によらず、
主ロープ支持梁を分割することによっても、従来例の主
ロープ支持梁6を使用する場合に比べれば、振動を減衰
することができる。
【0027】実施の形態8.なお、実施の形態7ではコ
イルばね25により主ロープ支持梁41,42相互を押
し付けたが、例えば図8に示すように、皿ばね26を用
いてもよい。
【0028】実施の形態9.また、ばね25,26を用
いずに、例えば図9に示すように、磁石により構成され
た主ロープ支持梁43,44を用いて、隣接する主ロー
プ支持梁43,44相互を磁力により吸着させ、摩擦力
を生じさせてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータの振動防止装置は、主ロープ支持梁を複数個
に分割し、かつ隣接する主ロープ支持梁を互いに摩擦接
触させたので、各主ロープ支持梁の相対運動が振動低減
に有効な減衰力として作用し、簡単で安価な構造で、振
動に対する減衰性能を向上させることができる。
【0030】請求項2の発明のエレベータの振動防止装
置は、主ロープ支持梁を弾性体毎に分割したので、振動
に対する減衰性能をさらに向上させることができる。
【0031】請求項3の発明のエレベータの振動防止装
置は、複数個の主ロープ支持梁をばねを介してボルトで
締め付け互いに結合したので、主ロープ支持梁相互間の
摩擦力を適当な大きさに調整することができる。
【0032】請求項4の発明のエレベータの振動防止装
置は、複数個の主ロープ支持梁を磁力により互いに吸着
させているので、構造をより簡単にすることができる。
【0033】請求項5の発明のエレベータの振動防止装
置は、複数個の主ロープ支持梁の質量を互いに異なるも
のとしたので、振動に対する減衰性能をさらに向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態9によるエレベータの
振動防止装置を示す構成図である。
【図10】 従来のエレベータの要部を示す概略の構成
図である。
【符号の説明】
1 主ロープ、3 かご、7 弾性体、21〜23,2
7〜29,31〜33,34〜36,41〜44 主ロ
ープ支持梁、24 ボルト、25 コイルばね、26
皿ばね。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内を昇降する昇降体と複数本の主
    ロープの端部との間に設けられ、振動を吸収する複数の
    弾性体と、これらの弾性体と上記主ロープとの間に設け
    られている主ロープ支持梁とを備えたエレベータの振動
    防止装置において、上記主ロープ支持梁は複数個に分割
    されており、かつ隣接する主ロープ支持梁が互いに摩擦
    接触していることを特徴とするエレベータの振動防止装
    置。
  2. 【請求項2】 主ロープ支持梁は、弾性体毎に分割され
    ていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの振
    動防止装置。
  3. 【請求項3】 複数個の主ロープ支持梁は、ばねを介し
    てボルトで締め付け互いに結合されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のエレベータの振動防止
    装置。
  4. 【請求項4】 複数個の主ロープ支持梁は、磁力により
    互いに吸着されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のエレベータの振動防止装置。
  5. 【請求項5】 複数個の主ロープ支持梁は、互いに質量
    が異なっていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載のエレベータの振動防止装置。
JP31387196A 1996-11-25 1996-11-25 エレベータの振動防止装置 Pending JPH10152273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31387196A JPH10152273A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 エレベータの振動防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31387196A JPH10152273A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 エレベータの振動防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152273A true JPH10152273A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18046515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31387196A Pending JPH10152273A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 エレベータの振動防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152273A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017159990A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータのロープ異常検出装置
CN110980483A (zh) * 2019-12-30 2020-04-10 日立电梯(中国)有限公司 低频隔振装置及电梯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017159990A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータのロープ異常検出装置
CN110980483A (zh) * 2019-12-30 2020-04-10 日立电梯(中国)有限公司 低频隔振装置及电梯
CN110980483B (zh) * 2019-12-30 2021-06-08 日立电梯(中国)有限公司 低频隔振装置及电梯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1727764B1 (en) Balancing apparatus for elevator
JP3428042B2 (ja) エレベータの振動防止装置
JPH11310370A (ja) バッファ機構
JP2007284153A (ja) エレベータの防振構造
KR101225027B1 (ko) 비선형 스프링 분리 디바이스
KR20000022681A (ko) 엘리베이터
JPH10152273A (ja) エレベータの振動防止装置
JP2005511449A (ja) エレベータ騒音・振動遮断システム
JP2016204089A (ja) エレベーター
JPH04144891A (ja) エレベータ
JP2012042021A (ja) トルクロッド
JP2760676B2 (ja) 高速エレベータ
KR100206038B1 (ko) 엘리베이터 본체
JPH06239570A (ja) エレベーターの振動防止装置
JP3222674B2 (ja) エレベーターの乗りかご
JP6403889B2 (ja) エレベータ装置
JP2001247263A (ja) エレベータの振動抑制装置
JP2507651B2 (ja) エレベ―タかごの振動防止装置
KR20010028746A (ko) 엘리베이터의 방진장치
JP2003221177A (ja) エレベーターの巻上機装置
JPWO2020021671A1 (ja) エレベータ装置
KR20190002665U (ko) 엘리베이터
JP7405193B1 (ja) エレベータ
KR200288349Y1 (ko) 엘리베이터용 권상기 완충장치
JPH0388689A (ja) 釣り合い錘