JP2017159990A - エレベータのロープ異常検出装置 - Google Patents

エレベータのロープ異常検出装置 Download PDF

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【課題】エレベータにおいて、ロープの異常を正確に検出できるようにする。【解決手段】エレベータにおいては、乗りかごと釣合重りとが主ロープを介して連結されており、その主ロープとの均衡を保つように、乗りかごと釣合重りとの間にコンペンロープ20が垂れ下げられて設けられている。ロープソケット32は、コンペンロープ20の一端に連結されてコンペンロープ20によって張力が付与されている。その張力が解放された場合、バネ部材34によってロープソケット32が押し上げられ、光源52から出射した光56の光路がロープソケット32によって遮られる。これにより、ロープの異常が検出される。【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータのロープの異常を検出するロープ異常検出装置に関する。
一般的な釣瓶式エレベータにおいては、主ロープの一端が乗りかごに連結され、主ロープの他端が釣合重りに連結されており、巻上機によって乗りかごが昇降する。乗りかごが昇降すると、巻上機の乗りかご側と釣合重り側との間で主ロープが行き来し、主ロープの重量の移動が生じる。移動した主ロープの重量分を補って不釣合を解消するために、乗りかごと釣合重りとに連結されて下方に垂れるコンペンロープが設けられている。一般的に、乗りかご又は釣合重りが急停止した際に、乗りかご又は釣合重りが慣性によって跳ね上がることを防止するためのコンペン装置が設けられている。コンペンロープの下端の折り返し部は、コンペン装置に設けられたコンペンシーブに巻き掛けられ、コンペンシーブによってコンペンロープに所定の張力が付与される。
通常、エレベータには、ロープの切断や緩み等の異常を検出するロープ異常検出装置が設けられている。例えば、特許文献1には、各主ロープの張力が不均等になると傾斜する傾き検出片を用いて、ロープの張力不良を検出する装置が記載されている。
また、ロープ異常検出装置として、図6に示されている装置が知られている。この装置は、コンペン装置100に設けられた検出用カム102とローラ(コロ)104付きのスイッチ106とによって構成されている。コンペン装置100にはコンペンシーブ108が設けられており、コンペンロープ110の下端の折り返し部が、コンペンシーブ108に巻き掛けられている。検出用カム102の長さがスイッチ106の有効範囲に相当し、正常状態においては、ローラ104が検出用カム102に接触している。主ロープやコンペンロープ110が伸縮すると、コンペン装置100が上下に移動する。その移動量が有効範囲内の場合、ロープは正常であると判定される、その移動量が有効範囲を超えて、ローラ104が検出用カム102と非接触の状態になると、スイッチ106が作動してロープの異状(例えばロープの切断や緩み)が検出され、エレベータが停止させられる。
特開2011−16623号公報
一般的に、ロープの交換初期時や温度変化が大きい季節等においては、ロープに異常が発生していなくても、ロープの伸縮量が多くなる。上記のように、検出カムとローラ付きのスイッチとによってロープの異常を検出する装置においては、ロープの伸縮量に対するスイッチの有効範囲(検出用カムの長さ)の設定を誤ると、ロープに異常(切断や緩み)が発生していないにも関わらず、ローラが検出用カムと非接触の状態となり、ロープの異常が誤検出されてしまう。
本発明の目的は、エレベータにおいて、ロープの異常を正確に検出できるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、主ロープを介して連結されて昇降する乗りかごと釣合重りとの間に前記主ロープとの均衡を保つように垂れ下げられて設けられたコンペンロープと、前記乗りかごと、を連結するロープソケットであって、前記コンペンロープの前記乗りかご側の端部に連結されて前記コンペンロープによって張力が付与されており、前記コンペンロープの張力が解放された場合に移動可能なロープソケットと、前記ロープソケットの移動を検出することにより、ロープ異常を検出する検出部と、を含むことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、前記ロープソケットに設けられ、前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合に、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させる弾性部材を更に含む、ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、前記弾性部材は、前記コンペンロープの張力が前記ロープソケットに付与されているときに収縮しており、前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合に、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させる、ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、前記検出部は、光源と、前記光源から離間して配置されて前記光源から出射した光を検出するセンサ部と、を含み、前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合、前記弾性部材は、前記光源から出射した光の光路を遮る位置まで、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させ、前記検出部は、前記光源から出射した光の光路が前記ロープソケットによって遮られて前記センサ部によって光が検出されていない場合に、ロープ異常が発生したと判定する、ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置である。
請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、前記コンペンロープは、複数の個別ロープによって構成されており、前記弾性部材は、前記個別ロープ毎に設けられており、前記検出部は、前記個別ロープ毎に移動を検出し、これにより、前記ロープ異常を検出する、ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置である。
本発明によると、エレベータにおいて、ロープの異常を正確に検出することが可能となる。
本発明の実施形態に係るエレベータの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るロープ異常検出装置を示す図である。 ロープソケットを示す図である。 本発明の実施形態に係るロープ異常検出装置を示す図である。 ロープソケットを示す図である。 従来技術に係るロープ異常検出装置を示す図である。
図1には、本発明の実施形態に係るエレベータの一例が示されている。エレベータ10は、乗りかご12と釣合重り14とを含む。昇降路の上方には巻上機16が設置されている。この巻上機16に主ロープ18が巻き掛けられている。主ロープ18の一端は乗りかご12の上面12aに連結されており、乗りかご12が吊り下げされた状態で支持されている。主ロープ18の他端は釣合重り14の上面14aに連結されており、釣合重り14が吊り下げられた状態で支持されている。このように、乗りかご12と釣合重り14とが主ロープ18を介して連結されており、巻上機16の駆動によって昇降路内を相対的に昇降する。
乗りかご12が昇降すると、巻上機16の乗りかご12側と釣合重り14側との間で主ロープ18が行き来し、主ロープ18の重量の移動が生じる。移動した主ロープ18の重量分を補って不釣合を解消するために、乗りかご12と釣合重り14とに連結されて下方に垂れるコンペンロープ20(釣合ロープ)が設けられている。乗りかご12の下面12bには、後述するロープ異常検出装置22が設けられている。コンペンロープ20の一端は、そのロープ異常検出装置22を介して、乗りかご12の下面12bに連結されている。コンペンロープ20の他端は、釣合重り14の下面14bに連結されている。このように、乗りかご12と釣合重り14との間にコンペンロープ20を設けることにより、重量の均衡が保たれる。
ロープ異常検出装置22は、主ロープ18やコンペンロープ20等のロープの異常を検出する装置である。ロープ異常検出装置22については、図2及び図3を参照して後で詳しく説明する。
エレベータの昇降路内の床面24には、床面24に対して垂直方向(乗りかご12の昇降方向)に延在するガイドレール26が固定されている。そのガイドレール26には、コンペン装置28が設けられている。コンペン装置28は、乗りかご12又は釣合重り14が非常停止等によって跳ね上がることを防止するための装置である。コンペンロープ20の下端の折り返し部は、コンペン装置28に設けられているコンペンシーブ30(釣合車)に巻き掛けられており、コンペンシーブ30によってコンペンロープ20に所定の張力が付与されている。コンペン装置28は、ガイドレール26に沿って昇降方向(上下方向)に移動自在に案内される。
主ロープ18やコンペンロープ20に伸びが発生した場合、コンペン装置28は、その伸びを吸収して主ロープ18やコンペンロープ20に張力を与えるように、ガイドレール26に沿って下方に移動する。また、乗りかご12又は釣合重り14が急停止し、これにより、コンペンロープ20が引っ張られてコンペン装置28が引き上げられた場合、コンペン装置28は、ある程度上昇した位置でガイドレール26に対して係止して停止する機能を有する。これにより、慣性による乗りかご12又は釣合重り14の跳ね上がりが防止される。すなわち、コンペン装置28は、主ロープ18やコンペンロープ20の伸びに伴い下方に移動しながら張力をコンペンロープ20に付与するとともに、乗りかご12又は釣合重り14の跳ね上がりが発生した場合に、ガイドレール26に係止してその跳ね上がりを防止する機能を有している。
以下、図2から図5を参照して、ロープ異常検出装置22について詳しく説明する。
図2には、正常状態におけるロープ異常検出装置22の全体構成が示されている。正常状態とは、ロープに異常(切断や緩み等)が発生していない状態のことである。図2中のX,Y,Z軸は互いに直交する軸であり、これらの軸により直交三次元座標系が構成されている。図2は、そのY軸の方向からロープ異常検出装置22を見たときの図である。
ロープ異常検出装置22は、ロープソケット32と、弾性部材としてのバネ部材34と、支持部材36と、ソケットピン38と、検出器としての光センサ装置40と、を含む。
ロープソケット32は一方向に長い形状を有し、コンペンロープ20が固定される部材である。ロープソケット32内には、ロープソケット32の長手方向(Z方向)に沿って中空部42が形成されており、ロープソケット32の下方端からその中空部42内にコンペンロープ20の一端が挿入されて固定されている。その固定方法として、圧着固定等の公知技術を用いることができる。コンペンロープ20は、複数の個別ロープ44(図2に示す例では4本の個別ロープ44)によって構成されている。個別ロープ44の数に合わせて、4個のロープソケット32が設けられており、各ロープソケット32の中空部42内に個別ロープ44の一端が挿入されて固定されている。もちろん、個別ロープ44とロープソケット32の個数は一例に過ぎず、その個数は4個以外の個数であってもよい。コンペンロープ20が1本のロープによって構成され、1個のロープソケット32に当該ロープが固定されてもよい。
複数のロープソケット32は、例えば短手方向(幅方向(X方向))に沿って一列に配置されている。各ロープソケット32の下方端にはバネ部材34の一端が固定されている。バネ部材34は、例えば、ロープソケット32の下方端において個別ロープ44の周囲に配置され、個別ロープ44を取り囲んでロープソケット32に固定されている。バネ部材34の他端は、支持部材36に固定されている。支持部材36は、各ロープソケット32の下方端から所定距離をおいて設けられた部材であり、例えば、図示しない固定部材によって乗りかご12の下面12bに固定されている。このように、各ロープソケット32の下方端と支持部材36との間に、各ロープソケット32に対応する各バネ部材34が設けられており、バネ部材34は、ロープソケット32の下方端と支持部材36とに固定されている。バネ部材34は、ロープソケット32を上方側(矢印46で示す方向)へ押し付ける力を生成する。
支持部材36には、その厚さ方向(Z方向)に貫通する貫通孔37が形成されており、その貫通孔37に個別ロープ44が挿通されている。例えば、個々の個別ロープ44毎に貫通孔37が形成されている。図2に示す例では、4つの貫通孔37が支持部材36に形成されており、各貫通孔37に個別ロープ44が挿通されている。
ロープソケット32の上方側には、ロープソケット32の短手方向(X方向)に貫通する貫通孔48が形成されている。貫通孔48は、ロープソケット32の長手方向(Z方向)に延在する形状を有している。貫通孔48にはソケットピン38が挿通されている。ソケットピン38は細長い形状を有する部材であり、図2に示す例では、ソケットピン38はX方向に延在して配置されている。ソケットピン38の短手方向の長さ(Z方向の長さ)は、貫通孔48の長手方向の長さ(Z方向の長さ)よりも短い。ソケットピン38は、例えば、図示しない固定部材によって乗りかご12の下面12bに固定されている。
ロープソケット32の下方端には個別ロープ44の一端が固定されているため、正常状態においては、個別ロープ44によって、ロープソケット32に対して下方(矢印50で示す方向)に働く張力が付与される。この張力は、上述したコンペン装置28によって与えられる力である。この張力は、バネ部材34の反力(ロープソケット32を押し付ける力)よりも大きい。それ故、正常状態においては、ロープソケット32は下方へ引っ張られ、バネ部材34は収縮している。
光センサ装置40は、ロープ異常(切断や緩み等)を検出する装置であり、光を出射する光源52と、その光を検出するセンサ部54と、を含む。光源52とセンサ部54は、ロープソケット32の上方端から上方側(乗りかご12の下面12b側)へ所定距離をおいた位置に設けられており、複数のロープソケット32を間にして離間して設けられている。光センサ装置40は、乗りかご12の下面12bに固定されている。センサ部54が光源52からの光56を検出している場合、ロープは正常であると判定され、センサ部54が光源52からの光56を検出していない場合、ロープに異常が発生したと判定される。
センサ部54には制御装置58が接続されている。制御装置58は、センサ部54からの検出結果に応じて、エレベータを緊急停止させる等の緊急措置を実行する。具体的には、センサ部54によって光56が検出されている場合、制御装置58は、ロープは正常であると判定して、エレベータを緊急停止させない。センサ部54によって光56が検出されていない場合、制御装置58は、ロープに異常が発生したと判定して、エレベータを緊急停止させる。
図3には、正常状態におけるロープソケット32、バネ部材34、支持部材36及びソケットピン38が示されている。図3は、X軸の方向からロープソケット32を見たときの図である。ロープソケット32の上方側には貫通孔48が形成されている。この貫通孔48は、ロープソケット32の長手方向(Z方向)に延在する形状を有している。ロープソケット32は例えば円形状の断面を有し、その断面の大きさは、貫通孔48の大きさよりも小さい。例えば、その円形状の断面の縦方向の幅(Z方向の幅)は、貫通孔48の長手方向の幅(Z方向の幅)よりも小さい。また、その円形状の断面の横方向の幅(Y方向の幅)も、貫通孔48の短手方向の幅(Y方向の幅)よりも小さい。
正常状態においては、個別ロープ44の張力によってロープソケット32は下方(矢印50で示す方向)へ引っ張られる。ソケットピン38は乗りかご12の下面12bに固定されているので、ソケットピン38の位置は変わらない。個別ロープ44の張力によってロープソケット32が下方へ移動するので、ソケットピン38は、ロープソケット32の貫通孔48内において、相対的に上方側へ配置されることになる。
次に、図4及び図5を参照して、ロープに異常が発生したときのロープ異常検出装置22の動作について説明する。
図4には、ロープ異常発生時におけるロープ異常検出装置22の全体構成が示されている。図5には、ロープ異常発生時におけるロープソケット32等が示されている。例えば、主ロープ18やコンペンロープ20(個別ロープ44)が切断された場合、ロープが伸びてコンペン装置28が床面24(ピット面)に着いた場合、ロープ縮みやコンペンシーブ30への異物噛み込みによる脱レールが発生した場合、等には、ロープソケット32に付与されていたコンペンロープ20(個別ロープ44)の張力が解放される。これにより、ロープソケット32がバネ部材34の反発力(バネ力)によって、上方(矢印46で示す方向)へ押し上げられ、ロープソケット32の上端部が、光56の光路に入り込んでその光路を遮る。これにより、光源52から出射した光56は、センサ部54によって検出されなくなる。この場合、制御装置58は、ロープに異常(切断や緩み等)が発生したと判定し、例えば、エレベータを緊急停止させる。図4に示す例では、左側の個別ロープ44に異状(切断や緩み等)が発生しており、その個別ロープ44に連結されているロープソケット32に対して張力が付与されていない。それ故、そのロープソケット32が、バネ部材34のバネ力によって上方(矢印46で示す方向)に押し上げられて、光56の光路を遮断している。これにより、ロープの異常が検出される。
本実施形態では、コンペンロープ20(個別ロープ44)の張力が解放されて、ロープソケット32が上方(矢印46で示す方向)に押し上げられたときに、ロープソケット32の上端部が光56の光路を遮るように、ロープソケット32における貫通孔48の位置、及び、貫通孔48の長手方向(Z方向)の長さが決定されている。
以上のように、ロープソケット32に付与されていたコンペンロープ20(個別ロープ44)の張力が解放された場合に、ロープソケット32が光56の光路を遮り、これにより、ロープの異常を検出することが可能となる。
本実施形態によると、主ロープ18やコンペンロープ20(個別ロープ44)が切断された場合や、コンペン装置28が床面24(ピット面)に着く程度の伸びが主ロープ18やコンペンロープ20に発生した場合や、脱レールが発生した場合に、コンペンロープ20(個別ロープ44)からロープソケット32に対して張力が付与されず、これにより、ロープに異常が発生したと判定される。つまり、上記の状況が発生する程度の異常、例えば切断や緩みが主ロープ18やコンペンロープ20(個別ロープ44)に発生した場合に、ロープ異常が検出される。このように、ロープの切断や緩みが発生した状況のみをロープ異常として検出することが可能となり、その程度に至らないロープの伸縮を異常として検出することがない。それ故、ロープ異常の誤検出を防止することが可能となる。
例えば、コンペン装置28が床面24(ピット面)に着かない程度の伸びが、主ロープ18やコンペンロープ20に発生した場合には、コンペン装置28によってコンペンロープ20に張力が付与され、そのコンペンロープ20の張力によってロープソケット32が下方(矢印50で示す方向)へ引っ張られる。この場合、ロープソケット32の上端部が光56の光路を遮ることはないので、ロープ異常の誤検出を防止することが可能となる。これに対して、図6に示されている従来技術に係るロープ異常検出装置においては、コンペン装置が床面に着かない程度の伸びが主ロープやコンペンロープに発生した場合であっても、スイッチ106の有効範囲の設定次第で、ローラ104が検出用カム102と非接触の状態になり、ロープ異常が誤検出されてしまう。本実施形態では、このような誤検出を回避することが可能となる。
なお、個々のロープソケット32毎に光センサ装置40が設けられていてもよい。具体的には、個々のロープソケット32毎に、光源52とセンサ部54とが設けられ、個別ロープ44からの張力が付与されなくなった場合に、ロープソケット32の上端部が、当該ロープソケット32に対応する光源52からの光56の光路を遮るようにしてもよい。これにより、個々の個別ロープ44毎に異常を検出することができる。また、異常が発生した個別ロープ44を特定することが可能となる。
本実施形態によると、従来技術に係るスイッチ106の有効範囲を設定するためのメンテナンス作業(例えば、スイッチ106の有効範囲の調整作業や、そのための昇降路内への出入り等)が不要となり、作業の安全性や効率が向上する。また、ロープ異常検出装置22用の配線を乗りかご12の周囲のみに設置することができ、簡易な構造でロープ異常を検出することが可能となる。これにより、製造コストを削減することが可能となる。
10 エレベータ、12 乗りかご、14 釣合重り、18 主ロープ、20 コンペンロープ、22 ロープ異常検出装置、28 コンペン装置、32 ロープソケット、34 バネ部材、36 支持部材、38 ソケットピン、40 光センサ装置、44個別ロープ、52 光源、54 センサ部、56 光、58 制御装置。

Claims (5)

  1. 主ロープを介して連結されて昇降する乗りかごと釣合重りとの間に前記主ロープとの均衡を保つように垂れ下げられて設けられたコンペンロープと、前記乗りかごと、を連結するロープソケットであって、前記コンペンロープの前記乗りかご側の端部に連結されて前記コンペンロープによって張力が付与されており、前記コンペンロープの張力が解放された場合に移動可能なロープソケットと、
    前記ロープソケットの移動を検出することにより、ロープ異常を検出する検出部と、
    を含むことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、
    前記ロープソケットに設けられ、前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合に、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させる弾性部材を更に含む、
    ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、
    前記弾性部材は、前記コンペンロープの張力が前記ロープソケットに付与されているときに収縮しており、前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合に、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させる、
    ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置。
  4. 請求項3に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、
    前記検出部は、光源と、前記光源から離間して配置されて前記光源から出射した光を検出するセンサ部と、を含み、
    前記ロープソケットに対する前記コンペンロープの張力が解放された場合、前記弾性部材は、前記光源から出射した光の光路を遮る位置まで、前記ロープソケットを押し付けて前記ロープソケットを移動させ、
    前記検出部は、前記光源から出射した光の光路が前記ロープソケットによって遮られて前記センサ部によって光が検出されていない場合に、ロープ異常が発生したと判定する、
    ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のエレベータのロープ異常検出装置において、
    前記コンペンロープは、複数の個別ロープによって構成されており、
    前記弾性部材は、前記個別ロープ毎に設けられており、
    前記検出部は、前記個別ロープ毎に移動を検出し、これにより、前記ロープ異常を検出する、
    ことを特徴とするエレベータのロープ異常検出装置。
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