JPH11209030A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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Publication number
JPH11209030A
JPH11209030A JP10019094A JP1909498A JPH11209030A JP H11209030 A JPH11209030 A JP H11209030A JP 10019094 A JP10019094 A JP 10019094A JP 1909498 A JP1909498 A JP 1909498A JP H11209030 A JPH11209030 A JP H11209030A
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JP
Japan
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elevator
car
rope
hoistway
speed
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Application number
JP10019094A
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English (en)
Inventor
Koichi Minamino
広一 南野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り合鎖の過昇降変位を非接触によって検出
し、また釣り合い車の瞬時的な過昇降変位に基づく無用
な異常制御、異常報知を排除するエレベーター装置を得
る。 【解決手段】 主索の一端に吊持されて昇降路1を昇降
するかご及び主索の他端に吊持されて反対方向に昇降す
るつり合おもりを設ける。また、釣り合いロープ6の両
端をかご及びつり合おもりに連結して垂下し、下垂湾曲
部に跨装状態に釣り合い車3を配置する。そして、釣り
合い車3の上下方向位置が所定位置から外れたときに動
作する非接触形の位置検出器9,10を昇降路1の固定
部2に設け、この位置検出器9,10の動作を介して制
御手段11によりエレベーターを異常時制御する。ま
た、位置検出器9,10に外力が作用せず損傷等の異常
が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かご及びつり合
おもりに連結されて釣り合い車によって張力が付与され
た釣り合いロープが設けられたエレベーター装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来のエレベーター装置の釣
り合い車を示す正面図である。図において、1はエレベ
ーター装置の昇降路、2は昇降路1の周壁からなる固定
部、3はハウジング4を有する釣り合い車で、昇降路1
のピット部に配置されハウジング4の外面にカム5が形
成されている。6は釣り合い車3に巻掛けられた釣り合
いロープで、図示が省略してあるが一端は昇降路1を昇
降するかごに他端は昇降路1昇降するつり合おもりにそ
れぞれ連結されている。
【0003】7は昇降路1の固定部2に装着された釣り
合い車3の過下降検出器で、検出ローラがカム5に対向
して配置されている。8は昇降路1の固定部2に装着さ
れて過下降検出器7よりも下方に配置された釣り合い車
3の過上昇検出器で、検出ローラがカム5に対向して配
置されている。なお、釣り合い車3が上下方向の正常範
囲内の位置にあるときには、過下降検出器7及び過上昇
検出器8の検出ローラがそれぞれカム5に押圧されてい
る。
【0004】従来のエレベーター装置は上記のように構
成され、かご及びつり合おもりの相互の昇降位置差によ
るエレベーターの主索(図示しない)の重量差による不
均衡を補償するために釣り合いロープ6が設けられる。
そして、ハウジング4を有する釣り合い車3によって釣
り合いロープ6に張力が付与されている。
【0005】そして、主索の伸縮によって釣り合い車3
の位置が上下方向における正常範囲から外れた場合に
は、過下降検出器7及び過上昇検出器8のいずれかの動
作を介して異常発生が検出されてエレベーターが異常時
制御され、また異常発生が報知されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター装置において、エレベーターの非常停止等に
よってエレベーターのかごが一時的に急激に上下動作し
た場合に、これに伴う釣り合い車3の揺れによる上下動
によって、ごく短時間だけ釣り合い車3の位置が正常範
囲から外れることがある。このようなときに過下降検出
器7等によって主索の過伸縮に係わる異常発生が誤検出
されるという問題点があった。
【0007】なお、主索の過伸縮に係わる異常発生が誤
検出された場合であっても、エレベーターの保守員によ
って主索の状況の確認が行われる。また、エレベーター
のかご(図示しない)等のごく短時間の異常挙動によっ
て釣り合い車3等が急激に上下動する。このため、過下
降検出器7等に激しく接触するので、過下降検出器7等
に損傷による異常が生じ易くなる。
【0008】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、釣り合い車の過昇降変位が非接
触によって検出されるエレベーター装置を得ることを第
一の目的とし、また釣り合い車の瞬時的な過昇降変位に
基づく無用な異常制御、異常報知が排除されるエレベー
ター装置を得ることを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター装置においては、エレベーターの主索の一端に吊持
されて昇降路を昇降するかご及び主索の他端に吊持され
て昇降路をかごに対して反対方向に昇降するつり合おも
りと、両端がそれぞれかご及びつり合おもりに連結され
て垂下された釣り合いロープと、この釣り合いロープの
下垂湾曲部に跨装状態に配置された釣り合い車と、昇降
路の固定部に設けられて釣り合い車の上下方向位置が所
定位置から外れたときに動作する非接触形の位置検出器
と、この位置検出器の動作を介してエレベーターを異常
時制御する制御手段とが設けられる。
【0010】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、制御手段に、エレベーター制御盤からエレベ
ーターの運転パラメータを取得し、位置検出器により釣
り合い車の位置異常が検出されたときの運転パラメータ
が正常であるときに、エレベーターを異常時制御する機
能が構成される。
【0011】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、制御手段に、エレベーターの調速機の調速速
度の変化状況からエレベーターの運転パラメータを取得
し、位置検出器により釣り合い車の位置異常が検出され
たときの運転パラメータが正常であるときに、エレベー
ターを異常時制御する機能が構成される。
【0012】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、制御手段に、エレベーターの運転パラメータ
を取得し、位置検出器により釣り合い車の位置異常が検
出されたときの運転パラメータにおけるエレベーターの
速度の変化率が所定値内のときに運転パラメータが正常
であると判定し、エレベーターを異常時制御する機能が
構成される。
【0013】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、エレベーターの主索の一端に吊持されて昇降
路を昇降するかご及び主索の他端に吊持されて昇降路を
かごに対して反対方向に昇降するつり合おもりと、両端
がそれぞれかご及びつり合おもりに連結されて垂下され
た釣り合いロープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部
に跨装状態に配置された釣り合い車と、この釣り合い車
及びこの釣り合い車の上下変位方向に対向した昇降路の
固定部の両者の一方に設けられて作動軸線が上記両者の
他方に対向して配置され上記両者の相対変位により釣り
合い車の上下変位速度を検出する非接触形の速度検出器
と、エレベーターの運転パラメータを取得し、速度検出
器により釣り合い車の変位速度異常が検出されたときの
運転パラメータにおけるエレベーターの速度の変化率が
所定値内のときに運転パラメータが正常であると判定し
て、エレベーターを異常時制御する制御手段とが設けら
れる。
【0014】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、エレベーターの主索の一端に吊持されて昇降
路を昇降するかご及び主索の他端に吊持されて昇降路を
かごに対して反対方向に昇降するつり合おもりと、両端
がそれぞれかご及びつり合おもりに連結されて垂下され
た釣り合いロープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部
に跨装状態に配置された釣り合い車と、かご及びつり合
おもりのいずれかからなる昇降体並びにこの昇降体の昇
降方向に対向した昇降路の固定部の両者の一方に設けら
れて作動軸線が上記両者の他方に対向して配置され上記
両者の相対変位により上記昇降体の昇降速度を検出する
非接触形の速度検出器と、エレベーターの運転パラメー
タを取得し、速度検出器により昇降体の昇降速度異常が
検出されたときの運転パラメータにおけるエレベーター
の速度の変化率が所定値内のときに運転パラメータが正
常であると判定し、エレベーターを異常時制御する制御
手段とが設けられる。
【0015】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、エレベーターの主索の一端に吊持されて昇降
路を昇降するかご及び主索の他端に吊持されて昇降路を
かごに対して反対方向に昇降するつり合おもりと、両端
がそれぞれかご及びつり合おもりに連結されて垂下され
た釣り合いロープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部
に跨装状態に配置された釣り合い車と、この釣り合い車
及びこの釣り合い車の上下変位方向に対向した昇降路の
固定部の両者の一方に設けられて作動軸線が上記両者の
他方に対向して配置され上記両者の相対変位により上記
両者間の距離を検出する非接触形の距離検出器と、この
距離検出器による上記両者間の距離の経時変化によって
釣り合い車の危険区域進入を予測して、危険区域進入が
所定時間内であるときにエレベーターを異常時制御する
制御手段とが設けられる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置の釣
り合い車を示す正面図である。図において、1はエレベ
ーター装置の昇降路、2は昇降路1の周壁からなる固定
部、3はハウジング4が設けられて昇降路1のピット部
に配置された釣り合い車、6は釣り合い車3に巻掛けら
れた釣り合いロープで、図示が省略してあるが一端は昇
降路1を昇降するかごに他端は昇降路1昇降するつり合
おもりに連結されている。
【0017】9は昇降路1の固定部2に装着された釣り
合い車3の過下降を検出する第一位置検出器で、光電装
置等の非接触センサからなり互いに対向して設けられた
発信部及び受信部が、上下方向の正常位置にある釣り合
い車3の下側に配置されている。
【0018】10は昇降路1の固定部2に装着された釣
り合い車3の過上昇を検出する第二位置検出器で、光電
装置等の非接触センサからなり互いに対向して設けられ
た発信部及び受信部が、上下方向の正常位置にある釣り
合い車3の上側に配置されている。11は第一位置検出
器9及び第二位置検出器10が接続された制御手段であ
る。
【0019】上記のように構成されたエレベーター装置
において、かご及びつり合おもりの相互の昇降位置差に
よるエレベーターの主索(図示しない)の重量差による
不均衡を補償するために釣り合いロープ6が設けられ
る。そして、ハウジング4を有する釣り合い車3によっ
て釣り合いロープ6に張力が付与されている。
【0020】そして、主索の伸縮によって釣り合い車3
の位置が上下方向における正常範囲から外れた場合に
は、第一位置検出器9及び第二位置検出器10のいずれ
かの光軸が遮られて動作する。この異常発生検出により
制御手段11が動作してエレベーターの一時停止、異常
発生報知等の異常時制御が行われる。これによって、エ
レベーターの保守員によって所要の点検、保守作業が行
われる。
【0021】しかし、エレベーターの非常停止等によっ
てエレベーターのかごが一時的に急激に上下動作した場
合に、これに伴う釣り合い車3の揺れによる上下動によ
って、ごく短時間だけ釣り合い車3の位置が正常範囲か
ら外れることがある。このようなときに第一位置検出器
9等によって、主索の過伸縮に係わる異常発生として誤
検出される。しかし、第一位置検出器9等の動作時間が
瞬間的であれば制御手段11の機能によって無用な異常
制御動作、異常報知動作が排除される。
【0022】したがって、ごく短時間だけ釣り合い車3
の過昇降変位発生時に、エレベーターの保守員による無
駄な主索の状況確認作業を解消することができる。ま
た、釣り合い車3に揺れによる急激な上下動が発生して
も、この上下動が非接触で第一位置検出器9等によって
検出されるので、第一位置検出器9等に外力が作用せず
損傷等の異常発生が生じることはなく、第一位置検出器
9等の安定した作動信頼性を長期間にわたって維持する
ことができる。
【0023】なお、図1の実施の形態における第一位置
検出器9及び第二位置検出器10の二組の位置検出器
を、一組の位置検出器によって代替して構成することも
可能である。そして、設置された一組の位置検出器によ
って図1の実施の形態における作用と同様な作用をを得
ることができる。
【0024】実施の形態2.図2は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、制御手段の動作を説明する
フローチャートであり、図2の他は前述の図1と同様に
エレベーター装置が構成されている。そして、釣り合い
車3の挙動によって制御手段11により図2に示すフロ
ーチャートによる制御が行われる。すなわち、ステップ
101において第一位置検出器9等の動作信号、すなわ
ち釣り合い車3の位置異常が検出される。これにより、
ステップ102へ進みこのときのエレベーターの運転状
況、すなわちエレベーターの運転パラメータ(運転モー
ド、かごの速度などのパラメータ)をエレベーター制御
盤(図示しない)から取得する。
【0025】次いで、ステップ103へ進みエレベータ
ーが正常運転中であればステップ104へ進み、また正
常運転中でなければステップ105へ進む。そして、ス
テップ104において釣り合い車3の過昇降変位が生じ
ているとして「釣り合い車3の位置調整が必要」の警報
等の異常時制御指令を発してステップ105へ進む。そ
して、ステップ105において釣り合い車3の位置異常
検出時のエレベーターの運転パラメータ、すなわち積載
荷重、速度、加速度等の状況が記憶される。
【0026】このような制御手段11の機能によって、
エレベーターが正常運転中であるときのみに「釣り合い
車3の位置調整が必要」の警報等の異常時制御が行われ
る。このため、ごく短時間だけ釣り合い車3の過昇降変
位発生時に、エレベーターの保守員による無駄な主索の
状況確認作業を解消することができる。また、釣り合い
車3の位置異常検出時の記憶されたエレベーターの運転
パラメータから、釣り合い車3の位置異常の原因を推定
することが可能になる。これによって、エレベーターの
保守作業の効率を向上することができる。
【0027】また、エレベーターが正常運転されていず
に、すなわちエレベーターが一時的に急激に上下動作し
たことによって、釣り合い車3の位置異常が検出された
ことは、まもなく釣り合い車3の位置異常が発生する可
能性があるので、ステップ105によりエレベーターが
正常運転中のときと同様にエレベーターの運転パラメー
タを記憶させる。これによって、保守の頻度を増すべき
かどうか等、そのエレベーターに対して最適な保守、点
検作業を計画、また実施することができる。
【0028】実施の形態3.図3及び図4も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置
を概念的に示す立面図、図4は図3の制御手段の動作を
説明するフローチャートであり、図3及び図4の他は前
述の図1と同様にエレベーター装置が構成されている。
図において、前述の図1と同符号は相当部分を示し、1
2は昇降路1の頂部に設けられた巻上機、13は巻上機
12に隣接して設置されたそらせ車、14は巻上機12
及びそらせ車13に巻掛けられて昇降路1に吊下された
主索である。
【0029】15は主索14の一端に吊持されたかご、
16は主索14の他端に吊持されたつり合おもり、17
は巻上機12に隣接して配置された調速機、18は無端
状をなし調速機17に巻掛けられて昇降路1内に吊下さ
れた調速機ロープで、一側がかご15に連結されてい
る。19は昇降路1の下部に配置され調速機ロープ18
に跨装状態に係合されて調速機ロープ18に張力を付与
する張り車である。
【0030】上記のように構成されたエレベーター装置
において、釣り合い車3の挙動によって制御手段11に
より図4に示すフローチャートによる制御が行われる。
すなわち、ステップ201において第一位置検出器9等
の動作信号、すなわち釣り合い車3の位置異常が検出さ
れると、ステップ202へ進みこのときのエレベーター
の運転状況を、調速機17の調速速度の変化状況、すな
わち所定の過速度に達したかどうかによりエレベーター
の現在の運転パラメータを取得する。
【0031】次いで、ステップ203へ進みエレベータ
ーが正常運転中であればステップ204へ進み、また正
常運転中でなければステップ205へ進む。そして、ス
テップ204において釣り合い車3の過昇降変位が生じ
ているとして「釣り合い車3の位置調整が必要」の警報
を発してステップ205へ進む。そして、ステップ20
5において釣り合い車3の位置異常検出時のエレベータ
ーの運転パラメータ、すなわち積載荷重、速度、加速度
等の状況が記憶される。
【0032】このような制御手段11の機能によって、
調速機17の調速速度の変化状況からエレベーターが正
常運転中であるときのみに「釣り合い車3の位置調整が
必要」の警報等の異常時制御が行われる。このため、ご
く短時間だけ釣り合い車3の過昇降変位発生時に、エレ
ベーターの保守員による無駄な主索の状況確認作業を解
消することができる。また、調速機17の速度状況によ
る釣り合い車3の位置異常検出時の記憶されたエレベー
ターの運転パラメータから、釣り合い車3の位置異常の
原因を推定することが可能になる。これによって、エレ
ベーターの保守作業の効率を向上することができる。
【0033】また、エレベーターが正常運転されていず
に、すなわちエレベーターが一時的に急激に上下動作し
たことによって、釣り合い車3の位置異常が検出された
ことは、まもなく釣り合い車3の位置異常が発生する可
能性があるので、ステップ205によりエレベーターが
正常運転中のときと同様にエレベーターの運転パラメー
タを記憶させる。これによって、保守の頻度を増すべき
かどうか等のそのエレベーターに対して最適な保守、点
検作業を計画、また実施することができる。
【0034】実施の形態4.図5及び図6も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図5はエレベータ
ーの制御手段の動作を説明するフローチャート、図6は
図5のエレベーターの制御手段のエレベーターの挙動判
定動作を説明するフローチャートであり、図5及び図6
の他は前述の図3及び図4と同様にエレベーター装置が
構成されている。
【0035】そして、釣り合い車3の挙動によって制御
手段11により図5に示すフローチャートによる制御が
行われる。すなわち、ステップ301において第一位置
検出器9等の動作信号、すなわち釣り合い車3の位置異
常が検出されると、ステップ302へ進みこのときのエ
レベーターの挙動が正常であるかどうかを後述する図6
に示すフローチャートに従って判定する。
【0036】次いで、ステップ303へ進み、ステップ
302による判定結果によって正常動作中であればステ
ップ304へ進み、また正常運転中でなければステップ
305へ進む。そして、ステップ304において釣り合
い車3の過昇降変位が生じているとして「釣り合い車3
の位置調整が必要」の警報を発してステップ305へ進
む。そして、ステップ305において釣り合い車3の位
置異常検出時のエレベーターの運転状況、すなわち積載
荷重、速度、加速度等の状況が記憶される。
【0037】このような制御手段11の機能によって、
記憶された釣り合い車3の位置異常検出時におけるエレ
ベーターの挙動の判定結果から、釣り合い車3の位置異
常の原因を推定することが可能になる。これによって、
エレベーターの保守作業の効率を向上することができ
る。
【0038】また、エレベーターが正常運転されていず
に、すなわちエレベーターが一時的に急激に上下動作し
たことによって、釣り合い車3の位置異常が検出された
ことは、まもなく釣り合い車3の位置異常が発生する可
能性があるので、ステップ305によりエレベーターの
正常運転中のときと同様にエレベーターの運転状況が記
憶させる。これによって、保守の頻度を増すべきかどう
か等のそのエレベーターに対して最適な保守、点検作業
を計画、また実施することができる。
【0039】なお、前述のステップ302におけるエレ
ベーターの挙動が正常であるかどうかの判定は図6に示
すフローチャートに従って行われる。すなわち、ステッ
プ401において一定時間毎にそのときのエレベーター
の速度を検出して、ステップ402へ進んでこの検出値
を瞬時に読み書きできる記憶装置に書き出す。次いで、
ステップ403へ進み記憶装置に記憶されている一定時
間前の速度と、そのときの速度から加速度、すなわち速
度の変化率を計算して、ステップ404へ進んで速度変
化率の計算結果も記憶装置に記憶する。
【0040】そして、前述のステップ301から釣り合
い車3の位置異常の信号を検出すると、この検出時点で
のエレベーターの加速度を、ステップ401〜ステップ
404の処理と同様な処理によって算出する。次いで、
ステップ405へ進んで釣り合い車3の位置異常の信号
に基づく加速度算出値と所定時間前の加速度とを比較し
て加速度差を出力する。
【0041】そして、ステップ406へ進み、加速度差
が基準値よりも大きい場合は、ステップ407へ進んで
エレベーターの挙動は一時的な非正常動作と出力する。
また、加速度差が基準値よりも小さいときには、ステッ
プ408へ進んでエレベーターの挙動は正常動作中と出
力する。
【0042】実施の形態5.図7も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置の釣り合
い車を示す正面図である。図において、前述の図1と同
符号は相当部分を示し、20はドップラー式速度センサ
等からなる非接触形の速度検出器で、昇降路1の底面か
らなる固定部2に設けられて釣り合い車3に対向した直
下位置に配置されている。
【0043】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の釣り合い車3の挙動
によって速度検出器20により得られる釣り合い車3の
上下方向変位速度値を制御手段11に入力する。そし
て、制御手段11によって前述の前述の図5及び図6の
実施の形態に準じた手法、すなわち図5及び図6に示す
フローチャートに準じた制御を行うことによって、エレ
ベーターの運転状況の正常、異常が判定される。
【0044】したがって、詳細な説明を省略するが図7
の実施の形態においても図5及び図6の実施の形態と同
様な作用が得られる。なお、速度検出器20は釣り合い
車3等のエレベーター機器と接触することがないので、
速度検出器20に外力が作用せず損傷等の異常発生が生
じることはなく、速度検出器20の安定した作動信頼生
を長期間にわたって維持することができる。
【0045】実施の形態6.図8も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概念的
に示す立面図であり、図8の他は前述の図3と同様にエ
レベーター装置が構成されている。図において、前述の
図3と同符号は相当部分を示し、21はドップラー式速
度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、昇降路1
の底面からなる固定部2に設けられてかごからなる昇降
体15に対向した直下位置に配置されている。
【0046】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体15の挙動に
よって速度検出器21により得られる昇降体15の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。したがって、詳細な説明
を省略するが図8の実施の形態においても図7の実施の
形態と同様な作用が得られる。
【0047】実施の形態7.図9も、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概念的
に示す立面図であり、図9の他は前述の図3と同様にエ
レベーター装置が構成されている。図において、前述の
図3と同符号は相当部分を示し、22はドップラー式速
度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、昇降路1
の底面からなる固定部2に設けられてつり合おもりから
なる昇降体16に対向した直下位置に配置されている。
【0048】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体16の挙動に
よって速度検出器22により得られる昇降体16の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。したがって、詳細な説明
を省略するが図9の実施の形態においても図7の実施の
形態と同様な作用が得られる。
【0049】実施の形態8.図10も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概念
的に示す立面図であり、図10の他は前述の図3と同様
にエレベーター装置が構成されている。図において、前
述の図3と同符号は相当部分を示し、23はドップラー
式速度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、昇降
路1の天井からなる固定部2に設けられてかごからなる
昇降体15に対向した直上位置に配置されている。
【0050】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体15の挙動に
よって速度検出器23により得られる昇降体15の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。
【0051】したがって、詳細な説明を省略するが図1
0の実施の形態においても図7の実施の形態と同様な作
用が得られる。また、昇降路1の天井からなる固定部2
に速度検出器23が設けられるので、昇降路1の天井、
すなわちエレベーターの機械室の床に点検孔を設けるこ
とにより、速度検出器23を容易に点検、保守すること
ができる。
【0052】実施の形態9.図11も、この発明の他の
実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概念
的に示す立面図であり、図11の他は前述の図3と同様
にエレベーター装置が構成されている。図において、前
述の図3と同符号は相当部分を示し、24はドップラー
式速度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、昇降
路1の天井からなる固定部2に設けられてつり合おもり
からなる昇降体16に対向した直上位置に配置されてい
る。
【0053】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体16の挙動に
よって速度検出器24により得られる昇降体16の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。したがって、詳細な説明
を省略するが図11の実施の形態においても図7の実施
の形態と同様な作用が得られる。
【0054】実施の形態10.図12も、この発明の他
の実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置の釣
り合い車を示す正面図である。図において、前述の図1
と同符号は相当部分を示し、25はドップラー式速度セ
ンサ等からなる非接触形の速度検出器で、釣り合い車3
のハウジング4に固定されて作動軸線が昇降路1の底面
からなる固定部2に直交して配置されている。
【0055】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の釣り合い車3の挙動
によって速度検出器25により得られる釣り合い車3の
上下方向変位速度値を制御手段11に入力する。そし
て、制御手段11によって前述の図5及び図6の実施の
形態に準じた手法、すなわち図5及び図6に示すフロー
チャートに準じた制御を行うことによって、エレベータ
ーの運転状況の正常、異常が判定される。したがって、
詳細な説明を省略するが図12の実施の形態においても
図7の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0056】実施の形態11.図13も、この発明の他
の実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概
念的に示す立面図であり、図13の他は前述の図3と同
様にエレベーター装置が構成されている。図において、
前述の図3と同符号は相当部分を示し、26はドップラ
ー式速度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、か
ごからなる昇降体15に固定されて作動軸線が昇降路1
の底面からなる固定部2に直交して配置されている。
【0057】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体15の挙動に
よって速度検出器26により得られる昇降体15の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。したがって、詳細な説明
を省略するが図13の実施の形態においても図7の実施
の形態と同様な作用が得られる。
【0058】実施の形態12.図14も、この発明の他
の実施の形態の一例を示す図で、エレベーター装置を概
念的に示す立面図であり、図14の他は前述の図3と同
様にエレベーター装置が構成されている。図において、
前述の図3と同符号は相当部分を示し、27はドップラ
ー式速度センサ等からなる非接触形の速度検出器で、つ
り合おもりからなる昇降体16に固定されて作動軸線が
昇降路1の底面からなる固定部2に直交して配置されて
いる。
【0059】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の昇降体16の挙動に
よって速度検出器27により得られる昇降体16の昇降
変位速度値を制御手段11に入力する。そして、制御手
段11によって前述の図5及び図6の実施の形態に準じ
た手法、すなわち図5及び図6に示すフローチャートに
準じた制御を行うことによって、エレベーターの運転状
況の正常、異常が判定される。したがって、詳細な説明
を省略するが図14の実施の形態においても図7の実施
の形態と同様な作用が得られる。
【0060】実施の形態13.図15〜図17も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図15はエレ
ベーター装置を概念的に示す立面図、図16は図15の
制御手段の動作を説明するフローチャート、図17は図
15の釣り合い車の予想位置の一例を示すグラフであ
る。図において、前述の図14と同符号は相当部分を示
し、28は赤外線式センサ等からなる非接触形の距離検
出器で、昇降路1の底面からなる固定部2に設けられて
釣り合い車3の直下に配置されている。
【0061】上記のように構成されたエレベーター装置
において、エレベーターの運転時の釣り合い車3の挙動
が距離検出器28によって測定される。そして、制御手
段11によって図16に示すフローチャートによる制御
が行われる。すなわち、ステップ501においてエレベ
ーター運転の一定条件、例えばかご15が昇降路1の最
下階にあって最大負荷であり、かつ一定期間、例えば毎
時0分毎に釣り合い車3の位置を距離検出器28によっ
てサンプリングして記憶装置に記憶する。
【0062】次いで、ステップ502へ進み記憶装置の
サンプリングデータから釣り合い車3の変位の六次曲線
近似式(数式)を算出し、ステップ503へ進んで算出
した数式に基づいて今後の釣り合い車3の位置を予想す
る。そして、ステップ504により釣り合い車3の危険
区域に進入が、予め設定された所定時間内であればステ
ップ505へ進み異常発生が発報される。次いで、この
発報によってエレベーターの保守員により所要の点検、
保守作業が行われる。仮に、保守作業が遅れた場合ステ
ップ506へ進んでエレベーターが異常発生に対応した
異常時制御される。
【0063】このように、今後の釣り合い車3位置の予
想により必要に応じて予防的に異常発生が発報されるの
で、的確に保守作業を行うことができ保守費を低減し効
率よくエレベーターを正常状態に維持することがでる。
また、距離検出器28に外力が作用しないので損傷等の
異常発生が生じることはなく、距離検出器28の安定し
た作動信頼生を長期間にわたって維持することができ
る。
【0064】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、エレベ
ーターの主索の一端に吊持されて昇降路を昇降するかご
及び主索の他端に吊持されて昇降路をかごに対して反対
方向に昇降するつり合おもりと、両端がそれぞれかご及
びつり合おもりに連結されて垂下された釣り合いロープ
と、この釣り合いロープの下垂湾曲部に跨装状態に配置
された釣り合い車と、昇降路の固定部に設けられて釣り
合い車の上下方向位置が所定位置から外れたときに動作
する非接触形の位置検出器と、この位置検出器の動作を
介してエレベーターを異常時制御する制御手段とを設け
たものである。
【0065】これによって、主索の伸縮により釣り合い
車の位置が上下方向における正常範囲から外れた場合に
は、位置検出器が動作しこの異常発生検出動作により制
御手段が動作してエレベーターが異常時制御され、また
異常発生が報知される。したがって、異常発生に伴う不
具合を未然に防止することができ、また位置検出器に外
力が作用しないので損傷等の異常が生じることはなく、
位置検出器の安定した作動信頼性を長期間にわたって維
持する効果がある。
【0066】また、この発明は以上説明したように、制
御手段に、エレベーター制御盤からエレベーターの運転
パラメータを取得し、位置検出器により釣り合い車の位
置異常が検出されたときの運転パラメータが正常である
ときにエレベーターを異常時制御動作する機能を設けた
ものである。
【0067】これによって、釣り合い車の位置が上下方
向における正常範囲から外れた場合に、エレベーター制
御盤によるエレベーターの運転パラメータが正常である
ときにエレベーターが異常時制御される。したがって、
ごく短時間だけ釣り合い車の過昇降変位発生時に、エレ
ベーターの保守員による無駄な主索の状況確認作業を解
消することができ、保守作業の効率を向上する効果があ
る。
【0068】また、この発明は以上説明したように、制
御手段に、エレベーターの調速機の調速速度の変化状況
からエレベーターの運転パラメータを取得し、位置検出
器により釣り合い車の位置異常が検出されたときの運転
パラメータが正常であるときに、エレベーターを異常時
制御する機能を設けたものである。
【0069】これによって、釣り合い車の位置が上下方
向における正常範囲から外れた場合に、エレベーターの
調速機の調速速度の変化状況によるエレベーターの運転
パラメータが正常であるときにエレベーターが異常時制
御される。したがって、ごく短時間だけ釣り合い車の過
昇降変位発生時に、エレベーターの保守員による無駄な
主索の状況確認作業を解消することができ、保守作業の
効率を向上する効果がある。
【0070】また、この発明は以上説明したように、制
御手段に、エレベーターの運転パラメータを取得し、位
置検出器により釣り合い車の位置異常が検出されたとき
の運転パラメータにおけるエレベーターの速度の変化率
が所定値内のときに運転パラメータが正常であると判定
し、エレベーターを異常時制御する機能を設けたもので
ある。
【0071】これによって、釣り合い車の位置が上下方
向における正常範囲から外れた場合に、運転パラメータ
におけるエレベーターの速度の変化率が所定値内のであ
ることによりエレベーターの運転パラメータが正常であ
ると判定し、このときにエレベーターが異常時制御され
る。したがって、ごく短時間だけ釣り合い車の過昇降変
位発生時に、エレベーターの保守員による無駄な主索の
状況確認作業を解消することができ、保守作業の効率を
向上する効果がある。
【0072】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの主索の一端に吊持されて昇降路を昇降する
かご及び主索の他端に吊持されて昇降路をかごに対して
反対方向に昇降するつり合おもりと、両端がそれぞれか
ご及びつり合おもりに連結されて垂下された釣り合いロ
ープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部に跨装状態に
配置された釣り合い車と、この釣り合い車及びこの釣り
合い車の上下変位方向に対向した昇降路の固定部の両者
の一方に設けられて作動軸線が上記両者の他方に対向し
て配置され上記両者の相対変位により釣り合い車の上下
変位速度を検出する非接触形の速度検出器と、エレベー
ターの運転パラメータを取得し、速度検出器により釣り
合い車の変位速度異常が検出されたときの運転パラメー
タにおけるエレベーターの速度の変化率が所定値内のと
きに運転パラメータが正常であると判定して、エレベー
ターを異常時制御する制御手段とを設けたものである。
【0073】これによって、釣り合い車の上下変位速度
が正常範囲から外れた場合に、運転パラメータにおける
エレベーターの速度の変化率が所定値内のであることに
よりエレベーターの運転パラメータが正常であると判定
し、このときにエレベーターが異常時制御される。した
がって、ごく短時間だけ釣り合い車の過昇降変位発生時
に、エレベーターの保守員による無駄な主索の状況確認
作業を解消することができ、保守作業の効率を向上する
効果がある。
【0074】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの主索の一端に吊持されて昇降路を昇降する
かご及び主索の他端に吊持されて昇降路をかごに対して
反対方向に昇降するつり合おもりと、両端がそれぞれか
ご及びつり合おもりに連結されて垂下された釣り合いロ
ープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部に跨装状態に
配置された釣り合い車と、かご及びつり合おもりのいず
れかからなる昇降体並びにこの昇降体の昇降方向に対向
した昇降路の固定部の両者の一方に設けられて作動軸線
が上記両者の他方に対向して配置され上記両者の相対変
位により上記昇降体の昇降速度を検出する非接触形の速
度検出器と、エレベーターの運転パラメータを取得し、
速度検出器により昇降体の昇降速度異常が検出されたと
きの運転パラメータにおけるエレベーターの速度の変化
率が所定値内のときに運転パラメータが正常であると判
定し、エレベーターを異常時制御する制御手段とを設け
たものである。
【0075】これによって、かご及びつり合おもりのい
ずれかからなる昇降体の昇降速度が正常範囲から外れた
場合に、運転パラメータにおけるエレベーターの速度の
変化率が所定値内のであることによりエレベーターの運
転パラメータが正常であると判定し、このときにエレベ
ーターが異常時制御される。このため、ごく短時間だけ
釣り合い車の過昇降変位発生時に、エレベーターの保守
員による無駄な主索の状況確認作業を解消することがで
き、保守作業の効率を向上する効果がある。
【0076】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの主索の一端に吊持されて昇降路を昇降する
かご及び主索の他端に吊持されて昇降路をかごに対して
反対方向に昇降するつり合おもりと、両端がそれぞれか
ご及びつり合おもりに連結されて垂下された釣り合いロ
ープと、この釣り合いロープの下垂湾曲部に跨装状態に
配置された釣り合い車と、この釣り合い車及びこの釣り
合い車の上下変位方向に対向した昇降路の固定部の両者
の一方に設けられて作動軸線が上記両者の他方に対向し
て配置され上記両者の相対変位により上記両者間の距離
を検出する非接触形の距離検出器と、この距離検出器に
よる上記両者間の距離の経時変化によって釣り合い車の
危険区域進入を予測して、危険区域進入が所定時間内で
あるときにエレベーターを異常時制御する制御手段とを
設けたものである。
【0077】これによって、釣り合い車の危険区域進入
が所定時間内であるときにエレベーターが異常時制御さ
れる。そして、今後の釣り合い車位置の予想により必要
に応じて予防的に異常発生が発報されるので、計画的に
効率よくエレベーターを正常状態に維持することがで
る。また、的確に保守作業を行うことができ保守費を低
減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーター装置の釣り合い車を示す正面図。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す図で、制御手
段の動作を説明するフローチャート。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す図で、エレベ
ーター装置を概念的に示す立面図。
【図4】 図3の制御手段の動作を説明するフローチャ
ート。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す図で、エレベ
ーターの制御手段の動作を説明するフローチャート。
【図6】 図5のエレベーターの制御手段のエレベータ
ーの挙動判定動作を説明するフローチャート。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す図で、エレベ
ーター装置の釣り合い車を示す正面図。
【図8】 この発明の実施の形態6を示す図で、エレベ
ーター装置を概念的に示す立面図。
【図9】 この発明の実施の形態7を示す図で、エレベ
ーター装置を概念的に示す立面図。
【図10】 この発明の実施の形態8を示す図で、エレ
ベーター装置を概念的に示す立面図。
【図11】 この発明の実施の形態9を示す図で、エレ
ベーター装置を概念的に示す立面図。
【図12】 この発明の実施の形態10を示す図で、エ
レベーター装置の釣り合い車を示す正面図。
【図13】 この発明の実施の形態11を示す図で、エ
レベーター装置を概念的に示す立面図。
【図14】 この発明の実施の形態12を示す図で、エ
レベーター装置を概念的に示す立面図。
【図15】 この発明の実施の形態13を示す図で、エ
レベーター装置を概念的に示す立面図。
【図16】 図15の制御手段の動作を説明するフロー
チャート。
【図17】 図15の釣り合い車の予想位置の一例を示
すグラフ。
【図18】 従来のエレベーター装置の釣り合い車を示
す正面図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 固定部、3 釣り合い車、6 釣り合
いロープ、9 第一位置検出器(位置検出器)、10
第二位置検出器(位置検出器)、11 制御手段、14
主索、15 かご(昇降体)、16 つり合おもり
(昇降体)、17調速機、20〜27 速度検出器、2
8 距離検出器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの主索の一端に吊持されて
    昇降路を昇降するかご及び上記主索の他端に吊持されて
    上記昇降路を上記かごに対して反対方向に昇降するつり
    合おもりと、両端がそれぞれ上記かご及びつり合おもり
    に連結されて垂下された釣り合いロープと、この釣り合
    いロープの下垂湾曲部に跨装状態に配置された釣り合い
    車と、上記昇降路の固定部に設けられて上記釣り合い車
    の上下方向位置が所定位置から外れたときに動作する非
    接触形の位置検出器と、この位置検出器の動作を介して
    上記エレベーターを異常時制御する制御手段とを備えた
    エレベーター装置。
  2. 【請求項2】 制御手段を、エレベーター制御盤から上
    記エレベーターの運転パラメータを取得し、位置検出器
    により釣り合い車の位置異常が検出されたときの上記運
    転パラメータが正常であるときに、上記エレベーターを
    異常時制御する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載のエレベーター装置。
  3. 【請求項3】 制御手段を、エレベーターの調速機の調
    速速度の変化状況から上記エレベーターの運転パラメー
    タを取得し、位置検出器により釣り合い車の位置異常が
    検出されたときの上記運転パラメータが正常であるとき
    に、上記エレベーターを異常時制御する構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載のエレベーター装置。
  4. 【請求項4】 制御手段を、エレベーターの運転パラメ
    ータを取得し、位置検出器により釣り合い車の位置異常
    が検出されたときの上記運転パラメータにおける上記エ
    レベーターの速度の変化率が所定値内のときに上記運転
    パラメータが正常であると判定し、上記エレベーターを
    異常時制御する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載のエレベーター装置。
  5. 【請求項5】 エレベーターの主索の一端に吊持されて
    昇降路を昇降するかご及び上記主索の他端に吊持されて
    上記昇降路を上記かごに対して反対方向に昇降するつり
    合おもりと、両端がそれぞれ上記かご及びつり合おもり
    に連結されて垂下された釣り合いロープと、この釣り合
    いロープの下垂湾曲部に跨装状態に配置された釣り合い
    車と、この釣り合い車及びこの釣り合い車の上下変位方
    向に対向した上記昇降路の固定部の両者の一方に設けら
    れて作動軸線が上記両者の他方に対向して配置され上記
    両者の相対変位により上記釣り合い車の上下変位速度を
    検出する非接触形の速度検出器と、上記エレベーターの
    運転パラメータを取得し、上記速度検出器により上記釣
    り合い車の変位速度異常が検出されたときの上記運転パ
    ラメータにおける上記エレベーターの速度の変化率が所
    定値内のときに上記運転パラメータが正常であると判定
    し、上記エレベーターを異常時制御する制御手段とを備
    えたエレベーター装置。
  6. 【請求項6】 エレベーターの主索の一端に吊持されて
    昇降路を昇降するかご及び上記主索の他端に吊持されて
    上記昇降路を上記かごに対して反対方向に昇降するつり
    合おもりと、両端がそれぞれ上記かご及びつり合おもり
    に連結されて垂下された釣り合いロープと、この釣り合
    いロープの下垂湾曲部に跨装状態に配置された釣り合い
    車と、上記かご及びつり合おもりのいずれかからなる昇
    降体並びにこの昇降体の昇降方向に対向した上記昇降路
    の固定部の両者の一方に設けられて作動軸線が上記両者
    の他方に対向して配置され上記両者の相対変位により上
    記昇降体の昇降速度を検出する非接触形の速度検出器
    と、上記エレベーターの運転パラメータを取得し、上記
    速度検出器により上記昇降体の昇降速度異常が検出され
    たときの上記運転パラメータにおける上記エレベーター
    の速度の変化率が所定値内のときに上記運転パラメータ
    が正常であると判定し、上記エレベーターを異常時制御
    する制御手段とを備えたエレベーター装置。
  7. 【請求項7】 エレベーターの主索の一端に吊持されて
    昇降路を昇降するかご及び上記主索の他端に吊持されて
    上記昇降路を上記かごに対して反対方向に昇降するつり
    合おもりと、両端がそれぞれ上記かご及びつり合おもり
    に連結されて垂下された釣り合いロープと、この釣り合
    いロープの下垂湾曲部に跨装状態に配置された釣り合い
    車と、この釣り合い車及びこの釣り合い車の上下変位方
    向に対向した上記昇降路の固定部の両者の一方に設けら
    れて作動軸線が上記両者の他方に対向して配置され上記
    両者の相対変位により上記両者間の距離を検出する非接
    触形の距離検出器と、この距離検出器による上記両者間
    の距離の経時変化によって上記釣り合い車の危険区域進
    入を予測して、上記危険区域進入が所定時間内であると
    きに上記エレベーターを異常時制御する制御手段とを備
    えたエレベーター装置。
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