JP6403889B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、懸架体の重量不均衡を補償する懸架補償体が釣合車に巻き掛けられているエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置では、かごに生じる縦振動を抑制することを目的として、釣合車に釣合車ダンパが併設されている。また、かごを吊り下げているロープが建物振動に共振して、ロープに大きな横揺れが発生する場合にも、ロープの横揺れに応じて釣合車が上下に振動する。このため、釣合車の上下振動を抑えることにより、ロープの横揺れを抑えることも期待できる。
このような釣合車のダンパ構造として、閾値以上の減衰力が作用した場合に、ダンパの取付部が変位することで、ダンパに過大な力が加わるのを抑える摩擦保持機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−177333号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、安定した減衰力を与えるために高価なダンパが用いられている。具体的には、油を封入することで油の漏れを防ぎ、上昇方向及び下降方向に対して、共にダンパ内の油に圧力が作用する構成となっている。このような構成では、シール材の設置及び加工精度が求められることから、ダンパが高価になる。
一方、簡易な構成のダンパを用いた場合、ダンパ内の油が、大気圧開放された空気層と接触する状態となる。このような状態では、ダンパの可動部が下降する方向については、油が圧縮されることで減衰力を容易に発生できる。しかし、ダンパの可動部が上昇する方向については、油を圧縮しようとしても油が空気層と接触しているため、大気圧以上に油の圧力を高めることができず、所望の減衰力を発生することが困難となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成のダンパを用いて、上昇方向及び下降方向の減衰力を同じように与えることができ、これにより釣合車に安定した減衰特性を与えることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごを吊り下げる懸架体、かごから吊り下げられており、懸架体の重量不均衡を補償する懸架補償体、昇降路の下部に設けられており、かつ懸架補償体が巻き掛けられており、懸架補償体に張力を与える釣合車、及び釣合車の振動を減衰させる減衰装置を備え、減衰装置は、第1の油圧ダンパと第2の油圧ダンパとを有しており、第1の油圧ダンパは、釣合車の上下動が伝達されて釣合車と同方向へ上下動する第1の可動部を有しており、第2の油圧ダンパは、釣合車の上下動が伝達されて上下動する第2の可動部を有しており、釣合車と第2の可動部との間には、前記釣合車の上下動を反転させて第2の可動部に伝達する反転伝達機構が設けられており、第1のシリンダ内及び第2のシリンダ内にはいずれも、上部に大気圧解放された空気層が設けられており、第1の可動部が下降中のみ第1の油圧ダンパに最大の減衰力が発生し、第2の可動部が下降中のみ第2の油圧ダンパに最大の減衰力が発生する
この発明のエレベータ装置は、第1の油圧ダンパの第1の可動部を、釣合車の上下動が伝達されて釣合車と同方向へ上下動するようにし、釣合車と第2の油圧ダンパの第2の可動部との間に、釣合車の上下動を反転させて第2の可動部に伝達する反転伝達機構を設けて、第1のシリンダ内及び第2のシリンダ内にはいずれも、上部に大気圧解放された空気層が設けられており、第1の可動部が下降中のみ第1の油圧ダンパに最大の減衰力が発生し、第2の可動部が下降中のみ第2の油圧ダンパに最大の減衰力が発生するので、簡単な構成のダンパを用いて、上昇方向及び下降方向の減衰力を同じように与えることができ、これにより釣合車に安定した減衰特性を与えることができる。
この発明が適用されるエレベータ装置の一例を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の釣合車装置を示す斜視図である。 図2の釣合車装置を示す平面図である。 図2の釣合車装置を示す正面図である。 図3の反転伝達機構を矢印Vに沿って見た正面図である。 図4の第1及び第2のダンパの断面図である。 図4の釣合車の上下振動による第1のプランジャの上下方向への変位の一例を示すグラフである。 図7に示した第1のプランジャの変位によって第1のダンパに発生する減衰力を示すグラフである。 第1のプランジャが図7に示したように変位したときに減衰装置全体に発生する減衰力を示すグラフである。 図3の釣合車の上昇時の状態を示す平面図である。 第1のプランジャが図7に示したように変位したときに釣合車に作用する合計の減衰力を示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の釣合車装置の要部を示す説明図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の釣合車装置の要部を示す平面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明が適用されるエレベータ装置の一例を示す概略の構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(電磁ブレーキ)7とを有している。
巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6と同軸に結合されたブレーキ車(ドラム又はディスク)と、ブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキ車に押し付け制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から引き離し制動力を解除する電磁マグネットとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1の端部には、かご9が接続されている。懸架体8の第2の端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3の駆動力により昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご9を昇降させる。
昇降路1内には、かご9の昇降を案内する一対のかごガイドレール11と、釣合おもり10の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。昇降路1の底部には、かご9の昇降路底部への衝突を緩衝するかご緩衝器13と、釣合おもり10の昇降路底部への衝突を緩衝する釣合おもり緩衝器14とが設置されている。
かご9と釣合おもり10の下部には、駆動シーブ6及びそらせ車4の一側と他側とでの懸架体8の重量不均衡を補償する懸架補償体15が吊り下げられている。懸架補償体15としては、例えば複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
昇降路1の下部(底部)には、懸架補償体15に張力を与える一対の釣合車16が設けられている。釣合車16には、懸架補償体15が巻き掛けられている。また、釣合車16は、上下方向へ自由に変位できるようになっている。これにより、懸架体8及び懸架補償体15の経年的な伸びに対して、懸架補償体15に与える張力が変化しないようになっている。
図2はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置の釣合車装置を示す斜視図、図3は図2の釣合車装置を示す平面図、図4は図2の釣合車装置を示す正面図である。なお、図4は図3の矢印IVに沿って見た図である。図1では2個の釣合車16が示されているが、実施の形態1では、釣合車16を1個だけ有するエレベータ装置について説明する。
釣合車16の軸方向の一側には、第1の取付板17aが配置されている。釣合車16の軸方向の他側には、第2の取付板17bが配置されている。第1及び第2の取付板17a,17b間には、水平な回転軸18が固定されている。釣合車16は、回転軸18を中心として回転する。
昇降路1の底部には、釣合車16の上下動を案内する第1及び第2の釣合車ガイドレール19a,19bが垂直に立てられている。釣合車ガイドレール19a,19bは、回転軸18の延長上で、釣合車16の軸方向の両側に分けて配置されている。また、釣合車ガイドレール19a,19bは、釣合車16の水平運動を規制しつつ、上下方向の変位を許容する。
第1の取付板17aの釣合車16とは反対側の面には、第1の釣合車ガイドレール19aに組み合わされる第1のガイド装置20aが固定されている。第2の取付板17bの釣合車16とは反対側の面には、第2の釣合車ガイドレール19bに組み合わされる第2のガイド装置20bが固定されている。
昇降路1の下部には、釣合車16に減衰力を与えて釣合車16の振動を減衰させる減衰装置21が設けられている。減衰装置21は、第1のダンパ22、連結部材23、第2のダンパ24、及び反転伝達機構25を有している。
第1のダンパ22及び第2のダンパ24は、真上から見て、釣合車16の回転軸18に対して対角に配置されている。即ち、真上から見て、第1のダンパ22は釣合車16の軸線の延長線の一側に配置されており、第2のダンパ24は釣合車16の軸線の延長線の他側に配置されている。
第1のダンパ22としては、油圧ダンパが用いられている。また、第1のダンパ22は、第1のシリンダ26と、第1のシリンダ26に上下動可能に挿入されている第1の可動部としての第1のプランジャ27とを有している。
第1のプランジャ27の上端部は、連結部材23を介して第1の取付板17aに連結されている。これにより、第1のプランジャ27は、釣合車16の上下動が伝達されて釣合車16と同方向へ上下動する。
第2のダンパ24としては、第1のダンパ22と同じ油圧ダンパが用いられている。即ち、第2のダンパ24は、第2のシリンダ28と、第2のシリンダ28に上下動可能に挿入されている第2の可動部としての第2のプランジャ29とを有している。
図5は図3の反転伝達機構25を矢印Vに沿って見た正面図である。図3及び図5に示すように、反転伝達機構25は、回転支持部材31、回転リンク32、連結レバー33、中間回転ピン34、釣合車側回転ピン35、及びダンパ側回転ピン36を有している。
回転支持部材31は、第2の釣合車ガイドレール19bの上下方向の中間部に水平に固定されている。回転リンク32の長手方向の中間部は、中間回転ピン34を介して回転支持部材31に連結されている。回転リンク32は、中間回転ピン34を中心として回転可能である。
連結レバー33は、第2の取付板17bに固定されている。回転リンク32の長手方向の第1の端部は、釣合車側回転ピン35を介して連結レバー33に回転可能に連結されている。即ち、回転リンク32の第1の端部は、釣合車側回転ピン35、連結レバー33、第2の取付板17b及び回転軸18を介して釣合車16に対して連結されている。
回転リンク32の長手方向の第2の端部は、ダンパ側回転ピン36を介して第2のプランジャ29に対して回転可能に連結されている。ピン34,35,36は、互いに平行かつ水平に配置されている。
釣合車16が上方へ変位すると、回転リンク32は、中間回転ピン34を中心として図5の反時計方向へ回転する。これにより、第2のプランジャ29は、下方へ押し下げられる。また、釣合車16が下方へ変位すると、回転リンク32は、中間回転ピン34を中心として図5の時計方向へ回転する。これにより、第2のプランジャ29は、上方へ引き上げられる。
このように、反転伝達機構25は、釣合車16の変位方向と第2のプランジャ29の変位方向とが逆になるように、釣合車16の上下動を反転させて第2のプランジャ29に伝達する。
図6は図4の第1及び第2のダンパ22,24の断面図である。第1のシリンダ26内には、上部に空気層40を残して油41が入れられている。第2のシリンダ28内にも、上部に空気層40を残して油41が入れられている。
各プランジャ27,29は、油41内に配置されているピストン42と、シリンダ26,28の上端部を貫通するピストンロッド43とを有している。ピストン42は、ピストンロッド43の下端部に固定されている。
実施の形態1の釣合車装置は、釣合車16、取付板17a,17b、回転軸18、釣合車ガイドレール19a,19b、ガイド装置20a,20b、及び減衰装置21を有している。
図7は図4の釣合車16の上下振動による第1のプランジャ27の上下方向への変位の一例を示すグラフであり、第1のプランジャ27の振幅と時間との関係を示している。
図8は図7に示した第1のプランジャ27の変位によって第1のダンパ22に発生する減衰力を示すグラフである。第1のプランジャ27が図6の実線矢印で示すように下降する場合、第1のプランジャ27は図7の実線矢印で示す時間応答を示す。このとき、第1のプランジャ27が油41から受ける減衰力を図示すると図8となる。そして、第1のプランジャ27の下降中に、減衰力は最大値としてFdだけ発生する。
次に、第1のプランジャ27が図6の破線矢印で示すように上昇する場合、第1のプランジャ27は図7の破線矢印で示す時間応答を示す。このとき、対応する減衰力は、図8となり、減衰力の絶対値はFuとなる。
このように、第1のプランジャ27の下降時の減衰力Fdに対して、上昇時の減衰力Fuは小さな値となる。この理由は、図6で示すように、第1のシリンダ26内の上部に大気圧開放された空気層40が存在することで、第1のプランジャ27の上昇時は、ピストン42の上側にある油41が圧縮されずに大きな減衰力を発生できないためである。
一方、第1のプランジャ27の下降時には、ピストン42の下側にある油41が圧縮されて圧力が上昇し、大きな減衰力が発生する。このような上昇時と下降時との相違は、第2のダンパ24についても同様である。
これに対して、実施の形態1では、第1のダンパ22に加えて第2のダンパ24が用いられており、釣合車16と第2のプランジャ29との間に反転伝達機構25が設けられている。このため、第1のプランジャ27の上昇時には、第2のプランジャ29が下降し、第2のダンパ24により大きな減衰力が得られることになる。
図9は第1のプランジャ27が図7に示したように変位したときに第1及び第2のプランジャ27,29に発生する合計の減衰力を示すグラフである。第2のダンパ24及び反転伝達機構25を追加することで、合計の減衰力の時間応答は左右対称となる。
このため、簡単な構成のダンパ22,24を用いて、上昇方向及び下降方向の減衰力を同じように安定して与えることができ、これにより釣合車16に安定した減衰特性を与えることができる。従って、かご9の上下振動及び懸架体8の横揺れを効果的に抑制できる。
また、第1及び第2のダンパ22,24が釣合車16の回転軸18に対して対角となる位置に配置されているので、釣合車ガイドレール19a,19bに偏荷重が作用する。これにより、ガイド装置20a,20bと釣合車ガイドレール19a,19bとの間に摩擦力が発生し、釣合車16の上下変位を抑制する効果が摩擦力によってさらに高まる。従って、少ないダンパ本数で釣合車16に効果的に減衰力を与えることができる。
例えば、図10は図3の釣合車16の上昇時の状態を示す平面図である。上記のように、釣合車16の上昇時には、第2のダンパ24に大きな減衰力が発生し、第1のダンパ22にはあまり減衰力が発生しない。このため、釣合車16は、図10の点線の状態から実線の状態へと変位(図10の左下の部分が持ち上げられる動き)し、ガイド装置20a,20bと釣合車ガイドレール19a,19bとの間の摩擦力が増大する。
図11は第1のプランジャ27が図7に示したように変位したときに釣合車16に作用する合計の減衰力を示すグラフである。図11の破線が図9に示した第1及び第2のダンパ22,24による減衰力であり、この減衰力に摩擦力による増加分が追加される。なお、釣合車16の下降時においても同様の効果が得られるのは言うまでもない。
実施の形態2.
次に、図12はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の釣合車装置の要部を示す説明図であり、釣合車16(図12では省略)が経年変化で下方へ変位する前の状態を左に、下方へ変位した後の状態を右に示している。実施の形態2では、回転支持部材31が摩擦保持部材37を介して第2の釣合車ガイドレール19bに取り付けられている。摩擦保持部材37は、ある程度の力(例えば、釣合車16の重量の10%)が加わると第2の釣合車ガイドレール19bに沿って変位可能となっている。
第2の取付板17bには、上下調整部材38が固定されている。上下調整部材38は、回転支持部材31の上面に対向する対向部38aを有している。対向部38aは、釣合車16が下方へ変位する前には、回転支持部材31の上面に隙間をおいて対向するように設定されている。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
回転支持部材31が釣合車ガイドレール19bに完全拘束されている場合、釣合車16が経年変化で下に変位することで、回転リンク32が次第に傾き、最終的には回転リンク32を引っ張ることになる。このため、回転リンク32が常に水平状態を保つことができるように、回転支持部材31を釣合車ガイドレール19bに対して摩擦保持している。
釣合車16及び取付板17bが懸架体8及び懸架補償体15の経年変化により下向きにD1だけ変位した場合、上下調整部材38の対向部38aが回転支持部材31と接触することで、回転支持部材31を下向きにD2だけ下げる。
このように、釣合車16の変位に追従して回転支持部材31が変位することで、回転リンク32を水平状態に保つことができる。これにより、回転リンク32が傾いて回転リンク32に引張荷重が作用するのを防止することができる。
実施の形態3.
次に、図13はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の釣合車装置を示す平面図である。実施の形態3では、真上から見て、釣合車16の軸方向の一側に第1のダンパ22及び第2のダンパ24が並べて配置されており、かつ釣合車16の軸方向の他側にも第1のダンパ22及び第2のダンパ24が配置されている。即ち、2組の第1及び第2のダンパ22,24が釣合車16の回転軸18に対して鏡面対称に配置されている。
第1のダンパ22は、回転軸18の一側(図13の下側)で、それぞれ連結部材23を介して取付板17a,17bに連結されている。これにより、各第1のプランジャ27は、釣合車16の上下動が伝達されて釣合車16と同方向へ上下動する。
第2のダンパ24は、回転軸18の他側(図13の上側)で、それぞれ反転伝達機構25を介して取付板17a,17bに連結されている。これにより、各第2のプランジャ29は、釣合車16の上下動に連動して釣合車16とは逆方向へ上下動する。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、上下方向の減衰特性が異なる第1及び第2のダンパ22,24が、回転軸18及び釣合車ガイドレール19a,19bに対して、図13の上下に振り分けて配置されている。このため、釣合車16の上昇時及び下降時に偏荷重によって発生する摩擦力がさらに大きくなり、釣合車16の上下変位を抑制する効果がさらに高まる。
また、実施の形態1では、2本のダンパ22,24が対角に配置されているため、釣合車16をねじるような動きが発生するが、実施の形態2では、4本のダンパ22,24が鏡面対称に配置されているため、釣合車16が片側に押し付けられることになり、釣合車16のねじれが抑えられる。このため、釣合車ガイドレール19a,19bとガイド装置20a,20bとの間に摩擦力をより安定して発生させることができる。
なお、実施の形態3の2つの回転支持部材31に実施の形態2の摩擦保持部材37及び上下調整部材38をそれぞれ適用してもよい。
また、実施の形態1〜3では、1輪の釣合車16について説明したが、釣合車の数はこれに限定されるものではなく、例えば2輪又は4輪の釣合車を用いるエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
さらに、エレベータ装置全体のレイアウトは、図1のレイアウトに限定されるものではない。例えば2:1ローピング方式のエレベータ装置等にもこの発明は適用できる。
さらにまた、この発明は、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、共通の昇降路内に複数のかごが配置されているワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、あらゆるタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (6)

  1. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごから吊り下げられており、前記懸架体の重量不均衡を補償する懸架補償体、
    前記昇降路の下部に設けられており、かつ前記懸架補償体が巻き掛けられており、前記懸架補償体に張力を与える釣合車、及び
    前記釣合車の振動を減衰させる減衰装置を備え、
    前記減衰装置は、第1の油圧ダンパと第2の油圧ダンパとを有しており、
    前記第1の油圧ダンパは、第1のシリンダと、前記第1のシリンダに挿入され、前記釣合車の上下動が伝達されて前記釣合車と同方向へ上下動する第1の可動部を有しており、
    前記第2の油圧ダンパは、第2のシリンダと、前記第2のシリンダに挿入され、前記釣合車の上下動が伝達されて上下動する第2の可動部を有しており、
    前記釣合車と前記第2の可動部との間には、前記釣合車の上下動を反転させて前記第2の可動部に伝達する反転伝達機構が設けられており、
    前記第1のシリンダ内及び前記第2のシリンダ内にはいずれも、上部に大気圧解放された空気層が設けられており、
    前記第1の可動部が下降中のみ前記第1の油圧ダンパに最大の減衰力が発生し、前記第2の可動部が下降中のみ前記第2の油圧ダンパに最大の減衰力が発生するエレベータ装置。
  2. 前記釣合車の軸方向の両側に配置されており、前記釣合車の上下動を案内する第1及び第2の釣合車ガイドレール
    をさらに備えている請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記第1の油圧ダンパ及び前記第2の油圧ダンパは、真上から見て、前記釣合車の回転軸に対して対角に配置されている請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 真上から見て、前記釣合車の一側に前記第1の油圧ダンパ及び前記第2の油圧ダンパが並べて配置されており、かつ前記釣合車の他側には前記第1の油圧ダンパ及び前記第2の油圧ダンパが前記一側に対して鏡面対称に配置されている請求項2記載のエレベータ装置。
  5. 前記反転伝達機構は、前記第2の釣合車ガイドレールに取り付けられている回転支持部材と、長手方向の中間部が前記回転支持部材に回転可能に連結されている回転リンクとを有しており、
    前記回転リンクの長手方向の第1の端部が前記釣合車に対して連結されており、前記回転リンクの長手方向の第2の端部が前記第2の可動部に対して連結されている請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  6. 前記回転支持部材は、前記第2の釣合車ガイドレールに摩擦保持されており、
    前記釣合車には、経年変化による前記釣合車の下方への変位に追従させて前記回転支持部材を下方へ変位させる上下調整部材が設けられている請求項5記載のエレベータ装置。
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