JPH10151325A - 排気ガス浄化方法 - Google Patents

排気ガス浄化方法

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JPH10151325A
JPH10151325A JP9236649A JP23664997A JPH10151325A JP H10151325 A JPH10151325 A JP H10151325A JP 9236649 A JP9236649 A JP 9236649A JP 23664997 A JP23664997 A JP 23664997A JP H10151325 A JPH10151325 A JP H10151325A
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mesopores
catalyst
noble metal
mesopore
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Takahiro Kurokawa
貴弘 黒川
Akihide Takami
明秀 高見
Toshitsugu Kamioka
敏嗣 上岡
Kenji Okamoto
謙治 岡本
Hirosuke Sumita
弘祐 住田
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Mazda Motor Corp
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    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
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    • F01N2570/04Sulfur or sulfur oxides

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディーゼルエンジンの排気ガス中のHC、CO
及びSOFを低温で効率良く浄化できるようにする。 【解決手段】メゾポアを有する結晶質のシリケートにP
tをその一部がメゾポア内に存するように担持させてお
いて、上記排気ガスを上記メゾポア内に導入し、接触触
媒作用によって上記HC、CO及びSOFを酸化させて
浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス中に含ま
れるHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)及びSOF
(Soluble Organic Fraction=可溶性有機質)を酸化さ
せて浄化する排気ガス浄化方法に関するものであり、小
型・中型のディーゼルエンジンの排気ガスの浄化に適す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ガスには、H
C、CO等の他にパティキュレート成分が含まれてい
る。このパティキュレートは、その60〜70%がSO
Fであり、他に煤(soot)が20〜30%、サルフェー
ツ(硫酸又はSO3 )が1〜10%含まれている。SO
Fは、五員環、六員環等の環状炭化水素が3個以上連な
った縮合環構造をもつ多環式化合物を主成分とするもの
であり、その沸点は270℃以上である。一般には、デ
ィーゼルエンジンの排気ガス中にSOFがC濃度に換算
して40〜50ppm程度含まれている。
【0003】上記パティキュレートについては、従来は
これをフィルタで捕集するというのが一般的である。こ
のようなDPF(ディーゼルパティキュレートフィル
タ)としては、例えば、コージェライト製ハニカム構造
体のセル壁面に、平均粒径2μmのγ−アルミナ粒子の
コート層、平均粒径100μmのβ−アルミナ粒子のコ
ート層及び平均粒径150μmのβ−アルミナ粒子のコ
ート層をこの順で重ねることによって、表面から内部に
かけて大径(1000μm)から小径(0.5nm)に
変化した無数のポアを有するウォッシュコート層を形成
したものが知られている(特開平3−213610号公
報参照)。
【0004】また、上記HCやCOを酸化させて浄化す
る触媒として、アルミナ、ゼオライト等の担持母材に貴
金属を担持させてなるものは一般に知られている。この
ような触媒の場合、触媒の焼成時の熱影響等によって、
貴金属が担持母材の表面に金属塊となって固着してお
り、担持母材の細孔内には貴金属は実質的には存在しな
い。従って、排気ガス中のHC等は、担持母材の酸点部
分に吸着し近傍の貴金属塊との触媒反応によって分解す
る、あるいは貴金属塊にHC等が吸着されて分解する、
と考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記DPFで
はパティキュレートを捕集することはできても、これを
分解浄化することはできず、別途燃やす必要がある。
【0006】また、上記触媒の場合、上述の如く貴金属
が担持母材表面で塊になっているため、該貴金属と排気
ガスとの接触効率が悪く、高い触媒活性を望むことがで
きない。特に、上記パティキュレートのような大きな粒
子にあっては、接触効率の面で不利である。また、排気
ガス中のSO2 からサルフェーツが副生することを抑制
するために、貴金属担持量を低くする必要があり、H
C、CO、SOFを酸化する能力が低くならざるを得な
い。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、担
持母材として、ゼオライトの細孔(0.5〜0.6nm
が普通である)のようなミクロポアではなく、メゾポア
(1〜25nm)を有するものを用いることにより、H
CやCOに限らず、上記パティキュレートのような大き
なものでも効率良く酸化させて浄化できるようにしたも
のである。
【0008】すなわち、この出願の発明は、排気ガス中
に含まれるHC、CO及びSOFを酸化させて浄化する
排気ガス浄化方法であって、メゾポアを有する担持母材
に貴金属を該貴金属の一部がメゾポア内に存するように
担持させておいて、上記排気ガスの一部を上記メゾポア
内に導入し、接触触媒作用によって上記HC、CO及び
SOFを酸化させて浄化することを特徴とする。
【0009】この浄化方法の場合、排気ガス中のHC等
の浄化率が高くなる。これは、次のように考えられる。
すなわち、パティキュレートのSOFのような比較的大
きな分子であってもメゾポア内に入ってメゾポア壁に吸
着される。そして、この排気ガス成分は、メゾポア内で
はまわりがメゾポア壁によって囲まれており、このメゾ
ポア壁に固着している周囲の貴金属と接触し易い状態に
あるから、貴金属担持量が少ない場合でも、酸素過剰雰
囲気下(例えば、酸素濃度3〜20%)での触媒反応
(接触酸化反応)が効率良く進むことになる、と考えら
れる。
【0010】この場合、排気ガスが外部からメゾポア内
の反応面ないしは吸着面に到達し、また反応生成物がメ
ゾポア内から外部に出るのに該メゾポア内での拡散が必
要になるが、この細孔拡散は分子拡散及びクヌーセン拡
散のうち後者が主であり、触媒反応の律速は実質的には
このクヌーセン拡散に支配されていると考えられる。
【0011】このような排気ガス浄化方法においては、
細孔径が問題になるから、上記担持母材としてはメゾポ
アを有するものであれば、その種類は必ずしも問わない
が、比較的均一なメゾポア径が得られて触媒の選択反応
に有利なメゾポアシリケート(結晶質のシリケート)で
あることが好適である。また、担持母材のメゾポア径に
ついては、2.5〜10nmであることが好適である。
これは、このような範囲のメゾポア径であれば、HC及
びCOの浄化に関して低温活性にすぐれ、特にCOの浄
化率が高くなるためである。
【0012】また、ディーゼルエンジンの排気ガスのよ
うな、SO2 を含む排気ガスの浄化の場合は、上記メゾ
ポアシリケートのなかでも、Feが結晶格子の一部を構
成している鉄含有シリケートを担持母材として用いるこ
とが、触媒のSO2 被毒(S被毒)を防止する上で有利
である。
【0013】また、貴金属は一般に酸化触媒として有効
であるから、上記メゾポア担持母材に担持する貴金属に
ついても、その種類を特に問うものではなく、Ptを始
めとして、Rh、Ir、Pd、Rhなどを採用すること
ができるが、Ptが優れた低温活性を示すので好適であ
る。また、Ptに限らず、PdやIrもSOFを主成分
とするパティキュレートを効率良く酸化分解するので好
適である。
【0014】上記貴金属としてPtを採用し、該Ptを
上記メゾポアを有する担持母材に担持させることによっ
て触媒材料を調製し、該触媒材料をハニカム担体にコー
ティングすることによってハニカム触媒を形成し、この
ハニカム触媒に排気ガスを流すようにする場合、上記P
tの担持量は担体1L当り0.5〜2.0gであること
が好適である。SO2 からサルフェーツが副生すること
を抑制しながら、パティキュレートを効率良く分解浄化
することができるためである。
【0015】以上から明らかなように、メゾポアを有す
る担持母材に酸化触媒機能を有する金属を該金属の一部
がメゾポア内に存するように担持させてなる触媒を調製
し、該触媒に排気ガスを接触させるようにすれば、該排
気ガスを酸化させて浄化することができ、そして、その
ような酸化触媒機能を有する金属としては貴金属が好適
であるということができる。
【0016】上記メゾポアを有する担持母材に対する貴
金属その他の酸化触媒機能を有する金属の担持には、触
媒金属と担持母材とを混合したスラリーを形成し、この
スラリーを、噴霧状にして急速乾燥させるスプレードラ
イ法、スラリーの揮発物質がなくなるまで蒸発させる蒸
発乾固法、含浸法等を採用することができる。
【0017】
【発明の効果】従って、本発明によれば、排気ガス中に
含まれるHC、CO及びSOFを酸化させて浄化するに
あたり、メゾポアを有する担持母材に酸化触媒機能を有
する貴金属等の金属を該金属の一部がメゾポア内に存す
るように担持させておいて、これに排気ガスを接触させ
ることにより、該排気ガスの一部を上記メゾポア内に導
入し、接触触媒作用によって上記HC、CO及びSOF
を酸化させて浄化するようにしたから、高い酸化能力が
得られて高沸点のSOFを分解することができるととも
に、HCやCOを低温でも分解することができるように
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0019】<触媒の調製> −実施例1− 水熱合成法によってメゾポアを有するFe含有メゾポア
シリケート粉末(Feを含有する結晶質シリケートのポ
ーラス材料であり、メゾポア径は2.5nm、SiとF
eとの比はSi/Fe=200である。)を合成した。
該メゾポアシリケートのメゾポア径の調整は、有機塩基
をテンプレート(鋳型)として用いることによって行な
った。
【0020】すなわち、コロイダルシリカと硝酸鉄とテ
トラデシルトリメチルアンモニウムブロミド(鋳型材)
とイオン交換水とを混合し、室温で充分に(3時間)撹
拌する。このとき、NaOHを添加しpHが9〜11と
なるように調整する。この場合、コロイダルシリカと硝
酸鉄とテトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド
(鋳型材)とは、Si1モルに対してFeが0.005
〜0.05モル、鋳型材が1〜4モルとなるように混合
し、NaOHによるpH調整等のために適量のイオン交
換水を混合する。
【0021】こうして得られた溶液をオートクレーブに
入れ、120℃に加熱した状態を14〜20時間保持す
る。この処理によってメゾポアシリケートが合成される
ので、遠心分離によって溶媒と粉末(メゾポアシリケー
ト)とを分離した後、イオン交換水で充分に洗浄する。
そして、得られた粉末を500℃で焼成することによっ
て、目的とするメゾポアシリケートを得る。なお、必要
とするメゾポア径の大きさによって上記コロイダルシリ
カに加える鋳型材の種類と量を変え、さらには水熱合成
の条件を例えば120℃×72時間にする、というよう
に変えることになる。
【0022】次に硝酸白金−Pソルト溶液(ジニトロジ
アミン白金(II)硝酸酸性水溶液)と上記メゾポアシリケ
ート粉末とを混合し、スプレードライ法によって該メゾ
ポアシリケート粉末にPtを担持させた。そうして、得
られた触媒粉末をコージェライト製ハニカム状モノリス
担体にウォッシュコートすることによって、ハニカム触
媒を得た。
【0023】上記触媒において、モノリス担体は400
セル/inch2 のものであり、1L当りの重さが420〜
450gである。ウォッシュコート量は担体の30wt
%とし、Pt担持量は0.1g/L(ハニカム担体1L
当たり0.1g)となるようにした。ウォッシュコート
量は担体の30wt%であるから、この触媒層(コート
層)におけるPt濃度は0.074〜0.08wt%程
度である。
【0024】−実施例2− この例では、Pt担持量を0.5g/Lとする他は実施
例1と同様にして触媒を調製した。
【0025】−実施例3− この例では、Pt担持量を1.0g/Lとする他は実施
例1と同様にして触媒を調製した。
【0026】−実施例4− この例では、Pt担持量を2.0g/Lとする他は実施
例1と同様にして触媒を調製した。
【0027】−実施例5− この例では、Pt担持量を3.0g/Lとする他は実施
例1と同様にして触媒を調製した。
【0028】−実施例6− この例では、硝酸鉄を混合せずにメゾポアシリケートを
合成し、これに実施例1と同様にしてPtを担持させ
た。Pt担持量を0.1g/Lである。
【0029】−実施例7− この例では、Pt担持量を0.5g/Lとする他は実施
例6と同様にして触媒を調製した。
【0030】−実施例8− この例では、Pt担持量を1.0g/Lとする他は実施
例6と同様にして触媒を調製した。
【0031】−比較例1〜6− アルミナ、セリア、ZSM−5(MFI)及びβゼオラ
イトの各粉末を準備し、これらに上記実施例と同様にし
てPtを担持させ、得られた触媒粉末を同様のモノリス
担体にウォッシュコートによって担持させた。Ptの担
持量は次の通りである。
【0032】 比較例1;担持母材=Al2 3 ,Pt担持量=1.
0g/L 比較例2;担持母材=Al2 3 ,Pt担持量=2.
0g/L 比較例3;担持母材=CeO2 ,Pt担持量=1.
0g/L 比較例4;担持母材=ZSM−5 ,Pt担持量=1.
0g/L 比較例5;担持母材=ZSM−5 ,Pt担持量=2.
0g/L 比較例6;担持母材=βゼオライト,Pt担持量=1.
0g/L
【0033】なお、以上の各触媒において、また、後述
する各触媒において、その不純物量はいずれも1%以下
である。
【0034】<排気ガスの浄化> −排気ガス浄化率に関しての実車評価− 上記実施例1〜5,8、比較例1,3〜5の各触媒につ
いて、1800ccのディーゼルエンジンを搭載した自
動車の床下に配置し、ECEモードで該エンジンの排気
ガスを浄化させ、該モードトータルでのHC、CO及び
パティキュレート(以下、PMという)の浄化率を調べ
た。結果は、実施例については図1に、比較例について
は図2にそれぞれ示されている。なお、この場合のPM
の浄化率はSOFとサルフェーツに関するものであり、
煤は除外して計算している。また、図1において、Fe
−MPMはFe含有メゾポアシリケートを意味し、MP
SはFeを含有しないメゾポアシリケートを意味する。
この記号に関しては図3も同様である。
【0035】図1,2によれば、HC、CO及びPMの
いずれにおいても、実施例は比較例よりも高い浄化率を
示している。このことから、メゾポアシリケートにPt
をその一部がメゾポア内に存するように担持させておい
て、排気ガスの一部をメゾポア内に導入することが有効
であることがわかる。
【0036】HCの浄化率に関し、比較例のうちでは担
持母材をZSM−5としPt担持量を2.0g/Lとし
た比較例5が比較的高い浄化率を示しているが、それで
も、この比較例5よりもPt担持量がはるかに少ない実
施例2,3の方がこのHC浄化率は高くなっている。
【0037】また、実施例1〜5の結果を比較すると、
基本的にはPt担持量が多くなるにつれて各排気ガス成
分の浄化率が高くなる傾向にある、ということができる
が、0.5g/L以上になると浄化率の大きな向上は望
めず、PMに関しては2.0g/Lを越えると浄化率が
逆に低下している。従って、この結果から、Pt担持量
は0.5〜2.0g/Lが好適である、ということがで
きる。より好ましくは、1.0〜2.0g/Lである。
【0038】また、実施例3と実施例8とは、メゾポア
シリケートの結晶格子の一部がFeで構成されているか
否かで相違するが、Feを有する実施例3の方がPMの
浄化率が高くなっている。さらには、Feを有する実施
例1,2は、Pt担持量が実施例8よりも少ないにも拘
らず、PM浄化率が実施例8よりも高い。このことか
ら、メゾポアシリケートの結晶格子の一部をFeで構成
することが、排気ガス中のSO2 からサルフェーツが副
生することを防止する上で有効に働いていることがわか
る。
【0039】−低温活性についてのリグ評価− 上記実施例1,2,6,7、比較例1〜6の各触媒につ
いて、ライトオフ性能、すなわち、HCとCOについて
のT−50(50%の浄化率が得られる排気ガス温度
(触媒入口での温度))をリグテストで評価した。テス
ト用のガスの組成は次の通りである。
【0040】 HC;170ppmC(C3 6 =170/3pp
m), CO;200ppm,NO;170ppm, O2 ;10%,SO2 ;100ppm,残部N2
【0041】テスト結果は図3に示されている。同図に
よれば、実施例の方がPt担持量は少ないにも拘らずラ
イトオフ性能が比較例よりも優れている。これから、メ
ゾポアシリケートをPtの担持母材とすれば、低温活性
が向上することがわかる。
【0042】−鉄含有メゾポアシリケートにおけるPt
担持量の影響− 上記Fe含有メゾポアシリケートを用いた実施例と同様
のハニカム触媒について、Pt担持量を種々に変えてH
CとCOについてのT−50をリグテストで評価した。
テストガスは先のリグテストのものと同じである。
【0043】結果は図4に示されており、Pt担持量が
多くなるにつれてT−50が低くなっており、特にPt
担持量が0.5g/L以上になると、触媒の低温活性が
高くなっている。
【0044】−鉄含有メゾポアシリケートのメゾポア径
の影響− メゾポア径の異なる種々の鉄含有メゾポアシリケートを
調製して、先の各実施例と同様の触媒を調製し、先の実
車評価と同じ方法でHC、CO及びPMの浄化率を測定
するとともに、先のリグテストと同じ方法でHC及びC
Oに関するT−50を測定した。Pt担持量はいずれの
触媒も1.0g/Lである。結果は表1に示されてい
る。なお、PMの浄化率はSOFとサルフェーツの他に
煤を含めて計算している。
【0045】
【表1】
【0046】同表によれば、メゾポア径が大きくなるに
従ってT−50が高くなっている。また、浄化率に関し
ては、HCについてはメゾポア径が2.5nm以上では
該径の影響はあまり見られないものの、COについては
10nmを越えると浄化率が低下する傾向にあり、ま
た、PMについてはメゾポア径が大きくなるにつれて浄
化率が高くなる傾向にある。この結果から、特にCO浄
化率の結果から、メゾポア径については、2.5〜10
nmが好適であることがわかる。
【0047】<貴金属としてPd、Ir及びRhを用い
た場合> −実施例9− 実施例6と同様にしてメゾポア径が2.5nmのメゾポ
アシリケート(Feを含まない)を調製した。次にこの
メゾポアシリケート粉末とジニトロジアミンパラジウム
(II)硝酸酸性水溶液とを混合し、スプレードライ法によ
って該メゾポアシリケート粉末にPdを担持させた。得
られた触媒粉末をコージェライト製ハニカム状モノリス
担体にウォッシュコートすることによって、ハニカム触
媒を得た。ウォッシュコート量は先の各実施例と同様に
30wt%であり、Pd担持量は実施例8と同様に1.
0g/Lである。すなわち、当該触媒は、貴金属として
Pdを用いた点が実施例8の触媒と異なり、他は同じで
ある。
【0048】−実施例10− 実施例9と同様にしてメゾポアシリケートにIrを担持
させてなる触媒粉末をウォッシュコートしたハニカム触
媒を得た。Ir源としては三塩化イリジウムを用いた。
当該ハニカム触媒のIr担持量は1.0g/Lである。
【0049】−実施例11− 実施例9と同様にしてメゾポアシリケートにRhを担持
させてなる触媒粉末をウォッシュコートしたハニカム触
媒を得た。Rh源としては硝酸ロジウムを用いた。当該
ハニカム触媒のRh担持量は1.0g/Lである。
【0050】−排気ガス浄化率に関しての実車評価− 実施例9〜11の各触媒について、先に説明した実車評
価と同様のテストを行なった。結果は図5に実施例8
(貴金属としてPtを用いたもの)の結果と併せて示さ
れている。
【0051】同図によれば、実施例9(Pd)及び実施
例10(Ir)は、HC及びCOの浄化率に関しては実
施例8(Pt)よりも劣るものの、PMの浄化率に関し
ては実施例8と同様に比較的高い。また、実施例11
(Rh)はHC、CO及びPMの浄化率が低いが、PM
を酸化浄化している。
【0052】従って、貴金属としてPd、Ir又はRh
を用いた場合でも、PM(SOF)を酸化浄化すること
ができ、特にPd及びIrがPMの酸化浄化に有効であ
ることがわかる。
【0053】−低温活性についてのリグ評価− 上記実施例9〜11の各触媒について、ライトオフ性能
(HCとCOについてのT−50)を先の実施例と同様
のリグテストで評価した。結果は図6に実施例8(P
t)と併せて示されている。
【0054】同図によれば、実施例9(Pd)及び実施
例10(Ir)のT−50は、実施例8(Pt)よりも
高くなっているものの、表1に示す比較例1に比べれば
若干低くなっている。従って、メゾポアシリケートにP
d又はIrを担持させても低温活性が低下することはな
い、ということができる。なお、実施例11(Rh)に
ついては、HC及びCOの浄化率が50%に達しなかっ
たため、T−50は測定できていない。
【0055】なお、酸化触媒機能を有するPdやIrを
用いる場合であっても、メゾポアを有する担持母材とし
て結晶格子の一部がFeで構成されている鉄含有のメゾ
ポアシリケートを用いることができることはもちろんで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の排気ガス浄化率についての実車テスト
の結果を示すグラフ図。
【図2】比較例の排気ガス浄化率についての実車テスト
の結果を示すグラフ図。
【図3】実施例及び比較例のHC及びCOの各浄化に関
するT−50についてのリグテストの結果を示すグラフ
図。
【図4】実施例におけるPt担持量がT−50に及ぼす
影響をみたグラフ図。
【図5】貴金属としてPt、Pd、Ir及びRhの各々
を用いた各実施例の排気ガス浄化率についての実車テス
トの結果を示すグラフ図。
【図6】貴金属としてPt、Pd、Ir及びRhの各々
を用いた各実施例ののHC及びCOの各浄化に関するT
−50についてのリグテストの結果を示すグラフ図。
【符号の説明】
なし。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 謙治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 住田 弘祐 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス中に含まれるHC、CO及びS
    OFを分解浄化する排気ガス浄化方法であって、 メゾポアを有する担持母材に貴金属を該貴金属の一部が
    メゾポア内に存するように担持させておいて、上記排気
    ガスの一部を上記メゾポア内に導入し、接触触媒作用に
    よって上記HC、CO及びSOFを酸化させて浄化する
    ことを特徴とする排気ガス浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記メゾポアを有する担持母材が、メゾポアを有する結
    晶質のシリケートであることを特徴とする排気ガス浄化
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記メゾポア径が、2.5〜10nmであることを特徴
    とする排気ガス浄化方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記メゾポアを有する結晶質のシリケートは、その結晶
    格子の一部がFeで構成されている鉄含有シリケートで
    あることを特徴とする排気ガス浄化方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記貴金属がPt、Pd及びIrのうちから選ばれた少
    なくとも1つの金属であることを特徴とする排気ガス浄
    化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記貴金属がPtであり、該Ptを上記メゾポアを有す
    る担持母材に担持させてなる触媒材料をハニカム担体に
    コーティングすることによってハニカム触媒を形成し、
    且つPtの担持量を担体1L当り0.5〜2.0gと
    し、このハニカム触媒に排気ガスを流すことを特徴とす
    る排気ガス浄化方法。
  7. 【請求項7】 メゾポアを有する担持母材に酸化触媒機
    能を有する金属を該金属の一部がメゾポア内に存するよ
    うに担持させてなる触媒に排気ガスを接触させることに
    よって、該排気ガスを酸化させて浄化することを特徴と
    する排気ガス浄化方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載されている排気ガス浄化
    方法において、 上記酸化触媒機能を有する金属が貴金属であることを特
    徴とする排気ガス浄化方法。
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