JPH10150181A - フォトトランジスタ及びそれを用いたイメージセンサ - Google Patents
フォトトランジスタ及びそれを用いたイメージセンサInfo
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- JPH10150181A JPH10150181A JP8305050A JP30505096A JPH10150181A JP H10150181 A JPH10150181 A JP H10150181A JP 8305050 A JP8305050 A JP 8305050A JP 30505096 A JP30505096 A JP 30505096A JP H10150181 A JPH10150181 A JP H10150181A
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Abstract
電流増幅率hFEのフォトトランジスタ及びそれを用いた
イメージセンサを提供することである。 【解決手段】上記課題を解決するために、本発明にかか
るフォトトランジスタはコレクタとしての基板9に設け
たベース領域1内にエミッタ領域4を設け、そのベース
領域1を受光部とし、かつエミッタ領域4周辺のベース
領域1を深くしたことを特徴とする。
Description
ー機等に搭載されるイメージセンサ及びそれに用いるフ
ォトトランジスタに関し、殊にバイポーラ型フォトトラ
ンジスタのデバイス構造の改良に関する。
は図8に示す。コレクタとしての基板50にベース51
が、また、そのベース51内にエミッタ52が形成され
ている。ベース51及びエミッタ52上には絶縁層55
が形成され、エミッタ52上方にエミッタ電極56が設
けられている(特開平6−5903号公報等参照)。
と、ベース・コレクタ間に光電荷が蓄積され、ベース電
位の上昇となってベースからエミッタへのベース電流が
流れる。エミッタ52の周囲には、光電荷の蓄積の安定
化を図るために、ベース51と同導電型の高濃度ベース
領域54が拡散形成され、ベース表面を高濃度にしてい
る。
スタにおいて、ベースからエミッタへのベース電流が流
れ、それを直流電流増幅率hFE倍した、コレクタからベ
ースへのコレクタ電流が得られる。一般に、フォトトラ
ンジスタの光電変換特性は該直流電流増幅率hFEが大き
いほど好ましい。
ために、つまり受光量を多くするにはベース領域の面積
を大きくする必要があり、素子の大型化及びコストアッ
プを招くことになった。また、素子面積を変えずに、発
光ダイオード(LED)等からなるイメージセンサ光源
からの入射光量を多くすると、イメージセンサの装置価
格が上昇し好ましくなかった。
よってベース・コレクタ間のPN接合領域に発生する空
乏層が大きくなるようにベース51全体を深く形成する
と、エミッタ52から該PN接合領域付近、つまり該空
乏層までの距離が長くなってしまって光電変換効率が低
下し、高いhFEを実現できなかった。本発明にかかる課
題は、上記従来の問題点に鑑み、小型素子構造で、かつ
高直流電流増幅率のフォトトランジスタ及びそれを用い
たイメージセンサを提供することである。
に、請求項1の発明にかかるフォトトランジスタは、基
板に設けたベース領域内にエミッタ領域を設け、前記ベ
ース領域を受光部としたバイポーラ型フォトトランジス
タであって、前記エミッタ領域周辺の前記ベース領域を
深くしたことを特徴とする。
ンジスタは請求項1の発明において前記ベース領域の外
周部を深くし、かつ前記エミッタ領域を囲むように形成
したことを特徴とする。さらに、請求項3にかかる発明
はイメージセンサであって、請求項1または請求項2記
載のフォトトランジスタを複数備えたことを特徴とす
る。
用されるウエル形成技術を用いてエミッタ領域周辺のベ
ース領域を深くしたフォトトランジスタ構造であり、P
N接合領域において発生する空乏層を、該エミッタ領域
との距離を長くすることなく、全体に大きくさせるた
め、光照射によるコレクタからベースへのコレクタ電流
が大きくなり、高いhFEを得ることができ、また、適宜
ベース深さを選択することによってベース領域の平面面
積の減少を実現し、素子及びイメージセンサの小型化及
び低価格化に寄与する。
タ構造はN-P-N型またはP-N-P型のバイポーラ型フ
ォトトランジスタに適用される。以下に、本発明を適用
したフォトトランジスタの一例を図1に示す。図1のフ
ォトトランジスタはN型シリコン基板9あるいはエピタ
キシャル層を表層に設けた基板に形成したN-P-Nプレ
ーナ型構造を有するものである。ベース領域1はその中
央部に形成したエミッタ領域4の周囲を囲むように基板
9の厚さ方向に深く形成した外周部2を含み、そのP型
の外周部に対しP-型の導電性を有する。外周部2の上
方で、かつ基板表層にP+の高濃度ベース領域3が平面
視でエミッタ領域4を囲むように形成されている。ベー
ス領域3及びエミッタ領域4には2層の絶縁層10、1
1が形成されており、エミッタ領域4の上方は開口され
エミッタ電極6が設けられている。N型の基板9はコレ
クタ領域に相当し、基板表層に形成された、オーミック
コンタクト用のN+高濃度層5を介してコレクタ電極7
が設けられている。
ネルギーバンド図である。また、このフォトトランジス
タPTを光スイッチとして構成した回路例を図6に示
す。エミッタ領域4とコレクタの基板9間に電圧を印加
して、コレクタ・ベース接合領域に光が入射すると、コ
レクタ・ベース接合領域の境界付近に生じる空乏層8を
通じて電子・正孔対が発生する。即ち、空乏層8におけ
る禁制帯PB幅Egを超えるエネルギーを持った光が入
射してくると、電子はP型ベース領域1の伝導帯CBか
らN型コレクタ領域(基板9)の伝導帯CBに流れ、正
孔はN型コレクタ領域の価電子帯VBからP型ベース領
域の価電子帯VBに流れる。このとき、図6に示したフ
ォトトランジスタPTと直列のスイッチ60を閉じる
と、コレクタベース間に蓄積された光電荷によってベー
スからエミッタへのベース電流IBが流れ、そのベース
電流の直流電流増幅率hFE倍されたコレクタ電流IC
(=hFE×IB)がコレクタからエミッタに向かって流
れる。
ベース領域1の外周に基板厚さ方向に深い外周部2がエ
ミッタ領域4を囲むよう形成されており、面積の大きい
空乏層8を得ることができるので、図8で示したような
フラットな浅いベース領域のみの場合と比較してより大
きいベース電流を生じさせることができ、またエミッタ
領域4はベース中央の浅い部分と対向し、その近傍での
空乏層8との距離は近接した状態に保持しており、光電
変換効率に影響せずに大きなhFE特性をもつフォトトラ
ンジスタを得ることができる。また、基板厚さ方向に深
い外周部2がベース領域1の外周に設けられているだけ
であるから、素子面積を大きくすることなく高hFEデバ
イスを実現できる。殊に外周部2によってhFEへの寄与
をより拡大すればベース面積の縮小化も可能であり素子
の小型化も実現できる。
造工程を図1〜図5によって説明する。まず、N型シリ
コン基板9の表面を熱酸化し酸化膜12を形成する(図
2参照)。そして、一般的なウエル形成と同様にフォト
レジストを用いて外周部2の領域をパターニングし、さ
らにエッチング技術によって外周部2相当の箇所を次の
イオン注入工程のために薄い酸化膜13にする。つい
で、その薄い酸化膜13を介してP型不純物、たとえば
B(ボロン)を注入し、ドライブ(熱拡散)処理を施し
て基板9の内部に注入P型不純物を拡散させる(図2参
照)。これによりP型外周部2は平面視ドーナツ状ある
いはコ字型等の形状に形成される。
旦全面剥離し、再度酸化膜14を形成する(図3参
照)。そして、フォトトランジスタ領域、つまり外周部
2の外郭程度を開口したフォトレジスト15をパターン
ニングし、その上記外周部2と同じP型不純物(図3の
16参照)を酸化膜14を介して該フォトトランジスタ
領域全域に注入し、外周部2の中央に浅いP-型領域を
有したベース領域1を形成する(図4参照)。上記の外
周部2の深さは該浅いベース領域の数倍程度に設定され
ている。
ッタ及びコレクタのためのイオン注入用開口18、19
を施したフォトレジスト17をパターニングして形成す
る(図4参照)。開口18はベース領域1の中央に位置
し、また開口19は該フォトトランジスタ領域に隣接す
る位置に設けられている。そして、これらの開口18、
19及び酸化膜14を通じてN型不純物、例えばP(リ
ン)及び/又はAs(砒素)を注入し(図4の20、2
1参照)、N+型のエミッタ4及び高濃度層5を基板9
の表層に形成する(図5参照)。さらに、フォトレジス
ト17を除去し、再度、外周部2に相当する箇所を開口
したフォトレジスト22を形成する。その開口及び酸化
膜14を通じてP-型のベース領域1と同じ導電型のP
型不純物を注入し、外周部2上部で、かつ基板表層にP
+の高濃度ベース領域3を形成する(図5及び図1参
照)。ついで、かかるフォトトランジスタ領域にCVD
技術を用いてCVD酸化膜(図示せず)を被覆形成した
後、N+型のエミッタ4領域及び高濃度層5のそれぞれ
の箇所に開口を設け、スパッタリング技術によって配線
用のアルミニュウム等のエミッタ電極6及びコレクタ電
極7を形成する。なお、保護膜としてCVD酸化膜の上
にさらに窒化膜等を形成してもよい。
形成技術を用いてコレクタベース接合領域面積の大きい
フォトトランジスタを簡易に製造することができる。な
お、イメージセンサを構成する場合には、図6のような
単一フォトトランジスタの回路接続を並列に複数接続す
ればよく、また、それらを単一の基板に形成することに
よって半導体基板に集積化されたイメージセンサを実現
することができる。
素子断面を示す断面図である。
板断面図である。
図である。
図である。
図である。
めの模式回路図である。
ギーバンド図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板に設けたベース領域内にエミッタ領
域を設け、前記ベース領域を受光部としたバイポーラ型
フォトトランジスタにおいて、前記エミッタ領域周辺の
前記ベース領域を深くしたことを特徴とするフォトトラ
ンジスタ。 - 【請求項2】 前記ベース領域の外周部を深くし、かつ
前記エミッタ領域を囲むように形成した、請求項1記載
のフォトトランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のフォトト
ランジスタを複数備えたイメージセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8305050A JPH10150181A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | フォトトランジスタ及びそれを用いたイメージセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8305050A JPH10150181A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | フォトトランジスタ及びそれを用いたイメージセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10150181A true JPH10150181A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17940518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8305050A Pending JPH10150181A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | フォトトランジスタ及びそれを用いたイメージセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10150181A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015141946A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 株式会社リコー | フォトトランジスタ、及び半導体装置 |
CN111902950A (zh) * | 2018-03-29 | 2020-11-06 | 威世半导体有限公司 | 光敏半导体组件及形成光敏半导体组件的方法 |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8305050A patent/JPH10150181A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015141946A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | 株式会社リコー | フォトトランジスタ、及び半導体装置 |
CN111902950A (zh) * | 2018-03-29 | 2020-11-06 | 威世半导体有限公司 | 光敏半导体组件及形成光敏半导体组件的方法 |
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