JP2706180B2 - 光電変換装置 - Google Patents
光電変換装置Info
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- JP2706180B2 JP2706180B2 JP3024061A JP2406191A JP2706180B2 JP 2706180 B2 JP2706180 B2 JP 2706180B2 JP 3024061 A JP3024061 A JP 3024061A JP 2406191 A JP2406191 A JP 2406191A JP 2706180 B2 JP2706180 B2 JP 2706180B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光電変換装置(以下光
入力装置ともいう。)に関し、特に光信号を検出して電
気信号に変換する受光素子及び受光素子内蔵の集積装置
に関するものである。
入力装置ともいう。)に関し、特に光信号を検出して電
気信号に変換する受光素子及び受光素子内蔵の集積装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の光入力装置を示す断面図
であり、図において、1はp+ 型基板、2は基板1上に
エピタキシャル成長により形成されたn型エピタキシャ
ル層(以下nエピ層という。)、3は該nエピ層2の表
面にP型不純物を添加して形成されたベース領域であ
り、4はベース領域3以外の部分への光入射を防ぐ遮光
用金属層である。そしてこの光入力装置ではnエピ層2
中にp型拡散層からなる分離領域5を形成することによ
りn型の島,つまり所定の素子領域を構成し、他素子領
域と分離している。
であり、図において、1はp+ 型基板、2は基板1上に
エピタキシャル成長により形成されたn型エピタキシャ
ル層(以下nエピ層という。)、3は該nエピ層2の表
面にP型不純物を添加して形成されたベース領域であ
り、4はベース領域3以外の部分への光入射を防ぐ遮光
用金属層である。そしてこの光入力装置ではnエピ層2
中にp型拡散層からなる分離領域5を形成することによ
りn型の島,つまり所定の素子領域を構成し、他素子領
域と分離している。
【0003】次に動作について説明する。ベース領域3
とnエピ層2はPN接合を形成し、この接合面には空乏
層が生じる。このPN接合に光が入射すると光の強度に
応じた量の電子−正孔対が生成し、これらはそれぞれ空
乏層内の内部電界により加速され、電子はn層であるn
エピ層2へ、正孔はp層であるベース領域3へと移動す
る。この電荷の移動を光電流として外部回路に取り出す
ことにより光検出を実現している。
とnエピ層2はPN接合を形成し、この接合面には空乏
層が生じる。このPN接合に光が入射すると光の強度に
応じた量の電子−正孔対が生成し、これらはそれぞれ空
乏層内の内部電界により加速され、電子はn層であるn
エピ層2へ、正孔はp層であるベース領域3へと移動す
る。この電荷の移動を光電流として外部回路に取り出す
ことにより光検出を実現している。
【0004】このベース領域3とnエピ層2によって形
成されたPN接合ダイオード(以下ベース−エピダイオ
ードとも言う。)に、そのエネルギーを一定に保ったま
まで波長を変えた光を入射すると、その短絡電流は図4
に示すようないわゆる分光感度特性になる。すなわち波
長の短い光は表面近くで吸収され、p型のベース領域3
内で電子を発生するが、このあたりで発生した電子は空
乏層から遠く、内部電界(拡散電位)による加速が得ら
れず、再結合により消滅する確率が高くなるため、分光
感度特性では短波長側の感度低下が見られる。一方波長
が長い光は、拡散長が長くなるため、今度はp層のベー
ス領域3に吸収されずにこれを通過し、n層のnエピ層
2で吸収され、正孔が発生するが、この場合ベース−n
エピダイオードによる空乏層から遠くなると、p層での
電子の場合と同様、正孔の再結合により消滅する確率が
高くなり、分光感度特性における感度低下が生じる。
成されたPN接合ダイオード(以下ベース−エピダイオ
ードとも言う。)に、そのエネルギーを一定に保ったま
まで波長を変えた光を入射すると、その短絡電流は図4
に示すようないわゆる分光感度特性になる。すなわち波
長の短い光は表面近くで吸収され、p型のベース領域3
内で電子を発生するが、このあたりで発生した電子は空
乏層から遠く、内部電界(拡散電位)による加速が得ら
れず、再結合により消滅する確率が高くなるため、分光
感度特性では短波長側の感度低下が見られる。一方波長
が長い光は、拡散長が長くなるため、今度はp層のベー
ス領域3に吸収されずにこれを通過し、n層のnエピ層
2で吸収され、正孔が発生するが、この場合ベース−n
エピダイオードによる空乏層から遠くなると、p層での
電子の場合と同様、正孔の再結合により消滅する確率が
高くなり、分光感度特性における感度低下が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の光入力装置は以
上のような構造となっていたので、分光感度特性を制御
するためには表面からのPN接合の深さを制御しなけれ
ばならなかった。そのためP+ 拡散領域であるベース領
域3の不純物濃度や熱処理等のプロセスパラメータを制
御することが必要であったが、これらを制御して期待す
る分光感度特性を有する光入力装置を得ることは非常に
難しいという問題があり、またプロセスパタメータの変
更はこの受光素子と同時に形成する他素子への影響も考
慮しなければならないなどの問題があった。
上のような構造となっていたので、分光感度特性を制御
するためには表面からのPN接合の深さを制御しなけれ
ばならなかった。そのためP+ 拡散領域であるベース領
域3の不純物濃度や熱処理等のプロセスパラメータを制
御することが必要であったが、これらを制御して期待す
る分光感度特性を有する光入力装置を得ることは非常に
難しいという問題があり、またプロセスパタメータの変
更はこの受光素子と同時に形成する他素子への影響も考
慮しなければならないなどの問題があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、半導体基板中に形成される半導
体領域のパターンの変更のみで分光感度特性を制御でき
る光電変換装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、半導体基板中に形成される半導
体領域のパターンの変更のみで分光感度特性を制御でき
る光電変換装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光電変換装
置は、第1導電型半導体基板上に形成された第2導電型
半導体層と、該第2導電型半導体層の表面に形成された
第1導電型半導体領域とを有し、上記第2導電型半導体
層と第1導電型半導体領域とのPN接合部を受光領域と
する光電変換装置において、上記第1導電型半導体基板
と第2導電型半導体領域との間に選択的に形成された高
濃度の第2導電型半導体埋込層を備えており、上記第2
導電型半導体層と上記第1導電型半導体領域とのPN接
合部からなる受光領域は、その下側に位置するPN接合
部が第1導電型半導体基板と高濃度の第2導電型半導体
埋込層とにより形成される第1の受光領域と、その下側
に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と上記第
2導電型半導体層とにより形成される第2の受光領域と
を有するものとしたものである。
置は、第1導電型半導体基板上に形成された第2導電型
半導体層と、該第2導電型半導体層の表面に形成された
第1導電型半導体領域とを有し、上記第2導電型半導体
層と第1導電型半導体領域とのPN接合部を受光領域と
する光電変換装置において、上記第1導電型半導体基板
と第2導電型半導体領域との間に選択的に形成された高
濃度の第2導電型半導体埋込層を備えており、上記第2
導電型半導体層と上記第1導電型半導体領域とのPN接
合部からなる受光領域は、その下側に位置するPN接合
部が第1導電型半導体基板と高濃度の第2導電型半導体
埋込層とにより形成される第1の受光領域と、その下側
に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と上記第
2導電型半導体層とにより形成される第2の受光領域と
を有するものとしたものである。
【0008】この発明は、上記光電変換装置において、
上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第2導
電型半導体層を分離領域により分割した1つの素子領域
内に配設したものである。
上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第2導
電型半導体層を分離領域により分割した1つの素子領域
内に配設したものである。
【0009】 この発明は、上記光電変換装置におい
て、上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第
2導電型半導体層を分離領域により分割した別々の素子
領域に配設し、各領域内の第1導電型半導体領域及び第
2導電型半導体埋込層を、各々電気的に接続したもので
ある。
て、上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第
2導電型半導体層を分離領域により分割した別々の素子
領域に配設し、各領域内の第1導電型半導体領域及び第
2導電型半導体埋込層を、各々電気的に接続したもので
ある。
【0010】
【作用】この発明においては、受光領域を、その下側の
位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と高濃度の
第2導電型埋込層により形成される第1の受光領域と、
その下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板
と低濃度の第2導電型半導体層とにより形成される第2
の受光領域とを有するものとしたから、受光領域は分光
感度特性の異なる領域を持つこととなる。従って、上記
第1,第2の受光領域の面積比、つまり上記高濃度の第
2導電型埋込層のパターンの変更のみで受光領域全体と
しての分光感度特性を制御することができる。
位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と高濃度の
第2導電型埋込層により形成される第1の受光領域と、
その下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板
と低濃度の第2導電型半導体層とにより形成される第2
の受光領域とを有するものとしたから、受光領域は分光
感度特性の異なる領域を持つこととなる。従って、上記
第1,第2の受光領域の面積比、つまり上記高濃度の第
2導電型埋込層のパターンの変更のみで受光領域全体と
しての分光感度特性を制御することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例による光電変換装置
の断面構造を示し、図において、1はP+ 基板(第1導
電型半導体基板)で、その表面領域の一部には高濃度の
n+ 埋込層(高濃度の第2導電型半導体埋込層)6が形
成してある。また上記P+ 基板1上には全面にエピタキ
シャル成長によりn層であるnエピ層(第2導電型半導
体層)2を形成し、該nエピ層2の表面には上記n+ 埋
込層6の領域と部分的に重なるよう、P型不純物添加に
よりP層としてベース領域(第1導電型半導体領域)3
を形成している。なお、4は遮光用金属層、5は素子分
離領域で、これらは従来装置と同一のものである。
の断面構造を示し、図において、1はP+ 基板(第1導
電型半導体基板)で、その表面領域の一部には高濃度の
n+ 埋込層(高濃度の第2導電型半導体埋込層)6が形
成してある。また上記P+ 基板1上には全面にエピタキ
シャル成長によりn層であるnエピ層(第2導電型半導
体層)2を形成し、該nエピ層2の表面には上記n+ 埋
込層6の領域と部分的に重なるよう、P型不純物添加に
よりP層としてベース領域(第1導電型半導体領域)3
を形成している。なお、4は遮光用金属層、5は素子分
離領域で、これらは従来装置と同一のものである。
【0012】次に動作について説明する。図7と対比し
て図1をみると、ベース領域3下側の、nエピ層2とP
+ 基板1との間のPN接合部の一部分にn+ 埋込層6が
形成されていることがわかる。
て図1をみると、ベース領域3下側の、nエピ層2とP
+ 基板1との間のPN接合部の一部分にn+ 埋込層6が
形成されていることがわかる。
【0013】一般的なパイポーラ型トランジスタでは、
コレクタ領域内に設けた低抵抗のn+ 埋込層の機能は、
コレクタ電流が狭いコレクタ領域を横方向に流れて電圧
降下が生ずるのを防ぐ働きと、トランジスタが飽和状態
になったとき過剰となったコレクタ領域の少数キャリア
がP型のベース層や基板等のP型領域に流れ込んで、P
+ 基板がPnPトランジスタのコレクタのように動作し
てしまう寄生トランジスタ効果を、コレクタの少数キャ
リアを全て吸収することにより防ぐ働きである。これに
対して、本実施例の受光素子では、上記n+ 埋込層6の
機能は、nエピ層2−P+ 基板1間のPN接合により生
じる空乏層がnエピ層2側へ拡がることを抑制する働き
である。
コレクタ領域内に設けた低抵抗のn+ 埋込層の機能は、
コレクタ電流が狭いコレクタ領域を横方向に流れて電圧
降下が生ずるのを防ぐ働きと、トランジスタが飽和状態
になったとき過剰となったコレクタ領域の少数キャリア
がP型のベース層や基板等のP型領域に流れ込んで、P
+ 基板がPnPトランジスタのコレクタのように動作し
てしまう寄生トランジスタ効果を、コレクタの少数キャ
リアを全て吸収することにより防ぐ働きである。これに
対して、本実施例の受光素子では、上記n+ 埋込層6の
機能は、nエピ層2−P+ 基板1間のPN接合により生
じる空乏層がnエピ層2側へ拡がることを抑制する働き
である。
【0014】 図2及び図3はそれぞれこの動作を説明
するための図であり、図2は本実施例の光入力装置の受
光素子部分におけるベース領域3及びn+ 埋込層6の配
置を示し、図3は上記受光素子部分での各半導体領域の
電子のエネルギー準位を示している。上記図2では、A
は、受光領域のうちベース領域3とn+ 埋込層6とが重
なっていない部分、Bはこれらが重なっている部分であ
り、図3(a) 及び図3(b) はそれぞれ、上記受光部分
A,Bでの縦方向のエネルギー準位の変化を示してい
る。
するための図であり、図2は本実施例の光入力装置の受
光素子部分におけるベース領域3及びn+ 埋込層6の配
置を示し、図3は上記受光素子部分での各半導体領域の
電子のエネルギー準位を示している。上記図2では、A
は、受光領域のうちベース領域3とn+ 埋込層6とが重
なっていない部分、Bはこれらが重なっている部分であ
り、図3(a) 及び図3(b) はそれぞれ、上記受光部分
A,Bでの縦方向のエネルギー準位の変化を示してい
る。
【0015】ところでPN接合を形成するn型領域では
電子が、P型領域では正孔が過剰なので、各々相手領域
へキャリアが拡散していく。この拡散によりn型領域は
正に、P型領域は負に帯電して境界付近に局部的に電位
差(内部電位)を生じ、これによる電界のため拡散が止
まり平衡状態になる。相手領域に拡散していったキャリ
ア(少数キャリア)は、相手領域の多数キャリアと結合
しあい、境界付近には自由キャリアがなくなり、この領
域をいわゆる空乏層というわけである。
電子が、P型領域では正孔が過剰なので、各々相手領域
へキャリアが拡散していく。この拡散によりn型領域は
正に、P型領域は負に帯電して境界付近に局部的に電位
差(内部電位)を生じ、これによる電界のため拡散が止
まり平衡状態になる。相手領域に拡散していったキャリ
ア(少数キャリア)は、相手領域の多数キャリアと結合
しあい、境界付近には自由キャリアがなくなり、この領
域をいわゆる空乏層というわけである。
【0016】図3(a) において空乏層はベース3−nエ
ピ層2間及びnエピ層2−P+ 基板1間のPN接合部に
それぞれ存在し、受光素子として使用する場合は普通ベ
ース3−nエピ層2間の空乏層を流れる光電流を検出し
ているが、nエピ層2にまで達した入射光により発生し
た光電荷は、nエピ層2−P+ 基板1間の空乏層にも流
れこんでしまう。従って図2の受光部分Aによる分光感
度特性は、図4に示すように可視長波長領域(600n
m〜900nm)で感度の低下がみられる。
ピ層2間及びnエピ層2−P+ 基板1間のPN接合部に
それぞれ存在し、受光素子として使用する場合は普通ベ
ース3−nエピ層2間の空乏層を流れる光電流を検出し
ているが、nエピ層2にまで達した入射光により発生し
た光電荷は、nエピ層2−P+ 基板1間の空乏層にも流
れこんでしまう。従って図2の受光部分Aによる分光感
度特性は、図4に示すように可視長波長領域(600n
m〜900nm)で感度の低下がみられる。
【0017】一方受光部分Bでは、nエピ層2とP+ 基
板1との間にn+ 埋込層6が形成してあるため、nエピ
層2側に高濃度のn+ 不純物が存在することになる。従
ってP+ 基板1側から拡散する少数キャリアに対し、受
光部分Aに比べてPN接合面から近い領域で再結合が行
われるため、図3(b) に示すようにnエピ層2−P+基
板1間の空乏層領域が狭くなり、nエピ層2に達する可
視長波長領域の光入射により発生する光電荷は、ベース
3−nエピ層2間の空乏層へ流れ込む量が、n+ 埋込層
を形成していない受光部分Aにおける場合よりも多くな
る。
板1との間にn+ 埋込層6が形成してあるため、nエピ
層2側に高濃度のn+ 不純物が存在することになる。従
ってP+ 基板1側から拡散する少数キャリアに対し、受
光部分Aに比べてPN接合面から近い領域で再結合が行
われるため、図3(b) に示すようにnエピ層2−P+基
板1間の空乏層領域が狭くなり、nエピ層2に達する可
視長波長領域の光入射により発生する光電荷は、ベース
3−nエピ層2間の空乏層へ流れ込む量が、n+ 埋込層
を形成していない受光部分Aにおける場合よりも多くな
る。
【0018】そのため、図2の受光部分Bにおける分光
感度特性は第5図に示すように可視長波長領域において
感度が向上し、図4の特性に比べて長波長側へシフトし
た分光感度特性が得られることになる。
感度特性は第5図に示すように可視長波長領域において
感度が向上し、図4の特性に比べて長波長側へシフトし
た分光感度特性が得られることになる。
【0019】従って、本実施例のように受光領域におい
て、n+ 埋込層6を形成した受光部分Bとこれを形成し
ない受光部分Aとから検出される光電流を合成すること
により、分光感度特性も図6に示すように図4及び図5
の各特性曲線7,8を合成した特性曲線9が得られるこ
とになる。言い換えれば、図2の受光部分A及びBの面
積を調整することにより、分光感度を制御できる光入力
装置を実現できる。
て、n+ 埋込層6を形成した受光部分Bとこれを形成し
ない受光部分Aとから検出される光電流を合成すること
により、分光感度特性も図6に示すように図4及び図5
の各特性曲線7,8を合成した特性曲線9が得られるこ
とになる。言い換えれば、図2の受光部分A及びBの面
積を調整することにより、分光感度を制御できる光入力
装置を実現できる。
【0020】このように本実施例では、受光領域を、そ
の下側にn+ 埋込層を形成した部分Aとこれを形成しな
い部分Bとから構成したので、受光領域全体に対してn
+ 埋込層6を有する部分Bの占める割合を調節するだけ
で、受光領域の分光感度特性を制御でき、マスク枚数及
びプロセスパラメータを変更することなく、期待する分
光感度特性を有する受光素子を容易に形成することがで
きる。
の下側にn+ 埋込層を形成した部分Aとこれを形成しな
い部分Bとから構成したので、受光領域全体に対してn
+ 埋込層6を有する部分Bの占める割合を調節するだけ
で、受光領域の分光感度特性を制御でき、マスク枚数及
びプロセスパラメータを変更することなく、期待する分
光感度特性を有する受光素子を容易に形成することがで
きる。
【0021】また上記受光部分Aと受光部分Bとを同一
の素子領域内に形成しているため、基板上で受光領域全
体の占める面積を節約することができる。
の素子領域内に形成しているため、基板上で受光領域全
体の占める面積を節約することができる。
【0022】なお、上記実施例ではn+ 埋込層を形成し
た受光部分Bとこれを形成しない受光部分Aとを同一エ
ピ層,つまり素子領域内に設けて基板上での面積を節約
しているが、上記各受光領域は、分離領域で分離した別
々のエピ層(素子領域)内にそれぞれ形成し、各素子領
域のベース領域3を電気的に接続して、各素子領域の受
光領域での光電流を合成するようにしてもよい。
た受光部分Bとこれを形成しない受光部分Aとを同一エ
ピ層,つまり素子領域内に設けて基板上での面積を節約
しているが、上記各受光領域は、分離領域で分離した別
々のエピ層(素子領域)内にそれぞれ形成し、各素子領
域のベース領域3を電気的に接続して、各素子領域の受
光領域での光電流を合成するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る光電変換装
置によれば、第1導電型半導体基板上に形成された第2
導電型半導体層と、該第2導電型半導体層の表面に形成
された第1導電型半導体領域とを有し、上記第2導電型
半導体層と第1導電型半導体領域とのPN接合部を受光
領域とする光電変換装置において、上記第1導電型半導
体基板と第2導電型半導体領域との間に選択的に形成さ
れた高濃度の第2導電型半導体埋込層を備えており、上
記第2導電型半導体層と上記第1導電型半導体領域との
PN接合部からなる受光領域は、その下側に位置するP
N接合部が第1導電型半導体基板と高濃度の第2導電型
半導体埋込層とにより形成される第1の受光領域と、そ
の下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と
低濃度の上記第2導電型半導体層とにより形成される第
2の受光領域とを有するものとしたので、上記第1,第
2の受光領域の面積比、つまり上記高濃度の第2導電型
半導体埋込層のパターンの変更のみで受光領域全体とし
ての分光感度特性を制御することができる効果がある。
置によれば、第1導電型半導体基板上に形成された第2
導電型半導体層と、該第2導電型半導体層の表面に形成
された第1導電型半導体領域とを有し、上記第2導電型
半導体層と第1導電型半導体領域とのPN接合部を受光
領域とする光電変換装置において、上記第1導電型半導
体基板と第2導電型半導体領域との間に選択的に形成さ
れた高濃度の第2導電型半導体埋込層を備えており、上
記第2導電型半導体層と上記第1導電型半導体領域との
PN接合部からなる受光領域は、その下側に位置するP
N接合部が第1導電型半導体基板と高濃度の第2導電型
半導体埋込層とにより形成される第1の受光領域と、そ
の下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板と
低濃度の上記第2導電型半導体層とにより形成される第
2の受光領域とを有するものとしたので、上記第1,第
2の受光領域の面積比、つまり上記高濃度の第2導電型
半導体埋込層のパターンの変更のみで受光領域全体とし
ての分光感度特性を制御することができる効果がある。
【0024】またこの発明は、上記光電変換装置におい
て、上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第
2導電型半導体層を分離領域により分割した1つの素子
領域内に配設したので、基板上で受光領域の占める面積
を節約することができる。
て、上記第1の受光領域と第2の受光領域とを、上記第
2導電型半導体層を分離領域により分割した1つの素子
領域内に配設したので、基板上で受光領域の占める面積
を節約することができる。
【図1】本発明の一実施例による光電変換装置を説明す
るための断面図である。
るための断面図である。
【図2】上記光電変換装置の受光領域及びその下側に形
成した埋込層の配置を示す平面図である。
成した埋込層の配置を示す平面図である。
【図3】上記光電変換装置の受光領域でのエネルギー準
位の変化を示す図である。
位の変化を示す図である。
【図4】本発明及び従来の光電変換装置の受光部の分光
感度特性を示す図である。
感度特性を示す図である。
【図5】本発明の光電変換装置の受光部の一部の分光感
度特性を示す図である。
度特性を示す図である。
【図6】本発明の光電変換装置の受光部全体としての分
光感度特性を示す図である。
光感度特性を示す図である。
【図7】従来の光入力装置の断面構造を示す図である。
1 P+ 型基板(第1導電型半導体基板) 2 n型エピタキシャル層(第2導電型半導体層) 3 ベース領域(第1導電型半導体領域) 4 遮光用金属層 5 分離領域 6 n+ 埋込層(第2導電型半導体埋込層) A 受光部分(第1の受光領域) B 受光部分(第2の受光領域)
Claims (3)
- 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に形成された第
2導電型半導体層と、該第2導電型半導体層の表面に形
成された第1導電型半導体領域とを有し、上記第2導電
型半導体層と第1導電型半導体領域とのPN接合部を受
光領域とする光電変換装置において、 上記第1導電型半導体基板と第2導電型半導体領域との
間に選択的に形成された高濃度の第2導電型半導体埋込
層を備えており、 上記第2導電型半導体層と上記第1導電型半導体領域と
のPN接合部からなる受光領域は、 その下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板
と高濃度の第2導電型半導体埋込層とにより形成される
第1の受光領域と、 その下側に位置するPN接合部が第1導電型半導体基板
と上記第2導電型半導体層とにより形成される第2の受
光領域とを有していることを特徴とする光電変換装置。 - 【請求項2】 上記第2導電型半導体層は素子分離領域
により複数の素子領域に分割されており、上記第1の受
光領域と第2の受光領域とはそれぞれ同一の素子領域内
に配設していることを特徴とする請求項1記載の光電変
換装置。 - 【請求項3】 上記第2導電型半導体層は素子分離領域
により複数の素子領域に分割されており、上記第1の受
光領域と第2の受光領域とはそれぞれ異なる素子領域内
に配設し、各素子領域内の第1導電型半導体領域及び第
2導電型半導体埋込層を、各々電気的に接続しているこ
とを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3024061A JP2706180B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 光電変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3024061A JP2706180B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 光電変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04239779A JPH04239779A (ja) | 1992-08-27 |
JP2706180B2 true JP2706180B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=12127933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3024061A Expired - Lifetime JP2706180B2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 光電変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2706180B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0341323A (ja) * | 1989-07-10 | 1991-02-21 | Canon Inc | 光検出方法および半導体光センサーic |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP3024061A patent/JP2706180B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04239779A (ja) | 1992-08-27 |
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