JPH10148427A - ヒートポンプシステム - Google Patents

ヒートポンプシステム

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Publication number
JPH10148427A
JPH10148427A JP32453596A JP32453596A JPH10148427A JP H10148427 A JPH10148427 A JP H10148427A JP 32453596 A JP32453596 A JP 32453596A JP 32453596 A JP32453596 A JP 32453596A JP H10148427 A JPH10148427 A JP H10148427A
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JP
Japan
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time
compressor
pump system
heat exchanger
heat pump
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Application number
JP32453596A
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English (en)
Inventor
Takayuki Matsumoto
隆幸 松本
Toru Suzuki
徹 鈴木
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転と除霜運転との運転切り替え時にお
いて、室外にいる者等に不快感を与えることを回避し得
るヒートポンプシステムを提供する。 【解決手段】 冷媒回路を有し、室内熱交換器19又は
給湯用熱交換器23を凝縮器として機能させる加熱運転
と、この加熱運転と冷媒循環方向を逆にして室外熱交換
器10を凝縮器として機能させて行うデフロスト運転と
を可能に構成する。深夜時間帯には、加熱運転とデフロ
スト運転との運転切り替え時における圧縮機の停止時間
1 、T2 を、通常の場合よりも長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱運転と除霜
運転とを可能に構成したヒートポンプシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】暖房運転や給湯運転等の加熱運転を可能
に構成したヒートポンプシステムにおいて、暖房運転要
求と給湯運転要求とが同時に生じて圧縮機の能力が不足
するような場合には、居住者の空調快適性を確保するた
めに暖房運転を優先的に行うのが一般的である。したが
って暖房運転の頻度の高い季節においては空調使用時間
内に充分な給湯運転時間が確保し得ず、そのため給湯運
転が深夜に行われるという運転パターンが頻繁に生じ、
このときの圧縮機及び室外ファンの作動に起因する騒音
が、居住者、特に就寝直後の居住者に著しい不快感を及
ぼすという問題が生じていた。
【0003】そこでこのような問題点を解決するために
なされたものとして、例えば特公平6−92859号公
報記載のヒートポンプシステムを挙げることができる。
このヒートポンプシステムは、インバータ制御される圧
縮能力可変な圧縮機、室外ファンを併設した室外熱交換
器、室内熱交換器及び給湯熱交換器等を有する冷媒回路
と、マイクロコンピュータの機能を有する制御部とを備
えて構成されている。そして上記制御部によって、負荷
に応じて圧縮機の運転能力が制御される一方、深夜等の
特定時間帯において給湯運転のみがされている場合に
は、上記圧縮機は通常の場合よりもさらに低い運転能力
となるように制御され、またこれに従って室外ファンも
低速駆動される。従って上記特定時間帯においては、圧
縮機や室外ファン等の作動に起因する騒音は低減され、
就寝直後の居住者に著しい不快感を及ぼす等は回避でき
るようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで冬期等におい
て暖房運転や給湯運転を継続して行うと、温度の低い室
外で蒸発器として機能する室外熱交換器に着霜を生じる
ことがある。このような着霜を放置すると室外熱交換器
の熱交換能力が低下することとなるので、上記ヒートポ
ンプシステムでは、室外熱交換器に着霜を生じたときに
は除霜運転(以下「デフロスト運転」という)を行うよ
うになっている。このデフロスト運転は、冷媒回路中に
設けられた四路切換弁を切り替えて冷媒の流通方向を暖
房運転時とは逆にし、室外熱交換器を凝縮器として機能
させることによって行われるものである。従ってデフロ
スト運転中は暖房運転や給湯運転が中断され、その中断
時間が長くなると利用快適性が低下することとなる。そ
のため暖房運転等とデフロスト運転との運転切替時間を
なるべく短くし、暖房運転等の中断時間を短くすること
が要請される。
【0005】しかしながら上記のように冷媒回路中の冷
媒循環方向を暖房運転時と逆にして行ういわゆる逆サイ
クルデフロスト運転では、冷媒回路中の高低圧関係も暖
房運転時と逆になるため、いきなり四路切換弁を切り替
えたのでは極めて大きなショック音が生じることとな
る。そのため暖房運転とデフロスト運転との切り替え時
には、一旦圧縮機を停止させて冷媒回路中の高低圧差が
ある程度に小さくなるのを待ち、その後に四路切換弁を
切り替えて、利用者、すなわち室内の居住者に不快感を
与えないように考慮されていた。
【0006】ところが室外熱交換器に着霜を生じるよう
な季節には、室内の窓等も通常は閉め切られているた
め、室内の居住者には不快感を与えないようなショック
音であっても、室外にいる者には極めて耳障りとなる場
合があることが判明した。特に背景騒音が比較的少ない
夜間には、上記ショック音に対して室内の居住者と室外
にいる者との感じる不快感に差が著しい。従って室内の
居住者の快適性だけを考慮した上記従来のヒートポンプ
システムでは、利用者が全く気付かないうちに、室外に
いる隣人等に著しい不快感を与えているという問題があ
ったのである。
【0007】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、暖房運転と除霜
運転との運転切り替え時において、室外にいる者等に不
快感を与えることを回避し得るヒートポンプシステムを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のヒート
ポンプシステムは、圧縮機1、室外に設置される熱源側
熱交換器10、減圧機構15、利用側熱交換器19、2
3を備えて構成された冷媒回路を有し、熱源側熱交換器
10を蒸発器として機能させると共に利用側熱交換器1
9、23を凝縮器として機能させて行う加熱運転と、こ
の加熱運転とは冷媒の循環方向を逆にして、熱源側熱交
換器10を凝縮器として機能させると共に利用側熱交換
器19、23を蒸発器として機能させて行う除霜運転と
を可能に構成され、さらに制御手段30を有し、この制
御手段30は、上記加熱運転と除霜運転との間の運転の
切り替えを、上記圧縮機1を所定時間T1 、T2 に亘っ
て停止させた後に行うようにしたヒートポンプシステム
において、低騒音要求があったときは、上記制御手段3
0は、加熱運転から除霜運転への運転切り替え時又は除
霜運転から加熱運転への運転切り替え時の少なくとも一
方における圧縮機1の停止時間T1 、T2 を、通常の場
合よりも長くするようにしたことを特徴としている。
【0009】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、低騒音要求があったときには運転切り替え時におけ
る圧縮機1の停止時間T1 、T2 を通常の場合よりも長
くしているので、冷媒回路中の差圧によって生じるショ
ック音を低減することが可能となる。
【0010】また請求項2のヒートポンプシステムは、
上記利用側熱交換器は、室内熱交換器19、給湯熱交換
器23のいずれか一方又は両者であることを特徴として
いる。
【0011】上記請求項2のヒートポンプシステムで
は、暖房や給湯が可能なヒートポンプシステムにおい
て、上記ショック音を低減することが可能となる。
【0012】さらに請求項3のヒートポンプシステム
は、暖房運転と除霜運転との間の運転切り替えは、四路
切換弁4によって行うことを特徴としている。
【0013】上記請求項3のヒートポンプシステムで
は、その実施を容易とすることが可能となる。
【0014】請求項4のヒートポンプシステムは、上記
低騒音要求は、深夜時間帯に突入することで発生するこ
とを特徴としている。
【0015】上記請求項4のヒートポンプシステムで
は、背景騒音の少ない深夜時間帯において上記ショック
音を確実に低減することが可能となる。
【0016】請求項5のヒートポンプシステムは、上記
制御手段30は、加熱運転から除霜運転への運転切り替
え時及び除霜運転から加熱運転への運転切り替え時の双
方において、通常の場合よりも圧縮機1の停止時間
1 、T2 を長くしていることを特徴としている。
【0017】上記請求項5のヒートポンプシステムで
は、上記ショック音と一段と低減することが可能とな
る。
【0018】請求項6のヒートポンプシステムは、上記
制御手段30は、低騒音要求があったときは、加熱運転
と除霜運転との間の運転切り替え時における圧縮機1の
停止時間T1 、T2 を、通常の場合の約1.5〜3倍と
していることを特徴としている。
【0019】上記請求項6のヒートポンプシステムで
は、上記ショック音を確実に低減することが可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明のヒートポンプシ
ステムの具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。
【0021】まず図3には冷媒回路図を示すが、図のよ
うにこのシステムは、室外ユニットXと、室内ユニット
A〜Dと、給湯ユニットYとを有するものである。室外
ユニットXは圧縮機1を有し、この圧縮機1の吐出配管
2と吸入配管3とはそれぞれ四路切換弁4に接続されて
いる。なお上記圧縮機1は、その回転速度つまり圧縮能
力を制御するためのインバータ5を有するものであり、
また上記吐出配管2には第1電磁弁6が、上記吸入配管
3にはアキュームレータ7がそれぞれ介設されている。
上記四路切換弁4には第1ガス管8と第2ガス管9とが
接続されているが、上記第1ガス管8は室外熱交換器
(熱源側熱交換器)10に接続され、また上記第2ガス
管9はヘッダー11に接続されると共に、その途中にガ
ス閉鎖弁12が介設されている。また上記室外熱交換器
10には、第1液管13が接続され、この第1液管13
は受液器14に接続されると共に、その途中には第1膨
張弁15が介設されている。なお上記室外熱交換器10
には、室外ファン29が付設されている。さらに上記受
液器14には第2液管16が接続されているが、この第
2液管16は途中に液閉鎖弁17の介設されたものであ
って、上記第2ガス管9と第2液管16との間には、複
数(図の場合には4本)の分岐冷媒配管18・・18が
互いに並列に接続され、各分岐冷媒配管18・・18に
はそれぞれ利用側熱交換器として機能する室内熱交換器
19・・19(1台のみ図示する)と、第2膨張弁20
・・20とが介設されている。なお各室内ユニットA〜
Dは、1台の室内ユニットAについてのみ図示するが、
それぞれ上記室内熱交換器19・・19と室内ファン2
1・・21とを備えて構成されている。
【0022】一方、上記圧縮機1の吐出配管2には第3
ガス管22が接続されると共に、この第3ガス管22に
は利用側熱交換器として機能する給湯用熱交換器23が
接続され、給湯用熱交換器23は、さらに第3液管24
にて受液器14に接続されている。そして上記第3ガス
管22には第2電磁弁25が介設され、また上記第3液
管24にはキャピラリーチューブ26と逆止弁27とが
介設されている。なお28は貯湯槽である。
【0023】さらに、同図において30はマイクロコン
ピュータの機能を備えた制御手段である。この制御手段
30は、CPU、メモリ、入出力インターフェース等を
備えて冷媒回路の各部を制御すると共に、時計機能を有
して常に現在時刻を把握しているものである。
【0024】そして上記ヒートポンプシステムにおいて
暖房運転は、第1電磁弁6を開、第2電磁弁25を閉、
四路切換弁4を破線側とし、圧縮機1からの冷媒を、四
路切換弁4、第2ガス管9を経由して各室内熱交換器1
9・・19内で凝縮させ、次いで第2液管16、第1液
管13を経由して室外熱交換器10内で蒸発させ、その
後、第1ガス管8、四路切換弁4から圧縮機1へと返流
させることによって行う。この場合の蒸発冷媒の過熱度
制御は減圧機構として機能する第1膨張弁15にて行
い、第2膨張弁20・・20では、各室内熱交換器19
・・19への冷媒分配量の制御を行う。一方、冷房運転
を行う場合には、四路切換弁4を実線側に切り替えると
共に、上記と同様に第1電磁弁6を開、第2電磁弁25
を閉として圧縮機1の運転を行う。そうすると冷媒は、
四路切換弁4、第1ガス管8を経由して室外熱交換器1
0内で凝縮し、次いで第1液管13、第2液管16を経
由して各室内熱交換器19・・19内で蒸発し、その後
第2ガス管9、四路切換弁4を経て圧縮機1に返流され
る流れとなる。この場合、第1膨張弁15は全開にし、
また各第2膨張弁20・・20で蒸発冷媒の過熱度を制
御する。
【0025】また給湯運転時には、第1電磁弁6を閉、
第2電磁弁25を開、そして四路切換弁4を破線側にし
て圧縮機1の運転を行う。そうすると冷媒は、第3ガス
管22を経由して給湯用熱交換器23内にて凝縮し、次
いで第3液管24、受液器14、第1液管13を経由し
て室外熱交換器10内にて蒸発し、その後第1ガス管
8、四路切換弁4を経て圧縮機1に返流される流れとな
る。この場合、各第2膨張弁20・・20は全閉にし、
減圧機構として機能する第1膨張弁15にて蒸発冷媒の
過熱度の制御を行う。なお暖房、給湯の同時運転は、第
1及び第2電磁弁6、25を開、四路切換弁4を破線側
とし、室内熱交換器19と給湯用熱交換器23との両者
で冷媒を凝縮させ、室外熱交換器10にて蒸発させる冷
媒回路によって行うことが可能である。
【0026】さらに上記システムにおいて冷房給湯の同
時運転、つまり冷房排熱を貯湯槽28内に回収するため
の運転は、第1電磁弁6を閉、第2電磁弁25を開、第
1膨張弁15を全閉、そして四路切換弁4を実線側にし
て圧縮機1の運転を行う。そうすると冷媒は、第3ガス
管22を経由して給湯用熱交換器23内で凝縮し、第3
液管24、受液管14及び第2液管16を経て各室内熱
交換器19・・19内で蒸発し、その後、第2ガス管
9、四路切換弁4を経由して圧縮機1へと返流されるこ
とになる。この場合、各第2膨張弁20・・20におい
て蒸発冷媒の過熱度の制御を行う。
【0027】上述のように暖房運転時や給湯運転時に
は、室外熱交換器10は屋外において蒸発器として機能
する。従って外気温が低い冬期等においては、この室外
熱交換器10に着霜を生ずることがある。この着霜を放
置しておくと室外熱交換器10の熱交換能力が低下する
ので、上記構成のヒートポンプシステムでは、このよう
な場合にはデフロスト運転を行うようになっている。す
なわち、第1電磁弁6を開、第2電磁弁25を閉、そし
て四路切換弁4を実線側にして圧縮機1を駆動し、室外
熱交換器10を凝縮器として機能させると共に室内熱交
換器19を蒸発器として機能させ、室内ファン21と室
外ファン29とを停止させるのである。
【0028】図2は、暖房運転時において上記制御手段
30が行う運転制御を示すフローチャートであり、また
図1は、そのときの圧縮機1の運転周波数を示すタイム
チャートである。暖房運転が開始されると、制御手段3
0は低騒音要求が発生したか否かをステップS1におい
て判断する。この低騒音要求は、上記制御手段30が有
する時計機能により、現在時刻が深夜時間帯(午後1
0:00〜午前2:00、又は午後10:00〜午前
6:00等)内であると判断されたときに発生するよう
になっているものである。そして低騒音要求が発生して
いない場合には、次にステップS2へと進み、通常運転
を行う。すなわち、圧縮機1は、図1の実線で示す通常
周波数で駆動される一方、時刻t1 でデフロスト要求が
あったときは約20〜30secの時間T1 に亘って圧
縮機1を停止し、その後、時刻t3 で四路切換弁4を図
3に示す破線側から実線側へと切り替え、圧縮機1を再
起動してデフロスト運転を行う。そして室外熱交換器1
0への着霜が解消した時刻t2から約40〜60sec
の時間T2 に亘って再び圧縮機1を停止し、その後、時
刻t4 で四路切換弁4を図3に示す破線側へと復帰さ
せ、圧縮機1を再々起動して暖房運転に戻る。つまり、
時刻t3 から時刻t2 までの間で逆サイクルデフロスト
運転が行われ、そして時刻t1 から時刻t4 の間が暖房
運転が行われないデフロスト期間になるということであ
る。
【0029】一方、図2に示すフローチャートのステッ
プS1で低騒音要求が発生したと判断した場合には、次
にステップS3へと進み、能力制限運転を行う。すなわ
ち、圧縮機1は、図1の破線で示す制限周波数で駆動さ
れる一方、時刻t1 でデフロスト要求があったときは上
記通常運転時の約2倍の時間T1 に亘って圧縮機1を停
止し、その後、時刻t3 で四路切換弁4を図3に示す破
線側から実線側へと切り替え、圧縮機1を再起動してデ
フロスト運転を行う。そして室外熱交換器10への着霜
が解消した時刻t2 から上記通常運転時の約1.5倍の
時間T2 に亘って再び圧縮機1を停止し、その後、時刻
4 で四路切換弁4を図3に示す破線側へと復帰させ、
圧縮機1を再々起動して暖房運転に戻る。さらに圧縮機
1の運転周波数を低下させたのに伴い、室外ファン29
の駆動速度も通常運転時よりも低下させる。
【0030】上記のように構成され制御されるヒートポ
ンプシステムでは、深夜時間帯に発生させた低騒音要求
に応じて行う能力制限運転時には、暖房運転からデフロ
スト運転への運転切り替え時及びデフロスト運転から暖
房運転への運転切り替え時において、通常運転時よりも
長い時間に亘って圧縮機1を停止させ、冷媒回路中の高
低圧差の低減を図っている。従って通常運転の場合より
もこの高低圧差を低減させた後に四路切換弁4を切り替
えることとなり、そのため背景騒音の少ない深夜時間帯
において四路切換弁4の切り替えによるショック音を低
減し、室外にいる者等に不快感を与えるのを回避するこ
とができる。しかも圧縮機1の停止時間は図1における
1 で約2倍、またT2 で約1.5倍としているので、
デフロスト期間が長くなることによって利用快適性が著
しく損われるのを防止すると共に、ある程度の差圧を冷
媒回路中に残存させておくことにより、四路切換弁4の
切り替えの円滑化を図ることができる。また上記能力制
限運転時には、圧縮機1の運転周波数や室外ファン29
の駆動速度についても通常運転時よりも低下させてい
る。従ってこれらの面からも室外にいる者等に与える不
快感を低減することができる。また上記では暖房運転時
について説明したが、給湯運転時においても同様の制御
によって上記と同様の優れた効果を得られるのは勿論で
ある。
【0031】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とが可能である。例えば能力限定運転時に圧縮機1の停
止時間T1 、T2 を長くするのは、暖房運転からデフロ
スト運転への切り替え時あるいはデフロスト運転から暖
房運転への切り替え時のいずれか一方であってもよい
し、また長くする比率は約1.5〜3倍の範囲におい
て、暖房快適性との関係で適宜に選択することができ
る。また上記では低騒音要求を制御手段30の時計機能
により深夜時間帯に自動的に発生させるようにしたが、
これは、例えば利用者が外部スイッチ(例えばリモコン
等)によって発生させることができるようにしてもよ
い。さらにヒートポンプシステムの冷媒回路も図3に示
すものに限らず、利用側熱交換器が室内熱交換器19だ
けのものや、あるいは給湯用熱交換器23だけのものに
も本発明を適用してその優れた効果を得ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、冷媒回路中の差圧によって生じる運転切り替え時の
ショック音を低減することができるので、室外にいる者
等に不快感を与えるのを回避することが可能となる。
【0033】また請求項2のヒートポンプシステムで
は、暖房や給湯が可能なヒートポンプシステムにおい
て、上記ショック音を低減することが可能となる。
【0034】さらに請求項3のヒートポンプシステムで
は、その実施を容易とすることが可能となる。
【0035】請求項4のヒートポンプシステムでは、深
夜時間帯において上記ショック音を低減できるので、室
外にいる者等に不快感を与えるのを確実に回避すること
が可能となる。
【0036】請求項5又は請求項6のヒートポンプシス
テムでは、上記不快感を一段と確実に回避することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプシステムの一実施形態
における圧縮機の運転周波数制御を示すタイムチャート
である。
【図2】上記ヒートポンプシステムにおける圧縮機の運
転制御を示すフローチャートである。
【図3】上記ヒートポンプシステムの冷媒回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 4 四路切換弁 10 室外熱交換器 15 第1膨張弁 19 室内熱交換器 23 給湯用熱交換器 30 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、室外に設置される熱源側
    熱交換器(10)、減圧機構(15)、利用側熱交換器
    (19)(23)を備えて構成された冷媒回路を有し、
    熱源側熱交換器(10)を蒸発器として機能させると共
    に利用側熱交換器(19)(23)を凝縮器として機能
    させて行う加熱運転と、この加熱運転とは冷媒の循環方
    向を逆にして、熱源側熱交換器(10)を凝縮器として
    機能させると共に利用側熱交換器(19)(23)を蒸
    発器として機能させて行う除霜運転とを可能に構成さ
    れ、さらに制御手段(30)を有し、この制御手段(3
    0)は、上記加熱運転と除霜運転との間の運転の切り替
    えを、上記圧縮機(1)を所定時間(T1 )(T2 )に
    亘って停止させた後に行うようにしたヒートポンプシス
    テムにおいて、低騒音要求があったときは、上記制御手
    段(30)は、加熱運転から除霜運転への運転切り替え
    時又は除霜運転から加熱運転への運転切り替え時の少な
    くとも一方における圧縮機(1)の停止時間(T1
    (T2 )を、通常の場合よりも長くするようにしたこと
    を特徴とするヒートポンプシステム。
  2. 【請求項2】 上記利用側熱交換器は、室内熱交換器
    (19)、給湯熱交換器(23)のいずれか一方又は両
    者であることを特徴とする請求項1のヒートポンプシス
    テム。
  3. 【請求項3】 暖房運転と除霜運転との間の運転切り替
    えは、四路切換弁(4)によって行うことを特徴とする
    請求項1又は請求項2のヒートポンプシステム。
  4. 【請求項4】 上記低騒音要求は、深夜時間帯に突入す
    ることで発生することを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれかのヒートポンプシステム。
  5. 【請求項5】 上記制御手段(30)は、加熱運転から
    除霜運転への運転切り替え時及び除霜運転から加熱運転
    への運転切り替え時の双方において、通常の場合よりも
    圧縮機(1)の停止時間(T1 )(T2 )を長くしてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかのヒ
    ートポンプシステム。
  6. 【請求項6】 上記制御手段(30)は、低騒音要求が
    あったときは、加熱運転と除霜運転との間の運転切り替
    え時における圧縮機(1)の停止時間(T1)(T2
    を、通常の場合の約1.5〜3倍としていることを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれかのヒートポンプシ
    ステム。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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