JP2006170505A - 空気調和機 - Google Patents

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誠 朔晦
Masatoshi Takahashi
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Abstract

【課題】相互に独立した複数の冷凍サイクルを有する空気調和機の住環境の快適性を向上すること。
【解決手段】複数の室内機はそれぞれ別個に運転制御手段をもち、この同時除霜運転制御手段としての除霜制御回路8が制御回路6a、6bの運転モードを検知し、いずれかが除霜運転した場合、他方に同時除霜運転指令を出力するすることにより、除霜運転の時間が短縮されると共に暖房運転の再始動時に室外熱交換器が凍結することがなくなり、住環境の快適性を向上することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、相互に独立した複数の冷凍サイクルを有し、各冷凍サイクルにおけるそれぞれの室外熱交換器の放熱部は相互に一体化若しくは近接して配置される空気調和機に関する。
従来、この種の空気調和機は、各冷凍サイクルの室外熱交換器の放熱部を相互に接触させることで、例えば一つの冷凍サイクルのみの運転時に、他の冷凍サイクルの室外熱交換器にも冷媒温度を伝えて外気と熱交換させ、熱交換効率を上げている。
また、空気調和機には冷房モード、暖房モード、除霜モードなど複数の運転モードを備えたものがあり、上記多室型の空気調和機においても、複数の運転モードを備えたものにあっては、各冷凍サイクル毎に、圧縮機、室外及び室内ファン、運転モードによって冷媒の流れを変えるべく切り換わる四方弁の各動作を制御する制御回路(運転制御手段)を個別に備え、運転モードが各冷凍サイクル間で異なるものがあるとき、一つの運転モードのみとなるよう所定の運転モードの冷凍サイクルの運転を停止させる運転停止制御手段を設けている(例えば、特許文献1参照)。
図4に示すように、この空気調和機は、相互に独立した二つの冷凍サイクルA、Bから構成され、それぞれの冷凍サイクルA、Bには、冷媒ガスを圧縮して高温高圧状態となった冷媒を吐出する圧縮機1a、1b、暖房時と冷房時とで冷媒の流れ方向が切り換わる四方弁2a、2b、室内熱交換器3a、3b、大気から熱を吸収できる蒸発圧力まで冷媒の圧力を下げる膨脹弁4a、4b、室外熱交換器5a、5bが、それぞれ備えられている。
室外熱交換器5a、5bの放熱部は、同一のユニットU内にて相互に一体化若しくは近接して配置されている。
各冷凍サイクルA、Bには、マイクロコンピュータなどで構成される運転制御手段としての制御回路6a、6bが備えられており、制御回路6a、6bは、冷凍サイクルA、Bの冷房、暖房、除霜、及び冷暖房各運転時に室内温度が設定温度に達した際に圧縮機を一時的に停止する運転休止などの運転モードに応じて、それぞれの圧縮機1a、1b、四方弁2a、2b、室内ファン、室外ファンなどを制御している。
冷房及び除霜運転時には、圧縮機1a、1bから吐出された高温高圧の冷媒ガスは、四方弁2a、2b→室外熱交換器5a、5b→膨脹弁4a、4b→室内熱交換器3a、3b→四方弁2a、2b→圧縮機1a、1bと流れる。
一方、暖房運転時には、四方弁2a、2bが冷房時に対して反転し、圧縮機1a、1bから吐出した冷媒の流れは、四方弁2a、2b→室内熱交換器3a、3b→膨脹弁4a、4b→室外熱交換器5a、5b→四方弁2a、2b→圧縮機1a、1bと流れる。
運転停止制御手段としての上位の制御回路7は、各冷凍サイクルA、Bの制御回路6a、6bにおける運転モードが相互に異なる場合に、あらかじめ設定された運転優先順位に基づき、運転優先順位の劣る運転モードの冷凍サイクルの制御回路に、運転停止信号を出力してその冷凍サイクルの運転を停止させ、一つの運転モードのみとなるようにする。
上位の制御回路7における運転優先順位の設定例としては、一方の冷凍サイクルが暖房
モードで、他方の冷凍サイクルが冷房モードである場合に、使用者の寒さ防止を優先することとして、暖房運転を優先させる方法がある。
この場合暖房運転が運転休止状態であっても暖房運転の一時的な形と考えて、優先順位は冷房運転より優先させる。
特開平5−26496号公報
しかしながら、前記従来の構成では、暖房運転と除霜運転とが同時になされた場合には、除霜運転のみが行われ、暖房運転は停止され、除霜運転側の室外熱交換器に付着している霜の溶けた水が、暖房運転の停止された室外熱交換器に溜まり、除霜運転が終了した後、暖房運転が開始された際、溜まった水が凍結することがある。
結果、本来暖房運転が継続されるはずのサイクルが停止し、更に再始動時に室外熱交換器が凍結するため能力低下が発生し住環境の快適性が著しく悪化するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、住環境の快適性の向上を可能とした空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、各運転制御手段による運転モードの一つが除霜運転を行う場合には、他の冷凍サイクルも同時に除霜運転を行う同時除霜運転制御手段を設けたものである。
これによって、除霜運転の時間が短縮されると共に暖房運転の再始動時に室外熱交換器が凍結することがなくなり、住環境の快適性を向上することが可能となる。
また、本発明の空気調和機は、前記各冷凍サイクルの各々の室外熱交換器に熱交換器温度センサと熱交換器温度検出手段を設け、前記熱交換器温度検出手段で検出した温度が一定の値以上の場合は除霜運転を行わず、前記各運転制御手段による運転モードを継続する除霜運転回避手段を設けたものである。
これによって、必要のない除霜運転を行わずに、前記各運転制御手段による運転モードを継続するため、住環境の快適性をさらに向上することが可能となる。
本発明の空気調和機は、住環境の快適性を向上することができる。
第1の発明は、独立した複数の冷凍サイクルを有し、前記各冷凍サイクルは、それぞれ個別の運転制御手段により制御される暖房、冷房、除霜など複数の運転モードを備えたマルチタイプの空気調和機において、前記各運転制御手段による運転モードの一つが除霜運転を行う場合には、他の冷凍サイクルも同時に除霜運転を行う同時除霜運転制御手段を設けたことにより、除霜運転の時間が短縮されると共に暖房運転の再始動時に室外熱交換器が凍結することがなくなり、住環境の快適性を向上することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の空気調和気に各冷凍サイクルの各々の室外熱交換器に熱交換器温度センサと熱交換器温度検出手段を設け、前記熱交換器温度検出手段で検出
した温度が一定の値以上の場合は除霜運転を行わず、前記各運転制御手段による運転モードを継続する除霜運転回避手段を設けたことにより、必要のない除霜運転を行わずに、前記各運転制御手段による運転モードを継続することとなり住環境の快適性をさらに向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル構成図を示すものである。
図1において、同時除霜運転制御手段としての除霜制御回路8は制御回路6a、6bの運転モードを検知し、同時除霜運転を行う。熱交換器温度検出手段と除霜運転回避手段を備えた補助制御回路9a、9bは熱交換器温度センサ10a、10bの出力から室外熱交換器5a、5bの温度Ta、Tbを検出し、同時除霜運転の可否を決定する。
図2は本発明の実施の形態における空気調和機の制御ブロック図である。
図2において、同時除霜運転制御手段としての除霜制御回路8は制御回路6a、6bの運転モードを検知し、制御回路6aが除霜運転した場合、補助制御回路9bに、制御回路6bが除霜運転した場合、補助制御回路9aに同時除霜運転指令を出力する。
熱交換器温度検出手段と除霜運転回避手段を備えた補助制御回路9a、9bは除霜制御回路8からの出力を受けると、熱交換器温度センサ10a、10bの出力から室外熱交換器5a、5bの温度Ta、Tbを検出し、温度Ta、Tbにより除霜運転の可否を決定し、制御回路6a、6bに出力する。
図3は本実施の形態の空気調和機の制御動作を示すフローチャートであり、以下にその動作を説明する。
ステップ1では、制御回路6aの運転モードが除霜運転か否かを判断し、除霜運転であればステップ2に移行し、除霜運転でなければ、ステップ4に移行する。
ステップ2では、室外熱交換器5bの温度Tbを検出し、ある一定の温度T1と比較し、T1≦Tbであればステップ1へ戻り、そうでなければ、ステップ3へ移行し、制御回路6bが除霜運転を行う。
ステップ4では、制御回路6bの運転モードが除霜運転か否かを判断し、除霜運転であればステップ5に移行し、除霜運転でなければ、ステップ1に戻る。
ステップ5では、室外熱交換器5aの温度Taを検出し、ある一定の温度T1と比較し、T1≦Taであればステップ1へ戻り、そうでなければ、ステップ6へ移行し、制御回路6aが除霜運転を行う。
以上のように、本実施の形態においては、同時除霜運転制御手段としての除霜制御回路8を設け、制御回路6a、6bの運転モードを検知し、いずれかが除霜運転した場合、他方に同時除霜運転指令を出力するすることにより、除霜運転の時間が短縮されると共に暖房運転の再始動時に室外熱交換器が凍結することがなくなり、住環境の快適性を向上する
ことができる。
また、本実施の形態では、熱交換器温度検出手段と除霜運転回避手段を備えた補助制御回路9a、9bが熱交換器温度センサ10a、10bの出力から室外熱交換器5a、5bの温度Ta、Tbを検出し、除霜運転の可否を決定することにより、必要のない除霜運転を行わずに、前記各運転制御手段による運転モードを継続することとなり、住環境の快適性をさらに向上することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、住環境の快適性を向上することが可能となる、すなわち冷凍能力が安定するので、冷凍設備等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル構成図 本発明の実施の形態における空気調和機の制御ブロック図 本発明の実施の形態における空気調和機の制御動作を示すフローチャート 従来の空気調和機の冷凍サイクル構成図
符号の説明
8 除霜制御回路(同時除霜運転制御手段)
9a、9b 補助制御回路(熱交換器温度検出手段と除霜運転回避手段)
10a、10b 熱交換器温度センサ

Claims (2)

  1. 独立した複数の冷凍サイクルを有し、前記各冷凍サイクルは、それぞれ個別の運転制御手段により制御される暖房、冷房、除霜など複数の運転モードを備えたマルチタイプの空気調和機において、前記各運転制御手段による運転モードの一つが除霜運転を行う場合には、他の冷凍サイクルも同時に除霜運転を行う同時除霜運転制御手段を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記各冷凍サイクルの各々の室外熱交換器に熱交換器温度センサと、熱交換器温度検出手段と、前記熱交換器温度検出手段で検出した温度が一定の値以上の場合は除霜運転を行わず、前記各運転制御手段による運転モードを継続する除霜運転回避手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
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