JPH10148428A - ヒートポンプシステム - Google Patents

ヒートポンプシステム

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JPH10148428A
JPH10148428A JP32453696A JP32453696A JPH10148428A JP H10148428 A JPH10148428 A JP H10148428A JP 32453696 A JP32453696 A JP 32453696A JP 32453696 A JP32453696 A JP 32453696A JP H10148428 A JPH10148428 A JP H10148428A
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JP
Japan
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temperature
heat exchanger
source side
side heat
heat
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Application number
JP32453696A
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English (en)
Inventor
Takayuki Matsumoto
隆幸 松本
Toru Suzuki
徹 鈴木
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱運転の利用快適性を維持しつつ熱源側熱
交換器の除霜を行うことが可能なヒートポンプシステム
を提供する。 【解決手段】 暖房運転又は給湯運転を停止する際に、
室外熱交温度TEが除霜突入温度TEd よりもいくらか
高い第1基準温度TEs 以下であり、かつ外気温度TO
が0℃以上であれば、通常遅延時間T1 よりも長い除霜
遅延時間T2 に亘って、圧縮機1停止後に室外ファン2
9の作動を継続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷媒回路を備え
たヒートポンプシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒回路を備えたヒートポンプシステム
において、その利用側熱交換器を凝縮器として機能させ
て暖房運転や給湯運転等の加熱運転を行う場合、室外に
設置される熱源側熱交換器は蒸発器として機能するた
め、外気温度の低い冬期等においては、この熱源側熱交
換器に着霜を生じることがある。ところがこの着霜をそ
のまま放置しておくと、これが熱源側熱交換器の熱交換
能力を低下させる一因となる。そのため従来のヒートポ
ンプシステムでは、冷媒回路中における冷媒の循環方向
を上記加熱運転時とは逆にして熱源側熱交換器を一時的
に凝縮器として機能させたり、あるいは圧縮機の吐出ガ
スの一部を熱源側熱交換器に流入させたりして熱源側熱
交換器の除霜を行うようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな除霜運転は、通常は加熱運転のための熱源となるべ
き冷媒の温熱を利用して行うものである。従ってこのよ
うな除霜運転中は暖房運転や給湯運転を停止したり、あ
るいはその能力を低下させたりせざるを得ず、そのため
加熱運転の利用快適性が損われるという問題があった。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、加熱運転の利
用快適性を維持しつつ熱源側熱交換器の除霜を行うこと
が可能なヒートポンプシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のヒート
ポンプシステムは、圧縮機1、室外に設置されると共に
送風ファン29が併設された熱源側熱交換器10、減圧
機構15及び利用側熱交換器19、23を有する冷媒回
路と制御手段30とを備え、この制御手段30は、上記
圧縮機1と送風ファン29とを駆動し、熱源側熱交換器
10を蒸発器として機能させると共に利用側熱交換器1
9、23を凝縮器として機能させて加熱運転を行うよう
成されたヒートポンプシステムにおいて、さらに熱源側
熱交温度検出手段31と外気温度検出手段32とを設
け、上記加熱運転を停止する際に、上記熱源側熱交温度
検出手段31で検出した熱源側熱交温度TEが上記熱源
側熱交換器10に着霜が生じたことを判断し得る第1基
準温度TEs 以下であって、かつ上記外気温度検出手段
32で検出した外気温度TOが上記第1基準温度TEs
よりも高い温度に設定された第2基準温度TOs 以上で
あったときは、上記制御手段30は、圧縮機1を停止さ
せた後、通常の場合の遅延時間T1 よりも長い遅延時間
2 が経過した後に送風ファン29の作動を停止させる
ようにしたことを特徴としている。
【0006】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、熱源側熱交換器10に着霜が生じた場合、外気温度
TOが第2基準温度TOs 以上であれば圧縮機1を停止
した後に通常よりも長い時間に亘って送風ファン29の
作動を継続させている。従って熱源側熱交温度TEより
も温度の高い外気の熱を利用して着霜の解消を図ること
が可能となる。
【0007】また請求項2のヒートポンプシステムは、
圧縮機1を停止させた後、通常の場合の遅延時間T1
りも長い遅延時間T2 が経過した後に送風ファン29の
作動を停止させるときは、上記制御手段30は、その遅
延時間T2 を通常の場合の遅延時間T1 の約3〜10倍
としていることを特徴としている。
【0008】上記請求項2のヒートポンプシステムで
は、外気の熱を着霜の解消に確実に利用することが可能
となると共に、外気の熱を有効に利用し得る時間が経過
した後には送風ファン29の作動を停止させることによ
り、エネルギーロスの発生を回避することが可能とな
る。
【0009】さらに請求項3のヒートポンプシステム
は、上記利用側熱交換器は、室内熱交換器19、給湯熱
交換器23のいずれか一方又は両者であることを特徴と
している。
【0010】上記請求項3のヒートポンプシステムで
は、暖房や給湯が可能なヒートポンプシステムにおい
て、外気の熱を着霜の解消に利用することが可能とな
る。
【0011】請求項4のヒートポンプシステムは、上記
第2基準温度TOs は、少なくとも0℃以上に設定され
ていることを特徴としている。
【0012】上記請求項4のヒートポンプシステムで
は、外気の熱によって着霜の融解を図ることが可能とな
る。
【0013】請求項5のヒートポンプシステムは、上記
熱源側熱交温度検出手段31で検出した熱源側熱交温度
TEが所定の除霜突入温度TEd 以下となったときに除
霜運転に突入して熱源側熱交換器10の除霜を行うよう
構成されると共に、上記第1基準温度TEs は、上記除
霜突入温度TEd よりも高い温度に設定されていること
を特徴としている。
【0014】上記請求項5のヒートポンプシステムで
は、除霜運転へ突入する前に、外気の熱を利用して着霜
の解消を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明のヒートポンプシ
ステムの具体的な実施の形態について、図面を参照しつ
つ詳細に説明する。
【0016】まず図4には冷媒回路図を示すが、図のよ
うにこのシステムは、室外ユニットXと、室内ユニット
A〜Dと、給湯ユニットYとを有するものである。室外
ユニットXは圧縮機1を有し、この圧縮機1の吐出配管
2と吸入配管3とはそれぞれ四路切換弁4に接続されて
いる。なお上記圧縮機1は、その回転速度つまり圧縮能
力を制御するためのインバータ5を有するものであり、
また上記吐出配管2には第1電磁弁6が、上記吸入配管
3にはアキュームレータ7がそれぞれ介設されている。
上記四路切換弁4には第1ガス管8と第2ガス管9とが
接続されているが、上記第1ガス管8は室外熱交換器
(熱源側熱交換器)10に接続され、また上記第2ガス
管9はヘッダー11に接続されると共に、その途中にガ
ス閉鎖弁12が介設されている。また上記室外熱交換器
10には、第1液管13が接続され、この第1液管13
は受液器14に接続されると共に、その途中には第1膨
張弁15が介設され、さらに上記室外熱交換器10には
室外ファン(送風ファン)29が併設されている。また
上記受液器14には第2液管16が接続されているが、
この第2液管16は途中に液閉鎖弁17の介設されたも
のであって、上記第2ガス管9と第2液管16との間に
は、複数(図の場合には4本)の分岐冷媒配管18・・
18が互いに並列に接続され、各分岐冷媒配管18・・
18にはそれぞれ利用側熱交換器として機能する室内熱
交換器19・・19(1台のみ図示する)と、第2膨張
弁20・・20とが介設されている。なお各室内ユニッ
トA〜Dは、1台の室内ユニットAについてのみ図示す
るが、それぞれ上記室内熱交換器19・・19と室内フ
ァン21・・21とを備えて構成されている。
【0017】一方、上記圧縮機1の吐出配管2には第3
ガス管22が接続されると共に、この第3ガス管22に
は利用側熱交換器として機能する給湯用熱交換器23が
接続され、給湯用熱交換器23は、さらに第3液管24
にて受液器14に接続されている。そして上記第3ガス
管22には第2電磁弁25が介設され、また上記第3液
管24にはキャピラリーチューブ26と逆止弁27とが
介設されている。なお28は貯湯槽である。
【0018】さらに、同図において31は室外熱交温度
(熱源側熱交温度)TEを検出するための室外熱交温度
センサ(熱源側熱交温度検出手段)であり、また32は
外気温度TOを検出するための外気温度センサ(外気温
度検出手段)である。そして30はマイクロコンピュー
タの機能を備えた制御手段であり、この制御手段30
は、CPU、メモリ、入出力インターフェース等を備
え、上記室外熱交温度TE及び外気温度TOを入力し、
冷媒回路の各部を制御するものである。
【0019】そして上記ヒートポンプシステムにおいて
暖房運転は、第1電磁弁6を開、第2電磁弁25を閉、
四路切換弁4を破線側として圧縮機1、室外ファン29
及び室内ファン21を駆動する。そして圧縮機1からの
冷媒を、四路切換弁4、第2ガス管9を経由して各室内
熱交換器19・・19内で凝縮させ、次いで第2液管1
6、第1液管13を経由して室外熱交換器10内で蒸発
させ、その後、第1ガス管8、四路切換弁4から圧縮機
1へと返流させることによって行う。この場合の蒸発冷
媒の過熱度制御は減圧機構として機能する第1膨張弁1
5にて行い、第2膨張弁20・・20では、各室内熱交
換器19・・19への冷媒分配量の制御を行う。
【0020】また給湯運転時には、第1電磁弁6を閉、
第2電磁弁25を開、そして四路切換弁4を破線側にし
て圧縮機1及び室外ファン29を駆動する。そうすると
冷媒は、第3ガス管22を経由して給湯用熱交換器23
内にて凝縮し、次いで第3液管24、受液器14、第1
液管13を経由して室外熱交換器10内にて蒸発し、そ
の後第1ガス管8、四路切換弁4を経て圧縮機1に返流
される流れとなる。この場合、各第2膨張弁20・・2
0は全閉にし、減圧機構として機能する第1膨張弁15
にて蒸発冷媒の過熱度の制御を行う。なお暖房、給湯の
同時運転は、第1及び第2電磁弁6、25を開、四路切
換弁4を破線側とし、室内熱交換器19と給湯用熱交換
器23との両者で冷媒を凝縮させ、室外熱交換器10に
て蒸発させる冷媒回路によって行うことが可能である。
【0021】なお上記ヒートポンプシステムでは、冷房
運転や冷房給湯運転も可能である。冷房運転を行う場合
には、四路切換弁4を実線側に切り替えると共に、上記
と同様に第1電磁弁6を開、第2電磁弁25を閉として
圧縮機1の運転を行う。そうすると冷媒は、四路切換弁
4、第1ガス管8を経由して室外熱交換器10内で凝縮
し、次いで第1液管13、第2液管16を経由して各室
内熱交換器19・・19内で蒸発し、その後第2ガス管
9、四路切換弁4を経て圧縮機1に返流される流れとな
る。この場合、第1膨張弁15は全開にし、また各第2
膨張弁20・・20で蒸発冷媒の過熱度を制御する。一
方、冷房給湯運転は、第1電磁弁6を閉、第2電磁弁2
5を開、第1膨張弁15を全閉、そして四路切換弁4を
実線側にして圧縮機1の運転を行う。そうすると冷媒
は、第3ガス管22を経由して給湯用熱交換器23内で
凝縮し、第3液管24、受液管14及び第2液管16を
経て各室内熱交換器19・・19内で蒸発し、その後、
第2ガス管9、四路切換弁4を経由して圧縮機1へと返
流されることになる。この場合、各第2膨張弁20・・
20において蒸発冷媒の過熱度の制御を行う。
【0022】上述のように暖房運転時や給湯運転時に
は、室外熱交換器10は屋外において蒸発器として機能
する。従って外気温が低い冬期等においては、この室外
熱交換器10に着霜を生ずることがある。この着霜を放
置しておくと室外熱交換器10の熱交換能力が低下する
ので、上記構成のヒートポンプシステムでは、室外熱交
温度TE、外気温度TO及び圧縮機1の運転周波数に基
づいて室外熱交換器10への着霜を判断し、デフロスト
運転(除霜運転)に突入するようにしている。図3の実
線は、除霜突入温度TEd を示すグラフである。同図に
示すように除霜突入温度TEd は、圧縮機1の運転周波
数が高いほど低くなり、また外気温度TOが低いほど低
くなる。例えば圧縮機1の運転周波数が60Hzで外気
温度TOが0℃の場合は、除霜突入温度TEd は約−5
℃である。そして室外熱交温度TEが所定時間以上に亘
って上記除霜突入温度TEd 以下となったときに、ヒー
トポンプシステムはデフロスト運転に突入する。すなわ
ち、第1電磁弁6を開、第2電磁弁25を閉、そして四
路切換弁4を実線側にして圧縮機1を駆動し、室外熱交
換器10を凝縮器として機能させると共に室内熱交換器
19を蒸発器として機能させ、室内ファン21と室外フ
ァン29とを停止させるのである。
【0023】一方、図1は、上述の暖房運転を発停した
場合における室外熱交温度TEの変化と室外ファン29
及び圧縮機1のON/OFF制御とを示すタイムチャー
トであり、また図2は、制御手段30が行う上記暖房運
転停止時の制御ルーチンを示すフローチャートである。
図1に示すように、当初は圧縮機1と室外ファン29と
はONにされ、暖房運転が行われている。そして次に、
利用者のリモコン操作等によって時刻t1 で制御手段3
0に運転停止指令が入力されると、制御手段30は図2
に示す制御ルーチンを開始する。この制御ルーチンで
は、まずステップS1において、室外熱交温度TEが第
1基準温度TEs 以下であるか否かが判定される。この
第1基準温度TEs は、外気温度TOが5℃である場合
について図3の破線で示すように、同じ外気温度TOに
対する除霜突入温度TEd よりもいくらか高い温度であ
って、かつ室外熱交換器10への着霜を検知し得る温度
に設定されている。そして時刻t1 においては図1に示
すようにTE>TEs であるから、次にステップS2へ
と進み、室外ファン29に対して通常遅延制御を行う。
すなわち、時刻t1 において圧縮機1をOFFにする一
方、室外ファン29については、この時刻t1 から所定
の通常遅延時間(ここでは約30秒)T1 が経過した後
にOFFにするのである。このように圧縮機1をOFF
にした後も約30秒の通常遅延時間T1 に亘って室外フ
ァン29の作動を継続させておくのは、圧縮機1の停止
後に電装品の温度が上昇するのを防止したり、あるいは
均圧音をマスキングしたりするためである。
【0024】また図1に示すように、時刻t2 において
も利用者のリモコン操作等によって制御手段30に運転
停止指令が入力されている。しかしながらこの場合に
は、同図に示すように室外熱交温度TEは第1基準温度
TEs 以下となっている。従って制御手段30は、図2
に示すフローチャートのステップS1において、さらに
外気温度TOが0℃に設定された第2基準温度TOs
上か否かを判断する。外気温度TOが第2基準温度TO
s よりも低いときはステップS2に進んで上記と同様の
通常遅延制御を行うが、外気温度TOが第2基準温度T
s 、すなわち0℃以上であるときは、次にステップS
3へと進み、デフロスト遅延制御を行う。すなわち、時
刻t2 において圧縮機1をOFFにする一方、室外ファ
ン29については、この時刻t2 から上記通常遅延時間
の約3〜10倍の長さに設定されたデフロスト遅延時間
(ここでは約3分)T2 が経過した後にOFFにするの
である。従って着霜を生じた室外熱交換器10には、圧
縮機1が停止することによって蒸発器として機能しなく
なってから、約3分に亘って0℃以上の温風が吹きつけ
られることになる。なお図1では、図を簡単にして理解
を容易とするために、圧縮機1は常に一定の周波数(例
えば60Hz)で運転され、また外気温度TOも常に一
定であるものとし、従って第1基準温度TEs は直線で
表した。また上記では暖房運転を発停した場合について
説明したが、給湯運転を発停した場合についても制御は
同様である。
【0025】上記ヒートポンプシステムでは、室外熱交
温度TEが第1基準温度TEs 以下であり、かつ外気温
度TOが第2基準温度TOs 以上であるときは、暖房運
転や給湯運転停止後にも約3分間に亘って室外ファン2
9を作動させている。そして上記第1基準温度TEs
室外熱交換器10に着霜が生じたことを検知し得る温度
に設定し、また第2基準温度TOs を0℃に設定してい
る。従って室外熱交換器10を停止させる際これに着霜
が生じていると、この室外熱交換器10が蒸発器として
機能しなくなった後、約3分間に亘って0℃以上の温風
を室外熱交換器10に吹きつけることとなる。従って外
気の熱を利用して着霜の融解を図ることができる。また
上記第1基準温度TEs は除霜突入温度TEd よりもい
くらか高い温度に設定しているから、少量の着霜が生じ
たときは上記制御によってデフロスト運転突入前にその
解消を図ることができる。従ってデフロスト運転に突入
する機会は減少し、そのため暖房運転時や給湯運転時に
おける利用快適性を維持することができる。また室外フ
ァン29の作動を継続する時間を通常の場合の約3〜1
0倍とし、上記ではその範囲内である約3分としてい
る。従って外気による着霜の解消が可能な限度以上に室
外ファン29を無駄に作動させ続けることを防止し、エ
ネルギーロスが発生するのを回避することができる。
【0026】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記では第2基準温度TOs を0℃に設定
したが、これは少なくとも第1基準温度TEs よりも高
い温度であれば、例えば0℃以下に設定してもよい。こ
のような場合には直接に着霜を融解させることは困難で
あるが、付着した霜自体の温度を上昇させることができ
るので、その後の外気温度の上昇によって容易に着霜を
解消したり、あるいはデフロスト運転に突入する機会を
減少させて利用快適性を維持したりすることができる。
またランニングコスト等との関係を考慮して第2基準温
度TOs を0℃よりも高い温度に設定し、高温外気によ
って迅速かつ確実に着霜を融解し得る場合にのみ上記制
御を行うようにしてもよい。さらに上記では、第1基準
温度TEs を除霜突入温度TEd よりもいくらか高い温
度として設定したが、上記第1基準温度TEs は、室外
熱交換器10への着霜を検知し得る温度であれば他の温
度に設定してもよい。このような場合にも外気熱を着霜
の解消に利用できるので、仮にデフロスト運転に突入し
た場合にもその運転時間を短くすることができ、これに
よって良好な利用快適性を維持することができる。また
上記ヒートポンプシステムでは約30秒の通常遅延時間
を設けているが、このような通常遅延時間を設けていな
いヒートポンプシステムにも本発明を適用することがで
きる。このような場合には上記実施形態における通常遅
延時間T1 はゼロになるということであるから、デフロ
スト遅延時間T2 は通常遅延時間T1 の約3〜10倍と
するのではなく、例えば約3分等の時間を適宜に設定し
て制御を行う。
【0027】
【発明の効果】上記請求項1のヒートポンプシステムで
は、熱源側熱交温度よりも温度の高い外気の熱を着霜の
解消に利用することにより、利用側熱交換器から放出さ
れるべき熱量が着霜の解消のために利用されるのを抑制
し、良好な利用快適性を維持することが可能となる。
【0028】また請求項2のヒートポンプシステムで
は、外気の熱を着霜の解消に確実に利用することが可能
となると共に、外気の熱を有効に利用し得る時間が経過
した後には送風ファンの作動を停止させることにより、
エネルギーロスの発生を回避することが可能となる。
【0029】さらに請求項3のヒートポンプシステムで
は、暖房給湯が可能なヒートポンプシステムにおいて、
外気の熱を着霜の解消に利用することが可能となる。
【0030】請求項4のヒートポンプシステムでは、外
気の熱によって着霜の融解を図ることが可能となる。
【0031】請求項5のヒートポンプシステムでは、除
霜運転へ突入する前に外気の熱を利用して熱源側熱交換
器への着霜の解消を図っているので、除霜運転に突入す
る機会を減少させ、これによって利用快適性の維持を図
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のヒートポンプシステム
における制御を示すタイムチャートである。
【図2】上記ヒートポンプシステムにおける制御を示す
フローチャートである。
【図3】上記ヒートポンプシステムにおける除霜突入温
度及び第1基準温度を示すグラフである。
【図4】上記ヒートポンプシステムの冷媒回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 10 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 15 第1膨張弁(減圧機構) 19 室内熱交換器(利用側熱交換器) 23 給湯用熱交換器(利用側熱交換器) 29 室外ファン(送風ファン) 30 制御手段 31 室外熱交温度センサ(熱源側熱交温度検出手段) 32 外気温度センサ(外気温度検出手段) TE 室外熱交温度(熱源側熱交温度) TEs 第1基準温度 TO 外気温度 TOs 第2基準温度 T1 通常遅延時間 T2 デフロスト遅延時間 TEd 除霜突入温度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、室外に設置されると共に
    送風ファン(29)が併設された熱源側熱交換器(1
    0)、減圧機構(15)及び利用側熱交換器(19)
    (23)を有する冷媒回路と制御手段(30)とを備
    え、この制御手段(30)は、上記圧縮機(1)と送風
    ファン(29)とを駆動し、熱源側熱交換器(10)を
    蒸発器として機能させると共に利用側熱交換器(19)
    (23)を凝縮器として機能させて加熱運転を行うよう
    成されたヒートポンプシステムにおいて、さらに熱源側
    熱交温度検出手段(31)と外気温度検出手段(32)
    とを設け、上記加熱運転を停止する際に、上記熱源側熱
    交温度検出手段(31)で検出した熱源側熱交温度(T
    E)が上記熱源側熱交換器(10)に着霜が生じたこと
    を判断し得る第1基準温度(TEs )以下であって、か
    つ上記外気温度検出手段(32)で検出した外気温度
    (TO)が上記第1基準温度(TEs )よりも高い温度
    に設定された第2基準温度(TOs )以上であったとき
    は、上記制御手段(30)は、圧縮機(1)を停止させ
    た後、通常の場合の遅延時間(T1 )よりも長い遅延時
    間(T2 )が経過した後に送風ファン(29)の作動を
    停止させるようにしたことを特徴とするヒートポンプシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1)を停止させた後、通常の場
    合の遅延時間(T1)よりも長い遅延時間(T2 )が経
    過した後に送風ファン(29)の作動を停止させるとき
    は、上記制御手段(30)は、その遅延時間(T2 )を
    通常の場合の遅延時間(T1 )の約3〜10倍としてい
    ることを特徴とする請求項1のヒートポンプシステム。
  3. 【請求項3】 上記利用側熱交換器は、室内熱交換器
    (19)、給湯熱交換器(23)のいずれか一方又は両
    者であることを特徴とする請求項1又は請求項2のヒー
    トポンプシステム。
  4. 【請求項4】 上記第2基準温度(TOs )は、少なく
    とも0℃以上に設定されていることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかのヒートポンプシステム。
  5. 【請求項5】 上記熱源側熱交温度検出手段(31)で
    検出した熱源側熱交温度(TE)が所定の除霜突入温度
    (TEd )以下となったときに除霜運転に突入して熱源
    側熱交換器(10)の除霜を行うよう構成されると共
    に、上記第1基準温度(TEs )は、上記除霜突入温度
    (TEd )よりも高い温度に設定されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項4のいずれかのヒートポンプシ
    ステム。
JP32453696A 1996-11-19 1996-11-19 ヒートポンプシステム Pending JPH10148428A (ja)

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JP32453696A JPH10148428A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 ヒートポンプシステム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106743A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Daikin Industries Ltd 空気調和機の室外機
JP2012002455A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Daikin Industries Ltd 空気調和機
JP2013195045A (ja) * 2012-03-23 2013-09-30 Sharp Corp 空気調和機
CN109708251A (zh) * 2018-11-20 2019-05-03 珠海格力电器股份有限公司 化霜控制方法和装置

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